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JP2004280947A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部ライトサイクルが長い動作でも、ライトリカバリタイムを短縮可能な、半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】コマンド制御回路400は、内部コマンド信号を生成し、コマンド待機信号発生回路500は、ライト動作が長い場合に、次のコマンド動作を行う内部コマンド信号の発生を遅延させるコマンド待機信号bicszを発生する。判定回路100aは、コマンド待機信号bicszをもとに、ライト動作の終了と、次のコマンド動作の開始の関係を判定し、ライト動作が、次のコマンド動作の開始まで終わらない場合、次のコマンド動作がリード動作ならば、リフレッシュ動作の実行を禁止して、リード動作を実行し、リード動作の終了後に、待機中のリフレッシュコマンドrefpzを出力してリフレッシュを実行する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体記憶装置に関し、特に、常に内部リフレッシュ動作を行う半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の携帯電話や、PDA(Personal Digital(Data) Assistants)などの小型移動端末装置では、インターネットとの連携により、扱うデータ量が多くなっている。これに伴い、高速・大容量のメモリが必要となっている。
【0003】
現在携帯電話には消費電力の少ないSRAM(Static Random Access Memory)が用いられることが多いが、SRAMの集積度が低く容量を大きくするとコストが増えてしまうという問題がある。これに対してDRAM(Dynamic Random Access Memory)は低コストで大容量化が可能であるため、SRAMインターフェース型のDRAMが要求されている。
【0004】
DRAMは揮発性メモリであるため、記憶保持のリフレッシュ動作を一定間隔で行う必要がある。SRAMにおいてはその必要がないので、SRAMインターフェース型DRAMでは、メモリ内部の制御によるなんらかの手段が必要となる。
【0005】
この手段として、常に内部リフレッシュを行い、リード(読み出し)/ライト(書き込み)コマンドが外部から投入されると内部で発生するリフレッシュコマンドと外部からのコマンド信号を比較し、内部リフレッシュの要求の方が早ければ、リフレッシュの後にリード/ライトを実行、そしてリード/ライトコマンドの方が早ければコマンドの後にリフレッシュを行う制御方法がある。このような方法により、メモリ外部からはリフレッシュ動作が見えなくなるのでSRAMのようにリフレッシュコマンドが不必要となる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
図17は、従来のDRAMの制御系の一部のブロック図である。
この制御系は、リフレッシュ/コマンド判定回路950、コマンドデコード回路951、RAS系動作制御回路952、コマンド制御回路953、とから構成されている。
【0007】
リフレッシュ/コマンド判定回路950は、チップ・イネーブル信号/CEから発生する状態遷移検出信号atdpzと内部のリフレッシュ要求信号srtzのうち、どちらが先に入力されるかを判定する。状態遷移検出信号atdpzがリフレッシュ要求信号srtzより遅い場合は、リフレッシュコマンドrefpz及びリフレッシュ信号refzを出力する。
【0008】
コマンドデコード回路951は、状態遷移検出信号atdpzと、出力イネーブル信号/OE、ライト・イネーブル信号/WEまたはチップ・イネーブル信号/CEを入力して、コマンド信号(リードコマンドrdpz、ライトコマンドwrpz、アクティブコマンドactpz)を生成する。
【0009】
RAS(ロウアドレスストローブ)系動作制御回路952は、リフレッシュ信号refz、リフレッシュコマンドrefpz、アクティブコマンドactpzを入力し、コアを活性化させるロウアドレスストローブ信号raszを出力する。また、前サイクルの動作が終了するまで、次の動作を待機させる信号icsxを出力する。なお、信号icsxは、ロウアドレスストローブ信号raszの、逆相で遅延された信号となる。
【0010】
コマンド制御回路953は、コマンド信号とリフレッシュ信号refzを入力し、内部コマンド信号(内部リードコマンドrdpx、内部ライトコマンドwrpx)を出力する。
【0011】
図18は、リフレッシュを先に行う場合の、従来の半導体記憶装置の動作を示すタイミング図である。
リフレッシュ要求信号srtz(Hレベルの単一パルス)が、状態遷移検出信号atdpz(Hレベルの単一パルス)より先の場合には、リフレッシュ/コマンド判定回路950により、リフレッシュコマンドrefpz(Hレベルの単一パルス)が出力され、リフレッシュ信号refzがHレベルに立ち上がる。また、入力されたリフレッシュコマンドrefpzに同期して、RAS系動作制御回路952は、ロウアドレスストローブ信号raszをHレベルに立ち上げコアを活性化し、リフレッシュ動作を行う。この際、信号icsxは、L(Low)レベルとなり、リフレッシュが終了するとHレベルになる。
【0012】
なお、リフレッシュ要求信号srtzに引き続いて入力された、状態遷移検出信号atdpzを検出して、コマンドデコード回路951は、アクティブコマンドactpz(Hレベルの単一パルス)を出力するが、リードコマンドrdpzまたはライトコマンドwrpzは、コマンド制御回路953で待機される。リフレッシュ動作が終了して、信号icsxがHレベルになると、リフレッシュ信号refzがLレベルになる。これを受けてコマンド制御回路953は、待機していた内部リードコマンドrdpxまたは内部ライトコマンドwrpxを出力し、ロウアドレスストローブ信号raszをHレベルに立ち上げ、コアを活性化して、リードまたはライト動作を行う。
【0013】
図19は、リードまたはライト動作を先に行う場合の、従来の半導体記憶装置の動作を示すタイミング図である。
状態遷移検出信号atdpzが、リフレッシュ要求信号srtzより先の場合には、リフレッシュ/コマンド判定回路950により、リフレッシュコマンドrefpzの出力が遅延される。このとき、アクティブコマンドactpzにより、ロウアドレスストローブ信号raszがHレベルになり、内部コマンド信号に応じて、リードまたはライト動作を実行する。リフレッシュ動作は、リードまたはライト動作が終了した後、信号icsxがHレベルになると出力されるリフレッシュコマンドrefpzにより実行される。
【0014】
