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JP2004515502A - 殺真菌性を有する6−(トリフルオロメチル−フェニル)−トリアゾロピリミジン類 - Google Patents

殺真菌性を有する6−(トリフルオロメチル−フェニル)−トリアゾロピリミジン類 Download PDF

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JP2004515502A JP2002547932A JP2002547932A JP2004515502A JP 2004515502 A JP2004515502 A JP 2004515502A JP 2002547932 A JP2002547932 A JP 2002547932A JP 2002547932 A JP2002547932 A JP 2002547932A JP 2004515502 A JP2004515502 A JP 2004515502A
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Abstract

式(I)[式中、R及びRは独立して水素又は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカジエニル、又はハロアルキル、シクロアルキル、ビシクロアルキル、フェニル、ナフチル、或いは、1〜4個の窒素原子を含むか又は1〜3個の窒素原子と1個の硫黄若しくは酸素原子を含む5員若しくは6員のヘテロシクリル、或いは、1〜4個の窒素原子を含むか又は1〜3個の窒素原子と1個の硫黄若しくは酸素原子を含む5員若しくは6員のヘテロアリールを表し、或いはその際、R基とR基は未置換であるか又は明細書中に規定されているように置換されているか、又は、RとRは介在する窒素原子と一緒になって、1〜4個の窒素原子を含むか又は1〜3個の窒素原子と1個の硫黄若しくは酸素原子を含む5員若しくは6員のヘテロ環を表し、その際当該ヘテロ環は本明細書中で規定されているように置換されていてもよく;Rは、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ又はハロアルキルであり;Xはハロゲンである]で表される6−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−トリアゾロピリミジン類、これらの化合物を調製するための方法及び中間体、前記化合物を含有する組成物、並びに、植物病原性真菌類を防除するための前記化合物の使用が開示される。

Description

【0001】
本発明は、式(I):
【化7】
Figure 2004515502
[式中、
及びRは独立して水素又は、
〜C10−アルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−アルカジエニル、又はC〜C10−ハロアルキル、或いは
〜C−シクロアルキル、C〜C10−ビシクロアルキル、フェニル又はナフチル、或いは
1〜4個の窒素原子を含むか又は、1〜3個の窒素原子と1個の硫黄若しくは酸素原子を含む5員若しくは6員のヘテロシクリル、或いは
1〜4個の窒素原子を含むか又は、1〜3個の窒素原子と1個の硫黄若しくは酸素原子を含む5員若しくは6員のヘテロアリール、
を表し、或いはその際、
基とR基は未置換であるか、又は部分的に若しくは完全にハロゲン化されているか、或いは、1〜3個の基Rを有していてもよく、この場合
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルケニル、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキニル、C〜C−アルキニルオキシ及びC〜C−アルキレンジオキシであって、ハロゲン化されていてもよい;又は
とRは介在する窒素原子と一緒になって、1〜4個の窒素原子を含むか、又は1〜3個の窒素原子と1個の硫黄若しくは酸素原子を含む5員若しくは6員のヘテロ環を表し、その際当該ヘテロ環は1〜3個のR基で置換されていてもよい;
は、水素、ハロゲン、C〜C10−アルキル、C〜C10−アルコキシ又はC〜C10−ハロアルキルである;並びに
Xはハロゲンである]
で表される、6−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−トリアゾロピリミジン類に関する。
【0002】
本発明は、さらに、上記化合物の調製方法、上記化合物を含有する組成物並びに、植物病原性真菌類を防除するための上記化合物の使用に関する。
【0003】
米国特許第4,567,263号には、式:
【化8】
Figure 2004515502
[式中、
は、アルキル、ハロゲン、アルコキシ、シアノ、シクロアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、アルアルキル、アリールチオ、アリールアルキル、アリールアルキルオキシ又はアリールアルキルチオ(これらは、各々、ハロゲン又はアルコキシで置換されていてもよい)である;又は、(Rは、フェニル環に縮合しているベンゼン環、インダン環又はテトラヒドロナフタレン環を表し、前記基の芳香族部分はアルキル、アルコキシ、ハロゲン又はシアノにより置換されていてもよい;nは1又は2である;R及びRは各々水素、アルキル又はアリールであり、Aは窒素原子又はCR基を表し、RはRと同様であるがハロゲン、シアノ又はアルコキシカルボニルであることもでき、或いはRはRと一緒になって2個以下の二重結合を持つアルキレン鎖を形成することもできる]で表される化合物が開示されている。上記化合物は、種々の植物病原性真菌類に対して活性を有すると言われている。
【0004】
米国特許第5,593,996号には、一般式:
【化9】
Figure 2004515502
[式中、Rは、置換されていてもよいアルキル基、アルケニル基、アルカジエニル基、シクロアルキル基、ビシクロアルキル基又はヘテロシクリル基を表し;Rは水素原子又はアルキル基を表し;或いは、RとRは介在窒素原子と一緒になって置換されていてもよいヘテロ環を表し;Rは置換されていてもよいアリール基を表し;Rは水素原子若しくはハロゲン原子又は基−NR(ここで、Rは水素原子或いは、アミノ基、アルキル基、シクロアルキル基又はビシクロアルキル基を表し、Rは水素原子又はアルキル基を表す)を表す]で表される化合物が包含されている。これらの化合物は真菌類に対して活性であると言われている。
【0005】
国際公開第98/46607号には、殺真菌性を有するトリアゾロピリミジン化合物が開示されており、当該化合物は、6位が、2,4,6−トリフルオロフェニル基で置換されている。
【0006】
本発明の目的は、改善された殺真菌性を有する化合物を提供することである。
【0007】
本発明者らは、上記目的が本明細書の最初において定義されている化合物によって達成されることを見いだした。本発明者は、さらに、上記化合物の調製方法、上記化合物を含有する組成物並びに、上記化合物(I)を用いて植物病原性真菌類を防除する方法を見いだした。
【0008】
上記式(I)で表される化合物は、上記従来技術に開示された化合物とは6−(2−トリフルオロメチル)フェニル基において異なっている。
【0009】
本発明は、さらに、上記で定義されている式(I)の化合物を調製する方法を提供し、当該調製方法は、式(IV):
【化10】
Figure 2004515502
[式中、R、n及びXは、式(I)で定義されている通りである]で表される化合物を式(V):
【化11】
Figure 2004515502
[式中、R及びRは、式(I)で定義されている通りである]で表されるアミンで処理して式(I)の化合物を生成させることを含んでなる。
【0010】
式(IV)の化合物は新規であり、5−アミノ−トリアゾールを式(II):
【化12】
Figure 2004515502
[式中、R及びnは式(I)で定義されている通りであり、Rはアルキル、好ましくはC〜C−アルキル、特にはメチル又はエチルである]の2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−置換マロン酸エステルと、アルカリ条件下、好ましくは、例えば欧州特許出願公開第770615号に開示されている、例えば、トリ−n−ブチルアミン等の高沸点第三級アミンを用いて、反応させて式(III)の化合物を生成させるることにより調製することができる。
【0011】
次いで、得られた式(III)の5,7−ジヒドロキシ−6−フェニル−トリアゾロピリミジン(式中、R及びnは式(I)において定義されている通りである)を、ハロゲン化剤、好ましくは、臭素化剤又は塩素化剤、例えば、オキシ臭化リン又はオキシ塩化リンで処理して式(IV)の化合物を得るが、その際、前記ハロゲン化剤はそのままで使用するか又は溶媒の存在化に使用する。
【0012】
