JP2005083917A - Semiconductor dynamic quantity sensor - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、力学量の印加に伴う可動電極と固定電極との間の距離変化に応じて印加力学量を検出するようにした半導体力学量センサに関する。 The present invention relates to a semiconductor mechanical quantity sensor that detects an applied mechanical quantity in accordance with a change in distance between a movable electrode and a fixed electrode accompanying application of a mechanical quantity.
図6は、この種の半導体力学量センサの一般的な概略平面構成を示す図であり、この図6に示されるような半導体力学量センサとしては、例えば、特許文献1に記載のものが提案されている。ここで、力学量としては加速度や角速度などが挙げられる。
FIG. 6 is a diagram showing a general schematic plane configuration of this type of semiconductor dynamic quantity sensor. As the semiconductor dynamic quantity sensor shown in FIG. 6, for example, a sensor described in
図6に示されるように、半導体基板10に対して、エッチング等により溝部14を形成することにより、力学量の印加に応じて変位する可動電極24と、その検出面が可動電極24の検出面と対向して配置された固定電極31、41とが形成されている。
As shown in FIG. 6, the
ここでは、可動電極24は、図6中の矢印X方向に変位可能となっている。そして、当該矢印X方向への力学量の印加に伴って、可動電極24の検出面と固定電極31、41の検出面との間の距離が変化し、この距離変化に伴う可動電極24と固定電極31、41との間の静電容量の変化等を検出することによって、印加力学量を検出することができるようになっている。
Here, the
ここにおいて、半導体基板10のうち可動電極24および固定電極31、41の外周に形成されている溝部14aは、可動電極24および固定電極31、41とその外周部10aとを電気的に絶縁するための溝部(エアアイソレーション)14aである。
ところで、従来では、通常、上記した可動電極24および固定電極31、41とその外周部10aとを電気的に絶縁するための溝部14aの幅は、可動電極24の検出面と固定電極31、41の検出面との間隔の3倍程度となっている。
By the way, conventionally, the width of the
このように、溝部14aの幅を規定することにより、可動電極24および固定電極31、41とその外周部10aとの間に形成される寄生容量の影響を排除するようにしている。もし、この寄生容量が大きいと、出力ノイズが大きいものとなってしまう。
Thus, by defining the width of the
つまり、溝部14aの幅を、可動電極24の検出面と固定電極31、41の検出面との間隔の3倍程度にすれば、当該検出面間の検出容量に比べて、当該寄生容量の大きさを1/27程度に小さくすることができ、実用上、寄生容量の影響が無くなる。
That is, if the width of the
しかしながら、本発明者の検討によれば、製造工程などにおいて、図7に示されるように、上記の溝部14aに空気中の塵埃やウェハの粉等の異物200が入り込んだ場合、この異物200を介して、可動電極24および固定電極31、41とその外周部10aとの間がショートしてしまい、不良品となってしまうことがわかった。
However, according to the study of the present inventor, when
つまり、現状においては、溝部14aの幅寸法は、可動電極24および固定電極31、41とその外周部10aとの間の寄生容量を無くすという面からのみで規定されており、上述したような異物200によるショートの問題に対しては考慮されていない。
That is, at present, the width dimension of the
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、半導体基板に可動電極およびこれに対向する固定電極を形成するとともに、可動電極および固定電極の外周に、これら電極とその外周部とを電気的に絶縁するための溝部を形成してなる半導体力学量センサにおいて、溝部における異物によるショートを極力防止できるようにすることを目的とする。 Therefore, in view of the above problems, the present invention forms a movable electrode and a fixed electrode facing the movable substrate on a semiconductor substrate, and electrically insulates the movable electrode and the fixed electrode from the outer periphery of the movable electrode and the fixed electrode. An object of the present invention is to provide a semiconductor dynamic quantity sensor formed with a groove portion for preventing a short circuit caused by a foreign substance in the groove portion as much as possible.
