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JP2005132825A - デオドラント剤および該デオドラント剤を含む製剤 - Google Patents

デオドラント剤および該デオドラント剤を含む製剤 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、皮膚常在菌を殺すことなく、体臭の有力な原因物質のひとつである低級脂肪酸の発生を持続的に抑制できる有効成分を含有するデオドラント剤、および前記デオドラント剤を含む化粧料、医薬品、医薬部外品から選ばれる製剤を提供する。
【解決手段】本発明にかかるデオドラント剤および該デオドラント剤を含む製剤に、主成分として皮膚常在菌による低級脂肪酸の産生に対して低級脂肪酸の生成抑制効果を有する植物抽出物を有効成分として配合する。前記植物抽出物としては、イソ吉草酸および/またはカプロン酸の生成に対して産生抑制効果を有する含有するスイカズラ、セイヨウオトギリソウ、スギナ、カキ葉、セイヨウサンザシ、ボダイジュ、ローズマリーから選ばれる少なくとも1種類の植物抽出物が好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ヒトの不快な体臭の有力成分である低級脂肪酸の皮膚常在菌による生成を抑制する植物抽出物を有効成分として含有するデオドラント剤、および前記デオドラント剤を含む化粧料、医薬品、医薬部外品などの製剤に関し、より詳しくは、皮膚常在菌を殺菌することなく該皮膚常在菌による低級脂肪酸の生成抑制効果を持続的に有する植物抽出物を含有するデオドラント剤、および前記デオドラント剤を含む化粧料、医薬品、医薬部外品などの製剤に関するものである。
従来、汗臭などの体臭を防止する方法としては、消臭技術やマスキング技術が主流であった。近年では、体臭の原因物質を作り出す原因菌を殺菌する殺菌技術により、体臭の発生を抑制する方法が実用化されている。しかしながら消臭技術やマスキング技術は効果の程度や持続性の点において満足のいくレベルではなく、また殺菌技術は臭い発生菌以外の皮膚常在菌をも殺菌するため、皮膚バリア機能を低下させる懸念があった(例えば非特許文献1参照)。
そこで、最近、皮膚常在菌を殺菌せずに体臭の発生を抑制する技術が提案されている。皮膚常在菌の代謝においては、例えば、低級脂肪酸などの体臭の原因物質が生成する。前記技術は、皮膚常在菌の代謝酵素を阻害することにより、体臭の原因物質の生成を抑制し、体臭の発生を抑制するものである。
皮膚常在菌の一種であるコリネバクテリアを含む体の悪臭を発生させる微生物の不活性化剤として、例えば、(Z)−3,4,5,6,6−ペンタメチルヘプタ−3−エン−2−オン、 ジエチル−シクロヘキサ−2−エン−1−オンとジメチル−シクロヘキサ−2−エン−1−オンの混合物、シトロネロールなどの香料成分が検討され、臭気生成菌を殺菌せずに低級脂肪酸の生成を抑制できることが報告されている(特許文献1参照)。
また、ヒトの体臭、主に腺臭の原因臭といわれるアンドロステ16−エン類の皮膚常在菌による生成を抑制するβ−グルクロニダーゼ阻害剤として、例えば、オウゴン、ゴバイシ、クチナシ、シコン、シャクヤク、エンメイソウ、カミツレ、ツボクサなどの植物抽出物が検討され、皮膚常在菌を殺菌せずに不快な体臭の発生を抑制できることが報告されている(特許文献2参照)。
また、ヒトの体臭の原因臭といわれる低級脂肪酸の皮膚常在菌による生成を抑制するエステル分解抑制剤として、例えば、ベンズアルデヒド、ベンジルベンゾエート、シンナミックアルデヒド、エチルバニリンなどの香気成分が検討され、皮膚常在菌を殺菌せずに不快な体臭の発生を抑制できることが報告されている(特許文献3参照)。
さらに、体臭の原因物質である低級脂肪酸の一つであり、また汗臭の主たる臭気物質(非特許文献2参照)と考えられているイソ吉草酸の生成経路に含まれるロイシン脱水素酵素の阻害剤として、ミズキ、ハコネウツギ、シシアクチ、アデク、カンレンボク、エゾミソハギなどの植物抽出物とオイゲノールが検討され、これらのロイシン脱水素酵素阻害剤の消臭効果と高い安全性が報告されている(特許文献4参照)。
