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JP2005088021A - 浸漬ノズル - Google Patents

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Koji Enomoto
浩二 榎本
Koji Kawarada
幸司 瓦田
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Toshiba Ceramics Co Ltd
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Abstract

【課題】 溶融金属流入口を高耐食性の材質からなるリング部材で構成することにより、フランジ部及びノズル本体の亀裂、破損を抑制すると共に溶融金属流入口の近傍(湯当たり部)における溶損を抑制した浸漬ノズルを提供する。
【解決手段】 耐火物からなるノズル本体2と、前記ノズル本体内の長手方向に設けられた、溶融金属流入口3と流出口4を有する溶融金属流路5と、前記溶融金属流入口を形成するリング部材7と、前記リング部材7が嵌合するノズル本体の上端部に形成された凹部2aと、ノズル本体の流入口側外周端部に設けられたフランジ部6とを備えた浸漬ノズル1において、前記リング部材7が、耐食性および高強度性材質により形成されると共に、前記ノズル本体2を構成する材質とリング部材7を構成する材質の熱膨張率(体積膨張率)の差が、0.1〜0.3/K以下であり、前記リング部材7の長手方向の寸法Aと、前記フランジ部の長手方向の寸法Bとの比率A/Bが0.6乃至0.8に形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、連続鋳造設備において用いられる浸漬ノズルに関し、特に、溶融金属流入口近傍を耐食性、高強度性の材質のリング部材で構成し、破損、溶損を抑制した浸漬ノズルに関する。
一般的に、浸漬ノズルは、タンディッシュ(中間容器)の底部に流量調整用のスライドゲート装置等を介して取り付けられ、前記タンディッシュから供給される溶融金属をモールド(鋳型)へ吐出するために用いられている。
この浸漬ノズルについては、従来から種々提案されており、その一例として、特許文献1(特開平11−347718号公報)記載された浸漬ノズルを、図7に基づいて説明する。
図7に示すように、浸漬ノズル50は、耐火物製のノズル本体51と、このノズル本体51内の長手方向に設けられた溶融金属流入口52と流出口53を有する溶融金属流路54を有している。
また、ノズル本体51の流入口52側外周端部にフランジ部(外周フランジ部)57が設けられ、このフランジ部57の下方に首付け部のとしてのフランジ部段部56が形成されている。
このフランジ部57は金属製のカバー、例えば、鉄皮58で覆われ、この鉄皮58とノズル本体51間には鉄皮をフランジ部57に接着するためにモルタル55が用いられている。
そして、このように構成された浸漬ノズル50は、スライドゲート装置(図示せず)によって、下ノズルに接して取り付けられ、前記タンディッシュ(下ノズル)から供給される溶融金属をモールド(鋳型)へ吐出する。
このとき、この浸漬ノズル50の溶融金属流路54を溶融金属が流れるため、その内壁面に溶損が生じる。特に、溶融金属流入口52の近傍(湯当たり部a)には、溶融金属が当たるため、溶損が生じやすい。そのため、浸漬ノズル50を所定時間使用した後、新しい浸漬ノズルに交換している。
特開平11−347718号公報(第3頁左欄第27行乃至同欄第38行)
ところで、浸漬ノズル内を流れる溶融金属を停止させる方法として、前記したスライドゲート装置による方法と、浸漬ノズルの溶融金属流路をノズルストッパで閉塞する方法が一般的に知られている。ここで、浸漬ノズルの溶融金属流路をノズルストッパで閉塞する場合、ノズルストッパが浸漬ノズルの流入口の近傍(湯当り部)に当たるため、磨耗、亀裂が生じやすく、その対策が従来から望まれていた。
