JP2005042970A - Low nox combustion method and low nox combustion device for boiler furnace - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボイラ火炉の低NOx燃焼方法及び低NOx燃焼装置に係り、具体的には石炭又は油を主燃料とするボイラ火炉において副燃料として廃棄物を熱分解して生成される炭化燃料を混焼することにより低NOx燃焼を図る技術に属する。
【0002】
【従来の技術】
石炭や石油などの化石燃料を主燃料とするボイラにおいては、窒素酸化物(以下NOxと称す)の排出量を低減するため、(1)排ガス混合、(2)多段燃焼、(3)火炎分割、(4)燃料転換、(5)触媒による還元、(6)炭化水素、アンモニア等還元性ガスなどによる気相還元による低NOx化が、種々が施されている(特許文献1)。
【0003】
しかし、(1)〜(3)の方法では十分な低NOx効果が得られない。(4)の燃料転換は、窒素含有量が少ない燃料に転換するのであるから理想的であるが、通常は多額な設備投資が必要になることから実用的でない。また、(5)、(6)等の方法は、アンモニア等の触媒を使用するため、脱硝装置が大掛かりとなり、設備費用とアンモニア等の薬剤に係るランニング費用が膨大になるという問題がある。これらのことから、更に、経済的に優れた実用的なNOx低減方法の開発が要望されている。
【0004】
他方、木質系バイオマス、都市ゴミ、産業廃棄物、廃プラスチック、廃木材等の廃棄物のリサイクル化の社会的要請があり、実現可能な種々のマテリアルリサイクルが提案されているが、多量に排出されるバイオマスの廃棄物を有効に利用するためには、エネルギへの変換(サーマルリサイクル)が望ましいという考え方が広まってきた(非特許文献1)。しかし、都市ゴミ等の廃棄物は水分が多く、塩素濃度が高いことから、そのままでは高温高圧のボイラを用いた発電には利用が困難である。そこで、例えば、家庭用の可燃性ごみを原料として廃棄物を400℃〜550℃の温度で熱分解して炭化すれば良質の炭化物が生成されること、熱分解の過程で発生する可燃性ガスの燃焼熱により原料の廃棄物を乾燥できることから、余剰の可燃性ガスと炭化物を燃焼して小規模ではあるが発電によるサーマルリサイクルが可能である。特に、熱分解炭化物は、石炭ほどではないが高い発熱量を有しているから、エネルギ源として広く利用することができる。同様に、バイオマスを熱分解して得られる炭化物は、バイオマスそのものよりもはるかに高い発熱量を有しているから、バイオマスを再生可能エネルギとして有効利用する動きが活発化している。
【0005】
【特許文献1】
特開昭56−23615号公報
【非特許文献1】
Handbook of Biomass Combustion and Co−Firing (Sjaak van Loo and Jaap Koppejan)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、廃棄物を熱分解して得られる炭化物(以下炭化燃料という)をボイラの主燃料として用いる場合、量的な問題や流通システムの問題等からボイラが小形にならざるを得ない。また、炭化燃料中に塩分が含まれている場合、高温腐食などの問題から高温高圧の高い発電効率を有するボイラへの運用が制約され、燃料としての熱効率を高くできないという問題がある。
【0007】
そこで、炭化燃料を高い発電効率(例えば、40%以上)を有する石炭又は油を主燃料とするボイラ火炉において、副燃料として燃焼することにより有効利用する方法が考えられる。この場合、主バーナの燃焼特性に影響を与えないように配慮しなければならないが、副燃料としての炭化燃料の具体的な燃焼方法については十分な検討がなされていない。
【0008】
本発明は、廃棄物を熱分解して生成される炭化燃料を、石炭又は油を主燃料とする高効率のボイラ火炉において有効利用することにより、付加価値を高めることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、種々の燃焼実験を行なった結果、石炭又は油の主燃料と、廃棄物を熱分解して生成される炭化燃料とを混焼すると、燃焼時に発生するNOxを効果的に低減することができるという知見に基づいてなされたものである。例えば、小型の石炭焚き燃焼炉において発熱量10%相当の炭化燃料を石炭に混合した後、ミルで同時に粉砕して燃焼させたところ、約10%のNO低減効果が得られた。また、実機相当の燃焼炉で熱量ベースで3%の炭化燃料を石炭と混合して粉砕しバーナへ供給して燃焼した結果、同じく約10%のNO低減効果が得られた。このように、炭化燃料を混焼させることによって明らかな脱硝効果が知見された。更に、大規模な燃焼の場合にその脱硝効果が顕著であることも実験により確認された。
【0010】
ここで、主燃料の石炭に炭化燃料を混合して燃焼させることにより低NOx化される原理について考察する。炭化燃料を低空気比により燃焼すると、HCN、NH3が発生し、これらの熱分解ガスによるNOの還元作用により、NOxがN2に還元されるものと解する。つまり、NOの生成、還元反応は極めて複雑であるが、HCNとNH3が大きく影響していることは良く知られている。酸素が残存する雰囲気ではHCN、NH3はNOへ転換することから、還元雰囲気でNOが存在することが必須条件となる。ここで、HCN、NH3は不安定な物質であることから、NOとの混合は迅速でなければならない。混合が遅れると脱硝効果が無くなることに加えて、2段燃焼用空気とこれら還元ガスが反応して、逆にNOが生成されてしまう。したがって、炭化燃料がNOの還元剤として有効だとして、その投入位置は、火炎の内部が望ましいことが分かる。このメカニズムによれば、石炭にかかわらず、油を主燃料とする燃焼炉においても油と炭化燃料を火炎の内部で混焼させることにより、低NOx燃焼を実現できる。
【0011】
