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JP2004325304A - Columnar structure for electrophoresis device and electrophoresis device using the same - Google Patents

Columnar structure for electrophoresis device and electrophoresis device using the same Download PDF

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JP2004325304A JP2003121558A JP2003121558A JP2004325304A JP 2004325304 A JP2004325304 A JP 2004325304A JP 2003121558 A JP2003121558 A JP 2003121558A JP 2003121558 A JP2003121558 A JP 2003121558A JP 2004325304 A JP2004325304 A JP 2004325304A
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順 津田
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Ken Hirano
研 平野
Norimasa Kachi
範匡 加地
Yoshinobu Baba
嘉信 馬場
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a low-priced columnar structure and an electrophoresis device. <P>SOLUTION: The columnar structure 1 has a structure in which a plastic substrate 2 and many columnar projections 3 are integrated, and is replicated by a forming method using a mold. The electrophoresis device has a minute flow path formed by bonding the columnar structure 1 and a transparent substrate together. A sample is allowed to path through the minute flow path and to be separated by electrophoresis. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の柱状突起が設けられた柱状構造体と、この柱状構造体を有する電気泳動デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、バイオテクノロジーの一分野であるDNA、RNA等の解析技術や分離技術が注目されている。従来、DNA分離手段として、網目状のゲルやポリマーを用いた電気泳動法が知られている。
最近では、半導体製造プロセスを利用して、シリコン基板上に微細な柱が林立している柱状構造体を設け、これをゲルやポリマーの代わりに用いる技術が報告されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−211232号公報(第4、5頁、図7、8)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
柱状構造体を特に電気泳動デバイスのフィルタとして用いる場合は、試料の目詰まりや柱の欠損が生じると、新品に交換する必要がある。すなわち、消耗品という観点からは、多量生産でき、安価であることが要求される。
従来のシリコン製の柱状構造体は、レジストのパターニング、エッチング、酸化等の多数の工程を用いて製作されるために、製造コストが高いという問題がある。
【0005】
本発明は、安価な柱状構造体および電気泳動デバイスを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1の電気泳動デバイス用柱状構造体は、プラスチック基板と多数の柱状突起とが一体構造を有し、金型を用いた成型法により複製されたことを特徴とする。
請求項1の柱状構造体において、柱状突起同士の間隙は、5nm〜10μmの範囲であることが好ましい。
【0007】
(2)上記の電気泳動デバイス用柱状構造体において、金型は、フォトリソグラフィーによりシリコン基板に多数の柱状突起を形成し、その柱状突起の表面を熱酸化させて成る柱状構造体を母型として、電気メッキまたは無電解メッキにより製作されることが好ましい。
また、金型は、フォトリソグラフィーによりシリコン基板に多数の柱状突起を形成し、その柱状突起の表面を熱酸化させ、酸化された柱状突起の表面に多結晶シリコンを成膜して成る柱状構造体を母型として、電気メッキまたは無電解メッキにより製作されることが好ましい。
また、金型は、フォトリソグラフィーによりシリコン基板に多数の柱状突起を形成し、その柱状突起の表面を熱酸化させ、酸化された柱状突起の表面に多結晶シリコンを成膜し、その多結晶シリコン膜を熱酸化させ、酸化された多結晶シリコン膜上に多結晶シリコンを成膜して成る柱状構造体を母型として、電気メッキまたは無電解メッキにより製作されることが好ましい。
さらに、金型は、フォトリソグラフィーによりシリコン基板に多数の柱状突起を形成し、その柱状突起の表面に多結晶シリコンを成膜して成る柱状構造体を母型として、電気メッキまたは無電解メッキにより製作されたことを特徴とする
【0008】
(3)請求項7のマイクロ金型は、フォトリソグラフィーによりシリコン基板に多数の柱状突起を形成し、その柱状突起の表面を熱酸化させて成る柱状構造体を母型として、電気メッキまたは無電解メッキにより製作されたことを特徴とする。
請求項8のマイクロ金型は、フォトリソグラフィーによりシリコン基板に多数の柱状突起を形成し、その柱状突起の表面を熱酸化させ、酸化された柱状突起の表面に多結晶シリコンを成膜して成る柱状構造体を母型として、電気メッキまたは無電解メッキにより製作されたことを特徴とする。
請求項9のマイクロ金型は、フォトリソグラフィーによりシリコン基板に多数の柱状突起を形成し、その柱状突起の表面を熱酸化させ、酸化された柱状突起の表面に多結晶シリコンを成膜し、その多結晶シリコン膜を熱酸化させ、酸化された多結晶シリコン膜上に多結晶シリコンを成膜して成る柱状構造体を母型として、電気メッキまたは無電解メッキにより製作されたことを特徴とする。
請求項10のマイクロ金型は、フォトリソグラフィーによりシリコン基板に多数の柱状突起を形成し、その柱状突起の表面に多結晶シリコンを成膜して成る柱状構造体を母型として、電気メッキまたは無電解メッキにより製作されたことを特徴とする
(4)請求項11の電気泳動デバイスは、請求項1〜6に記載の柱状構造体と、多数の柱状突起の先端部に接して接合された透明基板とから成る微小流路を有し、電気泳動によりその微小流路内に試料を通過させ分離することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による柱状構造体および電気泳動デバイスについて、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)−柱状構造体−
図1は、本発明の第1の実施の形態による柱状構造体の構造を模式的に示す部分斜視図である。図中、手前のA面は、柱状構造体1の切断面である。
【0010】
柱状構造体1は、プラスチック基板2と柱状突起(ピラー)3から構成され、A面にて示されるように、プラスチック基板2とピラー3とは一体構造である。多数のピラー3が配列されて成るピラーアレイ(pillar array)4は、プラスチック基板2の凹部5全体に林立している。但し、ピラーアレイ4の状態を見易くするために、凹部5の中間部分にあるピラーアレイについては、図示が省略されている。
【0011】
ピラー3の高さは、通常、凹部5の深さに等しい。また、ピラー3の配列ピッチおよびピラー3同士の間隙は、いずれも一定である場合が多いが、後述するように、場所によって異なっていてもよい。
【0012】
先ず、プラスチック製の柱状構造体1の製造工程について説明する。製造工程は、金型の製造工程との柱状構造体1の製造工程に大別される。
図2は、金型の製造工程を説明するための部分断面図である。但し、ピラーアレイ14の中間部分に存在するピラー13は、図示を省略されている。
【0013】
図2(a)は、柱状構造体1を製作するための母型11を示す。母型11は、例えば公知のマイクロマシーニングを用いてシリコン材料から製作されたものである。シリコン基板12上には、多数のピラー13からなるピラーアレイ14が形成されている。母型11の構造、製造工程については後に詳述する。
図2(b)は、母型11の表面に下地膜21が成膜された状態を示す。下地金属としてTiおよびPdを用い、下地膜21は、スパッタリング法により連続して成膜される。Ti、Pdの膜厚は、それぞれ100nm、20nmと非常に薄い。
【0014】
図2(c)は、下地膜21の導電性を利用して、電気メッキ法により、下地膜21の上にNi材22を厚く析出させて製作した金型20を示す。メッキ液の組成は、スルファミン酸ニッケル(Ni(NHSO)・4HO)約1.4Mと臭化ニッケル(NiBr)約0.014Mとホウ酸(HBO)約0.5Mの混合液に界面活性剤(ピット防止剤)等を適量加えたものである。処理条件は、液温50℃、電流密度0.1A/dmであり、Niの析出速度約1.2μm/hrを考慮して処理時間が設定されている。
【0015】
