JP2005069411A - セグメントタイプ摩擦材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 セグメントタイプ摩擦材において、潤滑油量が多い部位、潤滑油が抜け難い部位においても充分な引き摺りトルクの低減効果が得られること。
【解決手段】 セグメントタイプ摩擦材1では、セグメントピース3の芯金2とは逆方向のRが付けられた2辺が内周5b及び外周5aとなるように接着されているため、内周5bに油溝4方向に向かって上がるRが付いたことと、油溝となる間隙4の外周開口部の幅を内周開口部の幅よりも大きくしたことで、矢印のようにディスク1の空転によるATFの排出性が大きく向上し、潤滑油による引き摺りトルクが大幅に低減される。また、ディスク1外周側に排出されたATFは、矢印のように自動変速機ケース10の内面に衝突しディスク1側に戻ろうとするが、セグメントピース3の外周5aの外周側に向かって両端が上がるR形状によって径外へ排出され易くなるので、潤滑油による引き摺りトルクが大幅に低減される。
【選択図】 図4
【解決手段】 セグメントタイプ摩擦材1では、セグメントピース3の芯金2とは逆方向のRが付けられた2辺が内周5b及び外周5aとなるように接着されているため、内周5bに油溝4方向に向かって上がるRが付いたことと、油溝となる間隙4の外周開口部の幅を内周開口部の幅よりも大きくしたことで、矢印のようにディスク1の空転によるATFの排出性が大きく向上し、潤滑油による引き摺りトルクが大幅に低減される。また、ディスク1外周側に排出されたATFは、矢印のように自動変速機ケース10の内面に衝突しディスク1側に戻ろうとするが、セグメントピース3の外周5aの外周側に向かって両端が上がるR形状によって径外へ排出され易くなるので、潤滑油による引き摺りトルクが大幅に低減される。
【選択図】 図4
Description
本発明は、油中に浸した状態で対向面に高圧力をかけることによってトルクを得る湿式摩擦材であって、平板リング状の芯金にセグメントピースに切断した摩擦材基材を全周両面に接着してなるセグメントタイプ摩擦材に関するものである。
近年、湿式摩擦材として、材料の歩留まり向上による低コスト化、引き摺りトルク低減による車両での低燃費化を目指して、図5に示されるような平板リング状の芯金12に平板リング形状に沿ったセグメントピースに切断した摩擦材基材13を油溝14となる間隔をおいて接着剤で順次並べて全周に亘って接着し、裏面にも同様にセグメントピースに切断した摩擦材基材13を接着してなるセグメントタイプ摩擦材11が開発されている。図5は従来のセグメントタイプ摩擦材の部分構成を示す平面図である。このようなセグメントタイプ摩擦材11は、自動車等の自動変速機(Automatic Transmission、以下「AT」とも略する。)やオートバイ等の変速機に用いられる複数または単数の摩擦板を設けた摩擦材係合装置用として用いることができる。
一例として、自動車等の自動変速機には湿式油圧クラッチが用いられており、複数枚のセグメントタイプ摩擦材と複数枚のセパレータプレートとを交互に重ね合わせ、油圧で両プレートを圧接してトルク伝達を行うようになっており、非締結状態から締結状態に移行する際に生じる摩擦熱の吸収や摩擦材の摩耗防止等の理由から、両プレートの間に潤滑油(Automatic Transmission Fluid,自動変速機潤滑油、以下「ATF」とも略する。)を供給している。しかし、油圧クラッチの応答性を高めるためにセグメントタイプ摩擦材とセパレータプレートとの距離は小さく設定されており、また油圧クラッチの締結時のトルク伝達容量を充分に確保するために、セグメントタイプ摩擦材上に占める油通路の総面積は制約を受ける。この結果、油圧クラッチの非締結時にセグメントタイプ摩擦材とセパレータプレートとの間に残留する潤滑油が排出され難くなり、両プレートの相対回転によって潤滑油による引き摺りトルクが発生するという問題があった。
そこで、特許文献1に記載の発明においては、湿式フリクションプレート(セグメントタイプ摩擦材)においてセグメントピースを内外二段に配置するとともに、セグメントピースの内周縁の少なくとも一部を回転方向遅れ側に臨む半径方向油通路の半径方向内端に向けて半径方向外側に傾斜させることによって、潤滑油を半径方向油通路の半径方向内端に効果的に導くことができるとしている。
