JP2004238827A - 自動復帰装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、バネの復元力でロールブラインドを巻き上げたりドアを閉鎖したりする装置において、中途まで開けることを容易にすることを課題とするものである。
【解決手段】ブラケット1,1a間に回転筒2を回転自在に取り付け、前記回転筒2内に螺旋軸棒3を、その両端を前記ブラケットに固定して取り付け、前記螺旋軸棒3に螺旋溝4を形成し、螺旋溝4に係止させた中子6,7とバネ8との働きにより、回転筒の回転速度と回転力を制御できるように構成するものである。
回転筒2を回転させると回転筒と共に中子が回転する。中子が回転すると、螺旋溝に係止した中子が螺旋溝に案内されて軸方向に移動し、バネが圧縮される。回転筒を解放すると、バネの復元力によって移動した中子が原位置方向へ付勢されて移動する。このとき螺旋溝に案内されて中子が回転し、これに伴い回転筒が自力回転する。
【選択図】 図1
【解決手段】ブラケット1,1a間に回転筒2を回転自在に取り付け、前記回転筒2内に螺旋軸棒3を、その両端を前記ブラケットに固定して取り付け、前記螺旋軸棒3に螺旋溝4を形成し、螺旋溝4に係止させた中子6,7とバネ8との働きにより、回転筒の回転速度と回転力を制御できるように構成するものである。
回転筒2を回転させると回転筒と共に中子が回転する。中子が回転すると、螺旋溝に係止した中子が螺旋溝に案内されて軸方向に移動し、バネが圧縮される。回転筒を解放すると、バネの復元力によって移動した中子が原位置方向へ付勢されて移動する。このとき螺旋溝に案内されて中子が回転し、これに伴い回転筒が自力回転する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、ロールブラインドその他のブラインド、シャッター、映写スクリーン、ドアの回転ダンパー、スライドドア、スライド蓋、ガソリンスタンドの給油口その他の作業具の吊り下げ収納装置、掃除機その他の電気コードの巻き取り装置、テニスネットや卓球ネットの巻き取り装置、誘導テープの巻き取り装置、スライドドアや引き出しの開閉装置などに使用される自動復帰装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロールブラインドやシャッターには自動巻き上げ装置が取り付けられている。この装置は、ロールブラインドを引き下げるときの軸の回転を利用してコイルバネを付勢し、このバネの復元力で軸を回転させてロールブラインドなどを引き上げる(巻き取る)ようになっている。
また、スライドドアにおいては、ドアと框との間にコイルバネを取り付けておき、ドアをあける際にコイルバネを付勢し、その復元力でドアを閉めるようになっている。
いずれも、ロールブラインドの巻き取りやドアに閉鎖は全てバネの復元力に頼る構造であるから、「中途まで開ける」状態で保持することが難しかった。
更に、前記バネを用いた従来の自動巻き上げ装置は、巻き上げ(ブラインドなどの上昇、ドアの閉鎖など)は自動で行うことが出きるものの、巻き出し(ブラインドなどの下降、ドアの開放など)を自動で行うことはできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、バネの復元力でロールブラインドを巻き上げたりドアを閉鎖したりする装置において、中途まで開けることを容易にすることを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ブラケット間に回転筒を回転自在に取り付け、前記回転筒内に螺旋軸棒を、その両端を前記ブラケットに固定して取り付け、前記螺旋軸棒に螺旋溝を形成し、螺旋溝に係止させた中子とバネとの働きにより、回転筒の回転速度と回転力を制御しようとするものである。
【0005】
請求項1の発明は、前記螺旋棒軸を螺旋溝が形成された螺旋部と無螺旋部とを有するものとし、前記螺旋軸棒の螺旋部には断面円形とした第一の中子を装着し、無螺旋部には断面円形とした第二の中子を装着する。
前記第一の中子は、前記螺旋軸棒の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、前記第二の中子は前記回転筒の軸方向の位置が固定してある。そして、前記第一の中子と第二の中子との間にバネを装着して自動復帰装置を構成する。
【0006】
請求項2の発明は、前記螺旋棒軸を大ピッチの螺旋溝が形成された大ピッチ螺旋部と小ピッチの螺旋溝が形成された小ピッチ螺旋部とを有するものとし、前記螺旋軸棒の大ピッチ螺旋部には断面円形とした第一の中子を装着し、前記小ピッチ螺旋部には断面円形とした第二の中子を装着する。
前記第一の中子は、前記螺旋軸棒の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、前記第二の中子は、前記螺旋軸棒の小ピッチ螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてある。そして、前記第一の中子と第二の中子との間にバネを装着して自動復帰装置を構成する。
【0007】
請求項3の発明は、前記螺旋棒軸を、小ピッチの螺旋溝を有する第一の螺旋部を挟んで両側に大ピッチの螺旋溝を有する第二及び第三の螺旋部を有するものとし、前記螺旋軸棒の第一の螺旋部には断面円形とした第一の中子を、第二の螺旋部には断面円形とした第二の中子を装着する。
断面円形とした第二の中子を装着する。
前記第一の中子は、前記第一の螺旋部の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、前記第二の中子は、前記第二の螺旋部の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてある。そして、前記第一の中子と第二の中子との間にバネを装着して自動復帰装置を構成する。
【0008】
請求項4の発明は、前記螺旋棒軸は螺旋溝が形成された螺旋部と無螺旋部とを有するものとし、前記螺旋軸棒の螺旋部には断面円形とした第一の中子を装着し、前記無螺旋部には断面円形とした第二の中子を装着する。
前記第一の中子は、前記螺旋軸棒の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、前記第二の中子は前記回転筒と共に回転し、軸方向の位置が固定されている。そして、前記第二の中子と前記螺旋棒軸の中間部との間にコイルバネを装着して自動復帰装置を構成する。
【0009】
請求項5の発明は、前記螺旋棒軸を、その一側に螺旋溝を有する第一の螺旋部を、他側には前記螺旋溝と逆向きの螺旋溝を有する第二の螺旋溝を有するものとし、前記螺旋軸棒の第一の螺旋部には断面円形とした第一の中子を、第二の螺旋部には断面円形とした第二の中子を装着する。
前記第一の中子は、前記第一の螺旋部の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、前記第二の中子は、前記第二の螺旋部の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてある。そして、前記第一の中子と第二の中子との間にバネを装着して自動復帰装置を構成する。
