JP2004282896A - Dc converter - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高効率、小型、低ノイズな直流変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図51に従来のこの種の直流変換装置の回路構成図を示す(非特許文献1、非特許文献2)。図51に示す直流変換装置において、直流電源Vdc1にトランスTの1次巻線5a(巻数n1)を介してMOSFET(以下、FETと称する。)等からなる主スイッチQ1が接続され、1次巻線5aの両端には、抵抗R2及びスナバコンデンサC2からなる並列回路とこの並列回路に直列に接続されたダイオードD3とが接続されている。主スイッチQ1は、制御回路100のPWM制御によりオン/オフするようになっている。
【0003】
また、トランスTの1次巻線5aとトランスTの2次巻線5bとは互いに同相電圧が発生するように巻回されており、トランスTの2次巻線5b(巻数n2)には、ダイオードD1,D2とリアクトルL1とコンデンサC4とからなる整流平滑回路が接続されている。この整流平滑回路は、トランスTの2次巻線5bに誘起された電圧(オン/オフ制御されたパルス電圧)を整流平滑して直流出力を負荷RLに出力する。
【0004】
制御回路100は、図示しない演算増幅器及びフォトカプラを有し、演算増幅器は、負荷RLの出力電圧と基準電圧とを比較し、負荷RLの出力電圧が基準電圧以上となったときに、主スイッチQ1に印加されるパルスのオン幅を狭くするように制御する。すなわち、負荷RLの出力電圧が基準電圧以上となったときに、主スイッチQ1のパルスのオン幅を狭くすることで、出力電圧を一定電圧に制御するようになっている。
【0005】
次に、このように構成された直流変換装置の動作を図52に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。なお、図52では、主スイッチQ1の両端間の電圧Q1v、主スイッチQ1に流れる電流Q1i、主スイッチQ1をオン/オフ制御するQ1制御信号を示している。
【0006】
まず、時刻t31において、Q1制御信号により主スイッチQ1がオンし、直流電源Vdc1からトランスTの1次巻線5aを介して主スイッチQ1に電流Q1iが流れる。この電流は、時刻t32まで時間の経過とともに直線的に増大していく。また、1次巻線5aを流れる電流n1iも電流Q1iと同様に時刻t32まで時間の経過とともに直線的に増大していく。
【0007】
なお、時刻t31から時刻t32では、1次巻線5aの主スイッチQ1側が−側になり、且つ1次巻線5aと2次巻線5bとは同相になっているので、ダイオードD1のアノード側が+側になるため、5b→D1→L1→C4→5bと電流が流れる。
【0008】
次に、時刻t32において、主スイッチQ1は、Q1制御信号により、オン状態からオフ状態に変わる。このとき、トランスTの1次巻線5aに誘起された励磁エネルギーの内、リーケージインダクタLg(2次巻線5bと結合していないインダクタンス)の励磁エネルギーは、2次巻線5bに伝送されないため、ダイオードD3を介してスナバコンデンサC2に蓄えられる。
【0009】
また、時刻t32〜時刻t33では、主スイッチQ1がオフであるため、電流Q1i及び1次巻線5aを流れる電流n1iは零になる。なお、時刻t32から時刻t33では、L1→C4→D2→L1で電流が流れて、負荷RLに電力が供給される。
【0010】
このような直流変換装置によれば、スナバ回路(C2,R2)を挿入し、主スイッチQ1の電圧の時間的な変化を緩やかにすることで、スイッチングノイズを低減できると共に、トランスTのリーケージインダクタLgによる主スイッチQ1へのサージ電圧を抑制することができる。
【0011】
【非特許文献1】
原田耕介著「スイッチング電源 ハンドブック」日刊工業新聞社出版、第2章スイッチング電源の基本回路と設計演習 p.27 図2.2
【0012】
【非特許文献2】
清水和男著「高速スイッチングレギュレータ」総合電子出版社、2.2.1他励型コンバータ p30 図2.5
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図51に示す直流変換装置にあっては、スナバコンデンサC2に充電された電荷を抵抗R2によって消費させるため、損失が増大した。この損失は、変換周波数に比例するため、小型化を目的として変換周波数を上昇させた場合には、損失が増大し、効率が低下する欠点があった。
【0014】
また、トランスTの1次巻線5aに流れるトランス励磁電流は、図54に示すように、主スイッチQ1がオン時には直線的に正の値で増加していき、主スイッチQ1がオフ時には直線的に減少してゼロになる。即ち、トランスTの磁束は、図53に示すように、B−Hカーブの第1象限のみ使用するため、トランスTのコアの利用率が低く、トランスTが大型化していた。また、低出力電圧時、トランスTのフライバック電圧波形が、矩形波とならず、同期整流回路を採用した場合、還流時の導通角が減少し、整流効率が悪く、効率の低下の原因となっていた。
【0015】
また、従来の直流変換装置の他の一例を図55に示す。図55に示す直流変換装置は、主スイッチQ1以外に補助スイッチQ2とスナバコンデンサC2等を用いて、主スイッチQ1と補助スイッチQ2とを制御回路100及びドライバ110により交互にオン/オフさせることにより、ゼロ電圧スイッチを達成したものである。
【0016】
しかし、補助スイッチQ2が主スイッチQ1と直列に接続されるため、補助スイッチQ2を駆動するためには、入力電圧の約2倍の絶縁耐圧を有したドライバ110が必要であった。このため、このドライバ110をMIC(モノリシック半導体集積回路)化するのが困難であった。特に、商用200V入力のスイッチング電源用のMICを作成する場合、耐圧800V程度のMIC技術が必要であり、MIC化の実現が困難であった。
【0017】
このため、従来の直流変換装置にあっては、入力48V等の低圧に使用されるか、または、トランスを用いて絶縁する等の方法が主流であり、回路の簡素化のためのMIC化がなされず、通信用等の特殊な用途以外に使用されていないのが現状である。
【0018】
本発明は、トランスの帰還巻線を追加することにより、例えば、MOSFET、IGBT、BJT等の半導体スイッチ素子からなる主スイッチ及び補助スイッチの両方の主端子の一端を接地してドライバを含めてMIC化を可能とし、また、ゼロ電圧スイッチを可能とし、高効率、小型、低ノイズ、設計の簡素化を図ることができる直流変換装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するために以下の構成とした。請求項1の発明は、直流電源の両端に接続され、トランスの1次巻線と第1スイッチとが直列に接続された第1直列回路と、前記トランスの2次巻線に発生する電圧を整流する整流回路と、前記整流回路の整流出力を平滑する平滑回路と、前記第1スイッチの両端に接続され、第1コンデンサと第1リアクトルとが直列に接続された第2直列回路と、前記第1スイッチに並列に接続された第1ダイオード及び共振用コンデンサと、前記第1リアクトルの両端に接続され、第2ダイオードと帰還コンデンサとが直列に接続された第3直列回路と、前記帰還コンデンサの両端に接続され、前記トランスに巻回された帰還巻線と第2スイッチとが直列に接続された第4直列回路と、前記第1スイッチのオフ時に前記第2スイッチをオンさせて前記帰還巻線を介して前記帰還コンデンサの電力を前記トランスに帰還させ、前記第2スイッチのオフ時に前記トランスに発生する逆起電力により前記第1スイッチをゼロ電圧スイッチさせる制御回路とを有することを特徴とする。
【0020】
請求項2の発明では、前記第1リアクトルは、前記トランスに巻回された第1補助巻線からなることを特徴とする。
【0021】
請求項3の発明は、直流電源の両端に接続され、トランスの1次巻線と第1スイッチとが直列に接続された第1直列回路と、前記トランスの2次巻線に発生する電圧を整流する整流回路と、前記整流回路の整流出力を平滑する平滑回路と、前記トランスの1次巻線に並列に接続された可飽和リアクトルと、前記第1スイッチに並列に接続された第1ダイオード及び共振用コンデンサと、前記トランスの1次巻線に並列に接続され、第2ダイオードと第1リアクトルの第1巻線とが直列に接続された第2直列回路と、前記第1スイッチの両端に接続され、第1コンデンサと第3ダイオードと前記第1リアクトルの第2巻線とが直列に接続された第3直列回路と、前記第3ダイオードと前記第1リアクトルの第2巻線との直列回路の両端に接続され、第4ダイオードと帰還コンデンサとが直列に接続された第4直列回路と、前記帰還コンデンサの両端に接続され、前記トランスに巻回された帰還巻線と第2スイッチとが直列に接続された第5直列回路と、前記第1スイッチのオフ時に前記第2スイッチをオンさせて前記帰還巻線を介して前記帰還コンデンサの電力により前記可飽和リアクトルを飽和させ、前記第1スイッチをゼロ電圧スイッチさせる制御回路とを有することを特徴とする。
【0022】
請求項4の発明では、前記可飽和リアクトルは、前記トランスのコアの飽和特性を用いることを特徴とする。
【0023】
請求項5の発明では、前記トランスのコアの磁路の一部に断面積の少ない部分を設けたことを特徴とする。
【0024】
請求項6の発明は、前記トランスの1次巻線に並列に接続された可飽和リアクトルと、前記トランスの1次巻線に直列に接続された第2リアクトルとを有し、前記制御回路は、前記第1スイッチのオフ時に前記第2スイッチをオンさせて前記帰還巻線を介して前記帰還コンデンサの電力により前記可飽和リアクトルを飽和させ、前記第1スイッチをゼロ電圧スイッチさせることを特徴とする。
【0025】
請求項7の発明では、前記トランスの1次巻線に直列に接続された第2リアクトルを有することを特徴とする。
【0026】
請求項8の発明では、前記整流回路は、前記トランスの2次巻線に直列に接続された第1整流素子及び該第1整流素子と前記2次巻線との直列回路に並列に接続された第2整流素子を有し、前記平滑回路は、前記第2整流素子に並列に第3リアクトルを介して接続された平滑素子を有することを特徴とする。
【0027】
請求項9の発明では、前記整流回路は、前記トランスの2次巻線の一端に直列に接続され且つ制御端子が前記2次巻線の他端に接続された第3スイッチ及び該第3スイッチと前記2次巻線との直列回路に並列に接続され且つ制御端子が前記2次巻線の一端に接続された第4スイッチを有し、前記平滑回路は、前記第4スイッチに並列に第3リアクトルを介して接続された平滑素子を有することを特徴とする。
【0028】
請求項10の発明では、前記整流回路は、前記トランスのコアに前記1次巻線と密結合させて巻回された前記トランスの2次巻線と、前記コアに前記1次巻線と疎結合させて巻回された前記トランスの3次巻線と、前記2次巻線に直列に接続された第1整流素子及び該第1整流素子と前記2次巻線との直列回路に並列に接続された第2整流素子を有し、前記平滑回路は、前記第2整流素子に並列に前記3次巻線を介して接続された平滑素子を有することを特徴とする。
【0029】
請求項11の発明では、前記整流回路は、前記トランスのコアに前記1次巻線と密結合させて巻回された前記トランスの2次巻線と、前記コアに前記1次巻線と疎結合させて巻回された前記トランスの3次巻線と、前記トランスの2次巻線の一端に直列に接続され且つ制御端子が前記2次巻線の他端に接続された第3スイッチ及び該第3スイッチと前記2次巻線との直列回路に並列に接続され且つ制御端子が前記2次巻線の一端に接続された第4スイッチを有し、前記平滑回路は、前記第4スイッチに並列に前記3次巻線を介して接続された平滑素子を有することを特徴とする。
【0030】
請求項12の発明では、前記2次巻線の巻数と前記3次巻線の巻数とは同数であり、前記2次巻線は、前記1次巻線に対して逆相に巻回され、前記3次巻線は、前記1次巻線と同相に巻回されていることを特徴とする。
【0031】
請求項13の発明では、前記整流回路は、前記トランスの2次巻線に直列に接続された整流素子を有し、前記平滑回路は、前記整流素子と前記2次巻線との直列回路に並列に接続された平滑素子を有することを特徴とする。
【0032】
請求項14の発明では、前記トランスの2次巻線は、前記トランスのコアに巻回され且つ互いに分離した複数の2次側巻線からなり、各々の前記2次側巻線に対応して前記整流素子及び前記平滑素子を設けたことを特徴とする。
【0033】
請求項15の発明では、前記トランスの1次巻線と各々の前記2次側巻線とは疎結合し、各々の前記2次側巻線間は密結合としたことを特徴とする。
【0034】
請求項16の発明は、前記トランスの1次巻線に直列に接続された第4リアクトルと、前記トランスに直列に接続され、前記第1スイッチがオン時に前記第4リアクトルに蓄えられたエネルギーを前記第1スイッチがオフ時に2次側に還流させる補助トランスとを有し、前記整流回路は、前記トランスの2次巻線に直列に接続された整流素子を有し、前記平滑回路は、前記整流素子と前記2次巻線との直列回路に並列に接続された平滑素子を有することを特徴とする。
【0035】
請求項17の発明では、前記第4リアクトルは、前記トランスのコアに疎結合させて巻回された前記トランスの1次巻線及び2次巻線間のリーケージインダクタからなり、前記トランスのコアには前記トランスの1次巻線と前記補助トランスの2次巻線とが密結合させて巻回されてなることを特徴とする。
【0036】
請求項18の発明は、前記トランスのコアに前記トランスの1次巻線と疎結合させて巻回された1以上の3次巻線を設け、各々の前記3次巻線に対応して前記整流素子及び前記平滑素子を設けたことを特徴とする。
【0037】
請求項19の発明では、前記整流回路は、前記トランスの2次巻線の一端と前記補助トランスの2次巻線の一端との接続点と前記平滑素子の一端とに接続され且つ制御端子が前記補助トランスの2次巻線の他端に接続された第3スイッチと、前記補助トランスの2次巻線の他端と前記平滑素子の一端とに接続され且つ制御端子が前記補助トランスの2次巻線の一端に接続された第4スイッチを有することを特徴とする。
【0038】
請求項20の発明では、前記直流電源は、交流電源と、この交流電源に接続されて交流電圧を整流する入力整流回路とからなり、前記入力整流回路の一方の出力端と他方の出力端との間に接続され、入力平滑コンデンサと前記交流電源がオンされたときに前記入力平滑コンデンサの突入電流を軽減する突入電流制限抵抗とが直列に接続された直列回路を有し、前記第1スイッチは、前記入力整流回路の一方の出力端に前記トランスの1次巻線を介して接続されたノーマリオンタイプのスイッチからなり、前記第2スイッチは、ノーマリオンタイプのスイッチからなり、前記制御回路は、前記交流電源がオンされたときに前記突入電流制限抵抗に発生した電圧により前記第1スイッチ及び第2スイッチをオフさせ、前記入力平滑コンデンサが充電された後、前記第1スイッチ及び第2スイッチを交互にオン/オフさせるスイッチング動作を開始させることを特徴とする。
【0039】
請求項21の発明では、前記トランスは第2補助巻線をさらに備え、該トランスの第2補助巻線に発生する電圧を前記制御回路に供給する通常動作電源部を有することを特徴とする。
【0040】
請求項22の発明では、前記突入電流制限抵抗に並列に接続された半導体スイッチを有し、前記制御回路は、前記第1スイッチ及び第2スイッチのスイッチング動作を開始させた後、前記半導体スイッチをオンさせることを特徴とする。
【0041】
請求項23の発明は、前記第1スイッチの主端子の一端と前記第2スイッチの主端子の一端と前記制御回路の共通端子とを共通に接続したことを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る直流変換装置の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0043】
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係る直流変換装置は、トランスの帰還巻線を追加することにより、N型FETからなる主スイッチ及び補助スイッチの両方のソースを接地(共通ライン)してドライバを含めてMIC化を可能とし、また、ゼロ電圧スイッチを可能とし、高効率、小型、低ノイズ、設計の簡素化を図ることができることを特徴とする。即ち、特別なドライバを用いることなくゼロ電圧スイッチを達成でき、特別なドライバを不要とすることで商用200V入力用のドライバを含めたMIC化を可能とする。
【0044】
(第1実施例)
図1は第1の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。図1に示す直流変換装置において、直流電源Vdc1の両端にはトランスTの1次巻線5a(巻数n1)とN型FETからなるスイッチQ1(主スイッチ)との直列回路が接続されている。スイッチQ1の両端にはダイオードD3と共振用コンデンサC1とが並列に接続されている。ダイオードD3及び共振用コンデンサC1は、スイッチQ1の寄生ダイオード及び寄生容量であってもよい。
【0045】
スイッチQ1の両端にはコンデンサC3とリアクトルL2との直列回路が接続されている。リアクトルL2の両端にはダイオードD4と帰還コンデンサC2との直列回路が接続されている。帰還コンデンサC2の両端にはトランスTに巻回された帰還巻線5c(巻数n3)とN型FETからなるスイッチQ2(補助スイッチ)との直列回路が接続されている。帰還巻線5cは、1次巻線5aに対して逆相に巻回され、帰還巻線5cの巻数n3は、1次巻線5aの巻数n1と等しくなっている。
【0046】
また、直流電源Vdc1の負極側端とスイッチQ1のソースとスイッチQ2のソースと制御回路10の接地端子(共通端子図示せず)とは、共通に接続されている。
【0047】
トランスTのコアには、1次巻線5aとこの巻線に対して同相の2次巻線5b(巻数n2)とが巻回されており、2次巻線5bの一端はダイオードD1に接続され、ダイオードD1とリアクトルL1の一端との接続点と2次巻線5bの他端とはダイオードD2に接続されており、ダイオードD1とダイオードD2とで整流回路を構成している。リアクトルL1の他端と2次巻線5bの他端とはコンデンサC4に接続されている。このコンデンサC4はリアクトルL1の電圧を平滑して直流出力を負荷RLに出力する。
【0048】
スイッチQ1,Q2は、共にオフとなる期間(デッドタイム)を有し、制御回路10のPWM制御により交互にオン/オフする。制御回路10は、スイッチQ1とスイッチQ2とを交互にオン/オフ制御し、負荷RLの出力電圧が基準電圧以上となったときに、スイッチQ1に印加されるパルスのオン幅を狭くし、スイッチQ2に印加されるパルスのオン幅を広くするように制御する。すなわち、負荷RLの出力電圧が基準電圧以上となったときに、スイッチQ1のパルスのオン幅を狭くすることで、出力電圧を一定電圧に制御するようになっている。
【0049】
また、制御回路10は、スイッチQ1のオフ時にスイッチQ2をオンさせて帰還巻線5cを介して帰還コンデンサC2の電力をトランスTに帰還させてトランスTの磁束をマイナス方向に戻し、スイッチQ2のオフ時にトランスTに発生する逆起電力によりスイッチQ1をゼロ電圧スイッチさせる。
【0050】
次にこのように構成された第1の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例の動作を図2に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。図2は第1の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例の各部における信号のタイミングチャートである。
【0051】
なお、図2では、スイッチQ1の両端間の電圧Q1v、スイッチQ1に流れる電流Q1i、スイッチQ2の両端間の電圧Q2v、スイッチQ2に流れる電流Q2i、トランスTに流れる励磁電流n1i、リアクトルL2に流れる電流L2i、ダイオードD1に流れる電流D1iを示している。
【0052】
まず、時刻t1において、スイッチQ1をオンさせると、Vdc1→5a→Q1→Vdc1で電流Q1iが流れる。また、この時刻に、トランスTの2次巻線5bにも電圧が発生し、5b→D1→L1→C4→5bで電流D1iが流れて、負荷RLに電力が供給される。リアクトルL1に蓄えられたエネルギーは、スイッチQ1をオフした時に、ダイオードD2を介して流れ続ける。
【0053】
スイッチQ1をオンさせる前からコンデンサC3の電圧は、直流電源Vdc1の電圧であり、スイッチQ1をオンした時には、リアクトルL2には−Vdc1の電圧が印加される。この電圧により、リアクトルL2の電流L2iは、図2に示すように、直線的にプラスからマイナスに降下していく。このとき、トランスTの励磁電流n1iは、直線的にマイナスからプラスに上昇していく。
【0054】
次に、時刻t2において、スイッチQ1をオフさせると、トランスTの1次巻線5aの励磁インダクタンスにより電圧が反転してスイッチQ1の電圧が上昇する。また、同時にリアクトルL2の電圧も直線的にマイナスからプラスに上昇していく。そして、リアクトルL2の電圧がコンデンサC1の電圧と等しくなったとき、ダイオードD4が導通して、帰還コンデンサC2が充電される。
【0055】
このとき、トランスTの1次巻線5a,2次巻線5b間のリーケージインダクタンスに蓄えられたエネルギーにより、5a→C3→D4→C2で電流が流れる。また、リアクトルL2のエネルギーにより、L2→D4→C2で電流が流れて、帰還コンデンサC2が充電される。従って、スイッチQ1には、リーケージインダクタンスによるスパイク電圧は発生しない。
【0056】
このとき、コンデンサC3の電圧は、電源電圧Vdc1であるから、帰還コンデンサC2の電圧は、トランスTの1次巻線5aのフライバック電圧に等しい。また、帰還巻線5cの巻数n3が1次巻線5aの巻数n1と等しいので、帰還巻線5cの両端電圧が1次巻線5aの両端電圧と等しいから、スイッチQ2の電圧はゼロとなる。このとき、スイッチQ2をオンさせると、スイッチQ2はゼロ電圧スイッチとなる。
【0057】
そして、ダイオードD4からの電流がゼロとなり、次に、帰還コンデンサC2に蓄えられたエネルギーにより、C2→5c→Q2で電流Q2iが流れる。このため、トランスTの励磁電流n1iは、プラスからマイナスに変化していく。即ち、帰還巻線5cを介して帰還コンデンサC2の電力をトランスTに帰還させて、トランスTの磁束をB−Hループの第3象限(マイナス方向)に戻すため、トランスTの励磁電流n1iがマイナスへと変化していく。このとき、トランスTのコアに損失がなければ、磁束は原点を基準として対称に動作する。このため、トランスTの励磁電流n1iは、図2に示すようにプラス方向、マイナス方向に対して対称に流れる。
【0058】
電流n1iがマイナスのとき、即ち、図2の時刻t3において、スイッチQ2をオフさせると、トランスTに発生する逆起電力により、トランスTの1次巻線5aの電圧が反転して、コンデンサC1を1次巻線5aを介して放電させながら低下させ、スイッチQ1の電圧も降下する。スイッチQ1の電圧がゼロとなり、ダイオードD3が導通したとき、スイッチQ1をオンさせると、スイッチQ1はゼロ電圧スイッチを達成することができる。
【0059】
このように第1の実施の形態の第1実施例によれば、トランスTの帰還巻線5cを追加することにより、主スイッチQ1及び補助スイッチQ2の両方のソース接地が可能となり、従来のような特別なドライバ110を用いることなくゼロ電圧スイッチを達成することができる。
【0060】
また、特別なドライバ110が不要のことから、商用200V入力用のドライバを含めたMIC化も可能となり、高効率、小型、低ノイズ、設計の簡素化を図ることができる直流変換装置を提供できる。また、磁束の動作範囲が拡大することができる。これにより、トランスを小型化することができる。
【0061】
(第2実施例)
図3は第1の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。図3に示す第2実施例では、リアクトルL2の代わりにトランスTにもう一つの補助巻線5d(巻数n4)を巻回して接続したことを特徴とする。図3に示すその他の構成は、図1に示すものと同一構成であるので、同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、第2実施例の場合に、補助巻線5dの巻数n4を1次巻線5aの巻数n1と等しくする。
【0062】
このような構成によれば、補助巻線5dには、1次巻線5aの電圧と同一の電圧が発生し、この補助巻線5dの電圧によりダイオードD4を介して帰還コンデンサC2を充電できる。このため、第2実施例によっても、第1実施例の動作と同様に動作し、同様な効果が得られる。
【0063】
(第3実施例)
図4は第1の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。図4に示す第3実施例は、図1に示す第1実施例に対して、さらに、以下の構成を追加した。
【0064】
トランスTの1次巻線5aと並列に可飽和リアクトルSL1が接続されている。トランスTの1次巻線5aと並列に、ダイオードD6とリアクトルL2aの第1巻線6a(巻数N1)との直列回路が接続されている。スイッチQ1の両端には、コンデンサC3とダイオードD5とリアクトルL2aの第2巻線6b(巻数N2)との直列回路が接続されている。ダイオードD5とリアクトルL2aの第2巻線6bとの直列回路の両端には、ダイオードD4と帰還コンデンサC2との直列回路が接続されている。
