JP2005074627A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】可撓性材料により偏平四角形状に形成され、更に上端部が傾斜状に形成されたインク貯留室をもつインク袋とインク量を検出するためのインク袋に設置する検出片にインク袋に一定距離を保持するL字型の突起構造を備えるようにした。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録ヘッドよりインク滴を吐出してイメージを被記録媒体に記録するインクジェット記録装置に関するもので、なかでも特に、インク供給源であるメインタンクからサブタンクを経由して前記記録ヘッドにインクを供給するインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のシリアルプリンティング方式のインクジェット記録装置は、少なくとも、副走査方向に被記録媒体を搬送する搬送手段と、キャリッジに搭載に搭載され、副走査方向に直交する主走査方向に往復移動する記録ヘッドとを具備し、印刷データに基づいて記録ヘッドより所望のタイミングでインク滴を吐出して被記録媒体表面に着弾させることにより画像形成を行う構成となっている。
特に、比較的大きな被記録媒体に対して大きな画像形成を行う大型のインクジェット記録装置においては、大量のインクを消費するため、インク供給源として大容量のメインタンクをインクジェット記録装置本体側に備え、更にこのメインタンクと記録ヘッドとを接続するインク供給路の途中にサブタンクを設けて記録ヘッドにインクを供給するような構成が採用されている。このサブタンクは、印刷にともなうインクの消費状態に合わせて、適時、適量のインクを貯留することにより記録ヘッドに対して安定したインクを供給する役目を有している。なお、前記サブタンクとメインタンクと記録ヘッドの接続は、可撓性のインク供給チューブを用いて行われている。
【0003】
この種の記録装置における記録ヘッドは、インクを加圧してインクを吐出し飛翔させるため、インクに気泡が含まれているとインクの加圧状態が不安定となりインク滴の吐出性能が低下し、印刷品質が劣化するという問題を有していた。
【0004】
このような問題を解決するためには、溶存空気を排除したインクを上記インク供給路内に満たすような構成とすればよい。そのために、例えばインク供給源であるメインタンクとしては、製造過程で十分に脱気したインクを遮気容器に封入し、更にその遮気容器をパッケージングしたインクカートリッジとして構成し、一方、サブタンクについては、扁平状に構成したインク袋を内包し、内包したこのインク袋と連通するインク流出口を重力方向における上端部に形成することにより、インクの初期充填時においてこのサブタンク内に空気を残留させることなくインク流路にインクを充填させることを目的とした扁平状インク袋内包型のサブタンクもこれまでに提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−159811号公報(第2−5頁、第6図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような扁平状インク袋内包型のサブタンクの構造、及びインク供給路内に残存する空気の排除方法に関し、下記のような問題点が未だに残っている。
【0007】
まず、上記特許文献1において提案されているような扁平状インク袋内包型のサブタンクの場合、インクの初期充填時において、メインタンクからのインク供給路内の気泡を含めたインクがサブタンクの鉛直方向下方のインク流入口から流入し、鉛直方向上方のインク流出口に向かって液面が上昇するが、その際、インク流入口から流入した気泡は、気泡の特性上、インク流入口直上に気泡が上昇し、偏平四角形状の内壁上部周縁隅に気泡が停滞し、インク流出入口がインクで満たされた状態になると、加圧または吸引といった方法により残存する気泡を排除しようとしても、残存した気泡のインク流出口への誘導は容易ではなく、気泡の除去は非常に困難である。そのため、残存する気泡の空気によってインクの脱気度を著しく低下させてしまうこととなる。
【0008】
次に、インク供給路をメインタンクとサブタンクを備えるように構成したインクジェット記録装置において、インク色を変更する場合、サブタンクを除くインク供給路は比較的容易に洗浄液での洗浄が可能であるが、上記のサブタンク内の気泡近傍領域はインク流動が少ないため、洗浄液による洗浄が非常に困難であり、しかも洗浄液の消費が非常に多くなってしまうという問題もある。
【0009】
