JP2004355714A - 記録媒体ドライブ装置、記録媒体ドライブ用プログラム、記憶媒体及び記録媒体ドライブ方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報の記録又は再生に際して情報記録媒体1の各記録層21,22,23を仮想的に単層の独立した記録媒体と見做して扱うことにより、記録層21,22,23の選択動作以外は、単層の情報記録媒体を扱う場合のルールをそのまま適用することができ、各記録層21,22,23の取り扱いが極めて容易かつ単純となるようにした。その一例として、各記録層21,22,23毎に複数の論理ドライブ装置2a,2b,2cが仮想的に存在しているものと見做し、これらの論理ドライブ装置2a,2b,2cを選択することにより、チェンジャ的な使い方を可能とした。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録媒体、例えば光ディスク(CD−ROM/CD−R/CD−RW・DVD−ROM/R/RW/RAM・DVD+RW/+R)、光磁気ディスク(MO・MD)、磁気ディスク(HD,FD)等のうち、主にコンピュータシステムやレコーダ等の各種環境下で、複数の記録層を持つ情報記録媒体に対して情報の記録又は再生を行う記録媒体ドライブ装置、記録媒体ドライブ用プログラム、そのプログラムを記憶する記憶媒体、及び、記録媒体ドライブ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、磁気テープなどではアナログ的に記録層を変えて記録する方法があったが、光ディスクなどでも複数の記録層を持つものが現れてきた。例えば、再生専用であるDVD−ROMディスクには第1層のみの単層構造の光ディスク(DVD5)、第2層を持った多層構造の光ディスク(DVD9)が規定されている。さらには、これらの両面版(DVD10,DVD18)もある。ところが、現在、記録型DVDはDVD5互換相当であって、多層記録の規定はない。第2層を持ったDVD9は第1層のみのDVD5と全く異なった光ディスクではなく、殆ど同じなので再生にも問題が少ない。ここに、容量が単純に2倍にならないのは、記録密度を若干下げて各記録層間の相互干渉を抑えるためである。このように複数の記録層を持つ媒体の容量は記録層一層当りの記録量の整数倍になるとは限らない。また、記録方法も全く同じようできるとは限らないし、複数の記録層の特徴を活かす方法も考えられる。この点、現在のところ、多層記録方法については物理的には色々な研究がなされているが、論理的な記録方法についての出願例、提案例は少ない。
【0003】
一例を挙げれば、特許文献1の「多層ディスク記録再生方法及び装置」によれば、一時的なデータの蓄積に使うバッファメモリを2系統用意し、一方は読み出し専用、一方は記録専用とすることで見掛け上、同時に読み書きできるようにした提案がなされている。
【0004】
特許文献2の「情報記録媒体およびその情報記録装置」によれば、ビデオ記録で自動的に1層目から2層目に記録していく装置例が示されている。
【0005】
特許文献3の「多層光学式記録媒体、及びその記録方法並びに記録装置」によれば、書き換え可能な記録媒体で、記録に先立ってダミーの記録を行う媒体について提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平09−063190号公報
【特許文献2】
特開平09−259527号公報
【特許文献3】
特開2001−331938公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
複数の記録媒体(磁気ディスク)をセットにしたハードディスク(HD)であっても、単一の装置として見做されるものは、単一のボリューム空間を持つことができる。このボリューム空間はリニアにアドレスされており、記録媒体の物理的な空間を意識せずに扱うことができる。
【0008】
一方、これまでに存在している2層DVD−ROMは、記録層別に各々独立しているわけではなく、単一のボリューム空間をなすように決められている。この結果、このような複数の記録層へ記録、複数の記録層からの再生を行う際、例えば、
どのような順番で、どの記録層から記録又は再生を行うか
全ての記録を終えずに、途中で記録を中断した状態は許可するか
未記録領域と既記録領域との混在した状態は許可するか
混在があるとしたら何箇所で可能か、また、各層の各々に混在も可能か
といった問題が発生する。
【0009】
これらをどのように扱うかについては、様々な方法が考えられるが、どのような方法を取るにしても、取り扱いは複雑化することが予想され、記録途中の記録媒体においては、互換性の低下が懸念される。
【0010】
本発明の目的は、複数の記録層を有する情報記録媒体に対する情報の記録又は再生動作に際して、各記録層の取り扱いを極めて容易化かつ単純化することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数の記録層を有する情報記録媒体に対して情報の記録又は再生が可能な記録媒体ドライブ装置において、情報の記録又は再生に際して前記情報記録媒体の各記録層を仮想的に単層の独立した記録媒体と見做して扱う仮想独立化処理手段を備える。
【0012】
従って、複数の記録層を有する情報記録媒体に関して、各記録層を仮想的に単層の独立した記録媒体として見做して扱うことにより、記録層の選択動作以外は、単層の情報記録媒体を扱う場合のルールをそのまま適用することができ、各記録層の取り扱いが極めて容易かつ単純となる。即ち、単層の記録媒体と見倣す取り扱いであれば、既存の記録媒体ドライブ装置の延長として扱うことができ、特別な付加装置等も不要であり、当該ドライブ装置自身のコストないしは開発コストを低く抑え得る上に、ユーザにとっても取り扱いを理解しやすいものとなる。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の記録媒体ドライブ装置において、前記仮想独立化処理手段は、前記情報記録媒体の各記録層毎に独立させた論理構造を割り当てる論理構造割り当て手段と、前記情報記録媒体の各記録層毎に仮想的に割り当てられてホスト側からのコマンドに従い選択される複数の論理ドライブ装置と、からなる。