【0065】
制御回路10は、スイッチQ1をオンさせた時にリアクトルL2aの第1巻線6aを介してリアクトルL2aの第2巻線6bにエネルギーを蓄え、スイッチQ1のオフ時にスイッチQ2をオンさせて帰還巻線5cを介して帰還コンデンサC2の電力により可飽和リアクトルSL1を飽和させ、スイッチQ2をオフさせることによりスイッチQ1をゼロ電圧スイッチさせる。
【0066】
図5は第1の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例に設けられたトランスの構造図である。図5に示すトランスは、日の字型のコア20を有し、コア20のコア部20aには、1次巻線5aと2次巻線5bと帰還巻線5cとが巻回されている。
【0067】
また、外周コア上で且つ1次巻線5aと2次巻線5bとの間の部分に対向する位置に、凹部20bが2箇所形成されている。この凹部20bにより、外周コアの磁路の一部の断面積が他の部分よりも狭くなり、その部分のみが飽和する。このため、飽和時の鉄損を減じるとともに飽和特性を改善できる。
【0068】
また、可飽和リアクトルSL1は、トランスTのコアの飽和特性を用いている。可飽和リアクトルSL1には、大きさの等しい交流電流が流れるため、磁束は、図8に示すB−Hカーブ上のゼロを中心にして、第1象限と第3象限とに等しく増減する。
【0069】
しかし、回路には損失を伴うため、磁束は完全に対称とはならず、第1象限が主体となる。また、コンデンサC1を短時間で放電し、電圧をゼロとする必要から、可飽和リアクトルSL1またはトランスTの励磁インダクタンスを低くして、励磁電流を多くしている。
【0070】
また、図8に示すように一定の正磁界Hに対して磁束B(正確にはBは磁束密度であり、磁束φ=B・Sで、Sはコアの断面積であるが、ここではS=1とし、φ=Bとした。)がBmで飽和し、一定の負磁界Hに対して磁束Bが−Bmで飽和するようになっている。磁界Hは電流iの大きさに比例して発生する。この可飽和リアクトルSL1では、B−Hカーブ上を磁束BがBa→Bb→Bc→Bd→Be→Bf→Bgと移動し、磁束の動作範囲が広範囲となっている。B−Hカーブ上のBa−Bb間及びBf−Bg間は飽和状態である。
【0071】
次にこのように構成された第1の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例の動作を図6、図7、図9に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。図6は第1の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例の各部における信号のタイミングチャートである。図7は第1の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例のスイッチQ1のターンオン時の各部における信号の詳細を示すタイミングチャートである。図8は第1の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例に設けられたトランスのB−H特性を示す図である。図9は第1の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例に設けられた可飽和リアクトルの電流のタイミングチャートである。
【0072】
なお、図6、図7では、スイッチQ1の両端間の電圧Q1v、スイッチQ1に流れる電流Q1i、スイッチQ2の両端間の電圧Q2v、スイッチQ2に流れる電流Q2i、可飽和リアクトルSL1に流れる電流SL1i、リアクトルL2aに流れる電流L2ai、ダイオードD1に流れる電流D1iを示している。
【0073】
まず、時刻t1(時刻t11〜t12に対応)において、スイッチQ1をオンさせると、Vdcl→5a→Q1→Vdc1で電流が流れる。また、この時刻に、トランスTの2次巻線5bにも電圧が発生し、5b→D1→L1→C4→5bで電流D1iが流れて、負荷RLに電力が供給される。リアクトルL1に蓄えられたエネルギーは、スイッチQ1をオフした時に、ダイオードD2を介して流れ続ける。
【0074】
また、スイッチQ1をオンさせた時に、可飽和リアクトルSL1にも電流SL1iが流れて、可飽和リアクトルSL1にエネルギーが蓄えられる。この電流SL1iは、図9に示すように、時刻t1で電流値a(負値)、時刻t1bで電流値b(負値)、時刻t13で電流値c(ゼロ)、時刻t2で電流値d(正値)へと変化していく。図8に示すB−Hカーブ上では、磁束は、Ba→Bb→Bc→Bdへと変化していく。なお、図8に示すBa〜Bgと図9に示すa〜gとは対応している。
【0075】
また、スイッチQ1をオンさせた時に、Vdcl→D6→6a→Q1→Vdc1で電流が流れて、リアクトルL2aの第2巻線6bにエネルギーが蓄えられる。このとき、ダイオードD5のためにリアクトルL2aの電流L2aiは、図6に示すように、直線的にゼロからマイナスに降下していく。
【0076】
次に、時刻t2において、スイッチQ1をオフさせると、トランスTの1次巻線5a及び可飽和リアクトルSL1のエネルギーにより電圧が反転してスイッチQ1の電圧が上昇する。また、同時にリアクトルL2aの第2巻線6bの電圧も直線的にマイナスからゼロに上昇していく。そして、リアクトルL2aの第2巻線6bの電圧がコンデンサC1の電圧と等しくなったとき、ダイオードD4が導通して、帰還コンデンサC2が充電される。
【0077】
このとき、トランスTの1次巻線5a,2次巻線5b間のリーケージインダクタンスに蓄えられたエネルギー及び可飽和リアクトルSL1のエネルギーにより、5a→C3→D4→C2で電流が流れる。また、リアクトルL2aの第2巻線6bのエネルギーにより、6b→D4→C2で電流が流れて、帰還コンデンサC2が充電される。即ち、帰還コンデンサC2には、リアクトルL2aの第2巻線6bからのエネルギーと可飽和リアクトルSL1からのエネルギーとが加え合わせられて増加する。
【0078】
また、帰還巻線5cの巻数n3が1次巻線5aの巻数n1と等しいので、帰還巻線5cの両端電圧が1次巻線5aの両端電圧と等しいから、スイッチQ2の電圧はゼロとなる。このとき、スイッチQ2をオンさせると、スイッチQ2はゼロ電圧スイッチとなる。なお、電流SL1iは、時刻t2から時刻t20において、電流値d(正値)から電流値e(ゼロ)に変化する。図8に示すB−Hカーブ上では、磁束は、Bd→Beへと変化する。
【0079】
そして、ダイオードD4からの電流がゼロとなり、次に、帰還コンデンサC2に蓄えられたエネルギーにより、C2→5c→Q2で電流Q2iが流れて、帰還巻線5cを介して可飽和リアクトルSLlの磁束をリセットする。可飽和リアクトルSLlに並列に接続されたトランスTも同様に磁束が変化する。
【0080】
この場合、時刻t20〜時刻t3においては、帰還コンデンサC2に蓄えられたエネルギーが可飽和リアクトルSL1に帰還されるので、可飽和リアクトルSL1に流れる電流SL1iは、図9に示すように負値となる。即ち、電流SL1iは、時刻t20〜時刻t2aにおいては、電流値e(ゼロ)から電流値f(負値)に変化する。図8に示すB−Hカーブ上では、磁束は、Be→Bfへと変化していく。なお、時刻t2から時刻t20における面積Sと時刻t20〜時刻t2aにおける面積Sとは等しい。この面積Sは帰還コンデンサC2に蓄えられた可飽和リアクトルSL1のエネルギーに相当する。
【0081】
次に、電流SL1iは、時刻t2a〜時刻t3においては、電流値f(負値)から電流値g(負値)に変化する。図8に示すB−Hカーブ上では、磁束は、Bf→Bgへと変化していく。時刻t2a〜時刻t3における面積は、帰還コンデンサC2に蓄えられたリアクトルL2aのエネルギーに相当する。
【0082】
即ち、帰還コンデンサC2に蓄えられたエネルギーは、可飽和リアクトルSL1のエネルギーとリアクトルL2aの第2巻線6bのエネルギーとを合わせたものであるため、電流SL1iは、リセット時にリアクトルL2aの第2巻線6bから供給されるエネルギー分だけ多くなるので、磁束は第3象限に移動して、飽和領域(Bf−Bg)に達し、電流SL1iが増大し、時刻t3(時刻t1も同様)で最大となる。電流SL1iは、スイッチQ2のオン期間の終了間際で増大しており、可飽和リアクトルSL1の飽和時の電流である。
【0083】
また、この時刻t3には、スイッチQ2の電流Q2iも最大となる。この時刻に、スイッチQ2をオフさせることにより、コンデンサC1の放電は急峻になり、短時間でゼロとなる。スイッチQ1の電圧がゼロとなり、ダイオードD3が導通したとき、スイッチQ1をオンさせることにより、スイッチQ1はゼロ電圧スイッチを達成できる。
【0084】
このように第1の実施の形態の第3実施例によれば、第1実施例の効果が得られるとともに、さらに、トランスTのコアのB−Hカーブの第1、第3象限を使い、かつ、トランスTの1次巻線5aに、可飽和リアクトルSL1を並列に接続することにより、スイッチQ2のオン期間の終了間際で可飽和リアクトルSL1を飽和させ、電流を増大させることにより、スイッチQ2のオフ時の逆電圧の発生を急峻とし、スイッチQ1をゼロ電圧スイッチ動作させることができる。
【0085】
(第2の実施の形態)
(第1実施例)
図10は第2の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。図10に示す第2の実施の形態の第1実施例は、図1に示す第1の実施の形態の第1実施例の構成に、さらにトランスTの1次巻線5aと並列に可飽和リアクトルSL1を追加するとともに、1次巻線5aに直列にリアクトルL3を接続したことを特徴とする。なお、リアクトルL3は、トランスTのリーケージインダクタで代用することができる。
【0086】
この第1実施例によれば、スイッチQ1がオンした時には、電流がリアクトルL3を通して流れ、リアクトルL3にエネルギーを蓄える。スイッチQ1がオフした時には、このエネルギーは、L3→5a(SL1)→C3→D4→C2で放出され、コンデンサC2を充電する。即ち、帰還コンデンサC2に蓄えられたエネルギーは、可飽和リアクトルSL1のエネルギーとリアクトルL2のエネルギーとリアクトルL3のエネルギーを合わせたものであるため、リセット時に可飽和リアクトルSL1の飽和の度合いが大きくなる。従って、第1の実施の形態の第3実施例よりさらに大きい効果が得られる。
【0087】
(第2実施例)
図11は第2の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。図11に示す第2の実施の形態の第2実施例は、図3に示す第1の実施の形態の第2実施例の構成に、さらにトランスTの1次巻線5aと並列に可飽和リアクトルSL1を追加するとともに、1次巻線5aに直列にリアクトルL3を接続したことを特徴とする。第2実施例によっても、第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0088】
(第3実施例)
図12は第2の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。図12に示す第2の実施の形態の第3実施例は、図4に示す第1の実施の形態の第3実施例の構成に、さらに1次巻線5aに直列にリアクトルL3を接続したことを特徴とする。第3実施例によれば、第1の実施の形態の第3実施例よりさらに大きい効果が得られる。
【0089】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係る直流変換装置は、トランスの2次側回路に同期整流器を採用したもので、トランスの出力波形が矩形波であるため、同期整流時の導通割合を増大することにより、低出力電圧時の整流器の損失を低減して高効率化することを特徴とする。
【0090】
(第1実施例)
図13は第3の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。図13に示す直流変換装置は、図1に示す第1の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例に対して、トランスTの2次側回路(出力側回路)の構成が異なるのみでその他の構成は同一構成であるので、同一部分には同一符号を付し、トランスTの2次側回路の構成のみを説明する。
【0091】
トランスTの2次巻線5bの両端にはFETからなるスイッチQ3とFETからなるスイッチQ4とが直列に接続されている。トランスTの2次巻線5bの一端(●側)は、スイッチQ3のゲートに接続され、トランスTの2次巻線5bの他端は、スイッチQ4のゲートに接続されている。スイッチQ3にはダイオードD1が並列に接続され、スイッチQ4にはダイオードD2が並列に接続されている。これらの素子により同期整流回路を構成している。
【0092】
また、スイッチQ4の両端にはリアクトルL1とコンデンサC4とが直列に接続され、平滑回路を構成している。この整流平滑回路は、トランスTの2次巻線5bに誘起された電圧(オン/オフ制御されたパルス電圧)を整流平滑して直流出力を負荷RLに出力する。
【0093】
次に、このように構成された第1実施例の動作を説明する。ここでは、トランスTの1次側(入力側)は図1に示すトランスの1次側の構成と同じであるので、同期整流回路側の動作を中心に説明する。
【0094】
まず、スイッチQ1がオンで、スイッチQ2がオフであるときには、直流電源Vdc1からトランスTの1次巻線5aを介してスイッチQ1に電流が流れて、1次巻線5aにエネルギー(1次巻線5aの●有り側が+で●無し側が−)が蓄積される。このエネルギーにより2次巻線5bにも電圧(2次巻線5bの●有り側が+で●無し側が−)が発生する。このため、スイッチQ3のゲートには+電圧が印加されてオンし、スイッチQ4のゲートには−電圧が印加されてオフする。そして、5b→L1→C4→Q3→5bと電流が流れて、負荷RLに直流電力が供給される。
【0095】
次に、スイッチQ1がオフで、スイッチQ2がオンであるときには、スイッチQ2に電流が流れ、スイッチQ1には電流は流れない。このとき、トランスTの1次巻線5aには逆起電力(1次巻線5aの●有り側が−で●無し側が+)が発生し、この逆起電力により2次巻線5bにも電圧(2次巻線5bの●有り側が−で●無し側が+)が発生する。このため、スイッチQ4のゲートには+電圧が印加されてオンし、スイッチQ3のゲートには−電圧が印加されてオフする。そして、L1→C4→Q4→L1と電流が流れて、負荷RLにリアクトルL1のエネルギーが供給される。
【0096】
このように、第1実施例によれば、第1の実施の形態の効果が得られるとともに、トランスTの2次側回路に同期整流器を用いているので、トランスの出力波形が矩形波であるため、同期整流素子のゲートに矩形波を印加させることによりほぼ全期間導通させ、並列に接続されたダイオードに電流が流れず損失なく整流できる。このため、5V,3.3Vのような低出力電圧時に効果がある。
【0097】
なお、図13に示す構成に、さらに、図10に示す可飽和リアクトルSL1及びリアクトルL3を追加しても良い。
【0098】
(第2実施例)
図14は第3の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。図14に示す第3の実施の形態の第2実施例は、図3に示す第1の実施の形態の第2実施例の構成に対して、トランスの2次側回路に第1実施例の同期整流器と同一構成の同期整流器を採用したものである。第2実施例によっても、第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0099】
なお、図14に示す構成に、さらに、図11に示す可飽和リアクトルSL1及びリアクトルL3を追加しても良い。
【0100】
(第3実施例)
図15は第3の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。図15に示す第3の実施の形態の第3実施例は、図4に示す第1の実施の形態の第3実施例の構成に対して、トランスの2次側回路に第1実施例の同期整流器と同一構成の同期整流器を採用したものである。第3実施例によっても、第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0101】
なお、図15に示す構成に、さらに、図12に示すリアクトルL3を追加しても良い。
【0102】
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態に係る直流変換装置は、主スイッチがオン時にトランスの2次側の巻線を介して直接負荷に電力を供給することによりコアの直流励磁を回避し、2次側の巻線のリーケージインダクタにより2次側電流を連続させて、平滑コンデンサのリップル電流を軽減させることを特徴とする。このため、2次側に新たに3次巻線を設け、フリーホイール動作時、2次側電流による直流励磁をキャンセルさせるとともに、1次側から見た2次側のインピーダンスを上昇させ、ゼロ電圧スイッチ動作を行わせるように構成したものである。
【0103】
(第1実施例)
図16は第4の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。図16に示す直流変換装置は、図1に示す第1の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例に対して、トランスTaの2次側回路の構成が異なるのみでその他の構成は同一構成であるので、同一部分には同一符号を付す。ここでは、トランスTaの2次側回路の構成のみを説明する。
【0104】
トランスTaのコアには、1次巻線5aと密結合させてトランスTaの2次巻線5bが巻回されており、また、トランスTaのコアには、1次巻線5aと疎結合させてトランスTaの3次巻線5d(巻数n4)が巻回されている。2次巻線5bの一端と3次巻線5dの一端とはダイオードD1に接続され、ダイオードD1と3次巻線5dの一端との接続点と2次巻線5bの他端とはダイオードD2に接続されており、ダイオードD1とダイオードD2とで整流回路を構成している。3次巻線5dの他端と2次巻線5bの他端とはコンデンサC4に接続されている。このコンデンサC4は3次巻線5dの電圧を平滑して直流出力を負荷RLに出力する。
【0105】
また、トランスTaの2次巻線5bの巻数とトランスTaの3次巻線5dの巻数とは同数となっている。トランスTaの2次巻線5bは、トランスTaの1次巻線5aに対して逆相に巻回され、トランスTaの3次巻線5dは、トランスTaの1次巻線5aと同相に巻回されている。
【0106】
図17は第4の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例に設けられたトランスの構造図である。図17に示すトランスは、日の字型のコア20を有し、コア20のコア部20aには、1次巻線5aと、1次巻線5aと近接して1次巻線5aと密結合させた2次巻線5b及び帰還巻線5cと、1次巻線5aと疎結合させた3次巻線5dとが巻回されている。1次巻線5aと3次巻線5dとを疎結合させるために、2次巻線5bと3次巻線5dとの間には、コア部20aと外周コアとを繋ぐためのパスコア20cが形成されている。また、このパスコア20cにより漏れ磁束が増加するので、3次巻線5dのリーケージインダクタLgを大きくすることができる。
【0107】
また、外周コア上で且つ1次巻線5aと2次巻線5bとの間の部分に対向する位置に、凹部20bが2箇所形成されている。この凹部20bにより、外周コアの磁路の一部の断面積が他の部分よりも狭くなり、その部分のみが飽和する。
【0108】
次にこのように構成された第4の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例の動作を図18乃至図20に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。図18は第4の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例の各部における信号のタイミングチャートである。図19は第4の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例のスイッチQ1のターンオン時の各部における信号の詳細を示すタイミングチャートである。図20は第4の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例のスイッチQ1のターンオフ時の各部における信号の詳細を示すタイミングチャートである。
【0109】
なお、図18乃至図20では、スイッチQ1の両端間の電圧Q1v、スイッチQ1に流れる電流Q1i、スイッチQ2の両端間の電圧Q2v、スイッチQ2に流れる電流Q2i、トランスTaの3次巻線5dに流れる電流n4iを示している。
【0110】
まず、時刻t1(時刻t11〜t12に対応)において、スイッチQ1をオンさせると、Vdc1→5a→Q1→Vdc1で電流Q1i(1次巻線5aに流れる電流I1に相当)が流れる。また、これと同時に1次巻線5aに疎結合した3次巻線5dにも電圧が発生し、5d→C4→D2→5dで電流n4i(電流I1に対応した電流I1´に相当)が流れるため、負荷RLに電力が供給される。3次巻線5dは、1次巻線5aと疎結合に結合され、大きなリーケージインダクタLgを有する。このとき、等アンペアターンの法則により、I1・n1=I1´・n4が成立し、直流励磁分はキャンセルされる。
【0111】
次に、時刻t2(時刻t21〜t22に対応)において、スイッチQ1をオフさせると、スイッチQ1の電圧Q1vが上昇する。そして、リアクトルL2の電圧がコンデンサC1の電圧と等しくなったとき、即ち、時刻t23において、ダイオードD4が導通して、帰還コンデンサC2が充電されていく。また、このとき、スイッチQ2をオンさせることにより、スイッチQ2は、ゼロ電圧スイッチとなる。
【0112】
次に、帰還コンデンサC2への充電が完了し、帰還コンデンサC2へ蓄えられた電荷は、スイッチQ2及び帰還巻線5cを介して1次側、即ち、1次巻線5aに帰還される。このとき、1次巻線5aの●有り側が−で●無し側が+であるため、2次側でも、2次巻線5bの●有り側が−で●無し側が+となり、3次巻線5dの●有り側が−で●無し側が+となる。また、2次巻線5bと3次巻線5dとに同電圧(巻数が同じ)が発生するため、両巻線5b,5d間の電圧の和はゼロとなる。このため、3次巻線5dのリーケージインダクタLgにより、5b→D1→5d→C4→5bで電流n4iが流れ続ける。このため、負荷RLにはスイッチQ1がオン時でもオフ時でも電流が流れることになり、コンデンサC4のリップル電流を軽減させることができる。
【0113】
また、2次巻線5bと3次巻線5dとは、巻数が同じで極性が逆であることから、両巻線5b,5dの起磁力は打ち消されてゼロとなる。即ち、直流励磁分がキャンセルされる。
【0114】
従って、1次側から見た2次側のインピーダンスは高くなり、時刻t3(時刻t1と同様)において、スイッチQ2がオフした場合には、コンデンサC1の電荷をほとんど放電する。このため、時刻t12において、スイッチQ1の電位は降下してゼロとなり、ダイオードD3が導通する。このとき、スイッチQ1をオンさせることにより、ゼロ電圧スイッチを達成することができる。
【0115】
このように第4の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例によれば、第1の実施の形態の効果が得られるとともに、トランスTaの2次側に3次巻線5dを設け、1次巻線5aと3次巻線5dとを疎結合させ、1次巻線5aと2次巻線5bとを密結合させ、スイッチQ1がオン時には、動作状態でのトランスTaの直流励磁は、1次巻線5aと3次巻線5dとにおいて同一で逆な起磁力によりキャンセルされ、また、スイッチQ1がオフ時には、動作状態でのトランスTaの直流励磁は、2次巻線5bと3次巻線5dとにおいて同一で逆な起磁力によりキャンセルされる。このため、励磁インダクタンスを高くできるため、励磁電流が少なく損失も低減できる。また、ゼロ電圧スイッチを可能とし、小型、高効率、低ノイズ化することができる直流変換装置を提供することができる。
【0116】
また、第4の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例では、直流励磁がキャンセルされるので、直流励磁分は略ゼロとなる。また、直流励磁分は略ゼロとなるので、コアのギャップをゼロにすることができる。また、直流励磁分は略ゼロとなるので、磁束の動作範囲が拡大することができる。これにより、トランスを小型化することができる。
【0117】
なお、図16に示す構成に、さらに、図10に示す可飽和リアクトルSL1及びリアクトルL3を追加しても良い。
【0118】
(第2実施例)
図21は第4の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。図21に示す第4の実施の形態の第2実施例は、図3に示す第1の実施の形態の第2実施例の構成に対して、第4の実施の形態の第1実施例のトランスの2次側回路と同一構成の回路を採用したものである。ここでは、トランスTaの3次巻線は5e(巻数n5)とした。第2実施例によっても、第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0119】
なお、図21に示す構成に、さらに、図11に示す可飽和リアクトルSL1及びリアクトルL3を追加しても良い。
