JP2004272278A - ホログラムの作製方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】スクリーンホログラムの周辺部が暗く、色分散のために色づくことを抑制するホログラムの作製方法を提供する。
【解決手段】光拡散体13を通過した物体光と、参照光とによる干渉縞を感光乾板15に記録するようにしたホログラムの作製方法において、光拡散体13の各辺に配置した反射鏡32a、32b、32c、32dにより反射した反射光、をも物体光として感光乾板15に照射するとともに、参照光を感光乾板15に照射する。
【選択図】図1
【解決手段】光拡散体13を通過した物体光と、参照光とによる干渉縞を感光乾板15に記録するようにしたホログラムの作製方法において、光拡散体13の各辺に配置した反射鏡32a、32b、32c、32dにより反射した反射光、をも物体光として感光乾板15に照射するとともに、参照光を感光乾板15に照射する。
【選択図】図1
Description
この発明は、ホログラムの作製方法に係り、特に、ホログラムをスクリーンとして利用するスクリーンホログラムの作成方法として好適なものである。
ホログラムを利用した表示装置として、プロジェクタからスクリーンホログラムに像を投射して、この像を透過あるいは反射して観察できる装置が知られている。より詳しく説明すると、透過型スクリーンは、図17に示すように、スクリーンホログラム41の背面側においてプロジェクタ42から表示像を投影して、観察者43から表示像を見るものである。一方、反射型スクリーンは、図18に示すように、スクリーンホログラム44の前面側において、プロジェクタ45から表示像を投影して、プロジェクタ45と同方向にいる観察者46から表示像を見るものである。
又、透過型スクリーンホログラムを作製する露光光学系(像の記録)として色のむらを無くすための一手法として、図19に示すように拡散体47に光を当てて出力された物体光を感光乾板48に照射するとともに参照光を感光乾板48に照射して干渉縞を記録することにより行われる。一方、反射型スクリーンを作製する時の露光光学系(像の記録)は、図20に示すように拡散体49に光を当てて出力された物体光を感光乾板50に照射するとともに参照光を感光乾板50に照射して干渉縞を記録することにより行われる。
さらに、表面に結像した実像を所定方向の指向性をもって回折させる透明のスクリーンホログラムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。これは、観察者の眼の近傍の複数個の点に向けて回折する複数個の干渉縞を記録することを特徴としている。これは、画面全体の色むら無く観察するためである。
ところで、図3の模式図に示すように、拡散板20が、感光乾板15より大きい場合、拡散板20に入射した物体光は散乱光となって出射するが、散乱光21a、21b、21cは感光乾板15の一点から発散するように記録することになる。ここで、図4に示すように拡散板22と感光乾板15が同じ大きさだったとすると、散乱光21aに対応する方向の光が記録されていないので、図4の光学系で作製されたスクリーンホログラムを観察すると、スクリーンホログラムの周辺部が暗く、色分散のために色づいて見えてしまう。
そこで、本発明では、スクリーンホログラムの周辺部が暗く、色分散のために色づくことを抑制するホログラムの作製方法を提供することにある。
本発明は、光拡散体を通過した物体光と、参照光とによる干渉縞を感光乾板に記録するようにしたスクリーンホログラムの作製方法であって、前記光拡散体の辺に配置した反射鏡により反射した反射光をも前記物体光として前記感光乾板に照射するとともに、前記参照光を前記感光乾板に照射することを特徴とする。
反射鏡により、拡散板の面積を大きくすることと同等の効果があるため、作製されたホログラム(スクリーンホログラム)を用いた表示装置においては、スクリーンホログラムの周辺部が暗く、色分散のために色づくことを抑制することができる。
(第1実施形態)
本発明のホログラムを組み込んだ表示装置の構成を図2に示す。この装置は透過型スクリーンを用いている。
本発明のホログラムを組み込んだ表示装置の構成を図2に示す。この装置は透過型スクリーンを用いている。
