JP2004511242A

JP2004511242A - カルシウム補足飲料およびその製造方法

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Publication number: JP2004511242A
Application number: JP2002535486A
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Inventors: チャン，ペイ　ケイ; リー，トーマス　ディー; オルスゾースキー，ジョン; エドガー，ブレントン　ジー; オール，リチャード; カーティス，ヘレン
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Current assignee: Pepsico Inc
Priority date: 2000-10-16
Filing date: 2001-10-16
Publication date: 2004-04-15
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Abstract

人工甘味料入りカルシウム強化飲料および飲料濃縮物を作る方法、およびその方法によって作られた安定な飲料および飲料濃縮物；独自のカルシウム塩ブレンドを含むカルシウム補足飲料および飲料濃縮物。

Description

【０００１】
発明の分野
本発明は、人工甘味料入りカルシウム補足飲料および飲料濃縮物を作る方法、ならびにその方法によって作られた安定な飲料および飲料濃縮物に関するものである。さらに詳細には、カラメル、酸、人工甘味料、香料、および保存料を含むコーラ飲料マトリックスの中、あるいはジュース、茶、または水飲料の中にカルシウム塩を含有する飲料または飲料濃縮物を調製して、好ましい物理的安定性および風味の安定性を有しかつおいしい味を有する、安定で製造可能な飲料または飲料濃縮物を製造する方法に関する。本発明はまた、独自のカルシウム塩のブレンドを含むカルシウム補足飲料濃縮物および飲料に関する。
【０００２】
発明の背景
飲料や食品においてカルシウムを補足することは当業界で公知である。公知のカルシウム補足の方法は、様々なカルシウム源、ｉｎｓｉｔｕでのカルシウム塩形成、または食事カルシウムの吸収を促進する補助剤を用いる。
【０００３】
数多くのカルシウム源がこれまで注目されてきた。例えば、米国特許第４，８５１，２２１号明細書および米国特許第５，０７５，４９９号明細書は、クエン酸カルシウムとクエン酸乳酸２カルシウム化合物、およびそれに関連するプロセスに関するものである。さらに、以下の米国特許明細書から分かるように、クエン酸リンゴ酸カルシウムは広範に研究されている：米国特許第５，４６８，５０６号、第５，４４５，８３７号、第５，４４２，１２８号、第５，３８９，３８７号、第５，３１４，９１９号、第５，２３２，７０９号、第５，２２５，２２１号、第５，１８６，９６５号、第５，１５１，２７４号、第５，１２８，３７４号、第５，１１８，５１３号、第４，９９４，２８３号、第４，９９２，２８２号、第４，９１９，９６３号、第４，８７２，９１９号、第４，８３０，８６２号、第４，７８６，５１０号、第４，７３７，３７５号、および第４，７２２，８４７号。
【０００４】
米国特許第４，８３０，８６２号明細書は、リン酸やクエン酸のような食用酸がかなりの量存在するときに、他のカルシウム源（主として水酸化カルシウムおよび炭酸カルシウム）の溶解性を改良するために、好ましくは塩化カルシウムと組み合わせて、硫酸カルシウムを使用することについて記載している。硫酸カルシウムと塩化カルシウムとの組み合わせが、殺菌工程中における器具の表面でのカルシウム塩の沈殿や沈積を減らすことが述べられている。
【０００５】
米国特許第５，４７４，７９３号明細書は、クエン酸とリンゴ酸とを含むジュースを循環させておき、その乱流の中に粉末カルシウム塩を添加することによって作られる、濃縮物から作るのではなくすぐに飲めるフルーツジュース飲料のカルシウム強化に関する。粉末カルシウム塩として、水酸化物、炭酸塩、乳酸塩、リン酸塩、硫酸塩、およびそれらの混合物が挙げられている。
【０００６】
米国特許第５，４０１，５２４号明細書は、飲料濃縮物製造のための貯蔵安定なカルシウム強化プレミックスについて述べている。可能な酸性アニオンの１つとして硫酸イオンが挙げられている。プレミックスはまたクエン酸とリンゴ酸とを含んでおりそのｐＨ値は３．５以下である。
【０００７】
炭酸含有ソフトドリンクにカルシウムを補足する方法は数多く試されてきた。米国特許第４，５５１，３４２号明細書は、砂糖および／または人工甘味料、クエン酸、リンゴ酸、およびリン酸からなる酸ブレンド、フルーツまたは植物性の香料、ならびにカルシウム、マグネシウム、およびカリウムからなるカチオン化合物を含む飲料に関する。米国特許第５，８５１，５７８号明細書は、可溶性繊維、可溶性カルシウム塩および他のミネラル栄養補助物質を含む透明な飲料の処方について記述している。米国特許第５，８１７，３５１号明細書は、低いｐＨ（２．８から４．６）値をもつ飲料中で、製品の安定性や不快なにおいの問題を起こさずに、グリセロリン酸カルシウムが使えることを記述している。米国特許第５，４７４，７９３号明細書および第５，４６８，５０６号明細書には、ジュースタイプ飲料の強化のために可溶性カルシウムを形成するのに、カルシウムと酸との混合物（クエン酸、水酸化カルシウム、およびリンゴ酸）を使用することが記載されている。しかしながら、これらの発明のほとんどは、フルーツジュースベースの飲料に関するものである。これらの発明に記載されているカルシウム塩、酸混合物、甘味料および香料はいずれも、コーラタイプの飲料に対しては、なんらかの改良なしにはその飲料マトリックスの中に直接添加できないものである。特に、それらの発明において用いられているリンゴ酸のような種類の酸は、コーラ風味と非常に相性が悪い。
【０００８】
しかしながら、当業界で開示されている方法に基づいて調製されかつ人口甘味料を用いたカルシウム補足飲料および飲料濃縮物、特に、コーラ風味の飲料は、安定で口当たりの良い飲料組成物をもたらさないことが分かった。本発明は、カルシウム沈殿に関して安定でありかつ所望の風味を有する人工甘味料入りカルシウム補足飲料（ａｒｔｉｆｉｃａｌｌｙ−ｓｗｅｅｔｅｎｅｄ，ｃａｌｃｉｕｍ−ｓｕｐｐｌｅｍｅｎｔｅｄｂｅｖｅｒａｇｅ）を作成する方法を提供することによって、この問題を解決するものである。
【０００９】
従って本発明の目的は、シロップおよび飲料を作成する方法、ならびにそのような方法によって作成された安定性と風味の両方において望ましい、カルシウムと酸と甘味料と香料とを含む改善されたシロップおよび飲料を提供することである。本発明で作成された飲料製品は、食事においてカルシウムの欠乏が気になる消費者にとってカルシウム補足飲料として有用である。
【００１０】
飲料中にカルシウム塩を供給する別の方法は、いくつかのカルシウム塩のブレンドを用いることである。例えば、水酸化カルシウムとクエン酸とリンゴ酸のブレンド（つまり、クエン酸カルシウムとリンゴ酸カルシウム）がカルシウム強化されたＴｒｏｐｉｃａｎａ（登録商標）オレンジジュースに使われている。米国特許第４，８３０，８６２号明細書に記載されているように、水酸化カルシウム、塩化カルシウムおよび硫酸カルシウムのブレンドも使われた。カルシウム塩混合物の使用はドリンクの風味／味を操作するための手段も提供する。１９８５年に、甘味料としても働く炭酸カルシウム、塩化カルシウムおよびサッカリンカルシウムのブレンドを用いて、コーラ飲料のカルシウム強化品Ｔａｂ（登録商標）が試験販売された。
【００１１】
そこで本発明は、第１リン酸カルシウム（ｍｏｎｏｃａｌｃｉｕｍｐｈｏｓｐｈａｔｅ）、水酸化カルシウム、および炭酸カルシウムのうちの少なくとも２つと、塩化カルシウムとから選ばれるカルシウム塩の独自のブレンドを含む飲料濃縮物および飲料を提供する。この独自のカルシウム塩ブレンドは、コーラ飲料においてすっきりした（ｃｌｅａｎｅｒ）味を与え、経験豊かなコーラ飲用者によって非強化のコーラ飲料に非常に近いものであると評価された。さらに、この独自のカルシウム塩ブレンドを含むジュースや茶の飲料は、熟練した味見者によって、対応する非強化飲料に比べて、それ以上のものではないにしても、匹敵する味であると評価された。従って、本発明の別の目的は、良好な味を有すると共に、８オンス提供単位（８ｏｚｓｅｒｖｉｎｇ）あたり栄養学的に有意な量のカルシウムを供給できるカルシウム源として独自のカルシウム塩ブレンドを含む、カルシウム補足飲料濃縮物および飲料を提供することである。
【００１２】
本発明のこれらの目的および他の目的、ならびに本発明の利点は、以下の記載から明らかになるであろう。
【００１３】
上記の、および本明細書全体において引用されている特許や出版物は、本発明をさらに完全に記述するためおよび技術水準を示すためにその全体が本明細書に包含される。
【００１４】
発明の概要
本発明は、安定な人工甘味料入りカルシウム補足飲料濃縮物を調製する方法であって、水中において１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸とから成る安定化溶液を形成する工程、およびその後、前記安定化溶液に人工甘味料を添加して飲料濃縮物を形成する工程を含む。
【００１５】
さらに、本発明は、安定な人工甘味料入りカルシウム補足飲料濃縮物を調製する方法であって：
ａ）　１以上のカルシウム塩と水から成る第１溶液または分散液を調製する工程；
ｂ）　前記第１溶液または分散液に１以上の食用酸を添加して、１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸とが溶液中に完全に溶解している第２溶液を形成する工程；
ｃ）　前記第２溶液に人工甘味料を添加して、１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸と人工甘味料とが溶液中に完全に溶解している第３溶液を形成する工程；および
ｄ）　必要に応じて、追加の食用材料を添加する工程；を含み、
それにより飲料濃縮物を形成することを特徴とする方法を提供する。
【００１６】
本発明はまた、安定な溶液でありかつ有効な甘さを呈する、カルシウムと人工甘味料と１以上の食用酸とを含む飲料組成物を提供する。本発明の特定の好ましい実施形態は、カルシウムと人工甘味料と１以上の食用酸とを含むコーラ、ジュース、茶、および水飲料を包含する。
【００１７】
本発明はさらに、カルシウム源として、塩化カルシウムと、リン酸第１リン酸カルシウム、水酸化カルシウム、および炭酸カルシウムより成る群から選択される少なくとも２つのカルシウム塩とを含む、カルシウム補足飲料濃縮物を提供する。
【００１８】
発明の詳細な説明
