JP2004263841A - Electric control valve - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電動コントロールバルブに関し、特に、CO2 冷媒を使用した冷凍サイクル装置等で使用される高耐圧型の電動コントロールバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
冷凍サイクル装置等において可変絞り弁や流量制御弁として使用される電動弁として、弁ハウジングの内部に弁ポートを開閉する弁体を有し、前記弁ハウジングに、例えば、弁ハウジングに固定された下蓋部材に、ステンレス鋼等の非磁性体製のロータケースが固定され、ロータケース内にステッピングモータのロータが回転可能に配置され、ロータケースの外周にステッピングモータのステータコイルが取り付けられ、ロータの回転により弁体が開閉駆動される電動コントロールバルブが知られている(例えば、特許文献1、2)。
【0003】
また、上述のような電動コントロールバルブにおいて、ロータケースと下蓋部材とをTIG溶接によって接合したものがある(例えば、特許文献3、4)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−217853号公報
【特許文献2】
特開平11−37311号公報
【特許文献3】
特開平11−22849号公報
【特許文献4】
特開2000−161520号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
電動コントロールバルブにおいて、密閉容器構造のキャンを形成するロータケース、下蓋部材の形状や肉厚は、使用される装置の設計圧力(流体圧)より計算され、気密性・耐圧性を向上させる為には、それらの肉厚や溶接強度を上げる必要がある。
【0006】
CO2 冷媒を使用した超臨界蒸気圧縮冷凍サイクル装置は、臨界を超えた状態で使用されるから、一般のハロカーボン(フロン)冷媒のものに比べて冷媒圧が高い。このため、超臨界蒸気圧縮冷凍サイクル装置で使用される電動コントロールバルブでは、ロータケース、下蓋の肉厚を設計圧力相当に厚くする必要があり、最適な圧力容器としてのキャン形状、ロータケースと下蓋部材との気密接合が必要となる。
【0007】
ハロカーボン冷媒による冷凍サイクル装置で使用される電動コントロールバルブでは、さほど高い耐圧性を必要としないから、ロータケースや下蓋部材の肉厚は比較的薄くてよく、TIG溶接やプラズマ溶接によって充分な気密接合強度を確保できるが、超臨界蒸気圧縮冷凍サイクル装置用の電動コントロールバルブでは、ロータケースや下蓋の肉厚が厚くなるため、TIG溶接やプラズマ溶接では、図12に溶着ビードAで示されているように、充分な深さの溶接部溶け込みが得られず、充分な気密接合強度を確保できない。なお、図12において、100は下蓋部材、101はロータケースである。
【0008】
TIG溶接やプラズマ溶接によって充分な深さの溶接部溶け込みを得ようとすると、多大な溶接熱量が必要になり、内部部品が熱影響を受けて変形、損傷する虞れが生じる。
【0009】
このことに対処して、ロータケース101と下蓋部材100との接合をレーザ溶接によって行うことが考えられる。レーザ溶接は、レーザビームの光熱的特性から、拡散のない高い指向性をもって厚肉の突き合わせ溶接を行うことができる。
【0010】
しかし、その反面、レーザ溶接は、図13にBで示されている溶着ビードの幅がTIG溶接等に比べて狭く、ロータケース101、下蓋部材100の加工精度等に起因するロータケース101と下蓋部材100との接合位置のばらつき等により、接合位置(被溶接位置)とレーザ溶接位置(溶接装置のレーザノズル位置)とに少しでも相対的なずれが生じると、溶着ビードBの適正位置がロータケース101と下蓋部材100との突き合わせ接合面Cよりずれ、十分な機械的強度、気密性を得る安定性に欠けるものになる。
【0011】
この発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、ロータケースと下蓋部材との溶接部が耐圧性に優れ、充分な気密接合強度を安定して確保した高耐圧性仕様の電動コントロールバルブを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明による電動コントロールバルブは、弁ポートを有する弁ハウジングと、前記弁ポートを開閉する弁体と、前記弁ハウジングに固定された下蓋部材と、前記下蓋部材上に固定されたキャン状のロータケースと、前記ロータケース内に回転可能に配置された電動モータのロータと、前記ロータケースの外周部に取り付けられた前記電動モータのステータコイルとを有し、前記ロータの回転により前記弁体が開閉駆動される電動コントロールバルブにおいて、前記ロータケースと前記下蓋部材とが、該両者の突き合わせ接合面に対して直交する方向に異なる位置に、少なくとも2周に亘るレーザ溶接により突き合わせ溶接されている。
【0013】
この発明による電動コントロールバルブによれば、ロータケースと下蓋部材とが、該両者の突き合わせ接合面に対して直交する方向に異なる位置に、少なくとも2周に亘るレーザ溶接により突き合わせ溶接されているから、厚肉の突き合わせ溶接を行えるレーザ溶接の利点を活かし、溶着ビード幅が狭いと云うレーザ溶接の課題が異なる位置の多周溶接によって解決される。これにより、高耐圧性仕様で、厚肉のロータケースと下蓋部材でも、その両者が充分な気密接合強度をもって突き合わせ溶接された構造になる。
【0014】
