JP2004322545A - 木質材片の長さ選別方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】破砕機による破砕によって得られた木質材片のなから厚みだけでなく長さも揃った、所望される細長い形状の木質材片を選別することができる木質材片の長さ選別方法を提供することを目的としている。
【解決手段】搬送方向下流側が高くなるように搬送面が傾斜し、搬送方向上流側端部が開放された傾斜コンベヤの搬送面上に、未選別木質材片または他の選別手段で予備選別された予備選別木質材片を上方から供給し傾斜コンベヤで搬送しながら、未選別木質材片または予備選別木質材片中の比較的長さの短い木質材片を傾斜に沿って傾斜コンベヤの搬送方向上流側端部から落下させる傾斜コンベヤ選別工程を備えていることを特徴としている。
【選択図】 図1
【解決手段】搬送方向下流側が高くなるように搬送面が傾斜し、搬送方向上流側端部が開放された傾斜コンベヤの搬送面上に、未選別木質材片または他の選別手段で予備選別された予備選別木質材片を上方から供給し傾斜コンベヤで搬送しながら、未選別木質材片または予備選別木質材片中の比較的長さの短い木質材片を傾斜に沿って傾斜コンベヤの搬送方向上流側端部から落下させる傾斜コンベヤ選別工程を備えていることを特徴としている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木質系複合材料を製造するのに用いられる木質材片の長さ選別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
木質系複合材料として、例えば、細長い木質材片と結合剤との混和物を長手方向に向きを揃えて積層し、加熱加圧することにより得られる木質系複合構造材料や、木質材片の長さ方向を木質系複合材料の長さ方向に揃えて積層し、マット状にしてから加熱加圧することによって得られる木質系構造材料が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記木質構造材料の製造においては、加熱加圧工程でおいて、蒸気噴射方式により木質系マットの内部まで高温蒸気を吹き込んで急速に加熱し、木質材片を軟化させた状態で加圧することにより、厚さ方向に密度が均一な木質系複合材料成形する方法が採られている。
【0004】
【特許文献1】
特許第2527761号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年問題になっている木材の廃棄物から上記のような木質材片を得ようとした場合、従来の木質材片の製造方法では、長い木質材片を得ることは困難である。すなわち、木材の廃棄物には、工場や住宅建築現場で発生する端材、部材輸送後に廃棄される廃パレット材、建築解体時に発生する解体廃材等があるが、これらはいずれも乾燥しており、かつ異物の混入があるため、切削加工用の刃物では、刃物が損傷しやすく、安定した操業が難しい。
【0006】
そこで、上記異物への耐性が大きい破砕機(ハンマー式破砕機)により、木質材片を得ようとした場合、得られる木質材片の長さは10cm程度以下であるため、上記公報記載のような15cm以上の繊維方向長さを有する木質材片を必要とする木質系構造材料の製造方法では、木材の廃棄物から木質系構造材料の製造は困難である。
【0007】
しかも、破砕機により得られる木質材片は、その長さが10cm以下で木粉程度の微細なものまで含まれ、不定型である。
したがって、上記破砕機によって得られた木質材片を用いて木質系構造材料を製造しようとすれば、得られた木質材片のうち、所定範囲の寸法の木質材片を選別して用いなければならない。
【0008】
