JP2004258390A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示画像の視認性を向上させることができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置100は、表示用画像データを格納する画像表示メモリ24、選択された設定項目であるカレントメニュー211を含むメニュー表示を出力する画像表示部28とを備える。表示用画像データには、画像用データと、文字列やアイコン等のキャラクタ用データとがある。メニュー表示において選択されたカレントメニュー211の設定値を変更するカレントメニュー設定値変更処理において、背景消去処理により、カレントアイテム211のみを画像用データに重畳して画像表示部28に表示する。
【選択図】 図7
【解決手段】画像処理装置100は、表示用画像データを格納する画像表示メモリ24、選択された設定項目であるカレントメニュー211を含むメニュー表示を出力する画像表示部28とを備える。表示用画像データには、画像用データと、文字列やアイコン等のキャラクタ用データとがある。メニュー表示において選択されたカレントメニュー211の設定値を変更するカレントメニュー設定値変更処理において、背景消去処理により、カレントアイテム211のみを画像用データに重畳して画像表示部28に表示する。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置に関し、特にキャラクタを画像に重畳させる画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子カメラ等の撮像装置は、固体メモリ素子を有するメモリカードを記録媒体として、静止画像や動画像(記録画像)を記録再生する。この撮像装置は、一般的に、記録画像の再生表示、ファインダ画像表示、GUI(グラフィカルユーザインターフェース)メニュー表示等のために、バックライトを備える液晶モニタを搭載している。
【0003】
このような撮像装置には、GUIメニューを用いてバックライトの発光強度を設定するバックライト発光強度設定機能を有し、これにより、使用される場所が屋内であっても屋外であっても、液晶モニタに表示される記録画像の視認性を向上させることができる。
【0004】
バックライト発光強度設定等でGUIメニューを用いるときに、液晶モニタは、GUIメニューを再生表示中の記録画像の上に重畳表示するか、又は同記録画像の下に重畳表示している。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−331739号公報
【特許文献2】
特開2001−036780号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記撮像装置においては、GUIメニュー表示と記録画像再生表示とが重畳するとGUIメニューや再生記録画像の視認性が低下する。
【0007】
本発明の目的は、表示画像の視認性を向上させることができる画像処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像処理装置は、画像を表示する画像表示手段と、複数のキャラクタを表示するキャラクタ表示手段と、前記表示された複数のキャラクタを前記表示された画像に重畳させる重畳手段と、前記キャラクタの1つを変更する変更手段とを具備した画像処理装置において、前記重畳手段は、前記変更手段が前記キャラクタの1つを変更するときに、当該キャラクタの1つのみを含む領域を前記表示された画像に重畳させることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像処理装置を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【0011】
図1において、画像処理装置100は、以下の構成を有する。
【0012】
画像処理装置100は、画像処理装置本体部101と、電源部85と、メモリカードやハードディスク等から構成される記録媒体200,210とを備える。画像処理装置本体部101には光学ファインダ104が設けられている。
【0013】
画像処理装置本体部101は、入射光の光路に沿って、撮像装置内部を可動的に覆うバリアである保護部102、撮影レンズ10、シャッタ12、撮像素子14を配置している。
【0014】
撮像素子14には、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路22、バス5、メモリ30が順に接続されている。メモリ30は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納する記憶容量を備え、パノラマ撮影や複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影の場合にも、高速且つ大量の記録画像を書き込み可能に構成されている。
【0015】
また、メモリ制御回路22には、バス5を介することなく画像表示メモリ24が接続されている。さらに、メモリ制御回路22は、バス5を介してシステム制御回路50に接続されている。また、メモリ制御回路22には、メモリ30又は画像表示メモリ24に記録された記録画像データを再生表示するために、画像表示メモリ24、D/A変換器26、例えばTFT型の液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)から成る画像表示部28(画像表示手段,設定項目表示手段)が接続されている。さらに、画像表示部28には、再生表示された記録画像の視認性を確保するために、バックライト29が接続され、さらにバックライト29にはバックライト制御部41及びシステム制御回路50が接続されている。画像表示部28は、電子ファインダ機能を有する電子ファインダ(EVF:electronic viewfinder)を構成する。
【0016】
さらに、メモリ制御回路22には、タイミング発生回路18が接続されており、タイミング発生回路18は、撮像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26に接続している。
【0017】
バス5には、圧縮伸張回路32、並びにコネクタ92に接続しているインターフェース(I/F)90及びコネクタ96に接続しているI/F94が接続されている。
【0018】
システム制御回路50は、制御メモリ52、出力部54、例えばEEPROM(electrically erasable programmable ROM)から成る不揮発性メモリ56、シャッタ12に接続されている露光制御回路40、撮影レンズ10に接続された測距制御部42及びズーム制御回路44、保護部102に接続されたバリア制御回路46、フラッシュ48、電源制御部80、記録媒体脱着検知部98、コネクタ112(アンテナ112)と接続している通信部110、並びに操作部60が夫々接続されている。
【0019】
出力部54は、LCDやLED(light emitting diode)等から成る液晶表示装置と、発音素子を含むスピーカーとの組み合わせにより構成されており、画像処理装置100の後述する操作部60近傍の視認容易な位置に1つ以上設置されている。
【0020】
電源制御部80は、コネクタ82を介して電源部85と接続されると共に、電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されている。
【0021】
電源部85は、コネクタ82と接続するためのコネクタ84を備え、コネクタ84は電源86と接続される。電源86は、電池又はACアダプタから成り、電池としては、例えば、アルカリ電池、リチウム電池等の一次電池や、NiCd電池、NiMH電池、リチウム電池等の二次電池を用いることができる。
【0022】
I/F90には、コネクタ92を介して記録媒体200が接続される。記録媒体200は、I/F90と接続するためのコネクタ206を備え、コネクタ206には、I/F204を介して半導体メモリ、磁気ディスク等から成る記録部202が接続されている。I/F94には、コネクタ96を介して記録媒体210が接続される。記録媒体210は、I/F94と接続するためのコネクタ216を備え、コネクタ216には、I/F214を介して半導体メモリ、磁気ディスク等から成る記録部212が接続されている。
【0023】
操作部60は、モードダイアルスイッチ62、シャッタスイッチSW1,SW2から成るシャッタスイッチ64、画像表示スイッチ66、クイックレビュースイッチ68、及び入力部70を備え、夫々がシステム制御回路50と接続されている。
【0024】
入力部70は、ボタン、スイッチ、ダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング装置、音声認識装置等から選択された1つ以上の組み合わせで構成されている。
【0025】
入力部70のボタンには、メニューボタン、シャッタボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマ切り替えボタン、メニュー上移動ボタン(以下、「上ボタン」という)、メニュー下移動ボタン(以下、「下ボタン」という)、メニュー右移動ボタン(以下、「右ボタン」という)、メニュー左移動ボタン(以下、「左ボタン」という)、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像移動−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン、シングル再生モードとマルチ再生モードとの間で通常再生モードを切り替える通常再生モード切替ボタン等がある。
【0026】
保護部102は、画像処理装置本体部101内部の汚れや破損を防止する。撮影レンズ10はフォーカシング及びズーミングを行う。シャッタ12は、絞り機能を有する。撮像素子14は光学像を電気的なアナログ信号に変換する。
【0027】
A/D変換器16は、撮像素子14からのアナログ信号をディジタル信号に変換する。
【0028】
画像処理回路20は、A/D変換器16からのディジタル信号又はメモリ制御回路22からの記録画像データに、所定の処理、例えば画素補間処理、色変換処理、演算処理等を行う。また、画像処理回路20は、演算処理で得られた演算結果に基づいて、システム制御回路50を介して露光制御部40や測距制御部42を制御することにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理及びAWB(オートホワイトバランス)処理、並びにAE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を行う。
【0029】
メモリ制御回路22(重畳手段)は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、及び圧縮伸長回路32を制御する。
【0030】
