JP2005030342A - コモンレール式燃料噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 噴射制御では、現在のエンジン回転数、要求トルク、コモンレール圧に適応した噴射パターンを記憶装置から読み出して噴射パターンを決定する。このため、コモンレール圧の応答遅れに左右されることなく「適正な燃焼状態が得られる噴射パターン」を形成できる。また、現在のエンジン回転数、要求トルク、コモンレール圧に適応した噴射パターンを記憶装置から読み出すため、「適正な燃焼状態が得られる噴射パターン」を形成するためのデータの取り込みを「マップ読み込み」の1ステップ処理にて行うことができる。このため、噴射制御に要する演算負荷を軽減できる。
【選択図】 図1
Description
なお、噴射パターンは、噴射量、噴射時期、噴射期間、噴射回数、インターバル(噴射間隔)、コモンレール圧など、複数の噴射要素によって構成されるものである。
この従来技術では、噴射パターンの噴射要素として、図1(a)に示すように、プレ噴射量Qp、プレインターバルTp、メイン噴射開始時期Tm、メイン噴射量Qm、アフターインターバルTa、アフター噴射量Qaを求めるとともに、コモンレール要求圧PFIN (目標圧)を求める例を示す。
従来の制御装置は、要求トルクとエンジン回転数NEを基にトータル噴射量Qtotal を求め、そのトータル噴射量Qtotal とエンジン回転数NEを基に各噴射要素(Qp、Tp、Tm、Qm、Ta、Qa、PFIN )を個別に求める。
この従来の噴射パターンを求める手順を図8のフローチャートおよび図9のブロック図を参照して説明する。
次に、エンジン回転数NE、アクセル開度等より要求トルクTreq を算出する(ステップJ2 )。
このステップJ3 では、図9に示すように、現在のエンジン回転数NE、要求トルクTreq に適応した近傍の4つのトータル噴射量Qtotal をマップ検索する。そして、検索された4つのトータル噴射量Qtotal を4点補間して、現在のエンジン回転数NE、要求トルクTreq に適応したトータル噴射量Qtotal を算出するものである。
このステップJ4 では、図9に示すように、現在のエンジン回転数NE、トータル噴射量Qtotal に適応した近傍の4つのプレ噴射量Qpをマップ検索する。そして、検索された4つのプレ噴射量Qpを4点補間して、現在のエンジン回転数NE、トータル噴射量Qtotal に適応したプレ噴射量Qpを算出するものである。
このステップJ5 では、図9に示すように、現在のエンジン回転数NE、トータル噴射量Qtotal に適応した近傍の4つのアフター噴射量Qaをマップ検索する。そして、検索された4つのアフター噴射量Qaを4点補間して、現在のエンジン回転数NE、トータル噴射量Qtotal に適応したアフター噴射量Qaを算出するものである。
このステップJ6 では、図9に示すように、現在のエンジン回転数NE、トータル噴射量Qtotal に適応した近傍の4つのメイン噴射開始時期Tmをマップ検索する。そして、検索された4つのメイン噴射開始時期Tmを4点補間して、現在のエンジン回転数NE、トータル噴射量Qtotal に適応したメイン噴射開始時期Tmを算出するものである。
このステップJ7 では、図9に示すように、現在のエンジン回転数NE、トータル噴射量Qtotal に適応した近傍の4つのプレインターバルTpをマップ検索する。そして、検索された4つのプレインターバルTpを4点補間して、現在のエンジン回転数NE、トータル噴射量Qtotal に適応したプレインターバルTpを算出するものである。
このステップJ8 では、図9に示すように、現在のエンジン回転数NE、トータル噴射量Qtotal に適応した近傍の4つのアフターインターバルTaをマップ検索する。そして、検索された4つのアフターインターバルTaを4点補間して、現在のエンジン回転数NE、トータル噴射量Qtotal に適応したアフターインターバルTaを算出するものである。
このステップJ9 では、図9に示すように、ステップJ3 で算出したトータル噴射量Qtotal からステップJ4 、J5 で算出したプレ噴射量Qp、アフター噴射量Qaを減算して、メイン噴射量Qmを求めても良い。
