【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸と一体回転するフランジに、周方向に複数分割可能に構成されたスプロケットをボルト連結してあるスプロケットの取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来では、回転軸と一体回転するフランジに、周方向に複数分割可能に構成されたスプロケットを、それらの合わせ面同士を合わせた状態でボルト連結することで、スプロケットの摩耗や破損による修理あるいは交換を行う際には、スプロケットに回し掛けた無端回動体をスプロケットから取り外す手間を要することなく行えるようにしたものがあった(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭48−92764号公報(第1−2頁、第1−2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術では、フランジとスプロケットとをそれらの合わせ面同士を合わせた状態でボルト連結することから、スプロケットの駆動時には、フランジとスプロケットとの間で発生する剪断荷重がそれらを連結するボルトに集中して掛かるようになっており、そのため、そのボルトとして剪断荷重に耐え得る高い強度を有するものを採用する、あるいは、そのボルト本数を増やして剪断荷重に耐え得る高い強度を得られるようにする必要があり、しかも、強度の高いボルトを採用する場合には、そのボルトが挿通される連結孔の、ボルトとの激しい接触による変形を防止するために、連結孔が形成されるフランジ及びスプロケットの強度をも高める必要があり、又、ボルト本数を増やす場合には、スプロケットの着脱に手間を要するようになる。
【0005】
つまり、スプロケットを周方向に複数分割可能に構成したことで、スプロケットの修理や交換をそれに回し掛けた無端回動体を取り外す手間なく容易に行えるものの、上述した取り付け構造であるがゆえに、フランジとスプロケットとの間で発生する剪断荷重に耐え得る高い取り付け強度を確保する上において、重量が重くなる不都合や、スプロケットの修理や交換を行う際のスプロケットの着脱が行い難くなる不都合を招くようになっていた。
【0006】
本発明の目的は、周方向に複数分割可能に構成されたスプロケットの取り付け構造に工夫を凝らすことで、重量の増加やスプロケットの着脱性の低下を招くことなく、フランジとスプロケットとの間で発生する剪断荷重に耐え得る高い取り付け強度を確保できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
上記目的を達成するため、本発明のうちの請求項1に記載の発明では、回転軸と一体回転するフランジに、周方向に複数分割可能に構成されたスプロケットをボルト連結してあるスプロケットの取り付け構造において、前記フランジ及び前記スプロケットのそれぞれに、それらの相対回転を阻止する複数の接合面を形成するとともに、それらの各接合面における前記フランジ及び前記スプロケットの径方向に沿う長さが長くなるように設定した。
【0008】
〔作用〕
上記請求項1に記載の発明によると、スプロケットの駆動時にフランジとスプロケットとの間で発生する剪断荷重は、フランジ及びスプロケットの径方向に沿う長さが長いことでその剪断荷重に対する有効面積が大きくなる各接合面に掛かるようになり、フランジとスプロケットとを連結するボルトには掛からないことから、それらを連結するボルトとして、フランジとスプロケットとを連結する上において必要な強度を有するものを採用すればよく、その剪断荷重をボルトで受けるように構成した場合のように、その剪断荷重に耐え得る高い強度を有するボルトを採用する必要がなく、又、ボルト本数を増やして剪断荷重に耐え得る高い強度を得られるようにする必要もないことから、そのボルトの強度を高めることなどに起因した重量の増加や、ボルト本数を増やすことに起因したスプロケットの着脱性の低下を回避できるようになる。
【0009】
しかも、各接合面は上記の剪断荷重に対する有効面積の大きいものであることから、フランジとスプロケットとの間で発生する剪断荷重に耐え得る十分な強度を容易に確保できるようになる。
【0010】
〔効果〕
従って、フランジ及びスプロケットのそれぞれに、それらの相対回転を阻止する径方向での長さの長い複数の接合面を形成する、という工夫を凝らすことで、重量の増加やスプロケットの着脱性の低下を招くことなく、フランジとスプロケットとの間で発生する剪断荷重に耐え得る高い取り付け強度を確保できるようになった。
【0011】
〔構成〕
本発明のうちの請求項2に記載の発明では、上記請求項1に記載の発明において、前記フランジ側の前記接合面を、前記フランジにその外周縁から中心に向けて凹入する状態に形成される複数の係合凹部に形成し、前記スプロケット側の前記接合面を、前記係合凹部に対する係入が可能となるように前記スプロケットに突出形成される複数の係合凸部に形成し、前記接合面が、前記係合凹部に前記係合凸部を係入した際に対向する接合面との接合で、前記フランジと前記スプロケットとの相対回転を阻止するように構成した。
【0012】
〔作用〕
上記請求項2に記載の発明によると、接合面が形成される係合凹部と係合凸部によって、フランジに対するスプロケットの位置決めを行えるようになる。又、係合凹部は、フランジの外周縁から中心に向けて形成されるものであり、係合凸部は、その係合凹部に係入されるものであることから、それらに形成する各接合面を、フランジ及びスプロケットの径方向に沿う長さの長いものにし易くなる。
