JP2004527801A - 偏光ビーススプリッタを使用する光学装置 - Google Patents
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Abstract
2つのプリズムの斜辺面の間に偏光ビームスプリッタ(PBS)を挟んで対向させた2つのプリズム(22a,22b)からなるキューブであって、イルミネーションインプット面(23)とイルミネーションアウトプット面(42)を形成する第1の一対の対向面と、反射手段を位置する第2の一対の対向面(26,32)とを有するキューブからなり、画像形成光線がアウトプット面から出力され、前記キューブの他の面に1つに位置するディスプレイソース(30)から画像が引き出され、前記キューブがディスプレイソースの中間画像を支持しないように反射手段が配置されている平面偏光の取り扱いに適した光学装置。
Description
【背景技術】
【0001】
本発明は、光学装置に関し、さらに言えば、積み重ねた多画像ディスプレイシステムで使用するためのイルミネーション及び/又はコリメーション方式を組み込んだ光学装置に関する。特に、本発明は偏光ビームスプリッタを使用する光学装置に係る。
【0002】
光学的視野システムにおいて、非転倒式の映像増倍管を使用する軽量の単眼夜間照準器は、映像が視野光学系で倒置するような方式で、典型的には組み立てられている。屈折リレー光学系のような通常の反転手段を採用している視野光学機器は、残念ながら、比較的嵩高であると共に重量がある。この欠点を解消するため、偏光ビームスプリッタを使用した光学装置("Compact Viewing Optics Using Polarising" 「偏光を利用した小型光学表示」ピージェー・ロジャース(P J Rogers) SPIE 第655巻、322〜327頁、1986年)が開発されている。この装置は,図1に示される。光学装置1は、発光体から偏光していない光の形で画像を受像し、面偏光子6を介して光を偏光させ、しかる後、ビームスプリッタキューブ2の偏光選択コーティング10を使用して、3つの行路に分割する。反転中継器として機能する凹面鏡4は、4分の1波長板の一部を形成する平板状ダイクロミックミラー上に、中間画像を形成する。光パワーと同じサイズにあるが、他の光学部品(例えば、接眼レンズ)とは反対の画像湾曲を持つ凹面鏡4は、4分の1波長板として、ビームスプリッタキューブ2の一方の面に位置しており、一方、ダイクロミックミラーと4分の1波長板は、前記キューブの対向面に位置している。この配置は、コンパクトな「インーライン」、なわち、ビームスプリッタコーティングの両側に同軸の光軸がある形態を提供している。
【0003】
最近のディスプレイシステムの開発では、レーザイルミネーションと操作中に本質的に直線偏光する表示ソース(源)を持つようなディスプレイ装置が案出されている。イルミネーション及びコリメーションシステムを集積化し、コンパクト化するために、偏光ビームスプリッタを合体させた光学機器も提案されている。理想的なテレセントリック光学機器は、次のようなテレセントリックシステムを利用する場合に、すなわち、画像及び/又は物体のすべての部分から発する光ビームの中心又は前記部分に向かう光ビームの中心が、光軸に平行であり、従って、偏光選択コーティングの角度幅が最小であるようなレンズ系を備えたテレセントリックな光学機器を使用する場合に、採用されるべきである。しかしながら、テレセントリックな光学機器は、一般に、開口絞りの位置取りが侭ならず、とりわけ、平面画像を得る際に問題があるため、その設計が困難である。ちなみに、開口絞りは、主光線を光軸と平行にする役割を果たし、このものは開口ビームを定義する光線の交差部(丘)に比較して、光軸より上位の比較的大きい丘において、光線が光学機器を横切るようにさせている。開口絞りの位置取りは、オフビーム収差の補正を困難にしている。平面画像を得るためには、すべての屈折系光学機器は、互いに補償し合う二つのサインを発する高い光パワーを必要とするが、主光線の交差丘が比較的大きいために、そうすると、軸から離れた部分で収差が大きくなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的のひとつは、上記した問題点の少なくとも一つを解消させることにある。
本発明によれば、偏光面の取り扱いに適した光学装置が提供され、その光学装置は2つのプリズムの斜辺面間に偏光ビームスプリッタ(PBS)を配したビームスプリッタキューブからなり、当該キューブは、イルミネーションインプット面とイルミネーションアウトプット面を形成する第1の一対の対向面と、反射手段が位置する第2の一対の対向面とを有し、画像を形成する光がアウトプット面からアウトプットされ、画像が前記キューブの他の面に1つに位置するディスプレイソースから取り出され、前記キューブがディスプレイソースの中間画像を支持しないように反射手段を配置させた構成にある。
【0005】
好ましくは、偏光ビームスプリッタの構成は、各プリズムの斜辺面に配置された2枚の平行なPBSコーティングからなる。
【0006】
別の偏光ビームスプリッタの構成は、、各プリズムの斜辺面の間に位置する直線偏向子によって生ずる平面的な界面にPBSコーティングを配置させた直線偏光子からなる。
【0007】
好ましくは、光学装置のインプット面は凸面であり、アウトプット面は平面である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施態様では、ディスプレイソースは、平面偏光を発すのに適しており、そのものはインプット面に位置している。他の実施態様では、ディスプレイソースが反射手段の一つを形成し、平面偏光を発するに適したイルミネーションソースは、インプット面に位置している。
【0009】
4分の1波長板は、光学キューブと反射手段との間に配することが好適である。
そして、コリメータはアウトプット面に位置することが好ましい。コリメータは好ましくはテレセントリックである。コリメータは1つ又はそれ以上のレンズで構成することができ、またディフラクティブオプティクスで構成することもできる。
【0010】
