【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクネの予防・改善効果に優れた化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクネは、顔面や背部などの脂腺が多く存在する部分にできる毛包脂腺系の炎症性疾患である。一般に、アクネ発症要因としては、内分泌因子、細菌性因子、及び角化障害因子等があげられる。内分泌因子とは、男性ホルモンの影響で脂腺の機能が活発になり、皮脂分泌が増加してアクネができやすい状態になることである。細菌性因子とは、皮脂を栄養にして増殖したアクネ菌が産生するリパーゼにより、皮脂中のトリグリセライドが加水分解され、生成された遊離脂肪酸が毛包壁を刺激して角化亢進を引き起こすこと、またはアクネ菌がヒアルロニダーゼやプロテアーゼにより炎症を起こすことをいう。さらに角化障害因子とは、毛漏斗部表皮組織の角化亢進により角質細胞が剥離しにくくなるために、毛包が閉塞状態となり、角質細胞や皮脂等の混合物である内部貯留物がスムースに排出されなくなる状態のことをいう。
【0003】
そのため、アクネケア用の組成物としては、内分泌因子に対応して皮脂腺抑制剤を配合したもの(例えば、特許文献1)や、細菌性因子へのアプローチとして、殺菌剤、抗菌剤を配合したもの(例えば、特許文献2)等が知られている。しかし、これらの因子への対応では十分なアクネの予防・改善効果は得られなかった。
【0004】
また、角化障害因子については、角化改善剤を配合した乳液あるいはクリーム等の化粧料が考えられている。例えば特許文献3には、コレステロン、スチグマステロン、カンペステロン、β−シトステロン、フコステロンから選ばれる1種又は2種以上からなる角化亢進抑制剤を含有する皮膚外用剤が開示されている。しかしながら、このような化粧料では、角化亢進を誘引する細菌が肌上に存在する状態で角化改善剤を作用させることになるために、角化改善剤を用いているにもかかわらず、角化障害因子に対して効果が発揮できず、結果として十分なアクネの予防・改善効果は得られなかった。
【0005】
一方、発明者らは、非架橋型ハイドロゲル中に油性成分を含有するハイドロゲル粒子(A)を水性媒体(B)中に分散させてなる皮膚化粧料を提案している(特許文献4)。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−279432号公報
【特許文献2】
特開平1−102025号公報
【特許文献3】
特開平7−109216号公報
【特許文献4】
特開2002−20227号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、アクネの予防・改善効果に優れた化粧料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、抗菌剤を含有する相と角化改善剤を含有する相とを分けた製剤とすることで、抗菌剤を優先的に作用させた後に角化の改善を行うことにより、上記課題を解決できることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、特定のアミド化合物を含有するハイドロゲル粒子(A)を、抗菌剤及びポリエチレングリコールを含有する水性媒体(B)に分散させてなるアクネケア化粧料を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明のアクネケア化粧料は、次の一般式(1)(2)(3)で表されるアミド化合物からなる群から選択される少なくとも一種を含有するハイドロゲル粒子(A)を、抗菌剤及びポリエチレングリコールを含有する水性媒体(B)に分散させてなる。
【0011】
【化4】
【0012】
(式中、R1は1個以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数8〜50の炭化水素基、あるいはR3―COO―R4―で示される基であり、式中R3は炭素数8〜30の炭化水素基、R4は1個以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数8〜40の炭化水素基を示し、R2は1個以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数8〜50の炭化水素基を示す。)
【0013】
【化5】
【0014】
(式中、R5は1個以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数7〜25の炭化水素基を示し、R6は1個以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数8〜26の炭化水素基又はアルコキシ基を示す。R7は水素原子、2−ヒドロキシエチル基又は2,3−ジヒドロキシプロピル基を示す。Xは、水素原子又はヒドロキシル基を示す。)
【0015】
【化6】
【0016】
(式中、R8は、ヒドロキシル基及び/又はアルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜22の炭化水素基を示し、R9は、炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素基を示し、R10は、炭素数1〜42の直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素基を示す。)
本発明に係るアクネケア化粧料においては、抗菌剤とポリエチレングリコールを外相の水性媒体(B)に、特定のアミド化合物を内相のハイドロゲル粒子(A)に配合することにより、水性媒体(B)の皮膚へのなじみが向上し、抗菌剤が優先して作用することにより、角化亢進を誘引する細菌が殺菌又は静菌された後で、アミド化合物により角化の改善が進むと考えられる。従って、本発明に係るアクネケア化粧料は、好適なアクネの予防・改善効果を得られるものである。
【0017】
本発明におけるハイドロゲル粒子(A)とは、水を分散媒体としてもつゲル(すなわちハイドロゲル)よりなる粒子をいい、被膜部と内容物からなるいわゆるカプセルは含まない。ゲルの生成機構としては、カリウムイオンやカルシウムイオン等を介した架橋反応による架橋型でも、熱可逆的なゾル−ゲル転移による非架橋型でも良いが、熱可逆的なゾル−ゲル転移によるものが好ましい。
【0018】
本発明のハイドロゲル粒子(A)は、ハイドロゲルを形成するポリマーを水に溶解させたゾルに、式(1)〜(3)で表されるアミド化合物を含む油相を乳化あるいは分散させ、ゾル−ゲル転移により球状に賦形した粒子である。
【0019】
一般式(1)のアミド化合物としては、好ましくは、R1は1個以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数8〜30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基、あるいはR3―COO―R4―で示される基であり、式中R3は炭素数8〜30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基、R4は1個以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数8〜30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R2は1個以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数8〜30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基である。特に、R1、R3、及びR4は、炭素数8〜30の直鎖アルキル基であることが好ましい。
【0020】
好ましい一般式(1)のアミド化合物としては、Robson K.J. et al., J.Lipid Res.,35,2060(1994)やWertz P.W. et al., J. Lipid Res., 24,759(1983) 等に記載されているタイプ1〜7のセラミドが知られており、これらは動植物からの抽出・反応修飾、全合成により製造できる。市販されているアミド化合物としては、セラミドIII、セラミドIIIB、セラミドIIIA、セラミドIV、フィトセラミドI(以上、デグサ社)、セラミドII(セダーマ社)、セラミドTIC−001(高砂香料社)等が挙げられる。
【0021】
一般式(2)で表されるアミド化合物のR5は、1個以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数14〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基であることが好ましく、特に直鎖アルキル基であることが好ましい。このうち、ペンタデシル基、トリヒドロキシペンタデシル基がより好ましい。
【0022】
R6は、1個以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数8〜26の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基又はアルコキシ基であるが、炭素数8〜24の直鎖のアルキル基又はアルコキシ基であることが好ましい。このうち、ノニル基、ヘキサデシロキシ基がよりこのましい。
【0023】
R7は水素原子又は2−ヒドロキシエチル基又は2,3−ジヒドロキシプロピル基を示すが、R7が水素原子又は2−ヒドロキシエチル基のときは、R6は、直鎖のアルコキシ基であることが好ましく、R7が2,3−ジヒドロキシプロピル基のときは、R6は、直鎖のアルキル基であることが好ましい。
【0024】
Xは、水素原子又はヒドロキシル基であるが、R7が水素原子又は2−ヒドロキシエチル基のときは、ヒドロキシル基が好ましく、R7が2,3−ジヒドロキシプロピル基のときは、水素原子が好ましい。
【0025】