プロジェクタ1は表示器1aと投影レンズ1bとを備えている。プロジェクタ1から所定の距離だけ離間した位置にスクリーンマウント2によりスクリーンホログラム3が立設されている。又、プロジェクタ1に対しスクリーンマウント2よりも離間した位置に観察者4がいる。
プロジェクタ1の表示器1aを出射した光は、投影レンズ1bによってスクリーンホログラム3に結像する。このとき、表示器1aは光軸L1に対して傾いており、表示器1aの表示像5がスクリーンホログラム3の全面でピントが合うようになっている。表示像5は、スクリーンホログラム3によって一部が回折光6となる。回折光6は、散乱光であるが、その指向性の中心は観察者4の眼に向かう。
図1には、スクリーンホログラム3を作製する露光光学系を示す。レーザー発振器7に対しそのレーザー発射口に対向してミラー8が配置され、このミラー8により形成される光軸上には半透過鏡9が配置されている。さらに、ミラー8により形成される光軸上における半透過鏡9の延長線上にはミラー10が配置されている。このミラー10により形成される光軸上には対物レンズ11を介して軸はずし放物面鏡12が配置されている。対物レンズ11により光が広がるが軸はずし放物面鏡12により平行光となる。
軸はずし放物面鏡12により形成される光軸L2上には拡散板(光拡散体)13を介して半透過鏡14が配置され、さらに、半透過鏡14により形成される光軸(反射軸)L3上にはスクリーンホログラムとなる感光乾板(ホログラム乾板)15が配置されている。拡散板13は、すりガラスを用いている。感光乾板15は重クロム酸ゼラチン(DCG)を用いている。
又、半透過鏡14は、特に表面処理等、何も施さなくてもよいが表面に誘電体多層膜による反射増加処理を施してもよい。この処理を施せば、反射光の強度を高めることで、光の利用率が上がるので(通常のガラスだけでは、透過率が高く無駄になる光が多い)露光時間が短くて済むので、露光中の振動による干渉縞のぶれが抑えられる。
前記半透過鏡9の反射により形成される光軸上にはミラー16が配置され、そのミラー16により形成される光軸上にはミラー17が配置され、ミラー17により形成される光軸上には対物レンズ(光発散体)18および半透過鏡14を介して感光乾板15が配置されている。つまり、半透過鏡14に対し正面側(図1において右側)には感光乾板15が配置されるとともに背面側(図1においては左側)には対物レンズ18が配置されている。又、半透過鏡14と感光乾板15とは接近して配置されるとともに、半透過鏡14と対物レンズ18とは接近して配置されている。よって、感光乾板15と対物レンズ18の距離S2は小さく両者は接近配置されている。
半透過鏡14は可動となっており、拡散板13からの光を感光乾板15に対し上下および左右方向に向きが変えられる。図1においては半透過鏡14の下端部が回転軸19となっており、回転軸19を中心に回動して拡散板13からの光を感光乾板15に対し上下方向に向きを変えることができる。つまり、半透過鏡14の角度θ1が調整され、拡散板13を出射した物体光が感光乾板15に入射する角度θを自由に調節できる。従って、この半透過鏡14を5°傾けると(Δθ1=5°)、感光乾板15への入射角度θが10°傾く。
尚、左右方向に光の向きを変えるための機構の説明は省略する。次に、スクリーンホログラム3の作製の手順を説明する。まず、半透過鏡14を、図1中、実線で示す角度に固定する。そして、レーザー発振器7からレーザー光を発射させる。レーザー発振器7を出射したレーザー光は、半透過鏡9によって、2方向に分けられる。一方のレーザー光はミラー10で方向を変えた後、対物レンズ11で発散光に変えられる。次に、軸はずし放物面鏡12で平行光にされて拡散板13に入射して拡散光となる。これを半透過鏡14で反射した後、感光乾板15に物体光として入射する。他方、半透過鏡9で反射したレーザー光は、ミラー16、ミラー17を経て、対物レンズ18で発散光に変えられる。次に、半透過鏡14を透過した後、感光乾板15に参照光として入射する。この光拡散板13を通した物体光と、参照光とによる干渉縞が感光乾板15に記録される。
その後、半透過鏡14を、図1において破線で示すように、5°傾けて(Δθ1=5°)、感光乾板15への入射角度θを10°傾ける。この状態でレーザー発振器7からレーザー光を発射させる。そして、拡散板13を通した物体光と、参照光とによる干渉縞が感光乾板15に記録される。これにより、半透過鏡14を傾けずに記録した干渉縞と合わせると上下方向の視域が広がる。