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、半導体基板(10)と、半導体基板(10)に形成され、力学量の印加に応じて変位する可動電極(24)と、半導体基板(10)に形成され、その検出面が可動電極(24)の検出面と対向して配置された固定電極(31、41)と、半導体基板(10)のうち可動電極(24)および固定電極(31、41)の外周に形成され、可動電極(24)および固定電極(31、41)とこれら電極(24、31、41)の外周に位置する外周部(10a)とを電気的に絶縁するための溝部(14a)とを備え、力学量の印加に伴う可動電極(24)の検出面と固定電極(31、41)の検出面との間の距離変化に応じて印加力学量を検出するようにした半導体力学量センサにおいて、
溝部(14a)の幅(T2)は、可動電極(24)の検出面と固定電極(31、41)の検出面との間隔(T1)の9倍以上に広くなっていることを特徴としている。
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, a semiconductor substrate (10), a movable electrode (24) formed on the semiconductor substrate (10) and displaced in accordance with application of a mechanical quantity, and the semiconductor substrate A fixed electrode (31, 41) formed in (10), the detection surface of which is arranged to face the detection surface of the movable electrode (24), and the movable electrode (24) and the fixed electrode of the semiconductor substrate (10). (31, 41) is formed on the outer periphery, and the movable electrode (24) and the fixed electrode (31, 41) are electrically insulated from the outer periphery (10a) located on the outer periphery of these electrodes (24, 31, 41). And detecting the applied mechanical quantity according to the change in the distance between the detection surface of the movable electrode (24) and the detection surface of the fixed electrode (31, 41) accompanying the application of the mechanical quantity. In the semiconductor dynamic quantity sensor designed to
The width (T2) of the groove (14a) is characterized by being wider than 9 times the interval (T1) between the detection surface of the movable electrode (24) and the detection surface of the fixed electrode (31, 41). .
本発明者の実験検討によれば、溝部(14a)の幅(T2)を、可動電極(24)の検出面と固定電極(31、41)の検出面との間隔(T1)の9倍以上に広くすることにより、溝部(14a)における異物(200)によるショートが、製造工程などにおいてほとんど発生しないことがわかった。 According to the inventor's experimental study, the width (T2) of the groove (14a) is 9 times or more the interval (T1) between the detection surface of the movable electrode (24) and the detection surface of the fixed electrode (31, 41). It was found that short-circuiting due to the foreign matter (200) in the groove (14a) hardly occurs in the manufacturing process or the like.
このように、本発明によれば、半導体基板(10)に可動電極(24)、固定電極(31、41)および溝部(14a)を形成してなる半導体力学量センサにおいて、溝部(14a)における異物(200)によるショートを極力防止することができる。 Thus, according to the present invention, in the semiconductor dynamic quantity sensor in which the movable electrode (24), the fixed electrodes (31, 41), and the groove (14a) are formed on the semiconductor substrate (10), in the groove (14a) A short circuit due to the foreign matter (200) can be prevented as much as possible.
また、本発明では、溝部(14a)の幅(T2)を、可動電極(24)の検出面と固定電極(31、41)の検出面との間隔(T1)の9倍以上というように、従来の3倍程度よりも大幅に広げているため、可動電極(24)および固定電極(31、41)とその外周部(10a)との間の寄生容量の影響は、より小さいものにできることは明らかである。 Further, in the present invention, the width (T2) of the groove (14a) is 9 times or more the interval (T1) between the detection surface of the movable electrode (24) and the detection surface of the fixed electrode (31, 41). Since the expansion is significantly larger than the conventional three times, the influence of the parasitic capacitance between the movable electrode (24) and the fixed electrode (31, 41) and the outer peripheral portion (10a) can be made smaller. it is obvious.
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の半導体力学量センサにおいて、溝部(14a)の幅(T2)は、30μm以上であることを特徴としている。
The invention according to
本発明者の検討によれば、溝部(14a)の幅(T2)を30μm以上とすることにより、製造工程において上記した異物(200)による不良品の発生は、ほとんど無くすことができるようになった。 According to the study by the present inventor, by setting the width (T2) of the groove (14a) to 30 μm or more, the occurrence of defective products due to the foreign matter (200) described above in the manufacturing process can be almost eliminated. It was.
また、請求項3に記載の発明のように、請求項1または請求項2に記載の半導体力学量センサにおいては、可動電極(24)は、櫛歯状に複数本配列されたものであり、固定電極(31、41)は、可動電極(24)における櫛歯の隙間にかみ合うように櫛歯状に複数本配列されたものにすることができる。
Further, as in the invention described in claim 3, in the semiconductor dynamic quantity sensor described in
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。 In addition, the code | symbol in the bracket | parenthesis of each said means is an example which shows a corresponding relationship with the specific means as described in embodiment mentioned later.
