JP2005043049A - Method for detecting or determining quantitatively biological reaction using superparamagnetic labeling - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本出願は、2000年10月20日に提出されたが、現在は放棄されている米国特許出願第09/692,463号の一部継続出願である、2001年10月17日に提出された係属中の米国特許出願番号第09/978,105号の一部継続出願である。
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生化学を含む生物学的反応、および特に免疫化学反応を認識および/またはモニターする新規検出系に関する。この系に超常磁性の力を導入すると、反応に関与する一つの反応物質の分子の濃度または数に基づいて、そのような反応の程度を正確に検出することが効果的に容易となる。本発明は、免疫測定法、クロマトグラフィーによる分子の分離、核酸プローブ分析、残留農薬分析、オリゴヌクレオチドプローブ、および生化学を含む生物学的反応が現在認められるもしくは測定されるその他の領域、またはまだ報告されていないがそのような観察および測定を有用に行うことができる領域を含む、多様なインビトロでの用途に関する。
【0003】
【従来の技術】
様々な参考文献によって、特定の金属コロイド粒子、および特に金コロイドを、生体組織に存在する可能性がある珍しい細胞または分子実体の同定物質として、および多様な免疫測定法、核酸プローブ分析、クロマトグラフィーによる分離、オリゴヌクレオチドプローブ、ならびに生物学的反応のモニタリング、一つまたはそれ以上の疾患を引き起こす生物の同定、特定の生物学的反応に関与するまたはそのような反応の正常な機能を破壊する可能性がある特異的実体の同定、病的反応を誘発する実体の同定、および生物/生化学特性に関する類似の情報を求める無数の他の特定の応用において、生化学を含む生物学的分子のタグとして用いることが記述されている。
【0004】
これらの反応にタグをつけるために金コロイドを用いることは、注意して、そして複雑な条件および段階を追加して、いくぶん定量的な特性の情報が得られるように行ってもよい。しかし、これらの金コロイドタグは、定性的に用いるほうが、それらによって定量的な情報を得る試みより容易に利用でき、一般的により正確で有用な結果を生じる。別の面では、金コロイドは特に、特定の生物学的分子または実体を同定するためにそれを用いることが目標である場合には、タグ材料として顕著な長所を示すが、金コロイドタグのみを用いるアッセイおよび他の反応から信頼できる定量的情報を得ることは、多くの場合、極めて困難で時間のかかる作業である。
【0005】
磁界センサーが例えば、分子の大きさまたは所望の最終産物の収率を決定することができる記録を生じると仮定して、磁気ビーズまたは粒子を生物学的反応の標識として用いることに関して多くの示唆がなされている。例えば、アデルマン(Adelmann)の特許文献1、および非特許文献1を参照のこと。
【0006】
アデルマンの雑誌の論文には、既製の磁気ビーズが「残留[sic]磁気を示す、すなわち永続的に磁化可能であること(33頁)、そしてその残留磁界がポリヌクレオチドおよび他の結合標的を定量および/または検出できるものであることが開示されている。その例において、ビーズと呼ばれるものは、あるものは大きさが異常に大きく、800 nmのオーダーであり、あるものは大きさが4ミクロンである。そのような大きいビーズは、その流動学的特性のために、そのような反応が起こる通常のいくぶん粘性の媒体の中をそれらが容易に移動できないことから、そしてまたそのような反応がしばしば行われるセルロース誘導体、紙、木、ガラス等のようなマトリクスに沿ってそれらが容易に流れることができないことから、容積の大きい生物学的反応のマーカーとして有効に用いることができない。論文ではさらに、生物医学およびバイオテクノロジー研究所の科学者が、磁気ビーズを用いる場合に、標的の全細胞、DNA、または蛋白質に結合したビーズから過剰に存在する未結合のビーズを分離する必要性を長い間認識していたこと、そして未結合のビーズを誘引する固定された磁界に混合物を供することによってこの分離が行われること(同上)が開示されている。これらのビーズの永続的な磁化と、固定磁界が過剰量のビーズを誘引する状況はいずれも、ビーズの特徴が強磁性であって、超常磁性ではないことを強く示唆している。
【0007】
バセルト(Baselt)の特許文献2は、例えば、電子およびコンピューターでの応用において磁気テープまたはディスクを読みとるために用いられるものと類似の磁気抵抗性の元素を用いることを提案しており、これは、元素1個あたり多くの粒子を検出するために約20×20 μm(6段落34行目)を測定すると記述されている(同様に提案された1粒子1元素の態様とは区別される)。この磁気抵抗性元素をまず、絶縁体によって予めコーティングして、標的分子に対して特異的な結合分子をそれに共有結合させる。このように調製した元素を、それに標的分子を含む液体試料を加えるフローセルの中に入れた後、強磁性、フェリ磁性、または超常磁性であってもよいが、標的分子に対して特異的な結合分子のコーティングを有する直径1〜5nmの粒子の浮遊液を加える。明細書では、それぞれの磁気抵抗性元素が標的分子に結合する粒子を計数する目的を有すること、そして磁気抵抗性の検出要素を活性化する前に、電磁石のような磁気装置を用いて非特異的に接着する粒子を除去することが開示されている(第7段落、1〜14行目)。これは、この機能が空気をコアとする電磁コイルを通して「容量性放電回路によって作製された短い(〜10〜100 ms)パルスの電流を送ることによって最もよく提供される」と述べている(同上、11〜14行目)。次に、磁界発生装置(7段落、21〜38行目)が結合したビーズを磁化させて、そのそれぞれが磁界を生じ、それに結合する磁気抵抗性の元素の抵抗を変化させ、次にその抵抗をホイートストンブリッジによって対照元素と比較して、データをデジタル化し、マイクロプロセッサに送って、ここで特定の磁気抵抗性元素上でのビーズの総数を決定して、そこから標的分子濃度を計算することができる。
【0008】
試料内の標的物質を測定するために磁性または常磁性ビーズを用いる様々な他の方法も同様に記述されている。例えば、ラポポート(Rapoport)の特許文献3を参照されたいが、この特許は、少なくとも部分的に標的物質に結合する、常磁性、反磁性、または強磁性標識材料(「常磁性」として特徴が調べられている酸素であってもよい)を表す後者を、適用される磁界に供した場合に、導体を用いて液体試料の磁化率の変化を測定することを含む。
【0009】
ドイツのグループであるコチッツ(Kotitz)は、様々な生体分子にタグをつけるために強磁性(フェリ磁性を含む)ナノ粒子を用いることができることを示した。コチッツ(Kotitz)らの非特許文献2を参照のこと、これは1996年11月にジョージア州アトランタで開催された第41回磁性磁気材料年次会(the 41st Annual Conference on Magnetism and Magnetic Materials)で発表された学会論文、および1995年1月27日のドイツの優先権の日付を主張し、抄録の著者と同じ4人の発明者の名前を挙げている、関連の特許文献4に関する。同様に、非特許文献3において発表された同じグループからのさらなる学会論文も、これらの発表された抄録および米国特許に密接に関連しており、最初の論文は1996年の8月にペンシルバニア州ピッツバーグでの1996年応用超伝導会議で発表され、そのグループからは後に非特許文献4として論文が公表された。これらの4つの引用文献全てにおいて、グループは、超常磁性粒子ではなくて、フェリ磁性を含む強磁性ナノ粒子について研究した。米国特許を含むこれらの論文の3つは、著者(本発明者)らが「磁気緩和測定(magnetorelaxometric)」と呼ぶ検出法を用いてこれらの強磁性材料を標識した検体の検出に関し、この場合SQUIDSは、いずれも通常磁気遮蔽環境内で行われる磁界への曝露後、そして磁界を除去した後、強磁性粒子がその磁気モーメントの少なくとも部分的再整理を受けるあいだのミリ秒の時間を測定するために用いられる。
【0010】
IEEE会報の論文は、外部磁界の非存在下で試料の残留磁化を測定するためにSQUIDを用いることに関する。より詳しく述べると、この論文は、III型コラーゲンに対するモノクローナル抗体を、デキストランコーティングした平均直径13 nmの強磁性酸化鉄ナノ粒子にカップリングさせる方法について記述する。同時に、ポリスチレンチューブをIII型コラーゲンのPBS溶液と共にインキュベートして、それによってこの抗原性材料をチューブの壁に吸着させた。
【0011】
強磁性流体における強磁性ナノ粒子標識モノクローナル抗体を、これらの準備したチューブに加えて、60分間インキュベートした。チューブをそれぞれ、磁界に10秒間曝露した。次に、強磁性流体を満たしたチューブにおいて残留磁気の測定を行い、測定は磁気遮蔽環境において行った。次に、チューブをそれぞれデカントして、PBSによって3回洗浄し、残留磁気をそれぞれについて再度測定した。結果は、チューブが強磁性流体によって満たされているあいだに得られた結果と比較して残留シグナルの変化を示さなかった。このことから、未結合の粒子、すなわち抗体−抗原反応に関与しない粒子は、それらがモノクローナル抗体単独とまず反応して「ブロックされた粒子」を形成するか否かにかかわらず全て無視することができ、そして測定された残留効果は、細胞壁に吸着された抗原に結合した粒子標的抗体で唯一認められたと結論された。その上、測定されたこの残留磁気は、チューブ壁上の抗原濃度の一次関数であることが判明した。
【0012】
本発明では、平均直径1〜約100 nm、好ましくは1〜約60 nm、および最も好ましくは5nm〜50 nmを示す物理的な大きさの個々の超常磁性粒子が、永続的に磁化可能ではない(したがって、IEEE文献に記載される残留磁気を有しない)が、それにもかかわらず連結した生物有機マトリクスに密に充填すると、情報量が多く非常に有用な測定を行うことができるほど十分に長く持続する非永続的磁化作用を獲得するという発見を含む。
【0013】
【特許文献1】
米国特許第5,656,429号明細書
【特許文献2】
米国特許第5,981,297号明細書
【特許文献3】
米国特許第5,978,694号明細書
【特許文献4】
米国特許第6,027,946号明細書
【非特許文献1】
Adelman, L.、「J. Assn. for Laboratory Automation 4」、1999年6月、第3号、32〜35頁
【非特許文献2】
Kotitzら、抄録:生物学的結合反応の結合特異的検出のための新規ツールとしての超伝導量子干渉デバイスに基づく磁性ナノ粒子の磁気緩和測定(Superconducting Quantum Interference Device−Based Magnetic Nanoparticle Relaxation Measurement as a Novel Tool for the Binding Specific Detection of Biological Binding Reactions)、「J. Appl. Phys.」、1997年4月、第81巻、4317頁
【非特許文献3】
Kotitzら、「IEEE応用超伝導会議会報(IEEE Transaction on Applied Superconductivity)」、1997年、第7巻、2号、第3版、3678〜3681頁
【非特許文献4】
Kotitzら、「J. Magnetism and Magnetic Materials」、1999年4月、第194巻、第1〜3号、62〜68頁
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、超常磁性粒子を用いて生物学的反応の発生を検出する、またはその結果を定量する方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、平均直径が、1〜約100 nm、好ましくは1〜約60 nm、および最も好ましくは約5nm〜50 nmの範囲である、X線回折および透過型電子顕微鏡によって測定した物理的な大きさを有する超常磁性粒子を、生物反応の少なくとも一つの選択されたまたは疑われる反応物質のための標識物質として用いることを含み、反応物質は、反応物質内または反応物質間での相互作用が起こると、密に充填され、しばしば分子的にクロスリンクした生物有機材料と、結合した超常磁性(SPM)粒子との三次元塊を形成する。そのような塊において、SPM粒子は塊の三方向全てにおいて互いに密に近接しており、その結果、塊を磁界の磁化作用(例えば、強度が約10,000ガウスの磁石によって得られる磁界)に、30秒以下のオーダーで、短期間、好ましくは10秒またはそれ未満のあいだ供すると、密に近接した粒子が磁化する。
【0016】
この磁化は少なくとも20〜30分のあいだに徐々に減衰して、場合によっては、より長く、それが消失する点まで減衰することが実験によって示されている。前述した磁化は、本明細書において「非永続性集合磁化」または「残留磁化」と呼ぶ。この非永続性集合磁化または「残留磁化」は、望ましくは、塊からの磁界の影響を除いた分単位の設定時間内に測定する。
【0017】
本発明の基礎となる研究の際にこの間隔を5分に標準化することによって、同じ同一性特徴(すなわち、粒子の直径、表面処理、およびそれが結合する生体分子の同一性)を有する粒子の標準曲線を構築することができ、これらの粒子と反応し、したがって試験試料中に存在する標的分子の数または濃度を容易に計算できることが判明した。
【0018】
これらの実験において、同じ平均直径範囲の物理的大きさを有し、同じ表面処理を有する超常磁性材料の個々の散在した(stray)粒子は、それらが試験試料の標的分子と実際に反応する分子と同一である生体分子にまず結合するか、または全く結合しないかによらず、磁界を除いた際に測定可能な磁化を保持しなかったことが判明した。それらが磁化を保持しなかったため、超常磁性粒子と生体有機分子との塊状の相互作用塊の非永続性集合磁化を測定する前に、それらを物理的に分離する段階を行う必要はないという結論に達した。後者は、測定可能な磁気記録を生じ、熱効果に対するその感度は低いために、これは理論的である。反応しない超常磁性標識抗体または他の生体分子は、超常磁性標識免疫複合体または他の超常磁性標識反応バイオマスと比較して物理的粒子サイズが小さい。標識抗体または他の生体分子の超常磁性およびその磁化の方向は、熱効果の結果として直ちに散逸しやすく、超常磁性粒子単独の場合のように、超常磁性標識抗体における磁化の方向は、非常に迅速にランダムになる傾向があると考えられている。
【0019】