【0013】
しかも、係合凸部をスプロケットを構成するスプロケット片の各分割端に形成し、スプロケット形成時に隣接する係合凸部を共通の係合凹部に係入するようにすれば、係合凹部と係合凸部によってスプロケット片同士の離間を阻止できるようになり、これによって、スプロケットをその歯部で分割するようにしても、スプロケット形成時には、分割歯部を接合させた強度の高い状態に維持できるようになる。
【0014】
〔効果〕
従って、スプロケットの適切な取り付けを簡単に行えるとともに、その適切な取り付け状態を確実に維持できるようになり、更に、高い取り付け強度を容易に確保できる上に、スプロケットがその歯部で分割されたものであっても、スプロケットとしての必要強度を容易に確保できるようになった。
【0015】
〔構成〕
本発明のうちの請求項3に記載の発明では、上記請求項1に記載の発明において、前記フランジ側の前記接合面を、前記フランジにおける前記スプロケットとの合わせ面に形成される複数のキー溝に形成し、前記スプロケット側の前記接合面を、前記スプロケットにおける前記フランジとの合わせ面に、前記フランジ側の前記キー溝に対向する状態に形成される複数のキー溝に形成し、前記接合面が、前記キー溝に係入された対応するキーとの接合で、前記フランジと前記スプロケットとの相対回転を阻止するように構成した。
【0016】
〔作用〕
上記請求項3に記載の発明によると、接合面が形成されるフランジ及びスプロケットのキー溝と、それらのキー溝に係入されるキーによって、フランジに対するスプロケットの位置決めを行えるようになる。又、キー溝は、フランジ及びスプロケットの合わせ面に形成されるものであることから、各キー溝に形成する接合面を、フランジ及びスプロケットの径方向に沿う長さの長いものにし易くなる。
【0017】
〔効果〕
従って、スプロケットの適切な取り付けを簡単に行えるとともに、その適切な取り付け状態を確実に維持できるようになり、更に、高い取り付け強度を容易に確保できるようになった。
【0018】
〔構成〕
本発明のうちの請求項4に記載の発明では、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記回転軸に前記フランジを一体形成した。
【0019】
〔作用〕
上記請求項4に記載の発明によると、部品点数を削減できる上に、回転軸とフランジとの間にスプラインなどの連結部を形成する必要がなく、又、その連結部に対するメンテナンスを不要にすることができるようになる。
【0020】
〔効果〕
従って、構成の簡素化やメンテナンス性の向上を図れるようになった。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1にはコンバインの左右に装備されるクローラ式走行装置1の全体側面が示されており、このクローラ式走行装置1は、その前部に配置されたスプロケット2と、その後部に配置された緊張輪3との間に、複数の遊転輪4を所定間隔を隔てて配備し、それらスプロケット2と緊張輪3と複数の遊転輪4とを外囲する状態にクローラベルト5を回し掛けることで構成されている。
【0022】
スプロケット2は機体フレーム6に支持されており、図示は省略するが、機体フレーム6に搭載された変速装置を介して伝達されるエンジンからの動力で駆動されるようになっている。
【0023】
緊張輪3及び各遊転輪4は、機体フレーム6に対して上下変位可能な可動フレーム7に装備され、可動フレーム7は、その前部が第1揺動アーム8を介して機体フレーム6に吊り下げ支持され、その後部が第2揺動アーム9及び連係アーム10を介して機体フレーム6に吊り下げ支持され、第1揺動アーム8及び第1揺動アーム9は、対応する油圧シリンダ11,12によって揺動駆動されるようになっている。
【0024】
つまり、左右のクローラ式走行装置1は、対応する油圧シリンダ11,12の作動で、可動フレーム7とともに緊張輪3及び各遊転輪4が、機体フレーム6に対して上下変位するようになっており、これによって、コンバインの車高調節及び機体左右方向や前後方向での対地姿勢の調節を行えるようになっている。
【0025】
緊張輪3と可動フレーム7との間には、可動フレーム7に対する緊張輪3の前後方向での位置調節を可能にするネジ送り機構13が介装されている。
【0026】
図2〜4に示すように、スプロケット2は、奇数個の歯部14を有するとともに、その周方向において1つの歯部14を二分する対称形状の2つのスプロケット片15に分割可能に構成され、変速装置を介したエンジンからの動力で回転駆動される回転軸である車軸16と一体回転するフランジ17にボルト連結されている。
【0027】
尚、フランジ17は車軸16に一体形成されており、これによって、それらを分割形成する場合に比較して部品点数を削減できる上に、車軸16とフランジ17との間にスプラインなどの連結部を形成する必要がなく、又、その連結部に対するメンテナンスを不要にすることができ、結果、構成の簡素化やメンテナンス性の向上を図れるようになる。
【0028】
