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JP2004270959A - 熱交換器 - Google Patents

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JP2004270959A
JP2004270959A JP2003058167A JP2003058167A JP2004270959A JP 2004270959 A JP2004270959 A JP 2004270959A JP 2003058167 A JP2003058167 A JP 2003058167A JP 2003058167 A JP2003058167 A JP 2003058167A JP 2004270959 A JP2004270959 A JP 2004270959A
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JP
Japan
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heat exchanger
flat tubes
air
flat
air flow
Prior art date
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Pending
Application number
JP2003058167A
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English (en)
Inventor
Shoichi Yokoyama
昭一 横山
Shigeto Yamaguchi
成人 山口
Takashi Sugio
孝 杉尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】熱交換性能を向上させるとともに、凝縮水の水捌け性を確保し、着霜による急激な性能低下を抑制する。
【解決手段】所定のピッチで互いに平行に配置された複数の偏平チューブと、前記複数の扁平チューブの一端を連通接続する上側ヘッダーと、前記多数の扁平チューブの他端を連通接続する下側ヘッダーと、隣接する前記扁平チューブの間に配置され、前記扁平チューブと近接する部分を前記扁平チューブと接合あるいは密着し、その間隙を空気が通過するコルゲートフィンを有する熱交換器において、前記コルゲートフィンに、稜線が空気の流通方向に対し略直角方向に伸びる複数の山部と谷部を空気の流通方向に交互に設け、前記谷部の稜線に切り込みを設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に冷暖房兼用の空気調和機の室外機に用いられる熱交換器で、特に偏平チューブおよび隣接する偏平チューブ間にコルゲートフィンを有する熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のタイプの熱交換器は、図5〜8に示す一般に用いられる基本構成の熱交換器のように、長手方向を鉛直方向にして、所定のピッチで互いに平行に配置された多数の偏平チューブ1と、これらチューブ1の上端を連通接続する水平方向の上側ヘッダー10と、前記偏平チューブ1の下端を連通接続する水平方向の下側ヘッダー11と、隣接する前記偏平チューブ1の間に配置され、偏平チューブ1とろう付けや接着などにより接合あるいは密着され、頂部21と中間壁部22とが交互繰返し状態に折り曲げ成形され、その間隙を空気が通過するコルゲートフィン2を備える熱交換器において、前記コルゲートフィン2の頂部21を平坦状に形成し、フィン角度θ1、平坦状頂部21の長さL1、ルーバー長さL2、ルーバー角度θ2、ルーバーピッチL3をそれぞれ所定数値範囲に規定することにより、熱伝達率の大幅な低下を招来することなく、蒸発器として使用したときの水切れ性を向上させることを狙っている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、この熱交換器が冷暖房兼用の空気調和機の室外機に用いられ、空気調和機が暖房運転され、外気温度が低くなって、コルゲートフィン2の表面温度が氷点下になるとき、空気中の水分がコルゲートフィン2に霜となって付着し、次第にこの着霜が進行し、霜が厚くなり、やがて着霜により空気の通風路が塞がれる。この間に熱交換器の通風抵抗が増大し、風量が低下し、蒸発性能が低下し、空調機の暖房性能が低下していく。特に、コルゲートフィン2には高性能化のためルーバー3が設けられているが、このルーバー3の前縁部は、局所熱伝達率が高いため、着霜の進行が早く、またルーバー3が設けられているため、コルゲートフィン2の各段の実質的間隔が狭く、着霜による通風路の閉塞が極めて早く、暖房能力の低下が極端に早いという課題があった。