上記反応は0〜150℃の範囲の温度で実施するのが適切である。好ましい反応温度は、例えば欧州特許出願公開第770615号に開示されているように、80〜125℃である。
【0013】
式(II)の化合物は、好ましくは、銅(I)塩の存在下に対応する置換ブロモベンゼンをジアルキルマロン酸ナトリウムと反応させることにより調製する[cf. Chemistry Letters, pp.367−370, 1981]。
【0014】
式(II)の化合物は、好ましくは、強塩基(好ましくは、ナトリウムエトキシドと水素化ナトリウム)の存在下に、2−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−酢酸アルキルを炭酸ジアルキルと反応させることにより調製する[cf. Heterocycles, pp.1031−1047, 1996]。
【0015】
式(IV)の5,7−ジハロ−6−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−トリアゾロピリミジンと式(V)のアミンの間の反応は、好ましくは溶媒の存在下に実施する。
【0016】
適切な溶媒としては、エーテル類、例えば、ジオキサン、ジエチルエーテル、及び、特に、テトラヒドロフラン、ハロゲン化炭化水素類、例えば、ジクロロメタン、並びに、芳香族炭化水素類、例えばトルエンを挙げることができる。
【0017】
上記反応は0〜70℃の範囲内の温度で実施するのが適切である。好ましい反応温度は10〜35℃である。
【0018】
上記反応は塩基の存在下に実施するのも好ましい。適切な塩基としては、第三級アミン、例えばトリエチルアミン、及び無機塩基、例えば炭酸カリウム又は炭酸ナトリウムを挙げることができる。或いは、過剰量の式(V)の化合物は塩基として作用し得る。
【0019】
従って、本発明は、上記した式(IV)の新規中間体化合物、特に、5,7−ジクロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン、対応する式(II)のジアルキル−(3−フルオロ−6−トリフルオロメチルフェニル)−マロネート、及び、5,7−ジヒドロキシ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジンに関する。
【0020】
式(II)の化合物の出発化合物である置換されたフェニルアセテートは公知でありまた市販されており、又/或いは、一般に知られている方法により得ることができる。
【0021】
慣習的な方法、例えば、水との混合、相分離等、そして必要な場合は粗生成物のクロマトグラフィー精製により、上記反応混合物は後処理される。上記中間体と最終生成物の中には、無色又は僅かに褐色をおびた粘性の油状物の形態で得られるものがあり、これらは、減圧下且つ適度に高められた温度で、精製又は揮発性成分が分離される。中間体及び最終生成物が固体として得られる場合は、再結晶又は温浸により精製することもできる。
【0022】
上記手順では式(I)の個々の化合物が得られない場合は、それらの化合物は、その他の式(I)の化合物を誘導体化することにより調製することができる。
【0023】
上記式で与えられている記号の定義においては集合語を用いており、それらは一般に以下の置換基を表す。
【0024】
ハロゲン: フッ素、塩素、臭素及びヨウ素。
【0025】
〜C−アルキル並びに、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルアミン又はC〜C−アルキルカルボニルオオキシのアルキル部分: 1〜4個の炭素原子を持つ飽和の直鎖又は分枝鎖炭化水素基、具体的には、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル。
【0026】
〜C10−アルキル及び、C〜C10−ハロアルキルのアルキル部分: 1〜10個、特に1〜6個の炭素原子を持つ飽和の直鎖又は分枝鎖炭化水素基、例えば、上記したC〜C−アルキル、又は、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジ−メチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル及び1−エチル−2−メチルプロピル。
【0027】
〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−アルキルアミノ及びジ−C〜C−アルキルアミンのアルキル部分: 1〜6個の炭素原子を持つ飽和の直鎖又は分枝鎖炭化水素基、例えば、上記したC〜C−アルキル、又は、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジ−メチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル及びl−エチル−2−メチルプロピル。
【0028】
〜C−アルキレン: メチレン、エチレン、n−プロピレン、又は、n−ブチレン。
【0029】
〜C−ハロアルキル、及び、C〜C−ハロアルコキシのハロアルキル部分: 1〜6個、好ましくは1〜4個の炭素原子を持つ直鎖又は分枝鎖アルキル基(上記した通り)であって、これらの基の水素原子が部分的に又は完全に上記したハロゲン原子で置き換えられたもの、例えば、C〜C−ハロアルキル、例えば、クロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1−クロロエチル、1−ブロモエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル及びペンタフルオロエチル。
【0030】
〜C10−アルケニル: 2〜10個、特に2〜6個の炭素原子と、いずれかの位置に1個の二重結合を有する、不飽和の直鎖又は分枝鎖炭化水素基、例えば、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチルエテニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−l−プロペニル、2−メチル−l−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル及び2−メチル−2−プロペニル。
【0031】
〜C10−アルキニル: 2〜10個、特に2〜4個の炭素原子と、いずれかの位置に1個の三重結合を有する、直鎖又は分枝鎖炭化水素基、例えば、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル及び1−メチル−2−プロピニル。
【0032】
本明細書において基又は部分構造に関して使用される場合、用語「シクロアルキル」は、3〜8個、好ましくは5〜7個の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味する。
【0033】
一般的な用語において、本明細書において基又は部分構造に関して使用される用語「ビシクロアルキル」は、5〜10個の炭素原子、好ましくは6〜9個の炭素原子を有するビシクロアルキル基、特に、1個以上のハロゲン原子、ニトロ、シアノ、アルキル(好ましくはC〜Cアルキル)、アルコキシ(好ましくはC〜Cアルコキシ)で置換されていてもよいビシクロヘプチル、を意味する。
【0034】
アリール: 6〜14個の炭素環員を持つ単環式〜三環式芳香族環系、例えば、フェニル、ナフチル及びアントラセニル。
【0035】
1〜4個の窒素原子又は1〜3個の窒素原子と1個の硫黄若しくは酸素原子を持つ5員ヘテロアリール: 環構成員として炭素原子の他に1〜4個又は1〜3個の窒素原子と1個の硫黄若しくは酸素原子を持ち得る5員ヘテロアリール基、例えば、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、1,2,4−オキサジアゾル−3−イル、1,2,4−オキサジアゾル−5−イル、1,2,4−チアジアゾル−3−イル、1,2,4−チアジアゾル−5−イル、1,2,4−トリアゾル−3−イル、1,3,4−オキサジアゾル−2−イル、1,3,4−チアジアゾル−2−イル及び1,3,4−トリアゾル−2−イル。
【0036】
1〜4個の窒素原子を持つ6員ヘテロアリール: 環構成員として炭素原子の他に1〜3個又は1〜4個の窒素原子を含み得る6員ヘテロアリール基、例えば、2−ピリジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、2−ピラジニル、1,3,5−トリアジン−2−イル及び1,2,4−トリアジン−3−イル。
【0037】
フェニル基に関して、用語「置換されているか又は置換されていない」は、当該基が、部分的又は完全にハロゲン化されており[即ち、当該基の水素原子が部分的又は完全に同一又は異なった上記ハロゲン原子(好ましくは、フッ素、塩素又は臭素、特に、フッ素又は塩素)で置き換え得る]、且つ/或いは、1〜4個(特に1〜3個)の以下に示す基:
(ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ及びC〜C−アルキルチオ、