本明細書および親出願に記述し、考察した初期の実験は、実験的原型測定機器、エリコンプ・マグラブ2000(Ericomp Maglab 2000)によって行い、これは出願人が知識および情報から知る限り、現在市場には出ていない。本出願は、測定機器としてSQUIDを用いて行った類似の研究の考察および説明を加える。この研究は、抗体−抗原結合物のような生体分子結合対の結合物に結合した超常磁性粒子が、生体分子対結合超常磁性粒子をさらに結合してサンドイッチを形成する、例えば、タグをつけた抗体−抗原−抗体のようなサンドイッチを形成するという点において、かつそれらがその形でその期間以降も測定可能な磁化を保持するという点において、結合しない常磁性粒子、および単一の生体分子と結合物を形成する粒子とは異なる挙動を示した。対照的に、結合しない超常磁性粒子、および過剰量に存在するか、またはそうでなければ超常磁性粒子タグ生体分子−生体分子結合パートナー−固定生体分子の「サンドイッチ」(超常磁性粒子タグ抗体−抗原−固定抗体「サンドイッチ」のように)を形成することができない単一の生体分子に結合した分子は、磁化を保持せず、したがって、例えば、タグをつけた抗体−抗原−固定抗体サンドイッチが、その構造において存在する超常磁性粒子タグが測定可能な期間にわたって保持された磁化を示す、クロスリンクした構造から単純に洗浄することによって、容易に分離される。
【0020】
同様に、本明細書に新たに記述されたSQUIDを利用する実験において、その一つの末端で、タグをつけた抗体−抗原−固定抗体サンドイッチが以降記述されるように形成される免疫クロマトグラフィー細片において、これらのサンドイッチ構造における超常磁性タグの磁化は、細片を湿らせた場合では細片を最初に乾燥させてからその磁化を測定する場合より長く、そしてより高い強度で持続することも判明した。この後者の知見は、数回調べたが、予想外であった。
【0021】
本発明に係る方法においては、(1)(a)超常磁性粒子の群のそれぞれに、生物学的結合対のメンバーである同一の生体分子を結合または吸着させる段階、
(b)超常磁性粒子に結合または吸着させた生体分子の生物学的結合パートナーを含む分子を含むか、または含むことが疑われる、液体および固体から選択される試料に、段階(a)の産物を接触させる段階、
(c)段階(a)からの超常磁性粒子−生体分子結合物、または超常磁性粒子−生体分子吸着物を、該試料に存在する如何なる生体結合パートナー分子と反応させて、連結した生体分子と結合した超常磁性粒子とを含む複雑で堅固に結合した三次元塊を形成させる段階、
(d)該塊における超常磁性粒子の磁化を誘導するために必要な最も短い時間、該塊を磁界に曝露した後、直ちに磁界を除去し、それによって該塊における超常磁性粒子が、磁界への暴露後少なくとも20分間持続する測定可能な非永続的集合磁化を協調して示す段階、ならびに以下のいずれかの段階、
(e)定性的な結果のみが望ましい場合に、適した機器によってそのような磁化の存在を確認する段階、または
(f)該非永続的集合磁化の磁気シグナル強度をそれが散逸する前に測定して、それを段階(c)に記載の塊の形成に関与する段階(a)または段階(b)の生体分子の一つの定量的濃度または数に相関させる段階を含む、生体反応を検出する方法であることを特徴とする。
【0022】
本発明に係る方法においては、(2)超常磁性粒子が、X線回折および透過型電子顕微鏡によって測定した場合に平均直径1nm〜約100 nmを有するFe3O4を含む、(1)記載の方法であることを特徴とする。
【0023】
本発明に係る方法においては、(3)それぞれの超常磁性粒子が抗体に結合し、段階(b)の試料が該抗体の特異的結合パートナーである抗原を含む液体試料であって、定量的結果が段階(f)を実行することによって得られる、(2)記載の方法であることを特徴とする。
【0024】
本発明に係る方法においては、(4)段階(d)において磁界に曝露する期間が5〜10秒間であり、X線回折および透過型電子顕微鏡によって測定した超常磁性粒子の平均直径が5nm〜60 nmの範囲である、(3)記載の方法であることを特徴とする。
【0025】
本発明に係る方法においては、(5)試料の抗原含有量が段階(f)において定量される、免疫測定法である(4)記載の方法であることを特徴とする。
【0026】
本発明に係る方法においては、(6)側水路型式で行われる、(5)記載の方法であることを特徴とする。
【0027】
本発明に係る方法においては、(7)免疫クロマトグラフィーアッセイ法の型式で行われる、(6)記載の方法であることを特徴とする。
【0028】
本発明に係る方法においては、(8)垂直流またはフロースルー型式で行われる、(5)記載の方法であることを特徴とする。
【0029】
本発明に係る方法においては、(9)超常磁性粒子が、単一の磁化可能金属の超常磁性粒子、組み合わせた二つの磁化可能金属の超常磁性粒子、または単一の磁化可能金属もしくは組み合わせた二つの磁化可能金属のいずれかの酸化物の超常磁性粒子から選択される粒子を含む、(1)記載の方法であることを特徴とする。
【0030】
本発明に係る方法においては、(10)それぞれの超常磁性粒子が抗体に結合し、段階(b)の試料が該抗体の特異的結合パートナーである抗原を含む液体試料であって、そして段階(f)を行うことによって定量的結果が得られる、(9)記載の方法であることを特徴とする。
【0031】
本発明に係る方法においては、(11)段階(d)において磁界に曝露する期間が5〜10秒間であり、X線回折および透過型電子顕微鏡によって測定した超常磁性粒子の平均直径が5nm〜50 nmの範囲である、(10)記載の方法であることを特徴とする。
【0032】
本発明に係る方法においては、(12)試料の抗原含有量が段階(f)において定量される、免疫測定法である(11)記載の方法であることを特徴とする。
【0033】
本発明に係る方法においては、(13)側水路型式で行われる、(12)記載の方法であることを特徴とする。
【0034】
本発明に係る方法においては、(14)免疫クロマトグラフィーアッセイ法の型式で行われる、(13)記載の方法であることを特徴とする。
【0035】
本発明に係る方法においては、(15)垂直流またはフロースルー型式で行われる、(12)記載の方法であることを特徴とする。
【0036】
本発明に係る方法においては、(16)X線回折解析および透過型電子顕微鏡によって決定されるスピネル構造を示す超常磁性粒子が、組み合わせた二つの磁化可能金属の酸化物の超常磁性粒子を含む、(9)記載の方法であることを特徴とする。
【0037】
本発明に係る方法においては、(17)それぞれの超常磁性粒子が抗体に結合し、段階(b)の試料が該抗体の特異的結合パートナーである抗原を含む液体試料であって、そして段階(f)を行うことによって定量的結果が得られる、(16)記載の方法であることを特徴とする。
【0038】
本発明に係る方法においては、(18)段階(d)において磁界に曝露する期間が5〜10秒間であり、X線回折および透過型電子顕微鏡によって測定した超常磁性粒子の平均直径が5nm〜50 nmの範囲である、(17)記載の方法であることを特徴とする。
【0039】
本発明に係る方法においては、(19)試料の抗原含有量が段階(f)において定量される、免疫測定法である(18)記載の方法であることを特徴とする。
【0040】
本発明に係る方法においては、(20)側水路型式で行われる、(19)記載の方法であることを特徴とする。
【0041】
本発明に係る方法においては、(21)免疫クロマトグラフィーアッセイ法の型式で行われる、(20)記載の方法であることを特徴とする。
【0042】
本発明に係る方法においては、(22)垂直流またはフロースルー型式で行われる、(19)記載の方法であることを特徴とする。
【0043】
本発明に係る方法においては、(23)同一の生体分子を段階(a)において超常磁性粒子に吸着させる、(2)記載の方法であることを特徴とする。
【0044】
本発明に係る方法においては、(24)段階(d)において磁界に曝露する期間が5〜10秒間であり、X線回折および透過型電子顕微鏡によって測定した超常磁性粒子の平均直径が5nm〜50 nmの範囲である、(23)記載の方法であることを特徴とする。
【0045】
本発明に係る方法においては、(25)免疫測定法である、(24)記載の方法であることを特徴とする。
【0046】
本発明に係る方法においては、(26)側水路型式で行われる、(25)記載の方法であることを特徴とする。
【0047】
本発明に係る方法においては、(27)免疫クロマトグラフィーアッセイ法の型式で行われる、(26)記載の方法であることを特徴とする。
【0048】
本発明に係る方法においては、(28)垂直流またはフロースルー型式で行われる、(26)記載の方法であることを特徴とする。
【0049】
本発明に係る方法においては、(29)超常磁性粒子が、超常磁性粒子、組み合わせた二つの磁化可能金属の超常磁性粒子、または単一の磁化可能金属もしくは組み合わせた二つの磁化可能金属のいずれかの酸化物の超常磁性粒子から選択される粒子を含む、(23)記載の方法であることを特徴とする。
【0050】
本発明に係る方法においては、(30)X線回折分析および透過型電子顕微鏡によって決定されるスピネル構造を示す超常磁性粒子が、組み合わせた二つの磁化可能金属の酸化物の超常磁性粒子を含む、(23)記載の方法であることを特徴とする。
【0051】
本発明に係る方法においては、(31)段階(f)が、段階(e)の代わりに行われる、(1)記載の方法であることを特徴とする。
【0052】
本発明に係る方法においては、(32)(1)記載の段階(b)において参照されるように、所定の生物学的結合パートナーの異なる濃度をそれぞれ含む一連の試料について繰り返し行われる方法であって、(1)記載の段階(d)に記載される塊の非永続性集合磁化からの磁気シグナル強度の段階(f)における測定が、(1)記載の段階(c)および(d)のそれぞれに記載される塊の磁界に対する曝露を除去した時間から同じ時間間隔でそれぞれの試料に関して均一に行われる、(31)記載の方法であることを特徴とする。
【0053】
本発明に係る方法においては、(33)(1)記載の段階(b)に記載されるように、所定の生物学的結合パートナーの分子の濃度または数と、(32)に記載のように得られた一連の試料に関して均一な時間間隔で段階(f)におけるシグナルを測定することによる、(1)記載の段階(c)および段階(d)に記載されるそれを含む塊の非永続的集合磁化の磁気シグナル強度とのあいだに一度相関が確立されれば、同じ生物学的結合パートナーの分子の未知濃度または数を含む如何なる試料について(31)記載の方法を行う場合はいつでも、段階(f)において同じ均一な時間間隔が固守される、(31)記載の方法であることを特徴とする。
【0054】
本発明に係る方法においては、(34)X線回折および透過型電子顕微鏡によって測定した超常磁性粒子の平均直径が1nm〜60 nmの範囲である、(1)記載の方法であることを特徴とする。
【0055】
本発明に係る方法においては、(35)(a)超常磁性粒子の群のそれぞれに、生物学的結合対のメンバーである同一の生体分子を結合または吸着させる段階、
(b)超常磁性粒子に結合または吸着させた生体分子の生物学的結合パートナーを含む分子を含むか、または含むことが疑われる、液体および固体から選択される試料に、段階(a)の産物を接触させる段階、
(c)段階(a)からの超常磁性粒子−生体分子結合物、または超常磁性粒子−生体分子吸着物を、該試料に存在する如何なる生体結合パートナー分子と反応させて、連結した生体分子と結合した超常磁性粒子とを含む複雑で堅固に結合した三次元塊を形成させる段階;
(d)該塊における超常磁性粒子の磁化を誘導するために必要な最も短い期間、磁界に該塊を曝露した後、磁界を直ちに除去する段階、ならびに
(e)該塊の磁気シグナル強度を、その減衰期間を検出するために、適した機器によって一定期間のあいだ一定間隔で測定する段階含む、生体反応を検出する方法であることを特徴とする。
【0056】
本発明に係る方法においては、(36)段階(a)の産物が免疫クロマトグラフィー(「ICT」)細片の一端に支持され、その細片がそのもう一端で、段階(a)において超常磁性粒子に吸着された分子と同一の固定された非結合生体分子からなる捕獲域を提供し、そして該産物を、段階(b)において、段階(a)の生体分子の生物学的結合パートナーを含むことが疑われる液体試料に接触させ、液体試料は、段階(a)の産物を拾い上げて、それを該細片に沿って、段階(c)において超常磁性粒子タグ生体分子−生物学的結合パートナー−固定生体分子の複雑で堅固に結合した三次元塊が形成される該捕獲域に流し、該三次元塊を含むICT細片の一部が細片から切断されて、(35)記載の段階(d)および(e)を行うあいだ湿潤状態で維持される、(35)記載の方法であることを特徴とする。
【0057】
本発明に係る方法においては、(37)(a)超常磁性粒子の群のそれぞれに、生物学的結合対のメンバーである同一の生体分子を結合または吸着させ、クロマトグラフィー上で該細片に沿って流れる液体試料に接触させて、採取し、該液体試料と共に該細片に沿って流れるように、得られた結合物を免疫クロマトグラフィー(「ICT」)細片の試料を受ける末端近傍の位置で貯蔵する段階、
(b)段階(a)に記載される同一の生体分子の生物学的結合パートナーを含むことがわかっているか、または含むことが疑われる液体試料を、ICT細片の試料を受ける末端に加えて、クロマトグラフィー上で該細片に沿って流し、段階(a)において形成されて移動可能に貯蔵された結合物を採取し、該試料と該結合物とを該細片に沿って共に流して、流れるにつれて超常磁性粒子−生体分子−生物学的結合パートナーのさらなる結合物を形成させる段階、
(c)段階(b)の流動塊を、該生物学的結合パートナーと反応することが知られている固定された生体分子の予め貯蔵された線条に接触させて、連結した生体分子−生物学的結合パートナー反応産物と、堅固に結合した超常磁性粒子とを含む複雑で堅固に結合した三次元塊を該線条に沿って形成する段階、
(d)該堅固に結合した三次元塊が沿って形成される線条を含むICT細片の部分を、切断または他の適した機械的手段によって、湿潤状態で該細片の残りから分離する段階、
(e)分離した部分を湿潤状態で維持して、該超常磁性粒子の磁化を誘導するためにそれを磁界の影響下に置く段階、および
(f)該磁界定数を維持しながら、同じ磁界の影響下で湿潤状態で細片を維持しながら、所望の間隔または一連の間隔で、該粒子の集合永続磁化を測定する段階含む、生体反応を検出する方法であることを特徴とする。
【0058】
【発明の実施の形態】
本発明に従って、如何なる程度の残留磁化も維持するには個々に小さすぎる超常磁性粒子を、可能な限り短い期間、好ましくは10秒またはそれ未満、および30秒以下、強度約10,000ガウスの磁界の作用に暴露すると、測定可能な非永続性の集合磁化を獲得することが示されている、すなわち、例えば標識した超常磁性抗体−抗原−固定抗体「サンドイッチ」の塊、標識した血小板の凝固塊、クロマトグラフィーによって分離したタンパク質塊等のような、塊状になった生物材料を密に充填した三次元塊に組み入れた場合の、集合して相互作用した三次元バイオマスの集合的磁化を獲得することが示されている。
【0059】
生化学を含む生物学的反応の標識として超常磁性粒子を用いることで、例えば、様々なアッセイ系において現在用いられている多くの標識に対して実質的な長所が提供される。例えば、超常磁性粒子は、強磁性粒子とは対照的に、残留磁化を示さず、磁界の影響を受けるまで磁気特性を示さない。したがって、それらは、金属コロイド、酵素、化学発光剤、放射活性微量元素等を含む、一般的に用いられる標識材料の多くとは対照的に実質的に無制限に貯蔵安定性である。
【0060】