本発明の目的は、インクの初期充填動作時にサブタンク内に空気(気泡)を残存させることなくインク供給路にインクを充填可能とし、しかもインク色を変更する場合においても使用する洗浄液の消費が少なく、また更に、本体装置へ新品サブタンクを交換する場合にサブタンクの交換が容易な構造を有するインクジェット記録装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記主たる目的を達成するため、本発明の第1の態様は、印刷データに基づいてインク滴を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給路の途中にインク流入口とインク流出口を備え、可撓性材料を張り合わせて偏平四角形状に形成されたインク袋からなるサブタンクと、該サブタンクにインクを供給するメインタンクとを有するインクジェット記録装置において、前記インク袋は偏平面が鉛直となるように配置され、内部にインク貯留室が形成され、該のインク貯留室の周縁部が溶着により封止され、且つ前記インク貯留室の上端部が前記インク流入口側から対向して設けられた前記インク流出口側に向かって次第に高さが高くなるような傾斜形状を有するように溶着が施されていることを特徴とするものである。
【0011】
かかる第1の態様では、インク初期充填時にサブタンクのインク流入口に誘導された気泡(空気)がインク貯留室上端部の傾斜形状に沿うかたちでインク流出口に誘導されることにより、インク流出口からの吸引により導入された気泡の除去がなされる。
【0012】
本発明の第2の態様は、前記第1の態様において、前記インク流入口は、鉛直方向下端部に形成されていることを特徴とするものであり、前記サブタンクのインク流入口を前記傾斜形状より、極力、鉛直方向下方に設けることにより、気泡が上昇する特性上の利点を利用し、気泡の自己誘導による除去効率が更に向上する。
【0013】
本発明の第3の態様は、第1〜2の態様において、前記サブタンクの可撓性材料の一層が、ガスバリア性を有する高分子フィルム層により構成されていることを特徴とするものであり、前記サブタンクが、ガスバリア性を確保する層を有する高分子フィルムにより構成されることにより貯留インクの脱気度の低下が回避される。
【0014】
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記サブタンクは、サブタンク内のインク量を検出する検出片が設けられ、該検出片を介してインク貯留量を検出するインク検出手段を備えていることを特徴とするものであり、このように前記サブタンクのインク量を検出するインク量検出手段が備えられることにより、サブタンク内への導入気泡を効率良く除去することができる。
【0015】
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記検出片の鉛直上端部が、サブタンク内微量インク貯留時に一定距離を保持するようにL字型に形成されていることを特徴とするものであり、サブタンク内微量インク貯留時にサブタンク内壁間隙を一定に保持することで、サブタンクの可撓性による内壁面の張付き現象が発生せず、気泡のインク流出口への誘導が可能となる。
【0016】
本発明の第6の態様は、第1〜5の態様の何れかにおいて、前記インク供給路と、前記サブタンクにおける前記インク流入口またはインク流出口との結合は、結合部材を介して着脱可能に構成されていることを特徴とするものであり、これにより前記サブタンクの交換が格段に容易になり、装置のメンテナンス性が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は、本発明のインクジェット式記録装置のインク供給に係る基本的な構成について模式的に示す構成図である。図1において、キャリッジ2は、記録ヘッド1を搭載し、記録ヘッド1下部に配した図示しない被記録媒体上を被記録媒体の搬送方向と直交する主走査方向に往復動作可能に支持されている。
【0019】
また、主走査方向の非印字領域外に記録ヘッド1の洗浄等を行うサービスステーションが設けられており、このサービスステーションには、記録ヘッド1のノズル形成面を封止するキャッピング部3が配設されている。このキャッピング部3には、吸引ポンプ4により負圧を印加することができ、また更にキャッピング部3の負圧状態を開放可能なように大気開放弁5も設けられている。このように構成することにより、記録ヘッド1内に堆積したゴミ等の除去(クリーニング動作)、及び装置内へのインクの初期充填動作が実行可能となっている。
【0020】
インクの供給源となるメインタンク5は、装置内の所定の位置に設けられたメインタンク収納部6に装着可能な構造となっている。このメインタンク5には、インクの注入過程で十分に脱気したインクを貯留できる遮気容器5aが内装されており、本例においては、遮気容器5aは可撓性材料で形成したガゼットタイプの袋状インクパックとなっており、可撓性材料の一層にアルミ箔層を設けることにより十分な品質のガスバリア性を確保している。
【0021】
