JP2004524239A - 積重ね可能な浅型トレー - Google Patents

Abstract

本発明は、ボトル用の浅型トレーに関する。浅型トレー（１０）は、互いに反対側に位置した第１の対の壁（１４，１６）と、壁構造体を形成するように第１の対の壁（１４，１６）に取り付けられた互いに反対側に位置した第２の対の壁（１８，２０）と、壁構造体に取り付けられたベース（１２）とを有する。内部支柱（４２）が壁構造体内で上方に突き出ており、その高さは、トレー（１０）に積込まれるボトルの高さよりも小さい。二重壁構造の内部仕切り壁（５２）が、ベース（１２）から上方に突き出ており、内部支柱（４２）と壁構造体との間に延びている。仕切り壁（５２）、内部支柱（４２）、ベース（１２）及び壁構造体は一緒になって、ボトル保持ポケット（５８）を構成する。各ポケット（５８）は、１本のボトルを受け入れるように寸法決めされた仕切り壁（５２）を有する。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は、飲料容器、例えば、ボトルを貯蔵したり輸送するための積重ね可能な浅型トレーに関する。
【背景技術】
【０００２】
特に清涼飲料や他の飲料のボトルは、トレーに入れた状態で貯蔵されたり輸送される場合が多い。本明細書で用いる「トレー」という用語は、フロア及び周囲側壁構造体を有するトレー、クレート、ケース及び類似の容器を含む。プラスチック製のトレーは、他の材料と比較して、例えば強度、耐久性及び再使用性について利点をもたらす。トレーの貯蔵空間を最小限に抑え、これらのコスト及び重量を減少させ、この中に入れられるボトルを表示し易くするため、多くのトレーは、浅い側壁及び端壁を有するよう作られている。かかるトレーは一般に、「浅型（low depth ）」トレーと呼ばれ、かかるトレーでは、側壁及び端壁は、貯蔵されたボトルの高さよりも低く、ボトルは、上に積重ねられた追加のトレーの重さを支持するようになっている。
一般に、ボトルは、壜詰工場を経て壜詰業者の倉庫に至るが、その順序は次の通りである。すなわち、壜を充填し、密封し、トレーに積込み、次に、トレーの層をパレット上に配置する。トレーは、ボトルが上に積重ねられたトレーの荷重の大部分を支えた状態で連続した層の状態で同方向に積重ねられ又は交差方向に積重ねられる。トレーの積重ね体は、パレットを倉庫に出し入れする際に付きものの押し合い中、立ったままにするために、特に安定性がなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
プラスチック製のボトルは、清涼飲料及び他の飲料を小売りするための容器として広く用いられている。プラスチックの１つの種類、即ち、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）は、透明であること、軽量であること及び安価なので特に普及している。可撓性であることに加えて、ＰＥＴボトルの壁は、引張状態でも強固であり、かくして、炭酸飲料の圧力を安全に封じ込めることができる。さらに、従来型ＰＥＴボトルは、比較的高い圧縮荷重耐えることができる。ただし、荷重が実質的に、ボトルの軸方向対称軸線に沿って向いていることを条件とする。１つのＰＥＴボトルが、もし平らで水平な表面上に直立している場合、飲料で満たされた同一サイズの多くのボトルの重量を支えることができ、他のボトルの重量は、この１つのボトルのクロージャ、即ち、蓋に加えられると共にその対称軸線に沿って実質的に垂直方向に差し向けられる。しかしながら、圧縮荷重がボトルの対称軸線以外の方向に沿って従来型ＰＥＴ飲料ボトルに加わると、ボトルは、特に大容量のボトル、例えば、清涼飲料を市場で売るために広く用いられている２リットルボトルに関して座屈する場合がある。
ボトルは又、低い側壁を持つ従来型仕切り形トレーがボトルを収容するために用いられている場合、積重ね時に傾いて垂直方向整列位置から遠ざかる場合がある。積重ね体の下方のトレー内の傾いたボトルは、座屈し、それにより積重ね体が落下する場合がある。座屈が生じなくても、ボトルが従来型の側壁の低いトレー内で傾く傾向があるので、不安定性が生じ、積重ね体に設けることができる層の数に望ましくない下限が課される。
【０００４】
ボトルの安定性並びに貯蔵及び取扱い方法に関する上述の問題を念頭に置いて、浅型ボトルトレーの設計には望ましい幾つかの特徴がある。一般に、浅型トレーは、この中に貯蔵されたボトルについて十分な支持体となると共にボトルが販売促進目的で目に見えることができるようにする壁構造体を持つことが必要である。加うるに、トレーは、同方向の積重ね時及び交差方向の積重ね時に、これらの安定性を高める構造的特徴を備えるよう設計されなければならない。さらに、壁構造体は、取扱いに耐えるのに十分な強度及び剛性を備えなければならない。最後に、トレーは、軽量であって、取扱い及び運搬が容易でなければならない。
【０００５】
トレーの中にはこれら目的を部分的に達成できるものがあるが、現行の浅型トレーに関し２つの重要な問題が認められる。第１の問題として、浅型トレーは代表的には、側壁の強度、重量及びトレー内に貯蔵されたボトルに関する視認性の度合いの間に関しトレードオフの関係が生じるよう設計されている。第２の問題として、現行のトレーの壁構造体は、安定性を確保するためにボトル用ポケットとボトルとの間に滑り嵌めを必要とする場合が多く、これにより、安定性のある積重ね体の状態で保持できるボトル直径の範囲が制限される。
