JP2005010735A - 液晶パネル及び液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】背後からバックライトの光が照射される液晶パネルであって、対向する基板に挟まれた液晶を有して画面を形成可能な液晶パネル本体を備え、前記液晶パネル本体は、バックライト側の基板7に、液晶パネル本体を透過する光を拡散する拡散層71を具備している。
【選択図】図3
Description
大画面の液晶表示装置用のバックライトとしては、大画面化への対応が容易な直下型が用いられることが多い。直下型バックライトは、一面に拡散板を有する中空ケーシングの内部に蛍光ランプを設けて構成されている。線状光源である蛍光ランプの光は、拡散板によって拡散されて、輝度がほぼ均一な面状光となって液晶パネルに照射される。このような液晶表示装置は、例えば、特許文献1に記載されている。
このため、バックライトとしては発光面全体で光が均一な発光品位の良いものが要求されている。
また、本発明の他の目的は、構成の簡素化である。
バックライトから照射される不均一な光の例としては、バックライトが拡散板によって面状光源を形成している場合には、発光面における暗部や異常発光によって生じる不均一光、バックライトの点状光源又は線状光源の光を当該光源の形状を残したまま液晶パネルに与える場合には、当該光源形状のランプイメージが残った不均一光などがある。
液晶側の面に光拡散処理(例えば、ビーズ(拡散ビーズ)等の拡散剤の塗布又はサンドブラスト、エッチングなどによる微細な凹凸加工)を施すと、液晶分子の整列を阻害してするおそれがある。また、拡散作用(ランプイメージの改善)は、拡散性を有する面(層)と屈折率の異なる層を通過する光の屈折を利用しているところ、基板と液晶との屈折率は、基板と空気に比べてその差が小さいため、液晶側の内面に拡散性を持たせても、拡散効果が得られにくい。
これに対し、液晶側の内面には光拡散処理を施さず、外面には光拡散処理を施すことで、液晶分子の整列を阻害することなく、効果的な拡散効果を得ることができる。
さらに、光学フィルムを保持部材によって保持させて、液晶パネル本体に対して固定的に貼り付けたりしないようにすると、光学フィルムの熱収縮による剥離や撓みなどを回避しつつ液晶パネルに光学フィルムを具備させることができる。
なお、パッケージシートは、拡散フィルムなどの光学フィルムとしての機能を有していてもよい。
バックライトBは、ランプケース3内に冷陰極蛍光ランプ(線状光源)からなる複数の光源4を配置して構成され、液晶パネルの背後から光源4の光を照射する直下型バックライトである。この直下型バックライトBは、通常の直下型バックライトの基本構成である拡散板を備えておらず、光源4の光は拡散板を経由することなく液晶パネル3に照射される。したがって、液晶パネル3には、均一化された面状光ではなく、線状光源4のランプイメージが残った光が照射される。
また、本実施形態では、拡散板を備えていない分、液晶表示装置の、軽量化・薄型化・コスト安を図ることができる。さらに、直下型バックライトでは、ランプケース内部が中空であるため、拡散板の撓みによる発光ムラの発生が問題となるが、本実施形態では、バックライトBが拡散板を備えていないため、拡散板の撓みに起因する問題は生じない。
さらに、本実施形態では、光源4からの光がそのまま液晶パネル2に照射されるため、バックライトBは、発光品位の良い発光面を持つことが要求されない。したがって、バックライトBとしては高品位でないものでも採用でき、発光品位の検査が不要か、あるいは簡易な検査で足りることになる。この結果、バックライトBを安価に製造でき、液晶表示装置も安価となる。
2枚の基板7,8の外面7b,8b側には基板7,8を挟み込むように偏光フィルタ9,10が配置されており、これらの偏光フィルタ9,10によってバックライトBからの光の通過・非通過がコントロールされ、画面が形成される。
以下では、液晶6、基板7,8、偏光フィルタ9,10などの液晶画面を形成するための液晶パネル2としての必須的な構成要素からなる部分を液晶パネル本体という。
なお、他方の基板8(以下、「第2基板8」という)は、透明板(ガラス基板)である。