そこで、本発明の発明者は、ローラー形スクリーンや、振動形スクリーンなどを用いて、得られた木質材片を分級し、選別を行おうとしたが、上記の方法だけでは、木質材片の厚みはある程度揃うのであるが、木質材片の長さについては、ばら付きがあり、所望される細長い形状の木質材片を選別することは困難であった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑み、破砕機による破砕によって得られた木質材片のなから厚みだけでなく長さも揃った、所望される細長い形状の木質材片を選別することができる木質材片の長さ選別方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の木質材片の長さ選別方法(以下、「請求項1の選別方法」と記す)は、木質材を破砕機によって破砕することによって得られた未選別木質材片から所定長さ範囲の選別木質材片を選別する木質材片の長さ選別方法において、搬送方向下流側が高くなるように搬送面が傾斜し、搬送方向上流側端部が開放された傾斜コンベヤの搬送面上に、未選別木質材片または他の選別手段で予備選別された予備選別木質材片を上方から供給し傾斜コンベヤで搬送しながら、未選別木質材片または予備選別木質材片中の比較的長さの短い木質材片を傾斜に沿って傾斜コンベヤの搬送方向上流側端部から落下させる傾斜コンベヤ選別工程を備えていることを特徴としている。
【0011】
本発明の請求項2に記載の木質材片の長さ選別方法(以下、「請求項2の選別方法」と記す)は、請求項1の選別方法において、傾斜コンベヤの搬送面の傾斜角を、水平面に対して10°以上60°以下にすることを特徴としている。
【0012】
本発明の請求項3に記載の木質材片の長さ選別方法(以下、「請求項3の選別方法」と記す)は、請求項1または請求項2の選別方法において、別のコンベヤによって搬送されてきた未選別木質材片または予備選別木質材片が傾斜コンベヤに供給されることを特徴としている。
【0013】
本発明の請求項4に記載の木質材片の長さ選別方法(以下、「請求項2の選別方法」と記す)は、請求項1〜請求項3のいずれかの選別方法において、未選別木質材片は、0〜150mmの長さのものが混在していることを特徴としている。
【0014】
以下に本発明を詳述する。
上記木質材の樹種としては、杉、檜、赤松、姫小松、唐松、蝦夷松、とど松、椹、栂、檜葉、樅、ねずこ、エンゲルマンスプルース、シトカスプルース、米栂、レッドウッド、米檜葉、ポンデローサパイン、アガチス、米松、ノーブルファー、欧州赤松、ホワイトウッド、ラジャータパイン等の針葉樹類;樫、桐、楠、栗、シナ、タブ、ぶな、ラミン、白樺、アピトン、センゴンラウト、アスペン等の広葉樹類等が挙げられるが、これら樹木だけでなく、竹、コウリャンといった植物材料等をも含めることができる。
【0015】
上記木質材の利用できる形態としては、上記樹種の丸太、製材品、背板、間伐材等の生材料だけでなく、合板や単板積層材(LVL)等の集成材;パーチクルボード、オリエンテッドストランドボード(OSB)等木質材料の加工品も利用できるが、木質の繊維の方向性を有する生材料が望ましい。又、工場や住宅建築現場で発生する端材、部材輸送後に廃棄される廃パレット材や建築解体時等に発生する解体廃材等も利用可能である。
【0016】
上記木質材を破砕する破砕機としては、特に限定されないが、ハンマーミルと呼ばれる衝撃式破砕機がもっとも有用である。なぜなら、衝撃式破砕機は木質材料を打撃により破砕する方式であるため、破砕された木質材片は木材の繊維方向に破断されやすい為、他の破砕機(一軸、二軸、多軸せん断式破砕機)に比べ、細長いチップが得られやすい。
また、ハンマーの形状は特に限定されず、四角形、多角形、丸形などが使用できる。ハンマーは固定式、可動式でも利用可能である。
【0017】
傾斜コンベアに使用されるベルトの材質は特には限定されないが、木質材片とベルトとの摩擦が大きい方が選別効率が高くなるので好ましい。
傾斜コンベアの搬送面の角度は、コンベアのベルト材質によるが、請求項2の選別方法のように、水平面に対して10°以上60°以下が望ましい。すなわち、10°未満では、長さの比較的短い木質材片がコンベアの上流側の端部から落下しにくく、そのまま搬送されてしまい、60°を超えると、比較的長い木質材片も重力によりコンベアの上流側の端部から短い木質材片とともに、コンベアの上流側の端部から落下してしまい、選別が不十分になる恐れがある。
