JP2005047938A - Lubricant composition, reducer using the same and electric power steering apparatus using the same - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウォームなどの小歯車と、ウォームホイールなどの大歯車とを有する減速機に好適に用いることのできる潤滑剤組成物と、それを充てんした減速機と、かかる減速機を備えた電動パワーステアリング装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用の電動パワーステアリング装置には減速機が用いられる。例えばコラム型EPSでは、電動モータの回転を、減速機において、ウォーム等の小歯車からウォームホイール等の大歯車に伝えることで減速するとともに出力を増幅したのち、コラムに付与することで、ステアリング操作をトルクアシストしている。減速機構としての小歯車と大歯車との噛み合いには適度なバックラッシが必要である。しかし、例えば歯車の正逆回転時や、石畳み等の悪路を走行してタイヤからの反力が入力された際などに、バックラッシに起因して歯打ち音が発生する場合があり、これらの音が車室内に騒音として伝わると運転者に不快感を与えることになる。
【0003】
このため従来は、適正なバックラッシとなるように小歯車と大歯車との組み合わせを選別して減速機を組み立てる、いわゆる層別組み立てをしているが、かかる方法では生産性が著しく低いという問題がある。また層別組み立てをしたとしても、ウォームホイールの軸の偏芯による操舵トルクのむらが発生するという別の問題がある。
そこで、例えばウォーム軸をウォームホイールヘ向けて偏倚可能とするとともに、ウォーム軸をその偏倚方向へ付勢するばね体などの付勢手段を設けることでバックラッシをなくするようにした、電動パワーステアリング装置における減速機などが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−43739号公報(第0007欄〜第0009欄、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1などの減速機は構造が極めて複雑になり、製造コストがかさむという問題がある。
そこで本発明の目的は、騒音を、小歯車と大歯車とを組み合わせた際のバックラッシの大きさに関係なく、また構造を複雑化することなく、これまでよりも小さくすることができる潤滑剤組成物と、それを用いることによって騒音の小さい減速機と、それを用いた電動パワーステアリング装置とを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の潤滑剤組成物は、潤滑基油と、増ちょう剤と、微小粒子とを含む潤滑剤組成物であって、増ちょう剤としてシリカと、それ以外の他の増ちょう剤とを併用したことを特徴とするものである。
なおシリカ以外の他の増ちょう剤としては、石けん系増ちょう剤、およびシリカを除く他の非石けん系増ちょう剤のうちの少なくとも1種を用いるのが好ましい。
【0007】
またシリカとしては、二次粒子径が1〜50μmで、かつ二次粒子の状態での吸油量が50〜600ml/100gであるものを用いるのが好ましい。
さらに潤滑基油の動粘度は20〜100mm2/s(40℃)で、かつ潤滑剤組成物のちょう度は、NLGI(National Lubricating Grease Institute)番号で表してNo.2〜No.00であるのが好ましい。
また本発明の減速機は、小歯車および大歯車を含み、かつ両歯車の噛み合い部分を含む領域に、上記の潤滑剤組成物を充てんしたことを特徴とするものである。
【0008】
さらに本発明の電動パワーステアリング装置は、操舵補助用のモータの出力を、上記の減速機を介して減速して、舵取機構に伝えることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、潤滑剤組成物中に分散した微小粒子が、小歯車と大歯車との噛み合い部分に介在することによって、その騒音を大幅に低減することができる。
また本発明によれば、増ちょう剤としてのシリカが、使用初期には二次粒子の状態で潤滑剤組成物中に存在し、当該二次粒子を形成する一次粒子間の微小な隙間と、各々の一次粒子とが潤滑基油を吸油することによって、また使用開始後は、せん断力を受けて二次粒子が徐々に分解されて潤滑剤組成物中に分散した各々の一次粒子が潤滑基油を吸油することによって、潤滑剤組成物における潤滑基油の保持力を向上して、時間の経過とともに増大する傾向にある離油を、長期にわたって良好に防止することができる。
【0010】
このため、潤滑剤組成物の流動を阻害して粘度を上昇させる働きをする微小粒子を含有するため、その粘度を適度な範囲に下げるべく通常よりも潤滑基油を多めに配合している、かかる潤滑剤組成物において、離油が発生するのをより確実に防止して、長期にわたって良好な潤滑を維持することができる。
しかも、潤滑剤組成物に単に微小粒子を添加するとともに、増ちょう剤としてシリカを含む2種以上を併用するだけで、減速機の構造を複雑化することなく、コスト安価に騒音を低減することもできる。
【0011】
なおシリカとともに潤滑剤組成物に使用するその他の増ちょう剤としては、前記のように石けん系増ちょう剤、およびシリカを除く他の非石けん系増ちょう剤がいずれも使用可能である。
またシリカとしては、せん断力を受けた際に、二次粒子が適度な速さで徐々に分解されて、前記のように長期間にわたって良好な吸油性を発揮することを考慮すると、その二次粒子径が前記のように1〜50μmであるのが好ましい。
【0012】
またシリカが、二次粒子の状態、および一次粒子に分散後の状態のいずれにおいても良好な吸油性を維持するためには、二次粒子の状態での吸油量が50〜600ml/100gであるのが好ましい。
また潤滑剤組成物が良好な潤滑性能を発揮することを考慮すると、潤滑基油の動粘度は20〜100mm2/s(40℃)であるのが好ましく、また潤滑剤組成物のちょう度は、NLGI番号で表してNo.2〜No.00であるのが好ましい。
【0013】
また本発明の減速機は、小歯車と大歯車の噛み合い部分を含む領域に上記の潤滑剤組成物を含有したものゆえ、バックラッシに起因する騒音を小さくできる点で好ましい。
さらに本発明の電動パワーステアリング装置は、操舵補助用のモータの出力を、上記の減速機を介して減速して舵取機構に伝えるものゆえ、車室内での騒音をコスト安価に低減できる点で好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を説明する。
〈潤滑剤組成物〉
本発明の潤滑剤組成物は、前記のように潤滑剤と、増ちょう剤と、微小粒子とを含み、かつ増ちょう剤としてシリカと、それ以外の他の増ちょう剤とを併用したことを特徴とするものである。
【0015】
このうちシリカとしては、乾式法や湿式法で合成した従来公知の、種々の微粉状のシリカがいずれも使用可能であるが、とくに前述した、二次粒子が適度な速さで徐々に分解されて、長期間にわたって良好な吸油性を発揮する効果に優れる上、適度な吸油量を有することから、湿式法のうち沈降法で製造したシリカが、特に好適に使用される。