【0014】
従って、記録層毎に複数の論理ドライブ装置が仮想的に存在しているものと見做し、これらの論理ドライブ装置を選択することにより、オートチェンジャ的な使い方となり、請求項1記載の発明を容易に実現することができる。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の記録媒体ドライブ装置において、前記仮想独立化処理手段は、前記情報記録媒体の各記録層毎に独立させた論理構造を割り当てる論理構造割り当て手段と、ホスト側からのコマンドに従い単一の当該記録媒体ドライブ装置に対して各記録層の仮想的な入れ替えを行う仮想的入れ替え手段と、からなる。
【0016】
従って、単一の記録媒体ドライブ装置であっても、取り扱う記録層を仮想的に入れ替えることにより、オートチェンジャ的な使い方となり、請求項1記載の発明を容易に実現することができる。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の記録媒体ドライブ装置において、各記録層毎に独立させて割り当てる前記論理構造は、各記録層毎に独立して存在する論理アドレス空間に従うものである。
【0018】
従って、各々の記録層毎に独立して存在する論理アドレス空間に従い、各記録層単位で単層の独立した記録媒体と見做した記録又は再生処理を確実かつ容易に行わせることができる。ここに、論理アドレスは、情報記録媒体に予め記録されておりドライブ装置などで後から変更することができない物理アドレスの場合と異なり、当該物理アドレスを参照して求められるもので記録時に記録され、そのドライブ装置によってある程度自由に設定することができるので、融通性の高いものとなる。
【0019】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか一記載の記録媒体ドライブ装置において、前記仮想独立化処理手段を有効にするか無効にするかをホスト側からのコマンド指定により切換え設定する設定手段を備える。
【0020】
従って、ユーザによっては、或いは、情報記録媒体の種類等によっては、各記録層を独立した記録媒体と見做して扱うのに適さない場合もあるが、このような場合には仮想独立化処理手段を無効となるように設定することにより、従来通りに振舞わせることができる。
【0021】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の記録媒体ドライブ装置において、前記設定手段は、前記コマンド指定による設定内容を不揮発的に保存する。
【0022】
従って、ユーザによっては仮想独立化処理手段を有効にするか無効にするかを固定的として取り扱いたい場合もあるが、その設定内容を不揮発的に保存することにより、簡単に対処できる。
【0023】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか一記載の記録媒体ドライブ装置において、装填された情報記録媒体の記録方式を判別する判別手段と、当該情報記録媒体が複数の記録層を有する情報記録媒体であっても既存の記録方式により記録された媒体であると判別された場合には前記仮想独立化処理手段を無効にする自動無効化手段と、を備える。
【0024】
従って、複数の記録層を有する情報記録媒体であっても、複数の記録層に亘って連続して記録されており、元々各記録層を独立した記録媒体と見做して扱うのに適さない場合もあるが、このような場合には、当該情報記録媒体の記録方式によりこれを判別し、自動的に仮想独立化処理手段を無効にすることにより、適正に対処できる。
【0025】
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか一記載の記録媒体ドライブ装置において、記録終了命令に従い情報記録媒体の各記録層の論理構造を連続させて単層化させる独立論理構造無効化手段を備える。
【0026】
従って、仮想独立化処理手段に従い各記録層単位で記録等を行った後でも、最終的に当該情報記録媒体に対する記録を終了させる際には各記録層の論理構造を連続させて単層化させる、即ち、複数の記録層に亘って連続して記録された記録済み媒体とすることにより、以後の再生動作においては、既存の情報記録媒体との互換性を持たせることができる。
【0027】
請求項9記載の発明は、請求項1ないし8の何れか一記載の記録媒体ドライブ装置において、ホスト側からの操作対象となる記録層に対するコマンドがそれ以外の他の記録層に対して矛盾する場合には当該コマンドに対してエラー処理とする矛盾コマンド規制手段を備える。
【0028】
従って、論理的な扱い上、各記録層を仮想的に独立した記録媒体とするが、物理構造上は各記録層を個別に取り出したりすることができないので、記録層間では矛盾するコマンドがなされることもあるが、このようなケースではエラー処理とすることにより、適正に対処できる。
【0029】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の記録媒体ドライブ装置において、当該コマンドが媒体取り出しコマンドであり、前記矛盾コマンド規制手段は、全ての記録層に関して取り出し可能状態の場合にのみエラー処理とせずに当該コマンドに従い媒体取り出しを許可する。
【0030】
従って、請求項9記載の発明を実現する上で、媒体取り出しコマンドの場合が典型例となるが、全ての記録層に関して取り出し可能状態の場合のみ取り出し可能とすることにより、記録途中の記録層がある場合に当該情報記録媒体を取り出してしまうような不具合を確実に回避することができる。
