JP2004238321A

JP2004238321A - Oral cavity composition

Info

Publication number: JP2004238321A
Application number: JP2003028848A
Authority: JP
Inventors: Yoshiyuki Muroi; 愛行室井; Kazuhiko Kato; 和彦加藤
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2003-02-05
Filing date: 2003-02-05
Publication date: 2004-08-26

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain an oral cavity composition, which masks an endogenous tooth colored layer, makes the teeth look white and efficiently removes exogenous coloration and does not damage the teeth by forming a light scattering layer on the dental enamel layer. <P>SOLUTION: This oral cavity composition comprises an organic acid and/or an inorganic acid and a fluorine ion supply compound. The light scattering layer is formed on the dental enamel layer when the oral cavity composition is applied to the teeth. The oral cavity composition comprises two kinds of silica (A) and silica (B) having different polishing values. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯に適用するときに、歯のエナメル質層に光散乱層が形成され、内因性による歯牙着色層を遮蔽し、歯を白く見せることができるとともに、外因性の着色を、歯を傷つけることなく除去することが可能な口腔用組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
歯牙の着色は、歯石や歯垢、喫煙、又はコーヒー若しくはお茶等の習慣的飲食等により歯面に着色物が付着する外因性着色と、加齢等によって象牙質が着色してくるため透明度の高いエナメル質を通してその色が見える場合や、エナメル質形成期にテトラサイクリン等の薬剤の使用によりエナメル質自体が着色した場合等の内因性着色に依存する。そこで、歯を根本的に白くするためには、外因性着色および内因性着色に対応する必要がある。
【０００３】
本発明者らの知見によれば、有機酸及び／又は無機酸と、フッ素イオン供給化合物とを含む口腔用組成物を歯に適用すると、歯のエナメル質層において光散乱層が形成され、エナメル質層下の内因性着色を遮断し、歯を白く見せることができ、高い美白効果が認められる。この場合、歯面に着色物が付着されていれば、歯のエナメル質層において光散乱層が形成されても、歯を白く見せることが困難である。
【０００４】
一方、歯面に付着されている着色物を物理的に除去する方法として、特許文献１に記載されている技術がある。特許文献１には、「異なる硬度値を持った粒子を含むシリカからなる研磨剤は最少の研磨作用で改善された歯の洗浄効果を得ることができる」ことが開示され、また、特許文献１に記載の発明の目的は、「象牙質やエナメル質の研磨値が増加することのない沈降シリカ組成物を得ることにある」こと、「歯の変色防止、あるいは歯の変色を取り除く効果を得ることにある」ことが開示されている。
【０００５】
しかし、歯石や歯垢、喫煙、又はコーヒー若しくはお茶等の習慣的飲食等により歯面における着色物質が多く沈積された場合は、特許文献１に記載の象牙質やエナメル質の研磨値が増加することのない沈降シリカ組成物では、研磨力が不足で、これらの着色物質を取り除くことが困難である。一方、象牙質やエナメル質の研磨値が高すぎると、歯が必要以上に削られ、傷つくことになる。
【０００６】
【特許文献１】
特表平１０−５１１６８４号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、歯に適用するときに、歯のエナメル質層に光散乱層が形成され、内因性による歯牙着色層を遮蔽し、歯を白く見せることができるとともに、外因性の着色を効率的に除去することができ、かつ、歯を傷つけることのない口腔用組成物を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、有機酸及び／又は無機酸と、フッ素イオン供給化合物とを含む口腔用組成物であって、前記口腔用組成物が歯に適用されるときに、歯のエナメル質層において光散乱層が形成され、前記口腔用組成物には、研磨値が異なる下記２種のシリカ（Ａ）とシリカ（Ｂ）とを含むことを特徴とする。
