JP2004288516A - Cooling control device of fuel cell system - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池システムの冷却系を制御する冷却制御装置に係り、特に冷却用電力の省電力化と燃料電池温度制御の応答性の両立を図ることができる燃料電池システムの冷却制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、燃料電池を電源とする電気自動車である燃料電池車両が鋭意開発されている。燃料電池本体は、水素極に水素ガスを、空気極に空気をそれぞれ供給して、水素と空気中の酸素とを電気化学的に反応させて発電する。車両用燃料電池本体として、動作温度が比較的低く取り扱いの容易な固体高分子型燃料電池が知られている。固体高分子型燃料電池は、水素極と空気極の間に膜状の固体高分子電解質があり、これは水素イオン伝導体として機能する。
【0003】
この種の燃料電池は、水素極で水素ガスを水素イオンと電子とに電離する反応が起き、空気極で酸素ガスと水素イオンと電子から水を生成する反応が行われる。このとき水素イオンは固体高分子膜を空気極に向かって移動する。固体高分子膜中を水素イオンが移動するためには、固体高分子膜が水分を含んでいる必要がある。このため固体高分子膜を加湿して湿らせておく必要があり、燃料電池へ供給する水素ガスを加湿装置で加湿して水素極に供給するようにする方法が知られている。また加湿に有効な方法として、燃料電池本体で未使用の水素ガスを燃料電池本体へ再循環して再利用する水素循環形式が用いられる。
【0004】
ところで、燃料電池の水素と酸素との電気化学反応において、原料ガスが有する化学エネルギを全て電気エネルギへ変換することはできず、反応熱48.6 [kJ/mol]が必ず発生する。また燃料電池内部の電気抵抗があるため、発電して電流が流れるとジュール熱により発熱する。
【0005】
これらの発熱により燃料電池が高温になりすぎると、固体高分子電解質や電極触媒が劣化したり、あるいは加湿が不十分になるなどの不具合を生じ発電効率が著しく低下する。逆に低温すぎると、触媒作用が活発でないため発電効率が悪い。
【0006】
このため燃料電池システムには、動作温度を目標温度に維持する温度制御装置が必要となる。従来の温度制御装置としては、冷媒ポンプによって燃料電池に冷媒を循環させると共に、この冷媒をラジエータと冷却ファンによって冷却することにより、燃料電池の動作温度を目標温度にする技術(例えば特許文献1)や、循環ポンプを運転するための電力変動費と再生器に供給する熱量のための変動費との和が最小になるように冷却水の流量を制御することにより、吸収式冷凍機の燃費向上を図る技術(例えば特許文献2)が知られている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−271914号公報(第5頁、図1)
【0008】
【特許文献2】
特開2002−115928号公報(第3頁、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電力節約のために冷媒ポンプの回転速度を低下させると、冷却ファン回転速度を余分に上昇させる必要があり、逆に冷却ファンの回転速度を低下させると、冷媒ポンプの回転速度を余分に上昇させる必要がある。冷却に要する電力を削減し、燃料電池の燃費性能を向上させるためには、燃料電池の温度を目標値に維持する為の電力を最小にして、冷媒ポンプと冷却ファンとを制御する必要がある。
【0010】
ところが単純に冷媒ポンプと冷却ファンとの消費電力の合計を最小化する温度制御では、温度制御の応答速度が低下し、燃料電池の負荷が急激に変動して、発熱量が急増した場合などには、燃料電池が高温に曝された状態が長く継続し、燃料電池が劣化する虞があるという問題点があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点を解決するために、水素と酸素の電気化学反応により発電する燃料電池と、該燃料電池を冷却する冷媒の熱を外部へ放出するラジエータと、該ラジエータと前記燃料電池との間で前記冷媒を循環させる冷媒ポンプと、前記ラジエータに送風する冷却ファンとを備えた燃料電池システムの冷却制御装置であって、前記冷媒ポンプの消費電力と前記冷却ファンの消費電力との和が最小となる条件で、前記燃料電池の温度が目標温度に達するように冷媒ポンプ回転速度及び冷却ファン回転速度を算出する省電力優先冷却条件算出手段と、所定の応答速度で前記燃料電池の温度が目標温度に達するように前記冷媒ポンプの回転速度と前記冷却ファンの回転速度とを算出する速度優先冷却条件算出手段と、燃料電池の状態に応じて、省電力優先冷却条件算出手段または速度優先冷却条件算出手段の何れかを選択する冷却条件選択手段と、該冷却条件選択手段が選択した算出手段による回転速度で動作するように前記冷媒ポンプを制御する冷媒ポンプ回転速度制御手段と、該冷却条件選択手段が選択した算出手段による回転速度で動作するように前記冷却ファンを制御する冷却ファン回転速度制御手段と、を備えたことを要旨とする。
【0012】
【発明の効果】
本発明に係る燃料電池システムの冷却制御装置によれば、燃料電池の状態に応じて、消費電力を最小化した条件で目標温度に達するように温度制御する冷媒ポンプの回転速度及び冷却ファンの回転速度と、所定の応答速度で目標温度に達するように温度制御する冷媒ポンプの回転速度及び冷却ファンの回転速度とを選択できるため、燃料電池の冷却に用いる電力の省電力化と、温度制御の応答性との両立を図ることができるという効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態の構成及び動作について詳しく説明する。
【0014】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明に係る冷却制御装置の第1実施形態が適用される燃料電池システムの構成を説明するシステム構成図である。
【0015】
図1において、燃料電池システム21は、水素ガスと空気中の酸素ガスとを電気化学反応させて発電する燃料電池本体22と、燃料電池本体22へ空気を供給する空気供給装置23と、燃料電池本体22へ水素ガスを供給する水素供給装置25と、燃料電池本体22が生成した電力を消費する負荷装置37とを主な構成要素として備える。
【0016】
水素供給装置25は、液体水素タンク、高圧水素タンク、水素吸蔵合金タンク等を備え、これらに貯蔵した水素を供給する。水素供給装置25と燃料電池本体22の間には、水素供給バルブ26が設けられ、水素供給バルブ26を制御することによって燃料電池本体22に供給する水素ガス圧力及び流量を調整することができる。
【0017】
空気供給装置23は、エアフィルタとコンプレッサを備え、燃料電池本体の空気極入口22aに空気を供給する。そして、燃料電池本体22は、余った空気を空気極出口22bから空気圧調整バルブ24を介して排空気として排出する。
【0018】
燃料電池本体22は、水素極と空気極の間に固体高分子膜を有する固体高分子型の燃料電池により構成され、水素極で生成された水素イオンは固体高分子膜を通って空気極に移動する構成となっている。
【0019】
また、燃料電池システム21は、水素循環経路28と水素循環ポンプ29を備え、燃料電池本体22は、水素供給装置25から供給された水素ガスの一部を反応に使用しないで水素極出口22dから水素循環経路28に排出する。そして、水素循環経路28に水素ガスが排出されると、水素循環ポンプ29は、排出された水素ガスを水素極入口22cに循環させる。これにより、水素極入口22cには、水素供給装置25から供給される乾燥した水素ガスと、水蒸気を多く含んだ循環水素ガスとの混合水素ガスが供給されるので、固体高分子膜が十分に加湿され、水素イオンが固体高分子膜中を移動することができるようになる。
【0020】
水素循環経路28は、循環経路内の水素ガスを排水素として図外の燃焼器へ放出するパージバルブ27を備え、このパージバルブ27によって水素循環系に蓄積する窒素等の不純物を燃料電池本体22の運転中に排出することができる。
【0021】
また、燃料電池システム21は、冷媒循環経路31と、ラジエータ30と、冷媒ポンプ32と、冷却ファン33とを備えている。燃料電池本体22とラジエータ30とは、冷媒循環経路31で接続され、冷媒ポンプ32が燃料電池本体22とラジエータ30間で冷媒を循環させる。またラジエータ30には、冷却ファン33から送られる冷却風が通過し、冷媒の放熱効果を向上させている。
【0022】
燃料電池本体22の冷媒入口22e付近には、入口冷媒流量及び入口冷媒温度を測定するための流量センサ34及び温度センサ35が設けられている。また、燃料電池本体22の冷媒出口22f付近には、出口冷媒温度を測定するための温度センサ36が設けられている。
【0023】
負荷装置37は、例えば、燃料電池本体22の発電電力を直交変換して車両の駆動モータに供給するインバータである。また、燃料電池本体22と負荷装置37との間には、燃料電池本体22の電圧を測定するための電圧センサ38と、燃料電池本体22の負荷電流を測定するための電流センサ39とが設けられている。
【0024】
上記構成の燃料電池システムの冷却制御を行う冷却制御装置1は、流量センサ34,温度センサ35,36、電圧センサ38,電流センサ39の各センサの検出値を入力し、冷媒ポンプ32及び冷却ファン33の回転速度を制御して、燃料電池本体22の温度を適正に制御するものである。
【0025】
なお、この燃料電池システムでは、出口冷媒温度が目標温度より低い場合であっても、冷媒を加熱する等の処理は実行しない。これは、燃料電池本体22が発電すると、反応熱により自己発熱して温度が上昇するためである。但し、ヒータ等の加熱装置を用意し、燃料電池の起動時等に、冷媒を加熱することにより、出口冷媒温度を目標温度に上昇させるように制御してもよい。
【0026】
図2は、第1実施形態の冷却制御装置の構成を示すブロック図である。同図において、冷却制御装置1は、冷媒ポンプ32の消費電力と冷却ファン33の消費電力との和が最小となる条件で、燃料電池本体22の温度が目標温度に達するように冷媒ポンプ回転速度及び冷却ファン回転速度を算出する省電力優先冷却条件算出手段2と、所定の応答速度で燃料電池本体の温度が目標温度に達するように冷媒ポンプ32の回転速度と冷却ファン33の回転速度とを算出する速度優先冷却条件算出手段3と、燃料電池本体22の状態に応じて、省電力優先冷却条件算出手段2または速度優先冷却条件算出手段3の何れかを選択する冷却条件選択手段4と、冷却条件選択手段4が選択した算出手段による回転速度で動作するように冷媒ポンプ32を制御する冷媒ポンプ制御手段5と、冷却条件選択手段4が選択した算出手段による回転速度で動作するように冷却ファン33を制御する冷却ファン制御手段6とを備えている。
【0027】
尚、特に限定されないが、本実施形態では、冷却制御装置1は、CPUとROMとRAMとI/Oインタフェースからなるマイクロプロセッサで構成されている。
【0028】
冷却制御装置1は、燃料電池の状態信号として、図1に示したように、冷媒の流量を検出する流量センサ34,燃料電池本体22の冷媒入口22eにおける冷媒温度を検出する温度センサ35,同冷媒出口22fにおける冷媒温度を検出する温度センサ36,電圧センサ38、及び電流センサ39を入力する。
【0029】
冷却条件選択手段4は、燃料電池本体22の状態に応じて、省電力優先冷却条件算出手段2または速度優先冷却条件算出手段3を選択する。
【0030】
言い換えれば、冷却条件選択手段4は、燃料電池本体22の状態に応じて、省電力優先冷却条件算出手段2が算出した冷媒ポンプ回転速度及び冷却ファン回転速度、或いは速度優先冷却条件算出手段3が算出した冷媒ポンプ回転速度及び冷却ファン回転速度を選択する。
【0031】
冷却条件選択手段4が選択した冷媒ポンプ回転速度と冷却ファン回転速度は、冷媒ポンプ制御手段5と冷却ファン制御手段6とにそれぞれ与えられ、冷媒ポンプ32,冷却ファン33の回転速度が制御される。
【0032】
冷却条件選択手段4は、電圧センサ38が検出した燃料電池電圧値と電流センサ39が検出した燃料電池電流値とを乗じて、燃料電池の発電電力(発電量)を求め、この発電電力が所定量、例えば、定格発電電力の30%、より多い場合に、速度優先冷却条件算出手段3を選択する。
【0033】
また、冷却条件選択手段4は、前記電圧値及び前記電流値から燃料電池本体22の発熱量を推定する発熱量推定手段を備え、この発熱量が所定量、例えば、ラジエータ30の最大放熱量の30%、を超える場合、速度優先冷却条件算出手段3を選択し、それ以外は省電力優先冷却条件算出手段2を選択するようにしてもよい。