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、半導体力学量センサとしての差動容量式の半導体加速度センサについて、本発明を適用したものである。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In this embodiment, the present invention is applied to a differential capacitance type semiconductor acceleration sensor as a semiconductor dynamic quantity sensor.
この半導体加速度センサは、たとえば、エアバッグ、ABS、VSC等の作動制御を行うための自動車用加速度センサやジャイロセンサ等に適用できる。 This semiconductor acceleration sensor can be applied to, for example, an automobile acceleration sensor or a gyro sensor for performing operation control of an airbag, an ABS, a VSC, or the like.
[センサ構成等]
図1は、本発明の実施形態に係る半導体加速度センサ100の全体構成を示す概略平面図、図2は図1中のA−A線に沿ったセンサ100の概略断面図、図3は図1中のB−B線に沿ったセンサ100の概略断面図である。
[Sensor configuration, etc.]
1 is a schematic plan view showing the overall configuration of a
この半導体加速度センサ100は、半導体基板10に周知のマイクロマシン加工を施すことにより形成される。
The
本例では、半導体加速度センサ100を構成する半導体基板10は、図2および図3に示されるように、第1の半導体層としての第1シリコン基板11と第2の半導体層としての第2シリコン基板12との間に、絶縁層としての酸化膜13を有する矩形状のSOI基板10である。
In this example, the
第2シリコン基板12には、溝部14を形成することにより、可動部20および固定部30、40よりなる櫛歯形状を有する梁構造体が形成されている。また、酸化膜13のうち上記梁構造体20〜40の形成領域に対応した部位は、矩形状に除去されて開口部15を形成している。
By forming the
このような半導体加速度センサ100は、たとえば、次のようにして製造される。SOI基板10の第2シリコン基板12にフォトリソグラフ技術を用いて梁構造体に対応した形状のマスクを形成する。
Such a
その後、CF4やSF6等のガスを用いてドライエッチング等にてトレンチエッチングを行い、溝14を形成することによって、梁構造体20〜40を一括して形成する。続いて、フッ酸等を用いた犠牲層エッチング等により酸化膜13の除去を行い、開口部15を形成する。このようにして半導体加速度センサ100を製造することができる。
Thereafter, trench structures are etched by dry etching or the like using a gas such as CF 4 or SF 6 to form the
この半導体加速度センサ100において、開口部15上を横断するように配置された可動部20は、細長四角形状の錘部21の両端が、バネ部22を介してアンカー部23aおよび23bに一体に連結された構成となっている。
In this
これらアンカー部23aおよび23bは、図3に示されるように、酸化膜13における開口部15の開口縁部に固定されており、支持基板としての第1シリコン基板11上に支持されている。これによって、錘部21およびバネ部22は、開口部15に臨んだ状態となっている。
As shown in FIG. 3, these
ここでは、バネ部22は、図1に示されるように、平行な2本の梁がその両端で連結された矩形枠状をなしており、2本の梁の長手方向と直交する方向に変位するバネ機能を有するものである。
Here, as shown in FIG. 1, the
具体的に、バネ部22は、図1中の矢印X方向の成分を含む加速度を受けたときに錘部21を基板面水平方向にて矢印X方向へ変位させるとともに、加速度の消失に応じて元の状態に復元させるようになっている。
Specifically, the
よって、このようなバネ部22を介して半導体基板10に連結された可動部20は、加速度の印加に応じて、開口部15上において基板面水平方向にて上記矢印X方向へ変位可能となっている。
Therefore, the
また、図1に示されるように、可動部20は櫛歯状の可動電極24を備えている。この可動電極24は、上記錘部21の長手方向(矢印X方向)と直交した方向にて、錘部21の両側面から互いに反対方向へ延びる梁形状をなす複数本のものである。
As shown in FIG. 1, the
言い換えれば、可動電極24は、上記錘部21の長手方向(バネ部22の変位方向、矢印X方向)を配列方向とし、この配列方向に沿って櫛歯状に複数本配列されたものとなっている。
In other words, a plurality of
図1では、可動電極24は、錘部21の左側および右側にそれぞれ4個ずつ突出して形成されており、各可動電極24は断面矩形の梁状に形成されて、開口部15に臨んだ状態となっている。
