JP2004344385A - 食器洗浄機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】食器洗浄機1は、洗浄槽11の内部に食器カゴ14と洗浄ノズル15を備える。また、洗浄槽11内の水を洗浄ノズル15に圧送し、洗浄槽11内に水の循環流を形成する洗浄ポンプ17と、洗浄槽11内の水を強制排水する排水ポンプ22と、水中の残菜を捕集する残菜フィルター40と、残菜フィルター40を変位させる位置変更装置70とを備える。残菜フィルター40は、食器洗浄時又はすすぎ時に洗浄ポンプ17に流入する循環流から残菜を捕集する第1の位置と、捕集した残菜を排水流中に流し出す第2の位置とに選択的に配置される。残菜フィルター40は排水流中に流れ出した残菜が洗浄ポンプ17に流入するのを阻止する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は食器洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9〜11に従来の食器洗浄機の一例を示す。図9は外観斜視図、図10は垂直断面図、図11は回路ブロック図である。食器洗浄機1は直方体形状のキャビネット10を備える。キャビネット10の内部には洗浄槽11が形成される。洗浄槽11の正面側は開口し、この開口部が食器出し入れ口12を構成する。下端を回転中心として開閉する扉13が食器出し入れ口12を閉ざす(図9では、扉13が開いた状態で描かれている)。洗浄槽11の内部にはステンレス鋼線により形成した食器カゴ14を配置する。食器カゴ14は水平方向にスライドさせることができ、洗浄槽11から引き出した状態で食器2のセッティングあるいは回収を行う。
【0003】
洗浄槽11の底部中央には洗浄ノズル15が配置される。洗浄ノズル15は垂直な中空軸16の上端に回転自在に取り付けられ、水平面内で回転する。洗浄ノズル15は回転中心から対称的に延びる2本の腕部15aを備える。各腕部15aの上面には3個づつの噴射口15bが設けられている。広い範囲の食器2に水がかかるよう、噴射口15bは互いに異なる方向を向く。しかしながら各噴射口15bが洗浄ノズル15に対して及ぼす水噴射の反動は、全体としては洗浄ノズル15に一方向回転を生じさせるように作用する。
【0004】
中空軸16は洗浄ポンプ17の吐出側に接続される。洗浄ポンプ17は遠心ポンプで、インペラー17aとモータ17bを備える。洗浄ポンプ17の吸込側は、洗浄槽11の底部に設けられた貯水槽18に循環パイプ19を介して接続される。これにより、貯水槽18→循環パイプ19→洗浄ポンプ17→中空軸16→洗浄ノズル15→貯水槽18と循環する水の循環流が形成される。
【0005】
貯水槽18は洗浄水又はすすぎ水を溜めるものであり、内部には溜めた水を加熱して温水にするヒータ20(図11参照)を備える。貯水槽18の底部は排水パイプ21を介して排水ポンプ22の吸込側に接続される。排水ポンプ22も遠心ポンプである。排水ポンプ22は、吐出側に接続された排水パイプ23を通じて洗浄槽11の中の水を食器洗浄機1の外に強制排水する。排水ポンプ22を運転しないときに貯水槽18の中の水が流れ出すことのないよう、排水パイプ23は一旦高い位置に持ち上げられてから下ろされ、逆U字状を呈している。排水パイプ23の端には図示しない排水ホースが接続される。
【0006】
洗浄槽11には、水道などの水源より、給水パイプ24を介して水が供給される。給水パイプ24の途中には水の流れを制御する電磁式の給水弁25が設けられる。
【0007】
食器洗浄機1の制御を司る制御装置30(図11参照)には、洗浄ポンプ17、ヒータ20、排水ポンプ22、給水弁25の他、次の構成要素が接続される。すなわち熱風発生装置26、操作パネル27、扉スイッチ31、水位センサ32、水温センサ33、気温センサ34、及び湿度センサ35である。
【0008】
熱風発生装置26は洗浄槽11の中に熱風を吹き込むためのものである。操作パネル27は使用者が食器洗浄機1の運転操作を行うためのものであって、各種操作用キー及び表示装置を備える。扉スイッチ31は扉13の開閉状態を知るためのものである。水位センサ32は洗浄槽11の中の水位を、水温センサ33は洗浄槽11の中の水温を、気温センサ34は洗浄槽11の中の気温を、湿度センサ35は洗浄槽11の中の湿度を、それぞれ知るためのものである。
【0009】
食器洗浄機1は次のように使用する。扉13を開いて食器カゴ14を引き出し、
汚れた食器2をセットする。食器カゴ14を洗浄槽11の中に戻すとともに、洗浄槽11には所定量の洗剤を入れる。扉13を閉じ、食器出し入れ口12を密閉する。扉13が閉じたことを扉スイッチ31が検知すれば準備完了である。
【0010】