【0120】
(第3実施例)
図22は第4の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。図22に示す第4の実施の形態の第3実施例は、図4に示す第1の実施の形態の第3実施例の構成に対して、第4の実施の形態の第1実施例のトランスの2次側回路と同一構成の回路を採用したものである。第3実施例によっても、第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0121】
なお、図22に示す構成に、さらに、図12に示すリアクトルL3を追加しても良い。
【0122】
(第5の実施の形態)
(第1実施例)
図23は第5の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。図23に示す直流変換装置は、低出力電圧大電流用途で2次側ダイオードをFETからなる同期整流器とした場合の回路例である。FETは、オン抵抗(例えば0.01Ω)が非常に小さいため、損失が非常に小さくなる。このため、FETを整流素子とする同期整流器を用いた。また、図23に示す直流変換装置は、励磁電流やリーケージインダクタンスを増やすことなくゼロ電圧スイッチ動作を行い、高効率としたことを特徴とする。
【0123】
トランスTaの2次巻線5bの両端にはFETからなるスイッチQ3とFETからなるスイッチQ4とが直列に接続されている。トランスTaの2次巻線5bの一端(●側)は、スイッチQ4のゲートに接続され、トランスTaの2次巻線5bの他端は、スイッチQ3のゲートに接続されている。スイッチQ3にはダイオードD1が並列に接続され、スイッチQ4にはダイオードD2が並列に接続されている。これらの素子により同期整流回路を構成している。
【0124】
なお、図23に示すその他の構成は、図16に示す直流変換装置の構成と同一構成であり、同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0125】
次に、このように構成された第5の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例の動作を説明する。ここでは、図16に示す構成に対して、同期整流回路のみが異なるので、同期整流回路側の動作を中心に説明する。
【0126】
まず、スイッチQ1をオンさせると、Vdc1→5a→Q1→Vdc1で電流Q1i(1次巻線5aに流れる電流I1に相当)が流れる。また、これと同時に1次巻線5aに疎結合した3次巻線5dにも電圧が発生する。このとき、2次巻線5bにも電圧(2次巻線5bの●有り側が+で●無し側が−)が発生する。このため、スイッチQ4のゲートには+電圧が印加されてオンし、スイッチQ3のゲートには−電圧が印加されてオフする。そして、5d→C4→Q4→5dで電流n4i(電流I1に対応した電流I1´に相当)が流れるため、負荷RLに電力が供給される。
【0127】
次に、スイッチQ1をオフさせると、1次巻線5aの●有り側が−で●無し側が+であるため、2次側でも、2次巻線5bの●有り側が−で●無し側が+となり、3次巻線5dの●有り側が−で●無し側が+となる。また、2次巻線5bと3次巻線5dとに同電圧(巻数が同じ)が発生するため、両巻線5b,5d間の電圧の和はゼロとなる。また、スイッチQ3のゲートには+電圧が印加されてオンし、スイッチQ4のゲートには−電圧が印加されてオフする。このため、3次巻線5dのリーケージインダクタLgにより、5b→5d→C4→Q3→5bで電流n4iが流れ続ける。このため、負荷RLにはスイッチQ1がオン時でもオフ時でも電流が流れることになり、コンデンサC4のリップル電流を軽減させることができる。
【0128】
このように第5の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例によれば、第4の実施の形態の効果が得られるとともに、同期整流器を用いたので、損失が非常に小さくなる。
【0129】
なお、図23に示す構成に、さらに、図10に示す可飽和リアクトルSL1及びリアクトルL3を追加しても良い。
【0130】
(第2実施例)
図24は第5の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。図24に示す第5の実施の形態の第2実施例は、図21に示す構成に対して、トランスの2次側回路に同期整流回路を採用したものである。第2実施例によっても、第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0131】
なお、図24に示す構成に、さらに、図11に示す可飽和リアクトルSL1及びリアクトルL3を追加しても良い。
【0132】
(第3実施例)
図25は第5の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。図25に示す第5の実施の形態の第3実施例は、図22に示す構成に対して、トランスの2次側回路に同期整流回路を採用したものである。第3実施例によっても、第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0133】
なお、図25に示す構成に、さらに、図12に示すリアクトルL3を追加しても良い。
【0134】
(第6の実施の形態)
(第1実施例)
図26は第6の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。第6の実施の形態に係る直流変換装置は、図1に示す第1の実施の形態の第1実施例の構成に対して、トランスTの2次側には、ダイオードD1とコンデンサC4とからなる整流平滑回路のみを設けたものである。
【0135】
次にこのように構成された第6の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例の動作を説明する。ここでは、図1に示す第1の実施の形態の第1実施例の構成に対して、整流平滑回路のみの構成が異なるので、この整流平滑回路の動作を中心に説明する。
【0136】
まず、スイッチQ1をオンさせると、Vdcl→5a→Q1→Vdc1で電流が流れる。また、この時刻に、トランスTの2次巻線5bにも電圧が発生し、5b→D1→C4→5bで電流が流れる。
【0137】
次に、スイッチQ1をオフさせると、1次巻線5aの●有り側が−で●無し側が+であるため、2次側でも、2次巻線5bの●有り側が−で●無し側が+となり、ダイオードD1に電流が流れないため、トランスTから負荷RLに電力が供給されない。
【0138】
なお、図26に示す構成に、さらに、図10に示す可飽和リアクトルSL1及びリアクトルL3を追加しても良い。
【0139】
(第2実施例)
図27は第6の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。図27に示す第6の実施の形態の第2実施例は、図3に示す構成に対して、トランスTの2次側にダイオードD1とコンデンサC4とからなる整流平滑回路のみを設けたものである。第2実施例によっても、第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0140】
なお、図27に示す構成に、さらに、図11に示す可飽和リアクトルSL1及びリアクトルL3を追加しても良い。
【0141】
(第3実施例)
図28は第6の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。図28に示す第6の実施の形態の第3実施例は、図4に示す構成に対して、トランスTの2次側にダイオードD1とコンデンサC4とからなる整流平滑回路のみを設けたものである。第3実施例によっても、第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0142】
なお、図28に示す構成に、さらに、図12に示すリアクトルL3を追加しても良い。
【0143】
(第7の実施の形態)
(第1実施例)
図29は第7の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。第7の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例は、トランスTの2次側に2次巻線5bと3次巻線5dとを設け、2出力としたことを特徴とする。なお、トランスTの2次側に3以上の巻線を設け、3出力以上としてもよい。ここでは、2出力についてのみ説明する。
【0144】
即ち、図26に示す直流変換装置の構成に、さらに、トランスTのコアに巻回された3次巻線5dと、ダイオードD2、コンデンサC5、負荷RL2を設けている。3次巻線5dは2次巻線5bと同相に巻回されている。3次巻線5dの一端はダイオードD2のアノードに接続され、ダイオードD2のカソードと3次巻線5dの他端とはコンデンサC5に接続されている。ダイオードD2とコンデンサC5とで整流平滑回路を構成する。このコンデンサC5はダイオードD2の整流電圧を平滑して直流出力を負荷RL2に出力する。
【0145】
また、1次巻線5aと2次巻線5b及び3次巻線5dとは疎結合され、また、1次巻線5aと3次巻線5dとは疎結合されている。例えば、巻線間をより離すことで疎結合とすることができる。2次巻線5bと3次巻線5dとは密結合されている。例えば、巻線間をより近接させることで密結合とすることができる。なお、1次巻線5aに直列にリアクトルL3が接続されている。
【0146】
このように第7の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例によれば、2次巻線5bからの電圧をダイオードD1とコンデンサC4とで整流平滑して直流電力を負荷RL1に供給でき、また、3次巻線5dからの電圧をダイオードD2とコンデンサC5とで整流平滑して直流電力を負荷RL2に供給できる。
【0147】
また、1次巻線5aと2次巻線5bとは疎結合されているので、1次側のリーケージインダクタは大きく、また、2次巻線5bと3次巻線5dとは密結合されているので、2次側のリーケージインダクタは小さい。このため、2次側の出力(2次巻線側の出力及び3次巻線側の出力)は、軽負荷及び重負荷に対して変動が小さくなり、負荷変動特性が良くなる。即ち、2次側のクロスレギュレーションが改善される。また、複数出力のクロスレギュレーションが良いことから、補助レギュレータを省略でき、回路を簡単化できる。
【0148】
なお、2次側の複数出力として、図29に示す直流変換装置に、図51に示す直流変換装置の2次側回路(2次巻線5b、ダイオードD1,D2、リアクトルL1、コンデンサC4)と同一構成の2次側回路(3次巻線5d、ダイオードD11,D12、リアクトルL11、コンデンサC5)を追加した直流変換装置も考えられる。
【0149】
しかし、リアクトルL1,L11が大きいため、2次側のクロスレギュレーションが悪化する。リアクトルL1,L11を同一コア上に巻回する方法もあるが、2次巻線5bとリアクトルL1との巻数比、3次巻線5dとリアクトルL11との巻数比を合わせるのは巻数が少ないため難しい。
【0150】
図29に示す第7の実施の形態の第1実施例では、リアクトルL1、リアクトルL11を用いず、2次側のリーケージインダクタは小さく、1次側2次側間のリーケージインダクタンスが大きいため、2次側のクロスレギュレーションが改善されるとともに、回路を簡単化できる。
【0151】
なお、図29に示す構成に、さらに、図11に示す可飽和リアクトルSL1を追加しても良い。
【0152】
(第2実施例)
図30は第7の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。図30に示す第7の実施の形態の第2実施例は、図27に示す構成に対して、さらに、3次巻線5e(巻数n5)を設けるとともにダイオードD2とコンデンサC5とからなる整流平滑回路を設けて、2出力としたものである。また、1次巻線5aに直列にリアクトルL3が接続されている。第2実施例によっても、第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0153】
なお、図30に示す構成に、さらに、図11に示す可飽和リアクトルSL1を追加しても良い。
【0154】
(第3実施例)
図31は第7の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。図31に示す第7の実施の形態の第3実施例は、図28に示す構成に対して、さらに、3次巻線5dを設けるとともにダイオードD2とコンデンサC5とからなる整流平滑回路を設けて、2出力としたものである。また、1次巻線5aに直列にリアクトルL3が接続されている。第3実施例によっても、第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0155】
(第8の実施の形態)
(第1実施例)
第7の実施の形態に係る直流変換装置では、ゼロ電圧スイッチ動作を行ない、複数出力時のクロスレギュレーションが良いなどの特徴があるが、入力電圧が高い場合(即ち、入力電圧の変動が大きい場合)には、図32に示すタイミングチャートのように、スイッチQ1の電流Q1iの傾斜が急峻となり、ピーク電流が増大し、オン幅が非常に短くなる。この問題を回避するためには、1次側のリアクトルL3(例えば1次2次巻線間のリーケージインダクタ)のインダクタンスを増大させる必要がある。
【0156】
しかし、スイッチQ1がオン時にリアクトルL3に蓄えられたエネルギーは、スイッチQ1がオフ時には帰還コンデンサC2に蓄えられ、スイッチQ1が次にオン時するときに入力に帰還される。このため、リアクトルL3に蓄えられるエネルギーが大きくなり、効率が低下する。従って、この方式では入力電圧の変化範囲が広い場合には、入力電圧の高い方におけるスイッチQ1のピーク電流が増大し、入力への帰還も多くなり、効率が大幅に低下する。
【0157】
そこで、第8の実施の形態の直流変換装置の第1実施例では、トランスの1次巻線に直列に接続されるリアクトルのインダクタンスの値を大きくし、スイッチQ1がオン時にリアクトルに蓄えられるエネルギーを2次側に還流する補助トランスを設けたことを特徴とする。
【0158】
図33は第8の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。図33に示す第8の実施の形態に係る直流変換装置は、図26に示す第6の実施の形態に係る直流変換装置に対して、トランスT及びトランスTの周辺回路が異なるので、その部分についてのみ説明する。
【0159】
トランスTの1次巻線5aの一端にはリアクトルL4の一端が接続され、リアクトルL4の他端はスイッチQ1の一端に接続されている。トランスTの1次巻線5aの他端(●有り側)には補助トランスTbの1次巻線5a2(巻数n1)の一端(●有り側)が接続され、補助トランスTbの1次巻線5a2の他端はリアクトルL4の他端に接続されている。
【0160】
また、トランスTの2次巻線5bの他端(●有り側)には補助トランスTbの2次巻線5b2(巻数n2)の一端(●有り側)が接続され、補助トランスTbの2次巻線5b2の他端はダイオードD2のアノードに接続され、ダイオードD2のカソードはダイオードD1のカソード及びコンデンサC4の一端に接続されている。コンデンサC4の他端はトランスTの2次巻線5bの一端に接続されている。補助トランスTbは、スイッチQ1がオン時にリアクトルL4に蓄えられたエネルギーをスイッチQ1がオフ時に2次側に還流させるようになっている。
【0161】
次にこのように構成された第8の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例の動作を図34及び図35に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。図34は第8の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例の各部における信号のタイミングチャートである。図35は第8の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例のスイッチQ1のターンオン時の各部における信号の詳細(図34のA部)を示すタイミングチャートである。
【0162】
なお、図34及び図35では、スイッチQ1の両端間の電圧Q1v、スイッチQ1に流れる電流Q1i、スイッチQ2の両端間の電圧Q2v、スイッチQ2に流れる電流Q2iを示す。
【0163】
まず、時刻t1において、スイッチQ1をオンさせると、Vdcl→5a→L4→Q1→Vdc1で電流が流れる。また、この時刻に、トランスTの2次巻線5bにも電圧が発生し、5b→D1→C4→5bで電流が流れる。このため、図34に示すように、時刻t1〜t2において、ダイオードD1の電流が直線的に増大する。
【0164】
次に、時刻t2において、スイッチQ1をオフさせると、リアクトルL4に蓄えられたエネルギーは、補助トランスTbを介して2次側に還流される。即ち、L4→5a2→5a→L4で電流が流れると、2次側では、補助トランスTbの2次巻線5b2に電圧が誘起されるため、5b2→D2→C4→5b→5b2と電流が流れる。このため、図34に示すように、時刻t2〜t3において、ダイオードD2に電流が流れる。
【0165】
ここで、スイッチQ1がオフ時のトランスTの1次巻線5aの電圧をV11とし、補助トランスTbの1次巻線5a2の電圧をV21とし、リアクトルL4の電圧をV12とし、トランスTと補助トランスTbとの巻数比をaとすれば、式(1)成立する。
【0166】
V11+V12=V21 ・・・(1)
式(1)から式(2)が導出される。
【0167】
aV21−aV11=aV12 ・・・(2)
従って、aV12の電圧、つまり、リアクトルL4の巻数比倍の電圧がダイオードD2で整流されてコンデンサC4に供給される。
【0168】
このように、トランスTの1次巻線5aに直列に接続されるリアクトルL4のインダクタンスの値を大きくし、スイッチQ1がオン時に蓄えられるエネルギーを補助トランスTbを介して2次側に還流するため、効率が良くなる。また、ダイオードD1及びダイオードD2により、スイッチQ1のオン、オフ期間に2次側電流が流れて連続的となる。このため、平滑コンデンサC4のリップル電流も減少する。
【0169】
なお、図33に示す構成に、さらに、図10に示す可飽和リアクトルSL1及びリアクトルL3を追加しても良い。
【0170】
(第2実施例)
図36は第8の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。図36に示す第8の実施の形態の第2実施例は、図27に示す構成に対して、さらに、図33に示すようなリアクトルL4及び補助トランスTbを設けたことを特徴とする。この第2実施例によっても、第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0171】
なお、図36に示す構成に、さらに、図11に示す可飽和リアクトルSL1を追加しても良い。
【0172】
(第3実施例)
図37は第8の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。図37に示す第8の実施の形態の第3実施例は、図28に示す構成に対して、さらに、図33に示すようなリアクトルL4及び補助トランスTbを設けたことを特徴とする。この第3実施例によっても、第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0173】
(第9の実施の形態)
第9の実施の形態の直流変換装置では、第8の実施の形態の直流変換装置をより具体化したものである。
【0174】
(第1実施例)
図38に示す第1実施例では、トランスTに1次巻線5aと2次巻線5bと3次巻線5d(補助トランスTbの2次巻線5b2に対応)とが巻回されている。1次巻線5aと2次巻線5bとは同相に巻回され、1次巻線5aと3次巻線5dとは逆相に巻回されている。
【0175】
即ち、トランスTの2次巻線5bを1次巻線5aと疎結合させ、1次巻線5a及び2次巻線5b間のリーケージインダクタにより、トランスTに直列に接続されたリアクトルL4を代用したものである。これにより、図33に示した補助トランスTbを図38に示したトランスTに結合することができる。
【0176】
なお、図38に示す構成に、さらに、図10に示す可飽和リアクトルSL1及びリアクトルL3を追加しても良い。
【0177】
(第2実施例)
図39は第8の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。図39に示す第8の実施の形態の第2実施例は、図27に示す構成に対して、トランスTの2次側回路を図38に示す2次側回路と同一構成としたものである。ここでは、トランスTの3次巻線は5e(巻数n5)とした。第2実施例によっても、第1実施例の効果と同様な効果が得られる。なお、図39に示す構成に、さらに、図11に示す可飽和リアクトルSL1及びリアクトルL3を追加しても良い。
【0178】
(第3実施例)
図40は第8の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。図40に示す第8の実施の形態の第3実施例は、図28に示す構成に対して、トランスTの2次側回路を図38に示す2次側回路と同一構成としたものである。第3実施例によっても、第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0179】
なお、図40に示す構成に、さらに、図12に示すリアクトルL3を追加しても良い。
【0180】
(第10の実施の形態)
(第1実施例)
図41は第10の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。第10の実施の形態に係る直流変換装置は、トランスTの2次側に2次巻線5bと4次巻線5eとを設け、2出力としたことを特徴とする。なお、トランスTの2次側に3以上の巻線を設け、3出力以上としてもよい。ここでは、2出力についてのみ説明する。
【0181】
即ち、図38に示す直流変換装置の構成に、さらに、トランスTのコアに巻回された4次巻線5eと、ダイオードD5、コンデンサC5、負荷RL2を設けている。4次巻線5eは2次巻線5bと同相に巻回されている。4次巻線5eの一端はダイオードD5のアノードに接続され、ダイオードD5のカソードと4次巻線5eの他端とはコンデンサC5に接続されている。ダイオードD5とコンデンサC5とで整流平滑回路を構成する。このコンデンサC5はダイオードD5の整流電圧を平滑して直流出力を負荷RL2に出力する。
【0182】
また、1次巻線5aと4次巻線5eとは疎結合されている。例えば、巻線間をより離すことで疎結合とすることができる。2次巻線5bと4次巻線5eとは密結合されている。例えば、巻線間をより近接させることで密結合とすることができる。
【0183】
このように第10の実施の形態に係る直流変換装置によれば、2次巻線5bからの電圧をダイオードD1とコンデンサC4とで整流平滑して直流電力を負荷RL1に供給でき、また、4次巻線5eからの電圧をダイオードD5とコンデンサC5とで整流平滑して直流電力を負荷RL2に供給できる。
【0184】
また、1次巻線5aと2次巻線5b及び4次巻線5eとは疎結合されているので、1次側のリーケージインダクタンスは大きく、また、2次巻線5bと4次巻線5eとは密結合されているので、2次側のリーケージインダクタンスは小さい。このため、2次側の出力(2次巻線側の出力及び4次巻線側の出力)は、軽負荷時及び重負荷時に対して変動が小さくなり、負荷変動特性が良くなる。即ち、2次側のクロスレギュレーションが改善される。また、複数出力のクロスレギュレーションが良いことから、補助レギュレータを省略でき、回路を簡単化できる。
【0185】
図42は第10の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例に設けられたトランスの構造図である。図42に示すトランスは、日の字型のコア30を有し、コア30のコア部30aには、1次巻線5a及び帰還巻線5cと3次巻線5dとが近接して巻回されている。これにより、1次及び3次巻線間にわずかなリーケージインダクタを持たせ、このリーケージインダクタをリアクトルL3の代替としている。また、コア30にはパスコア30cとギャップ31が形成され、外周コアには2次巻線5bが巻回されている。なお、4次巻線5eは2次巻線5bに近接して巻回されている。即ち、パスコア30cにより、1次巻線5aと2次巻線5b(4次巻線5eも同じ)を疎結合させることにより、リーケージインダクタを大きくしている。このリーケージインダクタをリアクトルL4の代替としている。
【0186】
また、外周コア上で且つ1次巻線5aと2次巻線5bとの間に、凹部30bが2箇所形成されている。この凹部30bにより、外周コアの磁路の一部の断面積が他の部分よりも狭くなり、その部分のみが飽和するので、コア損失を低減できる。また、図41に示す構成に図10に示す可飽和リアクトルSL1を追加した場合には、この飽和する1次巻線5aを、可飽和リアクトルSL1として兼用することができる。
【0187】
このように、トランスTのコアの形状と巻線の工夫により、トランスTとリアクトルL4のエネルギーを2次側に帰還する補助トランスTbとを一つのコア30に結合し、パスコア30cを設けることにより、大きなリーケージインダクタを得て、トランス部分とリアクトルとを結合したので、直流変換装置を小型化、低価格化することができる。
【0188】