【0004】
そこで、コルゲートフィンの通風上流端部をルーバーのないものとしたり、偏平チューブの端よりも風上側へ突き出させた上、偏平チューブを1つおきに仕切り板に置き換えたり、ルーバーの形状を風上から風下に向かって順次変える熱交換器が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
また、コルゲートフィンの風上側部分に小さい角度のルーバーを形成し、風下側部分に風上側部分より大きい角度のルーバーを形成したり、コルゲートフィンの風上側部分のルーバーをなくした熱交換器が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
また、コルゲートフィンに角度が大きいルーバー部および平坦部あるいは凹凸部あるいは角度が小さいルーバー部を設け、角度が大きいルーバー部と平坦部あるいは凹凸部あるいは角度が小さいルーバー部の位置を、気体流路を挟んで隣接するコルゲートフィン同士で互い違いに配した熱交換器が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−241678号公報(第2〜5頁、第1〜4図)
【特許文献2】
特開平6−147785号公報(第2〜5頁、第1〜6図)
【特許文献3】
特開平6−221787号公報(第2〜4頁、第1〜7図)
【特許文献4】
特許第3068761号公報(第1〜5頁、第1〜6図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、いずれにしてもコルゲートフィン2のどこかに高性能化のためのルーバーが設けられているために、着霜による通風路の閉塞を大幅に遅らせることはできず、低外気温時の空気調和機の暖房性能の急激な低下を抑制することもある程度しかできないという課題を有していた。
【0009】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、凝縮性能および蒸発性能のいずれについても大きく向上させるとともに、さらに蒸発器として用いた場合に、流通空気との熱交換によりフィン表面に生じる凝縮水を良好に流下させるとともに、冷暖房兼用の空気調和機の室外機の熱交換器として用い、空気調和機の暖房運転中、外気温が低下したときのようにフィン表面に着霜していくとき、霜の成長により急激に空気流路が閉塞されて性能が著しく低下するのを抑制する効果を奉する熱交換器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の熱交換器は、コルゲートフィンに稜線が空気の流通方向に直角方向に伸びる多数の山部と谷部を空気の流通方向に交互に設け、少なくとも前記谷部の稜線に切り込みを設けたものである。
【0011】
上記の構成によって、熱交換器に流入した空気は、空気の流通方向に交互に設けられた稜線が空気の流通方向に直角方向に伸びる多数の山部と谷部の起伏に沿って流れ、温度境界層の剥離と再付着を繰り返すことにより伝熱性能が向上するので、本発明の熱交換器を凝縮器、蒸発器のいずれとして用いた場合でも熱交換能力を大幅に増大させる効果が得られるものである。また、蒸発器として用いた場合、流通空気との熱交換によりフィン表面に生じる凝縮水は、少なくとも前記谷部の稜線に設けた切り込みを通り抜けながらコルゲートフィンを流下していくので、優れた水捌け性が得られる。