JP2004304963A - Piezoelectric actuator - Google Patents
Piezoelectric actuator Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004304963A JP2004304963A JP2003097059A JP2003097059A JP2004304963A JP 2004304963 A JP2004304963 A JP 2004304963A JP 2003097059 A JP2003097059 A JP 2003097059A JP 2003097059 A JP2003097059 A JP 2003097059A JP 2004304963 A JP2004304963 A JP 2004304963A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- piezoelectric actuator
- piezoelectric element
- piezoelectric
- driving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は圧電素子の圧電効果を利用した圧電アクチュエータに関する。
【0002】
【背景技術】
圧電素子の圧電効果を利用した圧電アクチュエータは、電気エネルギーから機械エネルギーのエネルギー変換効率および応答性に優れ、低速高トルクの駆動力を容易に得ることができる。それゆえ、減速機構を有するDCモータユニットに代わる動力として圧電アクチュエータは近年大いに注目されている。
【0003】
従来の圧電アクチュエータとしては、円盤状の圧電素子の上面に振動体を固定し、その振動体の振動によってロータを駆動させるものがある(例えば、特許文献1)。また、薄型の圧電素子の表面電極を五分割し、2系統の電圧を印加することでこの圧電素子を振動させて被駆動体に駆動力を与える圧電アクチュエータや(例えば、特許文献2)、複数の圧電素子で同一の被駆動体を駆動させる圧電アクチュエータがある(例えば、特許文献3)。いずれにおいても圧電素子の圧電効果を利用して駆動力を得る圧電アクチュエータである。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−308376号公報
【特許文献2】
特許第2722211号公報
【特許文献3】
特許第2980541号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
圧電アクチュエータがDCモータユニットと大きく違う点は、減速機構を用いずに減速高トルクを実現できることであり、減速機構が不要な分だけ小型化薄型化を図ることが可能である。
しかしながら、特許文献1では、円盤状の圧電アクチュエータを配置するスペースが必要となるため、小型化に十分対応できないという問題がある。また、被駆動体に圧電アクチュエータを付勢するための加圧機構を組み込むと、それだけ厚さが増すことになって薄型化も困難である。
特許文献2では、被駆動体に駆動力を与える駆動部分も圧電素子でできているため、圧電素子が破損する虞があり、耐久性に課題がある。
特許文献3では、1つの圧電アクチュエータにつき突起部は一箇所しか設けられていないため、突起部に負担がかかり破損する虞があって耐久性に問題がある。
【0006】
本発明は十分な耐久性を備え、かつ小型化及び薄型化を実現できる圧電アクチュエータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の圧電アクチュエータは、長手方向を有する矩形薄板状の圧電素子と、被駆動体に当接される駆動部とを有した振動体を備えているとともに、この振動体が縦振動と屈曲振動との複合振動で、かつ、面内方向に振動する圧電アクチュエータであって、前記駆動部は複数あり、かつ前記屈曲振動の腹に対応した位置に設けられていることを特徴とする。
但し、ここでの縦振動および屈曲振動の各振動モードは任意であり、何次であってもよい。
この発明によると、複数の駆動部が屈曲振動の各腹に対応した位置に設けられているため、1つの圧電アクチュエータにつき複数の駆動部で被駆動体に駆動力が与えられるようになり、駆動部が1つの場合に比べて耐久性が良好である。さらに、駆動部の数だけ圧電アクチュエータが必要となる従来とは違い、1つの圧電アクチュエータで複数の駆動部を有しているので、必要となる圧電アクチュエータの数が低減し、小型化及び薄型化が促進される。
【0008】
本発明では、前記縦振動は1次モードであり、前記屈曲振動は2次モードであることが好ましい。
この発明によれば、縦振動が1次モード、屈曲振動が2次モードであるから、駆動部の振動が最も大きくなり、大きな駆動力が得られるようになる。
【0009】
本発明では、前記振動体には矩形状の対角位置に一対の突起部が設けられていることが好ましい。
この発明によれば、前記振動体の前記圧電アクチュエータの矩形状の対角位置に突起部が設けられているので、前記振動体の圧電素子に電圧を印加した際、前記突起部が存在する部分では突起部の重さ等のために縦振動が抑制され、一方前記突起部が存在しない部分では縦振動が励振され、前記振動体全体では振動がアンバランスになり幅方向に屈曲振動が発生する。従って、前記突起部を前記振動体に設置することで縦振動と屈曲振動とを発生させることができ、前記圧電素子に複雑な電極を設ける必要がない。
【0010】
本発明では、前記圧電素子の表面に印加する電圧の周波数を変化させることによって、前記振動体の振動を調整可能に設けられていることが好ましい。
この発明によれば、前記圧電素子の表面に印加する電圧の周波数を変化するのみで前記振動体の振動方向を変えることができるので、機械的な複雑な可変手段がなくても前記振動体の振動を変化させて被駆動体に与える駆動力の大きさや方向を調整することができ、簡単な構造で被駆動体の回転状態を変化させることが可能である。
【0011】
本発明では、前記圧電素子の表面には、矩形状の略対角方向に沿って駆動用電極が形成されていることが好ましい。
この発明によれば、前記圧電素子の表面に矩形状の略対角線方向に形成された駆動用電極に電圧を印加することで、この矩形状の略対角線方向に形成された電極に対応する前記圧電素子部分のみが振動し、電圧を印加しない圧電素子は振動運動を行わないため、前記振動体は全体として縦振動と屈曲振動との複合振動が発生する。この時、複合振動により前記駆動部は略楕円振動を行い、この略楕円運動の一部において被駆動体に駆動力を与える。
また、この略対角線方向と前記振動体の長手方向との中心線に対して線対称の方向に電圧を印加することで、楕円運動の向きが変化するので、電圧をかける前記駆動用電極を変えることで前記被駆動体に与える駆動方向を変化させることが可能となる。
【0012】
本発明では、前記圧電素子の表面には複数の電極が形成されており、これらの電極のうち一部が駆動用電極であり、残りのうち少なくとも一部の電極が変位検出電極であることが好ましい。
この発明によれば、前記圧電素子の表面の複数の電極のうち一部が変位検出電極となるので、前記振動体の振動の大きさが変位検出電極で検出されるようになり、この検出された振動の大きさを基にフィードバック制御により駆動用電極に印加する電圧を調整可能である。
【0013】
本発明では、前記圧電素子の長辺を1とすると、短辺は0.274以上に形成され、前記圧電素子の短辺には突起部が設けられ、前記圧電素子の長手方向に伸縮する縦振動と、前記圧電素子の平面中心に対して点対称に、前記縦振動に直交する方向に屈曲する屈曲振動との振動比は、前記縦振動の共振周波数に対する前記屈曲振動の共振周波数の比が、1.00より大きく、1.03以下となるように設定されていることが好ましい。