【0018】
また、本発明の選別方法においては、傾斜コンベヤ選別工程の前後に通常の分級装置による分級工程を組み込むことが好ましく、効率を考えると、通常の分級装置で分級後に傾斜コンベヤ選別工程を組み込んだほうがよい。
なお、通常の分級装置とは、特に限定されないが、たとえば、ローラー形スクリーンや、振動形スクリーンなどが挙げられる。
【0019】
本発明の選別方法によって選別された木質材片は、特に限定されないが、たとえば、結合剤と混和した状態で長さ方向に略揃えてマット状に積層し、この積層マットを蒸気により加熱加圧することによって寸法変化が少なく、機械的強度が高く、かつバラツキが少ない木質系複合材料を得ることができる。
上記結合剤としては、特に限定されないが、フェノール樹脂、尿素樹脂、イソシアネート類等、合板やパーティクルボードの製造に用いられる木材工業用の接着剤が挙げられ、これらの接着剤は単独、あるいは数種類を併用されても良い。結合剤の混和量は、木質材片の密度、形状、表面状態、含水率にもよるが、通常は木質材片の重量に対し1〜20重量%が望ましい。
【0020】
混和の方法は、特には限定されず、ドラム形バッチ式ブレンダーや、連続式グルーブレンダーなどが使用できる。
【0021】
木質材片を一方向に配向した状態に積層する方法としては、一定間隔に分割されたフォーミング型に投入したり、OSB等既存の木質系成形材料の製造装置で用いられるディスクオリエンター等の配向積層装置を用いることができる。
積層マットの加圧又は加熱方法としては、通常の蒸気加熱式プレス機を用いることができる。プレス機の温度条件は、通常100〜250℃の範囲が好ましい。圧力条件は、1〜10MPaの範囲が好ましい。プレス時間は、結合剤が硬化する時間だけ加熱と圧力を加えればよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明にかかる木質材片の長さ選別方法を実施するのに使用する選別装置の1例をあらわしている。
【0023】
図1に示すように、この選別方法は、まず、破砕機(図示せす)による破砕によって得られた未選別木質材片1を2つのローラー式スクリーン2,3によって微小木質材片4と、長大木質材片5とを分級し、予備選別木質材片6を得た後、水平面に対して10°未満の傾斜角の搬送コンベヤ7上に、予備選別木質材片6を載せ搬送するとともに、搬送コンベヤ7の搬送方向下流側(矢印A方向)端部から、水平面に対して10°以上60°以下の傾斜角を有し、その搬送方向上流側(矢印B方向)が開放された傾斜コンベヤ8の上に載せ替えて、傾斜コンベヤ8の搬送面の傾斜によって予備選別木質材片6中の、比較的長さの短い木質材片9を傾斜コンベヤ8の搬送方向上流側の開放された端部から落下させ、比較的長さの長い選別された木質材片10のみを傾斜コンベヤ8によって搬送し、回収するようになっている。
【0024】
すなわち、上記選別方法によれば、傾斜コンベヤ8の傾斜面の傾斜によって予備選別木質材片6のうち、比較的長さの短い木質材片9は、傾斜コンベヤ8の搬送面との接触摩擦が少なく、かつ、幅方向と長さ方向の比率(アスペクト比)が小さいため、傾斜コンベヤ8の搬送面に沿って上昇しにくく、傾斜コンベヤ8の搬送方向とは逆方向の搬送方向上流側へ重力により落下し、比較的細長い木質材片10と分離することができる。したがって、破砕機によって得られた木質材片の中から厚さだけでなく、長さも所定の長さ範囲に揃った木質材片10を効率よく選別回収できる。
【0025】
そして、この較的長さの長い選別された木質材片10を用いれば、寸法変化が少なく、機械的強度が高く、かつバラツキが少ない高品質な木質系複合材料を得ることができる。
【0026】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実施の形態では、傾斜コンベヤが1台であったが、1台の傾斜コンベヤで搬送されてきた木質材片をさらに別の傾斜コンベヤで受けさせて選別を繰り返すようにしても構わない。