【０００６】
したがって、本発明の目的は、飲料容器、例えば、ボトルを貯蔵し、輸送し及び展示する改良型浅型トレーを提供することにある。
本発明の別の目的は、高い強度及び収納したボトルの高い視認性が得られる構造のボトル用浅型トレーを提供することにある。
本発明の更に別の目的は、積込み状態のボトルの高い支持性及び安定性をもたらすボトル用浅型トレーを提供することにある。
本発明の別の目的は、軽量であって取扱いが容易なボトル用浅型トレーを提供することにある。
本発明の別の目的は、製造が容易且つ安価なボトル用浅型トレーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
したがって、第１の対をなす互いに反対側に位置した壁、壁構造体を形成するよう第１の対をなす互いに反対側に位置した壁に取り付けられた第２の対をなす互いに反対側に位置した壁、及び壁構造体に取り付けられたベースを有するボトル用浅型トレーが提供される。少なくとも１つの内部支柱が、壁構造体内で上方に突き出ており、内部支柱の高さは、トレーに積込まれるボトルの高さよりも小さい。二重壁構造の複数の内部仕切り壁が、ベースから上方に突き出ていて、１以上の内部支柱と壁構造体との間に延びている。仕切り壁と内部支柱とベースと外壁構造体は一緒になって、複数のボトル保持ポケットを構成し、各ポケットは、少なくとも１つの仕切り壁を有し、１本のボトルを受け入れるよう寸法決めされている。
本発明の好ましい実施形態によれば、トレーは、プラスチック材料から一体成形される。壁構造体は、二重壁構造のものであり、壁構造体は、実質的に平らな外壁及び全体として湾曲した内壁を備える下方壁部分を有している。下方壁部分には、複数の窓が形成されている。加うるに、壁構造体は、複数の上方に突き出た壁形支柱を備えた上方壁部分を有している。壁形支柱及び１以上の内部支柱は、高さが実質的に等しく、好ましくは、トレーに積込まれるボトルの高さの約１／３の距離にわたりベースの上方に延びる。壁形支柱及び内部支柱は実質的に中空であり、トレーに積込まれるボトルの形状に合わせて輪郭付けられた少なくとも１つの湾曲面を有している。これと同様に、仕切り壁は各々、ボトルの形状に合わせて輪郭付けられた少なくとも１つの湾曲面を有している。さらに、各支柱は好ましくは、ベースに隣接して湾曲面に設けられた開口部を有している。
【０００８】
内部支柱は、好ましくは、形状が実質的に八角形であり、トレーに積込まれるボトルの形状に合わせて輪郭付けられた湾曲面を備える４つの交互に位置する側壁を有している。さらに、トレーの横方向軸線に沿って設けられた支柱の各々には、横方向に延びる凹部が形成され、この凹部は、好ましくは、外壁構造体の高さまで下方に延びる。
第２の対をなす互いに反対側に位置した壁はそれぞれ、ベースに隣接して形成された切欠き部分及び切欠き部分の上方に形成されたスロットを備える取っ手を有している。この取っ手構造では、ユーザの指を切欠き部分に挿入且つスロットに通して、手のひらが上向きになるようにしても良いし、ユーザの指をスロットに挿入し且つ切欠き部分に通して、手のひらが下向きになるようにしても良い。
ベースは、複数の互いに間隔を置いたボトル支持領域を含む上面を有し、各ボトル支持領域は、ボトル保持ポケットの一部をなしている。ボトル支持領域は各々、全体的に円形の中央部分及び中央部分を少なくとも部分的に包囲していて、ボトル保持ポケットの少なくとも１つの仕切り壁に取り付けられた凹形周囲部分を有している。また、ボトル支持領域には孔が形成されている。好ましい実施形態では、ボトル保持ポケットは、２リットルボトルを受け入れるよう寸法決めされている。
【０００９】
ベースは、下面を更に有し、この下面は、ボトルクロージャを受け入れるよう寸法決めされた中央保持開口部が設けられた全体として円形の凹形受入れ領域を備え、この受入れ領域は、ボトルクロージャを対応関係にある保持開口部内へ案内することができる。ベース下面の凹形受入れ領域は、ベース上面のボトル支持領域と実質的に整列し、トレー内のボトル保持ポケットの中心間距離は実質的に等しい。
【００１０】
本発明のトレーが空であり、このトレーが下に位置する同型トレーと同方向の積重ね形態に配置されると、トレーの支柱は、下側の同型トレーの支柱の少なくとも一部を受け入れるようになっており、トレーの下方壁部分の下面は、下側の同型トレーの下方壁部分の上面に支持されるようになっている。本発明のトレーにボトルを積込み、これを下側の同型トレーと同方向の積重ね形態に配置すると、トレーのボトル保持ポケットは、下側の同型トレーのボトル保持ポケットと実質的に整列し、トレーの受入れ領域は、下側の同型トレーに積込まれているボトルのクロージャを受け入れるようになっている。
本発明のトレーが空であり、このトレーが上側に位置する同型のトレーと交差方向の積重ね形態に配置されると、支柱の凹部は、上側の同型のトレーの壁構造体の一部を受け入れるようになっている。本発明のトレーにボトルを積込み、これを上側に位置する同型トレーと交差方向の積重ね形態に配置すると、トレーのボトル受入れポケットは、上側に位置する同型トレーの受入れ領域と整列する。加うるに、本発明のトレーのボトル保持ポケットと壁構造体に当接している隣の同型トレーのボトル保持ポケットとの間の中心間距離は、実質的に等しい。
