JP2004214373A - バンプ付き半導体素子およびその実装方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】バンプ付き半導体素子を半導体実装用の基板に実装するときに、極めて簡単に入力側と出力側のバンプに加わる応力の均衡が図られるようにする。
【解決手段】突起状の電極であるバンプが半導体素子上に形成されたバンプ付き半導体素子ICにおいて、上記バンプのうち入力側のバンプBiと出力側のバンプBoとが対称位置に配されるとともに、入力側のバンプBiと出力側のバンプBoとは、その形状も大きさも同じにされている。
【選択図】 図1
【解決手段】突起状の電極であるバンプが半導体素子上に形成されたバンプ付き半導体素子ICにおいて、上記バンプのうち入力側のバンプBiと出力側のバンプBoとが対称位置に配されるとともに、入力側のバンプBiと出力側のバンプBoとは、その形状も大きさも同じにされている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、突起状の電極であるバンプを有するバンプ付き半導体素子およびその実装方法に関し、特に、液晶表示パネルに搭載されるバンプ付き半導体素子およびその実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ICチップやLSIチップなどの半導体素子として、突起状の電極であるバンプを有するものが半導体実装用の基板の小型化やモジュールの薄型化などに有利なことから、各種コンピュータや液晶表示装置などの電子機器に多く用いられている。この突起状の電極であるバンプは、その材質として、ハンダや、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、鉛(Pb)、ニッケル(Ni)などが利用され、フォトリソグラフィとメッキ法による方法、或いは、フォトリソグラフィとメッキ法によって形成したバンプ上にクリーム状ハンダを印刷して形成する方法や、いわゆる転写バンプ法等で形成する方法が従来からある。
【0003】
このようなバンプ付き半導体素子を基板にフェースダウンで実装する方法として種々の方法があるが、小型で薄い液晶表示装置の普及等により、いわゆるハンダバンプに代わって、異方性導電膜(Anisotropic Conductive Film:ACF)を接続端子間に介在させることにより高密度実装を可能にするようになってきている(ファインピッチ化)。異方性導電膜は、絶縁性を有する接着剤中に導電粒子が分散され厚み方向(接続方向)に導電性を有し、面方向(横方向)に絶縁性を有するペースト状又はフィルム状の接着剤である。なお、近年の半導体素子の高密度化と半導体実装用の基板の更なる小型化に伴って、バンプ配列はピッチが狭くなる傾向にあり(バンプのファインピッチ化)、このためバンプの配列をいわゆる千鳥構成の複数配列とすることも多くなっている。
【0004】
一方、液晶表示装置における半導体素子の実装では、ガラス基板上の電極端子に直接半導体素子を接続するCOG(chip on glass)実装がある。ガラス基板の代わりにプラスチック製のフレキシブル基板が用いられることもあるが(これをCOF(chip on film)、COP(chip on plastic)と呼ぶこともある。)、これらCOG実装等は、液晶パネルの小型化・薄型化が著しい液晶表示装置の分野において今後主流となるものと予想されている。COG実装では、上記異方性導電膜を使用して、上記形状のバンプを有する半導体素子ICを実装することが通常である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図7(a)に示す例は、従来の代表的なバンプ付き半導体素子ICであり、一方の入力側のバンプBiが一列で、他方の出力側のバンプBo(内側の出力バンプBo1と外側の出力バンプBo2)が二列の千鳥構成のバンプ配列である。バンプ配列は半導体素子ICの種類によって様々であるが、このように、従来のバンプ付き半導体素子ICは、入力側のバンプBiの数よりも出力側のバンプBoの数が多く、出力側のバンプBoの実装面よりも入力側のバンプBiの実装面が広くなるように入力側のバンプBiの形状が大きく形成されていることが通常である。そして、図7(b)に示すように、COG実装では、異方性導電膜を塗布した後、加熱及び加圧手段U1,U2を施して硬化させると、異方性導電膜6を介して半導体素子ICのバンプBi,Boと液晶表示パネルの半導体実装用の基板(実装用基板)2の接続端子(「端子電極」や「パッド」とも言う)とが導通される。
【0006】