また、前記したように、浸漬ノズルの流入口の湯当り部は、溶融金属が当たるため、著しく溶損し、亀裂が生ずる。そのため、浸漬ノズルの長寿命化の観点から、かかる溶損、亀裂の抑制策が望まれていた。
更に、連続鋳造設備に浸漬ノズルを着脱する際(例えば、スライドゲートに着脱する際)、前記浸漬ノズルは外力を受けるため、大きな外力が加わった場合にも、フランジ部、ノズル本体の破損、亀裂を防止する必要がある。
従来例に示した浸漬ノズルは鉄皮で覆われているため、外力に対して抵抗力を有しているが、浸漬ノズルに亀裂が一旦入ると、その亀裂に対して抵抗力が無く、亀裂が進行するという課題があった。
本願発明者らは上記事情に鑑み、溶融金属流入口近傍を高耐食性、高強度性の材質で構成することに着目し鋭意研究した。
しかしながら、溶融金属流入口近傍を高耐食性、高強度性の材質からなる部材で構成し、該部材をノズル本体に嵌合すると、熱膨張率の差からノズル本体あるいは(及び)フランジ部に亀裂が生じるという新たな問題が発生した。
更に、本願発明者らは上記問題を解決すべく、鋭意研究した。その結果、溶融金属流入口近傍を高耐食性、高強度性の材質からなる部材をリング部材とし、該リング部材の長手方向の寸法と、前記フランジ部の長手方向の寸法との比率が特定の範囲にある場合に、上記課題を解決できると共に、リング部材とフランジ部の熱膨張率の差に基づく破損も抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、溶融金属流入口を高耐食性の材質からなるリング部材で構成することにより、熱膨張及び外力に起因するフランジ部及びノズル本体の亀裂、破損を抑制すると共に溶融金属流入口の近傍(湯当たり部)における溶損、磨耗を抑制した浸漬ノズルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる浸漬ノズルは、耐火物からなるノズル本体と、前記ノズル本体内の長手方向に設けられた、溶融金属流入口と流出口を有する溶融金属流路と、前記溶融金属流入口を形成するリング部材と、前記リング部材が嵌合するノズル本体の上端部に形成された凹部と、ノズル本体の流入口側外周端部に設けられたフランジ部とを備えた浸漬ノズルにおいて、前記リング部材が耐火物であって耐食性および高強度性材質により形成されると共に、前記ノズル本体を構成する材質とリング部材を構成する材質の熱膨張率(体積膨張率)の差が、0.1〜0.3/K以下であり、前記リング部材の長手方向の寸法Aと前記フランジ部の長手方向の寸法Bとの比率A/Bが0.6乃至0.8に形成されていることを特徴としている。
このように、ノズル本体に溶融金属流入口を形成するリング部材を設けると共に、かかるリング部材を高耐食性、高強度性の材質で構成することにより、ノズルストッパに起因する浸漬ノズルの流入口の近傍(湯当り部)の磨耗、亀裂を抑制でき、また、溶融金属に起因する溶損、亀裂を抑制でき、浸漬ノズルの長寿命化を図ることができる。また、浸漬ノズルを脱着する際に外力を受けても、フランジ部、ノズル本体の破損、亀裂を防止でき、フランジ部、ノズル本体を保護することができる。
更に、前記ノズル本体を構成する材質とリング部材を構成する材質の熱膨張率(体積膨張率)の差を、0.1〜0.3/K以下とし、リング部材の長手方向の寸法Aと、前記フランジ部の長手方向の寸法Bとの比率A/Bが0.6乃至0.8になるように形成されているため、熱膨張によるフランジ部及びノズル本体の亀裂、破損を抑制すると共に、脱着する際に外力を受けても、フランジ部、ノズル本体の破損、亀裂を防止でき、フランジ部、ノズル本体を保護することができる。
特に、前記ノズル本体の組成がAl2310〜80重量%、SiO25〜50重量%、C10〜50重量%からなると共に、リング部材の組成がAl2350〜80重量%、SiO25〜25重量%、C10〜25重量%およびMgO、ZrO2、BN、B4Cの1種または2種以上の無機化合物を1重量%含むことが望ましい。
以上の説明で明らかなとおり、本発明によれば、溶融金属流入口を高耐食性、高強度性の材質からなるリング部材で構成することにより、フランジ部及びノズル本体の亀裂、破損を抑制すると共に溶融金属流入口の近傍(湯当たり部)における溶損を抑制することができる。
