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JP2005150419A - 半導体装置 - Google Patents

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JP2005150419A
JP2005150419A JP2003386248A JP2003386248A JP2005150419A JP 2005150419 A JP2005150419 A JP 2005150419A JP 2003386248 A JP2003386248 A JP 2003386248A JP 2003386248 A JP2003386248 A JP 2003386248A JP 2005150419 A JP2005150419 A JP 2005150419A
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semiconductor
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heat
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Naoki Hirasawa
直樹 平澤
Sadahisa Onimaru
貞久 鬼丸
Hirohito Matsui
啓仁 松井
Naohiko Hirano
尚彦 平野
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Soken Inc
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Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Abstract

【課題】 2つの半導体素子を一対のヒートシンクで挟み込んでなる半導体装置において、ヒートシンクおよび半導体素子のサイズに応じて良好な放熱特性を得られるような最適な半導体素子の間隔を規定する。
【解決手段】 2つの半導体素子10、20を、同一サイズの一対のヒートシンク30、40で挟み込んでなる半導体装置において、第1の半導体素子10と第2の半導体素子20とが配列している配列方向に沿った第1の半導体素子10の幅、第2の半導体素子20の幅をそれぞれw1、w2とし、両半導体素子10、20の間隔をxとし、上記の配列方向に沿った両ヒートシンク30、40の幅をW、厚さをtとしたとき、上記各寸法w1、w2、x、W、tについて、2t≦x≦W−(w1+w2+2t)、W>w1+w2+4t、という関係が満足されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2つの半導体素子を一対の金属体で挟み込んでなる両面放熱型半導体モジュールとしての半導体装置に関する。
この種の半導体装置は、一般に、第1の半導体素子の一面および第2の半導体素子の一面が、電極と放熱体とを兼ねる第1の金属体に電気的および熱的に接合され、第1の半導体素子の他面および第2の半導体素子の他面が、電極と放熱体とを兼ねる第2の金属体に電気的および熱的に接合されてなるものである(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003−46036号公報
しかしながら、従来では、この種の半導体装置においては、2つの半導体素子の適切な間隔すなわち適切な素子間隔が規定されておらず、当該素子間隔が小さい場合には、金属体の内部における両半導体素子同士の熱流れの干渉により放熱特性(冷却性能)が低下してしまう可能性がある。
また、この種の半導体装置においては小型化が望まれており、金属体のサイズ増大化に制約があることから、当該素子間隔が大きすぎる場合には、半導体素子が金属体の端部に近くなる。すると、金属体の端部により半導体素子からの熱流れが阻害されてしまうため、放熱特性(冷却性能)が低下する可能性がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、2つの半導体素子を一対の金属体で挟み込んでなる両面放熱型半導体モジュールとしての半導体装置において、金属体および半導体素子のサイズに応じて良好な放熱特性を得られるような最適な半導体素子の間隔を規定することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1の半導体素子(10)の一面および第2の半導体素子(20)の一面が、電極と放熱体とを兼ねる第1の金属体(30)に電気的および熱的に接合され、第1の半導体素子(10)の他面および第2の半導体素子(20)の他面が、電極と放熱体とを兼ねる第2の金属体(40)に電気的および熱的に接合されてなる半導体装置において、次のような特徴点を有する。