この発明によれば、縦振動および屈曲振動の共振周波数が互いに近接しているので、これらの共振周波数近傍で圧電素子を振動させると、縦振動および屈曲振動が同時に現れ、圧電アクチュエータの突起部及び駆動部は楕円軌道を描いて振動する。この楕円軌道によって駆動部は被駆動体を押圧して駆動することが可能となる。この時、圧電素子は、縦振動および屈曲振動のそれぞれの共振点付近で励振されるので、それぞれの振動振幅が大きくなる。従って、駆動部の楕円軌道の振幅も大きくなり、被駆動体を高効率で駆動可能である。
【0014】
ここで、突起部が設けられた圧電アクチュエータの短辺が0.274よりも小さい場合には、縦振動の共振周波数が屈曲振動の共振周波数よりも大きくなり、良好な楕円軌道を描くことができない。この時、縦振動の共振周波数に対する屈曲振動の共振周波数の比は1.00以下である。また、縦振動の共振周波数に対する屈曲振動の共振周波数の比が1.03以上の場合には、縦振動の共振点と屈曲振動の共振点が離れてしまい、両振動の振幅を同時に良好にすることができない。
【0015】
【発明の実施の形態】
〔第一実施形態〕
本発明の第一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1は第一実施形態における圧電アクチュエータを備えた装置の平面図、図2は圧電アクチュエータの全体斜視図、図3は圧電アクチュエータの平面図である。
図1、図2において、圧電アクチュエータ1は、薄板状の補強板2および補強板2の両面に接合された圧電素子3で構成された振動体10と、振動体10を支持する支持部23とを備えている。
【0016】
振動体10は、長手方向を有する積層体であり、長辺:短辺が7:1.98の縦横比となるように矩形状に形成されている。
振動体10の中央層に設けられる補強板2は、導電性を有し、所定の強度を有する材料、例えばステンレス鋼等から構成されている。補強板2の両短辺端部で互いに対角位置となる位置には、略半円状の一対の突起部22が形成されている。また一長辺側には後述する屈曲2次振動の腹に合わせて略半円状の複数(本実施形態では一対)の駆動部21が設けられ、駆動部21は回転可能に設置されている被駆動体としてのロータ4に対して2箇所で当接している。また、支持部23は、補強板2の駆動部21を有していない長辺の中心部に一体的に設けられている。支持部23には支持孔231が穿設され、この支持孔231に挿通された取付ねじ52で取付部材5に取り付けられている。この取付部材5は押圧ばね51を有し、取付部材5に支持部23を介して取り付けられる圧電アクチュエータ1をロータ4の方向に付勢させている。
圧電素子3の材質は、特に限定されず、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT(登録商標))、水晶、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等の各種のものを用いることができる。
【0017】
圧電素子3の表裏面にはニッケル、金等によるめっき、蒸着、スパッタ等の処理が施されて電極31が形成されている(表面のみ符号を付してある)。圧電素子3の表面の電極31には図示しない駆動用回路から配線が接続され、補強板2は電気的に接地されている。
圧電素子3は接着剤によって補強板2に接合されている。そして接着層では、補強板2と圧電素子3の裏面側の電極との互いの対向面は微視的な凹凸を有し、この凸部がランダムに接触することで、電極と補強板2とが導通している。
【0018】
図3はこの圧電アクチュエータ1の圧電素子3の電極31と補強板2との間に電圧を印加した時の突起部22の動きが示されている。電極31と補強板2との間に電圧を印加すると、圧電素子3は伸縮運動を始めるが、圧電素子3は矩形に形成されているので、長手方向への伸縮運動がより大きくなり、その結果長手方向への縦1次振動を励振する。
この時、矩形の対角位置に一対の突起部22が形成されているため、突起部22を有する角部では伸縮運動が抑制される。これにより、幅方向と平行となる圧電素子3の中心線に対して非対称に通常の伸縮運動をする箇所と伸縮運動が抑制される箇所とが現れ、矩形の中心点を節として面内方向に屈曲2次振動が励振される。図3の破線Aは屈曲2次振動の変位の大きさを表しており、変位が最大となる箇所が腹であり、この腹に対応した位置に突起部22が設けられている。
振動体10全体をみると、これらの縦1次振動と屈曲2次振動とが複合され、駆動部21は破線Bのような楕円運動を行う。この楕円運動の一部において、その向きと力とに応じた駆動力がロータ4に伝達されている。そして、駆動部21が楕円軌道を描くことで、ロータ4を送るときには駆動力が増し、もとの位置に復帰するときには、駆動部21がロータ4から離れるか、復帰する方向の力が減少するから、ロータ4の駆動を効率よく行えるのである。また、屈曲振動の腹に駆動部21を設けることにより、駆動部21の振幅および駆動力が大きくなり、高出力で安定してロータ4を駆動することが可能である。さらに、このような効果は、楕円軌道の正・逆の方向に因らず、いずれの方向でも同様に得られる。
【0019】
また、圧電素子3の寸法や、厚さなどは、圧電素子3に繰り返し電圧が印加された時に、縦振動と屈曲振動とが同時に現れるように適宜設定される。この時、縦振動の共振周波数と、屈曲振動の共振周波数とは互いに近接するように設定されていることが望ましく、縦振動の共振周波数に対する屈曲振動の共振周波数の比は、1.00より大きく、1.03以下であることが望ましい。また、圧電素子3の長辺と短辺との長さ比は、長辺を1とすると短辺が0.274以上であることが望ましい。
ここで、圧電素子3に印加される電圧の周波数は、縦振動の共振周波数と屈曲振動の共振周波数との間、より好ましくは反共振周波数と屈曲振動の共振周波数との間で両方の振動が良好に現れる周波数を適宜選択する。なお、圧電アクチュエータ1に印加される電圧の波形は特に限定されず、例えばサイン波、矩形波、台形波などが採用できる。
【0020】
図4は、圧電アクチュエータ1の電極31と補強板2と間に印加する電圧を変化させた時の駆動部21の運動を示した図である。
図4(A)は電極31に印加する電圧を調整して共振周波数を278.75kHzとした時の駆動部21の運動軌跡を示した図、図4(B)は共振周波数を280.75kHzにした時の駆動部21の運動軌跡を示した図、図4(C)は共振周波数を282.00kHzとした時の駆動部21の運動軌跡を示した図である。
図4(A)において、共振周波数を278.75kHzとした時、2つの駆動部21は図4中の左上に押し上げるような楕円運動を行うためロータ4に時計回りの駆動力を与えることができる。
図4(B)において、共振周波数を280.75kHzに変化させると、図4中で略上向きの楕円運動に変化する。また、この時一方の駆動部21は若干左上に押し上げるような形の楕円運動になるので、ロータ4には低速で時計回りの駆動力が突起部22から伝達される。また、共振周波数が278.75kHzの時に比べ、駆動部21ではロータ4側への付勢力が増すため、より大きな駆動力を得ることができる。
図4(C)において、共振周波数を282.00kHzにすると、駆動部21は図4中で右上向きの楕円運動に変化する。従ってロータ4は反時計回りの駆動力を得ることになり、回転方向が逆転する。
以上のように、第一実施形態の圧電アクチュエータでは、印加する電圧を変化させて共振周波数を変えることで、駆動部21の楕円運動の向きと力とを調整できる。
また二つの駆動部21の位相は180度異なるので、一方がロータ4に当接している時は、もう一方はロータ4から離れる状態になっており、交互にロータ4に当接することによって略連続的にロータ4に駆動力を与えている。
【0021】
このような第一実施形態の圧電アクチュエータでは、次のような効果が得られる。
(1)圧電アクチュエータ1においては、2個の駆動部21が屈曲2次振動の2箇所の腹に対応した位置に設けられているため、圧電アクチュエータ1つにつき2個の駆動部21でロータ4に駆動力が与えられ、駆動部21が1つの場合に比べて耐久性を良好にできる。また、駆動部が複数必要な装置においても、1つの圧電アクチュエータで複数の駆動部を有しているので、必要となる圧電アクチュエータの数が低減し、小型化及び薄型化を促進できる。