【0031】
請求項11記載の発明は、請求項1ないし10の何れか一記載の記録媒体ドライブ装置において、前記情報記録媒体が、複数の記録層を有する光情報記録媒体である。
【0032】
従って、光情報記録媒体を対象とする場合に請求項1ないし10の何れか一記載の発明を好適に適用することができる。
【0033】
これらの請求項1ないし11記載の発明の作用・効果は、請求項12ないし22記載の発明の記録媒体ドライブ用プログラム、請求項23記載の発明の記憶媒体、又は、請求項24記載の発明の記録媒体ドライブ方法によっても奏することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態の記録媒体ドライブ装置は、光ディスク(光情報記録媒体)1を情報記録媒体とする光ディスクドライブ装置への適用例を示す。図1は、このような光ディスクドライブ装置2の概略構成例を示すブロック図であり、例えば、外部インターフェース3を通じてホストとしてのホストコンピュータ4に接続された使用例を示している。
【0035】
光ディスクドライブ装置2内には、光ディスク1を回転させるスピンドルモータ5や、光ディスク1の記録面にレーザ光を集光照射させ、かつ、その反射光を取り込む光ピックアップ6が設けられている。また、スピンドルモータ5の回転動作を制御する回転制御系7や、光ピックアップ6を光ディスク1の半径方向にシーク移動させる粗動モータ8の動作を制御する粗動モータ制御系9や、光ピックアップ6の対物レンズ用サーボ系等の微小動作を制御するピックアップ制御系10や、光ピックアップ6に対する記録動作や再生動作を制御するための信号処理系11が設けられている。
【0036】
また、外部インターフェース3を通じてホストコンピュータ4に接続されて、制御系7,9,10、処理系11等を介して当該光ディスクドライブ装置2全体の制御を受け持つCPUを含むマイクロコンピュータ(コンピュータ)構成のコントローラ12が設けられている。このコントローラ12には、不揮発性メモリ13やバッファメモリ14が接続されている。
【0037】
ここに、再生動作において、光ディスク1から光ピックアップ6、信号処理系11により読み出されたデータはバッファメモリ14に蓄えられ、コントローラ12、外部インターフェース3を介してホストコンピュータ4に転送される。一方、記録動作においては、ホストコンピュータ4から転送されたデータを、外部インターフェース3、コントローラ12を介してバッファメモリ14に一旦蓄え、信号処理系11、光ピックアップ6の半導体レーザの駆動を制御しそのレーザ光を光ディスク1に照射させることにより行う。
【0038】
コントローラ12は、レジスタなど少量だが高速のメモリを含み、定型デジタル処理であるバッファメモリ操作やデジタル信号処理を高速に行う。不揮発メモリ13は、電源が切られても各種の設定を保持し、制御プログラム自身や各種媒体に対する制御パラメータなど、長期記憶しなければならないデータが配置される。本実施の形態では、当該不揮発メモリ13が記憶媒体として機能し、かつ、この不揮発メモリ13にコントローラ12中のCPUにより解読可能な記録媒体ドライブ用プログラムが制御プログラム中の一つとして格納されている。ホストコンピュータ4とは外部インターフェース3を介して通信する。PC向けには、ATA/ATAPIインターフェースになることが多いが、SCSI,USB,IEEE1394,IEEE802,Serial ATA等でも可能である。
【0039】
通信はホストコンピュータ4から命令データ列(コマンド)を発行し、光ディスクドライブ装置2がそれに応答することで行う。このコマンドを介して記録動作や再生するモードを変えたり、実際に再生や記録を行う層・場所・サイズなどの指示を行うことができる。異なる記録層に対して操作をするときは、光ピックアップ6でのフォーカス動作が必要であるので、リニアなアドレス指示であっても記録層の切り替えタイミングは明確である。基本的にはこのような光ディスクドライブ装置2上で、本実施の形態は実施される。
【0040】
図2は、本実施の形態の光ディスクドライブ装置2により記録又は再生が可能な多層構造の光ディスク1を例示する模式図である。
【0041】
この光ディスク1は図2(a)に示すようにディスク円盤状に形成されたものである。その断面積層構造は、図2(b)に模式的に示すように、複数、例えば3層の記録層(Layer0,1,2)21,22,23を有し、各々の記録層21,22,23間には保護層24が介在されている。また、最表層にはカバー層25が設けられている。各記録層21,22,23はライトワンス型(追記型:一度だけ記録できる)、書換え型の何れでも構わないが、記録機能を担うために更に複数の細かい層に分かれることもある。同一記録面には2層又はそれ以上の記録層がある。このような場合、光ピックアップ6から遠い場所にある記録層に記録信号(レーザ光)を当てるには、光ピックアップ6から近い所の記録層を通過することになる。
【0042】
また、図2に示すような3層の記録層(Layer0,1,2)21,22,23の場合の物理アドレス構成例を図3に示す。図示例は、PTP(パラレルトラックパス)型の例を示し、各記録層(Layer0,1,2)21,22,23とも、内周側にリードイン領域(Lin Area)、外周側にリードアウト領域(Lout Area)、これらの間にデータ領域(Data Area)を有し、物理アドレスは内周側から外周側に向けて順に割り当てられ、かつ、各記録層(Layer0,1,2)21,22,23毎に順に加算されて連続するように割り当てられている。なお、OTP(オポジットトラックパス)型の場合には、第1の記録層(Layer0)21のリードアウト領域(Lout Area)に代えて中間領域(Mid Area)が記録され、そのまま第2の記録層(Layer1)22の内周側に向けて折り返される形のアドレス設定となる。