本発明は、人工甘味料入り飲料および飲料濃縮物中にカルシウム塩を導入する独自の方法を提供する。特に、本発明は、炭酸または非炭酸ソフトドリンク、ならびにジュース、茶、および水飲料のカルシウム補足を可能にして、カルシウム塩、酸、甘味料および必要に応じて香料を含むバランスの取れた飲料マトリックスを介して、製造可能で口あたりの良い安定な製品をもたらす。選択されるカルシウム塩は、経済的でかつ市販されており、味がすっきりしていて、製造条件下で溶解性である。選択される酸は、微生物安定性（ｍｉｃｒｏｓｔａｂｉｌｉｔｙ）に関して最適なｐＨをもたらすのみならず、所望の味にするために甘さ／すっぱさの割合のバランスを取ることができる。選択される甘味料または甘味料ブレンドは、より長い賞味期間を飲料にもたらす。用いられる香料は、安定でかつ飲料マトリックス中のミネラル、甘味料および酸との相性の良いものであり、第１香料のみ、あるいは第１香料と第２香料またはトップノート（ｔｏｐｎｏｔｅ）とを含む２成分香料混合物の何れかを含んでいてよい。飲料マトリックスは保存料システムも含んでいてよく、それらは、炭酸化および低ｐＨで増強されて微生物安定性を向上させる。これらの要素の各々について以下にさらに詳しく述べる。
【００１９】
本発明によって提供される飲料は、提供単位あたり栄養学的に有意な量のカルシウムを提供することを目的とする。しかしながら、ある種のカルシウム源の溶解性が限られているため、フルストレングス（ｆｕｌｌｓｔｒｅｎｇｔｈ）の飲料中に栄養学的に有意な量のカルシウムをもたらすのに有効なレベルで飲料濃縮物中にカルシウムを溶解させるために、食用酸の添加が必要である。酸の存在は、ｐＨを下げる利点をもたらして微生物安定性を提供するが、過剰な量の酸の添加は、飲料の味にネガティブな影響を与えることもある。従って、口当たりの良い飲料中に所望のカルシウム含量をもたらすためにバランスをとることが必要である。
【００２０】
さらに、カルシウム強化飲料組成物に人工甘味料で甘味をつけようとすると、別の問題が発生する。ある種の人工甘味料、特にペプチドベースの甘味料は、特定の低ｐＨレベルでのみ甘味料として有効であることが知られており、カルシウム塩を飲料の中に加えるとｐＨを上げる効果がある。従って、カルシウム塩を溶解させるためのみならず、そのような人工甘味料の使用を可能にしかつ微生物安定性をもたらすのに適当なｐＨにするためにも、付加的な酸が必要である。
【００２１】
そのような材料に対する必要条件に加えて、安定にカルシウムを補足されかつ酸で安定化された口あたりの良い組成物を形成するための重要な側面は、製剤化工程の間における人工甘味料の添加のタイミングであることがいまや明らかとなった。特に、カルシウムと必要な酸または酸含有材料との安定な溶液を形成する工程の前に人工甘味料を飲料濃縮物に加えた場合、得られる溶液は甘くなく、カルシウム塩は溶液中において完全には溶解しないであろう。
【００２２】
従って、本発明は、安定な人工甘味料入りカルシウム補足飲料濃縮物を調製する方法を提供する。本方法は、１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸との安定化水溶液を形成する工程、およびその後、前記安定化溶液に人工甘味料を添加して飲料濃縮物を形成する工程を含む。
【００２３】
「安定化溶液」または「安定な溶液」の用語は、本明細書を通じて互換的に使用される。従って、例えば、１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸との安定化水溶液において、塩と酸は水中に実質的に溶解しており、室温で透明に見えかつ沈殿物のない溶液をもたらす。さらに追加の例として、コーラ香料、あるいはカラメルまたは類似の着色剤を含む安定化溶液は、室温で、眼に見える沈降物や沈殿物を含まない。しかしながら、ジュースや茶固形物等の特定の追加材料を含む任意の最終飲料において、僅かな沈降物が生じ得ることを当業者は容易に理解するであろう。
【００２４】
本発明の飲料濃縮物を形成するのに使われる好ましい水は、「処理水」であり、本明細書に開示されているように、カルシウムの補足前に、水中から実質的に全てのミネラル分を除くように処理されたものを意味する。処理水を作る方法は当業者に周知であり、脱イオン化、蒸留、ろ過および逆浸透（“Ｒ−Ｏ”）等が挙げられる。「処理水」、「精製水」、「脱ミネラル水」、「蒸留水」および「Ｒ−Ｏ水」は本明細書では同意語であると理解され、実質的に全てのミネラル分が除かれ、通常２５０ｐｐｍ以下の全溶解固形物を含有する水を称する。
【００２５】
「飲料濃縮物」と「シロップ」の語は、本明細書において互換的に使用されている。本願で意図されている「飲料濃縮物」は、最初の容量の水を用いて調製され、追加材料がそれに添加される。フルストレングス（ｆｕｌｌｓｔｒｅｎｇｔｈ）飲料組成物は、濃縮物に追加容量の水を加えることによって飲料濃縮物から調製される。フルストレングス飲料は、濃縮物１部と水約３から約７部とを合わせることによって、本明細書において作成される濃縮物から調製される。好ましい実施形態では、フルストレングス飲料は、濃縮物１部と水５部とを合わせて作られる。好ましい実施形態では、フルストレングス飲料を作るために用いられる追加の水は炭酸水である。
【００２６】
別の実施形態では、フルストレングス飲料は、濃縮物の形成とそれに続く希釈無しに、直接調製される。
【００２７】
本発明のカルシウム補足飲料に含まれるカルシウムの量は、用いられるカルシウム塩の溶解性によってのみ制限される。従って、本発明の組成物中に使われるカルシウムの量は、栄養学的に有意な量のカルシウムを提供するのに十分な量であって、飲料の提供単位あたり、米国のカルシウムの１日あたりの推奨摂取量（“ＲＤＶ”）の少なくとも約１％の量（すなわち、約８ｏｚあたり約１０ｍｇ）から、用いられる特定カルシウム塩の溶解性の上限までの量である。好ましい実施形態では、提供単位あたり、カルシウムのＵ．Ｓ．ＲＤＶ値の約１０％を与えるのに十分な量のカルシウム塩が加えられる。
【００２８】
本発明の方法の実施において、カルシウム源は通常、有機または無機酸の塩である１以上のカルシウム塩を含んでいてよい。適当なカルシウム塩の例として、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、第１リン酸カルシウム（ｍｏｎｏ−ｃａｌｃｉｕｍｐｈｏｓｐｈａｔｅ）、第２リン酸カルシウム（ｄｉ−ｃａｌｃｉｕｍｐｈｏｓｐｈａｔｅ）、第３リン酸カルシウム（ｔｒｉ−ｃａｌｃｉｕｍｐｈｏｓｐｈａｔｅ）、サッカリンカルシウム、グリセロリン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、マレイン酸カルシウム、酒石酸カルシウム、コハク酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、フマル酸カルシウム、安息香酸カルシウム、ソルビン酸カルシウム、およびそれらの混合物が挙げられる。適切なカルシウム塩として、例えばクエン酸リンゴ酸カルシウムを作成するために水酸化カルシウムとクエン酸またはリンゴ酸とを混合することによって得られる塩も含んでいる。しかしながら、クエン酸リンゴ酸カルシウムは、コーラ風味飲料において用いられたときには所望の味をもたらさないであろう。さらに、第１リン酸カルシウム、第２リン酸カルシウム、および第３リン酸カルシウムは、本発明の方法や組成物に関して有用な塩であるが、これらのカルシウム塩は、その都合の悪い溶解性プロフィールによって、ある種の処方ではあまり望ましくないであろう。しかしながら以下にさらに詳細に述べるように、他のカルシウム塩と組み合わせて少量の第１リン酸カルシウムを用いると、本発明のカルシウム補足飲料および飲料濃縮物に有用なカルシウム源となる。
【００２９】
本発明の実施においては、適当な食用酸として、限定はされないが、リン酸、クエン酸、アジピン酸、アスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、フマル酸、グルコン酸、コハク酸、酒石酸、マレイン酸、およびそれらの混合物が挙げられる。好ましい実施形態では、リン酸が単独で、またはいくつかの酸の１つとして処方に使われる。
【００３０】
選択される酸や用いられる量は、特に、使用されるカルシウム塩のタイプ、カルシウム塩の溶解性に対するその酸の効果、ならびに、飲料のｐＨ、滴定酸度および味に対する影響に依存するであろう。当業者は、人工甘味料入り飲料組成物、特にアルパルテームのようなペプチドベースの人工甘味料を含むものを調製する場合、人工甘味料の甘味効果が維持されるように、得られる飲料組成物のｐＨをある値より低く保たなければならない。カルシウム補足飲料組成物の調製において、カルシウム塩の存在はｐＨを上昇させるので、塩の溶解を助けるためおよび人工甘味料の安定のために好ましいｐＨを保つために、追加の酸を必要とする。組成物の滴定酸度を高める飲料組成物中における追加の酸の存在は、得られる飲料によりすっぱさ（ｔａｒｔｏｒｓｏｕｒ）をもたらし、このことはある種の処方では好ましくないことである。従って、当業者は、用いられるカルシウム塩の溶解性と得られる飲料濃縮物の所望の味プロフフィールとに基づいて、本発明の方法や飲料組成物において用いられる酸の量を容易に決定できることを理解するであろう。
【００３１】
本発明の方法や飲料用組成物において有用な人工甘味料は、容易に入手できる任意の公知な人工甘味料であってよく、そのような様々な甘味料のブレンドを含む。そのような人工甘味料として、ペプチドベースおよび非ペプチドベースの人工甘味料、ならびにそれらの混合物が挙げられる。ペプチドベースの甘味料として、例えば、アスパルテーム、ネオテーム、およびアリテームが挙げられる。非ペプチドベース甘味料として、例えば、サッカリンナトリウム、サッカリンカルシウム、アセスルファムＫ（カリウム）、シクラミン酸ナトリウム、シクラミン酸カルシウム、ネオヘスペリジン、ジヒドロカルコン、およびスクラロースが挙げられる。アリテームは、本発明に基づいて作られる飲料のための甘味料として有用ではあるが、沈殿を形成することが分かっているカラメル含有飲料においてはあまり好ましくないだろう。好ましい実施形態において、人工甘味料はアルパルテームを含む。また、同程度に好ましい実施形態では、甘味料はアルパルテームとアセスルファムＫ（カリウム）を含む。
【００３２】
本発明の方法の実施において、安定化溶液は必要に応じて溶解保存料システムをさらに含んでもよい。上記のように、カルシウム塩の溶解性を高めるためおよびある種の人工甘味料の甘さを保持するために、本発明に従って大量の酸が加えられる。従って、通常４未満好ましくは３未満のｐＨを有する得られた溶液は、「微生物安定」であり、すなわち微生物の増殖に対して抵抗性を示し、さらなる保存料の添加無しに消費まで貯蔵するのに適している。しかしながら、所望により追加の保存料システムを使ってもよい。追加の保存料システムが用いられる場合、それは人工甘味料の添加に先立って安定化溶液に添加される。