メモリ30は、A/D変換器16からのディジタル信号を静止画像や動画像(記録画像)として格納する。また、メモリ30は、システム制御回路50の作業領域としても使用される。
【0031】
画像表示メモリ24は、A/D変換器16からのディジタル信号が、画像処理回路20、メモリ制御回路22を順に介するか、又は直接にメモリ制御回路22を介して書き込まれて、これを表示用画像データとして格納する。この表示用画像データには、画像用データと、文字及び数字を含む文字列並びにアイコンから選択された少なくとも1つから成るキャラクタ用データとがあり、キャラクタ表示用データ及び画像用データには、夫々画素毎に後述するパレット番号が含まれている。画像表示メモリ24に格納されている画像用データとキャラクタ用データとは、メモリ制御回路22により、図2で後述するパレットテーブル並びにキャラクタ用データ及び画像用データを画素毎に比較しながら合成されて表示用画像データとなる。
【0032】
D/A変換器26は、メモリ制御回路22からの表示用画像データを画像表示部28に出力する。画像表示部28は、D/A変換器26から入力された表示用画像データを表示する。
【0033】
画像表示部28は、画像表示メモリ24に格納されている表示用画像データを画素毎に逐次表示することにより、電子ファインダ機能を実現する。また、画像表示部28は、システム制御回路50からの指示、又は画像表示スイッチ66からのシステム制御回路50を介した任意の指示により、その表示がON/OFFされる。なお、画像処理装置100は、画像表示部28の表示がOFFであるときに、電源86の電力を大量に消費しないように構成されている。
【0034】
バックライト29は、画像表示部28に表示された記録画像の視認性を確保する。バックライト制御部41は、バックライト29の発光強度を設定する。この設定されたバックライト29の発光強度に応じて画像表示部28の明るさが変更される。
【0035】
タイミング発生回路18は、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御されて、撮像素子14、A/D変換器16、又はD/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給する。
【0036】
圧縮伸長回路32は、メモリ30から記録画像を読み出して、適応離散コサイン変換(ADCT:Adaptive Discrete Cosine Transform)等により、記録画像に圧縮処理又は伸長処理を行い、処理を終えた記録画像をメモリ30に書き込む。
【0037】
コネクタ92は記録媒体200と接続を行い、コネクタ96は記録媒体210と接続を行う。
【0038】
システム制御回路50は画像処理装置100全体を制御する。例えば、システム制御回路50は、撮像素子12から読み出したアナログ信号をメモリ30に記録画像として書き込む露光処理、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算結果を用いて記録画像を現像する現像処理、及びメモリ30から読み出した記録画像に圧縮伸長回路32で圧縮処理又は伸長処理を施して記録媒体200,210に記録画像として書き込む記録処理を指示する。
【0039】
制御メモリ52は、システム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶する。
【0040】
出力部54のスピーカーは、システム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、音声等を用いて動作状態、音声メッセージ等を出力する。
【0041】
出力部54の液晶表示装置は、システム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像等を用いて動作状態、メッセージ等を表示出力する。
【0042】
出力部54のLCDは、単写(シングルショット)/連写撮影表示、セルフタイマ表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残容量表示、電池残容量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、記録媒体200及び記録媒体210の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付・時刻表示等を出力する。
【0043】
また、出力部54の表示出力は、光学ファインダ104内の表示部(不図示)にも出力される。光学ファインダ104内の表示部は、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示等を出力する。
【0044】
不揮発性メモリ56は、電気的に記録データを消去したり、記録したりする。
【0045】
露光制御部40はシャッタ12を制御する。また、露光制御部40は、フラッシュ48と連携することによりフラッシュ調光機能を有する。測距制御部42は撮影レンズ10のフォーカシングを制御する。露光制御部40、測距制御部42は、TTL方式を用いて、システム制御回路50により画像処理回路20による演算結果に基づき、制御される。
【0046】
ズーム制御部44は撮影レンズ10のズーミングを制御する。バリア制御部46は保護部102の動作を制御する。フラッシュ48は、AF補助光の投光機能及びフラッシュ調光機能を有する。
【0047】
電源制御部80は、電源86の種類、即ち電池かACアダプタか、電池の装着の有無、並びに装着されている電池の種類及び残容量の検出を行い、それらの検出結果及びシステム制御回路50の指示に基づいて、必要な電圧を必要な期間、画像処理装置本体101及び記録媒体200,210へ供給すべく、DC−DCコンバータを制御する。電源86は、画像処理装置本体101及び記録媒体200,210へ電圧を供給する。
【0048】
記録媒体着脱検知部98は、コネクタ92,96を介して記録媒体200及び/又は記録媒体210が装着されているか否かを検知する。
【0049】
I/F90,94及びコネクタ92,96としては、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)カード、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを用いることができる。この場合、LAN(local area network)カード、モデムカード、USB(universal serial bus)カード、IEEE1394カード、P1284カード、SCSI(small computer system interface)カード、PHS(portable phone)用通信カード等の各種通信カードをコネクタ112を介して接続することにより、画像処理装置100は、外部周辺機器との間で記録画像データ及びそれに付属した管理情報を転送し合うことができる。
【0050】
コネクタ112は、外部周辺機器と有線接続する。アンテナ112は、外部周辺機器と無線接続する。通信部110は、RS232C、USB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信等のコネクタ112(アンテナ112)を介することにより、画像処理装置100と他のPCやプリンタ等の外部周辺機器(不図示)との間で有線(無線)接続する通信機能を有する。
【0051】
操作部60は、システム制御回路50の各種の動作指示を操作入力する。
【0052】
以下、操作部60の作動を具体的に説明する。
【0053】
モードダイアルスイッチ62は、電源OFFモードと、自動撮影モード、通常撮影モード、及びパノラマ撮影モードから成る撮影モードと、シングル再生モード及びマルチ再生モードとから成る通常再生モード、並びにマルチ画面再生・消去モードから成る再生モードと、PC(パーソナルコンピュータ)接続モード等と間での各機能モードを切り替える。シングル再生モードでは、画像表示部28の表示画面全体に1つの記録画像(シングル画像)が表示され、マルチ再生モードでは、1つの記録画像が縮小されて画像表示部28の表示画面全体に複数の記録画像(マルチ画像)が表示される。
【0054】
シャッタスイッチSW1は、シャッタボタンの操作中にONとなる。これにより、システム制御回路50は、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理等の動作開始を指示する。
【0055】
シャッタスイッチSW2は、シャッタボタンの操作完了後にONとなる。これにより、システム制御回路50は、露光処理、現像処理、及び記録処理で構成される一連の処理の動作開始を指示する。
【0056】
画像表示スイッチ66は、画像表示部28のON/OFFを切り替える。この画像表示スイッチ66により画像表示部28をOFFに切り替えたときは、画像表示部28への電流供給が遮断され、電子ファインダ機能を使用しないので、特に光学ファインダ104を用いて撮影を行う場合に、省電力化を図ることができる。
【0057】
クイックレビュースイッチ68は、撮影直後に記録画像を自動的に再生するクイックレビュー機能のON/OFFを切り替える。なお、クイックレビュースイッチ68は、画像表示部28がOFFされたときに、クイックレビュー機能がONに切り替わるように構成されていることが好ましい。
【0058】
画像処理装置100は、画像表示部28による電子ファインダ機能を使用しないときは、光学ファインダ104のみを用いて撮影を行うことが可能である。また、光学ファインダ104の表示部は、出力部54の表示出力の一部、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示等を出力する。
【0059】
なお、図1の画像処理装置100は、2系統の記録媒体200,210を取り付けるために、I/F90,94及びコネクタ92,96というように、I/F及びコネクタ2系統を備える構成としたが、取り付けられる記録媒体の系統数に合わせるべくI/F及びコネクタ1系統以上を備える構成とすればよく、また、異なる規格のI/F及びコネクタを組み合わせて備える構成としてもよい。
【0060】
図2は、図1における画像表示メモリ24に格納されている表示用画像データのメモリフォーマットの一例であるパレットテーブルを示す図である。
【0061】
図2において、パレットテーブル400は、キャラクタ用データや画像用データの表示色を定義するパレット番号の列であるパレット番号列401と、パレット番号に対応付けられ、色を表現するためのRGB値の列であるRGB値列402とで構成され、画像表示メモリ24に展開されているメモリフォーマットの一例である。このRGB値は、例えば8ビットでRGB各色を表現する。
【0062】
図2に示すパレット番号「0」において、それに対応するRGB値「0xffffff」は、キャラクタ用データの表示色を無色で表現する特別なRGB値であり、即ち、パレット番号「0」は、キャラクタ用データを表示しないように、キャラクタ用データが画像用データを完全に透過することを定義する。なお、無色を表現するRGB値「0xffffff」を、画像用データに適用してもよいのはいうまでもない。