フランジ17には、その外周縁から中心に向けて凹入する一対の係合凹部18が、フランジ17の径方向に沿う長さL1が長くなるように形成され、スプロケット2を構成する2つのスプロケット片15の各分割端には、対応する係合凹部18への係入が可能な係合凸部19が、スプロケット2の径方向に沿う長さL2が長くなるように突出形成されており、各係合凸部19を対応する係合凹部18に係入して各スプロケット片15の合わせ面20をフランジ17の合わせ面21に付き合わせた状態では、係合凸部19における分割端側の第1側面22同士が接合するとともに、係合凸部19における非分割端側の第2側面23が係合凹部18の対応する側面24に接合し、かつ、スプロケット2及びフランジ17に穿設したボルト挿通用の各連結孔25,26の対応するもの同士が連通するようになっている。
【0029】
つまり、フランジ17にスプロケット2を取り付ける場合には、各スプロケット片15の各係合凸部19を対応する係合凹部18に係入すれば、フランジ17に対するスプロケット2の位置決め保持を行えるようになっており、もって、フランジ17に対するスプロケット2のボルト連結を容易に行えるようになる。
【0030】
又、フランジ17にスプロケット2をボルト連結した状態では、各係合凸部19の第1側面22と第2側面23及び各係合凹部18の両側面24が、フランジ17とスプロケット2との相対回転を阻止する接合面として機能するようになっており、これによって、スプロケット2の駆動時にフランジ17とスプロケット2との間で発生する剪断荷重は、それらの各側面22〜24に掛かるようになって、フランジ17とスプロケット2とを連結する各ボルト27には掛からないことから、その連結ボルト27として、フランジ17とスプロケット2とを連結する上において必要な強度を有するものを採用すればよく、上記の剪断荷重をボルト27で受けるように構成した場合のように、その剪断荷重に耐え得る高い強度を有するものを採用する必要がなく、又、ボルト本数を増やして剪断荷重に耐え得る高い強度を得られるようにする必要もないことから、そのボルト27の強度を高めることなどに起因した重量の増加や、ボルト本数を増やすことに起因したスプロケット2の着脱性の低下を回避できるようになる。
【0031】
その上、各側面22〜24は、それらを備える係合凹部18及び係合凸部19とともに、フランジ17及びスプロケット2の径方向に沿う長さL1,L2が長くなるように形成されたものであり、上記の剪断荷重に対する有効面積の大きいものであることから、フランジ17及びスプロケット2において、それらの間で発生する剪断荷重に耐え得る十分な強度を容易に確保できるようになる。
【0032】
しかも、各係合凸部19を各スプロケット片15の各分割端に形成し、フランジ17にスプロケット2を取り付ける際には、スプロケット形成時に隣接する係合凸部19を共通の係合凹部18に係入することで、スプロケット片15同士の離間を阻止できるようになっており、これによって、スプロケット2をその歯部14を通るように分割するものでありながら、スプロケット形成時には、その分割歯部28を接合させた強度の高い状態に維持することができ、もって、スプロケット2としての必要強度を容易に確保できるようになる。
【0033】
そして、スプロケット2の摩耗や破損による修理あるいは交換を行う際には、クローラ式走行装置1を駆動させて、クローラベルト5と一方のスプロケット片15との駆動係合を解除すれば、そのスプロケット片15を、スプロケット2などに回し掛けたクローラベルト5を取り外す手間を要することなく、フランジ17から簡単に取り外せるようになることから、スプロケット2の修理や交換を容易に行えるようになる。
【0034】
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)スプロケット2としては、根菜類収穫機や建設機械などのクローラ式走行装置に装備されるものであってもよく、又、クローラ式走行装置以外の例えばチェーン式伝動機構などに装備されるものであってもよい。
【0035】
(2)スプロケット2としては、偶数個の歯部14を有するように形成されたものであってもよい。
【0036】
(3)スプロケット2を、3つ以上のスプロケット片15に分割可能に構成してもよく、又、2つの歯部14を通るように、あるいは、歯部14を通らないように分割するようにしてもよい。
【0037】
(4)図5〜7に示すように、フランジ17におけるスプロケット2との合わせ面21に、複数のキー溝29を、フランジ17の径方向に沿う長さL1が長くなるように形成し、スプロケット2におけるフランジ17との合わせ面20に、複数のキー溝30を、プロケット2の各キー溝29に対向する状態で、スプロケット2の径方向に沿う長さL2が長くなるように形成し、それらのキー溝29,30と、それらに係入される複数のキー31によって、フランジ17にスプロケット2を取り付ける際の位置決めを行えるようにし、その位置決め状態において、対応するキー31の側面32に接合する各キー溝29,30の接合面33,34によって、フランジ17とスプロケット2との相対回転を阻止できるように構成してもよい。
【0038】
(5)図7に示すように、回転軸16とフランジ17との間に、回転軸16に対するフランジ17の着脱が可能となるように、スプライン35,36などからなる連結部37を形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラ式走行装置の全体側面図
【図2】スプロケットの取り付け構造を示す要部の側面図
【図3】スプロケットの取り付け構造を示す要部の分解斜視図
【図4】スプロケットの取り付け構造を示す要部の縦断正面図
【図5】別実施形態でのスプロケットの取り付け構造を示す要部の側面図
【図6】別実施形態でのスプロケットの取り付け構造を示す要部の分解斜視図