(2)圧電アクチュエータ1の振動モードは、縦1次振動、屈曲2次振動であるから、駆動部21の振幅を大きくでき、駆動力をより大きくできる。このため、ロータ4を停止させることなく定回転で駆動でき、駆動安定性を格段に向上させることができる。
(3)圧電アクチュエータ1は矩形状の対角位置に突起部22を設けているので、圧電素子3の表面の電極31と補強板2との間に電圧を印加した際、突起部22が存在する部分では突起部22の重さ等のために縦1次振動が抑制され、一方突起部22が存在しない部分では縦1次振動が励振されることになり、圧電アクチュエータ1全体では振動がアンバランスになり、幅方向に屈曲2次振動が発生する。従って、突起部22を圧電アクチュエータ1に設置することで縦1次振動と屈曲2次振動を発生させることができ、圧電素子3に複雑な電極を設ける必要がなく、振動体10を容易に製作できる。
【0022】
(4)電極31と補強板2との間に印加する電圧の周波数を調整することで、駆動部21の楕円運動の向きを変化させることができる。これにより、機械的な複雑な可変手段がなくてもロータ4に与える駆動力の大きさや方向を調整できるなど、簡単な構造でロータ4の回転状態を変化させることができ、逆回転も可能となる。
(5)二つの駆動部21の位相は180度異なり、一方がロータ4に当接している時は、もう一方はロータ4から離れる状態となるので、交互にロータ4に突起部22が当節することで略連続的にロータ4に駆動力を与えることができ、駆動部21が1つの時に比べて大きな駆動力を得ることができる。さらに、駆動部21を2個所に分割して略連続的にロータ4に駆動力を与えるので、ロータ4の回転速度が一定になりやすく、回転速度が一定であればこの回転速度を維持するために必要な駆動力は少なくて済み、駆動部21の磨耗を防ぐことができる。
(6)振動体10の長さ寸法比が長辺:短辺が7:1.98に形成されていることで、縦1次振動および屈曲2次振動の共振周波数が互いに近接し、これらの共振周波数近傍で圧電素子を振動させることで圧電素子は、縦1次振動および屈曲2次振動のそれぞれの共振点付近で励振されるので、それぞれの振動振幅が大きくなる。従って、駆動部の楕円軌道の振幅も大きくなり、被駆動体を高効率で駆動可能である。
【0023】
〔第二実施形態〕
次に本発明の第二実施形態を図5に基づいて説明する。なお、第一実施形態と同一および類似した構成要件については同符号で示し、ここでの説明を省略する。以下後述する第三実施形態についても同様である。
図5は第二実施形態に係る圧電アクチュエータの平面図である。
本実施形態では、圧電素子3の表面の電極31が長手方向に平行に3等分され、さらに分割された電極の両端側が幅方向と平行に2等分されている。これらの分割された電極31A〜31Eは互いに絶縁され、それぞれの電極31A〜31Eに図示しない駆動用回路からの配線が接続されている。
また、第二実施形態では、補強板2の矩形の両短辺に突起部22は形成されていない。
【0024】
これらの電極31A〜31Eは、矩形の対角方向に沿う電極、例えば図5中の電極31A,31C,31Eに電圧を印加することにより、縦振動が励振される箇所と励振されない箇所が長手方向の中心線に対して非対称に現れるため、振動体10全体としては縦1次振動と屈曲2次振動が同時に励振される。これらの縦1次振動と屈曲2次振動が複合されることにより駆動部21は楕円運動を描き、その楕円運動に応じた向きで駆動力をロータ4に伝達できる。
また、もう一方の対角方向の電極、すなわち電極31B,31C,31Dに電圧を印加すると、逆位相の屈曲2次振動が励振され、駆動部21の楕円運動の向きが逆向きとなる。
さらに、駆動用電極として使われない電極は変位検出電極として使用され、振動の大きさに応じて生じる電気信号を図示しない検出回路に送ることにより、圧電アクチュエータ1の振動の大きさが検出される。そして、この検出された振動の大きさに基づいたフィードバック制御により、駆動用電極に印加する電圧が調整されている。
【0025】
第二実施形態によれば、第一実施形態の(1)、(2)、(5)、(6)の効果に加え、次のような効果が得られる。
(7)圧電素子3の表面の電極31が長手方向に平行に3等分され、さらに分割された電極の両端側が幅方向と平行に2等分されているので、5つに分かれた電極31A〜31Eのうち振動体10の一対角線方向に位置する電極に電圧を印加することにより駆動部21を楕円運動させることができ、この楕円運動に応じた駆動力を得ることができる。また、異なる対角線方向の電極に切り替えて電圧を印加することにより、駆動部21の楕円運動を逆向きにでき、ロータ4を逆転させることができる。
(8)電圧を印加しない電極は変位検出電極として用いられているため、振動体10の振動の大きさを検出でき、この検出結果に基づくフィードバック制御により電極に印加する電圧を調整でき、最適な条件で駆動できる。
【0026】
〔第三実施形態〕
次に本発明の第三実施形態について図6を用いて説明する。
第三実施形態は前述した第二実施形態の圧電アクチュエータ1をピンアクチュエータとして用いたものである。図6は本実施形態における圧電アクチュエータの平面図を示している。
図6において、第三実施形態の圧電アクチュエータ1は、回転可能に設けられたローラ41に当接された棒状のピン6に駆動力を与えるように構成されている。
【0027】
ローラ41はピン6を挟んで圧電アクチュエータ1と反対側に1つ設けられ、ピン6を支持している。
ピン6は、圧電アクチュエータ1の駆動部21から駆動力を得ることで軸方向へ往復自在に運動できるように設けられている。また、ピン6は圧電アクチュエータ1に設けられている2箇所の駆動部21と、駆動部21の反対側に設けられるローラ41との3箇所で支持されている。圧電アクチュエータ1の長手方向はピン6の軸方向と同一方向に設けられている。
【0028】
圧電アクチュエータ1の電極に電圧を印加することで圧電アクチュエータ1は楕円運動し、これによりピン6は駆動力を得て楕円運動の向きに応じた方向に移動する。つまり、電極31は5分割されているので、第二実施形態で述べたように駆動部21の楕円運動の回転方向を変化させることで、ピン6が軸方向の両方向に移動する。
【0029】
このような第三実施形態では第一実施形態の(1)、(2)、(5)、(6)の効果に加えて次のような効果が得られる。
(9)駆動部21が圧電アクチュエータ1の長辺側に2つ設けられているので、これらの駆動部21でピン6の2箇所を支持することができ、ローラ41はピン6を挟んで駆動部21の反対側に1つ設けるのみでよく、これによりピンアクチュエータの小型化を促進でき、また部材点数を低減できる。
【0030】
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、第一、第二、第三実施形態において振動体10の振動は縦1次振動と屈曲2次振動との複合振動としたが、各振動の振動モードが何次であるかは任意である。
また、この時の突起部の位置は、屈曲振動の腹にあわせて設けられればよく、2個に限らない。例えば、振動体が屈曲4次振動の複合振動するばあいには、屈曲4次振動の腹の位置にあわせて2つないし4つ設けることができるなど、屈曲振動が何次モードであるかを勘案して、任意に複数個設けられればよい。
【0031】
第二、第三実施形態において、圧電素子3には、長手方向と平行に3等分され、その両端側が短辺方向と平行に2等分された電極31A〜31Eが形成されていたが、これに限らない。例えば図7(A)〜(C)に示すような分割方法がある。図7(A)は、圧電素子3の表面電極を短辺方向と平行に3分割し、その両端側を長手方向と平行に2等分する分割方法を示している。図7(B)は、圧電素子3の表面電極を矩形の短辺の中点と、その短辺に隣り合う長辺の中点とを結び、中央にひし形が描かれるように分割する分割方法を示している。図7(C)は、表面電極を短辺方向と平行に4分割し、内側の2つの電極をさらに長手方向と平行にそれぞれ2等分する分割方法を示している。