一般式(2)で表されるアミド化合物として、具体的には以下の化合物が挙げられる。
【0026】
【化7】
【0027】
また、一般式(2)で表されるアミド化合物は、特開昭62−228048号公報等に記載された方法で製造することができる。
【0028】
このうち特に一般式(4)で表されるアミド化合物が好ましく、ソフケアセラミドSL−E(花王(株))として市販されている。
【0029】
一般式(3)で表わされるアミド化合物のR8としては、ヒドロキシル基及び炭素数1〜6のアルコキシ基から選ばれる基の1〜3個で置換されていてもよい炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、ヒドロキシル基とアルコキシ基が同時に置換していてもよい。
【0030】
例えば、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数1〜18のモノ又はジ−ヒドロキシアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基が置換した炭素数1〜18のアルキル基及びヒドロキシル基と炭素数1〜6のアルコキシ基が置換した炭素数1〜18のアルキル基が好ましい。特に、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜12のモノ−又はジ−ヒドロキシアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基が置換した炭素数2〜12のアルキル基、ヒドロキシル基と炭素数1〜6のアルコキシ基が置換した炭素数2〜12のアルキル基がより好ましい。このうちR8としては、2−ヒドロキシエチル基、メチル基、ドデシル基、2−メトキシエチル基がより好ましい。
【0031】
R9は、炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、さらには炭素数2〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基が好ましい。このうちエチレン基及びトリメチレン基がより好ましい。
【0032】
一般式(3)において、R10は、炭素数2〜34の直鎖又は分岐鎖の二価炭化水素基が好ましく、さらには炭素数2〜34の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基又は1〜4個の二重結合を有するアルケニレン基が好ましく、特に炭素数2〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基又は1〜4個の二重結合を有するアルケニレン基が好ましい。このうち、7,12−ジメチルオクタデカメチレン基、7,12−ジメチル−7,11−オクタデカジエニレン基、オクタデカメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、トリデカメチレン基がより好ましい。
【0033】
アミド化合物において、好ましい化合物は、一般式(3)中のR8、R9及びR10がそれぞれ上記のより好ましい範囲の基を組合せた化合物である。本発明の油中水型乳化化粧料に用いるアミド化合物において、特に好ましいのは、以下の化合物である。
【0034】
【化8】
【0035】
【化9】
【0036】
一般式(3)のアミド化合物は、例えば、国際公開第00/61097号パンフレット等に記載された方法のように、対応するジカルボン酸又はその反応性誘導体(エステル、酸ハライド、酸無水物等)とアミンを縮合させることにより、効率的に得ることができる。
【0037】
また、本発明の化粧料中におけるアミド化合物の含有量は、粒子(A)中に1〜50重量%であることが好ましく、5〜30重量%であることが更に好ましい。
【0038】
ハイドロゲル粒子(A)には、前記アミド化合物以外の油性成分を配合することができる。油性成分としては、揮発性・不揮発性のいずれでもよく、例えば、炭化水素油、エステル油、植物油、低粘度シリコーン油、揮発性シリコーン油等の液状油や、固形パラフィンやワセリン、セラミド、エチレングリコールジ脂肪酸エステル(脂肪酸の炭素数は12〜36)、ジアルキルエーテル(炭素数は12〜36)等の固形から半固形の油脂類、及びシリコーン類を用いることが出来る。シリコーン類としては、シラノール骨格を有するものであればよく、例えば、メチルポリシロキサン、メチルフェニルシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、シリコーンビーズ、アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーンなどの変性シリコーンなどが挙げられる。アミド化合物以外の油性成分の含有量は、使用時の感触及び保湿性の効果を発揮させる点から、粒子(A)中に5〜40重量%、更に10〜20重量%であることが好ましい。
【0039】
ゲルを形成するポリマーとしては、架橋型、非架橋型のいずれもが含まれる。架橋型としては、例えば、アルギン酸塩、カラギーナン等が挙げられる。非架橋型としては、例えば、寒天、ゼラチン等が挙げられる。これらは単独で又は混合して用いることができる。このうち、pHの影響を受け難く、また塗布時にカスが残り難い点から、非架橋型の寒天、又はゼラチン等を用いることが好ましく、寒天を用いることが特に好ましい。(なお、寒天のゼリー強度は、使用時の感触の点から、88.2kPa(900g/cm2)以下が好ましく、9.8kPa (100g/cm2)〜63.7kPa (650g/cm2)がより好ましい。ここで、ゼリー強度は、日寒水式法により求められる。日寒水式法によれば、ゼリー強度は、ゲル化剤の1.5 重量%水溶液を調製し、その水溶液を20℃で15時間放置して凝固せしめたゲルに、日寒水式ゼリー強度測定器((株)木屋製作所)により荷重をかけ、20℃においてゲルが20秒間その荷重に耐えるときの表面積1cm2 あたりの最大重量(g)である。
【0040】
粒子(A)中において、含まれる水とゲルを形成するポリマーとの重量比[水/ポリマー]は、粒子の製造時及び化粧料への配合時における攪拌、洗浄等の作業で粒子が破壊せず且つ使用時に適度な崩壊性と感触を有する点から、25〜1000、好ましくは50〜500である。
【0041】
また、前記アミド化合物を含む油性成分を粒子中に乳化・分散させるために乳化剤、分散剤として高分子乳化分散剤や、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤を用いることができる。
【0042】
高分子乳化分散剤としては、例えば、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(例えば、PEMULEN TR−1:Noveon社)、アクリル酸共重合体、マレイン酸共重合体、ビニルピリジン共重合体、ポリビニルピロリドン及びその共重合体、ポリビニルアルコール及びその誘導体、ポリアクリルアミド、アルキルフェノールホルムアルデヒド縮合物の酸化エチレン付加物等の合成高分子化合物、グアヤガム、カラヤガム、トラガントガム、アラビアガム、アラビノガラクタン、カゼインなどの天然高分子化合物等が挙げられる。
【0043】
非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤としては、通常化粧料に用いられるものを単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、乳化剤・分散剤の含有量は、粒子(A)中に0.01〜10重量%、更に0.05〜5重量%であることが好ましい。
【0044】
また、粒子(A)中には、必要に応じて、皮膚保護剤、香料、化粧品用着色剤等を適宜配合することができる。皮膚保護剤としては、皮膚を柔軟及び平滑にする等により肌荒れを防止する目的として配合するものであり、例えば、パラフィン、エステル、高級アルコール、グリセライド等の液体油脂類;アクリル系、スチレン系、エーテル系、エステル系、シリコーン系の高分子エマルジョン又はサスペンジョンが挙げられる。
【0045】
化粧料用着色剤は、例えばハイドロゲル粒子に審美性を与えるために用いられ、水不溶性の顔料、油溶性染料、建染染料、レーキ染料等が挙げられる。顔料としては、例えばカーボンブラック、タルク、カオリン、マイカ、雲母チタン、ベンガラ、オキシ塩化ビスマス、珪酸マグネシウム、酸化チタン、酸化鉄等の無機顔料、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色219号、赤色228号、赤色404号、黄色205号、黄色401号、だいだい色401号、青色404号等の有機顔料が挙げられ、油溶性染料としては、例えば赤色505号、赤色501号、赤色225号、黄色404号黄色405号、黄色204号、だいだい色403号、青色403号、緑色202号、紫色201号等が挙げられ、建染染料としては、例えば赤色226号、青色204号、青色201号が挙げられ、レーキ染料としては、例えば種々の酸性染料をアルミニウムやバリウムでレーキしたもの等が挙げられる。このような色剤は、1種以上を用いることができる。
【0046】
本発明に用いられるハイドロゲル粒子(A)は、例えば、以下のようにして調製することができる。
【0047】
ゲルを形成するポリマーをイオン交換水に分散し、その溶解温度で十分に溶解させた後、ゲル化温度以上で油性成分を混合し、O/W分散液を調製する。その際分散液の安定性の観点から、乳化剤や分散剤を添加することが好ましい。
【0048】
上記方法にて調製した分散液から一般的な滴下法を用いて粒子を製造する。滴下法とは、1つ以上のノズル又は孔から分散液を流し、液柱がその表面張力によって液滴になる性質を利用して粒子を製造する方法であり、空気中あるいは油相中で冷却固化させる。
【0049】