その安定性のために、磁化を励起するために十分な強度の磁界に曝露されない限り、それらは他の物質と混合し易く、液体に浮遊させ易く、その他、扱い易い。
【0061】
本発明の意味において、認められたように非永続的な集合磁化は、試験試料における標的生体分子の濃度または数の一次関数である測定可能な現象である。しかし、一連の試験、すなわち、異なる濃度で行う標的検体分子の試験、標準曲線を作製するために行う試験、試料に存在する濃度を決定するために既に作製された標準曲線を信頼する意図で行う試験等において同等の結果を得るためには、この磁化を誘導する磁界を除去後に同じ時間間隔で非永続的集合磁化を測定するよう注意しなければならない。
【0062】
粒子の大きさ、粒子の表面特徴、磁界の強度、および磁化段階にかける時間は、生物有機材料の最終産物塊において捕獲される磁化粒子と結合する粒子との平均距離、ならびに非永続的な磁化が持続する時間の長さおよびそれが減衰する速度において、何らかの役割を有するであろうと考えられている。同様に、磁化全体の測定を、磁化段階からの他の何らかの均一な時間間隔(実施例3およびエリコンプ機器が利用される他の研究で選択される磁化段階後5分間隔のみならず、SQUID機器を含む研究で選択されるようなより短い期間)で行う場合、少なくともこれまで調べた系では、結合した粒子数と標的検体または他の標的分子の濃度との相関が得られうる速度で減衰が起こるように思われる。磁化全体の測定においては、存在する可能性がある「プラットフォーム」または生体マトリクスに応じて、推定する必要がある如何なるバックグラウンド磁化の測定値をも大きく上回る記録が生じるような間隔で測定が行われるように、注意しなければならない。さらに、磁化全体の測定に関して異なる間隔を選択する前に、非永続的な集合磁化の減衰速度が、同じ処置を行ったことがある超常磁性粒子の一貫したパターンに従うということを確実にする必要がある。
【0063】
本明細書において用いられるように、「超常磁性粒子」とは、相互反応する生物有機材料の塊において共に密接に会合して密に充填した場合に磁化可能であるが、残留磁気を保持せず、そして磁化を試みた後に個々に測定しても残留磁気を示さない粒子を意味する。これらの粒子は、容易に磁化可能であることが知られている鉄、コバルト、カドミウム、亜鉛、マグネシウム、マンガン等のような純粋な金属、酸化鉄、CoFe2O4、MgFe2O4、および塊そのものを鉄、亜鉛、ニッケル、カドミウム、コバルト等のような磁界の影響を受ける場所に置いた場合に容易に磁化可能となることが知られている他の金属酸化物を含んでもよい。例えば、X線回折および透過型電子顕微鏡によって調べた際にスピネル構造を示す、鉄およびその酸化物ならびに他の金属との配合物、およびその酸化物も同様に利用可能である。純粋な金属は、平均直径が数ナノメートル内に限定される物理的な大きさの範囲内である場合に限って超常磁性であることに注意しなければならない。純粋な金属の超常磁性粒子も同様に化学的に不安定であるが、対応する超常磁性粒子の酸化物は比較的不活性であり、より広い物理的な大きさの範囲内でその超常磁性を維持する。
【0064】
これらの超常磁性粒子は、生物有機材料と本来反応性ではなく、しばしば望ましくは、それらをモニターすべき、アッセイすべき、またはそうでなければ位置を特定して定量すべき標的分子の結合パートナーと反応させる物質によってコーティングされる。そのようなコーティングのための様々な方法および材料は、様々なアッセイ系において用いられているインサートまたは「ディップスティック」を含む、ガラスビーズおよび固相ポリマーを含むポリマーまたはガラスをコーティングするために過去に用いられている。同じコーティング法および材料は、生化学を含む生物学的反応の最終産物を検出するために用いられる超常磁性粒子をコーティングするために有用である。タンパク質等が、例えば酸化鉄等の上に直接吸着される様々な吸着法もまた周知であり、それらも同様に粒子の反応性を改善するために本発明において利用してもよい。
【0065】
超常磁性粒子は、外部磁界に曝露した場合に永続的な残留磁化を獲得する粒子を含む、強磁性材料および、強磁性材料の0.001倍弱い正の磁化率を有する常磁性材料とは区別される。超常磁性材料の磁化率は、強磁性材料と常磁性材料のあいだに存在し、粒子は、本明細書において強磁性と常磁性粒子の中間体であると言及する。超常磁性系は緩和時間が遅く、すなわちそれらは磁化状態から非磁化状態へとゆっくり復帰することを示す。中心となる挙動超磁性緩和時間とは粒子の緩和が、一つの方向からもう一つの方向へとジャンプするために要する平均時間である。本出願の基礎となる本研究において用いた粒子は、X線回折および透過型電子顕微鏡によって測定したところ、平均直径が5〜15 nmであった。それらは、X線回折および透過型電子顕微鏡によって確認すると、スピネル構造を有する純粋なFe3O4で構成されていた。
【0066】
超常磁性材料が残留磁化を示さないことは、物理学者に知られている。超常磁性材料のヒステリシスループ(すなわち、磁界強度に対して磁化をプロットすることによって得られたプロット)は、曲線様であり、典型的に図2および2Aに示すものと類似する。これは、強磁性材料の典型的なヒステリシスループ(図1)および常磁性材料について得られた直線のヒステリシスプロットとは対照的である。最も通常、超常磁性粒子は、X線回折および透過型電子顕微鏡によって測定した場合、物理的な大きさが50 nm未満のオーダー、しばしば、30 nmまたはそれ未満の小さい平均直径を有するが、いくつかの系では、超常磁性特性を有するより大きい大きさの粒子が認められている。(磁界から除去後のその大きさおよび挙動はいずれも、800 nmおよびそれより大きい粒子はアデルマン(Adelmann)らの論文において強磁性であって、超常磁性ではないとの示唆が挿話的に認められている)。なおさらに、磁界に供した場合にそれらが示す可能性がある磁化は、それが全く散逸するまで時間と共に減衰することは超常磁性粒子の典型である。最後に、超常磁性粒子は、ある程度の磁気の秩序化を有し、すなわちそれらは非磁化状態の非対電子を有するいくつかの原子を含む多様な大きさの集団からなるサブドメイン構造と呼ばれるものを有するが、集団は、それぞれの原子または他の構造単位が真の磁気モーメントを付与する非対電子を有する磁区と呼ばれるより大きい集団を特徴とする強磁性材料の「磁区構造(domain structure)」と比較すると小さく、まばらである。これらの後者の材料において、それぞれの磁区は、その磁区に存在する全ての非対電子のベクターの総和である方向性磁気作用を示す。
【0067】
要約すると、強磁性材料は強い磁気秩序化を有し、超常磁性材料は何らかの磁気秩序化を有するが、強磁性材料よりかなり弱い。超常磁性材料における磁気秩序化の存在は、中性子回折測定によって確認されている。チェン(Chen)らの「超常磁性MgFe2O4ナノ粒子の共沈殿による合成(Synthesis of Superparamagnetic MeFe2O4 Nanoparticles by Coprecipitation)」(J. Magnetism and Magnetic Materials、第94巻、1〜7頁(1999))を参照のこと。常磁性材料は磁気秩序化を有しない。
【0068】
物理学者が「強磁性」、「超常磁性」、および「常磁性」材料を認識する場合の類似性および差に関する良い技術的説明に関しては、チェン(Chen)らの「Mg2FeO4スピネルフェライトナノ結晶のサイズ依存的超常磁性特性(Size−dependent Superparamagnetic Properties of Mg2FeO4 Spinel Ferrite Nanocrystallites)」、Appl. Phys. Letters.、73巻、3156〜8頁(1998)を参照のこと。
【0069】
超常磁性粒子と密接に会合した生物有機材料を含む集合した三次元反応産物において非永続的な集合磁化を測定できることは、これらの反応産物の比較的安定なマクロ構造に帰因する可能性があり、マクロ構造は、取り込まれた粒子をその場に保持して、磁界に曝露されることによって付与される磁化の減衰を持続させる。しかし、出願人は、本発明に関する実験的研究において認められた再現可能な現象についてのこの、または他の如何なる科学的説明を確立しておらず、したがって、如何なる特定の説明にも拘束されることを意図しない。
【0070】
本発明は、少なくとも免疫測定法、DNAプローブ、オリゴヌクレオチドプローブ、クロマトグラフィーによる分子の分離、および存在する標的分子の量を定量するために望ましいその他の生物反応を含む、インビトロ生物反応の実質的に無制限のスペクトルの増強を提供する。本発明は、特定のインビボ生物反応をモニターする場合にも有用となる可能性があると考えられる。本発明の検出系は、免疫測定法全般、特に免疫クロマトグラフィーおよび他の「側水路」アッセイ法およびいわゆる「フロースルー」アッセイ法、すなわち、反応物質が共に運ばれる垂直方向の流動段階を含むアッセイ法において有益に用いられる。
【0071】
ミッドウェストサイエンティフィック社(Midwest Scientific Co.)の2000年10月のニューズレターにおいて、シャーク・バイテス(Shark Bytes)は、オハイオ州立大学で現在開発中のアッセイの型について記述しており、このアッセイ法は、コンパクトディスクプレーヤーによって回転するコンパクトディスク(「CD」)に小さいリザーバーとチャンネルとを備え、標的検体を含むことが疑われる医学試料を試験反応物質の小プールと混合させる。そのような試験プラットフォーム上の小プールに存在することが疑われる検体の超常磁性粒子タグ結合パートナーを含めて、オハイオ州のCDプレーヤーシステムに含まれる予定のコンピューターにより迅速に実行、評価できる非常に有用なアッセイ法が得られるであろう。このコンピューターは、外部磁界によって付与される非永続的な集合磁化をデジタル型で読みとって、この記録を標準曲線に対応する保存情報と相関させるように容易にプログラムすることができる。免疫測定法の当業者は、関連するCDプレーヤーコンピューターとCD1枚との組み合わせは、例えば、CDの異なる「プール」領域に存在する超常磁性粒子に結合した異なる標的検体に関して異なる抗体を提供することによって、単一の試験試料の一部でいくつかのアッセイ法を同時に行うように容易に適合させることができることを認識するであろう。
【0072】
CDの他に、超常磁性粒子タグ生体分子を試験試料中で標的生体分子と反応させてもよい他の「プラットフォーム」材料は、本発明の範囲内で行われる研究において有用であると考えられる。下記の特定の例が示すものの他に、予備研究において特に調査された可能性のある例は、バルサの木(balsa wood)およびガラスである。バルサの木を用いると、材料が、本質的に非磁性であって非磁化性である場合であっても、そのその毛細管現象によって非常に大きい標準偏差を示す非永続的集合磁化の記録が得られる可能性がある。これらの毛細管を非磁化プラスチックまたはウシ血清アルブミン、他のタンパク質、ポリエチレングリコール、または先行技術において記載された「ディップスティック」型の免疫測定装置において毛細管を遮断することが周知である他の物質によって充填すると、バルサの木は、プラットフォームとしてより許容されるようになるであろうと考えられる。ガラスは、適当なバックグラウンドの記録が得られる限り、毛細管の問題もなく、満足のゆくプラットフォーム材料であることが判明し、ほとんどのスライドガラスが磁界に曝露した場合に低い程度に磁化可能となるために十分な鉄を含むという事実を補償することができる。このため、一つの反応物質を本発明に従って超常磁性粒子によって標識する生物反応が、ガラスをプラットフォームとして行われる場合、バックグラウンドシグナルを決定して、それを試料の記録から差し引く必要がある。
【0073】
非永続性の集合磁化を測定するために、様々な機器を用いてもよい。この点において、いくつかの異なる研究開発グループが、高解像度の磁気記録技術およびコンピューターディスクドライブ技術から収集した知識を応用する比較的低コストの測定機器を開発中である。これらの一つは、エリコンプ・マグラブ2000であり、その少なくとも一つの初期の原型版が先に引用したアデルマン(Adelman、J.Assn. for Lab. Automation)の論文に説明されている。もう一つは、2000年4月4日に交付された米国特許第6,046,585号に記載されたクアンタムデザインインク社(Quantum Design, Inc.)の機器である。別のクアンタムデザインインクの機器は、2001年6月7日に公表された国際公開公報第01/40790号に記載されている。
【0074】
以下の特定の実施例は、本特許出願の代理人であるビナックスインク社(Binax, Inc.)から販売されているイヌ糸条虫の免疫クロマトグラフィー(「ICT」)アッセイ法において、金コロイドの代わりに本発明に係る超常磁性標識を用いることを説明するものである。
【0075】
【実施例】
実施例1−超常磁性粒子のためのコーティング剤の選択
超常磁性粒子は、イヌ糸条虫(「CHW」)に対する抗体等の、特定の抗体に共有カップリングできるように、遊離のカルボキシル官能基を有する試薬によってコーティングすることができる。したがって、最初の研究は、この目的のために選択されるコーティング材料を確認するために行った。
【0076】
ICTアッセイ法の操作が成功するためには流動学的特性が重要であり、かつ金コロイド標識を用いた過去の経験では、より小さい粒子が流動学的に優れていることが示されている理由から、直径10 nmのFe3O4粒子をこの研究のために選択した。それらの大きさは、X線回折および透過型電子顕微鏡によって確認した。
【0077】
米国特許第5,547,682号に記載されるコーティング法を用いて、2つのポリマーコーティング材料を超常磁性粒子の異なるロットについて調べた。これらの粒子の一つのロットを、コンドロイチン硫酸A(「CSA」)によってコーティングし、他のロットを小さいポリアクリル酸(「sPAA」)によってコーティングした。
それぞれの場合において、コーティングした粒子の浮遊液は、動的光散乱によって測定すると、直径が40〜60 nmであった。CSAコーティングおよびsPAAコーティングした超常磁性粒子はいずれもさらに試験を行ったところ、CSAコーティング粒子は安定性および抗体に対する結合能に優れていることが示された。その全てがsPAAコーティングであり、それに市販の抗体ベチルが結合した異なる鉄濃度を有する3組の粒子に関して、振動試料磁力計(「VSM」)試験によって測定したヒステリシスループを図2に示す。非コーティング型のこれらの粒子は、実施例3の開始材料であった粒子と同じである。図2では、超常磁性材料の典型的なヒステリシス曲線の形状が示され、同様にこれらの粒子が残留磁化を示さないことが確認される。図2Aは、SQUID機器による(黒四角の曲線)、およびVSM(白丸の曲線)による超常磁性10 nm Fe3O4のコーティング粒子について行ったヒステリシス測定を示す。同様に、カルボキシ多糖類抗体を結合した同じコーティング粒子のVSMによって作製したヒステリシス測定のプロットも図2Aに示す。3つにおいては全て、典型的な形状の超常磁性材料のヒステリシス挙動が示され、粒子が残留磁化示さないことが確認される。
【0078】
実施例2−超常磁性粒子標識抗体の調製
