JP2004290893A - Method and apparatus for improving/purifying bottom mud - Google Patents
Method and apparatus for improving/purifying bottom mud Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004290893A JP2004290893A JP2003088976A JP2003088976A JP2004290893A JP 2004290893 A JP2004290893 A JP 2004290893A JP 2003088976 A JP2003088976 A JP 2003088976A JP 2003088976 A JP2003088976 A JP 2003088976A JP 2004290893 A JP2004290893 A JP 2004290893A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- bottom mud
- oxygen
- layer
- improving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/20—Sludge processing
Landscapes
- Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超微細気泡(マイクロバブル)を用いて、例えば、ダム貯水池等の閉鎖水域内に堆積した底泥層を改善及び浄化するための底泥改善・浄化方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ダム貯水池、内湾、河川、ため池、汽水湖等の閉鎖水域では、底泥の堆積及びこれに伴う底層の貧酸素化が原因となって各種水質障害が生じてしまう。この水質障害を防止するために、一般的には、底泥浚渫や砂利による底泥被覆等の方法が採用されているが、このような方法では、底泥の影響による水質障害を完全に防止することはできず、また費用も高額になってしまうという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するために、例えば、湖等の水域における表層水又は、予め用意した水を、水域の底に張り巡らせたパイプを用いて、水域の底に堆積した底泥の直上又は底泥の中に送入することにより直上水の溶存酸素を増加させ、これにより底泥中に含まれている栄養塩類を不溶化して、栄養塩類が水中に供給されるのを防止する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、例えば、底泥(ヘドロ)の上に微細気泡発生装置を配置し、この微細気泡発生装置から水面に向けて微細気泡を発生させることによって気流を発生させ、この気流により循環流を形成し、表面水と底部水とを入れ替えることにより底泥に酸素供給する方法がある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−281292号公報(第1図、第2欄〜第3欄)
【特許文献2】
特許第3026023号公報(第1図、[0008][0009])
【特許文献3】
特開2002−102894号公報([0008]〜[0020])
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の方法では、比較的狭い範囲においては溶存酸素を増加させることはできるが、泥層の直上又はその中に供給することによって溶存酸素を増加させているため、その増加量は比較的少なく、底泥を十分に改善することができないという問題がある。
【0007】
また、後者の方法は、微細気泡を用いているため、水中の溶存酸素の増加量は比較的多いが、水を循環させることにより底泥に酸素を供給しているため、底泥自体に供給される酸素量は比較的少なく、底泥を十分に改善することができないという問題がある。
【0008】
さらに、汚濁水と大量の電磁場を伴った活性エアーとを混合して微細な気泡が混入した汚濁水を噴射し、水域全体に水流を作ることにより、電磁場の作用を利用して底泥層内の溶存酸素率を向上する方法がある(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、この方法は、水域全体に水流を作り、循環させた水に含まれる酸素を電磁場の作用により底泥層に入り込ませるものである。したがって、池全体を混合して上昇気流を発生させるものであるので、比較的狭い水域では適用可能であるが、例えば、ダム貯水池等の比較的広い水域では、効果範囲が限定され、また、電磁場の作用を利用するための大がかりな設備を必要とし現実的ではない。
【0009】
一般に、ダムでは、水表面から数メートルの範囲で水温成層が形成されあおこ等の問題が生じ、下層部に貧酸素及び無酸素の問題が生じるが、中層部には他の領域と水温の違いがある水温躍層が形成される。また、このようなダムでは、大雨などの際に流れ込む濁水は水温躍層に流れ込み、水量が増した際の排出口は水温躍層が形成される深さに形成され、排出される水に水温成層や下層部の水が混じらないように設計されている。したがって、水質改善のためであっても、全体を攪拌してしまうと、他の環境問題が生じてしまう。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑み、底泥層に水温成層を破壊することなく酸素を効率的に供給して溶存酸素を著しく向上し、底泥層を確実に改善できると共に底層の水質も改善することのできる底泥改善・浄化方法及び装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様は、所定深度の水底に堆積した底泥の表層上を覆うように少なくとも酸素を含む気体からなる超微細気泡の層を形成し、当該超微細気泡の層から前記底泥に酸素を供給して当該底泥の改善及び浄化を行うことを特徴とする底泥改善・浄化方法にある。
【0012】
かかる第1の態様では、底泥の表層上を覆うように形成された超微細気泡の層が、比較的長時間に亘って留まるため、この超微細気泡の層から酸素が底泥に効果的に供給される。これにより、底泥の質が改善されると共に、嫌気状態に伴う底泥からの栄養塩類・金属塩類の溶出による富栄養化が防止されて底層水の水質が著しく改善される。
【0013】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記気体は、濃度が95%以上の酸素ガスであることを特徴とする底泥改善・浄化方法にある。
【0014】
かかる第2の態様では、超微細気泡の酸素濃度が高いため、底泥の溶存酸素が著しく向上する。
【0015】
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記気体を、前記所定深度の水温程度の温度に冷却することを特徴とする底泥改善・浄化方法にある。
【0016】
