JP2004210370A - 引出付き箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で生産性がよく、しかも高強度の引出付き箱を提供する。
【解決手段】六面体であって少なくとも正面に開口を有する箱主体1と、箱主体1の内部を上下に仕切る仕切部材2と、箱主体1の仕切部材2で仕切った少なくとも下の領域に出し入れ自在に装填する上面開口状の引出箱3で構成し、前記仕切部材2は、水平板と、その水平板の両側縁に下向きに屈曲させた脚片を設けてなり、各脚片を箱主体1の側板6内面に当接させて固定するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】六面体であって少なくとも正面に開口を有する箱主体1と、箱主体1の内部を上下に仕切る仕切部材2と、箱主体1の仕切部材2で仕切った少なくとも下の領域に出し入れ自在に装填する上面開口状の引出箱3で構成し、前記仕切部材2は、水平板と、その水平板の両側縁に下向きに屈曲させた脚片を設けてなり、各脚片を箱主体1の側板6内面に当接させて固定するようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小物入れや包装用容器として使用する引出付き箱に関する。
【0002】
【発明の目的】
簡単な構造で生産性がよく、しかも高強度の引出付き箱を提供する。
【0003】
【目的を達成するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は、六面体であって少なくとも正面に開口を有する箱主体と、箱主体の内部を上下に仕切る仕切部材と、箱主体の仕切部材で仕切った少なくとも下の領域に出し入れ自在に装填する上面開口状の引出箱で構成し、前記仕切部材は、水平板と、その水平板の両側縁に下向きに屈曲させた脚片を設けてなり、各脚片を箱主体の側板内面に当接させて固定するようにした引出付き箱を提供する。
【0004】
また、請求項2に記載したように、前記箱主体の開口縁にその箱主体の側板内面に重合させる重合片を形成し、その重合片で前記仕切部材の脚片先端を挟むか、又は、その脚片の端面と重合片の端面同士を突き合わせて仕切部材を固定するようにしたを引出付き蓋を提供する。
【0005】
また、請求項3に記載したように、前記箱主体は、仕切部材で仕切った上の領域を上面開口状の筒形にして枠状頂部を形成すると共にその枠状頂部にトレー部材を嵌合させるようになし、さらにそのトレー部材の上面に蓋状の天板を被せるようにした引出付き箱を提供する。
【0006】
【発明の実施形態1】
以下に本発明の実施形態1を図1〜図5を参照しつつ説明する。図1に示したように実施形態1の引出付き箱は、例えば直方体や立方体などの六面体であって正面を開口させた箱主体1と、箱主体1の内部を上下に仕切る仕切部材2と、箱主体1の仕切部材2で仕切った上下の領域に出し入れ自在に装填する上面開口状の引出箱3で構成される。
【0007】
前記箱主体1は、全体が紙(板紙又は段ボール紙)又は合成樹脂製であって、図3に示したように、正面が開口する外箱1aに筒枠状の内枠1bを嵌め込んでなる。外箱1aは、天板4と底板5と左右の側板6,6及び後ろの後板7で構成される単純な箱形態である。一方、内枠1bは、図4(a)に展開図を示したように、外箱1aの天板4と底板5に対応する天板40と底板50がそれらとほぼ同形状であり、同じく側板6に対応する部分の重合片60,60が、側板6,6より短い奥行きになっている。なお、図4(a)において破線は谷折り線、一点鎖線は山折り線である。
しかして外箱1aの外周には化粧紙(図示せず)が貼られており、その化粧紙を内枠1bの内周にまで入り込まることにより、化粧紙を介して外箱1aと内枠1bが一体になっている。
【0008】