しかしながら、従来のものでは、バンプ付き半導体素子ICの実装の際の各バンプBi,Boにかかる応力(或いは押圧力)を厳密な意味において均一にすることができないという問題を有していた。すなわち、入力側のバンプBiと出力側のバンプBoとは、形状や大きさの相違により出力側バンプBoの実装面の総面積T(図7(a)のBo1とBo2の総数の面積)が、他方の入力側のバンプBiの実装面の総面積S(図7(a)のBiの総数の面積)よりも大きくなっており、バンプの密度(半導体素子の実装面におけるバンプの散らばり具合)も半導体素子ICの実装面内において偏りがある。そのため、実装用基板2に異方性導電膜4を介して熱圧着すると、一つの出力側のバンプBoにかかる上記応力は、一つの入力側のバンプBoにかかる上記応力よりも小さくなり、入力側のバンプBiの応力と出力側のバンプBoの応力の均衡が崩れて、異方性導電膜4の導電粒子が十分に接触しない可能性が高くなったり、バンプや導電粒子の変形に差異が生じて、その結果、出力側バンプBoと半導体実装用の基板の接続端子との電気的な接続不良が生じる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、バンプ付き半導体素子を半導体実装用の基板に実装するときに、極めて簡単に入力側と出力側のバンプに加わる応力の均衡が図られるバンプ付き半導体素子およびその実装方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のバンプ付き半導体素子は、突起状の電極であるバンプが半導体素子上に形成されたバンプ付き半導体素子において、上記バンプのうち入力側のバンプと出力側のバンプとが対称位置に配されるとともに、入力側のバンプと出力側のバンプとは、その形状も大きさも同じにされていることを特徴とする。この発明のバンプ付き半導体素子のバンプを有する面は、長方形状でも正方形状でも良く、又、上記入力側のバンプと出力側のバンプとは、長方形状等の一辺側に限らず、その他の二辺側に配されていても良い。
【0009】
本発明の請求項2記載のバンプ付き半導体素子は、請求項1記載の発明を前提として、前記バンプ付き半導体素子は、バンプを有する面が長方形状を呈して、上記入力側のバンプと出力側のバンプとが長方形状の長辺方向の対向する一辺側と他辺側において、長方形状の長辺方向の線対称位置に配されていることを特徴とする。長方形状の長辺方向の線対称位置に配されていれば、双方ともいわゆる千鳥配置されていても良い。
【0010】
これら請求項1又は請求項2記載の発明によれば、上記バンプのうち入力側のバンプと出力側のバンプとが対称位置に配されることから、バンプ付き半導体素子を異方性導電膜を介して半導体実装用の基板に押圧して実装させるとき、上記入力側のバンプと出力側のバンプに加わる応力の均衡が図られ、バンプの導通が不安定になることがなくなる。
【0011】
本発明の請求項3記載のバンプ付き半導体素子の実装方法は、請求項1又は請求項2記載のバンプ付き半導体素子を端子電極を有する実装用基板に実装するに際して、実装用基板に絶縁性を有する接着剤中に導電粒子が分散された異方性導電膜を塗布した後、加熱及び加圧手段により異方性導電膜を硬化させて実装することを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、上記バンプのうち入力側のバンプと出力側のバンプとが対称位置に配され、入力側のバンプと出力側のバンプが複数列に配される場合は各列ごとの個数も同一であることから、異方性導電膜を塗布した後、加熱及び加圧手段により加熱加圧すると、接着剤の流動も出力側と入力側とで同じになり、導電粒子を捕獲(捕捉)する率も同じ率になり易くなる。また、出力側と入力側のバンプに加わる応力の均衡も図られることとなり、出力側と入力側の加圧力が一定となり、安定した導通状態が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
半導体素子ICは直方体形状を呈し、その一側面1に複数のバンプBi,Boが形成されている。図1に示すように、半導体素子ICのバンプBi,Boを有する一側面1は長方形状を呈しており、この長方形状の一側面1において長辺方向の一辺1aの側には入力側のバンプBiが配され、一辺1aに対向する他辺1bの側には出力側のバンプBoが配されている。入力側のバンプBiも出力側のバンプBoも、各々複数個のバンプが各辺1a,1bの側において各辺に沿って一定間隔で二列に配列され、内側と外側のバンプ(内側の入力バンプBi1と外側の入力バンプBi2、内側の出力バンプBo1と外側の出力バンプBo2)は互いに位置がずらされた状態となっている。すなわち、出力側のバンプBoも入力側のバンプBiも同じ千鳥状配列とされており、半導体素子ICのバンプBi,Boを有する長方形状の実装面1において中央の長辺方向の線Pを境に、入力側のバンプBiと出力側のバンプBoが対称位置に配されている。なお、バンプBi,Boには、金(Au)が使用されている。
【0015】
入力側のバンプBiと出力側のバンプBoは同じ大きさの同じ略直方体形状であり、半導体素子ICを実装用基板2に実装したときに実装用基板2と接触する実装面(バンプを有する面)1は、いずれも同じ大きさの長方形状に形成されている。入力側のバンプBiと出力側のバンプBoとは対称位置に配されているため、その個数も同じである。したがって、入力バンプBiの実装面の総面積Sと、出力バンプBoの実装面の総面積Tとは同じ面積となっている(S=T)。
【0016】
上記のように、本実施の形態の半導体素子ICには、その実装面1に同一の大きさ及び形状の入力側のバンプBiと出力側のバンプBoが対称位置に配されているため、両側(一辺側1aと他辺側1b)に加わる応力(或いは加圧力)の均衡が保たれ、バンプ付き半導体素子ICを異方性導電膜4を介して第1の基板(半導体実装用の基板)2に押圧して実装するとき(図6)、出力側のバンプBoに加わる応力(或いは加圧力)も入力側のバンプBiに加わる応力の均衡が図られるようになっている。