このステップJ10では、図9に示すように、現在のエンジン回転数NE、トータル噴射量Qtotal に適応した近傍の4つのコモンレール要求圧PFIN をマップ検索する。そして、検索された4つのコモンレール要求圧PFIN を4点補間して、現在のエンジン回転数NE、トータル噴射量Qtotal に適応したコモンレール要求圧PFIN を算出するものである。
次に、ステップJ10で求めた噴射要素(コモンレール要求圧PFIN )と現在のコモンレール圧に基づいてサプライポンプの吐出量を制御し(ステップJ12)、リターンする。
上記噴射制御ルーチンに示す制御は、各噴射ごとに繰り返される(例えば、特許文献1参照)。
ここで、コモンレール式燃料噴射装置では、エンジン運転状態により最適なコモンレール圧が異なる。
このため、エンジン運転状態が移行する場合、コモンレール圧を最適圧力へ追従させる必要がある。
このように、コモンレール圧に応答遅れが生じると、最適な噴射パターンでは無くなってしまう。
全開加速する場合、高圧のコモンレールに対応した噴射パターン{図1(a)参照}にて噴射を実施したい。
しかし、アイドリングから全開加速する場合、実際のコモンレール圧には応答遅れがあるため、図1(b)に示されるように、噴射期間が長くなってしまう。そのため、メイン噴射の噴射終わり時期が遅角側へ移行してしまい、エミッションおよび燃費を悪化させてしまう。
請求項1の手段を採用するコモンレール式燃料噴射装置は、現在のエンジン回転数、エンジン出力要求値、コモンレール圧に適応した噴射パターン(噴射パターンを構成する各噴射要素がセットになったデータ)を記憶装置から読み出し、その読み出された噴射パターンを実行する。
このように、現在のエンジン回転数、エンジン出力要求値、およびコモンレール圧をも加えた入力情報に適応した噴射パターンを読み出し、そのパターンに沿い実行させるため、コモンレール圧の過渡応答性能に左右されることなく「適正な燃焼状態が得られる噴射パターン」の形成が可能になる。
また、現在のエンジン回転数、エンジン出力要求値、コモンレール圧に適応した噴射パターンを記憶装置から読み出すため、「適正な燃焼状態が得られる噴射パターン」を形成するためのデータの取り込みをマップ読み込みの1ステップ処理にて行うことができる。このため、制御装置の演算負荷を軽減することが可能になる。
請求項2の手段を採用するコモンレール式燃料噴射装置は、現在のエンジン回転数、エンジン出力要求値、コモンレール圧、筒内温度に適応した噴射パターンを記憶装置から読み出し、その読み出された噴射パターンを実行する。
このように、現在のエンジン回転数、エンジン出力要求値、コモンレール圧に加え、筒内温度に適応した噴射パターンを形成するため、最適な噴射パターンを得ることができる。
請求項3の手段を採用するコモンレール式燃料噴射装置は、現在のエンジン回転数、エンジン出力要求値、コモンレール圧、気筒内空気量に適応した噴射パターンを記憶装置から読み出し、その読み出された噴射パターンを実行する。
このように、現在のエンジン回転数、エンジン出力要求値、コモンレール圧に加え、気筒内空気量に適応した噴射パターンを形成するため、最適な噴射パターンを得ることができる。
請求項4の手段を採用するコモンレール式燃料噴射装置は、現在のエンジン回転数、エンジン出力要求値、コモンレール圧、筒内温度、気筒内空気量に適応した噴射パターンを記憶装置から読み出し、その読み出された噴射パターンを実行する。
このように、現在のエンジン回転数、エンジン出力要求値、コモンレール圧に加え、筒内温度および気筒内空気量に適応した噴射パターンを形成するため、最適な噴射パターンを得ることができる。
請求項5の手段を採用するコモンレール式燃料噴射装置は、噴射パターンを構成する複数の噴射要素を、現在の運転状態に基づいて補間する際、まず、1つの補間係数を算出し、その時の補間係数を用いて複数の噴射要素の補間を行う。
このように、1つの補間係数を演算し、その値で複数の噴射要素の補間を行うことにより、補間に要する演算負荷を低減できる。
請求項6の手段を採用するコモンレール式燃料噴射装置におけるエンジン出力要求値は、エンジン出力の要求レベルが示される指標値であり、エンジン要求トルク、要求噴射量、あるいは運転者による出力の要求レベルが示される出力指標値のいずれかである。
請求項7の手段を採用するコモンレール式燃料噴射装置は、エンジン出力要求値に対してコモンレール圧が適正ではないために、エンジン出力要求値が得られない噴射パターンを実行する時、エンジン出力要求値に満たない旨を運転者に知らせる、あるいはエンジン出力要求値に満たない信号を他の制御系に出力する。