実施例1において調製したCSAコーティング超常磁性粒子を、CHW抗原に関する市販のビナックスICT試験の製造に用いられた抗CHW抗体と同一の抗イヌ糸条虫(「CHW」)抗体に共有カップリングさせて、実施例3において使用するまで、10 mg/mlウシ血清アルブミンを含む燐酸緩衝生理食塩液に浮遊させた。
【0079】
実施例3−超常磁性標識を用いた CHW の ICT アッセイ法の実施
ニトロセルロースのICT流路試験細片を、CHWに関してビナックス社から販売されているICTアッセイ法で用いられる細片と同じように処置した。これらの細片は、流路試験細片の重なり合う反対側の末端の吸着床成分に貼り合わせてディップスティック型の装置に組み入れた。CHW抗原を含む一連の溶液を抗原濃度100 pg/ml〜200 ng/mlの範囲で調製した。これらの抗原溶液のそれぞれ190 μlを新しいポリスチレン96穴マイクロタイタープレートの異なるウェルに分配した。これらの試料に、実施例2のCSAコーティングした超常磁性粒子標識抗CHW抗体5μlを加えた。標識抗体/抗原溶液混合物は室温で15分間インキュベートした。このインキュベーションの直後に、ディップスティック装置の試料受け入れ末端をそれぞれの標識抗体/抗原溶液混合物に加えて、混合物を捕獲域に流した。捕獲域において細片に結合する固定した非標識ウサギポリクローナル抗CHW抗体は、そこで抗原−超常磁性標識抗体結合物と反応して、固定抗体−抗原−超常磁性標識抗体の「サンドイッチ」を捕獲ラインに沿って形成する。ICT細片をICT装置から15分後に取り出して、10,000ガウスの磁界に10秒間それぞれ曝露した。磁界を除去して5分後、各細片を、捕獲ラインが検出器の視野に見えるようにエリコンプ・マグラブ2000装置に入れて、その非永続的集合磁化を読みとった。
【0080】
それぞれの抗原溶液は、記述のようにICT試験において1試料あたり2個ずつ試験した。約1ng/ml以上の既知濃度を有する双方のシリーズの試料に関する非永続性集合磁化の記録を、図3において抗原濃度に対してグラフにした。試験の1試料あたり2個ずつのシリーズにおいて、用いたICT装置の捕獲ラインでの免疫複合体のFe含有量は、シグマケミカル社(Sigma Chemical Co.)からの市販のフェリチン試験を用いて化学熱量測定法によって決定した。図4に示すように、熱量測定化学試験の結果および磁化の記録は、抗原濃度ng/mlに対してFe3O4としてμg/mlで計算した鉄濃度のプロットとよく相関した。
【0081】
本実施例において実行したようにICT試験において、試料中の抗原と反応しない流路閾値で当初貯蔵された如何なる標識抗体も、捕獲域を通過して、その域から上流に存在するもう一つのパッドの位置に流れる。これらの未反応の常磁性粒子標識抗体を10,000ガウスの磁界の作用に10秒間供して、5分間放置してからエリコンプマグラブ2000機器のセンサー域に置いたところ、測定可能な磁化を示さないことが判明した。
【0082】
前述の実施例の結果から、相対的磁気単位(「RMU」)での磁気の記録と抗原濃度(標的検体)との関係は、抗原1ng/ml〜抗原150 ng/mlの範囲で本質的に一次関数であることが決定された。実行したCHWアッセイ法の2つのシリーズのそれぞれに関して、抗原濃度ng/mlに対する相対的磁気単位のプロット、図3を参照のこと。しかし、機器のノイズは、抗原濃度が1ng/ml未満である試料の記録に大きい標準偏差を引き起こした。これを図5の、pg/mlでの抗原濃度に対する相対的磁気単位の測定値のプロットに示す。加えた抗原200 pg/mlを有するICT片は、その抗原が、塊において回収される標識抗体−抗原−固定抗体サンドイッチに組み入れられて、10,000ガウスの磁界に10秒間供し、その後5分放置すると、記録することができる非永続的集合磁化を示したという事実は、金コロイド標識の代わりに超常磁性標識を用いることによって、試験の感度が有意に増強されることを、それにもかかわらず示している。
【0083】
ノイズが減少して改善された機器では、記述の超常磁性標識の物理的感度はFe3O4として計算したFe 0.1 ng、または約10−18/モルに達することは明白であるが、広い動的感度の範囲は、約1〜106相対単位のあいだに入り、これは存在する可能性がある様々な生物マトリクスからの干渉に対しておそらく高い抵抗性を有する。
【0084】
実施例4
実施例3の最初の1〜3文目に記載したように、ディップスティックタイプの装置を調製した。イヌ糸条虫の市販のビナックスアッセイ法の標的抗原であるイヌ糸条虫抗原100 ng/ml、150 ng/mlおよび200 ng/mlをそれぞれ含む溶液を調製して、新しいポリスチレンマイクロタイタープレートの個々のウェルに分配した。それぞれの試料に、実施例2に記載したようにCSAコーティング超常磁性粒子標識抗CHW抗体5μlを加えた。そこから得られた標識抗体/抗原混合物のそれぞれを室温で15分間インキュベートした後、ディップスティック装置の試料を受ける末端をそれぞれのウェルに加えて、ディップスティック片に沿ったその捕獲域でのクロマトグラフィーに混合物を供し、捕獲域で超常磁性標識抗体−抗原−固定抗体組成物の「サンドイッチ」を捕獲ラインに沿って形成させた。15分後、ディップスティック装置をウェルから取り出して、そのディップスティック装置の捕獲ラインの全てを含むそれぞれのICT片の部分を切断して、乾燥させ、SQUID内で1テスラ(「T」)(すなわち、10,0000エルステッド、「10,000ガウス」とも呼ばれる)の磁界に10秒間曝露した。次に、磁界のスイッチを切り、3分半後、それぞれの部分の磁気シグナルの測定を行った。実験が基づく前提は、捕獲ラインにおいて形成された抗体−抗原−固定抗体「サンドイッチ」に結合した粒子を含む超常磁性ナノ粒子の全ての磁気モーメントを、適用した磁界によって磁界の方向に並置させるということであった。磁界のスイッチを切ると、「サンドイッチ」に結合していない粒子は、急速にその当初の非配置状態に復帰するが、サンドイッチの連結した構造に結合した粒子は復帰が遅い。記録までの5.0分時間間隔は、エリコンプ機器による実験において、測定までの時間の遅延(time−lag)に対応する。
【0085】
これらの実験の結果を表1に示す:
【表1】
「磁気記録」は、電磁単位(emu)である。
【0086】
別のシリーズの実験は、最初の記録を3.5分に行ったこと以外は、全く同じに行った、3.5分とはSQUIDの磁界が1テスラから0に復帰するまでに必要な時間であり、この後に4.0分で2回目の記録を行い、4.5分で3回目の記録を行った。結果を表2に示し、空欄は、記録を残さなかったことを示している。
【表2】
【0087】
表3は、当初の溶液における抗原レベルがそれぞれ、50 ng/ml、100 ng/mlおよび200 g/mlであった別のシリーズの実験の結果を示す。他の全ての局面において、このシリーズの実験は、その結果を表2に示す実験と全く同じに行った。
【表3】
【0088】
さらなるシリーズの実験は、(1)溶液の抗原レベルがそれぞれ、1ng/ml、10 ng/ml、および200 ng/mlであったこと、および(2)乾燥した部分ではなくて湿った部分について記録を行ったこと以外は、表2および3において記録を得た実験と同じように行った。結果を表4に示す。
【表4】
【0089】
実施例5
現在利用可能な多くの機器は一定の磁界に限って操作し、磁界は存在する超常磁性粒子を磁化するために最初に適用され、測定のあいだも残っているに違いないことから、試験全体を通してSQUIDを1テスラの一定の磁界で維持して、実施例4の表1、2、3、および4のそれぞれに示した実験と同じように平行した実験を行うことを決定した。以下の表1Aは、表1における対応する抗原濃度の試料と同一に調製した試料に関して1テスラの一定磁界下で得られた記録を示す。
これらの試料は、表1にその記録を示す試料と同様に、それぞれの試料を磁界に最初10秒間曝露後、5.0分で測定した:
【表1A】
【0090】
表2Aは、一定の磁界が全体を通して維持される、表2の試料と同一に調製した試料について得られた記録を示す。この表において、記録#1は、それぞれの試料を一定の磁界に最初10秒間暴露後3.5分に得たが、#2の記録は、4.0分で得て、記録#3は4.5分で得た。
【表2A】
【0091】
表3Aは、表3の試料と同一に調製された試料について得られた記録を示し、記録は表2Aに明記した同じ磁界および間隔で得た。
【表3A】
【0092】
表4Aは、表4の記録を得た対応する試料と全く同じように調製した湿潤部分について同じ磁界下で得た記録を示す。
【表4A】
【0093】
実施例4に示す様々なデータにおいて、それぞれがICT片の捕獲域を含む湿潤部分について得た表4の記録は、非永続的集合磁化が長期間にわたってより大きい程度の強度に保持され、少なくともSQUID機器によって測定を行った場合、対応する乾燥試料より、これらの「湿潤部分」または「湿潤片」試料ではより顕著な用量依存性を示す。これは、図7および8を比較することによってより容易に認められ、図7では、表1における乾燥片の記録#1と#2に関して、抗原濃度に対するM、すなわちの電磁単位、のデータをグラフに示し、表4の湿潤片記録#1に関して、データを同様にグラフに示す。
【0094】
意外にも、一定磁界でSQUIDにおいて記録を得た実施例5のデータも同様に、対応する乾燥試料より「湿潤部分」または「湿潤片」試料に関してはるかに顕著な用量依存的反応を示す。この場合も、表4Aからの湿潤片記録を同様にグラフに示した図10と比較して、表1Aの乾燥片の記録#1および#2に関して、抗原濃度に対する先に定義したMをグラフに示した図9において、容易に認められうる。
【0095】
これらの知見は、調べる試料を湿潤状態で維持すると、特にノイズに対するシグナルの比を最小限にして、したがって感度を最大限にすることに関して、優れた性能を得ることができることを示している。この現象は磁化後に測定した非永続的集合磁化および磁界の除去後の測定のみならず、測定のあいだ一定の磁界を用いるといった、より一般的な測定系にも関係する。
【0096】
本発明は、イヌの疾患であるイヌ糸状虫(Dirofilaria immitis)の原因物質の抗原に対して特異的な周知の免疫診断系の状況において例示してきたが、本発明により広い範囲の応用がもたらされ、測定することが難しいもしくは不可能であるとこれまで思われていた観察現象の結果が大きく改善され、または正確な定量的測定が可能となることは、免疫化学および/または生物学の当業者に容易に明らかとなると思われる。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限されると解釈される。
【0097】
【発明の効果】
本発明により、超常磁性粒子を用いて生物学的反応の発生を検出する、またはその結果を定量する方法が提供された。
【図面の簡単な説明】
添付の図面は以下の通りである:
【図1】図1は、文献から得た典型的な強磁性材料に関するヒステリシス曲線の略図である。略図において、Hは適用した磁界をエルステッドで表し、σはそこから得られた磁化を表す。磁化の飽和は、σsによって表し、磁界を除去後に残っている残留または磁化をσrで表す。σrをゼロにするために必要な逆磁界は保磁力Hcによって表す。
【図2】図2は、小さいポリアクリル酸によってコーティングした後、ベチルと呼ばれる市販の抗体に反応させた超常磁性粒子について測定したヒステリシスを重ね合わせたプロットである。そのような三つの測定は、粒子の浮遊液について測定した異なる3つの鉄濃度、すなわち2.4 mg/ml(プロット上の●)、1.0 mg/ml(プロット上の■)、および0.3 mg/ml(プロット上の▲)の同一に処置した粒子上で行った。プロットにおいて、Mはemu(電磁単位)/cc(「cm3」)で表した総磁化を表し、Hは適用した磁界をエルステッドで表し、Hcは磁化を負荷するため(ゼロの線から右方向)、または磁化を逆転させるため(ゼロの線から左方向)に必要な保磁力をエルステッドで表したものである。図2Aは、ポリマーをコーティングした(すなわち小さいポリアクリル酸コーティングまたはコンドロイチン硫酸Aコーティング)超常磁性Fe3O4粒子上で2つの異なる機器測定技術を用いて、重なり合わせたヒステリシス測定の同様のプロットであり、コーティング前の粒子は本明細書に記載の実験的研究において用いたものと同一であり、ヒステリシス測定は振動試料磁力計(「VSM」)によって、CPS抗体に結合したFe3O4の超常磁性粒子について行った。図2Aにおいて、SQUID機器を用いて行ったポリマーコーティングした超常磁性Fe3O4粒子の測定は、■によって表し;ポリマーをコーティングした超常磁性Fe3O4粒子について行った測定は、○で表し、および超常磁性Fe3O4粒子−抗体結合物の測定は、▲によって表す。
【図3】図3は、ICT装置の捕獲ラインで測定した2つのシリーズの超常磁性粒子−抗原−固定抗体サンドイッチの、抗原濃度ng/mlに対する相対的磁気単位について、測定した磁化をプロットした図である。このタイプのICT装置は、ハワード・チャンドラー(Howard Chandler)の米国特許出願番号第07/706,639号、現在では米国特許第6,168,956号、またはその様々な係属特許および出願の如何なるものにも記載され、その全てがスミスクラインディアクノスティック社(Snith Kline Diagnostics, Inc)に譲渡されるが、本発明の代理人であるビナックスインクに対し、広い物質領域に関する免疫アッセイ法のために独占的に認可された。これらのデータは実施例3に記載の研究から得た。
【図4】図4は、実施例3において用いた超常磁性粒子標識のFe3O4としてμg/mlで計算されたFe濃度を、測定したCHW抗原濃度ng/mlに対してプロットした図である。このデータは、実施例3に記載した研究から得た。
【図5】図5は、抗原濃度pg/mlに対する相対的磁気単位について、測定した磁化をプロットした図である。同様に、実施例3に記載した研究からのデータを体現している。
【図6】図6は、本明細書に記述した実験的研究において用いた超常磁性Fe3O4粒子(パターンA)および上記の2つのポリマーの一つによりコーティングした後の超常磁性Fe3O4粒子(パターンB)の粒子サイズを測定して重なり合わせた結果を示すX線回折略図である。
【図7】図7は、実施例4の表2の記録1および2(試料シリーズ1および2)からの乾燥片データについて、抗原濃度に対し電磁単位でMをプロットした図である。
【図8】図8は、実施例4の表4の記録1シリーズからの湿潤片データを用いて、抗原濃度に対し同じ単位でMをプロットした図である。
【図9】図9は、実施例5の表2Aの試料の記録1および2シリーズの乾燥片データから、図7と同様にプロットした図である。
【図10】図10は、実施例5の表4Aの試料の記録1シリーズの湿潤片データから、図8と同様にプロットした図である。[0001]
This application was filed on Oct. 20, 2001, which is a continuation-in-part of U.S. Patent Application No. 09 / 692,463, filed October 20, 2000, but now abandoned. This is a continuation-in-part of pending US patent application Ser. No. 09 / 978,105.