特開2002−340071号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においては、半径方向の油通路が細くしかも平行であり、これに対して図7に示されるように従来のセグメントタイプ摩擦材において、半径方向の油通路の外周開口部aと内周開口部bの溝幅比(a/b)と引き摺りトルク低減率との関係を試験したところ、溝幅比(a/b)=1.0即ち平行の場合には約30%のトルク低減率しかなく、溝幅比(a/b)=3.0,4.0の場合の半分の効果しか得られなかった。図7は従来のセグメントタイプ摩擦材における外内溝幅比と引き摺りトルク低減率との関係を示す図である。しかも特許文献1に記載の技術においては、小さく切断したセグメントピースを内外二段に接着しており、製造に手間がかかってコストアップするにも関わらず、充分な潤滑油による引き摺りトルクの低減が成されていないという問題点があった。
さらに、図6に示されるように、従来のセグメントタイプ摩擦材において、セグメントピース(外内周Rの大きさが同じ)の外内周Rの大きさと引き摺りトルク低減率との関係を試験したところ、R=80mm以下の時に充分な引き摺りトルクの低減が成されることが分かった。図6は従来のセグメントタイプ摩擦材における外内周Rの大きさと引き摺りトルク低減率との関係を示す図である。しかし、従来のセグメントタイプは、その構造上、AT内の潤滑油量が比較的多い部位、あるいはATFが抜け難い(溜まり易い)部位においては、逆に引き摺りトルクを上昇させてしまうことがあった。
そこで、本発明は、潤滑油量が多い部位、潤滑油が抜け難い部位においても充分な引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、セグメントピースを大きくして製造が短時間でできてコストダウンできるセグメントタイプ摩擦材を提供することを課題とするものである。
請求項1の発明にかかるセグメントタイプ摩擦材は、平板リング形状の芯金に前記平板リング形状に沿ってセグメントピースに切断した摩擦材基材を全周両面に接着してなるセグメントタイプ摩擦材であって、前記セグメントピースは相対する2辺に同一方向にRを付けたものであり、前記セグメントピースは前記Rの中心が外周側を向くように前記芯金に接着され、油溝となる隣り合うセグメントピースとの間隙の外周開口部の幅を内周開口部の幅よりも大きくしたものである。
請求項2の発明にかかるセグメントタイプ摩擦材は、請求項1の構成において、前記セグメントピースの相対する2辺に付けられたRの大きさが同一であるものである。
請求項3の発明にかかるセグメントタイプ摩擦材は、請求項1または請求項2の構成において、前記油溝となる隣り合うセグメントピースとの間隙の前記外周開口部の幅を前記内周開口部の幅の1.5倍以上としたものである。
請求項4の発明にかかるセグメントタイプ摩擦材は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つの構成において、前記油溝となる隣り合うセグメントピースとの間隙の前記外周開口部の幅を前記内周開口部の幅の約2.0倍から約3.0倍としたものである。
請求項5の発明にかかるセグメントタイプ摩擦材は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つの構成において、前記セグメントピースの4箇所のコーナーにRを付けたものである。
請求項6の発明にかかるセグメントタイプ摩擦材は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つの構成において、前記セグメントピースの前記相対する2辺のRの大きさを前記芯金の外周の半径よりも小さくしたものである。
請求項1の発明にかかるセグメントタイプ摩擦材においては、セグメントピースの相対する2辺に芯金とは逆方向のRが付けられ、この2辺が内周及び外周を構成するように接着されている。したがって、セグメントピース内周に油溝方向に向かって上がるRが付けられたことと、油溝となる隣り合うセグメントピースとの間隙の外周開口部の幅を内周開口部の幅よりも大きくしたことによって、ディスク(セグメントタイプ摩擦材)の空転によるATFの排出性が大きく向上し、潤滑油による引き摺りトルクを大幅に低減することができる。