以上のように、皮膚常在菌を殺菌せず体臭の発生を抑制する安全性の高い香気成分および香料成分や、低級脂肪酸の生成経路を阻害することにより消臭作用を示す安全性の高い植物抽出物が検討されている。その他の植物の薬理作用等に関する報告を検討したところ、スイカズラには抗菌効果(特許文献5、6参照)、痒み防止効果(特許文献7参照)、セイヨウオトギリソウには抗菌効果(特許文献6および8参照)、痒み防止効果(特許文献7参照)、スギナには痒み防止効果(特許文献7参照)、脱臭効果(特許文献9参照)、カキ葉には消臭効果(特許文献10、11参照)、殺菌効果(特許文献12参照)、ローズマリーには消臭効果(特許文献8、13、14参照)、殺菌効果(特許文献10および6参照)、マスキング効果(特許文献15、16参照)があることがそれぞれ報告されているが、前記低級脂肪酸の生成抑制効果を有するか否かについては報告されていない。
武田 克之,「皮膚防御機能の温故知新−アクネス菌,エピデルミディス菌の常在細菌としての役割−」,日本香粧品科学会誌,2003年,第27巻,第1号,p.29−32 澤野 清仁,「体臭とは何か−ヒトから発散される揮発性物質−」,香料,1994年6月,第182号,p.123−130 特表2002−519368号公報 特開2002−255776号公報 特開平09−194340号公報 特開2002−87973号公報 特開2000−191511号公報 特開2003−113013号公報 特開2003−55241号公報 特開2004−049889号公報 特開平10−158137号公報 特開平01−68264号公報 特開2001−302483号公報 特開平11−171720号公報 特開2003−024422号公報 特開2003−113392号公報 特開平11−286428号公報 特表2002−519367号公報
しかしながら、前記コリネバクテリアを含む体の悪臭を発生させる微生物の不活性化剤では、不活性化剤として香料成分を用いており、当該成分の揮発性が高く、滞留性が低いため、体臭の抑制の点、持続性の点で満足できる効果が得られていない(特許文献1参照)。
また、前記β−グルクロニダーゼ阻害剤で発生を抑制することのできる体臭の原因物質は主に腺臭に限られ、アンドロステ16−エン類の生成抑制効果は不十分であるため、前記β−グルクロニダーゼ阻害剤では満足な効果が得られていない(特許文献2参照)。
また、前記エステル分解抑制剤では、体臭の主たる臭気物質である低級脂肪酸の生成抑制が不十分であるため、体臭の抑制の点で満足できる効果が得られていない(特許文献3参照)。さらに、前記ロイシン脱水素酵素の阻害剤では、イソ吉草酸の生成抑制が不十分であるため、体臭の抑制の点で満足できる効果が得られていない(特許文献4参照)。これは、イソ吉草酸などの低級脂肪酸の生成に複数の経路が関与していると考えられるため、エステル分解抑制剤やロイシン脱水素酵素阻害剤はその一部の経路を遮断するに過ぎないことなどによるものと思われる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、皮膚常在菌を殺すことなく、体臭の有力な原因物質のひとつである低級脂肪酸の生成を持続的に抑制できる有効成分を含有するデオドラント剤、および前記デオドラント剤を含む化粧料、医薬品、医薬部外品などの製剤を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために、様々な植物抽出物に対して、前記低級脂肪酸の生成抑制作用について鋭意研究を進めた結果、特定の植物抽出物に、皮膚常在菌を殺すことなく、皮膚常在菌における既知の代謝経路阻害の有無にかかわらず、主な体臭の原因物質のひとつである低級脂肪酸の生成自体を高度に、また持続的に抑制する効果を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のデオドラント剤は、皮膚常在菌の低級脂肪酸生成に対する抑制効果を有する植物抽出物を有効成分として含有することを特徴とする。前記植物抽出物は皮膚常在菌に対して殺菌作用を示さないことが好ましい。前記低級脂肪酸としては、例えば、イソ吉草酸およびカプロン酸を挙げることができる。