この発明による電動コントロールバルブは、前記レーザ溶接の各周溶接の溶着ビードが、前記ロータケースと前記下蓋部材との突き合わせ接合面に対して直交する方向に異なる位置にあることに加えて、前記ロータケースと前記下蓋部材との突き合わせ接合面に対して傾斜した溶着ビードを含んでいてもよい。傾斜の場合、前記突き合わせ接合面に対して一方の側に傾斜した少なくとも1周の溶着ビードと、前記突き合わせ接合面に対して他方の側に傾斜した少なくとももう1周の溶着ビードとを含むものとすることができ、全体として溶け込み幅(溶着ビード幅)を拡大できる。
【0015】
この発明による電動コントロールバルブでは、詳細な構成として、前記下蓋部材が、前記ロータケースの内周面が嵌合する筒状壁部を前記突き合わせ接合面の内側に有する。下蓋部材の筒状壁部は、ロータケースの内周面との嵌合により、下蓋部材に対するロータケースの径方向の取付位置を決定し、また、ロータケースと下蓋部材との突き合わせ溶接時にスパッタがロータケース内部へ飛散することを防止する障壁として作用する。
【0016】
上述の発明による電動コントロールバルブは、CO2 冷媒を使用したヒートポンプ給湯器等のCO2 冷媒冷凍サイクル装置用の冷媒流量制御弁として使用されて好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照してこの発明の実施形態を詳細に説明する。
図1はこの発明による電動コントロールバルブの一つの実施形態を示している。
【0018】
この発明による電動コントロールバルブは、全体を符号10により示されている。電動コントロールバルブ10は銅合金等により構成された弁ハウジング11を有している。
【0019】
弁ハウジング11には、弁室12と、弁室12に連通する入口ポート(下部ポート)13および出口ポート(横ポート)14が形成されている。入口ポート13には弁座部材15と下継手管(入口継手)16とが順に挿入固定されている。出口ポート14には横継手管(出口継手)17が挿入固定されている。
【0020】
弁座部材15は、ステンレス鋼、セラミック等の高硬度材により構成され、弁室12に連通する弁ポート18を貫通形成されている。弁ポート18は、図7にに示されているように、後述する弁体20のニードル部20Aとによって流量を計量するストレート孔部18Aと、ストレート孔部18Aより入口継手16側に連続する整流用のテーパ孔部18Bとを含み、ストレート孔部18Aの弁室12に対する開口端をC面取りによる拡径部18Cとされている。
【0021】
弁ハウジング11の上部には弁室12を隔てて入口ポート13と同軸上に弁体支持孔19が形成されている。弁体支持孔19には弁体20のステム部20Bが軸線方向(弁開閉方向)に摺動可能に嵌合している。
【0022】
弁体20はステンレス鋼、セラミック等の高硬度材により構成されている。弁体20の先端部にはニードル部20Aが形成されており、ニードル部20Aは弁ポート18のストレート孔部18Aと共働して流量制御を行う。
【0023】
弁ハウジング11の上部にはステッピングモータ取付用円筒部21が形成されている。この円筒部21の外周部には円環板状の下蓋部材22がろう付け固定されている。下蓋部材22は上側に円筒部23を有し、その上面が後述のステッピングモータ30のロータケース31との突き合わせ接合面23Aになっている。この下蓋部材22の突き合わせ接合面23Aの内側にはロータケース31の内周面が嵌合する筒状壁部24が形成されている。
【0024】
弁ハウジング11の上部には弁体20を開閉駆動するステッピングモータ30が取り付けられている。ステッピングモータ30は、ロータケース31と、ロータケース31内に設けられたロータ32と、ロータケース31の外周に装着されたステータコイル部材33を含む。
【0025】
ロータケース31は、円筒部31Aと、円筒部31Aと一体成形されて円筒部31Aの上端を閉じる半球状ドーム部31Bとを有するキャン状をなし、全体を同一肉厚のステンレス鋼等の非磁性体により構成されている。
【0026】
ロータケース31が半球状ドーム部31Bにより閉じられたキャン形状であることにより、球面による良好な圧力分散が行われ、設計圧力に対してロータケース31の全体の肉厚を最小にできる。
【0027】
ロータケース31は、円筒部31Aの下側の円環状開口縁31Cの内周面が下蓋部材22の筒状壁部24の外周面に同心状態で嵌合し、円環状開口縁31Cの先端面が下蓋部材22の突き合わせ接合面23Aに対向接合する突き合わせ接合面31Dとなっている。
【0028】
この下蓋部材22の筒状壁部24とロータケース31の円環状開口縁31Cとの嵌合により、下蓋部材22に対するロータケース31の径方向の取付位置がばつらきを含むことなく正しく決まる。
【0029】
下蓋部材22とロータケース31とは、この突き合わせ接合面23A、31Dのレーザ溶接による突き合わせ溶接によって気密に接合されている。この突き合わせ溶接については、電動コントロールバルブ10の全体構成の説明後に詳細に説明する。
【0030】
ロータケース31の円筒部31Aの内側にロータ32が回転可能に配置されている。ロータ32の外周部には多極着磁された多極マグネット34が装着されている。
【0031】
CO2 冷媒用の高耐圧性仕様のものでは、必要強度上、ロータケース31の肉厚が厚くなる。このため、ステータコイル部材33と多極マグネット34との径方向の空間距離が増加し、磁気ロスが大きくなるから、CO2 冷媒用の高耐圧性仕様のものでは、多極マグネット34をフェライト焼結磁石に代えて希土類の磁石を用いる。また、この希土類磁石をプラスチックボンド磁石とすることにより、軽量化を図ることができ、起動時のトルクを改善できる。
【0032】
ロータ32の中心部には筒状の雌ねじ部材35が固定されている。雌ねじ部材35には、固定金具36、カラー部材37、ばね38によって弁体20のステム部20Bの上端が相対回転可能に連結されている。
【0033】
弁ハウジング11の上部中央部には弁体20のステム部20Bが貫通する中空軸状の雄ねじ部材39が固定されている。雄ねじ部材39の外周面には雄ねじ39Aが形成されている。雄ねじ39Aは雌ねじ部材35の内周面に形成された雌ねじ35Aにねじ係合している。