以下、本発明の浸漬ノズルにかかる一実施形態を、図1及び図2に基づいて説明する。なお、図1は、本発明に係る浸漬ノズルの構成を模式的に示す断面図であり、図2は、図1の浸漬ノズルの平面図である。
図1に示す浸漬ノズル1は、従来の浸漬ノズルと同様に、耐火物製のノズル本体2と、このノズル本体2内の長手方向に設けられた、溶融金属流入口3と流出口4を有する溶融金属流路5を有している。また、前記流出口4は、溶融金属流路5が分岐され、二つの流出口4が形成されている。
また、ノズル本体2の上部には、後に詳述するリング部材7が嵌合する凹部2aが形成されている。また、流入口3側外周端部にフランジ部6が設けられ、このフランジ部6の下方に首付け部のとしてのフランジ部段部6aが形成されている。
また、図1に示した浸漬ノズル1にあっては、従来の浸漬ノズルと異なり、このフランジ部6は鉄皮によって覆われていないが、従来と同様、鉄皮のような金属製のカバー等で覆って、機械的強度を増しても良い。なお、従来例に示した鉄皮で覆われた浸漬ノズルは、亀裂が一旦入ると、その亀裂に対して抵抗力が無く、亀裂が進行するものであったが、本発明にかかる浸漬ノズル1は、後に述べるように、高耐食性、高強度性の材質からなるリング部材が用いられているため、亀裂の進行を抑制できる。
特に、本発明にかかる浸漬ノズル1は、ノズル本体2の流入口3をリング部材7で構成し、前記ノズル本体2を構成する材質とリング部材7を構成する材質の熱膨張率(体積膨張率)の差を、0.1〜0.3/K(K:ケルビン温度)以下とし、しかも、このリング部材7の長手方向の寸法(長さ)Aとフランジ部6の長手方向の寸法(長さ)との比率(A/B)が所定の値になるように構成した点に特徴がある。
前記したように、前記ノズル本体2の上端面中央には、凹部2aが形成され、この凹部2aに流入口3が形成されたリング部材7を嵌合する。なお、リング部材7を嵌合することなく、前記リング部材7を前記凹部2aの壁面にモルタルで接着しても良い。
このリング部材2の長さAは前記凹部2aの長さと同じ寸法に形成されているため、ノズル本体2の上端面とリング部材7の上端面は同一面となり、図示しない下ノズルと密接するように構成されている。
また、前記したノズル本体1は、高耐食性、高強度性の材質から構成され、具体的にはアルミナ・グラファイト、ジルコニア・グラファイト、スピネル等の耐火物が用いられ、特にアルミナ・グラファイトが好ましい。
また、アルミナ・グラファイトを用いた場合には、その具体的組成が、Al2310〜80重量%、SiO25〜50重量%、C10〜50重量%の範囲のものが好ましい。
そして、その機械的強度は、曲げ強さで、8〜13MPa程度のものが用いられる。
また、前記したリング部材7は、高耐食性、高強度性の材質から構成され、具体的にはアルミナ・グラファイト、ジルコニア・グラファイト、スピネル等の耐火物が用いられ、特にアルミナ・グラファイトが好ましい。
また、アルミナ・グラファイトを用いた場合には、その具体的組成が、Al2350〜80重量%、SiO25〜25重量%、C10〜25重量%およびMgO、ZrO2、BN、B4Cの1種または2種以上の無機化合物を1重量%含むものが望ましい。
そして、その機械的強度は、曲げ強さで、8〜13MPa程度のものが用いられる。
また、前記リング部材7の寸法Aと前記フランジ部6の寸法Bとの比率A/Bは0.6乃至0.8の範囲内に形成されている。この比率A/Bは次のようにして定められる。
まず、前記したノズル本体1を、Al2355重量%、SiO220重量%、C25重量%からなる耐火物で構成した。この材質自体の機械的強度は、曲げ強さで、10MPaあった。また、ノズル本体1の長さLを500mm、フランジ部長さBを50mm、フランジ部下長さCを450mm、フランジ部径D1を150mm、ノズル本体1の直径D2を100mm、溶融金属流路5の直径D3を60mmとして形成した。