研磨性シリカ（Ａ）：平均粒子径が１〜８μｍ、吸油量が１０ｍｌ／１００ｇｍ〜１１０ｍｌ／１００ｇｍ、ＲＤＡ値が１３０〜２３０である研磨性シリカから選ばれる１種以上、及び、
研磨性シリカ（Ｂ）：平均粒子径が４〜１４μｍ、吸油量が７０ｍｌ／１００ｇｍ〜１７０ｍｌ／１００ｇｍ、ＲＤＡ値が３０〜１６０である研磨性シリカから選ばれる１種以上
【０００９】
本発明においては、光散乱層の形成により内因性の着色を遮蔽できることに加え、研磨性が高いシリカ（Ａ）と研磨性が比較的に低いシリカ（Ｂ）とを併用することにより、シリカ（Ａ）とシリカ（Ｂ）とが協働し、前記口腔用組成物に適度の研磨力を持たせると同時に、歯の健常な部分が傷つかないようにすることができる。
【００１０】
すなわち、研磨性が低いシリカは歯面を刷掃する際にエッジ部分が崩れ変形するため、歯面に傷をつけにくい。しかし、歯石化した硬い着色物などは除去することはできない。
これに対し、研磨性が高いシリカはエッジが崩れることがなく変形しないため、硬い着色物を除去することができるが、歯面に傷をつける可能性が高い。
本発明の組成物では、研磨性が高く平均粒子径の小さいシリカと、研磨性が低く平均粒子径の比較的大きいシリカとを同時に配合することにより、研磨性が高いシリカと研磨性が低いシリカとが相互に長所を生かすとともに、それぞれの短所を相補することができた結果、外因性の着色を効率的に除去することができ、かつ、歯を傷つけることのない口腔用組成物を提供することを可能にした。
【００１１】
【発明の実施の形態】
口腔用組成物に用いる有機酸及び／又は無機酸としては、口腔内で使用可能な物質であれば特に限定されない。無機酸としては、例えば塩酸、硫酸、炭酸、リン酸等が挙げられ、また、有機酸としては例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等の一塩基酸；シュウ酸、コハク酸、フマル酸、アジピン酸、マレイン酸等の二塩基酸；乳酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルコン酸、グリセリン酸等のヒドロキシカルボン酸；グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸；ピルビン酸、アセト酢酸、レブリン酸等のケト酸；安息香酸、サリチル酸等の芳香族カルボン酸；エチレンジアミンテトラ酢酸等のポリカルボン酸類；その他イソクエン酸、マロン酸、グルタル酸、クルクロン酸、コウジ酸、フィチン酸、アコニット酸、グリセロリン酸等が挙げられる。
【００１２】
これらの有機酸及び無機酸の中でも、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、リン酸から選ばれる１種又は２種以上を用いることが口腔用組成物の味・風味の改善、原料の入手しやすさ、コストの低減の点から好ましい。
【００１３】
有機酸及び無機酸は、本発明の口腔用組成物中に０．１〜３０質量％、特に０．５〜１５質量％含有するのが好ましい。
口腔用組成物に含有される有機酸及び／又は無機酸は、歯のエナメル質層内部に光散乱層を多量に形成するために、口腔用組成物を適用した口腔内においてｐＨを３〜６に保つ緩衝系を形成できるものを用いることが好ましく、特に、ｐＨ４〜５．５が好ましい。
口腔用組成物のｐＨ測定の濃度は、本発明品の使用の実態によって適宜選択される。例えば、歯磨剤である場合は、実使用濃度を３０質量％水溶液と想定して、また洗口液である場合は、希釈せずに組成物自体のｐＨを測定する。
【００１４】
フッ素イオン供給成分としては、口腔内で使用可能な物質であれば特に限定されず、例えばフッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アンモニウム、フッ化リチウム、モノフルオロホスフェイト（例えばモノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウム、モノフルオロリン酸アンモニウム等）フッ化スズ、等の無機性フッ化物、アミンフッ化物等の有機性フッ化物が挙げられ、中でも安全性、溶解性及び風味等の点からフッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズ、フッ化リチウム、フッ化アンモニウムが好ましい。
【００１５】
本発明のシリカは、湿式法により合成された沈降性シリカやゲル状シリカであれば特に限定されない。
本発明の組成物中で、前記研磨性シリカ（Ａ）は、平均粒子径が１〜８μｍであり、好ましくは２〜６μｍ、更に好ましくは３〜５μｍであり、吸油量が１０ｍｌ／１００ｇｍ〜１１０ｍｌ／１００ｇｍであり、好ましくは３０ｍｌ／１００ｇｍ〜９０ｍｌ／１００ｇｍ、更に好ましくは５０ｍｌ／１００ｇｍ〜７０ｍｌ／１００ｇｍであり、ＲＤＡ値が１３０〜２３０であり、好ましくは１５０〜２１０、更に好ましくは１７０〜１９０である。
【００１６】
前記研磨性シリカ（Ｂ）は、平均粒子径が４〜１４μｍであり、好ましくは６〜１２μｍ、更に好ましくは８〜１０μｍであり、吸油量が７０ｍｌ／１００ｇｍ〜１７０ｍｌ／１００ｇｍであり、好ましくは９０ｍｌ／１００ｇｍ〜１５０ｍｌ／１００ｇｍ、更に好ましくは１１０ｍｌ／１００ｇｍ〜１３０ｍｌ／１００ｇｍであり、ＲＤＡ値が３０〜１６０であり、好ましくは５０〜１４０、更に好ましくは７０〜１２０である。
【００１７】