なお、半導体記憶装置のライトサイクルには、通常の動作モードよりも、長くなる場合がある。ライトサイクルが長くなる動作モードがある半導体記憶装置では、RAS系のライト動作が、次の動作を行うべきサイクルに入り込んでしまうと、前サイクルの動作が終了しないうちに次のサイクルの内部動作が開始され、正常な動作が不可能になる。そこで、前のライトサイクルの終了を検出して、次のサイクルの動作を制御する方法がある。
【0015】
【特許文献1】
特開2002−74943号公報(第6図)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ライトサイクルが長い動作モードで、リフレッシュコマンドが待機していた場合、次のサイクルのリード動作とリフレッシュ動作の開始が、ともに、ライトサイクルの終了を検出して行われるために衝突してしまい、正常な動作ができなくなるという問題があった。
【0017】
ライトサイクルの後のチップ・イネーブル信号/CEがHレベルの期間(スタンバイ期間またはライトリカバリタイム)を十分に取れば、前サイクルのライト動作を終了した後に、正常な動作を行うことができる。
【0018】
しかしこの場合、ライトリカバリタイムを十分とることで時間的なオーバーヘッドが生じシステムの性能が落ちてしまうという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、ライトサイクルが長い動作モードでも、ライトリカバリタイムを短縮可能な、半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、内部リフレッシュ動作を行う半導体記憶装置において、図1に示すように、コマンド動作を行うための内部コマンド信号を生成するコマンド制御回路400と、書き込み動作が長い場合に、次のコマンド動作を行う内部コマンド信号を待機させるコマンド待機信号bicszを発生するコマンド待機信号発生回路500と、コマンド待機信号bicszをもとに、書き込み動作の終了と、次のコマンド動作の開始の関係を判定し、書き込み動作が、次のコマンド動作の開始まで終わらない場合、次のコマンド動作が読み出し動作ならば、待機中のリフレッシュコマンドrefpzを読み出し動作の終了後に出力する判定回路(図1ではリフレッシュ/コマンド判定回路と表記している)100aと、を有することを特徴とする半導体記憶装置が提供される。
【0020】
上記構成によれば、コマンド制御回路400は、内部コマンド信号を生成し、コマンド待機信号発生回路500は、書き込み動作が長い場合に、次のコマンド動作を行う内部コマンド信号の発生を遅延させるコマンド待機信号bicszを発生する。判定回路100aは、コマンド待機信号bicszをもとに、書き込み動作の終了と、次のコマンド動作の開始の関係を判定し、書き込み動作が、次のコマンド動作の開始まで終わらない場合、次のコマンド動作が読み出し動作ならば、待機中のリフレッシュコマンドrefpzを読み出し動作の終了後に出力する。これにより、長い書き込み動作後に、待機中のリフレッシュと、次のコマンド動作である読み出し動作の衝突を防止する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の半導体記憶装置の制御系の一部のブロック図である。
【0022】
以下、DRAMの制御系を例にして、説明する。
この制御系は、リフレッシュ/コマンド判定回路100a、コマンドデコード回路200、RAS系動作制御回路300、コマンド制御回路400、コマンド待機信号発生回路500、を有する。
【0023】
リフレッシュ/コマンド判定回路100aは、状態遷移検出信号atdpzと、内部のリフレッシュ要求信号srtzのうち、どちらが先に入力されるかを判定する機能を有する。状態遷移検出信号atdpzがリフレッシュ要求信号srtzより遅い場合は、リフレッシュコマンドrefpz及び、リフレッシュ信号refzを出力する。なお、状態遷移検出信号atdpzは、チップ・イネーブル信号/CEの立ち下がりを検出して状態遷移検出回路(図示を省略)から出力される。
【0024】
さらに、本発明の第1の実施の形態のリフレッシュ/コマンド判定回路100aは、RAS系動作制御回路300より信号icsx、コマンド制御回路400から内部リードコマンドrdpx、コマンド待機信号発生回路500からコマンド待機信号bicszをそれぞれ入力する。
【0025】
これらの信号をもとに、リフレッシュ/コマンド判定回路100aはライト動作の終了と、次のサイクルのリード動作の開始の関係を判定する。ここで、ライト動作が、次のリード動作の開始までに終わらない場合、すなわち、コマンド待機信号bicszが入力されている状態で、状態遷移検出信号atdpzを検出した場合、リフレッシュ要求が待機中ならば、内部リードコマンドrdpxが、コマンド制御回路400により発行されるまで、リフレッシュコマンドrefpzの出力を禁止する。そして、リード動作が終了した後に、リフレッシュコマンドrefpzを出力する。ライト動作が、次のリード動作の開始まで終わる場合は、次のコマンド動作にかかわらず、待機中のリフレッシュ要求に応じて、リフレッシュコマンドrefpz及びリフレッシュ信号refzを出力する。
【0026】
コマンドデコード回路200は、状態遷移検出信号atdpzと、出力イネーブル信号/OE、ライト・イネーブル信号/WEまたはチップ・イネーブル信号/CEを入力して、コマンド信号(リードコマンドrdpz、ライトコマンドwrpz、アクティブコマンドactpz)を生成し、コマンド制御回路400に出力する。
【0027】
RAS系動作制御回路300は、リフレッシュコマンドrefpz及び、コマンド制御回路400により生成される内部アクティブコマンドactpxを入力し、コア(図示を省略)を活性化させるロウアドレスストローブ信号raszを出力する。また、ロウアドレスストローブ信号raszが遅延され逆相になった信号icsxを出力する。
【0028】
コマンド制御回路400は、コマンド信号とリフレッシュ信号refzを入力し、内部コマンド信号(内部リードコマンドrdpx、内部ライトコマンドwrpx、内部アクティブコマンドactpx)と、ライト動作中であるか否かを示す、信号writezを出力する。
【0029】
コマンド待機信号発生回路500は、ライトサイクルが長くなることを示す信号であり、モードレジスタなどで設定し発生させるモード信号modezと、信号writezを入力する。また、これらの信号をもとに、次のコマンドを待機させるコマンド待機信号bicszを出力し、コマンド制御回路400から出力させる内部コマンド信号を待機させる。
【0030】
次に、ライト動作のあとにリード動作を行う場合における、図1の制御系の具体的な動作を、各信号についてのタイミング図を用いて説明する。
図2は、第1の実施の形態の半導体記憶装置の、制御系における動作を説明するタイミング図である。
【0031】