【００３３】
本明細書において用いられている「保存料システム」および「保存料」の語は、食品および飲料組成物への使用が認められている全ての保存料を含んでおり、限定はされないが、安息香酸ナトリウム、安息香酸カルシウム、および安息香酸カリウムを含む安息香酸塩、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カルシウム、およびソルビン酸カリウムを含むソルビン酸塩、クエン酸ナトリウム、クエン酸カルシウム、およびクエン酸カリウムを含むクエン酸塩、ヘキサメタリン酸ナトリウム（ＳＨＭＰ）のようなポリリン酸塩、およびそれらの混合物のような既知の化学保存料、ならびに、アスコルビン酸、ＥＤＴＡ、ＢＨＡ、ＢＨＴ、ＴＢＨＱ、デヒドロ酢酸、ジカルボン酸ジメチル、エトキシキン、ヘプチルパラベン、およびそれらの組み合わせのような抗酸化剤を含む。保存料は許可された最大レベルを超えない量で用いることができる。
【００３４】
本発明の飲料は、必要に応じて、例えばフルーツ香料、植物性香料、およびそれらの混合物のような香料組成物を含んでいてよい。香料組成物が酸を含む場合には、人工甘味料の添加に先立って安定化溶液に添加される。酸含有香料組成物中の酸は、カルシウム塩の溶解性を助けることができる。一方、アスパルテームのような人工甘味料は、飲料濃縮物のｐＨを上げる傾向を有するそれら化合物の緩衝効果のために、カルシウム塩の溶解性を低下させるであろう。酸含有香料組成物の例として、コーラ香料およびシトラス香料が挙げられる。
【００３５】
本明細書で用いられている「フルーツ香料」の用語は、種子植物の食用生殖部分、特に、種と一体になった甘い果肉を有するものに由来する香料を意味する。また、「フルーツ香料」の用語には、天然起源由来のフルーツ香味を高めるために作られた合成香料も含まれる。特に好ましいフルーツ香料は、オレンジ、レモン、ライム、およびグレープフルーツのようなシトラス香料、リンゴ、ブドウ、サクランボ、およびパイナップル等のような香料、ならびにそれらの混合物である。好ましい実施形態では、本発明の飲料および飲料濃縮物は、フルーツ香味成分、例えばジュース濃縮物あるいはジュースを含む。
【００３６】
本明細書において用いられている「植物性香料」は、フルーツ以外の植物の部分から得られる香料を称する。そのような香料として、植物性香味は、エッセンシャルオイル、ならびに木の実、樹皮、根、および葉の抽出物から得られる香料を含んでいてよい。さらに、「植物性香料」には、天然起源由来の植物性香味を高めるために作られた合成香料も含まれる。そのような香料の例として、コーラ香料、茶香料等、およびそれらの混合物が挙げられる。香料成分は、上記の様々な香料のブレンドをさらに含んでいてよい。好ましい実施形態において、本発明の飲料および飲料濃縮物は茶香味成分を含む。
【００３７】
本発明の飲料に香味特性を与えるために有用な香味成分の特定量は、選択された香料、所望の香味印象、および香味成分の形態により異なる。当業者は、所望の香味印象を達成するのに用いられる任意の特定香味成分の量を容易に決めることができる。
【００３８】
本発明の飲料および飲料濃縮物は、飲料処方に通常見られる追加材料を含んでいてよい。本発明の方法の実施において、こうした追加材料は、通常、安定化溶液への人工甘味料の添加の後に、飲料濃縮物に加えることができる。そのような追加材料として、限定はされないが、カフェイン、カラメル、着色剤または色素、消泡剤、ガム、乳化剤、茶固形物、ジュース、クラウドコンポーネント（ｃｌｏｕｄｃｏｍｐｏｎｅｎｔ）、ミネラルおよび非ミネラル栄養補助物質が挙げられる。
【００３９】
非ミネラル栄養補助物質の例は、当業者に公知であり、限定はされないが、ビタミンＡ、Ｄ、Ｅ（トコフェロール）、Ｃ（アスコルビン酸）、Ｂ（サイアミン）、Ｂ２（リボフラビン）、Ｂ６、Ｂ１２、およびＫ、ナイアシン、葉酸、ビオチン、およびそれらの組み合わせを含む抗酸化剤およびビタミンが挙げられる。任意の非ミネラル栄養補助物質は、通常、優良製造規範（ＧＭＰ）の下で一般に受け入れられている量で存在し、好ましくは、ＲＤＶの約１％から約１００％の間の量（そのようなＲＶＤが制定されている場合）である。存在する場合は、非ミネラル栄養補助物質は、ＲＤＶの５％から２０％の間の量（そのＲＶＤが制定されている場合）である。特に好ましい実施形態において、本発明の飲料組成物は、ビタミンＥを、必要に応じてビタミンＣと共に含む。
【００４０】
このように、本発明は、安定な人工甘味料入りカルシウム補足飲料濃縮物を調製する方法を提供する。本方法は、安定な人工甘味料入りカルシウム補足飲料濃縮物を調製する方法であって：
ａ）　１以上のカルシウム塩と水から成る第１溶液または分散液を調製する工程；
ｂ）　前記第１溶液または分散液に１以上の食用酸を添加して、１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸とが溶液中に完全に溶解している第２溶液を形成する工程；
ｃ）　前記第２溶液に人工甘味料を添加して、１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸と人工甘味料とが溶液中に完全に溶解している第３溶液を形成する工程；および
ｄ）　必要に応じて、追加の食用材料を添加する工程；を含み、
それにより飲料濃縮物を形成することを特徴とする方法を提供する。
【００４１】
上記の方法は、安定な人工甘味料で甘味をつけたカルシウム補足飲料濃縮物を提供する。本発明は、また、安定な人工甘味料で甘味をつけたカルシウム補足飲料濃縮物、およびその飲料濃縮物を水に溶かすことによって作られるフルストレングスの人工甘味料入りカルシウム補足飲料も含む。最後に、本発明は、安定でかつ効果的な甘さを示す、カルシウムと人工甘味料と食用酸とを含む飲料組成物を提供する。
【００４２】
最後に、本発明は、独自のカルシウム塩の組み合わせを含むカルシウム強化飲料組成物を提供する。詳細には、本発明の飲料組成物は、カルシウム源として、塩化カルシウムと、第１リン酸カルシウム、炭酸カルシウムおよび水酸化カルシウムよりなる群から選択される少なくとも２つの追加のカルシウム塩とを含むカルシウム塩ブレンドを用いることによって、提供単位あたり栄養学的に有意な量のカルシウムを提供できる。
【００４３】
好ましい実施形態では、本発明のカルシウム強化飲料は、カルシウムイオンの１日あたりの推奨摂取量（ＲＤＶ）の１０％以上を提供する。従って、ＲＤＶの１０％のレベルでは、典型的なフルストレングス飲料は、８ｏｚの飲量（２３６．５６ｍｌ）あたり約１００ｍｇ、つまり、１リットルあたり約０．０４２％（ｗ／ｗ）のカルシウムイオンを含む。所定のカルシウム塩中のカルシウムイオンの割合（％）にもよるが、このことは、例えば、１リットルの最終フルストレングス飲料あたり、０．０７７７％（ｗ／ｗ）の水酸化カルシウム（５４％ｗ／ｗカルシウムイオン）を添加することに相当する。
【００４４】
上述したように、ソフトドリンク飲料は、通常、濃縮シロップを水と混ぜることによって作られる。本発明の好ましい実施形態では、その割合はシロップ１部に対して水５部である。従って、フルストレングス飲料組成物中にＲＤＶの１０％のカルシウムを入れるためには、飲料濃縮物またはシロップはＲＤＶの６０％、すなわち例えば、水酸化カルシウムの場合０．４６６２％を含まなければならない。しかしながら、カルシウム塩の溶解性が低い（例えば、水酸化カルシウムの場合０．１８５％）ために、ＲＤＶの６０％のカルシウムイオンを含む完全に溶解しているシロップを作るのは困難である。従って、味が良くて、ＲＤＶの１０％のカルシウムイオンを含むコーラ風味ドリンクを作ることに関連する重要な課題は、シロップ中にＲＤＶの６０％のカルシウムイオンを溶解性塩の形態で含ませ、かつ現在の製品の風味および味を全くあるいはほとんど変化させないようにすることである。
【００４５】
好ましい実施形態では、本発明の飲料組成物はコーラ風味飲料である。コーラ飲料の製造において、リン酸が最終製品に対して味および微生物安定性の特徴を与える好ましい酸味料である。カルシウム強化コーラ飲料を作るときに、水酸化カルシウム（Ｃａ（ＯＨ）_２）と炭酸カルシウム（ＣａＣＯ_３）が、コーラシロップ中においてリン酸と反応してリン酸カルシウムを形成することが見出された。水酸化カルシウム／炭酸カルシウムとリン酸の割合、および製造工程に依存して、生成されるリン酸カルシウムは、第１リン酸カルシウム（ＭＣＰ）、第２リン酸カルシウム、および／または第３リン酸カルシウムを含む。分子量に基づいて、通常水酸化カルシウムまたは炭酸カルシウムの何れかよりも多くのリン酸が含まれているため、また、リン酸の解離定数Ｋ_１はＫ_２やＫ_３に比べて１０，０００倍も大きい（ＶｏｇｅｌのＴｅｘｔｂｏｏｋｏｆＱｕａｎｔｉｔａｔｉｖｅＣｈｅｍｉｃａｌＡｎａｌｙｓｉｓ，５^ｔｈｅｄ．，ＬｏｎｇｍａｎＳｃｉｅｎｃｅ＆Ｔｅｃｈｎｉｃａｌ，１９８９，ｐ．２７６を見よ）ため、第１リン酸カルシウムが主要なリン酸塩である。従って、３つのＭＣＰ形成カルシウム塩（すなわち、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、および第１リン酸カルシウム）のいずれが使われようとも、第１リン酸カルシウムが、リン酸含有ドリンク中の分析可能なカルシウム塩である。
【００４６】
同じ分析可能なカルシウム塩を同じ濃度で含んでいる飲料は、同じ味がすると期待されることが推測されるであろう。驚くべきことに、このことは正しくはなく、少なくとも水酸化カルシウムと炭酸カルシウムと塩化カルシウムとを含む組成物は、水酸化カルシウムと塩化カルシウムのみまたは炭酸カルシウムと塩化カルシウムのみのブレンドの場合に比べて、味がよりすっきりとしていて、カルシウムを強化されていないドリンクにより近い味がすることが見出された。さらに、水酸化カルシウムと第１リン酸カルシウムと塩化カルシウムとのブレンド、または炭酸カルシウムと第１リン酸カルシウムと塩化カルシウムとのブレンドもまた、水酸化カルシウムと塩化カルシウムのみまたは炭酸カルシウムと塩化カルシウムのみを含むものなどに比べて、味がよりすっきりしていて、非強化ドリンクの味により近い味を与えることが見出された。さらには、第１リン酸カルシウムを形成する３つの塩に加えて、塩化カルシウムを含む組成物も非常に良い味がすることをわれわれは見出した。
【００４７】
従って、別々の好ましい実施形態において、本発明のカルシウム強化飲料濃縮物および飲料は、カルシウム源として、（ｉ）第１リン酸カルシウムと炭酸カルシウムと塩化カルシウムとのブレンド、（ｉｉ）第１リン酸カルシウムと水酸化カルシウムと塩化カルシウムとのブレンド、（ｉｉｉ）炭酸カルシウムと水酸化カルシウムと塩化カルシウムとのブレンド、あるいは（ｉｖ）第１リン酸カルシウムと炭酸カルシウムと水酸化カルシウムと塩化カルシウムとのブレンドを含む。