エンジン出力要求値が得られないことを運転者が知ることができるため、エンジン出力要求値が得られないことに対する違和感を緩和できる。
また、他の制御系が存在する場合、他の制御系でエンジン出力要求値が得られないことを知ることができ、他の制御系でエンジン出力要求値が得られないことに対する制御が可能となる。
請求項8の手段を採用するコモンレール式燃料噴射装置は、コモンレール圧に代えて、インジェクタ噴射圧を用いるものである。
なお、インジェクタ噴射圧は、インジェクタのノズルシートの上流圧力をセンサ類によって検出するものであっても良いし、コモンレール圧等から推定するものであっても良い。
まず、本発明が適用されたコモンレール式燃料噴射装置の構成を図4を参照して説明する。
コモンレール式燃料噴射装置は、エンジン(例えば、ディーゼルエンジン)の各気筒に燃料噴射を行う装置であり、コモンレール1、インジェクタ2、サプライポンプ3、ECU4(エンジン制御ユニット:制御装置に相当する)、EDU5(駆動ユニット)等から構成される。
また、コモンレール1には、減圧弁11が取り付けられている。この減圧弁11は、ECU4から与えられる開弁指示信号によって開弁してリーク配管8を介してコモンレール1内の高圧燃料を溢流させることでコモンレール圧を減圧するものである。
このECU4には、演算のための情報信号(エンジンや車両の運転状態を検出するための信号)を得るために、各種センサが接続されている。具体的には、エンジン回転数NEを検出する回転数センサ21、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ22、エンジン冷却水温を検出する冷却水温センサ23、コモンレール1の内圧(コモンレール圧PC)を検出するコモンレール圧センサ24、およびその他のセンサ類25が接続されている。
ECU4の記憶装置には、エンジン回転数NE、要求トルクTreq 、コモンレール圧PCに基づく種々の噴射パターンが記憶されている。なお、噴射パターンは、噴射量、噴射時期、噴射期間、噴射回数、インターバル(噴射間隔)、コモンレール圧PCなど、複数の噴射要素によって構成されるものである。
そして、ECU4は、燃料の噴射毎に、現在のエンジン回転数NE、要求トルクTreq 、コモンレール圧PCに適応した噴射パターンを記憶装置から読み出し、その読み出された噴射パターンを実行させる噴射制御がプログラムされている。
燃料の噴射毎に実施される噴射制御ルーチンに侵入すると(スタート)、まず、現在のエンジン回転数NE(回転数センサ21によって読み込まれた値)、アクセル開度(アクセル開度センサ22によって読み込まれた値)、コモンレール圧PC(コモンレール圧センサ24によって読み込まれた値)等の運転状態を読み込む(ステップS1 )。
次に、エンジン回転数NE、アクセル開度等より要求トルクTreq を算出する(ステップS2 )。
このステップS3 では、次の(1)〜(10)の演算を行う。
(1)現在のエンジン回転数NEに近い2点、要求トルクTreq に近い2点、コモンレール圧PCに近い2点の位置を検索することによって、現在の運転状態に近い8つの噴射パターンをマップ検索する。
(2)上記(1)で検索された8点から現在の運転状態に近い点を算出するための8点補間係数を求める。
(4)上記(1)で検索された8つの噴射パターンのうち、8つのプレ噴射量Qpを読み出し、上記(2)で算出した補間係数を用いてプレ噴射量Qpの8点補間を行う。これによって、プレ噴射量Qpが算出される。
(6)上記(1)で検索された8つの噴射パターンのうち、8つのメイン噴射開始時期Tmを読み出し、上記(2)で算出した補間係数を用いてメイン噴射開始時期Tmの8点補間を行う。これによって、メイン噴射開始時期Tmが算出される。
(8)上記(1)で検索された8つの噴射パターンのうち、8つのアフターインターバルTaを読み出し、上記(2)で算出した補間係数を用いてアフターインターバルTaの8点補間を行う。これによって、アフターインターバルTaが算出される。
(10)上記(1)で検索された8つの噴射パターンのうち、8つの要求トルク未達成値FCONDを読み出し、上記(2)で算出した補間係数を用いて要求トルク未達成値FCONDの8点補間を行う。これによって、要求トルクTreq に対してコモンレール圧PCが適正ではなく、要求トルクTreq (エンジン出力)が得られない噴射パターンが実行されるか否かの判断が行われる。
