JP2005189245A - 溶液濃度計測方法および溶液濃度計測装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被検溶液中の特定成分に起因する前記被検溶液の光学特性を変化させる試薬を混入した後の前記被検溶液の透過光強度および散乱光強度を測定し、これらの計測値にもとづいて、前記被検溶液中の前記特定成分の濃度を求める方法であって、前記試薬混入後の透過光強度の計測値と前記試薬混入後の散乱光強度の計測値とを照合することにより、前記被検溶液中の浮遊粒子による誤計測の有無を検知する。
【選択図】図1
Description
ここで使用される試験紙は、グルコース、タンパク質等の個々の検査項目に応じてそれぞれ用意されている。
また、濃度が既知の基準溶液と前記被検溶液とについて、前記試薬混入前後の透過光強度および散乱光強度の少なくとも一方を同条件で計測し、前記基準溶液の計測値により、前記被検溶液の計測値を補正して前記被検溶液中の前記特定成分の濃度を求めるのが有効である。
前記基準溶液は、前記特定成分を含まない水であるのが有効である。
前記試薬混入後に計測した被検溶液の透過光強度の計測値から、または前記光センサー3の出力信号を前記透過光の信号と見なして、前記光センサー3の出力信号の計測値から、前記被検溶液のタンパク質濃度を求め、前記算出された旋光度と前記タンパク質濃度から、前記被検溶液の前記タンパク質濃度と前記タンパク質以外の旋光性物質の濃度を確定することも有効である。
前記試薬混入前後に計測した被検溶液の透過光強度の計測値から、または前記光センサー3の出力信号を前記透過光の信号と見なして、前記光センサー3の出力信号の計測値から、前記被検溶液のタンパク質濃度を求め、前記算出された旋光度と前記タンパク質濃度から、前記被検溶液の前記タンパク質濃度と前記タンパク質以外の旋光性物質の濃度を確定することも有効である。
その結果、被検溶液中の特定成分の濃度を高精度で求めることができ、しかも、高信頼性で実用性が高い省力化された溶液濃度の測定、とりわけ尿中のタンパク質濃度の測定が可能になる。
また、被検溶液中のタンパク質とタンパク質以外の旋光性物質の双方の濃度を求めることもでき、特に被検溶液が尿の場合、尿タンパク濃度と尿糖値を同時に正確に測定できるので、尿検査工程を大幅に簡略化でき、その実用的効果は極めて大きい。
まず、前記試薬混入前後の散乱光強度の計測値から、低濃度域の前記被検溶液中の前記特定成分の濃度を決定し、前記試薬混入前後の透過光強度の計測値から、高濃度域の前記被検溶液中の前記特定成分の濃度を決定することにより、より広い濃度範囲の被検溶液について、高精度に前記特定成分の濃度を求めることができる。なお、本発明においていう「高濃度」および「低濃度」については、後述する。
また、濃度が既知の基準溶液と前記被検溶液とについて、前記試薬混入前後の透過光強度および/または前記試薬混入前後の散乱光強度を同条件で計測し、前記基準溶液の計測値により、前記被検溶液の計測値を補正して前記被検溶液中の前記特定成分の濃度を求めることにより、光学窓層などの透過率低下などの影響が消去され、さらに高精度な計測が可能になる。この場合、前記特定成分を含まない水を簡便な基準溶液として用いることができる。
以下、本発明の実施の形態を具体的な例を挙げて詳細に説明する。
被検溶液に、被検溶液に含まれる特定成分に起因して前記被検溶液の光学特性を変化させる試薬を混入する前後の透過光強度および/または散乱光強度を計測し、それらの計測値から被検溶液中の特定成分の濃度を求める例について、以下に詳細に説明する。
まず、被検溶液10をサンプルセル3へ導入する。コンピューター8が光源1を動作させ、同時に光センサー4および5の出力信号のモニターを開始する。次に、コンピューター8がピペッタ7を制御して、注入口6を通じてスルホサリチル酸試薬(硫酸ナトリウムを2−ヒドロキシ−5−スルホ安息香酸水溶液に溶解させた試薬)をサンプルセル3へ導入する。被検溶液にスルホサリチル酸試薬が混入されると、タンパク質成分が凝集して被検溶液10が濁り、透過光強度が低下し、散乱光強度が増加する。この試薬の混入の前後の光センサー4および5のそれぞれの出力信号の計測値を解析することで、タンパク質濃度を求める。