前記植物抽出物のイソ吉草酸産生抑制率は、皮膚常在菌の一種であるコリネバクテリウム キセロシス(Corynebacterium xerosis)を用いた低級脂肪酸産生系で90%〜100%であることが好ましく、また前記植物抽出物のカプロン酸産生抑制率は、プロピオニバクテリウム アクネス(Propionibacterium acnes)を用いた低級脂肪酸産生系で75%〜100%であることが好ましい。
前記植物抽出物の供給源である植物としては、低級脂肪酸がイソ吉草酸の場合には、スイカズラ、セイヨウオトギリソウ、スギナから選ばれる少なくとも1種類が好ましく、低級脂肪酸がカプロン酸の場合には、カキ、セイヨウオトギリソウ、セイヨウサンザシ、ボダイジュ、ローズマリーから選ばれる少なくとも1種類が好ましい。
また、本発明の製剤は、上記の少なくともいずれかのデオドラント剤を含むことを特徴とし、例えば、化粧品、医薬品および医薬部外品などの製剤を挙げることができる。
本発明により、皮膚常在菌を殺すことなく、体臭の有力な原因物質の一つである低級脂肪酸の生成を持続的に抑制できる有効成分を含有する安全性の高いデオドラント剤、および前記デオドラント剤を含む化粧料、医薬品、医薬部外品から選ばれる製剤を提供することができる。
以下に、本発明の実施形態について説明する。
本発明のデオドラント剤は、皮膚常在菌の低級脂肪酸生成に対する抑制効果を有する植物抽出物を有効成分として含有することを特徴とする。前記低級脂肪酸は体臭の主たる原因物質であり、皮膚常在菌の代謝により生成することが知られている。したがって、皮膚常在菌の代謝による低級脂肪酸の生成を抑制できる植物抽出物を有効成分として含有する本発明のデオドラント剤は、不快な体臭を効果的に抑制することができる。
皮膚常在菌における低級脂肪酸の生成に係わる代謝経路としては、エステル分解やロイシン脱水素の代謝経路が知られているが、その他の代謝経路については未知である。不快な体臭を効果的に抑制できるデオドラント剤としては、このような既知の代謝経路に対する阻害作用の有無に拘わらず、体臭の主たる原因物質である低級脂肪酸の生成抑制効果を有することが重要である。
また、本発明のデオドラント剤に含有される前記植物抽出物は、皮膚常在菌に対して殺菌作用を示さないことが好ましい。前記植物抽出物の配合率を適切に調整することにより、本発明のデオドラント剤は、皮膚常在菌に対して殺菌作用を示さずに、低級脂肪酸の生成抑制効果自体を高度に有し、体臭の抑制効果を示す。一般的に固形物換算で0.1質量%以下に配合するのがよく、好ましくは0.05質量%以下に配合するのがよい。
前記低級脂肪酸としては、イソ吉草酸が代表的なものであり、汗臭および足臭の主たる臭気物質として知られている。イソ吉草酸以外の低級脂肪酸も体臭の原因物質として関与しており、例えば、カプロン酸、酪酸、カプリル酸などを挙げることができる。したがって、本発明のデオドラント剤は、イソ吉草酸および/またはカプロン酸、酪酸、カプリル酸などの低級脂肪酸の皮膚常在菌による産生を抑制する植物抽出物を含有することが好ましい。
前記イソ吉草酸の生成に係わる代謝経路としては、ロイシンからの代謝経路が知られているが、その他の代謝経路については未知である。前記カプロン酸、酪酸、カプリル酸など、その他の低級脂肪酸の生成に係わる代謝経路としては、その一つとしてグリセリドからの経路が知られているが、その他の代謝経路については未知である。したがって、不快な体臭を効果的に抑制できるデオドラント剤としては、これら既知の代謝経路に対する阻害作用の有無に拘わらず、体臭の主たる原因物質であるイソ吉草酸および/またはカプロン酸、酪酸、カプリル酸などの低級脂肪酸の生成抑制効果を有することが重要である。
前記イソ吉草酸とカプロン酸の生成には異なる皮膚常在菌が強く関与している。イソ吉草酸の生成には、皮膚常在菌の中でも前記コリネバクテリウム キセロシスの関与が特に強く、カプロン酸の生成には、皮膚常在菌の中でも前記プロピオニバクテリウム アクネスの関与が特に強いといわれている。したがって、本発明のデオドラント剤としては、前記コリネバクテリウム キセロシスによるイソ吉草酸の生成を抑制する植物抽出物、および前記プロピオニバクテリウム アクネスによるカプロン酸の生成を抑制する植物抽出物を少なくとも含有することが好ましい。