・第1の半導体素子(10)と第2の半導体素子(20)とが配列している配列方向に沿った第1の半導体素子(10)の幅および第2の半導体素子(20)の幅を、それぞれw1、w2とし、第1の半導体素子(10)と第2の半導体素子(20)との間隔をxとすること。
・上記の配列方向に沿った第1の金属体(30)の幅をW、第1の金属体(30)の厚さをtとし、上記の配列方向に沿った第2の金属体(40)の幅、第2の金属体(40)の厚さを、それぞれ第1の金属体(30)の幅W、厚さtと同一寸法であるものとすること。
・上記各寸法w1、w2、x、W、tについて、
2t≦x≦W−(w1+w2+2t)、
W>w1+w2+4t、という関係が満足されていること。本発明の半導体装置では、これらの点を特徴としている。
このように、上記した各寸法w1、w2、x、W、tについて、2t≦x≦W−(w1+w2+2t)、W>w1+w2+4t、という寸法関係を満足させることにより、金属体(30、40)および半導体素子(10、20)のサイズに応じて実用上、十分なレベルの放熱特性を得ることができる。
2つの半導体素子(10、20)の間隔xが2tよりも小さいと、金属体(30、40)内部における2つの半導体素子(10、20)同士の熱流れの干渉により放熱特性が低下してしまう。
一方、2つの半導体素子(10、20)の間隔xがW−(w1+w2+2t)よりも大きいと、金属体(30、40)の端部により熱流れが阻害されてしまい放熱特性が低下してしまう。
つまり、本発明によれば、2つの半導体素子(10、20)を一対の金属体(30、40)で挟み込んでなる両面放熱型半導体モジュールとしての半導体装置において、金属体(30、40)および半導体素子(10、20)のサイズに応じて良好な放熱特性を得られるような最適な半導体素子(10、20)の間隔xを規定することができる。
また、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の半導体装置においては、上記した2つの半導体素子の配列方向および第1および第2の金属体(30、40)の厚さ方向と直交する奥行き方向において、第1の金属体(30)の中心、第2の金属体(40)の中心、第1の半導体素子(10)の中心および第2の半導体素子(20)の中心が一致していることが好ましい。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の半導体装置において、装置のほぼ全体が樹脂(90)にてモールドされていることを特徴としている。
請求項1または請求項2に記載の半導体装置としては、このような樹脂モールドパッケージタイプのものにすることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る両面放熱型半導体モジュールとしての半導体装置S1の全体構成を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)中のA−A線に沿った概略断面図、(c)は(a)中のB−B線に沿った概略断面図である。
[構成等]
図1に示されるように、本実施形態の半導体装置S1は、第1の半導体素子10と、第2の半導体素子20と、第1の金属体としての下側ヒートシンク30と、第2の金属体としての上側ヒートシンク40と、放熱ブロックとしてのヒートシンクブロック50と、これらの間に介在する接合材60とを備えて構成されている。
この構成の場合、第1および第2の半導体素子10、20の下面と下側ヒートシンク30の上面との間は、たとえば、はんだ等からなる接合材60によって接合されている。そして、第1および第2の半導体素子10、20の上面とヒートシンクブロック50の下面との間も、接合材60によって接合されている。
さらに、ヒートシンクブロック50の上面と上側ヒートシンク40の下面との間も、接合材60によって接合されている。なお、接合材60としては、はんだ以外にも、たとえば導電性接着剤等であってもよい。