このような知見に基づいて、本発明は、石炭又は油を主燃料とするボイラ火炉において、廃棄物を熱分解して生成される炭化燃料を副燃料として混焼することによりNOxの排出量を低減することを特徴とする。これによれば、炭化燃料を高効率で燃焼することができるから、炭化燃料の熱量を有効利用でき、高度なサーマルリサイクルシステムを実現できる。また、既設を含むボイラ火炉で主燃料に副燃料を混合燃焼することにより、低NOx化を実現できるという効果が得られる。言い換えれば、炭化燃料を副燃料として混焼させることによって、燃焼排ガスをよりクリーンにすることができる。また、通常、炭化燃料は微粉炭に比べて微粒子成分が比較的が多いことから、着火性に優れるため、着火の安定性が向上する。これらのことから、廃棄物の炭化燃料の有効利用を確立できることになり、付加価値を高めて廃棄物処理の経済性を向上させることができる。特に、熱分解による炭化燃料の生成は、ゴミの種類を選ばないので、バイオマス、都市ゴミ、産業廃棄物、廃プラスチック、廃木材、などが対象となり、これらに対する選別を強化することなく、炭化できる。
【0012】
本発明の場合において、主燃料に対する副燃料の比率は、発熱量換算で10%以下であることが好ましい。これは、炭化燃料中の塩分濃度に起因する高温腐食などを回避するためである。また、本発明に係る副燃料の炭化燃料は、バイオマス、都市ゴミ、産業廃棄物、廃プラスチック、廃木材等の一般の廃棄物を400℃〜550℃の範囲で熱分解して生成されるものである。
【0013】
また、主燃料が石炭の場合、その石炭に炭化燃料を混合して粉砕してなる混合燃料をボイラ火炉で燃焼することが好ましい。これは、後述するように、炭化燃料の粒径が細かい方が、低NO化に好ましいからである。したがって、石炭粉砕機に石炭を供給する石炭搬送手段又は該石炭搬送手段の上流側において石炭に炭化燃料を混合することが好ましい。これによれば、石炭と炭化燃料の混合を均等化することができることに加え、炭化燃料用として粉砕機を別途設ける必要がないから設備を簡素化できる。この場合において、例えば、石炭を搬送するベルトコンベア上に炭化燃料を供給して石炭と炭化燃料とを混合し、ベルトコンベアの速度と石炭の厚みを計測し、その計測値に基づいてベルトコンベア上に供給する炭化燃料の供給量を制御することができる。
【0014】
一方、主燃料が油の場合、バーナから炉内へ吹き込む前に、小型の粉砕機(ミル)で微粉砕した後、気流搬送でバーナに供給し、バーナから同軸で噴射して混焼させることが望ましい。つまり、油バーナの1次空気を搬送空気として炭化燃料を火炎の内部に供給することにより、効果的に低NOx燃焼を実現できる。この場合、炭化燃料が混焼される一又は複数のバーナを取り囲んで油専焼のバーナを配置することが好ましい。なお、炭化燃料は、通常、微粒子(例えば、75μm以下)を多く含んでいるから、それ以上の粗大粒子(例えば、含有量20wt%程度)のみが選択的に粉砕されること、及び炭化燃料は粉砕されやすい特性を有しているので小型のミルにより十分に破砕できる。
【0015】
本発明の燃焼方法を実施するボイラ火炉の低NOx燃焼装置は、ボイラ火炉と、該ボイラ火炉に微粉炭を供給するために石炭を微粉砕する石炭粉砕機と、該石炭粉砕機に石炭を搬送する石炭搬送手段とからなるボイラ火炉の低NOx燃焼装置において、炭化燃料を貯蔵する炭化燃料ビンを設けると共に、該炭化燃料ビンから切り出した炭化燃料を石炭に混合するための混合手段を、前記石炭粉砕機の上流側に設けて構成することができる。この場合、石炭搬送手段としてベルトコンベアを設け、該ベルトコンベアの速度と該ベルトコンベア上を搬送される石炭厚みを計測し、該計測値に基づいて前記炭化燃料ビンからベルトコンベア上に供給する前記炭化燃料の供給量を調節する混合手段を設けて構成できる。
【0016】
また、本発明のボイラ火炉の低NOx燃焼装置は、ボイラ火炉と、該ボイラ火炉に配置された油専焼のバーナからなるボイラ火炉の低NOx燃焼装置において、炭化燃料を混燃する一又は複数のバーナを取り囲んで前記油専焼のバーナを配置して構成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1に、本発明の低NOx燃焼方法を適用した微粉炭焚きボイラの一実施形態の系統構成図を示す。図示のように、微粉炭焚きボイラのボイラ本体1の水冷壁に、微粉炭を燃焼する複数(図示例では、6機)の主バーナ4が配設され、主バーナ4を取り囲んで設けられた風箱3から燃焼用空気が供給されるようになっている。また、主バーナ4の上方にはOFA(Over Firing Airport)が設けられている。主バーナ4は、従来の微粉炭バーナが用いられている。
【0018】
このように構成される微粉炭焚きボイラの燃料供給系統について次に説明する。廃棄物を熱分解して生成された炭化燃料は、炭化燃料バンカ7に貯留される。炭化燃料バンカ7内の炭化燃料は定量供給装置8によって切り出され、ベルトコンベアなどから構成される運炭設備10に供給される。運炭設備10は、図示していない石炭ヤードから供給される主燃料の石炭を搬送する石炭搬送手段を構成するものであり、運炭設備10上で石炭に炭化燃料が一定割合で混合される。つまり、石炭と炭化燃料とを混合する混合手段が運炭設備10上に形成されている。炭化燃料と石炭との混合燃料は運炭設備10により燃料バンカ9に搬送されて貯蔵される。燃料バンカ9に貯蔵された混合燃料は、底部に設けられた複数の定量供給装置8によって切り出され、それぞれ対応する複数(図示例では、6台)のミル6に供給されるようになっている。各ミル6は石炭ないし炭化燃料と石炭との混合燃料を微粉砕する石炭粉砕機であり、これにより所定の粒度に粉砕された混合燃料は、気流搬送によってそれぞれ対応する主バーナ4に供給されるようになっている。ここで、図示例の6台のミル6は、通常5台運用とし、これにより100%負荷運転が可能に設定されている。つまり、点検と部品交換のために1台を予備機とし、ローテーションを考えてシステムが構築されている。
【0019】
このように構成される微粉炭ボイラにより石炭と炭化燃料を混焼することにより、低NOx燃焼が可能なことについて次に説明する。パイロット試験により、石炭投入量200kg/h規模のボイラ火炉において、炭化燃料を発熱量ベースで主燃料の10%を混入して燃焼した場合の排ガスへの影響を調べた。その結果、排ガス中のNOxの濃度が石炭専焼時と比較して、約10%低減することが認められた。次いで、石炭投入量3200kg/hの実機規模のバーナを使用して燃焼試験を実施した。その結果、炭化燃料の混合比率は発熱量ベースで3%であったが、石炭専焼時と比較して10%のNOx低減効果が明らかになった。
【0020】
また、燃焼性能を評価する項目として、燃え切りを表す灰中未燃分があるが、上述の200kg/h燃焼試験、3200kg/h燃焼試験では、いずれも灰中未燃分が5%以下で、特に石炭専焼との差異は無かった。
【0021】
