【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写シートを用いて溶融熱転写にて中間転写シートに記録し、その後カード、CD−R等の最終被転写体にサーマルヘッドを備えた熱転写プリンタや熱ロールやホットスタンプによって再転写する中間転写方式の中間転写シートに属する。
【0002】
【従来の技術】
クレジットカードやメンバーズカード等のIDカードの表面に溶融熱転写で記録された画像は、しばしば高い堅牢性が要求される。そこで、従来中間転写方式で、被転写体での画像の堅牢性を高める方法として中間転写シートに保護層を設ける方法がとられてきた。(特許文献1参照。)この保護層には、アクリル樹脂等の堅牢性の良い熱可塑性樹脂が用いられてきた。熱可塑性樹脂による保護層の堅牢性をさらに上回る堅牢性の要求には、保護層を硬化性樹脂で形成する方法がある。しかし、保護層に硬化性樹脂を用いると、可塑性が低くなり受像兼接着層との接着が悪くなった。その結果、熱転写シートを使って、中間転写シートへの溶融熱転写での印刷時、受像兼接着層が熱転写シートの着色層側へ逆転写する転写不良が生じて、満足される画像を形成することができなかった。
【特許文献1】
特開平10−297122号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
中間転写シートへの画像転写が良好で、かつ被転写体上の画像の堅牢性が優れた中間転写シートを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成する為検討を行った結果、中間転写シートの硬化性保護層と受像兼接着層の間に、中間接着層を設けることにより良好な特性が得られることを見出し本発明に至った。
すなわち請求項1にかかる発明は、支持体上に、少なくとも剥離層、硬化性保護層、中間接着層、受像兼接着層が設けられた溶融熱転写画像記録用の中間転写シートである。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1の中間転写シートを基本とし、硬化性保護層が、アクリル樹脂を主材とすることを特徴とする中間転写シートである。つぎに、請求項3にかかる発明は、請求項1、2の中間転写シートを基本とし、中間接着層が、アクリル樹脂およびポリエステル樹脂からなることを特徴とする中間転写シートである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明に係る中間転写シートは、基本構成として、支持体上に剥離層、硬化性保護層、中間接着層、受像兼接着層が順に構成されたものである。
本発明に用いられる支持体としては、従来の溶融転写用支持体として公知の種々の支持体が使用されるが、耐久性、熱伝達性、コストの点から9〜100μmのPETフィルムが好ましく使用できる。また、支持体に発砲PET等の多孔質でクッション性を有するものを用いることもできる。
【0006】
剥離層は、中間転写シートから被転写体への再転写時に容易に支持体から剥離する必要がある。この為、剥離性が良好な樹脂が用いられる。このような樹脂としては、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、ケトン樹脂、石油樹脂、高Tgのポリエステル樹脂等があげられる。
【0007】
また、剥離性を調整する剥離性調整剤として、ポリエステル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂、ウレタン樹脂等を用いることができる。また、剥離性を上げる意味で、各種添加剤を加えても良い。添加剤としては、フッ素樹脂パウダー、シリカ、ワックス類、ステアリン酸亜鉛等があげられる。剥離層の厚みは、0.01〜5.0μmの範囲が好ましい。
【0008】
硬化性保護層は、中間転写シートから被転写体へ再転写後、画像の外部からの化学的、熱的、機械的損傷を防ぐ機能を有するものである。この層には、少なくとも熱硬化、UV硬化等により硬化された樹脂を用いる。各種反応性基を有するように変性した、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン系樹脂、ブタジエンラバー、エポキシ樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビニル、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン等のモノマーの二元或は三元共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート樹脂、電子線硬化性や紫外線硬化性樹脂等が挙げられれる。上記樹脂を架橋させるための架橋剤としては、ポリアルデヒド、ポリアミン、ポリメチロール化物、ポリカルボン酸、ポリエポキシ化合物、ポリイソシアネート等が挙げられる。
