JP2004348674A - 領域検出方法及びその装置 - Google Patents
領域検出方法及びその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004348674A JP2004348674A JP2003148069A JP2003148069A JP2004348674A JP 2004348674 A JP2004348674 A JP 2004348674A JP 2003148069 A JP2003148069 A JP 2003148069A JP 2003148069 A JP2003148069 A JP 2003148069A JP 2004348674 A JP2004348674 A JP 2004348674A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- region
- area
- threshold
- fitness
- color component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T7/00—Image analysis
- G06T7/10—Segmentation; Edge detection
- G06T7/11—Region-based segmentation
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T7/00—Image analysis
- G06T7/10—Segmentation; Edge detection
- G06T7/136—Segmentation; Edge detection involving thresholding
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06V—IMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
- G06V40/00—Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
- G06V40/10—Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
- G06V40/16—Human faces, e.g. facial parts, sketches or expressions
- G06V40/161—Detection; Localisation; Normalisation
- G06V40/162—Detection; Localisation; Normalisation using pixel segmentation or colour matching
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T2207/00—Indexing scheme for image analysis or image enhancement
- G06T2207/20—Special algorithmic details
- G06T2207/20004—Adaptive image processing
- G06T2207/20012—Locally adaptive
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T2207/00—Indexing scheme for image analysis or image enhancement
- G06T2207/30—Subject of image; Context of image processing
- G06T2207/30196—Human being; Person
- G06T2207/30201—Face
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Human Computer Interaction (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Image Analysis (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Collating Specific Patterns (AREA)
Abstract
【課題】撮影条件にかかわらず適切な閾値を設定でき、しかも高速且つ正確に顔領域などの特定の領域を検出可能な領域検出方法及びその装置を提供する。
【解決手段】サンプル画像12及び対象画像11が格納される画像データ記憶部10と、共通の抽出領域を含み、平均明度の異なる複数のサンプル画像12に対する抽出領域識別用の閾値データを遺伝的アルゴリズムにより夫々獲得して、前記平均明度に対する閾値テーブル8を生成する第一演算手段1と、対象画像11に対する抽出領域識別用の閾値データを、対象画像の平均明度と前記閾値テーブル8に基づいて適応的に演算導出する第二演算手段2と、前記第二演算手段2で演算導出された閾値データに基づいて抽出領域を検出する第三演算手段3とからなる。
【選択図】 図1
【解決手段】サンプル画像12及び対象画像11が格納される画像データ記憶部10と、共通の抽出領域を含み、平均明度の異なる複数のサンプル画像12に対する抽出領域識別用の閾値データを遺伝的アルゴリズムにより夫々獲得して、前記平均明度に対する閾値テーブル8を生成する第一演算手段1と、対象画像11に対する抽出領域識別用の閾値データを、対象画像の平均明度と前記閾値テーブル8に基づいて適応的に演算導出する第二演算手段2と、前記第二演算手段2で演算導出された閾値データに基づいて抽出領域を検出する第三演算手段3とからなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対象画像から抽出すべき所定領域を検出するための領域検出方法及びその装置に関し、例えば、写真画像から人物の顔を抽出するための領域検出方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、写真画像等から特定の領域を自動的に抽出する画像処理方法が提案され、特に人物の顔領域を抽出する場合には人物像の計数などに広く応用されている。これらの画像処理技術の発達に伴い、正確な認識を行なうことばかりでなく、高速な顔領域の探索、さらには個人同定が行なえることも求められている。
【0003】
上述した顔領域の検出方法としては、対象画像から顔領域を判断するための閾値を与え、その閾値に基づいて検出する方法や、ニューラルネットワークを用いた肌色抽出による顔の領域決定方法などが提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−105819号公報
【特許文献2】
特開2000−48184号公報
【特許文献3】
特開平11−2830011号公報
【非特許文献1】
満倉靖恵 「唇検出NNと肌色識別NNによるカラー画像中からの顔領域の検出法」 電気学会論文誌 2001年 Vol.121−C,No.1,pp.112−117
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した対象画像から顔領域を判断するための肌の色の閾値を与え、その閾値に基づいて検出する方法によれば、高速な探索が可能である反面、閾値の決定法が困難であり、背景色に肌色を含むものがあれば誤認識につながるばかりか、人種により認識率が異なったり、被写体に対する撮影条件によっては誤認識を招き認識率が低下するという問題があった。
【0006】
また、ニューラルネットワークを用いた肌色抽出による顔の領域決定方法によれば、認識率の向上と検索に要する時間との間にはトレードオフの関係があり、正確さを重視すれば認識に時間がかかり、速さを重視すれば認識率が極端に下がるという問題があった。
【0007】
そこで、本願発明者は、非特許文献1に示すように、顔の抽出には色情報が比較的人種に依存しない唇に着目し、さらに唇の周りには肌色が存在するという特徴を利用し、唇を検出した後にその周りの肌色が確認できれば顔の位置の検索に移る方法を提案しているが、ニューラルネットワークにより1ピクセルずつ唇/肌色の判定を行なうものであったために、やはり、認識率として高いものを得る為には時間がかかり、動画像への適用や実用化が困難であるという問題点があった。
【0008】
本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、撮影条件にかかわらず適切な閾値を設定でき、しかも高速且つ正確に顔領域などの特定の領域を検出可能な領域検出方法及びその装置を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明による領域検出方法の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した通り、閾値の遺伝的決定法に基づく領域検出方法であって、共通の抽出領域を含み、平均明度の異なる複数のサンプル画像に対する抽出領域識別用の閾値データを遺伝的アルゴリズムにより夫々獲得する第一ステップと、対象画像に対する抽出領域識別用の閾値データを、前記対象画像の平均明度と前記第一ステップで獲得された閾値及び平均明度との関係に基づいて適応的に演算導出する第二ステップと、前記第二ステップで演算導出された閾値データに基づいて抽出領域を検出する第三ステップとからなる点にある。
【0010】
上述の構成によれば、第一ステップで撮影条件の異なる複数のサンプル画像の共通の抽出領域に対して、遺伝的アルゴリズムを用いて得られた抽出領域識別用の閾値データが平均明度に対応して夫々得られる。第二ステップでは前記対象画像の平均明度に基づいた閾値データが、サンプル画像の平均明度とそれに対する閾値データの関係に基づいて適応的に演算導出されることになる。従って、撮影条件の異なった種々の対象画像に対して、抽出領域識別用の閾値データを適切に求めることが可能となり、認識率が向上するのである。ここで、対象画像の閾値が設定された後には、対象画像に対して抽出領域を検出するための閾値処理のみを実行すればよいので、抽出領域の検出処理は極めて高速に行なえるのである。
【0011】
上述の構成において、前記第一ステップは、前記抽出領域識別用の閾値データとして抽出領域を特徴づける少なくとも第一色成分領域とそれに隣接する第二色成分領域夫々のRGB閾値データで構成される個体群を初期生成する個体群生成ステップと、生成された個体群のサンプル画像に対する適応度を評価する適応度評価ステップと、評価された適応度に基づいて選択、及び、交叉又は突然変異の遺伝子操作を実行して新たな個体群を生成する遺伝子処理ステップと、前記遺伝子処理ステップと前記適応度評価ステップを設定世代にわたり繰り返す世代交代ステップとからなることが好ましい。
【0012】
遺伝的アルゴリズムを適用するに際して、前記抽出領域識別用の閾値データとして抽出領域を特徴づける少なくとも第一色成分領域とそれに隣接する第二色成分領域夫々のRGB閾値データを遺伝子として設定することにより、色の組合せによる認識率の向上を狙うことが可能となる。つまり、抽出領域を特徴づける2又はそれ以上の隣接する色の組合せで閾値を設定することにより、背景ノイズの影響を限りなく低減することが可能となるのである。
【0013】
さらに上述した遺伝子処理ステップにおいて、予め設定された世代数より少なる所定世代までは、エリート戦略に基づいて適応度の高い個体から順に所定数の個体を選択する遺伝子操作を実行することが、有効な遺伝子を確実に残し、不要な遺伝子の淘汰を早めることができる点で好ましい。
【0014】
その際、前記遺伝子処理ステップにおいて、予め設定された世代数より後の世代では、適応度が所定の確率分布、好ましくは、正規分布するように個体を選択する遺伝子操作を実行することにより、局所解の発生を未然に防止しながらも早期に収束させることができる点で好ましい。尚、エリート戦略に基づいての選択を最後まで繰り返すと局所解の発生を招く虞がある点で好ましくなく、それを防止するために突然変異を発生させると却って解が発散する傾向があるのでこれも好ましくない。
【0015】
上述した遺伝子処理ステップにおいて、前記交叉は、一対の個体の各閾値データを適応度の逆比で求めた値を新たな閾値とする個体を生成することにより、より適応度の高い個体を生成できる点で好ましい。
【0016】
上述した一連の処理において、前記抽出領域は人の顔領域であり、前記第一色成分領域が唇の色に対応する領域であり、前記第二色成分領域が肌の色に対応する領域であれば、人の顔領域をより正確且つ迅速に検出できる点で優れている。