好ましくは他の実施態様で使用するイルミネーションソースは、キューブのインプット面にテレセントリックなイルミネーションを発する。イルミネーションソースは、インプット面に入射するイルミネーションに所望の開口数を形成する複数個のレンズからなる。
【0011】
本発明に係る光学システムは、複数のユニットを積み重ねるのに好適なインライン光学システムである。好ましくは複数個の光学システムを重ねて一つのアレーの光学システムをすることができる。
【0012】
好ましくは重ねた各光学システムの各構成成分に迷光バッフルを設けることもできる。
以下添付図面を参考にして本発明をさらに具体的に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図2に示す光学装置20は、2つのプリズム22aとプリズム22bとで形成されたキューブ(立方体)22からなり、2つのプリズムの斜面間には偏光ビームスプリッタが配置されている。好ましくは光学ボディー25の一部として形作られた好ましくは凹面状のミラー24は、キューブ22の面26に隣接し、ミラー24とキューブ22との間には、4分の1波長板28が設けられている。反射液晶ディスプレイ形式の二次元のディスプレイソース30は、キューブ22の面32に配置され、その面に対向するのは面26である。各プリズム22a,22bの斜面には、それぞれ、偏光ビームスプリッタ(PBS)コーティング36及び38が施されている。キューブ22のイルミネーションアウトプット面42は、平面であることが好ましい。
【0014】
本質的に直線偏光されたイルミネーションソース21からの光は、プリズム22aのイルミネーションインプット面23に入射し、ディスプレイソース30を照らす。キューブ22を透過し、コリメータシステムの一部を形成するミラー24で反射した後、アウトプット面42にてキューブ22から光が出る前に如何なる中間画も形成することなく、ディスプレイソース30の平板的な画像が、無限遠において形成される。
【0015】
理解しやすくする目的で、図2では装置に単一光線が伝播するものとし、連続線でS偏光を示し、破線でP偏光を示し、点線で円偏光を示す。しかして、イルミネーションソース21で発せられたS偏光(ソース21がレーザの時は、直線偏光が発せられる)は、面23を経てキューブ22に送られる。この光はPBSコーティング36で効率よくディスプレイソース30に反射される。ディスプレイソース30において、光は鏡面反射してP偏光に変化し、画像を形成する。この光は次いで、PBSコーティング36及び38の両方を効率よく経て4分の1波長板28を通過して円偏光となり、ミラー24で反射されて4分の1波長板28を再び通過してS偏光となる。この光線は、次にPBSコーティング38で反射され、S偏光としてキューブ22の外に送られる。
【0016】
入力光としてS偏光だけを使用すると、キューブ22へP偏光が「漏れる」可能性が排除され、PBSコーティング38にてS偏光だけがアウトプット面42に伝播する。そして、2つのPBSコーティングを設けていることは、S偏光を持つ非画像が第1コーティング36から漏れたとしても、それが第2コーティング38によってブロックされることを意味している。
【0017】
図3A及び図3Bには、図2の装置20とほぼ同様な光学装置120が示されている。分かりやすくする目的で、図3Aは光学装置120を通過する単一光線の通路を示す。図3Bは光学装置120を通過してテレセントリックビームを形成する複数の光線の通路を示している。図3Aから分かるように、装置120は、光材料のプリズム122a及び122bで形成されたキューブ122と、好ましくは凹面ミラー124を備えてキューブ122の面126に近接する光学ボディー125と、その間に介在する4分の1波長板128とを有している。反射形LCDであるディスプレイソース130は、面126の反対側の面132に面している。光学装置120内に位置する偏光ビームスプリッタは、プリズム122a及び122bのそれぞれの斜辺面に配したPBSコーティング136及び138と、この2つのコーティングに挟まれた直線偏光子134とで構成される。
【0018】
結合(カップリング)を改善し、テレセントリシティーを助けるために、平凸レンズレンズ139を、プリズム122aのアウトプット面123に貼り付けて、正の光学パワーをディスプレイソース130近傍に供給する。
【0019】
光学装置120は先に説明した光学装置20と同様に作動し、S偏光は、プリズム122aの面123に設けた平凸レンズ139の凸面140を経て、キューブ122に伝播する。その光は、PBSコーティング136で反射されてディスプレイソース130に進み、そこでP偏光画像搬送光線として反射され、次いで、PBSコーティング136、直線偏光子134及びPBSコーティング138を、さらに4分の1波長板128を通過して凹面鏡124で反射される。そして、4分の1波長板128を再度通過した後、PBSコーティング138で反射され、面142を経てキューブ122の外に送られる。
【0020】
直線偏光子134の挿入は、偏光ビームスプリッタからのS偏光の漏洩をさらに減少させる。
【0021】
図2、図3A及び図3Bに示す光学装置を、出力0.25の開口数で操作するためには、PBSコーティング36及び38が、それぞれ広い入射角で機能することが肝要であって、例えば、改良型PBSコーティングを使用し、高い屈折率の材料で形成したプリズム22a及び22bと併用した場合のコーティングの特性は,図4に示される。これから分かるように、このPBSコーティングは、入射角30〜50度の範囲で、S偏光を極めて僅か透過させるだけで(Ts参照)、S偏光の殆どすべてを反射する(Rs参照)。P偏光された光は、Tpで示されるように、入射角33〜54度の範囲で実質的にすべて透過し、Rpで示されるように、反射されるのは極めて僅かである。しかしながら、30〜33度の範囲及び54〜55度の範囲で、P偏光は透過せずに反射される。
【0022】
もちろん、入力(すなわち、イルミネーション)及び出力の開口数が、かなり低い場合には、それほど改良されていないPBSコーティングでも役割を果たし、比較的狭い範囲の屈折率でしか透過及び反射に十分な性能を奏さないようなコーティングが使用可能である。