【0009】
本発明の中間転写シートの硬化性保護層には、機械的強度、光沢、耐候性、耐薬品性の面から、アクリル樹脂を主材とするのが好ましい。アクリル樹脂は、▲1▼樹脂単独で、熱硬化又はUV硬化するものであっても良いし、▲2▼反応性アクリル樹脂に硬化剤を添加して硬化するものであっても良い。▲3▼非反応性アクリル樹脂と熱硬化性樹脂、又はUV硬化性樹脂を混在させた形態であっても良い。
【0010】
特に、本発明の硬化性保護層には、▲3▼の形態の硬化性樹脂が好ましい。硬化性樹脂としては、少なくともポリイソシアネートを用いた硬化性樹脂がアクリル樹脂との相溶性から好ましい。ポリイソシアネートとしては、従来公知のいずれのものも使用出来るが、例えば、好ましいものとしては、トルエン−2,4−ジイソシアネート、4−メトキシ−1,3−フェニレンジイソシアネート、4−イソプロピル−1,3−フェニレンジイソシアネート、4−クロル−1,3−フェニレンジイソシアネート、4−ブトキシ−1,3−フェニレンジイソシアネート、2,4−ジイソシアネート−ジフェニルエーテル、メチレンジイソシアネート、4,4−メチレンビス(フェニルイソシアネート)、ジュリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、ベンジジンジイソシアネート、o−ニトロベンジジンジイソシアネート、4,4−ジイソシアネートジベンジル、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,6−テトラメチレンジイソシアネート、1,10−デカメチレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキシレンジイソシアネートキシリレンジイソシアネート4,4−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート等が挙げられる。
【0011】
少なくともポリイソシアネートを用いた硬化性樹脂は、ポリイソシアネート単独で用いても良いし、他の反応性樹脂とポリイソシアネートを架橋硬化させたものであっても良い。いずれの形態であっても、アクリル樹脂との相溶性がよいことが必要である。
【0012】
また、再転写時における転写層(転写する全ての層を総じて転写層と呼ぶ。)の端部のバリ防止の為に各種フィラを添加することが可能である。たとえば、フッ素樹脂系粒子、メラミン樹脂粒子、シリコン系粒子、タルク、カオリン、炭酸マグネシュウム、炭酸カリウム、酸化チタン、シリカ、デンプン等があげられる。硬化性保護層の厚みは、1.0〜10.0μmの範囲が好ましい。厚みが、前記範囲未満であると、堅牢性向上の効果が低くなる。前記範囲を超えると再転写時のキレが悪くなる。
【0013】
次に本発明の中間接着層は、硬化性保護層と受像兼接着層との密着力をあげる機能を有するもので、層強度と接着性を具備した樹脂をもちいる。このような機能を有する樹脂としては、強度のあるアクリル樹脂、セルロース系樹脂等から選ばれる樹脂と、柔軟で接着性の高いウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、オレフィン系樹脂等から選ばれる樹脂とを混合したものが用いることができる。中間接着層は、再転写後画像の表面にくるものであり、特許文献1に記載された軟質樹脂で形成すると堅牢性の劣化が著しいものとなり、本発明の中間接着層には、使用できないものである。中間接着層は、硬化性保護層の高い堅牢性を補佐する上で、適度な堅牢性が必要となる。このような観点から、中間接着層に用いる樹脂としては、特に、アクリル樹脂とポリエステル樹脂を併用するとよい。
【0014】
また、アクリル樹脂とポリエステル樹脂は、一般的混合が困難であるが、ケトン樹脂を加えることにより、容易となる。このため、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ケトン樹脂を含む系が最も好ましい。
【0015】
中間接着層の厚みは、0.3〜10.0μmの範囲が好ましい。厚みが、前記範囲未満であると、接着性が低下する。前記範囲を超えると再転写時のキレが悪くなる。
【0016】