In FIG. 1, four
このように、各可動電極24は、梁部22および錘部21と一体的に形成されることにより、梁部22および錘部21とともに、基板面水平方向にて矢印X方向へ変位可能となっている。
As described above, each
また、図1〜図3に示されるように、固定部30、40は、酸化膜13における開口部15の開口縁部における対向辺部のうち、アンカー部23a、23bが支持されていないもう1組の対向辺部に支持されている。
In addition, as shown in FIGS. 1 to 3, the fixing
図1において、錘部21の左側に位置する固定部30は、左側固定電極31および左側固定電極用配線部32とから構成されている。一方、図1において、錘部21の右側に位置する固定部40は、右側固定電極41および右側固定電極用配線部42とから構成されている。
In FIG. 1, the fixed
本例では、図1に示されるように、各固定電極31、41は、可動電極24における櫛歯の隙間にかみ合うように櫛歯状に複数本配列されたものである。
In this example, as shown in FIG. 1, the fixed
ここで、図1においては、錘部21の左側については、個々の可動電極24に対して矢印X方向に沿って上側に左側固定電極31が設けられており、一方、錘部21の右側については、個々の可動電極24に対して矢印X方向に沿って下側に右側固定電極41が設けられている。
Here, in FIG. 1, the left fixed
このように、基板面水平方向において個々の可動電極24に対して、それぞれ固定電極31、41が対向して配置されており、各対向間隔において、可動電極24の側面(つまり検出面)と固定電極31、41の側面(つまり検出面)との間に容量を検出するための検出間隔が形成されている。
As described above, the fixed
また、左側固定電極31と右側固定電極41とは、それぞれ互いに電気的に独立している。そして、各固定電極31、41は、可動電極24に対して略平行に延びる断面矩形の梁状に形成されている。
Further, the left fixed
ここで、左側固定電極31および右側固定電極41は、それぞれ、各固定電極用配線部32、42に片持ち状に支持された状態となっている。つまり、左側固定電極31および右側固定電極41については、それぞれの複数本の電極が、電気的に共通した配線部32、42にまとめられた形となっている。
Here, the left fixed
また、左側固定電極用配線部32および右側固定電極用配線部42上の所定位置には、それぞれ、左側固定電極用パッド30aおよび右側固定電極用パッド40aが形成されている。
Also, left fixed
また、一方のアンカー部23bと一体に連結された状態で、可動電極用配線部25が形成されており、この配線部25上の所定位置には、可動電極用パッド25aが形成されている。上記の各電極用パッド25a、30a、40aは、例えばアルミニウムをスパッタや蒸着する等により形成されている。
A movable
そして、これら各電極用パッド25a、30a、40aは、図示しない回路チップとボンディングワイヤを介して電気的に接続されるものである。この回路チップは、半導体加速度センサ100からの出力信号を処理するための検出回路(後述の図4参照)を形成したものである。
Each of these
また、図1に示されるように、半導体基板10における第2シリコン基板12のうち可動電極24および固定電極31、41の外周に形成されている溝部14は、これら可動電極24および固定電極31、41と半導体基板10におけるこれら電極24、31、41の外周に位置する外周部10aとを電気的に絶縁するための溝部(エアアイソレーション)14aである。
Further, as shown in FIG. 1, the
ここで、この電極24、31、41と上記外周部10aとを電気的に絶縁する溝部14aを、以下、エアアイソレーション14aということにする。そして、このエアアイソレーション14aの幅T2は、可動電極24の検出面と固定電極31、41の検出面との間隔T1の9倍以上に広くなっている。
Here, the
詳しくは、図1に示される例では、溝部14のうち、可動電極24の外周に位置するバネ部22およびアンカー部23a、23bの外周側の溝部14、および、可動電極用配線部25の外周側の溝部14、さらには、固定電極31、41の外周に位置する固定電極用配線部32、42の外周側の溝部14が、上記エアアイソレーション14aとして構成されている。
Specifically, in the example shown in FIG. 1, of the
また、たとえば、可動電極24の検出面と固定電極31、41の検出面との間隔(検出間隔)T1、つまり、これら両電極24、31、41の検出面の距離は、3μm程度である。それに対して、エアアイソレーション14aの幅T2は、その9倍以上、たとえば30μm程度にすることができる。
Further, for example, the distance (detection interval) T1 between the detection surface of the
なお、このように幅を広げた溝部14としてのエアアイソレーション14aを形成することは、半導体基板としてのSOI基板10の第2シリコン基板12にフォトリソグラフ技術を用いて梁構造体20、30、40に対応した形状のマスクを形成する際に、当該マスクの開口部幅を調整し、その後、トレンチエッチングすることによって容易に実現可能である。