操作パネル27の中のスタートキーを押すと洗浄動作が開始される。最初、給水弁25が開き、洗浄槽11に水が注ぎ込まれる。水は洗剤を溶解し、洗浄水となる。洗浄槽11内の水が所定の水位に達したことを水位センサ32が検知した時点で給水は停止され、洗浄ポンプ17の運転が開始される。
【0011】
洗浄ポンプ17は貯水槽18から洗浄水を吸い込み、洗浄ノズル15に圧送する。洗浄ノズル15に送り込まれた洗浄水は噴射口15bから勢い良く飛び出し、上方の食器2に衝突する。水の反動により、洗浄ノズル15はスプリンクラーのように回転し、食器2にまんべんなく洗浄水を浴びせる。
【0012】
洗浄水はヒータ20で加熱昇温され、所定温度の温水となって行く。このように洗浄水が温水であることと、噴射による物理的な衝撃、及び洗剤による汚れ除去作用の相乗効果で食器2の洗浄が進む。
【0013】
所定時間経過後、洗浄ポンプ17が停止し、排水ポンプ22の運転が始まる。洗浄水は排水パイプ21を通じて排水ポンプ22に吸い込まれ、排水パイプ23より機外に強制排水される。
【0014】
洗浄水の排水が完了した後、排水ポンプ22は運転を停止する。そして給水弁25が再び開き、洗浄槽11にすすぎ水が注ぎ込まれる。すすぎ水もヒータ20で加熱され、温水となる。この温水を食器2に噴射し、食器2に付着していた汚れ成分や洗剤成分を洗い流す。所定時間経過後、洗浄ポンプ17は停止し、汚れ成分や洗剤成分の溶け込んだすすぎ水が排水ポンプ22によって排水される。このようなすすぎ工程を所定回数繰り返す。
【0015】
最終のすすぎ水を排水し終わった後、熱風発生装置26より洗浄槽11内に熱風が吹き込まれる。熱風により食器2は乾燥し、同時に殺菌される。食器2の乾燥が進んだところで制御装置30は熱風発生装置26を停止させる。食器2の乾燥が進んだという判断は、制御装置30に付属するタイマーが所定時間の経過をカウントしたことに基づき、あるいは洗浄槽11内の気温が所定値以上に上昇したことを気温センサ34が検知したことに基づき、あるいは洗浄槽11内の湿度が所定値以下に低下したことを湿度センサ35が検知したことに基づき、あるいはそれらの信号の組み合わせに基づき、なされる。熱風発生装置26の停止後、扉13を開いて食器2を取り出す。
【0016】
食器洗浄機1においては、洗剤を節約するため、また水を加熱して温水にするエネルギーを節約するため、洗浄水もすすぎ水も流しっ放しではなく循環使用される。ところで使用後の食器2には、醤油、ソース、油といった水中に溶け出す汚れの他、固形の食物の残り、いわゆる残菜Wも付着している。残菜Wが食器2に再付着することを防ぐため、また洗浄ポンプ17に吸い込まれて洗浄ポンプ17や洗浄ノズル15に詰まるのを防ぐため、ステンレス鋼板に網の目状に多数の小孔を設けてなる残菜フィルター40を貯水槽18にかぶせ、循環流中の残菜Wを捕集している。
【0017】
水の循環流は残菜Wを捕集した残菜フィルター40を通り抜ける。水が洗浄水の間はまだしも、すすぎ水になると不衛生感を免れない。不衛生感だけでなく、すすぎ水が残菜Wから溶けだした成分で汚染されるという問題もある。そのため、すすぎ工程に移行する前に残菜フィルター40を清掃し、残菜Wを除去する必要がある。
【0018】
食器洗浄機の中から残菜フィルターを手で取り出して清掃する不便さを回避するため、内部で自動的に残菜フィルターの清掃が行われるようにした食器洗浄機も提案されている。特許文献1に記載された食器洗浄機がそれである。この食器洗浄機では、残菜フィルターを貯水槽に水平軸で軸支し、上面で残菜を捕集した残菜フィルターを駆動モータからなる位置変更装置で上下反転してから洗浄水を排水することにより、残菜を洗浄水で洗い流し、排出する。
【0019】
【特許文献1】
特許第3282948号
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載された食器洗浄機には次のような問題があった。すなわち、洗浄ポンプの吸込側へと続く循環パイプの入口は常に貯水槽に向かって開いており、残菜を含んだ洗浄水が排水されるとき、残菜の一部が循環パイプに入り込むことを防げない。循環パイプの中に入り込んだ残菜は、すすぎ工程で洗浄ポンプを運転すると洗浄ポンプや洗浄ノズルに詰まる。
【0021】
また上記食器洗浄機では、洗浄水の水位が高いうちに残菜フィルターが上下反転される。残菜フィルターが水中で動くとき、残菜フィルターに付着していた残菜(水に沈むご飯粒、水中を浮遊するワカメ、水面に浮かぶネギなど)の一部が遊離し、水中あるいは水面に漂って残菜フィルターの裏側、つまり上下反転前は下向きであった側の方へ回り込む。この残菜は洗浄水を排水すれば残菜フィルターの裏側に付着する。残菜フィルターを再度上下反転すると、残菜フィルターの裏側に付着していた残菜は貯水槽の中、しかも洗浄ポンプの吸込側に入ることになる。この残菜は洗浄ポンプの運転が再開されれば洗浄ポンプに吸い込まれ、洗浄ポンプ自身あるいは洗浄ノズルに詰まる。
【0022】