これにより、上記構成においては、第1および第2の半導体素子10、20の上面では、接合材60、ヒートシンクブロック50、接合材60および上側ヒートシンク40を介して放熱が行われ、第1および第2の半導体素子10、20の下面では、接合材60から下側ヒートシンク30を介して放熱が行われる構成となっている。
なお、第1および第2の半導体素子10、20としては、特に限定されるものではないが、本実施形態において用いられている上記半導体素子10、20は、たとえばIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)やサイリスタ等のパワー半導体素子やFWD(フリーホイールダイオード)等から構成されている。
本例では、第1の半導体素子10をIGBT、第2の半導体素子20をFWDとしている。これら第1および第2の半導体素子10、20の形状は、たとえば矩形状の薄板状とすることができる(図1(a)参照)。
また、下側ヒートシンク30、上側ヒートシンク40およびヒートシンクブロック50は、電極および放熱体の機能を兼ねたものであり、たとえば銅合金もしくはアルミ合金等の熱伝導性及び電気伝導性の良い金属で構成されている。また、ヒートシンクブロック50としては、一般的な鉄合金を用いてもよい。
この構成の場合、下側ヒートシンク30および上側ヒートシンク40は、各半導体素子10、20の図示しない各主電極(たとえば、コレクタ電極やエミッタ電極等)に接合材60を介して電気的にも接続されている。
また、下側ヒートシンク30は、たとえば、全体としてほぼ長方形状の板材とすることができる。また、この下側ヒートシンク30には、端子部31が突設されている。
また、ヒートシンクブロック50は、たとえば、各半導体素子10、20よりも1回り小さい程度の大きさの矩形状の板材とすることができる。
さらに、上側ヒートシンク40も、たとえば、全体としてほぼ長方形状の板材で構成されており、下側ヒートシンク30と同じ形状、同じ寸法のものである。この上側ヒートシンク40にも、端子部41が突設されている。
ここで、下側ヒートシンク30の端子部31および上側ヒートシンク40の端子部41は、各半導体素子10、20の上記コレクタ電極やエミッタ電極と電気的に接続されている。そして、それぞれの端子部31、41は、たとえばブスバーや回路基板等の外部配線部材との接続を行うために設けられているものである。
さらに、図1に示されるように、第1の半導体素子10の周囲には、リードフレーム等からなる端子部(制御用端子)70が設けられており、この端子部70と半導体素子10の図示しないゲート電極等とがワイヤ80によって結線され、電気的に接続されている。このワイヤ80は、ワイヤボンディング等により形成され、金やアルミ等からなるものである。
このような半導体装置S1において、本実施形態では、各半導体素子10、20および各ヒートシンク30、40における寸法関係について、次のような独自の構成を採用している。
図1(b)に示されるように、第1の半導体素子10と第2の半導体素子10とが配列している配列方向(図1(b)中の左右方向)に沿った第1の半導体素子10の幅および第2の半導体素子20の幅を、それぞれw1、w2とし、第1の半導体素子10と第2の半導体素子20との間隔をxとする。
また、上記配列方向に沿った下側ヒートシンク(第1の金属体)30の幅をW、下側ヒートシンク30の厚さをtとする。
さらに、本実施形態では、上側ヒートシンク(第2の金属体)40は、下側ヒートシンク30と同一サイズのものである。すなわち、上記配列方向に沿った上側ヒートシンク40の幅、上側ヒートシンク40の厚さは、それぞれ下側ヒートシンク30の幅W、厚さtと同一寸法である。
なお、両ヒートシンク30、40の幅Wとは、最大寸法部分の幅である。したがって、両ヒートシンク30、40が同一形状である必要はない。また、ここでいう同一寸法とは完全な同一のみを意味するものではなく、通常許容される設計上の誤差、例えば、±10%程度の誤差を含むものである。
そして、これら各寸法w1、w2、x、W、tについて、本実施形態では、
2t≦x≦W−(w1+w2+2t)、
W>w1+w2+4t、
という関係が満足されている。
