JP2004349014A - 燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アノード、カソード、前記アノードとカソードの間に介在する電解質膜、前記アノードまたはカソードにガスを供給するマニホルド孔12および流路16を有する導電性セパレータ11からなる燃料電池において、流路16の出入口が形成された導電性セパレータ11のマニホルド孔隣接部15を、導電性セパレータ11の周縁部上面より窪ませ、前記窪みには、流路16の出入口を覆うカバープレート13を嵌合した状態で固定した。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に、電極にガスを供給するガス流路および前記ガス流路と連通するマニホルド孔を有する導電性セパレータを備えた燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
高分子電解質型燃料電池は、水素を含有する燃料ガスと、空気などの酸素を含有する酸化剤ガスとを電気化学的に反応させることで、電力と熱とを同時に発生させるものである。高分子電解質型燃料電池は、一般にプロトン伝導性を有する高分子電解質膜、電極および導電性セパレータを具備する。電極は拡散層と触媒反応層とをあわせたものからなる。触媒反応層は、水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜の両側に形成されており、白金系の金属触媒を担持したカーボン粉末を主成分としている。そして、触媒反応層の外面に、燃料ガスおよび酸化剤ガスの通気性と電子伝導性をあわせ持つ拡散層が形成されている。
【0003】
供給される燃料ガスおよび酸化剤ガスが外部にリークし、あるいは二種類のガスが互いに混合しないように、電極の周囲には、高分子電解質膜を挟んでガスシール材やガスケットが配置される。このガスシール材やガスケットは、予め電極および高分子電解質膜と一体化して組み立てられ、これを、MEA(電解質膜電極接合体)と呼ぶ。
【0004】
MEAの両側には、これを機械的に固定するとともに、隣接したMEAを互いに電気的に直列に接続するための導電性セパレータが配置される。導電性セパレータのMEAと接触する面には、電極に燃料ガスまたは酸化剤ガスを供給し、生成ガスまたは余剰ガスを排出するためのガス流路が形成されている。ガス流路はセパレータに別部品を設けて作成することもできるが、一般的には、板状の材料の表面を切削したり、プレス加工するなどして、セパレータの表面に溝やリブを設けてガス流路が形成される。
【0005】
そして、溝に燃料ガスまたは酸化剤ガスを供給するには、燃料ガスまたは酸化剤ガスの供給配管を、使用するセパレータの枚数に応じて分岐させなければならない。さらに、その分岐先をセパレータの溝と連通させる配管治具が必要となる。この治具を外部マニホルドと呼び、治具内に設けられた燃料ガスまたは酸化剤ガス等が流れる通路をマニホルド孔と呼ぶ。
【0006】
一方、より簡単な構造を有するものとして、内部マニホルド型と呼ばれるものがある。内部マニホルド型とは、ガス流路を有するセパレータ、およびMEAからなる積層体に、積層方向に形成した貫通孔を設け、これをマニホルド孔として使用するものである。MEAおよびセパレータに形成された貫通孔の周囲には、リブを設けたり、O型リングを配置するなどして必要なシールが施される。そして、燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給配管をマニホルド孔と連通させ、この孔から直接、燃料ガスおよび酸化剤ガスを供給する。
【0007】
また、燃料電池は運転中に発熱するので、電池を良好な温度状態に維持するために、冷却水等で冷却する必要がある。そのため、通常は、1〜3セル毎に冷却水を流す冷却部が、セパレータとセパレータとの間に設けられている。ただし、一般には、セパレータの背面に冷却水流路を設けて冷却部とする場合が多い。
一般的な燃料電池は、MEA、導電性セパレータおよび冷却部からなる単セルを交互に設け、これを100〜200セル積層したスタックを締結ボルトで両端から固定し、締め付けた構造を有する。
【0008】