なお、図41に示す構成に、さらに、図10に示すリアクトルL3を追加しても良い。
【0189】
(第2実施例)
図43は第10の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。図43に示す第10の実施の形態の第2実施例は、図27に示す構成に対して、トランスTの2次側回路を図41に示す2次側回路と同一構成としたものである。ここでは、トランスTの3次巻線は5e(巻数n5)とし、トランスTの4次巻線は5f(巻数n6)とした。第2実施例によっても第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0190】
なお、図43に示す構成に、さらに、図11に示す可飽和リアクトルSL1及びリアクトルL3を追加しても良い。
【0191】
(第3実施例)
図44は第10の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。図44に示す第10の実施の形態の第3実施例は、図28に示す構成に対して、トランスTの2次側回路を図41に示す2次側回路と同一構成としたものである。第3実施例によっても第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0192】
なお、図44に示す構成に、さらに、図12に示すリアクトルL3を追加しても良い。
【0193】
(第11の実施の形態)
(第1実施例)
図45は第11の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。第11の実施の形態に係る直流変換装置は、トランスの2次側回路に同期整流器を採用したもので、トランスの出力波形が矩形波であるため、同期整流時の導通割合を増大することにより、低出力電圧時の整流器の損失を低減して高効率化することを特徴とする。
【0194】
図45に示す直流変換装置は、図38に示す直流変換装置の第1実施例に対して、トランスTの2次側回路の構成が異なるのみでその他の構成は同一構成であるので、同一部分には同一符号を付し、トランスTの2次側回路の構成のみを説明する。
【0195】
1次巻線5aと2次巻線5bとは疎結合され、また、2次巻線5bと3次巻線5dとは密結合されている。トランスTの2次巻線5bの一端(●有り側)は、コンデンサC4の一端に接続され、トランスTの2次巻線5bの他端は、FETからなるスイッチQ3を介してコンデンサC4の他端に接続されている。トランスTの3次巻線5dの一端(●有り側)は、FETからなるスイッチQ4を介してコンデンサC4の他端に接続されている。トランスTの3次巻線5dの他端はトランスTの2次巻線5bの他端に接続されている。
【0196】
また、トランスTの3次巻線5dの一端は、スイッチQ3のゲートに接続され、トランスTの3次巻線5dの他端は、スイッチQ4のゲートに接続されている。スイッチQ3にはダイオードD1が並列に接続され、スイッチQ4にはダイオードD2が並列に接続されている。これらの素子により同期整流回路を構成している。コンデンサC4は、平滑回路を構成している。この整流平滑回路は、トランスTの2次巻線5b及び3次巻線5dに誘起された電圧(オン/オフ制御されたパルス電圧)を整流平滑して直流出力を負荷RLに出力する。
【0197】
次に、このように構成された第11の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例の動作を説明する。
【0198】
まず、スイッチQ1がオンで、スイッチQ2がオフであるときには、直流電源Vdc1からトランスTの1次巻線5aを介してスイッチQ1に電流が流れて、1次巻線5aにエネルギー(1次巻線5aの●有り側が+で●無し側が−)が蓄積される。このエネルギーにより2次巻線5b及び3次巻線5dにも電圧(2次巻線5b及び3次巻線5dの●有り側が+で●無し側が−)が発生する。このため、スイッチQ3のゲートには+電圧が印加されてオンし、スイッチQ4のゲートには−電圧が印加されてオフする。そして、5b→C4→Q3→5bと電流が流れて、負荷RLに直流電力が供給される。
【0199】
次に、スイッチQ1がオフで、スイッチQ2がオンであるときには、スイッチQ2に電流が流れ、スイッチQ1には電流は流れない。このとき、トランスTの1次2次巻線間のリーケージインダクタに蓄えられたエネルギーにより、3次巻線5dにも電圧(3次巻線5dの●有り側が−で●無し側が+)が発生する。このため、スイッチQ4のゲートには+電圧が印加されてオンし、スイッチQ3のゲートには−電圧が印加されてオフする。そして、5d→5b→C4→Q4→5dで電流が流れ、負荷RLに出力電圧が発生する。
【0200】
このように、第11の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例によれば、第9の実施の形態の効果が得られるとともに、トランスTの2次側回路に同期整流器を用いているので、トランスの出力波形が矩形波であるため、同期整流素子のゲートに矩形波を印加させることによりほぼ全期間導通させ、並列に接続されたダイオードに電流が流れず損失なく整流できる。このため、5V,3.3Vのような低出力電圧時に効果がある。
【0201】
なお、図45に示すに示す構成に、さらに、図10に示す可飽和リアクトルSL1及びリアクトルL3を追加しても良い。
【0202】
(第2実施例)
図46は第11の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。図46に示す第11の実施の形態の第2実施例は、図39に示す構成に対して、トランスTの2次側回路を図45に示す2次側回路と同一構成としたものである。トランスTの3次巻線は5e(巻数n5)とした。第2実施例によっても第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0203】
なお、図46に示す構成に、さらに、図11に示す可飽和リアクトルSL1及びリアクトルL3を追加しても良い。
【0204】
(第3実施例)
図47は第11の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。図47に示す第11の実施の形態の第3実施例は、図40に示す構成に対して、トランスTの2次側回路を図45に示す2次側回路と同一構成としたものである。第3実施例によっても第1実施例の効果と同様な効果が得られる。
【0205】
なお、図47に示す構成に、さらに、図12に示すリアクトルL3を追加しても良い。
【0206】
(第12の実施の形態)
次に第12の実施の形態に係る直流変換装置を説明する。第1乃至第11の実施の形態に係る直流変換装置では、スイッチとして、ノーマリオフタイプのMOS FET等を用いた。このノーマリオフタイプのスイッチは、電源がオフ時にオフ状態となるスイッチである。
【0207】
一方、SIT(static induction transistor、静電誘導トランジスタ)等のノーマリオンタイプのスイッチは、電源がオフ時にオン状態となるスイッチである。このノーマリオンタイプのスイッチは、スイッチングスピードが速く、オン抵抗も低くスイッチング電源等の電力変換装置に使用した場合、理想的な素子であり、スイッチング損失を減少させ高効率が期待できる。
【0208】
しかし、ノーマリオンタイプのスイッチング素子にあっては、電源をオンすると、スイッチがオン状態であるため、スイッチが短絡する。このため、ノーマリオンタイプのスイッチを起動できず、特殊な用途以外には使用できない。
【0209】
そこで、第12の実施の形態に係る直流変換装置は、第1の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例の構成を有すると共に、スイッチQ1,Q2にノーマリオンタイプのスイッチを使用するために、交流電源オン時に、入力平滑コンデンサの突入電流を軽減する目的で挿入されている突入電流制限抵抗の電圧降下による電圧を、ノーマリオンタイプのスイッチの逆バイアス電圧に使用し、電源オン時の問題をなくす構成を追加したことを特徴とする。
【0210】
図48は第12の実施の形態に係る直流変換装置を示す回路構成図である。図48に示す直流変換装置は、図1に示す第1の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例の構成を有すると共に、交流電源Vac1から入力される交流電圧を全波整流回路B1で整流して、得られた電圧を別の直流電圧に変換して出力するもので、全波整流回路B1の正極側出力端P1と負極側出力端P2との間には、入力平滑コンデンサC5と突入電流制限抵抗R1とからなる直列回路が接続されている。なお、交流電源Vac1及び全波整流回路B1は、図1に示す直流電源Vdc1に対応する。
【0211】
全波整流回路B1の正極側出力端P1には、トランスTの1次巻線5aを介してSIT等のノーマリオンタイプのスイッチQ1nが接続されている。帰還コンデンサC2の両端には、帰還巻線5cとSIT等のノーマリオンタイプのスイッチQ2nとの直列回路が接続されている。スイッチQ1n,Q2nは、制御回路11のPWM制御によりオン/オフする。
【0212】
また、突入電流制限抵抗R1の両端にはスイッチS1が接続されている。このスイッチS1は、例えばノーマリオフタイプのMOSFET,BJT(バイポーラ接合トランジスタ)等の半導体スイッチであり、制御回路11からの短絡信号によりオン制御される。
【0213】
突入電流制限抵抗R1の両端には、コンデンサC6と抵抗R2とダイオードD5とからなる起動電源部12が接続されている。この起動電源部12は、突入電流制限抵抗R1の両端に発生する電圧を取り出し、コンデンサC6の両端電圧をスイッチQ1n,Q2nのゲートへの逆バイアス電圧として使用するために、制御回路11に出力する。また、入力平滑コンデンサC5に充電された充電電圧を制御回路11に供給する。
【0214】
制御回路11は、交流電源Vac1をオンしたときに、コンデンサC6から供給された電圧により起動し、制御信号として端子b,dからスイッチQ1n,Q2nのゲートに逆バイアス電圧を出力し、スイッチQ1n,Q2nをオフさせる。この制御信号は、例えば、−15Vと0Vとのパルス信号からなり、−15Vの電圧によりスイッチQ1n,Q2nがオフし、0Vの電圧によりスイッチQ1n,Q2nがオンする。
【0215】
制御回路11は、入力平滑コンデンサC5の充電が完了した後、端子b,dから制御信号として0Vと−15Vとのパルス信号をスイッチQ1n,Q2nのゲートに出力し、スイッチQ1n,Q2nをスイッチング動作させる。制御回路11は、スイッチQ1n,Q2nをスイッチング動作させた後、所定時間経過後にスイッチS1のゲートに短絡信号を出力し、スイッチS1をオンさせる。
【0216】
また、トランスTに設けられた補助巻線5dの一端は、スイッチQ1n,Q2nの一端とコンデンサC7の一端と制御回路11とに接続され、補助巻線5dの他端は、ダイオードD7のカソードに接続され、ダイオードD7のアノードはコンデンサC7の他端及び制御回路11の端子cに接続されている。補助巻線5dとダイオードD7とコンデンサC7とは通常動作電源部13を構成し、この通常動作電源部13は、補助巻線5dで発生した電圧をダイオードD7及びコンデンサC7を介して制御回路11に供給する。
【0217】
次にこのように構成された第12の実施の形態に係る直流変換装置の動作を図48乃至図50を参照しながら説明する。
【0218】
なお、図50において、Vac1は、交流電源Vac1の交流電圧を示し、入力電流は、交流電源Vac1に流れる電流を示し、R1電圧は、突入電流制限抵抗R1に発生する電圧を示し、C5電圧は、入力平滑コンデンサC5の電圧を示し、C6電圧は、コンデンサC6の電圧を示し、出力電圧は、コンデンサC4の電圧を示し、Q1n,Q2n制御信号は、制御回路11の端子b,dからスイッチQ1n,Q2nのゲートへ出力される信号を示す。
【0219】
まず、時刻t0において、交流電源Vac1を印加(オン)すると、交流電源Vac1の交流電圧は全波整流回路B1で全波整流される。このとき、ノーマリオンタイプのスイッチQ1n,Q2nは、オン状態であり、スイッチS1は、オフ状態である。このため、全波整流回路B1からの電圧は、入力平滑コンデンサC5を介して突入電流制限抵抗R1に全て印加される(図49中の▲1▼)。
【0220】
この突入電流制限抵抗R1に発生した電圧は、ダイオードD5、抵抗R2を介してコンデンサC6に蓄えられる(図49中の▲2▼)。ここで、コンデンサC6の端子f側が例えば零電位となり、コンデンサC6の端子g側が例えば負電位となる。このため、コンデンサC6の電圧は、図50に示すように、負電圧(逆バイアス電圧)となる。このコンデンサC6の負電圧が端子aを介して制御回路11に供給される。
【0221】
そして、コンデンサC6の電圧が、スイッチQ1n,Q2nのスレッシホールド電圧THLになった時点(図50の時刻t1)で、制御回路11は、端子b,dから−15Vの制御信号をスイッチQ1n,Q2nのゲートに出力する(図49中の▲3▼)。このため、スイッチQ1n,Q2nは、オフ状態となる。
【0222】
すると、全波整流回路B1からの電圧により、入力平滑コンデンサC5は、充電されて(図49中の▲4▼)、入力平滑コンデンサC5の電圧が上昇していき、入力平滑コンデンサC5の充電が完了する。
【0223】
次に、時刻t2において、制御回路11は、スイッチング動作を開始させる。始めに、端子bから0Vの制御信号をスイッチQ1nのゲートに出力する(図49中の▲5▼)。このため、スイッチQ1nは、オン状態となるため、全波整流回路B1の正極側出力端P1からトランスTの1次巻線5aを介してスイッチQ1nに電流が流れて(図49中の▲6▼)、トランスTの1次巻線5aにエネルギーが蓄えられる。このとき、2次巻線5bにも電圧が発生し、5b→D1→L1→C4→5bで電流が流れるため、負荷RLに電力が供給される。
【0224】
また、トランスTの1次巻線5aと電磁結合している補助巻線5dにも電圧が発生し、発生した電圧は、ダイオードD7及びコンデンサC7を介して制御回路11に供給される(図49中の▲7▼)。このため、制御回路11が動作を継続することができるので、スイッチQ1n,Q2nのスイッチング動作を継続して行うことができる。
【0225】
次に、時刻t3において、端子bから−15Vの制御信号をスイッチQ1nのゲートに、端子dから0Vの制御信号をスイッチチQ2nのゲートに出力する。このため、時刻t3にスイッチQ1nがオフしスイッチQ2nがオンして、L1→C4→D2→L1で電流が流れ、負荷RLに電力が供給される。
【0226】
また、時刻t3に制御回路11から短絡信号をスイッチS1に出力すると、スイッチS1がオンして(図49中の▲8▼)、突入電流制限抵抗R1の両端が短絡される。このため、突入電流制限抵抗R1の損失を減ずることができる。
【0227】
なお、時刻t3は、交流電源Vac1をオンしたとき(時刻t0)からの経過時間として設定され、例えば入力平滑コンデンサC5と突入電流制限抵抗R1との時定数(τ=C5・R1)の約5倍以上の時間に設定される。以後、スイッチQ1n,Q2nは交互にオン/オフしてスイッチング動作を繰り返す。スイッチQ1n,Q2nがスイッチング動作を開始した後には、スイッチQ1n,Q2nは、第1の実施の形態に係る直流変換装置のスイッチQ1及びQ2の動作、即ち、図2に示すタイミングチャートに従った動作と同様に動作する。
【0228】
このように第12の実施の形態に係る直流変換装置によれば、第1の実施の形態の効果が得られるとともに、制御回路11は、交流電源Vac1がオンされたときに突入電流制限抵抗R1に発生した電圧によりスイッチQ1n,Q2nをオフさせ、入力平滑コンデンサC5が充電された後、スイッチQ1n,Q2nを交互にオン/オフさせるスイッチング動作を開始させるので、電源オン時における問題もなくなる。従って、ノーマリオンタイプの半導体スイッチが使用可能となり、損失の少ない、即ち、高効率な直流変換装置を提供することができる。
【0229】
なお、本発明は上述した第1乃至第12の実施の形態に係る直流変換装置に限定されるものではない。第12の実施の形態の装置では、第1の実施の形態の装置にノーマリオン回路を追加した例を説明したが、ノーマリオン回路は、例えば、第2乃至第11の実施の形態の装置のいずれか少なくとも1つの実施の形態に追加しても良い。
【0230】
【発明の効果】
以上説明したように、トランスの帰還巻線を追加することにより、主スイッチ及び補助スイッチの両方の主端子の一端を接地でき、従来のような特別なドライバを用いることなくゼロ電圧スイッチを達成することができる。また、特別なドライバが不要のことから、商用200V入力用のドライバを含めたMIC化も可能となり、高効率、小型、低ノイズ、設計の簡素化を図ることができる直流変換装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例の各部における信号のタイミングチャートである。
【図3】第1の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。
【図4】第1の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。
【図5】第1の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例に設けられたトランスの構造図である。
【図6】第1の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例の各部における信号のタイミングチャートである。
【図7】第1の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例のスイッチQ1のターンオン時の各部における信号の詳細を示すタイミングチャートである。
【図8】第1の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例に設けられたトランスのB−H特性を示す図である。
【図9】第1の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例に設けられた可飽和リアクトルの電流のタイミングチャートである。
【図10】第2の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。
【図11】第2の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。
【図12】第2の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。
【図13】第3の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。
【図14】第3の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。
【図15】第3の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。
【図16】第4の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。
【図17】第4の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例に設けられたトランスの構造図である。
【図18】第4の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例の各部における信号のタイミングチャートである。
【図19】第4の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例のスイッチQ1のターンオン時の各部における信号の詳細を示すタイミングチャートである。
【図20】第4の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例のスイッチQ1のターンオフ時の各部における信号の詳細を示すタイミングチャートである。
【図21】第4の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。
【図22】第4の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。
【図23】第5の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。
【図24】第5の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。
【図25】第5の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。
【図26】第6の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。
【図27】第6の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。
【図28】第6の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。
【図29】第7の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。
【図30】第7の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。
【図31】第7の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。
【図32】第7の実施の形態に係る直流変換装置において入力電圧が高い場合の各部における信号のタイミングチャートである。
【図33】第8の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。
【図34】第8の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例の各部における信号のタイミングチャートである。
【図35】第8の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例のスイッチQ1のターンオン時の各部における信号の詳細を示すタイミングチャートである。
【図36】第8の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。
【図37】第8の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。
【図38】第9の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。
【図39】第9の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。
【図40】第9の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。
【図41】第10の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。
【図42】第10の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例に設けられたトランスの構造図である。
【図43】第10の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。
【図44】第10の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。
【図45】第11の実施の形態に係る直流変換装置の第1実施例を示す回路構成図である。
【図46】第11の実施の形態に係る直流変換装置の第2実施例を示す回路構成図である。
【図47】第11の実施の形態に係る直流変換装置の第3実施例を示す回路構成図である。
【図48】第12の実施の形態に係る直流変換装置を示す回路構成図である。
【図49】第12の実施の形態に係る直流変換装置の動作を説明するための図である。
【図50】第12の実施の形態に係る直流変換装置の各部における信号のタイミングチャートである。
【図51】従来の直流変換装置を示す回路構成図である。
【図52】従来の直流変換装置の各部における信号のタイミングチャートである。
【図53】従来の直流変換装置に設けられたトランスのB−H特性を示す図である。
【図54】従来の直流変換装置に設けられたトランスの励磁電流のタイミングチャートである。
【図55】従来の直流変換装置の他の一例を示す回路構成図である。
【符号の説明】
Vdc1 直流電源
Vac1 交流電源
B1 全波整流回路
10,11,100 制御回路
Q1〜Q4,Q1n,Q2n スイッチ
RL,RL1,RL2 負荷
R1,R2 抵抗
SL1 可飽和リアクトル
L1〜L4 リアクトル
C1〜C7 コンデンサ
S1 スイッチ
T,Ta,Tb トランス
5a 1次巻線(n1)
5b 2次巻線(n2)
5c 帰還巻線(n3)
5d 3次巻線(補助巻線n4)
5e 4次巻線(n5)
5f 5次巻線(n6)
12 起動電源部
13 通常動作電源部
D1〜D7 ダイオード[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a high-efficiency, compact, low-noise DC converter.