また、Ni材22を析出させて金型20を製作する手法として、無電解メッキ法を用いることもできる。この方法は、電界をかけずに析出物を析出させるので、母型の形状に依存する電界集中とは無縁であり、ピラー3同士の間隙にも均一にNiが析出するという長所がある。
無電解メッキの場合、メッキ液の組成は、硫酸ニッケル(NiSO)・6HO約0.1Mと次亜リン酸ナトリウム(NaHPO)・HO)約0.2Mと有機酸塩等の混合液である。処理条件は、液温60℃からスタートし、約1時間で90℃まで昇温し、その後90℃を維持する。Niの析出速度約12μm/hrを考慮して処理時間が設定されている。
【0016】
図2(d)は、図2(c)に示されたシリコン製の母型11を溶解除去して、金型20のみが残された状態を示す。母型11を溶解するエッチング液としては、濃度15%のTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)水溶液が用いられる。処理条件は、液温80℃のTMAH水溶液に浸漬し、溶解速度(エッチング速度)30〜40μm/hrを考慮して処理時間が設定されている。
なお、エッチング液としては、KOH(水酸化カリウム)水溶液を用いることもできる。
【0017】
このようにして製作された金型20を用いて、柱状構造体1の成型を行う。
溶融または流動状態にあるプラスチック材料の成型加工法としては、射出成型、圧縮成型、押出成型、紫外線硬化等がある。特に射出成型は、他の成型法と比べて、複雑形状を有する高精度部品の加工に適しており、部品の寸法安定性にも優れている。また、現在の射出成型機は、生産の自動化がなされており、多量生産が可能である。
【0018】
射出成型に用いられる樹脂材料には、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PS(ポリスチレン)、ABS樹脂、PC(ポリカーボネート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の熱可塑性樹脂、およびフェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂がある。
【0019】
本実施の形態の柱状構造体1は、市販の射出成型機を用いて、170〜270℃に加熱されたPMMAを5×10Paの射出圧力で50℃に保温されている金型20のキャビティに射出することによって製作される。柱状構造体1は、射出後に所定時間保温され、冷却された後に金型から取り出される。この簡単な操作で、柱状構造体1が製作される。柱状構造体1は、もちろん母型11と同一形状である。1個の金型20から成型できる柱状構造体1の個数(すなわち金型の寿命)は、主としてピラー3の径に依存するが、100〜1000個である。
【0020】
続いて、図3,4を参照して、母型11、すなわち柱状構造体11の構造と製作工程を説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態による柱状構造体を製作するための母型の構造を模式的に示す部分斜視図である。図4は、図3の母型の製作工程を示す部分断面図である。
【0021】
図3において、母型11、すなわち柱状構造体11は、シリコン基板12と柱状突起13から構成され、シリコン基板12とピラー13とは一体構造である。多数のピラー3が配列されて成るピラーアレイ14は、シリコン基板12の凹部15に形成されている。ピラー13の高さは、通常、凹部15の深さに等しい。また、ピラー13の配列ピッチおよびピラー13同士の間隙は、いずれも一定である場合が多いが、後述するように、場所によって異なっていてもよい。
【0022】
材質上の観点からは、シリコン基板12は、内部から表面に向かって、シリコン母材12b、シリコン酸化物層111、多結晶シリコン膜112の順に構成されている。ピラー13は、内部がシリコン酸化物層111になっており、その外側に多結晶シリコン膜112が形成された材質構成である。しかし、ピラー13が太い場合には、シリコン基板12と同じように、中心部にシリコンが存在する材質構成になることもある。いずれにしろ、基板表面12a、凹部15の底面、凹部15の側面およびピラー13の表面13aは、いずれも多結晶シリコン膜112になっている。
【0023】
ここで、図4を参照しながら柱状構造体11の製作工程を説明する。図4は、柱状構造体の製作手順を説明するための部分断面図であり、各ピラーの中心軸を通る面で切断した図である。製作工程は、(a)から(f)まで順に進む。ピラー13は、工程が進むにつれて材質と体積が変化してゆくので、各工程でのピラーは、13b〜13fの符号で表す。
【0024】
図4(a)は、シリコン基板12上に塗布されたフォトレジスト膜100にピラーアレイ14となる形状をパターニングしたときの状態を示す。
図4(b)は、ICP−RIE(inductively coupled plasma − reactive ion etching)により、シリコン基板12をエッチングしたときのピラーの状態を示す。例えば、エッチング深さを10μmとした場合、各ピラー13bの径は2μmであり、各ピラー13bの高さは10μmであり、ピラー13b同士の間隔、すなわち配列ピッチは4μmである。
【0025】
ICP−RIEは、0.05〜1Paの比較的低い圧力下で、高密度プラズマ中のプロセスガスのイオンと試料表面との化学反応を利用して試料をエッチングするものであり、異方性の高いエッチング加工ができる。プロセスガスとしては、CClあるいはCF等の酸化性ガスが用いられる。
【0026】
図4(c)は、熱酸化により、シリコン酸化物層111が形成されたピラー13cの状態を示す。熱酸化には、Oガスを用いたドライ酸化、水蒸気またはHO+O混合ガスを用いたスチーム酸化等がある。1050℃で10時間の熱酸化を行うと、シリコン酸化物は2μmの厚さとなるので、ピラー13cはすべてシリコン酸化物となり,体積膨張が生ずる。なお、熱酸化以外の酸化法、例えばOガスをイオン化するプラズマ酸化やエチレングリコール液を用いた陽極酸化によりシリコン酸化物を形成してもよい。また、例えば、酸化物のターゲットにArイオンを照射するスパッタリング法を用いて、ピラー13bに酸化物を堆積させてもよい。
【0027】
図4(d)は、LPCVD(low pressure chemical vapor deposition)により、多結晶シリコン膜112aを200nm堆積させたピラー13dの状態を示す。
LPCVDは、10〜10Paの減圧下で試料を加熱し、熱エネルギーによる気相化学反応で試料表面に膜を生成させる成膜方法である。この方法は、膜の着き回りに優れ、均一な膜厚が得られるという長所がある。多結晶シリコンの成膜では、プロセスガスとしてSiCl+HあるいはSiHが用いられる。
【0028】
図4(e)は、1050℃で2時間の再度の熱酸化により、多結晶シリコン膜112aが酸化されてシリコン酸化物層111が追加して形成されたピラー13eの状態を示す。
【0029】
図4(f)は、図4(e)のピラー13eの表面に多結晶シリコン膜112を50nm堆積させたピラー13fの状態を示す。この状態は、図3に示したものと同じ状態である。
【0030】
次に、ピラー13同士の間隙の調整について説明する。間隙は、ピラー13の熱酸化による体積膨張を制御することと多結晶シリコン膜112および112aの成膜時の膜厚を制御することで正確に調整される。
熱酸化の理論によると、シリコン酸化物の体積の44%が酸化前のシリコンの体積に相当する。従って、熱酸化後のピラー13cの半径をRc、熱酸化前のピラー13bの半径をRbとすると、式1の関係がある。
【数1】
Rc=Rb/0.44・・・(1)
しかし、熱酸化の実験によると、式2の関係が成り立つので、本実施の形態では、式2を用いる。
【数2】
Rc=Rb/0.55・・・(2)
【0031】
多結晶シリコン膜を熱酸化させた場合は、多結晶シリコン膜が極めて薄いので、式1に関して平面的な近似が成り立つ。すなわち、多結晶シリコン膜の熱酸化前の膜厚をt1、熱酸化後の膜厚をt2とすると、式3の関係が成り立つ。式3は、実験値に適合することが確認されている。
【数3】
t2=t1/0.44・・・(3)
【0032】
式2および式3を熱酸化条件の設定に適用すれば、ピラー3の体積膨張量を制御することができる。また、LPCVDを用いた多結晶シリコンの膜厚を制御することによっても、ピラー13の径の増加量を制御することができる。LPCVDを用いた多結晶シリコンの成膜においては、1nmの精度で膜厚を制御できるので、ピラー3同士の間隙も1nmの精度で制御できる。
【0033】
例えば、図4(b)、(c)において、ピラー3bの径は2μmであるから、完全に熱酸化を行えば、式2から、ピラー13cの径は2.44μmとなる。また、図4(d)、(e)において、多結晶シリコン膜112aを200nm堆積したピラー13dの径は2.84μmとなり、完全に熱酸化を行えば、式3から、ピラー13eの径は3.35μmとなる。200nm厚の多結晶シリコン膜112aは、1050℃×1.5時間の熱酸化条件で完全に酸化することができるが、実際には完全酸化を期するために、1050℃×2時間の熱酸化条件を選択している。
【0034】
しかし、多結晶シリコン膜を一度に厚く成膜すると、膜厚制御の精度が低下する。また、熱酸化の際に、膜の内部ほど酸化速度は低下する。従って、多結晶シリコン膜を比較的薄く成膜して熱酸化を行う方が、膜厚精度も向上し、酸化速度も大きくなる。多結晶シリコンの成膜と熱酸化を繰り返すことによって、ピラー13同士の間隙Gの精度も向上し、処理全体としての効率も上がる。
【0035】
図4(d)と(e)の工程を繰り返して行うことにより、例えば、2回目として、80nm厚の多結晶シリコン膜を形成した後に完全酸化を施せば、ピラー13eの径は3.35μmから3.71μmに増える。(b)の工程で、ピラー13bの配列ピッチは4μmであるから、ピラー13e同士の間隙は、0.29μmとなる。
【0036】