かかる第3の態様では、超微細気泡の層が所定深度の水温と同等程度に冷却されているため、密度流現象を効果的に利用でき、超微細気泡の層が比較的容易に広範囲に形成される。
【0017】
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態様において、閉鎖自然水域の水底に堆積した底泥の改善及び浄化を行うことを特徴とする底泥改善・浄化方法にある。
【0018】
かかる第4の態様では、底泥の改善と共に閉鎖自然水域の水質が改善される。
【0019】
本発明の第5の態様は、所定濃度の酸素ガスを発生させる酸素ガス発生装置と、水底に堆積された底泥の表層近傍の所定深度に配置され前記酸素ガス発生装置から供給された酸素ガスを超微細気泡として水平方向に噴射する複数のエアレータを有するエアレータユニットとを具備することを特徴とする底泥改善・浄化装置にある。
【0020】
かかる第5の態様では、超微細気泡を水平方向に噴射することで、底泥の表層を覆うように超微細気泡の層が形成され、この超微細気泡の層から底泥に酸素が供給されて底泥が改善・浄化される。
【0021】
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記酸素ガスの酸素濃度が95%以上であることを特徴とする底泥改善・浄化方法にある。
【0022】
かかる第6の態様では、底泥に酸素が効果的に浸透し、底泥が大幅に改善・浄化される。
【0023】
本発明の第7の態様は、第5又は6の態様において、前記酸素ガスを冷却するための冷却装置をさらに有し、前記エアレータから噴射される前記超微細気泡を前記所定深度の水温程度に冷却することを特徴とする底泥改善・浄化装置にある。
【0024】
かかる第7の態様では、密度流現象を効果的に利用でき、超微細気泡の層を広範囲に亘って形成できる。
【0025】
本発明の第8の態様は、第5〜7の何れかの態様において、前記エアレータユニットが水底に配置される固定ウェイトに連結されると共に当該エアレータユニットを浮上させる浮上手段が連結され、前記エアレータユニットが前記固定ウェイトを介して所定の位置に固定されていることを特徴とする底泥改善・浄化装置にある。
【0026】
かかる第8の態様では、エアレータユニットを水底に固設することなく所定の深さに安定して保持でき、水面の高さに影響されることもない。
【0027】
本発明の第9の態様は、第8の態様において、前記浮上手段が、一端側が前記エアレータユニットに連結され且つ水面に係留された係留部材に固定される滑車を介して折り返される連結ワイヤの他端側に設けられて水中に吊り下げられている所定重量の浮上用ウェイトであることを特徴とする底泥改善・浄化装置にある。
【0028】
かかる第9の態様では、エアレータユニットは、固定ウェイトに連結されるとともに浮上用ウェイトにより上方へ引っ張られた状態で安定して保持される。
【0029】
本発明の第10の態様は、第8の態様において、前記浮上手段が、前記エアレータユニットにも設けられて当該エアレータユニットを浮上可能な程度の浮力を生じるフロート部材であることを特徴とする底泥改善・浄化装置にある。
【0030】
かかる第10の態様では、固定ウェイトに連結されるとともにフロート部材により浮力を得て上方へ引っ張られた状態で安定して保持される。
【0031】
ここで、富栄養化が進行し無酸素化・嫌気化した底層水及び底泥中では、嫌気的微生物の作用によって嫌気分解が行われ、硫化物(硫化水素)やメタンガスが発生すると共に、有機物の酸化分解は、CO2まで進行せず、酢酸などの有機酸が蓄積する。これらは悪臭の原因となる他、例えば、閉鎖海域に蓄積された場合には、硫化水素は青潮を形成する。また、有機物分解は、好気的条件下に比較して効率が遙かに劣るため、有機性汚濁の蓄積・水底での汚泥の堆積が進行する。
【0032】
また、長期にわたり底泥が貧酸素状態にさらされると、底層水中の酸素を含む種々の物質が還元される。すなわち、鉱物中には鉄・マンガンなどの炭素塩・硫化塩が多く含まれており、還元されて鉄・マンガンのイオン態を溶出する。そして、溶出した鉄・マンガンは、例えば、ダム貯水池等では上水における浄水機能障害や下流の黒水・赤水障害の原因物質となる。また、土粒子に吸着している窒素・リン等の栄養塩も、塩類の還元・溶出に伴って遊離し水中に溶出する。溶出した栄養塩類は、富栄養化の原因物質として表層部における藻類増殖に利用され、水域の富栄養化を助長する。
【0033】
すなわち、貧酸素化した底層水から水底にかけては、貧酸素化により、底泥からの溶出と表層からの沈降・堆積によって栄養塩をはじめとする様々な物質が溶解・浮遊し、栄養塩濃度と電気伝導度、金属塩類濃度が高くなり、水底には有機性の汚泥が堆積してしまう。
【0034】
かかる本発明では、水底に堆積した底泥の表層上を覆うように超微細気泡の層を形成するようにしたので、嫌気化した底泥に十分な酸素が供給され、底泥表面の酸化還元電位が上昇して、微生物による有機物分解の形態(エネルギー代謝形式)は嫌気分解から好気分解へと移行する。そして、嫌気分解から好気分解への移行に伴って、まず悪臭の元となる硫化物やメタンガスの発生が抑制され、続いて底層水中の窒素・リン等の栄養塩類も酸化されて不溶性の金属塩を形成して沈降し底質中に吸着固定されることにより、底層水中のこれらの濃度は減少する。さらに、硝酸還元による脱窒反応が活発化して底層水中の無機態窒素イオン濃度が減少する。酸素濃度が行き渡り、十分に好気的環境に復元されると、微生物による有機物の呼吸分解が活発となり、底泥に蓄積した有機物の分解が進行し、底泥表面は改質され砂質化すると共に底泥の堆積量が減少する。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を各実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0036】
図1は、本発明の実施形態1に係る底泥改善・浄化装置の概略図である。
【0037】
本発明に係る底泥改善・浄化方法は、例えば、貯水池等の閉鎖水域に堆積した底泥層に超微細気泡(マイクロバブル)によって酸素を供給して溶存酸素を増加させることにより、底泥層を改善及び浄化する方法である。そして、本実施形態に係る底泥改善・浄化装置は、図1に示すように、超微細気泡を発生させる複数のエアレータ11を具備するエアレータユニット10と、各エアレータ11に所定濃度の酸素を供給するための酸素発生器20及びコンプレッサ30とで構成されている。
【0038】
エアレータユニット10は、加圧ポンプ12によって底層水が吸引されこの底層水が加圧された圧力水が供給される圧力水配管13と、酸素発生装置20から送気チューブ25を介してエアヘッダ14に供給された酸素を各エアレータ11に流入させるための送気配管15とを具備する。圧力水配管13には、例えば、10基〜数十基、本実施形態では、20基のエアレータ11が所定間隔で固定されている。また、本実施形態では、圧力水配管13がフレームとして機能しており、加圧ポンプ12及びエアヘッダ14も、この圧力水配管13に固定されている。なお、加圧ポンプ12は陸上に設置された電源40からの電力供給を受けて駆動する。
【0039】