ここで、吸油量とは、シリカが担持できる油量をいう。すなわち、シリカ粒子中の空隙率を間接的に示すものである。測定方法はＪＩＳＫ５１０１に準ずる。
また、ＲＤＡ値（ＲａｄｉｏａｃｔｉｖｅＤｅｎｔｉｎＡｂｒａｓｉｏｎ；放射性象牙質研磨値）は、象牙質に対する歯磨の研磨性を示す尺度であり、本発明においては、研磨性シリカ（Ａ）、（Ｂ）及び口腔用組成物のＲＤＡ値を、歯磨きのＲＤＡ試験方法（Ｈｅｆｆｅｒｒｅｎ，ＪｏｕｒｎａｌｏｆＤｅｎｔａｌＲｅｓｅａｒｃｈ１９７６，Ｎｏ：７，８ｐ．５６３−５７３）により測定した。
【００１８】
歯の表面を傷つけずに歯の外因性着色を十分に除去するためには、研磨性シリカ（Ａ）は、口腔用組成物中に、２〜１０質量％、特に４〜８質量％含有するのが好ましく、研磨性シリカ（Ｂ）は、口腔用組成物中に、２〜１０質量％、特に４〜８質量％含有するのが好ましい。
さらに、研磨性シリカ（Ａ）と（Ｂ）の配合比（Ａ：Ｂ）は、２０：８０〜８０：２０、特に３０：７０〜７０：３０であることが好ましい。
【００１９】
また上記の必須成分である研磨性シリカに加えて、本発明では増粘性シリカを含有することが出来る。増粘性シリカは研磨性シリカに比べ比表面積が大きいため、これを添加することにより組成物に粘性を付与し、賦形性を与え、また実質上研磨力を有さないシリカである。本発明において好ましい増粘性シリカは平均粒子径が５〜２０μｍであり、更に好ましくは８〜１７μｍであり、吸油量が２５０ｍｌ／１００ｇｍ〜３５０ｍｌ／１００ｇｍであり、更に好ましくは２７０ｍｌ／１００ｇｍ〜３２０ｍｌ／１００ｇｍであり、ＲＤＡ値が３０以下であり、更に好ましくは２０以下である。この増粘性シリカは、全組成物の約０．１質量％〜１０質量％、好ましくは１質量％〜８質量％、更に好ましくは３質量％〜６質量％で、本発明の組成物に存在させることが出来る。
【００２０】
本発明の口腔用組成物には、前記成分の他、例えば発泡剤、発泡助剤、研磨剤、湿潤剤、粘結剤、増量剤、甘味剤、保存料、殺菌剤、薬効成分、粘着剤、顔料、色素、香料等を適宜含有させることができる。また、従来用いられた美白成分であるポリエチレングリコールなどの併用も制限されない。
【００２１】
本発明の口腔用組成物は、例えば溶液状、ゲル状、ペースト状といった剤形に調製され、歯磨き剤、洗口液等として用いることが出来る。それらどの剤形においてもポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、ラクチトール、エリスリトール等を湿潤剤あるいは粘稠剤等の目的で含有させることができる。また、溶液状組成物の粘稠剤あるいはゲル状組成物のゲル化剤として更にはペースト状組成物とする場合の粘結剤としてカルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、グアガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム等を含有させることができる。特に緩衝液系の為に高塩濃度となる場合は、非イオン性のポリマー即ちヒドロキシエチルセルロース、グアガム、ヒドロキシプロピルセルロース等を含有させることも出来る。
【００２２】
本発明の口腔用組成物の粘度は、研磨性および使用感を向上させる観点から、２５℃でのヘリパス型粘度を２０００〜４０００ｄＰ・ｓ、特に２３００〜３７００の範囲に調節することが好ましい。口腔用組成物の粘度が高すぎると、研磨性が高くなり使用感が悪くなる。また、粘度が低すぎると、研磨性が低くなり使用感が悪くなる。粘度を適度な範囲に設定することにより研磨性および使用感をコントロールすることが可能となる。ここで、ヘリパス型粘度は、ペースト、マヨネーズ、クリーム、ワックス、ゲルなどのような高粘稠性物質の粘度を示すものである。
【００２３】
本発明の口腔用組成物は、上記２種の研磨性シリカ（Ａ）及び（Ｂ）を適宜選択し、それらの配合量を調節することで、歯の表面を研磨で傷つけずに、歯の外因性着色を十分に除去することができ、その指標として、式（口腔用組成物のステイン除去率／口腔用組成物のＲＤＡ値）で表される値を０．２５以上、特に０．２６以上とすることが好ましい。
【００２４】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明の口腔用組成物をさらに詳細に説明する。
＜口腔用組成物の調製＞
表１に示す組成に従って、実施例１〜４及び比較例１〜４の練り歯磨きを調製した。また、表２に示す組成に従って、実施例５〜８及び比較例５〜８の液状歯磨きを調製した。
【００２５】
【表１】

【００２６】
【表２】

【００２７】
＜評価方法＞
（１）光散乱層の有無
表１に示す組成物をイオン交換水で３０質量％に希釈し、この希釈液の中に牛の歯牙（表面は鏡面研磨）を４０時間浸漬した。また、表２に示す組成物中に牛の歯牙（表面は鏡面研磨）を４０時間浸漬した。
牛の歯牙を割って、その割断面をマイクロスコープ写真撮影し、エナメル質表層下に光散乱層（図１（ａ））が形成されているか否かを確認した。光散乱層が認められたもの（図１（ａ））を○、光散乱層が認められなかったもの（図１（ｂ））を×とした。
【００２８】
（２）美白効果の有無
表１に示す組成物をイオン交換水で３０質量％に希釈し、この希釈液の中にあらかじめ写真撮影した牛の歯牙を１０時間浸漬した後、歯ブラシを用い３分間刷掃した。この操作を４回繰り返した。また、表２に示す組成物中にあらかじめ写真撮影した牛の歯牙を１０時間浸漬した後、歯ブラシを用い３分間刷掃した。この操作を４回繰り返した。操作の終了後に当該歯牙の写真撮影を行い、以下の基準で評価した。