【0043】
ここに、本実施の形態では、このような複数の記録層(Layer0,1,2)21,22,23を有する光ディスク1に対して当該光ディスクドライブ装置2は、記録又は再生に際して、各記録層(Layer0,1,2)21,22,23を仮想的に単層の独立した記録媒体と見做して扱う仮想独立化処理手段の機能を持たせたものであり、ホストコンピュータ4からのコマンド指定を受けてコントローラ12内のCPUにより当該機能の設定が可能とされている。
【0044】
このような仮想独立化処理手段の機能例について、その概略を図4及び図5を参照して説明する。図4はその一例を示すもので、例えば図2に示したような3つの記録層(Layer0,1,2)21,22,23を持つ光ディスク1が当該光ディスクドライブ装置2に挿入セットされた場合には、各記録層(Layer0,1,2)21,22,23毎に仮想的に割り当てられた3つの論理ドライブ装置(Logic Unit0,1,2)2a,2b,2cが存在する扱いとすることで、ホストコンピュータ4側からはこれらの論理ドライブ装置(Logic Unit0,1,2)2a,2b,2cにアクセスすることにより、各記録層(Layer0,1,2)21,22,23に独立してアクセスすることが可能とされている。論理ドライブ装置の数は記録層の数に応じて増減する。
【0045】
この場合のホストコンピュータ4側からのアクセスコマンドには、LUN(Logic Unit Number)というフィールドがあるので、これを利用することにより、どの論理ドライブ装置(Logic Unit0,1,2)2a,2b,2cに対するコマンドであるかは識別できる。ここに、3つの記録層(Layer0,1,2)21,22,23を持つ光ディスク1の物理アドレスは、図4中に示すように連続した一連のアドレスが割り当てられており、各記録層(Layer0,1,2)21,22,23単位で考えると本来はユニークなアドレス設定とされているが、仮想独立化処理手段の機能設定に従い各記録層(Layer0,1,2)21,22,23を独立した記録媒体として扱う場合には、各記録層(Layer0,1,2)21,22,23が単層媒体と同じ扱いとなるので、当該光ディスクドライブ装置2内でアドレス変換を行うことで、各記録層(Layer0,1,2)21,22,23毎に連続せず独立させた論理アドレス構造が割り当てられている。この例では、記録層(Layer1,2)22,23の論理アドレス構造が記録層(Layer0)21の論理アドレス構造と同じになる扱いとされている(論理構造割り当て手段又は機能)。これにより、後述する例のように、各記録層(Layer0,1,2)21,22,23に対して任意にアクセスして記録又は再生動作を行わせることができる。
【0046】
図5はその他例を示すもので、例えば図2に示したような3つの記録層(Layer0,1,2)21,22,23を持つ光ディスク1が当該光ディスクドライブ装置2に挿入セットされた場合には、ドライブ装置としては本来の当該光ディスクドライブ装置2単体の扱い(Unit0)であるが、各記録層(Layer0,1,2)21,22,23を仮想的に単層の記録媒体21a,22a,23aとして扱い、ホストコンピュータ4側からのアクセスコマンドに従い該光ディスクドライブ装置2がアクセス(ロード)する記録媒体21a,22a,23aを仮想的に入れ替えることにより、各記録層(Layer0,1,2)21,22,23に独立してアクセスすることが可能とされている(仮想的入れ替え手段又は機能)。記録媒体21a,22a,23a,…の数は記録層の数に応じて増減する。また、各記録層毎に独立させた論理構造(論理アドレス構造)の割り当ては、図4の場合と同様である。この場合の仮想的な記録層の入れ替えには、例えば、Load/Unloadコマンドを利用した仮想的な入れ替えにより、操作対象となる記録層を選ぶようにすればよい。これにより、いわゆるオートチェンジャー的動作が可能となり、後述する例のように、各記録層(Layer0,1,2)21,22,23に対して任意にアクセスして記録又は再生動作を行わせることができる。
【0047】
ここで、コントローラ12内のCPUにより実行される仮想独立化処理手段を有効にするか無効にするかを切換え設定する設定手段又は機能について、図6に示す概略フローチャートを参照して説明する。この処理は機能設定モードとして実行され、ホストコンピュータ4側から当該仮想独立化処理手段の機能を有効にするための機能設定コマンドの指定があれば(ステップS1のY)、当該機能設定コマンドを受付けて、不揮発メモリ13に格納し(S2)、当該機能を有効にする設定処理を行う(例えば、フラグを立てる)(S3)。一方、当該機能設定コマンドの指定がなければ(S1のN)、当該機能を無効として従来方式(各記録層(Layer0,1,2)21,22,23を連続した記録媒体として扱う)に設定する(S4)。
【0048】
このような仮想独立化処理手段の機能を有効にするか無効にするかの設定状況下で、当該光ディスクドライブ装置2に媒体(光ディスク)が挿入された場合にコントローラ12中のCPUにより実行される処理制御例を図7に示す概略フローチャートを参照して説明する。
【0049】
まず、媒体挿入が検知されないときは(S11のN)、何もしないが、媒体挿入が検知されると(S11のY)、媒体の判別を行う(S12)。この媒体の判別処理は周知の技術を用いて行われるので、その詳細は省略する。媒体種類の判別の結果、未記録媒体であれば(S13)、何もできないのでメディア種類の設定程度で終了する(S14)。単層の記録済み媒体であれば(S15)、従来通りの種類別・状態別に応じたアクセス設定を行う(S16)。多層記録媒体であれば、その記録層の数と種類を決定する(S17)。そして、前述した仮想独立化処理手段の機能が有効であるか無効であるかを判断する(S18)。仮想独立化処理手段の機能が有効設定されていれば(S18のY)、各記録層を仮想的に単層の独立した記録媒体と見做して扱うモードへの切換え設定を行い、各記録層毎に独立したアクセスを可能にするための論理構造を割り当て設定する(S19;論理構造割り当て手段又は機能)。ここに、本実施の形態の場合、仮想独立化処理手段の機能の有効設定は不揮発メモリ13に保存設定されているので、電源を切った後でも有効である。