【００４８】
上記の独自のカルシウム塩の組み合わせを含む飲料および飲料濃縮物組成物は、精製水、甘味料、食用酸、香料組成物、保存料システム、カフェイン、カラメル、着色剤、色素、消泡剤、およびミネラルまたは非ミネラル栄養補助物質等の上記の追加材料も含んでいてよい。飲料に用いられる甘味料は、食用組成物において有用であることが分かっている任意の天然のまたは人工の甘味料を含んでいてよい。人工甘味料が使われる場合、独自のカルシウム塩の組み合わせを含む飲料および飲料濃縮物組成物は、人工甘味料入りカルシウム補足飲料および飲料組成物を調製するための上述した方法に従って調製するのが好ましい。しかしながら、独自のカルシウム塩の組み合わせを含む飲料および飲料組成物を作るために、飲料組成物を調製するのに有用であることが分かっている他の方法を使ってもよい。
【００４９】
以下に述べる実施例は本発明の好ましい実施形態を例示するためのものであり、本発明の何れの制限も意味しない。
【００５０】
実施例１
飲料２４０ｍｌあたりカルシウム元素として１００ｍｇを与えるように、種々のカルシウム塩を用いて、カフェインの入っていない４つのダイエットコーラ処方を調製した。表１に１リットルのシロップを作るのに必要な材料の量が示してある。１０ｏｚ．のガラスビンにおいて、シロップ５０ｍｌを、４．５容量のＣＯ_２を入れた炭酸水２５０ｍｌで希釈して飲料を作った。
【００５１】
【表１】

上記の処方は全て、飲料の微生物安定性を確保するために、ｐＨ３．１−３．２、滴定酸度３０−３５、およびＣＯ_２レベル３．４に処方された。
【００５２】
シロップを作る手順：
１．　検定済みの１リットルのビーカーに処理水を７５０ｍｌ入れる；
２．　酸を加える；
３．　水酸化カルシウムを加え、ミキサーを用いて溶かす；
４．　１００ｍｌの処理水に安息香酸カリウム／安息香酸ナトリウムを予め溶かし、工程３に加える；
５．　甘味料を加えミキサーを用いて溶かす；
６．　香料を加える；
７．　消泡剤を加える；
８．　処理水を加えて１０００ｍｌにする。
【００５３】
フルストレングス飲料を作る手順：
１．　４．５ＣＯ_２容量の炭酸水２５０ｍｌを入れた１０ｏｚ．のガラスビン中にシロップ５０ｍｌを加える；
２．　キャップを付けて、内容物を振ってシロップを炭酸水に混合する。
【００５４】
処方１は、水酸化カルシウムを完全に溶かすためのみならず飲料のｐＨを３．１−３．２に下げるために酸を用いて、カルシウム強化飲料をつくるために処方された。加えた酸の量はダイエットコーラ処方に通常存在する量よりも多い。口当たりのよさを出すために、甘さとすっぱさの割合のバランスが取れるようなレベルで、アスパルテーム甘味料を加えた。この飲料は僅かにすっぱさを有する好ましい味である。
【００５５】
処方２は、処方１と同じであるが、すっぱさをダイエットレモンコーラの味プロフィールの一部とするような後光効果（ｈａｌｏｅｆｆｅｃｔ）を出すために、処方２にはレモン香料が入っている。
【００５６】
処方３は、処方１で用いられた酸によって生じるすっぱさにより適した甘さプロフィールをもたらすために、アスパルテーム、アセスルファムＫ、およびサッカリンカルシウムから成る甘味料ブレンドを含む。サッカリンカルシウムは、甘味料として働くのみならず、カルシウム源としても働く。３成分甘味料のブレンドによる甘さはこの処方で作られた飲料の賞味期間を長くする。
【００５７】
処方４は、アスパルテームおよびアセスルファムＫから成る甘味料ブレンドと、高い風味効果を作り出すためのより強力なタイプのコーラ香料を含んでおり、この処方で作った飲料の賞味期間を長くする。
【００５８】
実施例２
カルシウム塩の溶解性、味、コスト、または製造可能性に基づいて、最終処方の好ましさをテストするために、上記の処方２における水酸化カルシウムを他のカルシウム塩で置き換えた。２４０ｍｌの飲料あたりカルシウム１００ｍｇを含むようにそれぞれのカルシウム塩を加えた。表２のデータから、水酸化カルシウムおよび硫酸カルシウムが他のカルシウム塩よりも好ましく、水酸化カルシウムがさらに好ましい。サッカリンカルシウムは、カルシウムを提供するためのみならず、人工甘味料としても使える。
【００５９】
【表２】

実施例３
本明細書に記載の方法に従って、水８００ｍｌと以下の材料を混合し、その後、最終容量が１リットルになるように追加の水を加えて、水酸化カルシウムと硫酸カルシウムとのブレンドを含む飲料濃縮物を作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　１．４ｇ
カラメル　　　　　　　　　　　　０．４８ｇ
８０％　リン酸　　　　　　　　１５．００ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　０．３０ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　３．１８ｇ
カフェイン　　　　　　　　　　　０．６０ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　　１．１０ｇ
コーラ香料　　　　　　　　　　１１．３５ｇ
水酸化カルシウム　　　　　　　　４．３０ｇ
硫酸カルシウム２水和物　　　　　１．１１ｇ
【００６０】
実施例４
本明細書に記載の方法に従って、水８００ｍｌと以下の材料を混合し、その後、最終容量が１リットルになるように追加の水を加えて、水酸化カルシウムと塩化カルシウムと硫酸カルシウムとのブレンドを含む飲料濃縮物を作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　１．４ｇ
カラメル　　　　　　　　　　　０．４８ｇ
８０％　リン酸　　　　　　　１０．１１ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　０．３０ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　３．１８ｇ
カフェイン　　　　　　　　　　０．６０ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　１．１０ｇ
コーラ香料　　　　　　　　　１１．３５ｇ
水酸化カルシウム　　　　　　　３．１１ｇ
硫酸カルシウム２水和物　　　　１．１１ｇ
塩化カルシウム　　　　　　　　１．４０ｇ
【００６１】
実施例５
本明細書に記載の方法に従って、水８００ｍｌと以下の材料を混合し、その後、最終容量が１リットルになるように追加の水を加えて、第１リン酸カルシウムと塩化カルシウムと硫酸カルシウムとのブレンドを含む飲料濃縮物を作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　１．４ｇ
カラメル　　　　　　　　　　　　０．４８ｇ
８０％　リン酸　　　　　　　　　３．６６ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　０．３０ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　３．１８ｇ
カフェイン　　　　　　　　　　　０．６０ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　　１．１０ｇ
コーラ香料　　　　　　　　　　１１．３５ｇ
硫酸カルシウム２水和物　　　　　１．１１ｇ
塩化カルシウム　　　　　　　　　１．８５ｇ
第１リン酸カルシウム１水和物　１０．６０ｇ
【００６２】
実施例６
本明細書に記載の方法に従って、水８００ｍｌと以下の材料を混合し、その後、最終容量が１リットルになるように追加の水を加えて、第２リン酸カルシウムと塩化カルシウムと硫酸カルシウムとのブレンドを含む飲料濃縮物を作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　１．４ｇ
カラメル　　　　　　　　　　　　０．４８ｇ
８０％　リン酸　　　　　　　　　７．６０ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　０．３０ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　３．１８ｇ
カフェイン　　　　　　　　　　　０．６０ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　　１．１０ｇ
コーラ香料　　　　　　　　　　１１．３５ｇ
硫酸カルシウム２水和物　　　　　１．１１ｇ
塩化カルシウム　　　　　　　　　１．８５ｇ
第２リン酸カルシウム無水物　　　５．５３ｇ
【００６３】
実施例７
本明細書に記載の方法に従って、水８００ｍｌと以下の材料を混合し、その後、最終容量が１リットルになるように追加の水を加えて、水酸化カルシウムと塩化カルシウムとクエン酸カルシウムと硫酸カルシウムとのブレンドを含む飲料濃縮物を作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　１．４ｇ
カラメル　　　　　　　　　　　　０．４８ｇ
８０％　リン酸　　　　　　　　１４．８０ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　０．３０ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　３．１８ｇ
カフェイン　　　　　　　　　　　０．６０ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　　１．１０ｇ
コーラ香料　　　　　　　　　　１１．３５ｇ
水酸化カルシウム　　　　　　　　２．６３ｇ
硫酸カルシウム２水和物　　　　　１．１１ｇ
塩化カルシウム　　　　　　　　　１．８５ｇ
クエン酸カルシウム・４Ｈ_２Ｏ　　１．２０ｇ
【００６４】
実施例８
本明細書に記載の方法に従って、水８００ｍｌと以下の材料を混合し、その後、最終容量が１リットルになるように追加の水を加えて、水酸化カルシウムと塩化カルシウムとのブレンドを含む飲料濃縮物を作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　１．４ｇ
カラメル　　　　　　　　　　　　０．４８ｇ
８０％　リン酸　　　　　　　　１０．１１ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　０．３０ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　３．１８ｇ