また、ディスク(セグメントタイプ摩擦材)外周側に排出されたATFは自動変速機ケース内面に衝突しディスク側に戻ろうとするが、セグメントピース外周の外周側に向かって両端が上がるR形状によって、径外へ排出され易くなる。さらに、芯金のリング状部分の幅一杯で横長の大きなセグメントピースとできるので、セグメントピースの数を少なくすることができ、切り出しと接着のための時間が短縮され、低コスト化することができる。
このようにして、潤滑油量が多い部位、潤滑油が抜け難い部位においても充分な引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、セグメントピースを大きくして製造が短時間でできてコストダウンできるセグメントタイプ摩擦材となる。
請求項2の発明にかかるセグメントタイプ摩擦材は、セグメントピースの相対する2辺に付けられたRの大きさが同一であるため、摩擦材基材からセグメントピースを切り出す際に相対する2辺を切り出すための刃を交換する必要がない。このため、セグメントピースを切り出す工程が短時間で済み、セグメントタイプ摩擦材の製造工程を短縮することができる。
このようにして、充分な引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、製造がより短時間でできてコストダウンできるセグメントタイプ摩擦材となる。
請求項3の発明にかかるセグメントタイプ摩擦材は、外周開口部の幅を内周開口部の幅の1.5倍以上としたもので、本発明者らが鋭意実験を繰り返した結果、外周開口部の幅を内周開口部の幅の約1.5倍以上にまで大きくすることによって、引き摺りトルクの低減効果が顕著に表れることが分かった。
このようにして、充分な引き摺りトルクの低減効果が得られるセグメントタイプ摩擦材となる。
請求項4の発明にかかるセグメントタイプ摩擦材は、外周開口部の幅を内周開口部の幅の約2.0倍から約3.0倍としたものである。これによって、さらに引き摺りトルクの低減効果が顕著に表れることが分かった。余りセグメントピースの面積を減らすと摩擦面積が減ってセグメントタイプ摩擦材の性能上の不都合が出てくるが、外周開口部の幅を内周開口部の幅の約2.0倍から約3.0倍とする程度であれば、摩擦材としての性能を低下させることなく最も適切に潤滑油による引き摺りトルクを抑制することができる。
このようにして、より顕著な引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、セグメントピースを大きくして製造が短時間でできてコストダウンできるセグメントタイプ摩擦材となる。
請求項5の発明にかかるセグメントタイプ摩擦材においては、セグメントピースの4箇所のコーナーにRを付けている。これによって、セグメントピースの外周部の2箇所のコーナーにより大きなRを付ければ、外周開口部の幅を内周開口部の幅よりも大きくすることができ、外周部の開口部におけるATFの流れがスムースになって、引き摺りトルクの低減効果が顕著に表れる。
このようにして、より顕著な引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、セグメントピースを大きくして製造が短時間でできてコストダウンできるセグメントタイプ摩擦材となる。
請求項6の発明にかかるセグメントタイプ摩擦材は、セグメントピースの相対する2辺のRの大きさを芯金の外周の半径よりも小さくしたものである。これによって、セグメントピース内周の油溝方向に向かって上がるRがより小さくなったことと、油溝となる隣り合うセグメントピースとの間隙の外周開口部の幅を内周開口部の幅よりも大きくしたことによって、ディスク(セグメントタイプ摩擦材)の空転によるATFの排出性がより大きく向上し、潤滑油による引き摺りトルクをより大幅に低減することができる。また、ディスク外周側に排出されたATFは自動変速機ケース内面に衝突しディスク側に戻ろうとするが、セグメントピース外周の外周側に向かって両端が上がるより小さなR形状によって、径外へ排出され易くなる。