【0034】
この構造では、ステッピングモータ駆動によってロータ32が回転すると、雌ねじ35Aと雄ねじ39Aとのねじ係合によってロータ32がロータケース31内を軸線方向(上下方向)に移動し、このロータ32の軸線方向移動によって弁体20が軸線方向(上下方向)に移動する。これにより、弁ポート18のストレート孔18Aに対してニードル部20Aが入出し、弁体20の軸線方向位置により決まる流量制御が行われる。
【0035】
半球状ドーム部31Bの内側にはストッパ保持ロッド40が垂下固定されている。ストッパ保持ロッド40には螺旋ガイド41が取り付けられており、螺旋ガイド41には可動ストッパ42が係合している。可動ストッパ42は、ロータ32に取り付けられたピン43によって蹴られることにより、ロータ32の回転に伴って螺旋ガイド41に案内されて旋回しつつ上下移動し、ストッパ保持ロッド40の下端のストッパ部44、あるいは螺旋ガイド41の上端のストッパ部45に当接することにより、弁閉方向、あるいは弁開方向のロータ31の回転を制限する。
【0036】
つぎに、下蓋部材22とロータケース31との突き合わせ溶接の詳細を図2を参照して説明する。ロータケース31と下蓋部材22は、該両者の突き合わせ接合面31D、23Aに対して直交する方向(軸線方向)に異なる位置に、2周に亘るレーザ溶接により突き合わせ溶接されている。図2において、符号W1は1周目の溶着ビードを、符号W2は2周目の溶着ビードを各々示している。
【0037】
この2周溶接は、レーザ溶接機のノズル軸線を突き合わせ接合面31D、23Aと平行な面に整合させ、ノズルを突き合わせ接合面31D、23Aに対して直交する方向に平行移動させて行う。
【0038】
この場合、1周目の溶着ビードW1と2周目の溶着ビードW2は、突き合わせ接合面31D、23Aに対して直交する方向に平行移動したものになり、1周目の溶着ビードW1と2周目の溶着ビードW2とが平行移動方向に一部重複するように軸線方向の偏倚量(ノズルの平行移動量)dを設定されている。
【0039】
したがって、1周目のレーザ溶接は溶着ビードW1の中心部(最深部)が突き合わせ接合面31D、23Aより(1/2)dだけ上方に位置し、2周目のレーザ溶接は溶着ビードW2が中心部(最深部)が突き合わせ接合面31D、23Aより(1/2)dだけ下方に位置するように行われる。
【0040】
そして、溶接部における確実な気密性が得られること、充分な耐圧強度が得られるよう、1周目、2周目の各々のレーザ溶接は、1周以上、例えば、図3、図4に示されているように、レーザ溶接機のノズルの前進行程(アップスロープ)、後退行程(ダウンスロープ)を含めて400度の回転角範囲に亘って行われている。なお、図3、図4において、▲1▼は1周目のレーザ溶接を、▲2▼は2周目のレーザ溶接を各々示している。また、1周目、2周目の各々のレーザ溶接は、各周の重複溶接領域が互いに180度回転変位した部位に生じるよう、溶接開始の回転角位置を互いに180度、回転変位した位置に設定されている。
【0041】
上述したように、ロータケース31と下蓋部材22とが、該両者の突き合わせ接合面31D、23Aに対して直交する方向に平行移動した位置に、2周に亘るレーザ溶接により突き合わせ溶接されているから、充分な深さの溶接部溶け込みが得られるレーザ溶接の特徴を活かした上で、1周目の溶着ビードW1と2周目の溶着ビードW2の全体によって広いビード幅が得られる。
【0042】
溶接部の溶け込み深さは、ロータケース31、下蓋部材22の肉厚に応じて適正値に定められるものであり、これは、レーザ溶接のレーザビーム強度(レーザ出力)の制御により任意の適正値に設定することができる。
【0043】
これにより、溶接位置誤差(ばらつき)に耐え、高耐圧性仕様で、厚肉のロータケース31と下蓋部材22でも、その両者が充分な気密接合強度をもって突き合わせ溶接される。
【0044】
また、溶接部の内側に位置する下蓋部材22の筒状壁部24は、レーザ溶接時にスパッタがロータケース内部に飛散することを防止する障壁として作用する。筒状壁部24が十分な厚さを有していることにより、ケース肉厚分(ロータケース31、下蓋部材22の肉厚)を溶かす溶接条件の設定範囲を拡大できる。
【0045】
図5、図6は、この発明による電動コントロールバルブの他の実施形態を示している。この実施形態では、レーザ溶接の各周溶接の溶着ビードW1、W2が、ロータケース31と下蓋部材22との突き合わせ接合面31D、23Aに対して各々異なる方向に傾斜している。すなわち、1周目のレーザ溶接は突き合わせ接合面31D、23Aに対して+θ度、一方の側(下側)に傾斜した1周目の溶着ビードW1と、突き合わせ接合面31D、23Aに対して−θ度、他方の側(上側)に傾斜した2周目の溶着ビードW2とを有し、1周目の溶着ビードW1と2周目の溶着ビードW2とが相互にクロスして一部重複している。
【0046】
この2周溶接は、レーザ溶接機のノズル軸線Nが突き合わせ接合面31D、23Aと平行な面に対して+θ度、あるいは−θ度傾斜するように、ノズル50を突き合わせ接合面31D、23Aに対して傾斜移動させて行う。
【0047】
この実施形態でも、上述の実施形態と同様に、溶接部における確実な気密性が得られること、充分な耐圧強度が得られるよう、1周目、2周目の各々のレーザ溶接は、1周以上、例えば、図3、図4に示されているように、レーザ溶接機のノズルの前進行程(アップスロープ)、後退行程(ダウンスロープ)を含めて400度の回転角範囲に亘って行われている。また、1周目、2周目の各々のレーザ溶接は、各周の重複溶接領域が互いに180度回転変位した部位に生じるよう、溶接開始の回転角位置を互いに180度、回転変位した位置に設定されている。
【0048】