液滴を生成させる場所は、気相でも液相でも良い。尚、液相で形成させる場合は、液流れの無い静液中で形成させても良いが、液滴形成管を用いて下降流や上昇流や平行流に同伴させて形成させるのが好ましい。また、ノズル又は孔の端面の位置は、気相や液相どちらでもかまわないが、液相中で液滴を形成させる場合は液相が好ましい。ノズル又は孔から吐出される分散液の温度は、特に限定されないが通常0〜100℃である。ノズル又は孔から吐出される分散液の粘度は、上記温度範囲内でB型粘度計((株)東機産業)を用いて、ローターNo.1、回転数6rpmの条件下で測定し、通常0.1〜1000mPa・s、好ましくは1〜800mPa・sである。
【0050】
本発明の化粧料中におけるハイドロゲル粒子(A)の含有量は、化粧料としての外観及びアクネ予防・改善の点から、1〜40重量%であることが好ましく、5〜30重量%であることが更に好ましい。
【0051】
本発明の水性媒体(B)は、本発明の化粧料の外相となる連続相であり、抗菌剤及びポリエチレングリコールを含有する。
【0052】
本発明における抗菌剤は、アクネ菌の生育を抑えるという機能を有し、かつ皮膚外用剤の配合成分として安全性等の面で適切であれば特に限定されるものではない。具体的には、抗菌成分として目的に用いられている成分、例えば、オウバク抽出液、ヒノキチオール、トリクロサン、トリクロロカルバニリド、クロルヘキシジン塩酸塩、クロルヘキシジングルコンサン塩、ハロカルバン、クロロフェネシン、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化リゾチーム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、イソプロピルメチルフェノール、安息香酸、感光素201号、チモール、ヘキサクロロフェン、ベルベリン、チオキソロン、サリチル酸およびそれらの誘導体を挙げることができる。
【0053】
これらの抗菌剤は、単独で又は必要に応じて2種以上を組み合わせて本発明のアクネケア化粧料に配合することができる。化粧料中における抗菌剤の含有量は、アミド化合物との併用により充分なアクネ予防・改善効果を示すために、全組成中に0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜2重量%である。
【0054】
本発明におけるポリエチレングリコールは、外相の水性媒体(B)中に配合することにより化粧料の皮膚へのなじみを向上させる成分である。ポリエチレングリコールの平均分子量は、1000〜10000が好ましく、1200〜4000であるものが更に好ましい。ここで平均分子量とは、下記方法(化粧品種別配合成分規格に記載の方法)により測定したものをいう。
【0055】
(平均分子量試験) 無水フタル酸42gをとり,新たに蒸留したピリジン300mLを正確に量って入れた1Lのしゃ光した共栓びんに加え、強く振り混ぜて溶かした後、16時間以上放置する。この液25mLを正確に量り、約200mLの耐圧共栓びんに入れ、これに本品約6gを精密に量って加え、密栓し、丈夫な布でこれを包む。これを、あらかじめ98±2°Cに加熱した水浴中に入れる。この際びんの中の液が水浴の液の中に浸るようにする。98±2°Cで30分間保った後、水浴からびんを取り出し、室温まで空気中で放冷する。次に0.5N水酸化ナトリウム液50mLを正確に加え、この液につき0.5N水酸化ナトリウム液で滴定する。(指示薬:フェノールフタレイン・ピリジン溶液;フェノールフタレイン1gをピリジンに溶かして全量を100mLとした溶液を試料中に5滴入れて指示薬とする。)ただし、滴定の終点は液が15秒間持続する淡赤色を呈するときとする。さらに同様の方法で空試験を行う。滴定結果より、以下の式を用いて平均分子量を求める。
平均分子量={試料の量(g)×4000}/(a−b)
a:空試験における0.5N水酸化ナトリウム液の消費量(mL)
b:試料の試験における0.5N水酸化ナトリウム液の消費量(mL)
化粧料中におけるポリエチレングリコールの含有量は、全組成中に0.1〜20重量%であることが好ましく、更に0.5〜10重量%であることが好ましい。
【0056】
水性媒体(B)は、ハイドロゲル粒子(A)を下部に沈降させたり、あるいは上部に浮上させることなく、安定に均一分散させることができるものであれば特に限定がない。透明又は半透明の水溶液、O/Wエマルジョン又はジェル等のいずれの形態をも用いることができる。
【0057】
水性媒体(B)の粘度は、化粧料としての外観及び使用感の点から、100〜50000mPa・s以上とすることが好ましく、更に300〜10000mPa・s、特に300〜5000mPa・sとすることが好ましい。ここで粘度は、B型粘度計((株)東機産業)を用いて、25℃、ローターNo.3あるいはNo.4、回転数12rpmの条件下で測定した値をいう。
【0058】
水性媒体(B)を上記所望の粘度とするために、水溶性増粘剤を含有させることができる。水溶性増粘剤としては、例えば、水溶性高分子化合物や粘土鉱物等を用いることができる。
【0059】
水溶性増粘剤は、上記粘度とするために、単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよく、含有量は、全組成中に0.01〜2重量%、特に0.05〜1重量%であることが好ましい。
【0060】
水溶性高分子化合物としては、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、キャロブガム、グァーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド(褐藻エキス)等の植物系高分子化合物;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等の変性デンプン類;デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子化合物;ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン等の動物系高分子化合物;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム等の変性セルロース類;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸類;ポリビニルメチルエーテル、カルボキシメチルポリマー(Noveon社、商品名:CARBOPOL980等)等のビニル系高分子化合物;ポリオキシエチレン系高分子化合物;ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合体系高分子化合物;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子化合物;特開平11−71435号公報に記載のカチオン性架橋共重合体、特開平9−235301号公報及び特開平10−25301号公報に記載の水溶性多糖類等が好ましく用いられる。
【0061】
前記特開平11−71435号公報に記載のカチオン性架橋共重合体は、分子中にカチオン性基と架橋構造とを有する共重合体であって、例えば、カチオン性基含有ビニル単量体〔以下、単量体(i)という〕の少なくとも1種と、アミド基含有ビニル単量体〔以下、単量体(ii)という〕の少なくとも1種と、2個以上のビニル基を分子中に有する架橋性ビニル単量体〔以下、単量体(iii)という〕の少なくとも1種を必須構成単量体として共重合させてなるカチオン性架橋共重合体〔以下、カチオン性共重合体という〕が挙げられ、本発明に用いられる水性媒体(B)に好適なチクソトロピー性を与える点から好適に用いられる。
【0062】
単量体(i)の好ましい具体例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のアミノ基を有する単量体の酸中和物又は4級化剤で4級化した4級アンモニウム塩、あるいはジメチルジアリルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
【0063】
単量体(ii)の好ましい具体例としては、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルピロリドン等が挙げられる。これらのうち、N,N−ジ置換(メタ)アクリルアミドを用いた場合に使用感が好ましく、更にはN,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド等が、特に好ましい。
【0064】
単量体(iii)としては、多価アルコール又は不飽和アルコールの(メタ)アクリル酸エステル、ビス(メタ)アクリルアミド、ジビニル化合物、ポリアリル化合物等が挙げられる。これらのうち、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールのアリルエーテル化体、ビニル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等が、特に好ましい。
【0065】
カチオン性架橋共重合体としては、各単量体の好ましい例示のものを1種以上使用した共重合体が好ましいが、特にジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート/N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド/ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートが水性媒体(B)のチクソトロピー性の点で好ましい。
【0066】
単量体(iii)の割合は、単量体全量に対して0.002〜5モル%が好ましく、特に0.002〜3モル%、更に0.002〜1モル%が特に好ましい。単量体(iii)の割合が上記範囲内にあれば、カチオン性共重合体を含有する水性媒体(B)の粘性が良好で、感触が柔らかく、のびのよいものとなる。
【0067】