しかし、これより高濃度になるにつれて、次第に比例関係よりも低い実測値を示している。これは、タンパク質濃度が高くなり、光が散乱される確率が高くなると、散乱光が発生した地点からサンプルセルの外まで伝搬する際に、再び散乱される確率も高くなり、光センサー5に散乱光が到達する確率が低下するからである。従って、散乱光強度の変化から濃度を算出する場合には、直線性が確保できる低濃度域(約15mg/dl以下)において、より高精度な濃度を求めることができる。
さらに、上記双方の強度を計測することにより、低濃度域の被検溶液については、散乱光強度の計測値から溶液濃度を算出し、高濃度域の被検溶液については、透過光強度の計測値から溶液濃度を算出することで、実質的に高精度に測定できる被検溶液の濃度範囲、即ちダイナミックレンジを拡大できる。
これにより、従来必要であった高濃度被検溶液の希釈等の工程が不要になり、計測および検査の高精度化、効率化、省力化に有効な実用的効果を高めることができる。
尚、本実施の形態では、試薬混入直前と300秒経過時点の透過光強度および散乱光強度の計測値から溶液濃度を求めたが、この時間差は計測装置、被検溶液や試薬などの特性に応じて適宜に設定すればよい。
しかし、本実施の形態における低濃度および高濃度の範囲は、サンプルセル3の光路長、散乱光9の被検溶液中における伝搬距離、および光学系の配置などの種々のファクタによって異なるため、上記数値範囲に限定されるものではない。
したがって、本発明においていう「低濃度」とは、被検溶液の特定成分濃度と散乱光強度の変化との関係を示すグラフにおいて(図9)、直線性を有する部分に対応する濃度範囲をいい、「高濃度」とは、被検溶液の特定成分濃度と透過光強度の比との関係を示すグラフにおいて(図10)、直線性を有する部分に対応する濃度範囲をいう。これらは、当業者であれば、本発明に係る方法を実施する前にあらかじめ決定しておくことができる。
ただし、このように光路長を長くすると、高濃度域においては光センサー4の出力信号が小さくなりすぎ(約10-4V)、濃度を求めることが困難になる。さらに、光路長を長くすると、装置全体の規模も必然的に拡大することになり、実用上あまり好ましくはない。
以上のように、本発明によれば、装置の構成および規模が一定の制約を受ける場合において、散乱光および透過光の双方を利用することにより、高濃度域および低濃度域のすべてにおいて精度良く濃度を計測することができ、ダイナミックレンジを拡大することができる。
次に、図1および2の計測装置を用いて、各種塩などが析出して混濁した尿を被検溶液として特定成分の濃度を求める例について詳細に説明する。
まず、被検溶液10としてタンパク質濃度15mg/dlの混濁した尿をサンプルセル3へ導入し、実施の形態1の場合と同様にして、試薬混入前後の光センサー4および/または光センサー5の出力信号の変化を観測する。
この試薬混入前後の光センサー5および4の出力信号の経時変化をそれぞれ図11および12に示す。これらの図は、図3〜8と同様に試薬混入前60秒から混入後300秒までの出力信号の変化を示している。
一方、試薬を混入後300秒経過した時点の光センサー5の出力信号は、0.22Vで、0秒時点の出力信号との差は0.17Vとなる。図9を検量線として、この出力信号の差(0.17V)をタンパク質濃度に換算すると15mg/dlとなり、この濃度が予め計測された既知濃度に一致する。このことから、混濁が無い被検溶液から求めた図9の検量線を用いて、試薬混入前後の光センサー5の出力信号の差から混濁被検溶液のタンパク質濃度を正確に求められることが確認できた。
以上のように、試薬の混入前後の散乱光強度の差より、溶液濃度を算出することで、混濁等の影響が消去された正確な溶液濃度を求めることが可能になる。
次に、図1および2に示した計測装置を用い、実施の形態1と同様の方法により、光センサー4および光センサー5の双方の出力信号を計測して両者を照合することにより、浮遊粒子、泡等による計測妨害の有無を検知する例を説明する。
被検溶液中に、浮遊粒子や泡が存在し、これらが略平行光2の光路に侵入すると、これらに略平行光2が強く散乱されて透過光強度および/または散乱光強度の正確な計測が妨害される。この場合、透過光強度は大きく減少し、一方、散乱光強度は光センサー5の視野角、および浮遊粒子や泡が光路中に存在する位置などによって、大きく減少する場合と増加する場合がある。