【0063】
メモリ制御回路22は、まず、キャラクタ用データの画素に記述されたパレット番号に基づいて、パレットテーブルからパレット番号に対応するRGB値を検索する。該検索の結果、例えば、キャラクタ用データのパレット番号が「0」でない、即ちRGB値が「0xffffff」でないときは、そのRGB値で表現される表示色のキャラクタ用データを含む表示用画像データを画像表示部28に出力する一方、キャラクタ用データのパレット番号が「0」である、即ちRGB値が「0xffffff」であるときは、画像用データのRGB値で表現される表示色の表示用画像データを画像表示部28に出力する。
【0064】
図2によれば、表示用画像データのメモリフォーマットがパレットテーブルであるので、画像表示メモリ24は、表示用画像データの画素毎にパレット番号を格納するだけで済み、もって画像表示メモリ24の記憶容量を削減することができる。
【0065】
以下、画像処理装置100の作動を図を参照して説明する。
【0066】
図3は、図1の画像処理装置100によって実行される初期化処理を示すフローチャートである。
【0067】
本処理は、画像処理装置100のシステム制御回路50によって実行される。
【0068】
図3において、まず、電源86において電池交換等によって電源投入がなされると、システム制御回路50は、フラグや制御変数等を初期化し(ステップS101)、初期設定として、画像表示部28の画像表示をOFFに切り替え(ステップS102)、モードダイアルスイッチ62の設定位置を判別し(ステップS103)、モードダイアルスイッチ62の設定位置が「撮影モード」を示す位置であるとき、即ち画像処理装置100が撮影モードであるときは、システム制御回路50は、電源制御部80を介して電源86の残容量や動作情況が画像処理装置100の動作に問題ないか否かを判別し(ステップS104)、ステップS104の判別の結果、電源86が問題ないときは、記録媒体200,210の動作状態が画像処理装置100の動作、特に記録媒体200,210に対する記録画像の記録動作及び記録媒体200,210からの記録画像の再生動作に問題ないか否かを判別し(ステップS105)、ステップS105の判別の結果、記録媒体200,210が問題ないときは、出力部54を介して、画像や音声により画像処理装置100の各種設定状態を出力し(ステップS106)、画像処理装置100を撮影モードにおける撮影待機状態に移行する(ステップS107)。そして、本処理を終了する。
【0069】
ステップS103の判別の結果、モードダイアルスイッチ62の表示位置が「電源OFFモード」を示す位置であるとき、即ち画像処理装置100が電源OFFであるときは、システム制御回路50は、出力部54の出力を停止させ、画像処理装置本体部101の内部を保護すべく保護部102を閉じるように可動させ、フラグや制御変数等を含むパラメータ、設定値、設定モード等を不揮発性メモリ56に記録し、電源制御部80を介して、画像表示部28を含む画像処理装置100各部の不要な電源を遮断する等の所定の終了処理を実行することにより、画像処理装置100を終了状態にして、ステップS103以降の処理を繰り返す。
【0070】
ステップS103の判別の結果、モードダイアルスイッチ62の表示位置がその他のモードを示す位置であるとき、即ち画像処理装置100がその他のモードであるときは、システム制御回路50は、画像処理装置100のモードに応じた処理を実行して、該処理実行後、ステップS103以降の処理を繰り返す。
【0071】
ステップS104の判別の結果、電源86が問題あるとき、又はステップS105の判別の結果、記録媒体200,210が問題あるときは、システム制御回路50は、出力部54を介して画像や音声により所定の警告を出力して(ステップS109)、ステップS103以降の処理を繰り返す。
【0072】
なお、上記ステップS102において、画像表示部28の画像表示をOFFに切り替えるとしたが、画像表示部28の画像表示がONであってもよい。この場合には上記ステップS106において、画像表示部28にも画像処理装置100の各種設定状態の一部が出力される。
【0073】
図4は、図1の画像処理装置100によって実行されるメニュー表示処理を示すフローチャートである。
【0074】
本処理は、画像処理装置100のシステム制御回路50によって実行される。
【0075】
図4において、まず、画像処理装置100が電源ONであるときに、システム制御回路50は、入力部70のメニューボタンが押下されたことを判別すると(ステップS501でYES)、モードダイアルスイッチ62の設定位置を判別し、画像処理装置100が撮影モードであるときは(ステップS502でYES)、EVFが電子ファインダ機能を使用している電子ファインダ状態(EVF状態)であるか否かを判別し、EVF状態であるときは(ステップS503でYES)、EVFの電子ファインダ機能を停止して画像用データの表示を終了し(ステップS504)、キャラクタ用データに基づいて図5(a)のメニュー表示を行う(ステップS505)。そして、本処理を終了する。
【0076】
ステップS502の判別の結果、画像処理装置100が撮影モードでないとき、又はステップS503の判別の結果、EVFがEVF状態でないとき、即ちEVFが停止している状態のときは、ステップS505以降の処理を行う。
【0077】
図4の処理によれば、EVFが電子ファインダ機能を使用しているときは(ステップS503でYES)、EVFにメニュー表示のシーケンスを実行させるめめに、EVFの電子ファインダ機能を停止し(ステップS504)、キャラクタ用データに基づいてメニュー表示を行う(ステップS505)ので、画像表示部28の表示画面には、画像用データが重畳表示されることなく、キャラクタ用データに基づいてメニュー表示のみが出力され(図5(a))、メニュー表示上の文字列やアイコンから成るキャラクタの視認性を向上させることができる。
【0078】
上記ステップS504において、EVFの電子ファインダ機能を停止する理由は、画像用データを表示する必要がないときは、続くステップS505においてメニュー表示のシーケンスによりメニュー表示がEVFの表示画面全体を覆っても構わないからである。電子ファインダ機能を停止するので、電源86の省電力化を図ることができる。
【0079】
なお、上記図4のステップS505の処理において、メニュー表示が画像表示部28の表示画面全体を覆うべく、メニュー表示上の文字列やアイコンから成るキャラクタを拡大して表示してもよい。これにより、メニュー表示上の文字列やアイコンから成るキャラクタの視認性をより向上させることができる。
【0080】
以下、メニュー表示画面について説明する。
【0081】
図5は、画像表示部28に表示されるメニュー表示画面を示す図であり、(a)は、全てのメニューアイテム(設定項目)がメニュー表示された場合を示している。
【0082】
図5(a)において、メニュー表示画面220は、画像用データの表示に関して、その設定値を変更するための複数のメニューアイテムから構成される。カレントアイテム221は、この複数のメニューアイテムのうち選択されているメニューアイテムであり、図5(a)に示すような特別な表示によってメニュー表示画面220における位置が特定される。
【0083】
また、このカレントアイテム221には、その設定値を変更するために操作バー222が設けられている。操作バー222は、メニューアイテムの設定値が、ON/OFF、入/切、数値、日付等の文字列やアイコンによって表示されたものである。
【0084】
例えば、図5(a)に示すように、現在のカレントメニュー221は、「液晶の明るさ」、即ち画像表示部28の明るさであり、操作バー222は、画像表示部28の明るさをアイコンの濃淡により視覚的に示しており、「液晶の明るさ」の設定値が+0.5であることを示している。
【0085】
以下、メニュー表示におけるメニューアイテムの設定値を変更する処理を説明する。
【0086】
図6は、図1の画像処理装置100によって実行されるカレントアイテム設定値変更処理を示すフローチャートである。
【0087】
本処理は、画像処理装置100のシステム制御回路50によって実行される。
【0088】
図6において、まず、キャラクタ用データとして表示されているメニュー表示画面220において、入力部70配下の上ボタンや下ボタンを押下することにより、複数のメニューアイテムから1つのメニューアイテム「液晶の明るさ」が選択されると、システム制御回路50は、カレントメニュー221を「液晶の明るさ」に設定する(ステップS300)。
【0089】
カレントメニュー221が設定された状態で、システム制御回路50は、入力部70配下の左ボタンが押下されたか否かを判別し(ステップS301)、左ボタンが押下されていないときは、入力部70配下の右ボタンが押下されたか否かを判別し(ステップS302)、右ボタンが押下されたときは、「液晶の明るさ」の設定値がその最大値よりも小さいか否かを判別し(ステップS303)、「液晶の明るさ」の設定値がその最大値よりも小さいときは、ステップS304に進む。
【0090】
ステップS304では、システム制御回路50は、図7を用いて後述する背景消去処理を実行することにより、キャラクタ用データとしてはカレントメニュー221のみをメニュー表示する(図5(b))。この状態で、操作バー222で示される設定値を変更して、カレントアイテム221の設定値を変更する(ステップS305)。例えば、左ボタンを押下することにより、「液晶の明るさ」の設定値を−0.5に変更する(バックライト発光強度設定機能)。
【0091】
次いで、ステップS306では、システム制御回路50は、入力部70配下の上ボタンが押下されたか否かを判別し、上ボタンが押下されていないときは、下ボタンが押下されたか否かを判別し(ステップS307)、下ボタンが押下されたときは、ステップS304の背景消去処理がキャラクタ用データになされたままであるか否かを判別する(ステップS308)。
【0092】
ステップS308の判別の結果、キャラクタ用データに背景消去処理がなされたままであるときは、システム制御回路50は、キャラクタ用データに、カレントメニュー221以外のメニューアイテムを全て表示する背景再描画処理を行って(ステップS309)(図5(c))、ステップS306,S307で押下されたボタンに応じて、カレントアイテム221を移動し(ステップS310)、そして、本処理を終了する。
【0093】
ステップS308の判別の結果、キャラクタ用データに背景消去処理がなされていないときは、ステップS310でカレントアイテム221を移動し、そして、本処理を終了する。
【0094】
ステップS301の判別の結果、左ボタンが押下されたときは、システム制御回路50は、「液晶の明るさ」の設定値がその最小値よりも大きいか否かを判別し(ステップS311)、「液晶の明るさ」の設定値がその最小値よりも大きいときは、ステップS304以降の処理に進み、一方、「液晶の明るさ」の設定値がその最小値以下であるときは、最小値以下に「液晶の明るさ」の設定値を変更することがバックライト29の制御の点で不可能であるので、ステップS306以降の処理に進む。