また、液晶パネル本体の液晶よりもバックライトB側に拡散層が設けられて光拡散が行われているため、画面品位を良好に保つことができる。つまり、本実施形態では、バックライトB側の第1基板7が拡散性を有しているのに対し、第2基板8は、透明板であって、実質的に拡散性を有していないため、液晶画面がぼやけるのが防止されている。このように、液晶画面への影響を極力抑えつつ、ランプイメージの改善が図られている。なお、液晶画面への影響が特に問題とならない場合には、第2基板8にも光拡散性を持たせて、ランプイメージの一層の改善を図ることができる。
拡散層の全光線透過率(試験法:JIS K7361)は、上限値としては70%が好ましく、65%がさらに好ましい。また、全光線透過率の下限値としては、30%が好ましく、50%がさらに好ましい。
拡散層の全光線反射率(試験法:JIS K7105)は、上限値としては、70%が好ましく、50%がさらに好ましい。また、全光線反射率の下限値としては、30%が好ましく、40%がさらに好ましい。
拡散層のヘーズ値は、上限としては、100%が好ましい。また、ヘーズ値の下限としては、60%が好ましく、90%がさらに好ましい。
なお、基板7に形成される光拡散層は、拡散剤の塗布の他、基板7の表面7a,7bにサンドブラスト又はエッチングなどにより形成された微細な凹凸としても構成できる。このように形成された拡散層も薄いため、液晶パネル2の重量増大、大型化を回避できる。
また、光の拡散効果は、拡散性を有する面(層)と屈折率の異なる層を通過する光の屈折を利用しており、両層の屈折率の差が大きいほどよいランプイメージの改善が得られる。ここで、基板7の外面7bには、偏光フィルタ9が配置されているものの、基板7と偏光フィルタ9とは、完全に密着しているわけではなく、両者の間には実質的に空気層が存在する。そして、空気層とガラスとは、液晶とガラスに比べて、屈折率の差が大きい。
したがって、内面7aに拡散面71を持ってくる場合に比べて、外面7bに拡散面71を持ってくる方が、大きな屈折率による、より良いランプイメージの改善を図ることができる。
また、拡散剤を内部に添加した基板であってもよい。この場合、基板全体が拡散層としても機能し、基板内部における拡散剤によって光拡散性が得られる。
このような、光学フィルムを備えた液晶パネルについては、後述の実施形態において詳細に説明する。
なお、光学フィルムとしては、拡散フィルム、レンズフィルムなどであってもよい。
あるいは、拡散板と拡散性液晶パネル2の相乗効果により、従来より高いランプイメージ改善性が得られる。したがって、バックライトの薄型化(液晶表示装置の薄型化)や、光源4間距離を大きくして光源4の数を減らすなどの、従来のものであれば品位低下(ランプイメージが生じる)を伴う改善を行うことが可能となる。
また、液晶パネル2側で品位が改善されるため、拡散板による発光面に暗部や異常発光部があるなどの低品位のバックライトであっても製品に採用できる。
ただし、液晶を挟む基板7,8はいずれも透明である。なお、基板は、図2のように拡散性を有していても良く、この場合、図1〜図3に関する既述の説明は、すべて後述の例にも適用可能である。
また、以下に説明する液晶パネルの例のすべては、液晶パネル本体102の外部に光拡散層を一体的に具備して、光拡散機能付き液晶パネルとして構成したものである。
バックライトBの光源の光を拡散するための拡散層として拡散板110が設けられており、この拡散板10は、液晶パネル本体102に接合されて一体化している。つまり、液晶パネル102のバックライトB側の面に拡散板110が貼り付けられており、拡散板付の液晶パネル102となっている。なお、拡散板110としては、拡散剤を内部に混入したプラスチック板を採用できる。拡散板110の厚さは2mm以内であるのが好ましい。拡散板110が厚いと、拡散板110の伸縮により液晶パネル102が歪むなどの影響を受けるからである。また、拡散性を確保するため拡散板110の厚さは1mmよりも大きいのが好ましい。
拡散板110に代えて、液晶パネル本体102には、薄い拡散フィルムを設けることができる。液晶パネル本体102に表面に取り付けられる拡散フィルムは、厚さ1mm以下が好ましい。また、拡散フィルムの厚さは0.5mm以上が好ましい。なお、拡散板110又は拡散フィルムには吸水防止層を形成して、撓みを防止することができる。
また、液晶パネルの基板7,8も拡散性を有する場合には、基板7,8と拡散板110による高い拡散性を持つ液晶パネルが得られる。
