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JP2004339137A - メタロセン化合物の炭化水素溶液の製造方法 - Google Patents

メタロセン化合物の炭化水素溶液の製造方法 Download PDF

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JP2004339137A
JP2004339137A JP2003136877A JP2003136877A JP2004339137A JP 2004339137 A JP2004339137 A JP 2004339137A JP 2003136877 A JP2003136877 A JP 2003136877A JP 2003136877 A JP2003136877 A JP 2003136877A JP 2004339137 A JP2004339137 A JP 2004339137A
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carbon atoms
dichloride
phenoxy
tert
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JP2003136877A
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Shusuke Hanaoka
秀典 花岡
Takahiro Hino
高広 日野
Takayuki Azumai
隆行 東井
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

【課題】メタロセンの工業的に有用な使用形態である炭化水素溶液を簡便に製造すること。
【解決手段】メタロセンハロゲン化合物の炭素数4から20の脂肪族炭化水素系溶媒の溶液またはスラリー液に、金属化合物(例えば、アルカリ金属アルコキシド、アルカリ金属アミド、アルカリ土類金属アルコキシドもしくはアルカリ土類金属アミド等)を反応させた後、不溶の金属塩をろ別することを特徴とするハロゲンフリーメタロセン化合物の炭化水素溶液の製造方法。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
メタロセン化合物の炭化水素溶液の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
チタン、ジルコニウムなどの4族遷移金属錯体は、有機合成上、ルイス酸として有用な反応、例えば、エステル交換反応、Diels−Alder反応に用いることが出来る他、多くの用途が知られる有用な金属錯体である。例えば、チタノセンジアセテートは特許文献1においてエステル交換触媒としての有用性が示されている。また、当該金属錯体は、オレフィン重合触媒としての工業的利用価値が極めて高く、数多くの報告がなされている。例えば、特許文献2においては、メタロセン錯体とアルミノキサンを用いたオレフィン重合体の製造方法が、特許文献3においては、(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライドを用いたオレフィン重合体の製造方法が、それぞれ報告されている。通常、これらメタロセン化合物は、ハロゲン化物として合成される。工業的観点からは、炭化水素溶媒、その中でもとりわけ脂肪族炭化水素溶媒での取り扱いが好ましい。しかしながら、ハロゲン化物は一般に脂肪族炭化水素溶媒への溶解性が低く、溶媒を大量に必要とする点において工業的な利用の観点から問題があった。この課題を解決する為に、特許文献4においてはメタロセン化合物のハロゲン化物とアルミニウム化合物とを接触させる炭化水素溶液の調製法が報告されているが、アルミニウムの化合物の発火性からアルミニウム化合物を用いない調製法が望まれている。また、環境面を勘案するとハロゲンフリーなメタロセン化合物の利用が好ましい。一方、特許文献5では、(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジメトキシドの製造方法が報告されているが、メタロセン化合物は取り出されており、工業的な観点からは、目的物を取り出すことなくメタロセン化合物の炭化水素溶液を調製する効果的な方法が望まれていた。
【0003】
【特許文献1】
特開昭45−2395号
【特許文献2】
特開昭58−19309号公報
【特許文献3】
特開平9−87313号公報
【特許文献4】
特開2001−335591
【特許文献5】
特開2000−119287
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点に鑑み、メタロセン化合物の炭化水素溶液の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記目的を達成するべく、鋭意検討した結果、メタロセン化合物の炭化水素溶液の製造方法を見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明はメタロセンハロゲン化合物の炭素数4から20の脂肪族炭化水素溶媒の溶液またはスラリー液に、金属化合物を反応させた後、不溶の金属塩をろ別することを特徴とするハロゲンフリーメタロセン化合物の炭化水素溶液の製造方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
メタロセン化合物とは、少なくとも一つのシクロペンタジエニル基を有する遷移金属錯体を示し、例えば、メタロセンハロゲン化合物が、式(1)
Figure 2004339137
(式中、Mは元素の周期律表の第4族の遷移金属原子を示し、Aは元素の周期律表の第16族の原子を示し、Bは元素の周期律表の第14族の原子を示し、nは0または1を示し、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびR10はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、置換されていてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、置換されていてもよい炭素原子数1〜20の炭化水素で置換されたシリル基、置換されていてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、置換されていてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、置換されていてもよい炭素原子数1〜20のアルキルチオ基、置換されていてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルチオ基、置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリールチオ基、炭素原子数2〜20の炭化水素で2置換されたアミノ基、または炭素原子数2〜20の炭化水素で2置換されたホスフィノ基を示し、隣接するR〜Rの隣接する基、RとR、および隣接するR〜R10の隣接する基はそれぞれ任意に結合して環を形成していてもよく、XおよびXはそれぞれ任意にハロゲン原子を示す。)