【図7】別実施形態でのスプロケットの取り付け構造を示す要部の縦断正面図
【符号の説明】
2 スプロケット
16 回転軸
17 フランジ
18 係合凹部
19 係合凸部
20 合わせ面
21 合わせ面
22 接合面
23 接合面
24 接合面
29 キー溝
30 キー溝
31 キー
33 接合面
34 接合面
L1 フランジの径方向に沿う長さ
L2 スプロケットの径方向に沿う長さ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a sprocket mounting structure in which a plurality of sprockets that can be divided in a circumferential direction are bolted to a flange that rotates integrally with a rotation shaft.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, sprockets that can be divided into multiple parts in the circumferential direction are bolted to the flange that rotates integrally with the rotating shaft while their mating surfaces are aligned, so that the sprocket can be repaired or replaced due to wear or damage. In some cases, the endless rotating body wound around the sprocket can be performed without the need to remove the sprocket from the sprocket (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-48-92764 (page 1-2, FIG. 1-2)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the above prior art, since the flange and the sprocket are bolted together with their mating surfaces aligned, when the sprocket is driven, the shear load generated between the flange and the sprocket applies to the bolts that connect them. It is designed to hang in a concentrated manner, so that a bolt having a high strength capable of withstanding a shear load is employed, or the number of bolts is increased to obtain a high strength capable of withstanding a shear load. When it is necessary to use a high-strength bolt, in order to prevent deformation of the connection hole through which the bolt is inserted due to severe contact with the bolt, the flange and sprocket having the connection hole are formed. When it is necessary to increase the strength, and when increasing the number of bolts, it takes time to attach and detach the sprocket. It made.
[0005]
In other words, the sprocket can be divided into a plurality of parts in the circumferential direction, so that the sprocket can be easily repaired or replaced without the trouble of removing the endless rotating body that has been turned around the sprocket. In order to secure a high mounting strength that can withstand the shear load generated between the sprocket and the sprocket, the weight becomes heavy, and the sprocket is difficult to attach and detach when repairing or replacing the sprocket. Was.