一方、前記したリング部材7をAl2375重量%、SiO210重量%、C15重量%、B4C1重量%からなる耐火物で構成した。この材質自体の機械的強度は、曲げ強さで、12MPaであった。このとき、ノズル本体2を構成する材質の熱膨張率(体積膨張率)は、0.2〜0.3/K(K:ケルビン温度)であり、リング部材7を構成する材質の熱膨張率(体積膨張率)は、0.4〜0.5/K(K:ケルビン温度)であり、両者の差は、0.1〜0.3/Kであった。
更に、リング部材7の直径d1を76mm、リング部材7の内径d2(溶融金属流入口3)を60mmに形成し、リング部材7の長さAを変えたものを複数種類用意した。
そして、スポーリング試験および湯当たり部の溶損試験を行ない、比率A/Bの最適値を求めた。具体的には、前記比率A/B=0.4、0.6、0.9、1.4の4種とした。
まず、前記したノズル本体1、リング部材7の熱膨張の差によって生じる熱応力を解析によって求めた。その結果を図3に示す。この結果から比率A/Bが大きくなるにつれて、熱応力が大きくなり、亀裂、破損の危険性が増すことがわかった。
なお、当然に、比率A/Bが大きくなるにつれて、機械的強度は大きくなり、スライドゲート装置などの取り付け時(着脱時)の衝撃対して、強度が増大することは理解できる。
次に、スポーリング試験および湯当たり部溶損試験の結果を図4に示す。
尚、スポーリング試験は、1600℃まで加熱後急冷することによって行なった。また、湯当たり部溶損試験は、高周波誘導炉にて加熱した1550℃の溶鋼をポンプにて汲み上げ30分間流し込んだ。
この結果から、前記比率A/Bが約0.8以下であれば前記亀裂が生じないことが判った。また、前記比率A/Bが0.4のときに湯当たり部の溶損が生じた。すなわち前記比率A/Bが約0.6以上であれば湯当たり部の溶損がないことが判った。
これらの結果から、前記比率A/Bが0.6乃至0.8の範囲内であれば、フランジ部の亀裂等を防止し、しかもリング部材の溶損を防ぐことができることを確認した。
このように、ノズル本体、リング部材を特定形状、特定寸法に形成することによって、連続鋳造時およびノズル交換時にノズル本体1のフランジ部等に亀裂等が発生せず、しかも流れ込む溶融金属による流入口の溶損を抑えることができる。
続いて、このように構成された浸漬ノズル1の連続鋳造時の状態について図5に基づき説明する。
図5に示すように、溶融金属分配用の中間容器であるタンディッシュ20には溶融金属排出量を調整するスライドゲート装置10が取り付けられている。このスライドゲート装置10による溶融金属排出量の調節は、図示しない油圧シリンダによりスライドゲート装置10のスライドゲートプレート11が進退制御されることによって行なわれる。
浸漬ノズル1は、スプリング15により常に上方に付勢されている支持部14を有する支持装置13によって吊持され、スライドゲート装置10の下ノズル12に嵌合されている。
このように浸漬ノズル1が下ノズル12に密着した状態で、溶融金属はタンディッシュ20の流出孔20aからスライドゲート装置10のノズル孔10aに流入する。このとき浸漬ノズル1の流入口3には溶融金属の湯当たりによる摩擦力が加わる。
しかしながら前記流入口3は、高耐食性、高強度性の材質によりリング部材7によって形成されているため、溶融金属湯当たりによる溶損、亀裂等が抑制される。
また、前記ノズル本体を構成する材質とリング部材を構成する材質の熱膨張率(体積膨張率)の差を、0.1〜0.3/K以下とし、リング部材の長手方向の寸法Aと、前記フランジ部の長手方向の寸法Bとの比率A/Bが0.6乃至0.8になるように形成されているため、熱膨張によるフランジ部及びノズル本体の亀裂、破損を抑制することができる。
なお、上記したスライドゲート装置10を用いることなく、溶融金属の流入を停止するために、棒状のノズルストッパ(図示せず)が用いられることがある。
このとき、棒状のノズルストッパは前記タンディッシュ20の流出孔20aから挿入され、ノズルストッパが浸漬ノズル1と下ノズル12との密接部付近に干渉する。従来は、この干渉による衝撃によって前記干渉部近傍が損耗し、破損する場合があったが、このような破損も前記リング部材7によって抑制される。
次に、浸漬ノズル1の交換作業について図5、図6に基づき説明する。
