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JP2004259173A - ポインティングデバイス - Google Patents

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JP2004259173A
JP2004259173A JP2003051530A JP2003051530A JP2004259173A JP 2004259173 A JP2004259173 A JP 2004259173A JP 2003051530 A JP2003051530 A JP 2003051530A JP 2003051530 A JP2003051530 A JP 2003051530A JP 2004259173 A JP2004259173 A JP 2004259173A
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JP2003051530A
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Atsushi Ueda
淳 上田
Tsukasa Ogasawara
司 小笠原
Atsutoshi Ikeda
篤俊 池田
Yuichi Kurita
雄一 栗田
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Nara Institute of Science and Technology NUC
Original Assignee
Nara Institute of Science and Technology NUC
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Abstract

【課題】指が載置される接触部を備えるポインティングデバイスにおいて、接触部の小型化を図る。
【解決手段】指紋センサ11のセンサ面12に指を押し当てた状態で、指をセンサ面から僅かにずらし、ずらした方向にマウスポインタを移動させる。また、センサ面12に所定時間指を強く押し当てた後、指の圧力を元に戻すことにより、クリック指令が行われる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作者の操作指令を受け付け、操作指令に応じた処理をコンピュータに行わせるポインティングデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、マウスに比べて設置スペースを節約することができるポインティングデバイスとして、トラックボールや、トラックパッドなどが知られている。
【0003】
トラックボールは、回転可能に配設された球体を有し、球体の角度量及び回転方向に応じて、コンピュータの表示部に表示されたマウスポインタやカーソル等を移動させるものである。しかしながら、トラックボールの小型化を図るために、球体を小型化すると、球体の回転を指で正確にコントロールすることが困難になるとともに、マウスポインタを大きく移動させるには、球体を何度も回転させなければならないため、操作性を考慮すると球体の小型化には一定の限界がある。
【0004】
また、トラックパッドは、平面状のセンサ面を有し、センサ面上でスライドされた指の移動距離に応じてマウスポインタを移動させるものである。そのため、センサ面を小さくすると指をスライドできる距離が制限されることから、センサ面を小さくするには一定の限界がある。
【0005】
そこで、物体(操作者の指)が当接される透明なプレートと、当接された指の表面の画像の動き(変化)を検出する検出手段とを備え、検出された画像の変化からプレート上の指の動きを検出し、この動きに基づいて、マウスポインタ(カーソル)を移動させるポインティングデバイスが開示されている(特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−062983
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に係るポインティングデバイスでは、画像の変化を検出させるためには、プレートに当接させた指を完全にスライドさせなければならず、プレート表面の面積を指のスライド距離を考慮して設定する必要があり、小型化には一定の限界がある。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、操作者の指が載置される接触部を備えたポインティングデバイスにおいて、操作性を保持しつつ接触部を小型化することができるポインティングデバイスを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るポインティングデバイスは、操作者の指が載置される接触部を備えたポインティングデバイスであって、操作者の指紋画像を予め登録画像として記憶する記憶手段と、前記接触部に載置された指の指紋画像を取得する取得手段と、前記登録画像と前記取得手段が取得した指紋画像とを比較することにより前記接触部上での指の動きを検出する検出手段と、前記検出手段が検出した指の動きに応じた操作指令を受け付ける受付手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、コンピュータを使用するユーザの指紋画像が登録画像として記憶手段に予め記憶されており、この登録画像と取得手段が取得した指紋画像とが比較されるため、接触部上での僅かな指の動きを検出することが可能となり、操作性を保持しつつ接触部の面積を小さくすることができる。