を有していることを表す。
【0038】
本発明化合物の目標とする使用に関して、好ましい化合物は、以下に示す置換基を有する式(I)のトリアゾロピリミジン類であり、各々の場合においてそれはそれ自体でも或いは組合せでも有効である。
【0039】
可変構造部分に関して上記中間体の特に好ましい実施態様は、式(I)における基X、R、R及びRの可変構造部分に対応する。
【0040】
好ましいアルキル部分はエチル基或いは特にメチル基である。
【0041】
好ましいハロアルキル部分は、2,2,2−トリフルオロエチル基又は1,1,1−トリフルオロプロプ−2−イル基である。
【0042】
好ましいアルケニル部分は、アリル基、又は、特に2−メチルアリル基である。
【0043】
好ましいシクロアルキル部分は、1個以上のハロゲン原子、ニトロ、シアノ、アルキル(好ましくは、C〜C−アルキル)、アルコキシ(好ましくは、C〜C−アルコキシ)で置換されていてもよいシクロペンチルである。
【0044】
好ましいアリール部分は、1個以上のハロゲン原子、ニトロ、シアノ、アルキル(好ましくは、C〜C−アルキル)、アルコキシ(好ましくは、C〜C−アルコキシ)で置換されていてもよいフェニルである。
【0045】
好ましいヘテロアリール部分は、ピリジル、ピリミジル、ピラゾリル又はチエニルである。
【0046】
好ましいヘテロシクリル部分は、1個以上のハロゲン原子、ニトロ、シアノ、アルキル(好ましくは、C〜C−アルキル)、アルコキシ(好ましくは、C〜C−アルコキシ)によって置換されていてもよい、ピロロジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル又はモルホリン−4−イルである。
【0047】
Xはフッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表し、特に、塩素原子である。
【0048】
好ましくは、式(I)の化合物において、直鎖又は分枝鎖であり得る置換基R又はRの任意のアルキル又はハロアルキル部分は、10個以下の炭素原子、好ましくは1〜9個の炭素原子、さらに好ましくは2〜6個の炭素原子を有し、置換基R又はRの任意のアルケニル又はアルキニル部分は、10個以下の炭素原子、好ましくは2〜9個の炭素原子、さらに好ましくは3〜6個の炭素原子を有し、置換基R又はRの任意のシクロアルキル部分は、3〜10個の炭素原子、好ましくは3〜8個の炭素原子、さらに好ましくは3〜6個の炭素原子を有し、置換基R又はRの任意のビシクロアルキル部分は、5〜9個の炭素原子、好ましくは7〜9個の炭素原子を有し、置換基R又はRの任意のアリール部分は、6〜10個の炭素原子を有する。いずれのアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基も、直鎖又は分枝鎖であり得る。4〜6員のヘテロ環基は、硫黄原子、窒素原子及び酸素原子、好ましくは酸素原子から選択される1個以上のヘテロ原子で中断されている4〜6個の環原子を有する任意のヘテロ環基であり得る。ハロゲン原子は、適切には、フッ素原子、塩素原子又は臭素原子を表す。
【0049】
同様に、好ましい式(I)の化合物においては、Rは水素ではない。
【0050】
好ましい式(I)の化合物においては、Rは、1〜3個のハロゲン原子或いはC〜C10−アルキル基又はC〜C10−アルコキシ基によって置換されていてもよい、直鎖又は分枝鎖C〜C10−アルキル基、特に、分枝鎖C〜C10−アルキル基、C〜C−シクロアルキル基、C〜C−ビシクロアルキル基、C〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキル基、C〜C10−アルコキシ−C〜C−アルキル基、C〜C10−ハロアルキル基又はフェニル基を表す。
【0051】
特に好ましい式(I)の化合物においては、Rは、水素原子、C〜C10−アルキル基又はC〜C10−ハロアルキル基、特に水素原子を表す。
【0052】
また、Rが水素である式(I)の化合物は特に好ましい。
【0053】
さらに、Rがメチルである式(I)の化合物は特に好ましい。
【0054】
さらに、Rがエチルである式(I)の化合物は特に好ましい。
【0055】
がC〜C10−ハロアルキル基、好ましくは、ポリフッ素化アルキル基、特に2,2,2−トリフルオロエチル基、2−(1,1,1−トリフルオロプロピル)基又は2−(1,1,1−トリフルオロブチル)基を表す場合、Rは好ましくは水素原子を表す。
【0056】
が置換されていてもよいC〜C−シクロアルキル基、好ましくはシクロペンチル基又はシクロヘキシル基を表す場合、Rは好ましくは水素原子又はC〜C−アルキル基を表す。
【0057】
さらに、特に好ましい式(I)の化合物においては、RとRは介在窒素原子と一緒になって、置換されていてもよいヘテロ環、好ましくは置換されていてもよいC〜C−ヘテロ環、特に1個以上のC〜C10−アルキル基により置換されていてもよい、ピロリジン環、ピペリジン環、テトラヒドロピリジン環、特に1,2,3,6−テトラヒドロピリジン環又はアゼパン環を形成している。
【0058】
が5−フルオロである式(I)の化合物は特に好ましい。
【0059】
不斉中心を有する一般式(I)の化合物の(R)異性体と(S)異性体並びにそれらのラセミ化合物、並びに塩、N−オキシド及び酸付加化合物は、本発明の範囲内に含まれる。
【0060】
他には、特に好ましい式(I)の化合物においては、Xは塩素原子を表す。
【0061】
同様に、特に好ましい式(I)の化合物においては、RとRは介在窒素原子と一緒になって、置換されていてもよい5員環又は6員環を形成している。
【0062】
さらに、特に好ましい式(I)の化合物は、以下に示す化合物である。
【0063】
[5−クロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−7−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−1,2,4]トリアゾル[1,5−α]ピリミジン;
[5−クロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−7−イル]−イソプロピル−アミン;
[5−クロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−7−イル]−シクロペンチル−アミン;
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−[5−クロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−7−イル]−アミン;
N−[5−クロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−7−イル]−N,N−ジエチル−アミン;
[5−クロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−7−イル]−N−(1−メチル−プロピル)−アミン;
[5−クロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−7−イル]−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミン;
[5−クロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−7−イル]−(1,1,1−トリフルオロ−プロプ−2−イル)−アミン。
【0064】
上記化合物の使用に関しては、以下に示す表に記載された化合物(I)が特に好ましい。さらに、置換基として下記表に記載された基は、それらとしては、それらが記載されている組合せとは無関係に、個々の置換基の特に好ましい実施態様である。
【0065】
表1
式中のXがクロロであり、(Rが水素であり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0066】
表2
式中のXがクロロであり、(Rが4−クロロであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0067】
表3
式中のXがクロロであり、(Rが5−クロロであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0068】
表3
式中のXがクロロであり、(Rが6−クロロであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0069】
表5
式中のXがクロロであり、(Rが4−フルオロであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0070】
表6
式中のXがクロロであり、(Rが5−フルオロであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0071】
表7