また、上記の実施の形態では、予備選別木質材片を一旦搬送コンベヤに載せて搬送し、搬送コンベヤから傾斜コンベヤに予備木質材片を供給するようになっていたが、ローラー式スクリーンから直接傾斜スクリーンに供給するようにしても構わない。
【0027】
【実施例】
以下に実施例を掲げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【0028】
(実施例1)
衝撃式破砕機にて得られた未選別木質材片1を、ローラー式スクリーン(たいへい社製ウェーブローラー)2、3にて分級し、厚みが1〜10mmの予備選別木質材片6を得た。なお、得られた予備選別木質材片6の量は未選別木質材片1の70%、微小木質材片4の量は未選別木質材片1の5%、長大木質材片5の量は未選別木質材片1の25%であった。
【0029】
つぎに、水平面に対して搬送面が9°の角度で傾斜する搬送コンベヤ7によって得られた予備選別木質材片6を搬送し、隣接して設けられた搬送面が水平面に対して45°に傾斜した傾斜コンベヤ8に予備選別木質材片6を供給して長さの比較的短い木質材片(以下,[落下片]と記す)9を傾斜コンベヤの搬送方向上流側の端部から下方に落下され、搬送方向下流側で比較的長さが長い木質材片10を選別回収した。
なお、落下片9の量は未選別木質材片1の10%、選別された木質材片10の量は未選別木質材片1の60%であった。
【0030】
選別された木質材片10を、さらにその後所望の含水率に調節したのち、選別された木質材片10にイソシアネート系接着剤を木質材片の重量に対し5重量%を塗布した。
さらに、接着剤が塗布された木質材片を長さ方向に略揃えさせるフォーミング金型に挿入し、縦500mm、横500mm、高さ100mmの積層マットを形成した。
【0031】
得られた積層マットを蒸気噴射式プレス機にセットして180℃の蒸気を噴射して加熱するとともに、3MPaの加圧力にて5分間保持し、木質系複合材料を得た。
得られた木質系複合材料の曲げ強度を「木質複合材の曲げ試験法(JIS Z2101)」に基づき測定したところ、45GPaであった。また、予備選別木質材片6、落下片9および選別された木質材片10のそれぞれ平均長さを測定したところ、予備選別木質材片6が50mm、落下片9が15mm、選別された木質材片10が55mmであった。
【0032】
(比較例1)
実施例1の予備選別木質材片を、さらにその後所望の含水率に調節したのち、選別された木質材片にイソシアネート系接着剤を木質材片の重量に対し5重量%を塗布した。
次に、接着剤が塗布された木質材片を長さ方向に略揃えさせるフォーミング金型に挿入し、縦500mm、横500mm、高さ100mmの積層マットを形成した。
【0033】
得られた積層マットを蒸気噴射式プレス機にセットして180℃の蒸気を噴射して加熱するとともに、3MPaの加圧力にて5分間保持し、木質系複合材料を得た。
得られたの曲げ強度を実施例1と同様にして測定したところ、38GPaであった。
【0034】
以上の実施例1および比較例1から本発明の選別方法を用いれば、長さの揃った木質材片を選別して回収することができ、この選別された木質材片を用いれば、より寸法変化安定性に優れ、曲げ強度が高い木質系複合材料を得られることが判る。
【0035】
【発明の効果】
本発明にかかる木質材片の長さ選別方法は、破砕機による破砕によって得られた木質材片のなから厚みだけでなく長さも揃った、所望される細長い形状の木質材片を選別することができる。
したがって、より寸法変化安定性に優れ、曲げ強度が高い木質系複合材料を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる木質材片の長さ選別方法に用いる装置の1例を模式的に説明する説明図である。
【符号の説明】
1 未選別木質材片
6 予備選別木質材片を上方から供給し傾斜コンベヤで搬送しながら、未選別木
7 搬送コンベヤ(別のコンベヤ)
8 傾斜コンベヤ
9 比較的長さの短い木質材片
10 選別木質材片
【発明の属する技術分野】