【0017】
さらに、上述した領域検出方法を採用する本発明による領域検出装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項8に記載した通り、閾値の遺伝的決定法に基づく領域検出装置であって、共通の抽出領域を含み、平均明度の異なる複数のサンプル画像に対する抽出領域識別用の閾値データを遺伝的アルゴリズムにより夫々獲得して、前記平均明度に対する閾値テーブルを生成する第一演算手段と、対象画像に対する抽出領域識別用の閾値データを、前記対象画像の平均明度と前記閾値テーブルに基づいて適応的に演算導出する第二演算手段と、前記第二演算手段で演算導出された閾値データに基づいて抽出領域を検出する第三演算手段とからなる点にある。
【0018】
第一演算手段により生成された平均明度に対する閾値テーブルに基づいて、第二演算手段では、如何なる撮影条件で撮影された対象画像であっても、その対象画像の平均明度を求めることにより、抽出領域識別用の閾値データを、前記閾値テーブルに基づいて適応的に演算導出することが可能となるのである。
【0019】
以下、同様に、前記第一演算手段は、前記抽出領域識別用の閾値データとして抽出領域を特徴づける少なくとも第一色成分領域とそれに隣接する第二色成分領域夫々のRGB閾値データで構成される個体群を初期生成する個体群生成手段と、生成された個体群のサンプル画像に対する適応度を評価する適応度評価手段と、評価された適応度に基づいて選択、及び、交叉又は突然変異の遺伝子操作を実行して新たな個体群を生成する遺伝子処理手段と、前記遺伝子処理手段と前記適応度評価手段を設定世代にわたり繰り返す世代交代演算手段とからなることが好ましい。
【0020】
前記遺伝子処理手段において、予め設定された世代数より少なる所定世代までは、エリート戦略に基づいて適応度の高い個体から順に所定数の個体を選択する遺伝子操作を実行することが好ましい。
【0021】
前記遺伝子処理手段において、予め設定された世代数より後の世代では、適応度が所定の確率分布、好ましくは、正規分布するように個体を選択する遺伝子操作を実行することが好ましい。
【0022】
前記遺伝子処理手段において、前記交叉は、一対の個体の各閾値データを適応度の逆比で求めた値を新たな閾値とする個体を生成するものであることが好ましい。
【0023】
前記抽出領域は、人の顔領域であり、前記第一色成分領域が唇の色に対応する領域であり、前記第二色成分領域が肌の色に対応する領域であれば、画像中の人の顔を正確且つ迅速に検出できる点で好ましい。
【0024】
さらに、本発明による個人同定方法は、特許請求の範囲の欄の請求項15に記載した通り、上述の領域検出方法により検出された顔領域のRGBデータ夫々に対して唇と肌の色成分比を演算導出し、得られた色成分比に基づいて最小距離分類法を適用する点にある。
【0025】
抽出された顔領域から唇と肌の色成分比はその人物固有の値を示すもので、外界の影響を受けないことが判明した。つまり、人の顔の唇と肌の色成分比はその人の体調や照明光の影響を受けず、常に一定であるので、前記色成分比に基づいて最小距離分類法を適用すれば、個人同定が可能となるのである。
【0026】
同様に、本発明による個人同定装置は、特許請求の範囲の欄の請求項16に記載した通り、上述の領域検出装置と、その領域検出装置により検出された顔領域のRGBデータ夫々に対して唇と肌の色成分比を演算導出する第四演算手段と、前記第四演算手段により得られた色成分比に基づいて最小距離分類法を適用して個人同定する個人同定手段を備えた点にある。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。本発明による閾値の遺伝的決定法に基づく領域検出装置は、各種のジョブを実行するCPUボードと画像データ入出力インターフェース部と画像データが記憶されるハードディスクと画像データ処理が行なわれるワークエリアとしてのRAMボードなどを備えたコンピュータと、そのコンピュータにインストールされ所期の処理を実行するアプリケーションプログラムで構成され、機能面をブロックに分割して説明すると、図1に示すように、前記ハードディスクの記憶領域に画定され、サンプル画像12及び対象画像11が格納される画像データ記憶部10と、共通の抽出領域を含み、平均明度の異なる複数のサンプル画像12に対する抽出領域識別用の閾値データを遺伝的アルゴリズムにより夫々獲得して、前記平均明度に対する閾値テーブル8を生成する第一演算手段1と、対象画像11に対する抽出領域識別用の閾値データを、対象画像の平均明度と前記閾値テーブル8に基づいて適応的に演算導出する第二演算手段2と、前記第二演算手段2で演算導出された閾値データに基づいて抽出領域を検出する第三演算手段3とからなる。
【0028】
前記第一演算手段1は、前記抽出領域識別用の閾値データとして抽出領域を特徴づける少なくとも第一色成分領域とそれに隣接する第二色成分領域夫々のRGB閾値データで構成される所定数の個体群を初期生成する個体群生成手段4と、生成された個体群のサンプル画像に対する適応度を評価する適応度評価手段5と、評価された適応度に基づいて選択、及び、交叉又は突然変異の遺伝子操作を実行して新たな個体群を生成する遺伝子処理手段6と、前記遺伝子処理手段6と前記適応度評価手段5を設定世代にわたり繰り返す世代交代演算手段7とからなる。
【0029】
前記遺伝子処理手段6は、予め設定された世代数より少なる所定世代までは、所定の確率で交叉又は突然変異の遺伝子操作を実行するとともに、残余の個体からエリート戦略に基づいて適応度の高い個体から順に所定数の個体を選択した後に不足する個体を新たに生成し、予め設定された世代数より後の世代では、所定の確率で交叉又は突然変異の遺伝子操作を実行するとともに、残余の個体から適応度が正規分布するように個体を選択した後に不足する個体を新たに生成するように構成されており、前記遺伝子処理のうち、交叉は一対の個体の各閾値データを適応度の逆比で求めた値を新たな閾値とする個体を生成処理するように処理される。
【0030】
上述した領域検出装置により、対象画像としての静止画像や動画像から、抽出領域として不特定の人物の顔を抽出する場合の領域検出方法を説明する。一般に静止画像や動画像中の人物の顔は同一人物であってもその時々の撮影(照明)条件により異なった色で表現される。しかし、撮影条件毎に領域検出用の閾値を求めるのは極めて煩雑である。そこで、この方法では人間の知覚的色差が幾何学的距離に近似表現できる表色系として定義されているYCrCb表色系のうちY値を使用して、未知のY値に対する最も唇の色らしい値(RGB)と最も肌色らしい値(RGB)を遺伝的アルゴリズム(GA)で決定し、その結果に基づいて対象画像の唇と肌の色の閾値を適応的に求め、その閾値により抽出対象となる領域を検出するものである。つまり、前記抽出領域は人の顔領域であり、前記第一色成分領域が唇の色に対応する領域であり、前記第二色成分領域が肌の色に対応する領域である。
【0031】
以下に、図5(a)の写真画像を対象画像としてその中に撮影された3人の人物の顔を抽出する場合について、図2に示すフローチャートに基づいて具体的に説明する。図5(a)に示す対象画像に対して、日中、カーテンなどによる遮光、夜間、異なる光源、など種々の撮影条件下で撮影された学習用のサンプル画像を複数枚準備して画像データ記憶部10に格納する(S1)。サンプル画像は同一シーンであることが好ましいが、被写体の姿勢が同一であれば問題はない。
【0032】
前記平均明度演算手段9により、サンプル画像に対して、(数1)に基づいてRGB表色系からYCrCb表色系に変換処理され、サンプル画像の明度Y値の平均値YAVが求められる(S2,S3)。
【0033】
【数1】
【0034】
前記個体群生成手段4により、個体数100の個体集団Iが初期集団として生成される。個体集団Iの各要素は唇及び肌の色の閾値を夫々RGBで定義した値であり、k世代l番目の個体のc番目の遺伝子がI(k,l,c)と表される。図6(a)に示すように、l番目の遺伝子は唇の色の閾値(Rll,Gll,Bll)と肌の色の閾値(Rsl,Gsl,Bsl)の6属性で構成され、各属性値は実数値で表され、初期には乱数[0,255]として生成される。例えば、第一世代の一番目の個体の一番目の遺伝子I(1,1,1)=Rl1が[0,255]の乱数として生成されるのである。属性値を実数値コーディングとすることで、バイナリーコーディング型に変更する必要がなく、1個体がそのまま閾値となるので、以後の演算処理時間を大幅に削減可能となる(S4)。
【0035】
前記個体群生成手段4で生成された第一世代の遺伝子に対する適応度が前記適応度評価手段5により評価される(S5)。具体的には、サンプル画像から予め切り出された人の唇領域と肌領域の各画素のRGBデータが、前記遺伝子として定義された唇の閾値RGBデータと肌の閾値RGBデータに数%の幅を持たせたデータの範囲に含まれるか否かを画素毎に比較し、唇領域全体の画素数に対する一致画素数(数%の幅内に含まれる画素数)の割合を0から1の間で正規化するとともに、肌領域全体の画素数に対する一致画素数(数%の幅内に含まれる画素数)の割合を0から1の間で正規化し、その積を求める一連の演算手続が評価関数として定義され、その評価関数により評価された値が各個体の適応度として導出される。
【0036】
前記世代交代演算手段7により、前記適応度評価手段5による評価結果が予め設定された世代数Ng(本実施形態ではNg=100に設定されている)の半分の50世代に到る結果か否かが判断され、半分の世代迄であるときにはステップS7に進み、それ以降の世代ではステップS11に進み、設定世代Ng=100に達したときに適応度1の個体が得られると処理が終了する(S11)。
【0037】
今回は第一世代の処理であるのでステップS7に進み、ここで、前記遺伝子処理手段6により、先ず100個の個体から25%が交叉により次世代の新たな個体として生成され(S7)、2%の個体に対してその何れかの遺伝子が突然変異を起こすように[0,255]の乱数としてランダマイズされ(S8)、次に適応度の高い順に25%の個体がエリートとして次世代に残されるように選別される(S9)。さらに、個体数100を維持するために次世代の新たな固体が[0,255]の乱数として生成される(S10)。
【0038】
前記世代交代演算手段7により、上述の遺伝子処理で生成された次世代の個体群に対して適応度を評価するべく処理がステップS5に戻される。
【0039】
交叉について詳述すると、図6(b)に示すように、一対の個体の各閾値データを適応度の逆比で求めた値が新たな閾値として生成される。例えば、第k世代第m番目の個体の各遺伝子のうち唇のR成分Rlmと第k世代第n番目の個体の各遺伝子のうち唇の閾値R成分Rlnを交叉して、第k+1世代第p番目の遺伝子のうち唇の閾値R成分Rlpを生成する場合、夫々の適応度がi,j(0≦i,j≦1)であったとすると、新たな遺伝子は、Rlp=j・(Rl m+Rln)/(i+j)と求められるのである。
【0040】
上述のステップS11で、世代数が予め設定された世代数Ngになるまでは、前記遺伝子処理手段6により、先ず100個の個体から25%が交叉により次世代の新たな個体として生成され(S12)、2%の個体に対してその何れかの遺伝子が突然変異を起こすように[0,255]の乱数としてランダマイズされ(S13)、次に前記適応度評価手段5により評価された各個体の適応度がN(a,σ2)の正規分布となるように次世代に残す個体が選択され(S14)、さらに、個体数100を維持するために次世代の新たな固体が[0,255]の乱数として生成される(S15)。ここでも、前記世代交代演算手段7により、次世代の個体群に対して適応度を評価するべく処理がステップS5に戻される。
【0041】
上述したステップ5からステップS14迄が繰り返されて世代数が予め設定された世代数Ngになると、前記世代交代演算手段7により、適応度1.0、即ち唇と肌の認識率が100%となった個体の遺伝子が当該サンプル画像に対する閾値データとして、ステップS3で導出された平均明度データと共に前記閾値テーブル8に格納される。尚、設定世代に達したときに適応度1の個体が得られていなければ、適応度1の個体が得られる迄さらに10世代ずつステップS11からステップS15を繰り返す。
【0042】