また、遮気容器5aのインク供給路との結合端にはゴム材質のセプタム(図示せず)が設けられており、本体メインタンク収納部6に設けられた針6aの挿入結合によって遮気容器5aに貯留した脱気インクの脱気率を低下させることなく、メインタンク収納部6に着脱可能に構成されている。このメインタンク収納部6に設けられた針6aは、可撓性チューブからなるインク供給路7に接続され、インク供給路7の片端が、サブタンク9のインク流入口から可撓性チューブで延長された終端部に設けられた結合部材10に接続されている。なお、前記インク供給路7の途中にはメインタンク5に貯留している脱気したインクをサブタンク9へ汲み上げる吸引ポンプ8(本形態ではローラポンプ)が配置されている。
【0022】
次に、サブタンク9には可撓性インク袋11が内装されており、サブタンク9のインク流出口から可撓性チューブで延長された終端部に設けられた結合部材10には、可撓性チューブからなるインク供給路12の一端が接続され、インク供給路12の他端が記録ヘッド1に接続されている。本形態においては、サブタンク9は、インク流出入口近傍に設けられた結合部材10とインク供給路7、12を着脱することにより、容易に本体所定個所に配置されたサブタンクホルダ(図示せず)にサブタンク9を装着したり取り外したりすることが可能な構成となっている。また、前記インク供給路12の途中には記録ヘッド1のノズル面に形成されるメニスカスを良好に仕上げるための加圧ポンプ13がインク供給路12から分岐するように設けられ、インク供給路12に配置された電磁三方弁13a・13bを切り替えて制御することにより記録ヘッド1のメニスカスの良好な仕上げが可能な構成となっている。
【0023】
本図の形態は、印刷1色に対応した一つの記録ヘッド1を含む構成について説明したが、インクジェット記録装置として多色印刷・同色多記録ヘッド構成の場合は、例えば複数のインクタンク5と複数のサブタンク9をそれぞれ同数個設け、それらを1対1で対応するように構成して記録ヘッド1までのインク供給路とすればよく、本実施形態の主旨に沿うものであれば、他の実施形態を排除するものではない。
【0024】
図2は、サブタンク9の主構成となる可撓性インク袋11を説明するための説明図である。前記インク袋11は、矩形状の多層の高分子フィルムで構成され、図2に示すように内部にインク貯留室11eが形成されるように周縁部を熱溶着方法により溶着して封止され、図2を見て左側にインク貯留室11eと連通するインク流入口10aが、また右側(インク流入口10aと対向する側)にはインク貯留室11eと連通するインク流出口10bが設けられている。この矩形状の多層の高分子フィルムは、貯留インクと接触する最内層はポリエチレンフィルム、中間層はガスバリア性を確保するためのアルミ箔層、最外層はナイロンフィルムからなる構成となっている。また、後述するように本発明に係るインク袋11は、封止部下縁端11f鉛直方向下側とし、封止部上縁端11dを鉛直方向上側としてサブタンク9に配設することを前提としており、封止部上縁端11dは、図2にその形状を示すように、インク流入口10a側からインク流出口10b側に向かって高さが次第に高くなるような傾斜形状を有するように溶着が施されている。一方、封止部上縁端11dを除く封止部は、図2に示すようにインク袋11の周縁形状に合わせるように均一の幅で溶着がなされている。従って、本インク袋11内のインク貯留室11eは、図2に示すように傾斜形状を有する上端部11aが形成された構造となる。なお、このインク貯留室上端部11aの傾斜形状は、図2に示すような直線状の傾斜形状だけに拘るものではなく、図8に示すような曲線状の傾斜形状11bとしてもよい。また、本発明の変形例として、インク貯留室11e周辺の溶着部の形状も図2に示す形状に拘るものではなく、例えば図9に示すように、封止部下縁端を符号11cで示すような傾斜形状に構成してもよく、後述するようにインク流入口とインク流出口の位置関係を考慮してインク貯留室11eの上端部が、気泡が排除され易いような傾斜形状に画成されればよい。
【0025】
そのために、熱溶着が施されるインク貯留室11周縁の溶着部も、製造上の容易性とインク袋11にインクを収納した場合の十分な収納強度を考慮して最適な溶着面積となるような形状に形成すればよく、図2、図8、及び図9に示すような形状でなければならないといったものではなく適宜の形状に形成すればよい。図2に戻って更に説明すると、前記インク袋11の傾斜状のインク貯留室上端部11aを挟む長辺周縁部と短辺周縁部には、上述したように、長辺周縁部側の鉛直方向上端部に、インク流出口10bが設けられ、また前記長辺周縁部と対向する短辺周縁部側にはインク流入口10aが設けられており、このインク流入口10aの前記短辺周縁部に対する配置に関しては、インク流入口等を含めたパラメータ事前評価結果より、インク流出口10bより鉛直方向に離れた個所、即ち傾斜角度が急峻になるように設けることが気泡(空気)抜きが良好であることから、なるべく鉛直方向下端部に設けた方が好ましい。前記インク流入口10a及びインク流出口10bは、本形態では、可撓性チューブが圧入設置できる竹の子状の口を有し、この竹の子状の口にそれぞれ可撓性チューブ端部が設置され、可撓性チューブ他端がサブタンク9内を配管されサブタンク9の一端面より配管して形成されている。このような外観構成を図3に示す。