【0050】
一方、仮想独立化処理手段の機能が有効設定されていなければ(S18のN)、単層の場合と同様に取り扱う従来通りの媒体種類別・状態別に応じたアクセス設定を行う(S16)。
【0051】
ところで、複数の記録層を有する光ディスク1であっても、例えば、DVD−Videoなどの既存のフォーマットに従った2層ROMの場合であれば、元々単層媒体と同様に扱うようになっているため、単層媒体と同じ扱い方が都合が良い。即ち、このような媒体の場合には従来通りの制御でよいので、ステップS18のチェックにおいて機能が有効であっても、装填された媒体の記録方式を判別し(S20;判別手段又は機能)、その記録方式がDVD−Videoなどの既存のフォーマットに従った2層ROMの場合であれば(S21のY)、単層の場合と同様に取り扱う従来通りの媒体種類別・状態別に応じたアクセス設定を行わせることで(S16)、仮想独立化処理手段の機能を無効としてもよい(自動無効化手段又は機能)。
【0052】
なお、識別できない媒体の場合には(S22)、未知の媒体となり、エラーとして処理される(S23)。
【0053】
また、図4に例示した態様の場合において、論理構造の割り当て設定(S19)後に実行されるアクセス動作制御例を図8に示す概略フローチャートを参照して説明する。この処理は、ホストコンピュータ4側からアクセスコマンドが入力された場合に実行される処理制御例であり(S31のY)、当該コマンド中に含まれるLUNフィールドがLU0であれば(S32のY)、論理ドライブ装置(Logic Unit0)2aを選択して記録層(Layer0)21にアクセスし、割り当てられたその論理アドレスに従い記録又は再生動作を実行させる(S33,S34)。同様に、当該コマンド中に含まれるLUNフィールドがLU1であれば(S32のN,S35のY)、論理ドライブ装置(Logic Unit1)2bを選択して記録層(Layer1)22にアクセスし、割り当てられたその論理アドレスに従い記録又は再生動作を実行させる(S36,S37)。さらに、当該コマンド中に含まれるLUNフィールドがLU2であれば(S32のN,S35のN)、論理ドライブ装置(Logic Unit2)2cを選択して記録層(Layer2)23にアクセスし、割り当てられたその論理アドレスに従い記録又は再生動作を実行させる(S38,S39)。
【0054】
一方、図5に例示した態様の場合において、論理構造の割り当て設定(S19)後に実行されるアクセス動作制御例を図9に示す概略フローチャートを参照して説明する。この処理は、ホストコンピュータ4側からアクセスコマンドが入力された場合に実行される処理制御例であり(S31のY)、当該コマンド中に含まれるロード対象となる記録層がLayer0であれば(S32′のY)、当該記録層を記録媒体として入れ替えて記録層(Layer0)21にアクセスし、割り当てられたその論理アドレスに従い記録又は再生動作を実行させる(S33,S34)。同様に、当該コマンド中に含まれるロード対象となる記録層がLayer1であれば(S32′のN,S35′のY)、当該記録層を記録媒体として入れ替えて記録層(Layer1)22にアクセスし、割り当てられたその論理アドレスに従い記録又は再生動作を実行させる(S36,S37)。さらに、当該コマンド中に含まれるロード対象となる記録層がLayer2であれば(S32′のN,S35′のN)、当該記録層を記録媒体として入れ替えて記録層(Layer2)23にアクセスし、割り当てられたその論理アドレスに従い記録又は再生動作を実行させる(S38,S39)。
【0055】
ところで、図4方式又は図5方式を問わず、本実施の形態の方式を用いた場合の記録処理例(ファイル形式)を図10に示す模式図を参照して説明する。ここでは、図示及び説明を簡略化するため、2層構造の光ディスク1の例とする。まず、図10(a)は既存の従来方式により情報が記録された2層構造の光ディスク1′の例を示している。この場合、論理アドレス空間(LBA)は1層;0〜N、2層;N+1〜2Nで示す如く連続して設定されており、1層、2層の記録層毎に独立しているわけではない。そして、通常、ファイルシステム毎に必ず最初に読み出すことが定められている場所であるアンカーポイントを読み出し、このアンカーポイント情報によりボリューム情報やファイルシステムの位置を知る。このようなファイルシステムには、各々のデータファイルがどの位置にどの程度の長さで存在しているかを示す情報が記録されているため、このファイルシステムの内容を読み出すことにより実際のファイルの中身を確定することができる。図示例では、1層中のファイルシステムにより、1層、2層の全てのデータファイルA〜Fは管理されている。ちなみに、アンカーポイントやファイルシステムは複数箇所に存在しているケースもある。
【0056】
これに対して、図10(b)は本実施の形態方式により情報が記録された2層構造の光ディスク1の例を示している。この場合、論理アドレス空間(LBA)は1層;0〜N、2層;0〜Nで示す如く、連続しておらず、仮想的に独立して存在するように設定されている。そして、アンカーポイントやファイルシステムも各々の記録層毎に独立して設定されており、各々の記録層毎にファイル情報が管理されている。図示例では、1層中のファイルシステムにより1層中のデータファイルA,B、2層中のファイルシステムにより2層中のデータファイルD,Eが管理されている様子を示している。これにより、1層、2層の記録層を各々独立した単層構造の記録媒体として自由に扱うことができる。