シリカの二次粒子径は、前記のように1〜50μmであるのが好ましい。二次粒子径が1μm未満では、使用開始後、短時間で、全ての二次粒子が一次粒子に分解されてしまうため、時間の経過とともに増大する傾向にある離油を、長期にわたって良好に防止できないおそれがある。また50μmを超える場合には、使用開始直後に、かかる巨大な二次粒子がせん断力によって急激に分解されて吸油量が急激に上昇し、それに伴って潤滑剤組成物が急激に硬くなるなど、潤滑剤組成物の初期の特性が不安定化するおそれがある。
【0016】
またシリカの、二次粒子の状態での吸油量は、これも前記のように50〜600ml/100gであるのが好ましい。二次粒子の状態での吸油量が50ml/100g未満では、初期の吸油性が不足するおそれがある上、一次粒子に分解後の吸油量の上昇もあまり期待できないため、離油を確実に防止できないおそれがある。また、吸油量が600ml/100gを超える場合には潤滑剤組成物が硬くなりすぎて、流動性が低下するため、小歯車と大歯車との噛み合い部分に適度な量の微小粒子を介在させて、バックラッシに起因する騒音を低減する効果が得られないおそれがある。
【0017】
またシリカは、潤滑基油100重量部に対して1〜5重量部の割合で含有させるのが好ましい。1重量部未満では、シリカによる、上述した潤滑基油の離油を防止する効果が不十分になるおそれがある。また5重量部を超える場合には潤滑剤組成物が硬くなりすぎて、流動性が低下するため、小歯車と大歯車との噛み合い部分に適度な量の微小粒子を介在させて、バックラッシに起因する騒音を低減する効果が得られないおそれがある。
【0018】
シリカは、潤滑基油の総量の5〜30重量%程度を吸油して、前記のように離油が発生するのを防止する働きをする。
なおシリカは、潤滑基油に配合後、ロールミルなどを用いて十分に混練することで、あらかじめ二次粒子を分解して一次粒子の状態で分散させておいてもよい。
シリカとともに併用する他の増ちょう剤としては、前記のように石けん系増ちょう剤、およびシリカを除く他の非石けん系増ちょう剤がいずれも使用可能である。
【0019】
このうち石けん系増ちょう剤としては、アルカリ金属(Li、Na、K)、アルカリ土類金属(Ca、Sr、Ba)、Al、Zn、Cuなどの石けんを挙げることができる。また石けんのタイプとしては高級脂肪酸の金属塩(金属石けん型、混合石けん型)や、あるいは高級脂肪酸と、低級脂肪酸または二塩基酸などとのコンプレックス塩(コンプレックス型)などを挙げることができる。
セッケン系増ちょう剤の具体例としては、これに限定されないが、例えば、
(I) 炭素数12〜24の脂肪族モノカルボン酸、および/または少なくとも1個のヒドロキシル基を含む炭素数12〜24の脂肪族モノカルボン酸の、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、もしくはAl塩、
(II) 炭素数12〜24の脂肪族モノカルボン酸、および/または少なくとも1個のヒドロキシル基を含む炭素数12〜24の脂肪族モノカルボン酸と、炭素数2〜11の脂肪族モノカルボン酸とのCaコンプレックス塩、
(III) 炭素数12〜24の脂肪族モノカルボン酸と、炭素数7〜24の芳香族モノカルボン酸とのAlコンプレックス塩、
(IV) 炭素数12〜24の脂肪族モノカルボン酸、および/または少なくとも1個のヒドロキシル基を含む炭素数12〜24の脂肪族モノカルボン酸と、炭素数2〜12の脂肪族ジカルボン酸またはそのジエステル、炭素数7〜24の芳香族モノカルボン酸またはそのエステル、リン酸エステル類、およびホウ酸エステル類のうちの少なくとも1種とのLiコンプレックス塩
などを挙げることができる。
【0020】
またシリカ以外の非セッケン系増ちょう剤は無機系と有機系に大別され、このうち無機系の非セッケン系増ちょう剤としては、例えばベントナイト、亜硝酸ホウ素などを挙げることができる。
また有機系の非セッケン系増ちょう剤としては、例えば式(i):
R1NHCONHR2NHCONHR1 (i)
〔式中R1は、炭素数6〜24でかつ直鎖状もしくは分岐状の、飽和または不飽和の、1価の脂肪族炭化水素基を示し、R2は、炭素数6〜15の、2価の芳香族炭化水素基を示す。〕
で表されるジウレア化合物、上記式(i)中のR1が炭素数6〜15の1価の芳香族炭化水素基であるアリルウレア化合物、ポリウレア化合物、フタロシアニン化合物、テレフタラメート化合物、インダンスレン、アメリンなどを挙げることができる。
【0021】
これらの増ちょう剤は、それぞれ1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて、シリカと併用することができる。
シリカ以外の他の増ちょう剤は、例えば前記の好適な含有割合の範囲でシリカを含有させた潤滑剤組成物のちょう度を前記の範囲に調製し得る量、含有させればよい。
具体的には、シリカ以外の他の増ちょう剤は、潤滑基油100重量部に対して1〜30重量部の割合で含有させるのが好ましい。またシリカを含む増ちょう剤の総量は、潤滑基油100重量部に対して2〜35重量部であるのが好ましい。
【0022】
微小粒子としては、減速機の、小歯車と大歯車との噛み合い部分に介在することで、減速機の騒音を低減する機能を有する種々の微小粒子を用いることができる。
かかる微小粒子は、小歯車と大歯車の材質の組み合わせによって下記の3種に分類される。
(1) 両歯車の一方が樹脂、他方が金属である場合に用いる緩衝材の微小粒子。
(2) 同じく両歯車の一方が樹脂、他方が金属である場合に用いる、金属製の歯面より軟らかくかつ樹脂製の歯面より硬い材料からなる微小粒子。
(3) 両歯車がともに金属である場合に用いる、金属製の歯面より軟質の金属からなる微小粒子。
【0023】
このうち(1)の緩衝材の微小粒子は、小歯車と大歯車との噛み合い部分に介在して、両者の歯面間の衝突を緩衝することによって減速機の騒音を低減する働きをする。また少量(潤滑基油の総量の1〜10重量%程度)ではあるが、シリカとともに潤滑基油を吸油して、離油が発生するのを防止する働きもする。
緩衝材の微小粒子としては、例えばヤング率が1〜105MPa程度の合成樹脂からなる粒子や、あるいは合成ゴムの粒子を用いることができる。合成樹脂のヤング率が1MPa未満では微小粒子が軟らかくなりすぎ、逆に105MPaを超える場合には硬くなりすぎるため、このいずれの場合にも緩衝作用が低下するおそれがある。
【0024】
合成樹脂としては、例えばポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリイミド系樹脂、フッ素樹脂、熱可塑性または硬化性のウレタン樹脂等を挙げることができる。また、例えばオレフィン系、ウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、フッ素系などの耐油性の熱可塑性エラストマーを用いることもできる。
一方、合成ゴムとしては、例えばエチレン−プロピレン共重合ゴム(EPM)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、シリコーンゴム、ウレタンゴム(U)等をあげることができる。
【0025】