具体的には、運転者の要求する要求トルクを得るための噴射パターンを実行させると、コモンレール圧PC(実圧)が適正ではないためにエミッション(例えば、パティキュレート等)が規定値を超える領域が存在する。この領域は、予め分かっている。
この実施例1の噴射制御では、定常時はもちろん、過渡期であっても、現在のコモンレール圧PCに適した噴射パターン(エミッションが悪化しない噴射パターン)が実行されるため、要求トルクが得られない噴射パターンが実行される領域がある。この時、上記(10)による値を基に、要求トルクが得られない領域であるか否かを判断し、要求トルクが得られない領域と判断された場合は、ランプ等の視覚表示手段によって運転者に「要求トルクが得られない旨」を表示する。
このように設けることによって、要求トルクが得られないことを運転者が知ることができるため、運転者が要求トルクが得られないことに対する違和感を緩和できる。
このように設けることにより、他の制御系で要求トルクが得られないことを知ることができ、他の制御系で要求トルクが得られないことに対する制御を実施することが可能になる。
次に、ステップS3で求めたコモンレール要求圧PFIN と現在のコモンレール圧PCに基づいて、現在のコモンレール圧PCがコモンレール要求圧PFIN に収束するように、サプライポンプの吐出量を制御し(ステップS5 )、リターンする。
上記噴射制御ルーチンに示す制御は、各噴射ごとに繰り返される。
「発明が解決しようとする課題」の項でも説明したように、実際のコモンレール圧は応答遅れがあり、急激に上昇および降下できない。
従来の噴射制御は、コモンレール圧の実圧がコモンレール要求圧に達していることを前提として噴射パターン(各噴射要素)が決定されていたため、コモンレール圧に応答遅れがあると、最適な噴射パターンでは無くなってしまう。
アイドリングから全開加速する場合、図1(a)に示すように、コモンレール要求圧(高圧)にて噴射制御を実施したい。
しかし、上述したように、実際のコモンレール圧の応答性には限界があるため、従来技術の噴射制御では、コモンレール要求圧(高圧)に適応した噴射パターンを求め、その噴射パターンを実際のコモンレール圧(低圧)において実施する。すると、実際のコモンレール圧が低圧であるために、図1(b)に示すように、メイン噴射の噴射終わり時期が遅角側へ移行してしまい、エミッションおよび燃費を悪化させてしまう。
具体的な一例を示すと、アイドリングから全開加速する場合、図1(c)に示すように、低圧コモンレール圧から高圧コモンレール圧へ移行する途中のコモンレール圧(実圧)に適した噴射パターンを実行する。
このように、低圧での噴射期間延長に対してメイン噴射開始時期をTm’に進角させるとともに、メイン噴射量をQm’に適正化し、不要となったプレ噴射を止め、アフター噴射の開始時期をTa’に最適化するとともに、アフター噴射量もQa’に最適化することによって、エミッションおよび燃費の悪化を抑制する。
また、現在のエンジン回転数、要求トルク、コモンレール圧に適応した噴射パターンを記憶装置から読み出すため、「適正な燃焼状態が得られる噴射パターン」を形成するためのデータの取り込みを「マップ読み込み」の1ステップ処理にて行うことができる。このため、ECU4にかかる噴射制御の演算負荷を軽減できる。
これに対し、この実施例2は、図5に示すように、エンジン回転数、要求トルク、コモンレール圧、筒内温度(非噴射時の気筒内圧縮温度:気筒内雰囲気の一因)の4つの要素に基づく種々の噴射パターンをECU4の記憶装置に予め記憶しておき、エンジンの運転中は現在のエンジン回転数、要求トルク、コモンレール圧、筒内温度に適応した噴射パターンを記憶装置から読み出し、その読み出された噴射パターンを実行するものである。
なお、現在の筒内温度は、温度センサによって検出される吸気温度、圧縮比等からマップや演算によって推定されるものである。
なお、現在の筒内空気量は、吸気量センサによって検出される空気流量等からマップや演算によって推定されるものである。
これに対して、この実施例は、コモンレール圧に代えて、インジェクタ噴射圧を用いるものである。