【0057】
ところで、本実施の形態の光ディスクドライブ装置2において、以後、データの追加記録等の必要がなくなり、ホストコンピュータ4側から全記録層に対する記録終了(クローズ)コマンドがあった場合の処理制御例を図11に示す概略フローチャートを参照して説明する。コマンド待ちループにおいて(S41)、トラック/セッションクローズコマンドがあり(S42)、それが全記録層のクローズ指示であれば(S43のY)、未クローズの記録層がなくなるまで(S44のY)、各記録層に対してクローズセッション処理を実行する(S45)。全記録層のクローズ指示でなければ(S43のN)、その他のクローズ処理を実行する(S46)。
【0058】
ここに、記録層をクローズするには、ダミーデータ等を利用してデータ領域を連続させ、リードイン領域、リードアウト領域(最終の記録層でないときはミドル領域)を付加し、これを全記録層に対して行うことで、各記録層の論理アドレス構造を連続させて単層化させる。この操作で、光ディスク1に対する記録が固定され、二度と変更は加えられなくなる。従って、ステップS43のY,S44,S45の処理が独立論理構造無効化手段又は機能として実行される。
【0059】
図10(b)に示した記録例の場合で説明すると、全記録層クローズ処理は例えば図10(c)のように実行される。即ち、記録終了後には、図10(c)に示すように、論理アドレス構造が1層から2層に連続する状態に変換処理され、かつ、2層のファイルシステムに代えて1層のファイルシステム中に2層のファイル情報も追加するように書換え更新され、かつ、2層中のアンカーポイントが消去(書換え型光ディスクの場合)、又は、参照しないように無視される(追記型光ディスクの場合)。即ち、図10(a)に示した従来の既存方式とほぼ同様となる。
【0060】
このように記録終了した光ディスク1の場合であれば、再度当該光ディスクドライブ装置2に装填された場合、図7に示したフローチャート中のステップS21の判断において、複数(2層)の記録層を持つ光ディスクであっても記録層毎に独立して扱うのに適さないものと判定され(S21のN)、従来通りの扱い、即ち、互換性を持たせることができる。
【0061】
また、本実施の形態の場合、記録層単位で独立した記録媒体として扱えるものの、あくまで仮想的なものであり、物理的には1つの光ディスク1中に存在して記録層単位で個別に取り出す(イジェクト)ことはできないので、ホストコンピュータ4側から或る記録層に対するコマンドが発せられた場合、他の記録層に対しては矛盾する場合も生じ得る。このような場合に対する対処法を図12に示す概略フローチャートを参照して説明する。ちなみに、ホストコンピュータ4から入力されるコマンドには様々な機能があり、図12に示す例ではそれらの機能を全てカバーしているわけではない。
【0062】
まず、コマンド待ちループ状態において(S41)、ホストコンピュータ4側からの媒体取り出し禁止/許可(Prevent/Allow Medium Removal)コマンドに従い(S51)、各記録層に対する禁止(Prevent)状態を保持する。即ち、多層記録媒体であって前述したような仮想独立化処理手段の機能が有効になっていれば(S52のY)、対象となる記録層を記憶し(S53)、当該機能が有効になっていなければ(S52のN)、単層扱いとして光ディスク全体を対象として、Prevent bitがONであれぱ、媒体取り出し禁止とし(S54,S55)、Prevent bitがOFFであれぱ、媒体取り出し許可とし(S54,S56)て設定する。
【0063】
このような状況下でのコマンド待ちループ状態において(S41)、ホストコンピュータ4側から媒体取り出しコマンド(Start/Stop Unitコマンド)が入力された場合、多層記録媒体であって前述したような仮想独立化処理手段の機能が有効になっていれば(S62のY)、全記録層のPreventを確認し(S63)、当該機能が有効になっていなければ(S62のN)、単層扱いとして光ディスク全体を対象として、全記録層のPreventがOFF(取り出し許可)となっているかを判定する(S64)。全記録層のPreventがOFF(取り出し許可)となっていなければ(S64のN)、当該取り出しコマンドは他の記録層に対しては矛盾するコマンドであるとしてエラー処理とし(S65)、当該記録媒体の取り出しを禁止させる。全記録層のPreventがOFF(取り出し許可)となっていれば(S64のY)、当該コマンドに従い光ディスク1のイジェクト動作を実行させる(S66)。即ち、光ディスク1を取り出したい時には、全ての記録層に対して媒体取り出し禁止命令を解除し(媒体取り出し許可に設定)、その上で、媒体取り出しコマンドを発行させればよい。これらのステップS64,S65,S66の処理が矛盾コマンド規制手段又は機能として実行される。これにより、例えば或る記録層に対する記録動作中に他の記録層対象に媒体取り出しコマンドが発せられるようなことがあっても、矛盾するコマンドとしてエラー処理され、媒体取り出しが禁止されるので、記録動作中に排出動作を実行してしまうような不都合を生ずることはない。
【0064】
なお、本実施の形態では、記録媒体ドライブ装置として、光ディスク1を情報記録媒体とする光ディスクドライブ装置2への適用例で説明したが、このような適用例に限らず、複数の記録層を有する情報記録媒体及びその媒体に適したドライブ装置に同様に適用することができる。
【0065】
また、光ディスクドライブ装置2に対してホストとしてホストコンピュータ(OC)4が接続された構成例への適用例で説明したが、ホストとしては、このような適用例に限らず、例えば光ディスクドライブ装置2を一体に有するDVDレコーダ等についても同様に適用することができる。