【0023】
光学装置20及び120は、いろいろな光学系で使用することができる。例えば、図5に示されるように、本発明の装置は、テレセントリックなコリメータシステム250で使用可能である。このシステム50は、光学装置220(光学装置120と同一の装置)と、第1非球面レンズ244(このものは、光学プラスチック材料で作られた負のレンズである)と、コリメータレンズとして機能する第2非球面レンズ246(このものは、光学プラスチック材料で作られた正のレンズである)を備えている。レンズ244と246は、凹面鏡224(ミラー124と同一)と共に、有効でテレセントリックなコリメータシステムが得られるように、光ビーム含有画像に作用する。システムの開口絞りは、レンズ246のアウトプット面247にある。コリメータレンズの焦点距離F=95.5mmとした場合、レンズ面247における開口の対角線で測定して開口をF/2とすることができ、あるいは、開口の高さ及び幅で測定してF/2.83を実現できる。状況によっては開口の小さい(開口数が小さい)コリメータの使用が好都合である。
【0024】
テレセントリックなコリメータシステム250は、有効に機能するが、それでも少しの横収差が起こる。開口をF/2とした時のタンジェンシャルエラーカーブとサジタルエラーカーブで表示される上記のシステム250の横収差を図6に示す。この図には、ディスプレイの軸上、0.7フィールド範囲及び1.0フィールド範囲の各エラーが表示されている。各カーブの垂直軸は、レンズ246の開口数を示し、水平軸は画像エラー尺度である。従って、各カーブについてNAは、最大±0.25であり、画像エラーは最大±5μmである。
【0025】
本発明の光学装置120は、図7で例示されるように、イルミネーション光学システム360でも使用することができる。この光学システム360は、テレセントリックイルミネーション供給源362、典型的には開口数0.64の供給源362と、プラスチック光学材料製の第1非球面レンズ364と、プラスチック光学材料製の第2非球面レンズ366と、同じくプラスチック光学材料製の第3非球面レンズ368とを備えたデュアルテレセントリックイルミネーション光学系であって、第2非球面レンズ366のアウトプット面367は、テレセントリック絞り(当該絞りは、本例の場合、スクエア開口絞りである)を提供し、第3非球面レンズ368は、テレセントリックイルミネーションを光学装置320(当該装置は、装置120と同一である)に伝搬する。
【0026】
テレセントリックイルミネーション供給源362は、ガウスプロフィールを持つレーザビームが典型的には組み込まれているので、類似の光強度プロフィールが、照明されている物体、すなわち、ディスプレイソース330(このものはソース130と同じ)に出現する。ディスプレイソースは、実質的に鏡面反射(偏光面は90°回転)するので、ディスプレイソース330を照射する光の特性は、コリメータ光学上最も効率のいい性能が提供される特性と調和していることが、例えば、同じ開口数でテレセントリックな特性と調和していることが望ましい。供給源362は、レーザアウトプットに拡散スクリーンを使用することで、供給源362自体を特定の開口数を持つテレセントリックにすることができるが、その必要はない。
【0027】
完全光学系469には、図8に示すように、図5のコリメーティングシステムと図7のイルミネーションシステムが組み込まれている。光ビームが遭遇するとは逆の連続番号で符号S1〜S25を付けた各表面での構造パラメータの一例を表1に示す。有効範囲を越える入射角でPBSコーティングに、照射光線が入射することに原因する画像コントラストの低下は、開口数が一杯にならないように系のパラメータを選択することで縮小させることができる。図8に示す系から射出される平行な画像形成光線は、様々な用途に使用可能である。
【0028】
図8に示す光学システムの複数個を積み重ねて、図9に示すような多画像光学アレイ570を形成することができる。アレイ570を小型化するために、それぞれのアウトプットコリメーティングレンズ546は、プラスチック製の単一構成部材からなる1つのアレイとして形成させることができる。
【0029】
これ以外のプラスチック製レンズ544、564,566及び568も、単一構成部材からなる1つのアレイとして形成可能であって、当該アレイには各光学系同士の干渉やクロストークを防止するための迷光バッフル545が設けられる。しかしながら、アレイ570のイルミネーション領域及びコリメーション領域でテレセントリックな開口絞りを使用することで、たとえバッフルを使用しなくても、クロストークを大幅に防止することができる。各光学系469は正確に規定されたテレセントリックビームを発生するからである。
【0030】
本発明に係る光学装置の改良型では、図10A及び図10Bで示されるように、LCDディスプレイソース674と併用される。このディスプレイソースは放射型であるので、イルミネーションソースは存在しない。このディスプレイ系672は、光学装置620のインプット面640に隣接する放射型LCDディスプレイソース674(このものは本質的にテレセントリックであり、且つ直線偏光される)と、アウトプット面642に隣接する視野レンズ676と、画像表示手段678とを備えている。光学装置620は、偏光ビームスプリッタ628を備えている。光学装置620のインプット面640とアウトプット面642は、図示の例では、凸面である。さらに、光学装置620の第1ミラー624と第2ミラー630は、それぞれ4分の1波長板を有する凹面鏡であって、第2ミラー630は、インプットビームのテレセントリックな開口絞りとしても働く。LCD674は、約±12°の極角の間で、すなわち、法線に集中した平面偏光を発する。ディスプレイ系672は、小型化されているので、必要な拡大は極めて短い距離で達成されなければならない。そのためには、反射及び屈折の両方に関して、平面画像が得られるように、高水準の光学エネルギーが、表示手段678に要求される。非球面の視野レンズ676は、残留ディストーションや高次元の像面湾曲を取り除く。しかし、光学装置20や120などと比較して、光学装置620の場合には、ディスプレイの対角線サイズと、ディスプレイソースから最終画像までの距離とのアスペクト比が比較的大きい(約0.7)ために、フィールドアングルに関してより大きな許容度が要求される。このアスペクト比は、前面から背面までの寸法が小さいディスプレイを得るために必要である。大きなフィールドアングルは、PBSコーティングにおいて、インプット光ビームの入射角を広範囲にする。入射角の範囲に適合させるためには、それほど改良されていないものの、S偏光とP偏光とを妥当に区分できるPBSコーティングを使用する。このコーティングの性能は図11に示される。このようなPBSコーティングを使用するに際しては、光学装置を通るS偏光の漏洩が防止できるように、PBSコーティングを各表面に配した直線偏光子を持つPBS配置を採用することが好ましい。各面に符号P1〜P19を付けた図10Bに示すディスプレイ系の構造パラメータを表2に示す。