また、本実施形態では、好ましい形態として、図1(c)に示されるように、上記2つの半導体素子10、20の配列方向および両ヒートシンク30、40の厚さ方向と直交する奥行き方向(つまり、図1(b)中の紙面垂直方向)において、下側ヒートシンク30の中心、上側ヒートシンク40の中心、第1の半導体素子10の中心および第2の半導体素子20の中心が一致している。これらの中心の一致については、図1(c)中の中心線Kにより示されている。
[製造方法等]
次に、上記した構成の半導体装置S1の製造方法について、図1を参照して、簡単に説明する。ここでは、接合材60として、はんだを用いた例を述べる。まず、下側ヒートシンク30の上面に、第1および第2の半導体素子10、20のそれぞれとヒートシンクブロック50とをはんだ付けする工程を実行する。
この場合、下側ヒートシンク30の上面に、たとえば、はんだ箔を介して半導体素子10、20を積層するとともに、この半導体素子10、20の上にはんだ箔を介してヒートシンクブロック50を積層する。この後、加熱装置(リフロー装置)によって上記はんだ箔を溶融させてから、硬化させる。
続いて、第1の半導体素子10の制御電極(例えばゲート電極等)と端子部70とをワイヤボンディングする工程を実行する。これにより、上記ワイヤ80が形成され、このワイヤ80によって、第1の半導体素子10の制御電極と端子部70とが結線され電気的に接続される。
次いで、ヒートシンクブロック50の上に上側ヒートシンク40をはんだ付けする工程を実行する。この場合、ヒートシンクブロック50の上にはんだ箔を介して上側ヒートシンク40を搭載する。そして、加熱装置によって上記はんだ箔を溶融させてから、硬化させる。
こうして溶融したはんだ箔が硬化すれば、硬化したはんだが接合材60として構成されることになる。そして、この接合材60を介して、下側ヒートシンク30、各半導体素子10、20、ヒートシンクブロック50、上側ヒートシンク40間の接合および電気的・熱的接続が完了する。こうして、上記半導体装置S1が完成する。
[特徴点等]
ところで、本実施形態によれば、2つの半導体素子10、20を一対のヒートシンク(金属体)30、40で挟み込んでなる両面放熱型半導体モジュールとしての半導体装置において、次のような特徴点を有するものとしている。
本半導体装置S1は、第1の半導体素子10の一面および第2の半導体素子20の一面が、電極と放熱体とを兼ねる第1の金属体としての下側ヒートシンク30に電気的および熱的に接合され、第1の半導体素子10の他面および第2の半導体素子20の他面が、電極と放熱体とを兼ねる第2の金属体としての上側ヒートシンク40に電気的および熱的に接合されてなるものである。
この半導体装置S1において、上記図1(b)中に示される各寸法すなわち第1の半導体素子の幅w1、第2の半導体素子の幅w2、第1の半導体素子10と第2の半導体素子20との間隔x、下側ヒートシンク30の幅(上側ヒートシンク40の幅)W、下側ヒートシンク30の厚さ(上側ヒートシンク40の厚さ)tについて、
2t≦x≦W−(w1+w2+2t)、
W>w1+w2+4t、
という関係が満足されていることを特徴としている。
本実施形態のように、上記各寸法w1、w2、x、W、tについて、2t≦x≦W−(w1+w2+2t)、W>w1+w2+4t、という寸法関係を満足させることにより、金属体30、40および半導体素子10、20のサイズに応じて実用上、十分なレベルの放熱特性を得ることができる。
このような寸法関係とすることで十分なレベルの放熱特性を得ることのできる効果については、本発明者がシミュレーション等により検討した結果に基づいて確認されたものである。この検討結果の一例について、次に述べておく。
ここで、図2は、この検討に用いた本実施形態の半導体装置の概略断面構成を示す図である。
この図2に示される半導体装置は、上記図1に示される半導体装置S1に対して、さらに下側ヒートシンク30の下面(放熱面)および上側ヒートシンク40の上面(放熱面)の外側に、それぞれ、ヒートシンク30、40を冷却するための冷却器としての冷却ブロック100を設けたものである。
より具体的には、この図2に示される半導体装置では、上記図1に示される半導体装置S1において、両ヒートシンク30、40の放熱面の外側に、図示しない電気的絶縁性を有する絶縁部材を介して冷却ブロック100を設け、各ヒートシンク30、40と冷却ブロック100とを熱的に接続したものである。
この冷却ブロック100は、内部に冷却水が流れる冷却水流路100aが設けられており、ヒートシンク30、40からの熱は、この冷却水流路100a内の冷却水にて冷却され、熱交換が行われるようになっている。なお、冷却ブロック100はネジ部材等により、半導体装置本体を挟み付けるようにして固定されている。