したがって、充分な深さの溶接部溶け込みが得られるレーザ溶接の特徴を活かした上で、1周目の溶着ビードW1と2周目の溶着ビードW2の全体によって広いビード幅が得られるから、溶接位置誤差(ばらつき)に耐え、高耐圧性仕様で、厚肉のロータケース31と下蓋部材22でも、その両者が充分な気密接合強度をもって突き合わせ溶接される。
【0049】
そして、1周目、2周目の溶着ビードW1、W2が各々突き合わせ接合面31D、23Aに対して傾斜角±θをもって傾斜しているから、溶接位置誤差(ばらつき)に対する許容度が拡大する。
【0050】
傾斜角±θは、溶接部の肉厚によるが、0〜30度、好ましくは、5〜20度程度がよい。傾斜角が5度以下であると、溶着ビードの突き合わせ接合面に対する傾斜による溶接位置誤差の許容範囲の拡大効果があまり得られず、これに対し20度以上であると、図14に示されているように、ロータケース101と下蓋部材100との接合箇所における必要な溶け込み深さDが大きくなり、これに応じて溶接熱量を上げる必要が生じ、熱による内部部品への影響、残留応力による応力腐食割れ等の問題が生じる。
【0051】
尚、ロータケース31と下蓋部材22との突き合わせ溶接は、以上に示した2周溶接に限らず3周以上の溶接であってもよい。その場合にも、各周の溶接は、ノズルを突き合わせ接合面31D、23Aに対して直交する方向に平行移動させて行うことになる。その際、上記したような傾斜角±θの範囲内で、各周の溶着ビードを、あるいは、一部の周の溶着ビードを、突き合わせ接合面31D、23Aに対して傾斜させるようにしてもよい。
【0052】
また、2周以上の溶着ビードを傾斜させる際、突き合わせ接合面31D、23Aに対する傾斜方向を異ならせた2つ以上の溶着ビードを含めてもよい。
【0053】
図11は、この発明による電動コントロールバルブ10が使用されるCO2 冷媒を使用した冷凍サイクル装置の一つの実施形態を示している。
【0054】
この冷凍サイクル装置は、ヒートポンプ式給湯器であり、圧縮機71、凝縮器に相当するガスクーラ72、電動コントロールバルブ10、蒸発器73を含むCO2 冷媒循環路が構成され、ガスクーラ72を通る高温のCO2 冷媒と湯タンク74の冷水との間で熱交換が行われ、温水を作り出す。
【0055】
電動コントロールバルブ10は、ガスクーラ72と蒸発器73との間に設けられ、熱交換を終えた高圧のCO2 冷媒を絞り減圧して蒸発器73へ送り込む。従って、電動コントロールバルブ10には高圧のCO2 冷媒が流れるが、電動コントロールバルブ10は、上述したように、各部が高圧仕様になっているから、障害を起こすことがない。
【0056】
一般的に、CO2 サイクルでは、高圧冷媒で、高圧側と低圧側の圧力差が大きい。そのため、弁ポートを通過する流体の通過音も発生し易いものとなる。
【0057】
これを解決するために、本実施例では、電動コントロールバルブ10の下継手管(入口継手)16が高圧側のガスクーラ72に接続され、横継手管(出口継手)17が低圧側の蒸発器73に接続される。よって、高圧冷媒は、下継手管(入口継手)16より弁ポート18を通過して曲がり流路を含むことなくまっすぐに弁室12に流入するようになっている。これにより、高圧冷媒の流れは、滑らかに流れ、流体通過音が低減する。
【0058】
また、弁ポート18のストレート孔部18Aより下継手管(入口継手)16側に連続する整流用のテーパ孔部18Bがあり、ストレート孔部18Aの弁室12に対する開口端がC面取りによる拡径部18Cとされていること等により、流体の流れを滑らかにすることができる。それにより、流体通過音を低減することができる。
【0059】
また、図8に示されているように、弁座部材15が弁室12内に突出している上部外角部15AをR面加工したり、図9に示されているように、拡径部18CをR面加工しても、流体の流れを滑らかにすることができ、流体通過音を低減できる。また、図10に示されているように、弁ポート18のテーパ孔部18Bを長くし、テーパ角度をより緩やかにすることにより、弁ポート18を通過する流体の通過音の低減効果が高くなる。
【0060】
CO2 サイクル等の高圧冷媒では、フロン系に比べ高圧側と低圧側の圧力差がはるかに大きく、流れる冷媒の状態は、超臨界、液相、気液混合流などであることから、侵食、壊食などのエロージョンが起きやすい。それを解決するために、圧力を減圧させる(=絞り)作用を行うニードル弁(弁体20)、弁座部材15の材質をステンレス、セラミックス等の高硬度な材質を用いることにより、エロージョンで材料が受ける損傷を低減することができる。弁座部材15を弁ハウジング11(銅合金)とは別部材とすることで、安価に製作できる。
【0061】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、この発明による電動コントロールバルブによれば、ロータケースと下蓋部材とが、該両者の突き合わせ接合面に対して直交する方向に異なる位置に、少なくとも2周に亘るレーザ溶接により突き合わせ溶接されているから、厚肉の突き合わせ溶接を行えるレーザ溶接の利点を活かした上で、溶着ビード幅が狭いと云うレーザ溶接の課題が異なる位置の多周溶接によって解決され、高耐圧性仕様で、厚肉のロータケースと下蓋部材でも、その両者が充分な気密接合強度を有した構造になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による電動コントロールバルブの一つの実施形態を示す縦断面図である。
【図2】一つの実施形態におけるロータケースと下蓋部材との突き合わせ溶接部の拡大断面図である。
【図3】ロータケースと下蓋部材との突き合わせ溶接の溶接範囲を示す説明図である。
【図4】ロータケースと下蓋部材との突き合わせ溶接の溶接範囲を示す線図である。
【図5】この発明による電動コントロールバルブの他の実施形態を示す縦断面図である。