【0026】
なお、インク流入口10a及びインク流出口10bの位置は、インク流出口10bがインク流入口10aよりも鉛直方向に対して上方に位置するように形成されればよく、サブタンク9の形状、及び図示しないサブタンクホルダの形状を考慮して、例えば図9の破線で描かれるように適宜の位置に変更可能である。
【0027】
図4は、サブタンク9を構成する筐体の蓋部材及びインク流出入口10a、10bに設置された可撓性チューブを取り外した状態の斜視図であり、図5は、その平面図である。図4及び図5において、9aはサブタンク9の筐体を構成する主部材であり、この主部材9aに補助部材9bがネジ等(図示せず)で所定位置に固定されている。本形態において補助部材9bは、後述するように、光の反射を考慮してアルミ材にて形成されている。
【0028】
また、前記インク袋11は、偏平面片面と補助部材9bの所定面に両面テープ(図示せず)により貼付して固定されることで主部材9aの所定位置に固定されており、また、前記インク袋11の偏平面である補助部材9bとの対面側には、インク量の検出手段を構成する所定の剛性を有する検出片9cが両面テープ(図示せず)を介して所定位置に貼付して固定されている。
【0029】
このように構成することにより、インク量(貯留量)によるインク袋11の膨らみ具合にともなって、検出片9cが可動し、インク量に比例した変位として検出片9cが動作する。なお、前記両面テープの形状は、インク袋11内の気泡(空気)抜き状態とインク量に対応した検出片9cの動作に多大の影響を及ぼすため、最適の大きさと位置を考慮して設けることが望ましく、例えば本形態においては、インク袋11(インク貯留室11e)の溶着周縁部を相似的に縮小した形状とした。
【0030】
図4に示すように、前記検出片9cの鉛直方向下部の端部は、L字型に形成されており、前記L字型部分の所定面に遮光的(遮光板)に問題の生じないフェルト(図示せず)が貼付されている。また、L字型に形成された検出片9cの近傍には、補助部材9bからL字型に形成された端部が接触することのないように開口部が設けられ、前記補助部材9bからL字型に形成された端面部と対面する主部材9aの下面には開口部が形成されている。このように構成し、前記主部材9aの開口部に対応する位置に、例えば反射式光学センサ(図示せず)を設けることにより、補助部材9bからL字型に形成された端部面での反射とL字型に形成された検出片9cの遮光の有無状態による位置信号を検出すればインク貯留室11e内に収納されているインク量を検出することができる。
【0031】
例えば、本実施形態においては、前記反射式光学センサを異なる所定位置に2つ配置し、インク袋11に貯留するインク量を、例えば、High(上限値)とLow(下限値)からなる2モードの位置で検出し、検出した出力を本体装置に設けられた制御装置(図示せず)で制御することによりインク袋11に貯留するインク量を適切に管理することが可能な構成となっている。なお、前述したHigh(上限値)とLow(下限値)の値は、記録ヘッド1でのインク吐出特性に適切な上限の水頭値と下限の水頭値を意味するものである。
【0032】
したがって、記録ヘッド1へのインクの供給は、サブタンク9からの供給となり、サブタンク9へはインク供給源となるメインタンク5からサブタンク9のインク量状態にしたがって吸引ポンプ8を駆動制御することによりサブタンク9へのインク貯留がなされる。
【0033】
以上のような構成において、前記サブタンク9の主構成である本形態のインク袋11内での気泡の排除について説明する。図6はサブタンク9に流入した気泡の挙動を説明するための説明図である。図6に示すようにインク袋11はインク流出口10bが鉛直方向上端に、一方、インク流入口10aが下端に配置されている。本装置に初めてインクを導入する初期充填動作時において、インク袋11内のインク貯留室11eにはインク貯留はなく、空気が極力排除された偏平状態にある。吸引ポンプ8が動作開始し、メインタンク5からのインク吸引が行われるとインク供給路7内のインクの上昇と共にインク供給路7内に残存していた空気と共にインク流入口10aからインク袋11内にインクが導入される。
ここで、例えば、このインク袋11が固定形状を有する材料で形成されていれば、インク袋11へのインク導入に際してはインク液面の上昇にともなって流入した空気がインク袋11の上層部に溜り、一方、下層部にはインク(液体)が貯留されるといった具合に層分離されるために、流入して上層部に溜った空気のみをインク流出口10bから排除することは容易である。