本発明の上記目的、特徴及び利点並びに他の目的、特徴及び利点は、添付の図面と関連して本発明を実施する最良の形態についての以下の詳細な説明を読むと明らかになろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
図１〜図５は、本発明の浅型トレー１０の幾つかの図を示している。トレー１０は、多くの用途に適しているが、トレー１０は、ボトルＢの貯蔵及び輸送に特に適している（図１０、図１３及び図１５参照）。トレー１０は、ベース１２又はフロア部材（図２及び図３に最もよく示されている）、第１の対をなす互いに反対側に位置する壁１４，１６及び第２の対をなす互いに反対側に位置する壁１８，２０を有している。本発明を限定することなく、便宜上、本明細書においては、第１の対をなす互いに反対側に位置する壁１４，１６を側壁と称し、第２の対をなす互いに反対側に位置する壁１８，２０を端壁と称する。側壁１４，１６と端壁１８，２０は、互いに取り付けられて壁構造体を形成すると共にベース１２に取り付けられた状態でこれから上方に延びている。好ましくは、側壁１４，１６、端壁１８，２０及びベース１２は、一部品構造の一体式単一部材を形成している。トレー１０は、全体として、その長手方向軸線２２及び横方向軸線２４の回りに対称である（図２参照）。
トレー１０は代表的には、射出成形法又はこの用途に適した他のプラスチック成形方法により種々のタイプのプラスチック又はポリマー材料、例えば、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）で作られる。当該技術分野においてはよく理解されているように、ベース１２、壁１４，１６，１８，２０及び本明細書において開示された他の構成要素の肉厚は、トレー１０に望まれる所期の使用法及び他の特性に応じて様々であってよい。図示の実施形態では、トレー１０は、矩形であり、側壁１４，１６が端壁１８，２０よりも比較的長い。しかしながら、本発明のトレー１０は、矩形の形には限定されず、正方形の寸法形状のトレー１０を形成する等しい長さの側壁１４，１６及び端壁１８，２０を有してもよい。
【００１２】
好ましい実施形態では、側壁１４，１６及び端壁１８，２０は、二重壁構造のものである。壁１４，１６，１８，２０の二重壁構造により、単一の肉厚の壁部分の成形中に結果的に生じる場合がある肉厚のばらつき又は抜き勾配が無くなる。図１及び図２を参照すると、側壁１４，１６及び端壁１８，２０は、下方壁部分２６を有し、下方壁部分２６は、実質的に平らな外壁２８と、トレー１０に積込まれるボトルの形状に合わせて輪郭付けられた全体として湾曲した内壁３０とを備えている（図１１参照）。下方壁部分２６は、図８、図９及び図１４を参照して以下に説明するように、トレー１０の同方向の積重ね及び交差方向の積重ねの際に用いられる下面３２及び上面３４を更に有している。図１に示すように、そして図４及び図５のそれぞれの側面図及び端面図に示すように、側壁１４，１６及び端壁１８，２０の下方壁部分２６には、窓３６が形成されており、これら窓３６は、上面３４の高さよりも下方に延びている。窓３６は、好ましくは、ほぼ半円形である。ただし、他の形状も完全に本発明の範囲に含まれる。図１０、図１３及び図１５に示すように、窓３６は、トレー１０内に貯蔵されたボトルＢをよく見えることができるようにする共にトレー１０の軽量化を図っている。
【００１３】
再び図１、図４及び図５を参照すると、側壁１４，１６及び端壁１８，２０は、上方壁部分３８を更に有し、上方壁部分３８は、窓３６と窓３６との間で上方に突き出ており、上面３４を形成するように下方壁部分２６から内方に位置する複数の壁形支柱４０を備えている。加うるに、１以上の上方に突き出た内部支柱４２が、トレー１０の長手方向軸線２２に沿って側壁１４，１６及び端壁１８，２０から離れて設けられている。好ましくは、壁形支柱４０及び内部支柱４２は全て実質的に高さが等しく、トレー１０に積込まれたボトルＢの高さの約１／３の長さ、ベース１２の上方に延びている（図１０参照）。例えば、トレー１０が２リットルボトルを保持するよう設計されている場合、支柱４０，４２は、ベース１２から約４インチ（１０．１６ｃｍ）上方に延びる。このように、支柱４０，４２は、高いボトル視認性を依然として維持すると共に製造費用を減少させる安定化構造体を構成している。
支柱４０，４２は、トレーの軽量化のため、更に、空のトレー１０を図８、図９及び図１４を参照して以下に説明するように同方向に積重ねたり交差方向に積重ねることができるように実質的に中空である。支柱４０，４２はそれぞれ、トレーに積込まれるボトルの形状に合わせて輪郭付けられた少なくとも１つの湾曲面４４を有している。内部支柱４２は、好ましくは、形状が実質的に八角形であり、交互に配置された湾曲表面４４と平らな表面４６とを有している。２つの隣り合う壁１４，１６，１８，２０の間のコーナ部に配置された壁形支柱４０は、１つの湾曲した表面４４を有し、側壁１４，１６又は端壁１８，２０のところに設けられた壁形支柱４０は、２つの湾曲表面４４及びこれらの間に位置した１つの平らな表面４６を有している。さらに、各支柱４０，４２は、好ましくはこの場合もまた、トレー１０の軽量化のためにベース１２に隣接して湾曲表面４４に設けられた開口部４８を有している。