【図6】他の実施形態におけるロータケースと下蓋部材との突き合わせ溶接部の拡大断面図である。
【図7】一つの実施形態における弁ポート部分の拡大断面図である。
【図8】他の実施形態における弁ポート部分の拡大断面図である。
【図9】他の実施形態における弁ポート部分の拡大断面図である。
【図10】他の実施形態における弁ポート部分の拡大断面図である。
【図11】この発明による電動コントロールバルブが適用されるCO2 冷媒を使用した冷凍サイクル装置の一つの実施形態を示すブロック図である。
【図12】従来のロータケースと下蓋部材との突き合わせ溶接部の拡大断面図である。
【図13】ロータケースと下蓋部材との単周突き合わせ溶接部の拡大断面図である。
【図14】ロータケースと下蓋部材との単周突き合わせ溶接部の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 電動コントロールバルブ
11 弁ハウジング
12 弁室
15 弁座部材
16 下継手管(入口継手)
17 横継手管(出口継手)
18 弁ポート
20 弁体
22 下蓋部材
23 円筒部
23A 突き合わせ接合面
24 筒状壁部
30 ステッピングモータ
31 ロータケース
31D 突き合わせ接合面
33 ステータコイル部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an electric control valve, and more particularly to a high pressure resistant electric control valve used in a refrigeration cycle device using a CO 2 refrigerant.
[0002]
[Prior art]
As an electrically operated valve used as a variable throttle valve or a flow control valve in a refrigeration cycle device or the like, a valve body for opening and closing a valve port is provided inside a valve housing, and the valve housing is, for example, fixed to a valve housing. A rotor case made of a non-magnetic material such as stainless steel is fixed to the lid member, a rotor of the stepping motor is rotatably arranged in the rotor case, and a stator coil of the stepping motor is attached to an outer periphery of the rotor case. 2. Description of the Related Art Electric control valves in which a valve body is driven to open and close by rotation are known (for example, Patent Documents 1 and 2).
[0003]
Further, among the above-described electric control valves, there is one in which a rotor case and a lower lid member are joined by TIG welding (for example, Patent Documents 3 and 4).
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-217853 [Patent Document 2]
JP-A-11-37311 [Patent Document 3]
JP-A-11-22849 [Patent Document 4]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-161520
[Problems to be solved by the invention]
In an electric control valve, the shape and thickness of the rotor case and the lower lid member that form the can of the closed container structure are calculated from the design pressure (fluid pressure) of the equipment used to improve airtightness and pressure resistance. It is necessary to increase their wall thickness and welding strength.
[0006]