図6に示すように、先ず、新浸漬ノズル1nを支持装置13と同一面に設けられたレール状のガイドレール16間に吊持させ、次いで押圧シリンダ18により新浸漬ノズル1nをガイドレール16上で移動させる。
一方、使用済みの旧浸漬ノズル1uは、支持装置13の支持部14に挟持されている。ここで、前記支持装置13に吊持された新浸漬ノズル1nを引き続き押圧ロッド17によりガイドレール16上で移動させると新浸漬ノズル1nは旧浸漬ノズル1に当接する。
その後もさらに新浸漬ノズル1nを移動させ、旧浸漬ノズル1uのフランジ部6の一部を支持装置13の位置から押し出し、代わりに新浸漬ノズル1nのフランジ部6を下ノズル12の下面12aと支持部13の間隙に挿入させる。このようにして、旧浸漬ノズル1uと新浸漬ノズル1nとの交換が行なわれる。
ここで、前記したように新浸漬ノズル1nのフランジ部6は、旧浸漬ノズル1uのフランジ部6および押圧ロッド17と接触し、このフランジ部6には前記接触による衝撃とガイドレール16との摩擦力が加わる。
しかしながら、前記リング部材7の厚さAと前記フランジ部6の厚さBとの比率A/Bが0.6乃至0.8の範囲内に形成されることで、ノズル本体1の強度が保たれ、前記衝撃および摩擦力によるノズル本体1の破損等が防止される。
以上説明したように本発明の実施形態によれば、ノズル本体に溶融金属流入口を形成するリング部材を設けると共に、かかるリング部材を高耐食性、高強度性の材質で構成し、前記ノズル本体を構成する材質とリング部材を構成する材質の熱膨張率(体積膨張率)の差が、0.1〜0.3/K以下とし、リング部材の長手方向の寸法Aと、前記フランジ部の長手方向の寸法Bとの比率A/Bが0.6乃至0.8になるように形成されているため、フランジ部及びノズル本体の亀裂、破損を抑制し、フランジ部、ノズル本体を保護することができる。
また、溶融金属流入口の近傍(湯当たり部)における溶損を抑制することができる。なお、従来のような金属製のカバー(鉄皮)を用いた場合には、より機械的強度を増すことができる。
以上の説明で明らかなとおり、本発明は、連続鋳造設備において用いられる浸漬ノズルにおいて広く活用することができる。
図1は、本発明にかかる一実施形態を模式的に示した断面図である。 図2は、図1の平面図である。 図3は、リングの厚さAとフランジ部の厚さBとの比率A/Bと計算熱応力との関係を示すグラフである。 図4は、ノズル本体での亀裂発生有無と溶損の結果を示す表である。 図5は、スライドゲート装置に装着された状態を示す断面図である。 図6は、浸漬ノズルの交換過程を示す断面図である。 図7は、従来における浸漬ノズルの構成例を示す図である。
符号の説明
1 浸漬本体
2 ノズル本体
2a 凹部
3 流入口
4 流出口
5 溶融金属流入口
6 フランジ部
A リング部材長手方向寸法
B フランジ部長手方向寸法

Claims (2)

  1. 耐火物からなるノズル本体と、前記ノズル本体内の長手方向に設けられた、溶融金属流入口と流出口を有する溶融金属流路と、前記溶融金属流入口を形成するリング部材と、前記リング部材が嵌合するノズル本体の上端部に形成された凹部と、ノズル本体の流入口側外周端部に設けられたフランジ部とを備えた浸漬ノズルにおいて、
    前記リング部材が耐火物であって耐食性および高強度性材質により形成されると共に、
    前記ノズル本体を構成する材質とリング部材を構成する材質の熱膨張率(体積膨張率)の差が、0.1〜0.3/K以下であり、
    前記リング部材の長手方向の寸法Aと前記フランジ部の長手方向の寸法Bとの比率A/Bが0.6乃至0.8に形成されていることを特徴とする浸漬ノズル。
  2. 前記ノズル本体の組成がAl2310〜80重量%、SiO25〜50重量%、C10〜50重量%からなると共に、
    リング部材の組成がAl2350〜80重量%、SiO25〜25重量%、C10〜25重量%およびMgO、ZrO2、BN、B4Cの1種または2種以上の無機化合物を1重量%含むことを特徴とする請求項1に記載された浸漬ノズル。
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