【0017】
なお、出力側のバンプBoが入力側のバンプBiよりも多いことが通常であるが、この場合線対称とするために追加された入力側のバンプBiは、ダミーバンプ(ダミー電極)、つまり信号等の入出力には実際に使用しないバンプとしたり、入力側のバンプBiを複数まとめて実装用基板の一つの端子電極に接続させて電流容量を確保するようにして使用しても良い。
【0018】
また、本実施の形態の入力側のバンプBiと出力側のバンプBoは各々二列(内側の出力バンプBi1と外側の入力バンプBi2、内側の出力バンプBo1と外側の出力バンプBo2)であるが、各々の列に配列されるバンプの個数は同一である。これにより、各列ごとの関係においても、バンプに加わる応力(或いは加圧力)の均衡が保たれ、バンプ付き半導体素子ICを異方性導電膜4を介して第1の基板(半導体実装用の基板)2に押圧して実装するとき(図6)、各列の入力バンプBi1,Bi2及び出力バンプBo1,Bo2に加わる応力が均一になる。従来の図7(a)に示すように、出力側のバンプBoが各々複数列である場合において各列のバンプの個数が異なることもあるが、本実施の形態において、各列のバンプの個数を同一とするために追加したバンプ(例えば図1において内側の出力バンプBo1のうち右端の出力バンプBo1)をダミーバンプとしても良い。
【0019】
ここで、本実施の形態では、出力バンプBoも入力バンプBiもいわゆる千鳥状に各々二列配置されたものであるが、図2に示すように、出力バンプBoも入力バンプBiも一列配置のものでも良い。つまり、半導体素子ICのバンプを有する一側面1が長方形状を呈しており、入力側のバンプBiと出力側のバンプBoとが長方形状を呈する一側面1の長辺方向の一辺1aの側と他辺1bの側において、各々一列に配列されているものでも良い。また、上記入力側のバンプBiと出力側のバンプBoとは、長方形状を呈する一側面1の短辺方向の対向する二辺1c,1dの側において、短辺方向の中心線を境に線対称位置に配置されていても良い。また、図3に示すように、この発明のバンプ付き半導体素子ICのバンプを有する一側面1は正方形状を呈し、入力側及び出力側のバンプBi,Boは正方形状を呈する一側面1の対向する二辺側や他の二辺側にも配されていても良く、この場合は各々対向する二辺に沿って直交する二本の中心線P,Pを境に入力側のバンプBiと出力側のバンプBoとが各々線対称位置に配置される。また、図4に示すように、この発明のバンプ付き半導体素子ICのバンプを有する一側面1は、長方形状でも正方形状でも良く、上記入力側のバンプBiが一側面1の隣り合う二辺側1a,1cに配され、出力側のバンプBoが他の隣り合う二辺側1b,1dに配され、入力側のバンプBiと出力側のバンプBoとが一側面1の対角線Pを境に線対称位置に配置されていても良い。
【0020】
(COG実装)
次に、上記各実施の形態を使用して液晶パネルLに半導体素子ICを直接実装するCOG実装を例に半導体素子ICの実装方法を説明する。液晶表示装置は、図5及び図6に示すように、液晶パネルLの周縁部の実装領域2aに液晶パネルLを駆動する半導体素子ICが導電性を有する接着剤(異方性導電膜)4を介して実装されている。液晶パネルLは、現在使用されている代表的なアクティブ素子であるTFTを用いた透過型液晶表示パネルLである。
【0021】
液晶パネルLは、重ね合わせられた一方の基板2と他方の基板3との間に内側に液晶分子5が挟持された表示領域において、半導体素子ICから出力される信号によって液晶分子5が動作することにより文字や画像等が表示可能となっている。液晶パネルLの一方の基板(AM基板ともアレイ基板とも呼ばれる)2は、他方の基板3よりも大きく、このため両基板2,3を重ね合わせると、一方の基板2の周辺に一部張り出した半導体素子ICの実装領域2aが形成されている。なお、実装領域2aには外周辺に沿って略L字状の配線基板Fが配されている。
【0022】
一方の基板2の実装領域2aには、半導体素子ICと接続する端子電極Ei,Eoがパターン形成されている。端子電極Ei(図6中右側)は、配線基板Fの側に配される配線パターン6の端部に形成される入力側の端子電極Eiであり、端子電極Eo(図6中左側)は、液晶5が挟持される領域(表示領域)の側に配される配線パターン7の端部に形成される出力側の端子電極Eoである。本実施の形態のバンプ付き半導体素子ICは、各端子電極Ei,Eoの位置に合わせて実装され、入力側のバンプBiと出力側のバンプBoが入力側の端子電極Eiと出力側の端子電極Eoとに、異方性導電膜4に含まれる導電粒子4aを介して接続される。ここで、上記各端子電極Ei,Eoの各バンプBi,Boとの接続面(図6中の上面)を本実施の形態の半導体素子ICの各バンプBi,Boと同一形状にして、更に、その数を同一にして各々が正確に対応させるようにしても良いし、各端子電極Ei,Eoの接続面を各バンプBi,Boよりも大きくして、複数のバンプBi,Boが一つの端子電極Ei,Eoに対応させるようにしても良い。
【0023】