Since the supercritical vapor compression refrigeration cycle device using the CO 2 refrigerant is used in a state exceeding the criticality, the refrigerant pressure is higher than that of a general halocarbon (CFC) refrigerant. For this reason, in the case of the electric control valve used in the supercritical vapor compression refrigeration cycle device, the thickness of the rotor case and the lower lid must be increased to the design pressure, and the can shape and the rotor case as the optimal pressure vessel are required. Airtight joining with the lower lid member is required.
[0007]
Since the electric control valve used in the refrigeration cycle device using the halocarbon refrigerant does not require a very high pressure resistance, the thickness of the rotor case and the lower lid member may be relatively thin, and sufficient TIG welding or plasma welding may be used. Although the airtight joint strength can be secured, the electric control valve for the supercritical vapor compression refrigeration cycle device has a thicker rotor case and lower lid. As described above, a sufficient depth of the weld cannot be obtained, and a sufficient hermetic joint strength cannot be secured. In FIG. 12,
[0008]
In order to obtain a sufficiently deep weld penetration by TIG welding or plasma welding, a large amount of welding heat is required, and the internal components may be deformed or damaged by the influence of heat.
[0009]
To cope with this, it is conceivable to join the
[0010]
However, on the other hand, in laser welding, the width of the weld bead shown by B in FIG. 13 is narrower than that of TIG welding or the like, and the
[0011]
The present invention has been made in order to solve the above-mentioned problems, and has a high pressure resistance specification in which a welded portion between a rotor case and a lower lid member has excellent pressure resistance, and a sufficient airtight joint strength is stably secured. The purpose of the present invention is to provide an electric control valve.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an electric control valve according to the present invention includes a valve housing having a valve port, a valve element for opening and closing the valve port, a lower lid member fixed to the valve housing, and a lower lid. It has a can-shaped rotor case fixed on a member, a rotor of an electric motor rotatably arranged in the rotor case, and a stator coil of the electric motor attached to an outer peripheral portion of the rotor case. In the electric control valve in which the valve body is driven to open and close by rotation of the rotor, the rotor case and the lower lid member are at least two times at different positions in a direction orthogonal to a butt joining surface of the two. Is butt-welded by laser welding.