本発明は、木質系複合材料を製造するのに用いられる木質材片の長さ選別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
木質系複合材料として、例えば、細長い木質材片と結合剤との混和物を長手方向に向きを揃えて積層し、加熱加圧することにより得られる木質系複合構造材料や、木質材片の長さ方向を木質系複合材料の長さ方向に揃えて積層し、マット状にしてから加熱加圧することによって得られる木質系構造材料が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記木質構造材料の製造においては、加熱加圧工程でおいて、蒸気噴射方式により木質系マットの内部まで高温蒸気を吹き込んで急速に加熱し、木質材片を軟化させた状態で加圧することにより、厚さ方向に密度が均一な木質系複合材料成形する方法が採られている。
【0004】
【特許文献1】
特許第2527761号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年問題になっている木材の廃棄物から上記のような木質材片を得ようとした場合、従来の木質材片の製造方法では、長い木質材片を得ることは困難である。すなわち、木材の廃棄物には、工場や住宅建築現場で発生する端材、部材輸送後に廃棄される廃パレット材、建築解体時に発生する解体廃材等があるが、これらはいずれも乾燥しており、かつ異物の混入があるため、切削加工用の刃物では、刃物が損傷しやすく、安定した操業が難しい。
【0006】
そこで、上記異物への耐性が大きい破砕機(ハンマー式破砕機)により、木質材片を得ようとした場合、得られる木質材片の長さは10cm程度以下であるため、上記公報記載のような15cm以上の繊維方向長さを有する木質材片を必要とする木質系構造材料の製造方法では、木材の廃棄物から木質系構造材料の製造は困難である。
【0007】
しかも、破砕機により得られる木質材片は、その長さが10cm以下で木粉程度の微細なものまで含まれ、不定型である。
したがって、上記破砕機によって得られた木質材片を用いて木質系構造材料を製造しようとすれば、得られた木質材片のうち、所定範囲の寸法の木質材片を選別して用いなければならない。
【0008】
そこで、本発明の発明者は、ローラー形スクリーンや、振動形スクリーンなどを用いて、得られた木質材片を分級し、選別を行おうとしたが、上記の方法だけでは、木質材片の厚みはある程度揃うのであるが、木質材片の長さについては、ばら付きがあり、所望される細長い形状の木質材片を選別することは困難であった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑み、破砕機による破砕によって得られた木質材片のなから厚みだけでなく長さも揃った、所望される細長い形状の木質材片を選別することができる木質材片の長さ選別方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の木質材片の長さ選別方法(以下、「請求項1の選別方法」と記す)は、木質材を破砕機によって破砕することによって得られた未選別木質材片から所定長さ範囲の選別木質材片を選別する木質材片の長さ選別方法において、搬送方向下流側が高くなるように搬送面が傾斜し、搬送方向上流側端部が開放された傾斜コンベヤの搬送面上に、未選別木質材片または他の選別手段で予備選別された予備選別木質材片を上方から供給し傾斜コンベヤで搬送しながら、未選別木質材片または予備選別木質材片中の比較的長さの短い木質材片を傾斜に沿って傾斜コンベヤの搬送方向上流側端部から落下させる傾斜コンベヤ選別工程を備えていることを特徴としている。
【0011】
本発明の請求項2に記載の木質材片の長さ選別方法(以下、「請求項2の選別方法」と記す)は、請求項1の選別方法において、傾斜コンベヤの搬送面の傾斜角を、水平面に対して10°以上60°以下にすることを特徴としている。
【0012】