また、炭化燃料の性状は、固定炭素/揮発分の比率で約2、排ガス中のNOxの濃度に影響する燃料中N分の比率は、ベースの石炭と同じであった。したがって、燃料性状からみると、NOx濃度が低下する要因を見つけることができない。
【0022】
また、いずれの燃焼試験においても、炭化燃料を30mmアンダーの石炭と混合して、ミルにより粉砕して75μm通過重量80%を目標に粒度調整した。ここで、図2に、石炭専焼時のミル出口の微粉炭の粒度と、ミル通過前の炭化燃料の粒度を示す。なお、ここで粒度とは、粒子径と累積通過重量との分布を示す。図において、黒三角の実測点を結ぶ線L1が炭化燃料の粒度を示し、黒四角の実測点を結ぶ線L2が石炭専焼時のミル出口の微粉炭の粒度を示す。図2から炭化燃料は、75μ通過重量として評価すると微粉炭と炭化燃料はほぼ同等といえる。しかし、炭化燃料は、75μm以下の微粒が多いが、75μm以上の粗粒が存在することが分かる。このように、炭化燃料は、粗粒が多いので、そのままでは燃焼できないから、粉砕が必要である。しかし、微粒が多いことから、石炭と炭化燃料を混合粉砕した場合の粒度について検討した。
【0023】
図3は、ミル出口において主燃料の石炭(専焼炭)と、発熱量ベースで3%の炭化燃料を混合して粉砕した混合燃料(混焼炭)のサンプルを採取し、粒径範囲別の重量比率と、サンプル中の灰分比率を調べた結果を示している。図において、横軸は粒径範囲を、縦軸は重量分率(wt%)を示し、棒グラフに示した符号A〜Dは、次の通りである。
【0024】
A:専焼炭粒度
B:混焼炭粒度
C:専焼炭灰分
D:混焼炭灰分
また、専焼炭はサクソンベールバルガ炭、混焼炭はサクソンベールバルガ炭に炭化燃料3wt%を混入したものである。また、サクソンベールバルガ炭の灰分は11.07wt%、炭化燃料の灰分は21.37wt%である。
【0025】
ここで、灰分比率を検証した理由は、炭化燃料中の灰分比率が石炭の2倍あることから、サンプル粒子のうち炭化燃料の寄与率について評価するためである。図3において、38μm以下の粒子群について評価してみると、石炭のみ(専焼炭)と比較して石炭と炭化燃料を混合粉砕した方(混焼炭)が粒子径が細かく(図中▲1▼、A<B)、かつ炭化燃料を混合粉砕した方が灰分比率も高いことが分かる(図中▲2▼、C<D)。また、炭化燃料の混合比率が3%程度であることから、差は微小ではあるが、明らかに炭化燃料を混合することで燃料中38μm以下の粒子が増えていることが分かった。
【0026】
そこで、微粉成分が多い場合の燃焼特性について検討する。まず、固体燃料の着火には、20μm以下の微粒子が寄与することは知られており、従来の石炭焚きボイラにおいては、この粒度を調整して低NOxを図っている。通常、微粉炭バーナへはミルから搬送用の1次空気に同伴させて微粉炭を供給している。バーナ出口部分における局所空気比は約0.2で、1次空気だけでは、微粉燃料を完全燃焼させることはできない。つまり、バーナ出口部分は還元雰囲気となる。不足空気は、主として2次空気(又は、及び3次空気)として遅延混合することにより、ほぼ完全燃焼させている。バーナ出口部分で着火が遅れると、還元領域での揮発分の放出が遅れることになる。その結果、炭化水素や、他の熱分解成分の濃度が希薄になり、NOの還元性能が低下することになる。したがって、着火の良し悪しによりNOxの低減が影響し、着火の良し悪しに微粉粒度が影響するのである。つまり、微粉炭専焼に比べると炭化燃料を混合した混焼炭燃焼の方が微粉が多いことから着火性に有利であり、また、灰分が多い炭化燃料の方が破砕されやすいことから微粉生成には炭化燃料の寄与率が高いということができる。
【0027】
上述したように、図1の実施形態によれば、炭化燃料を粉砕前の石炭に混合してミルで微粉砕し、これを主バーナ4に気流搬送して燃焼させるようにしたことから、微粉炭の着火性が向上すると共に、炭化燃料がNOの還元剤として有効に働くことから、低NOx燃焼を実現できる。
【0028】
また、炭化燃料を高効率で燃焼することができるから、炭化燃料の熱量を有効利用でき、炭化燃料の付加価値を向上させた高度なサーマルリサイクルシステムを実現でき、廃棄物処理の経済性を向上させることができる。特に、熱分解による炭化燃料の生成は、ゴミの種類を選ばないので、バイオマス、都市ゴミ、産業廃棄物、廃プラスチック、廃木材、などが対象となり、これらに対する選別を強化することなく、炭化できるから、実用性に高い廃棄物処理を実現できる。
【0029】
本発明の場合において、主燃料に対する副燃料の比率は、発熱量換算で10%以下であることが好ましい。これは、炭化燃料中の塩分濃度に起因する高温腐食を回避するためである。
(第2実施形態)
図4、5に、図1の実施形態に適用するのに好適な一実施形態の炭化燃料の計量混合システムを示す。図4に示すように、炭化燃料はトラックなどにより搬送されて供給され、トラックから気流搬送により供給される炭化燃料はバグフィルタ27において気流から分離され、炭化燃料ビン28に貯蔵される。炭化燃料ビン28の炭化燃料は、フィーダ29により切り出されて石炭コンベア26に排出される。石炭コンベア26は図示していない石炭ヤードから主燃料の石炭を石炭バンカ25に輸送するものであり、この輸送過程で炭化燃料が所定の割合で混合される。
【0030】
この混合割合の制御について図5を参照して説明する。図5(A)、(B)に示すように、石炭コンベア26はローラ33により彎曲させて、かつ移動自由に支持されたベルト36を有し、全体をコンベアダクト37で囲って構成されている。一方、炭化燃料ビン28の底部に設けられたフィーダ29は、その排出口が石炭コンベア26のコンベアダクト37を貫通してベルト36の上方に臨ませて配置されている。また、フィーダ29は、モータ34により駆動され、そのフィーダー回転数を制御することによって、炭化燃料ビン28から石炭コンベア26のベルト36上に落下させる炭化燃料の供給量を制御可能になっている。フィーダー回転数の制御は、演算装置32によって行われるようになっている。すなわち、演算装置32は、コンベアダクト37に取り付けられたベルト36の走行速度を検出する速度センナ30と搬送される石炭35の厚みを計測する厚みセンサ31の検出信号を取り込み、これらの検出値に基づいて石炭35の搬送量を演算する。そして、予め定められた炭化燃料の混合割合になるように、炭化燃料の供給量を演算し、これに基づいてフィーダ回転数を制御するようになっている。なお、石炭35の厚み及び搬送速度と、単位時間あたりの搬送量との関係は、予め計算又は実測してデータとして設定しておく。