[0006]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to devise a sprocket mounting structure that is configured to be able to be divided into a plurality of parts in a circumferential direction, so that a sprocket can be generated between a flange and a sprocket without incurring an increase in weight or a decrease in sprocket detachability. The purpose of the present invention is to ensure a high attachment strength that can withstand the shear load to be applied.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
〔Constitution〕
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, a sprocket having a plurality of sprockets which can be divided in the circumferential direction is bolted to a flange which integrally rotates with a rotating shaft. In the structure, each of the flange and the sprocket is formed with a plurality of joint surfaces for preventing relative rotation thereof, and the length of each of the joint surfaces along the radial direction of the flange and the sprocket is increased. Set to.
[0008]
[Action]
According to the first aspect of the invention, the shear load generated between the flange and the sprocket when the sprocket is driven has a large effective area for the shear load due to the long length of the flange and the sprocket along the radial direction. Bolts connecting flanges and sprockets, and not bolts connecting flanges and sprockets.Therefore, bolts that have the necessary strength to connect flanges and sprockets should be used as connecting bolts. It is not necessary to adopt a bolt having high strength capable of withstanding the shear load as in the case where the shear load is received by bolts, and a high strength capable of withstanding the shear load by increasing the number of bolts is sufficient. Because it is not necessary to obtain the strength, the weight of the bolt caused by increasing the strength Pressure and will be able to avoid a decrease in removability of the sprocket due to increasing the number of bolts.
[0009]
In addition, since each joint surface has a large effective area against the above-mentioned shear load, it is possible to easily secure sufficient strength to withstand the shear load generated between the flange and the sprocket.
[0010]
〔effect〕
Therefore, increasing the weight and lowering the sprocket attachment / detachability by forming a plurality of joint surfaces having a long length in the radial direction to prevent relative rotation of each of the flange and the sprocket. Without inviting, a high attachment strength that can withstand the shear load generated between the flange and the sprocket can be secured.
[0011]
〔Constitution〕
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the joining surface on the flange side is formed so as to be recessed from the outer peripheral edge toward the center of the flange. Formed in a plurality of engagement recesses to be formed, and the joining surface on the sprocket side is formed in a plurality of engagement projections that are formed on the sprocket so as to be able to engage with the engagement recesses, The joining surface is configured to prevent relative rotation between the flange and the sprocket by joining with the joining surface facing when the engaging convex portion is engaged with the engaging concave portion.
[0012]
[Action]
According to the second aspect of the present invention, the positioning of the sprocket with respect to the flange can be performed by the engaging concave portion and the engaging convex portion where the joint surface is formed. Further, the engaging concave portion is formed from the outer peripheral edge of the flange toward the center, and the engaging convex portion is engaged with the engaging concave portion. It is easy to make the surface long in the radial direction of the flange and the sprocket.
[0013]
In addition, if the engaging projections are formed at each of the divided ends of the sprocket pieces constituting the sprocket, and the adjacent engaging projections are engaged with the common engaging recess at the time of forming the sprocket, the engagement with the engaging recess can be achieved. The projections prevent the sprocket pieces from being separated from each other, so that even when the sprocket is divided by its teeth, the sprockets can be maintained in a high strength state in which the divided teeth are joined when the sprocket is formed. Become like
[0014]
〔effect〕
Therefore, appropriate mounting of the sprocket can be easily performed, the appropriate mounting state can be reliably maintained, and further, high mounting strength can be easily secured, and the sprocket is divided by its teeth. Even so, the required strength as a sprocket can be easily secured.
[0015]
〔Constitution〕
In the invention according to claim 3 of the present invention, in the invention according to claim 1, the joint surface on the flange side is formed with a plurality of keyways formed on a mating surface of the flange with the sprocket. The sprocket-side joint surface is formed in a plurality of keyways formed in a state facing the keyway on the flange side on a mating surface of the sprocket with the flange, and the joint surface is formed. However, it is configured such that the relative rotation between the flange and the sprocket is prevented by joining with the corresponding key engaged in the key groove.
[0016]
[Action]
According to the third aspect of the present invention, the sprocket can be positioned with respect to the flange by the key groove of the flange and the sprocket in which the joint surface is formed and the key engaged with the key groove. Further, since the key groove is formed on the mating surface of the flange and the sprocket, it is easy to make the joining surface formed on each key groove long in the radial direction of the flange and the sprocket.
[0017]
〔effect〕
Therefore, appropriate attachment of the sprocket can be easily performed, the appropriate attachment state can be reliably maintained, and high attachment strength can be easily secured.
[0018]
〔Constitution〕
According to a fourth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to third aspects, the flange is formed integrally with the rotary shaft.