【0011】
また、前記検出手段は、前記接触部に載置した指を前記接触部に対してずらしたときに生じる指紋画像における指紋模様の変化に基づいて、指の動きを検出することが好ましい。
【0012】
この構成によれば、指紋模様の変化を基に指の動きを検出しているため、指を接触部に押し当てた状態で接触部に沿って僅かに動かす動作を検出することができ、ユーザからのマウスポインタの移動指令を受け付けることができる。
【0013】
また、前記検出手段は、前記取得手段が取得した指紋画像において、前記登録画像と比較して指紋模様の変化が略一定の指紋画像の領域を固着領域として特定し、当該指紋画像における固着領域の位置に基づいて、指の動きを検出することが好ましい。
【0014】
この構成によれば、指をセンサ面に押し当てた状態でセンサ面に沿って僅かに動かしたときに指紋模様の変化が少ない領域である固着領域の指紋画像における位置に着目して、指の動きを検出しているため、かかる指の動きをより正確に検出することができる。
【0015】
また、前記検出手段は、前記登録画像から基準画像を抽出し、前記取得手段が取得した指紋画像に、抽出した基準画像を用いたテンプレートマッチングを施すことにより前記固着領域を検出することが好ましい。
【0016】
この構成によれば、テンプレートマッチングにより固着領域が検出されるため、固着領域の検出精度が高められ、接触部に沿って指を僅かに動かしたときの指の動きをより正確に検出することができる。
【0017】
また、前記検出手段は、前記登録画像に対する前記固着領域内の所定の一点を通り、それぞれ直交する直線をテンプレートとすることが好ましい。
【0018】
この構成によれば、取得画像に対して横方向の直線を縦方向に走査させるとともに、縦方向の直線を横方向に走査させる、すなわち、縦及び横の直線をそれぞれ1次元方向に走査させるだけで固着領域が検出されるため、固着領域の検出速度の高速化を図ることができる。
【0019】
また、前記検出手段は、前記登録画像の指紋領域に対する前記取得手段が取得した指紋画像の指紋領域の面積の変化に基づいて、指の動きを検出してもよい。
【0020】
この構成によれば、センサ面に対して垂直方向に加えられた指の圧力の変化を検出することができ、ユーザからのクリック指令を受け付けることができる。
【0021】
また、前記検出手段は、前記登録画像の指紋領域に対する前記取得手段が取得した指紋画像の指紋画像の形状の変化に基づいて、指の動きを検出してもよい。この構成によれば、接触面に当接した指を立てた状態と、接触面に当接した指を寝かした状態とを検出することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るポインティングデバイスの一の実施形態の外観構成を示した図である。本ポインティングデバイスは、指紋センサ1及びコンピュータ2から構成されている。指紋センサ(取得手段)1とコンピュータとは、ケーブル3により電気的に接続されている。
【0023】
指紋センサ1は、静電容量式、光学式又は圧力感知方式等の指紋センサであり、直方体状の筐体11及び筐体11の上側に配設されたセンサ面12(接触部)とからなる外観構成を有している。なお、図1においては、図面を見やすくするためにセンサ面12の面積を実際よりも大きく表示している。
【0024】
図2は、静電容量式の指紋センサの概略構成を示した図である。図2に示すように、静電容量式の指紋センサ1は、保護膜111及び電極112aが所定行所定列に配列された電極群112を備えている。各電極112aは、保護膜111の上に載置された指の凹凸、すなわち、保護膜111と指の表面との距離によって帯電する電荷量が異なる特性を有している。したがって、指紋の溝の(凹)部分が載置された電極112aの帯電量は、指紋の山の(凸)部分が載置された電極の帯電量よりも少なくなる。そして、各電極112aに帯電した電荷を電荷量に応じた例えば電圧値に変換し、この電圧値をデジタル値に変換することにより指紋画像が得られる。
【0025】
以下の説明において、指紋画像とは、ユーザの指紋が表わされた領域(指紋領域)を含む長方形状の画像のことをいう。また、指紋画像の縦方向とは、図1に示すセンサ面12の矢印Aに対応する指紋画像の方向をいい、指紋画像の横方向とは、図1に示すセンサ面12の矢印Bに対応する指紋画像の方向をいう。また、指紋画像の上方向とは、矢印Aで示す方向を指し、下方向とは矢印Aで示す方向と反対方向を指す。また、表示画面41の水平方向をX方向、X方向と直交する方向をY方向とする。また、表示画面41の左下の頂点P1を原点とし、X方向の座標軸をX座標とし、Y方向の座標軸をY座標とする。
【0026】