【００１４】
次に、図１、図２及び図４を参照すると、トレー１０の横方向軸線２４に沿って設けられた支柱４０，４２のそれぞれには、横方向軸線２４に沿って延びる凹部５０が形成されている。凹部５０は、好ましくは、下方壁部分２６の上面３４の高さまで下方に延び、図１４を参照して以下に説明するように、空のトレー１０の交差方向積重ねを可能にする。
【００１５】
さらに、図１及び図４並びに図６及び図７の断面図に最もよく示されているように、トレー１０は、二重壁構造の複数の内部仕切り壁５２を有し、これら仕切り壁５２は、ベース１２から上方に突き出ると共に隣り合う支柱４０，４２の間に延び、内部格子構造体を形成している。トレー１０は、仕切り壁５２が支柱４０，４２と連続し且つ支柱４０，４２をベース１２に固定するように構成されている。トレー１０の連続二重壁構造により、強度及び剛性の高い軽量トレーが得られ、これは又、迅速容易且つ安価に成形可能である。仕切り壁５２は、支柱４０，４２よりも高さが低く、これら仕切り壁５２は、トレー１０に積込まれるボトルＢの形状に合わせて輪郭付けられた湾曲表面５６を有し、湾曲表面５６は、上面５７によって互いに連結されている（図１０〜図１２参照）。
仕切り壁５２、支柱４０，４２、ベース１２、側壁１４，１６及び端壁１８，２０は、一緒になって、複数のボトル保持ポケット５８を構成し、各ポケット５８は、少なくとも１つの支柱４０，４２及び少なくとも１つの仕切り壁５２を有し、各ポケットは、単一のボトルを受け入れるよう寸法決めされている。具体的に説明すると、各内部支柱４２の４つの湾曲表面４４は、４つのボトル保持ポケット５８の一部を構成しており、４つの平らな表面４６は４つのボトル保持ポケット５８を分離すると共に仕切り壁５２の中心線と同一平面内に位置する中心線を有するよう全体的に取り付けられている。各壁形支柱４０の２つの湾曲表面４４は、２つの別々の且つ互いに隣接したボトル保持ポケット５８を構成するのに役立ち、その平らな表面は、２つのボトル保持ポケット５８の間に位置している。最後に、トレー１０のコーナ部に設けられた壁形支柱４０の単一の湾曲表面４４は、１つだけのボトル保持ポケット５８の一部である。したがって、４つの別々の支柱４０，４２の４つの湾曲した表面４４は、ボトル保持ポケット５８の４つのコーナ部を形成している。
【００１６】
側壁１４，１６の長さと端壁１８，２０の長さの比は、長さ方向におけるボトル保持ポケット５８の数と幅方向におけるボトル保持ポケット５８の数の比に実質的に等しい。例えば、図示の８本のボトル用トレー１０は、幅に対して長さがその２倍であり、４×２の関係をなしてボトルを保持する。加うるに、トレー１０のボトル保持ポケット５８は、図１０〜図１３及び図１５に示すように２リットルボトルを受け入れるよう寸法決めされている。当然のことながら、本発明のトレー１０を任意の数のボトル及び任意の寸法のボトルを保持するよう設計できる。
【００１７】
次に、図２の平面図を参照すると、ベース１２は、互いに間隔を置いた複数のボトル支持領域６２を備えた上面６０を有しており、各ボトル支持領域６２は、１つのボトル保持ポケット５８の一部をなしている。ボトル支持領域６２は各々、ほぼ円形の中央部分６４と、この中央部分６４を少なくとも部分的に包囲した凹形の周囲部分６６とを有している。中央部分６４は、好ましくは、ボトルの底部の形態とは無関係にボトルを保持できるように、且つ、窓３６を介して製品の表示を容易にするためにボトル保持ポケット５８内の全ての種類のボトルを回転できるように、実質的に平らである。変形例として、中央部分６４は、ボトル受入れポケット５８の各々の中に保持すべきボトルの底部の場所及び形態に対応した小さな凹み又は突起（図示せず）を備えてもよい。
凹形の周囲部分６６は、ボトルの形状に合わせて輪郭付けられており（図１１参照）、側壁１４，１６、端壁１８，２０及び各ボトル保持ポケット５８に設けられた仕切り壁５２と連続している。本発明のトレー１０の輪郭付けられたボトル保持ポケット５８は、トレー１０に積込まれたボトルＢの良好な支持性及び安定性をもたらし、ボトルの過剰の動きが回避されるようになっている。その目的は、ボトルが、最も有利には、同方向の積重ね状態又は交差方向の積重ね状態にある上側のボトルの荷重に耐えるように垂直方向直立位置のままであるようにすることにある。図２に最もよく示されているように、ボトル支持領域６２は、好ましくは、複数の孔６８が形成された形態を有している。これら孔６８は、軽量トレーを可能にし、任意の液体がベース１２を通って排出できるようにする上で実用的である。当然のことながら、ボトル支持領域６２は、ボトルを支持するのに適した任意の設計のものであってよい。
【００１８】