[0002]
[Prior art]
FIG. 51 shows a circuit configuration diagram of a conventional DC converter of this type (
[0003]
The
[0004]
The
[0005]
Next, the operation of the DC converter configured as described above will be described with reference to a timing chart shown in FIG. FIG. 52 shows a voltage Q1v between both ends of the main switch Q1, a current Q1i flowing through the main switch Q1, and a Q1 control signal for controlling ON / OFF of the main switch Q1.
[0006]
First, time t 31 , The main switch Q1 is turned on by the Q1 control signal, and a current Q1i flows from the DC power supply Vdc1 to the main switch Q1 via the
[0007]
Note that time t 31 To time t 32 Since the main switch Q1 side of the
[0008]
Next, at time t 32 , The main switch Q1 changes from the on state to the off state by the Q1 control signal. At this time, of the excitation energy induced in the
[0009]
Time t 32 To time t 33 Since the main switch Q1 is off, the current Q1i and the current n1i flowing through the primary winding 5a become zero. Note that time t 32 To time t 33 Then, a current flows in the order of L1, C4, D2, and L1, and power is supplied to the load RL.
[0010]
According to such a DC converter, the switching noise can be reduced by inserting the snubber circuit (C2, R2), and the time change of the voltage of the main switch Q1 can be reduced, and the leakage inductor of the transformer T can be reduced. The surge voltage to the main switch Q1 due to Lg can be suppressed.
[0011]
[Non-patent document 1]
Kosuke Harada, "Switching Power Supply Handbook", published by Nikkan Kogyo Shimbun, Chapter 2, Basic Circuit and Design Practice of Switching Power Supply p. 27 Figure 2.2
[0012]
[Non-patent document 2]
Shimizu, "High-speed switching regulator" Sogo Denshi Shuppansha, 2.2.1 separately-excited converter p30 Figure 2.5
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the DC converter shown in FIG. 51, the electric charge charged in the snubber capacitor C2 is consumed by the resistor R2, so that the loss increases. Since this loss is proportional to the conversion frequency, when the conversion frequency is increased for the purpose of miniaturization, the loss increases and the efficiency decreases.
[0014]
As shown in FIG. 54, the transformer exciting current flowing through the
[0015]
FIG. 55 shows another example of the conventional DC converter. The DC converter shown in FIG. 55 uses an auxiliary switch Q2 and a snubber capacitor C2 in addition to the main switch Q1, and alternately turns on / off the main switch Q1 and the auxiliary switch Q2 by the
[0016]
However, since the auxiliary switch Q2 is connected in series with the main switch Q1, in order to drive the auxiliary switch Q2, a
[0017]
For this reason, in the conventional DC converter, a method of using a low voltage such as an input of 48 V or insulating using a transformer is the mainstream, and the use of an MIC for simplification of a circuit has been developed. At present, it is not used for anything other than special purposes such as communication.
[0018]
According to the present invention, by adding a feedback winding of a transformer, for example, one end of both main terminals of a main switch and an auxiliary switch composed of a semiconductor switch element such as a MOSFET, an IGBT, and a BJT is grounded, and an MIC including a driver is included. Another object of the present invention is to provide a DC converter capable of achieving high efficiency, small size, low noise, and simplification of the design, which can realize a zero voltage switch.
[0019]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has the following configurations in order to solve the above problems. According to the first aspect of the present invention, there is provided a first series circuit connected to both ends of a DC power supply, in which a primary winding of a transformer and a first switch are connected in series, and a voltage generated in a secondary winding of the transformer. A rectifier circuit for rectifying, a smoothing circuit for smoothing a rectified output of the rectifier circuit, a second series circuit connected to both ends of the first switch, and a first capacitor and a first reactor connected in series; A third series circuit in which a first diode and a resonance capacitor connected in parallel to a first switch, both ends of the first reactor, and a second diode and a feedback capacitor are connected in series; A fourth series circuit which is connected to both ends of the transformer, and in which a feedback winding wound around the transformer and a second switch are connected in series; and the second switch is turned on when the first switch is turned off. A control circuit that feeds back the power of the feedback capacitor to the transformer via a winding, and causes the first switch to switch to zero voltage by a back electromotive force generated in the transformer when the second switch is turned off. And
[0020]
According to a second aspect of the present invention, the first reactor includes a first auxiliary winding wound around the transformer.
[0021]
According to a third aspect of the present invention, there is provided a first series circuit connected to both ends of a DC power supply, in which a primary winding of a transformer and a first switch are connected in series, and a voltage generated in a secondary winding of the transformer. A rectifier circuit for rectifying, a smoothing circuit for smoothing a rectified output of the rectifier circuit, a saturable reactor connected in parallel to a primary winding of the transformer, and a first diode connected in parallel to the first switch A second series circuit in which a second capacitor is connected in parallel to a primary winding of the transformer, and a second diode and a first winding of a first reactor are connected in series; and both ends of the first switch. And a third series circuit in which a first capacitor, a third diode, and a second winding of the first reactor are connected in series, and a third series circuit of the third diode and the second winding of the first reactor. Connected to both ends of the series circuit A fourth series circuit in which a fourth diode and a feedback capacitor are connected in series, a feedback winding connected to both ends of the feedback capacitor, and a feedback winding wound around the transformer and a second switch are connected in series. A fifth series circuit, turning on the second switch when the first switch is turned off, saturating the saturable reactor with the power of the feedback capacitor via the feedback winding, and setting the first switch to a zero-voltage switch; And a control circuit for causing the control circuit to perform the control.
[0022]
According to a fourth aspect of the present invention, the saturable reactor uses a saturation characteristic of a core of the transformer.
[0023]
The invention according to
[0024]
The invention according to claim 6 includes a saturable reactor connected in parallel to a primary winding of the transformer, and a second reactor connected in series to the primary winding of the transformer, wherein the control circuit is When the first switch is turned off, the second switch is turned on, the saturable reactor is saturated by the power of the feedback capacitor via the feedback winding, and the first switch is switched to a zero voltage switch. I do.
[0025]
According to a seventh aspect of the present invention, the power supply apparatus further includes a second reactor connected in series to a primary winding of the transformer.
[0026]
In the invention according to claim 8, the rectifier circuit is connected in parallel to a first rectifier element connected in series to a secondary winding of the transformer and a series circuit of the first rectifier element and the secondary winding. Wherein the smoothing circuit has a smoothing element connected in parallel to the second rectifying element via a third reactor.
[0027]
In the invention according to claim 9, the rectifier circuit includes a third switch connected in series to one end of a secondary winding of the transformer and a control terminal connected to the other end of the secondary winding, and the third switch. And a fourth switch connected in parallel to a series circuit of the secondary winding and a control terminal connected to one end of the secondary winding. The smoothing circuit includes a fourth switch connected in parallel to the fourth switch. It has a smoothing element connected through three reactors.
[0028]
According to a tenth aspect of the present invention, the rectifier circuit is configured such that a secondary winding of the transformer wound tightly around the core of the transformer and the primary winding, and the primary winding are isolated from the core. A tertiary winding of the transformer wound by coupling, a first rectifying element connected in series to the secondary winding, and a series circuit of the first rectifying element and the secondary winding in parallel. It has a second rectifier connected, and the smoothing circuit has a smoothing element connected via the tertiary winding in parallel with the second rectifier.
[0029]
In the invention according to
[0030]
In the twelfth aspect of the invention, the number of turns of the secondary winding is equal to the number of turns of the tertiary winding, and the secondary winding is wound in a reverse phase to the primary winding. The tertiary winding is wound in the same phase as the primary winding.
[0031]
In the invention according to
[0032]
According to a fourteenth aspect of the present invention, the secondary winding of the transformer includes a plurality of secondary windings wound around a core of the transformer and separated from each other, and corresponds to each of the secondary windings. The rectifying element and the smoothing element are provided.
[0033]
The invention according to claim 15 is characterized in that the primary winding of the transformer and each of the secondary windings are loosely coupled, and the secondary windings are tightly coupled.
[0034]
According to a sixteenth aspect of the present invention, a fourth reactor connected in series with a primary winding of the transformer and an energy stored in the fourth reactor connected in series with the transformer when the first switch is turned on. An auxiliary transformer for returning to the secondary side when the first switch is off, the rectifier circuit including a rectifier element connected in series to a secondary winding of the transformer, and the smoothing circuit including: It has a smoothing element connected in parallel to a series circuit of a rectifying element and the secondary winding.
[0035]
In the invention according to claim 17, the fourth reactor includes a leakage inductor between a primary winding and a secondary winding of the transformer loosely coupled to a core of the transformer, and is connected to a core of the transformer. Is characterized in that a primary winding of the transformer and a secondary winding of the auxiliary transformer are tightly coupled and wound.
[0036]
The invention according to claim 18 is that the core of the transformer is provided with one or more tertiary windings wound loosely coupled with the primary winding of the transformer, and the tertiary windings are provided corresponding to the respective tertiary windings. A rectifying element and the smoothing element are provided.
[0037]
In the invention of claim 19, the rectifier circuit is connected to a connection point between one end of a secondary winding of the transformer and one end of a secondary winding of the auxiliary transformer, and one end of the smoothing element, and has a control terminal. A third switch connected to the other end of the secondary winding of the auxiliary transformer; a third switch connected to the other end of the secondary winding of the auxiliary transformer and one end of the smoothing element; A fourth switch is connected to one end of the next winding.
[0038]
In the invention of
[0039]
According to a twenty-first aspect of the present invention, the transformer further includes a second auxiliary winding, and a normal operation power supply for supplying a voltage generated in the second auxiliary winding of the transformer to the control circuit.
[0040]
In the invention according to claim 22, further comprising a semiconductor switch connected in parallel to the inrush current limiting resistor, the control circuit starts the switching operation of the first switch and the second switch, and then switches the semiconductor switch. It is characterized by being turned on.
[0041]
The invention according to claim 23 is characterized in that one end of the main terminal of the first switch, one end of the main terminal of the second switch, and a common terminal of the control circuit are commonly connected.
[0042]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of a DC converter according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0043]
(First Embodiment)
In the DC converter according to the first embodiment, the source of both the main switch and the auxiliary switch made of the N-type FET is grounded (common line) by adding the feedback winding of the transformer, and the driver is included. It is characterized in that MIC can be realized, a zero voltage switch can be realized, high efficiency, small size, low noise, and simplification of design can be achieved. That is, the zero voltage switch can be achieved without using a special driver, and the MIC including the commercial 200 V input driver can be realized by eliminating the need for a special driver.
[0044]
(First embodiment)
FIG. 1 is a circuit configuration diagram showing a first example of the DC converter according to the first embodiment. In the DC converter shown in FIG. 1, a series circuit of a primary winding 5a (number of turns n1) of a transformer T and a switch Q1 (main switch) composed of an N-type FET is connected to both ends of the DC power supply Vdc1. A diode D3 and a resonance capacitor C1 are connected in parallel to both ends of the switch Q1. The diode D3 and the resonance capacitor C1 may be a parasitic diode and a parasitic capacitance of the switch Q1.
[0045]
A series circuit of a capacitor C3 and a reactor L2 is connected to both ends of the switch Q1. A series circuit of a diode D4 and a feedback capacitor C2 is connected to both ends of the reactor L2. A series circuit of a feedback winding 5c (number of turns n3) wound around a transformer T and a switch Q2 (auxiliary switch) composed of an N-type FET is connected to both ends of the feedback capacitor C2. The feedback winding 5c is wound in the opposite phase to the primary winding 5a, and the number of turns n3 of the feedback winding 5c is equal to the number of turns n1 of the primary winding 5a.
[0046]
The negative terminal of the DC power supply Vdc1, the source of the switch Q1, the source of the switch Q2, and the ground terminal (common terminal not shown) of the
[0047]
The core of the transformer T is wound with a primary winding 5a and a secondary winding 5b (number of turns n2) in phase with the winding, and one end of the secondary winding 5b is connected to the diode D1. The connection point between the diode D1 and one end of the reactor L1 and the other end of the secondary winding 5b are connected to the diode D2, and the diode D1 and the diode D2 constitute a rectifier circuit. The other end of reactor L1 and the other end of secondary winding 5b are connected to capacitor C4. This capacitor C4 smoothes the voltage of reactor L1 and outputs a DC output to load RL.
[0048]
The switches Q1 and Q2 have a period in which they are both turned off (dead time), and are turned on / off alternately by the PWM control of the
[0049]
When the switch Q1 is off, the
[0050]
Next, the operation of the first example of the DC converter according to the first embodiment thus configured will be described with reference to the timing chart shown in FIG. FIG. 2 is a timing chart of signals in each section of the first example of the DC converter according to the first embodiment.
[0051]
In FIG. 2, the voltage Q1v across the switch Q1, the current Q1i flowing through the switch Q1, the voltage Q2v across the switch Q2, the current Q2i flowing through the switch Q2, the exciting current n1i flowing through the transformer T, and flowing through the reactor L2. The current L2i and the current D1i flowing through the diode D1 are shown.
[0052]
First, time t 1 , When the switch Q1 is turned on, a current Q1i flows through
[0053]
Before the switch Q1 is turned on, the voltage of the capacitor C3 is the voltage of the DC power supply Vdc1, and when the switch Q1 is turned on, the voltage of -Vdc1 is applied to the reactor L2. Due to this voltage, the current L2i of the reactor L2 linearly drops from plus to minus as shown in FIG. At this time, the exciting current n1i of the transformer T linearly increases from minus to plus.
[0054]
Next, at time t 2 , When the switch Q1 is turned off, the voltage is inverted by the excitation inductance of the primary winding 5a of the transformer T, and the voltage of the switch Q1 rises. At the same time, the voltage of reactor L2 also rises linearly from negative to positive. When the voltage of the reactor L2 becomes equal to the voltage of the capacitor C1, the diode D4 conducts, and the feedback capacitor C2 is charged.
[0055]
At this time, due to the energy stored in the leakage inductance between the primary winding 5a and the secondary winding 5b of the transformer T, a current flows through 5a → C3 → D4 → C2. Further, due to the energy of the reactor L2, a current flows from L2 to D4 to C2, and the feedback capacitor C2 is charged. Therefore, no spike voltage due to leakage inductance is generated in the switch Q1.
[0056]
At this time, since the voltage of the capacitor C3 is the power supply voltage Vdc1, the voltage of the feedback capacitor C2 is equal to the flyback voltage of the primary winding 5a of the transformer T. Further, since the number of turns n3 of the feedback winding 5c is equal to the number of turns n1 of the primary winding 5a, the voltage across the feedback winding 5c is equal to the voltage across the primary winding 5a, so that the voltage of the switch Q2 becomes zero. . At this time, when the switch Q2 is turned on, the switch Q2 becomes a zero voltage switch.
[0057]
Then, the current from the diode D4 becomes zero, and then the current Q2i flows through C2 → 5c → Q2 due to the energy stored in the feedback capacitor C2. Therefore, the exciting current n1i of the transformer T changes from plus to minus. That is, the power of the feedback capacitor C2 is fed back to the transformer T via the feedback winding 5c, and the magnetic flux of the transformer T returns to the third quadrant (minus direction) of the BH loop. It changes to minus. At this time, if there is no loss in the core of the transformer T, the magnetic flux operates symmetrically with respect to the origin. Therefore, the exciting current n1i of the transformer T flows symmetrically with respect to the plus and minus directions as shown in FIG.
[0058]
When the current n1i is negative, that is, at time t in FIG. 3 In the above, when the switch Q2 is turned off, the voltage of the primary winding 5a of the transformer T is inverted by the back electromotive force generated in the transformer T, and the voltage of the capacitor C1 is reduced while discharging through the primary winding 5a. , The voltage of the switch Q1 also drops. When the voltage of the switch Q1 becomes zero and the diode D3 conducts, when the switch Q1 is turned on, the switch Q1 can achieve a zero-voltage switch.
[0059]
As described above, according to the first example of the first embodiment, by adding the feedback winding 5c of the transformer T, it is possible to ground the sources of both the main switch Q1 and the auxiliary switch Q2. A zero voltage switch can be achieved without using any
[0060]
In addition, since the
[0061]
(Second embodiment)
FIG. 3 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the first embodiment. The second embodiment shown in FIG. 3 is characterized in that another auxiliary winding 5d (number of turns n4) is wound around and connected to the transformer T instead of the reactor L2. Since the other configuration shown in FIG. 3 is the same as that shown in FIG. 1, the same portions are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof will be omitted. In the case of the second embodiment, the number of turns n4 of the auxiliary winding 5d is made equal to the number of turns n1 of the primary winding 5a.
[0062]
According to such a configuration, the same voltage as the voltage of the primary winding 5a is generated in the auxiliary winding 5d, and the voltage of the auxiliary winding 5d can charge the feedback capacitor C2 via the diode D4. Therefore, the second embodiment operates in the same manner as the operation of the first embodiment, and achieves the same effect.
[0063]
(Third embodiment)
FIG. 4 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the first embodiment. The third embodiment shown in FIG. 4 has the following configuration added to the first embodiment shown in FIG.
[0064]
A saturable reactor SL1 is connected in parallel with the primary winding 5a of the transformer T. A series circuit of a diode D6 and a first winding 6a (number of turns N1) of the reactor L2a is connected in parallel with the primary winding 5a of the transformer T. A series circuit of a capacitor C3, a diode D5, and a second winding 6b (the number of turns N2) of the reactor L2a is connected to both ends of the switch Q1. A series circuit of a diode D4 and a feedback capacitor C2 is connected to both ends of a series circuit of the diode D5 and the second winding 6b of the reactor L2a.
[0065]
The
[0066]
FIG. 5 is a structural diagram of a transformer provided in a third example of the DC converter according to the first embodiment. The transformer shown in FIG. 5 has a sun-shaped
[0067]
Further, two
[0068]
The saturable reactor SL1 uses the saturation characteristics of the core of the transformer T. Since an alternating current having the same magnitude flows through the saturable reactor SL1, the magnetic flux increases and decreases equally in the first quadrant and the third quadrant around the zero on the BH curve shown in FIG.
[0069]
However, since the circuit involves a loss, the magnetic flux is not completely symmetric, and the first quadrant is mainly used. Further, since the capacitor C1 needs to be discharged in a short time to make the voltage zero, the exciting inductance of the saturable reactor SL1 or the transformer T is reduced to increase the exciting current.