異方性導電膜4は、絶縁性を有する接着剤中に導電粒子4aが分散され厚み方向(接続方向)に導電性を有し、面方向(横方向)に絶縁性を有するもので、導電粒子4aと接着剤4bから構成される。その接続は基本的には加熱圧着であり、導電粒子4aが電気接続の機能を担当し、接着剤4bが圧接状態を保持する機能を担当する。絶縁皮膜としては、熱可塑性樹脂が使用されている。異方性導電膜4の接着剤4bとしては、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂が使用されている。異方性導電膜4は、液晶パネルLの一方基板2に貼り付ける前は両面テープのような構成で供給され、液晶パネルに接着剤層側を貼り付けた後、加熱及び加圧手段を施して硬化される。
【0024】
半導体素子ICを半導体実装用の基板である一方の基板2に実装する方法は、図5に示すように、一方の基板(AM基板)2の実装領域2aの全域に亘って異方性導電膜4を供給する。次に、異方性導電膜4を供給した上に、装着機で位置合わせし、本実施の形態のバンプ付き半導体素子ICを熱圧着させて実装する。熱圧着に際しては、図7(b)に示すように、加圧ツール(加圧手段)U1と加熱ツール(加熱手段)U2との間に半導体素子ICと一方の基板2を挟み込んで加熱・加圧し、一方の基板2上にバンプ付き半導体素子ICを異方性導電膜4を介して熱圧着させて実装する。加圧ツールU1の加圧により、半導体素子ICの各バンプBi,Boと一方の基板2の端子電極Ei,Eoに挟持された導電粒子4bが潰され、又、各バンプBi,Boと各端子電極Ei,Eoの表面が導電粒子4dの形状に沿って変形し、各バンプBi,Boと各端子電極Ei,Eoとが導電粒子4bを介して接続される。なお、熱圧着後は加熱ツールU2を取り外す。
【0025】
本実施の形態では、バンプ付き半導体素子ICの各バンプBi,Boを加圧手段等U1,U2を介して一方の基板(半導体実装用の基板)2に押圧して接触させるとき、上記入力側のバンプBiに加わる応力と出力側のバンプBoに加わる応力の均衡が図られ、半導体素子ICの実装時における上記出力側のバンプBoが半導体実装用の基板2に対して導通不良となる事態(模式的には図7(b)に示すように出力側のバンプBoが浮き上がる事態)が防止されることとなる。すなわち、本実施の形態によれば、従来のように異方性導電膜4の導電粒子4aのつぶれ方に差異が生じたり、熱圧着によるバンプ変形に差異が生じることがなくなり(元々バンプ表面には凹凸があり、熱圧着により高さで約1〜2μm程度変形する)、半導体素子ICの各バンプBi,Boと一方の基板(半導体実装用の基板)2の接続端Ei,Eoとの電気的な導通状態が良好になる。
【0026】
以上、本実施の形態では、COG実装を例に説明したが、導電性を有する接着剤(異方性導電膜)4を使用した半導体素子の実装方式であるTAB(tape automated bonding)法や、回路基板一般への半導体素子の実装方法にも適用可能である。
【0027】
【発明の効果】
本発明のバンプ付き半導体素子およびその実装方法によれば、入力側のバンプと出力側のバンプとが対称位置に配されることから、バンプ付き半導体素子を異方性導電膜を介して半導体実装用の基板に押圧して実装させるとき、上記入力側のバンプと出力側のバンプに加わる応力の均衡が図られ、半導体素子のバンプと実装用基板の端子電極との電気的な接続の安定化が図られる。
【0028】
また、上記バンプのうち入力側のバンプと出力側のバンプとが対称位置に配され、異方性導電膜を塗布した後、加熱及び加圧手段により加熱加圧すると、接着剤の流動も出力側と入力側とで同じなり、導電粒子を捕捉する率も同じ率になり易く、また、出力側と入力側のバンプに加わる応力の均衡が図られる。したがって、半導体素子の各バンプと実装用基板の端子電極との間に介在する導電粒子の個数が均一になりやすく、また、異方性導電膜の導電粒子のつぶれ方に差異が生じたり、熱圧着によるバンプ変形に差異が生じることがなくなり、半導体素子のバンプと実装用基板の端子電極との電気的な接続の安定化が図られる。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の半導体素子を示す平面図
【図2】上記第1の実施の形態の半導体素子の他の例を示す平面図
【図3】上記第1の実施の形態の半導体素子の他の例を示す平面図
【図4】上記第1の実施の形態の半導体素子の他の例を示す平面図
【図5】上記実施の形態のバンプ付き半導体素子の実装をした液晶パネルの斜視図
【図6】上記各実施の形態のバンプ付き半導体素子の実装した液晶パネルの断面図
【図7】従来のバンプ付き半導体素子を示す図であり、(a)はその平面図であり、(b)は実装例を説明する断面図
【符号の説明】
1 半導体素子のバンプを有する面(一側面)
1a 半導体素子のバンプを有する一側面の一辺側
1b 半導体素子のバンプを有する一側面の他辺側
2 実装用基板(一方の基板)
3 他方の基板
4 異方性導電膜
4a 導電粒子
4b 接着剤
5 液晶
6,7 配線パターン
IC 半導体素子
Bi 入力側のバンプ
Bi1 外側の入力バンプ
Bi2 内側の入力バンプ
Bo 出力側のバンプ
Bo1 外側の出力バンプ
Bo2 内側の出力バンプ
Ei 入力側の端子電極
Eo 出力側の端子電極
L 液晶パネル