【0010】
請求項6は回転筒と中子との取付構造に係り、回転筒の内面に軸方向の溝を形成し、第一及び第二の中子の外面にボール装着用の椀状の穴を形成し、前記溝と穴にボールを装着することにより回転筒と中子とを固定したものである。
請求項7は第一の中子と螺旋軸棒との取付構造に係り、第一の中子の螺旋軸棒挿通孔の内壁に軸方向の溝を形成し、この溝にボールを装着し、このボールを螺旋軸棒の螺旋溝に装着係止したものである。請求項2ないし4の発明においては、第二の中子もこの取付構造とすることができる。
【0011】
上記請求項5,6に掲げる中子の取付構造は一例であって、ボールに変えてピンを用いたり、中子の外面や挿通穴内壁に回転筒の溝や螺旋溝に係止する突起を設けてもよい。また、回転筒には溝に変えて凸条を設け、中子にはこの凸条に係止する溝を形成することもできる。
【0012】
上記各発明におけるコイルバネと中子との関係は、回転筒の回転によって中子がコイルバネを圧縮し、コイルバネの反発力によって回転筒が自動回転するようにする構造と、逆に回転軸の回転によって中古がコイルバネを引っ張り、コイルバネの引っ張り力により回転筒が自動回転するようにする構造の何れを採用することもできる。
以下の作用の説明及び実施形態においては前者を例にとって説明する。
【0013】
【作用】
この発明において、回転筒を回転させると(例えばロールブラインドを引き下げる)と回転筒と共に中子が回転する。中子が回転すると、螺旋溝に係止した中子が螺旋溝に案内されて軸方向に移動し、バネが圧縮される。
回転筒を解放すると(例えばロールブラインドの下向きの引っ張り力を解除する)、バネの復元力によって移動した中子が原位置方向へ付勢されて移動する。このとき螺旋溝に案内されて中子が回転し、これに伴い回転筒が前記と逆方向(例えばロールブラインドの巻き上げ方向)に自力回転する。
【0014】
バネの反発力は押しバネでは圧縮が大きいほど大きく、引きバネでは引っ張り量が多いほど大きい。したがって、螺旋溝のピッチが同じであれば、バネの反発力が大きいときは回転筒の回転速度及び回転力(巻き取り力)が大きく、反発力が小さいときは回転速度及び回転力が低下する。
他方、螺旋溝のピッチが大きい場合は回転力が小さく、ピッチが小さい場合は回転力が大きい。また、前記回転筒の回転に対する中子の軸方向の移動量は螺旋溝のピッチによって定まる。
したがって、螺旋溝のピッチが小さくなるにつれて、バネの反発力は回転筒に回転数は少ないが強い回転力を伝え、螺旋溝のピッチが大きくなるにつれて、バネの反発力は回転筒に回転数は多いが弱い回転力を伝えることとなる。
これをロールブラインドに当てはめると、螺旋溝のピッチが小さいと回転筒の自力回転速度は高くロールブラインドの巻き上げ速度は上がるが巻き取り力は小さい。他方、螺旋溝のピッチが大きいと回転筒の自力回転速度は遅くロールブラインドの巻き上げ速度が遅いが、巻き取り力は大きい。
そこで、バネの反発力と螺旋溝のピッチを勘案調整することにより、回転筒の回転数と回転力とを任意に設定することができる。
すなわち、バネの反発力と回転力を比例させ、反発力が弱くなるにつれて回転力が弱くなるようにしたり、バネの反発力に関わらず回転力が一定となるようにしたり、バネの反発力と回転力を反比例させ、反発力が弱くなるにつれて回転力が増大するようにすることができる。
【0015】
上記作用を利用して、以下の条件設定にすると回転力(巻き取り力)を一定値(1kg)に保つことができる。但し、摩擦や回転筒の重量などは考慮していない。
10cm圧縮したとき2kg、30cm圧縮したとき3kgの反発力のコイルバネ51を用い、図1における固定中子52と移動中子53の間に装着する。螺旋軸棒54には、移動中子53側の先端位置から固定中子52方向へバネを10cm圧縮したときの移動中子53の位置まで傾斜角度45度の大ピッチ螺旋溝55を設け、これに連続して傾斜角度が次第に小さくなる小ピッチ螺旋溝56を20cmにわたり設け、小ピッチ螺旋溝の先端の傾斜角度を29.7度とする。
【0016】
【発明の実施の形態1】
図2は請求項1の発明に係るものである。
両側のブラケット1、1a間に回転筒2が回転自在に取り付けてあり、回転筒2内に螺旋軸棒3が装着してあり、この螺旋軸棒3の両端は前記ブラケット1に固定してある。前記螺旋軸棒3はブラケット1側に螺旋溝4を形成した螺旋部を有し、ブラケット1a側に無螺旋部5を有している。
前記螺旋軸棒3には第一の中子6と第二の中子7が装着してあり、前記両中子間にコイルバネ8が装着してある。
【0017】
前記第一の中子6及び第二の中子7は、周面に椀状の凹部9が直径対称的に2箇所設けてあり、この凹部9にボール10が装着してある。このボール10の突出側は前記回転筒2の内面に形成された溝11に係止している。
前記第一の中子6の内面にはボール装着溝12が直径対称的に2本設けてあり、このボール装着溝12にボール13が移動自在に装着してある。このボール13の突出側は前記螺旋軸棒3の螺旋溝4に係止している。
前記第二の中子7の内面には椀状の凹部14が直径対称的に2箇所設けてあり、この凹部14にボール15が装着してある。このボール15の突出側は前記螺旋軸棒3の無螺旋部5に設けられた環状溝16に係止している。
上記構成により、回転筒の回転時に第一の中子は螺旋溝に案内されて移動し、第二の中子は定位置に保持される。
【0018】
前記螺旋軸棒3の螺旋溝4は中央部を同一ピッチとし、ブラケット1側は中央部よりも大ピッチとし、第二の中子側は小ピッチとしてある。前記螺旋溝のピッチは、バネの圧縮特性を勘案し、常時一定の回転力が得られるように設定する。
このような構成により、第一の中子6が小ピッチの螺旋溝に係止しているときはバネの反発力は大きい。しかし、螺旋溝は小ピッチであるから回転筒2は高速で回転するが伝達される回転力は比較的小さい。他方、大ピッチの螺旋溝に係止しているときはバネの反発力は弱い。しかし螺旋溝が大ピッチであるから回転筒はゆっくりと回転するが回転力は比較的強く保持される。
したがって、バネの反発力に関わらず回転力はほぼ一定に保持されることとなり、ロールブラインドなどを最後まで巻き取ることができる。
【0019】
以上の構成の開閉装置をロールブラインドに適用すると以下のような作動が得られる。
ロールブラインドの上端を回転筒2に固定し、巻き付ける。
ロールブラインドを手動で引き下げると、回転筒2が回転し、これに伴い第一の中子6が回転する。中子が回転すると、ボール13と螺旋溝4とが係止しているので、中子6は螺旋溝4に案内されて第二の中子方向へ移動する。第二の中子7は定位置に保持されているので、第一の中子6の移動に伴いコイルバネ8は圧縮される。
【0020】
開放時には、第一の中子6が前記コイルバネ8の復元力により第一の中子6はブラケット1方向へ移動し、この移動に伴い回転筒は自力回転しロールブラインドは巻き上げられる。そして、螺旋溝4はブラケット1側において大ピッチとしてあるので、巻き上げ最終段階では回転筒はゆっくりと回転し、巻き上げが終了する。