[0070]
Further, as shown in FIG. 8, a magnetic flux B with respect to a constant positive magnetic field H (accurately, B is a magnetic flux density, magnetic flux φ = B · S, and S is a cross-sectional area of the core. = 1 and φ = B.) Is saturated at Bm, and the magnetic flux B is saturated at −Bm with respect to a constant negative magnetic field H. The magnetic field H is generated in proportion to the magnitude of the current i. In the saturable reactor SL1, the magnetic flux B moves on the BH curve in the order of Ba → Bb → Bc → Bd → Be → Bf → Bg, and the operating range of the magnetic flux is wide. Between Ba and Bb and between Bf and Bg on the BH curve are saturated.
[0071]
Next, the operation of the third example of the DC converter according to the first embodiment thus configured will be described with reference to timing charts shown in FIGS. FIG. 6 is a timing chart of signals in each section of the third example of the DC converter according to the first embodiment. FIG. 7 is a timing chart showing details of signals at various parts when the switch Q1 of the third example of the DC converter according to the first embodiment is turned on. FIG. 8 is a diagram illustrating BH characteristics of a transformer provided in a third example of the DC converter according to the first embodiment. FIG. 9 is a timing chart of the current of the saturable reactor provided in the third example of the DC converter according to the first embodiment.
[0072]
6 and 7, the voltage Q1v across the switch Q1, the current Q1i flowing through the switch Q1, the voltage Q2v across the switch Q2, the current Q2i flowing through the switch Q2, the current SL1i flowing through the saturable reactor SL1, A current L2ai flowing through the reactor L2a and a current D1i flowing through the diode D1 are shown.
[0073]
First, time t 1 (Time t 11 ~ T 12 When the switch Q1 is turned on, a current flows through
[0074]
When switch Q1 is turned on, current SL1i also flows through saturable reactor SL1, and energy is stored in saturable reactor SL1. This current SL1i is, as shown in FIG. 1 And the current value a (negative value) at time t 1 b, current value b (negative value), time t Thirteen And the current value c (zero) at time t 2 Changes to the current value d (positive value). On the BH curve shown in FIG. 8, the magnetic flux changes from Ba to Bb to Bc to Bd. Note that Ba to Bg shown in FIG. 8 correspond to a to g shown in FIG.
[0075]
When the switch Q1 is turned on, a current flows in the order of Vdcl → D6 → 6a → Q1 → Vdc1, and energy is stored in the second winding 6b of the reactor L2a. At this time, the current L2ai of the reactor L2a due to the diode D5 linearly falls from zero to negative as shown in FIG.
[0076]
Next, at time t 2 When the switch Q1 is turned off, the voltage is inverted by the energy of the primary winding 5a of the transformer T and the saturable reactor SL1, and the voltage of the switch Q1 rises. At the same time, the voltage of the second winding 6b of the reactor L2a also rises linearly from negative to zero. Then, when the voltage of the second winding 6b of the reactor L2a becomes equal to the voltage of the capacitor C1, the diode D4 conducts, and the feedback capacitor C2 is charged.
[0077]
At this time, due to the energy stored in the leakage inductance between the primary winding 5a and the secondary winding 5b of the transformer T and the energy of the saturable reactor SL1, a current flows through 5a → C3 → D4 → C2. Further, due to the energy of the second winding 6b of the reactor L2a, a current flows through 6b → D4 → C2, and the feedback capacitor C2 is charged. That is, the energy from the second winding 6b of the reactor L2a and the energy from the saturable reactor SL1 are added to the feedback capacitor C2 and increased.
[0078]
Further, since the number of turns n3 of the feedback winding 5c is equal to the number of turns n1 of the primary winding 5a, the voltage across the feedback winding 5c is equal to the voltage across the primary winding 5a, so that the voltage of the switch Q2 becomes zero. . At this time, when the switch Q2 is turned on, the switch Q2 becomes a zero voltage switch. Note that the current SL1i is at time t 2 To time t 20 , The current value d (positive value) changes to a current value e (zero). On the BH curve shown in FIG. 8, the magnetic flux changes from Bd to Be.
[0079]
Then, the current from the diode D4 becomes zero, and then, due to the energy stored in the feedback capacitor C2, a current Q2i flows through C2 → 5c → Q2, and the magnetic flux of the saturable reactor SL1 passes through the feedback winding 5c. Reset. The magnetic flux of the transformer T connected in parallel with the saturable reactor SL1 also changes.
[0080]
In this case, time t 20 To time t 3 In, the energy stored in the feedback capacitor C2 is fed back to the saturable reactor SL1, so that the current SL1i flowing through the saturable reactor SL1 has a negative value as shown in FIG. That is, the current SL1i is at the time t 20 To time t 2a Changes from the current value e (zero) to the current value f (negative value). On the BH curve shown in FIG. 8, the magnetic flux changes from Be to Bf. Note that time t 2 To time t 20 Area S at time t 20 To time t 2a Is equal to the area S. This area S corresponds to the energy of the saturable reactor SL1 stored in the feedback capacitor C2.
[0081]
Next, the current SL1i changes at time t 2a To time t 3 Changes from the current value f (negative value) to the current value g (negative value). On the BH curve shown in FIG. 8, the magnetic flux changes from Bf to Bg. Time t 2a To time t 3 Corresponds to the energy of reactor L2a stored in feedback capacitor C2.
[0082]
That is, since the energy stored in the feedback capacitor C2 is the sum of the energy of the saturable reactor SL1 and the energy of the second winding 6b of the reactor L2a, the current SL1i causes the second winding of the reactor L2a to reset. Since the magnetic flux increases by the amount of energy supplied from the
[0083]
Also, this time t 3 , The current Q2i of the switch Q2 also becomes maximum. By turning off the switch Q2 at this time, the discharge of the capacitor C1 becomes steep and becomes zero in a short time. When the voltage of the switch Q1 becomes zero and the diode D3 conducts, the switch Q1 can achieve a zero-voltage switch by turning on the switch Q1.
[0084]
As described above, according to the third example of the first embodiment, the effects of the first example can be obtained, and further, the first and third quadrants of the BH curve of the core of the transformer T are used. Also, by connecting the saturable reactor SL1 in parallel to the primary winding 5a of the transformer T, the saturable reactor SL1 is saturated just before the end of the ON period of the switch Q2, and the current is increased. , The generation of the reverse voltage at the time of turning off is made steep, and the switch Q1 can be operated as a zero voltage switch.
[0085]
(Second embodiment)
(First embodiment)
FIG. 10 is a circuit configuration diagram showing a first example of the DC converter according to the second embodiment. The first example of the second embodiment shown in FIG. 10 is the same as that of the first example of the first embodiment shown in FIG. A reactor SL1 is added, and a reactor L3 is connected in series to the primary winding 5a. The reactor L3 can be replaced by a leakage inductor of the transformer T.
[0086]
According to the first embodiment, when the switch Q1 is turned on, a current flows through the reactor L3, and stores energy in the reactor L3. When the switch Q1 is turned off, this energy is released in the order of L3 → 5a (SL1) → C3 → D4 → C2 to charge the capacitor C2. That is, since the energy stored in the feedback capacitor C2 is the sum of the energy of the saturable reactor SL1, the energy of the reactor L2, and the energy of the reactor L3, the degree of saturation of the saturable reactor SL1 at the time of resetting increases. Therefore, a greater effect can be obtained than in the third example of the first embodiment.
[0087]
(Second embodiment)
FIG. 11 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the second embodiment. The second example of the second embodiment shown in FIG. 11 is the same as that of the second example of the first embodiment shown in FIG. A reactor SL1 is added, and a reactor L3 is connected in series to the primary winding 5a. According to the second embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained.
[0088]
(Third embodiment)
FIG. 12 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the second embodiment. In the third example of the second embodiment shown in FIG. 12, a reactor L3 is connected in series to the primary winding 5a in addition to the configuration of the third example of the first embodiment shown in FIG. It is characterized by the following. According to the third example, a greater effect can be obtained than in the third example of the first embodiment.
[0089]
(Third embodiment)
The DC converter according to the third embodiment employs a synchronous rectifier in the secondary circuit of the transformer. Since the output waveform of the transformer is a rectangular wave, the conduction ratio during synchronous rectification is increased. In addition, the present invention is characterized in that the loss of the rectifier at the time of a low output voltage is reduced to increase the efficiency.
[0090]
(First embodiment)
FIG. 13 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the third embodiment. The DC converter shown in FIG. 13 is different from the first example of the DC converter according to the first embodiment shown in FIG. 1 only in the configuration of the secondary circuit (output circuit) of the transformer T. Since other configurations are the same, the same parts are denoted by the same reference numerals, and only the configuration of the secondary circuit of the transformer T will be described.
[0091]
A switch Q3 composed of an FET and a switch Q4 composed of an FET are connected in series to both ends of the secondary winding 5b of the transformer T. One end (the ● side) of the secondary winding 5b of the transformer T is connected to the gate of the switch Q3, and the other end of the secondary winding 5b of the transformer T is connected to the gate of the switch Q4. A diode D1 is connected in parallel to the switch Q3, and a diode D2 is connected in parallel to the switch Q4. These elements constitute a synchronous rectifier circuit.
[0092]
Reactor L1 and capacitor C4 are connected in series to both ends of switch Q4 to form a smoothing circuit. This rectifying and smoothing circuit rectifies and smoothes the voltage (pulse voltage controlled on / off) induced in the secondary winding 5b of the transformer T, and outputs a DC output to the load RL.
[0093]
Next, the operation of the first embodiment thus configured will be described. Here, the primary side (input side) of the transformer T is the same as the configuration of the primary side of the transformer shown in FIG. 1, and thus the operation mainly on the synchronous rectifier circuit side will be described.
[0094]
First, when the switch Q1 is on and the switch Q2 is off, a current flows from the DC power supply Vdc1 to the switch Q1 via the primary winding 5a of the transformer T, and energy flows into the primary winding 5a (primary winding). In the
[0095]
Next, when the switch Q1 is off and the switch Q2 is on, a current flows through the switch Q2 and no current flows through the switch Q1. At this time, a back electromotive force is generated in the primary winding 5a of the transformer T (-is on the side with ● and + is on the side without ● of the primary winding 5a), and a voltage is also applied to the secondary winding 5b by the back electromotive force. (The negative side of the secondary winding 5b is negative and the negative side is positive). Therefore, a positive voltage is applied to the gate of the switch Q4 to turn on, and a negative voltage is applied to the gate of the switch Q3 to turn off. Then, a current flows in the order of L1, C4, Q4, and L1, and the energy of the reactor L1 is supplied to the load RL.
[0096]
As described above, according to the first embodiment, the effects of the first embodiment can be obtained, and the synchronous rectifier is used for the secondary circuit of the transformer T, so that the output waveform of the transformer is a rectangular wave. Therefore, by applying a rectangular wave to the gate of the synchronous rectifying element, conduction is maintained for almost the entire period, and no current flows through the diode connected in parallel, so that rectification can be performed without loss. Therefore, it is effective at a low output voltage such as 5V or 3.3V.
[0097]
In addition, the saturable reactor SL1 and the reactor L3 shown in FIG. 10 may be added to the configuration shown in FIG.
[0098]
(Second embodiment)
FIG. 14 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the third embodiment. The second example of the third embodiment shown in FIG. 14 differs from the configuration of the second example of the first embodiment shown in FIG. This adopts a synchronous rectifier having the same configuration as the synchronous rectifier. According to the second embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained.
[0099]
Note that the saturable reactor SL1 and the reactor L3 shown in FIG. 11 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0100]
(Third embodiment)
FIG. 15 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the third embodiment. The third example of the third embodiment shown in FIG. 15 is different from the configuration of the third example of the first embodiment shown in FIG. This adopts a synchronous rectifier having the same configuration as the synchronous rectifier. According to the third embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained.
[0101]
Note that reactor L3 shown in FIG. 12 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0102]
(Fourth embodiment)
The DC converter according to the fourth embodiment avoids DC excitation of the core by supplying power directly to the load via the secondary winding of the transformer when the main switch is turned on, thereby avoiding DC excitation of the core. It is characterized in that the secondary current is made continuous by the leakage inductor of the winding to reduce the ripple current of the smoothing capacitor. For this reason, a new tertiary winding is provided on the secondary side to cancel the DC excitation by the secondary side current at the time of freewheel operation, and to increase the impedance of the secondary side viewed from the primary side, thereby reducing the zero voltage. It is configured to perform a switch operation.
[0103]
(First embodiment)
FIG. 16 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the fourth embodiment. The DC converter shown in FIG. 16 is different from the first example of the DC converter according to the first embodiment shown in FIG. 1 only in the configuration of the secondary circuit of the transformer Ta, and other configurations are the same. Since they have the same configuration, the same parts are denoted by the same reference numerals. Here, only the configuration of the secondary circuit of the transformer Ta will be described.
[0104]
A secondary winding 5b of the transformer Ta is wound around the core of the transformer Ta so as to be tightly coupled to the primary winding 5a, and the core of the transformer Ta is loosely coupled to the primary winding 5a. Thus, the tertiary winding 5d (number of turns n4) of the transformer Ta is wound. One end of the secondary winding 5b and one end of the tertiary winding 5d are connected to the diode D1, and the connection point between the diode D1 and one end of the tertiary winding 5d and the other end of the secondary winding 5b are connected to the diode D2. And a rectifier circuit is constituted by the diode D1 and the diode D2. The other end of the tertiary winding 5d and the other end of the secondary winding 5b are connected to a capacitor C4. This capacitor C4 smoothes the voltage of the tertiary winding 5d and outputs a DC output to the load RL.
[0105]
The number of turns of the secondary winding 5b of the transformer Ta is the same as the number of turns of the tertiary winding 5d of the transformer Ta. The secondary winding 5b of the transformer Ta is wound in the opposite phase to the primary winding 5a of the transformer Ta, and the tertiary winding 5d of the transformer Ta is wound in the same phase as the primary winding 5a of the transformer Ta. Has been turned.
[0106]
FIG. 17 is a structural diagram of a transformer provided in the first example of the DC converter according to the fourth embodiment. The transformer shown in FIG. 17 has a sun-shaped
[0107]
Further, two
[0108]
Next, the operation of the first example of the DC converter according to the fourth embodiment thus configured will be described with reference to timing charts shown in FIGS. FIG. 18 is a timing chart of signals in each section of the first example of the DC converter according to the fourth embodiment. FIG. 19 is a timing chart showing details of signals at various parts when the switch Q1 of the first example of the DC converter according to the fourth embodiment is turned on. FIG. 20 is a timing chart showing details of signals at various parts when the switch Q1 of the first example of the DC converter according to the fourth embodiment is turned off.
[0109]
18 to 20, the voltage Q1v across the switch Q1, the current Q1i flowing through the switch Q1, the voltage Q2v across the switch Q2, the current Q2i flowing through the switch Q2, and the tertiary winding 5d of the transformer Ta The flowing current n4i is shown.
[0110]
First, time t 1 (Time t 11 ~ T 12 When the switch Q1 is turned on, a current Q1i (corresponding to the current I1 flowing through the primary winding 5a) flows through
[0111]
Next, at time t 2 (Time t 21 ~ T 22 When the switch Q1 is turned off, the voltage Q1v of the switch Q1 increases. When the voltage of reactor L2 becomes equal to the voltage of capacitor C1, that is, at time t 23 , The diode D4 becomes conductive and the feedback capacitor C2 is charged. At this time, by turning on the switch Q2, the switch Q2 becomes a zero voltage switch.
[0112]
Next, the charging of the feedback capacitor C2 is completed, and the charge stored in the feedback capacitor C2 is fed back to the primary side, that is, the primary winding 5a via the switch Q2 and the feedback winding 5c. At this time, the side with ● of the primary winding 5a is-and the side without ● is +, so also on the secondary side, the side with ● of the secondary winding 5b is-and the side without ● becomes +, and ● The negative side is-and the negative side is +. Since the same voltage (the same number of turns) is generated in the secondary winding 5b and the tertiary winding 5d, the sum of the voltages between the two
[0113]
Further, since the secondary winding 5b and the tertiary winding 5d have the same number of turns and opposite polarities, the magnetomotive forces of both
[0114]
Therefore, the impedance on the secondary side as viewed from the primary side increases, and the time t 3 (Time t 1 When the switch Q2 is turned off, the charge of the capacitor C1 is almost discharged. Therefore, the time t 12 , The potential of the switch Q1 drops to zero, and the diode D3 conducts. At this time, a zero voltage switch can be achieved by turning on the switch Q1.
[0115]
Thus, according to the first example of the DC converter according to the fourth embodiment, the effects of the first embodiment can be obtained, and the tertiary winding 5d is provided on the secondary side of the transformer Ta. The primary winding 5a and the tertiary winding 5d are loosely coupled, the primary winding 5a and the secondary winding 5b are tightly coupled, and when the switch Q1 is on, the DC excitation of the transformer Ta in the operating state is performed. Are canceled by the same and opposite magnetomotive forces in the primary winding 5a and the tertiary winding 5d. When the switch Q1 is turned off, the DC excitation of the transformer Ta in the operating state is performed by the secondary winding 5b. It is canceled by the same and opposite magnetomotive force in the tertiary winding 5d. For this reason, since the excitation inductance can be increased, the excitation current is small and the loss can be reduced. Further, it is possible to provide a DC converter that enables a zero-voltage switch and can be reduced in size, efficiency, and noise.
[0116]
Further, in the first example of the DC converter according to the fourth embodiment, the DC excitation is canceled, so that the DC excitation is substantially zero. In addition, the DC excitation becomes substantially zero, so that the core gap can be made zero. Further, since the DC excitation becomes substantially zero, the operating range of the magnetic flux can be expanded. Thus, the size of the transformer can be reduced.
[0117]
Note that the saturable reactor SL1 and the reactor L3 shown in FIG. 10 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0118]
(Second embodiment)
FIG. 21 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the fourth embodiment. The second example of the fourth embodiment shown in FIG. 21 is different from the configuration of the second example of the first embodiment shown in FIG. 3 in the first example of the fourth embodiment. It employs a circuit having the same configuration as the secondary circuit of the transformer. Here, the tertiary winding of the transformer Ta is 5e (number of turns n5). According to the second embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained.
[0119]
Note that the saturable reactor SL1 and the reactor L3 shown in FIG. 11 may be added to the configuration shown in FIG.
[0120]
(Third embodiment)
FIG. 22 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the fourth embodiment. The third example of the fourth embodiment shown in FIG. 22 is different from the configuration of the third example of the first embodiment shown in FIG. 4 in the first example of the fourth embodiment. It employs a circuit having the same configuration as the secondary circuit of the transformer. According to the third embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained.
[0121]
Note that reactor L3 shown in FIG. 12 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0122]
(Fifth embodiment)
(First embodiment)
FIG. 23 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the fifth embodiment. The DC converter shown in FIG. 23 is a circuit example in the case where the secondary diode is a synchronous rectifier composed of an FET for low output voltage and large current applications. Since the FET has a very small on-resistance (for example, 0.01Ω), the loss is very small. Therefore, a synchronous rectifier using a FET as a rectifying element was used. The DC converter shown in FIG. 23 performs a zero-voltage switch operation without increasing the exciting current and the leakage inductance, and is characterized by high efficiency.
[0123]
A switch Q3 composed of an FET and a switch Q4 composed of an FET are connected in series to both ends of the secondary winding 5b of the transformer Ta. One end (● side) of the secondary winding 5b of the transformer Ta is connected to the gate of the switch Q4, and the other end of the secondary winding 5b of the transformer Ta is connected to the gate of the switch Q3. A diode D1 is connected in parallel to the switch Q3, and a diode D2 is connected in parallel to the switch Q4. These elements constitute a synchronous rectifier circuit.
[0124]
The other configuration shown in FIG. 23 is the same as the configuration of the DC converter shown in FIG. 16, and the same portions are denoted by the same reference characters and detailed description thereof will not be repeated.
[0125]
Next, the operation of the first example of the DC converter according to the fifth embodiment configured as described above will be described. Here, only the synchronous rectifier circuit is different from the configuration shown in FIG.
[0126]
First, when the switch Q1 is turned on, a current Q1i (corresponding to the current I1 flowing through the primary winding 5a) flows through
[0127]
Next, when the switch Q1 is turned off, the side with ● of the primary winding 5a is-and the side without ● is +. , The negative side of the tertiary winding 5d is-and the negative side is +. Since the same voltage (the same number of turns) is generated in the secondary winding 5b and the tertiary winding 5d, the sum of the voltages between the two
[0128]
As described above, according to the first example of the DC converter according to the fifth embodiment, the effects of the fourth embodiment are obtained, and the loss is extremely reduced because the synchronous rectifier is used.
[0129]
In addition, the saturable reactor SL1 and the reactor L3 shown in FIG. 10 may be added to the configuration shown in FIG.
[0130]
(Second embodiment)
FIG. 24 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the fifth embodiment. In the second example of the fifth embodiment shown in FIG. 24, a synchronous rectifier circuit is employed in the secondary circuit of the transformer in the configuration shown in FIG. According to the second embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained.
[0131]
Note that the saturable reactor SL1 and the reactor L3 shown in FIG. 11 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0132]
(Third embodiment)
FIG. 25 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the fifth embodiment. In the third example of the fifth embodiment shown in FIG. 25, a synchronous rectifier circuit is employed for the secondary circuit of the transformer in the configuration shown in FIG. According to the third embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained.