【発明の属する技術分野】
本発明は、突起状の電極であるバンプを有するバンプ付き半導体素子およびその実装方法に関し、特に、液晶表示パネルに搭載されるバンプ付き半導体素子およびその実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ICチップやLSIチップなどの半導体素子として、突起状の電極であるバンプを有するものが半導体実装用の基板の小型化やモジュールの薄型化などに有利なことから、各種コンピュータや液晶表示装置などの電子機器に多く用いられている。この突起状の電極であるバンプは、その材質として、ハンダや、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、鉛(Pb)、ニッケル(Ni)などが利用され、フォトリソグラフィとメッキ法による方法、或いは、フォトリソグラフィとメッキ法によって形成したバンプ上にクリーム状ハンダを印刷して形成する方法や、いわゆる転写バンプ法等で形成する方法が従来からある。
【0003】
このようなバンプ付き半導体素子を基板にフェースダウンで実装する方法として種々の方法があるが、小型で薄い液晶表示装置の普及等により、いわゆるハンダバンプに代わって、異方性導電膜(Anisotropic Conductive Film:ACF)を接続端子間に介在させることにより高密度実装を可能にするようになってきている(ファインピッチ化)。異方性導電膜は、絶縁性を有する接着剤中に導電粒子が分散され厚み方向(接続方向)に導電性を有し、面方向(横方向)に絶縁性を有するペースト状又はフィルム状の接着剤である。なお、近年の半導体素子の高密度化と半導体実装用の基板の更なる小型化に伴って、バンプ配列はピッチが狭くなる傾向にあり(バンプのファインピッチ化)、このためバンプの配列をいわゆる千鳥構成の複数配列とすることも多くなっている。
【0004】
一方、液晶表示装置における半導体素子の実装では、ガラス基板上の電極端子に直接半導体素子を接続するCOG(chip on glass)実装がある。ガラス基板の代わりにプラスチック製のフレキシブル基板が用いられることもあるが(これをCOF(chip on film)、COP(chip on plastic)と呼ぶこともある。)、これらCOG実装等は、液晶パネルの小型化・薄型化が著しい液晶表示装置の分野において今後主流となるものと予想されている。COG実装では、上記異方性導電膜を使用して、上記形状のバンプを有する半導体素子ICを実装することが通常である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図7(a)に示す例は、従来の代表的なバンプ付き半導体素子ICであり、一方の入力側のバンプBiが一列で、他方の出力側のバンプBo(内側の出力バンプBo1と外側の出力バンプBo2)が二列の千鳥構成のバンプ配列である。バンプ配列は半導体素子ICの種類によって様々であるが、このように、従来のバンプ付き半導体素子ICは、入力側のバンプBiの数よりも出力側のバンプBoの数が多く、出力側のバンプBoの実装面よりも入力側のバンプBiの実装面が広くなるように入力側のバンプBiの形状が大きく形成されていることが通常である。そして、図7(b)に示すように、COG実装では、異方性導電膜を塗布した後、加熱及び加圧手段U1,U2を施して硬化させると、異方性導電膜6を介して半導体素子ICのバンプBi,Boと液晶表示パネルの半導体実装用の基板(実装用基板)2の接続端子(「端子電極」や「パッド」とも言う)とが導通される。
【0006】
しかしながら、従来のものでは、バンプ付き半導体素子ICの実装の際の各バンプBi,Boにかかる応力(或いは押圧力)を厳密な意味において均一にすることができないという問題を有していた。すなわち、入力側のバンプBiと出力側のバンプBoとは、形状や大きさの相違により出力側バンプBoの実装面の総面積T(図7(a)のBo1とBo2の総数の面積)が、他方の入力側のバンプBiの実装面の総面積S(図7(a)のBiの総数の面積)よりも大きくなっており、バンプの密度(半導体素子の実装面におけるバンプの散らばり具合)も半導体素子ICの実装面内において偏りがある。そのため、実装用基板2に異方性導電膜4を介して熱圧着すると、一つの出力側のバンプBoにかかる上記応力は、一つの入力側のバンプBoにかかる上記応力よりも小さくなり、入力側のバンプBiの応力と出力側のバンプBoの応力の均衡が崩れて、異方性導電膜4の導電粒子が十分に接触しない可能性が高くなったり、バンプや導電粒子の変形に差異が生じて、その結果、出力側バンプBoと半導体実装用の基板の接続端子との電気的な接続不良が生じる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、バンプ付き半導体素子を半導体実装用の基板に実装するときに、極めて簡単に入力側と出力側のバンプに加わる応力の均衡が図られるバンプ付き半導体素子およびその実装方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のバンプ付き半導体素子は、突起状の電極であるバンプが半導体素子上に形成されたバンプ付き半導体素子において、上記バンプのうち入力側のバンプと出力側のバンプとが対称位置に配されるとともに、入力側のバンプと出力側のバンプとは、その形状も大きさも同じにされていることを特徴とする。この発明のバンプ付き半導体素子のバンプを有する面は、長方形状でも正方形状でも良く、又、上記入力側のバンプと出力側のバンプとは、長方形状等の一辺側に限らず、その他の二辺側に配されていても良い。