【００２９】
処理前後の歯牙を撮影した写真を１５名のパネルに見てもらい、白くなったと判断したものを○、変わらなかったと判断したものを×とした。また、処理によりつやが無くなったと感じたものは、たとえ白くなっていたとしても評価は×とした。全員が白くなったと評価したものは◎とし、半数以上が白くなったと評価したものを○、それ以外は×とした。評価の結果は、それぞれ、表１、表２に示した。
【００３０】
（３）ステイン除去力の有無
牛や人の歯牙のステイン付着量は個体差が大きいため、モデル実験を行った。表１および表２に示す組成物で、ビデオテープを磁性粉面が表側になるようにしてプラスチック板に貼り付けたものを、毛の硬さがふつうで、植毛長が２ｃｍのラウンドカット歯ブラシを用い、荷重３００ｇ、刷掃距離３ｃｍ、１２０ｒｐｍの速度で、磁性粉面を２５０ストローク刷掃した。その後、下式によりステイン除去率を算出した。
ステイン除去率（％）＝（磁性粉の剥離面積／歯ブラシが刷掃した面積）×１００
【００３１】
その後、ステイン除去率（％）をもとに以下の基準で評価した。
ステイン除去率（％）が５０％以上を○、５０％未満を×とし評価した。評価の結果は、それぞれ、表１、表２に示した。
【００３２】
（４）ＲＤＡ値の評価および象牙質表面粗さの評価
表１および表２に示す組成物のＲＤＡ値は歯磨きのＲＤＡ試験方法により測定された。
ＲＤＡ値をもとに象牙質表面粗さを以下の基準で評価した。象牙質表面粗さは、ＲＤＡ値が１５０以下のものを○、１５０から２００未満を△、２００以上を×とし評価した。
【００３３】
（５）粘度の測定方法
製造１日後、練り歯磨き又は液状歯磨きの粘度を以下の測定条件で測定した。
測定機器：ヘリパス型粘度計ＤＶＲ−Ｂ２（東機産業株式会社製）
測定ロータ：ロータＣ
測定時間：６０秒
測定温度：２５℃
【００３４】
＜評価の結果＞
実施例１〜４では歯牙のエナメル質層内部に光散乱層の形成が認められ、ステイン除去効果が認められたことから、美白効果が認められた。更に象牙質表面粗さから歯牙表面を傷つけることが少ないことが認められた。これに対して、比較例１および３では光散乱層の形成が認められたのに対し、研磨性の低いシリカのみが配合されているためステイン除去効果が低く、美白効果が認められなかった。また比較例２では光散乱層の形成およびステイン除去効果が認められたことより美白効果が認められたが、研磨性の高いシリカのみが配合されているため、象牙質表面粗さが２００以上という結果を得た。この場合は、歯牙の表面に傷をつけやすいことが認められた。比較例４では、フッ素イオンが、研磨剤として配合されている炭酸カルシウムに吸着し、光散乱層が形成されなかったため美白効果が認められなかった。
【００３５】
実施例５〜８では歯牙のエナメル質層内部に光散乱層の形成が認められ、ステイン除去効果が認められたことから、美白効果が認められた。更に象牙質表面粗さから歯牙表面を傷つけることが少ないことが認められた。これに対して、比較例５および７では光散乱層の形成が認められたのに対し、研磨性の低いシリカのみが配合されているためステイン除去効果が低く、美白効果が認められなかった。また比較例６では光散乱層の形成およびステイン除去効果が認められたことより美白効果が認められたが、研磨性の高いシリカのみが配合されているため、象牙質表面粗さが２００以上という結果を得た。この場合は、歯牙表面に傷をつけやすいことが認められた。比較例８では、フッ素イオンが、研磨剤として配合されている炭酸カルシウムに吸着し、光散乱層が形成されなかったため美白効果が認められなかった。
【００３６】
【発明の効果】
本発明の口腔用組成物を口腔に適用することによって、日常の口腔の手入れを通じて、外因性の着色を、歯を傷つけることなく除去することができ、さらに、歯のエナメル質層に光散乱層の形成により、内因性による歯牙着色層を遮蔽し、歯を白く見せることができる。したがって、本発明の口腔用組成物は手軽に歯の美白を実行することを可能にし、歯を傷つけることが少なく高い美白効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】牛の歯牙の割断面をマイクロスコープで観察した写真である。
（ａ）は本発明の口腔用組成物によって処理された牛の歯牙の割断面である。
（ｂ）は処理されていない牛の歯牙の割断面である。
（ｃ）は歯牙の構造を示した図である。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
When the present invention is applied to a tooth, a light-scattering layer is formed on the enamel layer of the tooth, and the endogenous tooth coloring layer can be shielded, and the tooth can appear white, and the extrinsic coloring can be reduced. The present invention relates to an oral composition that can be removed without damaging it.
