JP2004202366A - 上向流流動層式処理槽 - Google Patents
上向流流動層式処理槽 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004202366A JP2004202366A JP2002374498A JP2002374498A JP2004202366A JP 2004202366 A JP2004202366 A JP 2004202366A JP 2002374498 A JP2002374498 A JP 2002374498A JP 2002374498 A JP2002374498 A JP 2002374498A JP 2004202366 A JP2004202366 A JP 2004202366A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flow
- water
- fluidized bed
- treated
- treatment tank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
- Water Treatment By Sorption (AREA)
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
Abstract
【課題】上向水流が均一であって閉塞しにくく、かつ洗浄も容易に行えるほか、コンパクト化も可能となる。
【解決手段】下方から被処理水を導入する整流装置4の上段に充填した反応充填粒31が流動する上向流反応流動層3を形成し、前記整流装置4から上向きに導入される被処理水を処理するもので、前記整流装置において被処理水を比較的むらの少ない上向水流として導入するための整流要素が、上下端面間に連通して、被処理水の流路となる複数のセル孔42を有するセラミックハニカム体41で構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】下方から被処理水を導入する整流装置4の上段に充填した反応充填粒31が流動する上向流反応流動層3を形成し、前記整流装置4から上向きに導入される被処理水を処理するもので、前記整流装置において被処理水を比較的むらの少ない上向水流として導入するための整流要素が、上下端面間に連通して、被処理水の流路となる複数のセル孔42を有するセラミックハニカム体41で構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下水を浄化するため活性炭などを利用した上向流流動層式処理槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上向流流動層式処理槽は、上下水処理や廃水処理の分野で広く用いられている。この流動層式処理は、上水高度処理が可能な粒状活性炭を充填、流動させる方法、微生物を担持させた担体を流動させる生物処理方法、あるいはマンガン酸化触媒体を応用した膜ろ過処理に適用されている。
【0003】
例えば、前記粒状活性炭を充填、流動させる方法には、図3に例示する開放型上向流流動層式処理装置(非特許文献1参照)が知られている。すなわち、活性炭流動層11は整流渠12の上方に形成されるが、その間には上方から焼成ビーズ13、砂利14、有孔ブロック15の各堆積層が設けられていて、被処理水を下方から上方に向けて通水したとき、前記各堆積層によって整流され、均一な流束となって粒状活性炭を流動させ、かつ接触することにより浄化処理される。次いで、上部から排出されるのである。
【0004】
ところが、この処理装置では、SS濃度が大の原水では前記焼成ビーズ13、砂利14、有孔ブロック15などの堆積層が閉塞するおそれがあった。また、水流の速さを大とすると通水バランスが崩れやすく、水流が不均一となり処理効率が低下するなどの問題があった。さらに、下部から送気して空気洗浄を行うと粒状活性炭と堆積層とが混合するという不具合もあり、また粒状活性炭を回収する場合に、砂利14などが混入するという不具合もあった。
【0005】
【非特許文献1】
書名:厚生省監修「水道施設設計指針・解説」、1990年、日本水道協会発行、第272、273頁、図−5.145
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、上向水流が均一にむらが少なく、かつ整流装置が閉塞しにくく、かつ洗浄も容易に行えるなど利点とともに、コンパクト化も可能となる上向流流動層式処理槽を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の問題は、整流装置の上段に上向流反応流動層を形成し、前記整流装置から上向きに導入される被処理水を処理する上向流流動層式処理槽であって、前記整流装置の整流要素がセラミックハニカム体であることを特徴とする本発明の上向流流動層式処理槽によって、解決することができる。
【0008】
また、本発明は、前記整流装置が、通水性を有する多孔質セラミック素材からなり、多数のセル孔を有するモノリス型ハニカム体を複数個立設し、その上端面および下端面には、該ハニカム体相互間の空間を閉鎖するパッキングプレートを配設し、下端面のセル孔から被処理水を送給し、上端面のセル孔から整流された水流を前記反応流動層に供給するとともに、前記ハニカム体相互間の空間に洗浄用流体を供給して前記セル孔内壁を洗浄可能としたものである形態に好ましく具体化できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の上向流流動層式処理槽に係る実施形態について、図1、2を参照しながら説明する。