本発明の請求項3に記載の木質材片の長さ選別方法(以下、「請求項3の選別方法」と記す)は、請求項1または請求項2の選別方法において、別のコンベヤによって搬送されてきた未選別木質材片または予備選別木質材片が傾斜コンベヤに供給されることを特徴としている。
【0013】
本発明の請求項4に記載の木質材片の長さ選別方法(以下、「請求項2の選別方法」と記す)は、請求項1〜請求項3のいずれかの選別方法において、未選別木質材片は、0〜150mmの長さのものが混在していることを特徴としている。
【0014】
以下に本発明を詳述する。
上記木質材の樹種としては、杉、檜、赤松、姫小松、唐松、蝦夷松、とど松、椹、栂、檜葉、樅、ねずこ、エンゲルマンスプルース、シトカスプルース、米栂、レッドウッド、米檜葉、ポンデローサパイン、アガチス、米松、ノーブルファー、欧州赤松、ホワイトウッド、ラジャータパイン等の針葉樹類;樫、桐、楠、栗、シナ、タブ、ぶな、ラミン、白樺、アピトン、センゴンラウト、アスペン等の広葉樹類等が挙げられるが、これら樹木だけでなく、竹、コウリャンといった植物材料等をも含めることができる。
【0015】
上記木質材の利用できる形態としては、上記樹種の丸太、製材品、背板、間伐材等の生材料だけでなく、合板や単板積層材(LVL)等の集成材;パーチクルボード、オリエンテッドストランドボード(OSB)等木質材料の加工品も利用できるが、木質の繊維の方向性を有する生材料が望ましい。又、工場や住宅建築現場で発生する端材、部材輸送後に廃棄される廃パレット材や建築解体時等に発生する解体廃材等も利用可能である。
【0016】
上記木質材を破砕する破砕機としては、特に限定されないが、ハンマーミルと呼ばれる衝撃式破砕機がもっとも有用である。なぜなら、衝撃式破砕機は木質材料を打撃により破砕する方式であるため、破砕された木質材片は木材の繊維方向に破断されやすい為、他の破砕機(一軸、二軸、多軸せん断式破砕機)に比べ、細長いチップが得られやすい。
また、ハンマーの形状は特に限定されず、四角形、多角形、丸形などが使用できる。ハンマーは固定式、可動式でも利用可能である。
【0017】
傾斜コンベアに使用されるベルトの材質は特には限定されないが、木質材片とベルトとの摩擦が大きい方が選別効率が高くなるので好ましい。
傾斜コンベアの搬送面の角度は、コンベアのベルト材質によるが、請求項2の選別方法のように、水平面に対して10°以上60°以下が望ましい。すなわち、10°未満では、長さの比較的短い木質材片がコンベアの上流側の端部から落下しにくく、そのまま搬送されてしまい、60°を超えると、比較的長い木質材片も重力によりコンベアの上流側の端部から短い木質材片とともに、コンベアの上流側の端部から落下してしまい、選別が不十分になる恐れがある。
【0018】
また、本発明の選別方法においては、傾斜コンベヤ選別工程の前後に通常の分級装置による分級工程を組み込むことが好ましく、効率を考えると、通常の分級装置で分級後に傾斜コンベヤ選別工程を組み込んだほうがよい。
なお、通常の分級装置とは、特に限定されないが、たとえば、ローラー形スクリーンや、振動形スクリーンなどが挙げられる。
【0019】
本発明の選別方法によって選別された木質材片は、特に限定されないが、たとえば、結合剤と混和した状態で長さ方向に略揃えてマット状に積層し、この積層マットを蒸気により加熱加圧することによって寸法変化が少なく、機械的強度が高く、かつバラツキが少ない木質系複合材料を得ることができる。
上記結合剤としては、特に限定されないが、フェノール樹脂、尿素樹脂、イソシアネート類等、合板やパーティクルボードの製造に用いられる木材工業用の接着剤が挙げられ、これらの接着剤は単独、あるいは数種類を併用されても良い。結合剤の混和量は、木質材片の密度、形状、表面状態、含水率にもよるが、通常は木質材片の重量に対し1〜20重量%が望ましい。
【0020】
混和の方法は、特には限定されず、ドラム形バッチ式ブレンダーや、連続式グルーブレンダーなどが使用できる。
【0021】
木質材片を一方向に配向した状態に積層する方法としては、一定間隔に分割されたフォーミング型に投入したり、OSB等既存の木質系成形材料の製造装置で用いられるディスクオリエンター等の配向積層装置を用いることができる。