同様にして、半透過鏡14を左右に向き(角度)を変えてレーザー発振器7からレーザー光を発射させ、拡散板13を通した物体光と、参照光とによる干渉縞を感光乾板15に記録する。これにより、左右方向の視域が広がる。
又、半透過鏡14を用いて感光乾板15と対物レンズ18とを接近して配置して短焦点としているので、プロジェクタで投影された種々の表示像の輝度むらをスクリーン全面で少なくできる。さらに、透過型スクリーンホログラムは、全面フルカラー再生が可能となる。
ここで、物体光を半透過鏡14で反射することの有用性を述べる。図21において、スクリーンホログラム51に結像している実像を、観察者52が見る時、スクリーン全体の輝度のムラをできるだけ少なくするには、スクリーンホログラム51に視野レンズの機能を持たせればよい。つまり、プロジェクタ投影レンズ53と、観察者52の位置が共役関係になるようにスクリーンホログラム51がレンズ作用を持てばよい。しかし、視野レンズとしての焦点距離はレンズの結像関係より図21におけるプロジェクタ投影レンズ53とスクリーンホログラム51との間隔S1よりも短いものとなり、短焦点の透過型ホログラムを作成するには、図22に示すように対物レンズ54が物体光の光束に入ってしまうので、作成不可能となる。
しかし、本実施の形態においては、物体光の光路中に半透過鏡14を配置して物体光を半透過鏡14にて反射して感光乾板15に照射するとともに半透過鏡14を透過して参照光を感光乾板15に照射することにより対物レンズ18と感光乾板15との距離間隔S2を小さくして短焦点のホログラムが作製できる。尚、光路中に半透過鏡14を配置しても、半透過鏡14の表面と裏面の反射によって形成される干渉縞のコントラストは低いものとなり、支障はない。
又、図1において、拡散板13を通過する光束の断面積が感光乾板15の面積よりも大きくなっている。つまり、図3の模式図に示すように、拡散板20は、感光乾板15より大きいサイズである。図3において、拡散板20に入射した物体光は散乱光となって出射するが、散乱光21a,21b,21cは感光乾板15の一点から発散するように記録することになる。ここで、図4に示すように拡散板22と感光乾板15が同じ大きさだったとすると、散乱光21aに対応する方向の光が記録されていないので、図4の光学系で作製されたスクリーンホログラムを図2のように観察すると、スクリーンホログラム3の周辺部が暗く、また、色分散のために色付いて見えてしまう。これに対し、図3の方法で作製したホログラムであれば、色付きが無くなり周辺部の明るさも確保できる。
又、本実施の形態においては、物体光の強度を感光乾板15の感度領域外とするとともに、物体光の強度を40mJ/cm2以下とし、さらに、物体光の強度EOに対する参照光の強度ERの比ER/EOを、「5」以上としている。即ち、透過型スクリーンホログラムを作製する露光光学系を示す図19において、感光乾板48として重クロム酸ゼラチン(DCG)を利用し、拡散体47として#1000の片面すりガラスを使用する。この時、図5に示すように、物体光の強度EOに対する参照光の強度ERの比ER/EOを、「5」以上とすることによって、ノルズ率(白濁、くすみ)を2%以下とし、透明で、曇りのない透過型スクリーンホログラムを得た。ここで言うノイズ率について説明する。図15に示すように、作製したスクリーンホログラム99に対し、白色光100(入射光強度I0)を投影する。次に、投影されてスクリーンホログラムで透過散乱する光102のうち入射光の垂直方向に透過してくる垂直透過光101の透過光強度I1を測定する。この時、入射光強度I0と垂直透過光強度I1との比をとると図16に示す結果となる。この時、図16中の110の部分が透過率となり、111のハッチング部分がノイズ率とスクリーンホログラムの吸収の和になる。DCGの場合、吸収はほとんど0と考えてよいため、ハッチング部分をノイズ率と定義した。このノイズ率が増加するとスクリーンホログラムに白濁、くすみが生じて背景がくすみ明瞭に視認できない。