このような燃料電池に用いられる内部マニホルド型スタックでは、高分子電解質膜を挟んで配置されたガスシール材やガスケットが、マニホルド孔に隣接するガス流路の端部に入り込むことがある。その結果、セパレータとMEAとの間に隙間が生じ、ガス漏れが生じる。このようにガスシール材やガスケットがガス流路の端部に入り込むのを抑制するために、マニホルド孔と連なるガス流路の端部を平板からなるカバープレートで覆い、トンネル構造にする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−35726号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したセパレータの構造では、ガス流路の端部をカバープレートで覆っても、カバープレートがそこに固定されていないため、スタックの製作時間にロスが生じる。例えば、スタックの組立時に、セパレータのガス流路面を下に向けて積層させたい場合、組み立てが困難である。
そこで、このような問題を低減するために、セパレータとカバープレートとを接着剤で固定する手法が考えられる。しかし、接着剤を使うことにより寸法精度がずれるという問題が生じる。さらに、接着剤中に含まれている可塑剤や未反応の低分子成分が溶出することによるMEAへのダメージが懸念される。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題を鑑みたものであり、MEAへダメージを与えることなく、燃料電池のスタックの組立を効率よく行うためになされたものである。
【0012】
すなわち、本発明は、アノード、カソード、前記アノードとカソードの間に介在する電解質膜、前記アノードに燃料を供給するマニホルド孔と流路を有するアノード側導電性セパレータおよび前記カソードに酸化剤を供給するマニホルド孔と流路を有するカソード側導電性セパレータからなる燃料電池であって、前記流路の出入口が形成された前記導電性セパレータのマニホルド孔隣接部が、前記導電性セパレータの周縁部上面より窪んでおり、前記窪みには、前記流路の出入口を覆うカバープレートが嵌合した状態で固定されている燃料電池に関する。
【0013】
前記カバープレートは、例えば、前記マニホルド孔隣接部を挟み込んだ状態で前記窪みに嵌合可能な形状を有することが好ましい。あるいは、前記カバープレートは、その端面と、前記端面と対向する前記窪みの壁面との間にゴム部材を介在させることにより、前記窪みに固定させてもよい。
【0014】
さらに、別のカバープレートとして、前記カバープレートが磁性材料からなり、磁力により前記マニホルド孔隣接部に固定されているものや、前記カバープレート下面と前記マニホルド孔隣接部との接面の下に、微細な貫通孔が設けられており、前記貫通孔を介した吸引力により、前記カバープレートが前記マニホルド孔隣接部に固定されているものもある。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1にかかる導電性セパレータの一例を概念的に示す斜視図であり、表面に燃料ガス流路が形成されている例を示す。
図1より、導電性セパレータ11は、燃料ガス流路16a、燃料ガス用マニホルド孔12a、酸化剤ガス用マニホルド孔12bおよび冷却水用マニホルド孔19を有する板材18と、燃料ガス用マニホルド孔12aと連通する燃料ガス流路16aの端部を覆うカバープレート13からなる。
【0016】
燃料ガスを供給し、生成ガスを排出する燃料ガス流路16aは、導電性セパレータ11のMEAと接触する面に設けられている。燃料ガス流路16aの両端部は、板材18の対角位置にあり、燃料ガス用マニホルド孔12aは、燃料ガス流路16aの端部に隣接して形成されている。
燃料ガス流路16aの端部を有する板材18のマニホルド孔隣接部15は、板材18の周縁部上面より窪んでおり、その窪みにカバープレート13が嵌合している。
【0017】
カバープレート13は、マニホルド孔隣接部15の上下面とそれぞれ対向する一対の支持部材を具備する凹形状を有しており、前記支持部材でマニホルド孔隣接部15を挟み込むことにより、マニホルド孔隣接部15に嵌合した状態で固定されている。すなわち、カバープレート13は、接着剤などを用いることなく、板材18に直に固定されている。そして、カバープレート13の上面と、板材18周縁部の上面とは、面一になっている。