[0002]
[Prior art]
The coloring of teeth is extrinsic coloring in which coloring matters adhere to the tooth surface due to tartar, plaque, smoking, habitual eating and drinking such as coffee or tea, and dentin coloring due to aging, etc. It depends on endogenous coloring, such as when the color is visible through high enamel or when the enamel itself is colored by the use of a drug such as tetracycline during the enamel formation phase. Therefore, in order to fundamentally whiten teeth, it is necessary to cope with extrinsic coloring and intrinsic coloring.
[0003]
According to the findings of the present inventors, when an oral composition containing an organic acid and / or an inorganic acid and a fluorine ion supplying compound is applied to a tooth, a light scattering layer is formed in the enamel layer of the tooth, and the enamel is formed. Endogenous coloring beneath the stratum corneum can be blocked, teeth can appear white, and a high whitening effect is observed. In this case, if the coloring matter is attached to the tooth surface, it is difficult to make the tooth look white even if a light scattering layer is formed in the enamel layer of the tooth.
[0004]
On the other hand, as a method of physically removing a coloring matter attached to a tooth surface, there is a technique described in Patent Document 1. Patent Literature 1 discloses that "a polishing agent made of silica containing particles having different hardness values can obtain an improved tooth cleaning effect with a minimum polishing action". The object of the invention described in is to "obtain a precipitated silica composition without increasing the polishing value of dentin and enamel", "to prevent discoloration of teeth, or to obtain the effect of removing discoloration of teeth It is ".
[0005]
However, when a large amount of coloring substances on the tooth surface is deposited due to tartar and plaque, smoking, or habitual eating or drinking of coffee or tea, the polishing value of dentin and enamel described in Patent Document 1 increases. A precipitated silica composition that does not have sufficient polishing power makes it difficult to remove these coloring substances. On the other hand, if the polishing value of dentin or enamel is too high, the teeth will be cut more than necessary and will be damaged.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Publication No. Hei 10-51684
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to form a light-scattering layer on an enamel layer of a tooth when applied to a tooth, to shield the tooth coloring layer due to endogenousness, and to make the tooth appear white, and to reduce extrinsic coloring. An object of the present invention is to provide an oral composition which can be efficiently removed and does not damage teeth.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to an oral composition comprising an organic acid and / or an inorganic acid and a fluorine ion-supplying compound, wherein when the oral composition is applied to a tooth, light is scattered in an enamel layer of the tooth. A layer is formed, and the oral composition contains the following two types of silica (A) and silica (B) having different polishing values.
Abrasive silica (A): at least one selected from abrasive silica having an average particle diameter of 1 to 8 μm, an oil absorption of 10 ml / 100 gm to 110 ml / 100 gm, and an RDA value of 130 to 230, and
Abrasive silica (B): at least one selected from abrasive silicas having an average particle diameter of 4 to 14 μm, an oil absorption of 70 ml / 100 gm to 170 ml / 100 gm, and an RDA value of 30 to 160.
In the present invention, in addition to being able to shield endogenous coloring by forming a light-scattering layer, silica (A) having high abrasiveness and silica (B) having relatively low abrasiveness are used in combination, so that silica ( A) and the silica (B) cooperate to give the oral composition an appropriate abrasive force and at the same time prevent healthy parts of the teeth from being damaged.
[0010]
In other words, silica having low abrasiveness is hard to damage the tooth surface because the edge portion is broken and deformed when the tooth surface is brushed. However, calcified hard colored substances cannot be removed.
On the other hand, silica with high abrasiveness does not deform without breaking edges, so that hard colored substances can be removed, but there is a high possibility that the tooth surface will be damaged.
In the composition of the present invention, silica having high abrasiveness and silica having low abrasiveness are simultaneously mixed with silica having high abrasiveness and small average particle size, and silica having low abrasiveness and relatively large average particle size. As a result, the present invention provides an oral composition that can effectively remove extrinsic coloring and does not damage teeth as a result of being able to take advantage of each other and complement each other's disadvantages. Made it possible.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The organic acid and / or inorganic acid used in the oral composition is not particularly limited as long as it is a substance that can be used in the oral cavity. Examples of the inorganic acid include hydrochloric acid, sulfuric acid, carbonic acid, and phosphoric acid. Examples of the organic acid include monobasic acid such as formic acid, acetic acid, and propionic acid; oxalic acid, succinic acid, fumaric acid, and adipic acid Dicarboxylic acids such as acetic acid, maleic acid and the like; hydroxycarboxylic acids such as lactic acid, glycolic acid, tartaric acid, malic acid, citric acid, ascorbic acid, gluconic acid and glyceric acid; acidic amino acids such as glutamic acid and aspartic acid; pyruvic acid and acetoacetic acid , Keto acids such as levulinic acid; aromatic carboxylic acids such as benzoic acid and salicylic acid; polycarboxylic acids such as ethylenediaminetetraacetic acid; other isocitric acid, malonic acid, glutaric acid, curcuronic acid, kojic acid, phytic acid, aconitic acid, Glycerophosphoric acid and the like.