本発明のデオドラント剤に含有される植物抽出物のイソ吉草酸生成抑制率は、皮膚常在菌の一種であるコリネバクテリウム キセロシス(Corynebacterium xerosis)を用いたイソ吉草酸生成系において90%〜100%であることが好ましい。
前記コリネバクテリウム キセロシス(Corynebacterium xerosis)を用いたイソ吉草酸生成系とは、後述の実施例1〜3において示すように、健常男子より採取し直ちにフィルター滅菌を行った汗5mlに、コリネバクテリウム キセロシス(Corynebacterium xerosis)を約8LOG CFU/ml接種し、37℃で6時間反応させるイソ吉草酸生成系のことをいう。前記植物抽出物は、この系で90%〜100%という高度のイソ吉草酸生成抑制効果を示す。
本発明のデオドラント剤に含有される前記植物抽出物のカプロン酸の生成抑制率は、皮膚常在菌の一種であるプロピオニバクテリウム アクネス(Propionibacterium acnes)を用いた低級脂肪酸生成系において75%〜100%であることが好ましい。
前記プロピオニバクテリウム アクネス(Propionibacterium acnes)を用いた低級脂肪酸生成系とは、後述の実施例4〜8において示すように、トリカプロインに、プロピオニバクテリウム アクネス(Propionibacterium acnes)を1×108個/mL接種し、37℃で6時間反応させる低級脂肪酸生成系のことをいう。前記植物抽出物は、この系で75%〜100%という高度の低級脂肪酸生成抑制効果を示す。
本発明のデオドラント剤に含有される植物抽出物がいかなる代謝経路を遮断するのか、あるいは、いかなる作用機序によるのかは明確ではないが、体臭の主たる原因物質であるイソ吉草酸自体の高度な生成抑制効果を有する。
前記皮膚常在菌によるイソ吉草酸の生成抑制に有効な植物抽出物の供給源となる植物としては、スイカズラ、セイヨウオトギリソウ、スギナから選ばれる少なくとも1種類の植物であることが好ましい。このような植物はその用部に特に限定はないが、有効性を発揮させる点から、スイカズラ(Lonicera japonica)は花蕾(金銀花)、セイヨウオトギリソウ(Hypericum perforatum)は地上部、スギナ(Equisetum arvense)は地上部を用いることが好適である。
前記皮膚常在菌によるカプロン酸の生成抑制に有効な植物抽出物の供給源となる植物としては、カキ、セイヨウオトギリソウ、セイヨウサンザシ、ボダイジュ、ローズマリーから選ばれる少なくとも1種類の植物であることが好ましい。このような植物抽出物の抽出に用いられる植物はその用部に特に限定はないが、有効性を発揮させる点から、カキは葉、セイヨウオトギリソウは地上部、セイヨウサンザシは花、葉又は果実、ボダイジュは花又は葉、ローズマリーは葉又は花及び葉を用いることが好適である。
前記植物抽出物としては、前記用部を生のままあるいは乾燥した後に適当な大きさに切断したり、粉砕加工したものを抽出して得た抽出エキスあるいはさらに分離精製した成分を用いることができる。抽出エキスは、常法により、溶媒抽出することによって得ることができる。抽出溶媒が使用上無害なものであれば抽出液をそのまま用いてもよく、適宜な溶媒で希釈した希釈液として用いてもよく、あるいは濃縮エキスとしたり、凍結乾燥などにより乾燥粉末としたり、ペースト状に調製したりしたものなども前記植物抽出物として利用できる。
前記抽出溶媒としては、メタノール、エタノール、ブタノール、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、酢酸エチル、アセトン、モノテルペン類などの一般に用いられる有機溶媒、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコール類及び水などを挙げることができ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができる。これらの溶媒の中では、抽出効率の点から、特にエタノール、水、1,3−ブチレングリコール、モノテルペン類及びこれらの混合溶剤が望ましい。