また粘土鉱物としては、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ヘクトライト等のスメクタイト(天然及び合成品)、無水ケイ酸等が挙げられる。
【0068】
なお、水性媒体(B)のpHは、使用感の点から、4〜11、特に4〜7であることが好ましい。
【0069】
水性媒体(B)に、ハイドロゲル粒子(A)を分散浮遊させる方法としては、粒子を下部に沈降させたり、あるいは上部に浮上させることなく、安定に均一分散させることができるものであれば特に限定がない。その例としては、水性媒体(B)の調製後に、ハイドロゲル粒子(A)を水に分散させたものを投入し、均一に分散するまで攪拌する方法等が挙げられる。
【0070】
水性媒体(B)中には、化粧料に通常用いられている成分、例えば、保湿剤、アルコール類やパラベン等の防腐剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、着色剤、香料、粉体類等の感触向上剤、キレート剤、界面活性剤等を適宜配合することができる。
【0071】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0072】
(製造例1)ハイドロゲル粒子
表1の組成に従って、下記製法によりハイドロゲル粒子を製造した。
(製法)
成分(5)〜(9)の水相成分を90℃で加熱して溶解した後、80℃まで冷却した。別途、80℃で加熱溶解した成分(1)〜(4)の油相成分を水相に加えて乳化させた。温度を維持した状態で、この乳化物を開口径1.5mmのノズルより冷却オイル(メチルポリシロキサン(20mm2/s))中に吐出させ、平均粒径2.0mmのハイドロゲル粒子を得た。次いでこれを濾別し、水洗後、水中に保存した。
【0073】
【表1】
【0074】
(実施例1〜3及び比較例1)
表2に示す組成のうち、製造例1で得られたハイドロゲル粒子以外を均一に混合した後、得られた混合物に製造例1で得られたハイドロゲル粒子を添加し、混合して化粧料を得た。得られた化粧料を用いて、アクネケア効果、皮膚上でのなじみの良さについて下記の方法により評価した。その結果を合わせて表2に示す。
【0075】
(比較例2及び比較例3)
表2に示す組成で、全成分を均一に混合して化粧料を得た。得られた化粧料を用いて、アクネケア効果、皮膚上でのなじみの良さについて下記の方法により評価した。その結果を合わせて表2に示す。
(評価方法)
1.アクネケア効果
15歳から24歳までのアクネに悩む女性120名を1群20名に分けた。
【0076】
洗顔料を用いて顔面をよく洗浄した後、全顔に各々の化粧料を1日に朝晩の2回塗布して、4週間後に視診を行った。
(全般改善度)
使用前に比較して使用化粧料により症状が改善されたことを示す(A)、不変又は悪化したことを示す(B)の2段階に分けた。
(アクネケア効果の評価)
全般改善度で以下のように評価した。
○:20名中(A)が10名以上
△:20名中(A)が5名以上10名未満
×:20名中(A)が5名未満
2.皮膚上でのなじみのよさ
20人の専門パネラーにより、各化粧料を皮膚に塗布したときの感触を以下の基準で官能評価した。平均点を求め、4点以上を○、2.5以上4点未満を△、2.5未満を×として示した。
5:なじみやすい
4:ややなじみやすい
3:ふつう
2:ややなじみにくい
1:なじみにくい
【0077】
【表2】
【0078】
表2に示された結果から、実施例はいずれも、皮膚上でのなじみが良く、アクネケア効果に優れるものであった。一方、ポリエチレングリコールを含まない比較例1は、皮膚上でのなじみが悪く、アクネケア効果に劣るものであった。また、ハイドロゲル粒子を用いずに、実施例のハイドロゲル粒子中に含まれるものと同じアミド化合物及び油性成分を、水性媒体中に含有させた比較例2は、抗菌剤が角化改善剤に優先して作用せず、アクネケア効果に劣るものであった。更にハイドロゲル粒子及び特定のアミド化合物を含まない比較例3は、角化障害因子に対する効果がなくアクネケア効果に劣るものであった。
【0079】
【発明の効果】
本発明に係るアクネケア化粧料においては、抗菌剤と皮膚へのなじみを向上させるポリエチレングリコールを外相の水性媒体(B)に、角化改善剤である特定のアミド化合物を内相のハイドロゲル粒子(A)へと、別々の相に配合することにより、水性媒体(B)の皮膚へのなじみが向上し抗菌剤が優先して作用することにより、アミド化合物による良好な角化の改善が進むと考えられる。従って、本発明に係るアクネケア化粧料は、角化改善剤が角化障害因子に対して充分に効果を発揮でき、アクネの予防・改善効果に優れる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a cosmetic having an excellent effect of preventing and improving acne.
[0002]
[Prior art]
Acne is an inflammatory disease of the pilosebaceous system that forms in areas where there are many sebaceous glands, such as the face and back. In general, acne onset factors include endocrine factors, bacterial factors, keratosis disorder factors, and the like. The endocrine factor means that the function of the sebaceous gland is activated by the influence of the male hormone, and the sebum secretion is increased so that acne is easily formed. Bacterial factors are that lipase produced by acne bacteria grown by feeding on sebum is used to hydrolyze triglyceride in sebum, and the free fatty acids generated stimulate the follicle wall to cause keratinization, Alternatively, it means that acne is inflamed by hyaluronidase or protease. In addition, the keratosis disorder factor is that keratinocytes are less likely to be exfoliated due to increased keratinization of the epidermal tissue of the hair funnel, so that the hair follicles are in a closed state, and the internal reservoir, which is a mixture of keratinocytes and sebum, is smooth. It is a state where it is not discharged.
[0003]
Therefore, as a composition for acne care, a composition containing a sebaceous gland inhibitor corresponding to an endocrine factor (for example, Patent Document 1), and a composition containing a bactericide and an antibacterial agent as an approach to bacterial factors ( For example, Patent Document 2) is known. However, responding to these factors did not provide sufficient acne prevention / improvement effects.
[0004]
As for the keratosis disorder factor, cosmetics such as emulsions or creams containing a keratinization improving agent have been considered. For example, Patent Literature 3 discloses a skin external preparation containing one or more keratinization suppressors selected from cholesterone, stigmasterone, campesterone, β-sitosterone, and fucosterone. However, in such cosmetics, in order to act the keratinizing agent in a state where bacteria that induce hyperkeratinization are present on the skin, despite the use of the keratinizing agent, No effect was demonstrated on the keratosis disorder factor, and as a result, sufficient preventive and ameliorating effects on acne were not obtained.