残菜が循環パイプでなく排水パイプに入ったとしても、この残菜が排水ポンプを詰まらせる可能性もある。
【0023】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、残菜フィルターで捕集した残菜を水と共に排出するようにした食器洗浄機において、捕集した残菜が洗浄ポンプに吸い込まれるのを防ぐことにある。また、残菜が排水ポンプに詰まるのを防ぐことにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では食器洗浄機を次のように構成した。
【0025】
(1)洗浄槽に入れた食器に水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄槽内の水を前記洗浄ノズルに圧送し、洗浄槽内に水の循環流を形成する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内の水を強制排水する排水ポンプと、水中の残菜を捕集する残菜フィルターと、この残菜フィルターを変位させる位置変更装置とを備えた食器洗浄機において、前記残菜フィルターは、前記位置変更装置により、食器洗浄時又はすすぎ時に前記洗浄ポンプに流入する循環流から残菜を捕集する第1の位置と、捕集した残菜を排水流中に流し出す第2の位置とに選択的に配置されるとともに、この残菜フィルターにより、排水流中に流れ出した残菜の前記洗浄ポンプへの流入が阻止されるものとした。
【0026】
この構成によれば、残菜フィルターの捕集した残菜は排水と共に流し出されるので、すすぎ工程の前に残菜を手で取り除く手間が省ける。残菜フィルターを手で清掃するとなると、往々にして清掃忘れが発生し、残菜フィルターが目詰まりして水が循環しなくなったり、残菜が腐敗して悪臭が発生するなどの問題につながりやすいが、本発明の構成であればそのような心配はない。また排水流中に流れ出した残菜が洗浄ポンプに入り込まないので、洗浄ポンプや洗浄ノズルが残菜で詰まることもない。
【0027】
(2)上記のような食器洗浄機において、前記洗浄槽内の水位が所定水位以下に下がった時点で、前記残菜フィルターの位置変更が行われるものとした。
【0028】
この構成によれば、残菜フィルターの捕集した残菜が水に漂うことにならない程度にまで水位が下がってから残菜フィルターの位置変更を行わせることにより、捕集した残菜を残菜捕集面の裏側に逃がすことなく、残らず排水流で流し去ることが可能となる。
【0029】
(3)上記のような食器洗浄機において、前記残菜フィルターに対をなす残菜捕集部を設け、一方の残菜捕集部は前記第1の位置に置き、他方の残菜捕集部は前記第2の位置に置くとともに、前記位置変更装置は、これら両残菜捕集部の位置を交替させるものとした。
【0030】
この構成によれば、第2の位置に置いた残菜捕集部から残菜を流し去りつつ、第1の位置に置いた残菜捕集部で残菜を捕集するという使い方が可能になる。
【0031】
(4)上記のような食器洗浄機において、前記排水ポンプは、前記第1の位置にある残菜捕集部を通じて吸い込んだ水を、前記第2の位置にある残菜捕集部に向けて吐出するものとした。
【0032】
この構成によれば、残菜捕集部を通った水が排水ポンプに吸い込まれるので、排水ポンプが残菜で詰まるということがない。
【0033】
(5)上記のような食器洗浄機において、前記第2の位置にある残菜フィルターの残菜捕集面と平行する形で排水流が流れるものとした。
【0034】
残菜捕集面と直交するように、その裏から表へと排水流が通り抜けるようになっていると、排水流は主に残菜フィルターの通水抵抗の小さい箇所、あるいは最短距離の水流が形成されるような箇所へと向かうため、排水流によって押し流されず残菜フィルターに付着したままの残菜の割合が多くなる。これに対し、排水流が残菜捕集面と平行に流れるようになっていれば、排水流は残菜捕集面の端から端まで流れ、広い範囲の残菜を効率良く洗い流す。
【0035】
(6)上記のような食器洗浄機において、前記洗浄ポンプを排水ポンプに兼用した。
【0036】
この構成によれば、食器洗浄機の部品点数を減らし、コストダウンを図ることができる。
【0037】
(7)上記のような食器洗浄機において、前記対をなす残菜捕集部の位置の交替は、前記位置変更装置が前記残菜フィルターを中心軸線まわりに回転させることによって達成されるものとした。
【0038】
この構成によれば、対をなす残菜捕集部の位置の交替をスピーディーに行うことができる。
【0039】
(8)上記のような食器洗浄機において、前記残菜フィルターは、対称的に延びる両残菜捕集部の間を隔壁が仕切る形で、断面十字形に構成されているものとした。
【0040】
この構成によれば、循環流から残菜を捕集する残菜捕集部と、捕集した残菜を排水流中に流し出す残菜捕集部とを隔壁で仕切り、水流の混合を防ぐことができる。
【0041】