チップ・イネーブル信号/CEがLレベルに立ち下がると、これを検出して状態遷移検出信号atdpz(Hレベルの単一パルス)が生成される。状態遷移検出信号atdpzは、リフレッシュ/コマンド判定回路100aに入力される。リフレッシュ/コマンド判定回路100aにおいて、リフレッシュ要求信号srtz(Hレベルの単一パルス)と、状態遷移検出信号atdpzとが比較され、タイミングの早いほうの動作が選択される。図2では、状態遷移検出信号atdpzのほうが、立ち上がりが早いので、コマンド動作が優先される。
【0032】
サイクル1ではライト動作が実行される。このとき、状態遷移検出信号atdpzを検出して、コマンドデコード回路200で生成されたアクティブコマンドactpz(Hレベルの単一パルス)により、コマンド制御回路400で内部アクティブコマンドactpx(Lレベルの単一パルス)が生成される。これに同期してRAS系動作制御回路300において、ロウアドレスストローブ信号raszがHレベルに立ち上がり、コアが活性化される。また、信号icsxはLレベルとなる。このとき、コアの外部から指定されたアドレスに、図示しない入力バッファからデータが書き込まれる。
【0033】
さらに、ライト動作の場合、コマンド制御回路400により、内部ライトコマンドwrpx(Lレベルの単一パルス)が出力され、これに同期して信号writezがHレベルとなる。また、動作サイクルの長いライト動作の場合は、モード信号modez(図2では省略)の入力を受けてコマンド待機信号発生回路500は、図2のようにコマンド待機信号bicszをHレベルにする。
【0034】
さて、チップ・イネーブル信号/CEが、Hレベルに戻り、再びLレベルとなると、状態遷移検出信号atdpzが出力され、サイクル2の動作が開始する。サイクル2ではリード動作を行う。
【0035】
図2のように、ライトがサイクル2に入り込む場合、ライト動作継続中のときコマンド待機信号bicszがHレベルであり、コマンド制御回路400では、内部リードコマンドrdpxの出力を待機させる。ロウアドレスストローブ信号raszがLレベルになり信号icsxがHレベルになって、サイクル1のライト動作が終了すると、コマンド待機信号発生回路500は、信号icsxの立ち上がりを検出し、コマンド待機信号bicszをLレベルにする。これに同期してコマンド制御回路400では、内部アクティブコマンドactpxを出力するとともに、待機していた内部リードコマンドrdpx(Lレベルの単一パルス)を出力してリード動作を行う。またこのとき、内部リードコマンドrdpxの出力に同期して、信号writezがLレベルになる。
【0036】
本発明の第1の実施の形態の半導体記憶装置における、リフレッシュ/コマンド判定回路100aは、サイクル2に入り込んだライトが終了し、信号icsxがHレベルになっても、待機していたリフレッシュコマンドrefpzを出力しない。リフレッシュコマンドrefpzは、リード動作の終了の際の信号icsxの立ち上がりで出力される。これにより、リフレッシュ信号refzをHレベルにするとともに、ロウアドレスストローブ信号raszをHレベルに立ち上げ、リフレッシュ動作を行う。
【0037】
このように、本発明の第1の実施の形態の半導体記憶装置は、リフレッシュ/コマンド判定回路100aにより、ライト動作と、次のリード動作の開始の関係を判定し、ライト動作が、次のリード動作の開始まで終わらない場合、待機中のリフレッシュコマンドをリード動作の終了後に出力する。これにより、リード動作とリフレッシュ動作とが衝突することを防止できる。
【0038】
次に、リフレッシュ/コマンド判定回路100aの詳細を説明する。
図3は、リフレッシュ/コマンド判定回路の一例の回路構成図である。
リフレッシュ/コマンド判定回路100aは、コマンド待機信号bicszと、状態遷移検出信号atdpzのNAND論理をとるNAND回路101と、NAND回路101の出力信号を入力する端子を有するFF回路102と、フリップフロップ回路(以下FF回路と呼ぶ)102の出力信号を一方の入力端子に入力するNAND回路103を有する。NAND回路103の他方の入力端子には、信号icsxが入力され、NAND回路103の出力信号は、インバータ104を介してNAND回路105の一方の入力端子に入力される。また、状態遷移検出信号atdpzと、遅延回路106で遅延された状態遷移検出信号atdpzとが入力されるNOR回路107の出力信号が、インバータ108、109を介して、NAND回路105の他方の入力端子に入力される。
【0039】
NAND回路105の出力信号は、比較部として機能するFF回路110に入力される。FF回路110は、NAND回路110a、110bにより構成され、前述のNAND回路105の出力信号は、このNAND回路110aの一方の入力端子に入力される。また、NAND回路110bの一方の入力端子には、インバータ111を介してリフレッシュ要求信号srtzが一方の入力端子に入力されるFF回路112の、出力信号が入力される。FF回路112はNAND回路112a、112bから構成され、インバータ111の出力は、NAND回路112aの一方の入力端子に入力される。またFF回路112の出力は、NAND回路112aから出力される。
【0040】
比較部として機能するFF回路110の出力は、インバータ113を介してFF回路114に入力される。FF回路114は、NOR回路114a、114bから構成される。ここで、インバータ113の出力はNOR回路114aの一方の入力端子に入力され、出力はNOR回路114bから出力され、この出力信号がリフレッシュコマンドrefpzとなる。
【0041】
FF回路114の出力信号は、さらにFF回路115に入力される。FF回路115は、NOR回路115a、115bから構成される。ここで、FF回路114の出力はNOR回路115aの一方の入力端子に入力され、出力もNOR回路115aから出力される。FF回路115の出力信号は、インバータ116で反転され、リフレッシュ/コマンド判定回路100aの外部へ、リフレッシュ信号refzとして出力される。
【0042】
なお、FF回路115の出力信号は、遅延回路117を介して前述したFF回路114を構成するNOR回路114bの一方の入力端子に入力されている。さらに、FF回路115の出力信号は、遅延回路117、118とインバータ119を介して、前述したFF回路112を構成するNAND回路112bの一方の入力端子に入力されている。
【0043】
リフレッシュ/コマンド判定回路100aの動作を説明する。
なお、ここで、ノードAは、インバータ109、ノードBは、NAND回路105、ノードCは、FF回路102、ノードDは、インバータ104の出力信号として以下説明する。
【0044】
リフレッシュ要求信号srtzが入力され、リフレッシュ要求がなされると、FF回路112の出力はHレベルとなり、FF回路110に入力される。
FF回路110は、状態遷移検出信号atdpzと、リフレッシュ要求信号srtzのうち、どちらが先に入力されたかを比較する比較部として機能する。リフレッシュ要求信号srtzより、状態遷移検出信号atdpzが先に入力された場合、ノードAがLレベルになりノードBがHレベルになることから、リフレッシュ要求信号srtzが、その後に入力されて、FF回路の112の出力がHレベルになっても、ノードBがHレベルの間は保持状態となり、FF回路110はコマンド動作を選択し、リフレッシュコマンドrefpzは出力されない。