このように、図2に示される半導体装置は、放熱性をさらに高めるようにしたものである。また、上記した図示しない絶縁部材としては、窒化アルミニウム(AlN)等の電気絶縁性を有する板材を用いたり、これらの板材とともに電気絶縁性を有する伝熱グリス等も用いることができる。
ここで、図2に示される半導体装置では、第1の半導体素子10の幅w1を13.4mm、第2の半導体素子20の幅w2を10mmとし、下側ヒートシンク30および上側ヒートシンク40の幅Wを35mm、下側ヒートシンク30および上側ヒートシンク40の厚さtを1.6mmとした。
そして、第1の半導体素子10と第2の半導体素子20との間隔(以下、素子間隔という)xを変えて放熱特性をシミュレーションにて調査した。シミュレーションにおける計算条件は、次のようなものとした。
各半導体素子10、20は駆動により発熱するが、第1の半導体素子10をIGBT、第2の半導体素子20をFWDとして、これら両者の発熱比は、IGBT:FWD=85W(ワット):15W(ワット)とした。
上記絶縁部材としては、窒化アルミニウムからなる厚さ3mmの板材を用い、また、冷却ブロック100と絶縁部材との間、および絶縁部材とヒートシンク30、40との間に、厚さ10μmの伝熱グリスを介在させたものとした。
また、熱伝達率は840W/m2・Kとした。この熱伝達率は、冷却ブロック100の冷却水流路100aを流れる冷却水の流量が6リットル/minである場合に相当する境界条件である。また、当該冷却水の水温は40℃とした。
そして、放熱特性としては、IGBTである第1の半導体素子10の熱抵抗(単位:K/W)を用いた。この熱抵抗は、第1の半導体素子10から両ヒートシンク30、40、上記絶縁部材を通って、冷却ブロック100の冷却水流路100aに至るまでの放熱経路における熱抵抗である。
具体的には、第1の半導体素子10の温度をTc、冷却水の温度をTw、第1の半導体素子10の発熱量をQとすると、熱抵抗は(Tc−Tw)/Q(単位:K/W(ケルビン/ワット))で表される。
そして、上述した条件にて、素子間隔x(単位:mm)と上記熱抵抗との関係を調べた。その結果が図3に示される。ここでは、上記熱抵抗として0.1765K/W以下であることを目標とした。この値以下であれば、実用上、十分な放熱特性を実現できていると言える。
図3に示される結果から、素子間隔xが3.2mm以上8.4mm以下であれば、実用上、十分な放熱特性を実現できていると言える。
ここで、本検討例における半導体装置において、素子間隔xが3.2mmであるとは、素子間隔xが2tであることであり、素子間隔xが8.4mmであるとは、素子間隔xがW−(w1+w2+2t)であることである。
また、素子間隔xが2tよりも小さいと、金属体すなわちヒートシンク30、40内部における2つの半導体素子10、20同士の熱流れの干渉により放熱特性が低下してしまう。一方、素子間隔xがW−(w1+w2+2t)よりも大きいと、ヒートシンク30、40の端部で熱の広がりが阻害されてしまうため放熱特性が低下してしまう。
つまり、素子間隔xが2t以上であってW−(w1+w2+2t)以下ならば、2つの半導体素子10、20からの熱は、互いに干渉することなく、且つ金属体30、40の端面で熱の広がりが妨げられることなく、金属体30、40内部で有効に広がる。そして、金属体30、40および半導体素子10、20のサイズがいかなる場合においても、最適な熱流れとなるため、冷却性能に優れる。
なお、素子間隔xを2t以上であってW−(w1+w2+2t)以下とするには、金属体30、40の幅Wがw1+w2+4tよりも大きいことが必要である。そのため、W>w1+w2+4t、という関係が採用される。
このような検討結果から、本実施形態では、上記各寸法w1、w2、x、W、tについて、2t≦x≦W−(w1+w2+2t)、W>w1+w2+4t、という関係を満足している構成を採用しており、それによれば、ヒートシンク(金属体)30、40および半導体素子10、20のサイズに応じて良好な放熱特性を得られるような最適な素子間隔xを規定することができる。
また、本実施形態によれば、限られたサイズで最大の冷却効果が得られるので、半導体装置の小型・軽量化、低コスト化に寄与することができる。たとえば、本半導体装置S1をHV車のインバータ用のIGBTモジュール等に適用すれば、限られたサイズで最大の冷却性能を実現できるため、インバータの小型・軽量化、低コスト化が図れる。