(9)上記のような食器洗浄機において、前記残菜フィルターを収容する樋状のフィルターケースを備え、このフィルターケースの開口部を前記隔壁が閉ざすことにより、フィルターケースの外側は前記循環流の流れる空間となり、内側は前記排水流の流れる空間となるものとした。
【0042】
この構成によれば、残菜を排水流中に流し出す空間を密閉空間とすることができ、排水流中に流れ出した残菜を洗浄ポンプの吸込側から確実に隔離できる。
【0043】
(10)上記のような食器洗浄機において、前記フィルターケースは前記残菜フィルターを収容した状態で着脱可能であるものとした。
【0044】
この構成によれば、排水流で流し去ることができないような汚れが残菜フィルターに付着したときには、フィルターケースぐるみ残菜フィルターを食器洗浄機から取り出して入念に清掃することができ、衛生的である。
【0045】
(11)上記のような食器洗浄機において、前記フィルターケースが所定位置に装着されたとき、固定位置にある前記位置変更装置に前記残菜フィルターが連結するものとした。
【0046】
この構成によれば、フィルターケースと残菜フィルターのみの着脱が可能となり、取り扱いが楽である。
【0047】
(12)上記のような食器洗浄機において、前記フィルターケースの着脱は前記洗浄槽の食器出し入れ口より行われるものとした。
【0048】
この構成によれば、フィルターケースの取り出し専用の開口部を設ける必要がなく、食器洗浄機の構造を簡単化できる。
【0049】
(13)上記のような食器洗浄機において、前記フィルターケースの装着の有無を検知する検知装置と、この検知装置からの信号に基づき所定の動作制御を行う制御装置とを設けた。
【0050】
この構成によれば、残菜フィルターが所定位置にないかぎり食器洗浄機を運転できないようにすることができる。そのため、残菜フィルターを装着しないまま食器洗浄機を運転して各部に残菜詰まりが発生したという事態を招かずに済む。
【0051】
【発明の実施の形態】
本発明食器洗浄機の第1実施形態を図1〜5に示す。図1は垂直断面図、図2は洗浄槽の内部の部分上面図、図3は貯水槽を図1と直角の方向に断面した部分垂直断面図、図4は位置変更装置の正面図、図5は回路ブロック図である。なお第1実施形態は図9〜11で紹介した従来の食器洗浄機と多くの部分で構成が共通する。従って、説明の重複を避けるため、従来の食器洗浄機と機能が共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明を省略する。同じ原則を第2実施形態以下の実施形態にも適用し、既出の構成要素には前と同じ符号を付し、支障のないかぎり説明は省略するものとする。
【0052】
第1実施形態の食器洗浄機1における残菜フィルター40は、隔壁41と、対をなす残菜捕集部、すなわち第1の残菜捕集部42aと第2の残菜捕集部42bとを備える。隔壁41は合成樹脂で形成され、残菜捕集部42a、42bはステンレス鋼板に網の目状に多数の小孔を明けたもので構成される。残菜捕集部42a、42bは180゜対称的に延びており、その間を隔壁41が仕切る。隔壁41は残菜捕集部42a、42bと直角をなし、これにより断面十字形の残菜フィルター40が形成される。十字形の中心が残菜フィルター40の中心軸線となる。中心軸線から隔壁41及び残菜捕集部42a、42bの各先端までの距離はいずれも等しい。
【0053】
残菜フィルター40は樋状のフィルターケース50に収容される。フィルターケース50は半円筒形で、茶筒を横倒しにし、中心線を含む垂直面で二つ割りにしたような形状になっている。フィルターケース50が両端に備える端面壁51、52(図2、3参照)は円形である。
【0054】
残菜フィルター40の両端からはシャフト43、44が突出する。シャフト43はフィルターケース50の端面壁51の中心を貫通し、シャフト44は同じく端面壁52の中心を貫通する。シャフト43、44を結ぶ線、すなわち残菜フィルター40の中心軸線はフィルターケース50の半円筒形状の中心線に一致する。そのため残菜フィルター40は、隔壁41や残菜捕集部41a、42bの先端をフィルターケース50の内面に接触させつつ、シャフト43、44を中心として回転することが可能である。
【0055】
フィルターケース50は半円筒形状の開口部を循環パイプ19の入口に向かい合わせるようにして貯水槽18に挿入される。フィルターケース50の上部には平板状の庇部53が形設されており、この庇部53の先端が貯水槽18の縁に差し掛けられることにより、フィルターケース50の半円筒形状の外面は視界から隠される。
【0056】
図3に見られるように、フィルターケース50からは流入パイプ54及び流出パイプ55が下向きに突き出す。流入パイプ54は端面壁51に接近した箇所に設けられ、流出パイプ55は端面壁52に接近した箇所に設けられる。これに対応して貯水槽18には、流入パイプ54を受け入れるソケット部60と、流出パイプ55を受け入れるソケット部61とが形設される。ソケット部60は連結パイプ62を介して排水ポンプ22の吐出側に接続される。ソケット部61には排水パイプ23が接続される。