そして、回転筒に伝わる回転力は常時一定であるから、ロールブラインドを最後まで巻き取ることができる。
【0021】
図3ないし図5は螺旋溝4の別の態様を示すものである。
図3は等ピッチの螺旋溝のみ設けたものであり、バネの反発力の低下に伴い回転筒の回転数及び回転力は次第に低下する。図4は第一のブラケット側(図中右側)から中央部に向けて螺旋溝のピッチを次第に小さくしたものであり、回転筒は巻き上げ当初は高速で回転し、次第に回転速度が低速になる。他方回転力は次第に増大する。図5は逆に第一のブラケット側から中央部に向けて螺旋溝のピッチを次第に大きくしたものであり、バネの反発力の低下に関わらず回転筒はほぼ一定の回転数となるが、回転力は次第に低下する。
【0022】
【発明の実施の形態2】
図6は請求項2の発明に係るものである。
ブラケット1,1aと回転筒2,螺旋軸棒3の取付構造は実施形態1と同様である。
この実施形態において、螺旋軸棒3にはブラケット1側に大ピッチの螺旋溝4aが、そしてブラケット1a側には、前記螺旋溝4aに連続して中ピッチの螺旋溝4bが設けてあり、螺旋溝4bに連続して小ピッチの螺旋溝4cが設けてある。そして、第一の中子6と第二の中子7とは実施形態1における第一の中子6と同じ構造であり、第一の中子6は前記大ピッチの螺旋溝4aに係止し、第二の中子7は前記小ピッチの螺旋溝4bに係止し、前記両中子6,7間にコイルバネ8が装着してある。
【0023】
以上の構成の開閉装置をロールブラインドに適用すると以下のような作動が得られる。
ロールブラインドを手動で引き下げると、回転筒2が回転し、これに伴い第一の中子6及び第二の中子7が回転する。中子が回転すると、第一の中子6は大ピッチの螺旋溝4a又は4b更に小ピッチの螺旋溝4cに係止し、第二の中子7は小ピッチの螺旋溝4cに係止しているので、両中子は次第に接近し、コイルバネ8は圧縮される。
【0024】
第一の中子6が小ピッチの螺旋溝4cに係止しているとき(すなわち両中子が同じ螺旋溝に係止しているとき)、ロールブラインドへの手動による引き下げ力を解放しても、バネの反発力は何れの中子も動かすことができず、回転筒は回転しない。したがって、ストッパーを用意することなくブラインドを閉鎖状態に保持することができる。
【0025】
ロールブラインドを引き上げるときは、ロールブラインドを、第一の中子6が小ピッチの螺旋溝から外れるまで手動で操作し、その後力を解除すると、前記コイルバネ8の反発力により両中子6、7はブラケット1方向へ移動し、この移動に伴い回転筒は自力回転しロールブラインドは巻き上げられる。
【0026】
【発明の実施の形態3】
図7は請求項3の発明に係るものである。
螺旋棒軸3には、小ピッチの螺旋溝4eの両側に大ピッチの螺旋状4d、4fを連続して形成してあり、前記第一のブラケット側の大ピッチの螺旋溝4dに第一の中子6が、前記小ピットの螺旋溝4e第二の中子7が係止してあり、第一の中子6と第二の中子7との間にコイルバネ8を装着する。
【0027】
この実施形態の作動は以下のとおりである。
(第一行程)
第一の中子6が螺旋溝4d、第二の中子が螺旋溝4eに係止した状態から、回転筒2に負荷をかけて中子が第二のブラケット方向へ移動する向きに回転筒2を回転させると螺旋溝4dと4eのピッチ差により第一の中子6と第二の中子7との間隔は次第に狭まりバネが圧縮する。
ここで、第二の中子7が第二のブラケット側の大ピッチの螺旋4f溝に移動しないうちに回転筒2を解き放すと、バネの反発力により第一の中子6は押し戻されるので、回転筒2は前記と逆方向に自動回転する。
他方、第一の中子6が小ピッチの螺旋溝4eに移動し、第二の中子7が大ピッチの螺旋溝4fに移動するまで回転筒2を回転させ、その後に回転筒2を解き放すと、バネの反発力は前記と逆に第二の中子7を移動させる動きをするので(螺旋溝のピッチの違いにより第二の中子の回転トルクが第一の中子よりも小さいため)、回転筒2は前記負荷をかけて回転させたのと同じ方向に自動回転する。
【0028】
(第二行程)
中子6が大ピッチの螺旋溝4dに、中子7が大ピッチの螺旋溝4fに係止しいる状態で回転筒を解き放したとき、両中子の回転トルクは同じであるからバネの反発力によって両中子が受ける力はバランスがとれ、回転筒に回転力は生じない。
【0029】
(第三行程)
第一の中子6が螺旋溝4e、第二の中子が螺旋溝4fに係止した状態から、回転筒2に負荷をかけて中子が第一のブラケット方向へ移動するように回転させると、螺旋溝4fと4eのピッチ差により第一の中子6と第二の中子7との間隔は次第に狭まりバネが圧縮する。
ここで、第一の中子6が第一のブラケット側の大ピッチの螺旋溝4dに移動しないうちに回転筒2を解き放すと、バネの反発力により第二の中子7は押し戻されるので、回転筒2は前記と逆方向に自動回転する。
他方、第二の中子7が小ピッチの螺旋溝4eに移動し、第一の中子6が大ピッチの螺旋溝4dに移動するまで回転筒2を回転させ、その後に回転筒2を解き放すと、バネの反発力は前記と逆に第一の中子6を移動させる動きをするので、回転筒2は前記負荷をかけて回転させたのと同じ方向に自動回転する。
【0030】
すなわち、この実施形態を例えばロールブラインドに適用すると、巻きだし当初は上記第一行程であり、人力で途中まで引き下げた後に手を離すと、ロールブラインドは巻き戻される。
上記よりも更に人力で巻きだすと上記第二行程となり、手を離してもロールブラインドは動かない。すなわち、任意の引き下げ位置に保持される。
更に人力で巻き出すと、上記第三行程となる。したがって、第一の中子が小ピッチの螺旋溝4eに係止している間に手を離すと、ロールブラインドは自動的に巻き上げられ、第一の中子が大ピッチの螺旋溝4fに移動した後に手を離すと、ロールブラインドは自動的に引き出される。
【0031】
【発明の実施の形態4】
図8は請求項4の発明に係るものである。
ブラケット1,1aと回転筒2,螺旋軸棒3の取付構造は実施形態1と同様である。
ブラケット1側には、螺旋溝4が設けてあり、螺旋溝4に第一中子6が係止している。そして、第一の中子6は実施形態1における第一の中子6と同じ構造である。
第二の中子7は前記螺旋軸棒7のブラケット1a側端部に前記実施形態1における第二の中子7と同じ構造で取り付けてある。そして、前記第二の中子7と螺旋軸棒3に装着された固定スリーブ17との間にコイルバネ8が取り付けてある。
【0032】
この螺旋軸棒3において、回転筒2が回転すると第一の中子6は螺旋溝に案内されて中央方向へ移動し、第二の中子7の回転に伴いコイルバネ8は巻かれる。
回転筒の回転力を開放すると、コイルバネ8の復元力により螺旋軸棒4が回転し、この回転力が中子6を経て回転筒2に伝わり、回転筒は前記と反対方向に回転する。
前記中子6は螺旋溝4に係止しているので、螺旋溝4のピッチにより回転トルクが異なり、したがって、回転筒の回転力が異なる。すなわち、螺旋溝のピッチを適宜選択することにより回転筒の回転速度及び回転力を制御することができる。
【0033】
【発明の実施の形態5】
図9の実施形態は請求項5に係り、上記実施の形態2との相違は螺旋軸棒3の構造のみである。