上述したステップS1からステップS15までの処理が各サンプル画像に対して実行され、異なる平均明度に対する唇と肌の各閾値データが、前記閾値テーブル8に格納される。図3(a)はサンプル画像の平均明度とそのサンプル画像に対する遺伝的アルゴリズムで決定された最も唇の色らしいRGB各閾値をプロットした表で、図4(a)はサンプル画像の平均明度とそのサンプル画像に対する遺伝的アルゴリズムで決定された最も肌の色らしいRGB各閾値をプロットした表であり、各データに対して最小2乗法により直線近似した結果が図3(b)、図4(b)に夫々示され、最終的にその特性直線がテーブルデータとして前記閾値テーブル8に格納される。
【0043】
即ち、上述の一連の処理が、共通の抽出領域を含み、平均明度の異なる複数のサンプル画像に対する抽出領域識別用の閾値データを遺伝的アルゴリズムにより夫々獲得する第一ステップとなる。
【0044】
次に、前記第二演算手段2により、図5(a)の対象画像に対する平均明度が演算導出され、演算導出された平均明度に対する唇と肌の色の閾値データが前記閾値テーブル8から求められる。
【0045】
第三演算手段3により、対象画像から先ず前記唇の閾値データに基づき唇の領域を検出し、検出された領域に隣接する領域に前記肌の閾値データに基づき肌の領域があるか否かを判断する。ここで、先ず肌の領域を検出し、その後に唇の領域が含まれているか否かを判断してもよい。その結果、図5(c)に示すように確実に人の顔領域を検出できることが判明した。ここで、肌の領域のみを検出した場合には、図5(b)に示すように、顔以外の部分(図中、丸で囲まれた部分)も誤検出されたが、唇の領域をも併せて検出すると、90%以上の確率で適正に領域が検出されることが確認されたのである。
【0046】
上述の実施形態では、対象画像として640×480画素のカラー画像を採用した場合に、わずか0.08秒で顔領域の抽出処理が完了することが明らかとなり、高い認識率で高速に処理可能なことが実証されたのである。
【0047】
上述の実施形態では、世代数100、個体数100、突然変異率2%で遺伝的アルゴリズムを実行したが、これらの値は例示であり、これらの値に限定されるものではなく、対象画像の容量などの諸条件により適宜設定可能である。
【0048】
上述の実施形態では、前記遺伝子処理ステップにおいて、予め設定された世代数より少なる所定世代までは、エリート戦略に基づいて適応度の高い個体から順に所定数の個体を選択する場合に、予め設定された世代数Ng(Ng=100)の半分の世代を所定世代とするものについて説明したが、所定世代としては、設定された世代数の半分の値に限定されるものではなくその前後の数世代の範囲であれば差し支えない。
【0049】
上述した実施形態では、RGB表色系からYCrCb表色系に変換して画像の明度の平均値を基に閾値を導出する方法及び装置を説明したが、変換対象となる表色系はYCrCb表色系に限るものではなく、画像に対する明度の平均値が求まるものであれば他の表色系であっても構わない。例えば、RGB表色系からマンセル表色系の一種である色相H、彩度S、明度VとするHSV表色系や、明度がHSV表色系の2倍となるHIS表色系に変換した値から平均明度を求めるものであってもよい。
【0050】
上述した実施形態では所定の確率分布として正規分布を採用したものを説明したが、確率分布としてはこれに限定されるものではなく、例えばε分布などを採用することができる。
【0051】
上述した実施形態では、静止画像に対して試行したが、動画像に対しても同様に適用可能であることはいうまでもない。また、上述の実施形態では、抽出領域は、人の顔領域であり、前記第一色成分領域が唇の色に対応する領域であり、前記第二色成分領域が肌の色に対応する領域であるものを説明したが、抽出領域は人の顔領域に限定されるものではなく適宜設定可能である。例えば、高速道路などに設置される車両撮影装置などで撮影された画像からナンバープレート領域を検出するために本発明が適用可能で、第一色成分領域がナンバーの色(緑色)に対応する領域であり、前記第二色成分領域がナンバープレートの色(白色など)に対応する領域として設定することにより、天候などの撮影条件に左右されずに高速にナンバープレート領域の検出が可能となり、このように検出されたナンバープレート上のナンバーから車両の特定が迅速に行なわれるようになる。
【0052】
次に上述した領域検出方法により検出された人の顔領域から最小距離分類法を用いて個人同定可能な装置及び方法について説明する。個人同定装置は、上述の領域検出装置と、その領域検出装置により検出された顔領域のRGBデータ夫々に対して唇と肌の色成分比を演算導出する第四演算手段と、前記第四演算手段により得られた色成分比に基づいて最小距離分類法を適用して個人同定する個人同定手段を備えて構成される。
【0053】
第四演算手段は、複数枚の対象画像から領域検出された顔領域から複数人の肌の色情報(RGBの画素平均値)と唇の色情報(RGBの画素平均値)を基に(唇色情報/肌色情報)の比をRGBについて夫々計算し、図7に示すように、その分布図を生成する。つまり、対象画像中の人物を予め登録する(ここでは13名登録した)のである。未知の画像から同様に検出された顔領域から肌の色情報と唇の色情報を基に(唇色情報/肌色情報)の比をRGBについて夫々計算する。個人同定手段は、第四演算手段により演算された未知の人物に対する(唇色情報/肌色情報)の比が、図7に示す分布図と一致したときに登録された人物と一致すると同定するのである。ここで、(唇色情報/肌色情報)の値において、RGBそれぞれの距離を計算し、合計が1以上になるものは詐称者とした。上述のシミュレーションを100枚の画像で実施したところ、86枚において登録者13名を正しく認識した。また、登録者以外の人物を登録者と認識することは無かった。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、撮影条件にかかわらず適切な閾値を設定でき、しかも高速且つ正確に顔領域などの特定の領域を検出可能な領域検出方法及びその装置を提供することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による領域検出装置のブロック構成図
【図2】本発明による領域検出装置により実行される領域検出処理手順を説明するフローチャート
【図3】(a)は、GAで得られた平均明度に対する唇のRGB各閾値のグラフであり、(b)は、そのときのテーブルデータとして登録されるRGB各特性直線を示すグラフ
【図4】(a)は、GAで得られた平均明度に対する肌のRGB各閾値のグラフであり、(b)は、そのときのテーブルデータとして登録されるRGB各特性直線を示すグラフ
【図5】(a)は実験に使用された対象画像の説明図、(b)は肌の領域のみの検出結果を示す説明図、(c)は肌と唇の領域を併せた検出結果の説明図
【図6】GAに用いる個体の説明図
【図7】(唇色情報/肌色情報)の比をRGBについて夫々計算した分布図
【符号の説明】
1:第一演算手段
2:第二演算手段
3:第三演算手段
4:個体群生成手段
5:適応度評価手段
6:遺伝子処理手段
7:世代交代演算手段
8:閾値テーブル
10:画像データ記憶部
11:対象画像
12:サンプル画像
【発明の属する技術分野】
本発明は、対象画像から抽出すべき所定領域を検出するための領域検出方法及びその装置に関し、例えば、写真画像から人物の顔を抽出するための領域検出方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、写真画像等から特定の領域を自動的に抽出する画像処理方法が提案され、特に人物の顔領域を抽出する場合には人物像の計数などに広く応用されている。これらの画像処理技術の発達に伴い、正確な認識を行なうことばかりでなく、高速な顔領域の探索、さらには個人同定が行なえることも求められている。
【0003】
上述した顔領域の検出方法としては、対象画像から顔領域を判断するための閾値を与え、その閾値に基づいて検出する方法や、ニューラルネットワークを用いた肌色抽出による顔の領域決定方法などが提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−105819号公報
【特許文献2】
特開2000−48184号公報
【特許文献3】
特開平11−2830011号公報
【非特許文献1】
満倉靖恵 「唇検出NNと肌色識別NNによるカラー画像中からの顔領域の検出法」 電気学会論文誌 2001年 Vol.121−C,No.1,pp.112−117
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した対象画像から顔領域を判断するための肌の色の閾値を与え、その閾値に基づいて検出する方法によれば、高速な探索が可能である反面、閾値の決定法が困難であり、背景色に肌色を含むものがあれば誤認識につながるばかりか、人種により認識率が異なったり、被写体に対する撮影条件によっては誤認識を招き認識率が低下するという問題があった。
【0006】
また、ニューラルネットワークを用いた肌色抽出による顔の領域決定方法によれば、認識率の向上と検索に要する時間との間にはトレードオフの関係があり、正確さを重視すれば認識に時間がかかり、速さを重視すれば認識率が極端に下がるという問題があった。
【0007】
そこで、本願発明者は、非特許文献1に示すように、顔の抽出には色情報が比較的人種に依存しない唇に着目し、さらに唇の周りには肌色が存在するという特徴を利用し、唇を検出した後にその周りの肌色が確認できれば顔の位置の検索に移る方法を提案しているが、ニューラルネットワークにより1ピクセルずつ唇/肌色の判定を行なうものであったために、やはり、認識率として高いものを得る為には時間がかかり、動画像への適用や実用化が困難であるという問題点があった。
【0008】
本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、撮影条件にかかわらず適切な閾値を設定でき、しかも高速且つ正確に顔領域などの特定の領域を検出可能な領域検出方法及びその装置を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明による領域検出方法の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した通り、閾値の遺伝的決定法に基づく領域検出方法であって、共通の抽出領域を含み、平均明度の異なる複数のサンプル画像に対する抽出領域識別用の閾値データを遺伝的アルゴリズムにより夫々獲得する第一ステップと、対象画像に対する抽出領域識別用の閾値データを、前記対象画像の平均明度と前記第一ステップで獲得された閾値及び平均明度との関係に基づいて適応的に演算導出する第二ステップと、前記第二ステップで演算導出された閾値データに基づいて抽出領域を検出する第三ステップとからなる点にある。
【0010】
上述の構成によれば、第一ステップで撮影条件の異なる複数のサンプル画像の共通の抽出領域に対して、遺伝的アルゴリズムを用いて得られた抽出領域識別用の閾値データが平均明度に対応して夫々得られる。第二ステップでは前記対象画像の平均明度に基づいた閾値データが、サンプル画像の平均明度とそれに対する閾値データの関係に基づいて適応的に演算導出されることになる。従って、撮影条件の異なった種々の対象画像に対して、抽出領域識別用の閾値データを適切に求めることが可能となり、認識率が向上するのである。ここで、対象画像の閾値が設定された後には、対象画像に対して抽出領域を検出するための閾値処理のみを実行すればよいので、抽出領域の検出処理は極めて高速に行なえるのである。
【0011】
上述の構成において、前記第一ステップは、前記抽出領域識別用の閾値データとして抽出領域を特徴づける少なくとも第一色成分領域とそれに隣接する第二色成分領域夫々のRGB閾値データで構成される個体群を初期生成する個体群生成ステップと、生成された個体群のサンプル画像に対する適応度を評価する適応度評価ステップと、評価された適応度に基づいて選択、及び、交叉又は突然変異の遺伝子操作を実行して新たな個体群を生成する遺伝子処理ステップと、前記遺伝子処理ステップと前記適応度評価ステップを設定世代にわたり繰り返す世代交代ステップとからなることが好ましい。
【0012】
遺伝的アルゴリズムを適用するに際して、前記抽出領域識別用の閾値データとして抽出領域を特徴づける少なくとも第一色成分領域とそれに隣接する第二色成分領域夫々のRGB閾値データを遺伝子として設定することにより、色の組合せによる認識率の向上を狙うことが可能となる。つまり、抽出領域を特徴づける2又はそれ以上の隣接する色の組合せで閾値を設定することにより、背景ノイズの影響を限りなく低減することが可能となるのである。
【0013】