このようにして、より顕著な引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、セグメントピースを大きくして製造が短時間でできてコストダウンできるセグメントタイプ摩擦材となる。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図4を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態にかかるセグメントタイプ摩擦材の一部を示した部分平面図である。図2は本発明の実施の形態にかかるセグメントタイプ摩擦材のATF流量500mL/minにおける相対回転数と引き摺りトルクの関係を、従来のセグメントタイプ摩擦材と比較して示した図である。図3は本発明の実施の形態にかかるセグメントタイプ摩擦材のATF流量1000mL/minにおける相対回転数と引き摺りトルクの関係を、従来のセグメントタイプ摩擦材と比較して示した図である。図4は本発明の実施の形態にかかるセグメントタイプ摩擦材におけるATFの排出効果を説明した図である。
図1に示されるように、本実施の形態にかかるセグメントタイプ摩擦材1は、平板リング形状の芯金2に複数のセグメントピース3を接着剤(熱硬化性樹脂)を使用して油溝分の間隔4を空けて並べて貼り付け、芯金2の裏面にも同様に接着剤で貼り付けている。ここで、セグメントピース3の外周5aには中心が外周側を向いたR1の大きさのRが付けられており、内周5bには同じく中心が外周側を向いたR2の大きさのRが付けられていて、さらに4箇所のコーナーはR形状6となっている。そして、両面から230℃〜250℃の熱プレスで30秒〜90秒加圧して芯金2にセグメントピース3を固着させ、完成品(セグメントタイプ摩擦材1)を得た。
このセグメントタイプ摩擦材1において、セグメントピース3の外周5aのR1と内周5bのR2とは同一即ちR1=R2であり、したがってセグメントピース3の幅は一定である。また、外周5aのR1と内周5bのR2とは、いずれも芯金2(φ160−φ140)の外周の半径(80mm)と同一に作られている。さらに、外周開口部の幅Aと内周開口部の幅Bの比A/Bは、約2.0としている。
このように製造された本実施の形態にかかるセグメントタイプ摩擦材1の相対回転数と引き摺りトルクの関係を、図5に示される従来のセグメントタイプ摩擦材11と比較して試験した。試験条件としては、相対回転数=500〜5000rpm、ATF油温=40℃、ATF油量は500mL/minと1000mL/minの二通り試験し、ディスク枚数=3枚(したがって、相手材の鋼板ディスクは4枚)、パッククリアランス=0.25mm/枚、で行った。ATF流量500mL/minの場合の結果を図2に、1000mL/minの場合の結果を図3に示す。
図2に示されるように、ATF流量500mL/minの場合には相対回転数500rpmの時点で既に差が出ており、セグメントタイプ摩擦材1の方が引き摺りトルクが小さくなっている。その後、相対回転数が上がるにしたがって両者とも引き摺りトルクは小さくなるが、差は次第に開いて相対回転数5000rpmの時点では、本実施の形態にかかるセグメントタイプ摩擦材1の引き摺りトルクはほぼゼロになっているのに対して、従来のセグメントタイプ摩擦材11の引き摺りトルクは約0.4N・mもある。
一方、図3に示されるように、ATF流量1000mL/minの場合には相対回転数500rpmの時点ではともに約0.8N・mで殆ど差がないが、その後相対回転数が上がるにしたがって両者とも引き摺りトルクは小さくなるが、相対回転数1000rpmの時点で既に大きく差は開いて、相対回転数5000rpmの時点では、本実施の形態にかかるセグメントタイプ摩擦材1の引き摺りトルクはほぼゼロになっているのに対して、従来のセグメントタイプ摩擦材11の引き摺りトルクは約0.4N・m以上である。