【0009】
本発明の請求項2記載のバンプ付き半導体素子は、請求項1記載の発明を前提として、前記バンプ付き半導体素子は、バンプを有する面が長方形状を呈して、上記入力側のバンプと出力側のバンプとが長方形状の長辺方向の対向する一辺側と他辺側において、長方形状の長辺方向の線対称位置に配されていることを特徴とする。長方形状の長辺方向の線対称位置に配されていれば、双方ともいわゆる千鳥配置されていても良い。
【0010】
これら請求項1又は請求項2記載の発明によれば、上記バンプのうち入力側のバンプと出力側のバンプとが対称位置に配されることから、バンプ付き半導体素子を異方性導電膜を介して半導体実装用の基板に押圧して実装させるとき、上記入力側のバンプと出力側のバンプに加わる応力の均衡が図られ、バンプの導通が不安定になることがなくなる。
【0011】
本発明の請求項3記載のバンプ付き半導体素子の実装方法は、請求項1又は請求項2記載のバンプ付き半導体素子を端子電極を有する実装用基板に実装するに際して、実装用基板に絶縁性を有する接着剤中に導電粒子が分散された異方性導電膜を塗布した後、加熱及び加圧手段により異方性導電膜を硬化させて実装することを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、上記バンプのうち入力側のバンプと出力側のバンプとが対称位置に配され、入力側のバンプと出力側のバンプが複数列に配される場合は各列ごとの個数も同一であることから、異方性導電膜を塗布した後、加熱及び加圧手段により加熱加圧すると、接着剤の流動も出力側と入力側とで同じになり、導電粒子を捕獲(捕捉)する率も同じ率になり易くなる。また、出力側と入力側のバンプに加わる応力の均衡も図られることとなり、出力側と入力側の加圧力が一定となり、安定した導通状態が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
半導体素子ICは直方体形状を呈し、その一側面1に複数のバンプBi,Boが形成されている。図1に示すように、半導体素子ICのバンプBi,Boを有する一側面1は長方形状を呈しており、この長方形状の一側面1において長辺方向の一辺1aの側には入力側のバンプBiが配され、一辺1aに対向する他辺1bの側には出力側のバンプBoが配されている。入力側のバンプBiも出力側のバンプBoも、各々複数個のバンプが各辺1a,1bの側において各辺に沿って一定間隔で二列に配列され、内側と外側のバンプ(内側の入力バンプBi1と外側の入力バンプBi2、内側の出力バンプBo1と外側の出力バンプBo2)は互いに位置がずらされた状態となっている。すなわち、出力側のバンプBoも入力側のバンプBiも同じ千鳥状配列とされており、半導体素子ICのバンプBi,Boを有する長方形状の実装面1において中央の長辺方向の線Pを境に、入力側のバンプBiと出力側のバンプBoが対称位置に配されている。なお、バンプBi,Boには、金(Au)が使用されている。
【0015】
入力側のバンプBiと出力側のバンプBoは同じ大きさの同じ略直方体形状であり、半導体素子ICを実装用基板2に実装したときに実装用基板2と接触する実装面(バンプを有する面)1は、いずれも同じ大きさの長方形状に形成されている。入力側のバンプBiと出力側のバンプBoとは対称位置に配されているため、その個数も同じである。したがって、入力バンプBiの実装面の総面積Sと、出力バンプBoの実装面の総面積Tとは同じ面積となっている(S=T)。
【0016】
上記のように、本実施の形態の半導体素子ICには、その実装面1に同一の大きさ及び形状の入力側のバンプBiと出力側のバンプBoが対称位置に配されているため、両側(一辺側1aと他辺側1b)に加わる応力(或いは加圧力)の均衡が保たれ、バンプ付き半導体素子ICを異方性導電膜4を介して第1の基板(半導体実装用の基板)2に押圧して実装するとき(図6)、出力側のバンプBoに加わる応力(或いは加圧力)も入力側のバンプBiに加わる応力の均衡が図られるようになっている。
【0017】
なお、出力側のバンプBoが入力側のバンプBiよりも多いことが通常であるが、この場合線対称とするために追加された入力側のバンプBiは、ダミーバンプ(ダミー電極)、つまり信号等の入出力には実際に使用しないバンプとしたり、入力側のバンプBiを複数まとめて実装用基板の一つの端子電極に接続させて電流容量を確保するようにして使用しても良い。
【0018】
また、本実施の形態の入力側のバンプBiと出力側のバンプBoは各々二列(内側の出力バンプBi1と外側の入力バンプBi2、内側の出力バンプBo1と外側の出力バンプBo2)であるが、各々の列に配列されるバンプの個数は同一である。これにより、各列ごとの関係においても、バンプに加わる応力(或いは加圧力)の均衡が保たれ、バンプ付き半導体素子ICを異方性導電膜4を介して第1の基板(半導体実装用の基板)2に押圧して実装するとき(図6)、各列の入力バンプBi1,Bi2及び出力バンプBo1,Bo2に加わる応力が均一になる。従来の図7(a)に示すように、出力側のバンプBoが各々複数列である場合において各列のバンプの個数が異なることもあるが、本実施の形態において、各列のバンプの個数を同一とするために追加したバンプ(例えば図1において内側の出力バンプBo1のうち右端の出力バンプBo1)をダミーバンプとしても良い。