次に受像兼接着層は、熱転写シートから画像を良好に受像する機能とともに、被転写体への再転写時、被転写体表面への良好な接着性を有する機能を具備する必要がある。このような機能を有する為には、主成分樹脂に軟化点が100℃以上のスチレン系樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等を用いる事が好ましい。また、必要に応じて接着性を高める意味で柔軟で接着性の高いウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、オレフィン系樹脂等を加えることができる。また、ブロッキング、タック防止の意味で各種フィラを添加することが可能である。たとえば、フッ素樹脂系粒子、メラミン樹脂粒子、シリコン系粒子、タルク、カオリン、炭酸マグネシュウム、炭酸カリウム、酸化チタン、シリカ、デンプン等があげられる。受像兼接着層の厚みは、0.1〜10.0μmの範囲が好ましい。厚みが、前記範囲未満であると、被転写体への接着力が低下する。前記範囲を超えると熱感度が低下する。
【0017】
各層には、製膜助剤、塗液安定剤、レベリング剤、消泡剤等の添加剤を添加することもできる。各層は、構成材料を適切な溶剤に溶解して塗工液を作り、各種のコーティング方法で支持体上に塗布、乾燥することで形成することができる。
【0018】
中間転写シートに記録された画像を、被転写体に圧接して、加熱して再転写する方法としては、サーマルヘッドを備えた熱転写プリンタや、熱ロール、ホットスタンプ等を用いて行うことができる。上記の再転写部の加熱手段において、部分的な転写ではサーマルヘッドもしくはホットスタンプの手段を用いることが望ましく、被転写体全面に転写する場合は熱ロール方式が望ましい。これにより、被転写体には熱転写画像を覆うように、受像兼接着層、中間接着層、硬化性保護層、剥離層が積層された印画物となる。
【0019】
【実施例】
1.熱転写シートの製造
裏面に耐熱処理を施した厚さ4.5μmのPETフィルム上に、イエロー、マゼンタ、シアンの顔料を溶剤と共に塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂に分散し、3色の着色インキとし、グラビアコートにより、塗布厚み0.5μmにて塗布し、3色の溶融型熱転写シートをそれぞれ製造した。
【0020】
2.中間転写シートの製造
支持体として厚み25μmのPETフィルムに、表1の層厚みになるように、下記塗工液を順に塗布、乾燥、必要に応じて熱硬化させ、実施例1、比較例1、2の中間転写シートを製造した。
【0021】
【0022】
【表1】
【0023】
3.特性評価
(1)中間転写シートへの画像形成性
下記の熱転写プリンターと上記の熱転写シートを使って、中間転写シート上にフルカラーの画像を形成した。形成された画像の画像形成性を評価した。
熱転写プリンター:テストプリンター、300dpiエッジヘッド、剥離距離1.0cm
画像パターン:ポートレート(ISO/DIS12640登録画像データ)
印刷速度:1インチ/秒
評価基準
◎:微細なドットまで良好なドット形状が再現される。
×:ドット抜けが多発する。
再転写条件
上記印刷にて画像形成された中間転写シートを塩ビカードと合わせてラミネーターにて加圧、加熱(加熱温度170℃)し、再転写させた。上記条件にて作成したカードの耐性を下記項目について評価を行った。
【0024】
(2)耐アルコール性
画像上に圧力4.9N/cm2でエチルアルコールで湿らせた綿布を500往復させた。
評価基準
○:画像の変化がほとんどない。
×:画像の欠落、汚れが明らかである。
【0025】
(3)耐擦過性
画像上に圧力4.9N/cm2で砂消しゴムを500往復させた。
評価基準
○:画像の変化がほとんどない。
×:画像の欠落、汚れが明らかである。
評価結果は、表2の通りであった。
【0026】
【表2】評価結果
【0027】
【発明の効果】
本発明の中間転写シートに、熱転写プリンターで溶融熱転写画像を形成したものは高精細な画像となり、この画像を被転写体に再転写した画像も高精細な画像を保ち、画像の堅牢性は、従来の中間転写シートには見られなかった高堅牢性を得ることができた。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a thermal transfer printer or a thermal roll in which a thermal transfer sheet is used to record on an intermediate transfer sheet by melt thermal transfer, and thereafter a thermal head is provided on a final receiving body such as a card or CD-R. Or an intermediate transfer sheet of an intermediate transfer type that retransfers by hot stamping.