[0133]
Note that reactor L3 shown in FIG. 12 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0134]
(Sixth embodiment)
(First embodiment)
FIG. 26 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the sixth embodiment. The DC converter according to the sixth embodiment is different from the configuration of the first embodiment of the first embodiment shown in FIG. 1 in that a diode D1 and a capacitor C4 are provided on the secondary side of the transformer T. Rectifying / smoothing circuit is provided.
[0135]
Next, the operation of the first example of the DC converter according to the sixth embodiment configured as described above will be described. Here, since only the configuration of the rectifying / smoothing circuit is different from the configuration of the first example of the first embodiment shown in FIG. 1, the operation of the rectifying / smoothing circuit will be mainly described.
[0136]
First, when the switch Q1 is turned on, a current flows in the order of
[0137]
Next, when the switch Q1 is turned off, the negative side of the secondary winding 5b becomes-and the negative side of the secondary winding 5b becomes + even on the secondary side because the ● side of the primary winding 5a is-and the negative side is +. Since no current flows through the diode D1, power is not supplied from the transformer T to the load RL.
[0138]
Note that the saturable reactor SL1 and the reactor L3 shown in FIG. 10 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0139]
(Second embodiment)
FIG. 27 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the sixth embodiment. The second example of the sixth embodiment shown in FIG. 27 differs from the configuration shown in FIG. 3 in that only the rectifying and smoothing circuit including the diode D1 and the capacitor C4 is provided on the secondary side of the transformer T. is there. According to the second embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained.
[0140]
Note that the saturable reactor SL1 and the reactor L3 shown in FIG. 11 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0141]
(Third embodiment)
FIG. 28 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the sixth embodiment. The third example of the sixth embodiment shown in FIG. 28 is different from the configuration shown in FIG. 4 in that only the rectifying and smoothing circuit including the diode D1 and the capacitor C4 is provided on the secondary side of the transformer T. is there. According to the third embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained.
[0142]
It should be noted that reactor L3 shown in FIG. 12 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0143]
(Seventh embodiment)
(First embodiment)
FIG. 29 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the seventh embodiment. The first example of the DC converter according to the seventh embodiment is characterized in that a secondary winding 5b and a tertiary winding 5d are provided on the secondary side of the transformer T to provide two outputs. Note that three or more windings may be provided on the secondary side of the transformer T to provide three or more outputs. Here, only two outputs will be described.
[0144]
That is, a tertiary winding 5d wound around the core of the transformer T, a diode D2, a capacitor C5, and a load RL2 are further provided in the configuration of the DC converter shown in FIG. The tertiary winding 5d is wound in the same phase as the secondary winding 5b. One end of the tertiary winding 5d is connected to the anode of the diode D2, and the cathode of the diode D2 and the other end of the tertiary winding 5d are connected to the capacitor C5. A rectifying / smoothing circuit is constituted by the diode D2 and the capacitor C5. This capacitor C5 smoothes the rectified voltage of the diode D2 and outputs a DC output to the load RL2.
[0145]
The primary winding 5a is loosely coupled with the secondary winding 5b and the tertiary winding 5d, and the primary winding 5a and the tertiary winding 5d are loosely coupled. For example, loose coupling can be achieved by further separating the windings. Secondary winding 5b and tertiary winding 5d are tightly coupled. For example, close coupling can be achieved by bringing the windings closer to each other. Reactor L3 is connected in series to primary winding 5a.
[0146]
Thus, according to the first example of the DC converter according to the seventh embodiment, the voltage from the secondary winding 5b is rectified and smoothed by the diode D1 and the capacitor C4 to supply DC power to the load RL1. The DC power can be supplied to the load RL2 by rectifying and smoothing the voltage from the tertiary winding 5d with the diode D2 and the capacitor C5.
[0147]
Also, since the primary winding 5a and the secondary winding 5b are loosely coupled, the leakage inductor on the primary side is large, and the secondary winding 5b and the tertiary winding 5d are tightly coupled. Therefore, the leakage inductor on the secondary side is small. For this reason, the output on the secondary side (the output on the secondary winding side and the output on the tertiary winding side) is less fluctuated with respect to a light load and a heavy load, and the load fluctuation characteristics are improved. That is, the cross regulation on the secondary side is improved. Further, since the cross regulation of a plurality of outputs is good, the auxiliary regulator can be omitted, and the circuit can be simplified.
[0148]
As a plurality of outputs on the secondary side, the DC converter shown in FIG. 29 is connected to the secondary circuit (secondary winding 5b, diodes D1, D2, reactor L1, and capacitor C4) of the DC converter shown in FIG. A DC converter in which a secondary circuit having the same configuration (the tertiary winding 5d, the diodes D11 and D12, the reactor L11, and the capacitor C5) are added is also conceivable.
[0149]
However, since the reactors L1 and L11 are large, the cross regulation on the secondary side deteriorates. There is also a method of winding the reactors L1 and L11 on the same core, but the turns ratio of the secondary winding 5b and the reactor L1 is the same as that of the tertiary winding 5d and the reactor L11 because the number of turns is small. difficult.
[0150]
In the first example of the seventh embodiment shown in FIG. 29, the reactor L1 and the reactor L11 are not used, the leakage inductor on the secondary side is small, and the leakage inductance between the primary side and the secondary side is large. The cross regulation on the secondary side is improved and the circuit can be simplified.
[0151]
Note that a saturable reactor SL1 shown in FIG. 11 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0152]
(Second embodiment)
FIG. 30 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the seventh embodiment. The second example of the seventh embodiment shown in FIG. 30 is different from the configuration shown in FIG. A circuit is provided to provide two outputs. Reactor L3 is connected in series to primary winding 5a. According to the second embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained.
[0153]
Note that a saturable reactor SL1 shown in FIG. 11 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0154]
(Third embodiment)
FIG. 31 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the seventh embodiment. The third example of the seventh embodiment shown in FIG. 31 is different from the configuration shown in FIG. 28 in that a tertiary winding 5d is further provided and a rectifying and smoothing circuit including a diode D2 and a capacitor C5 is provided. , Two outputs. Reactor L3 is connected in series to primary winding 5a. According to the third embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained.
[0155]
(Eighth embodiment)
(First embodiment)
The DC converter according to the seventh embodiment is characterized in that the zero voltage switch operation is performed and the cross regulation at the time of plural outputs is good, but when the input voltage is high (that is, when the fluctuation of the input voltage is large). 32), as shown in the timing chart of FIG. 32, the slope of the current Q1i of the switch Q1 becomes steep, the peak current increases, and the ON width becomes very short. In order to avoid this problem, it is necessary to increase the inductance of the reactor L3 on the primary side (for example, a leakage inductor between the primary and secondary windings).
[0156]
However, the energy stored in reactor L3 when switch Q1 is on is stored in feedback capacitor C2 when switch Q1 is off, and is fed back to the input when switch Q1 is next turned on. Therefore, the energy stored in reactor L3 increases, and the efficiency decreases. Therefore, in this method, when the change range of the input voltage is wide, the peak current of the switch Q1 at the higher input voltage increases, the feedback to the input increases, and the efficiency is greatly reduced.
[0157]
Therefore, in the first example of the DC converter according to the eighth embodiment, the value of the inductance of the reactor connected in series to the primary winding of the transformer is increased, and the energy stored in the reactor when the switch Q1 is turned on. And an auxiliary transformer for returning the secondary flow to the secondary side.
[0158]
FIG. 33 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the eighth embodiment. The DC converter according to the eighth embodiment shown in FIG. 33 differs from the DC converter according to the sixth embodiment shown in FIG. 26 in that the transformer T and peripheral circuits of the transformer T are different. Will be described only.
[0159]
One end of a primary winding 5a of the transformer T is connected to one end of a reactor L4, and the other end of the reactor L4 is connected to one end of a switch Q1. One end of the primary winding 5a2 (number of turns n1) of the auxiliary transformer Tb (the side with ●) is connected to the other end (the side with the ●) of the primary winding 5a of the transformer T, and the primary winding of the auxiliary transformer Tb. The other end of 5a2 is connected to the other end of reactor L4.
[0160]
The other end of the secondary winding 5b of the transformer T (the side with ●) is connected to one end (the side with ●) of the secondary winding 5b2 (the number of turns n2) of the auxiliary transformer Tb. The other end of the winding 5b2 is connected to the anode of the diode D2, and the cathode of the diode D2 is connected to the cathode of the diode D1 and one end of the capacitor C4. The other end of the capacitor C4 is connected to one end of the secondary winding 5b of the transformer T. The auxiliary transformer Tb returns the energy stored in the reactor L4 to the secondary side when the switch Q1 is off when the switch Q1 is on.
[0161]
Next, the operation of the first example of the DC converter according to the eighth embodiment thus configured will be described with reference to the timing charts shown in FIGS. FIG. 34 is a timing chart of signals in each section of the first example of the DC converter according to the eighth embodiment. FIG. 35 is a timing chart showing details of signals (part A in FIG. 34) in each part when the switch Q1 of the first example of the DC converter according to the eighth embodiment is turned on.
[0162]
34 and 35 show the voltage Q1v across the switch Q1, the current Q1i flowing through the switch Q1, the voltage Q2v across the switch Q2, and the current Q2i flowing through the switch Q2.
[0163]
First, time t 1 , When the switch Q1 is turned on, a current flows in the order of
[0164]
Next, at time t 2 When the switch Q1 is turned off, the energy stored in the reactor L4 is returned to the secondary side via the auxiliary transformer Tb. That is, when a current flows in the order of L4 → 5a2 → 5a → L4, a voltage is induced in the secondary winding 5b2 of the auxiliary transformer Tb on the secondary side, so that a current flows in the order of 5b2 → D2 → C4 → 5b → 5b2. . For this reason, as shown in FIG. 2 ~ T 3 , A current flows through the diode D2.
[0165]
Here, when the switch Q1 is off, the voltage of the primary winding 5a of the transformer T is V11, the voltage of the primary winding 5a2 of the auxiliary transformer Tb is V21, the voltage of the reactor L4 is V12, and the transformer T and the auxiliary Assuming that the turns ratio with respect to the transformer Tb is a, Expression (1) holds.
[0166]
V11 + V12 = V21 (1)
Equation (2) is derived from equation (1).
[0167]
aV21−aV11 = aV12 (2)
Therefore, the voltage of aV12, that is, the voltage of the turn ratio of the reactor L4, is rectified by the diode D2 and supplied to the capacitor C4.
[0168]
As described above, the value of the inductance of the reactor L4 connected in series to the primary winding 5a of the transformer T is increased, and the energy stored when the switch Q1 is turned on is returned to the secondary side via the auxiliary transformer Tb. , Efficiency is improved. Further, the secondary current flows during the ON and OFF periods of the switch Q1 due to the diode D1 and the diode D2, so that the switch Q1 becomes continuous. Therefore, the ripple current of the smoothing capacitor C4 also decreases.
[0169]
Note that the saturable reactor SL1 and the reactor L3 shown in FIG. 10 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0170]
(Second embodiment)
FIG. 36 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the eighth embodiment. The second example of the eighth embodiment shown in FIG. 36 is characterized in that a reactor L4 and an auxiliary transformer Tb as shown in FIG. 33 are further provided in the configuration shown in FIG. According to the second embodiment, the same effect as that of the first embodiment can be obtained.
[0171]
Note that a saturable reactor SL1 shown in FIG. 11 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0172]
(Third embodiment)
FIG. 37 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the eighth embodiment. The third example of the eighth embodiment shown in FIG. 37 is characterized in that a reactor L4 and an auxiliary transformer Tb as shown in FIG. 33 are further provided in the configuration shown in FIG. According to the third embodiment, the same effect as that of the first embodiment can be obtained.
[0173]
(Ninth embodiment)
The DC converter according to the ninth embodiment is a more specific example of the DC converter according to the eighth embodiment.
[0174]
(First embodiment)
In the first embodiment shown in FIG. 38, a primary winding 5a, a secondary winding 5b, and a tertiary winding 5d (corresponding to the secondary winding 5b2 of the auxiliary transformer Tb) are wound around the transformer T. . The primary winding 5a and the secondary winding 5b are wound in the same phase, and the primary winding 5a and the tertiary winding 5d are wound in the opposite phase.
[0175]
That is, the secondary winding 5b of the transformer T is loosely coupled to the primary winding 5a, and the leakage inductor between the primary winding 5a and the secondary winding 5b substitutes the reactor L4 connected in series to the transformer T. It was done. Thereby, auxiliary transformer Tb shown in FIG. 33 can be coupled to transformer T shown in FIG.
[0176]
Note that the saturable reactor SL1 and the reactor L3 shown in FIG. 10 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0177]
(Second embodiment)
FIG. 39 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the eighth embodiment. A second example of the eighth embodiment shown in FIG. 39 is different from the configuration shown in FIG. 27 in that the secondary circuit of the transformer T has the same configuration as the secondary circuit shown in FIG. . Here, the tertiary winding of the transformer T is 5e (number of turns n5). According to the second embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained. Note that the saturable reactor SL1 and the reactor L3 shown in FIG. 11 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0178]
(Third embodiment)
FIG. 40 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the eighth embodiment. In the third example of the eighth embodiment shown in FIG. 40, the secondary circuit of the transformer T has the same configuration as the secondary circuit shown in FIG. 38 in the configuration shown in FIG. . According to the third embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained.
[0179]
Note that reactor L3 shown in FIG. 12 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0180]
(Tenth embodiment)
(First embodiment)
FIG. 41 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the tenth embodiment. The DC converter according to the tenth embodiment is characterized in that a secondary winding 5b and a quaternary winding 5e are provided on the secondary side of a transformer T to provide two outputs. Note that three or more windings may be provided on the secondary side of the transformer T to provide three or more outputs. Here, only two outputs will be described.
[0181]
That is, the DC converter shown in FIG. 38 further includes a quaternary winding 5e wound around the core of the transformer T, a diode D5, a capacitor C5, and a load RL2. The quaternary winding 5e is wound in the same phase as the secondary winding 5b. One end of the fourth winding 5e is connected to the anode of the diode D5, and the cathode of the diode D5 and the other end of the fourth winding 5e are connected to the capacitor C5. A rectifying / smoothing circuit is constituted by the diode D5 and the capacitor C5. This capacitor C5 smoothes the rectified voltage of the diode D5 and outputs a DC output to the load RL2.
[0182]
The primary winding 5a and the quaternary winding 5e are loosely coupled. For example, loose coupling can be achieved by further separating the windings. The secondary winding 5b and the quaternary winding 5e are tightly coupled. For example, close coupling can be achieved by bringing the windings closer to each other.
[0183]
As described above, according to the DC converter according to the tenth embodiment, the DC power can be supplied to the load RL1 by rectifying and smoothing the voltage from the secondary winding 5b by the diode D1 and the capacitor C4. DC power can be supplied to the load RL2 by rectifying and smoothing the voltage from the next winding 5e with the diode D5 and the capacitor C5.
[0184]
Further, since the primary winding 5a, the secondary winding 5b, and the quaternary winding 5e are loosely coupled, the leakage inductance on the primary side is large, and the secondary winding 5b and the quaternary winding 5e. Are tightly coupled, and the leakage inductance on the secondary side is small. For this reason, the output on the secondary side (the output on the secondary winding side and the output on the quaternary winding side) has less fluctuation with light load and heavy load, and the load fluctuation characteristics are improved. That is, the cross regulation on the secondary side is improved. Further, since the cross regulation of a plurality of outputs is good, the auxiliary regulator can be omitted, and the circuit can be simplified.
[0185]
FIG. 42 is a structural diagram of a transformer provided in the first example of the DC converter according to the tenth embodiment. The transformer shown in FIG. 42 has a sun-shaped
[0186]
Further, two
[0187]
As described above, by devising the shape of the core of the transformer T and the winding, the transformer T and the auxiliary transformer Tb that returns the energy of the reactor L4 to the secondary side are coupled to one
[0188]
Note that reactor L3 shown in FIG. 10 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0189]
(Second embodiment)
FIG. 43 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the tenth embodiment. In the second example of the tenth embodiment shown in FIG. 43, the secondary circuit of the transformer T has the same configuration as the secondary circuit shown in FIG. 41 in the configuration shown in FIG. . Here, the tertiary winding of the transformer T is 5e (number of turns n5), and the quaternary winding of the transformer T is 5f (number of turns n6). According to the second embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained.
[0190]
Note that the saturable reactor SL1 and the reactor L3 shown in FIG. 11 may be added to the configuration shown in FIG.
[0191]
(Third embodiment)
FIG. 44 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the tenth embodiment. The third example of the tenth embodiment shown in FIG. 44 is different from the configuration shown in FIG. 28 in that the secondary circuit of the transformer T has the same configuration as the secondary circuit shown in FIG. . According to the third embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained.
[0192]
It should be noted that reactor L3 shown in FIG. 12 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0193]
(Eleventh embodiment)
(First embodiment)
FIG. 45 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the eleventh embodiment. The DC converter according to the eleventh embodiment employs a synchronous rectifier in the secondary circuit of the transformer. Since the output waveform of the transformer is a rectangular wave, the conduction ratio during synchronous rectification is increased. In addition, the present invention is characterized in that the loss of the rectifier at the time of a low output voltage is reduced to increase the efficiency.
[0194]
The DC converter shown in FIG. 45 is different from the first embodiment of the DC converter shown in FIG. 38 only in the configuration of the secondary circuit of the transformer T except for the other components. Are denoted by the same reference numerals, and only the configuration of the secondary circuit of the transformer T will be described.
[0195]
The primary winding 5a and the secondary winding 5b are loosely coupled, and the secondary winding 5b and the tertiary winding 5d are tightly coupled. One end of the secondary winding 5b of the transformer T (the side with ●) is connected to one end of the capacitor C4, and the other end of the secondary winding 5b of the transformer T is connected to the other end of the capacitor C4 via a switch Q3 made of an FET. Connected to the end. One end (the side with ●) of the tertiary winding 5d of the transformer T is connected to the other end of the capacitor C4 via a switch Q4 composed of an FET. The other end of the tertiary winding 5d of the transformer T is connected to the other end of the secondary winding 5b of the transformer T.
[0196]
One end of the tertiary winding 5d of the transformer T is connected to the gate of the switch Q3, and the other end of the tertiary winding 5d of the transformer T is connected to the gate of the switch Q4. A diode D1 is connected in parallel to the switch Q3, and a diode D2 is connected in parallel to the switch Q4. These elements constitute a synchronous rectifier circuit. The capacitor C4 forms a smoothing circuit. This rectifying / smoothing circuit rectifies and smoothes the voltage (pulse voltage controlled on / off) induced in the secondary winding 5b and the tertiary winding 5d of the transformer T, and outputs a DC output to the load RL.
[0197]
Next, the operation of the first example of the DC converter according to the eleventh embodiment configured as described above will be described.
[0198]
First, when the switch Q1 is on and the switch Q2 is off, a current flows from the DC power supply Vdc1 to the switch Q1 via the primary winding 5a of the transformer T, and energy flows into the primary winding 5a (primary winding). In the
[0199]
Next, when the switch Q1 is off and the switch Q2 is on, a current flows through the switch Q2 and no current flows through the switch Q1. At this time, a voltage is also generated in the tertiary winding 5d by the energy stored in the leakage inductor between the primary and secondary windings of the transformer T (the negative side of the tertiary winding 5d is + and the negative side is +). I do. Therefore, a positive voltage is applied to the gate of the switch Q4 to turn on, and a negative voltage is applied to the gate of the switch Q3 to turn off. Then, current flows in the order of 5d → 5b → C4 → Q4 → 5d, and an output voltage is generated at the load RL.
[0200]
As described above, according to the first example of the DC converter according to the eleventh embodiment, the effects of the ninth embodiment are obtained, and the synchronous rectifier is used for the secondary circuit of the transformer T. Therefore, since the output waveform of the transformer is a rectangular wave, the rectangular wave is applied to the gate of the synchronous rectifying element to conduct electricity for substantially the entire period, and current can not flow through the diodes connected in parallel, and rectification can be performed without loss. Therefore, it is effective at a low output voltage such as 5V or 3.3V.
[0201]
Note that the saturable reactor SL1 and the reactor L3 shown in FIG. 10 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0202]
(Second embodiment)
FIG. 46 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the eleventh embodiment. The second example of the eleventh embodiment shown in FIG. 46 is different from the configuration shown in FIG. 39 in that the secondary circuit of the transformer T has the same configuration as the secondary circuit shown in FIG. . The tertiary winding of the transformer T was 5e (number of turns n5). According to the second embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained.
[0203]
Note that the saturable reactor SL1 and the reactor L3 shown in FIG. 11 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0204]
(Third embodiment)
FIG. 47 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the eleventh embodiment. In the third example of the eleventh embodiment shown in FIG. 47, the secondary circuit of the transformer T has the same configuration as the secondary circuit shown in FIG. 45 in the configuration shown in FIG. . According to the third embodiment, effects similar to those of the first embodiment can be obtained.
[0205]
Note that reactor L3 shown in FIG. 12 may be further added to the configuration shown in FIG.
[0206]
(Twelfth embodiment)
Next, a DC converter according to a twelfth embodiment will be described. In the DC converters according to the first to eleventh embodiments, a normally-off type MOS FET or the like is used as a switch. This normally-off type switch is a switch that is turned off when the power is off.