螺旋軸棒3には、第一のブラケット側(図中右側)から順に、等ピッチの螺旋溝4d、環状溝4e、前記螺旋溝4dと逆向きの等ピッチの螺旋溝4fが連続して形成してあり、前記螺旋溝4cに第一の中子6が係止し、螺旋溝4eに前記第5図の第二の中子7が係止する。
【0034】
この螺旋軸棒3において、回転筒2が回転すると第一の中子6と第二の中子7は対向方向へ移動し、両中子間に装着されたコイルバネは圧縮する。そして最終的には、前記両中子6,7は環状溝4dに係止する。
ロールブラインドを引き上げるときは、始めに手動で回転筒2を回転させて両中子6、7を強制的に離反方向へ移動させ、螺旋溝4c、4eと係止させる。両中子6、7が螺旋溝に係止すると前記コイルバネ8の復元力により離反方向に移動し、この移動に伴い回転筒は自力回転しロールブラインドは巻き上げられる。
【0035】
【使用例】
上記各実施形態においてはロールブラインドに適用した場合を例にとって使用方法を説明したが、回転筒を巻き取り軸として利用するシャターや映写スクリーンに適用した場合も同様である。
【0036】
図10はロールブラインド21に適用した例、図11はベネシアンブラインド22に適用した例であり、建物への取り付け杆23を回転筒とし、ベネシアンブラインド22においてはこれに巻き取りローラ24を装着し、これに操作用の紐25を取り付ける。
何れにおいても、ブラインドの重量、バネの反発力と螺旋軸棒の螺旋溝のピッチを選択することにより、一定の範囲(図に符号Fで示す範囲)ではバネの反発力で回転筒が回転しないようにすること、巻き上げ完了まで回転筒の回転力が一定に保持されるようにすること、あるいは巻き上げ完了まで回転速度が一定に保持されるようにすることなどが可能である。
上下開閉式の窓に適用する場合も同様である。
【0037】
特に、ベネシアンブラインドでは羽根の引き上げが進むにつれて引き上げ重量が増大する一方、従来の手法では次第にバネの反発力が低下するために、ベネシアンブラインドの引き上げ装置にバネを利用することは困難とされていた。しかしながらこの発明によれば巻き取り力を一定若しくはバネの反発力と反比例させて次第に増大させることが可能となるので、ベネシアンブラインドの引き上げ装置にバネを利用することが可能となる。加えて、操作用の紐25も前記ローラ24に巻き取ることが可能であり、畳んだ状態で紐が垂れ下がることも回避できる。
【0038】
図12は作業所における工具の吊り下げ装置に適用した例である。
作業所の上部に回転筒23を取り付け、これに紐26を介して工具27を取り付ける。ここで、回転筒は作業者の作業範囲の上下(図中符号F)の範囲においては、回転筒に力を付与しない状態で回転筒が自動回転せず、工具を作業者が手動で範囲Fを超えた高さに引き上げたときに、回転筒が自動回転するようにバネの反発力、螺旋溝のピッチを設定する。
このようにすることにより、範囲Fにおいては工具は無重力状態となるので、作業者はその重量を感じることなく楽に作業を行うことができる。
ガソリンスタンドにおける給油口に適用する場合も同様である。
【0039】
図13はスライドドアに適用した例を示すものである。符号28はスライドドアであり、建物の壁又は柱29にこの発明の回転筒23をスライドドア28の内面に当接させる。前記回転筒23の表面にはゴムその他の摩擦力の大きい素材を装着して、スライドドアの移動が回転筒に確実に伝わるようにすることが好ましい。
【0040】
ここでスライドドア28を矢印方向へスライドさせると、回転筒23が回転し、中に装着されたバネが付勢される。ドアを開いた後にドアから手を離すと、バネの働きによって回転筒がドア解放時と逆向きに回転し、ドアは閉鎖方向に自動的に移動する。
【0041】
なお、回転筒の作用は螺旋状の選定により定まるので、例えばドアを半分まで開けたときに手を離すと自動的に閉まり、半分以上明けたときに手を離すと自動的に全開するという作動を得ることも可能である。
引き出しに適用した場合も同様である。
【発明の効果】
この発明によれば、簡易な構造で自動的に閉鎖される開閉装置を得ることができる。そして、螺旋溝のピッチを適宜選択することにより自動閉鎖の際の速度を選択することができ、種々のピッチの螺旋溝を組み合わせることにより、閉鎖時に閉鎖開始当初、中間位置、完了直前との閉鎖速度、回転力を変化させることができる。
更に、螺旋溝と環状溝とを組み合わせることにより、所定の位置に(中子が環状溝に係止する位置)において、自動閉鎖を中断することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の原理説明図
【図2】この発明の実施形態1の断面図
【図3】実施形態1の螺旋軸棒の別の態様を示す正面図
【図4】実施形態1の螺旋軸棒の別の態様を示す正面図
【図5】実施形態1の螺旋軸棒の別の態様を示す正面図
【図6】この発明の実施形態2の断面図
【図7】この発明の実施形態3の螺旋軸棒を示す正面図
【図8】この発明の実施形態4の断面図
【図9】この発明の実施形態5の断面図
【図10】この発明の装置をロールブラインドに適用した例を示す正面図
【図11】この発明の装置をベネシアンブラインドに適用した例を示す正面図
【図12】この発明の装置を工具吊り下げ装置に適用した例を示す正面図
【図13】この発明の開閉装置をスライドドアに適用した例を示す断面図
【符号の説明】
1、1a ブラケット
2 回転筒
3 螺旋軸棒
4 螺旋溝
5 無螺旋部
6 第一の中子
7 第二の中子
8 コイルバネ
9 凹部
10 ボール
11 溝
12 溝
13 ボール
14 凹部
15 ボール
16 環状溝
【産業上の利用分野】
この発明は、ロールブラインドその他のブラインド、シャッター、映写スクリーン、ドアの回転ダンパー、スライドドア、スライド蓋、ガソリンスタンドの給油口その他の作業具の吊り下げ収納装置、掃除機その他の電気コードの巻き取り装置、テニスネットや卓球ネットの巻き取り装置、誘導テープの巻き取り装置、スライドドアや引き出しの開閉装置などに使用される自動復帰装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロールブラインドやシャッターには自動巻き上げ装置が取り付けられている。この装置は、ロールブラインドを引き下げるときの軸の回転を利用してコイルバネを付勢し、このバネの復元力で軸を回転させてロールブラインドなどを引き上げる(巻き取る)ようになっている。
また、スライドドアにおいては、ドアと框との間にコイルバネを取り付けておき、ドアをあける際にコイルバネを付勢し、その復元力でドアを閉めるようになっている。
いずれも、ロールブラインドの巻き取りやドアに閉鎖は全てバネの復元力に頼る構造であるから、「中途まで開ける」状態で保持することが難しかった。