コンピュータ2は、種々のプログラムを実行するCPU、周辺機器を制御するプログラムであるBIOS(basic input/output system)を記憶するROM(リードオンリーメモリ)、CPUの作業領域として用いられるRAM(ランダムアクセスメモリ)、オペレーティングシステムや、種々のデータを記憶するハードディスク、フレキシブルディスクや、CD−ROM、DVDなどの記録媒体に記録されたデータを読み取る記録媒体駆動装置、キーボード、マウス等を含みユーザからの操作指令を受け付けCPUに出力する操作装置及びCRT(陰極線管)あるいは液晶パネルから構成され、CPUの制御の基、種々の画像を表示する表示装置4等を備えるパーソナルコンピュータである。
【0027】
本発明に係るポインティングデバイスは、コンピュータをポインティングデバイスの処理部として機能させるためのプログラムを、コンピュータ2にインストールすることにより実現される。このプログラムが例えばCD−ROMやフレキシブルディスクに記録されている場合は、このCD−ROM又はフレキシブルディスクを記録媒体駆動装置に装填し、インストールすることにより、このプログラムを記録媒体駆動装置に記憶させる。また、このプログラムが、インターネット上のWEBサーバーに記憶されている場合は、当該プログラムをWEBサーバーからダウンロードしてインストールすることにより、記録媒体駆動装置に記憶させてもよい。
【0028】
図3は、本ポインティングデバイスのブロック構成図を示している。本ポインティングデバイスは、登録モードによって予め登録されたユーザの指紋画像(登録画像)を用いて指の動きを検出するものである。
【0029】
取得画像記憶部31は、主にRAMから構成され、指紋センサ1により取得された指紋画像を取得画像として一時的に記憶する。
【0030】
登録画像記憶部32は、主にハードディスクから構成され、登録モードにおいて予め取得されたユーザの指先(例えばひとさし指)の指紋画像を登録画像として記憶する。なお、登録画像記憶部32は、コンピュータ2を使用する複数ユーザのそれぞれの指紋画像を登録画像として記憶することが可能である。この場合、登録画像記憶部32は、後述する指紋領域特定部22によって特定された各登録画像の指紋領域の面積を、登録画像と対応付けて記憶する。
【0031】
取得画像及び登録画像はいずれも指紋画像であるが、説明の便宜上、予め登録されている指紋画像を登録画像、RAMによって一時的に記憶されている画像のことを取得画像として区別して表わす。
【0032】
プログラム実行部20は主にCPUから構成され、CPUがハードディスクに記録されたコンピュータをポインティングデバイスの処理部として機能させるためのプログラムを実行することによりCPUは、登録画像特定部21、指紋領域特定部22、動作判定部23、固着領域特定部24、移動量算出部25、マウスポインタ移動指令受付部26、スクロール指令受付部27、クリック指令受付判定部28及びクリック指令通知部29として機能する。
【0033】
登録画像特定部21は、登録モードにおいて、取得画像をテンプレートとして、登録画像に記憶されている複数のユーザの登録画像に対してテンプレートマッチングを施し、取得画像と指紋模様が一致する登録画像が登録画像記憶部32に記憶されているか否かの判定を行い、指紋模様が一致する登録画像が登録画像記憶部32に記憶されている場合は、その登録画像を、現在コンピュータ2を使用しているユーザの登録画像として特定する。一方、一致する登録画像が登録画像記憶部32に記憶されていない場合は、取得画像を新たなユーザの登録画像として、登録画像記憶部32に記憶させる。
【0034】
指紋領域特定部22は、指紋センサ1によって取得された指紋画像又は登録画像に対して、所定の画像処理、例えばエッジ検出処理を行い指紋領域の輪郭を抽出し、抽出した輪郭内に存在する画素数から指紋領域の面積を算出する。
【0035】
動作判定部23は、取得画像の指紋領域の面積から登録画像の指紋領域の面積を差し引いた値(面積差)が所定の値(閾値TH)より大きいか否かを判定し、面積差が閾値THよりも大きい場合、ユーザによってクリック指令が行われたと判定する。また、動作判定部23は、面積差が閾値THよりも小さい場合、さらに、指紋領域が指紋画像中の上側又は下側の所定の領域に偏って現れているか否かを判定し、上又は下側に偏って現れている場合は、ユーザによって、スクロール指令が行われたと判定し、上側又は下側に偏って現れていない場合は、ユーザによって、マウスポインタの移動指令が行われたと判定する。
【0036】
固着領域特定部24は、登録画像の指紋領域の中心点を重心とする縦及び横の所定サイズの長方形状の領域をテンプレートとして取得画像に対してテンプレートマッチングを施し、取得画像から固着領域を特定する。テンプレートマッチングには、画素単位のマッチング手法、主成分分析を用いたマッチング手法等を用いる。
【0037】
移動量算出部25は、取得画像の固着領域の中心点を特定し、この中心点を通る縦方向の直線で、指紋領域を左右の2つの領域に分割し、左右の両領域の面積の差分値を算出し、この差分値からマウスポインタのX座標の移動量を算出する。また、移動量算出部25は、中心点を通る横方向の直線で指紋領域を上下の2つの領域に分割し、上下の両領域の面積の差分値を算出し、この差分値からマウスポインタのY座標の移動量を算出する。
【0038】