従って、試薬混入前後の光センサー4の計測値から図9の検量線にもとづいて求めたタンパク質濃度と、光センサー5の出力信号の計測値から図10の検量線にもとづいて求めたタンパク質濃度との、双方の濃度値が一致するか否かを照合することで、前記の妨害の有無を検知することができる。
次に、図1および2に示した計測装置におけるサンプルセルの汚損などによる光学窓の透過率の低下が生じた場合に、被検溶液と基準溶液についての双方の、光センサー4および/または光センサー5の出力信号を同条件で計測し、基準溶液の計測値により被検溶液の計測値を補正して、被検溶液中の特定成分の濃度を求める例について説明する。
サンプルセル3を長期間使用したような場合には、各種の残留物質が付着して、各光学窓の透過率が低下する。この場合、透過光強度の絶対値が低下するため、試薬混入前後の透過光強度の比の精度が低下し、試薬混入前後の散乱光強度の差は減少することになる。従って、これらの場合には、精度良く溶液濃度を求めることができない。
上記のように、基準溶液の試薬混入前後の散乱光強度の変化を計測し、既知の検量線と照合することで、光学窓の透過率の低下の影響を補正した新たな検量線を求めることができる。これを用いることにより、光学窓の透過率が低下した場合でも、正確な濃度測定が可能となる。
実施の形態4で述べた光学窓の透過率の低下の影響を補正するための基準溶液として、特定成分を含有しない水を用いた例について説明する。
被検溶液が特定成分を含有しない水の場合は、試薬混入によって反応して水の光学特性を変化させる特定成分の濃度がゼロなので、実施の形態4で示したような散乱光強度の差は発生しない。そのため、補正に要する数値を算出することができない。そこで、サンプルセル3に水を入れた状態の透過光強度を計測する。例えば、この時の透過光強度が0.5Vの場合は、次のように補正する。図3、5および7より、試薬を混入前の透明な状態では透過光強度は0.6Vであるので、図9の検量線より得られた濃度を0.6/0.5倍する補正を行うことにより正確な濃度を求めることができる。
以上のように本実施の形態によれば、基準溶液として水を使用することができるため、簡単に光学窓の透過率の低下を補正することができる。特に、タンパク質水溶液を管理保管することが難しい家庭などにおいては、簡便なので実用的効果は極めて大きい。
次に、試薬混入前に被検溶液の旋光度を計測するとともに、試薬混入前後に被検溶液の透過光強度を計測し、これらの計測値から、タンパク質濃度とタンパク質以外の旋光性物質の濃度を確定する方法の例について詳細に説明する。
図13は本実施の形態の計測方法に基づく計測装置の模式図である。半導体レーザモジュールの光源1から、波長670nm、強度3.0mW、ビーム直径2.0mmの略平行光2を投射する。偏光子11は、紙面に平行な偏光成分の光のみを透過する。被検溶液を収容するサンプルセル12は、被検溶液に略平行光2の伝搬方向に磁場を印加できるようにソレノイドコイル13を巻いた構造になっており、実質光路長は10mmである。これは、被検溶液の光ファラデー効果を用いて、ソレノイドコイル13に流す電流を変調しながら制御することによって、略平行光2の偏光方向を変調しながら制御するものである。このように、被検溶液自身のファラデー効果によって、旋光度を計測する方式の基本原理は、特開平9−145605号公報に記載されている。
コイルドライバー18により、ソレノイドコイル13に流す電流を制御し、信号発生器19により、ソレノイドコイル13に流す電流を変調する変調信号をコイルドライバー18に供給する。ロックインアンプ20により、ソレノイドコイル13の変調信号を参照信号として光センサー17の出力信号を位相敏感検波する。被検溶液の旋光度を計測する際は、コンピューター21により、ロックインアンプ20の出力信号がゼロになるように、コイルドライバー18に制御電流信号を供給する。
そして、ピペッタ22は、チューブ23を通じて、注入口14より、サンプルセル12中の被検溶液に試薬を所定量注入する。コンピューター21は、光源1およびピペッタ22を制御し、光センサー17の出力信号を解析する。
まず、被検溶液をサンプルセル12へ導入する。コンピューター21で光源1とコイルドライバー18を動作させ、被検溶液の旋光度を計測する。