カフェイン　　　　　　　　　　　０．６０ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　　１．１０ｇ
コーラ香料　　　　　　　　　　１１．３５ｇ
水酸化カルシウム　　　　　　　　３．１１ｇ
塩化カルシウム　　　　　　　　　２．５９ｇ
【００６５】
実施例９
本明細書に記載の方法に従って、水８００ｍｌと以下の材料を混合し、その後、最終容量が１リットルになるように追加の水を加えて、塩化カルシウムと第１リン酸カルシウムとのブレンドを含む飲料濃縮物を作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　　　１．４ｇ
カラメル　　　　　　　　　　　　　　０．４８ｇ
８０％　リン酸　　　　　　　　　　　２．３４ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　　　０．３０ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　　　３．１８ｇ
カフェイン　　　　　　　　　　　　　０．６０ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　　　　１．１０ｇ
コーラ香料　　　　　　　　　　　　１１．３５ｇ
塩化カルシウム　　　　　　　　　　　２．２２ｇ
第１リン酸カルシウム１水和物　　　１１．４１ｇ
【００６６】
実施例１０
本明細書に記載の方法に従って、水８００ｍｌと以下の材料を混合し、その後、最終容量が１リットルになるように追加の水を加えて、塩化カルシウムと第２リン酸カルシウムとのブレンドを含む飲料濃縮物を作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　１．４ｇ
カラメル　　　　　　　　　　　　０．４８ｇ
８０％　リン酸　　　　　　　　　５．５６ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　０．３０ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　３．１８ｇ
カフェイン　　　　　　　　　　　０．６０ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　　１．１０ｇ
コーラ香料　　　　　　　　　　１１．３５ｇ
塩化カルシウム　　　　　　　　　２．２２ｇ
第２リン酸カルシウム　　　　　　７．２ｇ
【００６７】
実施例１１
本明細書に記載の方法に従って、水８００ｍｌと以下の材料を混合し、その後、最終容量が１リットルになるように追加の水を加えて、第１リン酸カルシウムと塩化カルシウムと第２リン酸カルシウムとのブレンドを含む飲料濃縮物を作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　１．４ｇ
カラメル　　　　　　　　　　　　０．４８ｇ
８０％　リン酸　　　　　　　　　５．４ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　０．３０ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　３．１８ｇ
カフェイン　　　　　　　　　　　０．６０ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　　１．１０ｇ
コーラ香料　　　　　　　　　　１１．３５ｇ
塩化カルシウム　　　　　　　　　２．２２ｇ
第１リン酸カルシウム１水和物　　７．３４ｇ
第２リン酸カルシウム無水物　　　２．７９ｇ
【００６８】
実施例１２
本明細書に記載の方法に従って、水８００ｍｌと以下の材料を混合し、その後、最終容量が１リットルになるように追加の水を加えて、炭酸カルシウムと塩化カルシウムと硫酸カルシウムとのブレンドを含む飲料濃縮物を作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　１．４ｇ
カラメル　　　　　　　　　　　　０．４８ｇ
８０％　リン酸　　　　　　　　　９．６ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　０．３ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　３．１８ｇ
カフェイン　　　　　　　　　　　０．６ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　　１．１１ｇ
コーラ香料　　　　　　　　　　１１．３５ｇ
硫酸カルシウム２水和物　　　　　１．１１ｇ
塩化カルシウム　　　　　　　　　１．８５ｇ
炭酸カルシウム　　　　　　　　　４．３２２ｇ
【００６９】
実施例１３
本明細書に記載の方法に従って、水８００ｍｌと以下の材料を混合し、その後、最終容量が１リットルになるように追加の水を加えて、水酸化カルシウムと塩化カルシウムと炭酸カルシウムとのブレンドを含む飲料濃縮物を作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　１．４ｇ
カラメル　　　　　　　　　　　　０．４８ｇ
８０％　リン酸　　　　　　　　１２．０２ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　０．３ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　３．１８ｇ
カフェイン　　　　　　　　　　　０．６ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　　１．１１ｇ
コーラ香料　　　　　　　　　　１１．３５ｇ
水酸化カルシウム　　　　　　　　３．１１ｇ
塩化カルシウム　　　　　　　　　１．８５ｇ
炭酸カルシウム　　　　　　　　　０．６６５ｇ
【００７０】
実施例１４
本明細書に記載の方法に従って、水８００ｍｌと以下の材料を混合し、その後、最終容量が１リットルになるように追加の水を加えて、第１リン酸カルシウムと塩化カルシウムと炭酸カルシウムとのブレンドを含む飲料濃縮物を作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　１．４ｇ
カラメル　　　　　　　　　　　　０．４８ｇ
８０％　リン酸　　　　　　　　　４．２５ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　０．３ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　３．１８ｇ
カフェイン　　　　　　　　　　　０．６ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　　１．１１ｇ
コーラ香料　　　　　　　　　　１１．３５ｇ
塩化カルシウム　　　　　　　　　１．８５ｇ
第１リン酸カルシウム１水和物　　８．１６ｇ
炭酸カルシウム　　　　　　　　　１．６２ｇ
【００７１】
上記の実施例３−１４の全ての飲料濃縮物処方はシロップ１リットルを形成する。最終的なフルストレングス飲料は、これらのシロップから１対５の希釈（飲料濃縮物１部に炭酸水５部を加える）で調製することができる。
【００７２】
実施例１５
下記の材料を混合してコーラ風味の飲料シロップを作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　２．８１ｇ
炭酸カルシウム　　　　　　　　　１．３３ｇ
（ＲＤＶの１％；シロップ中０．０６６５％（ｗ／ｗ）；飲料中０．０１１％（ｗ／ｗ））
水酸化カルシウム　　　　　　　　６．２２ｇ
（ＲＤＶの６．５％；シロップ中０．３１１％（ｗ／ｗ）；飲料中０．０５１８％（ｗ／ｗ））
塩化カルシウム　　　　　　　　　３．７０ｇ
（ＲＤＶの２．５％；シロップ中０．１８５％（ｗ／ｗ）；飲料中０．０３１％（ｗ／ｗ））
８０％　リン酸　　　　　　　　２５．７ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　０．６ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　６．３５ｇ
濃縮コーラ香料　　　　　　　　２３ｇ
カラメル　　　　　　　　　　　　０．９６ｇ
カフェイン　　　　　　　　　　　１．２ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　　２．２２ｇ
処理水を加えて２リットルにする。
【００７３】
実施例１６
下記の材料を混合してコーラ風味の飲料シロップを作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　２．８１ｇ
炭酸カルシウム　　　　　　　　　３．２４ｇ
（ＲＤＶの２．５％；シロップ中０．１６２％（ｗ／ｗ）；飲料中０．０２７％（ｗ／ｗ））
第１リン酸カルシウム　　　　　１６．３１ｇ
（ＲＤＶの５％；シロップ中０．８１５５％（ｗ／ｗ）；飲料中０．１３６％（ｗ／ｗ））
塩化カルシウム　　　　　　　　　３．７ｇ
（ＲＤＶの２．５％；シロップ中０．１８５％（ｗ／ｗ）；飲料中０．０３１％（ｗ／ｗ））
８０％　リン酸　　　　　　　　１０．２ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　０．６ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　６．３５ｇ
濃縮コーラ香料　　　　　　　　２３ｇ
カラメル　　　　　　　　　　　　０．９６ｇ
カフェイン　　　　　　　　　　　１．２ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　　２．２２ｇ
処理水を加えて２リットルにする。
【００７４】
実施例１７
下記の材料を混合してコーラ風味の飲料シロップを作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　２．８１ｇ
水酸化カルシウム　　　　　　　　４．０７ｇ
（ＲＤＶの４．２５％；シロップ中０．２０４％（ｗ／ｗ）；飲料中０．３３９％（ｗ／ｗ））
第１リン酸カルシウム　　　　　１０．６ｇ
（ＲＤＶの３．２５％；シロップ中０．５３０１％（ｗ／ｗ）；飲料中０．０８８４％（ｗ／ｗ））
塩化カルシウム　　　　　　　　　３．７ｇ
（ＲＤＶの２．５％；シロップ中０．１８５％（ｗ／ｗ）；飲料中０．０３１％（ｗ／ｗ））
８０％　リン酸　　　　　　　　１６．１ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　０．６ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　６．３５ｇ
濃縮コーラ香料　　　　　　　　２３ｇ