なお、上述したように、2つの半導体素子10、20の配列方向および両ヒートシンク30、40の厚さ方向と直交する奥行き方向において、各ヒートシンク30、40の中心と各半導体素子10、20の中心とが一致していることが好ましい。それにより、上記した本実施形態の効果を適切に実現できる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係る両面放熱型半導体モジュールとしての半導体装置S2の全体構成を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)中のC−C線に沿った概略断面図、(c)は(a)中のD−D線に沿った概略断面図である。
本実施形態が上記実施形態と相違するところは、装置のほぼ全体が樹脂90にてモールドされていることである。ここでは、この相違点を中心に述べる。
本実施形態の半導体装置S1も、上記実施形態と同様に、第1の半導体素子10と、第2の半導体素子20と、第1の金属体としての下側ヒートシンク30と、第2の金属体としての上側ヒートシンク40と、放熱ブロックとしてのヒートシンクブロック50と、これらの間に介在する接合材60とを備えるとともに、端子部70およびワイヤ80を備えて構成されている。
ここで、本実施形態では、図4に示されるように、一対のヒートシンク30、40の隙間、並びに、両半導体素子10、20およびヒートシンクブロック50の周囲部分には、樹脂90が充填封止されている。また、ワイヤ80およびワイヤ80と端子部70との接続部分も樹脂90にて封止されている。
この樹脂90はたとえばエポキシ樹脂等の通常のモールド材料を採用することができる。また、ヒートシンク30、40等を樹脂90でモールドするにあたっては、上下型からなる成形型(図示しない)を使用し、トランスファーモールド法によって容易に行うことができる。
この半導体装置S2は次のようにして製造される。まず、上記実施形態の半導体装置S1の製造方法において、接合材60を介して、下側ヒートシンク30、半導体素子10、20、ヒートシンクブロック50、上側ヒートシンク40間の接合および電気的・熱的接続を完了させる工程までを行う。
しかる後、図示しない成形型を使用して、ヒートシンク30、40の隙間および外周部に樹脂90を充填する工程(モールド工程)を実行する。これにより、図4に示されるように、ヒートシンク30、40の隙間および外周部等に、樹脂90が充填され、装置S2のほぼ全体が樹脂90によって封止される。
そして、樹脂90が硬化した後、上記成形型内から半導体装置を取り出せば、本実施形態の半導体装置S2が完成する。
なお、本半導体装置S2においては、下側ヒートシンク30の下面及び上側ヒートシンク40の上面が、それぞれ露出するように樹脂モールドされている。これにより、ヒートシンク30、40の放熱性が高められている。
このような本実施形態においても、2つの半導体素子10、20を一対のヒートシンク(金属体)30、40で挟み込んでなる両面放熱型半導体モジュールとしての半導体装置において、図4(b)中に示される各寸法すなわち第1の半導体素子の幅w1、第2の半導体素子の幅w2、第1の半導体素子10と第2の半導体素子20との間隔x、下側ヒートシンク30の幅(上側ヒートシンク40の幅)W、下側ヒートシンク30の厚さ(上側ヒートシンク40の厚さ)tについて、、
2t≦x≦W−(w1+w2+2t)、
W>w1+w2+4t、
という関係が満足されていることを特徴とする半導体装置S2が提供される。
それにより、本実施形態でも上記実施形態と同様に、ヒートシンク(金属体)30、40および半導体素子10、20のサイズに応じて良好な放熱特性を得られるような最適な素子間隔xを規定することができる。
なお、本実施形態においても、2つの半導体素子10、20の配列方向および両ヒートシンク30、40の厚さ方向と直交する奥行き方向において、各ヒートシンク30、40の中心と各半導体素子10、20の中心とが一致していることが好ましい。これらの中心の一致については、図4(c)中の中心線Kにより示されている。