[0019]
[Action]
According to the fourth aspect of the present invention, the number of parts can be reduced, and there is no need to form a connecting portion such as a spline between the rotary shaft and the flange, and it is not necessary to maintain the connecting portion. Will be able to do it.
[0020]
〔effect〕
Therefore, the configuration can be simplified and the maintenance performance can be improved.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 shows the entire side surface of a crawler-type traveling device 1 provided on the left and right sides of the combine. The crawler-type traveling device 1 has a sprocket 2 disposed at a front portion thereof and a sprocket 2 disposed at a rear portion thereof. A plurality of idler wheels 4 are arranged at predetermined intervals between the tension wheels 3, and the crawler belt 5 is wound around the sprocket 2, the tension wheel 3, and the plurality of idle wheels 4. It is composed of
[0022]
The sprocket 2 is supported by the body frame 6, and is driven by power from an engine transmitted through a transmission mounted on the body frame 6, though not shown.
[0023]
The tension wheel 3 and each idle wheel 4 are mounted on a movable frame 7 that can be vertically displaced with respect to the body frame 6, and the movable frame 7 has a front portion connected to the body frame 6 via a first swing arm 8. It is suspended and supported, and its rear portion is suspended and supported by the body frame 6 via the second swing arm 9 and the link arm 10. The first swing arm 8 and the first swing arm 9 are , 12 are driven to swing.
[0024]
In other words, in the left and right crawler traveling devices 1, the tension wheels 3 and the idle wheels 4 are vertically displaced with respect to the body frame 6 together with the movable frame 7 by the operation of the corresponding hydraulic cylinders 11, 12. Thus, it is possible to adjust the vehicle height of the combine and to adjust the ground posture in the lateral direction of the fuselage and in the longitudinal direction.
[0025]
A screw feed mechanism 13 is provided between the tension ring 3 and the movable frame 7 so as to adjust the position of the tension ring 3 with respect to the movable frame 7 in the front-rear direction.
[0026]
As shown in FIGS. 2 to 4, the sprocket 2 has an odd number of tooth portions 14 and is configured to be dividable into two symmetrically shaped sprocket pieces 15 that bisect one tooth portion 14 in the circumferential direction. It is bolted to a flange 17 that rotates integrally with an axle 16 that is a rotating shaft that is rotationally driven by power from an engine via a transmission.
[0027]
The flange 17 is formed integrally with the axle 16 so that the number of parts can be reduced as compared with a case where they are separately formed, and a connecting portion such as a spline is provided between the axle 16 and the flange 17. It is not necessary to form it, and maintenance for the connection part can be made unnecessary. As a result, the configuration can be simplified and maintenance can be improved.
[0028]
A pair of engaging recesses 18 recessed from the outer peripheral edge toward the center of the flange 17 are formed so that the length L1 along the radial direction of the flange 17 is increased, and two sprockets constituting the sprocket 2 are formed. At each of the divided ends of the piece 15, an engagement projection 19 that can be engaged with the corresponding engagement recess 18 is formed so as to protrude so that the length L2 along the radial direction of the sprocket 2 becomes longer. In a state where each engagement projection 19 is engaged with the corresponding engagement recess 18 and the mating surface 20 of each sprocket piece 15 is brought into contact with the mating surface 21 of the flange 17, the split end side of the engagement projection 19 is The first side surfaces 22 are joined to each other, and the second side surface 23 on the non-divided end side of the engaging projection 19 is joined to the corresponding side surface 24 of the engaging concave portion 18 and is formed in the sprocket 2 and the flange 17. For bolt insertion Between corresponding ones of the connecting holes 25, 26 are in communication with.
[0029]
That is, when the sprocket 2 is attached to the flange 17, the positioning and holding of the sprocket 2 with respect to the flange 17 can be performed by engaging the engaging projections 19 of the sprocket pieces 15 with the corresponding engaging recesses 18. Therefore, the bolt connection of the sprocket 2 to the flange 17 can be easily performed.