次に、図１及び図５を参照すると、端壁１８，２０のそれぞれには、トレー１０を運搬し易くする取っ手７０が形成されている。図示の好ましい実施形態では、取っ手７０は、ベース１２に隣接して形成された切欠き部分７２及びこの切欠き部分７２の上方に形成されたスロット７４を有し、切欠き部分７２及びスロット７４のすぐ内側の領域は、十分に手の入る隙間を確保するために中空である。この取っ手構造では、ユーザの指を切欠き部分７２に挿入し且つスロット７４に通して手のひらが上向きになるようにしても良いし、ユーザの指をスロット７４に挿入し且つ切欠き部分７２に通して手のひらが下向きになるようにしても良い。さらに別の変形例として、ユーザは、自分の指をスロット７４に挿入して手のひらが上向きになるようにしても良い。例えば、上向きの手のひらは、トレー１０が地面に置かれている場合に好ましく、他方、下向きの手のひらは、トレー１０がオペレータの頭上に積重ねられている場合に好ましい。トレー１０をいずれかの手の向きで取り扱う選択肢をオペレータに与えることにより、トレー１０の容易な操作が可能になる。この特徴の重要性は、図１３及び図１５に示すように、トレー１０にボトルＢを積込んだ場合に理解できる。有利には、取っ手７０は、トレー１０の全体的なフットプリントを増大させない。
端壁１８，２０に設けられた取っ手７０に加えて、取っ手７０又は変形例の取っ手構造を側壁１４，１６に設けて、交差方向の積重ね状態のトレー１０をパレットから取り出すための掴み構造体をトレー１０の各側部に設けても良い。というのは、交差方向の積重ね状態のトレー１０のうち幾つかは、オペレータに面した端壁１８，２０を有し、交差方向の積重ね状態のトレー１０の幾つかは、オペレータに面した側壁１４，１６を有するからである（図１５参照）。取っ手７０は、トレー１０の運搬を更に助けるよう図１及び図３に示すように上縁部及び（又は）下縁部に沿って指用凹部７６を更に有するのがよい。
【００１９】
次に、図３の底面図を参照すると、ベース１２は、下面７８を更に有しており、下面７８は、ベース１２の下に配置されるボトルのボトルクロージャを受け入れるよう寸法決めされた中央保持開口部８２が設けられた受入れ領域８０を備えている。受入れ領域８０は、好ましくは、窪んでいて凹形であり（図１１参照）、且つ全体として円形であり、積込み状態のトレー１０を同方向の積重ね配列状態（図１３）又は交差方向の積重ね配列状態（図１６）に保持するように、下側のトレー内のボトルＢのクロージャＣをそれに対応する保持開口部８２内に案内することができる。具体的に説明すると、トレー１０が、その下側に配置された同型のトレーの上側に位置決めされている場合、ボトルクロージャＣは、それぞれ対応関係にある中央開口部８２と正確には整列しない場合が多い。しかしながら、ボトルクロージャＣは、受入れ領域８０に接触することになり、これら受入れ領域は、これらの形状が凹形なので、ボトルクロージャＣを中央保持開口部８２内に案内することになる。ベースの下面７８は、好ましくは、受入れ領域８０を互いに連結すると共に側壁１４，１６及び端壁１８，２０に連結するリブ８４を更に有する。リブ８４により、ボトルクロージャＣが受入れ領域８０間を下面７８に沿って容易に摺動することを可能にする。したがって、ボトルクロージャを受入れ領域８０からいったん外すと、トレー１０は、取扱いを容易にするように、その下側の同型のトレー内のボトルクロージャに沿って摺動することができる。
【００２０】
ベースの下面７８の受入れ領域８０は、ベースの上面６０のボトル支持領域６２と実質的に整列し、これらの数は、トレー１０が保持するよう設計されているボトルの数に一致している。さらに、トレー１０内のボトル保持ポケット５８の中心間距離、及び、側壁が互いに当接した隣り合うトレー１０の隣り合うボトル保持ポケット５８相互間の中心間距離は、実質的に等しい。
【００２１】
図８の斜視図及び図９の断面図に示すように、空のトレー１０を同方向にしっかりと積重ねることができる。図８、図９及びそれ以降の図では、下側に位置する同型の１又は複数のトレー１０′の要素を、プライム記号（′）を付けた点を除いて、上側に位置する１又は複数のトレー１０に対応する構成要素と同様の符号で示す。上側のトレー１０が空であり且つ下側の同型トレー１０′と同方向の積重ね形態に配置されている場合、上側のトレー１０の実質的に中空の支柱４０，４２は、下側の同型トレー１０′のそれぞれの支柱４０′，４２′の少なくとも一部を受け入れるようになっている。加うるに、側壁１４，１６及び端壁１８，２０の下面３２は、下側の同型トレー１０′の下方側壁部分２６′の上面３４′で支持されるようになっている。
【００２２】
次に、図１３を参照すると、上側のトレー１０は、ボトルＢが積込まれると共に下側の同型トレー１０′と同方向に積重ね形態に配置された状態で示されている。図示のように、上側のトレー１０のボトル保持ポケット５８は、下側の同型トレー１０′のボトル保持ポケット５８′と実質的に整列し、ボトルＢが互いに同軸に整列するようになっている。
同方向の積重ね形態の変形例として、いちばん上のトレー９０を垂直軸線回りに９０°回転させ、これを下側の１又は複数のトレー上に下降させることによって、トレーの交差方向の積重ねが行われる（図１４参照）。交差方向の積重ねは、倉庫のパレット上に積載されるボトルのトレーの安定性を高めるために用いられる場合が多い。交差方向の積重ね構造では、各層は、互いに平行に向けて配置されたトレーを有し、隣り合う層のトレーは、互いに対して直角に向けて配置されている。交差方向の積重ね状態の層の各トレーがその下側の層の少なくとも２つのトレー上に載るので、交差方向の積重ね層のトレーは、それが載っているトレーが互いに離れないようにする傾向があり、それにより構造体を安定化させる。