Note that the formation of the
[センサの検出動作]
次に、本半導体加速度センサ100の検出動作について説明する。本実施形態では、加速度の印加に伴う可動電極24と固定電極31、41との間の容量変化に基づいて加速度を検出するようになっている。
[Detection operation of sensor]
Next, the detection operation of the
上述したように、本半導体加速度センサ100においては、個々の可動電極24の側面(つまり検出面)に対してそれぞれ固定電極31、41の側面(つまり検出面)が対向して設けられており、これら両電極31、42の側面の各対向間隔において、容量を検出するための検出間隔が形成されている。
As described above, in the
ここで、左側固定電極31と可動電極24との間隔に第1の容量CS1が形成されており、一方、右側固定電極41と可動電極24との間隔に第2の容量CS2が形成されているとする。
Here, the first capacitor CS1 is formed at the interval between the left
そして、基板面水平方向において上記図1中の矢印X方向へ加速度が印加されると、バネ部22のバネ機能により、アンカー部を除く可動部20全体が一体的に矢印X方向へ変位し、当該矢印X方向への可動電極24の変位に応じて上記各容量CS1、CS2が変化する。
When acceleration is applied in the direction of the arrow X in FIG. 1 in the horizontal direction of the substrate surface, the entire
たとえば、上記図1において、可動部20が、矢印X方向に沿って下方へ変位したときを考える。このとき、左側固定電極31と可動電極24との間隔は広がり、一方、右側固定電極41と可動電極24との間隔は狭まる。
For example, consider the case where the
よって、可動電極24と固定電極31、41による差動容量(CS1−CS2)の変化に基づいて、矢印X方向の加速度を検出することができる。
Therefore, the acceleration in the arrow X direction can be detected based on the change in the differential capacitance (CS1-CS2) by the
具体的には、この容量の差(CS1−CS2)に基づく信号が半導体加速度センサ100から出力信号として出力され、この信号は上記回路チップにて処理され、最終的に出力される。
Specifically, a signal based on the capacitance difference (CS1-CS2) is output as an output signal from the
図4は、本半導体加速度センサ100における加速度を検出するための検出回路400の一例を示す回路図である。この検出回路400において、スイッチドキャパシタ回路(SC回路)410は、容量がCfであるコンデンサ411、スイッチ412および差動増幅回路413を備え、入力された容量差(CS1−CS2)を電圧に変換するものとなっている。
FIG. 4 is a circuit diagram showing an example of a
そして、本半導体加速度センサ100においては、たとえば、左側固定電極用パッド30aから振幅Vccの搬送波1、右側固定電極用パッド40aから搬送波1と位相が180°ずれた搬送波2を入力し、SC回路410のスイッチ412を所定のタイミングで開閉する。
In the
そして、矢印X方向の印加加速度は、下記の数式1に示す様に、電圧値V0として出力される。
The applied acceleration in the direction of the arrow X is output as a voltage value V0 as shown in
(数1)
V0=(CS1−CS2)・Vcc/Cf
[特徴点等]
ところで、本実施形態によれば、半導体基板10と、この半導体基板10に形成され加速度(力学量)の印加に応じて変位する可動電極24と、半導体基板10に形成されその検出面が可動電極24の検出面と対向して配置された固定電極31、41と、半導体基板10のうち可動電極24および固定電極31、41の外周に形成され、これら可動電極24および固定電極31、41とこれら電極24、31、41の外周に位置する外周部10aとを電気的に絶縁するためのエアアイソレーション14aとを備え、加速度の印加に伴う可動電極24の検出面と固定電極31、41の検出面との間の距離変化に応じて印加加速度を検出するようにした半導体加速度センサ100において、
エアアイソレーション14aの幅T2を、可動電極24の検出面と固定電極31、41の検出面との間隔T1の9倍以上に広くしたことを主たる特徴とする半導体加速度センサ100が提供される。
(Equation 1)
V0 = (CS1-CS2) .Vcc / Cf
[Feature points]
By the way, according to the present embodiment, the
There is provided a