[0013]
According to the electric control valve according to the present invention, the rotor case and the lower lid member are butt-welded by laser welding over at least two turns at different positions in a direction orthogonal to the butt-joint surface of the two. By utilizing the advantage of laser welding capable of performing thick butt welding, the problem of laser welding such as a narrow welding bead width can be solved by multi-circumferential welding at different positions. As a result, even when the rotor case and the lower lid member have high pressure resistance and a thick wall, both of them are butt-welded with sufficient hermetic joint strength.
[0014]
In the electric control valve according to the present invention, in addition to the fact that the weld bead of each circumferential welding of the laser welding is at a different position in a direction orthogonal to a butt joining surface between the rotor case and the lower lid member, A welding bead that is inclined with respect to a butt joining surface between the rotor case and the lower lid member may be included. In the case of the inclination, at least one turn of the weld bead inclined to one side with respect to the butt joint surface and at least another turn of the weld bead inclined to the other side with respect to the butt joint surface are included. And the overall penetration width (welding bead width) can be increased.
[0015]
In the electric control valve according to the present invention, as a detailed configuration, the lower lid member has a cylindrical wall portion to which the inner peripheral surface of the rotor case fits inside the butt joint surface. The cylindrical wall portion of the lower lid member determines the radial mounting position of the rotor case with respect to the lower lid member by fitting with the inner peripheral surface of the rotor case, and also butt-welds the rotor case and the lower lid member. Sometimes it acts as a barrier to prevent spatter from scattering into the interior of the rotor case.
[0016]
Electric control valve according to the invention described above is suitably used as a refrigerant flow control valve for the CO 2 refrigerant refrigeration cycle device of a heat pump water heater or the like using the CO 2 refrigerant.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 shows one embodiment of an electric control valve according to the present invention.
[0018]
An electric control valve according to the present invention is indicated generally by the
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
A
[0022]
The
[0023]
A cylindrical portion 21 for mounting a stepping motor is formed on an upper portion of the
[0024]
A stepping
[0025]
The
[0026]
Since the
[0027]
In the
[0028]
By the fitting of the
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
In the case of the high pressure resistant specification for the CO 2 refrigerant, the
[0032]
A cylindrical
[0033]
A hollow shaft-shaped
[0034]
In this structure, when the
[0035]
A
[0036]
Next, details of the butt welding between the
[0037]
The two-lap welding is performed by aligning the nozzle axis of the laser welding machine with a surface parallel to the butt
[0038]
In this case, the weld bead W1 in the first lap and the weld bead W2 in the second lap have been translated in a direction perpendicular to the butt
[0039]
Therefore, in the first round of laser welding, the center (the deepest part) of the weld bead W1 is located (() d above the butt
[0040]
Each of the first and second laser weldings is performed one or more times, for example, as shown in FIGS. As described above, the process is performed over a rotation angle range of 400 degrees including the forward travel (up slope) and the backward travel (down slope) of the nozzle of the laser welding machine. In FIGS. 3 and 4, (1) indicates laser welding in the first round, and (2) indicates laser welding in the second round. In the first and second rounds of laser welding, the welding start rotation angle positions are shifted by 180 degrees to each other so that the overlapped welding areas of the respective circles are generated at the positions shifted by 180 degrees from each other. Is set.
[0041]
As described above, the
[0042]
The penetration depth of the welded portion is determined to an appropriate value according to the thickness of the
[0043]
As a result, even when the
[0044]
Further, the
[0045]
5 and 6 show another embodiment of the electric control valve according to the present invention. In this embodiment, the weld beads W1 and W2 of each circumference welding of the laser welding are inclined in different directions with respect to the
[0046]
In this two-lap welding, the
[0047]
In this embodiment as well, in the same manner as in the above-described embodiment, each of the first and second laser weldings is performed in one round so that a reliable airtightness in the welded portion is obtained and a sufficient pressure resistance is obtained. As described above, for example, as shown in FIGS. 3 and 4, the laser welding is performed over a rotation angle range of 400 degrees including a forward stroke (up slope) and a backward stroke (down slope) of the nozzle of the laser welding machine. ing. In the first and second rounds of laser welding, the welding start rotation angle positions are shifted by 180 degrees to each other so that the overlapped welding areas of the respective circles are generated at the positions shifted by 180 degrees from each other. Is set.