[0207]
On the other hand, a normally-on type switch such as an SIT (static induction transistor) is a switch that is turned on when the power is off. This normally-on type switch is an ideal element when used in a power conversion device such as a switching power supply because of its high switching speed and low on-resistance, and can expect high efficiency by reducing switching loss.
[0208]
However, in a normally-on type switching element, when the power is turned on, the switch is in an on state, so that the switch is short-circuited. For this reason, the normally-on type switch cannot be started, and cannot be used for any purpose other than the special purpose.
[0209]
Therefore, the DC converter according to the twelfth embodiment has the configuration of the first example of the DC converter according to the first embodiment, and uses normally-on type switches for the switches Q1 and Q2. Therefore, when the AC power supply is turned on, the voltage due to the voltage drop of the rush current limiting resistor inserted for the purpose of reducing the rush current of the input smoothing capacitor is used as the reverse bias voltage of the normally-on type switch. A feature that eliminates the problem described above.
[0210]
FIG. 48 is a circuit diagram showing a DC converter according to the twelfth embodiment. The DC converter shown in FIG. 48 has the configuration of the first example of the DC converter according to the first embodiment shown in FIG. 1, and also converts the AC voltage input from the AC power supply Vac1 into a full-wave rectifier circuit B1. The output voltage is converted to another DC voltage and output, and an input smoothing capacitor C5 is provided between the positive output terminal P1 and the negative output terminal P2 of the full-wave rectifier circuit B1. And a rush current limiting resistor R1. The AC power supply Vac1 and the full-wave rectifier circuit B1 correspond to the DC power supply Vdc1 shown in FIG.
[0211]
The normally-on type switch Q1n such as SIT is connected to the positive output terminal P1 of the full-wave rectifier circuit B1 via the primary winding 5a of the transformer T. A series circuit of a feedback winding 5c and a normally-on type switch Q2n such as SIT is connected to both ends of the feedback capacitor C2. The switches Q1n and Q2n are turned on / off by PWM control of the
[0212]
A switch S1 is connected to both ends of the inrush current limiting resistor R1. The switch S <b> 1 is a semiconductor switch such as a normally-off type MOSFET or a BJT (bipolar junction transistor), and is turned on by a short-circuit signal from the
[0213]
To both ends of the inrush current limiting resistor R1, a start-up
[0214]
When the AC power supply Vac1 is turned on, the
[0215]
After the charging of the input smoothing capacitor C5 is completed, the
[0216]
One end of an auxiliary winding 5d provided in the transformer T is connected to one end of switches Q1n and Q2n, one end of a capacitor C7, and a
[0219]
Next, the operation of the DC converter according to the twelfth embodiment configured as described above will be described with reference to FIGS.
[0218]
In FIG. 50, Vac1 indicates the AC voltage of the AC power supply Vac1, the input current indicates the current flowing through the AC power supply Vac1, the R1 voltage indicates the voltage generated in the inrush current limiting resistor R1, and the C5 voltage indicates , The voltage of the input smoothing capacitor C5, the voltage of C6 indicates the voltage of the capacitor C6, the output voltage indicates the voltage of the capacitor C4, and the Q1n and Q2n control signals are transmitted from the terminals b and d of the
[0219]
First, time t 0 When the AC power supply Vac1 is applied (turned on), the AC voltage of the AC power supply Vac1 is full-wave rectified by the full-wave rectifier circuit B1. At this time, the normally-on type switches Q1n and Q2n are on, and the switch S1 is off. Therefore, the voltage from the full-wave rectifier circuit B1 is all applied to the inrush current limiting resistor R1 via the input smoothing capacitor C5 ((1) in FIG. 49).
[0220]
The voltage generated in the inrush current limiting resistor R1 is stored in the capacitor C6 via the diode D5 and the resistor R2 ((2) in FIG. 49). Here, the terminal f side of the capacitor C6 has a zero potential, for example, and the terminal g side of the capacitor C6 has a negative potential, for example. Therefore, the voltage of the capacitor C6 becomes a negative voltage (reverse bias voltage) as shown in FIG. The negative voltage of the capacitor C6 is supplied to the
[0221]
Then, when the voltage of the capacitor C6 becomes the threshold voltage THL of the switches Q1n and Q2n (at time t in FIG. 50). 1 ), The
[0222]
Then, the input smoothing capacitor C5 is charged by the voltage from the full-wave rectifier circuit B1 ((4) in FIG. 49), the voltage of the input smoothing capacitor C5 increases, and the charging of the input smoothing capacitor C5 is completed. Complete.
[0223]
Next, at time t 2 In, the
[0224]
Also, a voltage is generated in the auxiliary winding 5d electromagnetically coupled to the primary winding 5a of the transformer T, and the generated voltage is supplied to the
[0225]
Next, at time t 3 , A -15V control signal is output from the terminal b to the gate of the switch Q1n, and a 0V control signal is output from the terminal d to the gate of the switch Q2n. Therefore, the time t 3 The switch Q1n is turned off and the switch Q2n is turned on, and a current flows through L1, C4, D2, and L1, and power is supplied to the load RL.
[0226]
Time t 3 When the
[0227]
Note that time t 3 Is when the AC power supply Vac1 is turned on (at time t 0 ) Is set as, for example, a time that is about five times or more the time constant (τ = C5 · R1) of the input smoothing capacitor C5 and the inrush current limiting resistor R1. Thereafter, the switches Q1n and Q2n are alternately turned on / off to repeat the switching operation. After the switches Q1n and Q2n start the switching operation, the switches Q1n and Q2n operate as the switches Q1 and Q2 of the DC converter according to the first embodiment, that is, the operations according to the timing chart shown in FIG. Works the same as.
[0228]
Thus, according to the DC converter according to the twelfth embodiment, the effects of the first embodiment can be obtained, and the
[0229]
The present invention is not limited to the DC converters according to the first to twelfth embodiments. In the device of the twelfth embodiment, an example in which a normally-on circuit is added to the device of the first embodiment has been described. However, the normally-on circuit is, for example, the same as that of the devices of the second to eleventh embodiments. It may be added to at least one of the embodiments.
[0230]
【The invention's effect】
As described above, by adding the feedback winding of the transformer, one end of the main terminal of both the main switch and the auxiliary switch can be grounded, and the zero voltage switch can be achieved without using a special driver as in the related art. be able to. In addition, since a special driver is not required, MIC including a commercial 200 V input driver can be realized, and a DC converter that can achieve high efficiency, small size, low noise, and simplified design can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a circuit diagram illustrating a first example of a DC converter according to a first embodiment.
FIG. 2 is a timing chart of signals in respective units of the first example of the DC converter according to the first embodiment.
FIG. 3 is a circuit configuration diagram showing a second example of the DC converter according to the first embodiment.
FIG. 4 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the first embodiment.
FIG. 5 is a structural diagram of a transformer provided in a third example of the DC converter according to the first embodiment.
FIG. 6 is a timing chart of signals in respective units of a third example of the DC converter according to the first embodiment.
FIG. 7 is a timing chart showing details of signals in each unit when the switch Q1 of the third example of the DC converter according to the first embodiment is turned on.
FIG. 8 is a diagram illustrating BH characteristics of a transformer provided in a third example of the DC converter according to the first embodiment.
FIG. 9 is a timing chart of the current of the saturable reactor provided in the third example of the DC converter according to the first embodiment.
FIG. 10 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the second embodiment.
FIG. 11 is a circuit configuration diagram showing a second example of the DC converter according to the second embodiment.
FIG. 12 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the second embodiment.
FIG. 13 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the third embodiment.
FIG. 14 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the third embodiment.
FIG. 15 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the third embodiment.
FIG. 16 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the fourth embodiment.
FIG. 17 is a structural diagram of a transformer provided in a first example of the DC converter according to the fourth embodiment.
FIG. 18 is a timing chart of signals in respective units of the first example of the DC converter according to the fourth embodiment.
FIG. 19 is a timing chart showing details of signals at various parts when the switch Q1 of the first example of the DC converter according to the fourth embodiment is turned on.
FIG. 20 is a timing chart showing details of signals in each section when the switch Q1 of the first example of the DC converter according to the fourth embodiment is turned off.
FIG. 21 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the fourth embodiment.
FIG. 22 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the fourth embodiment.
FIG. 23 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the fifth embodiment.
FIG. 24 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the fifth embodiment.
FIG. 25 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the fifth embodiment.
FIG. 26 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the sixth embodiment.
FIG. 27 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the sixth embodiment.
FIG. 28 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the sixth embodiment.
FIG. 29 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the seventh embodiment.
FIG. 30 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the seventh embodiment.
FIG. 31 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the seventh embodiment.
FIG. 32 is a timing chart of signals in each unit when the input voltage is high in the DC converter according to the seventh embodiment.
FIG. 33 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the eighth embodiment.
FIG. 34 is a timing chart of signals in respective units of the first example of the DC converter according to the eighth embodiment.
FIG. 35 is a timing chart showing details of signals at various parts when the switch Q1 of the first example of the DC converter according to the eighth embodiment is turned on.
FIG. 36 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the eighth embodiment.
FIG. 37 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the eighth embodiment.
FIG. 38 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the ninth embodiment.
FIG. 39 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the ninth embodiment.
FIG. 40 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the ninth embodiment.
FIG. 41 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the tenth embodiment.
FIG. 42 is a structural diagram of a transformer provided in a first example of the DC converter according to the tenth embodiment.
FIG. 43 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the tenth embodiment.
FIG. 44 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the tenth embodiment.
FIG. 45 is a circuit diagram showing a first example of the DC converter according to the eleventh embodiment.
FIG. 46 is a circuit diagram showing a second example of the DC converter according to the eleventh embodiment.
FIG. 47 is a circuit diagram showing a third example of the DC converter according to the eleventh embodiment.
FIG. 48 is a circuit diagram showing a DC converter according to a twelfth embodiment.
FIG. 49 is a diagram illustrating the operation of the DC converter according to the twelfth embodiment.
FIG. 50 is a timing chart of signals in each unit of the DC converter according to the twelfth embodiment.
FIG. 51 is a circuit configuration diagram showing a conventional DC converter.
FIG. 52 is a timing chart of a signal in each section of the conventional DC converter.
FIG. 53 is a diagram showing BH characteristics of a transformer provided in a conventional DC converter.
FIG. 54 is a timing chart of an exciting current of a transformer provided in a conventional DC converter.
FIG. 55 is a circuit configuration diagram showing another example of a conventional DC converter.
[Explanation of symbols]
Vdc1 DC power supply
Vac1 AC power supply
B1 Full-wave rectifier circuit
10, 11, 100 control circuit
Q1 to Q4, Q1n, Q2n switches
RL, RL1, RL2 Load
R1, R2 resistance
SL1 Saturable reactor
L1 to L4 reactor
C1-C7 capacitor
S1 switch
T, Ta, Tb transformer
5a Primary winding (n1)
5b Secondary winding (n2)
5c Feedback winding (n3)
5d tertiary winding (auxiliary winding n4)
5e 4th winding (n5)
5f 5th winding (n6)
12 Startup power supply
13 Normal operation power supply
D1 to D7 Diode
Claims (23)
前記トランスの2次巻線に発生する電圧を整流する整流回路と、
前記整流回路の整流出力を平滑する平滑回路と、
前記第1スイッチの両端に接続され、第1コンデンサと第1リアクトルとが直列に接続された第2直列回路と、
前記第1スイッチに並列に接続された第1ダイオード及び共振用コンデンサと、
前記第1リアクトルの両端に接続され、第2ダイオードと帰還コンデンサとが直列に接続された第3直列回路と、
前記帰還コンデンサの両端に接続され、前記トランスに巻回された帰還巻線と第2スイッチとが直列に接続された第4直列回路と、
前記第1スイッチのオフ時に前記第2スイッチをオンさせて前記帰還巻線を介して前記帰還コンデンサの電力を前記トランスに帰還させ、前記第2スイッチのオフ時に前記トランスに発生する逆起電力により前記第1スイッチをゼロ電圧スイッチさせる制御回路と、
を有することを特徴とする直流変換装置。A first series circuit connected to both ends of the DC power supply, wherein a primary winding of the transformer and a first switch are connected in series;
A rectifier circuit for rectifying a voltage generated in a secondary winding of the transformer;
A smoothing circuit for smoothing the rectified output of the rectifier circuit,
A second series circuit connected to both ends of the first switch, wherein a first capacitor and a first reactor are connected in series;
A first diode and a resonance capacitor connected in parallel to the first switch;
A third series circuit connected to both ends of the first reactor and having a second diode and a feedback capacitor connected in series;
A fourth series circuit connected to both ends of the feedback capacitor, wherein a feedback winding wound around the transformer and a second switch are connected in series;
When the first switch is turned off, the second switch is turned on, and the power of the feedback capacitor is fed back to the transformer via the feedback winding. A control circuit for causing the first switch to perform a zero voltage switch;
A DC converter comprising:
前記トランスの2次巻線に発生する電圧を整流する整流回路と、
前記整流回路の整流出力を平滑する平滑回路と、
前記トランスの1次巻線に並列に接続された可飽和リアクトルと、
前記第1スイッチに並列に接続された第1ダイオード及び共振用コンデンサと、
前記トランスの1次巻線に並列に接続され、第2ダイオードと第1リアクトルの第1巻線とが直列に接続された第2直列回路と、
前記第1スイッチの両端に接続され、第1コンデンサと第3ダイオードと前記第1リアクトルの第2巻線とが直列に接続された第3直列回路と、
前記第3ダイオードと前記第1リアクトルの第2巻線との直列回路の両端に接続され、第4ダイオードと帰還コンデンサとが直列に接続された第4直列回路と、
前記帰還コンデンサの両端に接続され、前記トランスに巻回された帰還巻線と第2スイッチとが直列に接続された第5直列回路と、
前記第1スイッチのオフ時に前記第2スイッチをオンさせて前記帰還巻線を介して前記帰還コンデンサの電力により前記可飽和リアクトルを飽和させ、前記第1スイッチをゼロ電圧スイッチさせる制御回路と、
を有することを特徴とする直流変換装置。A first series circuit connected to both ends of the DC power supply, wherein a primary winding of the transformer and a first switch are connected in series;
A rectifier circuit for rectifying a voltage generated in a secondary winding of the transformer;
A smoothing circuit for smoothing the rectified output of the rectifier circuit,
A saturable reactor connected in parallel to a primary winding of the transformer;
A first diode and a resonance capacitor connected in parallel to the first switch;
A second series circuit connected in parallel to a primary winding of the transformer, wherein a second diode and a first winding of the first reactor are connected in series;
A third series circuit connected to both ends of the first switch, wherein a first capacitor, a third diode, and a second winding of the first reactor are connected in series;
A fourth series circuit connected to both ends of a series circuit of the third diode and the second winding of the first reactor, and a fourth diode and a feedback capacitor connected in series;
A fifth series circuit connected to both ends of the feedback capacitor, wherein a feedback winding wound around the transformer and a second switch are connected in series;
A control circuit that turns on the second switch when the first switch is off, saturates the saturable reactor with the power of the feedback capacitor via the feedback winding, and causes the first switch to perform a zero voltage switch;
A DC converter comprising:
前記トランスの1次巻線に直列に接続された第2リアクトルとを有し、
前記制御回路は、前記第1スイッチのオフ時に前記第2スイッチをオンさせて前記帰還巻線を介して前記帰還コンデンサの電力により前記可飽和リアクトルを飽和させ、前記第1スイッチをゼロ電圧スイッチさせることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の直流変換装置。A saturable reactor connected in parallel to a primary winding of the transformer;
A second reactor connected in series to a primary winding of the transformer,
The control circuit turns on the second switch when the first switch is off, saturates the saturable reactor with the power of the feedback capacitor via the feedback winding, and causes the first switch to switch to zero voltage. The direct-current converter according to claim 1 or 2, wherein:
前記平滑回路は、前記第2整流素子に並列に第3リアクトルを介して接続された平滑素子を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の直流変換装置。The rectifier circuit has a first rectifier element connected in series to a secondary winding of the transformer, and a second rectifier element connected in parallel to a series circuit of the first rectifier element and the secondary winding. And
The DC converter according to any one of claims 1 to 7, wherein the smoothing circuit includes a smoothing element connected to the second rectifying element in parallel via a third reactor.
前記平滑回路は、前記第4スイッチに並列に第3リアクトルを介して接続された平滑素子を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の直流変換装置。The rectifier circuit includes a third switch connected in series to one end of a secondary winding of the transformer and a control terminal connected to the other end of the secondary winding; A fourth switch connected in parallel to the series circuit of the above and having a control terminal connected to one end of the secondary winding;
The DC converter according to claim 1, wherein the smoothing circuit includes a smoothing element connected to the fourth switch in parallel via a third reactor.
前記平滑回路は、前記第2整流素子に並列に前記3次巻線を介して接続された平滑素子を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の直流変換装置。The rectifier circuit is wound around the transformer core, which is tightly coupled to the primary winding and wound around the transformer, and the core is loosely coupled to the core and wound around the primary winding. A tertiary winding of the transformer, a first rectifier connected in series to the secondary winding, and a second rectifier connected in parallel to a series circuit of the first rectifier and the secondary winding Has,
The DC converter according to any one of claims 1 to 7, wherein the smoothing circuit includes a smoothing element connected to the second rectifying element in parallel via the tertiary winding. .
前記平滑回路は、前記第4スイッチに並列に前記3次巻線を介して接続された平滑素子を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の直流変換装置。The rectifier circuit is wound around the transformer core, which is tightly coupled to the primary winding and wound around the transformer, and the core is loosely coupled to the core and wound around the primary winding. A tertiary winding of the transformer, a third switch connected in series to one end of a secondary winding of the transformer, and a control terminal connected to the other end of the secondary winding; A fourth switch connected in parallel to a series circuit with the secondary winding and having a control terminal connected to one end of the secondary winding;
The DC converter according to claim 1, wherein the smoothing circuit includes a smoothing element connected to the fourth switch in parallel via the tertiary winding.
前記平滑回路は、前記整流素子と前記2次巻線との直列回路に並列に接続された平滑素子を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の直流変換装置。The rectifier circuit includes a rectifier connected in series to a secondary winding of the transformer,
The DC converter according to any one of claims 1 to 7, wherein the smoothing circuit includes a smoothing element connected in parallel to a series circuit of the rectifier and the secondary winding. .
前記トランスに直列に接続され、前記第1スイッチがオン時に前記第4リアクトルに蓄えられたエネルギーを前記第1スイッチがオフ時に2次側に還流させる補助トランスとを有し、
前記整流回路は、前記トランスの2次巻線に直列に接続された整流素子を有し、前記平滑回路は、前記整流素子と前記2次巻線との直列回路に並列に接続された平滑素子を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の直流変換装置。A fourth reactor connected in series to a primary winding of the transformer,
An auxiliary transformer connected in series with the transformer, and for returning energy stored in the fourth reactor to the secondary side when the first switch is off when the first switch is on,
The rectifying circuit has a rectifying element connected in series to a secondary winding of the transformer, and the smoothing circuit is a smoothing element connected in parallel to a series circuit of the rectifying element and the secondary winding. The DC converter according to any one of claims 1 to 7, further comprising:
前記入力整流回路の一方の出力端と他方の出力端との間に接続され、入力平滑コンデンサと前記交流電源がオンされたときに前記入力平滑コンデンサの突入電流を軽減する突入電流制限抵抗とが直列に接続された直列回路を有し、
前記第1スイッチは、前記入力整流回路の一方の出力端に前記トランスの1次巻線を介して接続されたノーマリオンタイプのスイッチからなり、
前記第2スイッチは、ノーマリオンタイプのスイッチからなり、
前記制御回路は、前記交流電源がオンされたときに前記突入電流制限抵抗に発生した電圧により前記第1スイッチ及び第2スイッチをオフさせ、前記入力平滑コンデンサが充電された後、前記第1スイッチ及び第2スイッチを交互にオン/オフさせるスイッチング動作を開始させることを特徴とする請求項1乃至請求項19のいずれか1項記載の直流変換装置。The DC power supply includes an AC power supply, and an input rectifier circuit connected to the AC power supply to rectify an AC voltage.
An input smoothing capacitor connected between one output terminal and the other output terminal of the input rectifier circuit and an inrush current limiting resistor for reducing an inrush current of the input smoothing capacitor when the AC power supply is turned on. Having a series circuit connected in series,
The first switch is a normally-on type switch connected to one output terminal of the input rectifier circuit via a primary winding of the transformer,
The second switch is a normally-on type switch,
The control circuit turns off the first switch and the second switch by a voltage generated in the inrush current limiting resistor when the AC power supply is turned on, and after the input smoothing capacitor is charged, the first switch 20. The DC converter according to claim 1, wherein a switching operation of turning on and off the second switch and the second switch is started.
前記制御回路は、前記第1スイッチ及び第2スイッチのスイッチング動作を開始させた後、前記半導体スイッチをオンさせることを特徴とする請求項20又は請求項21記載の直流変換装置。A semiconductor switch connected in parallel to the inrush current limiting resistor,
22. The DC converter according to claim 20, wherein the control circuit turns on the semiconductor switch after starting the switching operation of the first switch and the second switch.
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