[0005]
On the other hand, the inventors have proposed a skin cosmetic in which hydrogel particles (A) containing an oily component are dispersed in a non-crosslinked hydrogel in an aqueous medium (B) (Patent Document 4). .
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-10-279432 [Patent Document 2]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 1-102025 [Patent Document 3]
JP-A-7-109216 [Patent Document 4]
JP 2002-20227 A
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a cosmetic excellent in the effect of preventing and improving acne.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors, by making the formulation containing a phase containing an antibacterial agent and a phase containing a keratinization improving agent, by improving the keratinization after the antimicrobial agent acts preferentially, It has been found that the above problem can be solved.
[0009]
That is, the present invention provides an acne care cosmetic in which hydrogel particles (A) containing a specific amide compound are dispersed in an aqueous medium (B) containing an antibacterial agent and polyethylene glycol.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The acne care cosmetic of the present invention comprises a hydrogel particle (A) containing at least one selected from the group consisting of amide compounds represented by the following general formulas (1), (2), and (3): It is dispersed in an aqueous medium (B) containing polyethylene glycol.
[0011]
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[0012]
(Wherein, R 1 is a hydrocarbon group having 8 to 50 carbon atoms which may be substituted with one or more hydroxyl groups, or a group represented by R 3 —COO—R 4 —, wherein R 3 is Represents a hydrocarbon group having 8 to 30 carbon atoms, R 4 represents a hydrocarbon group having 8 to 40 carbon atoms which may be substituted with one or more hydroxyl groups, and R 2 is substituted with one or more hydroxyl groups. Represents a hydrocarbon group having 8 to 50 carbon atoms which may be substituted.)
[0013]
Embedded image
[0014]
(Wherein, R 5 represents a hydrocarbon group having 7 to 25 carbon atoms that may be substituted with one or more hydroxyl groups, and R 6 represents a carbon number that may be substituted with one or more hydroxyl groups. And represents a hydrocarbon group or an alkoxy group of 8 to 26. R 7 represents a hydrogen atom, a 2-hydroxyethyl group or a 2,3-dihydroxypropyl group, and X represents a hydrogen atom or a hydroxyl group.)
[0015]
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[0016]
(In the formula, R 8 represents a hydrocarbon group having 1 to 22 carbon atoms which may be substituted with a hydroxyl group and / or an alkoxy group, and R 9 represents a linear or branched chain having 1 to 12 carbon atoms. Represents a divalent hydrocarbon group, and R 10 represents a linear or branched divalent hydrocarbon group having 1 to 42 carbon atoms.)
In the acne care cosmetics according to the present invention, the antibacterial agent and polyethylene glycol are mixed in the aqueous medium (B) of the external phase, and the specific amide compound is mixed in the hydrogel particles (A) of the internal phase, whereby the aqueous medium (B) is prepared. It is considered that the improvement of keratinization by the amide compound is promoted after the bacteria that induce hyperkeratosis are killed or bacteriostatic after the adaptation to the skin is improved and the antibacterial agent acts preferentially. Therefore, the acne care cosmetic composition according to the present invention can provide a suitable acne prevention / improvement effect.
[0017]
The hydrogel particles (A) in the present invention refer to particles made of a gel having water as a dispersion medium (that is, a hydrogel), and do not include so-called capsules composed of a coating portion and contents. As a mechanism for forming the gel, a cross-linking type by a cross-linking reaction via potassium ions or calcium ions or a non-cross-linking type by a thermo-reversible sol-gel transition may be used. preferable.
[0018]
The hydrogel particles (A) of the present invention are obtained by emulsifying or dispersing an oil phase containing an amide compound represented by Formulas (1) to (3) in a sol obtained by dissolving a polymer forming a hydrogel in water; These particles are spherically shaped by sol-gel transition.
[0019]
As the amide compound of the general formula (1), preferably, R 1 is a straight-chain or branched-chain saturated or unsaturated hydrocarbon group having 8 to 30 carbon atoms which may be substituted with one or more hydroxyl groups. Or a group represented by R 3 —COO—R 4 —, wherein R 3 is a linear or branched saturated or unsaturated hydrocarbon group having 8 to 30 carbon atoms, and R 4 is one or more A linear or branched, saturated or unsaturated hydrocarbon group having 8 to 30 carbon atoms which may be substituted with a hydroxyl group, wherein R 2 represents a carbon number which may be substituted with one or more hydroxyl groups; 8 to 30 linear or branched saturated or unsaturated hydrocarbon groups. In particular, R 1 , R 3 , and R 4 are preferably straight-chain alkyl groups having 8 to 30 carbon atoms.
[0020]
Preferred amide compounds of the general formula (1) include those described in Robson K. J. et al. , J. et al. Lipid Res. , 35, 2060 (1994); W. et al. , J. et al. Lipid Res. , 24, 759 (1983), etc. are known, and they can be produced by extraction from plants and animals, reaction modification, and total synthesis. Examples of commercially available amide compounds include ceramide III, ceramide IIIB, ceramide IIIA, ceramide IV, phytoceramide I (above, Degussa), ceramide II (Cedama), ceramide TIC-001 (Takasago perfume) and the like. Can be
[0021]
R 5 of the amide compound represented by the general formula (2) is a linear or branched saturated or unsaturated hydrocarbon group having 14 to 22 carbon atoms which may be substituted with one or more hydroxyl groups. It is preferably, and particularly preferably a linear alkyl group. Of these, a pentadecyl group and a trihydroxypentadecyl group are more preferred.
[0022]
R 6 is a linear or branched saturated or unsaturated hydrocarbon or alkoxy group having 8 to 26 carbon atoms which may be substituted with one or more hydroxyl groups, It is preferably a linear alkyl group or an alkoxy group. Of these, a nonyl group and a hexadecyloxy group are more preferable.
[0023]
R 7 represents a hydrogen atom or a 2-hydroxyethyl group or a 2,3-dihydroxypropyl group. When R 7 is a hydrogen atom or a 2-hydroxyethyl group, R 6 is a linear alkoxy group When R 7 is a 2,3-dihydroxypropyl group, R 6 is preferably a linear alkyl group.
[0024]
X is a hydrogen atom or a hydroxyl group. When R 7 is a hydrogen atom or a 2-hydroxyethyl group, a hydroxyl group is preferable, and when R 7 is a 2,3-dihydroxypropyl group, a hydrogen atom is preferable. .
[0025]
Specific examples of the amide compound represented by the general formula (2) include the following compounds.
[0026]
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[0027]
The amide compound represented by the general formula (2) can be produced by a method described in JP-A-62-228048 and the like.
[0028]
Among these, an amide compound represented by the general formula (4) is particularly preferable, and is commercially available as Softcare Ceramide SL-E (Kao Corporation).
[0029]
As R 8 of the amide compound represented by the general formula (3), a straight group having 1 to 22 carbon atoms which may be substituted by 1 to 3 groups selected from a hydroxyl group and an alkoxy group having 1 to 6 carbon atoms is used. A chain or branched alkyl group is preferred, and the hydroxyl group and the alkoxy group may be simultaneously substituted.