また、本実施形態では、エアヘッダ14と酸素発生器20との間に酸素を冷却するための冷却装置50が設置されており、酸素発生器20から供給された酸素は、この冷却装置50によってエアレータユニット10が設置される水深の水温程度の温度に冷却される。そして、冷却装置50によって冷却された酸素は送気チューブ25を介してエアヘッダ14に供給される。
【0040】
エアレータ11は、直径20μm以下、好ましくは10μm以下の超微細気泡を発生させると共にこの超微細気泡を含む水を噴射するものである。各エアレータには、加圧ポンプ12を駆動することによって圧力水配管13に吸入された圧力水が流入し、この圧力水の流れによって発生する負圧により送気配管15から酸素が流れ込む。ただし、エアレータユニット10の設置深度が、比較的深い場合、例えば、水深15m以上である場合には、酸素を強制送気することが好ましい。水深が深くなるにつれて水圧が高くなり、圧力水の流れによって発生する負圧のみでは、酸素を十分に吸引することができなくなるためである。例えば、本実施形態では、後述する固定手段60上にコンプレッサ31を設け、このコンプレッサ31により、送気チューブ25を介して各エアレータ11に強制送気するようにしている。
【0041】
そして、エアレータ11内に流入した圧力水と酸素とによって気液二層の旋回流が生み出され、旋回流の中心軸付近に生じる強せん断力により気体(酸素)を細分化して超微細気泡を含む気液混相流を生成して水中に噴射するものである。なお、このエアレータ11の構造は、所定径の超微細気泡を発生させることができれば、特に限定されるものではない。
【0042】
また、エアレータユニット10は、水面上に浮かべられ岸に係留された筏等の固定手段60に吊り下げられて所定深度に配置されている。具体的には、エアレータユニット10は、固定手段60上に設けられた巻回装置等の昇降手段70にワイヤ80等を介して昇降可能に固定されている。なお、エアレータユニット10の固定方法は特に限定されず、例えば、水底のアンカーに固定してもよいし、エアレータユニット自体にアンカーを取り付けて水底に定着させるようにしてもよい。
【0043】
酸素発生器20は、所定濃度の酸素ガス、本実施形態では、濃度が95%以上の酸素ガスを生成し、エアレータユニット10の送気配管15に供給する。具体的には、この酸素発生器20は、コンプレッサ30から供給された空気から窒素を分離除去することにより、濃度が95%以上の酸素ガスを生成し、この酸素ガスを、送気チューブ25を介してエアレータ11に送気にする。なお、濃度が95%以上の酸素ガスを発生させるため、コンプレッサ30によって、例えば、必要な酸素ガス量の10倍程度の空気を酸素発生器20に供給する。
【0044】
以下、このような底泥層改善・浄化装置を用いた底泥層改善・浄化方法について説明する。
【0045】
まず、エアレータユニット10が吊り下げられた係留筏(固定手段)60を所定位置で係留し、エアレータユニット10を所定深度、すなわち、水底に堆積した底泥層90の直上まで降下させて固定する。ここで、エアレータユニット10の配置深度は、海水中に配置する場合には10m以下、淡水中に配置する場合には、20m以下であることが好ましい。すなわち、本発明の底泥層改善・浄化装置は、比較的水深の深い場所に堆積した底泥層の改善・浄化に好適に用いることができるものである。なお、この点については詳しくは後述するが、エアレータユニット10の配置深度が浅すぎると、超微細気泡が上昇する割合が増加してしまい、底泥層に酸素を供給することができないためである。
【0046】
そして、このように所定深度にエアレータユニット10を設置した状態で、加圧ポンプ12によって圧力水配管13を介して各エアレータ11に圧力水を流入させる一方、この圧力水の流れによる負圧とコンプレッサ31による強制送気とによって酸素を供給する。このとき、酸素は、冷却装置50によってエアレータユニット10の設置深度の水温と同等の温度に冷却されて各エアレータ11に供給される。そして、各エアレータ11内で生成された超微細気泡を含む気液混相流を噴射し、底泥層90の表層上を覆うように超微細気泡層100を形成する。すなわち、各エアレータ11から水平方向に超微細気泡を含む気液混相流を噴射することより、超微細気泡を含む気液混相流の噴流が密度流として水平方向に広範囲に拡散し、底泥層90の表層上を覆うように超微細気泡層100が形成される。なお、この超微細気泡層100の層厚は、底泥の厚さを考慮して適宜決定すればよいが、例えば、10m以下、好ましくは数m程度、さらに好ましくは2〜3m程度の厚さであることが好ましい。
【0047】
ここで、一般的にダム貯水池等の閉鎖水域では、例えば、水温成層の形成等により、鉛直方向の密度成層が発達しやすい特性を持っている。このような密度成層が発達した水域では、水平方向には、水温、密度、その他の特性が一様化しており、水平方向で不連続な密度勾配や濃度勾配が生じた場合、これを均一化する拡散現象が働くことが知られている。また、ある特性を持った噴流は、これと等密度の層に貫入して密度流として水平方向に拡散する。
【0048】
そして、本発明の方法では、エアレータ11によって、底層水を加圧した加圧水と酸素とによって発生した超微細気泡を含む気液混相流を噴射することにより、底層水中における密度流現象を利用し、底層水・底泥層を撹乱せずに底泥層90の表層上を覆うように超微細気泡層100を形成することができる。
【0049】
また、本実施形態では、エアレータ11に供給する酸素をエアレータユニット10の設置深度の水温と同等の温度に冷却するようにしたので、密度流現象を効果的に利用でき、より広範囲に亘って超微細気泡層100を形成することができる。
【0050】
そして、このような超微細気泡層100を構成する超微細気泡は、気泡表面積が大きいため、気泡の浮上速度は極めて遅く、図2に示すように、エアレータユニット10を移動した後も、超微細気泡層100は、一定期間その位置に停滞する。
【0051】
このように超微細気泡層100が底泥層90を覆い、所定期間停滞していることで、底泥層90にはこの超微細気泡層100から酸素が供給されて溶存酸素が著しく向上し、底泥層90は大幅に改善及び浄化される。また、この微細気泡層100によって底層水も同時に浄化される。さらに、底泥層が90改善・浄化されることによって底泥層90による底層水の水質悪化も抑えられる。したがって、超微細気泡層100によって底泥層90を改善・浄化させることで、結果的に、所定水域全体の水質を向上させることができる。
【0052】
特に、本実施形態では、酸素発生器20を用いて濃度が95%以上の酸素ガスをエアレータ11に供給して超微細気泡を発生させているため、酸素供給能力が大幅に向上し、底泥層90の溶存酸素を確実に増加させることできる。例えば、空気を供給する場合、酸素成分割合は21%であるが、酸素ガスを用いることにより、酸素供給を約4.5倍に増やすとともに、気体の溶解効率をさらに高めることができる。
【0053】
(実施形態2)
図3は、実施形態2に係る底泥改善・浄化装置の概略図である。
【0054】