[0030]
In a state where the sprocket 2 is bolted to the flange 17, the first side surface 22 and the second side surface 23 of each engaging projection 19 and both side surfaces 24 of each engaging concave portion 18 are positioned relative to the flange 17 and the sprocket 2. It functions as a joint surface for preventing rotation, whereby a shear load generated between the flange 17 and the sprocket 2 when the sprocket 2 is driven is applied to their respective side surfaces 22 to 24. Since the bolts 27 for connecting the flange 17 and the sprocket 2 are not hung, the connecting bolts 27 may be those having the necessary strength for connecting the flange 17 and the sprocket 2. As in the case where the above-mentioned shear load is received by the bolt 27, a member having high strength capable of withstanding the shear load is employed. There is no need to increase the number of bolts, and it is not necessary to increase the strength of the bolts 27 so as to obtain a high strength capable of withstanding the shear load. It is possible to avoid a decrease in the detachability of the sprocket 2 due to the increase.
[0031]
In addition, each of the side surfaces 22 to 24 is formed so that the lengths L1 and L2 along the radial direction of the flange 17 and the sprocket 2 together with the engaging concave portion 18 and the engaging convex portion 19 provided therewith are long. In addition, since the effective area against the shear load is large, the flange 17 and the sprocket 2 can easily secure sufficient strength to withstand the shear load generated therebetween.
[0032]
Moreover, each engaging projection 19 is formed at each divided end of each sprocket piece 15, and when the sprocket 2 is attached to the flange 17, the adjacent engaging projection 19 is formed in the common engaging recess 18 when the sprocket is formed. By engaging, the sprocket pieces 15 can be prevented from being separated from each other, whereby the sprocket 2 is divided so as to pass through the teeth 14 thereof. 28 can be maintained in a high strength state in which the joints 28 are joined, so that the required strength of the sprocket 2 can be easily secured.
[0033]
When the sprocket 2 is repaired or replaced due to wear or damage, the crawler type traveling device 1 is driven to release the drive engagement between the crawler belt 5 and the one sprocket piece 15. The sprocket 2 can be easily repaired or replaced because it is possible to easily remove the crawler belt 5 from the flange 17 without having to remove the crawler belt 5 wrapped around the sprocket 2 or the like.
[0034]
[Another embodiment]
Hereinafter, other embodiments of the present invention will be listed.
(1) The sprocket 2 may be mounted on a crawler-type traveling device such as a root crop harvester or a construction machine, or may be mounted on a chain-type transmission mechanism other than the crawler-type traveling device. It may be something.
[0035]
(2) The sprocket 2 may be formed to have an even number of teeth 14.
[0036]
(3) The sprocket 2 may be configured to be dividable into three or more sprocket pieces 15, and may be divided so as to pass through two teeth 14 or not to pass through the teeth 14. You may.
[0037]
(4) As shown in FIGS. 5 to 7, a plurality of key grooves 29 are formed on the mating surface 21 of the flange 17 with the sprocket 2 so that the length L1 along the radial direction of the flange 17 is increased. A plurality of key grooves 30 are formed on the mating surface 20 with the flange 17 of the sprocket 2 so that the length L2 along the radial direction of the sprocket 2 becomes longer in a state facing each key groove 29 of the proket 2. The key grooves 29, 30 and the plurality of keys 31 engaged with them allow positioning when the sprocket 2 is mounted on the flange 17 and, in the positioning state, join to the side surface 32 of the corresponding key 31. The joint surfaces 33 and 34 of the key grooves 29 and 30 may be configured to prevent the relative rotation between the flange 17 and the sprocket 2.
[0038]
(5) As shown in FIG. 7, a connecting portion 37 including splines 35 and 36 is formed between the rotating shaft 16 and the flange 17 so that the flange 17 can be attached to and detached from the rotating shaft 16. It may be.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall side view of a crawler traveling device. FIG. 2 is a side view of a main part showing a sprocket mounting structure. FIG. 3 is an exploded perspective view of a main part showing a sprocket mounting structure. FIG. FIG. 5 is a longitudinal sectional front view of a main part showing a structure. FIG. 5 is a side view of a main part showing a sprocket mounting structure in another embodiment. FIG. 6 is an exploded perspective view of a main part showing a sprocket mounting structure in another embodiment. FIG. 7 is a longitudinal sectional front view of a main part showing a sprocket mounting structure according to another embodiment.
2 Sprocket 16 Rotary shaft 17 Flange 18 Engagement concave part 19 Engagement convex part 20 Mating surface 21 Mating surface 22 Joining surface 23 Joining surface 29 Key groove 30 Key groove 31 Key 33 Joining surface 34 Joint surface L1 Radial direction of flange Length along the radial direction L2 Length along the radial direction of the sprocket