なお、前記抽出処理は、冷浸、温浸、加熱環流、パーコレーション法などの常法によって行うことができる。溶媒抽出の他に、水蒸気蒸留、炭酸ガスを超臨界状態にして行う超臨界抽出によって得たエキスも同様に利用できる。超臨界抽出では、抽出助剤としてヘキサン、エタノールなどを用いることもできる。
また、前記抽出物の分離精製は、抽出物を活性炭処理、液液分配、カラムクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィーなどで行うことができる。
その他の抽出条件としては、抽出温度、抽出pHなど、特に制限はない。
本発明のデオドラント剤に含有されるスイカズラ、セイヨウオトギリソウ、スギナ、カキ、セイヨウサンザシ、ボダイジュ、ローズマリーから選ばれる少なくとも1種類の植物を供給源とする植物抽出物は、配合量を調整し、皮膚常在菌を殺さずに低級脂肪酸の発生を抑制することにより、皮膚バリア機能を低下することなく体臭の発生を効果的に防止できる。
前記植物抽出物の具体的な配合量は、組成物の用途、剤型などに応じて適宜選定されるが、一般的に固形物換算で0.0001〜0.1質量%(以下、単に「%」という。)配合するのがよく、好ましくは0.0001〜0.05%配合するのがよい。配合量が0.0001%質量未満であると本発明の効果を発揮できず、0.1%質量以上であると皮膚常在菌を殺菌する作用が生じてしまう。尚、ここでいう殺菌作用とは、Tween80を0.1%含むSCD培地に、被験物質を添加したものに皮膚常在菌(Corynebacterium xerosis)を摂取し、37℃、6時間反応後に、コントロールに対し1/100以下に減少する作用、または、変法GAM寒天培地に、被験物質を添加したものに皮膚常在菌(Propionibacterium acnes)を摂取し、37℃、6時間嫌気状態で反応後に、コントロールに対し1/100以下に減少する作用をいう。
本発明の製剤は、上記の少なくともいずれかのデオドラント剤を含むことを特徴とする。したがって、皮膚常在菌の代謝による低級脂肪酸の生成を抑制できる植物抽出物を有効成分として含有するデオドラント剤を含む本発明の製剤は、不快な体臭を効果的に抑制することができる。
前記製剤としては、化粧料、医薬品、医薬部外品などを挙げることができ、例えば、クリーム、乳液、ローション、パウダー、スプレー、スティック、ボディーソープ、シャンプー、リンス、トニックなどとして調製することができる。
この場合、本発明の製剤は、上記製剤の種類、剤形などに応じた公知の配合成分を用いて常法により調製できる。例えば、界面活性剤、油分、アルコール類、保湿剤、増粘剤、防腐剤、キレート剤、pH調整剤、香料、色素、紫外線吸収・散乱剤、ビタミン類、水等を必要に応じて適宜配合することができる。また、本発明の製剤には、上記有効成分に加えて、一般に用いられている消臭剤、保存剤、酸化防止剤などをあわせて配合することができる。
以下、実施例に基づき、本発明についてさらに詳細に説明する。なお、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
低級脂肪酸は体臭の有力成分であり、種々の低級脂肪酸が体臭の原因となるが、中でも、特に汗臭および足臭として問題になるのはイソ吉草酸であり、また、特に腋臭として問題になるのはカプロン酸である。本実施例におけるカプロン酸の模擬的生成系では、カプロン酸の前駆体としてカプロン酸のトリグリセリドであるトリカプロインを用いたが、前記模擬的生成系で用いるカプロン酸の前駆体としてはカプロン酸のトリグリセリドに限定されるものではない。
<調製例1>イソ吉草酸の生成抑制試験用の植物抽出物の調製
スイカズラは花蕾、セイヨウオトギリソウは地上部、スギナは地上部をそれぞれ乾燥、粉砕して粗末とし、各10gをとり、100%エタノール100mLに浸漬し室温で5日間抽出した。残渣をろ別して得られた抽出液を減圧濃縮し各植物抽出物を得た。
<調製例2>カプロン酸の生成抑制試験用の植物抽出物の調製