[0012]
Among these organic acids and inorganic acids, it is possible to use one or more selected from lactic acid, malic acid, tartaric acid, citric acid, glycolic acid, succinic acid, and phosphoric acid for the taste and flavor of the oral composition. It is preferable in terms of improvement, availability of raw materials, and cost reduction.
[0013]
It is preferable that the organic acid and the inorganic acid are contained in the oral composition of the present invention in an amount of 0.1 to 30% by mass, particularly 0.5 to 15% by mass.
The organic acid and / or inorganic acid contained in the oral composition has a pH of 3 to 6 in the oral cavity to which the oral composition is applied in order to form a large amount of a light scattering layer inside the tooth enamel layer. It is preferable to use one that can form a buffer system for maintaining the pH, and particularly, pH 4 to 5.5 is preferable.
The concentration for measuring the pH of the oral composition is appropriately selected depending on the actual use of the product of the present invention. For example, in the case of a dentifrice, the actual use concentration is assumed to be a 30% by mass aqueous solution, and in the case of a mouthwash, the pH of the composition itself is measured without dilution.
[0014]
The fluorine ion supply component is not particularly limited as long as it is a substance that can be used in the oral cavity. For example, sodium fluoride, potassium fluoride, ammonium fluoride, lithium fluoride, monofluorophosphate (eg, sodium monofluorophosphate) Inorganic fluorides such as tin fluoride, etc., and organic fluorides such as amine fluorides. Among them, fluorine is preferred from the viewpoints of safety, solubility and flavor. Preferred are sodium fluoride, sodium monofluorophosphate, tin fluoride, lithium fluoride, and ammonium fluoride.
[0015]
The silica of the present invention is not particularly limited as long as it is a precipitated silica or a gel silica synthesized by a wet method.
In the composition of the present invention, the abrasive silica (A) has an average particle diameter of 1 to 8 μm, preferably 2 to 6 μm, more preferably 3 to 5 μm, and an oil absorption of 10 ml / 100 gm to 110 ml. / 100 gm, preferably 30 ml / 100 gm to 90 ml / 100 gm, more preferably 50 ml / 100 gm to 70 ml / 100 gm, and an RDA value of 130 to 230, preferably 150 to 210, more preferably 170 to 190. is there.
[0016]
The abrasive silica (B) has an average particle diameter of 4 to 14 μm, preferably 6 to 12 μm, more preferably 8 to 10 μm, and an oil absorption of 70 ml / 100 gm to 170 ml / 100 gm, preferably 90 ml. / 100 gm to 150 ml / 100 gm, more preferably 110 ml / 100 gm to 130 ml / 100 gm, and the RDA value is 30 to 160, preferably 50 to 140, more preferably 70 to 120.
[0017]
Here, the oil absorption refers to the amount of oil that the silica can carry. That is, it indicates the porosity in the silica particles indirectly. The measuring method conforms to JIS K5101.
Further, the RDA value (Radioactive Dentin Abrasion; radioactive dentin polishing value) is a measure showing the abrasiveness of dentifrice on dentin. In the present invention, the abrasive silica (A), (B) and the composition for oral cavity are used. Was measured by the RDA test method for toothpaste (Hefferren, Journal of Dental Research 1976, No: 7, 8 p. 563-573).
[0018]
In order to sufficiently remove the extrinsic coloring of the tooth without damaging the tooth surface, the abrasive silica (A) is contained in the oral composition in an amount of 2 to 10% by mass, particularly 4 to 8% by mass. Preferably, the abrasive silica (B) is contained in the oral composition in an amount of 2 to 10% by mass, particularly 4 to 8% by mass.
Further, the mixing ratio (A: B) of the abrasive silicas (A) and (B) is preferably from 20:80 to 80:20, particularly preferably from 30:70 to 70:30.
[0019]
Further, in addition to the above-mentioned abrasive silica, which is an essential component, the present invention may contain a thickening silica. Thickening silica has a larger specific surface area than abrasive silica, and therefore, by adding it, it imparts viscosity to the composition, imparts shapeability, and has substantially no abrasive power. The preferred thickening silica in the present invention has an average particle size of 5 to 20 μm, more preferably 8 to 17 μm, and an oil absorption of 250 ml / 100 gm to 350 ml / 100 gm, more preferably 270 ml / 100 gm to 320 ml / 100 gm. And the RDA value is 30 or less, more preferably 20 or less. The thickening silica is present in the composition of the present invention at about 0.1% to 10%, preferably 1% to 8%, more preferably 3% to 6% by weight of the total composition. Can be made.