また緩衝材は自己潤滑性を有しているのが好ましく、かかる緩衝材としては、上記のうちポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、フッ素系熱可塑性エラストマーにて形成したものや、滑剤としてフッ素樹脂を添加した合成樹脂製、合成ゴム製の緩衝材を挙げることができる。
微小粒子の平均粒径は、0.1〜400μmの範囲内であるのが好ましい。平均粒径が0.1μm未満では十分な緩衝作用が得られないおそれがあり、逆に400μmを超える場合には潤滑剤から分離しやすくなって、均一な潤滑剤組成物が得られないおそれがある。
【0026】
なお緩衝作用をより一層、向上することを考慮すると、緩衝材粉末の平均粒径は、上記の範囲内でも10μm以上、とくに50μm以上、さらには100μm以上であるのが好ましい。
また、平均粒径が10μm以上である緩衝材粉末と、10μm未満である緩衝材粉末とを併用すると、平均粒径の大きい緩衝材粉末の隙間を平均粒径の小さい緩衝材粉末が埋めるため、緩衝作用をさらに向上することができる。
【0027】
微小粒子の形状は球状、粒状、薄片状、棒状等の種々の形状が選択できるが、潤滑剤組成物の流動性などを考慮すると、とくに球状または粒状が好ましい。
緩衝材の微小粒子は、潤滑剤100重量部に対して40〜200重量部の割合で配合するのが好ましい。
微小粒子の割合が40重量部未満では、当該微小粒子による緩衝作用が不十分になるおそれがあり、逆に200重量部を超える場合には潤滑剤組成物の流動性が低下して、潤滑剤として機能しえなくなるおそれがある。
【0028】
次に前記(2)の微小粒子は、減速機を作動させると、その入力によって一部が、小歯車と大歯車のうち、自身より軟らかい樹脂製の歯面に食い込んで、歯面から一部を突出させた状態で固定されることによって、当該歯面に多数の突起を形成する。そしてこの突起によってバックラッシを適正化して、減速機の騒音を低減する働きをする。また、この(2)の微小粒子も、少量(潤滑基油の総量の1〜10重量%程度)ではあるが、シリカとともに潤滑基油を吸油して、離油が発生するのを防止する働きもする。
【0029】
かかる微小粒子としては、組み合わせる金属製の歯面より軟らかくかつ樹脂製の歯面より硬い、有機および無機の種々の材料にて形成したものを用いることができる。
しかし微小粒子からなる突起と、金属面との衝突時に騒音が発生したり、突起が金属面を傷つけたり、あるいは突起が簡単に割れたり潰れたりするのを防止することを考慮すると、粒子は、とくに弾性や靭性に優れた樹脂にて形成するのが好ましい。
【0030】
例えば樹脂製の歯面を、樹脂歯車の材料として一般的なポリアミド系の樹脂(未強化品)にて形成する場合は、微小粒子を、このポリアミド系の樹脂よりも硬く、しかも金属面よりも軟らかい樹脂にて形成すればよい。その具体例としては、たとえばポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などのいわゆるエンジニアリングプラスチック類や、熱硬化性樹脂の硬化物などを挙げることができる。なお硬さは、例えばロックウェル硬さによって規定することができる。
【0031】
微小粒子の平均粒径は、10〜200μmであるのが好ましい。平均粒径が10μm未満では、樹脂製の歯面に形成される突起の高さが低すぎて、バックラッシを適正化する効果が不十分になるおそれがあり、逆に200μmを超える場合には潤滑剤から分離しやすくなって、均一な潤滑剤組成物が得られないおそれがある。
また微小粒子は、組み合わせる小歯車と大歯車とのバックラッシのばらつきに柔軟に対応することや、樹脂製の歯面に固定されなかった余剰の微小粒子によって小歯車と大歯車との噛み合い部分を隙間なく埋めて騒音を低減することなどを考慮して、粒径の分布が単分散でなく、ある程度の粒度分布を有することが好ましい。
【0032】
つまり減速機の作動による入力によって、微小粒子のうち比較的粒径の大きいものは樹脂製の歯面に食い込んで突起を形成するが、粒径の小さいものは固定されずに、形成された突起の隙間を埋めて騒音をさらに低減する働きをする。
微小粒子の形状は種々、選択できるが、樹脂製の歯面への食い込みやすさや、食い込んだ後の突起の形状、あるいは潤滑剤組成物の流動性などを考慮すると、とくに球状または粒状であるのが好ましい。
【0033】
微小粒子は、潤滑剤100重量部に対して3〜50重量部の割合で配合するのが好ましい。
微小粒子の割合が3重量部未満では、当該微小粒子による、突起を形成してバックラッシを適正化する効果が不十分になるおそれがあり、逆に50重量部を超える場合には潤滑剤組成物の流動性が低下して、潤滑剤として機能しえなくなるおそれがある。
【0034】
次に前記(3)の軟質金属からなる微小粒子は、潤滑初期には、小歯車と大歯車との噛み合い部分にあらかじめ介在することによって、またそれ以降は小歯車と大歯車との噛み合いによって押しつぶされて、両歯車の金属製の歯面に層状に付着することによって、それぞれバックラッシを適正化して、減速機の騒音を低減する働きをする。
かかる微小粒子としては、組み合わせる金属製の歯面よりも軟質である、種々の金属や合金からなるものを用いることができる。その具体例としては、例えば歯面が鉄、鋼などである場合、青銅、銅、錫、亜鉛、銀、金、アルミニウムなどの粉末を、微小粒子として用いることができる。
【0035】
微小粒子は、電解法、粉砕法、アトマイズ法などの、従来公知の種々の方法によって製造することができる。
微小粒子の平均粒径は、5〜150μmであるのが好ましい。平均粒径が5μm未満では、とくに潤滑初期に小歯車と大歯車との噛み合い部分に介在してバックラッシを適正化する効果が不十分になるおそれがあり、逆に150μmを超える場合には潤滑剤から分離しやすくなって、均一な潤滑剤組成物が得られないおそれがある。
【0036】
微小粒子は、潤滑剤100重量部に対して3〜50重量部の割合で配合するのが好ましい。
微小粒子の割合が3重量部未満では、当該微小粒子による、潤滑初期に小歯車と大歯車との噛み合い部分に介在してバックラッシを適正化する効果や、その後、金属製の歯面に層状に付着してバックラッシを適正化する効果が不十分になるおそれがあり、逆に50重量部を超える場合には潤滑剤組成物の流動性が低下して、潤滑剤として機能しえなくなるおそれがある。
【0037】
潤滑基油としては、合成炭化水素油(例えばポリαオレフィン油)が好ましいが、シリコーン油、フッ油、エステル油、エーテル油等の合成油や鉱油などを用いることもできる。潤滑基油の動粘度は5〜200mm2/s(40℃)であるのが好ましく、20〜100mm2/s(40℃)であるのがさらに好ましい。また潤滑剤組成物には、必要に応じて固体潤滑剤(二硫化モリブデン、グラファイト、PTFE等)、リン系や硫黄系の極圧添加剤、トリブチルフェノール、メチルフェノール等の酸化防止剤、防錆剤、金属不活性剤、粘度指数向上剤、油性剤などを添加してもよい。
【0038】
〈減速機および電動パワーステアリング装置〉
図1は、本発明の一実施形態にかかる電動パワーステアリング装置の概略断面図である。また図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。