さらに上述した遺伝子処理ステップにおいて、予め設定された世代数より少なる所定世代までは、エリート戦略に基づいて適応度の高い個体から順に所定数の個体を選択する遺伝子操作を実行することが、有効な遺伝子を確実に残し、不要な遺伝子の淘汰を早めることができる点で好ましい。
【0014】
その際、前記遺伝子処理ステップにおいて、予め設定された世代数より後の世代では、適応度が所定の確率分布、好ましくは、正規分布するように個体を選択する遺伝子操作を実行することにより、局所解の発生を未然に防止しながらも早期に収束させることができる点で好ましい。尚、エリート戦略に基づいての選択を最後まで繰り返すと局所解の発生を招く虞がある点で好ましくなく、それを防止するために突然変異を発生させると却って解が発散する傾向があるのでこれも好ましくない。
【0015】
上述した遺伝子処理ステップにおいて、前記交叉は、一対の個体の各閾値データを適応度の逆比で求めた値を新たな閾値とする個体を生成することにより、より適応度の高い個体を生成できる点で好ましい。
【0016】
上述した一連の処理において、前記抽出領域は人の顔領域であり、前記第一色成分領域が唇の色に対応する領域であり、前記第二色成分領域が肌の色に対応する領域であれば、人の顔領域をより正確且つ迅速に検出できる点で優れている。
【0017】
さらに、上述した領域検出方法を採用する本発明による領域検出装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項8に記載した通り、閾値の遺伝的決定法に基づく領域検出装置であって、共通の抽出領域を含み、平均明度の異なる複数のサンプル画像に対する抽出領域識別用の閾値データを遺伝的アルゴリズムにより夫々獲得して、前記平均明度に対する閾値テーブルを生成する第一演算手段と、対象画像に対する抽出領域識別用の閾値データを、前記対象画像の平均明度と前記閾値テーブルに基づいて適応的に演算導出する第二演算手段と、前記第二演算手段で演算導出された閾値データに基づいて抽出領域を検出する第三演算手段とからなる点にある。
【0018】
第一演算手段により生成された平均明度に対する閾値テーブルに基づいて、第二演算手段では、如何なる撮影条件で撮影された対象画像であっても、その対象画像の平均明度を求めることにより、抽出領域識別用の閾値データを、前記閾値テーブルに基づいて適応的に演算導出することが可能となるのである。
【0019】
以下、同様に、前記第一演算手段は、前記抽出領域識別用の閾値データとして抽出領域を特徴づける少なくとも第一色成分領域とそれに隣接する第二色成分領域夫々のRGB閾値データで構成される個体群を初期生成する個体群生成手段と、生成された個体群のサンプル画像に対する適応度を評価する適応度評価手段と、評価された適応度に基づいて選択、及び、交叉又は突然変異の遺伝子操作を実行して新たな個体群を生成する遺伝子処理手段と、前記遺伝子処理手段と前記適応度評価手段を設定世代にわたり繰り返す世代交代演算手段とからなることが好ましい。
【0020】
前記遺伝子処理手段において、予め設定された世代数より少なる所定世代までは、エリート戦略に基づいて適応度の高い個体から順に所定数の個体を選択する遺伝子操作を実行することが好ましい。
【0021】
前記遺伝子処理手段において、予め設定された世代数より後の世代では、適応度が所定の確率分布、好ましくは、正規分布するように個体を選択する遺伝子操作を実行することが好ましい。
【0022】
前記遺伝子処理手段において、前記交叉は、一対の個体の各閾値データを適応度の逆比で求めた値を新たな閾値とする個体を生成するものであることが好ましい。
【0023】
前記抽出領域は、人の顔領域であり、前記第一色成分領域が唇の色に対応する領域であり、前記第二色成分領域が肌の色に対応する領域であれば、画像中の人の顔を正確且つ迅速に検出できる点で好ましい。
【0024】
さらに、本発明による個人同定方法は、特許請求の範囲の欄の請求項15に記載した通り、上述の領域検出方法により検出された顔領域のRGBデータ夫々に対して唇と肌の色成分比を演算導出し、得られた色成分比に基づいて最小距離分類法を適用する点にある。
【0025】
抽出された顔領域から唇と肌の色成分比はその人物固有の値を示すもので、外界の影響を受けないことが判明した。つまり、人の顔の唇と肌の色成分比はその人の体調や照明光の影響を受けず、常に一定であるので、前記色成分比に基づいて最小距離分類法を適用すれば、個人同定が可能となるのである。
【0026】
同様に、本発明による個人同定装置は、特許請求の範囲の欄の請求項16に記載した通り、上述の領域検出装置と、その領域検出装置により検出された顔領域のRGBデータ夫々に対して唇と肌の色成分比を演算導出する第四演算手段と、前記第四演算手段により得られた色成分比に基づいて最小距離分類法を適用して個人同定する個人同定手段を備えた点にある。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。本発明による閾値の遺伝的決定法に基づく領域検出装置は、各種のジョブを実行するCPUボードと画像データ入出力インターフェース部と画像データが記憶されるハードディスクと画像データ処理が行なわれるワークエリアとしてのRAMボードなどを備えたコンピュータと、そのコンピュータにインストールされ所期の処理を実行するアプリケーションプログラムで構成され、機能面をブロックに分割して説明すると、図1に示すように、前記ハードディスクの記憶領域に画定され、サンプル画像12及び対象画像11が格納される画像データ記憶部10と、共通の抽出領域を含み、平均明度の異なる複数のサンプル画像12に対する抽出領域識別用の閾値データを遺伝的アルゴリズムにより夫々獲得して、前記平均明度に対する閾値テーブル8を生成する第一演算手段1と、対象画像11に対する抽出領域識別用の閾値データを、対象画像の平均明度と前記閾値テーブル8に基づいて適応的に演算導出する第二演算手段2と、前記第二演算手段2で演算導出された閾値データに基づいて抽出領域を検出する第三演算手段3とからなる。
【0028】
前記第一演算手段1は、前記抽出領域識別用の閾値データとして抽出領域を特徴づける少なくとも第一色成分領域とそれに隣接する第二色成分領域夫々のRGB閾値データで構成される所定数の個体群を初期生成する個体群生成手段4と、生成された個体群のサンプル画像に対する適応度を評価する適応度評価手段5と、評価された適応度に基づいて選択、及び、交叉又は突然変異の遺伝子操作を実行して新たな個体群を生成する遺伝子処理手段6と、前記遺伝子処理手段6と前記適応度評価手段5を設定世代にわたり繰り返す世代交代演算手段7とからなる。
【0029】
前記遺伝子処理手段6は、予め設定された世代数より少なる所定世代までは、所定の確率で交叉又は突然変異の遺伝子操作を実行するとともに、残余の個体からエリート戦略に基づいて適応度の高い個体から順に所定数の個体を選択した後に不足する個体を新たに生成し、予め設定された世代数より後の世代では、所定の確率で交叉又は突然変異の遺伝子操作を実行するとともに、残余の個体から適応度が正規分布するように個体を選択した後に不足する個体を新たに生成するように構成されており、前記遺伝子処理のうち、交叉は一対の個体の各閾値データを適応度の逆比で求めた値を新たな閾値とする個体を生成処理するように処理される。
【0030】
上述した領域検出装置により、対象画像としての静止画像や動画像から、抽出領域として不特定の人物の顔を抽出する場合の領域検出方法を説明する。一般に静止画像や動画像中の人物の顔は同一人物であってもその時々の撮影(照明)条件により異なった色で表現される。しかし、撮影条件毎に領域検出用の閾値を求めるのは極めて煩雑である。そこで、この方法では人間の知覚的色差が幾何学的距離に近似表現できる表色系として定義されているYCrCb表色系のうちY値を使用して、未知のY値に対する最も唇の色らしい値(RGB)と最も肌色らしい値(RGB)を遺伝的アルゴリズム(GA)で決定し、その結果に基づいて対象画像の唇と肌の色の閾値を適応的に求め、その閾値により抽出対象となる領域を検出するものである。つまり、前記抽出領域は人の顔領域であり、前記第一色成分領域が唇の色に対応する領域であり、前記第二色成分領域が肌の色に対応する領域である。
【0031】
以下に、図5(a)の写真画像を対象画像としてその中に撮影された3人の人物の顔を抽出する場合について、図2に示すフローチャートに基づいて具体的に説明する。図5(a)に示す対象画像に対して、日中、カーテンなどによる遮光、夜間、異なる光源、など種々の撮影条件下で撮影された学習用のサンプル画像を複数枚準備して画像データ記憶部10に格納する(S1)。サンプル画像は同一シーンであることが好ましいが、被写体の姿勢が同一であれば問題はない。
【0032】
前記平均明度演算手段9により、サンプル画像に対して、(数1)に基づいてRGB表色系からYCrCb表色系に変換処理され、サンプル画像の明度Y値の平均値YAVが求められる(S2,S3)。
【0033】
【数1】
【0034】
前記個体群生成手段4により、個体数100の個体集団Iが初期集団として生成される。個体集団Iの各要素は唇及び肌の色の閾値を夫々RGBで定義した値であり、k世代l番目の個体のc番目の遺伝子がI(k,l,c)と表される。図6(a)に示すように、l番目の遺伝子は唇の色の閾値(Rll,Gll,Bll)と肌の色の閾値(Rsl,Gsl,Bsl)の6属性で構成され、各属性値は実数値で表され、初期には乱数[0,255]として生成される。例えば、第一世代の一番目の個体の一番目の遺伝子I(1,1,1)=Rl1が[0,255]の乱数として生成されるのである。属性値を実数値コーディングとすることで、バイナリーコーディング型に変更する必要がなく、1個体がそのまま閾値となるので、以後の演算処理時間を大幅に削減可能となる(S4)。
【0035】
前記個体群生成手段4で生成された第一世代の遺伝子に対する適応度が前記適応度評価手段5により評価される(S5)。具体的には、サンプル画像から予め切り出された人の唇領域と肌領域の各画素のRGBデータが、前記遺伝子として定義された唇の閾値RGBデータと肌の閾値RGBデータに数%の幅を持たせたデータの範囲に含まれるか否かを画素毎に比較し、唇領域全体の画素数に対する一致画素数(数%の幅内に含まれる画素数)の割合を0から1の間で正規化するとともに、肌領域全体の画素数に対する一致画素数(数%の幅内に含まれる画素数)の割合を0から1の間で正規化し、その積を求める一連の演算手続が評価関数として定義され、その評価関数により評価された値が各個体の適応度として導出される。
【0036】
前記世代交代演算手段7により、前記適応度評価手段5による評価結果が予め設定された世代数Ng(本実施形態ではNg=100に設定されている)の半分の50世代に到る結果か否かが判断され、半分の世代迄であるときにはステップS7に進み、それ以降の世代ではステップS11に進み、設定世代Ng=100に達したときに適応度1の個体が得られると処理が終了する(S11)。
【0037】
今回は第一世代の処理であるのでステップS7に進み、ここで、前記遺伝子処理手段6により、先ず100個の個体から25%が交叉により次世代の新たな個体として生成され(S7)、2%の個体に対してその何れかの遺伝子が突然変異を起こすように[0,255]の乱数としてランダマイズされ(S8)、次に適応度の高い順に25%の個体がエリートとして次世代に残されるように選別される(S9)。さらに、個体数100を維持するために次世代の新たな固体が[0,255]の乱数として生成される(S10)。
【0038】
前記世代交代演算手段7により、上述の遺伝子処理で生成された次世代の個体群に対して適応度を評価するべく処理がステップS5に戻される。
【0039】
交叉について詳述すると、図6(b)に示すように、一対の個体の各閾値データを適応度の逆比で求めた値が新たな閾値として生成される。例えば、第k世代第m番目の個体の各遺伝子のうち唇のR成分Rlmと第k世代第n番目の個体の各遺伝子のうち唇の閾値R成分Rlnを交叉して、第k+1世代第p番目の遺伝子のうち唇の閾値R成分Rlpを生成する場合、夫々の適応度がi,j(0≦i,j≦1)であったとすると、新たな遺伝子は、Rlp=j・(Rl m+Rln)/(i+j)と求められるのである。
【0040】
上述のステップS11で、世代数が予め設定された世代数Ngになるまでは、前記遺伝子処理手段6により、先ず100個の個体から25%が交叉により次世代の新たな個体として生成され(S12)、2%の個体に対してその何れかの遺伝子が突然変異を起こすように[0,255]の乱数としてランダマイズされ(S13)、次に前記適応度評価手段5により評価された各個体の適応度がN(a,σ2)の正規分布となるように次世代に残す個体が選択され(S14)、さらに、個体数100を維持するために次世代の新たな固体が[0,255]の乱数として生成される(S15)。ここでも、前記世代交代演算手段7により、次世代の個体群に対して適応度を評価するべく処理がステップS5に戻される。