導電性セパレータ11の燃料ガス流路16aが形成された面と反対側の面には、燃料ガスを供給する燃料ガス流路用溝または冷却水を流す冷却水流路用溝が形成されている。
【0018】
図2に、図1の導電性セパレータのII−II線断面図を示す。
図2に示されるように、カバープレート13の断面は、凹型の形状を有しており、マニホルド孔隣接部15の上下面とそれぞれ対向する一対の支持部材21と、一対の支持部材21の一端を連結する背面部22とからなる。背面部22には、ガス流路用溝17と燃料ガス用マニホルド孔12aとを連通させるガス流通用貫通孔14が形成されており、その孔を通して燃料ガスの供給、排出を行うことができる。
【0019】
ここでは、断面が凹型のカバープレートを例にとって説明したが、マニホルド孔隣接部15を挟み込むことが可能な形状であれば、カバープレートの形状は特に限定されない。マニホルド孔隣接部15の形状に合わせて、例えば、断面がU字型、V字型の形状を有するカバープレートであってもよい。また、マニホルド孔隣接部15に溝を形成し、カバープレート13に前記溝と係合するリブを形成して、双方をはめ合わせて固定してもよい。
【0020】
実施の形態2
図3は、本発明の実施の形態2にかかる導電性セパレータの一例をマニホルド孔側から見た断面図である。
図3に示されるように、カバープレート33はマニホルド孔隣接部15の上面(リブの上面)に内接されている。カバープレート33の形状は、少なくともガス流路の端部を覆う板状であればよいが、さらにマニホルド孔隣接部15の端面を覆うL字型でもよい。カバープレート33をL字型にする場合は、ガス流路用溝17とマニホルド孔12とを連通させるために、カバープレートのマニホルド孔隣接部15の端面と接する部位に、ガス流通用貫通孔を形成すればよい。
【0021】
マニホルド孔隣接部15のカバープレート33との接面の下には、微細な貫通孔38が設けられている。従って、貫通孔38の一端からカバープレート33を吸引して、吸引力によってカバープレート33をマニホルド孔隣接部15に固定することが可能である。また、カバープレート33を吸引後、貫通孔38を塞ぐことによって、吸引工程の後にも、カバープレート33を板材18に固定したままで維持することができる。
【0022】
ここでは、カバープレート33を吸引し板材18と固定したが、カバープレート33に、貫通孔38と嵌合するピンを立設し、前記ピンを貫通孔38に差し込むことによって板材18と固定してもよい。あるいは、貫通孔38に最適量の接着材を流し込むことによって板材18と固定してもよい。
【0023】
実施の形態3
図4は、本発明の実施の形態3にかかる導電性セパレータの一例をマニホルド孔側から見た断面図である。
図4に示すカバープレート43は、磁性材料からなり、磁力によって、マニホルド孔隣接部15に固定されている。ここでも、カバープレート43の形状は、少なくともガス流路の端部を覆う板状であればよいが、さらにマニホルド孔隣接部15の端面を覆うL字型でもよい。また、実施の形態1で示したような断面が凹型のものでもよい。カバープレート43をL字型または凹型に形成する場合は、ガス流路用溝17とマニホルド孔12とを連通させるために、ガス流通用貫通孔を形成すればよい。
【0024】
マニホルド孔隣接部15が磁性材料からなる場合や板材18が磁気を帯びる物質を含む場合には、磁性材料からなるカバープレートをマニホルド孔隣接部15に配するだけで、そこにカバープレートを固定することができる。一方、マニホルド孔隣接部15が磁性材料ではない場合には、マニホルド孔隣接部15を挟んだカバープレートの対向位置に磁石を配することにより、カバープレートをマニホルド孔隣接部に固定することができる。すなわち、図4に示すように、カバープレート43と対面する板材18の下面に磁石48を配置することにより、カバープレート43は板材18に固定される。また、磁石48は、セパレータを積層後に取りはずしてスタックを組み立てることで、磁石48による寸法変化をなくすことができる。
【0025】
実施の形態4