【0034】
さらに、冷却条件選択手段4は、燃料電池本体22の冷媒出口22fにおける冷媒温度が燃料電池の動作温度とほぼ等しいことから、冷媒出口22fの温度センサ36の検出値と目標温度との制御偏差が所定量、例えば、5〔℃〕を超える場合、速度優先冷却条件算出手段3を選択する。
【0035】
次に、図3に示すフローチャートを参照して、冷媒出口22fの温度センサ36が検出する出口冷媒温度を燃料電池本体22の動作温度とみなして、出口冷媒温度を目標温度に維持する際の冷却制御装置1の制御処理について説明する。
【0036】
図3に示すフローチャートは、燃料電池システムが起動されるのに応じて開始となり、制御処理はステップS1の処理に進む。
【0037】
ステップS1の処理では、燃料電池の状態として、温度センサ35,36、電圧センサ38,電流センサ39の各検出値を入力する。
【0038】
ステップS2の処理では、温度センサ36の検出値を参照して、出口冷媒温度が目標温度を超えたか否かを判定する。そして、出口冷媒温度が目標温度を超えていないと判定した場合、ステップS6へ進む。
【0039】
ステップS6の処理として、冷媒ポンプ32の消費電力と冷却ファン33の消費電力との和を最小にする条件で冷媒ポンプ回転速度と冷却ファン回転速度を算出し(省電力優先冷却条件算出手段)、ステップS8へ進む。
【0040】
ステップS8では、算出した回転速度となるように冷媒ポンプ32及び冷却ファン33の回転速度を制御する。
【0041】
一方、ステップS2の処理において、出口冷媒温度が目標温度を超えていると判定した場合には、ステップS3の処理として、出口冷媒温度と目標温度との間の温度偏差が所定量以上であるか否かを判定し、温度偏差が所定量以上でない場合、ステップS4の処理として、燃料電池本体22の発電量が所定量以上であるか否かを判定する。そして、発電量が所定量以上でない場合、この制御処理をステップS6の処理に進め、発電量が所定量以上である場合には、制御処理をステップS7の処理に進める。
【0042】
一方、ステップS3の処理において、温度偏差が所定量以上である場合には、ステップS7に処理を進める。
【0043】
ステップS7の処理では、燃料電池本体22の温度を所定の応答速度で制御する冷媒ポンプ回転速度と冷却ファン回転速度を算出し(速度優先冷却条件算出手段)、ステップS8へ進む。
【0044】
ステップS7における速度優先冷却条件算出には、例えば、温度制御によく利用されるPI制御が利用できる。
【0045】
また、ステップS4の処理において、発電量に代えて、燃料電池本体22の発熱量が所定量以上か否かを判定し、発熱量が所定量を超えない場合にはS6へ進み、超える場合にはS7へ進むように変更してもよい。
【0046】
例えば図9に示すような燃料電池本体22の電流電圧特性を予め測定しておくことにより、冷却制御装置1は、燃料電池本体22の発熱量を予め知ることもできる。具体的には、冷却制御装置1は、アクセル開度等のパラメータを参照して負荷装置37の要求負荷電力を算出し、算出した要求負荷電力を電圧センサ38が検出した電圧値で割ることにより、要求負荷電力を実現するための目標負荷電流を算出する。そして、冷却制御装置1は、算出した目標負荷電流と予め測定した電流電圧特性とを比較することにより燃料電池本体22の発熱量を知ることができる。
【0047】
例えば、燃料電池セルの理論発電電圧は無負荷時には1.23[V]である。しかし、実際は、発電電圧の中に熱損失に変わるものが含まれるために、無負荷時の発電電圧は1.23[V]より低くなる。さらに、燃料電池内には電気抵抗があるため、電流の増加に伴って熱損失も大きくなる。このため、燃料電池が示す電流電圧特性は、負荷電流が大きくなるのに応じて電圧が下がるものとなる。従って、以下に示す式(1)により発熱量を知ることができる。
【0048】
【数1】
熱損失がないとした時の理論発電量[W]−実発電量[W]
=1.23[V]×セル数×目標負荷電流[A]−実電力[W] …(1)
また、ステップS4の処理において、発熱量の変化率が所定の値を超えるか否かを判定し、発熱量の変化率が所定の値を超える場合はステップS7の処理、発熱量の変化率が所定の値を超えない場合にはステップS6の処理にそれぞれ制御処理を進めるようにしてもよい。
【0049】
〔省電力優先冷却条件算出処理〕
次に、ステップS6の処理における省電力優先冷却条件算出処理について詳しく説明する。
【0050】
通常、冷媒ポンプ32の消費電力と冷却ファン33の消費電力との和を最小にする冷媒ポンプ回転速度と冷却ファン回転速度は、線形計画法等を使って消費電力を最小化する最適化計算を行うことにより算出することができる。しかしながら、この計算方法は、多くの計算時間を必要とするので、車両のような速い制御が要求されるリアルタイム制御には不向きである。
【0051】
そこで、本実施形態では、予め行った実験の実験データに基づいて実行された消費電力最小化の最適化計算の結果を記憶しておき、省電力優先冷却条件算出手段2は、この結果を参照することにより、冷媒ポンプ32の消費電力と冷却ファン33の消費電力の和を最小にする冷媒ポンプ回転速度と冷却ファン回転速度を算出する。
【0052】
なお、上記実験において、入口冷媒温度、出口冷媒温度、燃料電池電圧、燃料電池電流の種々の条件下において、出口冷媒温度が目標温度となるような冷媒ポンプ回転速度と冷却ファン回転速度の各種組み合わせ毎に消費電力データを採取する。そして、消費電力の合計が最小となった冷媒ポンプ及び冷却ファンの回転速度の組み合わせを制御マップとして省電力優先冷却条件算出手段、或いは冷却制御装置としてのマイクロコンピュータに記憶しておくことにより、消費電力最小化最適化計算が実行できる。
【0053】
〔第2実施形態〕
図4は、第2実施形態の冷却制御装置の構成を示すブロック図である。同図において、冷却制御装置1は、冷媒ポンプ32の消費電力と冷却ファン33の消費電力との和が最小となる条件で、燃料電池本体22の温度が目標温度に達するように冷媒ポンプ回転速度及び冷却ファン回転速度を算出する省電力優先冷却条件算出手段2と、所定の応答速度で燃料電池本体の温度が目標温度に達するように冷媒ポンプ32の回転速度と冷却ファン33の回転速度とを算出する速度優先冷却条件算出手段3と、燃料電池本体22の状態に応じて、省電力優先冷却条件算出手段2または速度優先冷却条件算出手段3の何れかを選択する冷却条件選択手段4と、冷却条件選択手段4が選択した算出手段による回転速度で動作するように冷媒ポンプ32を制御する冷媒ポンプ制御手段5と、冷却条件選択手段4が選択した算出手段による回転速度で動作するように冷却ファン33を制御する冷却ファン制御手段6とを備えている点では、第1実施形態と同様である。
【0054】
さらに、第2実施形態では、省電力優先冷却条件算出手段2は、燃料電池本体22の発熱量推定値に基づいて冷媒ポンプの消費電力と冷却ファンの消費電力との和を最小化する冷媒の流量及び燃料電池入口の冷媒温度を求めるための制御マップである消費電力最小化冷媒流量温度制御マップ7を備え、速度優先冷却条件算出手段8は、所定の応答速度で燃料電池本体22の温度が目標温度となるように冷媒の流量及び燃料電池入口の冷媒温度を算出する速度優先冷媒流量温度算出手段8を備え、冷媒流量に基づいて冷媒ポンプ32の目標回転速度を算出する冷媒ポンプ回転速度算出手段9及び燃料電池入口の冷媒温度に基づいて冷却ファン33の目標回転速度を算出する冷却ファン回転速度算出手段10を、省電力優先冷却条件算出手段2と速度優先冷却条件算出手段3との間で共有している点に特徴がある。
【0055】
また、第2実施形態では、冷却条件選択手段4は、消費電力最小化冷媒流量温度制御マップ7から読み出された目標冷媒流量及び目標冷媒温度の組、或いは速度優先冷媒流量温度算出手段8により算出された目標冷媒流量及び目標冷媒温度の組の何れかの組を選択し、選択した組の目標冷媒流量及び目標冷媒温度をそれぞれ冷媒ポンプ回転速度算出手段9及び冷却ファン回転速度算出手段10に与える。
【0056】
冷媒ポンプ回転速度算出手段9には、与えられた目標冷媒流量と流量センサ34から入力される冷媒流量により、例えばPI制御により冷媒ポンプ32の目標回転速度を算出して、冷媒ポンプ制御手段5へ出力する。冷媒ポンプ制御手段5は、第1実施形態と同様に、目標回転速度となるように冷媒ポンプ32の回転速度を制御する。
【0057】
冷却ファン回転速度算出手段10には、与えられた目標冷媒温度と入口温度センサ35から入力される入口冷媒温度により、例えばPI制御により冷却ファン33の目標回転速度を算出して、冷却ファン制御手段6へ出力する。冷却ファン制御手段6は、第1実施形態と同様に、目標回転速度となるように冷却ファン33の回転速度を制御する。
【0058】
次に、本実施形態における燃料電池本体22の熱的なモデルを示す。
【0059】
燃料電池本体22の熱量変化は、冷媒により出入りする熱量と内部発生熱量、及び冷媒の熱的な特性から、以下の式(2)のように表現することができる。
【0060】
【数2】
(ρ×Cp×V)×d(T2)/dt=A−B+C+D−E[J/s] …(2)
ここで、
パラメータAは、冷媒の持ち込み熱量(ρ×Cp×F1×T1)[J/s]、
パラメータBは、冷媒の持ち出し熱量(ρ×Cp×F1×T2)[J/s]、
パラメータCは、反応熱(48.6)[kJ/mol]、
パラメータDは、燃料電池本体22の電気抵抗による発熱量(1.23×276×実電流−実電力)[J/s]をそれぞれ示す。
【0061】
また、パラメータE,F1,T1,T2,ρ,Cp,Vはそれぞれ順に、放熱損失[J/s],冷媒流量[m3/s],冷媒入口温度[K],冷媒出口温度[K],冷媒密度[kg/m3],冷媒比熱[J/K*kg],燃料電池内冷媒容量[m3]を示す。
【0062】
なお、本実施形態では、セル数は276枚、理想開放電圧は1.23[V]とする。また、計算の簡単化のために、燃料電池本体から冷媒を介さずに放熱する熱量である放熱損失Eは0とし、冷媒を除いた燃料電池本体の熱容量も無視する。
【0063】
〔消費電力最小化冷媒流量温度制御マップ〕
次に、消費電力最小化冷媒流量温度制御マップ7について、詳しく説明する。通常、冷媒ポンプ32の消費電力と冷却ファン33の消費電力の和を最小にする冷媒流量目標値と冷媒温度目標値は、線形計画法等を使って消費電力最小化最適化計算を行うことにより算出することができる。しかしながら、この計算方法は、多くの計算時間を必要とするので、車両のような速い制御が要求されるリアルタイム制御には不向きである。
【0064】
そこで、本実施形態では、予め行った実験の実験データに基づいて実行された消費電力最小化最適化計算の結果を制御マップとして記憶しておき、省電力優先冷却条件算出手段2は、この結果を参照することにより、冷媒ポンプ32の電力と冷却ファン33の電力の和を最小にする冷媒流量目標値と冷媒温度目標値を算出する。なお、消費電力最小化最適化計算は、入口冷媒温度、出口冷媒温度、燃料電池電圧、燃料電池電流の種々の条件下において、出口冷媒温度が目標温度となるような冷媒流量と入口冷媒温度の各種組み合わせ毎に消費電力データを採取する。そして、消費電力の合計が最小となった冷媒流量と入口冷媒温度の組み合わせを制御マップとして省電力優先冷却条件算出手段、或いは冷却制御装置としてのマイクロコンピュータに記憶しておくことにより、消費電力最小化最適化計算が実行できる。
【0065】
燃料電池本体22の熱量変化を示す式(2)において、冷媒流量と冷媒温度に関する数式の箇所はA−B=ρ×Cp×F1×(T1−T2)の部分である。
【0066】
そこで、ρ×Cp×F1×(T1−T2)を新たにパラメータKと置き直して、パラメータKを実現するパラメータF1とパラメータT1の組み合わせのうち、消費電力が最小になる組み合わせを探索する。探索されたパラメータF1とパラメータT1をそれぞれ冷媒流量目標値及び冷媒温度目標値として発電電力毎に記憶することにより、冷媒ポンプ32の電力と冷却ファン33の電力の和を最小にする冷媒流量目標値と冷媒温度目標値を求めることができる。ここで、パラメータT2は、目標温度を維持するように実験したデータなので、一定である。
【0067】
なお、パラメータKを実現するパラメータF1とパラメータT1の組み合わせのうち、消費電力が最小になるものは、例えば、以下の式(3)が示す関数Jが最小になる値を、以下に示す制約条件下で算出することにより探索することができる。
【0068】
【数3】
J=Q1×(F1)2+Q2×(T1−T2)2 …(3)
(制約条件)
制約条件1:下限値≦T1≦T2
制約条件2:下限値≦F1≦上限値