これらの例では図7中に示した電極L,Nに電圧を印加することで縦振動と屈曲振動が励振され、これらの振動の複合振動により駆動部21は楕円運動する。また電極M,Nに電圧を印加することで逆回転の楕円運動をし、被駆動体に逆向きの駆動力を与える。すなわち、電極の分割方法は任意であり、電圧を印加することで縦振動を屈曲振動の複合振動が得られればよい。
【0032】
第一、第二、第三実施形態において、駆動部21は補強板2の一長辺で屈曲2次振動の腹の位置に対応して2箇所に設けられ、一つのロータ4を駆動するとしたが、これに限らない。例えば、図8(A)(B)に示すように、支持部23Aが振動体10の略中心に設けられ、駆動部21は一長辺で屈曲振動の腹の位置に1箇所、他方の長辺で屈曲振動の腹の位置に1箇所設けられているものでもよい。具体的に図8(A)は、振動体10の長手方向片側寄りに駆動部21を有する構造であり、図8(B)は、支持部23Aに対して線対称となる位置に一対の駆動部21が設けられる構造となっている。これらの構造では、それぞれの駆動部21に1つのロータを当接させることで、1つの圧電アクチュエータ1につき2つのロータ4を駆動させることができる。
また、図8(C)に示すように、一長辺側に1つの駆動部21を有し、他長辺側に2つの駆動部21を有する構造であってもよい。この場合、2つの駆動部21が設けられた長辺にはこれらの駆動部21によって駆動される1つのロータ4を、1つの駆動部21が設けられた長辺にはこの駆動部21によってのみ駆動されるロータ4を配置することで、2つのロータ4を駆動することが可能である。また、この圧電アクチュエータ1では、各駆動部21にそれぞれ1つのロータ4を当接させ、1つの圧電アクチュエータ1につき合計3つのロータ4を駆動させることも可能である。
さらに、駆動部21は両長辺の屈曲振動の各腹の位置に対応してそれぞれ設けられていてもよい。この場合、図8(D)に示すように、それぞれの駆動部21で1つずつのロータ4を駆動させる構造や、(E)で示すように2つの駆動部21で1つのロータ4を駆動させる構造が可能である。これらの変形例では、場合によってはロータ4を駆動部21側に付勢させることで、複数のロータ4を駆動させる。
以上のように駆動部は、屈曲振動の腹の位置に対応して複数設けられていればよく、こうすることで1つの圧電アクチュエータで複数のロータを駆動させることが可能である。すなわち、本発明は、1つの圧電アクチュエータで複数の被駆動体を駆動することにより、部品点数の減少および装置全体の小型化を促進することを他の目的としている。
【0033】
第一、第二、第三実施形態において、振動体10をロータ4またはピン6に付勢させているが、これに限らない。例えば、第一、第二実施形態では振動体10を固定し、ロータ4を振動体10側に付勢してもよく、第三実施形態では、振動体10を固定し、ピン6を振動体10側に付勢してもよい。
【0034】
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の駆動部が屈曲振動の複数の腹に対応した位置に取り付けられているため、1つの圧電アクチュエータにつき複数の駆動部で被駆動体に駆動力が与えられるようになり、駆動部が1つの場合に比べて耐久性を良好にできる。さらに、駆動部の数だけ圧電アクチュエータが必要となる従来とは違い、1つの圧電アクチュエータで複数の駆動部を有しているので、必要となる圧電アクチュエータの数を低減でき、小型化及び薄型化を促進できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態における圧電アクチュエータを備えた装置の平面図。
【図2】第一実施形態における圧電アクチュエータの全体斜視図。
【図3】第一実施形態における圧電アクチュエータの平面図。
【図4】(A)は電極に印加する電圧を調整して共振周波数を278.75kHzとした時の駆動部の運動を示した図、(B)は共振周波数を280.75kHzにした時の駆動部の運動を示した図、(C)は共振周波数を282.00kHzとした時の駆動部の運動を示した図。
【図5】第二実施形態における圧電アクチュエータの平面図。
【図6】第三実施形態におけるピンアクチュエータの平面図。
【図7】第二実施形態の圧電アクチュエータの変形例を示した図。
【図8】(A)は、振動体の長手方向片側寄りに駆動部を有する構造の変形例の平面図、(B)は振動体の略中心に対して線対称となる位置に一対の駆動部が設けられる構造の変形例の平面図、(C)は一長辺側に1つの駆動部を有し、他長辺側に2つの駆動部を有する構造の変形例の平面図、(D)は各駆動部が1つずつの被駆動体を駆動させる構造の変形例の平面図、(E)は2つの駆動部で1つの被駆動体を駆動させる構造の変形例の平面図。
【符号の説明】
1…圧電アクチュエータ、10…振動体21…駆動部、22…突起部、3…圧電素子、31,31A,31B,31C,31D,31E…電極[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a piezoelectric actuator using a piezoelectric effect of a piezoelectric element.
[0002]
[Background Art]
A piezoelectric actuator using the piezoelectric effect of a piezoelectric element has excellent energy conversion efficiency and responsiveness from electrical energy to mechanical energy, and can easily obtain a low-speed, high-torque driving force. Therefore, piezoelectric actuators have attracted much attention in recent years as motive power in place of a DC motor unit having a speed reduction mechanism.
[0003]
As a conventional piezoelectric actuator, there is one in which a vibrating body is fixed on the upper surface of a disk-shaped piezoelectric element, and a rotor is driven by the vibration of the vibrating body (for example, Patent Document 1). Also, a piezoelectric actuator that divides the surface electrode of a thin piezoelectric element into five parts and applies a two-system voltage to vibrate the piezoelectric element to apply a driving force to a driven body (for example, Patent Document 2), There is a piezoelectric actuator that drives the same driven body with the piezoelectric element (for example, Patent Document 3). In any case, the piezoelectric actuator obtains a driving force by utilizing the piezoelectric effect of the piezoelectric element.