[0020]
In the oral composition of the present invention, in addition to the above-mentioned components, for example, a foaming agent, a foaming aid, an abrasive, a wetting agent, a binder, a bulking agent, a sweetener, a preservative, a bactericide, a medicinal component, and an adhesive , Pigments, dyes, fragrances and the like can be appropriately contained. Further, the combination use of a conventionally used whitening component such as polyethylene glycol is not limited.
[0021]
The oral composition of the present invention is prepared in a dosage form such as a solution, a gel, and a paste, and can be used as a dentifrice, a mouthwash, and the like. In any of these dosage forms, polyethylene glycol, propylene glycol, glycerin, sorbitol, maltitol, xylitol, lactitol, erythritol and the like can be contained for the purpose of wetting or thickening agents. Further, sodium carboxymethylcellulose, hydroxyethylcellulose, carboxyvinyl polymer, xanthan gum, carrageenan, alginic acid may be used as a viscous agent for a solution composition or a gelling agent for a gel composition, and as a binder in the case of a paste composition. Sodium, hydroxypropylcellulose, guar gum, chondroitin sodium sulfate and the like can be contained. In particular, when a high salt concentration is required due to the buffer system, a nonionic polymer such as hydroxyethylcellulose, guar gum, or hydroxypropylcellulose can be contained.
[0022]
The viscosity of the composition for oral cavity of the present invention is preferably adjusted to a helical viscosity at 25 ° C. in the range of 2000 to 4000 dP · s, particularly 2300 to 3700, from the viewpoint of improving abrasiveness and usability. If the viscosity of the oral composition is too high, the polishing property is increased and the feeling of use is deteriorated. On the other hand, if the viscosity is too low, the polishing properties will be low, and the usability will be poor. By setting the viscosity in an appropriate range, it is possible to control the abrasiveness and feeling upon use. Here, the helipath viscosity indicates the viscosity of a highly viscous substance such as a paste, mayonnaise, cream, wax, gel, and the like.
[0023]
The composition for oral cavity of the present invention can be prepared by appropriately selecting the above-mentioned two types of abrasive silicas (A) and (B) and adjusting the amount thereof so that the surface of the tooth is not damaged by polishing, and Extrinsic coloring can be sufficiently removed, and as an index, the value represented by the formula (stain removal rate of oral composition / RDA value of oral composition) is 0.25 or more, particularly 0.26 It is preferable to make the above.
[0024]
【Example】
Hereinafter, the oral composition of the present invention will be described in more detail with reference to Examples.
<Preparation of composition for oral cavity>
According to the composition shown in Table 1, the toothpastes of Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 4 were prepared. Further, liquid toothpastes of Examples 5 to 8 and Comparative Examples 5 to 8 were prepared according to the compositions shown in Table 2.
[0025]
[Table 1]

[0026]
[Table 2]

[0027]
<Evaluation method>
(1) Presence or absence of light scattering layer The composition shown in Table 1 was diluted to 30% by mass with ion-exchanged water, and bovine teeth (surface was mirror-polished) were immersed in the diluted solution for 40 hours. In addition, bovine teeth (the surface was mirror-polished) were immersed in the composition shown in Table 2 for 40 hours.
The cow's teeth were cracked, and the cross-section was photographed with a microscope photograph to confirm whether or not a light scattering layer (FIG. 1 (a)) was formed under the surface layer of the enamel. A sample in which a light scattering layer was observed (FIG. 1A) was evaluated as ○, and a sample in which no light scattering layer was observed (FIG. 1B) was evaluated as ×.
[0028]
(2) Presence or absence of whitening effect The composition shown in Table 1 was diluted to 30% by mass with ion-exchanged water, and a cow tooth photographed beforehand was immersed in this diluted solution for 10 hours, and then used for 3 minutes using a toothbrush. Brushed. This operation was repeated four times. Also, the cow teeth photographed beforehand were immersed in the compositions shown in Table 2 for 10 hours, and then brushed for 3 minutes using a toothbrush. This operation was repeated four times. After the operation was completed, a photograph of the tooth was taken and evaluated according to the following criteria.
[0029]
A photograph of the teeth before and after the treatment was taken by a panel of 15 people, and those judged to be white were evaluated as ○, and those judged as unchanged were evaluated as ×. In addition, those which felt that the luster was lost by the processing were evaluated as x even if they became white. When all the members were evaluated as white, the result was evaluated as ◎, when half or more evaluated as white, the result was evaluated as ○. The results of the evaluation are shown in Tables 1 and 2, respectively.
[0030]
(3) Presence / absence of stain removal power Since the amount of stain attached to the teeth of cows and humans varies greatly between individuals, a model experiment was performed. Using a composition shown in Table 1 and Table 2, a video tape was attached to a plastic plate so that the magnetic powder surface was on the front side. The magnetic powder surface was brushed for 250 strokes at a load of 300 g, a brushing distance of 3 cm, and a speed of 120 rpm. Thereafter, the stain removal rate was calculated by the following equation.