図4(f)の工程において、ピラー13fの最表面には多結晶シリコン膜112が成膜される。この多結晶シリコン膜112には熱酸化を施さない。例えば、多結晶シリコン膜112の厚さを50nmとすると、ピラー13fの径は3.81μmとなり、ピラー13f同士の間隙Gは、0.19μmとなる。
【0037】
上述のような製造方法を用いて柱状構造体11を作製することにより、最終的なピラー13同士の間隙Gを1nmの精度で形成することができる。
【0038】
なお、上述の製作工程を簡略化して、図4(d)の工程で完了としてもよい。また、ピラー13同士の間隙Gの精度を厳しく問われない場合には、図4(c)の工程で完了としてもよい。また、図4(c)〜(e)の工程を省略して、図4(b)の無酸化のピラー13bに直接に多結晶シリコン膜112を成膜して完了としてもよい。これらの簡略化された製作プロセスでは、母型11の製作費は低下するが、反面、簡略化に応じて、金型20の寸法精度はラフになり、柱状構造体1のピラー3同士の間隙精度もラフになる。
【0039】
(第2の実施の形態)−電気泳動デバイス−
図5は、本発明の第2の実施の形態による電気泳動デバイスの全体構成を模式的に示す平面図である。以下、柱状構造体1Aの各構成要素の符号は、図1の柱状構造体1のものを用いる。
図6は、本発明の第2の実施の形態による電気泳動デバイスの微小流路を模式的に示す部分透視図である。図6においては、凹部5内に林立しているピラーアレイ4は図示を省略されている。
【0040】
図5に示されるように、柱状構造体1A、リザーバー31〜34、チャンネル35,36および電極37a,37b,38a,38bは、プラスチック基板2Aに設けられている。電気泳動デバイス30は、プラスチック基板2Aと透明基板40とが貼り合わされて構成される。柱状構造体1A、リザーバー31〜34およびチャンネル35,36は、同時に、第1実施の形態の柱状構造体1と同一の製造方法で、プラスチック基板2Aと一体に形成される。
図5は、透明基板40を透してプラスチック基板2Aを見た図に相当する。透明基板としては、厚さ50〜500μmのPMMA、PC、PET等のシートまたはフィルムが用いられる。
【0041】
4個のリザーバー31〜34は、外部から供給されたDNA分子、RNA分子等のサンプルを貯蔵したり、電気泳動により分離されたサンプルを回収するための窪みである。チャンネル35と36は、例えば50μmの幅を有し、交差部分Cで互いに連通している溝である。チャンネル35は、リザーバー32と34に接続され、チャンネル36は、リザーバー31と33に接続されている。
【0042】
柱状構造体1Aは、電気泳動デバイス30のチャンネル36の一部分を構成している。柱状構造体1Aは、交差部分Cからリザーバー33寄りに0.1〜0.3mm程度離れた箇所に配設される。柱状構造体1Aのチャンネルに沿った長さは、DNA分子等を分離できる泳動距離に基づいて設定され、例えば0.3〜50mmの範囲である。
【0043】
電極37a,37b,38a,38bは、プラスチック基板2A上にAu,Pt等の導電膜を蒸着あるいはスパッタリングを用いて形成される。プラスチック基板2Aは、絶縁体なので、直接に電極を形成し電界を印加しても、プラスチック基板2Aの表面を流れる電流による電圧降下やショート等の問題は生じない。
【0044】
電極37aはリザーバー32の近傍に、電極37bはリザーバー34の近傍に配置されている。また、電極38aはリザーバー31の近傍に、電極38bはリザーバー33の近傍に配置されている。
図5では、電極37a,37bは、それぞれ直流電源37cの負極、正極に接続される。また、電極38a,38bは、それぞれ直流電源38cの負極、正極に接続される。但し、後述するように、電気泳動処理を行うときには、負極は接地、正極も随時接地に切り替えられる。
【0045】
プラスチック基板2Aは、柱状構造体1A、リザーバー31〜34、チャンネル35,36および電極37a,37b,38a,38bが設けられた後に、シリコーンゴムを介して圧着によって透明基板40と貼り合わされる。
【0046】
プラスチック基板2Aの表面2aおよび各々のピラー3の頭部3aは、透明基板40と強固に接合される。図6に示されるように、柱状構造体1Aの凹部5は、透明基板40により上部が閉塞され、矢印方向に延在するトンネル状の微小流路10が形成される。
微小流路10にDNA分子、RNA分子等のサンプルを流したときに、これらが外部に漏れる恐れはない。同様に、図5に示されるリザーバー21〜24およびチャンネル25,26からサンプルが外部に漏れる恐れもない。
【0047】
他の貼り合わせ法としては、透明なシアノアクリレート系接着剤や紫外線硬化型接着剤を介して接着する方法がある。
なお、貼り合わせの前に、透明基板40には、リザーバー31〜34にそれぞれ連通するように位置決めされた4つの貫通孔(不図示)が形成される。貫通孔の径は、1〜3mmである。貫通孔の形成には、プレス抜き加工、超音波加工等が用いられる。
【0048】
このようにして、安価で多量生産可能なall plastic製の電気泳動デバイス30が完成する。
なお、透明基板40は、プラスチック製でなくともよい。例えば、透明基板40をガラス、石英等の透明な無機材料で作り、接着剤を介してプラスチック基板2Aと貼り合わせてもよい。
【0049】
次に、図5を参照しながら、本実施の形態の電気泳動デバイス30を用いてDNAを分離する手順を説明する。
分析用バッファー液が電気泳動デバイス30内に注入された後、蛍光試薬で染色されたDNAサンプルは、リザーバー32に供給される。DNAサンプルは、各種の分子サイズを有する混合サンプルである。電極37bを正極として電圧が印加される。このとき、電極37a,38a,38bは接地されている。DNA分子はマイナスに帯電しているので、チャンネル35内を紙面上で下から上に向って移動する。
【0050】
DNAサンプルが交差部分Cに移動してきたときに、電極38bを正極として電圧が印加される。このとき、電極37a,37b,38aが接地されている。DNAサンプルは、向きを変えてチャンネル36内を紙面上で右から左に向って移動し、微小流路10内を通過していき、リザーバー33で回収される。
【0051】
DNAサンプルが微小流路10内を通過する様子は、蛍光顕微鏡により、透明基板40を透して観察することができる。蛍光顕微鏡の対物レンズは、その光軸が透明基板40の表面と直交するように、微小流路10の真上にセットされる。透明基板40の厚さは、50〜500μmであるが、観察倍率が高いときには、焦点深度が短いので、薄い透明基板を用いるのが望ましい。
【0052】
微小流路10の長さを1mm、ピラー同士の間隙を300nm、電極28aと28b間の印加電圧を600Vとして、分子サイズ200bpと300bpのDNAサンプルを用いて、電気泳動処理を行った。蛍光顕微鏡による観察において、DNA分子が微小流路10内を移動している状態が観察できた。また、2種類のDNA分子の分離が確認できた。
【0053】
本実施の形態の電気泳動デバイス30では、微小流路10内に林立するピラー同士の間隙は300nmであったが、本発明はこれのみに限られず、DNAサンプルの分子サイズに応じて適宜選択することができる。分子サイズが大きい場合は、ピラー同士の間隙を広くし、分子サイズが小さい場合は、ピラー同士の間隙を狭くするのが、短時間で正確な分離を可能にする。ピラー同士の間隙は、母型11の形状に依存する。
ピラー同士の間隙は、5nm〜10μmの範囲が好適である。生体試料を分離する電気泳動デバイスに柱状構造体を用いる場合、DNA、細胞、タンパク質のサイズは、ほぼこの範囲にあるので、どのような生体試料の分離にも対応できる。
【0054】
また、ピラーアレイ4の配列ピッチは、一定でなくともよい。微小流路10の上流部分では配列ピッチを大きくし、下流部分では配列ピッチを小さくしてもよい。また、配列ピッチは、連続的に変化するようにしてもよい。分子サイズが広範囲にわたるDNAサンプルに対しては、大きな分子サイズのDNAの目詰まりを防止できるとともに、小さな分子サイズのDNAの分離も正確に行うことができる。ピラーアレイ4の配列ピッチも、母型11の形状に依存する。
【0055】
さらに、ピラー3の形状は、ストレートな円柱であったが、ピラーの径が高さ方向に変化するように形成してもよいし、ピラーの形状が部分的に屈曲していてもよい。ピラー同士の間隙が広い部分は、大きな分子サイズのDNAの目詰まりを防止する効果があり、ピラー同士の間隙が狭い部分は、小さな分子サイズのDNAの分離を正確に行うことができる。
ピラー3は、プラスチック製であり、弾性を有するので、射出成型の最終工程の離型作業で破損することはない。
【0056】
本発明の柱状構造体は、電気泳動デバイスのみならず、微小パーティクルフィルタ等の各種のフィルタにも適用できる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、プラスチック製とすることにより、安価な柱状構造体および電気泳動デバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る柱状構造体の構造を模式的に示す部分斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る柱状構造体の製作工程を示す部分断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る柱状構造体の母型を模式的に示す部分斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る柱状構造体の母型の製作工程を示す部分断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る電気泳動デバイスの全体構成を模式的に示す平面図である。
【図6】本発明の第2実施の形態に係る電気泳動デバイスの構成要素である微小流路を模式的に示す部分透視図である。
【符号の説明】
1,1A:柱状構造体
2,2A:プラスチック基板
3:ピラー(柱状突起)
4:ピラーアレイ
5:凹部
10:微小流路
11:母型(柱状構造体)
20:金型
30:電気泳動デバイス
31〜34:リザーバー