図5は、本発明の実施の形態4にかかる導電性セパレータの一例をマニホルド孔側から見た断面図である。
図5において、カバープレート53は、板材18と当接する側面に、シール用ゴム58を具備している。カバープレート53の形状は、少なくともガス流路端部を覆う板状であればよいが、さらにマニホルド孔隣接部15の端面を覆うL字型でもよい。また、実施の形態1で示したような断面が凹型のものでもよい。カバープレート53をL字型または凹型に形成する場合は、ガス流路用溝17とマニホルド孔12とを連通させるために、ガス流通用貫通孔を形成すればよい。
【0026】
シール用ゴム58は、板材18と当接するカバープレート53の側面全体に設けてもよく、側面の一部に設けてもよい。また、シール用ゴム58に代えて、摩擦係数の大きな材質のものを接合してもよい。さらに、カバープレート53の側面を摩擦係数を大きくする加工を施してもよい。
【0027】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0028】
(1)導電性セパレータの製造
平均粒径が約10μmの人造黒鉛粉末50重量%と、繊維状グラファイト(平均直径50μm、平均長0.5mm)38重量%とを、空気中で約500℃の温度で10分間焼成処理した。次に、この熱処理した人造黒鉛粉末と繊維状グラファイトとを、熱硬化性フェノール樹脂12重量%と押し出し混練機で混練し、この混練粉末をガス流路用溝と冷却水流路用溝およびマニホルド孔を成形するための加工を施した金型に投入し、ホットプレスした。ホットプレスの条件は、金型温度150℃、圧力100kg/cm2で10分間とした。
得られたセパレータは、図1に示した形状を有し、外寸が18cm×20cm、厚みが1.3mm、ガス流路および冷却水流路の深さが0.5mmであった。
【0029】
《実施例1》
実施の形態1に記載のカバープレート13を、マニホルド孔隣接部15に嵌合して、導電性セパレータ11を形成した。MEAシートのカソード側には、酸化剤ガスを供給するガス流路を形成した導電性セパレータを重ね合わせ、また、アノード側には、燃料ガスを供給するガス流路を形成した導電性セパレータを重ね合わせ、単セルを構成した。続いて、単セルを120セル積層してスタックを作製し、締結ボルトで両端から固定し、締め付けることによって燃料電池スタックを作製した。
このように作製された燃料電池は、カバープレートが板材と嵌合された状態で固定されているため、燃料電池スタックの作製時間を従来に比べて大幅に短縮することができた。従来の導電性セパレータでは、マニホルド孔隣接部の上部にカバープレートを載置しただけなので、カバープレートがそこに固定されておらず、スタックの作製時間にロスを生じていた。しかし、上記構成により、従来の製作時間に対して、約15%の時間短縮を行うことができた。
【0030】
《実施例2》
実施の形態2に記載のカバープレート33を、マニホルド孔隣接部15の上面に内接し、貫通孔38から吸引し、貫通孔38を塞ぐことにより、導電性セパレータを形成した。MEAシートのカソード側には、酸化剤ガスを供給するガス流路を形成した導電性セパレータを重ね合わせ、また、アノード側には、燃料ガスを供給するガス流路を形成した導電性セパレータを重ね合わせ、単セルを構成した。続いて、単セルを120セル積層してスタックを作製し、締結ボルトで両端から固定し、締め付けることによって燃料電池スタックを作製した。
このように作製された燃料電池は、カバープレートが吸引力によって板材に固定されているため、燃料電池スタックの作製時間を大幅に短縮することができた。従来の導電性セパレータでは、マニホルド孔隣接部の上部にカバープレートを載置しただけなので、カバープレートがそこに固定されておらず、スタックの作製時間にロスを生じていた。しかし、上記構成により、従来の製作時間に対して、約12%の時間短縮を行うことができた。
【0031】
《実施例3》
実施の形態3に記載のカバープレート43を、マニホルド孔隣接部15の上面に内接し、磁石を用いて固定して、導電性セパレータを形成した。MEAシートのカソード側には、酸化剤ガスを供給するガス流路を形成した導電性セパレータを重ね合わせ、また、アノード側には、燃料ガスを供給するガス流路を形成した導電性セパレータを重ね合わせた。このようにして、単セルを構成した。続いて、単セルを120セル積層してスタックを作製した。単セル積層時に、順次、磁石をはずしてスタックを組み立てた。締結ボルトで両端から固定し、締め付けることによって燃料電池スタックを作製した。