制約条件3:ρ×Cp×F1×(T1−T2)=K
ここで、Q1,Q2は任意の係数を示し、関数Jが収束するように適当に変更する。具体的には、係数Q1,Q2は電力消費が小さくなるように設定するとよい。具体的には、冷媒ポンプ32の方が冷却ファン33よりも電力を必要とするシステムであれば、冷媒流量を積極的に減らすと同時に、冷媒ポンプ32の負荷を下げるとよく、この場合、係数Q1は大きな値に設定して計算を行う。
【0069】
また、Q1、Q2が消費電力の関数として求めることができる場合には、以下のように計算してもよい。本実施形態ではこの方法を採用している。
【0070】
制約条件:下限値<F1<上限値、下限値<T1<上限値
目的関数 min.J=Q1×(冷媒流量F1)−Q2×(入口冷媒温度T1)
Q1=(冷媒ポンプ上限消費電力−下限消費電力)/(上限F1−下限F1)
Q2=(冷却ファン上限消費電力−下限消費電力)/(上限T1−下限T1)
また、算出した冷媒流量目標値及び冷媒温度目標値となるように冷媒ポンプ32と冷却ファン33の回転速度を制御している際に、燃料電池システムの特性や環境の変化によって目標温度との間で定常偏差が生じることがある。そして、この場合、パラメータF1とパラメータT1を予め計算しておく方法では偏差によって誤差が生じてしまう。
【0071】
そこで、この場合には、以下の式(4)が示す関数ΔTが最大となるパラメータΔF1とパラメータΔT1を以下に示す(制約条件)下で予め算出して、記憶しておき、燃料電池本体22から排出される冷媒の温度が目標温度を超えた偏差を相殺することができる温度変化分ΔTのうち、消費電力増加分Δpowerが最小になるパラメータΔF1とパラメータΔT1の組み合わせを選択する。
【0072】
【数4】
ΔT=ρ×Cp×ΔF1×ΔT1 …(4)
(制約条件)
制約条件1:Δpower=ΔF1×R1+ΔT1×R2
制約条件2:下限値≦ΔT1≦上限値
制約条件3:下限値≦ΔF1≦上限値
〔速度優先冷媒流量温度算出処理〕
次に、速度優先冷媒流量温度算出処理について詳しく説明する。
【0073】
本実施形態では、スライディングモード非線形制御理論を適用して、所定の応答速度で燃料電池本体の温度制御を行うものとする。
【0074】
スライディングモード非線形制御理論では、S×dS/dt<0であれば、冷媒出口温度T2を目標温度Tmに追従させることができる。ここで、Sはすべり面と呼ばれ、スライディングモード非線形制御理論ではSが0になるように制御する。本実施形態では、S=T2−Tmと表され、前述の式(1)を用いると、S×dS/dt<0の関係は以下の式(5)のように表される。
【0075】
【数5】
S×dS/dt
={(T2−Tm)×ρ×Cp×F1×(T1−T2)+C+D}/(ρ×Cp×V)…(5)
(ρ×Cp×V)>0であるので、S×dS/dt<0は、以下の式(5’)と表すことができる。
【0076】
【数6】
{(T2−Tm)×ρ×Cp×F1×(T1−T2)+C+D}<0 …(5’)
この式(5’)から、(T2−Tm)>0の時にS×dS/dt<0の関係が満たされるためには、(ρ×Cp×F1×(T1−T2)+C+D)<0でなければならないことがわかる。そして、この式を整理すると、式(6)となり、式(7)が成立すれば、式(6)の不等号関係は満たされることがわかる。
【0077】
【数7】
F1<(−C−D)/(ρ×Cp×(T1−T2)) …(6)
F1=Φ×(−C−D)/(ρ×Cp×(T1−T2))(Φ>1)…(7)
なお、本実施形態では、冷媒入口温度T1の目標値T1mをT1m=T1×Φとして算出するように、式(8)に変形している。
【0078】
【数8】
F1=(−C−D)(ρ×Cp×(Φ×T1−T2))(Φ<1) …(8)
一方、(T2−Tm)<0の時にS×dS/dt<0の関係が満たされるためには、式(9)が成立しなければならないことがわかる。そして、この式(9)を整理すると、式(10)となる。
【0079】
【数9】
(ρ×Cp×F1×(T1−T2)+C+D)>0 …(9)
F1>(−C−D)/(ρ×Cp×(T1−T2)) …(10)
F1=Φ×(−C−D)(ρ×Cp×(T1−T2))(Φ<1)…(11)
そして、式(11)が成立すれば、式(9)の不等号関係は満たされることがわかる。
【0080】
なお、本実施形態では、冷媒入口温度T1の目標値T1mをT1m=T1×Φとして算出するように、式(12)に変形している。
【0081】
【数10】
F1=(−C−D)(ρ×Cp×(Φ×T1−T2))(Φ1>1) …(12)
そして、この速度優先処理では、冷却制御装置1は、上記の数式を利用してパラメータF1とパラメータT1mを算出し、算出したパラメータF1及びパラメータTmを冷媒流量目標値及び冷媒温度目標値として、それぞれ冷媒ポンプ回転速度算出手段9及び冷却ファン回転速度算出手段10に出力する。これにより、目標とする応答速度で温度を制御することが可能な回転速度で冷媒ポンプ32及び冷却ファン33を動作させることができる。
【0082】
なお、目標とする応答速度で温度を制御するためには、パラメータΦを調整しなければならない。但し、予め実験を行うことによりパラメータΦの値を幾つか用意し、目標とする応答速度に応じてパラメータΦの値を変更してもよい。
【0083】
次に、図5に示すフローチャートを参照して、本実施形態における冷却制御装置1の制御処理について説明する。尚、本実施形態においては、冷媒出口22fの温度センサ36が検出する出口冷媒温度を燃料電池本体22の動作温度とみなして、出口冷媒温度を目標温度に維持する際の冷却制御装置1の制御処理について説明する。
【0084】
図5に示すフローチャートは、燃料電池システムが起動されるのに応じて開始となり、制御処理はステップS10の処理に進む。
【0085】
ステップS10の処理では、燃料電池の状態として、流量センサ34,温度センサ35,36、電圧センサ38,電流センサ39の各検出値を入力する。
【0086】
ステップS11の処理では、温度センサ36の検出値を参照して、出口冷媒温度が目標温度を超えたか否かを判定する。そして、出口冷媒温度が目標温度を超えていないと判定した場合、ステップS15へ進む。
【0087】
ステップS15では、冷媒ポンプ32の消費電力と冷却ファン33の消費電力の和を最小にする冷媒流量目標値と冷媒温度目標値を消費電力最小化冷媒流量温度制御マップ7を参照して算出する。
【0088】
次いで、ステップS17へ進み、目標冷媒流量となる冷媒ポンプ回転速度を算出し、ステップS18で、目標冷媒温度となる冷却ファン回転速度を算出し、ステップS19で、算出した冷媒ポンプ回転速度及び冷却ファン回転速度を制御目標として冷媒ポンプ制御手段5及び冷却ファン制御手段6へ出力する。
【0089】
この消費電力最小化最適化処理によれば、出口冷媒温度が目標温度を上回った場合、冷却制御装置1は、図10の線Aに示すように、出口冷媒温度(図10(a))、入口冷媒温度(図10(b))、入口冷媒流量(図10(c))を目標値にするまでの時間(応答速度)は遅いが、消費電力(図10(d))を小さくして制御を行うことができる。
【0090】
ここで、本実施形態では、算出した冷媒流量目標値と冷媒温度目標値となるように、冷媒ポンプ32及び冷却ファン33の回転速度を制御するフィードバック制御を行うこととするが、流量と回転速度の関係を示すマップを参照して、いわゆるフィードフォワード制御によって回転速度を制御してもよい。
【0091】
一方、ステップS11の処理において、出口冷媒温度が目標温度を超えていると判定した場合には、冷却制御装置1は、ステップS12の処理として、出口冷媒温度と目標温度との間の温度偏差が所定量以上であるか否かを判定し、温度偏差が所定量以上でない場合、次に、冷却制御装置1は、ステップS13の処理として、燃料電池本体22の発電量が所定量以上であるか否かを判定する。燃料電池の発電量は、電圧センサ38の検出値と電流センサ39の検出値の積として算出される。
【0092】
そして、ステップS13の判定で、発電量が所定量以上でない場合、ステップS15の処理に進む。ステップS13の判定で、発電量が所定量以上である場合には、制御処理をステップS16の処理に進める。
【0093】
一方、ステップS12の処理において、温度偏差が所定量以上である場合には、ステップS16に処理を進める。
【0094】
ステップS16の処理では、速度優先冷媒流量温度算出手段8が、燃料電池本体22の温度を所定の応答速度で制御する冷媒流量目標値と冷媒温度目標値を算出する。この算出内容は、上記式(5)〜(12)を用いて説明した通りである。次いで、ステップS17以下の処理へ進み、算出した冷媒流量目標値と冷媒温度目標値となるように、冷媒ポンプ32及び冷却ファン33の回転速度を制御する。
【0095】
この応答速度制御処理によれば、出口冷媒温度が目標温度を上回った場合、冷却制御装置1は、図10の線Bで示すように、出口冷媒温度(図10(a))、入口冷媒温度(図10(b))、冷媒流量(図10(c))を目標値に所定の応答速度で制御することができる。
【0096】
また、ステップS13の処理において、燃料電池の発電量が所定値以上か否かの判定に代えて、燃料電池の発熱量が所定値以上か否かを判定し、所定値以上であれば、ステップS16へ進んで、速度優先温度制御処理を行い、逆に所定値以上でなければ、ステップS15へ進んで省電力優先温度制御処理を行うように変更してもよい。
【0097】
この場合、例えば図9に示すような燃料電池本体22の電流電圧特性を予め測定しておくことにより、冷却制御装置1は、燃料電池本体22の発熱量を推定することもできる。具体的には、冷却制御装置1は、アクセル開度等のパラメータを参照して負荷装置37の要求負荷電力を算出し、算出した要求負荷電力を電圧センサ38が測定した電圧値で割ることにより、要求負荷電力を実現するための目標負荷電流を算出する。そして、冷却制御装置1は、算出した目標負荷電流と予め測定した電流電圧特性とを比較することにより燃料電池本体22の発熱量を推定することができる。
【0098】
この発熱量の推定方法の詳細は、第1実施形態の式(1)の説明で述べたので繰り返さない。
【0099】
また、ステップS13の処理において、冷却制御装置1は、発熱量の変化率が所定の値を超えるか否かを判定し、発熱量の変化率が所定の値を超える場合はステップS16の処理、発熱量の変化率が所定の値を超えない場合にはステップS15の処理にそれぞれ制御処理を進めるようにしてもよい。
【0100】
また、本実施形態では、冷却制御装置1は、高温状態に長時間置かれることで燃料電池本体22が劣化することを防止するために、ステップS11,ステップS12,ステップS13の処理の順で処理を実行して、高温になりやすい高負荷状態では所定の応答速度で目標温度になるように制御している。しかしながら、冷却制御装置1を適用する燃料電池システムの特徴によって、ステップS11,ステップS12,ステップS13の処理の順序を適当に変更してもよい。
【0101】
以上の説明から明らかなように、本発明の第2実施形態となる冷却制御装置によれば、冷却制御装置1が、冷媒の温度と燃料電池本体22の発電量に応じて省電力優先冷却条件算出処理又は速度優先冷却条件算出処理を実行することにより、冷媒ポンプ32及び冷却ファン33の回転速度を算出し、算出した回転速度で動作するように冷媒ポンプ32及び冷却ファン33を制御するので、燃料電池冷却用の電力を節約することと、応答性よく燃料電池本体22の温度制御を行うことを両立することができる。
【0102】
また、燃料電池本体22の発電量が所定量より多い場合、冷却制御装置1は、速度優先冷却条件算出処理を実行することにより、燃料電池本体22を所定の応答速度で目標温度にするように制御するので、燃料電池本体22が高温の状態が長く続き、熱によって燃料電池本体22が劣化することを防止することができる。
【0103】
さらに、冷却制御装置1は、燃料電池本体22の発熱量を推定することができるので、燃料電池本体22の発熱量が変化するのに応じて速やかに冷媒ポンプ32及び冷却ファン33の回転速度を制御し、冷媒ポンプ32及び冷却ファン33を過剰に動作させないように制御することができる。
【0104】
また、燃料電池本体22の動作温度と目標温度との温度偏差が所定量を超える場合、冷却制御装置1は、応答制速度制御処理を実行することにより、燃料電池本体22を所定の応答速度で目標温度にするように制御するので、燃料電池本体22が高温の状態が長く続き、熱によって燃料電池本体22が劣化することを防止することができる。
【0105】
〔第3実施形態〕
次に、図6を参照して、本発明の第3実施形態となる冷却制御装置が適用される燃料電池システムの構成について説明する。