次に、コンピューター21でコイルドライバー18の動作を停止させ、同時に光センサー17の出力信号のモニターを開始する。次に、コンピューター21でピペッタ22を制御して、注入口14よりスルホサリチル酸試薬をサンプルセル12中の被検溶液へ混入する。この混入の前後の光センサー17の出力信号の変化を、透過光強度の変化と見なして、解析された試薬混入前後の透過光強度の比から、実施の形態1と同様な方法により、図10に相当する検量線を作製しておく。
以上のように本実施の形態によれば、タンパク質濃度と、タンパク質以外の旋光性物質としてグルコースの濃度を同時に測定することができるので、尿を被検溶液とした場合に、特にその実用性が高い。その理由を以下に述べる。
ちなみに、旋光度の計測前に試薬を混入すると、タンパク質成分が凝集あるいは着色するので、被検溶液中を光が透過しないことや、タンパク質が変性して旋光度を変化させることがあり、尿糖値と尿タンパク濃度を正確に測定できない。
次に、被検溶液のタンパク質濃度とタンパク質以外の旋光性物質の濃度とを同時に計測する他の例について詳細に説明する。
図14は本実施の形態による計測装置の模式図であり、図13の装置に光変調器24を付加したもので、光変調器24以外の符号は図13と同じである。光変調器24は、コンピューター21から指令があると、信号発生器19の変調周波数で、略平行光2を強度変調する。旋光度を計測している時は、コンピューター21の指令に基づき、変調は行わず、略平行光2をすべて透過している状態に固定しておく。
以上のように本実施の形態により、略平行光2を変調することで、タンパク質濃度を高精度で計測できる。本実施の形態は、被検溶液が尿の時に、特にその実用性が高い。
また、上記本発明の実施の各形態においては、試薬を混入する場合、試薬を直接被検溶液にピペッタ等で注入する形態を示したが、被検溶液に試薬を滴下する形態でも同様の効果が得られる。
2 略平行光
3、12 サンプルセル
4、17 透過光を検知する光センサー(光センサー1)
5 散乱光を検知する光センサー(光センサー2)
6 注入口
7 22 ピペッタ
8、21 コンピューター
9 散乱光
10 被検溶液
11 偏光子
13 ソレノイドコイル
14 注入口
15 通気口
16 検光子
18 コイルドライバー
19 信号発生器
20 ロックインアンプ
23 チューブ
24 光変調器
Claims (10)
- 被検溶液中の特定成分に起因する前記被検溶液の光学特性を変化させる試薬を混入した後の前記被検溶液の透過光強度および散乱光強度を測定し、これらの計測値にもとづいて、前記被検溶液中の前記特定成分の濃度を求める方法であって、
前記試薬混入後の透過光強度の計測値と前記試薬混入後の散乱光強度の計測値とを照合することにより、前記被検溶液中の浮遊粒子による誤計測の有無を検知することを特徴とする溶液濃度計測方法。 - 被検溶液中の特定成分に起因する前記被検溶液の光学特性を変化させる試薬を混入する前後の前記被検溶液の透過光強度および散乱光強度を測定し、これらの計測値にもとづいて、前記被検溶液中の前記特定成分の濃度を求める方法であって、
前記試薬混入前後の透過光強度の計測値と前記試薬混入前後の散乱光強度の計測値とを照合することにより、前記被検溶液中の浮遊粒子による誤計測の有無を検知することを特徴とする溶液濃度計測方法。 - 濃度が既知の基準溶液と前記被検溶液とについて、前記試薬混入後の透過光強度および散乱光強度の少なくとも一方を同条件で計測し、前記基準溶液の計測値により、前記被検溶液の計測値を補正して前記被検溶液中の前記特定成分の濃度を求めることを特徴とする請求項1記載の溶液濃度計測方法。
- 濃度が既知の基準溶液と前記被検溶液とについて、前記試薬混入前後の透過光強度および散乱光強度の少なくとも一方を同条件で計測し、前記基準溶液の計測値により、前記被検溶液の計測値を補正して前記被検溶液中の前記特定成分の濃度を求めることを特徴とする請求項2記載の溶液濃度計測方法。
- 前記基準溶液が、前記特定成分を含まない水であることを特徴とする請求項3または4記載の溶液濃度計測方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の溶液濃度計測方法によって前記被検溶液のタンパク質濃度を求め、前記試薬混入以前に前記被検溶液の旋光度を計測することによって前記被検溶液中の旋光性物質濃度を求め、ついで前記タンパク質濃度および前記旋光性物質濃度から、前記タンパク質以外の旋光性物質の濃度を求めることを特徴とする溶液濃度計測方法。