なお、インジェクタ噴射圧は、インジェクタ2のノズルシートの上流圧力を直接センサ類によって検出するものであっても良いし、コモンレール圧等から推定するものであっても良い。インジェクタ噴射圧は、コモンレール圧よりもダイレクトにエンジン特性に影響が現れる。このため、コモンレール圧に代えて現在のインジェクタ噴射圧を用いて噴射パターンの決定を行うことにより、エンジンの運転状態に適した噴射パターンを得ることができる。
上記の実施例では、エンジン出力要求値の一例として要求トルクを用いて説明した。そして、上記実施例では要求トルクを運転者の要求(アクセル開度)に基づいて求める例を示した。しかるに、車両の要求(例えば、オートクルーズ機能、エンジン出力を作業に用いるためにエンジン回転数を一定に保つために必要なトルク等)に基づいて要求トルクを求めても良い。
なお、エンジン出力要求値は、エンジン出力の要求レベルが示される指標値であれば良く、上記実施例で示した要求トルクの他に、出力指標値(アクセル開度操作の変化量より算出)、要求噴射量などであっても良い。
2 インジェクタ
3 サプライポンプ
4 ECU(制御装置)
Claims (8)
- エンジン回転数、エンジン出力要求値、コモンレール圧に基づく種々の噴射パターンを記憶する記憶装置を有し、
現在のエンジン回転数、エンジン出力要求値、コモンレール圧に適応した噴射パターンを前記記憶装置から読み出し、その読み出された噴射パターンを実行させる制御装置を搭載するコモンレール式燃料噴射装置。 - 請求項1のコモンレール式燃料噴射装置において、
前記記憶装置は、エンジン回転数、エンジン出力要求値、コモンレール圧の他に、筒内温度に基づく種々の噴射パターンを記憶するものであり、
前記制御装置は、現在のエンジン回転数、エンジン出力要求値、コモンレール圧、筒内温度に適応した噴射パターンを前記記憶装置から読み出し、その読み出された噴射パターンを実行させることを特徴とするコモンレール式燃料噴射装置。 - 請求項1のコモンレール式燃料噴射装置において、
前記記憶装置は、エンジン回転数、エンジン出力要求値、コモンレール圧の他に、気筒内空気量に基づく種々の噴射パターンを記憶するものであり、
前記制御装置は、現在のエンジン回転数、エンジン出力要求値、コモンレール圧、気筒内空気量に適応した噴射パターンを前記記憶装置から読み出し、その読み出された噴射パターンを実行させることを特徴とするコモンレール式燃料噴射装置。 - 請求項1のコモンレール式燃料噴射装置において、
前記記憶装置は、エンジン回転数、エンジン出力要求値、コモンレール圧の他に、筒内温度、気筒内空気量に基づく種々の噴射パターンを記憶するものであり、
前記制御装置は、現在のエンジン回転数、エンジン出力要求値、コモンレール圧、筒内温度、気筒内空気量に適応した噴射パターンを前記記憶装置から読み出し、その読み出された噴射パターンを実行させることを特徴とするコモンレール式燃料噴射装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のコモンレール式燃料噴射装置において、
前記制御装置は、噴射パターンを構成する複数の噴射要素を、現在の運転状態に基づいて補間する際、
まず、1つの補間係数を算出し、その時の補間係数を用いて複数の噴射要素の補間を行うことを特徴とするコモンレール式燃料噴射装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のコモンレール式燃料噴射装置において、
前記エンジン出力要求値は、エンジン出力の要求レベルが示される指標値であり、エンジン要求トルク、要求噴射量、あるいは運転者による出力の要求レベルが示される出力指標値のいずれかであることを特徴とするコモンレール式燃料噴射装置。 - 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のコモンレール式燃料噴射装置において、
前記制御装置は、エンジン出力要求値に対してコモンレール圧が適正ではなく、エンジン出力要求値が得られない噴射パターンを実行する時、エンジン出力要求値に満たない旨を運転者に知らせる、あるいはエンジン出力要求値に満たない信号を他の制御系に出力することを特徴とするコモンレール式燃料噴射装置。 - 請求項1〜請求項7のいずれかに記載のコモンレール式燃料噴射装置において、
コモンレール圧に代えて、インジェクタ噴射圧を用いることを特徴とするコモンレール式燃料噴射装置。
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