前記仕切部材2は図3に示したように、水平板2aと、その水平板2aの両側縁と後縁に下向きに屈曲させた脚片2b,2b,2bを設け、さらに水平板2aの両側縁と後縁に上向きに屈曲させた幕片2c,2c,2cを設けてなる。このように脚片2b,2b,2bと幕片2c,2c,2cを水平板2aの同所に設けることに対応するため、水平板2aを、図4(b)の展開図に示したように倍のサイズの紙片を半分に折った二重構造とした。なお、図4(b)において破線は谷折り線、一点鎖線は山折り線である。また、水平板2aの両側縁に設けた脚片2b,2bと幕片2c,2cの寸法は、水平板2aの奥端を基点としてほぼ(箱主体1の側板6の奥行き一重合片60の奥行き)の長さに設定されている。
【0009】
前記引出箱3は上面開口状の単純な箱であり、一例として紙又は合成樹脂シートを素材とする場合の展開図を図5(a),(b)に示した。なお、図5(a)において破線は谷折り線、一点鎖線は山折り線であり、この折線に従えば図1に示したような引出箱3が組み上がる。なお、図5(a)にある二つの点8,8は小さな透孔であり、この透孔8,8に紐を通して図1に示したような摘み9を取り付ける。また、図5(b)は引出箱3の底に敷く化粧用の敷き板10である。
【0010】
次に実施形態1の引出付き箱の組立方法について説明する。先ず、図3の分解斜視図に示したように、外箱1aに内枠1bを入れて箱主体1を形成し、さらに箱主体1の開口から仕切部材2を差し入れる。そうすると、水平板2aの後縁に設けた脚片2bと幕片2cが箱主体1の後板7内面に当接し、一方、水平板2aの両側縁に設けた脚片2b,2bと幕片2c,2cが箱主体1の側板6内面に当接する。前記のように水平板2aの両側縁に設けた脚片2b,2bと幕片2c,2cは、側板6の奥行きから重合片60の奥行きを引いた長さに設定されているから、脚片2b,2bと幕片2c,2cは箱主体1の外箱1aの内面に直に当接し、従って脚片2b,2b及び幕片2c,2cの端面と重合片60の端面同士が突き合わさる。よって仕切部材2が開口から抜けない状態にロックされるから、引出箱3を出し入れすることが可能になる。
【0011】
【発明の実施形態2】
次に本発明の実施形態2を図6〜図9を参照しつつ説明する。なお、実施形態2で使用する引出箱3は前記実施形態1と同じである。よって説明を省略する。
また、実施形態1と同一符号を付した部分は同一又は同機能の部品である。また、実施形態2の箱主体1と仕切部材2の展開図を図8(a),(b)に示し、谷折り線を破線で、山折り線を一点鎖線で表した。
【0012】
箱主体1は、全体が紙(板紙又は段ボール紙)又は合成樹脂製であって、前記実施形態1の内枠1bに設けられていた重合片60が箱主体1の側板6前縁にフラップ状に連設されている。この重合片60は仕切部材2の脚片2bと幕片2cに対応すべく上下に分割して設けられている。なお、図7中符号11は箱主体1の天板4と底板5の前縁に連設した折込片、図8(a)中符号12は底板5と側板6を接合する糊付け片である。
【0013】
実施形態2の箱主体1の後板7は図8(a),図9(a)〜(c)に示したように、天板4と底板5に連設した外フラップ7a,7aと、両側板6,6に連設した内フラップ7b,7bの組み合わせであり、図9(b)のように内フラップ7b,7bを先に折り、図9(c)のように外フラップ7a,7aを内フラップ7b,7bの上に折り重ね、さらに内フラップ7b,7bの端縁に切り込んだスリット7c,7cに外フラップ7a,7aに突設した突片7d,7dを差し込んで構成する。
【0014】
一方、仕切部材2は図7に示したように脚片2b,2bと幕片2c,2cの長さが水平板2aの奥行き、すなわち箱主体1の奥行きと一致する点を除いて実施形態1の仕切部材2と同じである。なお、図7,図8(b)において符号13は水平板2aと左右の脚片2b,2bの境界部と、水平板2aと幕片2c,2cの境界部に設けた切込線であり、この切込線13に合わせて前記重合片60に下又は上向きの爪片14が設けられている。
【0015】