【0066】
【発明の効果】
請求項1,12,23,24記載の発明によれば、複数の記録層を有する情報記録媒体に関して、各記録層を仮想的に単層の独立した記録媒体として見做して扱うことにより、記録層の選択動作以外は、単層の情報記録媒体を扱う場合のルールをそのまま適用することができ、各記録層の取り扱いを極めて容易化かつ単純化することができる。即ち、単層の記録媒体と見倣す取り扱いであれば、既存の記録媒体ドライブ装置の延長として扱うことができ、特別な付加装置等も不要であり、当該ドライブ装置自身のコストないしは開発コストを低く抑え得る上に、ユーザにとっても取り扱いを理解しやすいものとすることができる。
【0067】
請求項2,13記載の発明によれば、記録層毎に複数の論理ドライブ装置が仮想的に存在しているものと見做し、これらの論理ドライブ装置を選択することにより、オートチェンジャ的な使い方となり、請求項1,12記載の発明を容易に実現することができる。
【0068】
請求項3,14記載の発明によれば、単一の記録媒体ドライブ装置であっても、取り扱う記録層を仮想的に入れ替えることにより、オートチェンジャ的な使い方となり、請求項1,12記載の発明を容易に実現することができる。
【0069】
請求項4,15記載の発明によれば、各々の記録層毎に独立して存在する論理アドレス空間に従い、各記録層単位で単層の独立した記録媒体と見做した記録又は再生処理を確実かつ容易に行わせることができる。
【0070】
請求項5,16記載の発明によれば、ユーザによっては、或いは、情報記録媒体の種類等によっては、各記録層を独立した記録媒体と見做して扱うのに適さない場合もあるが、このような場合には仮想独立化処理手段を無効となるように設定することにより、従来通りに振舞わせることができる。
【0071】
請求項6,17記載の発明によれば、ユーザによっては仮想独立化処理手段又はその機能を有効にするか無効にするかを固定的として取り扱いたい場合もあるが、その設定内容を不揮発的に保存することにより、簡単に対処することができる。
【0072】
請求項7,18記載の発明によれば、複数の記録層を有する情報記録媒体であっても、複数の記録層に亘って連続して記録されており、元々各記録層を独立した記録媒体と見做して扱うのに適さない場合もあるが、このような場合には、当該情報記録媒体の記録方式によりこれを判別し、自動的に仮想独立化処理手段又はその機能を無効にすることにより、適正に対処することができる。
【0073】
請求項8,19記載の発明によれば、仮想独立化処理手段又はその機能に従い各記録層単位で記録等を行った後でも、最終的に当該情報記録媒体に対する記録を終了させる際には各記録層の論理構造を連続させて単層化させる、即ち、複数の記録層に亘って連続して記録された記録済み媒体とすることにより、以後の再生動作においては、既存の情報記録媒体との互換性を持たせることができる。
【0074】
請求項9,20記載の発明によれば、論理的な扱い上、各記録層を仮想的に独立した記録媒体とするが、物理構造上は各記録層を個別に取り出したりすることができないので、記録層間では矛盾するコマンドがなされることもあるが、このようなケースではエラー処理とすることにより、適正に対処することができる。
【0075】
請求項10,21記載の発明によれば、請求項9,20記載の発明を実現する上で、媒体取り出しコマンドの場合が典型例となるが、全ての記録層に関して取り出し可能状態の場合のみ取り出し可能とすることにより、記録途中の記録層がある場合に当該情報記録媒体を取り出してしまうような不具合を確実に回避することができる。
【0076】
請求項11,22記載の発明によれば、光情報記録媒体を対象とする場合に請求項1ないし10,2ないし21の何れか一記載の発明を好適に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す光ディスクドライブ装置の概略構成例のブロック図である。
【図2】光ディスクを示し、(a)は概略外観図、(b)は積層断面構造の模式図である。
【図3】その物理アドレス構造例を示す説明図である。
【図4】論理ドライブ装置方式の例を示す模式図である。
【図5】入れ替え方式の例を示す模式図である。
【図6】本実施の形態特有の機能設定処理例を示す概略フローチャートである。
【図7】媒体挿入時の処理制御例を示す概略フローチャートである。
【図8】図4方式の場合のアクセス動作例を示す概略フローチャートである。
【図9】図5方式の場合のアクセス動作例を示す概略フローチャートである。
【図10】本実施の形態特有の記録例を従来方式と対比して示す模式図である。
【図11】全記録層クローズ時の処理制御例を示す概略フローチャートである。
【図12】矛盾するコマンド等に対する処理制御例を示す概略フローチャートである。
【符号の説明】
1 光情報記録媒体、情報記録媒体
2a〜2c 論理ドライブ装置
4 ホスト
21〜23 記録層
21a〜23a 記録媒体
Claims (24)
- 複数の記録層を有する情報記録媒体に対して情報の記録又は再生が可能な記録媒体ドライブ装置において、
情報の記録又は再生に際して前記情報記録媒体の各記録層を仮想的に単層の独立した記録媒体と見做して扱う仮想独立化処理手段を備えることを特徴とする記録媒体ドライブ装置。 - 前記仮想独立化処理手段は、
前記情報記録媒体の各記録層毎に独立させた論理構造を割り当てる論理構造割り当て手段と、
前記情報記録媒体の各記録層毎に仮想的に割り当てられてホスト側からのコマンドに従い選択される複数の論理ドライブ装置と、
からなることを特徴とする請求項1記載の記録媒体ドライブ装置。 - 前記仮想独立化処理手段は、
前記情報記録媒体の各記録層毎に独立させた論理構造を割り当てる論理構造割り当て手段と、
ホスト側からのコマンドに従い単一の当該記録媒体ドライブ装置に対して各記録層の仮想的な入れ替えを行う仮想的入れ替え手段と、