【0045】
このとき、リフレッシュ要求信号srtzはFF回路112で保持され、ノードBがLレベルになると、FF回路110により、リフレッシュ動作が選択されFF回路110の出力がLレベルとなる。
【0046】
FF回路110の出力は、インバータ113で反転された後、FF回路114に入力される。このとき、FF回路114の出力はHレベルとなり、リフレッシュコマンドrefpzがHレベルに立ち上がり出力される。また、FF回路115により、信号icsxがLレベルとなるリフレッシュ実行中の時間だけ、Hレベルを保持し、リフレッシュ信号refzが出力される。
【0047】
一方、リフレッシュ要求信号srtzが、状態遷移検出信号atdpzより先に入力された場合、ノードDがHレベルであれば、ノードBはLレベルとなるので、FF回路110により、リフレッシュ動作が選択され、前述のように、リフレッシュコマンドrefpz及びリフレッシュ信号refzが出力される。
【0048】
ここで、ノードBの出力レベルは、以下のようにして決定される。
FF回路102において、2つの入力端子のレベルが両方ともHレベルであれば、保持状態となる。すなわち、コマンド待機信号bicsz、状態遷移検出信号atdpzのうち少なくとも一方がLレベルで、且つ、内部リードコマンドrdpxがHレベルの場合である。
【0049】
ライトサイクルが長い動作モードで、コマンド待機信号bicszがHレベルの状態のとき、次のリードサイクルの開始により、状態遷移検出信号atdpzがHレベルになると、FF回路102がセットされ、ノードCは、Lレベルとなる。このとき、ノードDはLレベルとなり、ノードBはHレベルとなる。この状態で、ライト動作が終了し、信号icsxが立ち上がりHレベルになっても、ノードDはLレベルを保持し、ノードBはHレベルのままである。つまり、リフレッシュコマンドrefpzは出力されない。
【0050】
コマンド制御回路400により、内部リードコマンドrdpxがLレベルになる単一パルスが発生すると、ノードCはHレベルになる。このとき、ライト動作が終了し、信号icsxが立ち上がりHレベルになると、ノードDはHレベルになり、状態遷移検出信号atdpzは、Lレベルであるので、ノードBはLレベルとなる。
【0051】
次に、図3のリフレッシュ/コマンド判定回路100aの動作を、主要な信号のタイミングを示したタイミング図を用いて具体的に説明する。
図4は、リフレッシュ/コマンド判定回路の動作を説明するタイミング図である。
【0052】
なお、図4のタイミング図は、図2の制御系のタイミング図とは、時間軸が一致する。
チップ・イネーブル信号/CEがLレベルに立ち下がると、これを検出してHレベルの単一パルスである状態遷移検出信号atdpzが生成される。状態遷移検出信号atdpzは、リフレッシュ/コマンド判定回路100aに入力される。リフレッシュ/コマンド判定回路100aにおいて、FF回路110により、リフレッシュ要求信号srtzと、状態遷移検出信号atdpzとが比較され、入力されるタイミングの早い信号の動作が選択される。図4では、状態遷移検出信号atdpzが早く、ノードAはLレベルになり、これに同期してFF回路110の入力となるノードBはHレベルになり、コマンド動作が選択される。ノードAは、遅延回路106により、信号icsxがHレベルの間、Lレベルを保ち、その後Hレベルに戻る。
【0053】
サイクル1ではライトが実行され、ロウアドレスストローブ信号raszがHレベルになりコアが活性化される。また、信号icsxはLレベルとなる。この信号icsxの立ち下がりを検出して、ノードDはLレベルになる。
【0054】
さて、チップ・イネーブル信号/CEが、Hレベルに戻り、再びLレベルとなると、状態遷移検出信号atdpzが出力され、サイクル2の動作が開始する。サイクル2ではリード動作を行う。
【0055】
サイクル2の動作が開始すると、状態遷移検出信号atdpzの出力に同期して、ノードAがLレベルとなる。このとき、サイクル1のライト動作が継続中であるので、コマンド待機信号bicszはHレベルであるため、FF回路102の出力信号であるノードCはLレベルになる。その後、FF回路102は保持状態となるので、ノードCは、Lレベルを保持する。よって、ノードDは、サイクル1のライト動作が終了して、信号icsxの立ち上がりを検出してもLレベルを保持し、ノードBはHレベルのままである。これにより、リフレッシュコマンドrefpzは出力されず、リフレッシュ動作は開始されない。
【0056】
ライト動作が終了した後に出力される内部リードコマンドrdpxを検出すると、ノードCはHレベルになる。ここで、サイクル2のリードが終了し、信号icsxがHレベルになると、その立ち上がりを検出して、ノードDはHレベルとなり、ノードBはLレベルとなる。ここで、FF回路112に保持されていたリフレッシュ要求が、FF回路110にて選択され、リフレッシュコマンドrefpzが出力され、リフレッシュ信号refzをHレベルにし、リフレッシュ動作を行う。
【0057】
リフレッシュ動作が開始すると、信号icsxがLレベルになり、これに同期してノードDもLレベルになる。また、チップ・イネーブル信号/CEがHレベルに戻り、再びLレベルになると、次のサイクルの動作が開始する。このとき状態遷移検出信号atdpzが生成され、これに応じて、ノードAがLレベルになる。このときノードBはHレベルになる。
【0058】
上記のように、ライト動作が終了する前に、次のサイクルのリード動作が開始された場合、コマンド待機信号bicszと状態遷移検出信号atdpzのNAND論理をとり、これをFF回路102に入力して、保持状態にすることにより、内部リードコマンドrdpxが入力され、保持状態が解除されるまで、ノードCをLレベルに保持することで、リフレッシュ動作を実行させないようにすることができる。これにより、長いライトサイクル後でも次のサイクルのリード動作とリフレッシュ動作との衝突を防止することができる。
【0059】
次に本発明の半導体記憶装置の制御系で用いるコマンド制御回路400と、コマンド待機信号発生回路500について説明する。
図5は、コマンド制御回路の回路構成図である。
【0060】
コマンド制御回路400は、インバータ401を介してアクティブコマンドactpzを一方の入力端子に入力するFF回路402と、インバータ403を介してリードコマンドrdpzを一方の入力端子に入力するFF回路404と、インバータ405を介してライトコマンドwrpzを一方の入力端子に入力するFF回路406と、を有する。これらのFF回路402、404、406は、それぞれ2つのNAND回路からなる。
【0061】