マウスポインタ移動指令受付部26は、移動量算出部25によって算出されたマウスポインタのX座標の移動量に、現在のマウスポインタのX座標の値を加えるとともに、移動量算出部25によって算出されたマウスポインタのY座標の移動量に、現在のマウスポインタのY座標の値を加えることにより、マウスポインタの新たな座標位置を算出する。そして、マウスポインタを現在表示されている座標位置から消去させ、新たに算出した座標位置に表示させる。
【0039】
スクロール指令受付部27は、動作判定部23が、指紋領域が指紋画像中、上側の所定の領域に存在すると判定した場合、ユーザからの上方向のスクロール指令を受け付け、表示画面41に表示されているウインドウ内の画像を上方向にスクロールさせる。また、スクロール指令受付部27は、動作判定部23が、指紋領域が指紋画像中、下側の所定の領域に存在すると判定した場合、ユーザからの下方向のスクロール指令を受け付け、表示画面41に表示されているウインドウ内の画像を下方向にスクロールさせる。
【0040】
クリック指令受付判定部28は、指紋領域の面積が閾値THよりも大きな取得画像が連続して何回取得されているかをカウントし、カウントした値が所定の値よりも大きい場合、ユーザからのクリック指令を受け付け、カウントした値が所定の値よりも小さい場合、ユーザからのクリック指令を受け付けない。
【0041】
クリック指令通知部29は、クリック指令受付判定部28がユーザによりクリックからのクリック指令を受け付けた場合、ユーザがクリックしたときにマウスポインタと同じ座標上に表示されているオブジェクトが、クリックされたときに実行される各種プログラムに対してクリックされたことを通知する。
【0042】
次に、登録画像を取得するために実行される登録モードについて説明する。図4は、登録モードの処理手順を示すフローチャートである。まず、ステップS1において、指紋センサ1は、センサ面12に載置されたユーザの指先の指紋画像を取得する。なお、登録モードは、例えば、ユーザがコンピュータを起動させたときに実行される。
【0043】
ステップS2において、登録画像特定部21は、登録画像記憶部32を検索することにより、ステップS1で取得された取得画像と指紋模様が一致する登録画像が登録画像記憶部32に記憶されているかを判定する。
【0044】
ステップS3において、取得画像と指紋模様が一致する登録画像が登録画像記憶部32に記憶されている場合(ステップS3でYES)、登録画像特定部21は、この登録画像を現在コンピュータ2を使用しているユーザの登録画像として特定する(ステップS4)。
【0045】
ステップS3において、取得画像と指紋模様が一致する登録画像が登録画像記憶部32に記憶されていない場合(ステップS3でNO)、ステップS1で取得した取得画像を新たな登録画像として、登録画像記憶部32に記憶させる(ステップS5)。
【0046】
ステップS6において、指紋領域特定部22は、ステップS3で得られた新たな登録画像の指紋領域の面積を算出する。ステップS7において、登録画像特定部21は、ステップS6で算出された指紋領域の面積をその登録画像と対応づけて、登録画像記憶部32に記憶させる(ステップS7)。
【0047】
次に、取得画像を基に、ユーザからの操作指令を受け付ける処理について説明する。図5は、本ポインティングデバイスにおいて、コンピュータ2に対して種々の操作指令を行うために、ユーザによって行われる指の動作を説明するための図である。図中に示す矢印Y1〜Y4は、いずれも指先Fをセンサ面12に押し当てた状態で、矢印Y1〜Y4の方向に僅かにずらしたときの指先Fの動作を示している。矢印Y1〜Y4に示す動作は、表示画面41に表示されたマウスポインタを移動させるために行われる動作であり、本ポインティングデバイスは、これらの動作をユーザからのマウスポインタの移動指令として受け付ける。
【0048】
図6は、指の動作に対する指紋画像の変化を説明するための図であり、(a)は、ユーザがセンサ面12に指を載置し、操作指令を行っていない状態で得られる指紋画像を示し、(b)は、ユーザが矢印Y2に示す動作を行ったときに得られる指紋画像を示し、(c)は、ユーザが矢印Y1方向に示す動作を行ったときに得られる指紋画像を示している。ユーザが矢印Y2に示す方向に指を僅かにずらすと、(a)に示す指紋画像の指紋模様が(b)に示す指紋画像の指紋模様に変化する。このとき、変化の前後で、指紋模様の変化が見られない領域(固着領域KD)と指紋模様が変化する領域(滑り領域GD)が存在することが(a)及び(b)を比較することにより分かる。また、(c)に示す指紋画像においても、同様に、固着領域KDと滑り領域GDが存在していることが分かる。また、(b)、(c)を比較すれば分かるように、指先Fを矢印Y2に示す方向にずらしたときは、滑り領域GDは、固着領域KDの左側に現れるが、指先Fを矢印Y1の方向にずらしたときは、滑り領域GDは固着領域KDの右側に現れる。このように、固着領域KDに対する滑り領域GDの相対的な位置は、指の動作に応じて大きく異なることが分かる。そこで、本ポインティングデバイスでは、指紋領域SDにおける固着領域KDの相対的な位置関係から、指先Fの動作を判定し、ユーザのマウスポインタの移動指令を受け付ける。
【0049】