本実施形態は、昇降手段70の替わりにエアレータユニットに浮上手段を接続し、この浮上手段によってエアレータユニット10を水中の所定位置に配置するようにした例である。
【0055】
本実施形態では、図3に示すように、エアレータユニット10の上部側には、浮上手段である浮上用ウェイト110が、連結ワイヤ111を介して連結されている。具体的には、固定手段60に配設された滑車112を介して吊り下げられた連結ワイヤ111の一端部側にエアレータユニット10が固定されると共に、他端部側に所定重量の浮上用ウェイト110が固定されている。
【0056】
ここで、浮上用ウェイト110は、エアレータユニット10が浮上する程度の張力が生じる重量を有する。すなわち、連結ワイヤ111によってエアレータユニット10と浮上用ウェイト110とが水中に吊り下げられると、所定重量の浮上用ウェイト110が下降することで、連結ワイヤ111を介してエアレータユニット10が引き上げられるようになっている。なお、エアレータユニット10にその水中荷重を軽くするためのフロート部材を設けてもよい。
【0057】
また、エアレータユニット10の水底側には、固定ワイヤ121によって所定重量の固定ウェイト120が連結固定され、エアレータユニット10はこの固定ウェイト120によって移動が規制されている。固定ウェイト120は、エアレータユニット10を繋ぎ止めて安定して保持する重量を有するのが好ましく、また、少なくとも浮上ウェイト110よりも重い重量を有するのが好ましい。例えば、本実施形態では、浮上用ウェイト110が、100kg程度の重量であるのに対し、固定ウェイト120は、200kg程度の重量を有する。したがって、エアレータユニット10は、上述したように浮上用ウェイト110が沈むことによって浮上するが、固定ワイヤ121が伸びきった時点で停止する。これにより、エアレータユニット10は、所定深度、すなわち、水底から常に一定の高さに配置される。そして、この位置は、水面位置が変化しても変わらない。
【0058】
そして、このような状態で、上述の実施形態と同様に各エアレータ11から超微細気泡を含む気液混相流を噴射し、底泥層90の表層上を覆うように超微細気泡層100を形成して底泥層90の改善及び浄化を行う。
【0059】
このような本実施形態の構成では、水底に固設することなく、エアレータユニット10を水面位置に影響されない所定深度に容易に配置することができる。また、エアレータユニット10は、固定ウェイト120によって固定されているだけであるため、この固定ウェイト120と共に容易に移動させることもできる。
【0060】
なお、本実施形態では、浮上手段として、浮上用ウェイト110をエアレータユニット10に連結するようにしたが、浮上手段は、エアレータユニット10を浮上させることが可能であれば、特に限定されるものではない。例えば、図4に示すように、エアレータユニット10の上部に、エアレータユニット10が浮上可能な程度の浮力を生じるフロート部材130を設けるようにしてもよい。なお、この場合、係留ワイヤ140によってエアレータユニット10を固定手段60に係留しておくことが好ましい。
【0061】
また、以上説明した各実施形態では、一カ所で超微細気泡層100を形成した例を説明したが、例えば、一カ所で超微細気泡層100を形成後、固定手段60を移動させ、複数箇所で超微細気泡層100を形成するようにしてもよい。これにより、所定水域の底泥層90全体を確実に改善・浄化することができる。また、この動作を繰り返し行い、各箇所で一定期間毎に超微細気泡層100が形成されるようにしてもよい。これにより、底泥層90の溶存酸素を大幅に増加させることができ、底泥層90をより確実に改善・浄化することができる。
【0062】
勿論、所定の複数箇所に、エアレータユニットをそれぞれ設置し、各箇所でそれぞれ超微細気泡層を形成するようにしてもよい。この場合にも、一定期間毎に超微細気泡を形成するようにすれば、溶存酸素を大幅に向上して底泥層を確実に改善及び浄化することができる。
【0063】
(試験例)
A県の最上流のダム貯水池(幅130m、高さ20mの小規模ダム)にはヘドロが大量に発生しており、水深2m以下の領域は無酸素状態であった。当該ダム貯水池では、春から秋にかけて水温成層が形成されており、出水時の濁水問題を大きくしないため、大規模エアレーションを行って、ダム全体をかき混ぜることはできなかった。
【0064】
そこで、図3に示すようなエアレータユニット(エアレータを28個搭載したもの)を用い、水深4.5mの位置で、95%酸素を30L/minで約50日、マイクロバブルとして供給した。
【0065】
この結果、マイクロバブル供給前に採取したヘドロは植物性プランクトンの死骸と粘土とからなり、ひどい腐敗臭を有し、わずかな攪拌で浮いてきて透視度を低下させるものであった。
【0066】
一方、マイクロバブル供給後に採取した底泥は、腐敗臭が低減して、ほとんどなくなっており、プランクトンの死骸等も観察されなかった。
【0067】
マイクロバブル供給前後のヘドロの顕微鏡写真を図5に示す。供給前には50μm程度の粘土粒子とそれよりも比較的大きな植物性プランクトンの死骸の固まりが観察されたが、供給後は粘土粒子は観察されるものの、植物性プランクトンの死骸の固まりは消失していた。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、水底に堆積した底泥の表層上を覆うように超微細気泡の層を形成するようにしたので、超微細気泡の層から底泥に酸素を効果的に供給することができ、底泥を大幅に改善及び浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る底泥改善・浄化装置の概略を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る底泥改善・浄化方法の概略を示す図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る底泥改善・浄化装置の概略を示す図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る底泥改善・浄化装置の概略を示す図である。
【図5】本発明の試験例の結果を示す顕微鏡写真である。
【符号の説明】
10 エアレータユニット
11 エアレータ
12 加圧ポンプ
13 圧力水配管
14 エアヘッダ
15 送気配管
20 酸素発生器
30,31 コンプレッサ
40 電源
50 冷却装置
60 固定手段
70 昇降手段
110 浮上用ウェイト
112 滑車
120 固定ウェイト
130 フロート部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method and an apparatus for improving and purifying a bottom mud layer, for example, for improving and purifying a bottom mud layer deposited in a closed water area such as a dam reservoir using microbubbles.