【0031】
図10Aの非球面レンズ676は、プラスチック製とすることができ、また、積み重ねの目的で、連続アレイの一部として形成することもできる。このような積み重ね配置は、図12に示されている。各ディスプレイソースの活性領域を互いに密着させ、LCDのようなディスプレイソースの多数個を一体化できない時に、図12のようなディスプレイ系は有用である。
【0032】
本発明の技術思想から逸脱しない限り、本発明の光学装置には、各種の改良やそれに伴う変更を付加することができる。例えば、イルミネーションソース又はディスプレイソースがP偏光を発する場合には、PBSコーティングがP偏光を反射し、S偏光を伝導するようなPBS配置を、光学装置に組み込むことができる。完全光学系では、系の性能を変更するために、パラメーターと光学材料を変更することができ、系の開口数が小さい場合には、屈折率の低い装置が使用できる。系のレンズは、小型化を実現する上で、非球面であることが好ましいが、球面レンズも使用することができる。図8の系では、イルミネーションソースがガウスプロフィルを有するレーザビームであるが、レーザビームエキスパンダーとして機能する極端に非球面の2つの別のレンズを使用することで、ガウスプロフィルをトップハットプロフィルに替えることができる。レーザビームインプット光ビームの偏光純度は、維持される必要があるが、そのコヒーレンス長は、短くすることができる。これはレーザビームエキスパンディング領域に、回転ハイゲイン拡散板を配置してスペックルと干渉を低下させることで実現さえる。こうすることで、イルミネーションソースからの与えられた開口数のテレセントリックな光を収集することができる。
【0033】
ビームエキパンド光学系は、厳密なテレセントリシティーが要求されないような特定な用途において、光ビームを必要に応じて集中させ、あるいは分散させるのに使用する。
【0034】
光学装置の主要部はガラス又は光学用プラスチックで製造することでき、このプラスチックには、ゼオネックス(Zeonex)、CR39及びその他の高屈折率眼科用プラスチックが含まれ、これらは長い光路長でも充分に光を伝送する性質にある。全てではないが或る用途では、キューブ本体に高い精度を必要としない場合があり、従って、キューブ本体をガラスで製造する場合には、火造り(fire-polished)することができ、プラスチックで製造する場合には、鋳型造りすることができる。光学装置がプラスチック光学材料で製造される場合には、位相リターデーションを正当なレベルに保持するために、ミラーの材料は複屈折とすることができ、こうすることで光学装置内での4分の1波長板の必要性を除くことができる。
【0035】
装置をガラス製とする場合、投影ディスプレイ系(図10参照)のディスプレイソースの近傍に、別のレンズを位置させて光学装置本体の寸法を縮小させることができる。
ディスプレイ系のこれら以外の変更には、ディスプレイソースとしてデジタルミクロミラー装置などを使用することが含まれる。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】当業界で公知の偏光ビームスプリッタを使用した小型光学装置を示す。
【図2】反射型ディスプレイソースを組み込んだ本発明の一実施例の光学偏光装置を示す概略図。
【図3A】本発明の好ましい実施態様による光学偏光装置の概略図。
【図3B】テレセントリックイルミネーションを持つ図3Aの光学偏光装置。
【図4】本発明の装置に使用して好ましいPBSコーティングの特性を示すグラフである。
【図5】本発明の装置に組み込まれるテレセントリックコリメータを示す。
【図6】図5のコリメータのアウトプットにおける横収差を示す図面。
【図7】本発明の装置に組み込まれたデュアルテレセントリックイルミネーションシステムの概略図。
【図8】コリメータ及びイルミネーションの両システムを組み込んだ完全光学システムの概略図。
【図9】図8に示した光学系の積み重ねアレイを示す。
【図10A】プロジェクションディスプレイソースを組み込んだ本発明の光学装置と、そこでの光行路を示した図面。
【図10B】表2に示すデータとの関係を示す図10A対応図。
【図11】図10の装置の使用するPBSコーティング特性を示すグラフ。
【図12】図10の装置を配列させて1つの表示装置とした説明図。
【符号の説明】
【0039】
1:光学装置 2:ビームスプリッタキューブ
4:凹面鏡 6:面偏光子
20:光学装置 21:イルミネーションソース
22:キューブ 22a,22b:プリズム
24:凹面ミラー 28:4分の1波長板
30:ディスプレイソース 36,38:PBSコーティング
120:光学装置 121:イルミネーションソース
122:キューブ 122a,122b:プリズム
124:凹面ミラー 128:4分の1波長板
130:ディスプレイソース 136,138:PBSコーティング
【0001】
本発明は、光学装置に関し、さらに言えば、積み重ねた多画像ディスプレイシステムで使用するためのイルミネーション及び/又はコリメーション方式を組み込んだ光学装置に関する。特に、本発明は偏光ビームスプリッタを使用する光学装置に係る。
【0002】