さらに、本発明の熱交換器を冷暖房兼用の空気調和機の室外機に用い、空気調和機の暖房運転中、外気温が低下したときフィン表面に着霜していくが、伝熱性能向上のためコルゲートフィンに設けた山部と谷部の交互繰返しによる起伏形状は、ルーバーや切り起こしのように隣接コルゲートフィンとの間隔を大幅に近付けるものではないので、霜の付着、成長により急激に空気流路が閉塞されていくことがなく、性能が急速に著しく低下するのを抑制する効果が得られるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明の熱交換器の基本構成は、従来の技術で説明した図5、6に示す一般的な熱交換器と同様、長手方向を鉛直方向にして、所定のピッチで互いに平行に配置された多数の偏平チューブ1と、これらチューブ1の上端を連通接続する水平方向の上側ヘッダー10と、前記偏平チューブ1の下端を連通接続する水平方向の下側ヘッダー11と、隣接する前記偏平チューブ1の間に配置され、偏平チューブ1とろう付けや接着などにより接合あるいは密着され、繰返し折り曲げ成形され、その間隙を空気が通過するコルゲートフィン2を備えるものであるが、そのコルゲートフィンの表面形状に特徴があるので、コルゲートフィンの表面形状について詳しく説明する。
【0013】
(実施の形態1)
実施の形態1を、図1と図2を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施形態を示す熱交換器の要部拡大斜視図である。図1において、鉛直方向の偏平チューブ1のコルゲートフィン2の表面には、コルゲートフィン2の空気通過方向の拡大断面図(図2)にも示すように、空気の流通方向に直角方向に伸びる稜線を有する山部201と空気の流通方向に直角方向に伸びる稜線に切り込み203を有する谷部202が空気の流通方向に交互に多数設けられている。
【0014】
上記の構成において、熱交換器に流入した空気は、空気の流通方向に交互に設けられた稜線が空気の流通方向に直角方向に伸びる多数の山部201と谷部202の起伏に沿って流れ、温度境界層の剥離と再付着を繰り返すので伝熱性能を向上させ、本実施形態の熱交換器を凝縮器、蒸発器のいずれとして用いた場合でも熱交換能力を大幅に増大させる効果が得られるものである。
【0015】
また、本実施形態の熱交換器を蒸発器として用いた場合、流通空気との熱交換によりフィン表面に生じる凝縮水は、谷部202の稜線に設けた切り込み203を通り抜けながらコルゲートフィン2を流下していくので、優れた水捌け性が得られる。
【0016】
さらに、本実施形態の熱交換器を冷暖房兼用の空気調和機の室外機に用い、空気調和機の暖房運転中、外気温が低下したとき、コルゲートフィン2の表面に着霜が進行していくが、伝熱性能向上のためコルゲートフィン2に設けた多数の山部201と谷部202の交互繰返しによる起伏形状は、従来の熱交換器のルーバーのように、隣接コルゲートフィンとの間隔を大幅に近付けるものではなく、また、局所熱伝達率が高いルーバーの前縁部に着霜が集中して進行するということがないので、霜の付着、成長により急激に空気流路が閉塞されていくことがなく、性能が急速に著しく低下するのを抑制する効果が得られるものである。
【0017】
(実施の形態2)
実施の形態2を、図3と図4を用いて説明する。図3は本発明の第2の実施形態を示す熱交換器の要部拡大斜視図である。図3において、鉛直方向の偏平チューブ1のコルゲートフィン2の表面には、コルゲートフィン2の空気通過方向の拡大断面図(図4)にも示すように、空気の流通方向に直角方向に伸びる稜線に切り込み303を有する山部301と空気の流通方向に直角方向に伸びる稜線に切り込み304を有する谷部302が空気の流通方向に交互に多数設けられている。
【0018】
上記の構成において、熱交換器に流入した空気は、空気の流通方向に交互に設けられた稜線が空気の流通方向に直角方向に伸びる多数の山部301と谷部302の起伏に沿って流れ、温度境界層の剥離と再付着を繰り返すので伝熱性能を向上させ、本実施形態の熱交換器を凝縮器、蒸発器のいずれとして用いた場合でも熱交換能力を大幅に増大させる効果が得られるものである。
【0019】
また、本実施形態の熱交換器を蒸発器として用いた場合、流通空気との熱交換によりフィン表面に生じる凝縮水は、谷部302の稜線に設けた切り込み304を通り抜けながらコルゲートフィン2を流下していくので、優れた水捌け性が得られる。
【0020】