【0031】
このように構成されることから、ミル6に供給される前に、石炭に炭化燃料が混合されるので、石炭と炭化燃料の混合を均等化することができるだけでなく、炭化燃料用のミルを別途設ける必要がないので設備を簡素化できる。
(第3実施形態)
図6に、本発明の低NOx燃焼方法を油焚きボイラに適用した一実施形態の系統構成図を示す。通常の油焚きボイラにおいては、固体燃料を供給燃焼する設備を有していない。したがって、炭化燃料用の貯蔵、粉砕、及び供給系統を付加することになる。なお、図6において、図1と同一符号を付した部品は同一の機能構成を有するものであるから、説明を省略する。
【0032】
図示のように、油焚きボイラのボイラ本体1には、油燃焼用の主バーナ4に主燃料の油を供給する油タンク11と油ポンプ12が設けられている。また、炭化燃料バンカ7と、炭化燃料の定量供給装置8と、炭化燃料のミル6が設けられ、ミル6により微粉砕された炭化燃料は気流に搬送されて特定の主バーナ4に供給されるようになっている。
【0033】
図7に、炭化燃料と油を混焼する混焼バーナの基本構造を示す。図示のように、油バーナ13を中心に1次空気17を供給する筒体と、2次空気18を供給する筒体と、3次空気19を供給する筒体と同心状に配置され、水冷壁1aを貫通して設けられている。油バーナ13の炉内先端に油バーナチップ14が設けられ、1次空気17の筒体の炉内先端には保炎器15が設けられている。また、1次空気17の筒体が炭化燃料ノズルとなっている。ここで、微粉の炭化燃料は炉内温度が低い場合には、着火しないので図7に示すように、油バーナ13の1次空気17による気流搬送して供給するが、炉内温度が上昇した後に炭化燃料の混焼に切りかえる。例えば、通常コールドスタートの場合、ボイラ負荷50%までは油のみの燃焼となる。
【0034】
また、図8に示すように、油焚きボイラへの炭化燃料供給は、特定の主バーナ4にのみ行なうことが好ましい。図8の実施の形態においては、炭化燃料を火炉中央部に投入するようにして、油火炎により炭化燃料を包み込むことが可能なバーナ配列としている。すなわち、混焼バーナ23を取り囲むように、油バーナ24が配置されている。
【0035】
すなわち、油焚きボイラは通常石炭焚きと比較して炉内のガス滞留時間を短く設計する。これは、油の噴霧液滴は微粉炭粒子と比較して燃焼速度が高く、短時間で燃えきることが可能なためである。しかし、混焼の場合、この火炉仕様が問題となる。通常のバーナから一様に炭化燃料を供給すると、炭化燃料の粒子が燃えきらずに排出され、未燃分となる可能性がある。この場合には、電気集塵機で捕集されたフライアッシュの灼熱減量分すなわち未燃分比率が増加する結果となり、産業廃棄物扱いで処理費用が増加することになる。
【0036】
このような問題を避けるために、炭化燃料はできるだけ細かく粉砕するとともに、高温雰囲気へ吹き込むことが重要となることに鑑み、図8のような配置とすることが好ましい。すなわち、炭化燃料バンカ20からフィーダ21により切り出された炭化燃料を、ミル22により微粉砕して火炉の中央部に配置された混焼バーナ23に供給するようにしている。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、廃棄物を熱分解して生成される炭化燃料を、石炭又は油を主燃料とする高効率のボイラ火炉において低NOx燃焼を実現できるなどの有効利用を図ることができ、炭化燃料の付加価値を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低NOx燃焼方法を適用した微粉炭焚きボイラの一実施形態の系統構成図である。
【図2】石炭専焼時のミル出口の微粉炭の粒度分布と、ミル通過前の炭化燃料の粒度分布を示すグラフである。
【図3】ミル出口における主燃料の専焼炭と発熱量ベースで3%の炭化燃料を混合して粉砕した混焼炭との粒径範囲別の重量比率と、それらの灰分比率を示すグラフである。
【図4】図1の実施形態に適用するのに好適な一実施形態の炭化燃料の混合システムを示す図である。
【図5】図4における一実施形態の炭化燃料の混合システムの計量制御システムを示す図である。
【図6】本発明の低NOx燃焼方法を油焚きボイラに適用した一実施形態の系統構成図である。
【図7】炭化燃料と油を混焼する混焼バーナの基本構造を示す図である。
【図8】油焚きボイラに本発明を適用した場合の混焼バーナと油バーナの好適な配置関係を説明する図である。
【符号の説明】
1 ボイラ本体
3 風箱
4 主バーナ
6 ミル
7 炭化燃料バンカ
8 定量供給装置
9 燃料バンカ
11 油タンク
12 油ポンプ
13 油バーナ
16 炭化燃料ノズル
23 混焼バーナ
24 油バーナ
26 石炭コンベア
27 バグフィルタ
28 炭化燃料ビン
29 フィーダ
30 速度センナ
31 厚みセンサ
32 演算装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a low NOx combustion method and a low NOx combustion apparatus for a boiler furnace. Specifically, a carbonized fuel produced by pyrolyzing waste as a secondary fuel in a boiler furnace using coal or oil as a main fuel. It belongs to the technology that achieves low NOx combustion by co-firing.
[0002]
[Prior art]
In boilers that use fossil fuels such as coal and oil as the main fuel, in order to reduce emissions of nitrogen oxides (hereinafter referred to as NOx), (1) exhaust gas mixing, (2) multistage combustion, and (3) flame splitting (4) Fuel conversion, (5) Reduction with a catalyst, (6) Low NOx reduction by gas phase reduction with a reducing gas such as hydrocarbon and ammonia, etc. (Patent Document 1).