[0002]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to novel detection systems that recognize and / or monitor biological reactions, including biochemistry, and in particular immunochemical reactions. Introducing superparamagnetic forces into this system effectively facilitates the accurate detection of the extent of such a reaction based on the concentration or number of molecules of a single reactant involved in the reaction. The invention covers other areas where biological reactions are currently observed or measured, including immunoassays, chromatographic separation of molecules, nucleic acid probe analysis, pesticide residue analysis, oligonucleotide probes, and biochemistry, or still It relates to a variety of in vitro applications, including areas not reported but where such observations and measurements can be usefully performed.
[0003]
[Prior art]
According to various references, certain colloidal metal particles, and especially gold colloids, can be used as identifiers for unusual cellular or molecular entities that may be present in biological tissues, and for various immunoassays, nucleic acid probe analysis, chromatography Separation by oligonucleotide, monitoring of biological reactions, identification of organisms causing one or more diseases, possible participation in a specific biological reaction or disrupting the normal function of such a reaction Tags for biomolecules containing biochemistry in the identification of specific specific entities, identification of entities that elicit pathological responses, and myriad other specific applications for similar information on bio / biochemical properties It is described to be used as.
[0004]
The use of colloidal gold to tag these reactions may be done with care and with the addition of complex conditions and steps to provide somewhat quantitative property information. However, these colloidal gold tags are more easily used than qualitative attempts to obtain quantitative information with them, and generally produce more accurate and useful results. In another aspect, colloidal gold exhibits significant advantages as a tag material, especially when the goal is to use it to identify specific biological molecules or entities, but only colloidal gold tags Obtaining reliable quantitative information from the assays used and other reactions is often a very difficult and time consuming task.
[0005]
There are many suggestions regarding the use of magnetic beads or particles as labels for biological reactions, assuming that the magnetic field sensor produces a record that can determine, for example, the size of the molecule or the yield of the desired end product. Has been made. See, for example, Adelmann, US Pat.
[0006]
Adelman magazine article states that off-the-shelf magnetic beads are “residual [sic] magnetized, ie permanently magnetizable (page 33), and their residual magnetic field quantifies polynucleotides and other bound targets. In that example, what is called a bead is one that is unusually large in size, on the order of 800 nm, and some that is 4 microns in size. Such large beads, because of their rheological properties, are not easily moved through the normal somewhat viscous medium where such reactions occur, and also because such reactions are Often they do not flow easily along a matrix such as cellulose derivatives, paper, wood, glass etc. In the paper, scientists from biomedical and biotechnology laboratories bound to target whole cells, DNA, or proteins when using magnetic beads. It has long been recognized that there is a need to separate excess unbound beads from beads, and this separation is performed by subjecting the mixture to a fixed magnetic field that attracts unbound beads (Id. Both the permanent magnetization of these beads and the situation where a fixed magnetic field attracts an excessive amount of beads strongly suggests that the bead features are ferromagnetic and not superparamagnetic. is doing.
[0007]
US Pat. No. 6,057,086, for example, proposes to use a magnetoresistive element similar to that used to read magnetic tapes or disks in electronic and computer applications, for example, It is described that about 20 × 20 μm (6th paragraph, 34th line) is measured in order to detect a large number of particles per element (also distinguished from the proposed one-element-one-element mode). This magnetoresistive element is first pre-coated with an insulator to covalently bind a binding molecule specific for the target molecule. The element prepared in this way may be ferromagnetic, ferrimagnetic, or superparamagnetic after being placed in a flow cell to which a liquid sample containing the target molecule is added, but specific binding to the target molecule. Add a suspension of particles 1-5 nm in diameter with a molecular coating. The specification describes that each magnetoresistive element has the purpose of counting particles that bind to the target molecule, and before activating the magnetoresistive sensing element, using a magnetic device such as an electromagnet It is disclosed to remove particles that adhere to each other (7th paragraph,
[0008]
Various other methods using magnetic or paramagnetic beads to measure the target substance in the sample have been described as well. See, for example, Rapoport, US Pat. No. 6,057,031, which is characterized as a paramagnetic, diamagnetic, or ferromagnetic labeling material (“paramagnetic”) that binds at least partially to a target substance. Measuring the change in magnetic susceptibility of a liquid sample using a conductor when the latter, which represents oxygen, which may be present, is subjected to an applied magnetic field.
[0009]
The German group Kotits has shown that ferromagnetic (including ferrimagnetic) nanoparticles can be used to tag various biomolecules. See Kotitz et al., Non-Patent Document 2, at the 41st Annual Conference on Magnetic Materials and Magnetic Materials held in Atlanta, Georgia in November 1996. It relates to published academic papers and related patent document 4, claiming the German priority date of January 27, 1995 and naming the same four inventors as the abstract authors. Similarly, further academic papers from the same group published in Non-Patent Document 3 are closely related to these published abstracts and US patents, the first paper was August 1996, Pittsburgh, Pennsylvania. Was presented at the 1996 Conference on Applied Superconductivity, and the group later published a paper as Non-Patent Document 4. In all four of these references, the group studied ferromagnetic nanoparticles containing ferrimagnetism rather than superparamagnetic particles. Three of these articles, including US patents, relate to the detection of analytes labeled with these ferromagnetic materials using a detection method that the authors (inventors) call “magnetic relaxation measurements”. SQUIDS measures the time in milliseconds after ferromagnetic particles are subjected to at least partial rearrangement of their magnetic moments, both after exposure to a magnetic field, usually done in a magnetically shielded environment, and after removal of the magnetic field. Used for.
[0010]
The IEEE bulletin paper relates to using a SQUID to measure the remanent magnetization of a sample in the absence of an external magnetic field. More specifically, this paper describes a method for coupling monoclonal antibodies against type III collagen to dextran-coated ferromagnetic iron oxide nanoparticles with an average diameter of 13 nm. At the same time, the polystyrene tube was incubated with a PBS solution of type III collagen, thereby adsorbing this antigenic material to the wall of the tube.
[0011]
Ferromagnetic nanoparticle labeled monoclonal antibody in ferrofluid was added to these prepared tubes and incubated for 60 minutes. Each tube was exposed to a magnetic field for 10 seconds. Next, the residual magnetism was measured in a tube filled with ferrofluid, and the measurement was performed in a magnetic shielding environment. The tubes were then decanted and washed 3 times with PBS, and the remanence was measured again for each. The results showed no change in residual signal compared to the results obtained while the tube was filled with ferrofluid. From this, all unbound particles, ie particles not involved in the antibody-antigen reaction, can be ignored regardless of whether they first react with the monoclonal antibody alone to form “blocked particles”. It was concluded that the residual effect that was possible and was only observed with the particle-targeted antibody bound to the antigen adsorbed on the cell wall. Moreover, this measured remanence was found to be a linear function of antigen concentration on the tube wall.
[0012]
In the present invention, individual superparamagnetic particles of physical size exhibiting an average diameter of 1 to about 100 nm, preferably 1 to about 60 nm, and most preferably 5 nm to 50 nm are not permanently magnetizable. (Thus, it does not have the remanence described in the IEEE literature) but it is nevertheless long enough to make a very useful measurement with a large amount of information when closely packed into a connected bio-organic matrix. Includes the discovery of obtaining a lasting non-permanent magnetization effect.
[0013]
[Patent Document 1]
US Pat. No. 5,656,429
[Patent Document 2]
US Pat. No. 5,981,297
[Patent Document 3]
US Pat. No. 5,978,694
[Patent Document 4]
US Pat. No. 6,027,946
[Non-Patent Document 1]
Adelman, L.M. "J. Assn. For Laboratory Automation 4", June 1999, No. 3, pp. 32-35.
[Non-Patent Document 2]
Kotitz et al., Abstract: Magnetic Conductivity Measurement of Magnetic Nanoparticles Based on Superconducting Quantum Interference Devices as a Novel Tool for Binding-Specific Detection of Biological Binding Reactions Tool for the Binding Specific Detection of Biological Binding Reactions), “J. Appl. Phys.”, April 1997, 81, 4317.
[Non-Patent Document 3]
Kotitz et al., "IEEE Transaction on Applied Superconductivity", 1997, Vol. 7, No. 2, 3rd edition, pages 3678-3681
[Non-Patent Document 4]
Kotitz et al., “J. Magnetics and Magnetic Materials”, April 1999, Vol. 194, Nos. 1-3, 62-68.
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a method for detecting the occurrence of a biological reaction or quantifying the result using superparamagnetic particles.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to physical properties measured by X-ray diffraction and transmission electron microscopy, wherein the average diameter ranges from 1 to about 100 nm, preferably from 1 to about 60 nm, and most preferably from about 5 nm to 50 nm. Using a superparamagnetic particle having a size as a labeling substance for at least one selected or suspected reactant of a biological reaction, wherein the reactant is capable of interacting within or between reactants. When it occurs, it forms a three-dimensional mass of closely packed, often molecularly cross-linked bio-organic materials and associated superparamagnetic (SPM) particles. In such a mass, the SPM particles are in close proximity to each other in all three directions of the mass, so that the mass is subjected to the magnetizing action of the magnetic field (for example, a magnetic field obtained by a magnet having a strength of about 10,000 Gauss). When placed on the order of 30 seconds or less and for a short period of time, preferably 10 seconds or less, particles in close proximity are magnetized.
[0016]
Experiments have shown that this magnetization gradually decays for at least 20-30 minutes, and in some cases, decays to a point where it disappears. The magnetization described above is referred to herein as “non-permanent collective magnetization” or “residual magnetization”. This non-persistent collective magnetization or “residual magnetization” is preferably measured within a set time in minutes excluding the influence of the magnetic field from the mass.
[0017]
By normalizing this interval to 5 minutes during the study underlying the present invention, particles having the same identity characteristics (ie, particle diameter, surface treatment, and the identity of the biomolecule to which it binds). It has been found that a standard curve can be constructed and reacts with these particles, thus easily calculating the number or concentration of target molecules present in the test sample.
[0018]
In these experiments, individual scattered particles of superparamagnetic material having the same average diameter range physical size and the same surface treatment are molecules that actually react with the target molecules of the test sample. It was found that it did not retain measurable magnetization when the magnetic field was removed, regardless of whether it bound first or not to the same biomolecule. Conclusion that because they did not retain magnetization, it was not necessary to physically separate them before measuring the non-permanent collective magnetization of the massive interaction mass of superparamagnetic particles and bioorganic molecules Reached. This is theoretical because the latter results in measurable magnetic recording and its sensitivity to thermal effects is low. Non-reacting superparamagnetic labeled antibodies or other biomolecules have a smaller physical particle size compared to superparamagnetic labeled immune complexes or other superparamagnetic labeled reaction biomass. The superparamagnetism of labeled antibodies or other biomolecules and the direction of their magnetization are easily dissipated immediately as a result of thermal effects, and the direction of magnetization in superparamagnetically labeled antibodies is very rapid, as is the case with superparamagnetic particles alone. Are thought to tend to be random.
[0019]
The initial experiments described and discussed in this specification and the parent application were performed by an experimental prototype measuring instrument, the
[0020]
Similarly, in experiments utilizing the SQUID newly described herein, an immunochromatographic cell is formed at one end of which a tagged antibody-antigen-fixed antibody sandwich is formed as described hereinafter. On the strip, the magnetization of the superparamagnetic tag in these sandwich structures is longer when the strip is moistened than when the strip is first dried and then measured for its magnetization, and may persist at a higher intensity. found. This latter finding was investigated several times and was unexpected.
[0021]
In the method according to the present invention, (1) (a) binding or adsorbing the same biomolecule which is a member of a biological binding pair to each group of superparamagnetic particles,
(B) the product of step (a) on a sample selected from a liquid and a solid that contains or is suspected of containing a biological binding partner of a biomolecule bound or adsorbed to a superparamagnetic particle Contacting the stage,
(C) The superparamagnetic particle-biomolecule conjugate or superparamagnetic particle-biomolecule adsorbate from step (a) is reacted with any biobinding partner molecule present in the sample to bind to the linked biomolecule. Forming a complex and tightly coupled three-dimensional mass comprising the superparamagnetic particles produced,
(D) after exposing the mass to the magnetic field for the shortest time necessary to induce the magnetization of the superparamagnetic particles in the mass, immediately removing the magnetic field, thereby causing the superparamagnetic particles in the mass to Cooperatively showing measurable non-persistent collective magnetization lasting at least 20 minutes after exposure, and any of the following steps:
(E) confirming the presence of such magnetization by suitable equipment if only qualitative results are desired, or
(F) the biomolecule of step (a) or step (b), which measures the magnetic signal intensity of the non-permanent collective magnetization before it dissipates and which is involved in the formation of the mass as described in step (c) A method for detecting a biological reaction, comprising the step of correlating to one quantitative concentration or number.