Stain removal rate (%) = (peeled area of magnetic powder / area brushed by toothbrush) × 100
[0031]
Thereafter, the evaluation was made based on the following criteria based on the stain removal rate (%).
When the stain removal rate (%) was 50% or more, it was evaluated as 、, and when less than 50%, it was evaluated as x. The results of the evaluation are shown in Tables 1 and 2, respectively.
[0032]
(4) Evaluation of RDA value and evaluation of dentin surface roughness The RDA values of the compositions shown in Tables 1 and 2 were measured by the RDA test method for toothpaste.
The dentin surface roughness was evaluated based on the RDA value according to the following criteria. The dentin surface roughness was evaluated as ○ when the RDA value was 150 or less, Δ when 150 to less than 200, and x when 200 or more.
[0033]
(5) Measurement method of viscosity One day after production, the viscosity of toothpaste or liquid toothpaste was measured under the following measurement conditions.
Measuring equipment: Heli-path viscometer DVR-B2 (manufactured by Toki Sangyo Co., Ltd.)
Measurement rotor: Rotor C
Measurement time: 60 seconds Measurement temperature: 25 ° C
[0034]
<Result of evaluation>
In Examples 1 to 4, a light-scattering layer was formed inside the tooth enamel layer, and a stain-removing effect was observed. Therefore, a whitening effect was observed. Further, it was recognized that the tooth surface was less likely to be damaged from the dentin surface roughness. On the other hand, in Comparative Examples 1 and 3, the formation of a light-scattering layer was observed, but only silica having low abrasiveness was mixed, so that the stain removing effect was low and no whitening effect was observed. In Comparative Example 2, the whitening effect was recognized because the light scattering layer was formed and the stain removing effect was recognized. However, since only highly abrasive silica was blended, the dentin surface roughness was 200 or more. The result was obtained. In this case, it was recognized that the surface of the tooth was easily damaged. In Comparative Example 4, the whitening effect was not recognized because fluorine ions were adsorbed on calcium carbonate compounded as an abrasive and no light scattering layer was formed.
[0035]
In Examples 5 to 8, formation of a light-scattering layer was observed inside the tooth enamel layer, and a stain removing effect was observed. Therefore, a whitening effect was observed. Further, it was recognized that the tooth surface was less likely to be damaged from the dentin surface roughness. On the other hand, in Comparative Examples 5 and 7, the formation of a light-scattering layer was observed, but only silica having low abrasiveness was mixed, so that the stain removing effect was low and no whitening effect was observed. In Comparative Example 6, the whitening effect was recognized because the light scattering layer was formed and the stain removing effect was recognized. However, since only highly abrasive silica was blended, the dentin surface roughness was 200 or more. The result was obtained. In this case, it was recognized that the tooth surface was easily damaged. In Comparative Example 8, the whitening effect was not recognized because fluorine ions were adsorbed on calcium carbonate compounded as an abrasive and no light scattering layer was formed.
[0036]
【The invention's effect】
By applying the oral composition of the present invention to the oral cavity, extrinsic coloring can be removed without damaging the teeth through daily oral care, and furthermore, a light scattering layer can be applied to the enamel layer of the teeth. Due to the formation of the teeth, the endogenous tooth coloring layer can be shielded, and the teeth can appear white. Therefore, the oral composition of the present invention makes it possible to easily perform whitening of teeth, and can obtain a high whitening effect with less damage to teeth.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a photograph of a cross section of a cow tooth observed with a microscope.
(A) is a cross section of a bovine tooth treated with the oral composition of the present invention.
(B) is a cross section of the untreated cow tooth.
(C) is a diagram showing the structure of the tooth.

Claims

An oral composition comprising an organic acid and / or an inorganic acid and a fluorine ion supplying compound,
When the oral composition is applied to a tooth, a light scattering layer is formed in the enamel layer of the tooth,
An oral composition further comprising the following abrasive silica (A) and (B) in the oral composition.
(A) one or more kinds selected from abrasive silica having an average particle diameter of 1 to 8 μm, an oil absorption of 10 ml / 100 gm to 110 ml / 100 gm, and an RDA value of 130 to 230; (B) an average particle diameter of 4 to 14 μm; One or more types selected from abrasive silicas having an oil absorption of 70 ml / 100 gm to 170 ml / 100 gm and an RDA value of 30 to 160

The oral composition according to claim 1, wherein the compounding ratio of the abrasive silica (A) and (B) is from 20:80 to 80:20.

The oral composition according to claim 2, wherein the oral composition has a helipath-type viscosity of 2000 to 4000 dP · s at 25 ° C.

The oral composition according to claim 3, wherein the stain removal ratio of the oral composition / the RDA value of the oral composition is 0.25 or more.