次に実施形態2の引出付き箱の組立方法について説明する。先ず、図8(a)の展開状態から各折線を折って糊付け片12を糊付けし、上記の要領で後板7を組んで図7のように箱主体1を作る。次に図8(b)の展開状態から各折線を折って図7のように仕切部材2を組み立てる。次に箱主体1の開口から仕切部材2を差し入れる。そうすると、水平板2aの後縁に設けた脚片2bと幕片2cが箱主体1の後板7内面に当接し(このとき後板7の内面には外フラップ7aの突片7dが突き出ているが、その突片7dは脚片2bと幕片2cの間に収まる。)、一方、水平板2aの両側縁に設けた脚片2b,2bと幕片2c,2cが箱主体1の側板6内面に当接する。
【0016】
次に箱主体1の側板6前縁にある重合片60を内側に折り込んで脚片2b,2bと幕片2c,2cの先端部を挟む。これにより仕切部材2が開口から抜けない状態にロックされるから、引出箱3を出し入れすることが可能になる。なお、重合片60は、前記爪片14が仕切部材2の切込線13に嵌るため、脚片2b,2bと幕片2c,2cに当接した状態でロックされる。
【0017】
【発明の実施形態3】
次に本発明の実施形態3を図10〜図16を参照しつつ説明する。なお、実施形態1と同一符号を付した部分は同一又は同機能の部品である。また、実施形態3の箱主体1と仕切部材2と後述するトレー部材15の展開図を図12(a)〜(c)に示し、谷折り線を破線で、山折り線を一点鎖線で表した。
【0018】
実施形態3で使用する引出箱3は前記実施形態1と殆ど同じであるが、摘み9の部分が相違する。すなわち、実施形態3の引出箱3は、前側板3fの上縁に逆三角形の指掛凹部16を形成し、その指掛凹部16が前記摘み9に代わる。図15(a)において谷折り線17でダイヤモンド形に囲った部分が組立後に指掛凹部16となり、その際、谷折り線17より先の折込代18を図16(a)〜(c)のように前側板3fの内部に折り込んで、指掛凹部16の端面に鋭いエッジが露出しないようにしてある。また、指掛凹部16の直下には前側板3fを貫くように止め孔19が設けてあり、この止め孔19に合成樹脂製のホック20(図10参照)を通して指掛凹部16の口が開かないようにしてある。なお、実施形態では指掛凹部16の裏側に親指状の舌片21が形成してあり、その舌片21を図16(d),(e)のように前側板3fの表に曲げて前記ホック20(図10参照)で止めるようになっている。こうすることにより逆三角形にした指掛凹部16のV字の谷が装飾的にしかも危険なエッジを露出させずに処理することができる。
【0019】
しかして実施形態3の引出付き箱は、前記箱主体1が、仕切部材2で仕切った上の領域を上面開口状の筒形にして枠状頂部22を形成すると共にその枠状頂部22にトレー部材15を嵌合させるようになし、さらにそのトレー部材15の上面に蓋状の天板4を被せるようにしたことを特徴とする。
【0020】
前記箱主体1は、全体が紙(板紙又は段ボール紙)又は合成樹脂製であって、図13(a)に示したように、底板5が開閉式になっており、図13(b)に示したように底板5を開いた状態にしてその口から仕切部材2を装着する。仕切部材2にはトレー部材15に係合する突片状のストッパー片23が後縁に突設されているが、上記のように底板5を開いて下から入れれば、そのストッパー片23に折り癖などを付けずに真っ直ぐ立たせたまま装着できる。
【0021】
一方、トレー部材15は図12(c)に示したように、四角い基板15aの四辺に二つ折りにして二重構造にした周壁15bを設けたものであり、その周壁15bを起立させて枠状頂部22に嵌め込み、同時に後の周壁15bの内部に前記仕切部材2のストッパー片23をくわえこんで仕切部材2の前移動を阻止するようになっている。従って引出箱3を出し入れしても仕切部材2が抜けるおそれはない。
【0022】
また、箱主体1の天板4は、後板7との境界部にある折線24をヒンジ部として開閉自在になっており蓋として機能する。もちろんこの天板4は箱主体1から切り離して着脱自在にしてもよいのであり、その場合は枠状頂部22の後縁に立て掛けて起立可能にすればよい。
【0023】