[0022]
In the method according to the present invention, (2) Fe having an average diameter of 1 nm to about 100 nm when the superparamagnetic particles are measured by X-ray diffraction and a transmission electron microscope.3O4The method according to (1), comprising:
[0023]
In the method according to the present invention, (3) each superparamagnetic particle binds to an antibody, and the sample in step (b) is a liquid sample containing an antigen that is a specific binding partner of the antibody, Is obtained by executing step (f), characterized in that it is a method according to (2).
[0024]
In the method according to the present invention, the period of exposure to the magnetic field in (4) step (d) is 5 to 10 seconds, and the average diameter of the superparamagnetic particles measured by X-ray diffraction and a transmission electron microscope is 5 nm to 60. The method according to (3), which is in the range of nm.
[0025]
The method according to the present invention is characterized in that (5) the method is described in (4), which is an immunoassay method in which the antigen content of the sample is quantified in step (f).
[0026]
The method according to the present invention is characterized in that it is a method according to (5), which is carried out in (6) side channel type.
[0027]
The method according to the present invention is characterized in that it is a method according to (6), which is carried out in the form of (7) immunochromatography assay.
[0028]
The method according to the present invention is characterized by (8) the method according to (5), which is carried out in a vertical flow or flow-through type.
[0029]
In the method according to the present invention, (9) a superparamagnetic particle is composed of a single magnetizable metal superparamagnetic particle, two combined magnetizable metal superparamagnetic particles, or a single magnetizable metal or two combined The method according to (1), comprising particles selected from superparamagnetic particles of an oxide of one of two magnetizable metals.
[0030]
In the method according to the present invention, (10) each superparamagnetic particle binds to an antibody, and the sample of step (b) is a liquid sample containing an antigen that is a specific binding partner of the antibody; The method according to (9), wherein a quantitative result is obtained by performing f).
[0031]
In the method according to the present invention, the period of exposure to the magnetic field in (11) step (d) is 5 to 10 seconds, and the average diameter of the superparamagnetic particles measured by X-ray diffraction and a transmission electron microscope is 5 nm to 50. The method according to (10), which is in the range of nm.
[0032]
The method according to the present invention is (12) the method according to (11), which is an immunoassay method in which the antigen content of the sample is quantified in step (f).
[0033]
The method according to the present invention is the method according to (12), wherein the method is performed in (13) side channel type.
[0034]
The method according to the present invention is characterized in that it is a method according to (13), which is carried out in the form of (14) immunochromatography assay.
[0035]
The method according to the present invention is characterized by (15) the method according to (12), which is carried out in a vertical flow or flow-through type.
[0036]
In the method according to the present invention, (16) superparamagnetic particles having a spinel structure determined by X-ray diffraction analysis and a transmission electron microscope include superparamagnetic particles of two magnetizable metal oxides combined. (9) The method is described.
[0037]
In the method according to the invention, (17) each superparamagnetic particle binds to an antibody, the sample of step (b) is a liquid sample containing an antigen that is a specific binding partner of the antibody, and The method according to (16), wherein a quantitative result is obtained by performing f).
[0038]
In the method according to the present invention, the period of exposure to the magnetic field in (18) step (d) is 5 to 10 seconds, and the average diameter of the superparamagnetic particles measured by X-ray diffraction and a transmission electron microscope is 5 nm to 50. The method according to (17), which is in the range of nm.
[0039]
The method according to the present invention is (19) the method according to (18), which is an immunoassay method in which the antigen content of the sample is quantified in step (f).
[0040]
The method according to the present invention is the method according to (19), wherein the method is carried out in (20) side channel type.
[0041]
The method according to the present invention is characterized in that it is a method according to (20), which is carried out in the form of (21) immunochromatographic assay.
[0042]
The method according to the present invention is (22) the method according to (19), which is carried out in a vertical flow or flow-through type.
[0043]
The method according to the present invention is characterized in that (23) the same biomolecule is adsorbed to superparamagnetic particles in step (a).
[0044]
In the method according to the present invention, the period of exposure to the magnetic field in (24) step (d) is 5 to 10 seconds, and the average diameter of the superparamagnetic particles measured by X-ray diffraction and a transmission electron microscope is 5 nm to 50. It is the method of (23) description which is the range of nm.
[0045]
The method according to the present invention is characterized in that it is the method according to (24), which is (25) an immunoassay.
[0046]
The method according to the present invention is the method according to (25), wherein the method is performed in (26) side channel type.
[0047]
The method according to the present invention is characterized in that it is a method according to (26), which is carried out in the form of (27) immunochromatographic assay.
[0048]
The method according to the present invention is (28) a method according to (26), which is carried out in a vertical flow or flow-through type.
[0049]
In the method according to the present invention, (29) the superparamagnetic particles are any of superparamagnetic particles, superparamagnetic particles of two magnetizable metals combined, or a single magnetizable metal or two magnetizable metals combined. It is the method of (23) description including the particle | grains selected from the superparamagnetic particle | grains of these oxides.
[0050]
In the method according to the present invention, (30) superparamagnetic particles having a spinel structure determined by X-ray diffraction analysis and transmission electron microscope include superparamagnetic particles of two magnetizable metal oxides combined. (23) It is the method of description.
[0051]
The method according to the present invention is characterized in that (31) step (f) is performed in place of step (e).
[0052]
In the method according to the present invention, as referred to in step (b) described in (32) (1), the method is repeated for a series of samples each containing different concentrations of a given biological binding partner. Thus, the measurement in step (f) of the magnetic signal intensity from the non-permanent collective magnetization of the mass described in step (d) described in (1) is the same as in steps (c) and (d) described in (1) The method according to (31), wherein the method is uniformly performed on each sample at the same time interval from the time when the exposure to the magnetic field of the mass described in each is removed.
[0053]
In the method according to the present invention, as described in step (b) described in (33) (1), the concentration or number of molecules of a predetermined biological binding partner, and as described in (32) By measuring the signal in step (f) at a uniform time interval with respect to the resulting series of samples, non-permanent of the mass containing it as described in step (c) and (d) as described in (1) Once the correlation is established between the magnetic signal strength of the aggregate magnetization and whenever the method described in (31) is performed on any sample containing an unknown concentration or number of molecules of the same biological binding partner, the step ( The method according to (31), wherein the same uniform time interval is adhered to in f).
[0054]
The method according to the present invention is (34) the method according to (1), wherein the average diameter of the superparamagnetic particles measured by X-ray diffraction and a transmission electron microscope is in the range of 1 nm to 60 nm. To do.
[0055]
In the method according to the present invention, (35) (a) a step of binding or adsorbing the same biomolecule which is a member of a biological binding pair to each of the group of superparamagnetic particles,
(B) the product of step (a) on a sample selected from a liquid and a solid that contains or is suspected of containing a biological binding partner of a biomolecule bound or adsorbed to a superparamagnetic particle Contacting the stage,
(C) The superparamagnetic particle-biomolecule conjugate or superparamagnetic particle-biomolecule adsorbate from step (a) is reacted with any biobinding partner molecule present in the sample to bind to the linked biomolecule. Forming a complex and tightly bound three-dimensional mass comprising the superparamagnetic particles produced;
(D) immediately removing the magnetic field after exposing the mass to the magnetic field for the shortest period necessary to induce magnetization of the superparamagnetic particles in the mass; and
(E) A method for detecting a biological reaction, comprising the step of measuring the magnetic signal intensity of the mass at regular intervals for a certain period with a suitable device in order to detect the decay period.
[0056]
In the method according to the invention, (36) the product of step (a) is supported on one end of an immunochromatographic (“ICT”) strip, the strip is on the other end, and superparamagnetic in step (a). Providing a capture zone consisting of immobilized unbound biomolecules identical to the molecules adsorbed to the particles, and wherein the product comprises in step (b) a biological binding partner of the biomolecule of step (a) The liquid sample is brought into contact with the suspected liquid sample and the liquid sample picks up the product of step (a) and passes it along the strip in step (c) to the superparamagnetic particle tag biomolecule-biological binding partner. The step according to (35), wherein a flow is passed through the capture zone where a complex and tightly bound three-dimensional mass of fixed biomolecules is formed, a portion of the ICT strip containing the three-dimensional mass is cut from the strip; Wet during (d) and (e) It is maintained in the state, characterized in that it is a method of (35) wherein.
[0057]
In the method according to the present invention, (37) (a) each of the superparamagnetic particles is bound or adsorbed with the same biomolecule which is a member of a biological binding pair, and the strip is chromatographed on the strip. The resulting conjugate is collected in contact with a liquid sample that flows along and along the strip along with the liquid sample, near the end receiving the sample of the immunochromatographic (“ICT”) strip. Storing in position,
(B) adding a liquid sample known or suspected of containing a biological binding partner of the same biomolecule described in step (a) to the end receiving the sample of the ICT strip; Flow along the strip on chromatography, collect the mobilized and stored conjugate formed in step (a), and flow the sample and the conjugate together along the strip Forming additional conjugates of superparamagnetic particles-biomolecules-biological binding partners as they flow,
(C) contacting the fluid mass of step (b) with a pre-stored filament of immobilized biomolecules known to react with the biological binding partner and linking the biomolecule-biology Forming a complex and tightly bound three-dimensional mass along the striation comprising a biological binding partner reaction product and tightly bound superparamagnetic particles;
(D) separating the portion of the ICT strip containing the striations along which the tightly bound three-dimensional mass is formed from the rest of the strip in a wet state by cutting or other suitable mechanical means. Stage,
(E) maintaining the separated portion in a wet state and placing it under the influence of a magnetic field to induce magnetization of the superparamagnetic particle; and
(F) measuring the aggregate permanent magnetization of the particles at a desired interval or series of intervals while maintaining the magnetic constant and maintaining the debris in the wet state under the influence of the same magnetic field. It is the method of detecting.
[0058]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In accordance with the present invention, superparamagnetic particles that are individually too small to maintain any degree of remanent magnetization can be applied to a magnetic field of as short as possible, preferably 10 seconds or less, and no more than 30 seconds, with a strength of about 10,000 Gauss. Has been shown to acquire a measurable non-permanent collective magnetization, ie, a labeled superparamagnetic antibody-antigen-fixed antibody “sandwich” mass, a labeled platelet clot Acquiring the collective magnetization of three-dimensional biomass that interacts together when incorporated into a densely packed three-dimensional mass, such as protein mass separated by chromatography, etc. It is shown.
[0059]
The use of superparamagnetic particles as labels for biological reactions, including biochemistry, provides substantial advantages over many labels currently used, for example, in various assay systems. For example, superparamagnetic particles, in contrast to ferromagnetic particles, do not exhibit remanent magnetization and do not exhibit magnetic properties until affected by a magnetic field. They are therefore virtually unlimited storage-stable as opposed to many commonly used labeling materials, including metal colloids, enzymes, chemiluminescent agents, radioactive trace elements, and the like.
[0060]
Because of their stability, they are easy to mix with other materials, float in liquids, and otherwise easy to handle unless exposed to a magnetic field of sufficient strength to excite magnetization.
[0061]
In the sense of the present invention, as observed, non-persistent collective magnetization is a measurable phenomenon that is a linear function of the concentration or number of target biomolecules in a test sample. However, a series of tests, i.e. tests of target analyte molecules at different concentrations, tests to generate a standard curve, with the intention to rely on a standard curve already created to determine the concentration present in the sample In order to obtain an equivalent result in a test or the like, care must be taken to measure the non-permanent collective magnetization at the same time interval after removing the magnetic field that induces this magnetization.
[0062]
The size of the particles, the surface characteristics of the particles, the strength of the magnetic field, and the time taken for the magnetization phase are the average distance between the magnetized particles that are captured in the end product mass of the bioorganic material and the particles that are bound, as well as non-permanent It is thought that it will have some role in the length of time it lasts and the rate at which it decays. Similarly, the measurement of the overall magnetization is not limited to any other uniform time interval from the magnetization phase (Example 5 and the 5-minute interval after the magnetization phase selected in other studies in which the ellicomp instrument is utilized, as well as the SQUID instrument). In a shorter period of time, such as selected in studies involving), at least in the systems examined so far, the decay will be at a rate that can provide a correlation between the number of bound particles and the concentration of the target analyte or other target molecule. Seems to happen. In measuring the overall magnetization, depending on the “platform” or biological matrix that may be present, measurements are made at intervals that result in recordings that greatly exceed any background magnetization measurements that need to be estimated. So be careful. Furthermore, before choosing different intervals for the overall magnetization measurement, it is necessary to ensure that the decay rate of the non-permanent collective magnetization follows a consistent pattern of superparamagnetic particles that have undergone the same procedure. is there.
[0063]
As used herein, “superparamagnetic particles” are magnetizable when closely packed together in a mass of interacting bioorganic materials, but do not retain residual magnetism. , And particles that do not exhibit remanence when measured individually after attempting magnetization. These particles are pure metals such as iron, cobalt, cadmium, zinc, magnesium, manganese, etc., known to be easily magnetizable, iron oxide, CoFe2O4MgFe2O4And other metal oxides known to be easily magnetized when placed in a magnetically affected place such as iron, zinc, nickel, cadmium, cobalt, etc. . For example, iron and its oxides and blends with other metals and their oxides, which exhibit a spinel structure when examined by X-ray diffraction and transmission electron microscopy, can be used as well. It should be noted that a pure metal is superparamagnetic only if the average diameter is within a physical size range limited to a few nanometers. Pure metal superparamagnetic particles are chemically unstable as well, but the corresponding superparamagnetic particle oxides are relatively inert and exhibit their superparamagnetism within a wider physical size range. maintain.
[0064]
These superparamagnetic particles are not inherently reactive with bioorganic materials, and often are desirable to bind target molecule binding partners that should be monitored, assayed, or otherwise localized and quantified. Coated with the substance to be reacted. Various methods and materials for such coatings have been used in the past to coat polymers or glasses, including glass beads and solid phase polymers, including inserts or “dipsticks” used in various assay systems. It is used. The same coating methods and materials are useful for coating superparamagnetic particles that are used to detect end products of biological reactions, including biochemistry. Various adsorption methods in which proteins or the like are adsorbed directly onto, for example, iron oxide are also well known and may also be utilized in the present invention to improve particle reactivity.