更に、前記バネを用いた従来の自動巻き上げ装置は、巻き上げ(ブラインドなどの上昇、ドアの閉鎖など)は自動で行うことが出きるものの、巻き出し(ブラインドなどの下降、ドアの開放など)を自動で行うことはできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、バネの復元力でロールブラインドを巻き上げたりドアを閉鎖したりする装置において、中途まで開けることを容易にすることを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ブラケット間に回転筒を回転自在に取り付け、前記回転筒内に螺旋軸棒を、その両端を前記ブラケットに固定して取り付け、前記螺旋軸棒に螺旋溝を形成し、螺旋溝に係止させた中子とバネとの働きにより、回転筒の回転速度と回転力を制御しようとするものである。
【0005】
請求項1の発明は、前記螺旋棒軸を螺旋溝が形成された螺旋部と無螺旋部とを有するものとし、前記螺旋軸棒の螺旋部には断面円形とした第一の中子を装着し、無螺旋部には断面円形とした第二の中子を装着する。
前記第一の中子は、前記螺旋軸棒の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、前記第二の中子は前記回転筒の軸方向の位置が固定してある。そして、前記第一の中子と第二の中子との間にバネを装着して自動復帰装置を構成する。
【0006】
請求項2の発明は、前記螺旋棒軸を大ピッチの螺旋溝が形成された大ピッチ螺旋部と小ピッチの螺旋溝が形成された小ピッチ螺旋部とを有するものとし、前記螺旋軸棒の大ピッチ螺旋部には断面円形とした第一の中子を装着し、前記小ピッチ螺旋部には断面円形とした第二の中子を装着する。
前記第一の中子は、前記螺旋軸棒の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、前記第二の中子は、前記螺旋軸棒の小ピッチ螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてある。そして、前記第一の中子と第二の中子との間にバネを装着して自動復帰装置を構成する。
【0007】
請求項3の発明は、前記螺旋棒軸を、小ピッチの螺旋溝を有する第一の螺旋部を挟んで両側に大ピッチの螺旋溝を有する第二及び第三の螺旋部を有するものとし、前記螺旋軸棒の第一の螺旋部には断面円形とした第一の中子を、第二の螺旋部には断面円形とした第二の中子を装着する。
断面円形とした第二の中子を装着する。
前記第一の中子は、前記第一の螺旋部の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、前記第二の中子は、前記第二の螺旋部の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてある。そして、前記第一の中子と第二の中子との間にバネを装着して自動復帰装置を構成する。
【0008】
請求項4の発明は、前記螺旋棒軸は螺旋溝が形成された螺旋部と無螺旋部とを有するものとし、前記螺旋軸棒の螺旋部には断面円形とした第一の中子を装着し、前記無螺旋部には断面円形とした第二の中子を装着する。
前記第一の中子は、前記螺旋軸棒の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、前記第二の中子は前記回転筒と共に回転し、軸方向の位置が固定されている。そして、前記第二の中子と前記螺旋棒軸の中間部との間にコイルバネを装着して自動復帰装置を構成する。
【0009】
請求項5の発明は、前記螺旋棒軸を、その一側に螺旋溝を有する第一の螺旋部を、他側には前記螺旋溝と逆向きの螺旋溝を有する第二の螺旋溝を有するものとし、前記螺旋軸棒の第一の螺旋部には断面円形とした第一の中子を、第二の螺旋部には断面円形とした第二の中子を装着する。
前記第一の中子は、前記第一の螺旋部の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、前記第二の中子は、前記第二の螺旋部の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてある。そして、前記第一の中子と第二の中子との間にバネを装着して自動復帰装置を構成する。
【0010】
請求項6は回転筒と中子との取付構造に係り、回転筒の内面に軸方向の溝を形成し、第一及び第二の中子の外面にボール装着用の椀状の穴を形成し、前記溝と穴にボールを装着することにより回転筒と中子とを固定したものである。
請求項7は第一の中子と螺旋軸棒との取付構造に係り、第一の中子の螺旋軸棒挿通孔の内壁に軸方向の溝を形成し、この溝にボールを装着し、このボールを螺旋軸棒の螺旋溝に装着係止したものである。請求項2ないし4の発明においては、第二の中子もこの取付構造とすることができる。
【0011】
上記請求項5,6に掲げる中子の取付構造は一例であって、ボールに変えてピンを用いたり、中子の外面や挿通穴内壁に回転筒の溝や螺旋溝に係止する突起を設けてもよい。また、回転筒には溝に変えて凸条を設け、中子にはこの凸条に係止する溝を形成することもできる。
【0012】
上記各発明におけるコイルバネと中子との関係は、回転筒の回転によって中子がコイルバネを圧縮し、コイルバネの反発力によって回転筒が自動回転するようにする構造と、逆に回転軸の回転によって中古がコイルバネを引っ張り、コイルバネの引っ張り力により回転筒が自動回転するようにする構造の何れを採用することもできる。
以下の作用の説明及び実施形態においては前者を例にとって説明する。
【0013】
【作用】
この発明において、回転筒を回転させると(例えばロールブラインドを引き下げる)と回転筒と共に中子が回転する。中子が回転すると、螺旋溝に係止した中子が螺旋溝に案内されて軸方向に移動し、バネが圧縮される。
回転筒を解放すると(例えばロールブラインドの下向きの引っ張り力を解除する)、バネの復元力によって移動した中子が原位置方向へ付勢されて移動する。このとき螺旋溝に案内されて中子が回転し、これに伴い回転筒が前記と逆方向(例えばロールブラインドの巻き上げ方向)に自力回転する。
【0014】
バネの反発力は押しバネでは圧縮が大きいほど大きく、引きバネでは引っ張り量が多いほど大きい。したがって、螺旋溝のピッチが同じであれば、バネの反発力が大きいときは回転筒の回転速度及び回転力(巻き取り力)が大きく、反発力が小さいときは回転速度及び回転力が低下する。
他方、螺旋溝のピッチが大きい場合は回転力が小さく、ピッチが小さい場合は回転力が大きい。また、前記回転筒の回転に対する中子の軸方向の移動量は螺旋溝のピッチによって定まる。
したがって、螺旋溝のピッチが小さくなるにつれて、バネの反発力は回転筒に回転数は少ないが強い回転力を伝え、螺旋溝のピッチが大きくなるにつれて、バネの反発力は回転筒に回転数は多いが弱い回転力を伝えることとなる。
これをロールブラインドに当てはめると、螺旋溝のピッチが小さいと回転筒の自力回転速度は高くロールブラインドの巻き上げ速度は上がるが巻き取り力は小さい。他方、螺旋溝のピッチが大きいと回転筒の自力回転速度は遅くロールブラインドの巻き上げ速度が遅いが、巻き取り力は大きい。
そこで、バネの反発力と螺旋溝のピッチを勘案調整することにより、回転筒の回転数と回転力とを任意に設定することができる。