【0106】
図6に示すように、第3実施形態が適用される燃料電池システムは、図1に示した燃料電池システムの構成に加えて、電力を一時貯蔵する蓄電池またはコンデンサ等の蓄電手段40と、燃料電池本体22が発電した電圧を蓄電手段40の電圧に変換すると共に、蓄電手段40から負荷装置37に供給する電圧を調整する電力変換装置41と、蓄電手段40の蓄電残量を検出する蓄電残量検出手段42とを備えている。その他の構成要素は、図1に示した第1実施形態が適用される燃料電池システムの構成要素と同じなので、同一構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
【0107】
蓄電手段40は、例えば蓄電池として、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等が適している。また蓄電手段40として、電気二重層コンデンサは、充放電時に化学反応を伴わないので、大電流による急速充放電が可能であるので、車両駆動用電源として好ましい。
【0108】
第3実施形態の冷却制御装置は、図2に示した第1実施形態の冷却制御装置と同様に、省電力優先冷却条件算出手段2と、速度優先冷却条件算出手段3と、冷却条件選択手段4と、冷媒ポンプ制御手段5と、冷却ファン制御手段6とを備えているが、蓄電残量検出手段42の検出結果が冷却条件選択手段4の入力に追加されている点が異なる。その他の冷却制御装置の構成要素は、第1実施形態の冷却制御装置と同様であるので、重複する説明を省略する。
【0109】
次に、図7のフローチャートを参照して、本実施形態における冷却制御装置1の動作について説明する。なお、本実施形態においては、ステップS5の処理が追加されている以外は、図3に示した第1実施形態のフローチャートと同じであるので、同一ステップには、同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
【0110】
図7において、冷却制御装置1は、ステップS3またはS4の処理において、判定結果が肯定である場合、制御処理をステップS5の処理に進める。
【0111】
ステップS5の処理として、蓄電残量検出手段42が検出した蓄電手段40の蓄電残量が所定量(例えば、満充電の30%)以上であるか否かを判定する(冷却条件選択手段)。そして、判定の結果、蓄電残量が所定量未満である場合、冷却制御装置1は制御処理をステップS6の省電力優先冷却条件算出処理に進める。一方、蓄電残量が所定量以上である場合には、冷却制御装置1は制御処理をステップS7の速度優先冷却条件算出処理に進める。
【0112】
このように、蓄電手段の蓄電残量が所定量以下である場合には、燃料電池の冷却に消費する電力を最小化する冷却制御を選択することにより、消費電力を節約して、燃料電池から蓄電手段への充電する可能性を向上させ、蓄電手段の電力を消費し尽くして急加速力が不足したり、停止後の再起動ができなくなることを防止することができる。
【0113】
なお、この場合、ステップS3の処理において温度偏差が所定量以上であるか否かを判定する閾値と、ステップS4の処理において発電量が所定量以上であるか否かを判定する閾値は、上限値に設定せず、上限値より少し低い値に設定することが望ましい。これは、蓄電手段の蓄電残量が少ない場合には、応答速度優先の冷却制御より省電力優先の冷却制御を選択したので、燃料電池本体22から排出される冷媒の温度が目標温度になるまでに比較的長い時間を要し、燃料電池本体22を劣化させる上限値を超えてしまうことを防止するためである。
【0114】
また、燃料電池の発電を継続して蓄電手段の蓄電残量が回復したら、応答速度を優先した制御に切り換えるようにしてもよい。また、蓄電手段の蓄電残量が回復した際、燃料電池本体22から排出される冷媒の温度が目標温度に戻っていたら、省電力優先冷却制御を継続して行うようにしてもよい。
【0115】
以上の説明から明らかなように、第3実施形態によれば、蓄電手段の蓄電残量が少ない場合、冷却制御装置1が省電力優先冷却条件算出処理を実行することにより、図10の線Aに示すように、冷媒ポンプ32及び冷却ファン33の消費電力の和が最小となるように制御するので、燃料電池本体22の冷却に要する消費電力を節約し、蓄電手段の蓄電残量の回復を早めることができる。
【0116】
〔第4実施形態〕
本発明の第4実施形態となる冷却制御装置が適用される燃料電池システムの構成は、図6に示した第3実施形態が適用される構成と同様である。
【0117】
第4実施形態の冷却制御装置の制御ブロック図は、図4に示した第2実施形態の制御ブロック図とほぼ同様である。第2実施形態との相違は、蓄電残量検出手段42の検出結果が冷却条件選択手段4の入力に追加されている点が異なる。その他の冷却制御装置の構成要素は、第2実施形態の冷却制御装置と同様であるので、重複する説明を省略する。
【0118】
次に、図8のフローチャートを参照して、本実施形態における冷却制御装置1の動作について説明する。なお、本実施形態においては、ステップS14の処理が追加されている以外は、図5に示した第2実施形態のフローチャートと同じであるので、同一ステップには、同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
【0119】
図8において、冷却制御装置1は、ステップS12またはS13の処理において、判定結果が肯定である場合、制御処理をステップS14の処理に進める。
【0120】
ステップS14の処理として、蓄電残量検出手段42が検出した蓄電手段40の蓄電残量が所定量(例えば、満充電の30%)以上であるか否かを判定する(冷却条件選択手段)。そして、判定の結果、蓄電残量が所定量未満である場合、冷却制御装置1は制御処理をステップS15の省電力優先冷却条件算出処理に進める。一方、蓄電残量が所定量以上である場合には、冷却制御装置1は制御処理をステップS16の速度優先冷却条件算出処理に進める。
【0121】
このように、蓄電手段の蓄電残量が所定量以下である場合には、燃料電池の冷却に消費する電力を最小化する冷却制御を選択することにより、消費電力を節約して、燃料電池から蓄電手段への充電する可能性を向上させ、蓄電手段の電力を消費し尽くして、急加速力が不足したり、停止後の再起動ができなくなることを防止することができる。
【0122】
〔その他の実施形態〕
以上、好ましい実施形態について説明したが、これらの実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、これらの実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2実施形態となる冷却制御装置が適用される燃料電池システムの構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態となる冷却制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態の冷却制御装置の動作の流れを示すフローチャート図である。
【図4】本発明の第2実施形態となる冷却制御装置の構成を示すブロック図である。
【図5】第2実施形態の冷却制御装置の動作の流れを示すフローチャート図である。
【図6】本発明の第3、第4実施形態となる冷却制御装置が適用される燃料電池システムの構成を示すシステム構成図である。
【図7】第3実施形態の冷却制御装置の動作の流れを示すフローチャート図である。
【図8】第4実施形態の冷却制御装置の動作の流れを示すフローチャート図である。
【図9】燃料電池本体の電流電圧特性を示す図である。
【図10】省電力優先冷却制御と速度優先冷却制御の違いを説明するための図である。
【符号の説明】
1…冷却制御装置、2…省電力優先冷却条件算出手段、3…速度優先冷却条件算出手段、4…冷却条件選択手段、5…冷媒ポンプ制御手段、6…冷却ファン制御手段、7…消費電力最小化冷媒流量温度制御マップ、8…速度優先冷媒流量温度算出手段、9…冷媒ポンプ回転速度算出手段、10…冷却ファン回転速度算出手段、21…燃料電池システム、22…燃料電池本体、22a…空気極入口、22b…空気極出口、22c…水素極入口、22d…水素極出口、22e…冷媒入口、22f…冷媒出口、23…空気供給装置、24…空気圧調整バルブ、25…水素供給装置、26…水素供給バルブ、27…パージバルブ、28…水素循環路、29…水素循環ポンプ、30…ラジエータ、31…冷媒循環ポンプ、32…冷媒ポンプ、33…冷却ファン、34…流量センサ、35,36…温度センサ、37…負荷装置、38…電圧センサ、39…電流センサ、40…蓄電手段、41…電力変換装置、42…蓄電残量検出手段[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a cooling control device for controlling a cooling system of a fuel cell system, and more particularly to a cooling control device for a fuel cell system capable of achieving both low power consumption for cooling and responsiveness of fuel cell temperature control. .
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, fuel cell vehicles, which are electric vehicles powered by a fuel cell, have been intensively developed. The fuel cell body supplies hydrogen gas to the hydrogen electrode and air to the air electrode, respectively, and electrochemically reacts hydrogen with oxygen in the air to generate power. 2. Description of the Related Art A polymer electrolyte fuel cell having a relatively low operating temperature and easy handling is known as a vehicle fuel cell body. In a polymer electrolyte fuel cell, there is a membrane-like polymer electrolyte between a hydrogen electrode and an air electrode, which functions as a hydrogen ion conductor.
[0003]
In this type of fuel cell, a reaction of ionizing hydrogen gas into hydrogen ions and electrons occurs at a hydrogen electrode, and a reaction of generating water from oxygen gas, hydrogen ions, and electrons occurs at an air electrode. At this time, hydrogen ions move through the solid polymer membrane toward the air electrode. In order for hydrogen ions to move through the solid polymer membrane, the solid polymer membrane needs to contain moisture. For this reason, it is necessary to humidify the solid polymer membrane so that a hydrogen gas to be supplied to the fuel cell is humidified by a humidifier and supplied to the hydrogen electrode. Further, as an effective method for humidification, a hydrogen circulation system in which hydrogen gas unused in the fuel cell body is recirculated to the fuel cell body and reused is used.