で示されるメタロセン化合物が挙げられる。
【0007】
原料となるハロゲン化メタロセン化合物の具体例としては、例えば、ビスシクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(イソプロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(tert−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(フェニルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(メチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド
【0008】
エチレンビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビス(メチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシリレンビス(シクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド)、ジメチルシリレンビス(メチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシリレンビス(フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルイソプロピリデンビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルイソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルイソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド
【0009】
シクロペンタジエニルチタニウムトリクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニルチタニウムトリクロライド、シクロペンタジエニル(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)チタニウムジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)チタニウムジクロライド、シクロペンタジエニル(トリ−tert−ブチルフォスフィンイミド)チタニウムジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(トリ−tert−ブチルフォスフィンイミド)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(tert−ブチルアミド)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(tert−ブチルアミド)チタニウムジクロライド、ジメチルシリレン(インデニル)(tert−ブチルアミド)チタニウムジクロライドなどが挙げられる。
【0010】
好ましくは、シクロペンタジエニル基と、これと架橋されたフェノキシ基を有する化合物であって、かかるハロゲン化メタロセン化合物としては、例えば、(シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(3,4−ジメチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド
【0011】
(シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(3,4−ジメチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(シクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド
【0012】
(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3,4−ジメチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド
【0013】
(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3,4−ジメチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド
【0014】
(インデニル)(2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(インデニル)(3,4−ジメチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(インデニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(インデニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(インデニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(インデニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(インデニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(インデニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(インデニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド
【0015】
(インデニル)(2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(インデニル)(3,4−ジメチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(インデニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(インデニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(インデニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(インデニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(インデニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(インデニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(インデニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド
【0016】
(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3,4−ジメチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド、(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロライド
【0017】
(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3,4−ジメチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライド、(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)ジフェニルシランチタニウムジクロライドなどが挙げられ、シランをメチリデン、チタニウムをジルコニウム、ハフニウム、クロライドをフルオライド、ブロマイド、アイオダイドとしたものも同様に例示される。
【0018】
金属化合物としては、アルカリ金属アルコキシド、アルカリ金属アミド、アルカリ土類金属アルコキシド、アルカリ土類金属アミド等が挙げられる。
【0019】
アルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウムが挙げられ、好ましくはリチウム、ナトリウム、カリウムが挙げられ、さらに好ましくはナトリウムが挙げられる。
【0020】
アルカリ土類金属としては、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ラジウムが挙げられ、好ましくはマグネシウム、カルシウム含有挙げられる。
【0021】
アルコキシドとしては、ナトリウム メトキシド、ナトリウム エトキシド、ナトリウム n−プロポキシド、ナトリウム イソプロポキシド、ナトリウム n−ブトキシド、ナトリウム sec−ブトキシド、ナトリウム tert−ブトキシド、ナトリウム n−ペントキシド、ナトリウム ネオペントキシド、ナトリウム メトキシエトキシド、ナトリウム エトキシエトキシド、ナトリウム ベンジルオキシド、ナトリウム 1−フェニルエトキシド、および、フッ素、塩素、臭素原子などのハロゲンで置換されたハロアルコキシド類、および該ハロアルコキシ基においてハロゲン原子をメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基などに任意に変更したアルコキシアルコキシド類および、フェノキシド、2−メチルフェノキシド、3−メチルフェノキシド、4−メチルフェノキシド、2,3−ジメチルフェノキシド、2,4−ジメチルフェノキシド、2,5−ジメチルフェノキシド、2,6−ジメチルフェノキシド、3,4−ジメチルフェノキシド、2,3,4−トリメチルフェノキシド、2,3,5−トリメチルフェノキシド、2,3,6−トリメチルフェノキシド、3,4,5−トリメチルフェノキシド、2,4,6−トリメチルフェノキシド、2,3,4,5−テトラメチルフェノキシド、2,3,4,6−テトラメチルフェノキシド、2,3,5,6−テトラメチルフェノキシド、ペンタメチルフェノキシド、エチルフェノキシド、n−プロピルフェノキシド、イソプロピルフェノキシド、n−ブチルフェノキシド、sec−ブチルフェノキシド、tert−ブチルフェノキシド、n−ペンチルフェノキシド、ネオペンチルフェノキシド、n−ヘキシルフェノキシド、n−オクチルフェノキシド、n−デシルフェノキシド、n−ドデシルフェノキシド、n−テトラデシルフェノキシド、ナフチルオキシド、アントラセニルオキシドなどのアリールオキシド類および、フッ素、塩素、臭素原子などのハロゲンで置換されたハロアリールオキシド類、および該ハロアルール基においてハロゲン原子をメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基などに任意に変更したアルコキシアリールオキシドが挙げられる。
【0022】
アミドとしては、例えばジメチルアミド、ジエチルアミド、ジ−n−プロピルアミド、ジイソプロピルアミド、ジ−n−ブチルアミド、ジ−n−ペンチルアミド、ジネオペンチルアミド、ジ−n−オクチルアミド、ジシクロヘキシルアミド、ジシクロペンチルアミド、ジベンジルアミド、ジトリルメチルアミド、N−メチルアニリド、N−エチルアニリド、ジフェニルアミド、ジトリルアミド、ピロリジド、2,5−ジメチルピロリジド、2,2,5,5−テトラメチルピロリジド、ピペリジド、2,6−ジメチルピペリジド、リチウム 2,2,6,6−テトラメチルピペリジド、アゼチジド、および、フッ素、塩素、臭素原子などのハロゲンで置換されたハロ置換炭化水素アミド類、および該ハロ置換炭化水素アミドにおいてハロゲン原子をメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基などに任意に変更したアルコキシ置換炭化水素アミドが挙げられる。
上記アルコキシド、アミドは互いに結合して、ジアルコキシド、ジアミド、アルコシアミドの二官能性のアニオンを形成していてもよい。
【0023】
本発明で用いられる金属化合物としては、上記に示したアルカリ金属、アルカリ土類金属とアルコキシド、アミドの任意の組み合わせからなる金属化合物が例示される。
【0024】
金属化合物は有機溶媒の溶液としても用いることが出来る。かかる溶媒としてはペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素以外に、非炭化水素系溶媒を用いる事が可能であり、かかる非炭化水素系溶媒としては、ジクロロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化溶媒、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、メチル t−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、および、反応に用いるアルコキシドまたはアミドに対応するアルコール、アミン等が挙げられる。濃度は特に限定されない。
【0025】
製造をより安価かつ容易に実施する為に、ナトリウムメトキシドのメタノール溶液、リチウムメトキシドのメタノール溶液、ナトリウムエトキシドのエタノール溶液、リチウムエトキシドのエタノール溶液が好ましく用いられ、さらに好ましくはナトリウムメトキシドのメタノール溶液である。
【0026】
反応は、窒素、アルゴンなどの不活性雰囲気において、炭化水素溶媒の存在下、メタロセン化合物と金属化合物を反応させ、金属塩をろ別することにより実施される。
【0027】
ハロゲン化メタロセン化合物に対する金属化合物の仕込比は、通常0.5〜10モル倍であり、好ましくは、0.8〜3モル倍である。
【0028】