【0034】
しかし、本形態のようなガゼットタイプの袋状インクパックで構成され、しかも本発明に係る形状を有しない、即ち、例えば特許文献1に記載のようなインク袋の場合では、2枚の高分子フィルム(可撓性材料)で形成されているため、基本的にはインク袋の鉛直方向下方からインクが貯留され上方には流入空気が上昇するが、2枚の高分子フィルム間を引き剥がすかたちでインクが導入してインク液面が上昇するために、前述したような固定形状を有するインク袋でのインク流入とは異なり、インク袋内のインク液面は不規則な上昇挙動を示し、一旦、インク流出口10bの位置までインクが流入して満たされてしまうと、インク袋内に空気(気泡)が不規則に残存してしまう。
【0035】
このうち、インク袋内中央部(四角形状の四隅以外)に残存した気泡は、記録ヘッド1側の吸引ポンプ4とキャッピング部3での吸引動作とサブタンク9の状態に追従した吸引ポンプ8動作の所定プログラムシーケンスによってインク袋内四角形状の上部周縁部に収集することができるが、インク袋内四角形状の上部水平周縁部に収集された気泡は、気泡を介さない経路でインク流入口10aからインク流出口10bまでインクが満たされた連通状態においては、気泡に外力が作用されずインク流出口10bからも排除することができず、インク袋内に残存してしまい貯留インクの脱気度を低下させてしまうこととなる。
【0036】
これに対し、図6に示すように前記インク袋11内のインク貯留室11eに傾斜状の上端部11aを形成することにより、インク袋11内四角形状の上部周縁部に収集された気泡20はその密度差により空気が上方に上昇する特性に従って矢印方向22へと移動し、インク貯留室11eの上端隅近傍のインク流出口10b付近へと移動可能となる。移動した気泡21は、一塊の空気塊となって、上述した記録ヘッド1側の吸引ポンプ4での吸引動作でインク流出口10b及びインク供給路12を介して記録ヘッド1外のキャッピング部3内に排出される。
【0037】
次に、図7のうち、図7(a)と図7(b)は、図5におけるA−A断面要部を模式的に示す模式図であり、上述の気泡20がインク袋11の傾斜部(インク貯留室上端部)11aに沿って矢印方向22に移動し、インク流出口10b付近へ収集可能なように動作する検出片9cを説明するためのものである。一方、図7(c)は、検出片9cの端部に図7(a)や図7(b)に示されるようなL字型の部材30が設けられない場合の動作について説明するための説明図である。検出片9cは鉛直方向下部がインク量検出時の遮光板となるL字型に形成され、他端部(鉛直方向上部)30は、サブタンク9に貯留されるインクが低量時(インク袋11貯留量:低レベル)にサブタンク9の主部材9aと一定距離を保持するようL字型に形成されており、インク袋11の偏平面に両面テープ(図示せず)で固定されている。
【0038】
図7(a)に示す状態は、サブタンク9に貯留されるインクが多量に満たされた高量時(インク袋11貯留量:高レベル)の状態を表しており、この状態においてはインク流入口10aから導入された気泡がインク袋11に不規則に残存している。
【0039】
一方、図7(b)及び図7(c)に示す状態は、共にインク袋11内の残存気泡をインク袋11内四角形状の上部周縁部に移動させるべき所定プログラムシーケンスで動作させた際のサブタンク9に貯留されるインクが少量時(インク袋11貯留量:低レベル)の状態表している。
【0040】
検出片9cが図7(c)に示すように部材30が形成されていない平板状の構造であった場合、貯留インクは重力により集中してインク袋11内下方に溜まるため、物理的に制約のないインク袋11を形成する2枚のフィルム面32は残存気泡をインク流出口10b付近へと移動させることなく密着して保持してしまうため、気泡の移動経路を閉ざしてしまう。
【0041】
一方、本願発明のように検出片9c上部がL字型30に形成されていれば、図7(b)に示すように、貯留インクが重力によってインク袋11内下方と移動しても検出片9c上部がL字型30に形成されているために、主部材9aとの間に一定距離を保持するため、インク袋11を形成する2枚のフィルム面31は密着することなく、インク袋11内のインク貯留室上端部11aの傾斜に沿って残存気泡がインク流出口10b付近へと移動することが可能となる。