[0004]
By the way, in the electrochemical reaction between hydrogen and oxygen in the fuel cell, all the chemical energy of the raw material gas cannot be converted into electric energy, and 48.6 [kJ / mol] of reaction heat is always generated. Also, due to the electric resistance inside the fuel cell, when power is generated and current flows, heat is generated by Joule heat.
[0005]
If the temperature of the fuel cell becomes too high due to these heat generations, problems such as deterioration of the solid polymer electrolyte and the electrode catalyst or insufficient humidification occur, and the power generation efficiency is significantly reduced. Conversely, if the temperature is too low, the power generation efficiency is poor because the catalytic action is not active.
[0006]
Therefore, the fuel cell system requires a temperature control device that maintains the operating temperature at the target temperature. As a conventional temperature control device, a technique in which a coolant is circulated through a fuel cell by a coolant pump and the coolant is cooled by a radiator and a cooling fan to set the operating temperature of the fuel cell to a target temperature (for example, Patent Document 1) In addition, by controlling the flow rate of cooling water so that the sum of the variable cost for operating the circulation pump and the variable cost for the amount of heat supplied to the regenerator is minimized, the fuel efficiency of the absorption chiller is improved. (For example, Patent Document 2) is known.
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-271914 (
[0008]
[Patent Document 2]
JP-A-2002-115928 (
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the rotation speed of the refrigerant pump is reduced to save power, it is necessary to increase the rotation speed of the cooling fan excessively. Conversely, when the rotation speed of the cooling fan is reduced, the rotation speed of the refrigerant pump is increased excessively. Need to raise. In order to reduce the power required for cooling and improve the fuel efficiency of the fuel cell, it is necessary to control the refrigerant pump and the cooling fan by minimizing the power for maintaining the temperature of the fuel cell at a target value. .
[0010]
However, in temperature control that simply minimizes the total power consumption of the refrigerant pump and cooling fan, the response speed of the temperature control decreases, the load on the fuel cell fluctuates rapidly, and the amount of heat generated increases rapidly. However, there is a problem that the state where the fuel cell is exposed to a high temperature lasts for a long time, and the fuel cell may be deteriorated.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention provides a fuel cell that generates power by an electrochemical reaction between hydrogen and oxygen, a radiator that discharges heat of a refrigerant that cools the fuel cell to the outside, the radiator, and the fuel cell. Between the power consumption of the cooling pump and the power consumption of the cooling fan, comprising: a cooling pump that circulates the cooling medium between the cooling pump and a cooling fan that blows air to the radiator. Power saving priority cooling condition calculating means for calculating a refrigerant pump rotation speed and a cooling fan rotation speed such that the temperature of the fuel cell reaches the target temperature under the condition that the sum is minimized; and A speed-priority cooling condition calculating means for calculating a rotation speed of the refrigerant pump and a rotation speed of the cooling fan so that the temperature reaches the target temperature; and A cooling condition selecting means for selecting either the power saving priority cooling condition calculating means or the speed priority cooling condition calculating means, and the refrigerant pump is controlled so as to operate at a rotation speed by the calculating means selected by the cooling condition selecting means. The gist of the invention is to provide a refrigerant pump rotation speed control unit and a cooling fan rotation speed control unit for controlling the cooling fan to operate at the rotation speed determined by the calculation unit selected by the cooling condition selection unit.
[0012]
【The invention's effect】
According to the cooling control device for a fuel cell system according to the present invention, the rotation speed of the refrigerant pump and the rotation of the cooling fan that control the temperature to reach the target temperature under the condition of minimizing power consumption according to the state of the fuel cell. Since the speed and the rotation speed of the refrigerant pump and the rotation speed of the cooling fan for controlling the temperature so as to reach the target temperature at a predetermined response speed can be selected, the power consumption for cooling the fuel cell can be reduced and the temperature control can be performed. There is an effect that compatibility with responsiveness can be achieved.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the configuration and operation of a preferred embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0014]
[First Embodiment]
FIG. 1 is a system configuration diagram illustrating a configuration of a fuel cell system to which a first embodiment of a cooling control device according to the present invention is applied.