【００２３】
図１４を参照すると、上側のトレー１０が空であり、下側の同型トレー１０′と交差方向の積重ね形態に配置されている場合、下側の同型トレー１０′の支柱凹部５０′は、上側のトレー１０の壁構造体の一部（これは、図示の例では側壁１４である）を受け入れるようになっている。加うるに、側壁１６及び端壁１８，２０の下面３２は、下側のトレー１０′の下方側壁部分２６′の上面３４に支持される。図１４に示す交差方向の積重ね形態に配置されている場合、トレー１０′の中空支柱４０′，４２′の少なくとも一部は、上側のトレー１０のそれぞれ対応関係にある支柱４０，４２内に受け入れられるようになっている。
【００２４】
最後に、図１５を参照すると、本発明のトレー１０にボトルＢを積込み、これらトレーを下側の同型トレー１０′と交差方向の積重ね形態に配置した場合、トレー１０のボトル保持ポケット５８は、トレー１０′のボトル保持ポケット５８′と実質的に整列し、ボトルＢが互いに同軸上に整列するようになっている。これは、互いに当接状態にある側壁１４，１６又は端壁１８，２０を有する隣り合う同型トレー１０のボトル保持ポケット５８の間の中心間距離が実質的に等しいことによる。
本発明の実施形態を開示したが、これら実施形態は本発明の考えられる全ての形態を表しているわけではない。逆に、本発明に用いた用語は、説明上のものであり、本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、種々の変更を想到できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【００２５】
【図１】本発明の積重ね可能な浅型トレーの斜視図である。
【図２】トレーの平面図である。
【図３】トレーの底面図である。
【図４】トレーの正面図であり、後側の側部がその鏡像関係にある状態を示す図である。
【図５】トレーの右側面図であり、左側端部がその鏡像関係にある状態を示す図である。
【図６】図１のトレーの６−６線矢視断面図である。
【図７】図１のトレーの７−７線矢視断面図である。
【図８】同型トレーと同方向の積重ね形態に配置された図１のトレーの斜視図である。
【図９】図８のトレーの９−９線矢視断面図である。
【図１０】幾つかのボトルが積込まれた状態で示されたトレーの斜視図である。
【図１１】図１０のトレーの１１−１１線矢視断面図である。
【図１２】図１０のトレーの平面図である。
【図１３】積込み状態のトレーと同方向の積重ね形態に配置され、ボトルが積込まれているトレーの斜視図である。
【図１４】上側の同型トレーと交差方向の積重ね形態に配置された下側に位置する２つのトレーの斜視図である。
【図１５】積込み状態で上側に位置する２つのトレーと交差方向の積重ね形態に配置された積込み状態の２つのトレーの斜視図である。

Claims (35)

1. ボトル用の浅型トレーであって、
   第１の対をなす互いに反対側に位置した壁と、
   壁構造体を形成するよう前記第１の対をなす互いに反対側に位置した壁に取り付けられた第２の対をなす互いに反対側に位置した壁と、
   前記壁構造体に取り付けられたベースと、
   前記壁構造体内で上方に突き出ていて、高さがトレーに積込まれるボトルの高さよりも低い少なくとも１つの内部支柱と、
   前記ベースから上方に突き出ていて、前記少なくとも１つの内部支柱と前記壁構造体との間に延びる複数の二重壁構造の内部仕切り壁と、を有し、
   前記仕切り壁、前記少なくとも１つの内部支柱、前記ベース及び前記壁構造体は、複数のボトル保持ポケットを構成し、各ポケットは、少なくとも１つの仕切り壁を有し、且つ、単一のボトルを受け入れるよう寸法決めされていることを特徴とするトレー。
2. 前記壁構造体は、上方に突き出た複数の壁形支柱を備えた上方壁部分を含んでいることを特徴とする請求項１記載のトレー。
3. 前記壁形支柱と前記少なくとも１つの内部支柱は、実質的に高さが等しいことを特徴とする請求項２記載のトレー。
4. 前記壁形支柱及び前記少なくとも１つの内部支柱は、実質的に中空であることを特徴とする請求項２記載のトレー。
5. 前記各壁形支柱は、前記トレーに積込まれるボトルの形状に合わせて輪郭付けられた少なくとも１つの湾曲面を有し、前記少なくとも１つの内部支柱は、実質的に八角形であり、その交互に位置する側面に、前記トレーに積込まれるボトルの形状に合わせて輪郭付けられた湾曲面を含んでいることを特徴とする請求項２記載のトレー。
6. 前記壁形支柱及び前記少なくとも１つの内部支柱は、その湾曲面において、底部に隣接して設けられた開口部を有していることを特徴とする請求項５記載のトレー。
7. 前記壁構造体は、二重壁構造のものであり、前記壁構造体は、実質的に平らな外壁と全体として湾曲した内壁とを備えた下方壁部分を有していることを特徴とする請求項１記載のトレー。
8. 前記下方壁部分には、複数の窓が形成されていることを特徴とする請求項７記載のトレー。