[0004]
[Patent Document 1]
JP 2000-308376 A
[Patent Document 2]
Japanese Patent No. 2722211
[Patent Document 3]
Japanese Patent No. 2980541
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
A major difference between the piezoelectric actuator and the DC motor unit is that the piezoelectric actuator can achieve a high deceleration high torque without using a speed reduction mechanism, and the size and thickness can be reduced by the amount that the speed reduction mechanism is unnecessary.
However,
In
In
[0006]
An object of the present invention is to provide a piezoelectric actuator having sufficient durability and capable of realizing size reduction and thickness reduction.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The piezoelectric actuator of the present invention includes a vibrating body having a rectangular thin plate-shaped piezoelectric element having a longitudinal direction, and a driving unit that is in contact with a driven body, and the vibrating body includes longitudinal vibration and bending vibration. A piezoelectric actuator that vibrates in an in-plane direction with a combined vibration of the piezoelectric actuator and the piezoelectric actuator, wherein a plurality of the driving units are provided and provided at positions corresponding to antinodes of the bending vibration.
However, the respective vibration modes of the longitudinal vibration and the bending vibration here are arbitrary, and may be of any order.
According to the present invention, since the plurality of driving units are provided at positions corresponding to each antinode of the bending vibration, the driving force is applied to the driven body by the plurality of driving units for one piezoelectric actuator. The durability is better than in the case of a single part. Furthermore, unlike the conventional case where the number of piezoelectric actuators is required by the number of driving units, one piezoelectric actuator has a plurality of driving units, so the number of necessary piezoelectric actuators is reduced, and the size and thickness are reduced. Is promoted.
[0008]
In the present invention, it is preferable that the longitudinal vibration is a primary mode, and the bending vibration is a secondary mode.
According to the present invention, since the longitudinal vibration is in the primary mode and the bending vibration is in the secondary mode, the vibration of the driving unit is maximized, and a large driving force can be obtained.
[0009]
In the present invention, it is preferable that the vibrator is provided with a pair of protrusions at diagonal positions in a rectangular shape.
According to the present invention, since the protrusion is provided at a rectangular diagonal position of the piezoelectric actuator of the vibrator, the portion where the protrusion exists when a voltage is applied to the piezoelectric element of the vibrator is provided. In this case, the vertical vibration is suppressed due to the weight of the protrusion, etc., while the vertical vibration is excited in the portion where the protrusion does not exist, and the vibration becomes unbalanced in the entire vibrating body, and the bending vibration occurs in the width direction. . Therefore, longitudinal vibration and bending vibration can be generated by installing the protrusion on the vibrator, and there is no need to provide a complicated electrode on the piezoelectric element.