すなわち、バネの反発力と回転力を比例させ、反発力が弱くなるにつれて回転力が弱くなるようにしたり、バネの反発力に関わらず回転力が一定となるようにしたり、バネの反発力と回転力を反比例させ、反発力が弱くなるにつれて回転力が増大するようにすることができる。
【0015】
上記作用を利用して、以下の条件設定にすると回転力(巻き取り力)を一定値(1kg)に保つことができる。但し、摩擦や回転筒の重量などは考慮していない。
10cm圧縮したとき2kg、30cm圧縮したとき3kgの反発力のコイルバネ51を用い、図1における固定中子52と移動中子53の間に装着する。螺旋軸棒54には、移動中子53側の先端位置から固定中子52方向へバネを10cm圧縮したときの移動中子53の位置まで傾斜角度45度の大ピッチ螺旋溝55を設け、これに連続して傾斜角度が次第に小さくなる小ピッチ螺旋溝56を20cmにわたり設け、小ピッチ螺旋溝の先端の傾斜角度を29.7度とする。
【0016】
【発明の実施の形態1】
図2は請求項1の発明に係るものである。
両側のブラケット1、1a間に回転筒2が回転自在に取り付けてあり、回転筒2内に螺旋軸棒3が装着してあり、この螺旋軸棒3の両端は前記ブラケット1に固定してある。前記螺旋軸棒3はブラケット1側に螺旋溝4を形成した螺旋部を有し、ブラケット1a側に無螺旋部5を有している。
前記螺旋軸棒3には第一の中子6と第二の中子7が装着してあり、前記両中子間にコイルバネ8が装着してある。
【0017】
前記第一の中子6及び第二の中子7は、周面に椀状の凹部9が直径対称的に2箇所設けてあり、この凹部9にボール10が装着してある。このボール10の突出側は前記回転筒2の内面に形成された溝11に係止している。
前記第一の中子6の内面にはボール装着溝12が直径対称的に2本設けてあり、このボール装着溝12にボール13が移動自在に装着してある。このボール13の突出側は前記螺旋軸棒3の螺旋溝4に係止している。
前記第二の中子7の内面には椀状の凹部14が直径対称的に2箇所設けてあり、この凹部14にボール15が装着してある。このボール15の突出側は前記螺旋軸棒3の無螺旋部5に設けられた環状溝16に係止している。
上記構成により、回転筒の回転時に第一の中子は螺旋溝に案内されて移動し、第二の中子は定位置に保持される。
【0018】
前記螺旋軸棒3の螺旋溝4は中央部を同一ピッチとし、ブラケット1側は中央部よりも大ピッチとし、第二の中子側は小ピッチとしてある。前記螺旋溝のピッチは、バネの圧縮特性を勘案し、常時一定の回転力が得られるように設定する。
このような構成により、第一の中子6が小ピッチの螺旋溝に係止しているときはバネの反発力は大きい。しかし、螺旋溝は小ピッチであるから回転筒2は高速で回転するが伝達される回転力は比較的小さい。他方、大ピッチの螺旋溝に係止しているときはバネの反発力は弱い。しかし螺旋溝が大ピッチであるから回転筒はゆっくりと回転するが回転力は比較的強く保持される。
したがって、バネの反発力に関わらず回転力はほぼ一定に保持されることとなり、ロールブラインドなどを最後まで巻き取ることができる。
【0019】
以上の構成の開閉装置をロールブラインドに適用すると以下のような作動が得られる。
ロールブラインドの上端を回転筒2に固定し、巻き付ける。
ロールブラインドを手動で引き下げると、回転筒2が回転し、これに伴い第一の中子6が回転する。中子が回転すると、ボール13と螺旋溝4とが係止しているので、中子6は螺旋溝4に案内されて第二の中子方向へ移動する。第二の中子7は定位置に保持されているので、第一の中子6の移動に伴いコイルバネ8は圧縮される。
【0020】
開放時には、第一の中子6が前記コイルバネ8の復元力により第一の中子6はブラケット1方向へ移動し、この移動に伴い回転筒は自力回転しロールブラインドは巻き上げられる。そして、螺旋溝4はブラケット1側において大ピッチとしてあるので、巻き上げ最終段階では回転筒はゆっくりと回転し、巻き上げが終了する。
そして、回転筒に伝わる回転力は常時一定であるから、ロールブラインドを最後まで巻き取ることができる。
【0021】
図3ないし図5は螺旋溝4の別の態様を示すものである。
図3は等ピッチの螺旋溝のみ設けたものであり、バネの反発力の低下に伴い回転筒の回転数及び回転力は次第に低下する。図4は第一のブラケット側(図中右側)から中央部に向けて螺旋溝のピッチを次第に小さくしたものであり、回転筒は巻き上げ当初は高速で回転し、次第に回転速度が低速になる。他方回転力は次第に増大する。図5は逆に第一のブラケット側から中央部に向けて螺旋溝のピッチを次第に大きくしたものであり、バネの反発力の低下に関わらず回転筒はほぼ一定の回転数となるが、回転力は次第に低下する。
【0022】
【発明の実施の形態2】
図6は請求項2の発明に係るものである。
ブラケット1,1aと回転筒2,螺旋軸棒3の取付構造は実施形態1と同様である。
この実施形態において、螺旋軸棒3にはブラケット1側に大ピッチの螺旋溝4aが、そしてブラケット1a側には、前記螺旋溝4aに連続して中ピッチの螺旋溝4bが設けてあり、螺旋溝4bに連続して小ピッチの螺旋溝4cが設けてある。そして、第一の中子6と第二の中子7とは実施形態1における第一の中子6と同じ構造であり、第一の中子6は前記大ピッチの螺旋溝4aに係止し、第二の中子7は前記小ピッチの螺旋溝4bに係止し、前記両中子6,7間にコイルバネ8が装着してある。
【0023】
以上の構成の開閉装置をロールブラインドに適用すると以下のような作動が得られる。
ロールブラインドを手動で引き下げると、回転筒2が回転し、これに伴い第一の中子6及び第二の中子7が回転する。中子が回転すると、第一の中子6は大ピッチの螺旋溝4a又は4b更に小ピッチの螺旋溝4cに係止し、第二の中子7は小ピッチの螺旋溝4cに係止しているので、両中子は次第に接近し、コイルバネ8は圧縮される。
【0024】
第一の中子6が小ピッチの螺旋溝4cに係止しているとき(すなわち両中子が同じ螺旋溝に係止しているとき)、ロールブラインドへの手動による引き下げ力を解放しても、バネの反発力は何れの中子も動かすことができず、回転筒は回転しない。したがって、ストッパーを用意することなくブラインドを閉鎖状態に保持することができる。
【0025】
ロールブラインドを引き上げるときは、ロールブラインドを、第一の中子6が小ピッチの螺旋溝から外れるまで手動で操作し、その後力を解除すると、前記コイルバネ8の反発力により両中子6、7はブラケット1方向へ移動し、この移動に伴い回転筒は自力回転しロールブラインドは巻き上げられる。
【0026】
【発明の実施の形態3】
図7は請求項3の発明に係るものである。
螺旋棒軸3には、小ピッチの螺旋溝4eの両側に大ピッチの螺旋状4d、4fを連続して形成してあり、前記第一のブラケット側の大ピッチの螺旋溝4dに第一の中子6が、前記小ピットの螺旋溝4e第二の中子7が係止してあり、第一の中子6と第二の中子7との間にコイルバネ8を装着する。
【0027】
この実施形態の作動は以下のとおりである。
(第一行程)