以上本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態3の引出箱3を実施形態1,2に適用するようにしてもよいし、逆に実施形態1,2の引出箱3を実施形態3に適用してもよい。また、実施形態1,2では仕切部材2の水平板2aを二重構造にして幕片2cを設けたが、水平板2aを一枚構造にして脚片2bのみ設けるようにしてもよい。もっとも水平板2aを二重構造にしてさらに幕片2cを形成すれば、仕切部材2の強度が高まり且つ幕片2cで箱主体1の内部の紙の地色がカバーできる点で有用性がある。
【0024】
【発明の効果】
本発明の引出付き箱は、簡単な構造で生産性がよく、しかも高い強度を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】引出付き箱の斜視図である。
【図2】箱主体の斜視図である。
【図3】箱主体と仕切部材の分解斜視図である。
【図4】(a)は内枠の展開図、(b)は仕切部材の展開図である。
【図5】引出箱の展開図である。
【図6】箱主体に仕切部材を組んだ斜視図である。
【図7】箱主体と仕切部材の分解斜視図である。
【図8】(a)は箱主体の展開図、(b)は仕切部材の展開図である。
【図9】(a)〜(c)は後板の組立工程を示す斜視図である。
【図10】引出付き箱の斜視図である。
【図11】引出付き箱の斜視図である。
【図12】(a)は箱主体の展開図、(b)は仕切部材の展開図、(c)はトレー部材の展開図である。
【図13】(a)〜(c)は箱主体と仕切部材の組立工程を示す斜視図である。
【図14】引出付き箱の分解斜視図である。
【図15】引出箱の展開図である。
【図16】(a)〜(e)は引出箱の前側板の組立工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 …箱主体
2 …仕切部材
2a…水平板
2b…脚片
3 …引出箱
4 …天板
6 …側板
60…重合片
15…トレー部材
22…枠状頂部
【発明の属する技術分野】
本発明は、小物入れや包装用容器として使用する引出付き箱に関する。
【0002】
【発明の目的】
簡単な構造で生産性がよく、しかも高強度の引出付き箱を提供する。
【0003】
【目的を達成するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は、六面体であって少なくとも正面に開口を有する箱主体と、箱主体の内部を上下に仕切る仕切部材と、箱主体の仕切部材で仕切った少なくとも下の領域に出し入れ自在に装填する上面開口状の引出箱で構成し、前記仕切部材は、水平板と、その水平板の両側縁に下向きに屈曲させた脚片を設けてなり、各脚片を箱主体の側板内面に当接させて固定するようにした引出付き箱を提供する。
【0004】
また、請求項2に記載したように、前記箱主体の開口縁にその箱主体の側板内面に重合させる重合片を形成し、その重合片で前記仕切部材の脚片先端を挟むか、又は、その脚片の端面と重合片の端面同士を突き合わせて仕切部材を固定するようにしたを引出付き蓋を提供する。
【0005】
また、請求項3に記載したように、前記箱主体は、仕切部材で仕切った上の領域を上面開口状の筒形にして枠状頂部を形成すると共にその枠状頂部にトレー部材を嵌合させるようになし、さらにそのトレー部材の上面に蓋状の天板を被せるようにした引出付き箱を提供する。
【0006】
【発明の実施形態1】
以下に本発明の実施形態1を図1〜図5を参照しつつ説明する。図1に示したように実施形態1の引出付き箱は、例えば直方体や立方体などの六面体であって正面を開口させた箱主体1と、箱主体1の内部を上下に仕切る仕切部材2と、箱主体1の仕切部材2で仕切った上下の領域に出し入れ自在に装填する上面開口状の引出箱3で構成される。
【0007】
前記箱主体1は、全体が紙(板紙又は段ボール紙)又は合成樹脂製であって、図3に示したように、正面が開口する外箱1aに筒枠状の内枠1bを嵌め込んでなる。外箱1aは、天板4と底板5と左右の側板6,6及び後ろの後板7で構成される単純な箱形態である。一方、内枠1bは、図4(a)に展開図を示したように、外箱1aの天板4と底板5に対応する天板40と底板50がそれらとほぼ同形状であり、同じく側板6に対応する部分の重合片60,60が、側板6,6より短い奥行きになっている。なお、図4(a)において破線は谷折り線、一点鎖線は山折り線である。