積層マットの加圧又は加熱方法としては、通常の蒸気加熱式プレス機を用いることができる。プレス機の温度条件は、通常100〜250℃の範囲が好ましい。圧力条件は、1〜10MPaの範囲が好ましい。プレス時間は、結合剤が硬化する時間だけ加熱と圧力を加えればよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明にかかる木質材片の長さ選別方法を実施するのに使用する選別装置の1例をあらわしている。
【0023】
図1に示すように、この選別方法は、まず、破砕機(図示せす)による破砕によって得られた未選別木質材片1を2つのローラー式スクリーン2,3によって微小木質材片4と、長大木質材片5とを分級し、予備選別木質材片6を得た後、水平面に対して10°未満の傾斜角の搬送コンベヤ7上に、予備選別木質材片6を載せ搬送するとともに、搬送コンベヤ7の搬送方向下流側(矢印A方向)端部から、水平面に対して10°以上60°以下の傾斜角を有し、その搬送方向上流側(矢印B方向)が開放された傾斜コンベヤ8の上に載せ替えて、傾斜コンベヤ8の搬送面の傾斜によって予備選別木質材片6中の、比較的長さの短い木質材片9を傾斜コンベヤ8の搬送方向上流側の開放された端部から落下させ、比較的長さの長い選別された木質材片10のみを傾斜コンベヤ8によって搬送し、回収するようになっている。
【0024】
すなわち、上記選別方法によれば、傾斜コンベヤ8の傾斜面の傾斜によって予備選別木質材片6のうち、比較的長さの短い木質材片9は、傾斜コンベヤ8の搬送面との接触摩擦が少なく、かつ、幅方向と長さ方向の比率(アスペクト比)が小さいため、傾斜コンベヤ8の搬送面に沿って上昇しにくく、傾斜コンベヤ8の搬送方向とは逆方向の搬送方向上流側へ重力により落下し、比較的細長い木質材片10と分離することができる。したがって、破砕機によって得られた木質材片の中から厚さだけでなく、長さも所定の長さ範囲に揃った木質材片10を効率よく選別回収できる。
【0025】
そして、この較的長さの長い選別された木質材片10を用いれば、寸法変化が少なく、機械的強度が高く、かつバラツキが少ない高品質な木質系複合材料を得ることができる。
【0026】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実施の形態では、傾斜コンベヤが1台であったが、1台の傾斜コンベヤで搬送されてきた木質材片をさらに別の傾斜コンベヤで受けさせて選別を繰り返すようにしても構わない。
また、上記の実施の形態では、予備選別木質材片を一旦搬送コンベヤに載せて搬送し、搬送コンベヤから傾斜コンベヤに予備木質材片を供給するようになっていたが、ローラー式スクリーンから直接傾斜スクリーンに供給するようにしても構わない。
【0027】
【実施例】
以下に実施例を掲げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【0028】
(実施例1)
衝撃式破砕機にて得られた未選別木質材片1を、ローラー式スクリーン(たいへい社製ウェーブローラー)2、3にて分級し、厚みが1〜10mmの予備選別木質材片6を得た。なお、得られた予備選別木質材片6の量は未選別木質材片1の70%、微小木質材片4の量は未選別木質材片1の5%、長大木質材片5の量は未選別木質材片1の25%であった。
【0029】
つぎに、水平面に対して搬送面が9°の角度で傾斜する搬送コンベヤ7によって得られた予備選別木質材片6を搬送し、隣接して設けられた搬送面が水平面に対して45°に傾斜した傾斜コンベヤ8に予備選別木質材片6を供給して長さの比較的短い木質材片(以下,[落下片]と記す)9を傾斜コンベヤの搬送方向上流側の端部から下方に落下され、搬送方向下流側で比較的長さが長い木質材片10を選別回収した。
なお、落下片9の量は未選別木質材片1の10%、選別された木質材片10の量は未選別木質材片1の60%であった。
【0030】