光学的視野システムにおいて、非転倒式の映像増倍管を使用する軽量の単眼夜間照準器は、映像が視野光学系で倒置するような方式で、典型的には組み立てられている。屈折リレー光学系のような通常の反転手段を採用している視野光学機器は、残念ながら、比較的嵩高であると共に重量がある。この欠点を解消するため、偏光ビームスプリッタを使用した光学装置("Compact Viewing Optics Using Polarising" 「偏光を利用した小型光学表示」ピージェー・ロジャース(P J Rogers) SPIE 第655巻、322〜327頁、1986年)が開発されている。この装置は,図1に示される。光学装置1は、発光体から偏光していない光の形で画像を受像し、面偏光子6を介して光を偏光させ、しかる後、ビームスプリッタキューブ2の偏光選択コーティング10を使用して、3つの行路に分割する。反転中継器として機能する凹面鏡4は、4分の1波長板の一部を形成する平板状ダイクロミックミラー上に、中間画像を形成する。光パワーと同じサイズにあるが、他の光学部品(例えば、接眼レンズ)とは反対の画像湾曲を持つ凹面鏡4は、4分の1波長板として、ビームスプリッタキューブ2の一方の面に位置しており、一方、ダイクロミックミラーと4分の1波長板は、前記キューブの対向面に位置している。この配置は、コンパクトな「インーライン」、なわち、ビームスプリッタコーティングの両側に同軸の光軸がある形態を提供している。
【0003】
最近のディスプレイシステムの開発では、レーザイルミネーションと操作中に本質的に直線偏光する表示ソース(源)を持つようなディスプレイ装置が案出されている。イルミネーション及びコリメーションシステムを集積化し、コンパクト化するために、偏光ビームスプリッタを合体させた光学機器も提案されている。理想的なテレセントリック光学機器は、次のようなテレセントリックシステムを利用する場合に、すなわち、画像及び/又は物体のすべての部分から発する光ビームの中心又は前記部分に向かう光ビームの中心が、光軸に平行であり、従って、偏光選択コーティングの角度幅が最小であるようなレンズ系を備えたテレセントリックな光学機器を使用する場合に、採用されるべきである。しかしながら、テレセントリックな光学機器は、一般に、開口絞りの位置取りが侭ならず、とりわけ、平面画像を得る際に問題があるため、その設計が困難である。ちなみに、開口絞りは、主光線を光軸と平行にする役割を果たし、このものは開口ビームを定義する光線の交差部(丘)に比較して、光軸より上位の比較的大きい丘において、光線が光学機器を横切るようにさせている。開口絞りの位置取りは、オフビーム収差の補正を困難にしている。平面画像を得るためには、すべての屈折系光学機器は、互いに補償し合う二つのサインを発する高い光パワーを必要とするが、主光線の交差丘が比較的大きいために、そうすると、軸から離れた部分で収差が大きくなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的のひとつは、上記した問題点の少なくとも一つを解消させることにある。
本発明によれば、偏光面の取り扱いに適した光学装置が提供され、その光学装置は2つのプリズムの斜辺面間に偏光ビームスプリッタ(PBS)を配したビームスプリッタキューブからなり、当該キューブは、イルミネーションインプット面とイルミネーションアウトプット面を形成する第1の一対の対向面と、反射手段が位置する第2の一対の対向面とを有し、画像を形成する光がアウトプット面からアウトプットされ、画像が前記キューブの他の面に1つに位置するディスプレイソースから取り出され、前記キューブがディスプレイソースの中間画像を支持しないように反射手段を配置させた構成にある。
【0005】
好ましくは、偏光ビームスプリッタの構成は、各プリズムの斜辺面に配置された2枚の平行なPBSコーティングからなる。
【0006】
別の偏光ビームスプリッタの構成は、、各プリズムの斜辺面の間に位置する直線偏向子によって生ずる平面的な界面にPBSコーティングを配置させた直線偏光子からなる。
【0007】
好ましくは、光学装置のインプット面は凸面であり、アウトプット面は平面である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施態様では、ディスプレイソースは、平面偏光を発すのに適しており、そのものはインプット面に位置している。他の実施態様では、ディスプレイソースが反射手段の一つを形成し、平面偏光を発するに適したイルミネーションソースは、インプット面に位置している。
【0009】
4分の1波長板は、光学キューブと反射手段との間に配することが好適である。
そして、コリメータはアウトプット面に位置することが好ましい。コリメータは好ましくはテレセントリックである。コリメータは1つ又はそれ以上のレンズで構成することができ、またディフラクティブオプティクスで構成することもできる。
【0010】
好ましくは他の実施態様で使用するイルミネーションソースは、キューブのインプット面にテレセントリックなイルミネーションを発する。イルミネーションソースは、インプット面に入射するイルミネーションに所望の開口数を形成する複数個のレンズからなる。
【0011】
本発明に係る光学システムは、複数のユニットを積み重ねるのに好適なインライン光学システムである。好ましくは複数個の光学システムを重ねて一つのアレーの光学システムをすることができる。
【0012】
好ましくは重ねた各光学システムの各構成成分に迷光バッフルを設けることもできる。
以下添付図面を参考にして本発明をさらに具体的に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図2に示す光学装置20は、2つのプリズム22aとプリズム22bとで形成されたキューブ(立方体)22からなり、2つのプリズムの斜面間には偏光ビームスプリッタが配置されている。好ましくは光学ボディー25の一部として形作られた好ましくは凹面状のミラー24は、キューブ22の面26に隣接し、ミラー24とキューブ22との間には、4分の1波長板28が設けられている。反射液晶ディスプレイ形式の二次元のディスプレイソース30は、キューブ22の面32に配置され、その面に対向するのは面26である。各プリズム22a,22bの斜面には、それぞれ、偏光ビームスプリッタ(PBS)コーティング36及び38が施されている。キューブ22のイルミネーションアウトプット面42は、平面であることが好ましい。