また、矢印Y5は、センサ面12に対して指先Fの重力方向の圧力を増大させて、指先Fをセンサ面12に強く押し当てたときの指先Fの動作を示し、矢印Y6は、センサ面12に対して強く押し当てた指先Fの圧力を弱め、圧力を元の状態に戻していくときの動作を示しており、本ポインティングデバイスは、これらの動作をユーザからのクリック指令として受け付ける。
【0050】
また、矢印Y7は、指先Fをセンサ面12に押し当てた状態で、指FBをセンサ面12に対して起こしていくときの動作(センサ面12と指FBとの傾斜角度θを増大させていく動作)を示しており、本ポインティングデバイスは、この動作をユーザからの上スクロール指令として受け付ける。また、矢印Y8は矢印Y7で示す動作とは逆に、指全体をセンサ面12に対してねかしていく動作(センサ面12と指との傾斜角度θを減少させていく動作)を示しており、本ポインティングデバイスは、この動作をユーザからの下スクロール指令として受け付ける。ここで、上スクロールとは、表示画面41に表示されているウインドウ内の画面をY方向にスクロールさせることをいい、下スクロールとは、表示画面41に表示されたウインドウ内の画面を−Y方向にスクロールさせることをいう。
【0051】
図7は、ユーザからの操作指令を受け付ける処理の手順を示したフローチャートである。まず、ステップS11において、指紋センサ1は、センサ面12に載置された指先Fの指紋画像を取得し、取得画像記憶部31に記憶させる。指紋センサ1は、指紋画像を所定の時間間隔(例えば、1/10秒)間隔で取得する。
【0052】
ステップS12において、動作判定部23は、ステップS11で取得した取得画像からユーザの指の動作が、マウスポインタの移動指令、クリック指令又はスクロール指令のいずれであるかを判定するための動作判定処理を行う。
【0053】
ステップS13において、動作判定部23が、クリック指令と判定した場合はステップS14に進み、クリック指令を受け付けるか否かを判定するためのクリック指令受付処理が行われ(ステップS14)、マウスポインタの移動指令と判定した場合は、ステップS15に進み、マウスポインタの移動指令を受け付けるための詳細な処理であるマウスポインタ移動指令受付処理が行われ、スクロール指令と判定した場合は、ステップS16に進み、スクロール指令を受け付けるか否かを判定するためのスクロール指令受付処理が行われる。
【0054】
図8は、ステップS12の動作判定処理のサブルーチンを示したフローチャートである。まず、ステップS121において、指紋領域特定部22は、取得画像から指紋領域を特定し、指紋領域の面積を求める。図9は、指紋センサ1によって取得された指紋画像の一例を示した図である。図9に示すように、画面全域に亘って、指紋領域SDが表されており、指紋領域SDは、指紋の溝(凹部)に対応する部分が黒く現れ、指紋の山(凸部)に対応する部分が白く現れ、黒と白との縞模様によって指紋が表されていることが分かる。指紋領域特定部22は、指紋領域SDの輪郭を検出し、輪郭内に含まれる画素数から指紋領域SDの面積を算出する。なお、指紋領域特定部22は、指紋領域SDの、白の縞部分を黒く塗りつぶすことにより、指紋領域SDを黒一色で表し、黒で表される画素の画素数から指紋領域SDの面積を算出してもよい。
【0055】
ステップS122において、動作判定部23は、ステップS121で算出した指紋領域の面積から、登録モードで特定された登録画像の指紋領域の面積を差し引き面積差分値を算出する。
【0056】
ステップS123において、動作判定部23は、ステップS122で算出された面積差分値が、閾値THよりも大きいか否かの判定を行い(ステップS123)、面積差分値が閾値THよりも大きい場合(ステップS123でYES)、ユーザによりクリック指令が行われたと判定する(ステップS125)。
【0057】
センサ面12に対して指先Fの重力方向に対する圧力を増大させていくと、センサ面12と指先Fとの接触面の面積が増大していき、指紋画像中の指紋領域の面積が増大していく。そこで、動作判定部23は、指紋領域の面積が閾値THよりも大きいか否かにより、ユーザからのクリック指令を判定する。
【0058】
一方、ステップS122で算出された面積差分値が閾値THよりも小さい場合(ステップS123でNO)、動作判定部23は、指紋領域が上側又は下側の領域に偏って表されているか否かを判定し(ステップS124)、上側又は下側の領域に偏って表されている場合(ステップS124でYES)、スクロール指令が行われたと判定する(ステップS126)。一方、ステップS124において、動作判定部23は、指紋領域が上側又は下側の領域に偏って表されていない場合(ステップS124でNO)、ユーザによりマウスポインタの移動指令が行われたと判定する(ステップS127)。
【0059】