[0002]
[Prior art]
Images recorded on the surface of an ID card such as a credit card or a membership card by fusion thermal transfer often require high robustness. Therefore, conventionally, a method of providing a protective layer on an intermediate transfer sheet has been adopted as a method of improving the robustness of an image on a transfer target body by an intermediate transfer method. (See Patent Document 1.) For this protective layer, a thermoplastic resin having good robustness such as an acrylic resin has been used. In order to further require the robustness of the protective layer made of a thermoplastic resin, there is a method of forming the protective layer with a curable resin. However, when a curable resin was used for the protective layer, the plasticity was lowered and the adhesion to the image receiving / adhesive layer was deteriorated. As a result, when printing with the thermal transfer to the intermediate transfer sheet using the thermal transfer sheet, transfer failure occurs in which the image receiving / adhesive layer is reversely transferred to the colored layer side of the thermal transfer sheet, and a satisfactory image is formed. Could not.
[Patent Document 1]
JP-A-10-297122
[Problems to be solved by the invention]
It is an object of the present invention to provide an intermediate transfer sheet which has good image transfer to an intermediate transfer sheet and has excellent fastness of an image on an object to be transferred.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of investigations to achieve such an object, the present inventors have found that good characteristics can be obtained by providing an intermediate adhesive layer between the curable protective layer and the image-receiving / adhesive layer of the intermediate transfer sheet. Reached.
That is, the invention according to claim 1 is an intermediate transfer sheet for recording a thermal transfer image formed by providing at least a release layer, a curable protective layer, an intermediate adhesive layer, and an image receiving / adhesive layer on a support.
The invention according to a second aspect is an intermediate transfer sheet based on the intermediate transfer sheet according to the first aspect, wherein the curable protective layer is mainly composed of an acrylic resin. Next, a third aspect of the present invention is an intermediate transfer sheet based on the intermediate transfer sheets of the first and second aspects, wherein the intermediate adhesive layer is made of an acrylic resin and a polyester resin.
[0005]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The intermediate transfer sheet according to the present invention has a basic structure in which a release layer, a curable protective layer, an intermediate adhesive layer, and an image receiving / adhesive layer are sequentially formed on a support.
As the support used in the present invention, various supports which are known as a conventional support for fusion transfer are used, and a PET film having a thickness of 9 to 100 μm is preferably used in view of durability, heat transferability and cost. it can. Further, a porous material having a cushioning property, such as foamed PET, may be used as the support.
[0006]
The release layer needs to be easily released from the support at the time of retransfer from the intermediate transfer sheet to the transfer target. For this reason, a resin having good releasability is used. Examples of such a resin include an acrylic resin, an epoxy resin, a ketone resin, a petroleum resin, and a high Tg polyester resin.
[0007]
In addition, polyester resins, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resins, urethane resins, and the like can be used as the releasability adjusting agent for adjusting the releasability. Further, various additives may be added in order to increase the releasability. Examples of the additives include fluororesin powder, silica, waxes, zinc stearate and the like. The thickness of the release layer is preferably in the range of 0.01 to 5.0 μm.
[0008]
The curable protective layer has a function of preventing chemical, thermal, and mechanical damage from the outside of the image after retransfer from the intermediate transfer sheet to the transfer target. For this layer, a resin cured by at least thermal curing, UV curing, or the like is used. Modified to have various reactive groups, for example, polyurethane resin, polyester resin, acrylic resin, polyethylene resin, butadiene rubber, epoxy resin, vinyl chloride vinyl acetate copolymer resin, polyamide resin, vinyl chloride, vinyl acetate, Examples thereof include binary or ternary copolymer resins of monomers such as ethylene and propylene, ionomers, cellulose resins such as cellulose diacetate, polycarbonate resins, and electron beam curable and ultraviolet curable resins. Examples of the crosslinking agent for crosslinking the resin include polyaldehyde, polyamine, polymethylolated product, polycarboxylic acid, polyepoxy compound, and polyisocyanate.