35,36:チャンネル
37a,37b,38a,38b:電極
40:透明基板
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a columnar structure provided with a large number of columnar projections, and an electrophoretic device having the columnar structure.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, attention has been focused on analysis techniques and separation techniques for DNA and RNA, which are one field of biotechnology. Conventionally, as a DNA separation means, an electrophoresis method using a mesh gel or a polymer has been known.
Recently, there has been reported a technique in which a columnar structure in which fine columns are formed on a silicon substrate is provided on a silicon substrate using a semiconductor manufacturing process, and the columnar structure is used instead of gel or polymer (for example, Patent Document 1). reference).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-4-21232 (pages 4, 5; FIGS. 7, 8)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In particular, when the columnar structure is used as a filter of an electrophoresis device, if the sample is clogged or the column is lost, it is necessary to replace the columnar structure with a new one. That is, from the viewpoint of consumables, it is required that mass production be possible and that the cost be low.
The conventional silicon columnar structure has a problem that the manufacturing cost is high because it is manufactured using a number of processes such as patterning, etching, and oxidation of resist.
[0005]
The present invention provides an inexpensive columnar structure and an electrophoretic device.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
(1) The columnar structure for an electrophoretic device according to claim 1 is characterized in that a plastic substrate and a number of columnar projections have an integral structure and are replicated by a molding method using a mold.
In the columnar structure according to claim 1, the gap between the columnar projections is preferably in a range of 5 nm to 10 μm.
[0007]
(2) In the columnar structure for an electrophoretic device described above, the mold uses a columnar structure formed by forming a large number of columnar protrusions on a silicon substrate by photolithography and thermally oxidizing the surface of the columnar protrusions as a matrix. Preferably, it is manufactured by electroplating or electroless plating.
The mold is a columnar structure formed by forming a large number of columnar protrusions on a silicon substrate by photolithography, thermally oxidizing the surface of the columnar protrusions, and forming a polycrystalline silicon film on the surface of the oxidized columnar protrusions. Is preferably manufactured by electroplating or electroless plating.
Also, the mold forms a large number of columnar projections on the silicon substrate by photolithography, thermally oxidizes the surface of the columnar projections, forms a polycrystalline silicon film on the surface of the oxidized columnar projections, and forms the polycrystalline silicon. The film is preferably thermally oxidized, and is preferably manufactured by electroplating or electroless plating using a columnar structure formed by depositing polycrystalline silicon on the oxidized polycrystalline silicon film as a matrix.
Furthermore, the mold is formed by forming a large number of columnar projections on a silicon substrate by photolithography, and using a columnar structure formed by depositing polycrystalline silicon on the surface of the columnar projections as a matrix, by electroplating or electroless plating. It is characterized by being manufactured
(3) In the micro mold according to claim 7, a large number of columnar projections are formed on a silicon substrate by photolithography, and a columnar structure formed by thermally oxidizing the surface of the columnar projections is used as a matrix for electroplating or electroless. It is characterized by being manufactured by plating.
The micro mold according to claim 8 is formed by forming a large number of columnar projections on a silicon substrate by photolithography, thermally oxidizing the surface of the columnar projections, and forming a polycrystalline silicon film on the surface of the oxidized columnar projections. It is characterized by being manufactured by electroplating or electroless plating using the columnar structure as a matrix.