図1を参照して、この例の電動パワーステアリング装置では、ステアリングホイール1を取り付けている入力軸としての第1の操舵軸2と、ラックアンドピニオン機構等の舵取機構(図示せず)に連結される出力軸としての第2の操舵軸3とがトーションバー4を介して同軸的に連結されている。
【0039】
第1および第2の操舵軸2、3を支持するハウジング5は、例えばアルミニウム合金からなり、車体(図示せず)に取り付けられている。ハウジング5は、互いに嵌め合わされるセンサハウジング6とギヤハウジング7により構成されている。具体的には、ギヤハウジング7は筒状をなし、その上端の環状縁部7aがセンサハウジング6の下端外周の環状段部6aに嵌め合わされている。ギヤハウジング7は減速機構としてのウォームギヤ機構8を収容し、センサハウジング6はトルクセンサ9および制御基板10等を収容している。ギヤハウジング7にウォームギヤ機構8を収容することで減速機50が構成されている。
【0040】
ウォームギヤ機構8は、第2の操舵軸3の軸方向中間部に一体回転可能でかつ軸方向移動を規制されたウォームホイール12と、このウォームホイール12と噛み合い、かつ電動モータMの回転軸32に、スプライン継手33を介して連結されるウォーム軸11(図2参照)とを備える。
このうちウォームホイール12は、第2の操舵軸3に一体回転可能に結合される環状の芯金12aと、芯金12aの周囲を取り囲んで外周面部に歯を形成する合成樹脂部材12bとを備えている。芯金12aは、例えば合成樹脂部材12bの樹脂成形時に金型内にインサートされるものである。
【0041】
第2の操舵軸3は、ウォームホイール12を軸方向の上下に挟んで配置される第1および第2の転がり軸受13、14により回転自在に支持されている。
第1の転がり軸受13の外輪15は、センサハウジング6の下端の筒状突起6b内に設けられた軸受保持孔16に嵌め入れられて保持されている。また外輪15の上端面は環状の段部17に当接しており、センサハウジング6に対する軸方向上方への移動が規制されている。
【0042】
一方、第1の転がり軸受13の内輪18は、第2の操舵軸3に締まりばめにより嵌め合わされている。また内輪18の下端面は、ウォームホイール12の芯金12aの上端面に当接している。
第2の転がり軸受14の外輪19は、ギヤハウジング7の軸受保持孔20に嵌め入れられて保持されている。また外輪19の下端面は、環状の段部21に当接し、ギヤハウジング7に対する軸方向下方への移動が規制されている。
【0043】
一方、第2の転がり軸受14の内輪22は、第2の操舵軸3に一体回転可能で、かつ軸方向の相対移動を規制されて取り付けられている。また内輪22は、第2の操舵軸3の段部23と、第2の操舵軸3のねじ部に締め込まれるナット24との間に挟持されている。
トーションバー4は、第1および第2の操舵軸2、3を貫通している。トーションバー4の上端4aは、連結ピン25により第1の操舵軸2と一体回転可能に連結され、下端4bは、連結ピン26により第2の操舵軸3と一体回転可能に連結されている。第2の操舵軸3の下端は、図示しない中間軸を介して、前記のようにラックアンドピニオン機構等の舵取機構に連結されている。
【0044】
連結ピン25は、第1の操舵軸2と同軸に配置される第3の操舵軸27を、第1の操舵軸2と一体回転可能に連結している。第3の操舵軸27はステアリングコラムを構成するチューブ28内を貫通している。
第1の操舵軸2の上部は、例えば針状ころ軸受からなる第3の転がり軸受29を介してセンサハウジング6に回転自在に支持されている。第1の操舵軸2の下部の縮径部30と第2の操舵軸3の上部の孔31とは、第1および第2の操舵軸2、3の相対回転を所定の範囲に規制するように、回転方向に所定の遊びを設けて嵌め合わされている。
【0045】
次いで図2を参照して、ウォーム軸11は、ギヤハウジング7により保持される第4および第5の転がり軸受34、35によりそれぞれ回転自在に支持されている。
第4および第5の転がり軸受34、35の内輪36、37は、ウォーム軸11の対応するくびれ部に嵌合されている。また外輪38、39は、ギヤハウジング7の軸受保持孔40、41にそれぞれ保持されている。
【0046】
ギヤハウジング7は、ウォーム軸11の周面の一部に対して径方向に対向する部分7bを含んでいる。
また、ウォーム軸11の一端部11aを支持する第4の転がり軸受34の外輪38は、ギヤハウジング7の段部42に当接して位置決めされている。一方、内輪36は、ウォーム軸11の位置決め段部43に当接することによって他端部11b側への移動が規制されている。
【0047】
またウォーム軸11の他端部11b(継手側端部)の近傍を支持する第5の転がり軸受35の内輪37は、ウォーム軸11の位置決め段部44に当接することによって一端部11a側への移動が規制されている。また外輪39は、予圧調整用のねじ部材45により、第4の転がり軸受34側へ付勢されている。ねじ部材45は、ギヤハウジング7に形成されるねじ孔46にねじ込まれることにより、一対の転がり軸受34、35に予圧を付与すると共に、ウォーム軸11を軸方向に位置決めしている。47は、予圧調整後のねじ部材45を止定するため、当該ねじ部材45に係合されるロックナットである。
【0048】
ギヤハウジング7内において、ウォーム軸11とウォームホイール12の噛み合い部分Aを少なくとも含む領域には、先に述べた潤滑剤組成物が充填される。すなわち潤滑剤組成物は、噛み合い部分Aのみに充填しても良いし、噛み合い部分Aとウォーム軸11の周縁全体に充填しても良いし、ギヤハウジング7内全体に充填しても良い。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば本発明の減速機の構成を、電動パワーステアリング装置以外の装置用の減速機に適用することができる等、本発明の特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で、種々の変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、一実施形態にかかる電動パワーステアリング装置の概略断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【符号の説明】
A 噛み合い部分
M 電動モータ
11 ウォーム軸(小歯車)
12 ウォームホイール(大歯車)
50 減速機[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a lubricant composition that can be suitably used for a speed reducer having a small gear such as a worm and a large gear such as a worm wheel, a speed reducer filled with the lubricant composition, and an electric motor including the speed reducer. The present invention relates to a power steering device.
[0002]
[Prior art]