FF回路402、404、406の出力信号は、それぞれ、NAND回路407、408、409の一方の入力端子に入力される。また、NAND回路407、408、409の他方の入力端子には、リフレッシュ信号refzとコマンド待機信号bicszのNOR論理をとるNOR回路410の出力信号が入力される。ここで、NAND回路407の出力信号は、内部アクティブコマンドactpx、NAND回路408の出力信号は内部リードコマンドrdpx、NAND回路409の出力信号は内部ライトコマンドwrpxとして、それぞれコマンド制御回路400の外部に出力される。
【0062】
また、NAND回路407、408、409の出力信号は、NAND回路411に入力され、遅延回路412、インバータ413を介して、FF回路402、404、406の他方の入力端子に入力される。
【0063】
また、NAND回路409、410の出力は2つのNAND回路からなるFF回路414に入力され、FF回路414の出力信号は、信号writezとしてコマンド制御回路400の外部に出力される。
【0064】
コマンド制御回路400の動作を簡単に説明する。
アクティブコマンドactpz、リードコマンドrdpz、ライトコマンドwrpz(Hレベルの単一パルス)が入力されると、リフレッシュ信号refz及びコマンド待機信号bicszがLレベルであれば、それぞれ、内部コマンド信号(Lレベルの単一パルス)として出力される。但し、内部コマンド信号のいずれかが出力されている場合は、FF回路402、404、406は保持状態となり、他の内部コマンド信号は出力されない。なお、信号writezは、内部ライトコマンドwrpxが出力されている場合、同時に出力される。
【0065】
図6は、コマンド待機信号発生回路の回路構成図である。
コマンド待機信号発生回路500は、2つのインバータ501、502と、NOR回路503を有し、信号icsxと、モード信号modezがインバータ501を介して、信号writezがインバータ502を介して、それぞれNOR回路503に入力される構成である。
【0066】
NOR回路503の出力信号は、コマンド待機信号bicszとしてコマンド待機信号発生回路500の外部に出力される。このコマンド待機信号bicszは、ライトサイクルが長くなるモードの場合に出力されるモード信号modezがHレベル、ライト動作を実行していることを示す信号writezがHレベル、信号icsxがLレベルのときに、Hレベルとなる。
【0067】
次に、図1の制御系の外部の構成について説明する。
図7は、図1の制御系の外部の構成を示すブロック図である。
なお、図1で示した制御系の部分については同一符号とし、説明を省略する。
【0068】
本発明の実施の形態の半導体記憶装置の制御系は、図1で説明した制御系のほか、アドレスラッチ回路710、アドレスデコード回路720、ビット線制御回路730、ブロック選択回路740、ワード線制御回路750、ワード線選択回路760、センスアンプ制御回路770、センスアンプ選択回路780を有する。
【0069】
アドレスラッチ回路710は、入力された外部アドレスADDを一時ラッチする。
アドレスデコード回路720は、外部アドレスADDをデコードし、ブロック選択回路740と、ワード線選択回路760にアドレス情報を供給する。
【0070】
ビット線制御回路730は、ロウアドレスストローブ信号raszと、内部コマンド信号のうち内部リードコマンドrdpx、または内部ライトコマンドwrpxを入力し、後述するビット線対の短絡を解除するタイミング信号blspzを、ブロック選択回路740及びワード線制御回路750に出力する。
【0071】
ブロック選択回路740は、タイミング信号blspzを入力し、アドレスデコード回路720からのアドレス情報をもとに、選択されたブロックのビット線対の短絡を解除するビット線ショート制御信号brsxを出力する。また、選択されたブロックを示すブロック選択信号rblkzを、ワード線選択回路760及びセンスアンプ選択回路780に出力する。
【0072】
ワード線制御回路750は、タイミング信号blspzを入力し、ワード線駆動タイミング信号wlspzを生成し、ワード線選択回路760及びセンスアンプ制御回路770に出力する。また、ロウアドレスストローブ信号raszの立ち下りに同期して、ワード線WLをリセットするための、ワード線リセットタイミング信号wlrpzを出力する。
【0073】
ワード線選択回路760は、入力されるブロック選択信号rblkzと、ワード線選択アドレスをもとに、ワード線駆動タイミング信号wlspzのタイミングでワード線WLをHレベルに立ち上げる。また、ワード線リセットタイミング信号wlrpzのタイミングでワード線WLをLレベルに立ち下げる。
【0074】
センスアンプ制御回路770は、ワード線駆動タイミング信号wlspzの入力から所定時間後に、後述するセンスアンプを活性化するセンスアンプ活性化タイミング信号mlezをセンスアンプ選択回路780に出力する。また、ワード線リセットタイミング信号wlrpzの入力から所定時間後に、センスアンプ活性化タイミング信号mlezをLレベルに立ち下げる。
【0075】
センスアンプ選択回路780は、ブロック選択信号rblkzを受けて、センスアンプ活性化タイミング信号mlezのタイミングで、センスアンプ駆動信号lez、lexを出力する。
【0076】
図8はコア回路の一部の構成例を示す回路図である。
コア回路は、マトリクス状に配列した多数のメモリを有し、複数のブロックに分割されている。
【0077】
図8に示すコア回路の一部は、メモリセル801、ビット線プリチャージ用のトランジスタ802、803、ビット線ショート用のトランジスタ804、センスアンプ806、センスアンプを制御するトランジスタ805、807、トランスファーゲートを構成するトランジスタ808、809を有する。メモリセル801は、セルトランジスタ801aとセルキャパシタ801bで構成されており、1対のビット線BL、/BLの一方(図8ではBL)に接続されている。
【0078】
この1対のビット線BL、/BLはトランジスタ808、809を介して内部データバスDB、/DBにそれぞれ接続されている。vprはビット線プリチャージ電圧である。
【0079】
以下、リード動作を行う場合を例にして、図7、8の動作を、タイミング図を用いて説明する。
図9は、本発明の実施の形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミング図である。
【0080】
コマンドデコード回路200により、アクティブコマンドactpz(Hレベルの単一パルス)が生成されると、コマンド制御回路400は、内部アクティブコマンドactpx(図9では省略)を生成し、RAS系動作制御回路300で、ロウアドレスストローブ信号raszをHレベルに立ち上げる。ここで、ビット線制御回路730は、ロウアドレスストローブ信号raszの立ち上がりを検出して、タイミング信号blspz(Hレベルの単一パルス)を出力する。
【0081】