9. 前記仕切り壁は各々、前記トレーに積込まれるボトルの形状に合わせて輪郭付けられた少なくとも１つの湾曲面を有していることを特徴とする請求項１記載のトレー。
10. 前記第２の対をなす互いに反対側に位置した壁はそれぞれ、取っ手を有し、各取っ手は、前記ベースに隣接して形成された切欠き部分及びこの切欠き部分の上方に形成されたスロットを有し、ユーザの指を前記切欠き部分に挿入し且つ前記スロットに通して手のひらが上向きになるようにしたり、ユーザの指を前記スロットに挿入し且つ前記切欠き部分に通して手のひらが下向きになるようにしたりすることができることを特徴とする請求項１記載のトレー。
11. 前記ベースは、複数の互いに間隔をおいたボトル支持領域を備えた上面を有し、各ボトル支持領域は、１つのボトル保持ポケットの一部をなし、全体として円形の中央部分を有していることを特徴とする請求項１記載のトレー。
12. 前記各ボトル支持領域は、前記中央部分を少なくとも部分的に包囲すると共に前記ボトル保持ポケットの少なくとも１つの仕切り壁に取り付けられた凹形周囲部分を更に有していることを特徴とする請求項１１記載のトレー。
13. 前記ベースは、ボトルクロージャを受け入れるよう寸法決めされた中央保持開口部が設けられている全体として円形の受入れ領域を備えた下面を有し、前記受入れ領域は、ボトルクロージャをそれに対応する保持開口部内に案内することができることを特徴とする請求項１記載のトレー。
14. ボトルを貯蔵したり輸送するための浅型トレーであって、
    フロア部材と、
    フロア部材から上方に延び、複数の窓が形成された下方壁部分及び窓の間に位置した複数の上方に突き出た壁形支柱を備えた上方壁部分を有する一体形の壁構造体と、
    壁構造体内にこれに連結された状態で設けられた内部格子構造体と、を有し、前記内部格子構造体は、前記フロア部材から上方に延びる複数の仕切り壁及び仕切り壁から上方に突き出ていて、仕切り壁によって互いに連結された複数の互いに間隔を置く内部支柱を有し、前記仕切り壁は、二重構造のものであり、前記内部支柱の高さは、前記トレーに積込まれるボトルの高さよりも低く、
    前記内部格子構造体、前記壁構造体及び前記フロア部材は一緒になって、複数のボトル保持ポケットを構成し、前記壁形支柱及び前記内部支柱はそれぞれ、前記ボトル保持ポケット内に受け入れられたボトルと接触するようになった少なくとも１つの湾曲面を有していることを特徴とするトレー。
15. 前記壁構造体は、二重壁構造のものであり、前記下方壁部分は、実質的に平らな外壁と、前記窓に隣接して設けられていて、前記ボトル保持ポケット内に受け入れられたボトルに接触するようになった全体として湾曲した内壁と、を有していることを特徴とする請求項１４記載のトレー。
16. 前記仕切り壁は各々、前記ボトル保持ポケット内に受け入れられたボトルに接触するようになった少なくとも１つの湾曲面を有していることを特徴とする請求項１４記載のトレー。
17. 前記支柱は、実質的に中空であることを特徴とする請求項１４記載のトレー。
18. 前記内部支柱及び前記壁形支柱は、前記トレーに積込まれるボトルの高さの約１／３の距離にわたり前記フロア部材の上方に延びることを特徴とする請求項１４記載のトレー。
19. 前記トレーの横方向軸線に沿って設けられた前記壁形支柱及び前記内部支柱のそれぞれには、前記トレーの横方向軸線に沿って延びる凹部が形成されていることを特徴とする請求項１４記載のトレー。
20. 前記壁構造体の互いに反対側の端部には２つの取っ手が設けられ、各取っ手は、前記フロア部材に隣接して前記壁構造体に形成された切欠き部分及びこの切欠き部分の上方に壁構造体に形成されたスロットを有し、ユーザの指を前記切欠き部分に挿入し且つ前記スロットに通して手のひらが上向きになるようにしたり、ユーザの指を前記スロットに挿入し且つ前記切欠き部分に通して手のひらが下向きになるようにしたりすることができることを特徴とする請求項１４記載のトレー。
21. 前記フロア部材は、複数の互いに間隔を置いたボトル支持領域を備えた上面を有し、前記各ボトル支持領域は、全体として円形の中央部分及びこの中央部分を少なくとも部分的に包囲すると共に前記少なくとも１つの仕切り壁に取り付けられた凹形周囲部分を有していることを特徴とする請求項１４記載のトレー。
22. 前記フロア部材は、下面を有し、この下面は、ボトルクロージャを受け入れるよう寸法決めされた中央保持開口部が設けられた受入れ領域を備えていることを特徴とする請求項１４記載のトレー。
23. 前記ボトル保持ポケットは、２リットルボトルを受け入れるよう寸法決めされていることを特徴とする請求項１４記載のトレー。
24. ボトル用のプラスチック製浅型トレーであって、
    湾曲した周囲部分により少なくとも部分的に包囲された中央領域を含む複数の互いに間隔を置いたボトル支持領域を備える上面及び下面を有するベースと、
    前記ベースから上方に延びていて、それぞれに取っ手が形成された一対の互いに反対側の端壁と、
    前記ベースから上方に延びていて、前記一対の互いに反対側の端壁と一体的に接合された一対の互いに反対側の側壁と、を有し、前記側壁及び前記端壁は、二重構造のものであり、下方壁部分及び上方壁部分を有し、前記下方壁部分は、実質的に平らな外壁、全体として湾曲した内壁及び複数の窓を有し、前記上方壁部分は、窓相互間で下方壁部分から上方に突き出た複数の互いに間隔を置く壁形支柱を有し、