【0041】
上述したステップ5からステップS14迄が繰り返されて世代数が予め設定された世代数Ngになると、前記世代交代演算手段7により、適応度1.0、即ち唇と肌の認識率が100%となった個体の遺伝子が当該サンプル画像に対する閾値データとして、ステップS3で導出された平均明度データと共に前記閾値テーブル8に格納される。尚、設定世代に達したときに適応度1の個体が得られていなければ、適応度1の個体が得られる迄さらに10世代ずつステップS11からステップS15を繰り返す。
【0042】
上述したステップS1からステップS15までの処理が各サンプル画像に対して実行され、異なる平均明度に対する唇と肌の各閾値データが、前記閾値テーブル8に格納される。図3(a)はサンプル画像の平均明度とそのサンプル画像に対する遺伝的アルゴリズムで決定された最も唇の色らしいRGB各閾値をプロットした表で、図4(a)はサンプル画像の平均明度とそのサンプル画像に対する遺伝的アルゴリズムで決定された最も肌の色らしいRGB各閾値をプロットした表であり、各データに対して最小2乗法により直線近似した結果が図3(b)、図4(b)に夫々示され、最終的にその特性直線がテーブルデータとして前記閾値テーブル8に格納される。
【0043】
即ち、上述の一連の処理が、共通の抽出領域を含み、平均明度の異なる複数のサンプル画像に対する抽出領域識別用の閾値データを遺伝的アルゴリズムにより夫々獲得する第一ステップとなる。
【0044】
次に、前記第二演算手段2により、図5(a)の対象画像に対する平均明度が演算導出され、演算導出された平均明度に対する唇と肌の色の閾値データが前記閾値テーブル8から求められる。
【0045】
第三演算手段3により、対象画像から先ず前記唇の閾値データに基づき唇の領域を検出し、検出された領域に隣接する領域に前記肌の閾値データに基づき肌の領域があるか否かを判断する。ここで、先ず肌の領域を検出し、その後に唇の領域が含まれているか否かを判断してもよい。その結果、図5(c)に示すように確実に人の顔領域を検出できることが判明した。ここで、肌の領域のみを検出した場合には、図5(b)に示すように、顔以外の部分(図中、丸で囲まれた部分)も誤検出されたが、唇の領域をも併せて検出すると、90%以上の確率で適正に領域が検出されることが確認されたのである。
【0046】
上述の実施形態では、対象画像として640×480画素のカラー画像を採用した場合に、わずか0.08秒で顔領域の抽出処理が完了することが明らかとなり、高い認識率で高速に処理可能なことが実証されたのである。
【0047】
上述の実施形態では、世代数100、個体数100、突然変異率2%で遺伝的アルゴリズムを実行したが、これらの値は例示であり、これらの値に限定されるものではなく、対象画像の容量などの諸条件により適宜設定可能である。
【0048】
上述の実施形態では、前記遺伝子処理ステップにおいて、予め設定された世代数より少なる所定世代までは、エリート戦略に基づいて適応度の高い個体から順に所定数の個体を選択する場合に、予め設定された世代数Ng(Ng=100)の半分の世代を所定世代とするものについて説明したが、所定世代としては、設定された世代数の半分の値に限定されるものではなくその前後の数世代の範囲であれば差し支えない。
【0049】
上述した実施形態では、RGB表色系からYCrCb表色系に変換して画像の明度の平均値を基に閾値を導出する方法及び装置を説明したが、変換対象となる表色系はYCrCb表色系に限るものではなく、画像に対する明度の平均値が求まるものであれば他の表色系であっても構わない。例えば、RGB表色系からマンセル表色系の一種である色相H、彩度S、明度VとするHSV表色系や、明度がHSV表色系の2倍となるHIS表色系に変換した値から平均明度を求めるものであってもよい。
【0050】
上述した実施形態では所定の確率分布として正規分布を採用したものを説明したが、確率分布としてはこれに限定されるものではなく、例えばε分布などを採用することができる。
【0051】
上述した実施形態では、静止画像に対して試行したが、動画像に対しても同様に適用可能であることはいうまでもない。また、上述の実施形態では、抽出領域は、人の顔領域であり、前記第一色成分領域が唇の色に対応する領域であり、前記第二色成分領域が肌の色に対応する領域であるものを説明したが、抽出領域は人の顔領域に限定されるものではなく適宜設定可能である。例えば、高速道路などに設置される車両撮影装置などで撮影された画像からナンバープレート領域を検出するために本発明が適用可能で、第一色成分領域がナンバーの色(緑色)に対応する領域であり、前記第二色成分領域がナンバープレートの色(白色など)に対応する領域として設定することにより、天候などの撮影条件に左右されずに高速にナンバープレート領域の検出が可能となり、このように検出されたナンバープレート上のナンバーから車両の特定が迅速に行なわれるようになる。
【0052】
次に上述した領域検出方法により検出された人の顔領域から最小距離分類法を用いて個人同定可能な装置及び方法について説明する。個人同定装置は、上述の領域検出装置と、その領域検出装置により検出された顔領域のRGBデータ夫々に対して唇と肌の色成分比を演算導出する第四演算手段と、前記第四演算手段により得られた色成分比に基づいて最小距離分類法を適用して個人同定する個人同定手段を備えて構成される。
【0053】
第四演算手段は、複数枚の対象画像から領域検出された顔領域から複数人の肌の色情報(RGBの画素平均値)と唇の色情報(RGBの画素平均値)を基に(唇色情報/肌色情報)の比をRGBについて夫々計算し、図7に示すように、その分布図を生成する。つまり、対象画像中の人物を予め登録する(ここでは13名登録した)のである。未知の画像から同様に検出された顔領域から肌の色情報と唇の色情報を基に(唇色情報/肌色情報)の比をRGBについて夫々計算する。個人同定手段は、第四演算手段により演算された未知の人物に対する(唇色情報/肌色情報)の比が、図7に示す分布図と一致したときに登録された人物と一致すると同定するのである。ここで、(唇色情報/肌色情報)の値において、RGBそれぞれの距離を計算し、合計が1以上になるものは詐称者とした。上述のシミュレーションを100枚の画像で実施したところ、86枚において登録者13名を正しく認識した。また、登録者以外の人物を登録者と認識することは無かった。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、撮影条件にかかわらず適切な閾値を設定でき、しかも高速且つ正確に顔領域などの特定の領域を検出可能な領域検出方法及びその装置を提供することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による領域検出装置のブロック構成図
【図2】本発明による領域検出装置により実行される領域検出処理手順を説明するフローチャート
【図3】(a)は、GAで得られた平均明度に対する唇のRGB各閾値のグラフであり、(b)は、そのときのテーブルデータとして登録されるRGB各特性直線を示すグラフ
【図4】(a)は、GAで得られた平均明度に対する肌のRGB各閾値のグラフであり、(b)は、そのときのテーブルデータとして登録されるRGB各特性直線を示すグラフ
【図5】(a)は実験に使用された対象画像の説明図、(b)は肌の領域のみの検出結果を示す説明図、(c)は肌と唇の領域を併せた検出結果の説明図
【図6】GAに用いる個体の説明図
【図7】(唇色情報/肌色情報)の比をRGBについて夫々計算した分布図
【符号の説明】
1:第一演算手段
2:第二演算手段
3:第三演算手段
4:個体群生成手段
5:適応度評価手段
6:遺伝子処理手段
7:世代交代演算手段
8:閾値テーブル
10:画像データ記憶部
11:対象画像
12:サンプル画像
Claims (16)
- 閾値の遺伝的決定法に基づく領域検出方法であって、共通の抽出領域を含み、平均明度の異なる複数のサンプル画像に対する抽出領域識別用の閾値データを遺伝的アルゴリズムにより夫々獲得する第一ステップと、対象画像に対する抽出領域識別用の閾値データを、前記対象画像の平均明度と前記第一ステップで獲得された閾値及び平均明度との関係に基づいて適応的に演算導出する第二ステップと、前記第二ステップで演算導出された閾値データに基づいて抽出領域を検出する第三ステップとからなる領域検出方法。
- 前記第一ステップは、前記抽出領域識別用の閾値データとして抽出領域を特徴づける少なくとも第一色成分領域とそれに隣接する第二色成分領域夫々のRGB閾値データで構成される個体群を初期生成する個体群生成ステップと、生成された個体群のサンプル画像に対する適応度を評価する適応度評価ステップと、評価された適応度に基づいて選択、及び、交叉又は突然変異の遺伝子操作を実行して新たな個体群を生成する遺伝子処理ステップと、前記遺伝子処理ステップと前記適応度評価ステップを設定世代にわたり繰り返す世代交代ステップとからなる請求項1記載の領域検出方法。
- 前記遺伝子処理ステップにおいて、予め設定された世代数より少なる所定世代までは、エリート戦略に基づいて適応度の高い個体から順に所定数の個体を選択する遺伝子操作を実行する請求項2記載の領域検出方法。
- 前記遺伝子処理ステップにおいて、予め設定された世代数より後の世代では、適応度が所定の確率分布を満たすように個体を選択する遺伝子操作を実行する請求項3記載の領域検出方法。
- 前記所定の確率分布が正規分布である請求項4記載の領域検出方法。
- 前記遺伝子処理ステップにおいて、前記交叉は、一対の個体の各閾値データを適応度の逆比で求めた値を新たな閾値とする個体を生成するものである請求項2から5の何れか1項記載の領域検出方法。
- 前記抽出領域は、人の顔領域であり、前記第一色成分領域が唇の色に対応する領域であり、前記第二色成分領域が肌の色に対応する領域である請求項2から6の何れか1項記載の領域検出方法。
- 閾値の遺伝的決定法に基づく領域検出装置であって、共通の抽出領域を含み、平均明度の異なる複数のサンプル画像に対する抽出領域識別用の閾値データを遺伝的アルゴリズムにより夫々獲得して、前記平均明度に対する閾値テーブルを生成する第一演算手段と、対象画像に対する抽出領域識別用の閾値データを、前記対象画像の平均明度と前記閾値テーブルに基づいて適応的に演算導出する第二演算手段と、前記第二演算手段で演算導出された閾値データに基づいて抽出領域を検出する第三演算手段とからなる領域検出装置。
- 前記第一演算手段は、前記抽出領域識別用の閾値データとして抽出領域を特徴づける少なくとも第一色成分領域とそれに隣接する第二色成分領域夫々のRGB閾値データで構成される個体群を初期生成する個体群生成手段と、生成された個体群のサンプル画像に対する適応度を評価する適応度評価手段と、評価された適応度に基づいて選択、及び、交叉又は突然変異の遺伝子操作を実行して新たな個体群を生成する遺伝子処理手段と、前記遺伝子処理手段と前記適応度評価手段を設定世代にわたり繰り返す世代交代演算手段とからなる請求項7記載の領域検出装置。
- 前記遺伝子処理手段において、予め設定された世代数より少なる所定世代までは、エリート戦略に基づいて適応度の高い個体から順に所定数の個体を選択する遺伝子操作を実行する請求項9記載の領域検出装置。
- 前記遺伝子処理手段において、予め設定された世代数より後の世代では、適応度が指定の確率分布を満たすように個体を選択する遺伝子操作を実行する請求項10記載の領域検出装置。
- 前記確率分布は正規分布である請求項11記載の領域検出装置。
- 前記遺伝子処理手段において、前記交叉は、一対の個体の各閾値データを適応度の逆比で求めた値を新たな閾値とする個体を生成するものである請求項9から12の何れか1項記載の領域検出装置。
- 前記抽出領域は、人の顔領域であり、前記第一色成分領域が唇の色に対応する領域であり、前記第二色成分領域が肌の色に対応する領域である請求項9から13の何れか1項記載の領域検出装置。
- 請求項7に記載の領域検出方法により検出された顔領域のRGBデータ夫々に対して唇と肌の色成分比を演算導出し、得られた色成分比に基づいて最小距離分類法を適用する個人同定方法。