カラメル　　　　　　　　　　　　０．９６ｇ
カフェイン　　　　　　　　　　　１．２ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　　２．２２ｇ
処理水を加えて２リットルにする。
【００７５】
実施例１８
下記の材料を混合してコーラ風味の飲料シロップを作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　２．８１ｇ
炭酸カルシウム　　　　　　　　　３．２４ｇ
（ＲＤＶの２．５％；シロップ中０．１６２％（ｗ／ｗ）；飲料中０．０２７％（ｗ／ｗ））
水酸化カルシウム　　　　　　　　２．４０ｇ
（ＲＤＶの２．５％；シロップ中０．１２０％（ｗ／ｗ）；飲料中０．０２％（ｗ／ｗ））
第１リン酸カルシウム　　　　　　８．１６ｇ
（ＲＤＶの２．５％；シロップ中０．４０８％（ｗ／ｗ）；飲料中０．０６８％（ｗ／ｗ））
塩化カルシウム　　　　　　　　　３．７０ｇ
（ＲＤＶの２．５％；シロップ中０．１８５％（ｗ／ｗ）；飲料中０．０３１％（ｗ／ｗ））
８０％　リン酸　　　　　　　　１８．７ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　０．６ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　６．３５ｇ
濃縮コーラ香料　　　　　　　　２３ｇ
カラメル　　　　　　　　　　　　０．９６ｇ
カフェイン　　　　　　　　　　　１．２ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　　２．２２ｇ
処理水を加えて２リットルにする。
【００７６】
実施例１３−１８は、本発明の新規なカルシウム塩ブレンドを含み、フルストレングス飲料にＲＤＶの１０％のカルシウムを提供するように処方されたコーラ風味の飲料シロップ組成物を示す。実施例１５−１８において、フルストレングス飲料におけるＲＤＶに対する値の計算は、シロップ１部につき炭酸水５部の割合に基づいている。
【００７７】
実施例１９
本明細書に記載の方法に従って、最終容量を２リットルにするに十分な量の水に以下の材料を混合して、炭酸カルシウムと水酸化カルシウムと第１リン酸カルシウムと塩化カルシウムとのブレンドを含む飲料濃縮物を作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　　　１．６５ｇ
炭酸カルシウム　　　　　　　　　　　３．２４ｇ
水酸化カルシウム　　　　　　　　　　２．４０ｇ
第１リン酸カルシウム　　　　　　　　８．１６ｇ
塩化カルシウム　　　　　　　　　　　３．７０ｇ
８０％　リン酸　　　　　　　　　　１８．７０ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　　　５．９７ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　　　６．３５ｇ
色をつけたオレンジ香料乳化物　　　２８．０９ｇ
上記のオレンジ風味の飲料濃縮物は、１対５で希釈しかつ炭酸化レベルを２．１０にして、オレンジ風味のソフトドリンクを作るのに使うことができる。
【００７８】
実施例２０
本明細書に記載の方法に従って、最終容量を２リットルにするに十分な量の水に以下の材料を混合して、炭酸カルシウムと水酸化カルシウムと第１リン酸カルシウムと塩化カルシウムとのブレンドを含む飲料を作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　　　２．８１ｇ
炭酸カルシウム　　　　　　　　　　　３．２４ｇ
水酸化カルシウム　　　　　　　　　　２．４０ｇ
第１リン酸カルシウム　　　　　　　　８．１６ｇ
塩化カルシウム　　　　　　　　　　　３．７０ｇ
８０％　リン酸　　　　　　　　　　１８．７０ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　　　０．６０ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　　　６．３５ｇ
ピーチ／パパイヤ香料　　　　　　　　５．４０ｇ
ピーチ／パパイヤ着色剤　　　　　　　７．０４ｇ
クラウドコンポーネント　　　　　　２０．８ｇ
西洋梨のジュースの成分（５％）　１２３．０ｇ
【００７９】
実施例　２１．
本明細書に記載の方法に従って、最終容量を６リットルにするに十分な量の水に以下の材料を混合して、硫酸カルシウム２水和物と塩化カルシウムと第１リン酸カルシウム１水和物とのブレンドを含む水の飲料を作成した：
安息香酸カリウム　　　　　　　　　１．４ｇ
硫酸カルシウム２水和物　　　　　　１．１１ｇ
塩化カルシウム　　　　　　　　　　１．８５ｇ
第１リン酸カルシウム１水和物　　１０．６ｇ
８０％　リン酸　　　　　　　　　　５．５７ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　　０．３ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　　３．１８ｇ
【００８０】
実施例　２２．
本明細書に記載の方法に従って、最終容量を２リットルにするに十分な量の水に以下の材料を混合して、炭酸カルシウムと水酸化カルシウムと第１リン酸カルシウムと塩化カルシウムとのブレンドを含む飲料を作成した：
安息香酸ナトリウム　　　　　　　０．３６ｇ
ソルビン酸カリウム　　　　　　　０．４０６ｇ
ヘキサメタリン酸ナトリウム　　　１．０１ｇ
炭酸カルシウム　　　　　　　　　０．５４ｇ
水酸化カルシウム　　　　　　　　０．４ｇ
第１リン酸カルシウム　　　　　　１．３６ｇ
塩化カルシウム　　　　　　　　　０．６２ｇ
８０％　リン酸　　　　　　　　　３．３ｇ
クエン酸　　　　　　　　　　　　５．０ｇ
消泡剤　　　　　　　　　　　　　０．６ｇ
アスパルテーム　　　　　　　　　１．０５８ｇ
茶の着色剤と粉末　　　　　　　　２．２ｇ
レモン香料　　　　　　　　　　　１．０ｇ
【００８１】
本発明の他の変形や変化は当業者にとって明白である。本発明は請求項に示したものを除いて制限を受けるものではない。

Claims

水中において１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸との安定化溶液を形成する工程；およびその後、前記安定化溶液に人工甘味料を添加して飲料濃縮物を形成する工程；を含むことを特徴とする、安定な人工甘味料入りカルシウム補足飲料濃縮物を調製する方法。
前記１以上のカルシウム塩が、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、第１リン酸カルシウム、第２リン酸カルシウム、第３リン酸カルシウム、サッカリンカルシウム、グリセロリン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、マレイン酸カルシウム、酒石酸カルシウム、コハク酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、フマル酸カルシウム、ソルビン酸カルシウム、およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項１記載の方法。
前記１以上の食用酸が、リン酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、アジピン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、グルコン酸、アスコルビン酸、およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項１記載の方法。
前記人工甘味料が、アスパルテーム、アセスルファムＫ、ネオテーム、アリテーム、サッカリンナトリウム、サッカリンカルシウム、スクラロース、シクラミン酸ナトリウム、シクラミン酸カルシウム、ネオヘスペリジン、ジヒドロカルコン、およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項１記載の方法。
前記人工甘味料がアスパルテームを含むことを特徴とする請求項４記載の方法。
前記人工甘味料が、アスパルテームおよびアセスルファムＫを含むことを特徴とする請求項４記載の方法。
前記安定化溶液が、人工甘味料の添加に先立って溶液中に溶解された１以上の保存料をさらに含むことを特徴とする請求項１記載の方法。
前記１以上の保存料が、安息香酸ナトリウム、安息香酸カルシウム、安息香酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カルシウム、ソルビン酸カリウム、アスコルビン酸、ＳＨＭＰ、ＥＤＴＡ、ＢＨＡ、ＢＨＴ、ＴＢＨＱ、デヒドロ酢酸、ジカルボン酸ジメチル、エトキシキン、ヘプチルパラベン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする請求項７記載の方法。
前記安定化溶液が、人工甘味料の添加に先立って溶解された酸含有香料組成物をさらに含むことを特徴とする請求項１記載の方法。
前記酸含有香料組成物がコーラ香料を含むことを特徴とする請求項９記載の方法。
前記酸含有香料組成物が、コーラ香料とレモン香料の組み合わせを含むことを特徴とする請求項９記載の方法。
前記酸含有香料組成物がシトラス香料を含むことを特徴とする請求項９記載の方法。
請求項１記載の方法で製造された飲料濃縮物。
請求項１３記載の飲料濃縮物を水に溶解させることによって製造されたフルストレングス飲料。
飲料濃縮物１部と水５部とを含むことを特徴とする請求項１４記載のフルストレングス飲料。
前記水が炭酸水であることを特徴とする請求項１４記載のフルストレングス飲料。
安定な人工甘味料入りカルシウム補足飲料濃縮物を調製する方法において：
ａ）　１以上のカルシウム塩と水から成る第１溶液または分散液を調製する工程；
ｂ）　前記第１溶液または分散液に１以上の食用酸を添加して、１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸とが溶液中に完全に溶解している第２溶液を形成する工程；
ｃ）　前記第２溶液に人工甘味料を添加して、１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸と人工甘味料とが溶液中に完全に溶解している第３溶液を形成する工程；および
ｄ）　必要に応じて、追加の食用材料を添加する工程；を含み、
それにより飲料濃縮物を形成することを特徴とする方法。