さらに、本実施形態の熱交換器を冷暖房兼用の空気調和機の室外機に用い、空気調和機の暖房運転中、外気温が低下したとき、コルゲートフィン2の表面に着霜が進行していくが、伝熱性能向上のためコルゲートフィン2に設けた多数の山部301と谷部302の交互繰返しによる起伏形状は、従来の熱交換器のルーバーのように、隣接コルゲートフィンとの間隔を大幅に近付けるものではなく、また、局所熱伝達率が高いルーバーの前縁部に着霜が集中して進行するということがないので、霜の付着、成長により急激に空気流路が閉塞されていくことがなく、性能が急速に著しく低下するのを抑制する効果が得られるものである。また、山部301の稜線にも切り込み303を設けているので、熱交換器を組み立てるとき、コルゲートフィン2の上下方向はどちらでもよく、作業性が良好である。
【0021】
【発明の効果】
上記から明らかなように、本発明の熱交換器は、コルゲートフィンに稜線が空気の流通方向に直角方向に伸びる多数の山部と谷部を空気の流通方向に交互に設け、少なくとも前記谷部の稜線に切り込みを設けたもので、この構成によれば、熱交換器に流入した空気は、空気の流通方向に交互に設けられた稜線が空気の流通方向に直角方向に伸びる多数の山部と谷部の起伏に沿って流れ、温度境界層の剥離と再付着を繰り返すことにより伝熱性能が向上するので、本発明の熱交換器を凝縮器、蒸発器のいずれとして用いた場合でも熱交換能力を大幅に増大させる効果が得られるものである。また、蒸発器として用いた場合、流通空気との熱交換によりフィン表面に生じる凝縮水は、少なくとも前記谷部の稜線に設けた切り込みを通り抜けながらコルゲートフィンを流下していくので、優れた水捌け性が得られる。さらに、本発明の熱交換器を冷暖房兼用の空気調和機の室外機に用い、空気調和機の暖房運転中、外気温が低下したときフィン表面に着霜していくが、伝熱性能向上のためコルゲートフィンに設けた山部と谷部の交互繰返しによる起伏形状は、ルーバーや切り起こしのように隣接コルゲートフィンとの間隔を大幅に近付けるものではないので、霜の付着、成長により急激に空気流路が閉塞されていくことがなく、性能が急速に著しく低下するのを抑制する効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す熱交換器のコルゲートフィンの要部斜視図
【図2】図1におけるAA拡大断面図
【図3】本発明の第2の実施形態を示す熱交換器のコルゲートフィンの要部斜視図
【図4】図3におけるBB拡大断面図
【図5】従来の熱交換器の基本構成を示す斜視図
【図6】同上熱交換器の要部拡大斜視図
【図7】従来の熱交換器のコルゲートフィンの拡大正面図
【図8】従来の熱交換器のコルゲートフィンの空気通過方向の拡大断面図
【符号の説明】
1 偏平チューブ
2 コルゲートフィン
10 上側ヘッダー
11 下側ヘッダー
201、301 山部
202、302 谷部
203、303、304 切り込み

Claims (2)

  1. 所定のピッチで互いに平行に配置された複数の偏平チューブと、前記複数の扁平チューブの一端を連通接続する上側ヘッダーと、前記多数の扁平チューブの他端を連通接続する下側ヘッダーと、隣接する前記扁平チューブの間に配置され、前記扁平チューブと近接する部分を前記扁平チューブと接合あるいは密着し、その間隙を空気が通過するコルゲートフィンを有する熱交換器において、前記コルゲートフィンに、稜線が空気の流通方向に対し略直角方向に伸びる複数の山部と谷部を空気の流通方向に交互に設け、前記谷部の稜線に切り込みを設けた熱交換器。
  2. 所定のピッチで互いに平行に配置された複数の偏平チューブと、前記複数の扁平チューブの一端を連通接続する上側ヘッダーと、前記多数の扁平チューブの他端を連通接続する水平方向の下側ヘッダーと、隣接する前記扁平チューブの間に配置され、前記扁平チューブと近接する部分を前記扁平チューブと接合あるいは密着し、その間隙を空気が通過するコルゲートフィンを有する熱交換器において、前記コルゲートフィンに、稜線が空気の流通方向に対し略直角方向に伸びる複数の山部と谷部を空気の流通方向に交互に設け、前記山部の稜線と前記谷部の稜線の両方に切り込みを設けた熱交換器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007183088A (ja) * 2005-12-07 2007-07-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱交換器
WO2014029216A1 (zh) * 2012-08-24 2014-02-27 力博特公司 一种微通道换热器

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