本発明の上向流流動層式処理槽2は、下方から被処理水を導入する整流装置4の上段に充填した反応充填粒31が流動する上向流反応流動層3を形成し、前記整流装置4から上向きに導入される被処理水を処理するようにし、浄化された処理水は上部から排出するようにした点で、先に説明した処理槽と共通する構成を有する。なお、この反応流動層3には、反応充填粒31として、上水を高度処理するための粒状活性炭、微生物を担持させた粒状担体、水中の有機物を酸化処理する粒状マンガン酸化触媒体の1種またはその組み合わせが応用される。
【0010】
そして、本発明の特徴とするところは、前記整流装置において被処理水を比較的むらが少ない上向水流として導入するための整流要素がセラミックハニカム体41である点にある。このセラミックハニカム体41は、上下端面間に連通して、被処理水の流路となる複数のセル孔42(図2参照)を有する構造からなり、セラミックス材料から形成されている。また、このセラミックハニカム体41の配設個数は、図1では4本であるが、本発明はこれに限定されない。
【0011】
また、本発明におけるセラミックハニカム体41は、外形断面は円形、多角形いずれでもよく、また内部に形成されるセル孔42の断面形状は、円形の他、三角形、四角形、6角形など適宜に適用される。なお、このセラミックハニカム体41の高さは、50mm〜1000mmの範囲、より好ましくは200〜500mmの範囲から選択される。
【0012】
また、このセラミックハニカム体41のセル孔42の有効直径は、大きくとも上段に形成される流動層3中の反応充填粒31の平均径の3倍までとするのが好ましい。その理由は、セル孔42の有効直径を、反応充填粒の平均径の3倍までとすれば、処理槽休止時に、反応充填粒31の一部がセル孔42中に流れ込むものの、入口近傍でブリッジ現象が生じて、内部まで充満することがなく、運転再開時には簡単に吹上げて開通できるので、閉塞したまま通水むらが生じることが防止できるからである。
【0013】
なお、使用される反応充填粒の平均径は、一般的に0.5mm〜10mm程度であるが、細粒の場合は、処理効率が高くなる利点があるが整流装置の閉塞を招き易くなる、系外にキャリアウトし易くなるなど欠点が生じる。また粗粒の場合は、その反対の挙動を示すので、細粒の場合でも平均径を0.5mm以上とするのが適当である。
【0014】
さらに、図2を参照して本発明の実施形態を具体的に説明すると、上向流流動層式処理槽2の前記流動層3の下段に設けられる整流装置4において、整流要素として多数のセル孔42を有するモノリス型のセラミックハニカム体41を複数個立設したものであり、このセラミックハニカム体41を通水性を有する多孔質セラミック素材によって形成するのが好ましい。
【0015】
そして、この多孔質セラミック素材ならなるセラミックスハニカム体41の上端面および下端面には、該ハニカム体相互間の空間45を上下で閉鎖するとともに、前記ハニカム体の上端面および下端面が解放されている上パッキングプレート43、下パッキングプレート44を配設している。かくして、下端面のセル孔入口42aから被処理水aを送給すれば、上端面のセル孔出口42bから整流された水流を前記反応流動層3に供給することができる。
【0016】
従って、前記反応流動層3をそれぞれ均等に分散したむらの少ない上向流によって流動することになり、反応充填粒31と被処理水aとが効果的に接触でき、浄化など処理効率の向上が図れるのである。このように、一体化されたセラミックスハニカム体41のセル孔42によって整流を行うので、従来の焼成ビーズ13、砂利14などを用いた場合に比較して、高さを約1/3に小型化できる大きなメリットが得られるのである。
【0017】
このセラミックハニカム体41によって得られる前記反応流動層3における処理水流の線速度は、反応充填粒31が粒状活性炭の場合は、最小200m/日であり、粒状マンガン触媒体の場合は、最大3000m/日であるので、200〜3000m/日の範囲に調整できるよう、被処理水aの供給能力を設定するのがよい。
【0018】
さらに、本発明の上向流流動層式処理槽では、処理運転の経過により前記ハニカム体41のセル孔42が被処理水a中の汚濁物が次第に蓄積して整流効果を損なうようになるので適宜に洗浄・除去する必要がある。このような場合、本発明では、前記した上パッキングプレート43、下パッキングプレート44を配設したことにより、このハニカム体41相互間の空間45に洗浄用流体cとして空気、オゾンガス、洗浄水、洗浄用薬液などを供給すれば、ハニカム体41を構成する通水性を有する多孔質セラミック素材の壁を透過し、セル孔42の内壁に蓄積した汚濁物を押し出して容易に剥離できるから、簡単に洗浄することができる利点が得られる。なお、洗浄済み流体は上方にまたは下方に抜き取るようにすればよい。
【0019】
【発明の効果】