The micro mold according to claim 9 forms a large number of columnar projections on a silicon substrate by photolithography, thermally oxidizes the surface of the columnar projections, and forms a polycrystalline silicon film on the surface of the oxidized columnar projections. It is manufactured by electroplating or electroless plating using a columnar structure formed by thermally oxidizing a polycrystalline silicon film and depositing polycrystalline silicon on the oxidized polycrystalline silicon film as a matrix. .
According to a tenth aspect of the present invention, there is provided the micro mold, wherein a large number of columnar projections are formed on a silicon substrate by photolithography, and a columnar structure formed by depositing polycrystalline silicon on the surface of the columnar projections is used as a matrix for electroplating or non-plating. (4) The electrophoretic device according to the eleventh aspect, characterized in that the electrophoretic device is manufactured by electroplating, and the columnar structure according to the first to sixth aspects is transparently joined to and contacted with the tips of a number of columnar projections. It has a minute flow path composed of a substrate, and a sample is passed through the minute flow path by electrophoresis to be separated.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a columnar structure and an electrophoretic device according to the present invention will be described with reference to the drawings.
(1st Embodiment)-Columnar structure-
FIG. 1 is a partial perspective view schematically showing the structure of the columnar structure according to the first embodiment of the present invention. In the figure, the front A surface is a cut surface of the columnar structure 1.
[0010]
The columnar structure 1 is composed of a plastic substrate 2 and columnar projections (pillars) 3, and as shown by plane A, the plastic substrate 2 and the pillars 3 are an integral structure. A pillar array 4 in which a large number of pillars 3 are arranged stands in the entire concave portion 5 of the plastic substrate 2. However, in order to make the state of the pillar array 4 easy to see, the pillar array in the middle part of the concave portion 5 is not shown.
[0011]
The height of the pillar 3 is usually equal to the depth of the recess 5. In addition, the arrangement pitch of the pillars 3 and the gap between the pillars 3 are often constant, but may differ depending on the location as described later.
[0012]
First, a manufacturing process of the columnar structure 1 made of plastic will be described. The manufacturing process is roughly divided into a manufacturing process of the die and a manufacturing process of the columnar structure 1.
FIG. 2 is a partial cross-sectional view for explaining a manufacturing process of the mold. However, the illustration of the pillar 13 existing in the middle part of the pillar array 14 is omitted.
[0013]
FIG. 2A shows a matrix 11 for manufacturing the columnar structure 1. The matrix 11 is made of, for example, a silicon material by using known micromachining. On the silicon substrate 12, a pillar array 14 including a number of pillars 13 is formed. The structure and manufacturing process of the matrix 11 will be described later in detail.
FIG. 2B shows a state where the base film 21 is formed on the surface of the matrix 11. Using Ti and Pd as base metals, the base film 21 is formed continuously by a sputtering method. The thicknesses of Ti and Pd are very thin, 100 nm and 20 nm, respectively.
[0014]
FIG. 2C shows a mold 20 manufactured by depositing a thick Ni material 22 on the base film 21 by electroplating using the conductivity of the base film 21. The composition of the plating solution, nickel sulfamate (Ni (NH 2 SO 3) · 4H 2 O) to about 1.4M and nickel bromide (NiBr 2) about 0.014M boric acid (H 3 BO 3) about 0. A surfactant (pit prevention agent) or the like is added in an appropriate amount to a 5M mixed solution. The processing conditions are a liquid temperature of 50 ° C. and a current density of 0.1 A / dm 2 , and the processing time is set in consideration of the Ni deposition rate of about 1.2 μm / hr.
[0015]
Further, as a method of manufacturing the mold 20 by depositing the Ni material 22, an electroless plating method can be used. According to this method, precipitates are deposited without applying an electric field, and thus are free from electric field concentration depending on the shape of the matrix, and have the advantage that Ni is deposited uniformly in the gaps between the pillars 3.
In the case of electroless plating, the composition of the plating solution is about 0.1 M of nickel sulfate (NiSO 4 ) · 6H 2 O and about 0.2 M of sodium hypophosphite (NaH 2 PO 2 ) · H 2 O) and an organic acid. It is a mixture of salts and the like. The processing conditions are started from a liquid temperature of 60 ° C., raised to 90 ° C. in about 1 hour, and then maintained at 90 ° C. The processing time is set in consideration of the Ni deposition rate of about 12 μm / hr.
[0016]
FIG. 2D shows a state in which the silicon mother die 11 shown in FIG. 2C has been dissolved and removed, leaving only the mold 20. As an etching solution for dissolving the matrix 11, an aqueous solution of TMAH (tetramethylammonium hydroxide) having a concentration of 15% is used. The processing conditions are set such that the sample is immersed in a TMAH aqueous solution at a liquid temperature of 80 ° C., and the processing time is set in consideration of a dissolution rate (etching rate) of 30 to 40 μm / hr.
Note that a KOH (potassium hydroxide) aqueous solution can be used as the etching solution.
[0017]
The columnar structure 1 is molded by using the mold 20 manufactured as described above.
As a molding method of a plastic material in a molten or fluidized state, there are injection molding, compression molding, extrusion molding, ultraviolet curing and the like. In particular, injection molding is more suitable for processing high-precision parts having complicated shapes than other molding methods, and is also excellent in dimensional stability of parts. Further, the current injection molding machine is automated in production, and can be mass-produced.
[0018]
Resin materials used for injection molding include thermoplastic resins such as PMMA (polymethyl methacrylate), PS (polystyrene), ABS resin, PC (polycarbonate), PET (polyethylene terephthalate), phenolic resin, unsaturated polyester resin, There is a thermosetting resin such as an epoxy resin.
[0019]
The columnar structure 1 of the present embodiment uses a commercially available injection molding machine to mold the mold 20 in which PMMA heated to 170 to 270 ° C. is maintained at 50 ° C. at an injection pressure of 5 × 10 7 Pa. Manufactured by injecting into a cavity. The columnar structure 1 is kept warm for a predetermined time after injection, and is taken out of the mold after being cooled. With this simple operation, the columnar structure 1 is manufactured. The columnar structure 1 has, of course, the same shape as the matrix 11. The number of columnar structures 1 that can be molded from one mold 20 (i.e., the life of the mold) depends on the diameter of the pillar 3, but is 100 to 1000.
[0020]
Subsequently, the structure and manufacturing process of the matrix 11, that is, the columnar structure 11 will be described with reference to FIGS.
FIG. 3 is a partial perspective view schematically showing a matrix structure for manufacturing the columnar structure according to the first embodiment of the present invention. FIG. 4 is a partial cross-sectional view showing a manufacturing process of the matrix shown in FIG.
[0021]
In FIG. 3, the matrix 11, that is, the columnar structure 11 includes a silicon substrate 12 and columnar protrusions 13, and the silicon substrate 12 and the pillar 13 are an integral structure. A pillar array 14 in which a large number of pillars 3 are arranged is formed in a concave portion 15 of a silicon substrate 12. The height of the pillar 13 is usually equal to the depth of the recess 15. In addition, the arrangement pitch of the pillars 13 and the gap between the pillars 13 are often constant, but may differ depending on the location as described later.
[0022]
From the viewpoint of the material, the silicon substrate 12 includes a silicon base material 12b, a silicon oxide layer 111, and a polycrystalline silicon film 112 in this order from the inside toward the surface. The pillar 13 has a material configuration in which a silicon oxide layer 111 is formed inside and a polycrystalline silicon film 112 is formed outside the silicon oxide layer 111. However, when the pillar 13 is thick, the material may have a structure in which silicon is present at the central portion, similarly to the silicon substrate 12. In any case, the substrate surface 12a, the bottom surface of the concave portion 15, the side surface of the concave portion 15, and the surface 13a of the pillar 13 are all polycrystalline silicon films 112.