A reduction gear is used for an electric power steering device for an automobile. For example, in the column type EPS, the rotation of the electric motor is reduced by transmitting the rotation of the electric motor from a small gear such as a worm to a large gear such as a worm wheel, and the output is amplified and then applied to the column, thereby giving a steering operation. Torque assist. Appropriate backlash is required for meshing between the small gear and the large gear as a reduction mechanism. However, rattling noise may occur due to backlash, for example, when the gear rotates forward or reverse, or when a reaction force from a tire is input while traveling on a rough road such as a stone pavement. If the sound is transmitted as noise in the passenger compartment, the driver is uncomfortable.
[0003]
For this reason, conventionally, the reduction gears are assembled by selecting the combination of the small gears and the large gears so as to achieve an appropriate backlash, so-called layered assembly, but this method has a problem that productivity is extremely low. is there. Further, even if the assembly is performed in layers, there is another problem that uneven steering torque occurs due to eccentricity of the shaft of the worm wheel.
Therefore, for example, an electric power steering apparatus that can bias the worm shaft toward the worm wheel and eliminates backlash by providing a biasing means such as a spring body that biases the worm shaft in the biasing direction. Have been proposed (see, for example, Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
JP 2000-43739 A (columns 0007 to 0009, FIG. 1)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the speed reducer disclosed in
Accordingly, an object of the present invention is to provide a lubricant composition capable of reducing noise, regardless of the size of backlash when a small gear and a large gear are combined, and without complicating the structure. It is an object to provide an object, a reduction gear with low noise by using the object, and an electric power steering device using the same.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The lubricant composition of the present invention is a lubricant composition containing a lubricating base oil, a thickener, and fine particles, and is used in combination with silica as a thickener and other thickeners other than that. It is characterized by that.
As the thickener other than silica, it is preferable to use at least one of a soap thickener and another non-soap thickener excluding silica.
[0007]
Moreover, it is preferable to use a silica having a secondary particle diameter of 1 to 50 μm and an oil absorption of 50 to 600 ml / 100 g in the state of secondary particles.
Furthermore, the kinematic viscosity of the lubricating base oil is 20 to 100 mm. 2 / S (40 ° C.), and the consistency of the lubricant composition is represented by an NLGI (National Lubricating Grease Institute) number. 2-No. 00 is preferred.
The speed reducer of the present invention is characterized in that a region including a small gear and a large gear and including a meshing portion of both gears is filled with the above-described lubricant composition.