式中のXがクロロであり、(Rが6−フルオロであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0072】
表8
式中のXがクロロであり、(Rが4−メチルであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0073】
表9
式中のXがクロロであり、(Rが5−メチルであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0074】
10
式中のXがクロロであり、(Rが6−メチルであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0075】
11
式中のXがクロロであり、(Rが4−メトキシであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0076】
12
式中のXがクロロであり、(Rが5−メトキシであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0077】
13
式中のXがクロロであり、(Rが6−メトキシであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0078】
14
式中のXがクロロであり、(Rが4−トリフルオロメチルであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0079】
15
式中のXがクロロであり、(Rが5−トリフルオロメチルであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0080】
16
式中のXがクロロであり、(Rが6−トリフルオロメチルであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0081】
17
式中のXがブロモであり、(Rが水素であり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0082】
18
式中のXがブロモであり、(Rが4−クロロであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0083】
19
式中のXがブロモであり、(Rが5−クロロであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0084】
20
式中のXがブロモであり、(Rが6−クロロであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0085】
21
式中のXがブロモであり、(Rが4−フルオロであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0086】
22
式中のXがブロモであり、(Rが5−フルオロであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0087】
23
式中のXがブロモであり、(Rが6−フルオロであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0088】
24
式中のXがブロモであり、(Rが4−メチルであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0089】
25
式中のXがブロモであり、(Rが5−メチルであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0090】
26
式中のXがブロモであり、(Rが6−メチルであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0091】
27
式中のXがブロモであり、(Rが4−メトキシであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0092】
28
式中のXがブロモであり、(Rが5−メトキシであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0093】
29
式中のXがブロモであり、(Rが6−メトキシであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0094】
30
式中のXがブロモであり、(Rが4−トリフルオロメチルであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0095】
31
式中のXがブロモであり、(Rが5−トリフルオロメチルであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0096】
32
式中のXがブロモであり、(Rが6−トリフルオロメチルであり、RとRが表(A)の1つの行に一致する、式(I)の化合物。
【0097】
表(A)
【化13】
Figure 2004515502
【表1】
Figure 2004515502
Figure 2004515502
Figure 2004515502
【0098】
式(I)の化合物は優れた活性を有しているので、例えば、禾穀類、ナス科作物、野菜類、マメ科作物、リンゴ、ブドウ等の、植物病原性真菌類による感染があって欲しくないあらゆる植物の栽培において使用し得る。
【0099】
式(I)の化合物は、殺菌剤としての有益な特性、特に、向上した系統性(systemicity)と向上した対真菌毒性(fungicitoxity)を有する点で優れている。
【0100】
さらに、式(I)の化合物は、材料(例えば、木材、紙、塗料分散液、繊維及び薄織物(tissues)等)の保護及び貯蔵生産物の保護におけるペシロミセス・バリオッチィ(Paecilomyces variotii)等の有害真菌類を防除するのに適している。
【0101】
一般に、上記殺菌剤組成物は、0.1〜95重量%、好ましくは、0.5〜90重量%の活性成分を含有する。
【0102】
作物の防除に使用する場合、所望する効果の質に応じて、施用量は1ヘクタール当たり活性成分0.01〜2.0kgである。
【0103】
種子を処理する場合、種子1kg当たり0.001〜0.1g、好ましくは0.01〜0.05gの活性成分が必要である。
【0104】
材料又は貯蔵生産物の保護に使用する場合、活性成分の施用量は適用分野の種類と所望する効果に依存する。材料の保護に通常使用される施用量は、例えば、処理する材料1立方メートル当たり0.001g〜2kg、好ましくは0.005g〜1kgである。
【0105】
上記化合物は、例えば、農業及び関連分野において、アルタナリア・ソラニ(Alternaria solani)、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)、セルコスポラ・アラキジコラ(Cercospora arachidicola)、コクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus)、セルコスポラ・ベチコラ(Cercospora beticola)、クラドスポリウム・ヘルバルム(Cladosporium herbarum)、コルチシウム・ロルフシイ(Corticium rolfsii)、エリシフェ・グラミニス(Erysiphe graminis)、エリシフェ・シコラセアルム(Erysiphe cichoracearum)、スファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)、フザリウム属(Fusarium−species)、ヘルミントスポリウム・トリチシ・レペンティス(Helminthosporium tritici repentis)、レプトスファエリア・ノドルム(Leptosphaeria nodorum)、ミクロネクトリエラ・ニバリス(Micronectriella nivalis)、モニリニア・フルクチゲナ(Monilinia fructigena)、マイコスファエレラ・リグリコラ(Mycosphaerella ligulicola)、マイコスファエレラ・ピノデス(Mycosphaerella pinodes)、フィトファトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)、シュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides)、プッシニア属(Puccinia−species)、ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)、スクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum)、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)及びベンチュリア・イネクアリス(Venturia inequalis)等の植物病原性真菌類を防除するのに使用することができる。本発明の式(I)の化合物は、広範囲の濃度範囲において優れた殺真菌活性を有する。