このように作製された燃料電池は、スタック組み立て時に、カバープレートが磁力によって板材に固定されているため、燃料電池スタックの作製時間を大幅に短縮することができた。従来の導電性セパレータでは、マニホルド孔隣接部の上部にカバープレートを載置しただけなので、カバープレートがそこに固定されておらず、スタックの作製時間にロスを生じていた。しかし、上記構成により、従来の製作時間に対して、約13%の時間短縮を行うことができた。
【0032】
《実施例4》
実施の形態4に記載のゴム部材を具備したカバープレート53を、マニホルド孔隣接部15に嵌合して、導電性セパレータ11を形成した。MEAシートのカソード側には、酸化剤ガスを供給するガス流路を形成した導電性セパレータを重ね合わせ、また、アノード側には、燃料ガスを供給するガス流路を形成した導電性セパレータを重ね合わせた。このようにして、単セルを構成した。続いて、単セルを120セル積層してスタックを作製し、締結ボルトで両端から固定し、締め付けることによって燃料電池スタックを作製した。
このように作製された燃料電池は、カバープレートがゴム部材によって板材に固定されているため、燃料電池スタックの作製時間を大幅に短縮することができた。従来の導電性セパレータでは、マニホルド孔隣接部の上部にカバープレートを載置しただけなので、カバープレートがそこに固定されておらず、スタックの作製時間にロスを生じていた。しかし上記構成により、従来の製作時間に対して、約12%の時間短縮を行うことができた。
【0033】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、板材のマニホルド孔隣接部にカバープレートを嵌合させることによって、板材を固定したので、導電性セパレータの取り扱いが容易になり、燃料電池のスタック組み立ての作業時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる導電性セパレータの一例を概念的に示す斜視図である。
【図2】同導電性セパレータのII−II線断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2にかかる導電性セパレータの一例をマニホルド孔側から見た断面図である。
【図4】本発明の実施の形態3にかかる導電性セパレータの一例をマニホルド孔側から見た断面図である。
【図5】本発明の実施の形態4にかかる導電性セパレータの一例をマニホルド孔側から見た断面図である。
【符号の説明】
11 導電性セパレータ
12a 燃料ガス用マニホルド孔
12b 酸化剤ガス用マニホルド孔
13、33、43、53 カバープレート
14 ガス流通用貫通孔
15 マニホルド孔隣接部
16a 燃料ガス流路
17 ガス流路用溝
18 板材
19 冷却水用マニホルド孔
21 支持部材
22 背面部
38 貫通孔
48 磁石
58 シール用ゴム
Claims (3)
- アノード、カソード、前記アノードとカソードの間に介在する電解質膜、前記アノードに燃料を供給するマニホルド孔と流路を有するアノード側導電性セパレータおよび前記カソードに酸化剤を供給するマニホルド孔と流路を有するカソード側導電性セパレータからなる燃料電池であって、
前記流路の出入口が形成された前記導電性セパレータのマニホルド孔隣接部が、前記導電性セパレータの周縁部上面より窪んでおり、前記窪みには、前記流路の出入口を覆うカバープレートが嵌合した状態で固定されている燃料電池。 - 前記カバープレートは、前記マニホルド孔隣接部を挟み込んだ状態で前記窪みに嵌合可能な形状を有する請求項1記載の燃料電池。
- 前記カバープレートは、その端面と、前記端面と対向する前記窪みの壁面との間にゴム部材を介在させることにより、前記窪みに固定されている請求項1記載の燃料電池。
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