【0014】
本質的に直線偏光されたイルミネーションソース21からの光は、プリズム22aのイルミネーションインプット面23に入射し、ディスプレイソース30を照らす。キューブ22を透過し、コリメータシステムの一部を形成するミラー24で反射した後、アウトプット面42にてキューブ22から光が出る前に如何なる中間画も形成することなく、ディスプレイソース30の平板的な画像が、無限遠において形成される。
【0015】
理解しやすくする目的で、図2では装置に単一光線が伝播するものとし、連続線でS偏光を示し、破線でP偏光を示し、点線で円偏光を示す。しかして、イルミネーションソース21で発せられたS偏光(ソース21がレーザの時は、直線偏光が発せられる)は、面23を経てキューブ22に送られる。この光はPBSコーティング36で効率よくディスプレイソース30に反射される。ディスプレイソース30において、光は鏡面反射してP偏光に変化し、画像を形成する。この光は次いで、PBSコーティング36及び38の両方を効率よく経て4分の1波長板28を通過して円偏光となり、ミラー24で反射されて4分の1波長板28を再び通過してS偏光となる。この光線は、次にPBSコーティング38で反射され、S偏光としてキューブ22の外に送られる。
【0016】
入力光としてS偏光だけを使用すると、キューブ22へP偏光が「漏れる」可能性が排除され、PBSコーティング38にてS偏光だけがアウトプット面42に伝播する。そして、2つのPBSコーティングを設けていることは、S偏光を持つ非画像が第1コーティング36から漏れたとしても、それが第2コーティング38によってブロックされることを意味している。
【0017】
図3A及び図3Bには、図2の装置20とほぼ同様な光学装置120が示されている。分かりやすくする目的で、図3Aは光学装置120を通過する単一光線の通路を示す。図3Bは光学装置120を通過してテレセントリックビームを形成する複数の光線の通路を示している。図3Aから分かるように、装置120は、光材料のプリズム122a及び122bで形成されたキューブ122と、好ましくは凹面ミラー124を備えてキューブ122の面126に近接する光学ボディー125と、その間に介在する4分の1波長板128とを有している。反射形LCDであるディスプレイソース130は、面126の反対側の面132に面している。光学装置120内に位置する偏光ビームスプリッタは、プリズム122a及び122bのそれぞれの斜辺面に配したPBSコーティング136及び138と、この2つのコーティングに挟まれた直線偏光子134とで構成される。
【0018】
結合(カップリング)を改善し、テレセントリシティーを助けるために、平凸レンズレンズ139を、プリズム122aのアウトプット面123に貼り付けて、正の光学パワーをディスプレイソース130近傍に供給する。
【0019】
光学装置120は先に説明した光学装置20と同様に作動し、S偏光は、プリズム122aの面123に設けた平凸レンズ139の凸面140を経て、キューブ122に伝播する。その光は、PBSコーティング136で反射されてディスプレイソース130に進み、そこでP偏光画像搬送光線として反射され、次いで、PBSコーティング136、直線偏光子134及びPBSコーティング138を、さらに4分の1波長板128を通過して凹面鏡124で反射される。そして、4分の1波長板128を再度通過した後、PBSコーティング138で反射され、面142を経てキューブ122の外に送られる。
【0020】
直線偏光子134の挿入は、偏光ビームスプリッタからのS偏光の漏洩をさらに減少させる。
【0021】
図2、図3A及び図3Bに示す光学装置を、出力0.25の開口数で操作するためには、PBSコーティング36及び38が、それぞれ広い入射角で機能することが肝要であって、例えば、改良型PBSコーティングを使用し、高い屈折率の材料で形成したプリズム22a及び22bと併用した場合のコーティングの特性は,図4に示される。これから分かるように、このPBSコーティングは、入射角30〜50度の範囲で、S偏光を極めて僅か透過させるだけで(Ts参照)、S偏光の殆どすべてを反射する(Rs参照)。P偏光された光は、Tpで示されるように、入射角33〜54度の範囲で実質的にすべて透過し、Rpで示されるように、反射されるのは極めて僅かである。しかしながら、30〜33度の範囲及び54〜55度の範囲で、P偏光は透過せずに反射される。
【0022】
もちろん、入力(すなわち、イルミネーション)及び出力の開口数が、かなり低い場合には、それほど改良されていないPBSコーティングでも役割を果たし、比較的狭い範囲の屈折率でしか透過及び反射に十分な性能を奏さないようなコーティングが使用可能である。
【0023】
光学装置20及び120は、いろいろな光学系で使用することができる。例えば、図5に示されるように、本発明の装置は、テレセントリックなコリメータシステム250で使用可能である。このシステム50は、光学装置220(光学装置120と同一の装置)と、第1非球面レンズ244(このものは、光学プラスチック材料で作られた負のレンズである)と、コリメータレンズとして機能する第2非球面レンズ246(このものは、光学プラスチック材料で作られた正のレンズである)を備えている。レンズ244と246は、凹面鏡224(ミラー124と同一)と共に、有効でテレセントリックなコリメータシステムが得られるように、光ビーム含有画像に作用する。システムの開口絞りは、レンズ246のアウトプット面247にある。コリメータレンズの焦点距離F=95.5mmとした場合、レンズ面247における開口の対角線で測定して開口をF/2とすることができ、あるいは、開口の高さ及び幅で測定してF/2.83を実現できる。状況によっては開口の小さい(開口数が小さい)コリメータの使用が好都合である。
【0024】