[0009]
The curable protective layer of the intermediate transfer sheet of the present invention is preferably composed mainly of an acrylic resin in terms of mechanical strength, gloss, weather resistance, and chemical resistance. The acrylic resin may be (1) a resin that is cured by heat or UV alone, or (2) a resin that is cured by adding a curing agent to a reactive acrylic resin. {Circle around (3)} A form in which a non-reactive acrylic resin and a thermosetting resin or a UV-curable resin are mixed may be used.
[0010]
In particular, the curable protective layer of the present invention is preferably a curable resin of the form (3). As the curable resin, a curable resin using at least a polyisocyanate is preferable from the viewpoint of compatibility with an acrylic resin. As the polyisocyanate, any of the conventionally known ones can be used. For example, preferable ones are toluene-2,4-diisocyanate, 4-methoxy-1,3-phenylene diisocyanate, and 4-isopropyl-1,3- Phenylene diisocyanate, 4-chloro-1,3-phenylene diisocyanate, 4-butoxy-1,3-phenylene diisocyanate, 2,4-diisocyanate-diphenyl ether, methylene diisocyanate, 4,4-methylene bis (phenyl isocyanate), julyylene diisocyanate, 1,5-naphthalenediisocyanate, benzidine diisocyanate, o-nitrobenzidine diisocyanate, 4,4-diisocyanate dibenzyl, 1,4-tetramethylene diisocyanate, 1,6 Tetramethylene diisocyanate, 1,10-decamethylene diisocyanate, 1,4-cyclohexylene diisocyanate xylylene diisocyanate 4,4-methylenebis (cyclohexyl isocyanate), 1,5-tetrahydronaphthalene diisocyanate.
[0011]
The curable resin using at least the polyisocyanate may be a polyisocyanate alone or a cross-linked and cured polyisocyanate of another reactive resin. In any case, it is necessary that the compatibility with the acrylic resin is good.
[0012]
In addition, various fillers can be added to prevent burrs at the edge of the transfer layer (all layers to be transferred are collectively referred to as a transfer layer) at the time of retransfer. For example, fluorine resin-based particles, melamine resin particles, silicon-based particles, talc, kaolin, magnesium carbonate, potassium carbonate, titanium oxide, silica, starch, and the like can be given. The thickness of the curable protective layer is preferably in the range of 1.0 to 10.0 μm. When the thickness is less than the above range, the effect of improving the rigidity is reduced. If it exceeds the above range, the sharpness at the time of retransfer becomes poor.
[0013]
Next, the intermediate adhesive layer of the present invention has a function of increasing the adhesive strength between the curable protective layer and the image-receiving / adhesive layer, and uses a resin having layer strength and adhesiveness. As a resin having such a function, a resin selected from a strong acrylic resin, a cellulosic resin, and the like, and a resin selected from a flexible and highly adhesive urethane resin, a polyester resin, and an olefin resin are mixed. Things can be used. The intermediate adhesive layer comes to the surface of the image after retransfer, and when formed with the soft resin described in Patent Document 1, the deterioration of the robustness becomes remarkable, and the intermediate adhesive layer cannot be used for the intermediate adhesive layer of the present invention. It is. The intermediate adhesive layer needs to have appropriate rigidity to assist the high rigidity of the curable protective layer. From such a viewpoint, as the resin used for the intermediate adhesive layer, an acrylic resin and a polyester resin are particularly preferably used in combination.
[0014]
In addition, it is generally difficult to mix the acrylic resin and the polyester resin, but it becomes easier by adding a ketone resin. Therefore, a system containing an acrylic resin, a polyester resin, and a ketone resin is most preferable.
[0015]
The thickness of the intermediate adhesive layer is preferably in the range of 0.3 to 10.0 μm. When the thickness is less than the above range, the adhesiveness decreases. If it exceeds the above range, the sharpness at the time of retransfer becomes poor.