しかして外箱1aの外周には化粧紙(図示せず)が貼られており、その化粧紙を内枠1bの内周にまで入り込まることにより、化粧紙を介して外箱1aと内枠1bが一体になっている。
【0008】
前記仕切部材2は図3に示したように、水平板2aと、その水平板2aの両側縁と後縁に下向きに屈曲させた脚片2b,2b,2bを設け、さらに水平板2aの両側縁と後縁に上向きに屈曲させた幕片2c,2c,2cを設けてなる。このように脚片2b,2b,2bと幕片2c,2c,2cを水平板2aの同所に設けることに対応するため、水平板2aを、図4(b)の展開図に示したように倍のサイズの紙片を半分に折った二重構造とした。なお、図4(b)において破線は谷折り線、一点鎖線は山折り線である。また、水平板2aの両側縁に設けた脚片2b,2bと幕片2c,2cの寸法は、水平板2aの奥端を基点としてほぼ(箱主体1の側板6の奥行き一重合片60の奥行き)の長さに設定されている。
【0009】
前記引出箱3は上面開口状の単純な箱であり、一例として紙又は合成樹脂シートを素材とする場合の展開図を図5(a),(b)に示した。なお、図5(a)において破線は谷折り線、一点鎖線は山折り線であり、この折線に従えば図1に示したような引出箱3が組み上がる。なお、図5(a)にある二つの点8,8は小さな透孔であり、この透孔8,8に紐を通して図1に示したような摘み9を取り付ける。また、図5(b)は引出箱3の底に敷く化粧用の敷き板10である。
【0010】
次に実施形態1の引出付き箱の組立方法について説明する。先ず、図3の分解斜視図に示したように、外箱1aに内枠1bを入れて箱主体1を形成し、さらに箱主体1の開口から仕切部材2を差し入れる。そうすると、水平板2aの後縁に設けた脚片2bと幕片2cが箱主体1の後板7内面に当接し、一方、水平板2aの両側縁に設けた脚片2b,2bと幕片2c,2cが箱主体1の側板6内面に当接する。前記のように水平板2aの両側縁に設けた脚片2b,2bと幕片2c,2cは、側板6の奥行きから重合片60の奥行きを引いた長さに設定されているから、脚片2b,2bと幕片2c,2cは箱主体1の外箱1aの内面に直に当接し、従って脚片2b,2b及び幕片2c,2cの端面と重合片60の端面同士が突き合わさる。よって仕切部材2が開口から抜けない状態にロックされるから、引出箱3を出し入れすることが可能になる。
【0011】
【発明の実施形態2】
次に本発明の実施形態2を図6〜図9を参照しつつ説明する。なお、実施形態2で使用する引出箱3は前記実施形態1と同じである。よって説明を省略する。
また、実施形態1と同一符号を付した部分は同一又は同機能の部品である。また、実施形態2の箱主体1と仕切部材2の展開図を図8(a),(b)に示し、谷折り線を破線で、山折り線を一点鎖線で表した。
【0012】
箱主体1は、全体が紙(板紙又は段ボール紙)又は合成樹脂製であって、前記実施形態1の内枠1bに設けられていた重合片60が箱主体1の側板6前縁にフラップ状に連設されている。この重合片60は仕切部材2の脚片2bと幕片2cに対応すべく上下に分割して設けられている。なお、図7中符号11は箱主体1の天板4と底板5の前縁に連設した折込片、図8(a)中符号12は底板5と側板6を接合する糊付け片である。
【0013】
実施形態2の箱主体1の後板7は図8(a),図9(a)〜(c)に示したように、天板4と底板5に連設した外フラップ7a,7aと、両側板6,6に連設した内フラップ7b,7bの組み合わせであり、図9(b)のように内フラップ7b,7bを先に折り、図9(c)のように外フラップ7a,7aを内フラップ7b,7bの上に折り重ね、さらに内フラップ7b,7bの端縁に切り込んだスリット7c,7cに外フラップ7a,7aに突設した突片7d,7dを差し込んで構成する。
【0014】
一方、仕切部材2は図7に示したように脚片2b,2bと幕片2c,2cの長さが水平板2aの奥行き、すなわち箱主体1の奥行きと一致する点を除いて実施形態1の仕切部材2と同じである。なお、図7,図8(b)において符号13は水平板2aと左右の脚片2b,2bの境界部と、水平板2aと幕片2c,2cの境界部に設けた切込線であり、この切込線13に合わせて前記重合片60に下又は上向きの爪片14が設けられている。