[0030]
For example, an alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, a mono- or di-hydroxyalkyl group having 1 to 18 carbon atoms, an alkyl group having 1 to 18 carbon atoms substituted by an alkoxy group having 1 to 6 carbon atoms, and a hydroxyl group and carbon number An alkyl group having 1 to 18 carbon atoms substituted by 1 to 6 alkoxy groups is preferred. Particularly, an alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, a mono- or di-hydroxyalkyl group having 2 to 12 carbon atoms, an alkyl group having 2 to 12 carbon atoms substituted by an alkoxy group having 1 to 6 carbon atoms, a hydroxyl group and a carbon atom An alkyl group having 2 to 12 carbon atoms substituted by an alkoxy group having 1 to 6 carbon atoms is more preferable. Among them, R 8 is more preferably a 2-hydroxyethyl group, a methyl group, a dodecyl group, or a 2-methoxyethyl group.
[0031]
R 9 is preferably a linear or branched alkylene group having 1 to 12 carbon atoms, more preferably a linear or branched alkylene group having 2 to 6 carbon atoms. Of these, an ethylene group and a trimethylene group are more preferred.
[0032]
In the general formula (3), R 10 is preferably a linear or branched divalent hydrocarbon group having 2 to 34 carbon atoms, and more preferably a linear or branched alkylene group having 2 to 34 carbon atoms or 1 to 34. Alkenylene groups having 4 double bonds are preferable, and linear or branched alkylene groups having 2 to 24 carbon atoms or alkenylene groups having 1 to 4 double bonds are particularly preferable. Of these, 7,12-dimethyloctadecamethylene group, 7,12-dimethyl-7,11-octadecadienienene group, octadecamethylene group, octamethylene group, decamethylene group, undecamethylene group, and tridecamethylene group Is more preferred.
[0033]
Among the amide compounds, a preferred compound is a compound in which R 8 , R 9 and R 10 in the general formula (3) each combine a group in the above more preferred range. Among the amide compounds used in the water-in-oil emulsified cosmetic of the present invention, particularly preferred are the following compounds.
[0034]
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[0035]
Embedded image
[0036]
The amide compound of the general formula (3) can be prepared, for example, by a corresponding dicarboxylic acid or a reactive derivative thereof (ester, acid halide, acid anhydride, etc.) as described in WO 00/61097. Can be obtained efficiently by condensing the amine with an amine.
[0037]
In addition, the content of the amide compound in the cosmetic of the present invention is preferably 1 to 50% by weight, more preferably 5 to 30% by weight in the particles (A).
[0038]
An oil component other than the amide compound can be blended in the hydrogel particles (A). The oily component may be volatile or non-volatile, for example, liquid oil such as hydrocarbon oil, ester oil, vegetable oil, low-viscosity silicone oil, volatile silicone oil, solid paraffin, vaseline, ceramide, ethylene glycol Solid to semi-solid fats and oils such as difatty acid esters (fatty acids having 12 to 36 carbon atoms), dialkyl ethers (having 12 to 36 carbon atoms), and silicones can be used. The silicones may be those having a silanol skeleton, such as methylpolysiloxane, methylphenylsiloxane, octamethylcyclotetrasiloxane, decamethylcyclopentasiloxane, methylhydrogenpolysiloxane, highly polymerized methylpolysiloxane, and silicone. Modified silicones such as resin, silicone rubber, silicone beads, amino-modified silicone and alkyl-modified silicone are exemplified. The content of the oily component other than the amide compound is preferably 5 to 40% by weight, more preferably 10 to 20% by weight in the particles (A) from the viewpoint of exhibiting the feel and moisturizing effect at the time of use.
[0039]
The gel-forming polymer includes both cross-linked and non-cross-linked polymers. Examples of the crosslinked type include alginates, carrageenans and the like. Examples of the non-crosslinked type include agar, gelatin and the like. These can be used alone or as a mixture. Of these, non-crosslinked agar, gelatin, or the like is preferably used, and agar is particularly preferable, because it is hardly affected by pH and residue is hardly left during coating. (The jelly strength of the agar is preferably 88.2 kPa (900 g / cm 2 ) or less from the viewpoint of feel during use, and 9.8 kPa (100 g / cm 2 ) to 63.7 kPa (650 g / cm 2 ). In this case, the jelly strength is determined by a day-and-water method, and the jelly strength is determined by preparing a 1.5% by weight aqueous solution of a gelling agent and then heating the aqueous solution at 20 ° C. A weight is applied to the gel that has been left to solidify for 15 hours using a jelly-strength jelly strength meter (Kiya Seisakusho), and the maximum weight per 1 cm 2 of surface area when the gel withstands the load for 20 seconds at 20 ° C. (G).
[0040]
In the particles (A), the weight ratio [water / polymer] of the water contained and the polymer forming the gel is such that the particles are destroyed by operations such as stirring and washing during the production of the particles and the blending into the cosmetic. It is from 25 to 1000, preferably from 50 to 500, from the viewpoint that it has an appropriate disintegration property and feel when used.
[0041]
Further, an emulsifier for emulsifying and dispersing the oil component containing the amide compound in the particles, a polymer emulsifying dispersant as a dispersant, a nonionic surfactant, an anionic surfactant, a cationic surfactant, Surfactants such as amphoteric surfactants can be used.
[0042]
Examples of the polymer emulsifying dispersant include acrylic acid / alkyl methacrylate copolymer (for example, PEMULEN TR-1: Noveon), acrylic acid copolymer, maleic acid copolymer, vinylpyridine copolymer, and polyvinyl Pyrrolidone and its copolymers, polyvinyl alcohol and its derivatives, polyacrylamide, synthetic polymer compounds such as ethylene oxide adducts of alkylphenol formaldehyde condensates, guar gum, karaya gum, tragacanth gum, gum arabic, arabinogalactan, and casein Molecular compounds and the like.
[0043]
As the nonionic surfactant, anionic surfactant, cationic surfactant and amphoteric surfactant, those usually used in cosmetics can be used alone or in combination of two or more. The content of the emulsifier / dispersant in the particles (A) is preferably 0.01 to 10% by weight, more preferably 0.05 to 5% by weight.
[0044]
Further, in the particles (A), if necessary, a skin protective agent, a fragrance, a coloring agent for cosmetics, and the like can be appropriately compounded. Skin protectants are formulated for the purpose of preventing skin roughness by making the skin soft and smooth, and include, for example, liquid oils and fats such as paraffin, ester, higher alcohol, and glyceride; acrylic, styrene, and ether. System, ester system, silicone polymer emulsion or suspension.
[0045]
Cosmetic colorants are used, for example, to impart aesthetics to hydrogel particles, and include water-insoluble pigments, oil-soluble dyes, vat dyes, lake dyes, and the like. Examples of the pigment include inorganic pigments such as carbon black, talc, kaolin, mica, mica titanium, red iron oxide, bismuth oxychloride, magnesium silicate, titanium oxide, iron oxide, red 202, red 204, red 205, and red 206 And organic pigments such as Red No. 219, Red No. 228, Red No. 404, Yellow No. 205, Yellow No. 401, Orange No. 401, Blue No. 404 and the like. Examples of oil-soluble dyes include Red No. 505 and Red No. 501, Red No. 225, Yellow No. 404, Yellow No. 405, Yellow No. 204, Orange No. 403, Blue No. 403, Green No. 202, Purple No. 201, and the like. As vat dyes, for example, Red No. 226, Blue No. 204 and Blue No. 201 are examples of lake dyes. Like the thing, and the like. One or more of such coloring agents can be used.
[0046]
The hydrogel particles (A) used in the present invention can be prepared, for example, as follows.