[0008]
Furthermore, the electric power steering apparatus of the present invention is characterized in that the output of the steering assist motor is decelerated via the reduction gear and transmitted to the steering mechanism.
[0009]
【The invention's effect】
According to the present invention, the fine particles dispersed in the lubricant composition are interposed in the meshing portion between the small gear and the large gear, whereby the noise can be greatly reduced.
Further, according to the present invention, silica as a thickener is present in the lubricant composition in the form of secondary particles in the initial stage of use, and a minute gap between the primary particles forming the secondary particles, Each primary particle absorbs the lubricating base oil, and after the start of use, the secondary particles are gradually decomposed by the shearing force and dispersed in the lubricant composition. By absorbing the oil, it is possible to improve the holding power of the lubricating base oil in the lubricant composition, and to prevent oil separation that tends to increase with the passage of time over a long period of time.
[0010]
For this reason, in order to contain the fine particles that work to increase the viscosity by inhibiting the flow of the lubricant composition, the lubricant base oil is blended more than usual to lower the viscosity to an appropriate range, In such a lubricant composition, it is possible to more reliably prevent oil separation and maintain good lubrication over a long period of time.
Moreover, by simply adding fine particles to the lubricant composition and using two or more kinds including silica as a thickener, the noise can be reduced at low cost without complicating the structure of the reduction gear. You can also.
[0011]
As other thickeners used in the lubricant composition together with silica, as described above, soap-based thickeners and other non-soap thickeners excluding silica can be used.
In addition, when considering that the secondary particles are gradually decomposed at an appropriate speed when subjected to shearing force and exhibit good oil absorbency over a long period of time as described above, the secondary The particle diameter is preferably 1 to 50 μm as described above.
[0012]
Further, in order for silica to maintain good oil absorption in both the state of the secondary particles and the state after being dispersed in the primary particles, the oil absorption amount in the state of the secondary particles is 50 to 600 ml / 100 g. Is preferred.
Considering that the lubricant composition exhibits good lubricating performance, the kinematic viscosity of the lubricating base oil is 20 to 100 mm. 2 / S (40 ° C.), and the consistency of the lubricant composition is represented by NLGI No. 2-No. 00 is preferred.
[0013]
Further, the speed reducer of the present invention is preferable in that noise due to backlash can be reduced because the lubricant composition is contained in a region including the meshing portion of the small gear and the large gear.
Furthermore, the electric power steering apparatus of the present invention is to reduce the noise in the passenger compartment at low cost because the output of the steering assist motor is decelerated via the reduction gear and transmitted to the steering mechanism. preferable.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention is described below.
<Lubricant composition>
The lubricant composition of the present invention contains a lubricant, a thickener, and fine particles as described above, and is used in combination with silica as a thickener and other thickeners other than that. It is a feature.
[0015]
Of these, any conventionally known fine powdery silica synthesized by a dry method or a wet method can be used as the silica. In particular, the secondary particles described above are gradually decomposed at an appropriate rate. In addition, since it has an excellent effect of exhibiting good oil absorption over a long period of time and has an appropriate amount of oil absorption, silica produced by a precipitation method among wet methods is particularly preferably used.
The secondary particle diameter of silica is preferably 1 to 50 μm as described above. If the secondary particle size is less than 1 μm, all secondary particles will be decomposed into primary particles in a short time after the start of use, and therefore, oil separation that tends to increase with the passage of time can be prevented well over a long period of time. It may not be possible. Also, if it exceeds 50 μm, immediately after the start of use, such huge secondary particles are rapidly decomposed by shearing force and the oil absorption amount is rapidly increased, and accordingly the lubricant composition is rapidly hardened. The initial characteristics of the lubricant composition may be destabilized.
[0016]
Further, the oil absorption amount in the state of secondary particles of silica is preferably 50 to 600 ml / 100 g as described above. If the amount of oil absorption in the state of secondary particles is less than 50 ml / 100 g, the initial oil absorption may be insufficient and the increase in oil absorption after decomposition into primary particles cannot be expected so much, so oil separation is reliably prevented. It may not be possible. In addition, when the oil absorption exceeds 600 ml / 100 g, the lubricant composition becomes too hard and the fluidity is lowered. Therefore, an appropriate amount of fine particles are interposed in the meshing portion between the small gear and the large gear. There is a possibility that the effect of reducing noise caused by backlash cannot be obtained.
[0017]
Moreover, it is preferable to contain a silica in the ratio of 1-5 weight part with respect to 100 weight part of lubricating base oil. If it is less than 1 part by weight, the effect of preventing the above-mentioned lubricating base oil from being removed by silica may be insufficient. When the amount exceeds 5 parts by weight, the lubricant composition becomes too hard and the fluidity is lowered. Therefore, an appropriate amount of fine particles are interposed in the meshing portion of the small gear and the large gear, resulting in backlash. There is a risk that the effect of reducing noise will not be obtained.
[0018]
Silica absorbs about 5 to 30% by weight of the total amount of the lubricating base oil, and functions to prevent oil separation as described above.
Silica may be mixed in the lubricating base oil and then sufficiently kneaded using a roll mill or the like to decompose the secondary particles in advance and disperse them in the form of primary particles.
As other thickeners used in combination with silica, as described above, soap-based thickeners and other non-soap thickeners other than silica can be used.
[0019]
Among these, examples of the soap thickener include soaps such as alkali metals (Li, Na, K), alkaline earth metals (Ca, Sr, Ba), Al, Zn, and Cu. Examples of the soap type include metal salts of higher fatty acids (metal soap type, mixed soap type), and complex salts (complex type) of higher fatty acids with lower fatty acids or dibasic acids.