- 請求項14に記載の領域検出装置と、その領域検出装置により検出された顔領域のRGBデータ夫々に対して唇と肌の色成分比を演算導出する第四演算手段と、前記第四演算手段により得られた色成分比に基づいて最小距離分類法を適用して個人同定する個人同定手段を備えた個人同定装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003148069A JP2004348674A (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 領域検出方法及びその装置 |
CNB2004100453046A CN1276381C (zh) | 2003-05-26 | 2004-05-21 | 区域检测方法及其装置 |
EP04012503A EP1482446A3 (en) | 2003-05-26 | 2004-05-26 | Region detecting method and apparatus |
US10/853,706 US7657090B2 (en) | 2003-05-26 | 2004-05-26 | Region detecting method and region detecting apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003148069A JP2004348674A (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 領域検出方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004348674A true JP2004348674A (ja) | 2004-12-09 |
Family
ID=33128204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003148069A Pending JP2004348674A (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 領域検出方法及びその装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7657090B2 (ja) |
EP (1) | EP1482446A3 (ja) |
JP (1) | JP2004348674A (ja) |
CN (1) | CN1276381C (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006209277A (ja) * | 2005-01-26 | 2006-08-10 | Sony Corp | 物体検出装置、物体検出方法および撮像装置 |
CN110610496A (zh) * | 2019-04-24 | 2019-12-24 | 广东工业大学 | 一种对光照变化鲁棒的荧光胶缺陷分割方法 |
Families Citing this family (81)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003099320A1 (en) * | 2002-05-24 | 2003-12-04 | Zensun (Shanghai) Sci-Tech.Ltd | Neuregulin based methods and compositions for treating viral myocarditis and dilated cardiomyopathy |
JP4602825B2 (ja) * | 2005-04-18 | 2010-12-22 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 画像表示装置 |
CN101052996B (zh) * | 2005-08-12 | 2011-06-15 | 索尼计算机娱乐公司 | 面部图像显示设备和方法 |
US7720281B2 (en) * | 2006-07-31 | 2010-05-18 | Mavs Lab, Inc. | Visual characteristics-based news anchorperson segment detection method |
US8270709B2 (en) * | 2006-08-31 | 2012-09-18 | Corel Corporation | Color selection and/or matching in a color image |
KR100809349B1 (ko) | 2006-09-25 | 2008-03-05 | 삼성전자주식회사 | 이미지의 밝기 보정을 위한 장치 및 방법 |
EP3462727B1 (en) * | 2007-06-14 | 2020-05-13 | FUJIFILM Corporation | Photographing apparatus |
KR101396326B1 (ko) | 2007-10-12 | 2014-05-16 | 삼성전자주식회사 | 얼굴 검출을 위한 디지털 영상 처리 장치의 제어 방법 및이 방법을 채용한 디지털 영상 처리 장치 |
US11792538B2 (en) | 2008-05-20 | 2023-10-17 | Adeia Imaging Llc | Capturing and processing of images including occlusions focused on an image sensor by a lens stack array |
KR101588877B1 (ko) | 2008-05-20 | 2016-01-26 | 펠리칸 이매징 코포레이션 | 이종 이미저를 구비한 모놀리식 카메라 어레이를 이용한 이미지의 캡처링 및 처리 |
US8866920B2 (en) | 2008-05-20 | 2014-10-21 | Pelican Imaging Corporation | Capturing and processing of images using monolithic camera array with heterogeneous imagers |
US8755635B2 (en) * | 2008-08-11 | 2014-06-17 | Siemens Aktiengesellschaft | Method and system for data dependent multi phase visualization |
DE102008043953A1 (de) * | 2008-11-21 | 2010-05-27 | Robert Bosch Gmbh | Vorrichtung zur Erzeugung und/oder Verarbeitung einer Objektsignatur, Überwachungsvorrichtung, Verfahren und Computerprogramm |
US8514491B2 (en) | 2009-11-20 | 2013-08-20 | Pelican Imaging Corporation | Capturing and processing of images using monolithic camera array with heterogeneous imagers |
KR101824672B1 (ko) | 2010-05-12 | 2018-02-05 | 포토네이션 케이맨 리미티드 | 이미저 어레이 구조 및 어레이 카메라 |
US8878950B2 (en) | 2010-12-14 | 2014-11-04 | Pelican Imaging Corporation | Systems and methods for synthesizing high resolution images using super-resolution processes |
JP4831259B1 (ja) * | 2011-03-10 | 2011-12-07 | オムロン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、および制御プログラム |
JP5136669B2 (ja) * | 2011-03-18 | 2013-02-06 | カシオ計算機株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
WO2012155119A1 (en) | 2011-05-11 | 2012-11-15 | Pelican Imaging Corporation | Systems and methods for transmitting and receiving array camera image data |
JP2014521117A (ja) | 2011-06-28 | 2014-08-25 | ペリカン イメージング コーポレイション | アレイカメラで使用するための光学配列 |
US20130265459A1 (en) | 2011-06-28 | 2013-10-10 | Pelican Imaging Corporation | Optical arrangements for use with an array camera |
JP5812479B2 (ja) * | 2011-08-22 | 2015-11-11 | 国立大学法人岩手大学 | 眼球検出システムおよび眼球検出方法 |
WO2013043751A1 (en) | 2011-09-19 | 2013-03-28 | Pelican Imaging Corporation | Systems and methods for controlling aliasing in images captured by an array camera for use in super resolution processing using pixel apertures |
IN2014CN02708A (ja) | 2011-09-28 | 2015-08-07 | Pelican Imaging Corp | |
US8818030B2 (en) * | 2011-12-13 | 2014-08-26 | Xerox Corporation | Post-processing a multi-spectral image for enhanced object identification |
EP2817955B1 (en) | 2012-02-21 | 2018-04-11 | FotoNation Cayman Limited | Systems and methods for the manipulation of captured light field image data |
US9210392B2 (en) | 2012-05-01 | 2015-12-08 | Pelican Imaging Coporation | Camera modules patterned with pi filter groups |
CN104508681B (zh) | 2012-06-28 | 2018-10-30 | Fotonation开曼有限公司 | 用于检测有缺陷的相机阵列、光学器件阵列和传感器的系统及方法 |
US20140002674A1 (en) | 2012-06-30 | 2014-01-02 | Pelican Imaging Corporation | Systems and Methods for Manufacturing Camera Modules Using Active Alignment of Lens Stack Arrays and Sensors |
EP4296963B1 (en) | 2012-08-21 | 2025-01-15 | Adeia Imaging LLC | Method for depth detection in images captured using array cameras |
US20140055632A1 (en) | 2012-08-23 | 2014-02-27 | Pelican Imaging Corporation | Feature based high resolution motion estimation from low resolution images captured using an array source |
US9214013B2 (en) | 2012-09-14 | 2015-12-15 | Pelican Imaging Corporation | Systems and methods for correcting user identified artifacts in light field images |