図10は、ステップS15に示すマウスポインタの移動指令受付処理を示したフローチャートである。まず、ステップS21において、固着領域特定部24は、ステップS11で取得された指紋画像から固着領域を特定する。図11は、固着領域特定部24が行うテンプレートマッチングを説明するために指紋画像を模式的に示した図であり、(a)は登録画像を示し、(b)は取得画像を示している。固着領域特定部24は、指紋領域特定部22によって特定された登録画像の指紋領域から中心点を特定する。中心点の特定は、例えば、指紋領域に外接する四角形を当てはめ、当てはめた四角形の縦方向の一辺を所定の比率で分割し、分割した位置から横方向に引いた直線と、当てはめた四角形の横方向の一辺を所定の比率で分割し、分割した位置から縦方向に引いた直線との交点を中心点として特定する。なお、縦及び横方向の一辺を分割する際の所定の比率は、例えば、複数のユーザの指紋画像をサンプルとして取得し、これらのサンプルの比率の平均値を用いる。これにより、図11(a)に示すように、登録画像に対して、固着領域KDが特定されるとともに、特定された固着領域KDの中心点CPが特定される。
【0060】
次に、固着領域特定部24は、登録モードにおいて特定された登録画像から指紋領域SDの中心点CPを特定し、中心点CPを重心とする縦及び横の所定のサイズの長方形状の領域をテンプレートTとして抽出する。ここで、抽出される長方形状のテンプレートTのサイズは、固着領域KDのサイズに比べて小さいものとする。
【0061】
次に、固着領域特定部24は、登録画像から抽出したテンプレートTを、取得画像の例えば、左上の頂点からX方向に走査していき、最もマッチした領域を特定する。そして、特定した領域T´の重心を固着領域KD´の中心点CP´とする(図11(b))
ステップS22において、固着領域特定部24は、前回固着領域を特定してから何枚の取得画像が取得されたかをカウントするためのカウンタ値Kを1に設定する。
【0062】
ステップS23において、固着領域特定部24は、カウンタ値Kが所定の値Nよりも大きいか否かの判定を行い、K>=N場合、すなわち、前回固着領域KD´を特定してから、所定枚数の取得画像が取得がされている場合は(ステップS23においてNO)、今回取得した取得画像に対して、テンプレートマッチングを施すことにより、固着領域KD´の中心点CP´を特定する(ステップS24)。一方、ステップS23において、K<Nの場合、すなわち、前回固着領域KD´を特定してから所定枚数の取得画像が取得されていない場合(ステップS23でYES)、ステップS25に進む。このように固着領域特定部24は、全て取得画像に対してテンプレートマッチングを行わずに、所定枚数毎にテンプレートマッチングを行うことで、処理の高速化を図っている。
【0063】
ステップS25において、固着領域特定部24は、取得画像の固着領域KD´の中心点CP´を特定する。この場合、固着領域KD´の中心点CP´は、前回のテンプレートマッチングにより特定された固着領域の中心点の座標が用いられる。
【0064】
ステップS26において、移動量算出部25は、固着領域KD´の中心点CP´を通る縦方向の直線で取得画像の指紋領域を2つの領域に分割する。この場合、図11(b)に示すように、特定された固着領域KD´の中心点CP´を通る縦方向の直線L1により指紋領域SD´が2つの領域D1、D2に分割される。
【0065】
ステップS27において、移動量算出部25は、領域D1及びD2のそれぞれの面積S1及びS2を算出し、領域D1及びD2の面積の差分値ΔS1(=S2−S1)を算出する。
【0066】
ステップS28において、移動量算出部25は、差分値ΔS1から、表示画面41のX座標に対するマウスポインタの移動量ΔXを算出する。移動量ΔXは、例えば表示画面41の横方向のサイズと指紋画像の横方向のサイズとの関係から換算係数を求め、この換算係数を差分値ΔS1にかけることにより算出してもよい。あるいは、表示画面41の横方向のサイズと指紋画像の横方向のサイズとの関係から換算関数を求め、この換算関数に差分値ΔS1を代入することにより算出してもよい。
【0067】
ステップS29において、移動量算出部25は、固着領域KD´の中心点CP´を通る横方向の直線L2を引き、指紋領域SD´を2つの領域D3及びD4に分割する。
【0068】
ステップS30において、移動量算出部25は、領域D3及びD4のそれぞれの面積S3及びS4を算出し、領域D3及びD4の面積の差分値ΔS2(=S4―S3)を算出する。
【0069】
ステップS31において、移動量算出部25は、差分値ΔS2から、表示画面41のY座標に対するマウスポインタの移動量ΔYを算出する。移動量ΔYは、移動量ΔXと同様に、換算係数あるいは換算関数によって算出される。
【0070】
ステップS32のおいて、マウスポインタ移動指令受付部26は、現在、表示画面41に表示されているマウスポインタの座標(X、Y)に対して、X´=X+ΔXを算出するとともに、Y´=Y+ΔYを算出することにより、マウスポインタの新たな座標(X´、Y´)を算出する。そして、座標(X,Y)に表示されているマウスポインタを消去するとともに、新たな座標(X1、Y1)にマウスポインタを表示する。
【0071】
ステップS33において、指紋センサ1は、指紋画像を取得する。次いで、ステップS34において、固着領域特定部24は、カウンタ値Kに1を加算して、カウンタ値Kを更新する。
【0072】
ステップS35において、動作判定部23は、ステップS12で示す動作判定処理を行い、動作判定部23が、マウスポインタの移動指令であると判定した場合(ステップS36でYES)、ステップS23に戻る。一方、ステップS36において、動作判定部23が、マウスポインタの移動指令でないと判定した場合(ステップS36でNO)、図7に示すステップS13に戻る。