Specific examples of soap thickeners include, but are not limited to,
(I) an alkali metal salt, an alkaline earth metal salt of an aliphatic monocarboxylic acid having 12 to 24 carbon atoms and / or an aliphatic monocarboxylic acid having 12 to 24 carbon atoms containing at least one hydroxyl group, or Al salt,
(II) an aliphatic monocarboxylic acid having 12 to 24 carbon atoms and / or an aliphatic monocarboxylic acid having 12 to 24 carbon atoms containing at least one hydroxyl group and an aliphatic monocarboxylic acid having 2 to 11 carbon atoms Ca complex salt with
(III) Al complex salt of an aliphatic monocarboxylic acid having 12 to 24 carbon atoms and an aromatic monocarboxylic acid having 7 to 24 carbon atoms,
(IV) an aliphatic monocarboxylic acid having 12 to 24 carbon atoms and / or an aliphatic monocarboxylic acid having 12 to 24 carbon atoms containing at least one hydroxyl group and an aliphatic dicarboxylic acid having 2 to 12 carbon atoms or Li complex salt with at least one of diester thereof, aromatic monocarboxylic acid having 7 to 24 carbon atoms or ester thereof, phosphate ester, and borate ester
And so on.
[0020]
Non-soap thickeners other than silica are broadly classified into inorganic and organic. Among these, examples of inorganic non-soap thickeners include bentonite and boron nitrite.
Examples of the organic non-soap thickener include the formula (i):
R 1 NHCONHR 2 NHCONHR 1 (I)
[In the formula, R 1 Represents a straight or branched, saturated or unsaturated, monovalent aliphatic hydrocarbon group having 6 to 24 carbon atoms, and R 2 Represents a divalent aromatic hydrocarbon group having 6 to 15 carbon atoms. ]
A diurea compound represented by the formula: R in the formula (i) 1 Are allyl urea compounds, polyurea compounds, phthalocyanine compounds, terephthalamate compounds, indanthrene, and amelin, which are monovalent aromatic hydrocarbon groups having 6 to 15 carbon atoms.
[0021]
Each of these thickeners can be used alone or in combination of two or more.
For example, the thickener other than silica may be contained in an amount capable of adjusting the consistency of the lubricant composition containing silica within the above-mentioned range of suitable content to the above range.
Specifically, the thickener other than silica is preferably contained in a proportion of 1 to 30 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the lubricating base oil. Further, the total amount of the thickener containing silica is preferably 2 to 35 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the lubricating base oil.
[0022]
As the fine particles, various fine particles having a function of reducing the noise of the reduction gear can be used by being interposed in the meshing portion of the reduction gear with the small gear and the large gear.
Such fine particles are classified into the following three types depending on the combination of the material of the small gear and the large gear.
(1) Microparticles of cushioning material used when one of both gears is resin and the other is metal.
(2) Similarly, fine particles made of a material softer than a metal tooth surface and harder than a resin tooth surface, which is used when one of both gears is a resin and the other is a metal.
(3) Fine particles made of a metal softer than a metal tooth surface, used when both gears are made of metal.
[0023]
Among these, the fine particles of the cushioning material (1) are interposed in the meshing portion of the small gear and the large gear, and serve to reduce the noise of the reduction gear by buffering the collision between both tooth surfaces. Although it is a small amount (about 1 to 10% by weight of the total amount of the lubricating base oil), it also functions to absorb the lubricating base oil together with the silica to prevent oil separation.
As the fine particles of the buffer material, for example, Young's modulus is 1 to 10 5 Particles made of synthetic resin of about MPa or synthetic rubber particles can be used. If the Young's modulus of the synthetic resin is less than 1 MPa, the fine particles are too soft, and conversely, 10 5 Since it will become hard too much when it exceeds MPa, there exists a possibility that a buffer action may fall in any of these cases.
[0024]
Examples of the synthetic resin include polyolefin resin, polyamide resin, polyester resin, polyacetal resin, polyphenylene oxide resin, polyimide resin, fluororesin, thermoplastic or curable urethane resin, and the like. Further, for example, olefin-based, urethane-based, polyester-based, polyamide-based, fluorine-based and other oil-resistant thermoplastic elastomers can be used.
On the other hand, examples of the synthetic rubber include ethylene-propylene copolymer rubber (EPM), ethylene-propylene-diene copolymer rubber (EPDM), silicone rubber, urethane rubber (U), and the like.
[0025]
The buffer material preferably has a self-lubricating property. Examples of the buffer material include those made of polyolefin resin, polyamide resin, fluororesin, fluoroplastic elastomer, and fluororesin as a lubricant. And a buffer material made of synthetic resin and synthetic rubber to which is added.
The average particle size of the fine particles is preferably in the range of 0.1 to 400 μm. If the average particle size is less than 0.1 μm, there is a possibility that sufficient buffering action may not be obtained, and conversely if it exceeds 400 μm, separation from the lubricant is likely to occur, and a uniform lubricant composition may not be obtained. is there.
[0026]
In consideration of further improving the buffering action, the average particle diameter of the buffer material powder is preferably 10 μm or more, particularly 50 μm or more, and more preferably 100 μm or more even within the above range.
Further, when a buffer material powder having an average particle size of 10 μm or more and a buffer material powder having a particle size of less than 10 μm are used in combination, a buffer material powder having a small average particle size fills a gap between the buffer material powder having a large average particle size, The buffering action can be further improved.
[0027]
Various shapes such as a spherical shape, a granular shape, a flake shape, and a rod shape can be selected as the shape of the fine particles, but in consideration of the fluidity of the lubricant composition, the spherical shape or the granular shape is particularly preferable.
The fine particles of the buffer material are preferably blended at a ratio of 40 to 200 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the lubricant.
If the proportion of fine particles is less than 40 parts by weight, the buffering action by the fine particles may be insufficient, and conversely, if it exceeds 200 parts by weight, the fluidity of the lubricant composition decreases, and the lubricant May not function as
[0028]
Next, when the speed reducer is operated, a part of the fine particles of (2) bite into the tooth surface made of resin, which is softer than the small gear and the large gear, and partially from the tooth surface. A plurality of protrusions are formed on the tooth surface by being fixed in a protruding state. The protrusions optimize the backlash and reduce the noise of the reduction gear. In addition, the fine particles of (2) are also in a small amount (about 1 to 10% by weight of the total amount of the lubricating base oil), but the lubricating base oil is absorbed together with silica to prevent oil separation. I also do.