[0023]
Here, the manufacturing process of the columnar structure 11 will be described with reference to FIG. FIG. 4 is a partial cross-sectional view for explaining a manufacturing procedure of the columnar structure, and is a view cut along a plane passing through the center axis of each pillar. The manufacturing process proceeds in order from (a) to (f). Since the material and volume of the pillar 13 change as the process proceeds, the pillar in each process is represented by reference numerals 13b to 13f.
[0024]
FIG. 4A shows a state in which the shape to be the pillar array 14 is patterned on the photoresist film 100 applied on the silicon substrate 12.
FIG. 4B shows a state of a pillar when the silicon substrate 12 is etched by inductively coupled plasma-reactive ion etching (ICP-RIE). For example, when the etching depth is 10 μm, the diameter of each pillar 13b is 2 μm, the height of each pillar 13b is 10 μm, and the interval between the pillars 13b, that is, the arrangement pitch is 4 μm.
[0025]
In the ICP-RIE, a sample is etched under a relatively low pressure of 0.05 to 1 Pa using a chemical reaction between ions of a process gas in a high-density plasma and the sample surface. High etching process is possible. An oxidizing gas such as CCl 2 F 2 or CF 4 is used as the process gas.
[0026]
FIG. 4C shows a state of the pillar 13c on which the silicon oxide layer 111 has been formed by thermal oxidation. Examples of the thermal oxidation include dry oxidation using O 2 gas and steam oxidation using steam or a mixed gas of H 2 O and O 2 . When thermal oxidation is performed at 1050 ° C. for 10 hours, the silicon oxide has a thickness of 2 μm, so that all the pillars 13c become silicon oxide, and volume expansion occurs. The silicon oxide may be formed by an oxidation method other than thermal oxidation, for example, plasma oxidation for ionizing O 2 gas or anodic oxidation using an ethylene glycol solution. Further, for example, an oxide may be deposited on the pillar 13b by using a sputtering method in which an Ar ion is irradiated to an oxide target.
[0027]
FIG. 4D shows a state of a pillar 13d in which a polycrystalline silicon film 112a is deposited to a thickness of 200 nm by LPCVD (low pressure chemical vapor deposition).
LPCVD is a film formation method in which a sample is heated under a reduced pressure of 10 to 10 3 Pa, and a film is formed on the sample surface by a gas phase chemical reaction using thermal energy. This method has an advantage that the film can be deposited easily and a uniform film thickness can be obtained. In forming polycrystalline silicon, SiCl 4 + H 2 or SiH 4 is used as a process gas.
[0028]
FIG. 4E shows a state of the pillar 13e in which the polycrystalline silicon film 112a is oxidized by the second thermal oxidation at 1050 ° C. for 2 hours, and the silicon oxide layer 111 is additionally formed.
[0029]
FIG. 4F shows a state of the pillar 13f in which the polycrystalline silicon film 112 is deposited on the surface of the pillar 13e of FIG. This state is the same as that shown in FIG.
[0030]
Next, adjustment of the gap between the pillars 13 will be described. The gap is accurately adjusted by controlling the volume expansion of the pillar 13 due to thermal oxidation and controlling the film thickness of the polycrystalline silicon films 112 and 112a at the time of film formation.
According to the theory of thermal oxidation, 44% of the volume of silicon oxide corresponds to the volume of silicon before oxidation. Therefore, if the radius of the pillar 13c after the thermal oxidation is Rc and the radius of the pillar 13b before the thermal oxidation is Rb, there is a relationship of Expression 1.
(Equation 1)
Rc 3 = Rb 3 /0.44 (1)
However, according to the thermal oxidation experiment, the relationship of Expression 2 is established. Therefore, in this embodiment, Expression 2 is used.
(Equation 2)
Rc 3 = Rb 3 /0.55 (2)
[0031]
When the polycrystalline silicon film is thermally oxidized, the polycrystalline silicon film is extremely thin, so that a planar approximation holds with respect to Equation (1). That is, assuming that the thickness of the polycrystalline silicon film before thermal oxidation is t1 and the thickness after thermal oxidation is t2, the relationship of Equation 3 holds. Equation 3 has been confirmed to be compatible with experimental values.
[Equation 3]
t2 = t1 / 0.44 (3)
[0032]
If Equations 2 and 3 are applied to the setting of the thermal oxidation conditions, the volume expansion of the pillar 3 can be controlled. Also, the amount of increase in the diameter of the pillar 13 can be controlled by controlling the film thickness of polycrystalline silicon using LPCVD. In polycrystalline silicon film formation using LPCVD, since the film thickness can be controlled with an accuracy of 1 nm, the gap between the pillars 3 can be controlled with an accuracy of 1 nm.
[0033]
For example, in FIGS. 4B and 4C, since the diameter of the pillar 3b is 2 μm, if thermal oxidation is performed completely, the diameter of the pillar 13c is 2.44 μm from Equation 2. In FIGS. 4D and 4E, the diameter of the pillar 13d on which the polycrystalline silicon film 112a is deposited to 200 nm is 2.84 μm. .35 μm. The polycrystalline silicon film 112a having a thickness of 200 nm can be completely oxidized under a thermal oxidation condition of 1050 ° C. × 1.5 hours. However, in order to achieve complete oxidation, a thermal oxidation of 1050 ° C. × 2 hours is performed. You have selected a condition.
[0034]
However, when the polycrystalline silicon film is formed thick at a time, the accuracy of controlling the film thickness is reduced. Also, during thermal oxidation, the oxidation rate decreases as the inside of the film is increased. Therefore, when the polycrystalline silicon film is formed to be relatively thin and thermal oxidation is performed, the film thickness accuracy is improved and the oxidation rate is increased. By repeating the polycrystalline silicon film formation and thermal oxidation, the accuracy of the gap G between the pillars 13 is also improved, and the efficiency of the entire process is increased.
[0035]
By repeating the steps of FIG. 4D and FIG. 4E, for example, if the second oxidation is performed after forming a polycrystalline silicon film having a thickness of 80 nm, the diameter of the pillar 13e is reduced from 3.35 μm. Increase to 3.71 μm. In the step (b), the pitch between the pillars 13b is 4 μm, so that the gap between the pillars 13e is 0.29 μm.
[0036]
In the step of FIG. 4F, a polycrystalline silicon film 112 is formed on the outermost surface of the pillar 13f. This polycrystalline silicon film 112 is not subjected to thermal oxidation. For example, if the thickness of the polycrystalline silicon film 112 is 50 nm, the diameter of the pillar 13f is 3.81 μm, and the gap G between the pillars 13f is 0.19 μm.
[0037]
By manufacturing the columnar structure 11 using the above-described manufacturing method, a final gap G between the pillars 13 can be formed with an accuracy of 1 nm.
[0038]
Note that the above-described manufacturing process may be simplified and completed in the process of FIG. If the accuracy of the gap G between the pillars 13 is not strictly determined, the process may be completed in the step of FIG. Alternatively, the steps of FIGS. 4C to 4E may be omitted, and the polycrystalline silicon film 112 may be formed directly on the non-oxidized pillar 13b of FIG. In these simplified manufacturing processes, the manufacturing cost of the matrix 11 is reduced, but on the other hand, the dimensional accuracy of the mold 20 is roughened and the gap between the pillars 3 of the columnar structure 1 is reduced according to the simplification. The accuracy is also rough.