【0057】
フィルターケース50は、残菜フィルター40を収容した状態で、食器出し入れ口12より貯水槽18に挿入することができる。排水流で流し去ることができないような汚れが残菜フィルター40に付着したとき、残菜フィルター40を清掃するためにフィルターケース50を貯水槽18から抜き取るのも食器出し入れ口12より行う。
【0058】
貯水槽18に挿入されるシャフト43、44を待ち受けるように、貯水槽18の両端部には次のものが配置される。すなわちシャフト43に対しては残菜フィルター40を変位させる位置変更装置70、シャフト44に対してはフィルターケース50の装着の有無を検知する検知装置80である。位置変更装置70及び検知装置80は食器洗浄機1の内部の図示しない支持部材に固定されている。
【0059】
位置変更装置70の主要な構成要素はモータ71である。モータ71は残菜フィルター40を回転させるに足るトルクを発生する。モータ71に減速装置を組み合わせ、所要のトルクを得るようにしてもよい。モータ71の出力軸72は、貯水槽18の槽壁に水平軸線まわりに回転自在に支持されたカム73に回転不能に結合する。カム73の軸部は貯水槽18の内部に突き出しており、この部分には直径方向にスリットが刻まれている。シャフト43の方は両側を削り、平行平面を形成する。
【0060】
シャフト43の平行平面は隔壁41と平行である。他方モータ71はカム73のスリットが垂直になる位置で停止するようになっている。このため、隔壁41を垂直にして、すなわち隔壁41がフィルターケース50の開口部を塞ぐ状態でフィルターケース50を貯水槽18に挿入して行けば、シャフト43の平行平面は自然にカム73のスリットに入り込む。これにより残菜フィルター40は位置変更装置70に回転不能に連結する。
【0061】
図4に見られるように、カム73は180゜離れた位置に2個の突起74を有する。モータ71を駆動してカム73を回転させたとき、カム73のスリットが垂直になる位置で、2個の突起74の一方が上方に設置されたマイクロスイッチ75のアクチュエータを押す。マイクロスイッチ75からの信号を受け、制御装置30はカム73のスリットが垂直になったものと判断し、モータ71を停止させる。この仕組みにより、残菜フィルター40には正確に180゜ずつの回転が与えられ、残菜捕集部42a、42bは後述する第1の位置と第2の位置に選択的に配置されることになる。
【0062】
検知装置80の主要な構成要素はマイクロスイッチ81である。貯水槽18の槽壁に水平方向にスライド自在に挿入されたピン82をマイクロスイッチ81のアクチュエータに組み合わせる。ピン82は、貯水槽18の中にフィルターケース50が存在しないときは、マイクロスイッチ81のアクチュエータにより貯水槽18の中に押し出されている。貯水槽18の中の所定位置にフィルターケース50を挿入すると、シャフト44の先端がピン82を押す。ピン82は貯水槽18の外へとスライドし、マイクロスイッチ81のアクチュエータを押す。マイクロスイッチ81からの信号を受け、制御装置30は貯水槽18にフィルターケース50が装着されたものと判断する。
【0063】
フィルターケース50が装着されていない状態で食器洗浄機1の電源が入ったときは、制御部30は操作パネル27の中の表示部に「残菜フィルター未装着」の旨の警告表示を出す。音声により、又は音声と表示を併用して、警告を発することとしてもよい。そしてスタートキーが押されたとしても、制御装置30は食器洗浄機1の運転をさせない。
【0064】
第1実施形態の食器洗浄機1の動作は次の通りである。残菜フィルター40は図1、2に示す位置にある。隔壁41は垂直状態にあり、フィルターケース50の開口部を閉ざしている。隔壁41を境にして、フィルターケース50の外側は循環流の流れる空間となり、内側は排水流の流れる空間となる。
【0065】
残菜捕集部42aは水平に延び、その先端を貯水槽18の内面に届かせている。残菜捕集部42aの現在の位置は、循環流から残菜を捕集する第1の位置である。残菜捕集部42bも水平に延び、その先端をフィルターケース50の内面に届かせている。残菜捕集部42bの現在の位置は、捕集した残菜を排水流中に流し出す第2の位置である。
【0066】
洗浄工程が開始されると、洗浄水の循環流に含まれる残菜は残菜捕集部42aの残菜捕集面(現在上向きになっている面)で捕集される。
【0067】