選別された木質材片10を、さらにその後所望の含水率に調節したのち、選別された木質材片10にイソシアネート系接着剤を木質材片の重量に対し5重量%を塗布した。
さらに、接着剤が塗布された木質材片を長さ方向に略揃えさせるフォーミング金型に挿入し、縦500mm、横500mm、高さ100mmの積層マットを形成した。
【0031】
得られた積層マットを蒸気噴射式プレス機にセットして180℃の蒸気を噴射して加熱するとともに、3MPaの加圧力にて5分間保持し、木質系複合材料を得た。
得られた木質系複合材料の曲げ強度を「木質複合材の曲げ試験法(JIS Z2101)」に基づき測定したところ、45GPaであった。また、予備選別木質材片6、落下片9および選別された木質材片10のそれぞれ平均長さを測定したところ、予備選別木質材片6が50mm、落下片9が15mm、選別された木質材片10が55mmであった。
【0032】
(比較例1)
実施例1の予備選別木質材片を、さらにその後所望の含水率に調節したのち、選別された木質材片にイソシアネート系接着剤を木質材片の重量に対し5重量%を塗布した。
次に、接着剤が塗布された木質材片を長さ方向に略揃えさせるフォーミング金型に挿入し、縦500mm、横500mm、高さ100mmの積層マットを形成した。
【0033】
得られた積層マットを蒸気噴射式プレス機にセットして180℃の蒸気を噴射して加熱するとともに、3MPaの加圧力にて5分間保持し、木質系複合材料を得た。
得られたの曲げ強度を実施例1と同様にして測定したところ、38GPaであった。
【0034】
以上の実施例1および比較例1から本発明の選別方法を用いれば、長さの揃った木質材片を選別して回収することができ、この選別された木質材片を用いれば、より寸法変化安定性に優れ、曲げ強度が高い木質系複合材料を得られることが判る。
【0035】
【発明の効果】
本発明にかかる木質材片の長さ選別方法は、破砕機による破砕によって得られた木質材片のなから厚みだけでなく長さも揃った、所望される細長い形状の木質材片を選別することができる。
したがって、より寸法変化安定性に優れ、曲げ強度が高い木質系複合材料を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる木質材片の長さ選別方法に用いる装置の1例を模式的に説明する説明図である。
【符号の説明】
1 未選別木質材片
6 予備選別木質材片を上方から供給し傾斜コンベヤで搬送しながら、未選別木
7 搬送コンベヤ(別のコンベヤ)
8 傾斜コンベヤ
9 比較的長さの短い木質材片
10 選別木質材片
Claims (4)
- 木質材を破砕機によって破砕することによって得られた未選別木質材片から所定長さ範囲の選別木質材片を選別する木質材片の長さ選別方法において、
搬送方向下流側が高くなるように搬送面が傾斜し、搬送方向上流側端部が開放された傾斜コンベヤの搬送面上に、未選別木質材片または他の選別手段で予備選別された予備選別木質材片を上方から供給し傾斜コンベヤで搬送しながら、未選別木質材片または予備選別木質材片中の比較的長さの短い木質材片を傾斜に沿って傾斜コンベヤの搬送方向上流側端部から落下させる傾斜コンベヤ選別工程を備えていることを特徴とする木質材片の長さ選別方法。 - 傾斜コンベヤの搬送面の傾斜角を、水平面に対して10°以上60°以下にする請求項1に記載の木質材片の長さ選別方法。
- 別のコンベヤによって搬送されてきた未選別木質材片または予備選別木質材片が傾斜コンベヤに供給される請求項1または請求項2に記載の木質材片の長さ選別方法。
- 未選別木質材片は、0〜150mmの長さのものが混在している請求項1〜請求項3のいずれかに記載の木質材片の長さ選別方法。
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2003
- 2003-04-25 JP JP2003122755A patent/JP2004322545A/ja active Pending
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