【0073】
このようにして、図10のフローチャートの処理が繰り返し実行されると、センサ面12に対してずらした指の距離が大きいほど、マウスポインタは、早い速度で移動することとなる。なお、算出した新たな座標(X1、Y1)が、表示画面41の表示可能範囲を越えた場合は、表示可能範囲の縁の位置でマウスポインタは停止する。
【0074】
次に、ステップS14に示すクリック指令受付判定処理について説明する。図12は、ステップS14のサブルーチンを示したフローチャートである。まず、ステップS40において、クリック指令受付判定部28は、閾値THよりも指紋領域の面積が大きな取得画像が連続して何枚取得されたかをカウントするためのカウンタ値Kを1に設定し、カウンタ値Kを初期化する。
【0075】
ステップS41において、指紋センサ1は、指紋画像を取得する。ステップS42において、クリック指令受付判定部28は、カウンタ値Kに1を加算し、カウンタ値Kを更新する。ステップS43において、動作判定部23は、指紋領域の面積が閾値THよりも小さいか否かの判定を行い(ステップS43)、指紋領域の面積が閾値THよりも大きい場合(ステップS43でNO)、ステップS41に戻り、新たな指紋画像が取得される。一方、指紋領域の面積が閾値THよりも小さい場合(ステップS43でYES)、ステップS44に進む。
【0076】
ステップS44において、クリック指令受付判定部28は、カウンタ値Kの値が所定の値Nよりも大きいか否かの判定を行い(ステップS44)、N>Kの場合(ステップS44でYES)、ユーザからのクリック指令受け付ける。ユーザからのクリック指令が受け付けられると、クリック指令通知部29は、クリック指令が行われたことを、各種プログラムに通知する。例えば、ユーザによってアイコンがクリックされたときは、そのアイコンの色が反転表示される。また、表示画面41に表示されたウインドウを最大化表示させるボタンがクリックされたときは、そのウインドウが表示画面41において最大化表示される。
【0077】
また、クリック指令の受け付けが所定の時間内に2回されたときは、ダブルクリック指令がされたとしてもよい。ユーザによって、アイコンがダブルクリックされたときは、そのアイコンに対応付けられたアプリケーションソフトウェアの起動等が行われる。
【0078】
次に、スクロール指令受付判定処理について説明する。図13は、ステップS16のサブルーチンを示したフローチャートである。まず、ステップS51において、動作判定部23は、指紋領域が指紋画像の上側の所定の領域に存在するか否かを判定し(ステップS51)、上側の所定の領域に存在すると判定した場合(ステップS51でYES)、スクロール指令受付部27は、ユーザから上方向のスクロール指令を受け付ける(ステップS52)。
【0079】
図14は、指紋領域が指紋画像の上側の所定の領域に表示されている状態を示した図である。本実施形態では、スクロール指令受付部27は、図14に示すように、例えば取得画像の縦方向の辺H1の中点MPから横方向に直線L3を引くことにより分割された2つの領域のうち上側の領域UDに指紋領域SD´が存在する場合、スクロール指令が行われたものと判定する。なお、直線L3をひく辺H1上の点は、中点MPに限定されず、指紋画像のサイズに応じて、適宜変更してもよい。
【0080】
ステップS52において、スクロール指令受付部27は、上方向のスクロール指令が行われたウインドウ内の画面を上方向にスクロールさせる表示処理を行う。
【0081】
ステップS51において、スクロール指令受付部27は、指紋領域が指紋画像の上側の所定の領域に偏って表示されていないと判定した場合(ステップS51でNO)、すなわち、指紋領域が指紋画像の下側の所定の領域に偏って表示されている場合、スクロール指令受付部27は、下方向のスクロール指令を受け付ける。
【0082】
ステップS55において、スクロール指令受付部27は、下方向のスクロール指令が行われたウインドウ内の画面を上方向にスクロールさせる表示処理を行う。
【0083】
なお、上記実施形態では、プログラム実行部20及び記憶部40は、コンピュータ2のCPU、RAM、ハードディスク用いたが、別途マイクロコンピュータなど専用回路を用いて処理し、処理結果のみをコンピュータ2に出力してもよい。この場合、センサ面12の小型化により、ポインティングデバイス自体の小型化を図ることができる。
【0084】
また、上記実施形態では、固着領域特定部24は、取得画像から固着領域を特定するためのテンプレートとして、長方形状のテンプレートを用いたが、これに限定されず、図11(a)に示すように、固着領域の中心点CPを通る縦方向の直線L4と、中心点CPを通る横方向の直線L5とをテンプレートとし、取得画像に対して、直線L4を横方向に走査して、最もマッチする縦方向の直線を抽出するとともに、取得画像に対して直線L5を縦方向に走査して、最もマッチする横方向の直線を抽出し、抽出した縦及び横方向の2本の直線の交点を固着領域の中心点CP´としてもよい。この場合、直線L4、L5をそれぞれ縦又は横の1つの方向に走査することにより、固着領域KD´の中心点CP´を算出することができるため、処理の高速化を図ることができる。
【0085】