[0003]
However, the methods (1) to (3) cannot provide a sufficiently low NOx effect. The fuel conversion of (4) is ideal because it converts to a fuel having a low nitrogen content, but is usually not practical because a large amount of capital investment is required. In addition, the methods (5), (6), etc. use a catalyst such as ammonia, so there is a problem that the denitration apparatus becomes large, and the equipment costs and the running costs related to the chemicals such as ammonia become enormous. For these reasons, there is a demand for the development of a practical NOx reduction method that is economically superior.
[0004]
On the other hand, there are social demands for recycling of woody biomass, municipal waste, industrial waste, waste plastic, waste wood, and other waste, and various feasible material recyclings have been proposed. In order to effectively use the waste of biomass, the idea that conversion to energy (thermal recycling) is desirable has spread (Non-patent Document 1). However, since waste such as municipal waste has a high water content and a high chlorine concentration, it is difficult to use it for power generation using a high-temperature and high-pressure boiler as it is. Therefore, for example, if waste is pyrolyzed at a temperature of 400 ° C. to 550 ° C. and carbonized using combustible waste for household use as a raw material, good quality carbides are generated, and combustible gas generated in the process of pyrolysis Since the waste of the raw material can be dried by the combustion heat of the above, surplus combustible gas and carbide are burned and thermal recycling by power generation is possible on a small scale. In particular, pyrolytic carbide can be widely used as an energy source because it has a higher calorific value than that of coal. Similarly, since the carbide obtained by pyrolyzing biomass has a much higher calorific value than the biomass itself, there is an active movement to effectively use the biomass as renewable energy.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-56-23615 [Non-Patent Document 1]
Handbook of Biomass Combustion and Co-Firing (Sjaak van Loo and Japan Koppejan)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, when a carbide obtained by pyrolyzing waste (hereinafter referred to as carbonized fuel) is used as the main fuel of the boiler, the boiler must be downsized due to problems such as quantitative problems and distribution systems. Further, when the carbonized fuel contains salt, there is a problem that operation to a boiler having high power generation efficiency at high temperature and high pressure is restricted due to problems such as high temperature corrosion, and the thermal efficiency as fuel cannot be increased.