このように本実施の形態にかかるセグメントタイプ摩擦材1の引き摺りトルクが低減された理由について、図4を参照して説明する。図4に示されるように、セグメントピース3の相対する2辺5a,5bに芯金2とは逆方向のRが付けられ、この2辺が内周5b及び外周5aを構成するように接着されている。したがって、セグメントピース3の内周5bに油溝4方向に向かって上がるRが付けられたことと、油溝となる隣り合うセグメントピースとの間隙4の外周開口部の幅を内周開口部の幅よりも大きくしたことによって、矢印で示されるようにディスク(セグメントタイプ摩擦材)の空転によるATFの排出性が大きく向上し、潤滑油による引き摺りトルクが大幅に低減される。また、ディスク外周側に排出されたATFは、矢印で示されるように自動変速機ケース10の内面に衝突しディスク側に戻ろうとするが、セグメントピース3の外周5aの外周側に向かって両端が上がるR形状によって径外へ排出され易くなるので、潤滑油による引き摺りトルクが大幅に低減される。
このように、本実施の形態のセグメントタイプ摩擦材1は、潤滑油量が多い部位、潤滑油が抜け難い部位においても、充分な引き摺りトルクの低減効果が得られるとともに、セグメントピース3を大きくして製造が短時間でできてコストダウンできる。さらに、セグメントピース3の相対する2辺5a,5bに付けられたRの大きさが同一であるため、摩擦材基材からセグメントピース3を切り出す際に相対する2辺を切り出すための刃を交換する必要がない。このため、セグメントピースを切り出す工程が短時間で済み、セグメントタイプ摩擦材の製造工程を短縮することができる。
本実施の形態においては、セグメントタイプ摩擦材1のセグメントピース3の相対する2辺5a,5bのRを同一としたが、必ずしも同一でなくても良い。
また、本実施の形態においては、セグメントピース3の相対する2辺5a,5bのRを芯金2の外周の半径と同一としたが、芯金2の外周の半径よりも小さくしても良い。
本発明を実施するに際しては、セグメントタイプ摩擦材のその他の部分の構成、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等についても、本実施の形態に限定されるものではない。
1 セグメントタイプ摩擦材
2 芯金
3 セグメントピース
4 油溝(間隙)
5a,5b 相対する2辺
6 R
A 外周開口部の幅
B 内周開口部の幅
2 芯金
3 セグメントピース
4 油溝(間隙)
5a,5b 相対する2辺
6 R
A 外周開口部の幅
B 内周開口部の幅
Claims (6)
- 平板リング形状の芯金に前記平板リング形状に沿ってセグメントピースに切断した摩擦材基材を全周両面に接着してなるセグメントタイプ摩擦材であって、
前記セグメントピースは相対する2辺に同一方向にRを付けたものであり、
前記セグメントピースは前記Rの中心が外周側を向くように前記芯金に接着され、
油溝となる隣り合うセグメントピースとの間隙の外周開口部の幅を内周開口部の幅よりも大きくしたことを特徴とするセグメントタイプ摩擦材。 - 前記セグメントピースの相対する2辺に付けられたRの大きさが同一であることを特徴とする請求項1に記載のセグメントタイプ摩擦材。
- 前記油溝となる隣り合うセグメントピースとの間隙の前記外周開口部の幅を前記内周開口部の幅の1.5倍以上としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセグメントタイプ摩擦材。
- 前記油溝となる隣り合うセグメントピースとの間隙の前記外周開口部の幅を前記内周開口部の幅の約2.0倍から約3.0倍としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のセグメントタイプ摩擦材。
- 前記セグメントピースの4箇所のコーナーにRを付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のセグメントタイプ摩擦材。
- 前記セグメントピースの前記相対する2辺のRの大きさを前記芯金の外周の半径よりも小さくしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載のセグメントタイプ摩擦材。
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-
2003
- 2003-08-26 JP JP2003301775A patent/JP2005069411A/ja active Pending
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