[0010]
In the present invention, it is preferable that the vibration of the vibrating body is adjustable by changing the frequency of a voltage applied to the surface of the piezoelectric element.
According to the present invention, since the vibration direction of the vibrating body can be changed only by changing the frequency of the voltage applied to the surface of the piezoelectric element, the vibrating body can be changed without any complicated mechanical variable means. The magnitude and direction of the driving force applied to the driven body can be adjusted by changing the vibration, and the rotation state of the driven body can be changed with a simple structure.
[0011]
In the present invention, it is preferable that a driving electrode is formed on a surface of the piezoelectric element along a substantially diagonal direction of a rectangular shape.
According to the present invention, by applying a voltage to the drive electrode formed in the substantially diagonal direction of the rectangular shape on the surface of the piezoelectric element, the piezoelectric element corresponding to the electrode formed in the substantially diagonal direction of the rectangular shape is applied. Since only the element portion vibrates and the piezoelectric element to which no voltage is applied does not perform a vibrating motion, the vibrating body as a whole generates a composite vibration of a longitudinal vibration and a bending vibration. At this time, the driving unit performs substantially elliptical vibration due to the composite vibration, and applies a driving force to the driven body in a part of the substantially elliptical motion.
Further, by applying a voltage in a direction symmetrical with respect to the center line between the substantially diagonal direction and the longitudinal direction of the vibrating body, the direction of the elliptical motion changes, so that the driving electrode to which the voltage is applied is changed. This makes it possible to change the driving direction given to the driven body.
[0012]
In the present invention, a plurality of electrodes are formed on the surface of the piezoelectric element, some of these electrodes are driving electrodes, and at least some of the remaining electrodes are displacement detection electrodes. preferable.
According to the present invention, since a part of the plurality of electrodes on the surface of the piezoelectric element serves as a displacement detection electrode, the magnitude of vibration of the vibrating body is detected by the displacement detection electrode, and this detection is performed. The voltage applied to the driving electrode can be adjusted by feedback control based on the magnitude of the vibration.
[0013]
In the present invention, assuming that the long side of the piezoelectric element is 1, the short side is formed to be 0.274 or more, and a protrusion is provided on the short side of the piezoelectric element, and the vertical side expands and contracts in the longitudinal direction of the piezoelectric element. The vibration ratio between the vibration and the bending vibration that bends in a direction orthogonal to the longitudinal vibration in a point symmetry with respect to the plane center of the piezoelectric element is a ratio of the resonance frequency of the bending vibration to the resonance frequency of the longitudinal vibration. , 1.00 and 1.03 or less.
According to the present invention, since the resonance frequencies of the longitudinal vibration and the bending vibration are close to each other, when the piezoelectric element is vibrated near these resonance frequencies, the longitudinal vibration and the bending vibration simultaneously appear, and the protrusion of the piezoelectric actuator and The drive unit vibrates in an elliptical orbit. With this elliptical trajectory, the driving unit can press and drive the driven body. At this time, since the piezoelectric element is excited near the respective resonance points of the longitudinal vibration and the bending vibration, the respective vibration amplitudes become large. Therefore, the amplitude of the elliptical trajectory of the driving section also increases, and the driven body can be driven with high efficiency.
[0014]
Here, when the short side of the piezoelectric actuator provided with the protrusion is smaller than 0.274, the resonance frequency of the longitudinal vibration becomes higher than the resonance frequency of the bending vibration, and a good elliptical orbit cannot be drawn. . At this time, the ratio of the resonance frequency of the bending vibration to the resonance frequency of the longitudinal vibration is 1.00 or less. When the ratio of the resonance frequency of the bending vibration to the resonance frequency of the longitudinal vibration is 1.03 or more, the resonance point of the longitudinal vibration is separated from the resonance point of the bending vibration, and the amplitudes of both vibrations are simultaneously improved. I can't.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(First embodiment)
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is a plan view of an apparatus having a piezoelectric actuator according to the first embodiment, FIG. 2 is an overall perspective view of the piezoelectric actuator, and FIG. 3 is a plan view of the piezoelectric actuator.
1 and 2, a
[0016]
The vibrating
The reinforcing
The material of the
[0017]
The
[0018]
FIG. 3 shows the movement of the
At this time, since the pair of
When the entire vibrating
[0019]
The dimensions, thickness, and the like of the
Here, the frequency of the voltage applied to the
[0020]
FIG. 4 is a diagram illustrating the movement of the
FIG. 4 (A) is a diagram showing a locus of movement of the
In FIG. 4A, when the resonance frequency is set to 278.75 kHz, the two driving
In FIG. 4B, when the resonance frequency is changed to 280.75 kHz, the motion changes to an almost upward elliptical motion in FIG. At this time, one of the driving
In FIG. 4C, when the resonance frequency is set to 282.00 kHz, the driving
As described above, in the piezoelectric actuator according to the first embodiment, the direction and force of the elliptical motion of the
Also, since the phases of the two
[0021]
In the piezoelectric actuator according to the first embodiment, the following effects can be obtained.
(1) In the
(2) Since the vibration modes of the
(3) Since the
[0022]
(4) The direction of the elliptical motion of the driving
(5) The phases of the two
(6) Since the length dimension ratio of the vibrating
[0023]
(Second embodiment)
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. Note that components that are the same as or similar to those of the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted. The same applies to a third embodiment described below.
FIG. 5 is a plan view of the piezoelectric actuator according to the second embodiment.
In the present embodiment, the
Further, in the second embodiment, the
[0024]
These
When a voltage is applied to the other diagonal electrode, that is, the electrodes 31B, 31C, and 31D, the bending secondary vibration of the opposite phase is excited, and the direction of the elliptical motion of the driving
Further, the electrode not used as the driving electrode is used as a displacement detection electrode, and the magnitude of vibration of the
[0025]
According to the second embodiment, the following effects are obtained in addition to the effects (1), (2), (5), and (6) of the first embodiment.