[0015]
In FIG. 1, a fuel cell system 21 includes a fuel cell
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
Further, the fuel cell system 21 includes a hydrogen circulation path 28 and a hydrogen circulation pump 29, and the fuel cell
[0020]
The hydrogen circulation path 28 includes a
[0021]
Further, the fuel cell system 21 includes a refrigerant circulation path 31, a
[0022]
In the vicinity of the
[0023]
The
[0024]
The cooling control device 1 that performs the cooling control of the fuel cell system having the above-described configuration inputs detection values of the
[0025]
In this fuel cell system, even when the outlet refrigerant temperature is lower than the target temperature, processing such as heating the refrigerant is not executed. This is because when the fuel cell
[0026]
FIG. 2 is a block diagram illustrating a configuration of the cooling control device according to the first embodiment. In the figure, the cooling control device 1 controls the rotation speed of the refrigerant pump so that the temperature of the
[0027]
Although not particularly limited, in the present embodiment, the cooling control device 1 is configured by a microprocessor including a CPU, a ROM, a RAM, and an I / O interface.
[0028]
As shown in FIG. 1, the cooling control device 1 includes a
[0029]
The cooling condition selection means 4 selects the power saving priority cooling condition calculation means 2 or the speed priority cooling condition calculation means 3 according to the state of the fuel cell
[0030]
In other words, depending on the state of the fuel cell
[0031]
The coolant pump rotation speed and the cooling fan rotation speed selected by the cooling condition selection means 4 are given to the coolant pump control means 5 and the cooling fan control means 6, respectively, and the rotation speeds of the
[0032]
The cooling
[0033]
Further, the cooling
[0034]
Further, the cooling
[0035]
Next, with reference to the flowchart shown in FIG. 3, the outlet refrigerant temperature detected by the
[0036]
The flowchart shown in FIG. 3 is started in response to the activation of the fuel cell system, and the control process proceeds to a process of step S1.
[0037]
In the process of step S1, the detection values of the
[0038]
In the process of step S2, it is determined whether or not the outlet refrigerant temperature has exceeded the target temperature with reference to the detection value of the
[0039]
In the process of step S6, the rotational speed of the refrigerant pump and the rotational speed of the cooling fan are calculated under the condition of minimizing the sum of the power consumption of the
[0040]
In step S8, the rotation speeds of the
[0041]
On the other hand, if it is determined in step S2 that the outlet refrigerant temperature is higher than the target temperature, the process proceeds to step S3 to determine whether the temperature deviation between the outlet refrigerant temperature and the target temperature is equal to or greater than a predetermined amount. If it is determined that the temperature deviation is not equal to or more than the predetermined amount, it is determined whether or not the power generation amount of the fuel cell
[0042]
On the other hand, if the temperature deviation is equal to or more than the predetermined amount in the process of step S3, the process proceeds to step S7.
[0043]
In the process of step S7, the rotation speed of the refrigerant pump and the rotation speed of the cooling fan for controlling the temperature of the fuel cell
[0044]
For the calculation of the speed-priority cooling condition in step S7, for example, PI control often used for temperature control can be used.
[0045]
Further, in the process of step S4, it is determined whether or not the heat generation amount of the fuel cell
[0046]
For example, by measuring the current-voltage characteristics of the fuel cell
[0047]
For example, the theoretical power generation voltage of the fuel cell is 1.23 [V] when there is no load. However, in actuality, the power generation voltage at the time of no load is lower than 1.23 [V] because the power generation voltage includes one that changes to heat loss. Further, since the fuel cell has electric resistance, heat loss increases with an increase in current. Therefore, the current-voltage characteristics of the fuel cell are such that the voltage decreases as the load current increases. Therefore, the calorific value can be known from the following equation (1).
[0048]
(Equation 1)
Theoretical power generation [W] when there is no heat loss-actual power generation [W]
= 1.23 [V] x number of cells x target load current [A]-actual power [W] ... (1)
Also, in the process of step S4, it is determined whether or not the rate of change of the amount of heat generation exceeds a predetermined value. If the rate of change of the amount of heat generation exceeds the predetermined value, the process of step S7, If it does not exceed the predetermined value, the control process may proceed to the process of step S6.
[0049]
[Power saving priority cooling condition calculation processing]
Next, the power saving priority cooling condition calculation process in the process of step S6 will be described in detail.
[0050]
Normally, the rotation speed of the refrigerant pump and the rotation speed of the cooling fan that minimize the sum of the power consumption of the
[0051]
Therefore, in the present embodiment, the result of the optimization calculation for minimizing the power consumption executed based on the experimental data of the experiment performed in advance is stored, and the power saving priority cooling condition calculating means 2 refers to this result. Thereby, the rotation speed of the refrigerant pump and the rotation speed of the cooling fan that minimize the sum of the power consumption of the
[0052]
In the above experiments, under various conditions of the inlet refrigerant temperature, the outlet refrigerant temperature, the fuel cell voltage, and the fuel cell current, various combinations of the refrigerant pump rotation speed and the cooling fan rotation speed such that the outlet refrigerant temperature becomes the target temperature. Power consumption data is collected every time. Then, the combination of the rotation speeds of the refrigerant pump and the cooling fan with the minimum total power consumption is stored as a control map in the power saving priority cooling condition calculation means or the microcomputer as the cooling control device, so that the consumption is reduced. Power minimization optimization calculations can be performed.
[0053]
[Second embodiment]
FIG. 4 is a block diagram illustrating a configuration of the cooling control device according to the second embodiment. In the figure, the cooling control device 1 controls the rotation speed of the refrigerant pump so that the temperature of the
[0054]
Further, in the second embodiment, the power-saving priority cooling condition calculating means 2 determines the coolant for minimizing the sum of the power consumption of the refrigerant pump and the power consumption of the cooling fan based on the estimated heat generation value of the fuel cell
[0055]
Further, in the second embodiment, the cooling
[0056]
Based on the given target refrigerant flow rate and the refrigerant flow rate input from the
[0057]
The cooling fan rotation speed calculating means 10 calculates the target rotation speed of the cooling
[0058]
Next, a thermal model of the fuel cell
[0059]
The change in the amount of heat of the fuel cell
[0060]
(Equation 2)
(Ρ × Cp × V) × d (T2) / dt = A−B + C + DE [J / s] (2)
here,
Parameter A is the amount of heat carried by the refrigerant (ρ × Cp × F1 × T1) [J / s],
Parameter B is the calorific value of the refrigerant (ρ × Cp × F1 × T2) [J / s],
Parameter C is heat of reaction (48.6) [kJ / mol],
The parameter D indicates the amount of heat generated by the electric resistance of the fuel cell main body 22 (1.23 × 276 × actual current−actual power) [J / s].
[0061]
The parameters E, F1, T1, T2, ρ, Cp, and V are, respectively, the heat dissipation loss [J / s], the refrigerant flow rate [m3 / s], the refrigerant inlet temperature [K], the refrigerant outlet temperature [K], The refrigerant density [kg / m3], the specific heat of the refrigerant [J / K * kg], and the refrigerant capacity [m3] in the fuel cell are shown.
[0062]
In this embodiment, the number of cells is 276 and the ideal open voltage is 1.23 [V]. For the sake of simplicity of calculation, the heat loss E, which is the amount of heat radiated from the fuel cell main body without passing through the refrigerant, is set to 0, and the heat capacity of the fuel cell main body excluding the refrigerant is ignored.
[0063]
(Power consumption minimizing refrigerant flow temperature control map)
Next, the power consumption minimizing refrigerant flow temperature control map 7 will be described in detail. Normally, the target value of the refrigerant flow rate and the target value of the refrigerant temperature that minimize the sum of the power consumption of the
[0064]
Therefore, in the present embodiment, the result of the power consumption minimization optimization calculation executed based on the experimental data of the experiment performed in advance is stored as a control map, and the power saving priority cooling condition calculation means 2 stores the result. , The refrigerant flow target value and the refrigerant temperature target value that minimize the sum of the electric power of the
[0065]
In the equation (2) showing the change in the amount of heat of the fuel cell
[0066]
Therefore, ρ × Cp × F1 × (T1−T2) is newly replaced with the parameter K, and a combination that minimizes power consumption is searched for among combinations of the parameter F1 and the parameter T1 that realize the parameter K. By storing the searched parameter F1 and parameter T1 as a refrigerant flow target value and a refrigerant temperature target value for each generated power, a refrigerant flow target value that minimizes the sum of the electric power of the
[0067]
Among the combinations of the parameter F1 and the parameter T1 for realizing the parameter K, the combination that minimizes the power consumption is, for example, a value that minimizes the function J represented by the following equation (3). It can be searched by calculating below.
[0068]
[Equation 3]
J = Q1 × (F1) 2 + Q2 × (T1-T2) 2 … (3)
(Constraints)
Restriction condition 1: lower limit value ≦ T1 ≦ T2
Restriction condition 2: lower limit value ≤ F1 ≤ upper limit value
Restriction condition 3: ρ × Cp × F1 × (T1-T2) = K
Here, Q1 and Q2 indicate arbitrary coefficients, and are appropriately changed so that the function J converges. Specifically, the coefficients Q1 and Q2 may be set so as to reduce power consumption. Specifically, if the
[0069]
If Q1 and Q2 can be obtained as functions of the power consumption, they may be calculated as follows. This embodiment employs this method.
[0070]
Restriction: lower limit <F1 <upper limit, lower limit <T1 <upper limit
Objective function min. J = Q1 × (refrigerant flow rate F1) −Q2 × (inlet refrigerant temperature T1)
Q1 = (refrigerant pump upper limit power consumption-lower limit power consumption) / (upper limit F1-lower limit F1)
Q2 = (cooling fan upper limit power consumption-lower limit power consumption) / (upper limit T1-lower limit T1)
Further, when the rotation speeds of the
[0071]
Therefore, in this case, the parameter ΔF1 and the parameter ΔT1 at which the function ΔT represented by the following equation (4) is the maximum are calculated in advance under the following (constrained conditions), stored, and stored. A combination of the parameter ΔF1 and the parameter ΔT1 that minimizes the increase in power consumption Δpower is selected from the temperature change ΔT that can offset the deviation of the temperature of the refrigerant discharged from the temperature exceeding the target temperature.