【0095】
ステップS302の判別の結果、右ボタンが押下されていないとき、又はステップS303の判別の結果、「液晶の明るさ」の設定値がその最大値以上であって最大値以上に「液晶の明るさ」の設定値を変更することがバックライト29の制御の点で不可能であるときは、ステップS306以降の処理に進む。
【0096】
ステップS306の判別の結果、上ボタンが押下されたときは、ステップS308以降の処理に進む。
【0097】
ステップS307の判別の結果、下ボタンが押下されていないとき、即ち左、右、上、下ボタンのいずれのボタンも押下されなかったときは、本処理を終了する。
【0098】
図6の処理によれば、ステップS304の背景消去処理がキャラクタ用データになされたままであるときは(ステップS308でYES)、キャラクタ用データに、カレントメニュー221以外のメニューアイテムを全て表示する背景再描画処理を行う(ステップS309)ので、背景消去処理を行ってもキャラクタ用データの視認性を確実に確保することができる。
【0099】
画像処理装置100が再生モードである場合には、上記「液晶の明るさ」の設定値変更処理を行うときに、通常は、再生モードがシングル再生モードであるとシングル画像が表示され、マルチ再生モードであるとマルチ画像が表示される。なお、画像処理装置100がマルチ再生モードである場合であっても、「液晶の明るさ」の設定値変更処理を行うときには、シングル画像が表示されるように構成されていてもよい。
【0100】
以下、背景消去処理について説明する。
【0101】
この背景消去処理は、表示用画像データにおいて画像用データの1階層下のキャラクタ用データ(以下、「背景」という)を消去して、画像用データを表示するものである。
【0102】
図7は、図6のステップS304における背景消去処理を示すフローチャートである。
【0103】
図7において、まず、システム制御回路50は、モードダイアルスイッチ62の設定位置を判別して、画像処理装置100が撮影モードであるときは(ステップS601でYES)、EVFがEVF状態であるか否かを判別し(ステップS602)、ステップS602の判別の結果、EVFがEVF状態であるときはEVFの電子ファインダ機能を停止しているか判別し(ステップS603)、ステップS603の判別の結果、電子ファインダ機能が停止しているときは、EVFがメニュー表示のシーケンスで停止しているとみなし、EVFの電子ファインダ機能を再開し(ステップS604)、次いで背景消去処理を実行するか否かを判別する(ステップS605)。
【0104】
ステップS605の判別の結果、背景消去処理を実行するときは、システム制御回路50は、背景消去処理を実行し(ステップS606)、そして、図6の処理に戻る。
【0105】
この背景消去処理では、画像表示メモリ24のキャラクタ用データによって表示されるメニュー表示画面220において、カレントアイテム211以外のメニューアイテムの画素のパレット番号を全て「0」に変更、即ちRGB値を全て「0xffffff」に変更することで、カレントアイテム211以外のメニューアイテムを背景として消去して、カレントアイテム211のみの表示を行う。これにより、カレントアイテム211以外のメニューアイテムを容易に且つ迅速に消去することができる。
【0106】
なお、図6のステップS309における背景再描画処理では、背景である、カレントアイテム211以外のメニューアイテムのパレット番号「0」、即ちRGB値「0xffffff」を、パレットテーブル400において設定されていた元のパレット番号、即ちRGB値に戻す処理を実行している。これにより、カレントアイテム211以外のメニューアイテムを容易に且つ迅速に再描画することができる。
【0107】
ステップS602の判別の結果、EVFがEVF状態でないときは、図6の処理に戻る。
【0108】
ステップS603の判別の結果、EVFの電子ファインダ機能を使用しているときは、ステップS605以降の処理に進む。
【0109】
ステップS601の判別の結果、システム制御回路50は、画像処理装置100が撮影モードでないときは、再生モードであるか否かを判別し(ステップS607)、画像処理装置100が再生モードであるときは、規格に準拠したカードが装着されているか否かを判別し(ステップS608)、ステップS608の判別の結果、カードが装着されているときは、該カードに再生すべき記録画像があるか否かを判別し(ステップS609)、ステップS609の判別の結果、再生すべき記録画像があるときは、ステップS605以降の処理に進む。
【0110】
ステップS605の判別の結果、背景消去処理を実行しないときは、図6の処理に戻る。
【0111】
ステップS608の判別の結果、規格に準拠したカードが装着されていないとき、又はステップS609の判別の結果、再生すべき記録画像がないときは、図6の処理に戻る。
【0112】
ステップS607の判別の結果、画像処理装置100が撮影モードでも再生モードでもないときは、システム制御回路50は、画像処理装置100がその他のモードであるとみなして(ステップS610でYES)、画像処理装置100のモードに応じた処理を実行して、該処理実行後、ステップS601以降の処理を繰り返す。なお、画像処理装置100が電源OFFモードであるときは(ステップS610でNO)、図6の処理に戻って最終的に本処理を終了する。
【0113】
図7の処理によれば、背景消去処理を実行して、カレントアイテム211のみの表示を行う(ステップS606)ので、画像用データを表示することができ、画像用データの視認性を向上させることができる。
【0114】
したがって、図6及び図7の処理によれば、カレントアイテム221の設定値を変更するときに(ステップS305)、カレントアイテム211以外のメニューアイテムを図2のパレットテーブルを用いて簡単に消去する背景消去処理を実行する(ステップS606)ので、カレントアイテム211の視認性を向上させることができ、画像用データを視認しながら、カレントアイテム211の設定値を簡単に変更することができる。
【0115】
上記実施の形態に係る画像処理装置100は、電子カメラ等の撮像装置、画像再生装置、表示制御装置に適用される。
【0116】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図2のパレットテーブル、並びに図3、図4、図6及び図7のフローチャート)をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読出して実行することによって、達成することができる。
【0117】
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記録した記憶媒体から直接供給されるか、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0118】
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
【0119】
また、本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが記憶媒体に記憶されたプログラムを読出して実行することによっても、達成することができる。
【0120】
この場合、格納媒体から読出されたプログラムコード自体が上述した各実施の形態の機能を実現すると共に、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
【0121】
プログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、ROM、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等がある。
【0122】
上述した実施の形態の機能は、コンピュータから読出されたプログラムコードを実行することによるばかりでなく、コンピュータ上で稼動するOS等がプログラムコードの指示に基づいて実際の処理の一部又は全部を行うことによっても実現することができる。
【0123】
以下、本発明の実施態様を列記する。
【0124】
〔実施態様1〕 画像を表示する画像表示手段と、複数のキャラクタを表示するキャラクタ表示手段と、前記表示された複数のキャラクタを前記表示された画像に重畳させる重畳手段と、前記キャラクタの1つを変更する変更手段とを具備した画像処理装置において、前記重畳手段は、前記変更手段が前記キャラクタの1つを変更するときに、当該キャラクタの1つのみを含む領域を前記表示された画像に重畳させることを特徴とする画像処理装置。
【0125】
この実施態様によって、表示画像の視認性を向上させることができる。
【0126】
〔実施態様2〕 前記キャラクタは、文字及び数字を含む文字列と、アイコンとから選択された少なくとも1つから成ることを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0127】
〔実施態様3〕 前記キャラクタは、前記画像表示手段による画像の表示に関する設定項目から成ることを特徴とする実施態様1又は2記載の画像処理装置。
【0128】
〔実施態様4〕 前記キャラクタ表示手段は、前記変更手段が前記キャラクタの1つを変更する場合において、前記画像表示手段が画像を表示しないときは、前記複数のキャラクタを表示することを特徴とする実施態様1乃至3のいずれか1態様に記載の画像処理装置。
【0129】
この実施態様によって、省電力化を図ることができる。
【0130】
〔実施態様5〕 前記画像及び前記キャラクタを表示するためのモニタを備え、前記画像表示手段は、前記画像を前記モニタに1つ再生表示するためのシングル再生表示モード、及び前記画像を前記モニタに複数再生表示するためのマルチ再生表示モードの再生表示モードを有し、前記変更手段が前記キャラクタの1つを変更するときに、前記キャラクタ表示手段は、前記再生表示モードに応じて、該キャラクタの1つを前記再生表示された記録画像に重畳させることを特徴とする実施態様1乃至4のいずれか1態様に記載の画像処理装置。
【0131】
〔実施態様6〕 前記画像及び前記キャラクタを表示するためのモニタを備え、前記画像表示手段は、前記画像を前記モニタに1つ再生表示するためのシングル再生表示モード、及び前記画像を前記モニタに複数再生表示するためのマルチ再生表示モードの再生表示モードを有し、前記変更手段が前記キャラクタの1つを変更するときに、前記キャラクタ表示手段は前記再生表示モードに応じることなく、前記画像表示手段は前記記録画像を前記モニタに1つ再生表示することを特徴とする実施態様1乃至4のいずれか1態様に記載の画像処理装置。
【0132】
〔実施態様7〕 前記画像表示手段により表示すべき画像を格納する記録装置を備え、当該記録装置は着脱可能であることを特徴とする実施態様1乃至6のいずれか1態様に記載の画像処理装置。
【0133】