[0039]
(Second embodiment)-Electrophoresis device-
FIG. 5 is a plan view schematically showing the entire configuration of the electrophoretic device according to the second embodiment of the present invention. Hereinafter, the reference numerals of the components of the columnar structure 1A are the same as those of the columnar structure 1 in FIG.
FIG. 6 is a partial perspective view schematically showing a microchannel of the electrophoresis device according to the second embodiment of the present invention. In FIG. 6, the pillar array 4 standing in the recess 5 is not shown.
[0040]
As shown in FIG. 5, the columnar structure 1A, the reservoirs 31 to 34, the channels 35 and 36, and the electrodes 37a, 37b, 38a and 38b are provided on the plastic substrate 2A. The electrophoresis device 30 is configured by bonding a plastic substrate 2A and a transparent substrate 40 together. The columnar structure 1A, the reservoirs 31 to 34 and the channels 35 and 36 are simultaneously formed integrally with the plastic substrate 2A by the same manufacturing method as the columnar structure 1 of the first embodiment.
FIG. 5 corresponds to a view in which the plastic substrate 2A is seen through the transparent substrate 40. As the transparent substrate, a sheet or film made of PMMA, PC, PET or the like having a thickness of 50 to 500 μm is used.
[0041]
The four reservoirs 31 to 34 are recesses for storing samples of DNA molecules, RNA molecules, and the like supplied from the outside, and for collecting samples separated by electrophoresis. The channels 35 and 36 are grooves having a width of, for example, 50 μm and communicating with each other at the intersection C. Channel 35 is connected to reservoirs 32 and 34, and channel 36 is connected to reservoirs 31 and 33.
[0042]
The columnar structure 1A constitutes a part of the channel 36 of the electrophoresis device 30. The columnar structure 1 </ b> A is disposed at a position about 0.1 to 0.3 mm away from the intersection C toward the reservoir 33. The length of the columnar structure 1A along the channel is set based on the migration distance that can separate DNA molecules and the like, and is, for example, in the range of 0.3 to 50 mm.
[0043]
The electrodes 37a, 37b, 38a, and 38b are formed on the plastic substrate 2A by depositing a conductive film of Au, Pt, or the like by using evaporation or sputtering. Since the plastic substrate 2A is an insulator, even if electrodes are directly formed and an electric field is applied, problems such as a voltage drop or a short circuit due to a current flowing on the surface of the plastic substrate 2A do not occur.
[0044]
The electrode 37a is arranged near the reservoir 32, and the electrode 37b is arranged near the reservoir 34. The electrode 38a is arranged near the reservoir 31 and the electrode 38b is arranged near the reservoir 33.
In FIG. 5, the electrodes 37a and 37b are respectively connected to the negative electrode and the positive electrode of the DC power supply 37c. The electrodes 38a and 38b are connected to a negative electrode and a positive electrode of the DC power supply 38c, respectively. However, as described later, when performing the electrophoresis process, the negative electrode is switched to ground, and the positive electrode is switched to ground as needed.
[0045]
After the columnar structure 1A, the reservoirs 31 to 34, the channels 35 and 36, and the electrodes 37a, 37b, 38a and 38b are provided, the plastic substrate 2A is bonded to the transparent substrate 40 by pressure bonding via silicone rubber.
[0046]
The surface 2a of the plastic substrate 2A and the head 3a of each pillar 3 are firmly joined to the transparent substrate 40. As shown in FIG. 6, the upper part of the concave portion 5 of the columnar structure 1 </ b> A is closed by a transparent substrate 40, and a tunnel-shaped microchannel 10 extending in the arrow direction is formed.
When a sample such as a DNA molecule or an RNA molecule flows through the microchannel 10, there is no fear that these leak to the outside. Similarly, there is no possibility that the sample leaks from the reservoirs 21 to 24 and the channels 25 and 26 shown in FIG.
[0047]
As another bonding method, there is a method of bonding via a transparent cyanoacrylate-based adhesive or an ultraviolet-curable adhesive.
Before bonding, four through-holes (not shown) are formed in the transparent substrate 40 so as to communicate with the reservoirs 31 to 34, respectively. The diameter of the through hole is 1 to 3 mm. Press through processing, ultrasonic processing, or the like is used to form the through holes.
[0048]
In this way, an all plastic electrophoresis device 30 that is inexpensive and can be mass-produced is completed.
Note that the transparent substrate 40 may not be made of plastic. For example, the transparent substrate 40 may be made of a transparent inorganic material such as glass or quartz and bonded to the plastic substrate 2A via an adhesive.
[0049]
Next, a procedure for separating DNA using the electrophoresis device 30 of the present embodiment will be described with reference to FIG.
After the buffer solution for analysis is injected into the electrophoresis device 30, the DNA sample stained with the fluorescent reagent is supplied to the reservoir 32. DNA samples are mixed samples having various molecular sizes. A voltage is applied using the electrode 37b as a positive electrode. At this time, the electrodes 37a, 38a, 38b are grounded. Since the DNA molecule is negatively charged, the DNA molecule moves from bottom to top on the paper surface in the channel 35.
[0050]
When the DNA sample moves to the intersection C, a voltage is applied with the electrode 38b as the positive electrode. At this time, the electrodes 37a, 37b, 38a are grounded. The DNA sample changes its direction and moves from right to left on the paper surface in the channel 36, passes through the microchannel 10, and is collected by the reservoir 33.
[0051]
The appearance of the DNA sample passing through the microchannel 10 can be observed through the transparent substrate 40 with a fluorescence microscope. The objective lens of the fluorescence microscope is set right above the microchannel 10 so that its optical axis is orthogonal to the surface of the transparent substrate 40. Although the thickness of the transparent substrate 40 is 50 to 500 μm, it is preferable to use a thin transparent substrate when the observation magnification is high because the depth of focus is short.
[0052]
Electrophoresis was performed using a DNA sample having a molecular size of 200 bp and 300 bp, with the length of the microchannel 10 set to 1 mm, the gap between the pillars set to 300 nm, and the applied voltage between the electrodes 28a and 28b set to 600V. In the observation by the fluorescence microscope, a state where the DNA molecules were moving in the microchannel 10 could be observed. In addition, separation of two types of DNA molecules was confirmed.
[0053]
In the electrophoresis device 30 of the present embodiment, the gap between the pillars standing in the microchannel 10 is 300 nm. However, the present invention is not limited to this, and is appropriately selected according to the molecular size of the DNA sample. be able to. When the molecular size is large, the gap between the pillars is widened, and when the molecular size is small, the gap between the pillars is narrowed, thereby enabling accurate separation in a short time. The gap between the pillars depends on the shape of the matrix 11.
The gap between the pillars is preferably in the range of 5 nm to 10 μm. When a columnar structure is used for an electrophoresis device for separating a biological sample, the sizes of DNA, cells, and proteins are substantially in this range, so that any biological sample can be separated.
[0054]
The arrangement pitch of the pillar array 4 does not need to be constant. The arrangement pitch may be increased in the upstream portion of the microchannel 10, and may be decreased in the downstream portion. Further, the arrangement pitch may be changed continuously. For a DNA sample having a wide range of molecular sizes, clogging of large molecular size DNA can be prevented, and small molecular size DNA can be accurately separated. The arrangement pitch of the pillar array 4 also depends on the shape of the matrix 11.
[0055]
Further, the shape of the pillar 3 is a straight cylinder, but may be formed so that the diameter of the pillar changes in the height direction, or the shape of the pillar may be partially bent. A portion having a large gap between pillars has an effect of preventing clogging of DNA having a large molecular size, and a portion having a small gap between pillars can accurately separate DNA having a small molecular size.