また、本実施形態によれば、樹脂モールドパッケージとすることにより、発熱時に半導体素子10、20に加わる熱応力が低減されるため、より信頼性に優れた半導体装置S2を提供することができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、ヒートシンクブロック50が各半導体素子10、20と上側ヒートシンク40との間に介在しているが、このヒートシンクブロックは、半導体素子とヒートシンク(金属体)とを熱的および電気的に接続するとともに、半導体素子からボンディングワイヤを引き出す際の当該ワイヤの高さを確保する等のために、半導体素子とヒートシンクとの間の高さを確保する役割を有しているものである。
ここで、ヒートシンクブロックが不要な構成である場合には、もちろんヒートシンクブロックを省略した構成であってもよい。たとえば、上記図1において、第1の半導体素子10の上面および第2の半導体素子20の上面を直接、接合材60を介して上側ヒートシンク40に接合してもよい。
以上述べてきたように、本発明は、2つの半導体素子10、20を一対のヒートシンク(金属体)30、40で挟み込んでなる両面放熱型半導体モジュールとしての半導体装置において、それぞれの半導体素子10、20からの熱流れに着目し、電極と放熱を兼ねる金属体30、40および半導体素子10、20のサイズに応じた最適な素子間隔xを規定したことを要部とするものである。そして、その他の細部については、適宜設計変更が可能である。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置の全体構成を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)中のA−A線に沿った概略断面図、(c)は(a)中のB−B線に沿った概略断面図である。 本発明者が行った検討に用いた半導体装置の概略断面構成を示す図である。 素子間隔xと熱抵抗との関係を調べた結果を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の全体構成を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)中のC−C線に沿った概略断面図、(c)は(a)中のD−D線に沿った概略断面図である。
符号の説明
10…第1の半導体素子、20…第2の半導体素子、
30…第1の金属体としての下側ヒートシンク、
40…第2の金属体としての上側ヒートシンク、
90…樹脂。

Claims (3)

  1. 第1の半導体素子(10)の一面および第2の半導体素子(20)の一面が、電極と放熱体とを兼ねる第1の金属体(30)に電気的および熱的に接合され、
    第1の半導体素子(10)の他面および第2の半導体素子(20)の他面が、電極と放熱体とを兼ねる第2の金属体(40)に電気的および熱的に接合されてなる半導体装置において、
    前記第1の半導体素子(10)と前記第2の半導体素子(20)とが配列している配列方向に沿った前記第1の半導体素子(10)の幅および前記第2の半導体素子(20)の幅を、それぞれw1、w2とし、
    前記第1の半導体素子(10)と前記第2の半導体素子(20)との間隔をxとし、
    前記配列方向に沿った前記第1の金属体(30)の幅をW、前記第1の金属体(30)の厚さをtとし、
    前記配列方向に沿った前記第2の金属体(40)の幅、前記第2の金属体(40)の厚さを、それぞれ前記第1の金属体(30)の前記幅W、前記厚さtと同一寸法であるものとしたとき、
    前記各寸法w1、w2、x、W、tについて、
    2t≦x≦W−(w1+w2+2t)、
    W>w1+w2+4t、
    の関係が満足されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記配列方向および前記第1および第2の金属体(30、40)の厚さ方向と直交する奥行き方向において、
    前記第1の金属体(30)の中心、前記第2の金属体(40)の中心、前記第1の半導体素子(10)の中心および前記第2の半導体素子(20)の中心が一致していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 装置のほぼ全体が樹脂(90)にてモールドされていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
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