からなることを特徴とする請求項1記載の記録媒体ドライブ装置。 - 各記録層毎に独立させて割り当てる前記論理構造は、各記録層毎に独立して存在する論理アドレス空間に従うものである、ことを特徴とする請求項2又は3記載の記録媒体ドライブ装置。
- 前記仮想独立化処理手段を有効にするか無効にするかをホスト側からのコマンド指定により切換え設定する設定手段を備える、ことを特徴とする請求項1ないし4の何れか一記載の記録媒体ドライブ装置。
- 前記設定手段は、前記コマンド指定による設定内容を不揮発的に保存する、ことを特徴とする請求項5記載の記録媒体ドライブ装置。
- 装填された情報記録媒体の記録方式を判別する判別手段と、
当該情報記録媒体が複数の記録層を有する情報記録媒体であっても既存の記録方式により記録された媒体であると判別された場合には前記仮想独立化処理手段を無効にする自動無効化手段と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし6の何れか一記載の記録媒体ドライブ装置。 - 記録終了命令に従い情報記録媒体の各記録層の論理構造を連続させて単層化させる独立論理構造無効化手段を備えることを特徴とする請求項1ないし7の何れか一記載の記録媒体ドライブ装置。
- ホスト側からの操作対象となる記録層に対するコマンドがそれ以外の他の記録層に対して矛盾する場合には当該コマンドに対してエラー処理とする矛盾コマンド規制手段を備えることを特徴とする請求項1ないし8の何れか一記載の記録媒体ドライブ装置。
- 当該コマンドが媒体取り出しコマンドであり、前記矛盾コマンド規制手段は、全ての記録層に関して取り出し可能状態の場合にのみエラー処理とせずに当該コマンドに従い媒体取り出しを許可する、ことを特徴とする請求項9記載の記録媒体ドライブ装置。
- 前記情報記録媒体が、複数の記録層を有する光情報記録媒体である、ことを特徴とする請求項1ないし10の何れか一記載の記録媒体ドライブ装置。
- 複数の記録層を有する情報記録媒体に対して情報の記録又は再生が可能な記録媒体ドライブ装置が備えるコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、
情報の記録又は再生に際して前記情報記録媒体の各記録層を仮想的に単層の独立した記録媒体と見做して扱う仮想独立化処理機能を実行させることを特徴とする記録媒体ドライブ用プログラム。 - 前記仮想独立化処理手機能は、
前記情報記録媒体の各記録層毎に独立させた論理構造を割り当てる論理構造割り当て機能と、
前記情報記録媒体の各記録層毎に仮想的に割り当てられてホスト側からのコマンドに従い選択される複数の論理ドライブ機能と、
からなることを特徴とする請求項12記載の記録媒体ドライブ用プログラム。 - 前記仮想独立化処理機能は、
前記情報記録媒体の各記録層毎に独立させた論理構造を割り当てる論理構造割り当て機能と、
ホスト側からのコマンドに従い単一の前記記録媒体ドライブ装置に対して各記録層の仮想的な入れ替えを行う仮想的入れ替え機能と、
からなることを特徴とする請求項12記載の記録媒体ドライブ用プログラム。 - 各記録層毎に独立させて割り当てる前記論理構造は、各記録層毎に独立して存在する論理アドレス空間に従うものである、ことを特徴とする請求項13又は14記載の記録媒体ドライブ用プログラム。
- 前記仮想独立化機能を有効にするか無効にするかをホスト側からのコマンド指定により切換え設定する設定機能を前記コンピュータに実行させる、ことを特徴とする請求項12ないし15の何れか一記載の記録媒体ドライブ用プログラム。
- 前記設定機能は、前記コマンド指定による設定内容を不揮発的に保存する、ことを特徴とする請求項16記載の記録媒体ドライブ用プログラム。
- 装填された情報記録媒体の記録方式を判別する判別機能と、
当該情報記録媒体が複数の記録層を有する情報記録媒体であっても既存の記録方式により記録された媒体であると判別された場合には前記仮想独立化機能を無効にする自動無効化機能と、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項16又は17記載の記録媒体ドライブ用プログラム。 - 記録終了命令に従い情報記録媒体の各記録層の論理構造を連続させて単層化させる独立論理構造無効化機能を前記コンピュータに実行させる、ことを特徴とする請求項12ないし18の何れか一記載の記録媒体ドライブ用プログラム。
- ホスト側からの操作対象となる記録層に対するコマンドがそれ以外の他の記録層に対して矛盾する場合には当該コマンドに対してエラー処理とする矛盾コマンド規制機能を前記コンピュータに実行させる、ことを特徴とする請求項12ないし19の何れか一記載の記録媒体ドライブ用プログラム。
- 当該コマンドが媒体取り出しコマンドであり、前記矛盾コマンド規制機能は、全ての記録層に関して取り出し可能状態の場合にのみエラー処理とせずに当該コマンドに従い媒体取り出しを許可する、ことを特徴とする請求項20記載の記録媒体ドライブ用プログラム。
- 前記情報記録媒体が、複数の記録層を有する光情報記録媒体である、ことを特徴とする請求項12ないし21の何れか一記載の記録媒体ドライブ用プログラム。
- 請求項12ないし22の何れか一記載の記録媒体ドライブ用プログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
- 複数の記録層を有する情報記録媒体に対して情報の記録又は再生が可能な記録媒体ドライブ装置に用いられる記録媒体ドライブ方法において、
情報の記録又は再生に際して前記情報記録媒体の各記録層を仮想的に単層の独立した記録媒体と見做して扱うようにしたことを特徴とする記録媒体ドライブ方法。
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