上述したように、上記図6に示したような従来のセンサでは、可動電極24および固定電極31、41とその外周部10aとの間に形成される寄生容量の影響を排除するために、通常、エアアイソレーション14aの幅T2を、可動電極24の検出面と固定電極31、41の検出面との間隔T1の3倍程度としていた。それにより、実用上、寄生容量の影響を無くすことができていた。
As described above, in the conventional sensor as shown in FIG. 6, in order to eliminate the influence of the parasitic capacitance formed between the
しかし、本実施形態では、エアアイソレーション14aの幅T2を従来よりも大幅に広くし、可動電極24の検出面と固定電極31、41の検出面との間隔T1の9倍以上としている。
However, in the present embodiment, the width T2 of the
それによって、図5に示されるように、エアアイソレーション14a内に、空気中の塵埃やウェハの粉等の異物200が入り込んだ場合でも、可動電極24および固定電極31、41とその外周部10aとの間がショートすることは大幅に低減できる。
Thereby, as shown in FIG. 5, even when
実際に、本発明者が実験検討したところ、エアアイソレーション14aの幅T2を、可動電極24の検出面と固定電極31、41の検出面との間隔T1の9倍以上に広くすることにより、エアアイソレーション14aにおける異物200によるショートは、製造工程などにおいてほとんど発生しないことが確認されている。
Actually, when the present inventor experimentally studied, by making the width T2 of the
たとえば、本実施形態において、可動電極24の検出面と固定電極31、41の検出面との間隔T1を3μmとしたときには、エアアイソレーション14aの幅T2は27μm以上、誤差等を考慮して好ましくは30μm以上とすることができる。ここでは、エアアイソレーション14aの幅T2を30μmとしたものを作製した。
For example, in the present embodiment, when the interval T1 between the detection surface of the
一方、比較例として、従来のように、エアアイソレーション14aの幅T2を、可動電極24の検出面と固定電極31、41の検出面との間隔T1の3倍程度としたものとして、エアアイソレーション14aの幅T2を9μmとしたものを作製した。
On the other hand, as a comparative example, it is assumed that the width T2 of the
このエアアイソレーション14aの幅T2を30μmとした本実施形態のものでは、製造工程において、上記の異物200によるショートの不良発生率は、1%未満であったのに対し、エアアイソレーション14aの幅T2を9μmとした上記比較例のものでは、上記不良発生率は10%程度であった。
In the present embodiment in which the width T2 of the
このように、本実施形態によれば、半導体基板10に可動電極24、固定電極31、41およびエアアイソレーション14aを形成してなる半導体力学量センサ100において、エアアイソレーション14aにおける異物200によるショートを極力防止することができる。その結果、歩留まりの大幅な向上も図ることができる。
As described above, according to the present embodiment, in the semiconductor
また、本実施形態では、エアアイソレーション14aの幅T2を、可動電極24の検出面と固定電極31、41の検出面との間隔T1の9倍以上というように、従来の3倍程度よりも大幅に広げているため、可動電極24および固定電極31、41とその外周部10aとの間の寄生容量の影響は、より小さいものにできることは明らかである。
Further, in the present embodiment, the width T2 of the
さらに、上述したが、エアアイソレーション14aの幅T2を30μm以上とすることにより、製造工程において上記した異物200による不良品の発生は、ほとんど無くすことができる。
Furthermore, as described above, when the width T2 of the
また、本実施形態では、通常の半導体加速度センサを用いて、エアアイソレーションの幅を広げるという簡単な方法によって、上記寄生容量の排除と異物によるショートの防止とを両立できるという利点も有する。 In addition, the present embodiment has an advantage that both elimination of the parasitic capacitance and prevention of a short circuit due to a foreign substance can be achieved by a simple method of widening air isolation using a normal semiconductor acceleration sensor.