[0002]
[Prior art]
In closed water areas such as dam reservoirs, inner bays, rivers, reservoirs, brackish lakes, etc., various types of water quality disturbances occur due to sedimentation of sediment and the resulting deoxygenation of the bottom layer. In order to prevent this water quality obstacle, methods such as bottom mud dredging and sediment covering with gravel are generally adopted, but such a method completely prevents water quality damage due to the influence of bottom mud. There was a problem that it was not possible to do so and the cost was high.
[0003]
In order to solve such a problem, for example, surface water in a water area such as a lake, or water prepared in advance, using a pipe laid around the bottom of the water area, directly above the bottom mud deposited on the bottom of the water area or A method of increasing the dissolved oxygen in the water directly above the bottom by injecting it into the bottom mud, thereby insolubilizing the nutrients contained in the bottom mud and preventing nutrients from being supplied to the water. (For example, see Patent Document 1).
[0004]
Also, for example, a microbubble generator is arranged on bottom mud (sludge), and an airflow is generated by generating microbubbles from the microbubble generator toward the water surface, and a circulating flow is formed by the airflow. There is a method of supplying oxygen to bottom mud by exchanging surface water and bottom water (for example, see Patent Document 2).
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-8-281292 (FIG. 1, columns 2 to 3)
[Patent Document 2]
Japanese Patent No. 3026023 (FIG. 1, [0008] [0009])
[Patent Document 3]
JP-A-2002-102894 ([0008] to [0020])
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the former method, although the dissolved oxygen can be increased in a relatively narrow range, the dissolved oxygen is increased just above or in the mud layer. There is a problem that the amount of sediment cannot be sufficiently improved.
[0007]
In the latter method, the amount of dissolved oxygen in water is relatively large because fine bubbles are used.However, oxygen is supplied to the sediment by circulating water, so that it is supplied to the sediment itself. The amount of oxygen to be produced is relatively small, and there is a problem that the bottom mud cannot be sufficiently improved.
[0008]
Furthermore, by mixing the polluted water with active air accompanied by a large amount of electromagnetic fields, and spraying the polluted water mixed with fine bubbles to create a stream of water throughout the water area, the action of the electromagnetic field is used to create a bottom mud layer. There is a method of improving the dissolved oxygen ratio of the sapphire (see, for example, Patent Document 3). However, in this method, a water flow is created in the entire water area, and oxygen contained in the circulated water is caused to enter the bottom mud layer by the action of an electromagnetic field. Therefore, since the updraft is generated by mixing the entire pond, it can be applied to a relatively narrow water area.For example, the effect area is limited in a relatively wide water area such as a dam reservoir, and the electromagnetic field is limited. It requires a large-scale facility for utilizing the function of (1) and is not practical.
[0009]
Generally, at a dam, a water temperature stratification is formed within a range of several meters from the surface of the water, causing problems such as burning, and the problem of low oxygen and anoxia in the lower part. A thermocline with a difference is formed. In such a dam, turbid water flowing in the event of heavy rain flows into the thermocline, and when the amount of water increases, the outlet is formed at the depth where the thermocline is formed. It is designed so that stratified and lower layer water does not mix. Therefore, even if it is for improving water quality, if the whole is agitated, other environmental problems will occur.
[0010]
In view of such circumstances, the present invention significantly improves dissolved oxygen by efficiently supplying oxygen to the bottom mud layer without destroying water temperature stratification, and can reliably improve the bottom mud layer and improve the water quality of the bottom layer. An object of the present invention is to provide a method and apparatus for improving and purifying bottom mud that can be improved.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention, a layer of ultrafine bubbles made of a gas containing at least oxygen is formed so as to cover a surface layer of sediment deposited on a water bottom at a predetermined depth, and the layer of the ultrafine bubbles is formed from the layer of ultrafine bubbles. The present invention is directed to a method for improving and purifying bottom mud by supplying oxygen to the mud to improve and purify the bottom mud.
[0012]
In the first aspect, since the layer of ultrafine bubbles formed so as to cover the surface layer of the bottom mud stays for a relatively long time, oxygen is effectively applied to the bottom mud from the layer of ultrafine bubbles. Supplied to As a result, the quality of the bottom mud is improved, and eutrophication due to elution of nutrients and metal salts from the bottom mud due to anaerobic conditions is prevented, and the quality of bottom water is remarkably improved.
[0013]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the gas is an oxygen gas having a concentration of 95% or more, wherein the gas is an oxygen gas having a concentration of 95% or more.
[0014]
In the second aspect, since the oxygen concentration of the ultrafine bubbles is high, the dissolved oxygen in the bottom mud is significantly improved.
[0015]
A third aspect of the present invention is the method for improving and purifying sediment of the first or second aspect, wherein the gas is cooled to a temperature of about the water temperature at the predetermined depth.
[0016]
In the third aspect, since the ultrafine bubble layer is cooled to the same level as the water temperature at a predetermined depth, the density flow phenomenon can be effectively used, and the ultrafine bubble layer can be relatively easily formed over a wide area. Is done.
[0017]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a method for improving and purifying bottom mud according to any one of the first to third aspects, wherein the method improves and purifies sediment deposited on a water bottom in a closed natural water body.
[0018]
In the fourth aspect, the water quality of the closed natural water area is improved together with the improvement of the bottom mud.
[0019]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided an oxygen gas generator for generating an oxygen gas having a predetermined concentration, and an oxygen gas disposed at a predetermined depth near a surface layer of sediment deposited on a water bottom and supplied from the oxygen gas generator. And an aerator unit having a plurality of aerators for horizontally injecting as fine bubbles in the horizontal direction.