反応に用いる溶媒としては、イソブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素が挙げられ、好ましくは、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカンが挙げられる。その使用量は、通常、ハロゲン化メタロセン化合物の1〜200重量倍であり、好ましくは3〜30重量倍である。
【0029】
反応温度としては、通常は−100℃〜溶媒の沸点において実施され、好ましくは−80〜30℃程度である。
【0030】
反応後、不溶固体をろ別することにより、目的とするメタロセン化合物の炭化水素溶液を得ることが出来る。
【0031】
金属化合物の有機溶媒溶液を用いることにより、2種以上の溶媒を用いる場合、例えば、ハロゲン化メタロセン化合物のヘプタンスラリー液に金属メトキシド、もしくはエトキシドの対応するアルコール溶液を用いる場合には、反応後に、相当する不要溶媒を留去する操作を加えることにより、目的とするメタロセンの炭化水素溶液を得ることが出来る。溶媒の留去は、操作性の観点から、ろ過の前に好ましく実施される。
【0032】
【発明の効果】
本発明により、メタロセンの工業的に有用な使用形態である炭化水素溶液を簡便に製造することが出来る。
【0033】
【実施例】
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0034】
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジメトキシドのヘプタン溶液の製造
ヘプタン114.48gの(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジクロリド14.31g(31.15mmol)のスラリー液を、−15℃に冷却し、28%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液12.62g(65.42mmol)を加え、1時間保温した。減圧下で溶媒を60g留去し、不溶物をろ別した。ろ上物をヘプタンで洗浄することにより、(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジメトキシドを10%ヘプタン溶液として定量的に取得した。
【0035】
[参考例]
内容積0.4リットルの撹袢機付きオートクレーブを真空乾燥してアルゴンで置換後、溶媒としてヘキサン198ml、α−オレフィンとしてヘキセン−1を2ml仕込み、反応器を60℃まで昇温した。昇温後、エチレン圧を0.6MPa に調節しながらフィードし、系内が安定した後、トリイソブチルアルミニウム0.25mmolを投入し、実施例にて合成した(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)ジメチルシランチタニウムジメトキシドのヘプタン溶液(1.0μmol)を投入し、続いてトリフェニルメチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート3.0μmolを投入した。60℃に温度を調節しながら、10分間重合を行った。重合の結果、エチレン−ヘキセン−1共重合体が生成していることを確認した。

Claims (8)

  1. メタロセンハロゲン化合物の炭素数4から20の脂肪族炭化水素溶媒の溶液またはスラリー液に、金属化合物を反応させた後、不溶の金属塩をろ別することを特徴とするハロゲンフリーメタロセン化合物の炭化水素溶液の製造方法。
  2. 金属化合物がアルカリ金属アルコキシド、アルカリ金属アミド、アルカリ土類金属アルコキシドもしくはアルカリ土類金属アミドである請求項1に記載の製造方法。
  3. 金属化合物を非炭化水素系有機溶媒溶液として使用することを特徴とする請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 金属化合物の非炭化水素系有機溶媒溶液を使用して反応させ、反応後、部分濃縮により該有機溶媒を留去し、不溶の金属塩をろ別することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 金属化合物がアルカリ金属アルコキシドである請求項1から4のいずれかに記載の製造方法。
  6. アルコキシドが、置換されていてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシド、置換されていてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシド、または置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシドである請求項2から5のいずれかに記載の製造方法。
  7. 金属化合物がナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシドである請求項1から6のいずれかに記載の製造方法。
  8. メタロセンハロゲン化合物が、式(1)
    Figure 2004339137
    (式中、Mは元素の周期律表の第4族の遷移金属原子を示し、Aは元素の周期律表の第16族の原子を示し、Bは元素の周期律表の第14族の原子を示し、nは0または1を示し、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびR10はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、置換されていてもよい炭素原子数7〜20のアラルキル基、置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリール基、置換されていてもよい炭素原子数1〜20の炭化水素で置換されたシリル基、置換されていてもよい炭素原子数1〜20のアルコキシ基、置換されていてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基、置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、置換されていてもよい炭素原子数1〜20のアルキルチオ基、置換されていてもよい炭素原子数7〜20のアラルキルチオ基、置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリールチオ基、炭素原子数2〜20の炭化水素で2置換されたアミノ基、または炭素原子数2〜20の炭化水素で2置換されたホスフィノ基を示し、隣接するR〜Rの隣接する基、RとR、および隣接するR〜R10の隣接する基はそれぞれ任意に結合して環を形成していてもよく、XおよびXはそれぞれ任意にハロゲン原子を示す。)
    で示されるメタロセン化合物である請求項1から7のいずれかに記載の製造方法。
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WO2006080479A1 (ja) * 2005-01-28 2006-08-03 Sumitomo Chemical Company, Limited アルコキシチタン錯体の製造方法
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