したがって、インク袋11内には気泡(空気)を残さずインクが充填(貯留)が良好に行われる。これにより、脱気インクを用いた場合、サブタンク9に残存する気泡によりインクの脱気度を低下させるという問題を回避することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のインクジェト記録装置によれば、サブタンクを構成する可撓性材料により偏平四角形状にインク貯留室内の上端部が傾斜状に形成されたインク袋とインク量を検出するためのインク袋に設置する検出片にインク袋に一定距離を保持するL字型の形状を有する突起部を形成することにより、サブタンク内に残存する気泡(空気)を著しく低減することができる。また、サブタンクを構成するインク袋のインク流出入をサブタンク構成内で可撓性チューブにより構成し、サブタンク一端面より前記可撓性チューブを配管して構成し、終端部にインク供給路と着脱自在な結合部材を設けることにより、容易にサブタンクホルダとの着脱ができる。したがって、脱気インクを用いた場合のサブタンクに残存する気泡によるインクの脱気度を低下させるという問題と脱気度を考慮したサブタンク方式でのインク色交換時等での洗浄性の問題とを合わせて回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインクジェット式記録装置のインク供給に係る基本的な構成について模式的に示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係るサブタンクに収納される可撓性インク袋を説明するための説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係るサブタンクの外観構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係るサブタンクの内部構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係るサブタンクの内部構成を示す平面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るサブタンク内の可撓性インク袋に流入した気泡の挙動を説明するための説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係るサブタンク内に設けられた検出片の動作を説明するための説明図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係るインク袋を説明するための説明図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係るインク袋を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド
2 キャリッジ
4 吸引ポンプ
5 メインタンク
5a 遮気容器(インク供給源)
6 メインタンク収納部
7 インク供給路
8 吸引ポンプ
9 サブタンク
9a 主部材
9b 補助部材
9c 検出片
10 結合部材
11 インク袋
12 インク供給路
Claims (6)
- 印刷データに基づいてインク滴を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給路の途中にインク流入口とインク流出口を備え、可撓性材料を張り合わせて偏平状に形成されたインク袋からなるサブタンクと、該サブタンクにインクを供給するメインタンクとを有するインクジェット記録装置において、
前記インク袋は偏平面が鉛直となるように配置され、内部にインク貯留室が形成され、該のインク貯留室の周縁部が溶着により封止され、且つ前記インク貯留室の上端部が前記インク流入口側から対向して設けられた前記インク流出口側に向かって次第に高さが高くなるような傾斜形状を有するように溶着が施されていることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記インク流入口は、鉛直方向下端部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記サブタンクの可撓性材料の一層が、ガスバリア性を有する高分子フィルム層により構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記サブタンクは、サブタンク内のインク量を検出する検出片が設けられ、該検出片を介してインク貯留量を検出するインク検出手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
- 前記検出片の鉛直上端部が、サブタンク内微量インク貯留時に一定距離を保持するようにL字型に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
- 前記インク供給路と、前記サブタンクにおける前記インク流入口またはインク流出口との結合は、結合部材を介して着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003209578A JP2005074627A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | インクジェット記録装置 |
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