テレセントリックなコリメータシステム250は、有効に機能するが、それでも少しの横収差が起こる。開口をF/2とした時のタンジェンシャルエラーカーブとサジタルエラーカーブで表示される上記のシステム250の横収差を図6に示す。この図には、ディスプレイの軸上、0.7フィールド範囲及び1.0フィールド範囲の各エラーが表示されている。各カーブの垂直軸は、レンズ246の開口数を示し、水平軸は画像エラー尺度である。従って、各カーブについてNAは、最大±0.25であり、画像エラーは最大±5μmである。
【0025】
本発明の光学装置120は、図7で例示されるように、イルミネーション光学システム360でも使用することができる。この光学システム360は、テレセントリックイルミネーション供給源362、典型的には開口数0.64の供給源362と、プラスチック光学材料製の第1非球面レンズ364と、プラスチック光学材料製の第2非球面レンズ366と、同じくプラスチック光学材料製の第3非球面レンズ368とを備えたデュアルテレセントリックイルミネーション光学系であって、第2非球面レンズ366のアウトプット面367は、テレセントリック絞り(当該絞りは、本例の場合、スクエア開口絞りである)を提供し、第3非球面レンズ368は、テレセントリックイルミネーションを光学装置320(当該装置は、装置120と同一である)に伝搬する。
【0026】
テレセントリックイルミネーション供給源362は、ガウスプロフィールを持つレーザビームが典型的には組み込まれているので、類似の光強度プロフィールが、照明されている物体、すなわち、ディスプレイソース330(このものはソース130と同じ)に出現する。ディスプレイソースは、実質的に鏡面反射(偏光面は90°回転)するので、ディスプレイソース330を照射する光の特性は、コリメータ光学上最も効率のいい性能が提供される特性と調和していることが、例えば、同じ開口数でテレセントリックな特性と調和していることが望ましい。供給源362は、レーザアウトプットに拡散スクリーンを使用することで、供給源362自体を特定の開口数を持つテレセントリックにすることができるが、その必要はない。
【0027】
完全光学系469には、図8に示すように、図5のコリメーティングシステムと図7のイルミネーションシステムが組み込まれている。光ビームが遭遇するとは逆の連続番号で符号S1〜S25を付けた各表面での構造パラメータの一例を表1に示す。有効範囲を越える入射角でPBSコーティングに、照射光線が入射することに原因する画像コントラストの低下は、開口数が一杯にならないように系のパラメータを選択することで縮小させることができる。図8に示す系から射出される平行な画像形成光線は、様々な用途に使用可能である。
【0028】
図8に示す光学システムの複数個を積み重ねて、図9に示すような多画像光学アレイ570を形成することができる。アレイ570を小型化するために、それぞれのアウトプットコリメーティングレンズ546は、プラスチック製の単一構成部材からなる1つのアレイとして形成させることができる。
【0029】
これ以外のプラスチック製レンズ544、564,566及び568も、単一構成部材からなる1つのアレイとして形成可能であって、当該アレイには各光学系同士の干渉やクロストークを防止するための迷光バッフル545が設けられる。しかしながら、アレイ570のイルミネーション領域及びコリメーション領域でテレセントリックな開口絞りを使用することで、たとえバッフルを使用しなくても、クロストークを大幅に防止することができる。各光学系469は正確に規定されたテレセントリックビームを発生するからである。
【0030】
本発明に係る光学装置の改良型では、図10A及び図10Bで示されるように、LCDディスプレイソース674と併用される。このディスプレイソースは放射型であるので、イルミネーションソースは存在しない。このディスプレイ系672は、光学装置620のインプット面640に隣接する放射型LCDディスプレイソース674(このものは本質的にテレセントリックであり、且つ直線偏光される)と、アウトプット面642に隣接する視野レンズ676と、画像表示手段678とを備えている。光学装置620は、偏光ビームスプリッタ628を備えている。光学装置620のインプット面640とアウトプット面642は、図示の例では、凸面である。さらに、光学装置620の第1ミラー624と第2ミラー630は、それぞれ4分の1波長板を有する凹面鏡であって、第2ミラー630は、インプットビームのテレセントリックな開口絞りとしても働く。LCD674は、約±12°の極角の間で、すなわち、法線に集中した平面偏光を発する。ディスプレイ系672は、小型化されているので、必要な拡大は極めて短い距離で達成されなければならない。そのためには、反射及び屈折の両方に関して、平面画像が得られるように、高水準の光学エネルギーが、表示手段678に要求される。非球面の視野レンズ676は、残留ディストーションや高次元の像面湾曲を取り除く。しかし、光学装置20や120などと比較して、光学装置620の場合には、ディスプレイの対角線サイズと、ディスプレイソースから最終画像までの距離とのアスペクト比が比較的大きい(約0.7)ために、フィールドアングルに関してより大きな許容度が要求される。このアスペクト比は、前面から背面までの寸法が小さいディスプレイを得るために必要である。大きなフィールドアングルは、PBSコーティングにおいて、インプット光ビームの入射角を広範囲にする。入射角の範囲に適合させるためには、それほど改良されていないものの、S偏光とP偏光とを妥当に区分できるPBSコーティングを使用する。このコーティングの性能は図11に示される。このようなPBSコーティングを使用するに際しては、光学装置を通るS偏光の漏洩が防止できるように、PBSコーティングを各表面に配した直線偏光子を持つPBS配置を採用することが好ましい。各面に符号P1〜P19を付けた図10Bに示すディスプレイ系の構造パラメータを表2に示す。
【0031】
図10Aの非球面レンズ676は、プラスチック製とすることができ、また、積み重ねの目的で、連続アレイの一部として形成することもできる。このような積み重ね配置は、図12に示されている。各ディスプレイソースの活性領域を互いに密着させ、LCDのようなディスプレイソースの多数個を一体化できない時に、図12のようなディスプレイ系は有用である。
【0032】