本発明の上向流流動層式処理槽は、以上説明したように構成されているので、整流装置によるむらが少ない上向水流が得られ、反応流動層の処理効率が向上する、また整流装置の整流要素が反応充填粒によって閉塞しにくく、運転再開に支障を生じないうえ、前記整流要素に被処理水中の汚濁物が蓄積しても洗浄も容易に行えるので、維持管理が容易である、装置全体がコンパクト化できるなど優れた効果がある。よって本発明は、従来の問題点を解消した上向流流動層式処理槽として、技術的価値はきわめて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の上向流流動層式処理槽を示す断面模式図。
【図2】本発明における整流装置と流動層の関係を示す模式的斜透視図。
【図3】従来の上向流流動層式処理槽を示す断面模式図。
【符号の説明】
2 上向流流動層式処理槽、3 反応流動層、31 反応充填粒、4 整流装置、41 セラミックハニカム体、42 セル孔、42a セル孔入口、42b セル孔出口、43 上パッキングプレート、44 下パッキングプレート、45
空間、a 被処理水、b 処理水、c 洗浄用流体。
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下水を浄化するため活性炭などを利用した上向流流動層式処理槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上向流流動層式処理槽は、上下水処理や廃水処理の分野で広く用いられている。この流動層式処理は、上水高度処理が可能な粒状活性炭を充填、流動させる方法、微生物を担持させた担体を流動させる生物処理方法、あるいはマンガン酸化触媒体を応用した膜ろ過処理に適用されている。
【0003】
例えば、前記粒状活性炭を充填、流動させる方法には、図3に例示する開放型上向流流動層式処理装置(非特許文献1参照)が知られている。すなわち、活性炭流動層11は整流渠12の上方に形成されるが、その間には上方から焼成ビーズ13、砂利14、有孔ブロック15の各堆積層が設けられていて、被処理水を下方から上方に向けて通水したとき、前記各堆積層によって整流され、均一な流束となって粒状活性炭を流動させ、かつ接触することにより浄化処理される。次いで、上部から排出されるのである。
【0004】
ところが、この処理装置では、SS濃度が大の原水では前記焼成ビーズ13、砂利14、有孔ブロック15などの堆積層が閉塞するおそれがあった。また、水流の速さを大とすると通水バランスが崩れやすく、水流が不均一となり処理効率が低下するなどの問題があった。さらに、下部から送気して空気洗浄を行うと粒状活性炭と堆積層とが混合するという不具合もあり、また粒状活性炭を回収する場合に、砂利14などが混入するという不具合もあった。
【0005】
【非特許文献1】
書名:厚生省監修「水道施設設計指針・解説」、1990年、日本水道協会発行、第272、273頁、図−5.145
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、上向水流が均一にむらが少なく、かつ整流装置が閉塞しにくく、かつ洗浄も容易に行えるなど利点とともに、コンパクト化も可能となる上向流流動層式処理槽を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の問題は、整流装置の上段に上向流反応流動層を形成し、前記整流装置から上向きに導入される被処理水を処理する上向流流動層式処理槽であって、前記整流装置の整流要素がセラミックハニカム体であることを特徴とする本発明の上向流流動層式処理槽によって、解決することができる。
【0008】
また、本発明は、前記整流装置が、通水性を有する多孔質セラミック素材からなり、多数のセル孔を有するモノリス型ハニカム体を複数個立設し、その上端面および下端面には、該ハニカム体相互間の空間を閉鎖するパッキングプレートを配設し、下端面のセル孔から被処理水を送給し、上端面のセル孔から整流された水流を前記反応流動層に供給するとともに、前記ハニカム体相互間の空間に洗浄用流体を供給して前記セル孔内壁を洗浄可能としたものである形態に好ましく具体化できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の上向流流動層式処理槽に係る実施形態について、図1、2を参照しながら説明する。
本発明の上向流流動層式処理槽2は、下方から被処理水を導入する整流装置4の上段に充填した反応充填粒31が流動する上向流反応流動層3を形成し、前記整流装置4から上向きに導入される被処理水を処理するようにし、浄化された処理水は上部から排出するようにした点で、先に説明した処理槽と共通する構成を有する。なお、この反応流動層3には、反応充填粒31として、上水を高度処理するための粒状活性炭、微生物を担持させた粒状担体、水中の有機物を酸化処理する粒状マンガン酸化触媒体の1種またはその組み合わせが応用される。
【0010】
そして、本発明の特徴とするところは、前記整流装置において被処理水を比較的むらが少ない上向水流として導入するための整流要素がセラミックハニカム体41である点にある。このセラミックハニカム体41は、上下端面間に連通して、被処理水の流路となる複数のセル孔42(図2参照)を有する構造からなり、セラミックス材料から形成されている。また、このセラミックハニカム体41の配設個数は、図1では4本であるが、本発明はこれに限定されない。
【0011】
また、本発明におけるセラミックハニカム体41は、外形断面は円形、多角形いずれでもよく、また内部に形成されるセル孔42の断面形状は、円形の他、三角形、四角形、6角形など適宜に適用される。なお、このセラミックハニカム体41の高さは、50mm〜1000mmの範囲、より好ましくは200〜500mmの範囲から選択される。