カキは葉、セイヨウオトギリソウは地上部、セイヨウサンザシは花、葉又は果実、ボダイジュは花又は葉、ローズマリーは葉又は花及び葉をそれぞれ乾燥、粉砕して粗末とし、各10gをとり、100%エタノール100mLに浸漬し室温で5日間抽出した。残渣をろ別して得られた抽出液を濃縮乾固し、任意の量の100%エタノールに溶解して各植物抽出物を得た。
<実施例1〜3>イソ吉草酸の生成抑制試験
健常男子より採取し直ちにフィルター滅菌を行った汗5mLに、調製例1に従って得た各種植物抽出物を250μg/mL、Corynebacterium xerosis(財団法人 発酵研究所)を約8Log CFU/mL接種し、37℃で6時間反応させた。生菌数を測定後、フィルター処理により菌を除去した反応液2mLに、10%硫酸を0.5mL、ジエチルエーテルを3mL加え、エーテル層に抽出されたイソ吉草酸量をガスクロマトグラフィーにより測定した。各被験物質を含まないコントロール(下記比較例3)に対してイソ吉草酸の生成抑制率(%)を算出した結果および生菌数を表1に示す。
また比較例として、ジオウ(Rehmannia glutinosa)抽出物、塩化ベンザルコニウム(関東化学株式会社製)、および各被験物質を含まないコントロール(比較例3)を同様に試験し、その結果を表1に示した(比較例1および2)。
Figure 2005132825
上記表1に示した結果のように、スイカズラ、セイヨウオトギリソウ、スギナの各抽出物には、皮膚常在菌を殺菌することなくイソ吉草酸の発生を抑制する効果が認められた。
<実施例4〜8>カプロン酸の生成抑制試験
0.2%トリカプロイン−0.05Mリン酸緩衝液pH6.0(SIGMA社製)2.5mLに、調製例に従って得た各種植物抽出物を250μg/mL、Propionibacterium acnes(ATCC)を約1×108個/mL接種し、37℃で6時間、嫌気状態で反応させた。生菌数を測定後、反応液に10%硫酸を0.5mL、ジエチルエーテルを3mL加え、エーテル層に抽出されたカプロン酸量をガスクロマトグラフィーにより測定した。各被験物質を含まないコントロール(下記比較例6)に対してカプロン酸の生成抑制率(%)を算出した結果および生菌数を表2に示す。
また比較例として、ゲンチアナ抽出物、塩化ベンザルコニウム(ナカライテクス株式会社製)、および各被験物質を含まないコントロール(比較例6)を同様に試験し、その結果を表3に示した(比較例4および5)。
Figure 2005132825
Figure 2005132825
上記表2に示した結果のように、カキ、セイヨウオトギリソウ、セイヨウサンザシ、ボダイジュ、ローズマリーの各抽出物には、皮膚常在菌を殺菌することなくカプロン酸の発生を抑制する効果が認められた。
<実施例9〜29>
以下の表4〜10に、スイカズラ、セイヨウオトギリソウ、スギナの各抽出物を配合した本発明の製剤であるボディーソープ、パウダースプレータイプ制汗剤、ロールオンタイプ制汗剤、デオドラントスティック、シャンプー、リンス、およびヘアウォーターの配合例1〜21を用いた実施例9〜29を示す(表中には配合例番号を記載した)。尚、以下に記載の各植物抽出物は<調製例1>に示した抽出法により抽出したものを用いた。なお組成物中に記した香料は、特開2003−300811号公報に記した香料に、ジブチルヒドロキシトルエンを0.001%添加したものである。
下記の配合例1〜21(実施例9〜29)は、いずれもイソ吉草酸の生成抑制効果に優れており、安全性も良好なものであった。
Figure 2005132825
Figure 2005132825
Figure 2005132825
Figure 2005132825
Figure 2005132825
Figure 2005132825
Figure 2005132825
<実施例30〜64>
以下に、カキ、セイヨウオトギリソウ、セイヨウサンザシ、ボダイジュ、ローズマリーの各抽出物を配合した本発明の製剤であるボディーソープ、パウダースプレータイプ制汗剤、ロールオンタイプ制汗剤、デオドラントスティック、シャンプー、リンス、およびヘアウォーターの配合例22〜56を用いた実施例30〜64を示す(表中には配合例番号を記載した)。尚、以下に記載の各植物抽出物は<調製例2>に示した抽出法により抽出したものを用いた。なお組成物中に記した香料は、特開2003−300811号公報に記した香料に、ジブチルヒドロキシトルエンを0.001%添加したものである。