〔実施態様8〕 前記変更手段が前記キャラクタの1つを変更する場合において、前記記録装置が前記画像表示手段が表示すべき画像を格納していないときは、前記キャラクタ表示手段は前記複数のキャラクタを表示することを特徴とする実施態様7記載の画像処理装置。
【0134】
この実施態様によって、複数のキャラクタの視認性を向上させることができる。
【0135】
〔実施態様9〕 前記記録装置が前記画像表示手段が再生表示すべき記録画像を格納していないときは、前記記録装置が装着されていないときであることを特徴とする実施態様8記載の画像処理装置。
【0136】
〔実施態様10〕 前記複数のキャラクタには、モニタの明るさを設定するためのモニタ明るさ設定項目が含まれることを特徴とする実施態様1乃至9のいずれか1態様に記載の画像処理装置。
【0137】
〔実施態様11〕 実施態様1乃至10のいずれか1態様に記載の画像処理装置が適用されたことを特徴とする、撮像した画像を表示する撮像装置。
【0138】
〔実施態様12〕 実施態様1乃至10のいずれか1態様に記載の画像処理装置が適用されたことを特徴とする、記録画像を読み出し再生表示する画像再生装置。
【0139】
〔実施態様13〕 画像を表示する画像表示ステップと、複数のキャラクタを表示するキャラクタ表示ステップと、前記表示された複数のキャラクタを前記表示された画像に重畳させる重畳ステップと、前記キャラクタの1つを変更する変更ステップとを有する画像処理方法において、前記重畳ステップでは、前記変更ステップにおいて前記キャラクタの1つを変更するときに、当該キャラクタの1つのみを含む領域を前記表示された画像に重畳させることを特徴とする画像処理方法。
【0140】
〔実施態様14〕 画像処理方法をコンピュータに実行させる画像処理プログラムであって、画像を表示する画像表示モジュールと、複数のキャラクタを表示するキャラクタ表示モジュールと、前記表示された複数のキャラクタを前記表示された画像に重畳させる重畳モジュールと、前記キャラクタの1つを変更する変更モジュールとを備え、前記重畳モジュールは、前記変更モジュールが前記キャラクタの1つを変更するときに、当該キャラクタの1つのみを含む領域を前記表示された画像に重畳させることを特徴とする画像処理プログラム。
【0141】
〔実施態様15〕 実施態様14記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0142】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1記載の画像処理装置によれば、キャラクタの1つを変更するときに、当該キャラクタの1つのみを含む領域を表示された画像に重畳させるので、キャラクタの全てを表示することがなく、表示画像の視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1における画像表示メモリ24に格納されている表示用画像データのメモリフォーマットの一例であるパレットテーブルを示す図である。
【図3】図1の画像処理装置100によって実行される初期化処理を示すフローチャートである。
【図4】図1の画像処理装置100によって実行されるメニュー表示処理を示すフローチャートである。
【図5】画像表示部28に表示されるメニュー表示画面を示す図であり、(a)は、全てのメニューアイテムがメニュー表示された場合、(b)カレントアイテム211のみがメニュー表示された場合、(c)は、背景再描画処理後に(b)以外のメニューアイテムもメニュー表示された場合を示す。
【図6】図1の画像処理装置100によって実行されるカレントアイテム設定値変更処理を示すフローチャートである。
【図7】図6のステップS304における背景消去処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20 画像処理回路
22 メモリ制御回路
24 画像表示メモリ
28 画像表示部
29 バックライト
50 システム制御回路
54 出力部
62 モードダイアルスイッチ
100 画像処理装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置に関し、特にキャラクタを画像に重畳させる画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子カメラ等の撮像装置は、固体メモリ素子を有するメモリカードを記録媒体として、静止画像や動画像(記録画像)を記録再生する。この撮像装置は、一般的に、記録画像の再生表示、ファインダ画像表示、GUI(グラフィカルユーザインターフェース)メニュー表示等のために、バックライトを備える液晶モニタを搭載している。
【0003】
このような撮像装置には、GUIメニューを用いてバックライトの発光強度を設定するバックライト発光強度設定機能を有し、これにより、使用される場所が屋内であっても屋外であっても、液晶モニタに表示される記録画像の視認性を向上させることができる。
【0004】
バックライト発光強度設定等でGUIメニューを用いるときに、液晶モニタは、GUIメニューを再生表示中の記録画像の上に重畳表示するか、又は同記録画像の下に重畳表示している。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−331739号公報
【特許文献2】
特開2001−036780号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記撮像装置においては、GUIメニュー表示と記録画像再生表示とが重畳するとGUIメニューや再生記録画像の視認性が低下する。
【0007】
本発明の目的は、表示画像の視認性を向上させることができる画像処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像処理装置は、画像を表示する画像表示手段と、複数のキャラクタを表示するキャラクタ表示手段と、前記表示された複数のキャラクタを前記表示された画像に重畳させる重畳手段と、前記キャラクタの1つを変更する変更手段とを具備した画像処理装置において、前記重畳手段は、前記変更手段が前記キャラクタの1つを変更するときに、当該キャラクタの1つのみを含む領域を前記表示された画像に重畳させることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像処理装置を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【0011】
図1において、画像処理装置100は、以下の構成を有する。
【0012】
画像処理装置100は、画像処理装置本体部101と、電源部85と、メモリカードやハードディスク等から構成される記録媒体200,210とを備える。画像処理装置本体部101には光学ファインダ104が設けられている。
【0013】
画像処理装置本体部101は、入射光の光路に沿って、撮像装置内部を可動的に覆うバリアである保護部102、撮影レンズ10、シャッタ12、撮像素子14を配置している。
【0014】
撮像素子14には、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路22、バス5、メモリ30が順に接続されている。メモリ30は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納する記憶容量を備え、パノラマ撮影や複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影の場合にも、高速且つ大量の記録画像を書き込み可能に構成されている。
【0015】
また、メモリ制御回路22には、バス5を介することなく画像表示メモリ24が接続されている。さらに、メモリ制御回路22は、バス5を介してシステム制御回路50に接続されている。また、メモリ制御回路22には、メモリ30又は画像表示メモリ24に記録された記録画像データを再生表示するために、画像表示メモリ24、D/A変換器26、例えばTFT型の液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)から成る画像表示部28(画像表示手段,設定項目表示手段)が接続されている。さらに、画像表示部28には、再生表示された記録画像の視認性を確保するために、バックライト29が接続され、さらにバックライト29にはバックライト制御部41及びシステム制御回路50が接続されている。画像表示部28は、電子ファインダ機能を有する電子ファインダ(EVF:electronic viewfinder)を構成する。
【0016】
さらに、メモリ制御回路22には、タイミング発生回路18が接続されており、タイミング発生回路18は、撮像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26に接続している。
【0017】
バス5には、圧縮伸張回路32、並びにコネクタ92に接続しているインターフェース(I/F)90及びコネクタ96に接続しているI/F94が接続されている。
【0018】
システム制御回路50は、制御メモリ52、出力部54、例えばEEPROM(electrically erasable programmable ROM)から成る不揮発性メモリ56、シャッタ12に接続されている露光制御回路40、撮影レンズ10に接続された測距制御部42及びズーム制御回路44、保護部102に接続されたバリア制御回路46、フラッシュ48、電源制御部80、記録媒体脱着検知部98、コネクタ112(アンテナ112)と接続している通信部110、並びに操作部60が夫々接続されている。
【0019】
出力部54は、LCDやLED(light emitting diode)等から成る液晶表示装置と、発音素子を含むスピーカーとの組み合わせにより構成されており、画像処理装置100の後述する操作部60近傍の視認容易な位置に1つ以上設置されている。
【0020】
電源制御部80は、コネクタ82を介して電源部85と接続されると共に、電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されている。
【0021】
電源部85は、コネクタ82と接続するためのコネクタ84を備え、コネクタ84は電源86と接続される。電源86は、電池又はACアダプタから成り、電池としては、例えば、アルカリ電池、リチウム電池等の一次電池や、NiCd電池、NiMH電池、リチウム電池等の二次電池を用いることができる。
【0022】
I/F90には、コネクタ92を介して記録媒体200が接続される。記録媒体200は、I/F90と接続するためのコネクタ206を備え、コネクタ206には、I/F204を介して半導体メモリ、磁気ディスク等から成る記録部202が接続されている。I/F94には、コネクタ96を介して記録媒体210が接続される。記録媒体210は、I/F94と接続するためのコネクタ216を備え、コネクタ216には、I/F214を介して半導体メモリ、磁気ディスク等から成る記録部212が接続されている。
【0023】