[0007]
In view of this, it is conceivable to use carbonized fuel effectively by burning it as a secondary fuel in a boiler furnace that uses coal or oil having high power generation efficiency (for example, 40% or more) as the main fuel. In this case, consideration must be given so as not to affect the combustion characteristics of the main burner. However, a specific method for burning carbonized fuel as a secondary fuel has not been sufficiently studied.
[0008]
An object of the present invention is to increase added value by effectively using carbonized fuel produced by pyrolyzing waste in a high-efficiency boiler furnace using coal or oil as a main fuel.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
As a result of various combustion experiments, the present invention effectively reduces NOx generated during combustion when the main fuel of coal or oil and carbonized fuel generated by pyrolyzing waste are co-fired. It was made based on the knowledge that it is possible. For example, when carbonized fuel corresponding to a calorific value of 10% was mixed with coal in a small coal-fired combustion furnace and then simultaneously pulverized and burned in a mill, an NO reduction effect of about 10% was obtained. In addition, as a result of burning 3% carbonized fuel mixed with coal, supplying it to the burner and burning it in a combustion furnace equivalent to the actual machine, the same NO reduction effect of about 10% was obtained. Thus, a clear denitration effect was found by co-firing carbonized fuel. Furthermore, it has been confirmed by experiments that the denitration effect is remarkable in the case of large-scale combustion.
[0010]
Here, the principle of reducing NOx by mixing carbonized fuel with main fuel coal and burning it will be considered. It is understood that when carbonized fuel is burned at a low air ratio, HCN and NH3 are generated, and NOx is reduced to N2 by the reducing action of NO by these pyrolysis gases. That is, it is well known that the generation and reduction reaction of NO are extremely complicated, but HCN and NH3 are greatly affected. Since HCN and NH3 are converted to NO in an atmosphere in which oxygen remains, it is essential that NO exists in a reducing atmosphere. Here, since HCN and NH3 are unstable substances, mixing with NO must be quick. If the mixing is delayed, the NOx removal effect is lost, and in addition, the two-stage combustion air and these reducing gases react with each other to generate NO. Therefore, it is understood that the charging position is preferably inside the flame, assuming that the carbonized fuel is effective as a reducing agent for NO. According to this mechanism, low NOx combustion can be realized by co-firing oil and carbonized fuel inside a flame in a combustion furnace using oil as a main fuel regardless of coal.
[0011]
Based on such knowledge, the present invention reduces NOx emissions by co-firing carbonized fuel produced by pyrolyzing waste as a secondary fuel in a boiler furnace using coal or oil as the main fuel. It is characterized by doing. According to this, since the carbonized fuel can be burned with high efficiency, the calorific value of the carbonized fuel can be effectively used, and an advanced thermal recycling system can be realized. Moreover, the effect that low NOx can be realized is obtained by mixing and burning the auxiliary fuel with the main fuel in the boiler furnace including the existing one. In other words, combustion exhaust gas can be made cleaner by co-firing carbonized fuel as a secondary fuel. Moreover, since carbonized fuel usually has a relatively large amount of fine particle components as compared with pulverized coal, it is excellent in ignitability, so that the stability of ignition is improved. From these facts, it is possible to establish the effective use of the carbonized fuel of waste, and it is possible to increase the added value and improve the economics of waste treatment. In particular, the generation of carbonized fuel by pyrolysis does not choose the type of garbage, so it can be used for biomass, municipal waste, industrial waste, waste plastic, waste wood, etc., and can be carbonized without strengthening the sorting of these. .
[0012]
In the case of the present invention, the ratio of the auxiliary fuel to the main fuel is preferably 10% or less in terms of calorific value. This is to avoid high temperature corrosion caused by the salt concentration in the carbonized fuel. Further, the carbonized fuel of the auxiliary fuel according to the present invention is produced by pyrolyzing ordinary waste such as biomass, municipal waste, industrial waste, waste plastic, waste wood, etc. in the range of 400 ° C to 550 ° C. It is.
[0013]
Moreover, when the main fuel is coal, it is preferable to burn a mixed fuel obtained by mixing and pulverizing a carbonized fuel with the coal in a boiler furnace. This is because, as will be described later, it is preferable that the particle size of the carbonized fuel is smaller in order to reduce NO. Therefore, it is preferable to mix carbonized fuel with coal on the coal conveying means for supplying coal to the coal pulverizer or on the upstream side of the coal conveying means. According to this, in addition to being able to equalize the mixing of coal and carbonized fuel, it is not necessary to separately provide a pulverizer for carbonized fuel, so that the equipment can be simplified. In this case, for example, carbonized fuel is supplied onto a belt conveyor that conveys coal, coal and carbonized fuel are mixed, the speed of the belt conveyor and the thickness of the coal are measured, and on the belt conveyor based on the measured values. The amount of carbonized fuel supplied to the fuel can be controlled.
[0014]
On the other hand, when the main fuel is oil, it is finely pulverized by a small pulverizer (mill) before being blown from the burner into the furnace. desirable. That is, low NOx combustion can be effectively realized by supplying the carbonized fuel to the inside of the flame using the primary air of the oil burner as the carrier air. In this case, it is preferable to arrange an oil-only burner so as to surround one or a plurality of burners where the carbonized fuel is co-fired. In addition, since carbonized fuel usually contains many fine particles (for example, 75 μm or less), only coarse particles (for example, content of about 20 wt%) or more are selectively pulverized, and carbonized fuel is Since it is easily pulverized, it can be sufficiently crushed by a small mill.