なお、液晶パネルは、上ケース105とランプケース3とで挟み込まれることによって保持される。
拡散フィルム120と液晶パネル本体102とを、非画面領域102bにおいて部分的に貼り付けることで、貼り付け箇所における光の乱れが画面上に表れるのを回避できる。
図6(b)のように拡散剤120b側の面を液晶パネル102側としても、非画面領域102bにおいて部分的に貼り付ければ、画面領域102bでは、液晶パネル本体102と拡散フィルム拡散剤120bとは非接着であり、拡散剤102b表面に空気層が存在するため拡散効果が効率的に得られる。
また、図6(c)のように拡散剤120b側の面をバックライトB側としてもよい。
なお、拡散フィルム120と液晶パネル本体102との貼り付けは、糊などによる接着、ポッティング、溶着等の結合手段125によって行える。
2辺の非画面領域102bだけを貼り付け箇所とする場合には、対向する2辺であってもよいし、隣接する2辺であってもよい。
なお、以下において、「部分貼り付け」という場合には、主に非画面領域102bでの貼り付けをいう。
拡散層としての拡散フィルム120の全光線反射率(試験法:JIS K7105)は、上限値としては、70%が好ましく、50%がさらに好ましい。また、全光線反射率の下限値としては、30%が好ましく、40%がさらに好ましい。
既述のように、反射率を大きくしておくことでランプイメージが緩和しやすくなる。
拡散フィルム120のヘーズ値は、上限としては、100%が好ましい。また、ヘーズ値の下限としては、60%が好ましく、90%がさらに好ましい。
なお、上記拡散フィルム120の透過率、反射率、ヘーズ値は、後述の実施形態においても同様である。
なお、拡散剤120bの他、液晶パネル102のバックライト側の面にサンドブラストやエッチングにより微細な凹凸を付けて拡散層を形成してもよい。
拡散剤120bによる拡散層の全光線透過率及び全光線反射率は、既述の拡散フィルム120と同様に設定するのが好ましい。
レンズフィルム130は、微細な凸条(プリズム)をフィルム表面に多数形成してレンズ面130aとしたものであり、レンズ面130aのレンズ作用により集光を行って輝度を上昇させることができる。すなわち、ここでのレンズフィルム130は輝度上昇層として機能する。なお、凸条の断面形状は、三角形、半円、その他の凸形状とすることができる。
表面に拡散層120bが形成された液晶パネル本体102に、さらにレンズフィルム(光学フィルム)130を貼り付ける場合、図8(a)のようにレンズフィルム130全面を拡散層120bに対して貼り付けると拡散層120b表面に空気層が無くなって拡散作用が低下するため、図8(b)(c)のようにレンズフィルム130は、部分的に貼り付けるのが好ましい。部分貼り付け箇所は液晶パネル本体の非画面領域102bが好ましい。
レンズ面130aが液晶パネル本体102側を向いている場合(上向きの場合)、凸条(プリズム)の方向は任意の方向でよい。ただし、凸条(プリズム)の方向によって視野角特性が異なるため、適宜配慮すればよい。また、レンズ面130aが上向きの場合に拡散層120bに対して全面貼り付けを行うと、拡散作用だけでなくレンズによる集光作用がともに失われるため、既述のように部分貼り付けが好ましい。
レンズフィルム130は、図9(a)のように拡散フィルム120よりも液晶パネル本体102側にあってもよいし、図9(b)(c)(d)のように拡散フィルム120よりもバックライトB側にあってもよい。
なお、レンズフィルム130と拡散フィルム120は拡散性や集光性を阻害しなければ全面貼り付けであってもよい。すなわち、拡散フィルム120の拡散剤が塗布された面を、レンズフィルム130との非貼り付け面にすれば、全面貼り付けであってもよい。
また、レンズフィルム130のレンズ面130aとは反対面に拡散剤120bを塗布するなどしてレンズフィルム130に直接拡散層を形成して、レンズ層と拡散層を一体化してもよい。
全面貼り付けされる拡散フィルム120は、液晶パネル本体102側の面を拡散剤120bが塗布された面とするのが好ましく、拡散剤120b表面と液晶パネル本体102の間の空気層を確保するため、拡散フィルム120と液晶パネル本体102とは部分貼り付けとされている。