ワード線制御回路750は、タイミング信号blspzを検出すると、ワード線駆動タイミング信号wlspz(Hレベルの単一パルス)を生成し、センスアンプ制御回路770と、ワード線選択回路760に出力する。
【0082】
一方、ブロック選択回路740は、タイミング信号blspzを検出すると、アドレスデコード回路720からのアドレス情報をもとに、選択されたブロックのビット線ショート制御信号brsxをLレベルにして、図8に示すトランジスタ802、803、804をオフにする。これにより、ビット線BL、/BLの短絡状態が解除される。
【0083】
ワード線選択回路760は、ブロック選択信号rblkzと、アドレスデコード回路720から出力されるアドレス情報をもとに、ワード線駆動タイミング信号wlspzの立ち上がりに同期して、ワード線WLをHレベルに立ち上げる。ワード線WLが立ち上がると、メモリセル801のデータがビット線BL、/BLに読み出される。
【0084】
一方、センスアンプ制御回路770は、入力されたワード線駆動タイミング信号wlspzの立ち上がりから所定時間遅延させて、センスアンプ活性化タイミング信号mlezをHレベルに立ち上げる。この信号を検出してセンスアンプ選択回路780は、センスアンプ駆動信号lex、lezをトランジスタ805、807に出力し、これらをオンする。これにより、センスアンプ806を活性化し、ビット線BL、/BLの電位差を増幅する。その後、コラム系のコラム選択信号CL(図7では図示を省略している)をアドレスデコード回路720から入力し、トランジスタ808、809をオンし、センスアンプ806で増幅したデータが内部データバスDB、/DBに出力される。
【0085】
データの読み出しが終了して、リストアが終わると、コマンドデコード回路200は、プリチャージ動作を行うために、プリチャージコマンドprepz(図7では図示を省略している)をRAS系動作制御回路300に出力し、ここで、ロウアドレスストローブ信号raszを立ち下げる。これを検出してワード線制御回路750は、ワード線リセットタイミング信号wlrpzを生成し、ワード線選択回路760に出力する。これを検出して、ワード線選択回路760は、選択しているワード線WLをLレベルに立ち下げる。
【0086】
また、センスアンプ制御回路770は、ワード線リセットタイミング信号wlrpzに応答して、所定時間経過後に、センスアンプ活性化タイミング信号mlezをLレベルに立ち下げる。これを検出して、センスアンプ選択回路780は、センスアンプ駆動信号lex、lezを出力し、トランジスタ805、807をオフし、センスアンプ806を非活性化する。
【0087】
さらに、センスアンプ活性化タイミング信号mlezの立ち下がりに同期して、ビット線制御回路730は、ビット線の短絡用のタイミング信号blrpz(図7では、図示を省略している)を生成し、ブロック選択回路740に出力する。ブロック選択回路740は、これを検出し、ビット線ショート制御信号brsxをHレベルにしてビット線BL、/BLを短絡する。
【0088】
以上説明してきた第1の実施の形態の半導体記憶装置では、ライトサイクルの長い動作モードの後、リード動作が行なわれる場合に、リード動作をリフレッシュ動作に優先して行い、衝突を防止するように構成されていた。
【0089】
半導体記憶装置の動作モードには、サイクルの長いライト動作の後に、ライト動作が行なわれる場合がある。その場合、次のライト動作の前に、リフレッシュ動作を行う必要がある。
【0090】
ここで、サイクルの長いライト動作の後に、さらにライト動作を行う場合の第1の実施の形態の半導体記憶装置の動作を、リフレッシュ/コマンド判定回路100aの主要な信号のタイミングを示したタイミング図を用いて説明する。
【0091】
図10は、サイクルの長いライト動作の後に、ライトを行う場合の半導体記憶装置の動作を説明するタイミング図である。
ライト動作の後に、リード動作を行う場合は、前述の図4のように、ライト動作が終了し、内部リードコマンドrdpxが出力されると、ノードCはHレベルとなり、ライト動作後のリフレッシュを禁止し、リード動作の終了後にリフレッシュ動作を行うようにしていた。このため、ライト動作の後に、さらにライト動作を行う場合、図10のように、サイクル1のライト動作が終了して、信号icsxがHレベルに立ち上がっても、ノードBはHレベルのままであり、リフレッシュ動作はいつまでも開始できない。
【0092】
本発明の第2の実施の形態の半導体記憶装置は、この点を改良したものである。
以下、本発明の第2の実施の形態の半導体記憶装置について説明する。
【0093】
図11は、本発明の第2の実施の形態の半導体記憶装置の制御系の一部のブロック図である。
なお、第1の実施の形態と同じ回路は、同一符号として説明を省略する。
【0094】
この制御系は、リフレッシュ/コマンド判定回路100b、コマンドデコード回路200、RAS系動作制御回路300、コマンド制御回路400、コマンド待機信号発生回路500、を有し、さらに第1の実施の形態と異なり、内部ライトコマンドwrpxを入力して、これを遅延させるライトコマンド遅延回路600を有する。
【0095】
第2の実施の形態におけるリフレッシュ/コマンド判定回路100bは、第1の実施の形態のリフレッシュ/コマンド判定回路100aと同様に、チップ・イネーブル信号/CEの立ち下がりを検出して発行される状態遷移検出信号atdpzと、内部のリフレッシュ要求信号srtzのうち、どちらが先に入力されるかを判定する機能を有する。状態遷移検出信号atdpzがリフレッシュ要求信号srtzより遅い場合は、リフレッシュコマンドrefpzを出力し、リフレッシュ信号refzをHレベルにする。また、RAS系動作制御回路300より信号icsx、コマンド制御回路400から内部リードコマンドrdpx、コマンド待機信号発生回路500からコマンド待機信号bicszをそれぞれ入力する。
【0096】
さらに、第1の実施の形態と異なり、リフレッシュ/コマンド判定回路100bは、内部ライトコマンドwrpxを入力する。
これらの信号をもとに、ライト動作の終了と、次のサイクルのコマンド動作の開始の関係を判定する。ここで、ライト動作が、次のサイクルのコマンド動作の開始までに終わらない場合、次のサイクルのコマンド動作がライト動作ならば、内部ライトコマンドwrpxを入力して、リフレッシュコマンドrefpzを出力し、リフレッシュ信号refzをHレベルにしてリフレッシュ動作を行う。
【0097】
なお、次のサイクルのコマンド動作がリード動作の場合は、図1で示した第1の実施の形態と同様の動作を行う。
ライトコマンド遅延回路600は、内部ライトコマンドwrpxを遅延させて、リフレッシュ信号refzがLレベルのときに、その立ち下がりに同期して、ライトコマンド遅延信号wrpdxを出力する。ライトコマンド遅延信号wrpdxは、RAS系動作制御回路300及び、図7で示したビット線制御回路730に入力される。
【0098】
図12は、ライトコマンド遅延回路の回路図である。