    更に、前記端壁及び前記側壁と一体成形された内部格子構造体を有し、前記内部格子構造体は、前記トレーの長手方向軸線に沿って設けられていて、前記トレーに積込まれるボトルの高さよりも低い高さを持つ複数の互いに間隔を置く上方に突き出た内部支柱と、ベースから上方に延びていて、壁形支柱と内部支柱を互いに連結する複数の二重壁形仕切り壁と、を有し、
    前記内部格子構造体、前記側壁、前記端壁及び前記ベースは一緒になって、複数のボトル保持ポケットを構成し、各ポケットは、各ボトルのベースを支持するボトル支持領域並びに各ボトルの側方支持体を構成する少なくとも１つの支柱及び少なくとも１つの仕切り壁を有していることを特徴とするトレー。
25. ボトルを貯蔵したり輸送するための積重ね可能な浅型トレーであって、
    上面及び複数の受入れ領域を備えた下面を有するベースと、
    前記ベースから上方に延び、下面及び上面を備えた下方壁部分及び複数の互いに間隔を置いた上方に延びる中空壁形支柱を備えた上方壁部分を有する壁構造体と、
    前記壁構造体内に設けられていて、前記トレーに積込まれるボトルの高さよりも低い高さを持つ複数の互いに間隔を置いた上方に延びる中空の内部支柱と、
    隣り合う支柱を連続的に接合し、前記ベース及び前記壁構造体と組み合わさって複数のボトル保持ポケットを形成する複数の二重壁形内部仕切り壁と、を有し、
    前記トレーが空であり、このトレーを下側に位置する同型トレーと同方向の積重ね形態に配置するとき、前記トレーの支柱が下側の同型トレーの支柱の少なくとも一部を受け入れ、前記トレーの下方壁部分の下面が下側の同型トレーの下方壁部分の上面に支持されるようになっており、前記トレーにボトルを積込み、これを下側の同型トレーと同方向の積重ね形態に配置するとき、前記トレーのボトル保持ポケットは、下側の同型トレーのボトル保持ポケットと実質的に整列し、前記トレーの受入れ領域は、下側の同型トレーに積込まれているボトルのクロージャを受け入れるようになっていることを特徴とするトレー。
26. 前記壁構造体は、二重壁構造のものであり、前記下方壁部分には、前記壁形支柱相互間に複数の窓が形成されていることを特徴とする請求項２５記載のトレー。
27. 前記壁形支柱及び前記内部支柱はそれぞれ、前記トレーに積込まれるボトルの形状に合わせて輪郭付けられた少なくとも１つの湾曲面を有していることを特徴とする請求項２５記載のトレー。
28. ボトルを貯蔵して輸送する積重ね可能な浅型トレーであって、
    複数のボトル支持領域を備えた上面及び実質的にボトル支持領域と整列する複数の受入れ領域を備える下面を有するベースと、
    前記ベースに取り付けられ、下面及び上面を備えた下方壁部分及び複数の互いに間隔を置いた上方に延びる壁形支柱を備えた上方壁部分を有する壁構造体と、
    全体として前記壁構造体内に設けられていて、前記トレーに積込まれるボトルの高さよりも低い高さまで上方に延びる複数の互いに間隔を置いた内部支柱と、を有し、前記トレーの横方向軸線に沿って設けられた前記壁形支柱及び前記内部支柱のそれぞれには、前記トレーの横方向軸線に沿って延びる凹部が形成されており、
    更に、隣り合う支柱を互いに連結し、前記ボトル支持領域及び前記壁構造体と組み合わさって、トレー内に実質的に等しい中心間距離を持つ複数のボトル保持ポケットを形成する複数の二重壁形内部仕切り壁を更に有し、トレーが空であり且つこのトレーが上側に位置する同型のトレーと交差方向の積重ね形態に配置されるとき、前記支柱の凹部は、上側の同型のトレーの壁構造体の一部を受け入れるようになっており、前記トレーにボトルを積込み且つこれを上側に位置する同型トレーと交差方向の積重ね形態に配置するとき、前記トレーのボトル受入れポケットは、上側に位置する同型トレーの受入れ領域と整列することを特徴とするトレー。
29. 前記外壁構造体は、二重壁構造のものであり、前記下方壁部分には、壁形支柱相互間に複数の窓が形成されていることを特徴とする請求項２８記載のトレー。
30. 前記各支柱は、前記トレーに積込まれるボトルの形状に合わせて輪郭付けられた少なくとも１つの湾曲面を有していることを特徴とする請求項２８記載のトレー。
31. 前記支柱は、下側に位置する同型トレーの支柱の少なくとも一部を受け入れるために実質的に中空であることを特徴とする請求項２８記載のトレー。
32. 前記支柱の凹部は、前記下方壁部分の上面の高さまで下方に延び、上側に位置する同型トレーの壁構造体の下面は、前記トレーの壁構造体の上面に支持されることを特徴とする請求項２８記載のトレー。
33. 前記各ボトル支持領域は、全体として円形の中央部分及びこの中央部分を少なくとも部分的に包囲すると共に、前記少なくとも１つの仕切り壁に取り付けられた凹形周囲部分を有していることを特徴とする請求項２８記載のトレー。
34. 前記ボトル支持領域には孔が形成されていることを特徴とする請求項２８記載のトレー。
35. 前記トレーのボトル保持ポケットと壁構造体に当接している隣の同型トレーのボトル保持ポケットとの間の中心間距離は、実質的に等しいことを特徴とする請求項２８記載のトレー。