【0019】
ここで、本実施の形態では、出力バンプBoも入力バンプBiもいわゆる千鳥状に各々二列配置されたものであるが、図2に示すように、出力バンプBoも入力バンプBiも一列配置のものでも良い。つまり、半導体素子ICのバンプを有する一側面1が長方形状を呈しており、入力側のバンプBiと出力側のバンプBoとが長方形状を呈する一側面1の長辺方向の一辺1aの側と他辺1bの側において、各々一列に配列されているものでも良い。また、上記入力側のバンプBiと出力側のバンプBoとは、長方形状を呈する一側面1の短辺方向の対向する二辺1c,1dの側において、短辺方向の中心線を境に線対称位置に配置されていても良い。また、図3に示すように、この発明のバンプ付き半導体素子ICのバンプを有する一側面1は正方形状を呈し、入力側及び出力側のバンプBi,Boは正方形状を呈する一側面1の対向する二辺側や他の二辺側にも配されていても良く、この場合は各々対向する二辺に沿って直交する二本の中心線P,Pを境に入力側のバンプBiと出力側のバンプBoとが各々線対称位置に配置される。また、図4に示すように、この発明のバンプ付き半導体素子ICのバンプを有する一側面1は、長方形状でも正方形状でも良く、上記入力側のバンプBiが一側面1の隣り合う二辺側1a,1cに配され、出力側のバンプBoが他の隣り合う二辺側1b,1dに配され、入力側のバンプBiと出力側のバンプBoとが一側面1の対角線Pを境に線対称位置に配置されていても良い。
【0020】
(COG実装)
次に、上記各実施の形態を使用して液晶パネルLに半導体素子ICを直接実装するCOG実装を例に半導体素子ICの実装方法を説明する。液晶表示装置は、図5及び図6に示すように、液晶パネルLの周縁部の実装領域2aに液晶パネルLを駆動する半導体素子ICが導電性を有する接着剤(異方性導電膜)4を介して実装されている。液晶パネルLは、現在使用されている代表的なアクティブ素子であるTFTを用いた透過型液晶表示パネルLである。
【0021】
液晶パネルLは、重ね合わせられた一方の基板2と他方の基板3との間に内側に液晶分子5が挟持された表示領域において、半導体素子ICから出力される信号によって液晶分子5が動作することにより文字や画像等が表示可能となっている。液晶パネルLの一方の基板(AM基板ともアレイ基板とも呼ばれる)2は、他方の基板3よりも大きく、このため両基板2,3を重ね合わせると、一方の基板2の周辺に一部張り出した半導体素子ICの実装領域2aが形成されている。なお、実装領域2aには外周辺に沿って略L字状の配線基板Fが配されている。
【0022】
一方の基板2の実装領域2aには、半導体素子ICと接続する端子電極Ei,Eoがパターン形成されている。端子電極Ei(図6中右側)は、配線基板Fの側に配される配線パターン6の端部に形成される入力側の端子電極Eiであり、端子電極Eo(図6中左側)は、液晶5が挟持される領域(表示領域)の側に配される配線パターン7の端部に形成される出力側の端子電極Eoである。本実施の形態のバンプ付き半導体素子ICは、各端子電極Ei,Eoの位置に合わせて実装され、入力側のバンプBiと出力側のバンプBoが入力側の端子電極Eiと出力側の端子電極Eoとに、異方性導電膜4に含まれる導電粒子4aを介して接続される。ここで、上記各端子電極Ei,Eoの各バンプBi,Boとの接続面(図6中の上面)を本実施の形態の半導体素子ICの各バンプBi,Boと同一形状にして、更に、その数を同一にして各々が正確に対応させるようにしても良いし、各端子電極Ei,Eoの接続面を各バンプBi,Boよりも大きくして、複数のバンプBi,Boが一つの端子電極Ei,Eoに対応させるようにしても良い。
【0023】
異方性導電膜4は、絶縁性を有する接着剤中に導電粒子4aが分散され厚み方向(接続方向)に導電性を有し、面方向(横方向)に絶縁性を有するもので、導電粒子4aと接着剤4bから構成される。その接続は基本的には加熱圧着であり、導電粒子4aが電気接続の機能を担当し、接着剤4bが圧接状態を保持する機能を担当する。絶縁皮膜としては、熱可塑性樹脂が使用されている。異方性導電膜4の接着剤4bとしては、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂が使用されている。異方性導電膜4は、液晶パネルLの一方基板2に貼り付ける前は両面テープのような構成で供給され、液晶パネルに接着剤層側を貼り付けた後、加熱及び加圧手段を施して硬化される。
【0024】