ライトコマンド遅延回路600は、インバータ601、NAND回路602、FF回路603と、2つの遅延回路604、605を有する。FF回路603は、NAND回路603a、603bからなる。また、ライトコマンド遅延回路600は、リフレッシュ信号refzと、内部ライトコマンドwrpxを入力し、リフレッシュ信号refzは、インバータ601を介してNAND回路602の一方の入力端子に入力される。内部ライトコマンドwrpxは遅延回路604で遅延され、FF回路603を構成するNAND回路603aの一方の入力端子に入力される。NAND回路603aから出力されるFF回路603の出力信号は、NAND回路602の他方の入力端子に入力される。NAND回路602の出力信号は、FF回路603を構成するNAND回路603bの一方の入力端子に入力されるとともに、ライトコマンド遅延信号wrpdxとして、ライトコマンド遅延回路600の外部に出力される。
【0099】
次に、図11の制御系の動作を、各信号におけるタイミング図を用いて説明する。
なお以下では、ライト動作の後に、さらに、ライト動作を行う場合について説明する。
【0100】
図13は、第2の実施の形態の半導体記憶装置の、制御系における動作を説明するタイミング図である。
サイクル1の動作は、第1の実施の形態と同じであるので説明を省略し、サイクル2から説明する。
【0101】
チップ・イネーブル信号/CEがLレベルになると、サイクル2の動作が開始する。このとき、サイクル1のライト動作が継続中であるので、コマンド待機信号bicszはHレベルとなっており、次の内部ライトコマンドwrpxの出力を待機させる。サイクル1のライト動作が終了すると、コマンド待機信号bicszはLレベルとなり、内部ライトコマンドwrpxが出力される。
【0102】
第2の実施の形態のリフレッシュ/コマンド判定回路100bは、サイクル2の内部ライトコマンドwrpxが出力されると、この立ち下がりを検出して、サイクル1のライト動作中にリフレッシュ要求信号srtzが発生していた場合、リフレッシュコマンドrefpzを出力し、リフレッシュ信号refzをHレベルにして、リフレッシュ動作を行う。
【0103】
リフレッシュ動作が終了して、信号icsxがHレベルになりリフレッシュ信号がLレベルになると、その立ち下がりに同期して、ライトコマンド遅延回路600は、ライトコマンド遅延信号wrpdxを出力する。この信号は、RAS系動作制御回路300に入力され、ロウアドレスストローブ信号raszをHレベルにして、サイクル2のライト動作を開始する。
【0104】
次に、第2の実施の形態の半導体記憶装置におけるリフレッシュ/コマンド判定回路100bの詳細を説明する。
図14は、第2の実施の形態の半導体記憶装置におけるリフレッシュ/コマンド判定回路の回路構成図である。
【0105】
なお、第1の実施の形態のリフレッシュ/コマンド判定回路100aと同じ部分は同一符号とし、説明を省略する。
第2の実施の形態のリフレッシュ/コマンド判定回路100bは、図3で示した第1の実施の形態のリフレッシュ/コマンド判定回路100aと異なり、内部ライトコマンドwrpxを入力する。
【0106】
内部ライトコマンドwrpxは、内部リードコマンドrdpxとともにNAND回路120に入力され、その出力がインバータ121を介して、FF回路102を構成するNAND回路102bの一方の入力端子に入力される。さらに、第1の実施の形態のリフレッシュ/コマンド判定回路100aのインバータ104、109が、NAND回路122、123に置き換えられ、これらNAND回路122、123の一方の入力端子には、内部ライトコマンドwrpxが入力された構成になっている。
【0107】
ここで、ノードAは、インバータ108の出力信号、ノードBは、NAND回路105の出力信号を示す。また、ノードCは、FF回路102の出力信号、ノードDは、NAND回路122の出力信号を示す。
【0108】
次に、図13のリフレッシュ/コマンド判定回路100bの動作の特徴部分を、主要な信号のタイミングを示したタイミング図を用いて、具体的に説明する。図15は、第2の実施の形態の半導体記憶装置におけるリフレッシュ/コマンド判定回路の動作を説明するタイミング図である。
【0109】
なお、図15のタイミング図は、図13の制御系のタイミング図とは、時間軸が一致する。
サイクル1の動作は、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略し、サイクル2から説明する。
【0110】
チップ・イネーブル信号/CEがLレベルになると、状態遷移検出信号atdpzの検出に同期して、ノードAはHレベルになる。このとき、サイクル1のライト動作が継続中であるので、コマンド待機信号bicszはHレベルになっていることから、ノードCも、状態遷移検出信号atdpzの検出に同期して、Lレベルとなる。ここで、図のように、サイクル2に入り込んだライト動作が終了し、信号icsxがHレベルになると、第1の実施の形態と同様にノードCはLレベルを保持する。
【0111】
一方、ライト動作終了でLレベルになるコマンド待機信号bicszに同期して生成される、内部ライトコマンドwrpxのLレベルの単一パルスを入力すると、ノードDには、これに同期してHレベルの単一パルスが生成され、ノードBにはLレベルの単一パルスが生成される。
【0112】
ノードBの立ち下がりに同期して、待機中のリフレッシュコマンドrefpzが出力され、リフレッシュ信号refzをHレベルにして、リフレッシュ動作が行われる。
【0113】
リフレッシュ動作が終了して、信号icsxがHレベルになりリフレッシュ信号refzがLレベルになると、その立ち下がりに同期して、ライトコマンド遅延回路600は、ライトコマンド遅延信号wrpdxを出力する。この信号は、RAS系動作制御回路300に入力され、ロウアドレスストローブ信号raszをHレベルにして、サイクル2のライト動作を開始する。
【0114】
このように、本発明の第2の実施の形態によれば、ライト動作が次のサイクルのライト動作の開始までに終了しない場合、次のサイクルのライト動作の前に、リフレッシュ動作を行うことができる。
【0115】
なお、図7で示した、図1の第1の実施の形態の制御系の外部の構成は、第1の実施の形態における制御系にも適用可能である。但し、図7のビット線制御回路730に入力される内部コマンド信号のうち内部ライトコマンドwrpxの代わりに、第2の実施の形態では、ライトコマンド遅延信号wrpdxが入力される。
【0116】
また、上記第2の実施の形態の、リフレッシュ/コマンド判定回路100bでは、ライト動作の次に、さらにライト動作を行う場合について説明したが、第1の実施の形態の半導体記憶装置について説明したような動作、つまりライト動作の後に、リード動作を行う場合に、待機中のリフレッシュ動作をリード動作の後に行うことが同様に可能である。
【0117】
最後に本発明の半導体記憶装置の全体構成を説明する。
図16は、半導体記憶装置の全体構成図である。