- 被検溶液に光を照射する光源と、前記光が前記被検溶液を透過するように前記被検溶液を保持するサンプルセルと、前記被検溶液を透過した光を検知する光センサー1と、前記被検溶液中を前記光が伝搬する際に発生した散乱光を検知する光センサー2と、前記被検溶液に前記被検溶液中の特定成分のみの光学特性を変化させる試薬を混入する混入機と、前記混入機を制御し、前記光センサーの出力信号を解析するコンピューターとを備え、前記試薬混入後の前記光センサー1および2の出力信号の計測値から、前記被検溶液中の特定成分の濃度を求める溶液濃度計測装置であって、
前記試薬混入後の前記光センサー1の出力信号の計測値と前記試薬混入後の前記光センサー2の出力信号の計測値とを照合することにより、前記被検溶液中の浮遊粒子による誤計測の有無を検知することを特徴とする溶液濃度計測装置。 - 被検溶液に光を照射する光源と、前記光が前記被検溶液を透過するように前記被検溶液を保持するサンプルセルと、前記被検溶液を透過した光を検知する光センサー1と、前記被検溶液中を前記光が伝搬する際に発生した散乱光を検知する光センサー2と、前記被検溶液に前記被検溶液中の特定成分のみの光学特性を変化させる試薬を混入する混入機と、前記混入機を制御し、前記光センサーの出力信号を解析するコンピューターとを備え、前記試薬混入前後の前記光センサー1および2の出力信号の計測値から、前記被検溶液中の特定成分の濃度を求める溶液濃度計測装置であって、
前記試薬混入前後の前記光センサー1の出力信号の計測値と前記試薬混入前後の前記光センサー2の出力信号の計測値とを照合することにより、前記被検溶液中の浮遊粒子による誤計測の有無を検知することを特徴とする溶液濃度計測装置。 - さらに、略平行光を投射する単色光源と、前記略平行光のうち特定方向の偏光成分のみを透過する偏光子と、前記被検溶液に磁場を印加する手段と、前記磁場を制御する磁場制御手段と、前記磁場を制御する際に前記磁場を振動変調する磁場変調手段と、前記被検溶液を透過した光のうち特定方向の偏光成分のみを透過する検光子と、前記検光子を透過した光を検知する光センサー3と、前記光センサー3の出力信号を前記磁場変調手段の振動変調信号を参照信号として位相敏感検波するロックインアンプと、前記磁場制御手段の磁場制御信号と前記ロックインアンプの出力信号にもとづいて前記被検溶液の旋光度を算出し、これを旋光性物質の濃度に換算する手段とを備え、前記サンプルセルは前記偏光子を透過した光が透過するように前記被検溶液を保持しており、
前記試薬混入後に計測した被検溶液の透過光強度の計測値から、または前記光センサー3の出力信号を前記透過光の信号と見なして、前記光センサー3の出力信号の計測値から、前記被検溶液のタンパク質濃度を求め、前記算出された旋光度と前記タンパク質濃度から、前記被検溶液の前記タンパク質濃度と前記タンパク質以外の旋光性物質の濃度を確定することを特徴とする請求項7記載の溶液濃度計測装置。 - さらに、略平行光を投射する単色光源と、前記略平行光のうち特定方向の偏光成分のみを透過する偏光子と、前記被検溶液に磁場を印加する手段と、前記磁場を制御する磁場制御手段と、前記磁場を制御する際に前記磁場を振動変調する磁場変調手段と、前記被検溶液を透過した光のうち特定方向の偏光成分のみを透過する検光子と、前記検光子を透過した光を検知する光センサー3と、前記光センサー3の出力信号を前記磁場変調手段の振動変調信号を参照信号として位相敏感検波するロックインアンプと、前記磁場制御手段の磁場制御信号と前記ロックインアンプの出力信号にもとづいて前記被検溶液の旋光度を算出し、これを旋光性物質の濃度に換算する手段とを備え、前記サンプルセルは前記偏光子を透過した光が透過するように前記被検溶液を保持しており、
前記試薬混入前後に計測した被検溶液の透過光強度の計測値から、または前記光センサー3の出力信号を前記透過光の信号と見なして、前記光センサー3の出力信号の計測値から、前記被検溶液のタンパク質濃度を求め、前記算出された旋光度と前記タンパク質濃度から、前記被検溶液の前記タンパク質濃度と前記タンパク質以外の旋光性物質の濃度を確定することを特徴とする請求項8記載の溶液濃度計測装置。
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