操作部60は、モードダイアルスイッチ62、シャッタスイッチSW1,SW2から成るシャッタスイッチ64、画像表示スイッチ66、クイックレビュースイッチ68、及び入力部70を備え、夫々がシステム制御回路50と接続されている。
【0024】
入力部70は、ボタン、スイッチ、ダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング装置、音声認識装置等から選択された1つ以上の組み合わせで構成されている。
【0025】
入力部70のボタンには、メニューボタン、シャッタボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマ切り替えボタン、メニュー上移動ボタン(以下、「上ボタン」という)、メニュー下移動ボタン(以下、「下ボタン」という)、メニュー右移動ボタン(以下、「右ボタン」という)、メニュー左移動ボタン(以下、「左ボタン」という)、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像移動−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン、シングル再生モードとマルチ再生モードとの間で通常再生モードを切り替える通常再生モード切替ボタン等がある。
【0026】
保護部102は、画像処理装置本体部101内部の汚れや破損を防止する。撮影レンズ10はフォーカシング及びズーミングを行う。シャッタ12は、絞り機能を有する。撮像素子14は光学像を電気的なアナログ信号に変換する。
【0027】
A/D変換器16は、撮像素子14からのアナログ信号をディジタル信号に変換する。
【0028】
画像処理回路20は、A/D変換器16からのディジタル信号又はメモリ制御回路22からの記録画像データに、所定の処理、例えば画素補間処理、色変換処理、演算処理等を行う。また、画像処理回路20は、演算処理で得られた演算結果に基づいて、システム制御回路50を介して露光制御部40や測距制御部42を制御することにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理及びAWB(オートホワイトバランス)処理、並びにAE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を行う。
【0029】
メモリ制御回路22(重畳手段)は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、及び圧縮伸長回路32を制御する。
【0030】
メモリ30は、A/D変換器16からのディジタル信号を静止画像や動画像(記録画像)として格納する。また、メモリ30は、システム制御回路50の作業領域としても使用される。
【0031】
画像表示メモリ24は、A/D変換器16からのディジタル信号が、画像処理回路20、メモリ制御回路22を順に介するか、又は直接にメモリ制御回路22を介して書き込まれて、これを表示用画像データとして格納する。この表示用画像データには、画像用データと、文字及び数字を含む文字列並びにアイコンから選択された少なくとも1つから成るキャラクタ用データとがあり、キャラクタ表示用データ及び画像用データには、夫々画素毎に後述するパレット番号が含まれている。画像表示メモリ24に格納されている画像用データとキャラクタ用データとは、メモリ制御回路22により、図2で後述するパレットテーブル並びにキャラクタ用データ及び画像用データを画素毎に比較しながら合成されて表示用画像データとなる。
【0032】
D/A変換器26は、メモリ制御回路22からの表示用画像データを画像表示部28に出力する。画像表示部28は、D/A変換器26から入力された表示用画像データを表示する。
【0033】
画像表示部28は、画像表示メモリ24に格納されている表示用画像データを画素毎に逐次表示することにより、電子ファインダ機能を実現する。また、画像表示部28は、システム制御回路50からの指示、又は画像表示スイッチ66からのシステム制御回路50を介した任意の指示により、その表示がON/OFFされる。なお、画像処理装置100は、画像表示部28の表示がOFFであるときに、電源86の電力を大量に消費しないように構成されている。
【0034】
バックライト29は、画像表示部28に表示された記録画像の視認性を確保する。バックライト制御部41は、バックライト29の発光強度を設定する。この設定されたバックライト29の発光強度に応じて画像表示部28の明るさが変更される。
【0035】
タイミング発生回路18は、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御されて、撮像素子14、A/D変換器16、又はD/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給する。
【0036】
圧縮伸長回路32は、メモリ30から記録画像を読み出して、適応離散コサイン変換(ADCT:Adaptive Discrete Cosine Transform)等により、記録画像に圧縮処理又は伸長処理を行い、処理を終えた記録画像をメモリ30に書き込む。
【0037】
コネクタ92は記録媒体200と接続を行い、コネクタ96は記録媒体210と接続を行う。
【0038】
システム制御回路50は画像処理装置100全体を制御する。例えば、システム制御回路50は、撮像素子12から読み出したアナログ信号をメモリ30に記録画像として書き込む露光処理、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算結果を用いて記録画像を現像する現像処理、及びメモリ30から読み出した記録画像に圧縮伸長回路32で圧縮処理又は伸長処理を施して記録媒体200,210に記録画像として書き込む記録処理を指示する。
【0039】
制御メモリ52は、システム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶する。
【0040】
出力部54のスピーカーは、システム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、音声等を用いて動作状態、音声メッセージ等を出力する。
【0041】
出力部54の液晶表示装置は、システム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像等を用いて動作状態、メッセージ等を表示出力する。
【0042】
出力部54のLCDは、単写(シングルショット)/連写撮影表示、セルフタイマ表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残容量表示、電池残容量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、記録媒体200及び記録媒体210の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付・時刻表示等を出力する。
【0043】
また、出力部54の表示出力は、光学ファインダ104内の表示部(不図示)にも出力される。光学ファインダ104内の表示部は、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示等を出力する。
【0044】
不揮発性メモリ56は、電気的に記録データを消去したり、記録したりする。
【0045】
露光制御部40はシャッタ12を制御する。また、露光制御部40は、フラッシュ48と連携することによりフラッシュ調光機能を有する。測距制御部42は撮影レンズ10のフォーカシングを制御する。露光制御部40、測距制御部42は、TTL方式を用いて、システム制御回路50により画像処理回路20による演算結果に基づき、制御される。
【0046】
ズーム制御部44は撮影レンズ10のズーミングを制御する。バリア制御部46は保護部102の動作を制御する。フラッシュ48は、AF補助光の投光機能及びフラッシュ調光機能を有する。
【0047】
電源制御部80は、電源86の種類、即ち電池かACアダプタか、電池の装着の有無、並びに装着されている電池の種類及び残容量の検出を行い、それらの検出結果及びシステム制御回路50の指示に基づいて、必要な電圧を必要な期間、画像処理装置本体101及び記録媒体200,210へ供給すべく、DC−DCコンバータを制御する。電源86は、画像処理装置本体101及び記録媒体200,210へ電圧を供給する。
【0048】
記録媒体着脱検知部98は、コネクタ92,96を介して記録媒体200及び/又は記録媒体210が装着されているか否かを検知する。
【0049】
I/F90,94及びコネクタ92,96としては、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)カード、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを用いることができる。この場合、LAN(local area network)カード、モデムカード、USB(universal serial bus)カード、IEEE1394カード、P1284カード、SCSI(small computer system interface)カード、PHS(portable phone)用通信カード等の各種通信カードをコネクタ112を介して接続することにより、画像処理装置100は、外部周辺機器との間で記録画像データ及びそれに付属した管理情報を転送し合うことができる。
【0050】
コネクタ112は、外部周辺機器と有線接続する。アンテナ112は、外部周辺機器と無線接続する。通信部110は、RS232C、USB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信等のコネクタ112(アンテナ112)を介することにより、画像処理装置100と他のPCやプリンタ等の外部周辺機器(不図示)との間で有線(無線)接続する通信機能を有する。
【0051】
操作部60は、システム制御回路50の各種の動作指示を操作入力する。
【0052】
以下、操作部60の作動を具体的に説明する。
【0053】
モードダイアルスイッチ62は、電源OFFモードと、自動撮影モード、通常撮影モード、及びパノラマ撮影モードから成る撮影モードと、シングル再生モード及びマルチ再生モードとから成る通常再生モード、並びにマルチ画面再生・消去モードから成る再生モードと、PC(パーソナルコンピュータ)接続モード等と間での各機能モードを切り替える。シングル再生モードでは、画像表示部28の表示画面全体に1つの記録画像(シングル画像)が表示され、マルチ再生モードでは、1つの記録画像が縮小されて画像表示部28の表示画面全体に複数の記録画像(マルチ画像)が表示される。
【0054】
シャッタスイッチSW1は、シャッタボタンの操作中にONとなる。これにより、システム制御回路50は、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理等の動作開始を指示する。
【0055】