【0015】
次に実施形態2の引出付き箱の組立方法について説明する。先ず、図8(a)の展開状態から各折線を折って糊付け片12を糊付けし、上記の要領で後板7を組んで図7のように箱主体1を作る。次に図8(b)の展開状態から各折線を折って図7のように仕切部材2を組み立てる。次に箱主体1の開口から仕切部材2を差し入れる。そうすると、水平板2aの後縁に設けた脚片2bと幕片2cが箱主体1の後板7内面に当接し(このとき後板7の内面には外フラップ7aの突片7dが突き出ているが、その突片7dは脚片2bと幕片2cの間に収まる。)、一方、水平板2aの両側縁に設けた脚片2b,2bと幕片2c,2cが箱主体1の側板6内面に当接する。
【0016】
次に箱主体1の側板6前縁にある重合片60を内側に折り込んで脚片2b,2bと幕片2c,2cの先端部を挟む。これにより仕切部材2が開口から抜けない状態にロックされるから、引出箱3を出し入れすることが可能になる。なお、重合片60は、前記爪片14が仕切部材2の切込線13に嵌るため、脚片2b,2bと幕片2c,2cに当接した状態でロックされる。
【0017】
【発明の実施形態3】
次に本発明の実施形態3を図10〜図16を参照しつつ説明する。なお、実施形態1と同一符号を付した部分は同一又は同機能の部品である。また、実施形態3の箱主体1と仕切部材2と後述するトレー部材15の展開図を図12(a)〜(c)に示し、谷折り線を破線で、山折り線を一点鎖線で表した。
【0018】
実施形態3で使用する引出箱3は前記実施形態1と殆ど同じであるが、摘み9の部分が相違する。すなわち、実施形態3の引出箱3は、前側板3fの上縁に逆三角形の指掛凹部16を形成し、その指掛凹部16が前記摘み9に代わる。図15(a)において谷折り線17でダイヤモンド形に囲った部分が組立後に指掛凹部16となり、その際、谷折り線17より先の折込代18を図16(a)〜(c)のように前側板3fの内部に折り込んで、指掛凹部16の端面に鋭いエッジが露出しないようにしてある。また、指掛凹部16の直下には前側板3fを貫くように止め孔19が設けてあり、この止め孔19に合成樹脂製のホック20(図10参照)を通して指掛凹部16の口が開かないようにしてある。なお、実施形態では指掛凹部16の裏側に親指状の舌片21が形成してあり、その舌片21を図16(d),(e)のように前側板3fの表に曲げて前記ホック20(図10参照)で止めるようになっている。こうすることにより逆三角形にした指掛凹部16のV字の谷が装飾的にしかも危険なエッジを露出させずに処理することができる。
【0019】
しかして実施形態3の引出付き箱は、前記箱主体1が、仕切部材2で仕切った上の領域を上面開口状の筒形にして枠状頂部22を形成すると共にその枠状頂部22にトレー部材15を嵌合させるようになし、さらにそのトレー部材15の上面に蓋状の天板4を被せるようにしたことを特徴とする。
【0020】
前記箱主体1は、全体が紙(板紙又は段ボール紙)又は合成樹脂製であって、図13(a)に示したように、底板5が開閉式になっており、図13(b)に示したように底板5を開いた状態にしてその口から仕切部材2を装着する。仕切部材2にはトレー部材15に係合する突片状のストッパー片23が後縁に突設されているが、上記のように底板5を開いて下から入れれば、そのストッパー片23に折り癖などを付けずに真っ直ぐ立たせたまま装着できる。
【0021】
一方、トレー部材15は図12(c)に示したように、四角い基板15aの四辺に二つ折りにして二重構造にした周壁15bを設けたものであり、その周壁15bを起立させて枠状頂部22に嵌め込み、同時に後の周壁15bの内部に前記仕切部材2のストッパー片23をくわえこんで仕切部材2の前移動を阻止するようになっている。従って引出箱3を出し入れしても仕切部材2が抜けるおそれはない。
【0022】