[0015]
A low NOx combustion apparatus for a boiler furnace that implements the combustion method of the present invention includes a boiler furnace, a coal pulverizer for pulverizing coal to supply pulverized coal to the boiler furnace, and conveying coal to the coal pulverizer In a low NOx combustion apparatus for a boiler furnace comprising a coal conveying means, a carbonized fuel bin for storing carbonized fuel is provided, and a mixing means for mixing the carbonized fuel cut out from the carbonized fuel bin with the coal includes the coal It can be provided on the upstream side of the pulverizer. In this case, a belt conveyor is provided as a coal conveying means, the speed of the belt conveyor and the thickness of the coal conveyed on the belt conveyor are measured, and the carbonized fuel bins are supplied onto the belt conveyor based on the measured values. A mixing means for adjusting the supply amount of the carbonized fuel can be provided.
[0016]
Moreover, the low NOx combustion apparatus of the boiler furnace of this invention is the low NOx combustion apparatus of the boiler furnace which consists of a boiler furnace and the oil-fired burner arrange | positioned at this boiler furnace, One or several mixed fuel of carbonization fuel The oil-burning burner can be arranged around the burner.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments.
(First embodiment)
FIG. 1 shows a system configuration diagram of an embodiment of a pulverized coal fired boiler to which the low NOx combustion method of the present invention is applied. As shown in the drawing, a plurality of (six in the illustrated example)
[0018]
Next, the fuel supply system of the pulverized coal fired boiler configured as described above will be described. The carbonized fuel generated by pyrolyzing the waste is stored in the carbonized
[0019]
Next, the fact that low NOx combustion is possible by co-firing coal and carbonized fuel with the pulverized coal boiler configured as described above will be described. The pilot test examined the effect on the exhaust gas when carbonized fuel was burned with 10% of the main fuel mixed on a calorific value basis in a 200 kg / h scale boiler furnace. As a result, it was confirmed that the concentration of NOx in the exhaust gas was reduced by about 10% compared with the case of coal-fired. Next, a combustion test was carried out using an actual scale burner with a coal input of 3200 kg / h. As a result, the mixing ratio of carbonized fuel was 3% on a calorific value basis, but a NOx reduction effect of 10% was clarified compared with the case of coal-fired.
[0020]
In addition, as an item for evaluating the combustion performance, there is unburned content in ash representing burnout. In the above 200 kg / h combustion test and 3200 kg / h combustion test, the unburned content in ash is 5% or less. In particular, there was no difference from coal-fired.
[0021]
The carbonized fuel had a fixed carbon / volatile component ratio of about 2, and the N component in the fuel that affects the concentration of NOx in the exhaust gas was the same as the base coal. Therefore, in terms of fuel properties, it is not possible to find a factor that causes the NOx concentration to decrease.
[0022]
In each combustion test, carbonized fuel was mixed with coal under 30 mm, and pulverized by a mill, and the particle size was adjusted with a goal of 80% passing weight of 75 μm. Here, in FIG. 2, the particle size of the pulverized coal at the mill outlet during coal combustion and the particle size of the carbonized fuel before passing through the mill are shown. Here, the particle size indicates the distribution of the particle size and the accumulated passing weight. In the figure, a line L1 connecting the black triangular measured points indicates the particle size of the carbonized fuel, and a line L2 connecting the black square measured points indicates the particle size of the pulverized coal at the mill outlet during the coal burning. From FIG. 2, it can be said that the carbonized fuel is almost equivalent to the pulverized coal and the carbonized fuel when evaluated as 75 μ pass weight. However, the carbonized fuel has many fine particles of 75 μm or less, but it can be seen that coarse particles of 75 μm or more exist. Thus, since carbonized fuel has many coarse grains, it cannot be combusted as it is, and thus pulverization is necessary. However, since there are many fine particles, the particle size when coal and carbonized fuel were mixed and ground was examined.
[0023]
Fig. 3 shows a sample of mixed fuel (mixed charcoal) obtained by mixing and pulverizing main fuel coal (combustion coal) and 3% carbonized fuel on a calorific value basis at the outlet of the mill, and weight by particle size range. The results of examining the ratio and the ash ratio in the sample are shown. In the figure, the horizontal axis indicates the particle size range, the vertical axis indicates the weight fraction (wt%), and the symbols A to D shown in the bar graph are as follows.
[0024]
A: Special burned coal particle size B: Mixed burned coal particle size C: Exclusive burned coal ash D: Mixed burned coal ash content Also, the burned coal is Saxon Bale Barga coal, and the mixed burned coal is Saxon Bale Barga coal mixed with 3 wt% of carbonized fuel. Further, the ash content of Saxon Beelbarga coal is 11.07 wt%, and the ash content of carbonized fuel is 21.37 wt%.
[0025]
Here, the reason for verifying the ash content ratio is to evaluate the contribution ratio of the carbonized fuel among the sample particles because the ash content ratio in the carbonized fuel is twice that of coal. In FIG. 3, when evaluating a particle group of 38 μm or less, the particle size is smaller when coal and carbonized fuel are mixed and pulverized (mixed charcoal) compared with coal only (combusted coal) (▲ 1 ▼ in the figure) , A <B), and the ash content ratio is higher when the carbonized fuel is mixed and pulverized ((2) in the figure, C <D). Further, since the mixing ratio of the carbonized fuel is about 3%, the difference is very small, but it was clearly found that particles of 38 μm or less increased in the fuel by mixing the carbonized fuel.