半導体素子ICを半導体実装用の基板である一方の基板2に実装する方法は、図5に示すように、一方の基板(AM基板)2の実装領域2aの全域に亘って異方性導電膜4を供給する。次に、異方性導電膜4を供給した上に、装着機で位置合わせし、本実施の形態のバンプ付き半導体素子ICを熱圧着させて実装する。熱圧着に際しては、図7(b)に示すように、加圧ツール(加圧手段)U1と加熱ツール(加熱手段)U2との間に半導体素子ICと一方の基板2を挟み込んで加熱・加圧し、一方の基板2上にバンプ付き半導体素子ICを異方性導電膜4を介して熱圧着させて実装する。加圧ツールU1の加圧により、半導体素子ICの各バンプBi,Boと一方の基板2の端子電極Ei,Eoに挟持された導電粒子4bが潰され、又、各バンプBi,Boと各端子電極Ei,Eoの表面が導電粒子4dの形状に沿って変形し、各バンプBi,Boと各端子電極Ei,Eoとが導電粒子4bを介して接続される。なお、熱圧着後は加熱ツールU2を取り外す。
【0025】
本実施の形態では、バンプ付き半導体素子ICの各バンプBi,Boを加圧手段等U1,U2を介して一方の基板(半導体実装用の基板)2に押圧して接触させるとき、上記入力側のバンプBiに加わる応力と出力側のバンプBoに加わる応力の均衡が図られ、半導体素子ICの実装時における上記出力側のバンプBoが半導体実装用の基板2に対して導通不良となる事態(模式的には図7(b)に示すように出力側のバンプBoが浮き上がる事態)が防止されることとなる。すなわち、本実施の形態によれば、従来のように異方性導電膜4の導電粒子4aのつぶれ方に差異が生じたり、熱圧着によるバンプ変形に差異が生じることがなくなり(元々バンプ表面には凹凸があり、熱圧着により高さで約1〜2μm程度変形する)、半導体素子ICの各バンプBi,Boと一方の基板(半導体実装用の基板)2の接続端Ei,Eoとの電気的な導通状態が良好になる。
【0026】
以上、本実施の形態では、COG実装を例に説明したが、導電性を有する接着剤(異方性導電膜)4を使用した半導体素子の実装方式であるTAB(tape automated bonding)法や、回路基板一般への半導体素子の実装方法にも適用可能である。
【0027】
【発明の効果】
本発明のバンプ付き半導体素子およびその実装方法によれば、入力側のバンプと出力側のバンプとが対称位置に配されることから、バンプ付き半導体素子を異方性導電膜を介して半導体実装用の基板に押圧して実装させるとき、上記入力側のバンプと出力側のバンプに加わる応力の均衡が図られ、半導体素子のバンプと実装用基板の端子電極との電気的な接続の安定化が図られる。
【0028】
また、上記バンプのうち入力側のバンプと出力側のバンプとが対称位置に配され、異方性導電膜を塗布した後、加熱及び加圧手段により加熱加圧すると、接着剤の流動も出力側と入力側とで同じなり、導電粒子を捕捉する率も同じ率になり易く、また、出力側と入力側のバンプに加わる応力の均衡が図られる。したがって、半導体素子の各バンプと実装用基板の端子電極との間に介在する導電粒子の個数が均一になりやすく、また、異方性導電膜の導電粒子のつぶれ方に差異が生じたり、熱圧着によるバンプ変形に差異が生じることがなくなり、半導体素子のバンプと実装用基板の端子電極との電気的な接続の安定化が図られる。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の半導体素子を示す平面図
【図2】上記第1の実施の形態の半導体素子の他の例を示す平面図
【図3】上記第1の実施の形態の半導体素子の他の例を示す平面図
【図4】上記第1の実施の形態の半導体素子の他の例を示す平面図
【図5】上記実施の形態のバンプ付き半導体素子の実装をした液晶パネルの斜視図
【図6】上記各実施の形態のバンプ付き半導体素子の実装した液晶パネルの断面図
【図7】従来のバンプ付き半導体素子を示す図であり、(a)はその平面図であり、(b)は実装例を説明する断面図
【符号の説明】
1 半導体素子のバンプを有する面(一側面)
1a 半導体素子のバンプを有する一側面の一辺側
1b 半導体素子のバンプを有する一側面の他辺側
2 実装用基板(一方の基板)
3 他方の基板
4 異方性導電膜
4a 導電粒子
4b 接着剤
5 液晶
6,7 配線パターン
IC 半導体素子
Bi 入力側のバンプ
Bi1 外側の入力バンプ
Bi2 内側の入力バンプ
Bo 出力側のバンプ
Bo1 外側の出力バンプ
Bo2 内側の出力バンプ
Ei 入力側の端子電極
Eo 出力側の端子電極
L 液晶パネル
Claims (3)
- 突起状の電極であるバンプが半導体素子上に形成されたバンプ付き半導体素子において、上記バンプのうち入力側のバンプと出力側のバンプとが対称位置に配されるとともに、入力側のバンプと出力側のバンプとは、その形状も大きさも同じにされていることを特徴とするバンプ付き半導体素子。
- 前記バンプ付き半導体素子は、バンプを有する面が長方形状を呈して、上記入力側のバンプと出力側のバンプとが長方形状の長辺方向の対向する一辺側と他辺側において、長方形状の長辺方向の線対称位置に配されていることを特徴とする請求項1記載のバンプ付き半導体素子。
- 前記請求項1又は請求項2記載のバンプ付き半導体素子を端子電極を有する実装用基板に実装するに際して、実装用基板に絶縁性を有する接着剤中に導電粒子が分散された異方性導電膜を塗布した後、加熱及び加圧手段により異方性導電膜を硬化させて実装することを特徴とするバンプ付き半導体素子の実装方法。
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