【0012】
また、このセラミックハニカム体41のセル孔42の有効直径は、大きくとも上段に形成される流動層3中の反応充填粒31の平均径の3倍までとするのが好ましい。その理由は、セル孔42の有効直径を、反応充填粒の平均径の3倍までとすれば、処理槽休止時に、反応充填粒31の一部がセル孔42中に流れ込むものの、入口近傍でブリッジ現象が生じて、内部まで充満することがなく、運転再開時には簡単に吹上げて開通できるので、閉塞したまま通水むらが生じることが防止できるからである。
【0013】
なお、使用される反応充填粒の平均径は、一般的に0.5mm〜10mm程度であるが、細粒の場合は、処理効率が高くなる利点があるが整流装置の閉塞を招き易くなる、系外にキャリアウトし易くなるなど欠点が生じる。また粗粒の場合は、その反対の挙動を示すので、細粒の場合でも平均径を0.5mm以上とするのが適当である。
【0014】
さらに、図2を参照して本発明の実施形態を具体的に説明すると、上向流流動層式処理槽2の前記流動層3の下段に設けられる整流装置4において、整流要素として多数のセル孔42を有するモノリス型のセラミックハニカム体41を複数個立設したものであり、このセラミックハニカム体41を通水性を有する多孔質セラミック素材によって形成するのが好ましい。
【0015】
そして、この多孔質セラミック素材ならなるセラミックスハニカム体41の上端面および下端面には、該ハニカム体相互間の空間45を上下で閉鎖するとともに、前記ハニカム体の上端面および下端面が解放されている上パッキングプレート43、下パッキングプレート44を配設している。かくして、下端面のセル孔入口42aから被処理水aを送給すれば、上端面のセル孔出口42bから整流された水流を前記反応流動層3に供給することができる。
【0016】
従って、前記反応流動層3をそれぞれ均等に分散したむらの少ない上向流によって流動することになり、反応充填粒31と被処理水aとが効果的に接触でき、浄化など処理効率の向上が図れるのである。このように、一体化されたセラミックスハニカム体41のセル孔42によって整流を行うので、従来の焼成ビーズ13、砂利14などを用いた場合に比較して、高さを約1/3に小型化できる大きなメリットが得られるのである。
【0017】
このセラミックハニカム体41によって得られる前記反応流動層3における処理水流の線速度は、反応充填粒31が粒状活性炭の場合は、最小200m/日であり、粒状マンガン触媒体の場合は、最大3000m/日であるので、200〜3000m/日の範囲に調整できるよう、被処理水aの供給能力を設定するのがよい。
【0018】
さらに、本発明の上向流流動層式処理槽では、処理運転の経過により前記ハニカム体41のセル孔42が被処理水a中の汚濁物が次第に蓄積して整流効果を損なうようになるので適宜に洗浄・除去する必要がある。このような場合、本発明では、前記した上パッキングプレート43、下パッキングプレート44を配設したことにより、このハニカム体41相互間の空間45に洗浄用流体cとして空気、オゾンガス、洗浄水、洗浄用薬液などを供給すれば、ハニカム体41を構成する通水性を有する多孔質セラミック素材の壁を透過し、セル孔42の内壁に蓄積した汚濁物を押し出して容易に剥離できるから、簡単に洗浄することができる利点が得られる。なお、洗浄済み流体は上方にまたは下方に抜き取るようにすればよい。
【0019】
【発明の効果】
本発明の上向流流動層式処理槽は、以上説明したように構成されているので、整流装置によるむらが少ない上向水流が得られ、反応流動層の処理効率が向上する、また整流装置の整流要素が反応充填粒によって閉塞しにくく、運転再開に支障を生じないうえ、前記整流要素に被処理水中の汚濁物が蓄積しても洗浄も容易に行えるので、維持管理が容易である、装置全体がコンパクト化できるなど優れた効果がある。よって本発明は、従来の問題点を解消した上向流流動層式処理槽として、技術的価値はきわめて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の上向流流動層式処理槽を示す断面模式図。
【図2】本発明における整流装置と流動層の関係を示す模式的斜透視図。
【図3】従来の上向流流動層式処理槽を示す断面模式図。
【符号の説明】
2 上向流流動層式処理槽、3 反応流動層、31 反応充填粒、4 整流装置、41 セラミックハニカム体、42 セル孔、42a セル孔入口、42b セル孔出口、43 上パッキングプレート、44 下パッキングプレート、45
空間、a 被処理水、b 処理水、c 洗浄用流体。
Claims (2)
- 整流装置の上段に上向流反応流動層を形成し、前記整流装置から上向きに導入される被処理水を処理する上向流流動層式処理槽であって、前記整流装置の整流要素がセラミックハニカム体であることを特徴とする上向流流動層式処理槽。