【0106】
上記新規化合物は、種々の作物で優れた殺真菌性を示す。
【0107】
上記式(I)の化合物は、真菌類、又は真菌類の感染から保護すべき植物、種子、材料若しくは土壌を当該活性成分の殺真菌活性量で処理することにより用いる。材料、植物又は種子に真菌類が感染する前及び感染した後のいずれにおいても施用することができる。
【0108】
一般式(I)の化合物が殺真菌活性を有することが見いだされた。従って、本発明は、さらに、上記で定義した式(I)の化合物の少なくとも1種である活性成分と1種以上の担体を含んでなる殺菌剤組成物を提供する。その様な組成物の製造方法も提供され、当該製造方法は、上記で定義された式(I)の化合物を1種以上の担体と併せることを含んでなる。当該組成物は、本発明の活性成分を単独で含有してもよいし、又は複数種の活性成分の混合物を含有してもよい。いろいろな異性体又は異性体の混合物は異なった活性レベル又は異なった活性スペクトラムを有し得、従って、当該組成物には個々の異性体又は異性体の混合物を含有させてもよいことも想定される。
【0109】
本発明組成物は、好ましくは、0.5〜95重量%(w/w)の活性成分を含有する。
【0110】
本発明組成物中に含有させる担体は、それを用いて本発明の活性成分を製剤した時に、処理すべき場所(例えば、植物、種子、土壌、或いは植物が生育する水)への施用を容易にし、又は、貯蔵、輸送若しくは取り扱いを容易にするどの様な物質であってもよい。担体は、固体又は液体であり得るが、液体の場合は、通常は気体であるが加圧することにより液体となっている物質であってもよい。
【0111】
上記組成物は、充分に確立された方法により、例えば、乳液コンセントレート、溶液剤、水中油エマルション、水和剤、可溶性粉剤、懸濁液コンセントレート、粉剤、粒剤、水分散性顆粒、マイクロカプセル剤、ゲル剤、錠剤、及び他のタイプの剤形に製剤し得る。上記方法としては、活性成分を、他の物質、例えば、増量剤、溶媒、固体担体及び表面活性化化合物(界面活性剤)、並びに場合によりさらに固体及び/又は液体の補助剤及び/又はアジュバントと一緒に、激しく混合及び/又は粉砕する方法等を挙げることができる。組成物同様、所望の目的及び所与の状況に応じて、散布、噴霧、分散又は散液等の施用形態を選択することができる。
【0112】
溶媒は、芳香族炭化水素類、例えば、Solvesso(登録商標)200、置換ナフタレン類、フタル酸エステル類、例えば、フタル酸ジブチル若しくはフタル酸ジオクチル、脂肪族炭化水素類、例えば、シクロヘキサン若しくはパラフィン類、アルコール類及びグリコール類、並びにそれらのエーテル類及びエステル類、例えば、エタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル及びエチレングリコールジメチルエーテル、ケトン類、例えば、シクロヘキサノン、強極性溶媒、例えば、N−メチル−2−ピロリドン若しくはγ−ブチロラクトン、高級アルキルピロリドン類、例えば、n−オクチルピロリドン若しくはシクロヘキシルピロリドン、エポキシ化植物油エステル類、例えば、メチル化ヤシ油エステル若しくはメチル化ダイズ油エステル、又は水であり得る。多くの場合、種々の液体の混合物が好適である。
【0113】
粉剤、水和剤、水分散性顆粒又は粒剤に使用し得る固体担体は、例えば、方解石、タルク、カオリン、モンモリロナイト又はアタパルジャイト等の鉱物質増量剤であり得る。高分散シリカゲル又はポリマーを添加することにより物理的性質を改善し得る。
【0114】
粒剤に用いる担体は、多孔質材、例えば、軽石、カオリン、セピオライト、ベントナイト等であり得、非吸着性担体としては、方解石又は砂であり得る。加えて、ドロマイト又は粉砕した植物残渣等、予め粒状化した無機材又は有機材の多くのものを使用し得る。
【0115】
農薬組成物は、多くの場合、後に使用者が施用に先立って希釈するコンセントレートの形態に製剤され輸送される。界面活性剤としての少量の担体を存在させることにより上記希釈工程が容易になる。従って、本発明組成物に含有させる少なくとも1種の担体は界面活性剤であることが好ましい。例えば、本発明組成物が2種以上の担体を含有し、その内の少なくとも1種を界面活性剤とすることができる。
【0116】
界面活性剤は、製剤する一般式(I)の化合物の性質に応じて、良好な分散性、乳化性及び湿潤性を示す、非イオン性物質、アニオン性物質、カチオン性物質又は双性イオン性物質であり得る。界面活性剤は、個々の界面活性剤の混合物であってもよい。
【0117】
本発明組成物は、例えば、水和剤、水分散性顆粒、粉剤、粒剤、錠剤、溶液剤、乳液コンセントレート、水中油エマルション、懸濁液コンセントレート又はエアゾル剤として製剤し得る。
【0118】
水和剤は、一般に、5〜90%(w/w)の活性成分を含有し、通常、固体不活性担体の他に、3〜10%(w/w)の分散剤及び湿潤剤を含有し、必要な場合には、0〜10%(w/w)の1種又は2種以上の安定化剤及び/又は添加剤(例えば浸透剤又は展着剤)を含有する。
【0119】
粉剤は、一般に、水和剤と類似した組成(但し、分散剤は含まない)を有する粉末コンセントレートとして製剤し、圃場でさらなる固体担体を用いて希釈して、通常、0.5〜10%(w/w)の活性成分を含有する組成物とし得る。
【0120】
水分散性顆粒及び粒剤は、一般に、0.15〜2.0mmの寸法を有するように製造され、様々な技術でつくられる。一般に、これらのタイプの顆粒は、0.5〜90%(w/w)の活性成分と0〜20%(w/w)の添加剤(例えば、安定化剤、界面活性剤、徐放性改良剤及び結合剤等)を含有する。
【0121】
いわゆる「ドライフロアブル」は、比較的高濃度の活性成分を含有する比較的小さな顆粒からなる。乳液コンセントレートは、一般に、溶媒又は溶媒の混合物の他に、1〜80%(w/v)の活性成分、2〜20%(w/v)の乳化剤及び0〜20%(w/v)の他の添加剤(例えば、安定化剤、浸透剤及び腐食防止剤)を含有する。
【0122】
懸濁液コンセントレートは、一般に、沈降分離しない安定なフロアブル製品が得られるように粉砕機にかけ、通常、5〜75%(w/v)の活性成分、0.5〜15%(w/v)の分散剤、0.1〜10%(w/v)の懸濁化剤(例えば、保護コロイド剤及びチキソトロープ剤)、0〜10%(w/v)の他の添加剤(例えば、消泡剤、腐食防止剤、安定化剤、浸透剤及び固着剤等)含有し、さらに、水又は、当該活性成分が実質的に不溶性である有機液体を含有する。懸濁液コンセントレートの沈降分離や結晶化を防ぐのを補助する目的で、又は、水の凍結防止剤として、ある種の有機固体又は無機塩を当該製剤中に溶解させてもよい。
【0123】
水性懸濁液及びエマルション、例えば、本発明による製剤製品を水で希釈することにより得られる組成物もまた本発明の範囲内である。
【0124】
保護すべき植物の生育環境へ農薬化合物の遅延放出をもたらす担体を使用することで、本発明化合物の保護活性の持続時間が長くなることは特に興味深い。
【0125】
散布希釈液中にアジュバントを入れることにより、上記活性成分の生物学的活性を増大させることもできる。本明細書においては、アジュバントは、それ自身は有意な生物学的活性を有さないが活性成分の生物学的活性を増大させることができるが物質として定義される。その様なアジュバントは、共調合剤(coformulant)若しくは担体として製剤に含有させることができるか、又は、活性成分を含有する製剤と一緒に噴霧液タンク(spray tank)に加えることができる。
【0126】
商品としては当該組成物は好ましくはコンセントレートの形態であり、一方一般に最終使用者は希釈された組成物を使用する。当該組成物は活性成分の濃度が最低0.001%となるまで希釈し得る。施用薬量は、一般に、0.01〜10kg a.i./haの範囲内である。
【0127】
本発明による製剤の例は以下の通りである。
【0128】
【表2】
Figure 2004515502
Figure 2004515502
【0129】
本発明の組成物は、植物又はその生育環境に対して、他の活性物質と同時に又は順次に施用することができる。その様な他の活性物質は、肥料、微量元素を与える物質或いは、植物の成長に影響を与える他の調製物である。しかしながら、上記他の活性物質は、選択された除草剤、殺虫剤、殺真菌剤、殺菌剤、殺線虫剤、殺藻剤、軟体動物駆除剤、殺鼠剤、殺ウイルス剤、植物に対して抵抗性を誘導する化合物、ウイルス、細菌、線虫、真菌類及び他の微生物等の生物学的防除剤、鳥類忌避剤、動物忌避剤及び植物成長調節剤、又は、これら調製物の数種の混合物であることもでき、適切な場合には、製剤の技術分野で慣用的に使用されている他の担体物質、界面活性剤又は、施用を容易にする他の添加剤と一緒に使用する。
【0130】
さらに、上記した他の農薬は、一般式(I)の化合物の農薬活性に対して相乗効果を有し得る。
【0131】