前記１以上のカルシウム塩が、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、第１リン酸カルシウム、第２リン酸カルシウム、第３リン酸カルシウム、サッカリンカルシウム、グリセロリン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、マレイン酸カルシウム、酒石酸カルシウム、コハク酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、フマル酸カルシウム、安息香酸カルシウム、ソルビン酸カルシウム、およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項１７記載の方法。
前記１以上の食用酸が、リン酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、アジピン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、グルコン酸、アスコルビン酸、およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項１７記載の方法。
前記人工甘味料が、アスパルテーム、アセスルファムＫ、ネオテーム、アリテーム、サッカリンナトリウム、サッカリンカルシウム、スクラロース、シクラミン酸ナトリウム、シクラミン酸カルシウム、ネオヘスペリジン、ジヒドロカルコン、およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項１７記載の方法。
前記人工甘味料がアスパルテームを含むことを特徴とする請求項２０記載の方法。
前記人工甘味料が、アスパルテームとアセスルファムＫを含むことを特徴とする請求項２０記載の方法。
前記工程ｃ）を実施する前に、１以上の保存料と１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸とが前記第２溶液中に完全に溶解しているように、１以上の保存料を前記第２溶液に溶解させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項１７記載の方法。
前記保存料が、安息香酸ナトリウム、安息香酸カルシウム、安息香酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カルシウム、ソルビン酸カリウム、ＳＨＭＰ、ＥＤＴＡ、ＢＨＡ、ＢＨＴ、ＴＢＨＱ、デヒドロ酢酸、アスコルビン酸、ジカルボン酸ジメチル、エトキシキン、ヘプチルパラベン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする請求項２３記載の方法。
前記工程ｃ）を実施する前に、１以上の酸含有香料組成物と１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸とが前記第２溶液中に完全に溶解しているように、１以上の酸含有香料組成物を前記第２溶液に溶解させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項１７記載の方法。
前記酸含有香料組成物がコーラ香料を含むことを特徴とする請求項２５記載の方法。
前記酸含有香料組成物が、コーラ香料とレモン香料の組み合わせを含むことを特徴とする請求項２５記載の方法。
前記酸含有香料組成物がシトラス香料を含むことを特徴とする請求項２５記載の方法。
請求項１７記載の方法で製造された飲料濃縮物。
請求項２９記載の飲料濃縮物を水に溶解させることによって製造されたフルストレングス飲料。
飲料濃縮物１部と水５部とを含むことを特徴とする請求項３０記載のフルストレングス飲料。
前記水が炭酸水であることを特徴とする請求項３１記載のフルストレングス飲料。
安定な溶液でありかつ有効な甘さを示す、カルシウムと人工甘味料と１以上の食用酸とを含む飲料組成物。
コーラ香料をさらに含むことを特徴とする請求項３３記載の飲料組成物。
化学保存料、カフェイン、カラメル、着色剤または色素、消泡剤、ガム、乳化剤、ジュース、茶固形物、クラウドコンポーネント、ミネラルおよび非ミネラル栄養補助物質、ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択される食用材料をさらに含むことを特徴とする請求項３４記載の飲料組成物。
フルーツ香料をさらに含むことを特徴とする請求項３３記載の飲料組成物。
茶香料をさらに含むことを特徴とする請求項３３記載の飲料組成物。
カルシウム源として、塩化カルシウムと、第１リン酸カルシウム、水酸化カルシウム、および炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも２つのカルシウム塩とを含むことを特徴とするカルシウム補足飲料濃縮物。
前記カルシウム源が、塩化カルシウムと水酸化カルシウムと第１リン酸カルシウムとを含むことを特徴とする請求項３８記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
前記カルシウム源が、塩化カルシウムと水酸化カルシウムと炭酸カルシウムとを含むことを特徴とする請求項３８記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
カルシウム源が、塩化カルシウムと第１リン酸カルシウムと炭酸カルシウムとを含むことを特徴とする請求項３８記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
カルシウム源として、塩化カルシウムと水酸化カルシウムと炭酸カルシウムと第１リン酸カルシウムとを含むことを特徴とする請求項３８記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
１以上の食用酸をさらに含むことを特徴とする請求項３８記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
前記１以上の食用酸が、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、アジピン酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、グルコン酸、およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項４３記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
人工甘味料をさらに含むことを特徴とする請求項３８記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
前記人工甘味料が、アスパルテーム、アセスルファムＫ、ネオテーム、アリテーム、サッカリンナトリウム、サッカリンカルシウム、スクラロース、シクラミン酸ナトリウム、シクラミン酸カルシウム、ネオヘスペリジン、ジヒドロカルコン、およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項４５記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
前記人工甘味料がアスパルテームを含むことを特徴とする請求項４６記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
前記人工甘味料が、アスパルテームとアセスルファムＫを含むことを特徴とする請求項４６記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
１以上の保存料をさらに含むことを特徴とする請求項３８記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
前記１以上の保存料が、安息香酸ナトリウム、安息香酸カルシウム、安息香酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カルシウム、ソルビン酸カリウム、アスコルビン酸、ＳＨＭＰ、ＥＤＴＡ、ＢＨＡ、ＢＨＴ、ＴＢＨＱ、デヒドロ酢酸、ジカルボン酸ジメチル、エトキシキン、ヘプチルパラベン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする請求項４９記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
１以上の香料組成物をさらに含むことを特徴とする請求項３８記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
前記香料組成物がコーラ香料を含むことを特徴とする請求項５１記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
前記香料組成物がコーラ香料とレモン香料とを含むことを特徴とする請求項５１記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
前記香料組成物がフルーツ香料を含むことを特徴とする請求項５１記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
前記香料組成物が茶香料を含むことを特徴とする請求項５１記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
カフェイン、カラメル、着色剤または色素、消泡剤、ガム、乳化剤、ジュース、茶固形物、クラウドコンポーネント、ミネラルおよび非ミネラル栄養補助物質、ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択される食用材料をさらに含むことを特徴とする請求項３８記載のカルシウム補足飲料濃縮物。
請求項３８記載のカルシウム補足飲料濃縮物を水に溶解させることによって製造されたフルストレングス飲料。
カルシウム補足飲料濃縮物１部と水５部とを含む請求項５７記載のフルストレングス飲料。
前記水が炭酸水であることを特徴とする請求項５８記載のフルストレングス飲料。
水中において１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸との安定化溶液を形成する工程；およびその後、前記安定化溶液に人工甘味料を添加して飲料を形成する工程；を含むことを特徴とする、安定な人工甘味料入りカルシウム補足フルストレングス飲料を調製する方法。
前記１以上のカルシウム塩が、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、第１リン酸カルシウム、第２リン酸カルシウム、第３リン酸カルシウム、サッカリンカルシウム、グリセロリン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、マレイン酸カルシウム、酒石酸カルシウム、コハク酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、フマル酸カルシウム、ソルビン酸カルシウム、およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項６０記載の方法。