[0020]
In the fifth aspect, by injecting the ultrafine bubbles in the horizontal direction, a layer of the ultrafine bubbles is formed so as to cover the surface layer of the bottom mud, and oxygen is supplied to the bottom mud from the layer of the ultrafine bubbles. The bottom mud is improved and purified.
[0021]
According to a sixth aspect of the present invention, there is provided the method for improving and purifying bottom mud according to the fifth aspect, wherein the oxygen concentration of the oxygen gas is 95% or more.
[0022]
In the sixth aspect, oxygen effectively penetrates into the bottom mud, and the bottom mud is greatly improved and purified.
[0023]
A seventh aspect of the present invention, in the fifth or sixth aspect, further comprises a cooling device for cooling the oxygen gas, wherein the ultra-fine bubbles injected from the aerator are cooled to a water temperature at the predetermined depth. An apparatus for improving and purifying sediment characterized by cooling.
[0024]
In the seventh aspect, the density flow phenomenon can be effectively used, and a layer of ultrafine bubbles can be formed over a wide range.
[0025]
An eighth aspect of the present invention is the air conditioner according to any one of the fifth to seventh aspects, wherein the aerator unit is connected to a fixed weight arranged on the bottom of the water, and levitation means for floating the aerator unit is connected. The unit is fixed at a predetermined position via the fixed weight, and is an apparatus for improving and purifying sediment.
[0026]
In the eighth aspect, the aerator unit can be stably held at a predetermined depth without being fixed to the water bottom, and is not affected by the height of the water surface.
[0027]
A ninth aspect of the present invention is the ninth aspect, wherein in the eighth aspect, the levitation means includes a connecting wire that is folded back via a pulley having one end connected to the aerator unit and fixed to a mooring member moored on the water surface. A bottom mud improving / purifying apparatus, characterized in that it is a floating weight of a predetermined weight provided on an end side and suspended in water.
[0028]
In the ninth aspect, the aerator unit is connected to the fixed weight, and is stably held while being pulled upward by the floating weight.
[0029]
According to a tenth aspect of the present invention, in the eighth aspect, the levitation means is a float member which is provided also in the aerator unit and generates buoyancy to a degree capable of levitation of the aerator unit. It is in the mud improvement and purification equipment.
[0030]
In the tenth aspect, the floating member is stably held in a state where it is connected to the fixed weight and is pulled upward by the float member while obtaining buoyancy.
[0031]
Here, anaerobic decomposition is performed by anaerobic microorganisms in bottom water and sediment that have become anaerobic and anaerobic due to the progress of eutrophication. Oxidative decomposition of CO 2 Organic acids such as acetic acid accumulate. In addition to causing odors, hydrogen sulfide forms a blue tide when accumulated in a closed sea area, for example. In addition, since the efficiency of organic matter decomposition is much lower than that under aerobic conditions, the accumulation of organic pollutants and the accumulation of sludge on the water bottom progress.
[0032]
In addition, when the bottom mud is exposed to a low oxygen state for a long time, various substances including oxygen in the bottom water are reduced. That is, the mineral contains a large amount of carbon salts and sulfides such as iron and manganese, and is reduced to elute the ionic state of iron and manganese. The eluted iron and manganese, for example, in dam reservoirs and the like, cause water purification dysfunction in water supply and black water and red water damage in the downstream. Also, nutrients such as nitrogen and phosphorus adsorbed on the soil particles are released and eluted in water as the salts are reduced and eluted. The eluted nutrients are used as a causative substance of eutrophication for algae growth in the surface layer, and promote eutrophication of water bodies.
[0033]
In other words, from the low oxygenated bottom water to the water bottom, various substances including nutrients dissolve and float due to elution from sediment and sedimentation / sedimentation from the surface layer due to hypoxia, Electric conductivity and metal salt concentration increase, and organic sludge accumulates on the water bottom.
[0034]
In the present invention, since a layer of ultrafine bubbles is formed so as to cover the surface layer of the bottom mud deposited on the water bottom, sufficient oxygen is supplied to the anaerobic bottom mud, and the redox of the bottom mud surface is reduced. As the potential increases, the form of organic matter decomposition (energy metabolism form) by microorganisms shifts from anaerobic decomposition to aerobic decomposition. With the shift from anaerobic decomposition to aerobic decomposition, the generation of sulfide and methane gas, which are the source of offensive odor, is first suppressed, and then nutrients such as nitrogen and phosphorus in the bottom water are oxidized and insoluble metal These concentrations in the bottom water are reduced by salt formation, sedimentation and adsorption and fixation in the sediment. Furthermore, the denitrification reaction by nitrate reduction is activated, and the concentration of inorganic nitrogen ions in the bottom water decreases. When the oxygen concentration is widespread and the environment is sufficiently restored to an aerobic environment, the respiratory decomposition of organic matter by microorganisms becomes active, the decomposition of organic matter accumulated in the bottom mud progresses, and the bottom mud surface is reformed and becomes sandy At the same time, the amount of sediment decreases.
[0035]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on embodiments.
[0036]
FIG. 1 is a schematic diagram of a bottom mud improvement / purification device according to Embodiment 1 of the present invention.
[0037]
The method for improving and purifying the bottom mud according to the present invention includes, for example, supplying dissolved oxygen by supplying micro-bubbles to the bottom mud layer deposited in a closed water area such as a reservoir to increase dissolved oxygen. It is a method of improving and purifying. As shown in FIG. 1, the bottom mud improving / purifying apparatus according to the present embodiment supplies an
[0038]
The
[0039]
Further, in the present embodiment, a
[0040]
The
[0041]
Then, a gas-liquid two-layer swirling flow is generated by the pressurized water and oxygen flowing into the
[0042]
Further, the
[0043]
The
[0044]
Hereinafter, a method for improving and purifying a bottom mud using such a device for improving and purifying a bottom mud will be described.
[0045]
First, the mooring raft (fixing means) 60 on which the
[0046]
With the
[0047]
Here, generally, in a closed water area such as a dam reservoir, a density stratification in the vertical direction is easily developed due to, for example, formation of a water temperature stratification. In the water area where such density stratification has developed, the water temperature, density, and other characteristics are uniform in the horizontal direction, and when a discontinuous density gradient or concentration gradient occurs in the horizontal direction, it is made uniform. It is known that the diffusion phenomenon that works is performed. A jet having a certain characteristic penetrates a layer having the same density as the jet and diffuses in the horizontal direction as a density flow.