偏光フィルム140は、図10(a)(b)のように拡散層120(120b)よりも液晶パネル本体102側にあってもよいし、図10(c)のように拡散層120よりもバックライトB側にあってもよい。
図10(b)のように、偏光フィルム140の下に更に設ける拡散層としては、偏光フィルム140のバックライトB側の面に拡散剤120bを直接塗布して形成してもよい。また、サンドブラスト等で偏光フィルム140表面に微細な凹凸を形成して拡散層としてもよい。
図10(c)のように、拡散フィルム120を液晶パネル本体102に貼り付け、その下に偏光フィルム140を貼り付ける場合、拡散フィルム120は拡散剤120bの面を偏光フィルム140側とし、偏光フィルム140は、拡散フィルム120に部分的に貼り付ける。なお、拡散フィルムに代えて、液晶パネル本体102の表面に直接形成された微細な凹凸を拡散層としてもよい。
偏光層を構成する偏光フィルム140は、レンズフィルム130よりもバックライトB側にあってもよいが、図11のように液晶パネル102側が好ましい。
図11(b)のように、レンズフィルム130を下向きとする場合には、偏光フィルム130は、液晶パネル本体102に全面的に貼り付ける、又は部分的に貼り付ける。また、レンズフィルム130も、偏光フィルム140に対して全面的に貼り付けても良いし、部分的に貼り付けても良い。なお、偏光フィルム140のバックライトB側の面にレンズ面130aを一体形成してもよい。
ここで、拡散層は、微細な凹凸、塗布された拡散剤120b、拡散フィルム120によって形成できる。また、レンズ層はレンズフィルム130によって形成できる。偏光層は偏光フィルム140によって形成でき、偏光透過軸を液晶パネル本体102のバックライト側(入光側)の偏光フィルタの偏光透過軸に合わせる。
図12(a)は、レンズフィルム130のレンズ面130aを上向きとしたものであり、このレンズフィルム130は、拡散層120に対して部分的に貼り付けられている。偏光フィルム140は、全面貼り付けでもよいし、部分貼り付けでもよい。
図12(b)は、レンズフィルム130のレンズ面130aを下向きとしたものであり、このレンズフィルム130は、拡散層120に対して部分的に貼り付けられている。レンズフィルム130の凸条長手方向は、光源4の長手方向と平行とされている。また、偏光フィルム140も部分的に貼り付けられている。
図12(c)は、レンズフィルム130のレンズ面130aを上向きとしたものであり、このレンズフィルム130は、拡散フィルム120に対して部分的に貼り付けられている。偏光フィルム140は、全面貼り付けでもよし、部分貼り付けでもよい。
図12(d)は、レンズフィルム130のレンズ面130aを下向きとしたものである。レンズフィルム130の貼り付けは、全面的でもよいし、部分的でもよい。レンズ層としては、レンズフィルム130に代えて、拡散フィルム120のバックライトB側の面に直接一体形成されたものでもよい。
なお、図12(c)(d)において、レンズ層130の凸条長手方向は、光源4の長手方向と平行とされている。また、偏光フィルム140も部分的に貼り付けられている。
図13(a)のようにレンズフィルム130のレンズ面130aが上向きの場合、偏光フィルム140とレンズフィルム130は、それぞれ部分的に貼り付けられる。
図13(b)のように、レンズフィルム130のレンズ面130aが下向きの場合、凸条の長手方向は光源4の長手方向と合わせる。レンズフィルム130は偏光フィルム140に対して部分貼り付けでもよいが、全面貼り付けとすることができる。また、偏光フィルム140のバックライトB側の面にレンズ面130aを一体形成してレンズ層を形成してもよい。
図13(c)のように、レンズフィルム130のレンズ面130aが上向きの場合、レンズフィルム130は、偏光フィルム140に部分的に貼り付けられる。
図13(d)のように、レンズフィルム130のレンズ面130aが下向きの場合、凸条の長手方向は光源4の長手方向と合わせる。レンズフィルム130は、偏光フィルム140に対して全面貼り付けでもよいし、部分貼り付けでもよい。偏光フィルム140は、拡散フィルム120に対して全面貼り付けが可能である。また、偏光層を拡散フィルム120に一体形成してもよい。レンズフィルム140も偏光フィルム140に全面貼り付けが可能である。さらに、拡散フィルム120に偏光層及びレンズ層を一体形成してもよい。