(7) The
(8) Since the electrode to which no voltage is applied is used as the displacement detection electrode, the magnitude of the vibration of the vibrating
[0026]
(Third embodiment)
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
The third embodiment uses the
In FIG. 6, the
[0027]
One
The pin 6 is provided so as to be able to reciprocate in the axial direction by obtaining a driving force from the driving
[0028]
When a voltage is applied to the electrodes of the
[0029]
In the third embodiment, the following effects can be obtained in addition to the effects (1), (2), (5), and (6) of the first embodiment.
(9) Since the two
[0030]
It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiments, but includes modifications and improvements as long as the objects of the present invention can be achieved.
For example, in the first, second, and third embodiments, the vibration of the vibrating
Further, the position of the projection at this time may be provided in accordance with the antinode of the bending vibration, and is not limited to two. For example, when the vibrating body performs a composite vibration of the fourth-order bending vibration, it is possible to provide two to four in accordance with the position of the antinode of the fourth-order bending vibration. In consideration of the above, it is sufficient that a plurality of them are arbitrarily provided.
[0031]
In the second and third embodiments, the
In these examples, a longitudinal vibration and a bending vibration are excited by applying a voltage to the electrodes L and N shown in FIG. 7, and the driving
[0032]
In the first, second, and third embodiments, the
Further, as shown in FIG. 8C, a structure having one
Further, the
As described above, it is sufficient that a plurality of drive units are provided corresponding to the positions of antinodes of the bending vibration. In this manner, a plurality of rotors can be driven by one piezoelectric actuator. That is, another object of the present invention is to drive a plurality of driven members by one piezoelectric actuator, thereby promoting a reduction in the number of components and a reduction in the size of the entire device.
[0033]
In the first, second, and third embodiments, the vibrating
[0034]
The best configuration and method for carrying out the present invention have been disclosed in the above description, but the present invention is not limited to this. That is, the present invention has been particularly shown and described with particular reference to particular embodiments, but may be modified in form and form without departing from the spirit and scope of the invention. Those skilled in the art can make various modifications in terms of material, quantity, and other detailed configurations.
Therefore, the description of the shapes, materials, and the like disclosed above is merely an example for facilitating the understanding of the present invention, and does not limit the present invention. The description by the name of the member excluding some or all of the limitations such as is included in the present invention.
[0035]
【The invention's effect】
According to the present invention, since a plurality of driving units are mounted at positions corresponding to a plurality of antinodes of bending vibration, a driving force is applied to a driven body by a plurality of driving units for one piezoelectric actuator. In addition, the durability can be improved as compared with the case where there is one driving unit. Furthermore, unlike the conventional case where the number of piezoelectric actuators is required as many as the number of drive units, one piezoelectric actuator has a plurality of drive units, so the number of required piezoelectric actuators can be reduced, and the size and thickness can be reduced. The effect is that it can be promoted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of an apparatus including a piezoelectric actuator according to a first embodiment.
FIG. 2 is an overall perspective view of a piezoelectric actuator according to the first embodiment.
FIG. 3 is a plan view of the piezoelectric actuator according to the first embodiment.
FIG. 4 (A) is a diagram showing the movement of a driving unit when the resonance frequency is set to 278.75 kHz by adjusting the voltage applied to the electrodes, and FIG. 4 (B) is a diagram showing the case where the resonance frequency is set to 280.75 kHz. The figure which showed the movement of the drive part, (C) The figure which showed the movement of the drive part when the resonance frequency was set to 282.00 kHz.
FIG. 5 is a plan view of a piezoelectric actuator according to a second embodiment.
FIG. 6 is a plan view of a pin actuator according to a third embodiment.
FIG. 7 is a view showing a modified example of the piezoelectric actuator of the second embodiment.
FIG. 8A is a plan view of a modified example of a structure having a driving unit near one side in the longitudinal direction of the vibrating body, and FIG. 8B is a diagram illustrating a pair of driving units at positions that are line-symmetric with respect to substantially the center of the vibrating body. (C) is a plan view of a modified example of a structure in which one part is provided, and (C) is a plan view of a modified example of a structure having one driving part on one long side and two driving parts on the other long side. () Is a plan view of a modification of a structure in which each driving unit drives one driven body, and (E) is a plan view of a modification of a structure in which two driving units drive one driven body.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記駆動部は複数あり、かつ前記屈曲振動の腹に対応した位置に設けられていることを特徴とする圧電アクチュエータ。A rectangular thin plate-shaped piezoelectric element having a longitudinal direction, and a vibrating body having a driving unit that is in contact with the driven body, the vibrating body is a composite vibration of longitudinal vibration and bending vibration, and A piezoelectric actuator that vibrates in an in-plane direction,
A piezoelectric actuator, wherein a plurality of the driving units are provided at positions corresponding to antinodes of the bending vibration.
前記縦振動は1次モードであり、前記屈曲振動は2次モードであることを特徴とする圧電アクチュエータ。The piezoelectric actuator according to claim 1,
The piezoelectric actuator is characterized in that the longitudinal vibration is in a first mode and the bending vibration is in a second mode.
前記振動体には矩形状の対角位置に一対の突起部が設けられていることを特徴とする圧電アクチュエータ。The piezoelectric actuator according to claim 1 or 2,
A piezoelectric actuator, wherein the vibrator is provided with a pair of protrusions at diagonal positions in a rectangular shape.
前記圧電素子の表面に印加する電圧の周波数を変化させることによって、前記振動体の振動を調整可能に設けられていることを特徴とする圧電アクチュエータ。The piezoelectric actuator according to any one of claims 1 to 3,
A piezoelectric actuator, wherein the vibration of the vibrating body is adjustable by changing the frequency of a voltage applied to the surface of the piezoelectric element.
前記圧電素子の表面には、矩形状の略対角方向に沿って駆動用電極が形成されていることを特徴とする圧電アクチュエータ。The piezoelectric actuator according to any one of claims 1 to 4,
A piezoelectric actuator, wherein a driving electrode is formed on a surface of the piezoelectric element along a substantially diagonal direction of a rectangular shape.
前記圧電素子の表面には複数の電極が形成されており、これらの電極のうち一部が駆動用電極であり、残りのうち少なくとも一部の電極が変位検出電極であることを特徴とする圧電アクチュエータ。The piezoelectric actuator according to any one of claims 1 to 5,
A plurality of electrodes are formed on the surface of the piezoelectric element, some of these electrodes are driving electrodes, and at least some of the remaining electrodes are displacement detection electrodes. Actuator.