洗浄工程が終了すると洗浄ポンプ17が停止し、排水ポンプ22の運転が開始される。排水ポンプ22は排水パイプ21を通じて貯水槽18から吸い込んだ洗浄水を連結パイプ62を通じてフィルターケース50の中に送り込む。流入パイプ54からフィルターケース50に入った排水流は残菜捕集部42bの残菜捕集面(現在下向きになっている面)と平行する形で流出パイプ55の方へと流れる。この時点で残菜捕集部42bの残菜捕集面に付着していた残菜は、排水流によって押し流され、流出パイプ55から流出する。隔壁41によって排水流が排水パイプ21の入口から隔離されているので、排水パイプ21から水が吸い込まれているにもかかわらず、残菜が排水パイプ21に入り込むことはない。当然ながら、残菜が循環パイプ19に入り込むこともない。
【0068】
排水終了後、位置変更装置70が残菜フィルター40を180゜回転させ、残菜捕集部42a、42bの位置を交替させる。残菜フィルター40は、残菜をこぼさないように、図1において反時計方向に回転せしめられる。残菜捕集部42aは水のない状態で移動するので、残菜捕集面に付着した残菜が水中に漂い出すことはない。従って残菜捕集部42aの捕集した残菜を、残菜捕集面の裏側に逃がすことなく、残らずフィルターケース50の中に入れることができる。
【0069】
フィルターケース50に入った残菜捕集部42aは、残菜捕集面を下向けにして停止する。このとき残菜捕集部42aから一部の残菜が落下することがあるが、これは後ですすぎ水とともに排出される。
【0070】
続いて行われるすすぎ工程ではすすぎ水の循環流が残菜捕集部42bを通る。すすぎ工程で食器2から離れた残菜があれば、残菜捕集部42bがこれを捕集する。
【0071】
すすぎ工程終了後、すすぎ水の排水を行う。排水パイプ21を通じて貯水槽18から吸い込んだすすぎ水を排水ポンプ22が連結パイプ62を通じてフィルターケース50の中に送り込むと、流入パイプ54からフィルターケース50に入った排水流は残菜捕集部42aの残菜捕集面(現在下向きになっている面)と平行する形で流出パイプ55の方へと流れる。排水流は残菜捕集面の端から端まで流れ、残菜捕集部42aの残菜捕集面に付着していた残菜を押し流す。押し流された残菜は、残菜捕集部42aが残菜捕集面を下向けにして停止した時点で落下していた残菜ともども、流出パイプ55から流出する。そして排水パイプ23を経て機外に排出される。
【0072】
排水終了後、位置変更装置70が残菜フィルター40を図1において反時計方向に180゜回転させ、残菜捕集部42a、42bの位置を交替させる。それから第2回目のすすぎ工程に入る。このようにして、所定回数のすすぎ工程を繰り返す。
【0073】
残菜捕集部42a、42bの位置交替は、すすぎ工程毎に行う設定とすることもできるし、洗浄工程と最初のすすぎ工程の間で1回だけ行う設定とすることもできる。使用者がいずれかを選択するようにしてもよい。
【0074】
排水パイプ23に接続した図示しない排水ホースを流し台シンクのごみトラップに導いておけば、排水ホースから流出した残菜をごみトラップで捕捉することができる。排水ホースの先端に水切り籠や水切り袋を取り付けておき、ここで残菜を捕捉するようにしてもよい。
【0075】
図6に本発明食器洗浄機の第2実施形態を示す。図6は垂直断面図である。
【0076】
第2実施形態の食器洗浄機1は、洗浄ポンプ17を排水ポンプに兼用したことを特徴とする。すなわち洗浄ポンプ17には中空軸16に向けて水を吐出する吐出口17cの他、もう1個の吐出口17dが設けられる。吐出口17dは連結パイプ62を介して貯水槽18のソケット部60に接続される。洗浄ポンプ17の内部には、吐出口17dに対応する排水切替弁17eが設けられている。
【0077】
排水切替弁17eで吐出口17dを塞ぎ、インペラー17aを順方向に回転させると、吸い込んだ水は吐出口17cから吐出され、中空軸16から洗浄ノズル15へと向かう。この時洗浄ポンプ17は本来の洗浄ポンプとしての機能を果たす。排水切替弁17eを動かして吐出口17dを開き、インペラー17aを逆方向に回転させると、吸い込んだ水は吐出口17dから吐出され、フィルターケース50へと向かう。この時は洗浄ポンプ17は排水ポンプとして機能する。これによりポンプの台数を減らし、コストダウンを図ることができる。
【0078】
図7に本発明食器洗浄機の第3実施形態を示す。図7は貯水槽の垂直断面図である。
【0079】
第3実施形態で用いられる残菜フィルター40は、残菜捕集部42a、42bの形状に特徴がある。すなわち残菜捕集部42a、42bは平板状ではなく、断面が四半円状に湾曲している。残菜フィルター40の両端には湾曲した残菜捕集部42a、42bを保持するための側板45が設けられている。このように湾曲断面としたことにより、残菜捕集部42a、42bの面積が増し、目詰まりしにくくなっている。
【0080】
なお隔壁41の先端にはフィルターケース50の内面に接触するシール部材46が装着され、残菜捕集部42a、42bの先端には貯水槽18の内面又はフィルターケース50の内面に接触するシール部材47が装着され、それぞれの接触箇所における水密性が高められている。
【0081】