[0072]
(Equation 4)
ΔT = ρ × Cp × ΔF1 × ΔT1 (4)
(Constraints)
Restriction condition 1: Δpower = ΔF1 × R1 + ΔT1 × R2
Restriction condition 2: lower limit value ≦ ΔT1 ≦ upper limit value
Restriction condition 3: lower limit value ≦ ΔF1 ≦ upper limit value
(Speed priority refrigerant flow temperature calculation processing)
Next, the speed priority refrigerant flow temperature calculation processing will be described in detail.
[0073]
In the present embodiment, the temperature control of the fuel cell body is performed at a predetermined response speed by applying the sliding mode nonlinear control theory.
[0074]
In the sliding mode nonlinear control theory, if S × dS / dt <0, the refrigerant outlet temperature T2 can follow the target temperature Tm. Here, S is called a slip surface, and is controlled so that S becomes 0 in the sliding mode nonlinear control theory. In the present embodiment, S = T2−Tm, and using the above equation (1), the relationship of S × dS / dt <0 is expressed as the following equation (5).
[0075]
(Equation 5)
S × dS / dt
= {(T2−Tm) × ρ × Cp × F1 × (T1−T2) + C + D} / (ρ × Cp × V) (5)
Since (ρ × Cp × V)> 0, S × dS / dt <0 can be expressed by the following equation (5 ′).
[0076]
(Equation 6)
{(T2−Tm) × ρ × Cp × F1 × (T1−T2) + C + D} <0 (5 ′)
From equation (5 ′), in order for the relationship of S × dS / dt <0 to be satisfied when (T2−Tm)> 0, (ρ × Cp × F1 × (T1−T2) + C + D) <0. We know that we have to. Then, when this expression is arranged, it becomes Expression (6), and it can be seen that if Expression (7) is satisfied, the inequality relation of Expression (6) is satisfied.
[0077]
(Equation 7)
F1 <(− CD) / (ρ × Cp × (T1−T2)) (6)
F1 = Φ × (−CD) / (ρ × Cp × (T1-T2)) (Φ> 1) (7)
In the present embodiment, the target value T1m of the refrigerant inlet temperature T1 is modified into Expression (8) so that T1m = T1 × Φ is calculated.
[0078]
(Equation 8)
F1 = (− CD) (ρ × Cp × (Φ × T1−T2)) (Φ <1) (8)
On the other hand, it can be seen that Expression (9) must be satisfied in order to satisfy the relationship of S × dS / dt <0 when (T2−Tm) <0. Then, when Equation (9) is arranged, Equation (10) is obtained.
[0079]
(Equation 9)
(Ρ × Cp × F1 × (T1-T2) + C + D)> 0 (9)
F1> (− CD) / (ρ × Cp × (T1−T2)) (10)
F1 = Φ × (−CD) (ρ × Cp × (T1-T2)) (Φ <1) (11)
Then, if the equation (11) is satisfied, it is understood that the inequality relation of the equation (9) is satisfied.
[0080]
In the present embodiment, the target value T1m of the refrigerant inlet temperature T1 is modified into Expression (12) so that T1m = T1 × Φ is calculated.
[0081]
(Equation 10)
F1 = (− CD) (ρ × Cp × (Φ × T1−T2)) (Φ1> 1) (12)
Then, in this speed priority process, the cooling control device 1 calculates the parameter F1 and the parameter T1m using the above formula, and uses the calculated parameter F1 and parameter Tm as a refrigerant flow rate target value and a refrigerant temperature target value, respectively. It outputs to the refrigerant pump rotation speed calculation means 9 and the cooling fan rotation speed calculation means 10. Thereby, the
[0082]
In order to control the temperature at the target response speed, the parameter Φ must be adjusted. However, some values of the parameter Φ may be prepared by performing experiments in advance, and the value of the parameter Φ may be changed according to the target response speed.
[0083]
Next, a control process of the cooling control device 1 in the present embodiment will be described with reference to a flowchart shown in FIG. In the present embodiment, the control of the cooling control device 1 when maintaining the outlet refrigerant temperature at the target temperature, considering the outlet refrigerant temperature detected by the
[0084]
The flowchart shown in FIG. 5 is started in response to the activation of the fuel cell system, and the control process proceeds to a process of step S10.
[0085]
In the process of step S10, the detection values of the
[0086]
In the process of step S11, it is determined whether or not the outlet refrigerant temperature has exceeded the target temperature with reference to the detection value of the
[0087]
In step S15, a refrigerant flow target value and a refrigerant temperature target value that minimize the sum of the power consumption of the
[0088]
Next, the process proceeds to step S17, in which the rotational speed of the refrigerant pump at which the target refrigerant flow rate is calculated is calculated. At step S18, the rotational speed of the cooling fan at which the target refrigerant temperature is reached is calculated. The rotation speed is output to the refrigerant pump control means 5 and the cooling fan control means 6 as a control target.
[0089]
According to the power consumption minimizing optimization process, when the outlet refrigerant temperature exceeds the target temperature, the cooling control device 1 outputs the outlet refrigerant temperature (FIG. 10A) as shown by a line A in FIG. The time (response speed) until the inlet refrigerant temperature (FIG. 10 (b)) and the inlet refrigerant flow rate (FIG. 10 (c)) reach the target values is slow, but the power consumption (FIG. 10 (d)) is reduced. Control can be performed.
[0090]
Here, in the present embodiment, feedback control for controlling the rotation speeds of the
[0091]
On the other hand, if it is determined in the processing of step S11 that the outlet refrigerant temperature exceeds the target temperature, the cooling control device 1 determines in step S12 that the temperature deviation between the outlet refrigerant temperature and the target temperature It is determined whether or not the temperature difference is equal to or more than the predetermined amount. If the temperature deviation is not equal to or more than the predetermined amount, the cooling control device 1 determines whether the power generation amount of the fuel cell
[0092]
If it is determined in step S13 that the power generation amount is not equal to or more than the predetermined amount, the process proceeds to step S15. If it is determined in step S13 that the power generation amount is equal to or more than the predetermined amount, the control process proceeds to step S16.
[0093]
On the other hand, if the temperature deviation is equal to or more than the predetermined amount in the process of step S12, the process proceeds to step S16.
[0094]
In the process of step S16, the speed priority refrigerant flow temperature calculating means 8 calculates a refrigerant flow target value and a refrigerant temperature target value for controlling the temperature of the fuel cell
[0095]
According to the response speed control process, when the outlet refrigerant temperature exceeds the target temperature, the cooling control device 1 sets the outlet refrigerant temperature (FIG. 10 (a)) and the inlet refrigerant temperature as indicated by the line B in FIG. (FIG. 10B) and the flow rate of the refrigerant (FIG. 10C) can be controlled to a target value at a predetermined response speed.
[0096]
Further, in the process of step S13, instead of determining whether the amount of power generation of the fuel cell is equal to or more than a predetermined value, it is determined whether or not the calorific value of the fuel cell is equal to or more than a predetermined value. Proceeding to S16, the speed-priority temperature control process may be performed, and if it is not equal to or greater than the predetermined value, the process may proceed to step S15 to perform the power-saving priority temperature control process.
[0097]
In this case, for example, by measuring the current-voltage characteristics of the fuel cell
[0098]
The details of the method of estimating the calorific value have been described in the description of the equation (1) in the first embodiment, and thus will not be repeated.
[0099]
Further, in the process of step S13, the cooling control device 1 determines whether or not the rate of change in the amount of generated heat exceeds a predetermined value, and when the rate of change in the amount of generated heat exceeds the predetermined value, the processing in step S16; If the rate of change in the amount of heat generation does not exceed the predetermined value, the control process may proceed to the process of step S15.
[0100]
Further, in the present embodiment, the cooling control device 1 performs the processing of step S11, step S12, and step S13 in order to prevent the
[0101]
As is clear from the above description, according to the cooling control device according to the second embodiment of the present invention, the cooling control device 1 performs the power saving priority cooling condition according to the temperature of the refrigerant and the amount of power generated by the fuel cell
[0102]
When the power generation amount of the fuel cell
[0103]
Further, since the cooling control device 1 can estimate the heat value of the fuel cell
[0104]
Further, when the temperature deviation between the operating temperature of the fuel cell
[0105]
[Third embodiment]
Next, a configuration of a fuel cell system to which a cooling control device according to a third embodiment of the present invention is applied will be described with reference to FIG.
[0106]
As shown in FIG. 6, a fuel cell system to which the third embodiment is applied includes, in addition to the configuration of the fuel cell system shown in FIG. 1, a power storage means 40 such as a storage battery or a capacitor for temporarily storing power, A
[0107]
For example, a nickel-metal hydride battery, a lithium ion battery, or the like is suitable as the storage battery. Further, as the electric storage means 40, an electric double-layer capacitor is preferable as a vehicle drive power supply because it does not involve a chemical reaction at the time of charging and discharging, and can be rapidly charged and discharged by a large current.
[0108]
The cooling control device according to the third embodiment includes a power saving priority cooling
[0109]
Next, an operation of the cooling control device 1 according to the present embodiment will be described with reference to a flowchart of FIG. In the present embodiment, the process is the same as the flowchart of the first embodiment shown in FIG. 3 except that the process of step S5 is added. Description is omitted.
[0110]
In FIG. 7, when the determination result is positive in the processing of step S3 or S4, the cooling control device 1 advances the control processing to the processing of step S5.
[0111]
In the process of step S5, it is determined whether or not the remaining charge of the power storage means 40 detected by the remaining power detection means 42 is equal to or more than a predetermined amount (for example, 30% of full charge) (cooling condition selection means). If the result of the determination is that the remaining power amount is less than the predetermined amount, the cooling control device 1 advances the control processing to the power saving priority cooling condition calculation processing in step S6. On the other hand, when the remaining power amount is equal to or more than the predetermined amount, the cooling control device 1 advances the control processing to the speed-priority cooling condition calculation processing in step S7.
[0112]
As described above, when the remaining amount of power stored in the power storage unit is equal to or less than the predetermined amount, by selecting the cooling control that minimizes the power consumed for cooling the fuel cell, power consumption can be saved, and The possibility of charging the power storage means can be improved, and it is possible to prevent the power of the power storage means from being exhausted, resulting in a shortage of a rapid acceleration force or an inability to restart after stopping.