つまり、図1の感光乾板15として重クロム酸ゼラチン(DCG)を用いるとともに拡散板13として#1000の片面すりガラスを使用した場合における、物体光の強度EOに対する参照光の強度ERの比ER/EOを変えた時のノイズ率の測定結果を図5に示す。尚、物体光同士で形成される干渉縞のノイズ率の測定方法としては、そのスクリーンホログラムの露光光学系において、実際の撮影時と同量の物体光のみを露光し、次に硬膜のため参照光だけ照射した後現像して、そのノイズ率を測定する。
図5から、ER/EO=「5」以上とすることによって、ノイズ率(白濁、くすみ)を2%以下とし、透明で、曇りのない透過型スクリーンホログラムを得ることができることが分かる。
ER/EOを「5」以上とする方法として、より具体的には、図1に示すような光学系において物体光用レンズ11の倍率nOを大きくして参照光用レンズ18の倍率nRを小さくしている。物体光用レンズ11の倍率nOと参照光用レンズ18の倍率nRの比(nO/nR)としては、物体光用レンズ11の倍率nO:参照光用レンズ18の倍率nRの倍率=4:1〜8:1程度とすることが望ましく、また、それ以上の比でもよい。
つまり、レンズ倍率を大きくすることにより、レーザー光がより拡げられるため、中心に対して入射してくる光強度を小さくできる。ここで、ER/EOを「5」以上とすることにより、透明感が増し、ノイズ率が低減することについて述べる。
干渉縞を記録するためには、干渉する2つの光の強度がある程度必要である。図6に示すように、今、物体光O1と物体光O2の2つの光が感光乾板23上で干渉縞を形成する場合を想定する。感光乾板23の干渉縞の記録に必要となる露光量を示すグラフを図7に示す。物体光O1と物体光O2の光強度の和が大きい時(図7中、A領域)は、物体光O1と物体光O2の干渉縞は記録できる。しかし、物体光O1と物体光O2の光強度の和が小さい時(図7中、B領域)は、干渉縞の記録は不可能である。そこで、感光乾板23としてDCG乾板を用いた場合において、干渉縞の記録に必要な最低露光量の値Pminを求めた。即ち、物体光O1と物体光O2の強度比を1:1とした時の結果を図8に示す。図8より感光乾板23としてDCG乾板を用いた場合において、Pminの値は10mJ/cm2となった。
以上を考慮し、透明なスクリーンホログラムを作製する場合を考える。反射型スクリーンの場合を例にとると、その露光光学系の一例を図9に示す。今、拡散体24のある一点Sから感光乾板25のある一点Uにくる物体光をO1とし、同様にある一点Tから点Uにくる物体光をO2とする。又、点Uに入射する参照光をR1とする。この時、感光乾板25上の点Uで形成される干渉縞としては、図10に示すように、O1とO2、O1とR1、O2とR1の3つがある。今回、透明なスクリーンホログラムを作製するに当たり、必要となる干渉縞はO1とR1、O2とR1の2つの干渉縞である。又、スクリーンホログラムの透明感を悪くし、ノイズ率を高くする原因となるのは、O1とO2の干渉縞であり、フレネルノイズと呼ばれるものである。よって、O1とR1、又はO2とR1の干渉縞のみを記録し、O1とO2の干渉縞を記録しなければ、白濁、くすみをなくし透明なスクリーンは作製可能である。
ここで、O1とO2の光強度の比は、一般的に1:1であると考えられる。感光乾板23としてDCG乾板を用いた場合においては、前記の通りO1とO2の光強度の和を10mJ/cm2以下すれば、O1O2干渉縞(フレネルノイズ)は記録されない。今、O1R1、又はO2とR1の光強度の比を1:1(つまりER/EO=1)とすると、O1とR1、又はO2とR1の光強度の和を10mJ/cm2以上とすれば、本来必要な干渉縞は記録できるが、同時にフレネルノイズも記録されて、透明にはできない。
つまり、物体光O1,O2により形成される干渉縞はたとえば重クロム酸ゼラチン(DCG)ホログラム乾板を利用すると、図8に示すように、物体光の光量(O1,O2の光を足した露光量)が10mJ/cm2以下であれば記録されない。一方、本来スクリーンホログラムに必要な干渉縞(本来ほしい物体光のO1又はO2と参照光R1との干渉縞)は、露光量を10mJ/cm2以上とすれば記録できる。この時、物体光O1,O2の光強度はほぼ1:1と考えられる。そのため、物体光Oと参照光Rの比ER/EOを大きくすることにより、O1(又はO2)とR1との干渉縞は記録されて、白濁、曇りの原因であるO1とO2の干渉縞(拡散体のフレネルノイズ)は記録されずに、透明なスクリーンホログラムが作製可能である。