(他の実施形態)
なお、上記実施形態の半導体加速度センサ100では、可動電極24は櫛歯状に複数本配列されたものであり、固定電極31、41は、可動電極24における櫛歯の隙間にかみ合うように櫛歯状に複数本配列されたものであるが、これら電極の構成は、これに限定されるものではない。
(Other embodiments)
In the
要するに、半導体基板10に、少なくとも可動電極24、固定電極31、41およびエアアイソレーション14aを形成してなり、力学量の印加に伴う可動電極24の検出面と固定電極31、41の検出面との間の距離変化に応じて印加力学量を検出するようにした半導体力学量センサにおいて、エアアイソレーション14aの幅T2を上記のように規定したものであればよく、その他の細部については適宜設計変更が可能である。
In short, at least the
また、本発明は上記した加速度センサ以外にも、力学量として角速度を検出する角速度センサ等の力学量センサに対しても適用可能である。 In addition to the acceleration sensor described above, the present invention can also be applied to a mechanical quantity sensor such as an angular speed sensor that detects an angular speed as a mechanical quantity.
10…半導体基板、
10a…半導体基板における可動電極および固定電極の外周に位置する外周部、
14a…可動電極および固定電極とその外周部とを電気的に絶縁するための溝部としてのエアアイソレーション、
24…可動電極、31…左側固定電極、41…右側固定電極。
10: Semiconductor substrate,
10a: an outer peripheral portion located on the outer periphery of the movable electrode and the fixed electrode in the semiconductor substrate,
14a: air isolation as a groove for electrically insulating the movable electrode and the fixed electrode and the outer periphery thereof;
24 ... movable electrode, 31 ... left fixed electrode, 41 ... right fixed electrode.
T1…可動電極の検出面と固定電極の検出面との間隔、
T2…エアアイソレーションの幅。
T1: the distance between the detection surface of the movable electrode and the detection surface of the fixed electrode,
T2: Width of air isolation.
Claims (3)
前記半導体基板(10)に形成され、力学量の印加に応じて変位する可動電極(24)と、
前記半導体基板(10)に形成され、その検出面が前記可動電極(24)の検出面と対向して配置された固定電極(31、41)と、
前記半導体基板(10)のうち前記可動電極(24)および前記固定電極(31、41)の外周に形成され、前記可動電極(24)および前記固定電極(31、41)とこれら電極(24、31、41)の外周に位置する外周部(10a)とを電気的に絶縁するための溝部(14a)とを備え、
力学量の印加に伴う前記可動電極(24)の検出面と前記固定電極(31、41)の検出面との間の距離変化に応じて印加力学量を検出するようにした半導体力学量センサにおいて、
前記溝部(14a)の幅(T2)は、前記可動電極(24)の検出面と前記固定電極(31、41)の検出面との間隔(T1)の9倍以上に広くなっていることを特徴とする半導体力学量センサ。 A semiconductor substrate (10);
A movable electrode (24) formed on the semiconductor substrate (10) and displaced in response to application of a mechanical quantity;
A fixed electrode (31, 41) formed on the semiconductor substrate (10) and having a detection surface opposed to the detection surface of the movable electrode (24);
Of the semiconductor substrate (10), formed on the outer periphery of the movable electrode (24) and the fixed electrode (31, 41), the movable electrode (24) and the fixed electrode (31, 41) and these electrodes (24, 31 and 41), and a groove portion (14a) for electrically insulating the outer peripheral portion (10a) located on the outer periphery,
In a semiconductor dynamic quantity sensor configured to detect an applied dynamic quantity in accordance with a change in distance between a detection surface of the movable electrode (24) and a detection face of the fixed electrode (31, 41) accompanying application of a dynamic quantity. ,
The width (T2) of the groove (14a) is wider than 9 times the interval (T1) between the detection surface of the movable electrode (24) and the detection surface of the fixed electrode (31, 41). A semiconductor dynamic quantity sensor.
前記固定電極(31、41)は、前記可動電極(24)における櫛歯の隙間にかみ合うように櫛歯状に複数本配列されたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体力学量センサ。
The movable electrodes (24) are arranged in a plurality of comb teeth.
The said fixed electrode (31, 41) is a thing arranged in a comb-tooth shape so that it may mesh | engage with the clearance gap between the comb teeth in the said movable electrode (24), The 1st or 2 characterized by the above-mentioned. Semiconductor dynamic quantity sensor.
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- 2003-09-09 JP JP2003316818A patent/JP2005083917A/en active Pending
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