上記した他の殺真菌性を有する化合物は、例えば、禾穀類(例えば、コムギ)の病害[例えば、ウドンコカビ(エリシファ属(Erysipha spp))、サビキン(プッシニア属(Puccinia spp))、セプトリア属(Septoria spp)、イネバカナエキン(ジベレラ属(Gibberella spp))及びヘルミントスポリウム属(Helminthosporium spp)等によって引き起こされる病害]、ブドウの種子及び土壌伝染病並びにべと病及びうどんこ病、ナス科作物の夏疫病及び疫病、並びに、リンゴのうどんこ病及びそうか病等も防除し得る化合物であり得る。これらの殺真菌剤の混合物は、一般式(I)の化合物単独と比較してより広い活性スペクトラムを有し得る。さらに、上記した他の殺菌剤は、一般式(I)の化合物の殺真菌活性に対して相乗効果を有し得る。
【0132】
上記した他の殺真菌性の化合物としては、アニラジン(anilazine)、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、ベナラキシル(benalaxyl)、ベノミル(benomyl)、ビナパクリル(binapacryl)、ビテルタノール(bitertanol)、ブラストサイジンS(blasticidin S)、ボルドー液(Bordeaux mixture)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、ブピリメート(bupirimate)、カプタホール(captafol)、キャプタン(captan)、カルベンダジム(carbendazim)、カルボキシン(carboxin)、カルプロパミド(carpropamid)、クロルベンズチアゾン(chlorbenzthiazon)、クロロタロニル(chlorothalonil)、クロゾリネート(chlozolinate)、銅含有化合物、例えば、オキシ塩化銅及び硫酸銅、シクロヘキシミド(cycloheximide)、シモキサニル(cymoxanil)、シプロフラム(cypofuram)、シプロコナゾール(cyproconazole)、シプロジニル(cyprodinil)、ジクロフルアニド(dichlofluanid)、ジクロン(dichlone)、ジクロラン(dichloran)、ジクロブトラゾル(diclobutrazol)、ジクロシメット(diclocymet)、ジクロメジン(diclomezine)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジフルメトリム(diflumetorim)、ジメチリモール(dimethirimol)、ジメトモルフ(dimethomorph)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジノカップ(dinocap)、ジタリムホス(ditalimfos)、ジチアノン(dithianon)、ドデモルフ(dodemorph)、ドジン(dodine)、エジフェンホス(edifenphos)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、エタコナゾール(etaconazole)、エチリモール(ethirimol)、エトリジアゾール(etridiazole)、ファモキサドン(famoxadone)、フェナパニル(fenapanil)、フェナミドン(fenamidone)、フェナリモール(fenarimol)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フェンフラム(fenfuram)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、フェノキサニル(fenoxanil)、フェンピクロニル(fenpiclonil)、フェンプロピジン(fenpropidin)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、トリフェニル錫(fentin)、酢酸トリフェニル錫(fentin acetate)、水酸化トリフェニル錫(fentin hydroxide)、フェリムゾン(ferimzone)、フルアジナム(fluazinam)、フルジオキソニル(fludioxonil)、フルメトベル(flumetover)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルスルファミド(flusulfamide)、フルトラニル(flutolanil)、フルトリアホール(flutriafol)、フォルペット(folpet)、ホセチルアルミニウム(fosetyl−aluminium)、フベリダゾール(fuberidazole)、フララキシル(furalaxyl)、フラメトピル(furametpyr)、グアザチン(guazatine)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、IKF−916、イマザリル(imazalil)、イミノクタジン(iminoctadine)、イプコナゾール(ipconazole)、イプロジオン(iprodione)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、カスガマイシン(kasugamycin)、KH−7281、キタジンP(kitazin P)、クレソキシム・メチル(kresoxim−methyl)、マンゼブ(mancozeb)、マンネブ(maneb)、メパニピリム(mepanipyrim)、メプロニル(mepronil)、メタラキシル(metalaxyl)、メトコナゾール(metconazole)、メトフロキサム(methfuroxam)、MON 65500、ミクロブタニル(myclobutanil)、ネオアソジン(neoasozin)、ニッケルジメチルジチオカルバメート(nicket dimethyldithiocarbamate)、ニトロタルイソプロピル(nitrothalisopropyl)、ヌアリモール(nuarimol)、オフラセ(ofurace)、有機水銀化合物、オキサジキシル(oxadixyl)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、ペンコナゾール(penconazole)、ペンシクロン(pencycuron)、フェナジンオキシド(phenazineoxide)、フサライド(phthalide)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ポリオキシンD(polyoxin D)、ポリラム(polyram)、プロベナゾール(probenazole)、プロクロラズ(prochloraz)、プロシミドン(procymidione)、プロパモカルブ(propamocarb)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロピネブ(propineb)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ピラゾホス(pyrazophos)、ピリフェノックス(pyrifenox)、ピリメタニル(pyrimethanil)、ピロキロン(pyroquilon)、ピロキシフル(pyroxyfur)、キノメチオネート(quinomethionate)、キノキシフェン(quinoxyfen)、キントゼン(quintozene)、スピロキサミン(spiroxamine)、SSF−126、SSF−129、ストレプトマイシン(streptomycin)、硫黄、テブコナゾール(tebuconazole)、テクロフタラム(tecloftalame)、テクナゼン(tecnazene)、テトラコナゾール(tetraconazole)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チフルザミド(thifluzamide)、チオファネート・メチル(thiophanate−methyl)、チウラム(thiram)、トルクロホス・メチル(tolclofosmethyl)、トリルフルアニド(tolylfluanidt)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリアズブチル(triazbutil)、トリアゾキシド(triazoxide)、トリシクラゾール(tricyclazole)、トリデモルフ(tridemorph)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、トリフルミゾール(triflumizole)、トリホリン(triforine)、トリチコナゾール(triticonazole)、バリダマイシンA(validamycin A)、ビンクロゾリン(vinclozolin)、XRD−563、ザリラミド(zarilamid)、ジネブ(zineb)、ジラム(ziram)等を例示することができる。
【0133】