図14(a)のように、拡散フィルム120の拡散剤120bが塗布された面を下向きにする場合には、拡散フィルム120は、拡散偏光層を構成する偏光フィルム140に対して全面貼り付けすることができる。
図14(b)のように、拡散フィルム120の拡散剤120bが塗布された面を上向きにする場合には、拡散フィルム120は、偏光フィルム140に対して部分貼り付けすればよい。
図14(c)のように拡散剤120bが塗布された面を下向きにする場合、レンズフィルム130は、拡散フィルム120に対して部分的に貼り付けられる。
図14(d)のように、拡散剤120bが塗布された面を上向きにする場合、レンズフィルム130と拡散フィルム130は全面貼り付けが可能である。
図15(a)は、レンズフィルム130のレンズ面130aが上向きの場合を示している。レンズフィルム130は、偏光層140に対して部分的に貼り付けられる。拡散層を構成する拡散フィルム120は、レンズフィルム130に対して全面貼り付けが可能であるが部分貼り付けでもよい。部分貼り付けの場合、拡散フィルム120の拡散剤120bが塗布された面は、上下どちらでもよい。また、レンズフィルム130のバックライトB側の面に拡散剤120bを直接塗布して拡散層を形成することもできる。
図15(b)は、レンズフィルム130のレンズ面130aが下向きの場合を示している。拡散フィルム120はレンズフィルム130に対して部分的に貼り付けられる。部分貼り付けのため、拡散フィルム120の拡散剤120bが塗布された面は、上下どちらでもよい。なお、レンズフィルム130の凸条長手方向は光源4の長手方向に合わせる。
図16(a)(b)のようにレンズ層を構成するレンズフィルム130のレンズ面130aが上向きの場合、レンズフィルム130は液晶パネル本体120に部分的に貼り付けられる。また、偏光層140を構成する偏光フィルム140は、レンズフィルム130に対して全面貼り付けが可能である。
図16(a)のように拡散フィルム120の拡散剤120bが塗布された面を下にする場合には、拡散フィルム120は偏光フィルム140に対して全面貼り付けが可能である。
図16(b)のように拡散フィルム120の拡散剤120bが塗布された面を上にする場合には、拡散フィルム120は偏光フィルム140に対して部分的に貼り付ける。
なお、拡散フィルム120に代えて、偏光フィルム140に拡散剤120bを直接塗布することによって拡散層を形成してもよい。
図16(c)のように拡散フィルム120の拡散剤120bが塗布された面を下にする場合には、拡散フィルム120は偏光フィルム140に対して全面貼り付けが可能である。
図16(d)のように拡散フィルム120の拡散剤120bが塗布された面を上にする場合には、拡散フィルム120は偏光フィルム140に対して部分的に貼り付ける。
なお、拡散フィルム120に代えて、偏光フィルム140に拡散剤120bを直接塗布することによって拡散層を形成してもよい。
図17(a)(b)のように、レンズ層を構成するレンズフィルム130のレンズ面130aが上向きの場合、図17(a)のように拡散層を構成する拡散フィルム120の拡散剤120bが塗布された面を上向きにすれば、拡散フィルム120と偏光フィルム140の全面貼り付けが可能である。
また、図17(b)のように拡散剤120bの面を下向きにした場合には、拡散フィルム120と偏光フィルム140とは部分貼り付けすればよい。
図17(c)のように拡散層を構成する拡散フィルム120の拡散剤120bが塗布された面を上向きにすれば、拡散フィルム120と偏光フィルム140の全面貼り付けが可能である。
図17(d)のように、拡散剤120bの面を下向きにした場合には、拡散フィルム120と偏光フィルム140とは部分貼り付けすればよい。
パッケージシート150は、液晶パネル本体102のバックライトBの表面に光学フィルム120,130,140を1枚又は複数枚重ね、当該光学フィルム120,130,140を覆うように液晶パネル本体102の非画面領域120bに接着剤等で貼り付けられている。
パッケージシート150は、4辺の非画面領域120bの全辺に貼り付けても良いし、3辺又は2辺の非画面領域120bに貼り付けても良い。
なお、最下層のパッケージシート150を液晶パネル本体102の非画面領域102bに貼り付けることができるように、光学フィルム120,130,140は、パッケージシート150よりも小さく形成されている。