[0029]
As such fine particles, those formed of various organic and inorganic materials that are softer than the metal tooth surface to be combined and harder than the resin tooth surface can be used.
However, considering that the projections made of fine particles and the metal surface collide with each other, noise is generated, the projections damage the metal surface, or the projections are not easily cracked or crushed. In particular, it is preferable to form the resin with excellent elasticity and toughness.
[0030]
For example, when a resin-made tooth surface is formed of a general polyamide-based resin (unreinforced product) as a resin gear material, the fine particles are harder than the polyamide-based resin and more than the metal surface. What is necessary is just to form with soft resin. Specific examples thereof include so-called engineering plastics such as polyphenylene sulfide (PPS) and polyether ether ketone (PEEK), and cured products of thermosetting resins. The hardness can be defined by, for example, Rockwell hardness.
[0031]
The average particle size of the fine particles is preferably 10 to 200 μm. If the average particle diameter is less than 10 μm, the height of the protrusion formed on the resin tooth surface is too low, and the effect of optimizing the backlash may be insufficient. It becomes easy to separate from the agent, and there is a possibility that a uniform lubricant composition cannot be obtained.
In addition, the fine particles can flexibly cope with variations in backlash between the small gear and the large gear to be combined, and the meshing portion between the small gear and the large gear is clogged by surplus fine particles that are not fixed to the resin tooth surface. It is preferable that the particle size distribution is not monodispersed but has a certain particle size distribution in consideration of reducing the noise by filling it.
[0032]
In other words, by the input by the operation of the speed reducer, fine particles having a relatively large particle size bite into the resin tooth surface to form protrusions, but those having a small particle size are not fixed and formed protrusions. It works to further reduce noise by filling the gap.
Various shapes of fine particles can be selected, but considering the ease of biting into the resin tooth surface, the shape of the protrusion after biting, or the fluidity of the lubricant composition, it is particularly spherical or granular. Is preferred.
[0033]
The fine particles are preferably blended at a ratio of 3 to 50 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the lubricant.
If the proportion of the fine particles is less than 3 parts by weight, the effect of forming projections and optimizing backlash due to the fine particles may be insufficient. Conversely, if the proportion exceeds 50 parts by weight, the lubricant composition Therefore, there is a possibility that the fluidity of the resin may not function as a lubricant.
[0034]
Next, the fine particles made of soft metal (3) are crushed by interposing in advance in the meshing portion of the small gear and the large gear in the initial stage of lubrication, and thereafter by meshing of the small gear and the large gear. Thus, by attaching to the metal tooth surfaces of both gears in layers, the backlash is optimized and the noise of the speed reducer is reduced.
As such fine particles, those made of various metals and alloys which are softer than the metal tooth surfaces to be combined can be used. As a specific example, for example, when the tooth surface is iron or steel, powders such as bronze, copper, tin, zinc, silver, gold, and aluminum can be used as fine particles.
[0035]
The fine particles can be produced by various conventionally known methods such as an electrolytic method, a pulverizing method, and an atomizing method.
The average particle size of the fine particles is preferably 5 to 150 μm. If the average particle size is less than 5 μm, the effect of optimizing the backlash by interposing the meshing portion between the small gear and the large gear may be insufficient particularly in the initial stage of lubrication. It becomes easy to isolate | separate from, and there exists a possibility that a uniform lubricant composition may not be obtained.
[0036]
The fine particles are preferably blended at a ratio of 3 to 50 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the lubricant.
If the proportion of the fine particles is less than 3 parts by weight, the effect of optimizing the backlash by interposing the meshing portion of the small gear and the large gear at the initial stage of lubrication due to the fine particles, and then laminating on the metal tooth surface The effect of adhering and optimizing the backlash may be insufficient, and conversely, if it exceeds 50 parts by weight, the fluidity of the lubricant composition may be reduced and may not function as a lubricant. .
[0037]
As the lubricating base oil, a synthetic hydrocarbon oil (for example, a polyalphaolefin oil) is preferable, but synthetic oils such as silicone oil, foot oil, ester oil, ether oil, and mineral oil can also be used. The kinematic viscosity of the lubricating base oil is 5 to 200 mm 2 / S (40 ° C.) is preferable, and 20 to 100 mm. 2 More preferably, it is / s (40 degreeC). In addition, lubricant compositions include solid lubricants (molybdenum disulfide, graphite, PTFE, etc.), phosphorus-based and sulfur-based extreme pressure additives, antioxidants such as tributylphenol and methylphenol, and rust prevention as necessary. Agents, metal deactivators, viscosity index improvers, oiliness agents and the like may be added.
[0038]
<Reduction gear and electric power steering device>
FIG. 1 is a schematic sectional view of an electric power steering apparatus according to an embodiment of the present invention. 2 is a cross-sectional view taken along line II-II in FIG.
Referring to FIG. 1, in the electric power steering apparatus of this example, a
[0039]
The housing 5 that supports the first and
[0040]
The
Of these, the
[0041]
The
The
[0042]
On the other hand, the
The
[0043]
On the other hand, the
The
[0044]
The connecting
The upper portion of the
[0045]
Next, referring to FIG. 2, the
Inner rings 36 and 37 of the fourth and fifth rolling
[0046]
The
Further, the
[0047]
Further, the
[0048]
In the
The present invention is not limited to the above embodiment. For example, the configuration of the speed reducer of the present invention can be applied to a speed reducer for a device other than an electric power steering device, and various modifications are made within the scope of the matters described in the claims of the present invention. Can be applied.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic sectional view of an electric power steering apparatus according to an embodiment of the present invention.
2 is a cross-sectional view taken along line II-II in FIG.
[Explanation of symbols]
A meshing part
M Electric motor
11 Worm shaft (small gear)
12 Worm wheel (large gear)
50 reducer
Claims (6)
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