また、箱主体1の天板4は、後板7との境界部にある折線24をヒンジ部として開閉自在になっており蓋として機能する。もちろんこの天板4は箱主体1から切り離して着脱自在にしてもよいのであり、その場合は枠状頂部22の後縁に立て掛けて起立可能にすればよい。
【0023】
以上本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態3の引出箱3を実施形態1,2に適用するようにしてもよいし、逆に実施形態1,2の引出箱3を実施形態3に適用してもよい。また、実施形態1,2では仕切部材2の水平板2aを二重構造にして幕片2cを設けたが、水平板2aを一枚構造にして脚片2bのみ設けるようにしてもよい。もっとも水平板2aを二重構造にしてさらに幕片2cを形成すれば、仕切部材2の強度が高まり且つ幕片2cで箱主体1の内部の紙の地色がカバーできる点で有用性がある。
【0024】
【発明の効果】
本発明の引出付き箱は、簡単な構造で生産性がよく、しかも高い強度を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】引出付き箱の斜視図である。
【図2】箱主体の斜視図である。
【図3】箱主体と仕切部材の分解斜視図である。
【図4】(a)は内枠の展開図、(b)は仕切部材の展開図である。
【図5】引出箱の展開図である。
【図6】箱主体に仕切部材を組んだ斜視図である。
【図7】箱主体と仕切部材の分解斜視図である。
【図8】(a)は箱主体の展開図、(b)は仕切部材の展開図である。
【図9】(a)〜(c)は後板の組立工程を示す斜視図である。
【図10】引出付き箱の斜視図である。
【図11】引出付き箱の斜視図である。
【図12】(a)は箱主体の展開図、(b)は仕切部材の展開図、(c)はトレー部材の展開図である。
【図13】(a)〜(c)は箱主体と仕切部材の組立工程を示す斜視図である。
【図14】引出付き箱の分解斜視図である。
【図15】引出箱の展開図である。
【図16】(a)〜(e)は引出箱の前側板の組立工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 …箱主体
2 …仕切部材
2a…水平板
2b…脚片
3 …引出箱
4 …天板
6 …側板
60…重合片
15…トレー部材
22…枠状頂部
Claims (3)
- 六面体であって少なくとも正面に開口を有する箱主体と、箱主体の内部を上下に仕切る仕切部材と、箱主体の仕切部材で仕切った少なくとも下の領域に出し入れ自在に装填する上面開口状の引出箱で構成し、
前記仕切部材は、水平板と、その水平板の両側縁に下向きに屈曲させた脚片を設けてなり、各脚片を箱主体の側板内面に当接させて固定するようにしたことを特徴とする引出付き箱。 - 前記箱主体の開口縁にその箱主体の側板内面に重合させる重合片を形成し、その重合片で前記仕切部材の脚片先端を挟むか、又は、その脚片の端面と重合片の端面同士を突き合わせて仕切部材を固定するようにしたことを特徴とする請求項1記載の引出付き箱。
- 前記箱主体は、仕切部材で仕切った上の領域を上面開口状の筒形にして枠状頂部を形成すると共にその枠状頂部にトレー部材を嵌合させるようになし、さらにそのトレー部材の上面に蓋状の天板を被せるようにしたことを特徴とする請求項1記載の引出付き箱。
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---|---|---|---|---|
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KR200446805Y1 (ko) | 2009-04-16 | 2009-12-03 | 김진 | 다용도 포장박스 |
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-
2002
- 2002-12-30 JP JP2002383768A patent/JP2004210370A/ja active Pending
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