前記圧電素子の長辺を1とすると、短辺は0.274以上に形成され、前記圧電素子の短辺には突起部が設けられ、前記圧電素子の長手方向に伸縮する縦振動と、前記圧電素子の平面中心に対して点対称に、前記縦振動に直交する方向に屈曲する屈曲振動との振動比は、前記縦振動の共振周波数に対する前記屈曲振動の共振周波数の比が、1.00より大きく、1.03以下となるように設定されていることを特徴とする圧電アクチュエータ。The piezoelectric actuator according to any one of claims 1 to 6,
Assuming that the long side of the piezoelectric element is 1, the short side is formed to be 0.274 or more, a protrusion is provided on the short side of the piezoelectric element, and the longitudinal vibration that expands and contracts in the longitudinal direction of the piezoelectric element; The vibration ratio between the bending vibration and the bending vibration bending in a direction orthogonal to the longitudinal vibration in a point symmetry with respect to the plane center of the piezoelectric element is such that the ratio of the resonance frequency of the bending vibration to the resonance frequency of the longitudinal vibration is 1.00. A piezoelectric actuator characterized by being set to be larger and 1.03 or less.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003097059A JP2004304963A (en) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | Piezoelectric actuator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003097059A JP2004304963A (en) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | Piezoelectric actuator |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004304963A true JP2004304963A (en) | 2004-10-28 |
Family
ID=33408949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003097059A Withdrawn JP2004304963A (en) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | Piezoelectric actuator |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004304963A (en) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7683523B2 (en) | 2007-03-15 | 2010-03-23 | Panasonic Corporation | Ultrasonic actuator |
US7701115B2 (en) | 2007-05-01 | 2010-04-20 | Panasonic Corporation | Drive unit |
US7737604B2 (en) | 2007-03-16 | 2010-06-15 | Panasonic Corporation | Ultrasonic actuator |
US7911112B2 (en) | 2005-12-15 | 2011-03-22 | Panasonic Corporation | Ultrasonic actuator |
US8179020B2 (en) | 2007-06-14 | 2012-05-15 | Panasonic Corporation | Vibratory actuator and drive device using the same |
US8237331B2 (en) | 2007-06-14 | 2012-08-07 | Panasonic Corporation | Vibratory actuator and drive unit including the same |
CN110601597A (en) * | 2019-09-24 | 2019-12-20 | 太原科技大学 | Bimodal compound inchworm ultrasonic motor |
US11233465B2 (en) | 2018-10-30 | 2022-01-25 | Seiko Epson Corporation | Piezoelectric drive device, robot, and printer |
-
2003
- 2003-03-31 JP JP2003097059A patent/JP2004304963A/en not_active Withdrawn
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7911112B2 (en) | 2005-12-15 | 2011-03-22 | Panasonic Corporation | Ultrasonic actuator |
US7683523B2 (en) | 2007-03-15 | 2010-03-23 | Panasonic Corporation | Ultrasonic actuator |
US7923899B2 (en) | 2007-03-15 | 2011-04-12 | Panasonic Corporation | Ultrasonic actuator |
US7737604B2 (en) | 2007-03-16 | 2010-06-15 | Panasonic Corporation | Ultrasonic actuator |
US7701115B2 (en) | 2007-05-01 | 2010-04-20 | Panasonic Corporation | Drive unit |
US7898146B2 (en) | 2007-05-01 | 2011-03-01 | Panasonic Corporation | Drive unit |
US8179020B2 (en) | 2007-06-14 | 2012-05-15 | Panasonic Corporation | Vibratory actuator and drive device using the same |
US8237331B2 (en) | 2007-06-14 | 2012-08-07 | Panasonic Corporation | Vibratory actuator and drive unit including the same |
US11233465B2 (en) | 2018-10-30 | 2022-01-25 | Seiko Epson Corporation | Piezoelectric drive device, robot, and printer |
CN110601597A (en) * | 2019-09-24 | 2019-12-20 | 太原科技大学 | Bimodal compound inchworm ultrasonic motor |
CN110601597B (en) * | 2019-09-24 | 2022-07-15 | 太原科技大学 | Bimodal compound inchworm ultrasonic motor |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2690907B2 (en) | Composite piezoelectric motor | |
JP2004304887A (en) | Oscillatory drive unit | |
CN111464070A (en) | Linear ultrasonic motor stator and electric excitation method thereof | |
JP4452275B2 (en) | Piezoelectric mechanical drive | |
JP2006149180A (en) | Flat-type piezoelectric ultrasonic motor | |
JP2006094591A (en) | Ultrasonic motor and its operation method | |
JP2004304963A (en) | Piezoelectric actuator | |
JP2004159403A (en) | Piezoelectric actuator | |
JP4918122B2 (en) | Ultrasonic motor and electronic device with ultrasonic motor | |
JP2000295876A (en) | Vibrator actuator | |
KR101225008B1 (en) | Piezoelectric vibrator of ultrasonic motor | |
JPH0947048A (en) | Oscillator for ultrasonic actuator | |
JPH11346487A (en) | Oscillation wave unit and oscillation wave driver | |
JPH0732613B2 (en) | Ultrasonic oscillator and drive device having this oscillator | |
JPH05137359A (en) | Ultrasonic vibrator and ultrasonic driving apparatus | |
JP3118252B2 (en) | Ultrasonic vibrating device and method, and driving device and method using the same | |
JP3632562B2 (en) | Piezoelectric actuators, watches and portable devices | |
JPH08182351A (en) | Ultrasonic actuator | |
JP4676395B2 (en) | Piezoelectric vibrator and ultrasonic motor having the same | |
JPH05316756A (en) | Ultrasonic oscillator and driver employing thereof | |
JP2971971B2 (en) | Ultrasonic actuator | |
JPS60162487A (en) | Piezoelectric driving device | |
JP4388273B2 (en) | Ultrasonic motor and electronic device with ultrasonic motor | |
JP2538033B2 (en) | Planar ultrasonic actuator | |
JP2874174B2 (en) | Ultrasonic transducer and ultrasonic motor |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060606 |