[0065]
Superparamagnetic particles are distinguished from ferromagnetic materials, including particles that acquire permanent remanent magnetization when exposed to an external magnetic field, and paramagnetic materials that have a positive magnetic susceptibility that is 0.001 times weaker than ferromagnetic materials. Is done. The magnetic susceptibility of superparamagnetic materials exists between ferromagnetic and paramagnetic materials, and the particles are referred to herein as intermediates between ferromagnetic and paramagnetic particles. Superparamagnetic systems show a slow relaxation time, i.e., they slowly return from a magnetized state to a non-magnetized state. The central behavioral supermagnetic relaxation time is the average time required for particle relaxation to jump from one direction to another. The particles used in this study, which is the basis of this application, had an average diameter of 5-15 nm as measured by X-ray diffraction and transmission electron microscopy. They are pure Fe with a spinel structure, as confirmed by X-ray diffraction and transmission electron microscopy.3O4Consisted of.
[0066]
It is known to physicists that superparamagnetic materials do not exhibit remanent magnetization. The hysteresis loop of superparamagnetic material (ie, the plot obtained by plotting magnetization against magnetic field strength) is curvilinear and is typically similar to that shown in FIGS. 2 and 2A. This is in contrast to the typical hysteresis loop of ferromagnetic materials (FIG. 1) and the linear hysteresis plot obtained for paramagnetic materials. Most commonly, superparamagnetic particles have a small average diameter on the order of less than 50 nm, often 30 nm or less, as measured by X-ray diffraction and transmission electron microscopy, In this system, larger particles with superparamagnetic properties are observed. (All of its size and behavior after removal from the magnetic field is epitomized by the suggestion that particles of 800 nm and larger are ferromagnetic and not superparamagnetic in the Adelmann et al. Paper. ing). Still further, it is typical for superparamagnetic particles that the magnetizations they can exhibit when subjected to a magnetic field decay with time until they completely dissipate. Finally, superparamagnetic particles have some degree of magnetic ordering, i.e. they are called subdomain structures consisting of a group of diverse sizes containing several atoms with unpaired electrons in an unmagnetized state However, the population is a “domain structure” of a ferromagnetic material characterized by a larger population called a magnetic domain in which each atom or other structural unit has an unpaired electron that imparts a true magnetic moment. Small and sparse compared to. In these latter materials, each magnetic domain exhibits a directional magnetic action that is the sum of all unpaired electron vectors present in that magnetic domain.
[0067]
In summary, ferromagnetic materials have strong magnetic ordering and superparamagnetic materials have some magnetic ordering but are much weaker than ferromagnetic materials. The presence of magnetic ordering in superparamagnetic materials has been confirmed by neutron diffraction measurements. Chen et al., “Superparamagnetic MgFe2O4Synthesis by superprecipitation of nanoparticles (Synthesis of Superparamagnetic MeFe2O4 See "Nanoparticulates by Replication" (J. Magnetism and Magnetic Materials, 94, 1-7 (1999)). Paramagnetic materials do not have magnetic ordering.
[0068]
For a good technical explanation of the similarities and differences when physicists recognize “ferromagnetic”, “superparamagnetic”, and “paramagnetic” materials, see Chen et al., “Mg2FeO4Size-Dependent Superparamagnetic Properties of Mg of Spinel Ferrite Nanocrystals (Size-Dependent Superparamagnetic Properties of Mg2FeO4 Spinel Ferrite Nanocrystals) ", Appl. Phys. Letters. 73, 3156-8 (1998).
[0069]
The ability to measure non-persistent collective magnetization in aggregated three-dimensional reaction products containing bioorganic materials closely associated with superparamagnetic particles may be attributed to the relatively stable macrostructure of these reaction products. The macrostructure holds the entrained particles in place and sustains the decay of magnetization imparted by exposure to a magnetic field. However, Applicant has not established this or any other scientific explanation for the reproducible phenomenon found in experimental studies relating to the present invention and is therefore bound by any particular explanation. Not intended.
[0070]
The present invention substantially includes in vitro biological reactions, including at least immunoassays, DNA probes, oligonucleotide probes, chromatographic separation of molecules, and other biological reactions desirable for quantifying the amount of target molecule present. Provides unlimited spectral enhancement. It is believed that the present invention may also be useful when monitoring certain in vivo biological responses. The detection system of the present invention comprises immunoassays in general, particularly immunochromatography and other “side channel” assays and so-called “flow-through” assays, ie, assays that include a vertical flow step in which reactants are carried together. Useful in law.
[0071]
In the October 2000 newsletter of Midwest Scientific Co., Shark Bytes describes the type of assay currently under development at Ohio State University. The method comprises a compact disc ("CD") that is rotated by a compact disc player with a small reservoir and channel to mix a medical sample suspected of containing the target analyte with a small pool of test reactants. Very useful to be quickly implemented and evaluated by the computer that will be included in the Ohio CD player system, including the superparamagnetic particle tag binding partners of specimens suspected of being in small pools on such test platforms A simple assay would be obtained. The computer can easily be programmed to read non-persistent collective magnetization imparted by an external magnetic field in digital form and correlate this record with stored information corresponding to a standard curve. Those skilled in immunoassay will recognize that the combination of an associated CD player computer and one CD, for example, by providing different antibodies for different target analytes bound to superparamagnetic particles present in different “pool” regions of the CD. It will be appreciated that several assays can be readily adapted to be performed simultaneously on a portion of a single test sample.
[0072]
In addition to CD, other “platform” materials that may allow superparamagnetic particle-tagged biomolecules to react with target biomolecules in a test sample are considered useful in studies conducted within the scope of the present invention. In addition to what the specific examples below show, examples that may have been specifically investigated in preliminary studies are balsa wood and glass. Using balsa wood, even if the material is essentially non-magnetic and non-magnetizable, its capillarity provides a record of non-persistent collective magnetization that exhibits a very large standard deviation. There is a possibility that. Fill these capillaries with non-magnetized plastics or bovine serum albumin, other proteins, polyethylene glycol, or other substances well known to block capillaries in “dipstick” type immunoassay devices described in the prior art The balsa tree would then become more acceptable as a platform. Glass turns out to be a satisfactory platform material without capillary problems as long as a suitable background record is obtained, and most glass slides can be magnetized to a low degree when exposed to a magnetic field. Can compensate for the fact that it contains enough iron. For this reason, when a biological reaction in which one reactant is labeled with superparamagnetic particles according to the present invention is performed on a glass platform, it is necessary to determine the background signal and subtract it from the sample record.
[0073]
Various instruments may be used to measure non-persistent collective magnetization. In this regard, several different research and development groups are developing relatively low cost measuring instruments that apply knowledge gathered from high resolution magnetic recording technology and computer disk drive technology. One of these is the
[0074]
The following specific examples are provided in colloidal gold in an immunochromatographic (“ICT”) assay for canine filamentous worms sold by the representative of the present patent application, Binax, Inc. The use of the superparamagnetic label according to the present invention instead of is described.
[0075]
【Example】
Example 1-Selection of coating agent for superparamagnetic particles
Superparamagnetic particles can be coated with a reagent having a free carboxyl functional group so that it can be covalently coupled to a specific antibody, such as an antibody against canine filamentous worms ("CHW"). Therefore, initial studies were conducted to identify the coating material selected for this purpose.
[0076]
Why rheological properties are important for the successful operation of ICT assays, and past experience with colloidal gold labels has shown that smaller particles are superior in rheology From the 10 nm diameter Fe3O4Particles were selected for this study. Their size was confirmed by X-ray diffraction and transmission electron microscopy.
[0077]
Using the coating method described in US Pat. No. 5,547,682, two polymer coating materials were examined for different lots of superparamagnetic particles. One lot of these particles was coated with chondroitin sulfate A (“CSA”) and the other lot was coated with small polyacrylic acid (“sPAA”).
In each case, the suspension of coated particles was 40-60 nm in diameter as measured by dynamic light scattering. Further testing of both CSA-coated and sPAA-coated superparamagnetic particles showed that the CSA-coated particles were excellent in stability and ability to bind to antibodies. The hysteresis loop measured by the vibrating sample magnetometer (“VSM”) test for three sets of particles, all of which are sPAA coatings and having different iron concentrations bound with the commercially available antibody betil, is shown in FIG. These uncoated particles are the same as the particles that were the starting material of Example 3. In FIG. 2, the shape of a typical hysteresis curve for superparamagnetic materials is shown, as well as confirming that these particles do not exhibit residual magnetization. FIG. 2A shows superparamagnetic 10 nm Fe by SQUID instrument (black square curve) and by VSM (white circle curve).3O4The hysteresis measurement performed about the coating particle of this is shown. Similarly, a plot of hysteresis measurements made by VSM of the same coated particles bound with a carboxypolysaccharide antibody is also shown in FIG. 2A. In all three, the hysteresis behavior of typical shaped superparamagnetic materials is shown, confirming that the particles do not exhibit residual magnetization.
[0078]
Example 2 Preparation of Superparamagnetic Particle Labeled Antibody
The CSA-coated superparamagnetic particles prepared in Example 1 were covalently coupled to the same anti-canine filamentous (“CHW”) antibody as the anti-CHW antibody used in the manufacture of the commercial VINAX ICT test for CHW antigen. The suspension was suspended in phosphate buffered saline containing 10 mg / ml bovine serum albumin until used in Example 3.
[0079]
Example 3-Using a superparamagnetic label CHW of ICT Performing the assay
Nitrocellulose ICT flow path test strips were treated in the same way as the strips used in the ICT assay sold by Vinax for CHW. These strips were assembled into a dipstick-type device by laminating to the opposite end adsorbent bed components of the flow path test strips. A series of solutions containing CHW antigen were prepared at antigen concentrations ranging from 100 pg / ml to 200 ng / ml. 190 μl of each of these antigen solutions was dispensed into different wells of a new polystyrene 96-well microtiter plate. To these samples, 5 μl of the CSA-coated superparamagnetic particle-labeled anti-CHW antibody of Example 2 was added. The labeled antibody / antigen solution mixture was incubated at room temperature for 15 minutes. Immediately following this incubation, the sample receiving end of the dipstick device was added to each labeled antibody / antigen solution mixture and the mixture was allowed to flow into the capture zone. The immobilized unlabeled rabbit polyclonal anti-CHW antibody that binds to the strip in the capture zone then reacts with the antigen-superparamagnetically labeled antibody conjugate, and the immobilized antibody-antigen-superparamagnetically labeled antibody “sandwich” enters the capture line. Form along. ICT strips were removed from the ICT apparatus 15 minutes later and each exposed to a 10,000 Gauss magnetic field for 10 seconds. Five minutes after removing the magnetic field, each strip was placed in the
[0080]
Each antigen solution was tested in duplicate in the ICT test as described. Non-permanent collective magnetization records for both series of samples having a known concentration of about 1 ng / ml and higher are graphed against antigen concentration in FIG. In a series of 2 samples per test, the Fe content of the immune complex at the capture line of the ICT device used was the chemical calorific value using a commercially available ferritin test from Sigma Chemical Co. Determined by measurement method. As shown in FIG. 4, the results of the calorimetric chemical test and the recording of the magnetization are Fe3O4As well as a plot of iron concentration calculated in μg / ml.
[0081]
In the ICT test as performed in this example, any labeled antibody initially stored with a channel threshold that does not react with the antigen in the sample passes through the capture zone and is another pad upstream from that zone. Flowing to the position. These unreacted paramagnetic particle-labeled antibodies were subjected to the action of a magnetic field of 10,000 gauss for 10 seconds, left for 5 minutes and then placed in the sensor area of the
[0082]
From the results of the previous examples, the relationship between magnetic recording in relative magnetic units (“RMU”) and antigen concentration (target analyte) is essentially in the range of 1 ng / ml of antigen to 150 ng / ml of antigen. It was determined to be a linear function. See FIG. 3, a plot of relative magnetic units against antigen concentration ng / ml for each of the two series of CHW assays performed. However, instrument noise caused a large standard deviation in the recording of samples with antigen concentrations below 1 ng / ml. This is shown in the plot of measured relative magnetic units versus antigen concentration in pg / ml in FIG. The ICT strip with added 200 pg / ml of antigen is incorporated into a labeled antibody-antigen-fixed antibody sandwich where the antigen is recovered in the mass, subjected to a magnetic field of 10,000 gauss for 10 seconds and then left for 5 minutes. The fact that they showed a non-persistent collective magnetization that could be recorded nevertheless showed that the sensitivity of the test was significantly enhanced by using superparamagnetic labels instead of colloidal gold labels. ing.
[0083]
In an instrument with improved noise reduction, the physical sensitivity of the described superparamagnetic label is Fe3O4Fe 0.1 ng calculated as or about 10-18Obviously, the wide dynamic sensitivity range is about 1-10.6It enters between relative units, which are probably highly resistant to interference from various biological matrices that may be present.
[0084]
Example 4
A dipstick type device was prepared as described in the first to third sentences of Example 3. A solution containing 100 ng / ml, 150 ng / ml and 200 ng / ml of canine filamentous worm antigen, which is a target antigen of the commercially available binax assay method for canine filamentous worms, was prepared to prepare a new polystyrene microtiter plate. Distribute into individual wells. To each sample, 5 μl of CSA coated superparamagnetic particle labeled anti-CHW antibody was added as described in Example 2. After each of the resulting labeled antibody / antigen mixtures was incubated at room temperature for 15 minutes, the end receiving the sample of the dipstick device was added to each well and chromatographed in its capture zone along the dipstick strip. The mixture was applied to form a “sandwich” of superparamagnetic labeled antibody-antigen-fixed antibody composition along the capture line in the capture zone. After 15 minutes, the dipstick device is removed from the well and the portion of each ICT piece containing all of the dipstick device's capture line is cut and dried, and 1 Tesla (“T”) (ie, “T”) in the SQUID (ie (10,000 Oersted, also called “10,000 Gauss”) for 10 seconds. Next, the magnetic field was switched off, and after 3 and a half minutes, the magnetic signal of each part was measured. The premise of the experiment is that all the magnetic moments of superparamagnetic nanoparticles, including particles bound to the antibody-antigen-immobilized antibody "sandwich" formed in the capture line, are juxtaposed in the direction of the magnetic field by the applied magnetic field. Met. When the magnetic field is switched off, the particles that are not bound to the “sandwich” quickly return to their original non-arranged state, whereas the particles that are bound to the connected structure of the sandwich return slowly. The 5.0 minute time interval until recording corresponds to a time-lag to measurement in an experiment with an Oerlikon instrument.