本発明の技術思想から逸脱しない限り、本発明の光学装置には、各種の改良やそれに伴う変更を付加することができる。例えば、イルミネーションソース又はディスプレイソースがP偏光を発する場合には、PBSコーティングがP偏光を反射し、S偏光を伝導するようなPBS配置を、光学装置に組み込むことができる。完全光学系では、系の性能を変更するために、パラメーターと光学材料を変更することができ、系の開口数が小さい場合には、屈折率の低い装置が使用できる。系のレンズは、小型化を実現する上で、非球面であることが好ましいが、球面レンズも使用することができる。図8の系では、イルミネーションソースがガウスプロフィルを有するレーザビームであるが、レーザビームエキスパンダーとして機能する極端に非球面の2つの別のレンズを使用することで、ガウスプロフィルをトップハットプロフィルに替えることができる。レーザビームインプット光ビームの偏光純度は、維持される必要があるが、そのコヒーレンス長は、短くすることができる。これはレーザビームエキスパンディング領域に、回転ハイゲイン拡散板を配置してスペックルと干渉を低下させることで実現さえる。こうすることで、イルミネーションソースからの与えられた開口数のテレセントリックな光を収集することができる。
【0033】
ビームエキパンド光学系は、厳密なテレセントリシティーが要求されないような特定な用途において、光ビームを必要に応じて集中させ、あるいは分散させるのに使用する。
【0034】
光学装置の主要部はガラス又は光学用プラスチックで製造することでき、このプラスチックには、ゼオネックス(Zeonex)、CR39及びその他の高屈折率眼科用プラスチックが含まれ、これらは長い光路長でも充分に光を伝送する性質にある。全てではないが或る用途では、キューブ本体に高い精度を必要としない場合があり、従って、キューブ本体をガラスで製造する場合には、火造り(fire-polished)することができ、プラスチックで製造する場合には、鋳型造りすることができる。光学装置がプラスチック光学材料で製造される場合には、位相リターデーションを正当なレベルに保持するために、ミラーの材料は複屈折とすることができ、こうすることで光学装置内での4分の1波長板の必要性を除くことができる。
【0035】
装置をガラス製とする場合、投影ディスプレイ系(図10参照)のディスプレイソースの近傍に、別のレンズを位置させて光学装置本体の寸法を縮小させることができる。
ディスプレイ系のこれら以外の変更には、ディスプレイソースとしてデジタルミクロミラー装置などを使用することが含まれる。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】当業界で公知の偏光ビームスプリッタを使用した小型光学装置を示す。
【図2】反射型ディスプレイソースを組み込んだ本発明の一実施例の光学偏光装置を示す概略図。
【図3A】本発明の好ましい実施態様による光学偏光装置の概略図。
【図3B】テレセントリックイルミネーションを持つ図3Aの光学偏光装置。
【図4】本発明の装置に使用して好ましいPBSコーティングの特性を示すグラフである。
【図5】本発明の装置に組み込まれるテレセントリックコリメータを示す。
【図6】図5のコリメータのアウトプットにおける横収差を示す図面。
【図7】本発明の装置に組み込まれたデュアルテレセントリックイルミネーションシステムの概略図。
【図8】コリメータ及びイルミネーションの両システムを組み込んだ完全光学システムの概略図。
【図9】図8に示した光学系の積み重ねアレイを示す。
【図10A】プロジェクションディスプレイソースを組み込んだ本発明の光学装置と、そこでの光行路を示した図面。
【図10B】表2に示すデータとの関係を示す図10A対応図。
【図11】図10の装置の使用するPBSコーティング特性を示すグラフ。
【図12】図10の装置を配列させて1つの表示装置とした説明図。
【符号の説明】
【0039】
1:光学装置 2:ビームスプリッタキューブ
4:凹面鏡 6:面偏光子
20:光学装置 21:イルミネーションソース
22:キューブ 22a,22b:プリズム
24:凹面ミラー 28:4分の1波長板
30:ディスプレイソース 36,38:PBSコーティング
120:光学装置 121:イルミネーションソース
122:キューブ 122a,122b:プリズム
124:凹面ミラー 128:4分の1波長板
130:ディスプレイソース 136,138:PBSコーティング
Claims (10)
- 2つのプリズムの斜辺面の間に偏光ビームスプリッタ(PBS)を挟んで対向させた2つのプリズムからなるキューブであって、イルミネーションインプット面とイルミネーションアウトプット面を形成する第1の一対の対向面と、反射手段を位置する第2の一対の対向面とを有するキューブからなり、画像形成光線がアウトプット面から出力され、前記キューブの他の面に1つに位置するディスプレイソースから画像が引き出され、前記キューブがディスプレイソースの中間画像を支持しないように反射手段が配置されている平面偏光の取り扱いに適した光学装置。
- 前記PBSが、2つの偏光選択コーティング層の間に挿入された直線偏光子である請求項1記載の光学装置。
- 前記ディスプレイソースが平面偏光を発し、インプット面に位置している請求項1又は2記載の光学装置。
- 前記ディスプレイソースが反射型であって、反射手段の1つを形成し、イルミネーションソースが平面偏光を発してインプット面に位置している請求項1又は2記載の光学装置。
- 前記キューブのインプット面が凸状をなしている先行請求項のいずれかに記載の光学装置。
- 反射手段の一つが凹面状である先行請求項のいずれかに記載の光学装置。
- 前記一つの反射手段と前記キューブとの間に4分の1波長板が位置している請求項6記載の光学装置。
- 前記アウトプット面に位置するコリメータを備えた先行請求項のいずれかに記載の光学装置。
- イルミネーションソースが、前記インプット面にテレセントリックイルミネーションを入射させる請求項4〜8のいずれか1項記載の光学装置。
- イルミネーションソースがレーザである請求項9記載の光学装置。
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