図8に本発明食器洗浄機の第4実施形態を示す。図8は垂直断面図である。
【0082】
第4実施形態の食器洗浄機1も、残菜フィルター40の形状に特徴がある。すなわち残菜フィルター40は全体が1個の残菜捕集部となっており、下端を回転中心として回転する。位置変更装置は、第1〜第3実施形態のときのように残菜フィルター40を180゜づつ一方向に回転させるのでなく、図8の位置Aと位置Bの間で残菜フィルター40を反復移動させる。
【0083】
位置Aにあるとき、残菜フィルター40は貯水槽18から循環パイプ19へと抜ける循環通路を塞ぐ。すなわち位置Aは食器洗浄時又はすすぎ時に洗浄ポンプ17に流入する循環流から残菜を捕集する第1の位置である。位置Bにあるとき、残菜フィルター40は貯水槽18から排水パイプ21へと抜ける排水通路を塞ぐ。位置Bは捕集した残菜を排水流中に流し出す第2の位置である。
【0084】
洗浄工程では、残菜フィルター40は位置Aにある。洗浄水の循環流に含まれる残菜は残菜フィルター40の残菜捕集面(現在上向きになっている面)で捕集される。
【0085】
洗浄工程終了後、排水が行われる間は残菜フィルター40は位置Aに保たれている。残菜フィルター40の捕集した残菜の一部が排水流中に流れ出したとしても、循環パイプ19との間に残菜フィルター40が存在するので、流れ出した残菜が循環パイプ19に入り込むことはない。
【0086】
排水完了後、残菜フィルター40は位置変更装置により位置Bに変位せしめられる。完全に排水される前であっても、残菜が残菜捕集面の裏側に回り込まないことが確実な程度にまで水位が下がれば、残菜フィルター40を動かすことができる。
【0087】
残菜フィルター40が位置Bに来て、洗浄水の排水も完了した後、すすぎ工程に入る。貯水槽18にすすぎ水が満ちてきたため、残菜フィルター40の残菜捕集面から離れて水中浮遊を始めた残菜があったとしても、循環パイプ19との間が残菜フィルター40で閉め切られているので、循環パイプ19に浮遊残菜が入り込むことはない。
【0088】
すすぎ工程が終了し、排水が始まると、残菜捕集面を裏から表に抜ける排水流の中に残菜が流れ出す。そして排水流と共に排水パイプ21から流出する。
【0089】
続いて行われる第2回目のすすぎ工程の前に、残菜フィルター40を位置Aに移動させる。これにより、第2回目のすすぎ工程ではすすぎ水の循環流の中から残菜が捕集されることになる。第2回目のすすぎ水を排水し、水位が十分に下がったところで残菜フィルター40を位置Bに移動させる。第3回目のすすぎ工程を位置Bで迎えた残菜フィルター40は、第3回目のすすぎ水の排水流で洗浄される。このように、すすぎ水の循環流から残菜フィルターで残菜を捕集するすすぎ工程と、すすぎ水の排水流によって残菜フィルターを洗浄するすすぎ工程とが交互に繰り返される。
【0090】
以上本発明の各実施形態につき説明したが、この他、発明の主旨を逸脱しない範囲で更に種々の変更を加えて実施することができる。
【発明の効果】
本発明によれば、洗浄槽に入れた食器に水を噴射する洗浄ノズルと、洗浄槽内の水を洗浄ノズルに圧送し、洗浄槽内に水の循環流を形成する洗浄ポンプと、洗浄槽内の水を強制排水する排水ポンプと、水中の残菜を捕集する残菜フィルターと、残菜フィルターを変位させる位置変更装置とを備えた食器洗浄機において、残菜フィルターは、食器洗浄時又はすすぎ時には洗浄ポンプに流入する循環流から残菜を捕集する第1の位置と、捕集した残菜を排水流中に流し出す第2の位置とに選択的に配置されるとともに、この残菜フィルターにより、排水流中に流れ出した残菜の洗浄ポンプへの流入が阻止されるものとしたから、残菜フィルターの捕集した残菜は排水と共に流し出され、すすぎ工程の前に残菜を手で取り除く必要がなく便利であるうえ、排水流中に流れ出した残菜が洗浄ポンプに入り込まないので、洗浄ポンプや洗浄ノズルが残菜で詰まるおそれがない。
【0091】
また洗浄槽内の水位が所定水位以下に下がった時点で残菜フィルターの位置変更が行われるから、捕集した残菜が水に漂って残菜捕集面の裏側に逃げることをなくし、残らず排水流で流し去ることができる。
【0092】
さらに、残菜フィルターには対をなす残菜捕集部を設け、一方の残菜捕集部は洗浄ポンプに流入する循環流から残菜を捕集する第1の位置に置き、他方の残菜捕集部は捕集した残菜を排水流中に流し出す第2の位置に置くとともに、位置変更装置により、これら両残菜捕集部の位置が交替させられるものとしたから、第2の位置に置いた残菜捕集部から残菜を流し去りつつ、第1の位置に置いた残菜捕集部で残菜を捕集するという使い方が可能になる。第1の位置にある残菜捕集部を通じて排水ポンプが水を吸い込み、第2の位置にある残菜捕集部に向けて吐出するものとすれば、排水ポンプが残菜で詰まるということがなくなる。
【0093】