[0016]
Next, the image-receiving / adhesive layer needs to have not only a function of receiving an image from the thermal transfer sheet satisfactorily, but also a function of having good adhesiveness to the surface of the transfer object when retransferring to the transfer object. In order to have such a function, it is preferable to use a styrene resin, an epoxy resin, an acrylic resin, or the like having a softening point of 100 ° C. or more as the main component resin. If necessary, a urethane resin, a polyester resin, an olefin-based resin, or the like, which is flexible and has high adhesiveness in the sense of enhancing the adhesiveness, can be added. In addition, various fillers can be added to prevent blocking and tack. For example, fluorine resin-based particles, melamine resin particles, silicon-based particles, talc, kaolin, magnesium carbonate, potassium carbonate, titanium oxide, silica, starch, and the like can be given. The thickness of the image receiving / adhesive layer is preferably in the range of 0.1 to 10.0 μm. If the thickness is less than the above range, the adhesive strength to the transfer object is reduced. If it exceeds the above range, the thermal sensitivity decreases.
[0017]
To each layer, additives such as a film forming aid, a coating liquid stabilizer, a leveling agent, and an antifoaming agent can be added. Each layer can be formed by dissolving a constituent material in an appropriate solvent to prepare a coating liquid, applying the coating liquid on a support by various coating methods, and drying.
[0018]
As a method of pressing the image recorded on the intermediate transfer sheet against the transfer object, heating and retransferring the image, a thermal transfer printer equipped with a thermal head, a thermal roll, a hot stamp, or the like can be used. . In the above-mentioned heating means of the retransfer section, it is desirable to use a thermal head or hot stamping means for partial transfer, and to use a hot roll method for transferring to the entire surface of the object to be transferred. As a result, a print is obtained in which the image receiving / adhesive layer, the intermediate adhesive layer, the curable protective layer, and the release layer are laminated on the transfer object so as to cover the thermal transfer image.
[0019]
【Example】
1. On a 4.5-μm-thick PET film having a heat-resistant treatment on the back surface of the thermal transfer sheet, yellow, magenta, and cyan pigments are dispersed in a vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resin together with a solvent to form a three-color ink. Coating was performed by gravure coating at a coating thickness of 0.5 μm to produce three-color fusion-type thermal transfer sheets.
[0020]
2. The following coating liquids were sequentially applied to a 25 μm-thick PET film as a support for the production of an intermediate transfer sheet so as to have the layer thickness shown in Table 1, dried and, if necessary, thermally cured. 2 was manufactured.
[0021]
[0022]
[Table 1]
[0023]
3. Characteristic Evaluation (1) Image Formability on Intermediate Transfer Sheet A full-color image was formed on the intermediate transfer sheet using the following thermal transfer printer and the above thermal transfer sheet. The image forming property of the formed image was evaluated.
Thermal transfer printer: test printer, 300 dpi edge head, peeling distance 1.0cm
Image pattern: Portrait (ISO / DIS12640 registered image data)
Printing speed: 1 inch / second Evaluation criteria A: Good dot shape is reproduced up to fine dots.
×: Missing dots frequently occur.
Retransfer conditions The intermediate transfer sheet on which an image was formed by the above printing was pressed and heated (heating temperature: 170 ° C.) together with a PVC card with a laminator to retransfer. The durability of the card created under the above conditions was evaluated for the following items.
[0024]
(2) Alcohol Resistance A cotton cloth moistened with ethyl alcohol at a pressure of 4.9 N / cm 2 was reciprocated 500 times on the image.
Evaluation criteria :: Little change in image.
X: Image lack and dirt are apparent.
[0025]
(3) Eraser was reciprocated 500 times at a pressure of 4.9 N / cm 2 on the scratch-resistant image.
Evaluation criteria :: Little change in image.
X: Image lack and dirt are apparent.
Table 2 shows the evaluation results.
[0026]
[Table 2] Evaluation results
[0027]
【The invention's effect】
On the intermediate transfer sheet of the present invention, those in which a heat transfer image is formed by a thermal transfer printer are high-definition images, and images obtained by re-transferring this image to an object to be transferred also maintain high-definition images. It was possible to obtain high robustness not seen in the conventional intermediate transfer sheet.