第一の中子6が螺旋溝4d、第二の中子が螺旋溝4eに係止した状態から、回転筒2に負荷をかけて中子が第二のブラケット方向へ移動する向きに回転筒2を回転させると螺旋溝4dと4eのピッチ差により第一の中子6と第二の中子7との間隔は次第に狭まりバネが圧縮する。
ここで、第二の中子7が第二のブラケット側の大ピッチの螺旋4f溝に移動しないうちに回転筒2を解き放すと、バネの反発力により第一の中子6は押し戻されるので、回転筒2は前記と逆方向に自動回転する。
他方、第一の中子6が小ピッチの螺旋溝4eに移動し、第二の中子7が大ピッチの螺旋溝4fに移動するまで回転筒2を回転させ、その後に回転筒2を解き放すと、バネの反発力は前記と逆に第二の中子7を移動させる動きをするので(螺旋溝のピッチの違いにより第二の中子の回転トルクが第一の中子よりも小さいため)、回転筒2は前記負荷をかけて回転させたのと同じ方向に自動回転する。
【0028】
(第二行程)
中子6が大ピッチの螺旋溝4dに、中子7が大ピッチの螺旋溝4fに係止しいる状態で回転筒を解き放したとき、両中子の回転トルクは同じであるからバネの反発力によって両中子が受ける力はバランスがとれ、回転筒に回転力は生じない。
【0029】
(第三行程)
第一の中子6が螺旋溝4e、第二の中子が螺旋溝4fに係止した状態から、回転筒2に負荷をかけて中子が第一のブラケット方向へ移動するように回転させると、螺旋溝4fと4eのピッチ差により第一の中子6と第二の中子7との間隔は次第に狭まりバネが圧縮する。
ここで、第一の中子6が第一のブラケット側の大ピッチの螺旋溝4dに移動しないうちに回転筒2を解き放すと、バネの反発力により第二の中子7は押し戻されるので、回転筒2は前記と逆方向に自動回転する。
他方、第二の中子7が小ピッチの螺旋溝4eに移動し、第一の中子6が大ピッチの螺旋溝4dに移動するまで回転筒2を回転させ、その後に回転筒2を解き放すと、バネの反発力は前記と逆に第一の中子6を移動させる動きをするので、回転筒2は前記負荷をかけて回転させたのと同じ方向に自動回転する。
【0030】
すなわち、この実施形態を例えばロールブラインドに適用すると、巻きだし当初は上記第一行程であり、人力で途中まで引き下げた後に手を離すと、ロールブラインドは巻き戻される。
上記よりも更に人力で巻きだすと上記第二行程となり、手を離してもロールブラインドは動かない。すなわち、任意の引き下げ位置に保持される。
更に人力で巻き出すと、上記第三行程となる。したがって、第一の中子が小ピッチの螺旋溝4eに係止している間に手を離すと、ロールブラインドは自動的に巻き上げられ、第一の中子が大ピッチの螺旋溝4fに移動した後に手を離すと、ロールブラインドは自動的に引き出される。
【0031】
【発明の実施の形態4】
図8は請求項4の発明に係るものである。
ブラケット1,1aと回転筒2,螺旋軸棒3の取付構造は実施形態1と同様である。
ブラケット1側には、螺旋溝4が設けてあり、螺旋溝4に第一中子6が係止している。そして、第一の中子6は実施形態1における第一の中子6と同じ構造である。
第二の中子7は前記螺旋軸棒7のブラケット1a側端部に前記実施形態1における第二の中子7と同じ構造で取り付けてある。そして、前記第二の中子7と螺旋軸棒3に装着された固定スリーブ17との間にコイルバネ8が取り付けてある。
【0032】
この螺旋軸棒3において、回転筒2が回転すると第一の中子6は螺旋溝に案内されて中央方向へ移動し、第二の中子7の回転に伴いコイルバネ8は巻かれる。
回転筒の回転力を開放すると、コイルバネ8の復元力により螺旋軸棒4が回転し、この回転力が中子6を経て回転筒2に伝わり、回転筒は前記と反対方向に回転する。
前記中子6は螺旋溝4に係止しているので、螺旋溝4のピッチにより回転トルクが異なり、したがって、回転筒の回転力が異なる。すなわち、螺旋溝のピッチを適宜選択することにより回転筒の回転速度及び回転力を制御することができる。
【0033】
【発明の実施の形態5】
図9の実施形態は請求項5に係り、上記実施の形態2との相違は螺旋軸棒3の構造のみである。
螺旋軸棒3には、第一のブラケット側(図中右側)から順に、等ピッチの螺旋溝4d、環状溝4e、前記螺旋溝4dと逆向きの等ピッチの螺旋溝4fが連続して形成してあり、前記螺旋溝4cに第一の中子6が係止し、螺旋溝4eに前記第5図の第二の中子7が係止する。
【0034】
この螺旋軸棒3において、回転筒2が回転すると第一の中子6と第二の中子7は対向方向へ移動し、両中子間に装着されたコイルバネは圧縮する。そして最終的には、前記両中子6,7は環状溝4dに係止する。
ロールブラインドを引き上げるときは、始めに手動で回転筒2を回転させて両中子6、7を強制的に離反方向へ移動させ、螺旋溝4c、4eと係止させる。両中子6、7が螺旋溝に係止すると前記コイルバネ8の復元力により離反方向に移動し、この移動に伴い回転筒は自力回転しロールブラインドは巻き上げられる。
【0035】
【使用例】
上記各実施形態においてはロールブラインドに適用した場合を例にとって使用方法を説明したが、回転筒を巻き取り軸として利用するシャターや映写スクリーンに適用した場合も同様である。
【0036】
図10はロールブラインド21に適用した例、図11はベネシアンブラインド22に適用した例であり、建物への取り付け杆23を回転筒とし、ベネシアンブラインド22においてはこれに巻き取りローラ24を装着し、これに操作用の紐25を取り付ける。
何れにおいても、ブラインドの重量、バネの反発力と螺旋軸棒の螺旋溝のピッチを選択することにより、一定の範囲(図に符号Fで示す範囲)ではバネの反発力で回転筒が回転しないようにすること、巻き上げ完了まで回転筒の回転力が一定に保持されるようにすること、あるいは巻き上げ完了まで回転速度が一定に保持されるようにすることなどが可能である。
上下開閉式の窓に適用する場合も同様である。
【0037】
特に、ベネシアンブラインドでは羽根の引き上げが進むにつれて引き上げ重量が増大する一方、従来の手法では次第にバネの反発力が低下するために、ベネシアンブラインドの引き上げ装置にバネを利用することは困難とされていた。しかしながらこの発明によれば巻き取り力を一定若しくはバネの反発力と反比例させて次第に増大させることが可能となるので、ベネシアンブラインドの引き上げ装置にバネを利用することが可能となる。加えて、操作用の紐25も前記ローラ24に巻き取ることが可能であり、畳んだ状態で紐が垂れ下がることも回避できる。
【0038】
図12は作業所における工具の吊り下げ装置に適用した例である。
作業所の上部に回転筒23を取り付け、これに紐26を介して工具27を取り付ける。ここで、回転筒は作業者の作業範囲の上下(図中符号F)の範囲においては、回転筒に力を付与しない状態で回転筒が自動回転せず、工具を作業者が手動で範囲Fを超えた高さに引き上げたときに、回転筒が自動回転するようにバネの反発力、螺旋溝のピッチを設定する。
このようにすることにより、範囲Fにおいては工具は無重力状態となるので、作業者はその重量を感じることなく楽に作業を行うことができる。
ガソリンスタンドにおける給油口に適用する場合も同様である。
【0039】