Since the pillars 3 are made of plastic and have elasticity, they are not damaged by the releasing operation in the final step of the injection molding.
[0056]
The columnar structure of the present invention can be applied not only to an electrophoretic device but also to various filters such as a fine particle filter.
[0057]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, an inexpensive columnar structure and an electrophoretic device can be provided by using plastic.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial perspective view schematically showing a structure of a columnar structure according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partial cross-sectional view showing a manufacturing process of the columnar structure according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a partial perspective view schematically showing a matrix of the columnar structure according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a partial cross-sectional view showing a step of manufacturing a matrix of the columnar structure according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a plan view schematically showing an entire configuration of an electrophoretic device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a partial perspective view schematically showing a microchannel which is a component of the electrophoresis device according to the second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1, 1A: Columnar structure 2, 2A: Plastic substrate 3: Pillar (columnar projection)
4: pillar array 5: concave portion 10: microchannel 11: matrix (columnar structure)
20: Mold 30: Electrophoretic devices 31 to 34: Reservoir 35, 36: Channels 37a, 37b, 38a, 38b: Electrode 40: Transparent substrate

Claims (11)

プラスチック基板と多数の柱状突起とが一体構造を有し、金型を用いた成型法により複製されたことを特徴とする電気泳動デバイス用柱状構造体。A columnar structure for an electrophoretic device, wherein a plastic substrate and a number of columnar projections have an integral structure and are replicated by a molding method using a mold. 請求項1に記載の柱状構造体において、
前記柱状突起同士の間隙は、5nm〜10μmの範囲であることを特徴とする電気泳動デバイス用柱状構造体。
The columnar structure according to claim 1,
The columnar structure for an electrophoretic device, wherein a gap between the columnar projections is in a range of 5 nm to 10 μm.
請求項1または2に記載の柱状構造体において、
前記金型は、フォトリソグラフィーによりシリコン基板に多数の柱状突起を形成し、その柱状突起の表面を熱酸化させて成る柱状構造体を母型として、電気メッキまたは無電解メッキにより製作されたことを特徴とする電気泳動デバイス用柱状構造体。
The columnar structure according to claim 1 or 2,
The mold is manufactured by electroplating or electroless plating using a columnar structure formed by forming a large number of columnar projections on a silicon substrate by photolithography and thermally oxidizing the surface of the columnar projections as a matrix. A columnar structure for an electrophoretic device.
請求項1または2に記載の柱状構造体において、
前記金型は、フォトリソグラフィーによりシリコン基板に多数の柱状突起を形成し、その柱状突起の表面を熱酸化させ、酸化された柱状突起の表面に多結晶シリコンを成膜して成る柱状構造体を母型として、電気メッキまたは無電解メッキにより製作されたことを特徴とする電気泳動デバイス用柱状構造体。
The columnar structure according to claim 1 or 2,
The mold has a columnar structure formed by forming a large number of columnar protrusions on a silicon substrate by photolithography, thermally oxidizing the surface of the columnar protrusions, and forming a polycrystalline silicon film on the surface of the oxidized columnar protrusions. A columnar structure for an electrophoretic device, which is manufactured by electroplating or electroless plating as a matrix.
請求項1または2に記載の柱状構造体において、
前記金型は、フォトリソグラフィーによりシリコン基板に多数の柱状突起を形成し、その柱状突起の表面を熱酸化させ、酸化された柱状突起の表面に多結晶シリコンを成膜し、その多結晶シリコン膜を熱酸化させ、酸化された多結晶シリコン膜上に多結晶シリコンを成膜して成る柱状構造体を母型として、電気メッキまたは無電解メッキにより製作されたことを特徴とする電気泳動デバイス用柱状構造体。
The columnar structure according to claim 1 or 2,
The mold forms a large number of columnar projections on a silicon substrate by photolithography, thermally oxidizes the surface of the columnar projections, forms polycrystalline silicon on the surface of the oxidized columnar projections, and forms the polycrystalline silicon film. For electrophoretic devices manufactured by electroplating or electroless plating using a columnar structure formed by depositing polycrystalline silicon on an oxidized polycrystalline silicon film as a master mold by thermally oxidizing the polycrystalline silicon film. Columnar structure.
請求項1または2に記載の柱状構造体において、
前記金型は、フォトリソグラフィーによりシリコン基板に多数の柱状突起を形成し、その柱状突起の表面に多結晶シリコンを成膜して成る柱状構造体を母型として、電気メッキまたは無電解メッキにより製作されたことを特徴とする電気泳動デバイス用柱状構造体。
The columnar structure according to claim 1 or 2,
The mold is manufactured by electroplating or electroless plating using a columnar structure formed by forming a large number of columnar projections on a silicon substrate by photolithography and forming a polycrystalline silicon film on the surface of the columnar projections as a matrix. A columnar structure for an electrophoretic device.
フォトリソグラフィーによりシリコン基板に多数の柱状突起を形成し、その柱状突起の表面を熱酸化させて成る柱状構造体を母型として、電気メッキまたは無電解メッキにより製作されたことを特徴とするマイクロ金型。A plurality of columnar projections are formed on a silicon substrate by photolithography, and a columnar structure formed by thermally oxidizing the surfaces of the columnar projections is used as a matrix to manufacture micro gold by electroplating or electroless plating. Type. フォトリソグラフィーによりシリコン基板に多数の柱状突起を形成し、その柱状突起の表面を熱酸化させ、酸化された柱状突起の表面に多結晶シリコンを成膜して成る柱状構造体を母型として、電気メッキまたは無電解メッキにより製作されたことを特徴とするマイクロ金型。A large number of columnar projections are formed on a silicon substrate by photolithography, the surface of the columnar projections is thermally oxidized, and a polycrystalline silicon film is formed on the surface of the oxidized columnar projections. A micro mold manufactured by plating or electroless plating. フォトリソグラフィーによりシリコン基板に多数の柱状突起を形成し、その柱状突起の表面を熱酸化させ、酸化された柱状突起の表面に多結晶シリコンを成膜し、その多結晶シリコン膜を熱酸化させ、酸化された多結晶シリコン膜上に多結晶シリコンを成膜して成る柱状構造体を母型として、電気メッキまたは無電解メッキにより製作されたことを特徴とするマイクロ金型。Forming a large number of columnar projections on a silicon substrate by photolithography, thermally oxidizing the surface of the columnar projections, forming polycrystalline silicon on the surface of the oxidized columnar projections, thermally oxidizing the polycrystalline silicon film, A micromold manufactured by electroplating or electroless plating using a columnar structure formed by depositing polycrystalline silicon on an oxidized polycrystalline silicon film as a matrix. フォトリソグラフィーによりシリコン基板に多数の柱状突起を形成し、その柱状突起の表面に多結晶シリコンを成膜して成る柱状構造体を母型として、電気メッキまたは無電解メッキにより製作されたことを特徴とするマイクロ金型。A large number of columnar projections are formed on a silicon substrate by photolithography, and polycrystalline silicon is deposited on the surface of the columnar projections. And a micro mold. 請求項1〜6に記載の柱状構造体と、前記多数の柱状突起の先端部に接して接合された透明基板とから成る微小流路を有し、電気泳動により前記微小流路内に試料を通過させ分離することを特徴とする電気泳動デバイス。A microchannel comprising a columnar structure according to claim 1 and a transparent substrate joined to and joined to the tip portions of the plurality of columnar projections, and a sample is placed in the microchannel by electrophoresis. An electrophoretic device characterized by passing through and separating.
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