また、パッケージシート150で光学フィルムを保持させた場合、光学フィルムを部分貼り付けしなくてよいため、部分貼り付けした場合の熱収縮や撓みの発生を回避できる。
パッケージシート150としては、透明のものを用いるのが好ましいが、拡散作用など光学フィルムとしての機能を有するフィルム120,130,140をパッケージシート150として用いても良い。
係合部160は、液晶パネル本体102の周縁部の非画面領域102bに対して接着剤などにより取り付けられており、前記非画面領域102bに取り付けられてバックライトB側へ延びる基部160aと、基部160a先端から液晶パネル中央側へ延びた係合爪160bと、を有している。この係合部160は、前記係合爪160bが光学フィルム120、130,140の周縁部に引っかかって光学フィルムが脱落しないように保持する。
係合部160は、4辺の非画面領域102bの全辺に設けられていても良いし、3辺又は2辺でもよい。係合部160が4辺全部に設けられていれば、光学フィルムの保持が確実であり、また、液晶パネル102を補強するリブとしても機能する。また、係合部160が3辺又は2辺の場合、係合部160への光学フィルムの装着が容易となる。
2 液晶パネル
4 光源(ランプ)
6 液晶
7 基板(バックライト側)
7a 基板内面
7b 基板外面
8 基板
71 拡散剤(光拡散層)
102 液晶パネル本体
120 拡散フィルム
130 レンズフィルム(輝度上昇層)
140 偏光フィルム(輝度上昇層)
150 パッケージシート(フィルム保持部材)
160 係合部(フィルム保持部材)
B バックライト
Claims (11)
- 背後からバックライトの光が照射される液晶パネルであって、
対向する基板に挟まれた液晶を有して画面を形成可能な液晶パネル本体を備え、
前記液晶パネル本体は、当該液晶パネル本体を透過する光を拡散する拡散層を具備していることを特徴とする液晶パネル。 - 前記拡散層は、前記対向する基板の少なくともいずれか一方の基板に、光拡散性を具備させてなることを特徴とする請求項1記載の液晶パネル。
- 前記バックライト側の基板が光拡散性を具備していることを特徴とする請求項2記載の液晶パネル。
- 前記拡散性を具備している基板は、液晶側の内面には光拡散処理が施されておらず、外面には光拡散性処理が施されていることを特徴とする請求項2又は3記載の液晶パネル。
- 前記拡散層は、液晶パネル本体に拡散剤を塗布してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液晶パネル。
- 前記拡散層は、液晶パネル本体に取り付けられた拡散フィルムであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液晶パネル。
- 液晶パネルを透過する光の輝度を上げるための輝度上昇層をさらに具備していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液晶パネル。
- 前記液晶パネル本体の前記バックライト側の面には、当該液晶パネル本体と結合しているフィルム保持部材が設けられ、
前記フィルム保持部材は、前記液晶パネル本体の前記バックライト側の面に配置される光学フィルムを保持していることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液晶パネル。 - 前記フィルム保持部材は、シート周縁部が前記液晶パネル本体の前記バックライト側の周縁部に貼着され、前記シート周縁部の内側領域は前記液晶パネル本体に対して非貼着であるパッケージシートであり、
前記光学フィルムは、前記パッケージシートと前記液晶パネル本体との間に収納されていることを特徴とする請求項8記載の液晶パネル。 - 前記フィルム保持部材は、前記光学フィルムの周縁部と係合して前記光学フィルムを保持すべく前記液晶パネル本体の周縁部に設けられた係合部であることを特徴とする請求項8記載の液晶パネル。
- 光源の光を拡散するための拡散板を具備しないバックライトを、請求項1〜10のいずれかに記載の液晶パネルの背後に備えた液晶表示装置。
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