また、本発明の共調合剤は、式(I)で表される少なくとも1種の化合物と、昆虫、雑草若しくは植物病害を防除するのに適しているか又は植物の宿主抵抗性を誘発するのに適している、例えばウイルス、細菌、線虫、真菌類及び他の微生物等の以下に示すクラスの生物学的防除剤のいずれかを含有し得る。その様な生物学的防除剤としては、バチルス・チュリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)、ベルチシリウム・レカニイ(Verticillium lecanii)、アウトグラフィカ・カリフォルニカ NPV(Autographica californica NPV)、ベアウバリオ・バッシアナ(Beauvario bassiana)、アムペロマイセス・キスクアリス(Ampelomyces quisqualis)、バシリス・サブチリス(Bacilis subtilis)、シュードモナス・クロロラフィス(Pseudomonas chlororaphis)、シュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomonas fluorescens)、ステプトミセス・グリセオビリジス(Steptomyces griseoviridis)及びトリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)等を例示することができる。
【0134】
さらに、本発明の共調合剤は、式(I)で表される少なくとも1種の化合物と、植物の系統的獲得抵抗を誘発する化学剤、例えば、イソニコチン酸若しくはその誘導体、2,2−ジクロロ−3,3−ジメチルシクロプロピルカルボン酸又はBIONを含有し得る。
【0135】
一般式(I)で表される化合物は、種子伝染病、土壌伝染病又は茎葉真菌病から植物を保護するために、土壌、ピート又は他の発根培地と混合することができる。
【0136】
本発明は、尚さらに、上記で定義した一般式(I)の化合物又は、上記で定義した組成物の殺菌剤としての使用並びに場における真菌類の防除方法を提供し、その方法は、例えば、真菌類の攻撃を受ける若しくは受けた植物、その様な植物の種子又は、その様な植物が成育している若しくは成育することになる培地であり得る前記場をそのような化合物又は組成物で処理することを含んでなる。
【0137】
本発明は、作物及び観賞用植物を真菌類の攻撃から保護する上で広い適用性を有している。保護し得る代表的な作物としては、ブドウ、穀類、例えば、コムギ、オオムギ、イネ、テンサイ、上木果実(top fruit)、ピーナッツ、ジャガイモ、野菜及びトマト等を挙げることができる。前記保護の持続時間は、通常、選択した個々の化合物に依存し、また、気候等の種々の外部要因にも依存するが、外部要因の影響は、通常、適切な薬剤を使用することによって緩和される。
【0138】
合成実施例
出発化合物を適切に修飾して、下記合成例において示されているプロトコルを用いて式(I)のさらなる化合物を得た。結果として得られた化合物をその物理的データと共に以下の表に記載する。
【0139】
実施例1
2−(5− フルオロ −2− トリフルオロメチル フェニル )− 酢酸エチルの調製
2−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−酢酸(50g)とエタノール(100mL)と濃硫酸(4mL)の混合物を12時間還流加熱する。溶媒を真空下に留去し、残渣をエーテルで希釈する。得られた混合物を固形の重炭酸ナトリウムで中和し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過する。濾液を真空下に濃縮して、54gの生成物を得る。
【0140】
実施例2
(5− フルオロ −2− トリフルオロメチル フェニル )− マロン酸ジエチルの調製
炭酸ジエチル(250mL)とナトリウムエトキシド(15g)の混合物に、実施例1で得られた2−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−酢酸エチル(54g)をゆっくりと添加し、還流加熱する。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルで希釈する。得られた混合物を希塩酸で酸性とする。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過する。濾液を真空下に濃縮して、56gの生成物を得る。
【0141】
実施例3
5,7− ジヒドロキシ −6−(5− フルオロ −2− トリフルオロメチル フェニル )−[1,2,4]− トリアゾロ [1.5 α ピリミジンの調製
3−アミノ−1,2,4−トリアゾール(14g)と、実施例2で得られた(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−マロン酸ジエチル(0.17モル)と、トリブチルアミン(50mL)との混合物を180℃で6時間還流加熱する。得られた反応混合物を70℃に冷却する。水酸化ナトリウム水溶液(21g/200mL HO)を添加して反応混合物を30分間撹拌する。有機相を取り除き、水相をジエチルエーテルで抽出する。水相を濃塩酸で酸性にする。濾過により褐色の沈殿物を回収し、乾燥させて30gの生成物を得る(mp.120℃)。
【0142】
実施例4
5,7− ジクロロ −6−(5− フルオロ −2− トリフルオロメチル フェニル )−[1,2,4]− トリアゾロ [1.5 α ピリミジンの調製
実施例3で得られた5,7−ジヒドロキシ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン(30g)とオキシ塩化リン(50mL)の混合物を120℃で8時間還流加熱する。オキシ塩化リンの一部を留去する。残渣を、ジクロロメタンと水の混合物中に注ぐ。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過する。濾液を真空下に濃縮した後、フラッシュクロマトグラフィーカラムにかける。前記カラムを酢酸エチル/石油エーテル(3:7 v/v)で連続的に溶出して6.1gの生成物を得る(mp.152℃)。
【0143】
実施例5
5− クロロ −6−(5− フルオロ −2− トリフルオロメチル フェニル )−7−(4− メチル ピペリジン −1− イル )−[1,2,4] トリアゾロ [1,5− α ピリミジンの調製
5,7−ジクロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン(1.42ミリモル)とジクロロメタン(30mL)の混合物を撹拌しながら、4−メチルピペリジン(1.42ミリモル)とトリエチルアミン(1.42ミリモル)とジクロロメタン(10mL)の混合物を添加する。この反応混合物を室温で48時間撹拌し、続いて希塩酸(5%)で洗浄する。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過する。濾液を減圧下に蒸発させて、融点が149℃の白色結晶0.34gを得る。
【0144】
表(I)
【化14】
Figure 2004515502
【表3】
Figure 2004515502
生物学的検討
A.連続希釈試験における試験化合物の最低阻害濃度の決定
菌糸の生長の全阻害を起す生長培地中の活性成分の最低濃度を意味するMIC(最低阻害濃度(Minimum Inhibitory Concentration))の値を、プレート当たり24個又は48個のウェルを有するマイクロタイタープレートを用いた連続希釈試験(serial dilution test)によって求める。栄養液(nutrient solution)中での試験化合物の希釈と前記ウェルへの分注は、TECAN RSP 5000 Robotic Sample Processorを用いて行う。試験化合物は、以下に示す濃度:0.04、0.10、0.20、0.39、0.78、1.56、3.13、6.25、12.50、25.00、50.00及び100.00μg/mLを用いる(或いは、5.00ppmを出発濃度として12段の連続希釈を用いた)。栄養液を調製するために、V8野菜ジュース(333mL)を炭酸カルシウム(4.95g)と混合し、遠心分離し、上澄(200mL)を水(800mL)で希釈し、121℃の温度で30分間オートクレーブで滅菌する。
【0145】
それぞれの接種材料(アルタナリア・ソラニ(Alternaria solani)、ALTESO;ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)、BOTRCI;コクリオブルス・サチブス(Cochliobulus sativus)、COCHSA;マグナポルテ・グリセア f. sp. オリザエ(Magnaporthe grisea f. sp. Oryzae)、PYRIOR)を、胞子の懸濁液(50mL;5×10/mL)又は、真菌類の寒天培養の寒天薄片(6mm)としてウェルに加える。
【0146】