US20140092281A1 (en) | 2012-09-28 | 2014-04-03 | Pelican Imaging Corporation | Generating Images from Light Fields Utilizing Virtual Viewpoints |
US9143711B2 (en) | 2012-11-13 | 2015-09-22 | Pelican Imaging Corporation | Systems and methods for array camera focal plane control |
US9462164B2 (en) | 2013-02-21 | 2016-10-04 | Pelican Imaging Corporation | Systems and methods for generating compressed light field representation data using captured light fields, array geometry, and parallax information |
US9253380B2 (en) | 2013-02-24 | 2016-02-02 | Pelican Imaging Corporation | Thin form factor computational array cameras and modular array cameras |
US9638883B1 (en) | 2013-03-04 | 2017-05-02 | Fotonation Cayman Limited | Passive alignment of array camera modules constructed from lens stack arrays and sensors based upon alignment information obtained during manufacture of array camera modules using an active alignment process |
WO2014138697A1 (en) | 2013-03-08 | 2014-09-12 | Pelican Imaging Corporation | Systems and methods for high dynamic range imaging using array cameras |
US8866912B2 (en) | 2013-03-10 | 2014-10-21 | Pelican Imaging Corporation | System and methods for calibration of an array camera using a single captured image |
US9521416B1 (en) | 2013-03-11 | 2016-12-13 | Kip Peli P1 Lp | Systems and methods for image data compression |
US9519972B2 (en) | 2013-03-13 | 2016-12-13 | Kip Peli P1 Lp | Systems and methods for synthesizing images from image data captured by an array camera using restricted depth of field depth maps in which depth estimation precision varies |
WO2014164550A2 (en) | 2013-03-13 | 2014-10-09 | Pelican Imaging Corporation | System and methods for calibration of an array camera |
WO2014164909A1 (en) | 2013-03-13 | 2014-10-09 | Pelican Imaging Corporation | Array camera architecture implementing quantum film sensors |
US9106784B2 (en) | 2013-03-13 | 2015-08-11 | Pelican Imaging Corporation | Systems and methods for controlling aliasing in images captured by an array camera for use in super-resolution processing |
US9578259B2 (en) | 2013-03-14 | 2017-02-21 | Fotonation Cayman Limited | Systems and methods for reducing motion blur in images or video in ultra low light with array cameras |
WO2014153098A1 (en) | 2013-03-14 | 2014-09-25 | Pelican Imaging Corporation | Photmetric normalization in array cameras |
US10122993B2 (en) | 2013-03-15 | 2018-11-06 | Fotonation Limited | Autofocus system for a conventional camera that uses depth information from an array camera |
WO2014150856A1 (en) | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Pelican Imaging Corporation | Array camera implementing quantum dot color filters |
US9633442B2 (en) | 2013-03-15 | 2017-04-25 | Fotonation Cayman Limited | Array cameras including an array camera module augmented with a separate camera |
US9445003B1 (en) | 2013-03-15 | 2016-09-13 | Pelican Imaging Corporation | Systems and methods for synthesizing high resolution images using image deconvolution based on motion and depth information |
US9497429B2 (en) | 2013-03-15 | 2016-11-15 | Pelican Imaging Corporation | Extended color processing on pelican array cameras |
WO2014145856A1 (en) | 2013-03-15 | 2014-09-18 | Pelican Imaging Corporation | Systems and methods for stereo imaging with camera arrays |
US9898856B2 (en) | 2013-09-27 | 2018-02-20 | Fotonation Cayman Limited | Systems and methods for depth-assisted perspective distortion correction |
EP3066690A4 (en) | 2013-11-07 | 2017-04-05 | Pelican Imaging Corporation | Methods of manufacturing array camera modules incorporating independently aligned lens stacks |
WO2015074078A1 (en) | 2013-11-18 | 2015-05-21 | Pelican Imaging Corporation | Estimating depth from projected texture using camera arrays |
US9456134B2 (en) | 2013-11-26 | 2016-09-27 | Pelican Imaging Corporation | Array camera configurations incorporating constituent array cameras and constituent cameras |
US10089740B2 (en) | 2014-03-07 | 2018-10-02 | Fotonation Limited | System and methods for depth regularization and semiautomatic interactive matting using RGB-D images |
US9247117B2 (en) | 2014-04-07 | 2016-01-26 | Pelican Imaging Corporation | Systems and methods for correcting for warpage of a sensor array in an array camera module by introducing warpage into a focal plane of a lens stack array |
US9521319B2 (en) | 2014-06-18 | 2016-12-13 | Pelican Imaging Corporation | Array cameras and array camera modules including spectral filters disposed outside of a constituent image sensor |
CN104298970B (zh) * | 2014-09-26 | 2017-10-27 | 博奥生物集团有限公司 | 一种基于颜色特征的摄像头识别和检测方法 |
CN104266673B (zh) | 2014-09-26 | 2016-06-08 | 博奥生物集团有限公司 | 一种利用摄像头识别反应单元种类的方法 |
EP3467776A1 (en) | 2014-09-29 | 2019-04-10 | Fotonation Cayman Limited | Systems and methods for dynamic calibration of array cameras |
US9942474B2 (en) | 2015-04-17 | 2018-04-10 | Fotonation Cayman Limited | Systems and methods for performing high speed video capture and depth estimation using array cameras |
EP3262569A1 (en) | 2015-06-05 | 2018-01-03 | Google, Inc. | Spatial transformer modules |
CN105184265A (zh) * | 2015-09-14 | 2015-12-23 | 哈尔滨工业大学 | 一种基于自学习的手写表格数字字符串快速识别的方法 |
JP6614198B2 (ja) * | 2017-04-26 | 2019-12-04 | カシオ計算機株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
US10482618B2 (en) | 2017-08-21 | 2019-11-19 | Fotonation Limited | Systems and methods for hybrid depth regularization |
MX2022003020A (es) | 2019-09-17 | 2022-06-14 | Boston Polarimetrics Inc | Sistemas y metodos para modelado de superficie usando se?ales de polarizacion. |