また、第2の位置にある残菜フィルターの残菜捕集面と平行する形で排水流を流すことにより、残菜捕集面の端から端まで、広い範囲の残菜を効率良く洗い流すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る食器洗浄機の垂直断面図
【図2】上記食器洗浄機の洗浄槽の内部の部分上面図
【図3】上記食器洗浄機の貯水槽を図1と直角の方向に断面した部分垂直断面図
【図4】上記食器洗浄機における位置変更装置の正面図
【図5】上記食器洗浄機の回路ブロック図
【図6】本発明の第2実施形態に係る食器洗浄機の垂直断面図
【図7】本発明の第3実施形態に係る食器洗浄機の貯水槽の垂直断面図
【図8】本発明の第4実施形態に係る食器洗浄機の垂直断面図
【図9】従来の食器洗浄機の外観斜視図
【図10】従来の食器洗浄機の垂直断面図
【図11】従来の食器洗浄機の回路ブロック図
【符号の説明】
1 食器洗浄機
2 食器
10 キャビネット
11 洗浄槽
12 食器出し入れ口
13 扉
14 食器カゴ
15 洗浄ノズル
17 洗浄ポンプ
18 貯水槽
22 排水ポンプ
25 給水弁
30 制御装置
40 残菜フィルター
41 隔壁
42a、42b 残菜捕集部
50 フィルターケース
70 位置変更装置
80 検知装置
Claims (13)
- 洗浄槽に入れた食器に水を噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄槽内の水を前記洗浄ノズルに圧送し、洗浄槽内に水の循環流を形成する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内の水を強制排水する排水ポンプと、水中の残菜を捕集する残菜フィルターと、この残菜フィルターを変位させる位置変更装置とを備えた食器洗浄機において、
前記残菜フィルターは、前記位置変更装置により、食器洗浄時又はすすぎ時に前記洗浄ポンプに流入する循環流から残菜を捕集する第1の位置と、捕集した残菜を排水流中に流し出す第2の位置とに選択的に配置されるとともに、この残菜フィルターにより、排水流中に流れ出した残菜の前記洗浄ポンプへの流入が阻止されることを特徴とする食器洗浄機。 - 前記洗浄槽内の水位が所定水位以下に下がった時点で、前記残菜フィルターの位置変更が行われることを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。
- 前記残菜フィルターに対をなす残菜捕集部を設け、一方の残菜捕集部は前記第1の位置に置き、他方の残菜捕集部は前記第2の位置に置くとともに、前記位置変更装置は、これら両残菜捕集部の位置を交替させるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食器洗浄機。
- 前記排水ポンプは、前記第1の位置にある残菜捕集部を通じて吸い込んだ水を、前記第2の位置にある残菜捕集部に向けて吐出するものであることを特徴とする特許請求の範囲3に記載の食器洗浄機。
- 前記第2の位置にある残菜フィルターの残菜捕集面と平行する形で排水流が流れることを特徴とする請求項4に記載の食器洗浄機。
- 前記洗浄ポンプを排水ポンプに兼用することを特徴とする請求項4に記載の食器洗浄機。
- 前記対をなす残菜捕集部の位置の交替は、前記位置変更装置が前記残菜フィルターを中心軸線まわりに回転させることによって達成されることを特徴とする請求項3に記載の食器洗浄機。
- 前記残菜フィルターは、対称的に延びる両残菜捕集部の間を隔壁が仕切る形で、断面十字形に構成されていることを特徴とする請求項7に記載の食器洗浄機。
- 前記残菜フィルターを収容する樋状のフィルターケースを備え、このフィルターケースの開口部を前記隔壁が閉ざすことにより、フィルターケースの外側は前記循環流の流れる空間となり、内側は前記排水流の流れる空間となることを特徴とする請求項8に記載の食器洗浄機。
- 前記フィルターケースは前記残菜フィルターを収容した状態で着脱可能であることを特徴とする請求項9に記載の食器洗浄機。
- 前記フィルターケースが所定位置に装着されたとき、固定位置にある前記位置変更装置に前記残菜フィルターが連結することを特徴とする請求項10に記載の食器洗浄機。
- 前記フィルターケースの着脱は前記洗浄槽の食器出し入れ口より行われることを特徴とする請求項10に記載の食器洗浄機。
- 前記フィルターケースの装着の有無を検知する検知装置と、この検知装置からの信号に基づき所定の動作制御を行う制御装置とを設けたことを特徴とする請求項10に記載の食器洗浄機。
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-
2003
- 2003-05-22 JP JP2003144620A patent/JP2004344385A/ja active Pending
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