そこで、O1とR1、又はO2とR1の光強度の比ER/EOを、例えば1:20(ER/EO=20)とする。ここで、2つの光の強度比が1:20の時に、感光乾板23としてDCG乾板を用いた場合に干渉縞が記録可能となる露光量を示すグラフを図11に示す。図11より図9のR1とO1(又はR1とO2)の光強度の和が25mJ/cm2以上であれば、干渉縞の記録が可能である。
よって、図9においてO1=O2=3mJ/cm2、R1=60mJ/cm2(O1:R1=1:20)とすれば、上記両方の条件を満足し、フレネルノイズのない透明なスクリーンホログラムが作製可能となる。
以上より、ER/EOを「5」以上とすることにより、ノイズ率の小さい、透明なスクリーンホログラムを得ることができる。これについては、透過型スクリーンホログラムにおいても、同様の効果を得ることができる。
さらに、図12に示すように、スクリーンホログラムにおいてある程度のくすみ、白濁が許されるのは物体光O1と物体光O2の拡散光同士の干渉縞の発光強度を40mJ/cm2以下としたときであり、40mJ/cm2以下とすることによりスクリーンホログラムのノイズ率を2%以下にすることができることを確認している。
このように本実施の形態によれば、図1の感光乾板15に近接して半透明鏡14を配置し、拡散板13の通過後の物体光を半透明鏡14で反射して感光乾板15に照射するとともに、半透明鏡14の背面側に近接して対物レンズ18を配置し、参照光を対物レンズ18および半透明鏡14を透過して感光乾板15に照射するようにしたので、参照光の対物レンズ18と感光乾板15との距離S2を短くして短焦点のスクリーンホログラムが容易に作製される。よって、透過型スクリーンホログラムで、かつ全面フルカラー再生が可能となった。又、プロジェクタで投影された種々の表示像の輝度むらを、スクリーン全面で少なくすることができる。
又、拡散板13を透過する光束の断面積が感光乾板15の面積よりも大きいので、感光乾板15の周縁部にも多方向から拡散光が入り、そのため、作製されたスクリーンホログラムを用いた表示装置においては、プロジェクタで投影されたスクリーンホログラムの周辺部が暗くなったり色付いたりすることが防止できる。
又、可動型半透明鏡14を用いて、物体光の感光乾板15への照射角度θを変えて複数回干渉縞を記録するようにしたので、作製されたスクリーンホログラムを用いた表示装置においては、プロジェクタで投影された種々の表示像の輝度むらを、スクリーン全面で少なくし、また、観察者が広い範囲で観察できる。
又、図13に示すように、四角板状をなす拡散板31の各辺には、反射鏡32a〜32dが配置されている。この反射鏡32a〜32dにより、拡散板の面積を大きくすることと同等の効果がある。
その原理を図14に示す。入射光33が、拡散板31に入射し、拡散点P1において、拡散したとする。拡散光の中で、反射鏡32aに当たった光は、反射点P2で反射したとする。この反射光は、仮想拡散点P2’から拡散してきたことと同等であるので、拡散板31の面積が小さくても、面積が大きな拡散板と同じ効果が得られる。
13…光拡散体としての拡散板、14…半透明鏡、15…感光乾板、18…光発散体としての対物レンズ、26…半透明鏡、27…半透明鏡、32a…反射鏡、32b…反射鏡、32c…反射鏡、32d…反射鏡。
Claims (2)
- 光拡散体を通過した物体光と、参照光とによる干渉縞を感光乾板に記録するようにしたスクリーンホログラムの作製方法であって、
前記光拡散体の辺に配置した反射鏡により反射した反射光をも前記物体光として前記感光乾板に照射するとともに、前記参照光を前記感光乾板に照射することを特徴とするホログラムの作製方法。 - 請求項1において、前記反射鏡は、前記光拡散体の各辺に配置していることを特徴とするホログラム作製方法。
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JP2017118893A (ja) * | 2015-12-28 | 2017-07-06 | Necエンベデッドプロダクツ株式会社 | 画像表示装置、プロジェクタ、画像表示システム、遊技機及び画像表示方法 |
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