MX2022004162A (es) | 2019-10-07 | 2022-07-12 | Boston Polarimetrics Inc | Sistemas y metodos para el aumento de sistemas de sensores y sistemas de formacion de imagenes con polarizacion. |
MX2022005289A (es) | 2019-11-30 | 2022-08-08 | Boston Polarimetrics Inc | Sistemas y metodos para segmentacion de objetos transparentes usando se?ales de polarizacion. |
JP7462769B2 (ja) | 2020-01-29 | 2024-04-05 | イントリンジック イノベーション エルエルシー | 物体の姿勢の検出および測定システムを特徴付けるためのシステムおよび方法 |
CN115428028A (zh) | 2020-01-30 | 2022-12-02 | 因思创新有限责任公司 | 用于合成用于在包括偏振图像的不同成像模态下训练统计模型的数据的系统和方法 |
WO2021243088A1 (en) | 2020-05-27 | 2021-12-02 | Boston Polarimetrics, Inc. | Multi-aperture polarization optical systems using beam splitters |
US12020455B2 (en) | 2021-03-10 | 2024-06-25 | Intrinsic Innovation Llc | Systems and methods for high dynamic range image reconstruction |
US12069227B2 (en) | 2021-03-10 | 2024-08-20 | Intrinsic Innovation Llc | Multi-modal and multi-spectral stereo camera arrays |
US11290658B1 (en) | 2021-04-15 | 2022-03-29 | Boston Polarimetrics, Inc. | Systems and methods for camera exposure control |
US11954886B2 (en) | 2021-04-15 | 2024-04-09 | Intrinsic Innovation Llc | Systems and methods for six-degree of freedom pose estimation of deformable objects |
US12067746B2 (en) | 2021-05-07 | 2024-08-20 | Intrinsic Innovation Llc | Systems and methods for using computer vision to pick up small objects |
US12175741B2 (en) | 2021-06-22 | 2024-12-24 | Intrinsic Innovation Llc | Systems and methods for a vision guided end effector |
US12172310B2 (en) | 2021-06-29 | 2024-12-24 | Intrinsic Innovation Llc | Systems and methods for picking objects using 3-D geometry and segmentation |
US11689813B2 (en) | 2021-07-01 | 2023-06-27 | Intrinsic Innovation Llc | Systems and methods for high dynamic range imaging using crossed polarizers |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5214746A (en) * | 1991-06-17 | 1993-05-25 | Orincon Corporation | Method and apparatus for training a neural network using evolutionary programming |
JP3350296B2 (ja) * | 1995-07-28 | 2002-11-25 | 三菱電機株式会社 | 顔画像処理装置 |
US6351712B1 (en) * | 1998-12-28 | 2002-02-26 | Rosetta Inpharmatics, Inc. | Statistical combining of cell expression profiles |
US7215365B2 (en) * | 2001-06-25 | 2007-05-08 | Sony Corporation | System and method for effectively calculating destination pixels in an image data processing procedure |
US20030014444A1 (en) * | 2001-06-27 | 2003-01-16 | Martin Wu | Discriminating system for a pornographic file and the discriminating method |
US6980691B2 (en) * | 2001-07-05 | 2005-12-27 | Corel Corporation | Correction of “red-eye” effects in images |
KR100421221B1 (ko) * | 2001-11-05 | 2004-03-02 | 삼성전자주식회사 | 조명에 강인한 객체 추적 방법 및 이를 응용한 영상 편집장치 |
US7020347B2 (en) * | 2002-04-18 | 2006-03-28 | Microsoft Corp. | System and method for image-based surface detail transfer |
-
2003
- 2003-05-26 JP JP2003148069A patent/JP2004348674A/ja active Pending
-
2004
- 2004-05-21 CN CNB2004100453046A patent/CN1276381C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2004-05-26 US US10/853,706 patent/US7657090B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2004-05-26 EP EP04012503A patent/EP1482446A3/en not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006209277A (ja) * | 2005-01-26 | 2006-08-10 | Sony Corp | 物体検出装置、物体検出方法および撮像装置 |
JP4586548B2 (ja) * | 2005-01-26 | 2010-11-24 | ソニー株式会社 | 物体検出装置および物体検出方法 |
CN110610496A (zh) * | 2019-04-24 | 2019-12-24 | 广东工业大学 | 一种对光照变化鲁棒的荧光胶缺陷分割方法 |
CN110610496B (zh) * | 2019-04-24 | 2023-09-26 | 广东工业大学 | 一种对光照变化鲁棒的荧光胶缺陷分割方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1482446A3 (en) | 2005-04-13 |
US20040264741A1 (en) | 2004-12-30 |
EP1482446A2 (en) | 2004-12-01 |
CN1573795A (zh) | 2005-02-02 |
CN1276381C (zh) | 2006-09-20 |
US7657090B2 (en) | 2010-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004348674A (ja) | 領域検出方法及びその装置 | |
JP4251719B2 (ja) | 複数人物が存在する場合の人間の顔のロバスト追跡システム | |
KR100882476B1 (ko) | 음란성 이미지의 판별 방법과 그 장치 | |
US7925093B2 (en) | Image recognition apparatus | |
CN108664843B (zh) | 活体对象识别方法、设备和计算机可读存储介质 | |
KR20160143494A (ko) | 현저성 정보 취득 장치 및 현저성 정보 취득 방법 | |
KR20180065889A (ko) | 타겟의 검측 방법 및 장치 | |
KR100957716B1 (ko) | 가변 피부색 모델을 이용한 피부색 영역 검출 방법 | |
JP2006505853A (ja) | 画像又は映像の品質を評価する品質志向重要度マップの生成方法 | |
JP4098021B2 (ja) | シーン識別方法および装置ならびにプログラム | |
KR20170006355A (ko) | 모션벡터 및 특징벡터 기반 위조 얼굴 검출 방법 및 장치 | |
JP2007257087A (ja) | 肌色領域検出装置及び肌色領域検出方法 | |
CN112329851B (zh) | 一种图标检测方法、装置及计算机可读存储介质 | |
US11244429B2 (en) | Method of providing a sharpness measure for an image | |
McBride et al. | A comparison of skin detection algorithms for hand gesture recognition | |
JP2018049564A5 (ja) | ||
Yogarajah et al. | A dynamic threshold approach for skin tone detection in colour images | |
JP2017053699A (ja) | 物質判別に用いる近赤外画像撮像用の波長決定方法および近赤外画像を用いた物質判別方法 | |
Laytner et al. | Robust face detection from still images | |
JP2009295112A (ja) | 物体認識装置 | |
WO2022049704A1 (ja) | 情報処理システム、情報処理方法、及びコンピュータプログラム | |
CN113221842A (zh) | 模型训练方法、图像识别方法、装置、设备及介质 | |
Fatma et al. | Leukemia image segmentation using K-means clustering and HSI color image segmentation | |
US20200184279A1 (en) | Information processing apparatus and non-transitory computer readable medium storing program | |
Jalilian et al. | Face and hand shape segmentation using statistical skin detection for sign language recognition |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20041012 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090707 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091110 |