図13はスライドドアに適用した例を示すものである。符号28はスライドドアであり、建物の壁又は柱29にこの発明の回転筒23をスライドドア28の内面に当接させる。前記回転筒23の表面にはゴムその他の摩擦力の大きい素材を装着して、スライドドアの移動が回転筒に確実に伝わるようにすることが好ましい。
【0040】
ここでスライドドア28を矢印方向へスライドさせると、回転筒23が回転し、中に装着されたバネが付勢される。ドアを開いた後にドアから手を離すと、バネの働きによって回転筒がドア解放時と逆向きに回転し、ドアは閉鎖方向に自動的に移動する。
【0041】
なお、回転筒の作用は螺旋状の選定により定まるので、例えばドアを半分まで開けたときに手を離すと自動的に閉まり、半分以上明けたときに手を離すと自動的に全開するという作動を得ることも可能である。
引き出しに適用した場合も同様である。
【発明の効果】
この発明によれば、簡易な構造で自動的に閉鎖される開閉装置を得ることができる。そして、螺旋溝のピッチを適宜選択することにより自動閉鎖の際の速度を選択することができ、種々のピッチの螺旋溝を組み合わせることにより、閉鎖時に閉鎖開始当初、中間位置、完了直前との閉鎖速度、回転力を変化させることができる。
更に、螺旋溝と環状溝とを組み合わせることにより、所定の位置に(中子が環状溝に係止する位置)において、自動閉鎖を中断することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の原理説明図
【図2】この発明の実施形態1の断面図
【図3】実施形態1の螺旋軸棒の別の態様を示す正面図
【図4】実施形態1の螺旋軸棒の別の態様を示す正面図
【図5】実施形態1の螺旋軸棒の別の態様を示す正面図
【図6】この発明の実施形態2の断面図
【図7】この発明の実施形態3の螺旋軸棒を示す正面図
【図8】この発明の実施形態4の断面図
【図9】この発明の実施形態5の断面図
【図10】この発明の装置をロールブラインドに適用した例を示す正面図
【図11】この発明の装置をベネシアンブラインドに適用した例を示す正面図
【図12】この発明の装置を工具吊り下げ装置に適用した例を示す正面図
【図13】この発明の開閉装置をスライドドアに適用した例を示す断面図
【符号の説明】
1、1a ブラケット
2 回転筒
3 螺旋軸棒
4 螺旋溝
5 無螺旋部
6 第一の中子
7 第二の中子
8 コイルバネ
9 凹部
10 ボール
11 溝
12 溝
13 ボール
14 凹部
15 ボール
16 環状溝
Claims (7)
- ブラケット間に回転筒が回転自在に取り付けられ、前記回転筒内に螺旋軸棒がその両端を前記ブラケットに固定して取り付けられ、
前記螺旋軸棒は螺旋溝が形成された螺旋部と無螺旋部とを有し、
前記螺旋軸棒の螺旋部には断面円形とした第一の中子が装着され、
この第一の中子は、前記螺旋軸棒の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、
前記螺旋軸棒の無螺旋部には断面円形とした第二の中子が装着され、
この第二の中子は前記回転筒の軸方向の位置が固定され、
前記第一の中子と第二の中子との間にバネが装着された、
自動復帰装置 - ブラケット間に回転筒が回転自在に取り付けられ、前記回転筒内に螺旋軸棒がその両端を前記ブラケットに固定して取り付けられ、
前記螺旋棒軸は大ピッチの螺旋溝が形成された大ピッチ螺旋部と小ピッチの螺旋溝が形成された小ピッチ螺旋部とを有し、
前記螺旋軸棒の大ピッチ螺旋部には断面円形とした第一の中子が装着され、
この第一の中子は、前記螺旋軸棒の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、
前記螺旋軸棒の小ピッチ螺旋部には断面円形とした第二の中子が装着され、
この第二の中子は、前記螺旋軸棒の小ピッチ螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、
前記第一の中子と第二の中子との間にバネが装着された、
自動復帰装置 - ブラケット間に回転筒が回転自在に取り付けられ、前記回転筒内に螺旋軸棒がその両端を前記ブラケットに固定して取り付けられ、
前記螺旋棒軸は小ピッチの螺旋溝を有する第一の螺旋部を挟んで両側に大ピッチの螺旋溝を有する第二及び第三の螺旋部を有し、
前記螺旋軸棒の第一の螺旋部には断面円形とした第一の中子が装着され、
この第一の中子は、前記第一の螺旋部の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、
前記螺旋軸棒の第二の螺旋部には断面円形とした第二の中子が装着され、
この第二の中子は、前記第二の螺旋部の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、
前記第一の中子と第二の中子との間にバネが装着された、
自動復帰装置 - ブラケット間に回転筒が回転自在に取り付けられ、前記回転筒内に螺旋軸棒がその両端を前記ブラケットに固定して取り付けられ、
前記螺旋棒軸は螺旋溝が形成された螺旋部と無螺旋部とを有し、
前記螺旋軸棒の螺旋部には断面円形とした第一の中子が装着され、
この第一の中子は、前記螺旋軸棒の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、
前記螺旋軸棒の無螺旋部には断面円形とした第二の中子が装着され、
この第二の中子は前記回転筒と共に回転し、軸方向の位置が固定され、
前記第二の中子と前記螺旋棒軸の中間部との間にコイルバネが装着された、
自動復帰装置 - ブラケット間に回転筒が回転自在に取り付けられ、前記回転筒内に螺旋軸棒がその両端を前記ブラケットに固定して取り付けられ、
前記螺旋棒軸の一側には螺旋溝を有する第一の螺旋部を、他側には前記螺旋溝と逆向きの螺旋溝を有する第二の螺旋部を有し、
前記螺旋軸棒の第一の螺旋部には断面円形とした第一の中子が装着され、
この第一の中子は、前記第一の螺旋部の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、
前記螺旋軸棒の第二の螺旋部には断面円形とした第二の中子が装着され、
この第二の中子は、前記第二の螺旋部の螺旋溝に係止し、前記回転筒と共に回転すると共に回転筒の軸方向に移動可能としてあり、
前記第一の中子と第二の中子との間にバネが装着された、
自動復帰装置 - 回転筒の内面に軸方向の溝が形成され、第一及び第二の中子の外面にボール装着用の椀状の穴が形成され、前記溝と穴にボールが装着されて、回転筒に中子が取り付けられた、請求項1ないし5の何れかに記載の自動復帰装置
- 第一の中子の螺旋軸棒挿通孔の内壁に軸方向の溝が形成され、この溝にボールが装着され、このボールが螺旋軸棒の螺旋溝に装着された、請求項1ないし5の何れかに記載の自動復帰装置
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- 2003-02-04 JP JP2003026831A patent/JP2004238827A/ja active Pending
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