前記１以上の食用酸が、リン酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、アジピン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、グルコン酸、アスコルビン酸、およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項６０記載の方法。
前記人工甘味料が、アスパルテーム、アセスルファムＫ、ネオテーム、アリテーム、サッカリンナトリウム、サッカリンカルシウム、スクラロース、シクラミン酸ナトリウム、シクラミン酸カルシウム、ネオヘスペリジン、ジヒドロカルコン、およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項６０記載の方法。
前記安定化溶液が、人工甘味料の添加に先立って溶液中に溶解された１以上の保存料をさらに含むことを特徴とする請求項６０記載の方法。
前記１以上の保存料が、安息香酸ナトリウム、安息香酸カルシウム、安息香酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カルシウム、ソルビン酸カリウム、アスコルビン酸、ＳＨＭＰ、ＥＤＴＡ、ＢＨＡ、ＢＨＴ、ＴＢＨＱ、デヒドロ酢酸、ジカルボン酸ジメチル、エトキシキン、ヘプチルパラベン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする請求項６４記載の方法。
前記安定化溶液が、人工甘味料の添加に先立って溶解された酸含有香料組成物をさらに含むことを特徴とする請求項６０記載の方法。
前記酸含有香料組成物がコーラ香料を含むことを特徴とする請求項６６記載の方法。
前記酸含有香料組成物がコーラ香料とレモン香料の組み合わせを含むことを特徴とする請求項６６記載の方法。
前記酸含有香料組成物がシトラス香料を含むことを特徴とする請求項６６記載の方法。
人工甘味料を添加する工程の後に、追加材料を添加する工程をさらに含むことを特徴とする請求項６０記載の方法。
前記追加材料が、カフェイン、カラメル、着色剤または色素、消泡剤、ガム、乳化剤、ジュース、茶固形物、クラウドコンポーネント、ミネラルおよび非ミネラル栄養補助物質、ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする請求項７０記載の方法。
請求項６０記載の方法で製造されたフルストレングス飲料。
安定な人工甘味料入りカルシウム補足フルストレングス飲料を調製する方法において：
ａ）　１以上のカルシウム塩と水から成る第１溶液または分散液を調製する工程；
ｂ）　前記第１溶液または分散液に１以上の食用酸を添加して、１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸とが溶液中に完全に溶解している第２溶液を形成する工程；
ｃ）　前記第２溶液に人工甘味料を添加して、１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸と人工甘味料とが溶液中に完全に溶解している第３溶液を形成する工程；および
ｄ）　必要に応じて、追加の食用材料を添加する工程；を含み、
それによりフルストレングス飲料を形成することを特徴とする方法。
前記１以上のカルシウム塩が、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、第１リン酸カルシウム、第２リン酸カルシウム、第３リン酸カルシウム、サッカリンカルシウム、グリセロリン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、マレイン酸カルシウム、酒石酸カルシウム、コハク酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、フマル酸カルシウム、安息香酸カルシウム、ソルビン酸カルシウム、およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項７３記載の方法。
前記１以上の食用酸が、リン酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、アジピン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、グルコン酸、アスコルビン酸、およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項７３記載の方法。
前記人工甘味料が、アスパルテーム、アセスルファムＫ、ネオテーム、アリテーム、サッカリンナトリウム、サッカリンカルシウム、スクラロース、シクラミン酸ナトリウム、シクラミン酸カルシウム、ネオヘスペリジン、ジヒドロカルコン、およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項７３記載の方法。
前記工程ｃ）を実施する前に、１以上の保存料と１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸とが前記第２溶液中に完全に溶解しているように、１以上の保存料を前記第２溶液に溶解させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項７３記載の方法。
前記１以上の保存料が、安息香酸ナトリウム、安息香酸カルシウム、安息香酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カルシウム、ソルビン酸カリウム、ＳＨＭＰ、ＥＤＴＡ、ＢＨＡ、ＢＨＴ、ＴＢＨＱ、デヒドロ酢酸、アスコルビン酸、ジカルボン酸ジメチル、エトキシキン、ヘプチルパラベン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする請求項７７記載の方法。
前記工程ｃ）を実施する前に、１以上の酸含有香料組成物と１以上のカルシウム塩と１以上の食用酸とが前記第２溶液中に完全に溶解しているように、１以上の酸含有香料組成物を前記第２溶液に溶解させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項７３記載の方法。
前記酸含有香料組成物がコーラ香料を含むことを特徴とする請求項７９記載の方法。
前記酸含有香料組成物が、コーラ香料とレモン香料を含むことを特徴とする請求項７９記載の方法。
前記酸含有香料組成物がシトラス香料を含むことを特徴とする請求項７９記載の方法。
前記工程ｄ）の後に、追加材料を加える工程をさらに含むことを特徴とする請求項７３記載の方法。
前記追加材料が、カフェイン、カラメル、着色剤または色素、消泡剤、ガム、乳化剤、ジュース、茶固形物、クラウドコンポーネント、ミネラルおよび非ミネラル栄養補助物質、ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする請求項８３記載の方法。
請求項７３記載の方法で製造されたフルストレングス飲料。
カルシウム源として、塩化カルシウムと、第１リン酸カルシウム、水酸化カルシウム、および炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも２つのカルシウム塩とを含むカルシウム補足飲料。
前記カルシウム源が、塩化カルシウムと水酸化カルシウムと第１リン酸カルシウムとを含むことを特徴とする請求項８６記載のカルシウム補足飲料。
前記カルシウム源が、塩化カルシウムと水酸化カルシウムと炭酸カルシウムとを含むことを特徴とする請求項８６記載のカルシウム補足飲料。
前記カルシウム源が、塩化カルシウムと第１リン酸カルシウムと炭酸カルシウムとを含むことを特徴とする請求項８６記載のカルシウム補足飲料。
カルシウム源が、塩化カルシウムと水酸化カルシウムと炭酸カルシウムと第１リン酸カルシウムとを含むことを特徴とする請求項８６記載のカルシウム補足飲料。
１以上の食用酸をさらに含むことを特徴とする請求項８６記載のカルシウム補足飲料。
前記１以上の食用酸が、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、アジピン酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、グルコン酸、およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項９１記載のカルシウム補足飲料。
人工甘味料をさらに含むことを特徴とする請求項８６記載のカルシウム補足飲料。
前記人工甘味料が、アスパルテーム、アセスルファムＫ、ネオテーム、アリテーム、サッカリンナトリウム、サッカリンカルシウム、スクラロース、シクラミン酸ナトリウム、シクラミン酸カルシウム、ネオヘスペリジン、ジヒドロカルコン、およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項９３記載のカルシウム補足飲料。
１以上の保存料をさらに含むことを特徴とする請求項８６記載のカルシウム補足飲料。
前記１以上の保存料が、安息香酸ナトリウム、安息香酸カルシウム、安息香酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カルシウム、ソルビン酸カリウム、アスコルビン酸、ＳＨＭＰ、ＥＤＴＡ、ＢＨＡ、ＢＨＴ、ＴＢＨＱ、デヒドロ酢酸、ジカルボン酸ジメチル、エトキシキン、ヘプチルパラベン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択されることを特徴とする請求項９５記載のカルシウム補足飲料。
１以上の香料組成物をさらに含むことを特徴とする請求項８６記載のカルシウム補足飲料。
前記香料組成物がコーラ香料を含むことを特徴とする請求項９７記載のカルシウム補足飲料。
前記香料組成物が、コーラ香料とレモン香料を含むことを特徴とする請求項９７記載のカルシウム補足飲料。
前記香料組成物がフルーツ香料を含むことを特徴とする請求項９７記載のカルシウム補足飲料。
前記香料組成物が茶香料を含むことを特徴とする請求項９７記載のカルシウム補足飲料。
カフェイン、カラメル、着色剤または色素、消泡剤、ガム、乳化剤、ジュース、茶固形物、クラウドコンポーネント、ミネラルおよび非ミネラル栄養補助物質、ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択される食用材料をさらに含むことを特徴とする請求項８６記載のカルシウム補足飲料。