シャッタスイッチSW2は、シャッタボタンの操作完了後にONとなる。これにより、システム制御回路50は、露光処理、現像処理、及び記録処理で構成される一連の処理の動作開始を指示する。
【0056】
画像表示スイッチ66は、画像表示部28のON/OFFを切り替える。この画像表示スイッチ66により画像表示部28をOFFに切り替えたときは、画像表示部28への電流供給が遮断され、電子ファインダ機能を使用しないので、特に光学ファインダ104を用いて撮影を行う場合に、省電力化を図ることができる。
【0057】
クイックレビュースイッチ68は、撮影直後に記録画像を自動的に再生するクイックレビュー機能のON/OFFを切り替える。なお、クイックレビュースイッチ68は、画像表示部28がOFFされたときに、クイックレビュー機能がONに切り替わるように構成されていることが好ましい。
【0058】
画像処理装置100は、画像表示部28による電子ファインダ機能を使用しないときは、光学ファインダ104のみを用いて撮影を行うことが可能である。また、光学ファインダ104の表示部は、出力部54の表示出力の一部、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示等を出力する。
【0059】
なお、図1の画像処理装置100は、2系統の記録媒体200,210を取り付けるために、I/F90,94及びコネクタ92,96というように、I/F及びコネクタ2系統を備える構成としたが、取り付けられる記録媒体の系統数に合わせるべくI/F及びコネクタ1系統以上を備える構成とすればよく、また、異なる規格のI/F及びコネクタを組み合わせて備える構成としてもよい。
【0060】
図2は、図1における画像表示メモリ24に格納されている表示用画像データのメモリフォーマットの一例であるパレットテーブルを示す図である。
【0061】
図2において、パレットテーブル400は、キャラクタ用データや画像用データの表示色を定義するパレット番号の列であるパレット番号列401と、パレット番号に対応付けられ、色を表現するためのRGB値の列であるRGB値列402とで構成され、画像表示メモリ24に展開されているメモリフォーマットの一例である。このRGB値は、例えば8ビットでRGB各色を表現する。
【0062】
図2に示すパレット番号「0」において、それに対応するRGB値「0xffffff」は、キャラクタ用データの表示色を無色で表現する特別なRGB値であり、即ち、パレット番号「0」は、キャラクタ用データを表示しないように、キャラクタ用データが画像用データを完全に透過することを定義する。なお、無色を表現するRGB値「0xffffff」を、画像用データに適用してもよいのはいうまでもない。
【0063】
メモリ制御回路22は、まず、キャラクタ用データの画素に記述されたパレット番号に基づいて、パレットテーブルからパレット番号に対応するRGB値を検索する。該検索の結果、例えば、キャラクタ用データのパレット番号が「0」でない、即ちRGB値が「0xffffff」でないときは、そのRGB値で表現される表示色のキャラクタ用データを含む表示用画像データを画像表示部28に出力する一方、キャラクタ用データのパレット番号が「0」である、即ちRGB値が「0xffffff」であるときは、画像用データのRGB値で表現される表示色の表示用画像データを画像表示部28に出力する。
【0064】
図2によれば、表示用画像データのメモリフォーマットがパレットテーブルであるので、画像表示メモリ24は、表示用画像データの画素毎にパレット番号を格納するだけで済み、もって画像表示メモリ24の記憶容量を削減することができる。
【0065】
以下、画像処理装置100の作動を図を参照して説明する。
【0066】
図3は、図1の画像処理装置100によって実行される初期化処理を示すフローチャートである。
【0067】
本処理は、画像処理装置100のシステム制御回路50によって実行される。
【0068】
図3において、まず、電源86において電池交換等によって電源投入がなされると、システム制御回路50は、フラグや制御変数等を初期化し(ステップS101)、初期設定として、画像表示部28の画像表示をOFFに切り替え(ステップS102)、モードダイアルスイッチ62の設定位置を判別し(ステップS103)、モードダイアルスイッチ62の設定位置が「撮影モード」を示す位置であるとき、即ち画像処理装置100が撮影モードであるときは、システム制御回路50は、電源制御部80を介して電源86の残容量や動作情況が画像処理装置100の動作に問題ないか否かを判別し(ステップS104)、ステップS104の判別の結果、電源86が問題ないときは、記録媒体200,210の動作状態が画像処理装置100の動作、特に記録媒体200,210に対する記録画像の記録動作及び記録媒体200,210からの記録画像の再生動作に問題ないか否かを判別し(ステップS105)、ステップS105の判別の結果、記録媒体200,210が問題ないときは、出力部54を介して、画像や音声により画像処理装置100の各種設定状態を出力し(ステップS106)、画像処理装置100を撮影モードにおける撮影待機状態に移行する(ステップS107)。そして、本処理を終了する。
【0069】
ステップS103の判別の結果、モードダイアルスイッチ62の表示位置が「電源OFFモード」を示す位置であるとき、即ち画像処理装置100が電源OFFであるときは、システム制御回路50は、出力部54の出力を停止させ、画像処理装置本体部101の内部を保護すべく保護部102を閉じるように可動させ、フラグや制御変数等を含むパラメータ、設定値、設定モード等を不揮発性メモリ56に記録し、電源制御部80を介して、画像表示部28を含む画像処理装置100各部の不要な電源を遮断する等の所定の終了処理を実行することにより、画像処理装置100を終了状態にして、ステップS103以降の処理を繰り返す。
【0070】
ステップS103の判別の結果、モードダイアルスイッチ62の表示位置がその他のモードを示す位置であるとき、即ち画像処理装置100がその他のモードであるときは、システム制御回路50は、画像処理装置100のモードに応じた処理を実行して、該処理実行後、ステップS103以降の処理を繰り返す。
【0071】
ステップS104の判別の結果、電源86が問題あるとき、又はステップS105の判別の結果、記録媒体200,210が問題あるときは、システム制御回路50は、出力部54を介して画像や音声により所定の警告を出力して(ステップS109)、ステップS103以降の処理を繰り返す。
【0072】
なお、上記ステップS102において、画像表示部28の画像表示をOFFに切り替えるとしたが、画像表示部28の画像表示がONであってもよい。この場合には上記ステップS106において、画像表示部28にも画像処理装置100の各種設定状態の一部が出力される。
【0073】
図4は、図1の画像処理装置100によって実行されるメニュー表示処理を示すフローチャートである。
【0074】
本処理は、画像処理装置100のシステム制御回路50によって実行される。
【0075】
図4において、まず、画像処理装置100が電源ONであるときに、システム制御回路50は、入力部70のメニューボタンが押下されたことを判別すると(ステップS501でYES)、モードダイアルスイッチ62の設定位置を判別し、画像処理装置100が撮影モードであるときは(ステップS502でYES)、EVFが電子ファインダ機能を使用している電子ファインダ状態(EVF状態)であるか否かを判別し、EVF状態であるときは(ステップS503でYES)、EVFの電子ファインダ機能を停止して画像用データの表示を終了し(ステップS504)、キャラクタ用データに基づいて図5(a)のメニュー表示を行う(ステップS505)。そして、本処理を終了する。
【0076】
ステップS502の判別の結果、画像処理装置100が撮影モードでないとき、又はステップS503の判別の結果、EVFがEVF状態でないとき、即ちEVFが停止している状態のときは、ステップS505以降の処理を行う。
【0077】
図4の処理によれば、EVFが電子ファインダ機能を使用しているときは(ステップS503でYES)、EVFにメニュー表示のシーケンスを実行させるめめに、EVFの電子ファインダ機能を停止し(ステップS504)、キャラクタ用データに基づいてメニュー表示を行う(ステップS505)ので、画像表示部28の表示画面には、画像用データが重畳表示されることなく、キャラクタ用データに基づいてメニュー表示のみが出力され(図5(a))、メニュー表示上の文字列やアイコンから成るキャラクタの視認性を向上させることができる。
【0078】
上記ステップS504において、EVFの電子ファインダ機能を停止する理由は、画像用データを表示する必要がないときは、続くステップS505においてメニュー表示のシーケンスによりメニュー表示がEVFの表示画面全体を覆っても構わないからである。電子ファインダ機能を停止するので、電源86の省電力化を図ることができる。
【0079】
なお、上記図4のステップS505の処理において、メニュー表示が画像表示部28の表示画面全体を覆うべく、メニュー表示上の文字列やアイコンから成るキャラクタを拡大して表示してもよい。これにより、メニュー表示上の文字列やアイコンから成るキャラクタの視認性をより向上させることができる。
【0080】
以下、メニュー表示画面について説明する。
【0081】
図5は、画像表示部28に表示されるメニュー表示画面を示す図であり、(a)は、全てのメニューアイテム(設定項目)がメニュー表示された場合を示している。
【0082】
図5(a)において、メニュー表示画面220は、画像用データの表示に関して、その設定値を変更するための複数のメニューアイテムから構成される。カレントアイテム221は、この複数のメニューアイテムのうち選択されているメニューアイテムであり、図5(a)に示すような特別な表示によってメニュー表示画面220における位置が特定される。
【0083】
また、このカレントアイテム221には、その設定値を変更するために操作バー222が設けられている。操作バー222は、メニューアイテムの設定値が、ON/OFF、入/切、数値、日付等の文字列やアイコンによって表示されたものである。
【0084】
例えば、図5(a)に示すように、現在のカレントメニュー221は、「液晶の明るさ」、即ち画像表示部28の明るさであり、操作バー222は、画像表示部28の明るさをアイコンの濃淡により視覚的に示しており、「液晶の明るさ」の設定値が+0.5であることを示している。
【0085】
以下、メニュー表示におけるメニューアイテムの設定値を変更する処理を説明する。
【0086】
図6は、図1の画像処理装置100によって実行されるカレントアイテム設定値変更処理を示すフローチャートである。
【0087】
本処理は、画像処理装置100のシステム制御回路50によって実行される。
【0088】
図6において、まず、キャラクタ用データとして表示されているメニュー表示画面220において、入力部70配下の上ボタンや下ボタンを押下することにより、複数のメニューアイテムから1つのメニューアイテム「液晶の明るさ」が選択されると、システム制御回路50は、カレントメニュー221を「液晶の明るさ」に設定する(ステップS300)。