下記の配合例22〜56(実施例30〜64)は、いずれもカプロン酸の生成抑制効果に優れており、安全性も良好なものであった。
パウダースプレータイプ制汗剤
Figure 2005132825
ロールオンタイプ制汗剤
Figure 2005132825
デオドラントスティック
Figure 2005132825
ボディーソープ
Figure 2005132825
シャンプー
Figure 2005132825
リンス
Figure 2005132825
ヘアウォーター
Figure 2005132825
以上のように、本発明にかかるデオドラント剤および該デオドラント剤を含む製剤は、ヒトの不快な体臭の有力成分である低級脂肪酸の発生を抑制する植物抽出物を有効成分として含有するデオドラント剤、および前記有効成分を含有する化粧料、医薬品、医薬部外品から選ばれる製剤として有用であり、特に、常在菌を殺菌することなくヒトの不快な体臭を持続的に抑制する、安全性の高い化粧料に適している。

Claims (18)

  1. 皮膚常在菌の低級脂肪酸生成に対する抑制効果を有する植物抽出物を有効成分として含有するデオドラント剤。
  2. 前記植物抽出物が前記皮膚常在菌に対して殺菌作用を示さないことを特徴とする請求項1に記載のデオドラント剤。
  3. 前記低級脂肪酸がイソ吉草酸であることを特徴とする請求項1または2に記載のデオドラント剤。
  4. 前記植物抽出物のイソ吉草酸生成抑制率が、前記皮膚常在菌の一種であるコリネバクテリウム キセロシス(Corynebacterium xerosis)を用いたイソ吉草酸生成系において90%〜100%であることを特徴とする請求項3に記載のデオドラント剤。
  5. 前記植物抽出物の供給源である植物が、スイカズラ、セイヨウオトギリソウ、スギナから選ばれる少なくとも1種類の植物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のデオドラント剤。
  6. 前記スイカズラの抽出用部が花蕾(金銀花)であることを特徴とする請求項5に記載のデオドラント剤。
  7. 前記セイヨウオトギリソウの抽出用部が地上部であることを特徴とする請求項5に記載のデオドラント剤。
  8. 前記スギナの抽出用部が地上部であることを特徴とする請求項5に記載のデオドラント剤。
  9. 前記低級脂肪酸がカプロン酸であることを特徴とする請求項1または2に記載のデオドラント剤。
  10. 前記植物抽出物のカプロン酸生成抑制率が、前記皮膚常在菌の一種であるプロピオニバクテリウム アクネス(Propionibacterium acnes)を用いたカプロン酸生成系において75%〜100%であることを特徴とする請求項9に記載のデオドラント剤。
  11. 前記植物抽出物の供給源である植物が、カキ、セイヨウオトギリソウ、セイヨウサンザシ、ボダイジュ、ローズマリーから選ばれる少なくとも1種類の植物であることを特徴とする請求項1,2,9および10のいずれか1項に記載のデオドラント剤。
  12. 前記カキの抽出用部が葉であることを特徴とする請求項11に記載のデオドラント剤。
  13. 前記セイヨウオトギリソウの抽出用部が地上部であることを特徴とする請求項11に記載のデオドラント剤。
  14. 前記セイヨウサンザシの抽出用部が花、葉および果実から選ばれるいずれか一つであることを特徴とする請求項11に記載のデオドラント剤。
  15. 前記ボダイジュの抽出用部が花または葉であることを特徴とする請求項11に記載のデオドラント剤。
  16. 前記ローズマリーの抽出用部が葉または花と葉であることを特徴とする請求項11に記載のデオドラント剤。
  17. 請求項1〜16の少なくともいずれか1項に記載のデオドラント剤を含む製剤。
  18. 化粧料、医薬品、医薬部外品のいずれかである請求項17に記載の製剤。
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