[0048]
Then, in the method of the present invention, by using the
[0049]
Further, in the present embodiment, the oxygen supplied to the
[0050]
The ultra-fine bubbles constituting such an
[0051]
As described above, since the
[0052]
In particular, in the present embodiment, oxygen gas having a concentration of 95% or more is supplied to the
[0053]
(Embodiment 2)
FIG. 3 is a schematic diagram of a bottom mud improvement / purification device according to the second embodiment.
[0054]
The present embodiment is an example in which a floating unit is connected to an aerator unit instead of the lifting / lowering
[0055]
In the present embodiment, as shown in FIG. 3, a floating
[0056]
Here, the lifting
[0057]
Further, a fixed
[0058]
In this state, a gas-liquid multiphase flow including ultrafine bubbles is injected from each aerator 11 in the same manner as in the above-described embodiment, and the
[0059]
In such a configuration of the present embodiment, the
[0060]
In the present embodiment, the
[0061]
Further, in each of the embodiments described above, the example in which the
[0062]
Of course, an aerator unit may be installed at each of a plurality of predetermined locations, and an ultrafine bubble layer may be formed at each of the locations. Also in this case, if ultrafine bubbles are formed at regular intervals, the dissolved oxygen can be greatly improved and the bottom mud layer can be surely improved and purified.
[0063]
(Test example)
A large amount of sludge was generated in the uppermost dam reservoir (130m wide and 20m high) in A prefecture, and the area below 2m in depth was anoxic. In the dam reservoir, water temperature stratification was formed from spring to autumn, and large-scale aeration was not possible to stir the entire dam in order to not increase the problem of turbid water during flooding.
[0064]
Then, using an aerator unit as shown in FIG. 3 (with 28 aerators), 95% oxygen was supplied as microbubbles at a depth of 4.5 m at a rate of 30 L / min for about 50 days.
[0065]
As a result, the sludge collected before the supply of the microbubbles consisted of corpse of phytoplankton and clay, had a bad odor of decay, and floated with slight stirring to lower the visibility.
[0066]
On the other hand, in the bottom mud collected after the supply of the microbubbles, the putrefaction odor was reduced and almost disappeared, and no carcass of plankton was observed.
[0067]
FIG. 5 shows micrographs of the sludge before and after the supply of the microbubbles. Before the supply, a mass of clay particles of about 50 μm and a relatively large phytoplankton carcass was observed, but after the supply, clay particles were observed, but the phytoplankton carcass mass disappeared. I was
[0068]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, since a layer of ultrafine bubbles is formed so as to cover the surface layer of sediment deposited on the water bottom, oxygen is effectively supplied from the layer of ultrafine bubbles to the bottom mud. Can be supplied, and the bottom mud can be greatly improved and purified.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram schematically illustrating a bottom mud improving / purifying apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram schematically illustrating a method of improving and purifying bottom mud according to one embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram schematically showing a bottom mud improving / purifying apparatus according to another embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a view schematically showing a bottom mud improving / purifying apparatus according to another embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a micrograph showing a result of a test example of the present invention.
[Explanation of symbols]
10 Aerator unit
11 Aerator
12 Pressure pump
13 Pressure water piping
14 Air header
15 Air supply piping
20 oxygen generator
30,31 compressor
40 power supply
50 Cooling device
60 fixing means
70 Lifting means
110 Lifting weight
112 pulley
120 fixed weight
130 Float member
Claims (10)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003088976A JP2004290893A (en) | 2003-03-27 | 2003-03-27 | Method and apparatus for improving/purifying bottom mud |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003088976A JP2004290893A (en) | 2003-03-27 | 2003-03-27 | Method and apparatus for improving/purifying bottom mud |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004290893A true JP2004290893A (en) | 2004-10-21 |
Family
ID=33402965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003088976A Pending JP2004290893A (en) | 2003-03-27 | 2003-03-27 | Method and apparatus for improving/purifying bottom mud |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004290893A (en) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005313064A (en) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Yokogawa Electric Corp | Water quality conservation system |
JP2006142257A (en) * | 2004-11-24 | 2006-06-08 | Yokogawa Electric Corp | Gas dissolving water feed system |
JP2006314954A (en) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Tashizen Techno Works:Kk | Water area purifying method |
JP2007000797A (en) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Nakajima Kogyo:Kk | Floating water purification apparatus |
JP2007054735A (en) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Kazuhiro Kogure | Sludge purification method |
JP2007181753A (en) * | 2006-01-04 | 2007-07-19 | Osaki Electric Co Ltd | Aerator |
JP2010082541A (en) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Nippon Paper Industries Co Ltd | Method for inhibiting odor of wastewater |
JP2014000889A (en) * | 2012-06-19 | 2014-01-09 | Zeniya Kaiyo Service Kk | Aeration/circulation apparatus |
JP2015066492A (en) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 独立行政法人土木研究所 | Method for suppressing propagation of algae |
CN104529111A (en) * | 2014-12-29 | 2015-04-22 | 天津振邦水产养殖有限公司 | Method for removing organic pollutants in bottom mud of holothurian growing water area |
WO2016031416A1 (en) * | 2014-08-25 | 2016-03-03 | 株式会社micro-bub | Water purifier |
WO2021081970A1 (en) * | 2019-11-01 | 2021-05-06 | 南京森淼环保科技有限公司 | Riverway sediment excitation device based on microbubble air flotation effect |
CN113567645A (en) * | 2021-08-03 | 2021-10-29 | 江苏科技大学 | System and method for monitoring secondary pollution in dredging process of sea, river, lake and reservoir in real time |
CN115477399A (en) * | 2022-08-04 | 2022-12-16 | 四川创美环保科技有限公司 | Bottom mud in-situ remediation method for remediating river bottom mud based on PrO2 supersaturated dissolved oxygen |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0839093A (en) * | 1994-07-28 | 1996-02-13 | Marsima Aqua Syst Corp | Air diffusion device for purifying water |