[0047]
A gel-forming polymer is dispersed in ion-exchanged water, dissolved sufficiently at the dissolution temperature, and then mixed with an oily component at a gelling temperature or higher to prepare an O / W dispersion. At that time, it is preferable to add an emulsifier or a dispersant from the viewpoint of the stability of the dispersion.
[0048]
Particles are produced from the dispersion prepared by the above method using a general dropping method. The dropping method is a method in which a dispersion liquid is caused to flow from one or more nozzles or holes and particles are produced by utilizing the property that a liquid column becomes droplets due to its surface tension, and is cooled in air or an oil phase. Let it solidify.
[0049]
The place where the droplet is generated may be a gas phase or a liquid phase. When the liquid is formed in the liquid phase, it may be formed in a static liquid having no liquid flow, but it is preferable to form the liquid in a descending flow, an ascending flow or a parallel flow using a droplet forming tube. Further, the position of the end face of the nozzle or the hole may be either a gas phase or a liquid phase, but is preferably a liquid phase when a droplet is formed in the liquid phase. The temperature of the dispersion discharged from the nozzle or the hole is not particularly limited, but is usually 0 to 100 ° C. The viscosity of the dispersion discharged from the nozzle or the hole was measured using a B-type viscometer (manufactured by Toki Sangyo Co., Ltd.) within the above temperature range. 1, measured under the condition of a rotation speed of 6 rpm, and is usually 0.1 to 1000 mPa · s, preferably 1 to 800 mPa · s.
[0050]
The content of the hydrogel particles (A) in the cosmetic of the present invention is preferably from 1 to 40% by weight, and more preferably from 5 to 30% by weight from the viewpoint of appearance as a cosmetic and prevention / improvement of acne. Is more preferable.
[0051]
The aqueous medium (B) of the present invention is a continuous phase serving as the external phase of the cosmetic of the present invention, and contains an antibacterial agent and polyethylene glycol.
[0052]
The antibacterial agent in the present invention is not particularly limited as long as it has a function of suppressing the growth of acne bacteria and is appropriate as a component of a skin external preparation in terms of safety and the like. Specifically, components used for the purpose of the antibacterial component, for example, oak extract, hinokitiol, triclosan, trichlorocarbanilide, chlorhexidine hydrochloride, chlorhexidine glucoconsan salt, halocarban, chlorophenesin, benzethonium chloride, Benzalkonium chloride, lysozyme chloride, alkyldiaminoethyl glycine hydrochloride, isopropylmethylphenol, benzoic acid, photosensitive element 201, thymol, hexachlorophen, berberine, thioxolone, salicylic acid and derivatives thereof can be mentioned.
[0053]
These antibacterial agents can be used alone or in combination of two or more as needed in the acne care cosmetics of the present invention. The content of the antibacterial agent in the cosmetic is 0.001 to 5% by weight, preferably 0.01 to 2% by weight in the total composition, in order to show a sufficient acne prevention / improvement effect when used in combination with the amide compound. It is.
[0054]
The polyethylene glycol in the present invention is a component that improves the familiarity of the cosmetic with the skin by being blended in the aqueous medium (B) of the external phase. The average molecular weight of the polyethylene glycol is preferably from 1,000 to 10,000, more preferably from 1200 to 4,000. Here, the average molecular weight refers to a value measured by the following method (method described in the specification of the ingredients for each cosmetic variety).
[0055]
(Average molecular weight test) Take 42 g of phthalic anhydride, add 300 mL of freshly distilled pyridine to a 1 L light-shielded stoppered bottle accurately charged, shake vigorously to dissolve, and leave to stand for 16 hours or more . Precisely weigh 25 mL of this solution, place it in a pressure-resistant stoppered bottle of about 200 mL, precisely weigh about 6 g of this product, stopper tightly, and wrap this with a strong cloth. This is placed in a water bath previously heated to 98 ± 2 ° C. At this time, the liquid in the bottle is immersed in the liquid in the water bath. After keeping at 98 ± 2 ° C. for 30 minutes, remove the bottle from the water bath and allow to cool to room temperature in air. Next, exactly 50 mL of 0.5N sodium hydroxide solution is added, and the solution is titrated with 0.5N sodium hydroxide solution. (Indicator: phenolphthalein / pyridine solution; 5 g of a solution obtained by dissolving 1 g of phenolphthalein in pyridine to a total volume of 100 mL is used as an indicator.) However, the end point of the titration is that the solution lasts for 15 seconds. It is assumed to be pale red. Perform a blank test in the same manner. From the results of the titration, the average molecular weight is determined using the following equation.
Average molecular weight = {amount of sample (g) × 4000} / (ab)
a: Consumption of 0.5N sodium hydroxide solution in blank test (mL)
b: Consumption (mL) of 0.5N sodium hydroxide solution in test of sample
The content of polyethylene glycol in the cosmetic is preferably from 0.1 to 20% by weight, more preferably from 0.5 to 10% by weight in the whole composition.
[0056]
The aqueous medium (B) is not particularly limited as long as it can stably and uniformly disperse the hydrogel particles (A) without causing the hydrogel particles (A) to settle at the bottom or float at the top. Any form such as a transparent or translucent aqueous solution, an O / W emulsion or a gel can be used.
[0057]
The viscosity of the aqueous medium (B) is preferably from 100 to 50,000 mPa · s or more, more preferably from 300 to 10,000 mPa · s, particularly from 300 to 5000 mPa · s, from the viewpoint of the appearance and feeling of use as a cosmetic. preferable. The viscosity was measured using a B-type viscometer (Toki Sangyo Co., Ltd.) at 25 ° C. 3 or No. 4. Refers to the value measured under the condition of 12 rpm.
[0058]
In order to make the aqueous medium (B) have the desired viscosity, a water-soluble thickener may be contained. As the water-soluble thickener, for example, a water-soluble polymer compound or a clay mineral can be used.
[0059]
The water-soluble thickener may be used alone or in combination of two or more in order to obtain the above-mentioned viscosity, and the content is 0.01 to 2% by weight in the whole composition, particularly 0.05 to 1% by weight. % By weight.
[0060]
Examples of the water-soluble polymer compound include gum arabic, tragacanth gum, galactan, carob gum, guar gum, karaya gum, carrageenan, pectin, agar, quince seed (quince), starch (rice, corn, potato, wheat), alge colloid (brown algae) Extract-based) plant-based polymer compounds; modified starches such as carboxymethyl starch and methylhydroxypropyl starch; microbial-based polymer compounds such as dextran, succinoglucan, and pullulan; animal systems such as gelatin, collagen, casein, and albumin Polymer compound: methylcellulose, ethylcellulose, hydroxyethylcellulose, hydroxypropylmethylcellulose, hydroxypropylethylcellulose, cellulose sodium sulfate, carboxymethyl Modified celluloses such as cellulose sodium; alginic acids such as sodium alginate and propylene glycol alginate; vinyl polymer compounds such as polyvinyl methyl ether and carboxymethyl polymer (Noveon, trade name: CARBOPOL980); polyoxyethylene-based polymers Molecular compound; polyoxyethylene-polyoxypropylene copolymer-based polymer compound; acrylic polymer compound such as sodium polyacrylate, polyethyl acrylate, polyacrylamide; and cationic cross-linking compound described in JP-A-11-71435. Polymers, such as water-soluble polysaccharides described in JP-A-9-235301 and JP-A-10-25301, are preferably used.