[0085]
The results of these experiments are shown in Table 1:
[Table 1]
“Magnetic recording” is an electromagnetic unit (emu).
[0086]
Another series of experiments was done exactly the same except that the first recording was made at 3.5 minutes, where 3.5 minutes was the time required for the SQUID field to return from 1 Tesla to 0. After this, the second recording was performed at 4.0 minutes, and the third recording was performed at 4.5 minutes. The results are shown in Table 2, and the blank indicates that no record was left.
[Table 2]
[0087]
Table 3 shows the results of another series of experiments where the antigen levels in the original solution were 50 ng / ml, 100 ng / ml and 200 g / ml, respectively. In all other aspects, this series of experiments was performed exactly the same as the experiments shown in Table 2.
[Table 3]
[0088]
A further series of experiments recorded (1) that the antigen level of the solution was 1 ng / ml, 10 ng / ml, and 200 ng / ml, respectively, and (2) the wet part instead of the dry part. The experiment was performed in the same manner as the experiments obtained in Tables 2 and 3, except that The results are shown in Table 4.
[Table 4]
[0089]
Example 5
Many instruments currently available operate only with a constant magnetic field, which is first applied to magnetize the existing superparamagnetic particles and must remain during the measurement, so throughout the test It was decided to conduct parallel experiments similar to those shown in Tables 1, 2, 3, and 4 of Example 4 with the SQUID maintained at a constant magnetic field of 1 Tesla. Table 1A below shows the records obtained under a constant magnetic field of 1 Tesla for samples prepared identically to the corresponding antigen concentration samples in Table 1.
These samples were measured at 5.0 minutes after first exposing each sample to a magnetic field for 10 seconds, similar to the samples whose records are shown in Table 1:
[Table 1A]
[0090]
Table 2A shows the records obtained for a sample prepared identically to the sample of Table 2 where a constant magnetic field is maintained throughout. In this table,
[Table 2A]
[0091]
Table 3A shows the records obtained for a sample prepared identically to the samples in Table 3, and the records were obtained with the same magnetic field and spacing specified in Table 2A.
[Table 3A]
[0092]
Table 4A shows the records obtained under the same magnetic field for wet parts prepared exactly as the corresponding samples from which the records of Table 4 were obtained.
[Table 4A]
[0093]
In the various data shown in Example 4, the records in Table 4 obtained for each wetted part, each containing the trapping area of the ICT piece, show that the non-persistent collective magnetization is retained at a greater degree of strength over time and at least the SQUID When measured by instrument, these “wet portions” or “wet pieces” samples show a more pronounced dose dependency than the corresponding dry samples. This is more easily seen by comparing FIGS. 7 and 8, in which FIG. 7 graphs data for M, ie, electromagnetic units, against antigen concentration for dry
[0094]
Surprisingly, the data of Example 5 obtained in the SQUID at a constant magnetic field also shows a much more significant dose-dependent response for the “wet part” or “wet piece” sample than the corresponding dry sample. Again, compared to FIG. 10 where the wet strip record from Table 4A is also graphically represented, the previously defined M versus antigen concentration is graphed for the dry
[0095]
These findings show that excellent performance can be obtained if the sample being examined is kept wet, particularly with respect to minimizing the signal to noise ratio and thus maximizing sensitivity. This phenomenon relates not only to non-permanent collective magnetization measured after magnetization and measurement after removal of the magnetic field, but also to more general measurement systems that use a constant magnetic field during the measurement.
[0096]
Although the present invention has been exemplified in the context of well-known immunodiagnostic systems specific to the antigen of the causative agent of the canine disease Dirofilaria immitis, the present invention provides a wide range of applications. The results of observation phenomena that were previously thought to be difficult or impossible to measure have been greatly improved, or accurate quantitative measurements have been made possible by immunochemistry and / or biology. It will be readily apparent to vendors. Accordingly, the scope of the invention should be construed as limited only by the appended claims.
[0097]
【The invention's effect】
The present invention provides a method for detecting the occurrence of a biological reaction using superparamagnetic particles or for quantifying the result.
[Brief description of the drawings]
The attached drawings are as follows:
FIG. 1 is a schematic representation of a hysteresis curve for a typical ferromagnetic material obtained from the literature. In the diagram, H represents the applied magnetic field in Oersted and σ represents the magnetization obtained therefrom. The saturation of magnetization is represented by σs, and the residual or magnetization remaining after removing the magnetic field is represented by σr. The reverse magnetic field required to make σr zero is represented by the coercive force Hc.
FIG. 2 is a superimposed plot of measured hysteresis for superparamagnetic particles coated with small polyacrylic acid and then reacted with a commercially available antibody called betil. Three such measurements consist of three different iron concentrations measured for the suspension of particles: 2.4 mg / ml (● on the plot), 1.0 mg / ml (■ on the plot), and 0 .3 on the same treated particles at 3 mg / ml (▲ on the plot). In the plot, M is emu (electromagnetic units) / cc ("cm3)), H represents the applied magnetic field in Oersted, and Hc to load the magnetization (from the zero line to the right) or to reverse the magnetization (from the zero line to the left) The coercive force required for this is expressed in Oersted. FIG. 2A shows superparamagnetic Fe coated polymer (ie small polyacrylic acid coating or chondroitin sulfate A coating).3O4Similar plots of overlapped hysteresis measurements using two different instrument measurement techniques on the particles, the particles before coating are identical to those used in the experimental studies described herein, and the hysteresis measurements The Fe sample bound to the CPS antibody by a vibrating sample magnetometer (“VSM”)3O4The superparamagnetic particles were used. In FIG. 2A, polymer-coated superparamagnetic Fe performed using a SQUID instrument.3O4Particle measurements are represented by ■; superparamagnetic Fe coated with polymer3O4The measurements performed on the particles are represented by ○ and superparamagnetic Fe3O4The measurement of particle-antibody conjugate is represented by ▲.
FIG. 3 is a plot of the measured magnetization of two series of superparamagnetic particle-antigen-fixed antibody sandwiches measured at the capture line of an ICT device, relative to the magnetic unit relative to antigen concentration ng / ml. It is. This type of ICT device can be any of Howard Chandler's US Patent Application No. 07 / 706,639, now US Pat. No. 6,168,956, or any of its various pending patents and applications. All of which are assigned to Smith Kline Diagnostics, Inc., which is the representative of the present invention for the purpose of immunoassay for a wide range of substances. Authorized exclusively. These data were obtained from the study described in Example 3.
FIG. 4 shows Fe of superparamagnetic particle labeling used in Example 3.3O4Is a plot of the Fe concentration calculated as μg / ml against the measured CHW antigen concentration ng / ml. This data was obtained from the study described in Example 3.
FIG. 5 is a plot of measured magnetization for relative magnetic units versus antigen concentration pg / ml. Similarly, data from the study described in Example 3 is embodied.
FIG. 6 shows superparamagnetic Fe used in the experimental studies described herein.3O4Superparamagnetic Fe after coating with particles (Pattern A) and one of the above two polymers3O4It is a X-ray-diffraction schematic which shows the result of having measured the particle size of particle | grains (pattern B) and overlapping.
7 is a plot of M in electromagnetic units versus antigen concentration for dried strip data from
8 is a plot of M in the same units versus antigen concentration using wet strip data from
FIG. 9 is a plot similar to FIG. 7 from
FIG. 10 is a plot similar to FIG. 8 from the wet piece data of the
Claims (37)
(b)超常磁性粒子に結合または吸着させた生体分子の生物学的結合パートナーを含む分子を含むか、または含むことが疑われる、液体および固体から選択される試料に、段階(a)の産物を接触させる段階、
(c)段階(a)からの超常磁性粒子−生体分子結合物、または超常磁性粒子−生体分子吸着物を、該試料に存在する如何なる生体結合パートナー分子と反応させて、連結した生体分子と結合した超常磁性粒子とを含む複雑で堅固に結合した三次元塊を形成させる段階、
(d)該塊における超常磁性粒子の磁化を誘導するために必要な最も短い時間、該塊を磁界に曝露した後、直ちに磁界を除去し、それによって該塊における超常磁性粒子が、磁界への暴露後少なくとも20分間持続する測定可能な非永続的集合磁化を協調して示す段階、ならびに以下のいずれかの段階、
(e)定性的な結果のみが望ましい場合に、適した機器によってそのような磁化の存在を確認する段階、または
(f)該非永続的集合磁化の磁気シグナル強度をそれが散逸する前に測定して、それを段階(c)に記載の塊の形成に関与する段階(a)または段階(b)の生体分子の一つの定量的濃度または数に相関させる段階を含む、生体反応を検出する方法。(A) binding or adsorbing to each group of superparamagnetic particles the same biomolecule that is a member of a biological binding pair;
(B) the product of step (a) on a sample selected from a liquid and a solid that contains or is suspected of containing a biological binding partner of a biomolecule bound or adsorbed to a superparamagnetic particle Contacting the stage,
(C) The superparamagnetic particle-biomolecule conjugate or superparamagnetic particle-biomolecule adsorbate from step (a) is reacted with any biobinding partner molecule present in the sample to bind to the linked biomolecule. Forming a complex and tightly coupled three-dimensional mass comprising the superparamagnetic particles produced,
(D) after exposing the mass to the magnetic field for the shortest time necessary to induce the magnetization of the superparamagnetic particles in the mass, immediately removing the magnetic field, thereby causing the superparamagnetic particles in the mass to Cooperatively showing measurable non-persistent collective magnetization lasting at least 20 minutes after exposure, and any of the following steps:
(E) confirming the presence of such magnetization with a suitable instrument if only qualitative results are desired, or (f) measuring the magnetic signal strength of the non-permanent collective magnetization before it dissipates. A method for detecting a biological reaction comprising the step of correlating it with one quantitative concentration or number of biomolecules of step (a) or step (b) involved in the formation of the mass described in step (c) .
(b)超常磁性粒子に結合または吸着させた生体分子の生物学的結合パートナーを含む分子を含むか、または含むことが疑われる、液体および固体から選択される試料に、段階(a)の産物を接触させる段階、
(c)段階(a)からの超常磁性粒子−生体分子結合物、または超常磁性粒子−生体分子吸着物を、該試料に存在する如何なる生体結合パートナー分子と反応させて、連結した生体分子と結合した超常磁性粒子とを含む複雑で堅固に結合した三次元塊を形成させる段階、
(d)該塊における超常磁性粒子の磁化を誘導するために必要な最も短い期間、磁界に該塊を曝露した後、磁界を直ちに除去する段階、ならびに
(e)該塊の磁気シグナル強度を、その減衰期間を検出するために、適した機器によって一定期間のあいだ一定間隔で測定する段階含む、生体反応を検出する方法。(A) binding or adsorbing to each group of superparamagnetic particles the same biomolecule that is a member of a biological binding pair;
(B) the product of step (a) on a sample selected from a liquid and a solid that contains or is suspected of containing a biological binding partner of a biomolecule bound or adsorbed to a superparamagnetic particle Contacting the stage,
(C) The superparamagnetic particle-biomolecule conjugate or superparamagnetic particle-biomolecule adsorbate from step (a) is reacted with any biobinding partner molecule present in the sample to bind to the linked biomolecule. Forming a complex and tightly coupled three-dimensional mass comprising the superparamagnetic particles produced,
(D) exposing the mass to the magnetic field for the shortest period necessary to induce magnetization of the superparamagnetic particles in the mass, and immediately removing the magnetic field; and (e) the magnetic signal intensity of the mass, A method for detecting a biological reaction, comprising the step of measuring at regular intervals over a period of time with a suitable device to detect the decay period.
(b)段階(a)に記載される同一の生体分子の生物学的結合パートナーを含むことがわかっているか、または含むことが疑われる液体試料を、ICT細片の試料を受ける末端に加えて、クロマトグラフィー上で該細片に沿って流し、段階(a)において形成されて移動可能に貯蔵された結合物を採取し、該試料と該結合物とを該細片に沿って共に流して、流れるにつれて超常磁性粒子−生体分子−生物学的結合パートナーのさらなる結合物を形成させる段階、
(c)段階(b)の流動塊を、該生物学的結合パートナーと反応することが知られている固定された生体分子の予め貯蔵された線条に接触させて、連結した生体分子−生物学的結合パートナー反応産物と、堅固に結合した超常磁性粒子とを含む複雑で堅固に結合した三次元塊を該線条に沿って形成する段階、
(d)該堅固に結合した三次元塊が沿って形成される線条を含むICT細片の部分を、切断または他の適した機械的手段によって、湿潤状態で該細片の残りから分離する段階、
(e)分離した部分を湿潤状態で維持して、該超常磁性粒子の磁化を誘導するためにそれを磁界の影響下に置く段階、および
(f)該磁界定数を維持しながら、同じ磁界の影響下で湿潤状態で細片を維持しながら、所望の間隔または一連の間隔で、該粒子の集合永続磁化を測定する段階含む、生体反応を検出する方法。(A) Each group of superparamagnetic particles binds or adsorbs the same biomolecule that is a member of a biological binding pair, is contacted with a liquid sample that flows along the strip on chromatography, and is collected Storing the resulting conjugate at a location near the end that receives the sample of the immunochromatographic (“ICT”) strip so that it flows along the strip along with the liquid sample;
(B) adding a liquid sample known or suspected of containing a biological binding partner of the same biomolecule described in step (a) to the end receiving the sample of the ICT strip; Flow along the strip on chromatography, collect the mobilized and stored conjugate formed in step (a), and flow the sample and the conjugate together along the strip Forming additional conjugates of superparamagnetic particles-biomolecules-biological binding partners as they flow,
(C) contacting the fluid mass of step (b) with a pre-stored filament of immobilized biomolecules known to react with the biological binding partner and linking the biomolecule-biology Forming a complex and tightly bound three-dimensional mass along the striation comprising a biological binding partner reaction product and tightly bound superparamagnetic particles;
(D) separating the portion of the ICT strip containing the striations along which the tightly bound three-dimensional mass is formed from the rest of the strip in a wet state by cutting or other suitable mechanical means. Stage,
(E) maintaining the separated portion in a wet state and placing it under the influence of a magnetic field to induce magnetization of the superparamagnetic particle; and (f) maintaining the magnetic field constant while maintaining the same magnetic field. A method of detecting a biological response comprising measuring the aggregate permanent magnetization of the particles at a desired interval or series of intervals while maintaining the debris in a wet state under influence.
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2003
- 2003-05-01 JP JP2003126536A patent/JP2005043049A/en active Pending
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