JPH08281292A (en) * | 1995-03-28 | 1996-10-29 | Pub Works Res Inst Ministry Of Constr | Treatment of bottom mud layer in water basin |
JPH11131437A (en) * | 1997-10-28 | 1999-05-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Method and device for improving bottom sediment of dam lake, lake, and harbor |
JP2000129645A (en) * | 1998-10-26 | 2000-05-09 | Nkk Corp | Method for purifying bottom soil |
JP2000263089A (en) * | 1999-03-16 | 2000-09-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Water area cooling and purifying apparatus |
JP2001259680A (en) * | 2000-03-23 | 2001-09-25 | Ngk Insulators Ltd | Aeration device and aeration method |
JP2002102894A (en) * | 2000-09-28 | 2002-04-09 | Micro Aqua:Kk | Method for cleaning water by micronizing water molecule cluster and method for reducing sludge |
-
2003
- 2003-03-27 JP JP2003088976A patent/JP2004290893A/en active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0839093A (en) * | 1994-07-28 | 1996-02-13 | Marsima Aqua Syst Corp | Air diffusion device for purifying water |
JPH08281292A (en) * | 1995-03-28 | 1996-10-29 | Pub Works Res Inst Ministry Of Constr | Treatment of bottom mud layer in water basin |
JPH11131437A (en) * | 1997-10-28 | 1999-05-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Method and device for improving bottom sediment of dam lake, lake, and harbor |
JP2000129645A (en) * | 1998-10-26 | 2000-05-09 | Nkk Corp | Method for purifying bottom soil |
JP2000263089A (en) * | 1999-03-16 | 2000-09-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Water area cooling and purifying apparatus |
JP2001259680A (en) * | 2000-03-23 | 2001-09-25 | Ngk Insulators Ltd | Aeration device and aeration method |
JP2002102894A (en) * | 2000-09-28 | 2002-04-09 | Micro Aqua:Kk | Method for cleaning water by micronizing water molecule cluster and method for reducing sludge |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005313064A (en) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Yokogawa Electric Corp | Water quality conservation system |
JP2006142257A (en) * | 2004-11-24 | 2006-06-08 | Yokogawa Electric Corp | Gas dissolving water feed system |
JP2006314954A (en) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Tashizen Techno Works:Kk | Water area purifying method |
JP4687961B2 (en) * | 2005-06-24 | 2011-05-25 | 有限会社中島工業 | Floating water purification system |
JP2007000797A (en) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Nakajima Kogyo:Kk | Floating water purification apparatus |
JP2007054735A (en) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Kazuhiro Kogure | Sludge purification method |
JP2007181753A (en) * | 2006-01-04 | 2007-07-19 | Osaki Electric Co Ltd | Aerator |
JP2010082541A (en) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Nippon Paper Industries Co Ltd | Method for inhibiting odor of wastewater |
JP2014000889A (en) * | 2012-06-19 | 2014-01-09 | Zeniya Kaiyo Service Kk | Aeration/circulation apparatus |
JP2015066492A (en) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 独立行政法人土木研究所 | Method for suppressing propagation of algae |
WO2016031416A1 (en) * | 2014-08-25 | 2016-03-03 | 株式会社micro-bub | Water purifier |
CN104529111A (en) * | 2014-12-29 | 2015-04-22 | 天津振邦水产养殖有限公司 | Method for removing organic pollutants in bottom mud of holothurian growing water area |
WO2021081970A1 (en) * | 2019-11-01 | 2021-05-06 | 南京森淼环保科技有限公司 | Riverway sediment excitation device based on microbubble air flotation effect |
CN113567645A (en) * | 2021-08-03 | 2021-10-29 | 江苏科技大学 | System and method for monitoring secondary pollution in dredging process of sea, river, lake and reservoir in real time |
CN115477399A (en) * | 2022-08-04 | 2022-12-16 | 四川创美环保科技有限公司 | Bottom mud in-situ remediation method for remediating river bottom mud based on PrO2 supersaturated dissolved oxygen |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004290893A (en) | Method and apparatus for improving/purifying bottom mud | |
CA2609030C (en) | System and method for dissolving gases in fluids and for delivery of dissolved gases | |
JP5023850B2 (en) | Method for purifying contaminated soil and groundwater | |
JP4515868B2 (en) | Water treatment system | |
JP2009507618A (en) | System and method for dissolving a gas into a liquid and supplying the same dissolved gas | |
KR102595488B1 (en) | A three-effect high-level treatment device and method for sludge screen cutting effect, underwater upper and lower layer stirring effect, and oxidizing hole customized circulation loop control effect | |
KR101485828B1 (en) | Apparatus for improving water-quality of lakes from the stream | |
CN206580629U (en) | A kind of river water body purifies gallery | |
KR101334446B1 (en) | The dissolved oxygen supply of a lake and dam and algae growth control unit | |
JP3477801B2 (en) | River aeration apparatus and control method thereof | |
CN102923839A (en) | Submersible aerobic biofilm water body pollution processing device | |
WO2000039031A9 (en) | Advanced treatment for produced water | |
JP4817311B2 (en) | Improvement treatment method and improvement treatment apparatus for anoxic water quality environment | |
JP5360550B2 (en) | Aoko control method | |
JP2008100176A (en) | Method for eliminating oxygen-poor water area in dam lake, lake, marsh or the like | |
JP2001259680A (en) | Aeration device and aeration method | |
JP3227567B2 (en) | Water purification equipment | |
Gibbs et al. | Physical processes for in-lake restoration: Destratification and mixing | |
JP2002102894A (en) | Method for cleaning water by micronizing water molecule cluster and method for reducing sludge | |
JPH03143600A (en) | Method and device for improving environment of bottom layer part of water basin | |
JP2002273471A (en) | Equipment and method for purifying water | |
JP2005058957A (en) | Floating type water area cleaning apparatus | |
JP2627397B2 (en) | Automatic lake purification system | |
JP2012020275A (en) | Apparatus for aerobic treatment of underwater and sea bottom by air liquid pump | |
JPH09234499A (en) | Treatment of bottom mud and device therefor |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060119 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080530 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090210 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090410 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100506 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100625 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110608 |