- 前記整流装置が、通水性を有する多孔質セラミック素材からなり、多数のセル孔を有するモノリス型ハニカム体を複数個立設し、その上端面および下端面には、該ハニカム体相互間の空間を閉鎖するパッキングプレートを配設し、下端面のセル孔から被処理水を送給し、上端面のセル孔から整流された水流を反応流動層に供給するとともに、前記ハニカム体相互間の空間に洗浄用流体を供給して前記セル孔内壁を洗浄可能としたものである請求項1に記載の上向流流動層式処理槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002374498A JP2004202366A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 上向流流動層式処理槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002374498A JP2004202366A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 上向流流動層式処理槽 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004202366A true JP2004202366A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32812507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002374498A Withdrawn JP2004202366A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 上向流流動層式処理槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004202366A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4860008B1 (ja) * | 2011-06-02 | 2012-01-25 | 株式会社アサカ理研 | 過酸化水素分解装置及び過酸化水素の分解方法 |
JP2012161728A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Toru Kitagawa | 流動層式抗菌装置 |
JP2015134314A (ja) * | 2014-01-16 | 2015-07-27 | 水ing株式会社 | 上向流型反応器の運転方法及び水処理装置 |
-
2002
- 2002-12-25 JP JP2002374498A patent/JP2004202366A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012161728A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Toru Kitagawa | 流動層式抗菌装置 |
JP4860008B1 (ja) * | 2011-06-02 | 2012-01-25 | 株式会社アサカ理研 | 過酸化水素分解装置及び過酸化水素の分解方法 |
WO2012164948A1 (ja) * | 2011-06-02 | 2012-12-06 | 株式会社アサカ理研 | 過酸化水素分解装置及び過酸化水素の分解方法 |
JP2015134314A (ja) * | 2014-01-16 | 2015-07-27 | 水ing株式会社 | 上向流型反応器の運転方法及び水処理装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0450880B2 (ja) | ||
CN202124518U (zh) | 一种多级向下流生物曝气滤池 | |
CN101708891A (zh) | 曝气生物活性炭滤池及应用其净化给水的方法 | |
CN108483805B (zh) | 一种一体化多功能人工湿地处理装置 | |
JP4532172B2 (ja) | 水処理装置 | |
JP2004202366A (ja) | 上向流流動層式処理槽 | |
JP2584386B2 (ja) | 生物ろ過方法および装置 | |
JP2592356B2 (ja) | 有機性汚水の生物濾過装置 | |
JPS61157396A (ja) | 曝気式高度廃水処理装置 | |
CN205472910U (zh) | 一种多级耦合式流化床反应器及好氧生化处理装置 | |
JPS6385B2 (ja) | ||
KR100887760B1 (ko) | 유동상 여재를 이용한 오폐수 처리장치 | |
KR20080082852A (ko) | 오폐수 처리용 침전 장치 및 이를 이용한 오폐수 처리 방법 | |
JPH02191594A (ja) | 汚水処理装置 | |
JP2001340891A (ja) | 有機性廃水の処理装置 | |
JPH10328683A (ja) | 散水ろ床型バイオリアクタ | |
JP6667188B2 (ja) | 水処理装置、水処理方法 | |
JP2851296B2 (ja) | 生物学的処理装置 | |
JP2000061485A (ja) | 汚水の処理施設 | |
JPS61230787A (ja) | 河川等の浄化処理装置 | |
JP2004122080A (ja) | 各室が所定の容積比の汚水浄化槽 | |
JPH08290185A (ja) | 汚水浄化槽 | |
JPH07112193A (ja) | 生物濾過床の逆洗方法 | |
KR100504238B1 (ko) | 경사형 수처리장치 | |
JP2004223417A (ja) | 汚水処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060307 |