[0048]
Therefore, while taking advantage of the features of laser welding that can obtain a sufficient depth of the welded portion, a wide bead width can be obtained by the entirety of the weld bead W1 in the first round and the weld bead W2 in the second round. Even with the
[0049]
Since the weld beads W1 and W2 in the first and second rounds are inclined at an inclination angle ± θ with respect to the butt
[0050]
The inclination angle ± θ depends on the thickness of the welded portion, but is preferably 0 to 30 degrees, and more preferably about 5 to 20 degrees. If the inclination angle is less than 5 degrees, the effect of expanding the allowable range of the welding position error due to the inclination of the weld bead with respect to the butt joint surface is not so much obtained, whereas if it is more than 20 degrees, it is shown in FIG. As described above, the necessary penetration depth D at the joint between the
[0051]
The butt welding between the
[0052]
Further, when inclining two or more rounds of the weld bead, two or more weld beads having different inclination directions with respect to the butt
[0053]
FIG. 11 shows one embodiment of a refrigeration cycle apparatus using a CO 2 refrigerant in which the
[0054]
This refrigeration cycle apparatus is a heat pump water heater, in which a CO 2 refrigerant circulation path including a
[0055]
The
[0056]
Generally, in the CO 2 cycle, the pressure difference between the high-pressure side and the low-pressure side of the high-pressure refrigerant is large. Therefore, a passing sound of the fluid passing through the valve port is also easily generated.
[0057]
In order to solve this, in the present embodiment, the lower joint pipe (inlet joint) 16 of the
[0058]
Further, there is a rectifying tapered
[0059]
Also, as shown in FIG. 8, the
[0060]
In a high-pressure refrigerant such as a CO 2 cycle, the pressure difference between the high-pressure side and the low-pressure side is much larger than that of a CFC-based refrigerant, and the state of the flowing refrigerant is supercritical, liquid phase, gas-liquid mixed flow, etc. Erosion such as erosion is likely to occur. In order to solve this problem, the needle valve (valve element 20) which reduces (= throttles) the pressure and the material of the
[0061]
【The invention's effect】
As can be understood from the above description, according to the electric control valve according to the present invention, the rotor case and the lower lid member are located at different positions in a direction orthogonal to the butt-joining surface of the two at least two times. Since butt welding is performed by laser welding, the problem of laser welding such as narrow welding bead width is solved by multi-circumferential welding at different positions, taking advantage of the advantage of laser welding that can perform thick butt welding. Even with a thick rotor case and a lower lid member having a pressure-resistant specification, both have a structure having a sufficient hermetic joint strength.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing one embodiment of an electric control valve according to the present invention.
FIG. 2 is an enlarged sectional view of a butt-welded portion between a rotor case and a lower lid member according to one embodiment.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a welding range of butt welding between a rotor case and a lower lid member.
FIG. 4 is a diagram showing a welding range of butt welding between a rotor case and a lower lid member.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view showing another embodiment of the electric control valve according to the present invention.
FIG. 6 is an enlarged sectional view of a butt-welded portion between a rotor case and a lower lid member according to another embodiment.
FIG. 7 is an enlarged sectional view of a valve port portion according to one embodiment.
FIG. 8 is an enlarged sectional view of a valve port according to another embodiment.
FIG. 9 is an enlarged sectional view of a valve port according to another embodiment.
FIG. 10 is an enlarged sectional view of a valve port portion according to another embodiment.
FIG. 11 is a block diagram showing one embodiment of a refrigeration cycle apparatus using a CO 2 refrigerant to which an electric control valve according to the present invention is applied.
FIG. 12 is an enlarged sectional view of a conventional butt-welded portion between a rotor case and a lower lid member.
FIG. 13 is an enlarged sectional view of a single circumferential butt weld between the rotor case and the lower lid member.
FIG. 14 is an enlarged sectional view of a single circumferential butt weld between the rotor case and the lower lid member.
[Explanation of symbols]
17 Horizontal joint pipe (exit joint)
18
Claims (5)
前記ロータケースと前記下蓋部材とが、該両者の突き合わせ接合面に対して直交する方向に異なる位置に、少なくとも2周に亘るレーザ溶接により突き合わせ溶接されている電動コントロールバルブ。A valve housing having a valve port, a valve body for opening and closing the valve port, a lower lid member fixed to the valve housing, a can-shaped rotor case fixed on the lower lid member, and An electric control valve comprising: a rotor of an electric motor rotatably disposed on the rotor case; and a stator coil of the electric motor mounted on an outer peripheral portion of the rotor case, wherein the rotation of the rotor drives the valve body to open and close. At
An electric control valve in which the rotor case and the lower lid member are butt-welded by laser welding over at least two turns at different positions in a direction orthogonal to a butt-joining surface of the both.
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