適切な温度(18〜25℃)で6〜12日間培養した後、プレートを肉眼観察することによりMICの値を決定する(表(II))。
【0147】
【表4】
Figure 2004515502
【0148】
B.試験化合物のインビボ殺真菌活性の評価
試験化合物をアセトンに溶解し、0.05%のTWEEN 20(登録商標)(Atlas Chemical Industries製ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート界面活性剤)を含有する脱イオン水で希釈して(アセトン5部に対して水95部)、200ppmの濃度とする。
【0149】
植物に上記試験溶液を噴霧、乾燥し、その後同日に真菌を接種する。病徴の進展が至適となったときに、前記植物を病害防除について評価する。各試験には、接種され且つ処理された植物、接種されたが処理されていない植物、及び、接種され且つ対照殺真菌剤で処理された植物が含まれている。得られた結果は以下の通りである。
【0150】
使用実施例1 リゾクトニア・ソラニ (Rhizoctonia solani) に対する作用
本試験において、実施例5の化合物、化合物I−1、I−2、I−4、I−5、I−6、I−28及びI−30〜I−34は、90%以上の防除を示した。
【0151】
使用実施例2 セルコスポラ・ベチコラ (Cercospora beticola) に対する作用
本試験において、実施例5の化合物、化合物I−1〜I−6、I−8、I−9、I−17、I−22及びI−28〜I−32は、95%を超える防除を示した。
【0152】
使用実施例3 アルタナリア・ソラニ (Alternaria solani) に対する作用
本試験において、実施例5の化合物、化合物I−1〜I−6、I−8、I−9、I−17、I−22及びI−28〜I−34は、75%以上の防除を示した。
【0153】
C.リゾクトニア・ソラニ (Rhizoctonia solani) に対するインビトロ殺真菌活性の評価
試験化合物をアセトンに溶解して濃度25ppmとし、化学的に規定した生長培養液中の粉砕した菌糸体の懸濁液で予め満たしておいたセルウェル(Corning製24セルウェルプレート)の各々に添加する。3〜7日間培養した後、以下に示す評定尺度を用いて、菌糸体の生長の阻害を記録する。得られたデータを表(IV)に示す。
【0154】
【表5】
Figure 2004515502
【表6】
Figure 2004515502

Claims (10)

  1. 式(I):
    Figure 2004515502
    [式中、
    及びRは独立して水素又は、
    〜C10−アルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−アルカジエニル、又はC〜C10−ハロアルキル、或いは
    〜C−シクロアルキル、C〜C10−ビシクロアルキル、フェニル又はナフチル、或いは
    1〜4個の窒素原子を含むか又は、1〜3個の窒素原子と1個の硫黄若しくは酸素原子を含む5員若しくは6員のヘテロシクリル、或いは
    1〜4個の窒素原子を含むか又は、1〜3個の窒素原子と1個の硫黄若しくは酸素原子を含む5員若しくは6員のヘテロアリール、
    を表し、或いはその際、
    基とR基は未置換であるか、又は部分的に若しくは完全にハロゲン化されているか、或いは1〜3個の基Rを有していてもよく、この場合
    は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルケニル、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキニル、C〜C−アルキニルオキシ及びC〜C−アルキレンジオキシであって、ハロゲン化されていてもよい;又は
    とRは介在する窒素原子と一緒になって、1〜4個の窒素原子を含むか、又は1〜3個の窒素原子と1個の硫黄若しくは酸素原子を含む5員若しくは6員のヘテロ環を表し、その際当該ヘテロ環は1〜3個のR基で置換されていてもよい;
    は、水素、ハロゲン、C〜C10−アルキル、C〜C10−アルコキシ又はC〜C10−ハロアルキルである;並びに
    Xはハロゲンである]
    で表される、6−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−トリアゾロピリミジン類。
  2. (Rが5−フルオロである、請求項1に記載された式(I)の化合物。
  3. が、直鎖若しくは分枝鎖のC〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、直鎖若しくは分枝鎖のC〜C−アルケニル、C〜C−シクロアルキル又はC〜C−ビシクロアルキルであり、且つ
    が水素又はC〜C−アルキルであるか;又は
    とRは介在する窒素原子と一緒になって、1個若しくは2個のC〜C−アルキル基により置換されていてもよい5個若しくは6個の炭素原子を有するヘテロ環を表す;
    請求項1又は2に記載された式(I)の化合物。
  4. が水素である、請求項1〜3のいずれか1項に記載された化合物。
  5. Xが塩素である、請求項1〜4のいずれか1項に記載された化合物。
  6. [5−クロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−7−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)−1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン;
    [5−クロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−7−イル]−イソプロピル−アミン;
    [5−クロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−7−イル]−シクロペンチル−アミン;
    ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−[5−クロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−7−イル]−アミン;
    N−[5−クロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−7−イル]−N,N−ジエチル−アミン;
    [5−クロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−7−イル]−N−(l−メチル−プロピル)−アミン;
    [5−クロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−7−イル]−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミン;又は
    [5−クロロ−6−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−α]ピリミジン−7−イル]−(1,1,1−トリフルオロ−プロプ−2−イル)−アミン。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載された式(I)の化合物を調製する方法であって、
    5−アミノ−1,2,4−トリアゾール:
    Figure 2004515502
    を式(II):
    Figure 2004515502
    [式中、R及びnは式(I)において定義されている通りであり、RはC〜C−アルキルを表す]の2−フェニル−置換マロン酸エステルとアルカリ条件下に反応させて式(III):
    Figure 2004515502
    の化合物を得;
    次いで、得られた式(III)の化合物をハロゲン化剤で処理して式(IV):
    Figure 2004515502
    [式中、R、m及びXは式(I)において定義されている通りである]の5,7−ジハロゲン−6−フェニル−トリアゾロピリミジンを得;
    さらに式(IV)の化合物を式(V):
    Figure 2004515502
    [式中、R及びRは式(I)において定義されているとおりである]のアミンで処理して式(I)の化合物を生成させる;
    ことを含んでなる前記方法。
  8. 請求項7に記載されている式(IV)で表される化合物。
  9. 固体又は液体の担体と請求項1に記載されている式(I)の化合物を含んでなる、植物病原性真菌類を防除するのに適する組成物。
  10. 植物病原性真菌類を防除する方法であって、該真菌類、或いは真菌類の攻撃から保護すべき材料、植物、土壌又は種子を、請求項1に記載されている式(I)の化合物の有効量で処理することを含んでなる前記方法。
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