[0026]
Therefore, the combustion characteristics when there are many fine powder components are examined. First, it is known that fine particles of 20 μm or less contribute to the ignition of the solid fuel. In the conventional coal fired boiler, this particle size is adjusted to achieve low NOx. Usually, pulverized coal is supplied to the pulverized coal burner by being accompanied by primary air for conveyance from the mill. The local air ratio at the burner outlet portion is about 0.2, and the pulverized fuel cannot be completely burned only by the primary air. That is, the burner exit portion is a reducing atmosphere. The deficient air is almost completely burned mainly by delay mixing as secondary air (or tertiary air). If ignition is delayed at the burner outlet portion, release of volatile matter in the reduction region is delayed. As a result, the concentration of hydrocarbons and other pyrolysis components becomes dilute, and the NO reduction performance decreases. Therefore, NOx reduction affects the quality of ignition, and the fine particle size affects the quality of ignition. In other words, compared to pulverized coal combustion, mixed-burning coal combustion mixed with carbonized fuel is more advantageous for ignitability because there are more fine powders, and carbonized fuel with more ash is more likely to be crushed. It can be said that the contribution rate of carbonized fuel is high.
[0027]
As described above, according to the embodiment of FIG. 1, the carbonized fuel is mixed with the coal before pulverization and finely pulverized by the mill, and this is conveyed to the
[0028]
In addition, since carbonized fuel can be burned with high efficiency, the amount of heat of carbonized fuel can be used effectively, an advanced thermal recycling system with improved added value of carbonized fuel can be realized, and the economics of waste treatment can be improved. Can be made. In particular, the generation of carbonized fuel by pyrolysis does not choose the type of garbage, so it can be used for biomass, municipal waste, industrial waste, waste plastic, waste wood, etc., and can be carbonized without strengthening the sorting of these. Therefore, waste disposal with high practicality can be realized.
[0029]
In the case of the present invention, the ratio of the auxiliary fuel to the main fuel is preferably 10% or less in terms of calorific value. This is to avoid high temperature corrosion due to salt concentration in the carbonized fuel.
(Second Embodiment)
4 and 5 show an embodiment of a carbonized fuel metering and mixing system suitable for application to the embodiment of FIG. As shown in FIG. 4, the carbonized fuel is supplied by being transported by a truck or the like, and the carbonized fuel supplied from the truck by airflow is separated from the airflow by the
[0030]
The control of the mixing ratio will be described with reference to FIG. As shown in FIGS. 5A and 5B, the
[0031]
Since it is configured in this manner, carbonized fuel is mixed with coal before being supplied to the
(Third embodiment)
In FIG. 6, the system | strain block diagram of one Embodiment which applied the low-NOx combustion method of this invention to the oil-fired boiler is shown. A normal oil fired boiler does not have a facility for supplying and burning solid fuel. Therefore, storage, grinding and supply systems for carbonized fuel are added. In FIG. 6, components having the same reference numerals as those in FIG. 1 have the same functional configuration, and thus description thereof is omitted.
[0032]
As shown in the figure, a
[0033]
FIG. 7 shows the basic structure of a co-burning burner that co-fires carbonized fuel and oil. As shown in the figure, a cylinder that supplies the
[0034]
Further, as shown in FIG. 8, it is preferable to supply carbonized fuel to the oil-fired boiler only to a specific
[0035]
That is, the oil-fired boiler is designed so that the gas residence time in the furnace is shorter than that of the normal coal-fired boiler. This is because oil spray droplets have a higher combustion rate than pulverized coal particles, and can be burned in a short time. However, in the case of mixed firing, this furnace specification becomes a problem. If carbonized fuel is uniformly supplied from a normal burner, the carbonized fuel particles may be discharged without being burned and become unburned. In this case, the amount of loss of ignition of fly ash collected by the electrostatic precipitator, that is, the ratio of unburned matter increases, and the processing cost increases due to the handling of industrial waste.
[0036]
In order to avoid such a problem, it is preferable to arrange the carbonized fuel as shown in FIG. 8 in view of the importance of pulverizing the carbonized fuel as finely as possible and blowing it into a high-temperature atmosphere. That is, the carbonized fuel cut out from the carbonized
[0037]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, carbonized fuel produced by pyrolyzing waste can be effectively used such as realizing low NOx combustion in a high-efficiency boiler furnace using coal or oil as the main fuel. The added value of carbonized fuel can be increased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a system configuration diagram of an embodiment of a pulverized coal fired boiler to which a low NOx combustion method of the present invention is applied.
FIG. 2 is a graph showing the particle size distribution of pulverized coal at the mill outlet during coal combustion and the particle size distribution of carbonized fuel before passing through the mill.
FIG. 3 is a graph showing the weight ratio according to the particle size range and the ash content ratio of the co-fired coal as the main fuel at the mill outlet and the co-fired coal pulverized by mixing 3% carbonized fuel on a calorific value basis. .
FIG. 4 is a diagram showing a carbonized fuel mixing system according to an embodiment suitable for application to the embodiment of FIG. 1;
FIG. 5 is a diagram showing a metering control system of the carbonized fuel mixing system according to the embodiment in FIG. 4;
FIG. 6 is a system configuration diagram of an embodiment in which the low NOx combustion method of the present invention is applied to an oil-fired boiler.
FIG. 7 is a view showing a basic structure of a co-burning burner for co-firing carbonized fuel and oil.
FIG. 8 is a view for explaining a preferred arrangement relationship between a mixed combustion burner and an oil burner when the present invention is applied to an oil-fired boiler.
[Explanation of symbols]
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