[0061]
The cationic cross-linked copolymer described in JP-A-11-71435 is a copolymer having a cationic group and a cross-linked structure in the molecule, for example, a cationic group-containing vinyl monomer [hereinafter Monomer (i)], at least one amide group-containing vinyl monomer [hereinafter referred to as monomer (ii)], and two or more vinyl groups in the molecule. A cationic crosslinked copolymer (hereinafter, referred to as a cationic copolymer) obtained by copolymerizing at least one kind of a crosslinkable vinyl monomer (hereinafter, referred to as a monomer (iii)) as an essential constituent monomer is used. And it is preferably used in that the aqueous medium (B) used in the present invention has a suitable thixotropic property.
[0062]
Preferred specific examples of the monomer (i) include monomers having an amino group such as dimethylaminoethyl (meth) acrylate, diethylaminoethyl (meth) acrylate, dimethylaminopropyl (meth) acrylamide, and diethylaminopropyl (meth) acrylamide. And quaternary ammonium salts quaternized with a quaternizing agent, or dimethyldiallylammonium chloride.
[0063]
Preferred specific examples of the monomer (ii) include N-methyl (meth) acrylamide, N, N-dimethyl (meth) acrylamide, N, N-diethyl (meth) acrylamide, and Nn-propyl (meth) acrylamide , Nt-butyl (meth) acrylamide, N- (meth) acryloylmorpholine, N-vinylpiperidone, N-vinylpyrrolidone and the like. Of these, the use feeling is preferable when N, N-disubstituted (meth) acrylamide is used, and N, N-dimethyl (meth) acrylamide, N, N-diethyl (meth) acrylamide and the like are particularly preferable. .
[0064]
Examples of the monomer (iii) include (meth) acrylic acid esters of polyhydric alcohols or unsaturated alcohols, bis (meth) acrylamide, divinyl compounds, and polyallyl compounds. Among these, ethylene glycol di (meth) acrylate, polyethylene glycol di (meth) acrylate, pentaerythritol tetra (meth) acrylate, allyl etherified pentaerythritol, vinyl (meth) acrylate, allyl (meth) acrylate, etc. Particularly preferred.
[0065]
As the cationic crosslinked copolymer, a copolymer using at least one of the preferred examples of each monomer is preferable, and particularly, dimethylaminoethyl (meth) acrylate / N, N-dimethyl (meth) acrylamide / Polyethylene glycol di (meth) acrylate is preferred in view of the thixotropic properties of the aqueous medium (B).
[0066]
The proportion of the monomer (iii) is preferably 0.002 to 5 mol%, particularly preferably 0.002 to 3 mol%, and particularly preferably 0.002 to 1 mol%, based on the total amount of the monomers. When the proportion of the monomer (iii) is within the above range, the viscosity of the aqueous medium (B) containing the cationic copolymer is good, the feel is soft, and the spreadability is good.
[0067]
Examples of the clay mineral include smectites (natural and synthetic) such as bentonite, aluminum magnesium silicate, and hectorite, and silicic anhydride.
[0068]
The pH of the aqueous medium (B) is preferably from 4 to 11, particularly preferably from 4 to 7, from the viewpoint of usability.
[0069]
As a method for dispersing and suspending the hydrogel particles (A) in the aqueous medium (B), any method can be used as long as the particles can be stably and uniformly dispersed without causing the particles to settle at the bottom or float at the top. There is no limitation. As an example, there is a method in which, after the aqueous medium (B) is prepared, a dispersion obtained by dispersing the hydrogel particles (A) in water is charged, and the mixture is stirred until it is uniformly dispersed.
[0070]
In the aqueous medium (B), components commonly used in cosmetics, for example, humectants, preservatives such as alcohols and parabens, pH adjusters, ultraviolet absorbers, coloring agents, fragrances, powders, etc. , A chelating agent, a surfactant, and the like can be appropriately compounded.
[0071]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail by way of examples, but the present invention is not limited thereto.
[0072]
(Production Example 1) Hydrogel particles According to the composition shown in Table 1, hydrogel particles were produced by the following production method.
(Production method)
The aqueous phase components (5) to (9) were dissolved by heating at 90 ° C, and then cooled to 80 ° C. Separately, the oil phase components (1) to (4) heated and dissolved at 80 ° C. were added to the aqueous phase and emulsified. While maintaining the temperature, this emulsion was discharged from a nozzle having an opening diameter of 1.5 mm into cooling oil (methyl polysiloxane (20 mm 2 / s)) to obtain hydrogel particles having an average particle diameter of 2.0 mm. . Then, this was separated by filtration, washed with water and stored in water.
[0073]
[Table 1]
[0074]
(Examples 1 to 3 and Comparative Example 1)
After the components shown in Table 2 other than the hydrogel particles obtained in Production Example 1 were uniformly mixed, the hydrogel particles obtained in Production Example 1 were added to the obtained mixture, and the mixture was mixed. Got. Using the obtained cosmetics, the acne care effect and the familiarity on the skin were evaluated by the following methods. The results are shown in Table 2.
[0075]
(Comparative Example 2 and Comparative Example 3)
With the composition shown in Table 2, all components were uniformly mixed to obtain a cosmetic. Using the obtained cosmetics, the acne care effect and the familiarity on the skin were evaluated by the following methods. The results are shown in Table 2.
(Evaluation method)
1. Acne Care Effect 120 women suffering from acne between the ages of 15 and 24 were divided into 20 groups.
[0076]
After the face was thoroughly washed using a face wash, each cosmetic was applied to the entire face twice a day, morning and evening, and visual inspection was performed 4 weeks later.
(General improvement)
Compared to before use, the cosmetics were divided into two stages: (A) indicating that the symptom was improved by the cosmetic used, and (B) indicating that the condition was unchanged or worsened.
(Evaluation of acne care effect)
The overall improvement was evaluated as follows.
:: 10 or more out of 20 (A) △: 5 or more out of 20 (A) x: less than 5 out of 20 (A) The familiarity on the skin was evaluated by a panel of 20 experts, who applied each cosmetic to the skin by sensory evaluation according to the following criteria. The average points were determined, and four or more points were indicated by ○, 2.5 or more and less than four points were indicated by Δ, and less than 2.5 were indicated by ×.
5: Familiar 4: Familiar 3: Familiar 2: Familiar 1: Familiar
[Table 2]
[0078]
From the results shown in Table 2, all the examples showed good adaptability on the skin and excellent acne care effects. On the other hand, Comparative Example 1, which did not contain polyethylene glycol, had poor adaptability on the skin and was poor in acne care effect. Further, Comparative Example 2 in which the same amide compound and oily component as those contained in the hydrogel particles of the examples were contained in the aqueous medium without using the hydrogel particles, the antibacterial agent was used as the keratinizing agent. It did not act preferentially and had poor acne care effect. Further, Comparative Example 3, which did not contain the hydrogel particles and the specific amide compound, had no effect on the keratosis disorder factor and was inferior in the acne care effect.
[0079]
【The invention's effect】
In the acne care cosmetics according to the present invention, an antibacterial agent and polyethylene glycol for improving adaptation to the skin are used as the external phase aqueous medium (B), and a specific amide compound as the keratinizing agent is used as the internal phase hydrogel particles ( By blending in a separate phase into A), the adaptation of the aqueous medium (B) to the skin is improved, and the antibacterial agent acts preferentially, thereby improving the keratinization by the amide compound. Conceivable. Therefore, the acne care cosmetic composition according to the present invention can exhibit a sufficient effect of the keratinizing agent on the keratosis disorder factor, and is excellent in the effect of preventing and improving acne.