[0113]
In this case, the threshold value for determining whether the temperature deviation is equal to or more than a predetermined amount in the processing of step S3 and the threshold value for determining whether the power generation amount is equal to or more than the predetermined amount in the processing of step S4 are upper limits. It is desirable not to set the value but to set it to a value slightly lower than the upper limit. This is because, when the remaining charge of the power storage means is small, the cooling control with the priority on power saving is selected over the cooling control with the priority on the response speed, so that the temperature of the refrigerant discharged from the fuel cell
[0114]
Further, when the power generation of the fuel cell is continued and the remaining power of the power storage means recovers, the control may be switched to the control giving priority to the response speed. Further, when the temperature of the refrigerant discharged from the fuel cell
[0115]
As is clear from the above description, according to the third embodiment, when the remaining amount of power in the power storage unit is small, the cooling control device 1 executes the power saving priority cooling condition calculation process, thereby obtaining the line A in FIG. As shown in (2), since the sum of the power consumption of the
[0116]
[Fourth embodiment]
The configuration of the fuel cell system to which the cooling control device according to the fourth embodiment of the present invention is applied is the same as the configuration to which the third embodiment shown in FIG. 6 is applied.
[0117]
The control block diagram of the cooling control device of the fourth embodiment is almost the same as the control block diagram of the second embodiment shown in FIG. The difference from the second embodiment is that the detection result of the remaining power amount detection means 42 is added to the input of the cooling condition selection means 4. The other components of the cooling control device are the same as those of the cooling control device according to the second embodiment, and thus redundant description will be omitted.
[0118]
Next, an operation of the cooling control device 1 in the present embodiment will be described with reference to a flowchart of FIG. Note that, in the present embodiment, the process is the same as the flowchart of the second embodiment shown in FIG. 5 except that the process of step S14 is added. Description is omitted.
[0119]
In FIG. 8, when the determination result in step S12 or S13 is affirmative, the cooling control device 1 advances the control process to step S14.
[0120]
In the process of step S14, it is determined whether or not the remaining charge of the storage means 40 detected by the remaining charge detection means 42 is equal to or more than a predetermined amount (for example, 30% of full charge) (cooling condition selection means). If the result of the determination is that the remaining power amount is less than the predetermined amount, the cooling control device 1 advances the control processing to the power saving priority cooling condition calculation processing in step S15. On the other hand, when the remaining power amount is equal to or more than the predetermined amount, the cooling control device 1 advances the control processing to the speed-priority cooling condition calculation processing in step S16.
[0121]
As described above, when the remaining amount of power stored in the power storage unit is equal to or less than the predetermined amount, by selecting the cooling control that minimizes the power consumed for cooling the fuel cell, power consumption can be saved, and It is possible to improve the possibility of charging the power storage means and prevent the power of the power storage means from being exhausted to prevent the shortage of the rapid acceleration force or the inability to restart after stopping.
[0122]
[Other embodiments]
As described above, the preferred embodiments have been described, but the present invention is not limited by the description and the drawings that constitute a part of the disclosure of the present invention based on these embodiments. That is, it should be added that all other embodiments, examples, operation techniques, and the like made by those skilled in the art based on these embodiments are included in the scope of the present invention.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a system configuration diagram showing a configuration of a fuel cell system to which a cooling control device according to first and second embodiments of the present invention is applied.
FIG. 2 is a block diagram illustrating a configuration of a cooling control device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a flowchart illustrating an operation flow of the cooling control device according to the first embodiment.
FIG. 4 is a block diagram illustrating a configuration of a cooling control device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a flowchart illustrating a flow of an operation of a cooling control device according to a second embodiment.
FIG. 6 is a system configuration diagram showing a configuration of a fuel cell system to which the cooling control devices according to the third and fourth embodiments of the present invention are applied.
FIG. 7 is a flowchart illustrating an operation flow of a cooling control device according to a third embodiment.
FIG. 8 is a flowchart illustrating a flow of an operation of a cooling control device according to a fourth embodiment.
FIG. 9 is a diagram showing current-voltage characteristics of a fuel cell main body.
FIG. 10 is a diagram for explaining a difference between power saving priority cooling control and speed priority cooling control.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Cooling control apparatus, 2 ... Power saving priority cooling condition calculation means, 3 ... Speed priority cooling condition calculation means, 4 ... Cooling condition selection means, 5 ... Refrigerant pump control means, 6 ... Cooling fan control means, 7 ... Power consumption Minimized refrigerant flow temperature control map, 8: speed priority refrigerant flow temperature calculation means, 9: refrigerant pump rotation speed calculation means, 10: cooling fan rotation speed calculation means, 21: fuel cell system, 22: fuel cell body, 22a ... Air electrode inlet, 22b air electrode outlet, 22c hydrogen electrode inlet, 22d hydrogen electrode outlet, 22e refrigerant inlet, 22f refrigerant outlet, 23 air supply device, 24 air pressure regulating valve, 25 hydrogen supply device 26 hydrogen supply valve, 27 purge valve, 28 hydrogen circulation path, 29 hydrogen circulation pump, 30 radiator, 31 refrigerant circulation pump, 32 refrigerant pump, 33 cooling § down, 34 ... flow rate sensor, 35, 36 ... temperature sensor, 37 ... load device, 38 ... Voltage sensor, 39 ... current sensor, 40 ... storage means, 41 ... power conversion apparatus, 42 ... storage residual amount detecting means
Claims (6)
該燃料電池を冷却する冷媒の熱を外部へ放出するラジエータと、
該ラジエータと前記燃料電池との間で前記冷媒を循環させる冷媒ポンプと、
前記ラジエータに送風する冷却ファンとを備えた燃料電池システムの冷却制御装置であって、
前記冷媒ポンプの消費電力と前記冷却ファンの消費電力との和が最小となる条件で、前記燃料電池の温度が目標温度に達するように冷媒ポンプ回転速度及び冷却ファン回転速度を算出する省電力優先冷却条件算出手段と、
所定の応答速度で前記燃料電池の温度が目標温度に達するように前記冷媒ポンプの回転速度と前記冷却ファンの回転速度とを算出する速度優先冷却条件算出手段と、
燃料電池の状態に応じて、省電力優先冷却条件算出手段または速度優先冷却条件算出手段の何れかを選択する冷却条件選択手段と、
該冷却条件選択手段が選択した算出手段による回転速度で動作するように前記冷媒ポンプを制御する冷媒ポンプ制御手段と、
該冷却条件選択手段が選択した算出手段による回転速度で動作するように前記冷却ファンを制御する冷却ファン制御手段と、
を備えたことを特徴とする燃料電池システムの冷却制御装置。A fuel cell that generates electricity through an electrochemical reaction between hydrogen and oxygen,
A radiator for releasing heat of a refrigerant for cooling the fuel cell to the outside,
A refrigerant pump for circulating the refrigerant between the radiator and the fuel cell,
A cooling control device for a fuel cell system comprising: a cooling fan that blows air to the radiator,
Under the condition that the sum of the power consumption of the refrigerant pump and the power consumption of the cooling fan is minimized, the power saving priority calculating the rotation speed of the refrigerant pump and the rotation speed of the cooling fan so that the temperature of the fuel cell reaches the target temperature. Cooling condition calculating means,
Speed priority cooling condition calculation means for calculating the rotation speed of the refrigerant pump and the rotation speed of the cooling fan so that the temperature of the fuel cell reaches the target temperature at a predetermined response speed,
Cooling condition selecting means for selecting one of power saving priority cooling condition calculation means and speed priority cooling condition calculation means, depending on the state of the fuel cell;
Refrigerant pump control means for controlling the refrigerant pump to operate at a rotation speed by the calculation means selected by the cooling condition selection means,
Cooling fan control means for controlling the cooling fan so that the cooling condition selection means operates at the rotation speed by the selected calculation means,
A cooling control device for a fuel cell system, comprising:
前記燃料電池の発電量が所定量より多い場合に、前記速度優先冷却条件算出手段を選択することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの冷却制御装置。The cooling condition selection means,
2. The cooling control device for a fuel cell system according to claim 1, wherein the speed-priority cooling condition calculating means is selected when the power generation amount of the fuel cell is larger than a predetermined amount.
前記冷却条件選択手段は、前記蓄電手段の蓄電残量が所定量より少ない場合、前記省電力優先冷却条件算出手段を選択することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの冷却制御装置。Power storage means for storing the power generated by the fuel cell, and a remaining power detection means for detecting the remaining power of the power storage means,
2. The cooling control device for a fuel cell system according to claim 1, wherein the cooling condition selection unit selects the power saving priority cooling condition calculation unit when the remaining amount of power of the power storage unit is smaller than a predetermined amount. .
前記冷却条件選択手段は、前記発熱量推定手段が推定した発熱量が所定量を超える場合、前記速度優先冷却条件算出手段を選択することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの冷却制御装置。A calorific value estimating means for estimating a calorific value of the fuel cell,
The cooling of the fuel cell system according to claim 1, wherein the cooling condition selecting means selects the speed-priority cooling condition calculating means when the heat value estimated by the heat value estimating means exceeds a predetermined amount. Control device.
前記速度優先冷却条件算出手段は、所定の応答速度で燃料電池の温度が目標温度となるように前記冷媒の流量及び燃料電池入口の冷媒温度を算出する冷媒流量温度算出手段を備え、
前記冷媒流量に基づいて前記冷媒ポンプの目標回転速度を算出する冷媒ポンプ回転速度算出手段及び前記燃料電池入口の冷媒温度に基づいて前記冷却ファンの目標回転速度を算出する冷却ファン回転速度算出手段を、前記省電力優先冷却条件算出手段と前記速度優先冷却条件算出手段との間で共有したことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システムの冷却制御装置。The power saving priority cooling condition calculating means includes a control map for obtaining a flow rate of the refrigerant and a refrigerant temperature at a fuel cell inlet for minimizing the power consumption based on a calorific value estimation value of the fuel cell,
The speed-priority cooling condition calculation means includes a refrigerant flow rate temperature calculation means for calculating a flow rate of the refrigerant and a refrigerant temperature at a fuel cell inlet such that a temperature of the fuel cell becomes a target temperature at a predetermined response speed,
A refrigerant pump rotation speed calculation unit that calculates a target rotation speed of the refrigerant pump based on the refrigerant flow rate, and a cooling fan rotation speed calculation unit that calculates a target rotation speed of the cooling fan based on a refrigerant temperature at the fuel cell inlet. 2. The cooling control device for a fuel cell system according to claim 1, wherein the power saving priority cooling condition calculation means and the speed priority cooling condition calculation means are shared.
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