また、上記実施形態では、指紋センサ1がコンピュータ2の外部に接続された態様を示したが、これに限定されず、本ポインティングデバイスをノート型パソコンに適用する場合は、ノート型パソコンと一体的に接続してもよい。この場合、センサ面12の面積の小型にすることができるため、ノート型パソコン自体を小型にすることができる。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザは、接触部に載置した指を僅かに動かすだけで、コンピュータに対して種々の操作指令を行うことが可能であるため、接触部を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポインティングデバイスの一の実施形態の外観構成を示した図である。
【図2】静電容量式の指紋センサの概略構成を示した図である。
【図3】本ポインティングデバイスのブロック構成図を示している。
【図4】登録モードの処理手順を示すフローチャートである
【図5】本ポインティングデバイスにおいて、コンピュータに対して種々の操作指令を行うために、ユーザによって行われる指の動作を説明するための図である。
【図6】指の動作に対する指紋画像の変化を説明するための図であり、(a)は、ユーザがセンサ面に指を載置し、操作指令を行っていないときに得られる指紋画像を示し、(b)は、ユーザが矢印Y2に示す動作を行ったときに得られる指紋画像を示し、(c)は、ユーザが矢印Y1方向に示す動作を行ったときに得られる指紋画像を示している。
【図7】ユーザからの操作指令を受け付ける処理の手順を示したフローチャートである。
【図8】動作判定処理のフローチャートである。
【図9】指紋センサによって取得された指紋画像の一例を示した図である。
【図10】マウスポインタの移動指令受付処理を示したフローチャートである。
【図11】固着領域特定部が行うテンプレートマッチングを説明するために指紋画像を模式的に示した図であり、(a)は登録画像を示し、(b)は取得画像を示している。
【図12】クリック指令受付処理のフローチャートである。
【図13】スクロール指令受付処理のフローチャートである。
【図14】指紋領域が指紋画像の上側の所定の領域に表示されている状態を示した図である。
【符号の説明】
1 指紋センサ(取得手段)
2 コンピュータ
3 ケーブル
4 表示装置
11 筐体
12 センサ面(接触部)
20 プログラム実行部
21 登録画像特定部
22 指紋領域特定部(検出手段)
23 動作判定部(検出手段)
24 固着領域特定部(検出手段)
25 移動量算出部(検出手段)
26 マウスポインタ移動指令受付部(受付手段)
27 スクロール指令受付部(受付手段)
28 クリック指令受付判定部(受付手段)
29 クリック指令通知部
31 取得画像記憶部
32 登録画像記憶部
40 記憶部
41 表示画面
111 保護膜
112a 電極
112 電極群

Claims (7)

  1. 操作者の指が載置される接触部を備えたポインティングデバイスであって、
    操作者の指紋画像を予め登録画像として記憶する記憶手段と、
    前記接触部に載置された指の指紋画像を取得する取得手段と、
    前記登録画像と前記取得手段が取得した指紋画像とを比較することにより前記接触部上での指の動きを検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した指の動きに応じた操作指令を受け付ける受付手段とを備えることを特徴とするポインティングデバイス。
  2. 前記検出手段は、前記接触部に載置した指を前記接触部に対してずらしたときに生じる指紋画像における指紋模様の変化に基づいて、指の動きを検出することを特徴とする請求項1記載のポインティングデバイス。
  3. 前記検出手段は、前記取得手段が取得した指紋画像において、前記登録画像と比較して指紋模様の変化が略一定の指紋画像の領域を固着領域として特定し、当該指紋画像における固着領域の位置に基づいて、指の動きを検出することを特徴とする請求項2記載のポインティングデバイス。
  4. 前記検出手段は、前記登録画像から基準画像を抽出し、前記取得手段が取得した指紋画像に、抽出した基準画像を用いたテンプレートマッチングを施すことにより前記固着領域を検出することを特徴とする請求項3に記載のポインティングデバイス。
  5. 前記検出手段は、前記固着領域内の所定の一点を通り、それぞれ直交する直線を前記基準画像とすることを特徴とする請求項4に記載のポインティングデバイス。
  6. 前記検出手段は、前記登録画像の指紋領域に対する前記取得手段が取得した指紋画像の指紋領域の面積の変化に基づいて、指の動きを検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のポインティングデバイス。
  7. 前記検出手段は、前記登録画像の指紋領域に対する前記取得手段が取得した指紋画像の形状の変化に基づいて、指の動きを検出することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のポインティングデバイス。
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