半導体記憶装置は、アドレス入力端子901、コマンド入力端子902、903、904、データ入出力端子905、アドレス入力端子901及びコマンド入力端子902〜904にそれぞれ接続された入力バッファ906、907、908、909、リフレッシュ制御回路910、入出力バッファ911、アドレスラッチ/デコード回路912、制御回路913、データ制御回路914、メモリセルアレイ915及びライトアンプ/センスバッファ回路916、とから構成される。
【0118】
ここで、アドレスラッチ/デコード回路912は、図7に示すアドレスラッチ回路710、アドレスデコード回路720を含む。また、制御回路913は、図1で示した第1の実施の形態における制御系、または、図11で示した第2の実施の形態における制御系を含み、さらに、図7で示した制御系のアドレスラッチ回路710、アドレスデコード回路720を省いた各部を有する。メモリセルアレイ915は、図8に示した構成を含む。ライトアンプ/センスバッファ回路916は、図8に示した内部データバスDB、/DBに接続されるライトアンプやセンスアンプバッファを含む。
【0119】
また、リフレッシュ制御回路910は、タイマーなどを具備し、リフレッシュ要求信号srtz生成し、制御回路913に出力する。データ制御回路914は、制御回路913の制御のもとデータの入出力を制御する。
【0120】
以下、簡単に図15で示した半導体記憶装置の動作を説明する。
外部アドレスADDが、アドレス入力端子901に入力されると、入力バッファ906を介してアドレスラッチ/デコード回路912に入力される。これにより、デコードされたロウアドレス及びコラムアドレスを指定して、メモリセルアレイ915におけるワード線及びコラムを選択する。
【0121】
一方、外部からの制御信号(チップ・イネーブル信号/CE、ライト・イネーブル信号/WE、出力イネーブル信号/OE)が入力されると、これらは入力バッファ907、908、909を介して制御回路913に入力される。これらの制御信号をもとに、前述したライト動作やリード動作をメモリセルアレイ915に対して行い、データは、選択されたアドレスにおいて、データ制御回路914の制御のもと入出力バッファ911を介して、入出力される。また、リフレッシュは、リフレッシュ制御回路910で生成されるリフレッシュ要求信号srtzが、制御回路913に入力されることにより行われる。
【0122】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、長い書き込み動作後に、待機中のリフレッシュと、次のコマンド動作である読み出し動作の衝突を防止することができ、且つ、ライトリカバリ時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の半導体記憶装置の制御系の一部のブロック図である。
【図2】第1の実施の形態の半導体記憶装置の、制御系における動作を説明するタイミング図である。
【図3】リフレッシュ/コマンド判定回路の一例の回路構成図である。
【図4】リフレッシュ/コマンド判定回路の動作を説明するタイミング図である。
【図5】コマンド制御回路の回路構成図である。
【図6】コマンド待機信号発生回路の回路構成図である。
【図7】図1の制御系の外部の構成を示すブロック図である。
【図8】コア回路の一部の構成例を示す回路図である。
【図9】本発明の実施の形態の半導体記憶装置の動作を示すタイミング図である。
【図10】サイクルの長いライト動作の後に、ライトを行う場合の第1の実施の形態の半導体記憶装置の動作を説明するタイミング図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の半導体記憶装置の制御系の一部のブロック図である。
【図12】ライトコマンド遅延回路の回路図である。
【図13】第2の実施の形態の半導体記憶装置の、制御系における動作を説明するタイミング図である。
【図14】第2の実施の形態の半導体記憶装置におけるリフレッシュ/コマンド判定回路の回路構成図である。
【図15】第2の実施の形態の半導体記憶装置におけるリフレッシュ/コマンド判定回路の動作を説明するタイミング図である。
【図16】半導体記憶装置の全体構成図である。
【図17】従来のDRAMの制御系の一部のブロック図である。
【図18】リフレッシュを先に行う場合の、従来の半導体記憶装置の動作を示すタイミング図である。
【図19】リードまたはライト動作を先に行う場合の、従来の半導体記憶装置の動作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
100a リフレッシュ/コマンド判定回路
200 コマンドデコード回路
300 RAS系動作制御回路
400 コマンド制御回路
500 コマンド待機信号発生回路

Claims (5)

  1. 内部リフレッシュ動作を行う半導体記憶装置において、
    コマンド動作を行うための内部コマンド信号を生成するコマンド制御回路と、
    書き込み動作が長い場合に、次のコマンド動作を行う前記内部コマンド信号を待機させるコマンド待機信号を発生するコマンド待機信号発生回路と、
    前記コマンド待機信号をもとに、前記書き込み動作の終了と、前記次のコマンド動作の開始の関係を判定し、前記書き込み動作が、前記次のコマンド動作の開始まで終わらない場合、前記次のコマンド動作が読み出し動作ならば、待機中のリフレッシュコマンドを前記読み出し動作の終了後に出力する判定回路と、
    を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記判定回路は、状態遷移検出信号と、前記コマンド待機信号とのNAND論理を取り、これを保持して前記内部リフレッシュ動作を禁止するフリップフロップ回路を有し、前記フリップフロップ回路に、読み出し動作を行う前記内部コマンド信号を入力させることで、前記保持を解除することを特徴する請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記判定回路は、前記次のコマンド動作が書き込み動作ならば、リフレッシュ禁止を保持する前記フリップフロップ回路を解除し、かつ待機中の前記リフレッシュコマンドを前記書き込み動作の開始前に出力することを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記書き込み動作に対応した前記内部コマンド信号を入力し、前記内部リフレッシュ動作の終了を検出して出力するように遅延させる、ライトコマンド遅延回路を有することを特徴とする請求項3記載の半導体記憶装置。
  5. 前記書き込み動作が、前記次のコマンド動作の開始まで終了する場合、前記次のコマンド動作に関わらず待機中の前記リフレッシュコマンドを出力することを特徴する請求項1記載の半導体記憶装置。
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