【0089】
カレントメニュー221が設定された状態で、システム制御回路50は、入力部70配下の左ボタンが押下されたか否かを判別し(ステップS301)、左ボタンが押下されていないときは、入力部70配下の右ボタンが押下されたか否かを判別し(ステップS302)、右ボタンが押下されたときは、「液晶の明るさ」の設定値がその最大値よりも小さいか否かを判別し(ステップS303)、「液晶の明るさ」の設定値がその最大値よりも小さいときは、ステップS304に進む。
【0090】
ステップS304では、システム制御回路50は、図7を用いて後述する背景消去処理を実行することにより、キャラクタ用データとしてはカレントメニュー221のみをメニュー表示する(図5(b))。この状態で、操作バー222で示される設定値を変更して、カレントアイテム221の設定値を変更する(ステップS305)。例えば、左ボタンを押下することにより、「液晶の明るさ」の設定値を−0.5に変更する(バックライト発光強度設定機能)。
【0091】
次いで、ステップS306では、システム制御回路50は、入力部70配下の上ボタンが押下されたか否かを判別し、上ボタンが押下されていないときは、下ボタンが押下されたか否かを判別し(ステップS307)、下ボタンが押下されたときは、ステップS304の背景消去処理がキャラクタ用データになされたままであるか否かを判別する(ステップS308)。
【0092】
ステップS308の判別の結果、キャラクタ用データに背景消去処理がなされたままであるときは、システム制御回路50は、キャラクタ用データに、カレントメニュー221以外のメニューアイテムを全て表示する背景再描画処理を行って(ステップS309)(図5(c))、ステップS306,S307で押下されたボタンに応じて、カレントアイテム221を移動し(ステップS310)、そして、本処理を終了する。
【0093】
ステップS308の判別の結果、キャラクタ用データに背景消去処理がなされていないときは、ステップS310でカレントアイテム221を移動し、そして、本処理を終了する。
【0094】
ステップS301の判別の結果、左ボタンが押下されたときは、システム制御回路50は、「液晶の明るさ」の設定値がその最小値よりも大きいか否かを判別し(ステップS311)、「液晶の明るさ」の設定値がその最小値よりも大きいときは、ステップS304以降の処理に進み、一方、「液晶の明るさ」の設定値がその最小値以下であるときは、最小値以下に「液晶の明るさ」の設定値を変更することがバックライト29の制御の点で不可能であるので、ステップS306以降の処理に進む。
【0095】
ステップS302の判別の結果、右ボタンが押下されていないとき、又はステップS303の判別の結果、「液晶の明るさ」の設定値がその最大値以上であって最大値以上に「液晶の明るさ」の設定値を変更することがバックライト29の制御の点で不可能であるときは、ステップS306以降の処理に進む。
【0096】
ステップS306の判別の結果、上ボタンが押下されたときは、ステップS308以降の処理に進む。
【0097】
ステップS307の判別の結果、下ボタンが押下されていないとき、即ち左、右、上、下ボタンのいずれのボタンも押下されなかったときは、本処理を終了する。
【0098】
図6の処理によれば、ステップS304の背景消去処理がキャラクタ用データになされたままであるときは(ステップS308でYES)、キャラクタ用データに、カレントメニュー221以外のメニューアイテムを全て表示する背景再描画処理を行う(ステップS309)ので、背景消去処理を行ってもキャラクタ用データの視認性を確実に確保することができる。
【0099】
画像処理装置100が再生モードである場合には、上記「液晶の明るさ」の設定値変更処理を行うときに、通常は、再生モードがシングル再生モードであるとシングル画像が表示され、マルチ再生モードであるとマルチ画像が表示される。なお、画像処理装置100がマルチ再生モードである場合であっても、「液晶の明るさ」の設定値変更処理を行うときには、シングル画像が表示されるように構成されていてもよい。
【0100】
以下、背景消去処理について説明する。
【0101】
この背景消去処理は、表示用画像データにおいて画像用データの1階層下のキャラクタ用データ(以下、「背景」という)を消去して、画像用データを表示するものである。
【0102】
図7は、図6のステップS304における背景消去処理を示すフローチャートである。
【0103】
図7において、まず、システム制御回路50は、モードダイアルスイッチ62の設定位置を判別して、画像処理装置100が撮影モードであるときは(ステップS601でYES)、EVFがEVF状態であるか否かを判別し(ステップS602)、ステップS602の判別の結果、EVFがEVF状態であるときはEVFの電子ファインダ機能を停止しているか判別し(ステップS603)、ステップS603の判別の結果、電子ファインダ機能が停止しているときは、EVFがメニュー表示のシーケンスで停止しているとみなし、EVFの電子ファインダ機能を再開し(ステップS604)、次いで背景消去処理を実行するか否かを判別する(ステップS605)。
【0104】
ステップS605の判別の結果、背景消去処理を実行するときは、システム制御回路50は、背景消去処理を実行し(ステップS606)、そして、図6の処理に戻る。
【0105】
この背景消去処理では、画像表示メモリ24のキャラクタ用データによって表示されるメニュー表示画面220において、カレントアイテム211以外のメニューアイテムの画素のパレット番号を全て「0」に変更、即ちRGB値を全て「0xffffff」に変更することで、カレントアイテム211以外のメニューアイテムを背景として消去して、カレントアイテム211のみの表示を行う。これにより、カレントアイテム211以外のメニューアイテムを容易に且つ迅速に消去することができる。
【0106】
なお、図6のステップS309における背景再描画処理では、背景である、カレントアイテム211以外のメニューアイテムのパレット番号「0」、即ちRGB値「0xffffff」を、パレットテーブル400において設定されていた元のパレット番号、即ちRGB値に戻す処理を実行している。これにより、カレントアイテム211以外のメニューアイテムを容易に且つ迅速に再描画することができる。
【0107】
ステップS602の判別の結果、EVFがEVF状態でないときは、図6の処理に戻る。
【0108】
ステップS603の判別の結果、EVFの電子ファインダ機能を使用しているときは、ステップS605以降の処理に進む。
【0109】
ステップS601の判別の結果、システム制御回路50は、画像処理装置100が撮影モードでないときは、再生モードであるか否かを判別し(ステップS607)、画像処理装置100が再生モードであるときは、規格に準拠したカードが装着されているか否かを判別し(ステップS608)、ステップS608の判別の結果、カードが装着されているときは、該カードに再生すべき記録画像があるか否かを判別し(ステップS609)、ステップS609の判別の結果、再生すべき記録画像があるときは、ステップS605以降の処理に進む。
【0110】
ステップS605の判別の結果、背景消去処理を実行しないときは、図6の処理に戻る。
【0111】
ステップS608の判別の結果、規格に準拠したカードが装着されていないとき、又はステップS609の判別の結果、再生すべき記録画像がないときは、図6の処理に戻る。
【0112】
ステップS607の判別の結果、画像処理装置100が撮影モードでも再生モードでもないときは、システム制御回路50は、画像処理装置100がその他のモードであるとみなして(ステップS610でYES)、画像処理装置100のモードに応じた処理を実行して、該処理実行後、ステップS601以降の処理を繰り返す。なお、画像処理装置100が電源OFFモードであるときは(ステップS610でNO)、図6の処理に戻って最終的に本処理を終了する。
【0113】
図7の処理によれば、背景消去処理を実行して、カレントアイテム211のみの表示を行う(ステップS606)ので、画像用データを表示することができ、画像用データの視認性を向上させることができる。
【0114】
したがって、図6及び図7の処理によれば、カレントアイテム221の設定値を変更するときに(ステップS305)、カレントアイテム211以外のメニューアイテムを図2のパレットテーブルを用いて簡単に消去する背景消去処理を実行する(ステップS606)ので、カレントアイテム211の視認性を向上させることができ、画像用データを視認しながら、カレントアイテム211の設定値を簡単に変更することができる。
【0115】
上記実施の形態に係る画像処理装置100は、電子カメラ等の撮像装置、画像再生装置、表示制御装置に適用される。
【0116】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図2のパレットテーブル、並びに図3、図4、図6及び図7のフローチャート)をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読出して実行することによって、達成することができる。
【0117】
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記録した記憶媒体から直接供給されるか、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0118】
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
【0119】
また、本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが記憶媒体に記憶されたプログラムを読出して実行することによっても、達成することができる。
【0120】
この場合、格納媒体から読出されたプログラムコード自体が上述した各実施の形態の機能を実現すると共に、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
【0121】
プログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、ROM、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等がある。
【0122】
上述した実施の形態の機能は、コンピュータから読出されたプログラムコードを実行することによるばかりでなく、コンピュータ上で稼動するOS等がプログラムコードの指示に基づいて実際の処理の一部又は全部を行うことによっても実現することができる。
【0123】
以下、本発明の実施態様を列記する。
【0124】
〔実施態様1〕 画像を表示する画像表示手段と、複数のキャラクタを表示するキャラクタ表示手段と、前記表示された複数のキャラクタを前記表示された画像に重畳させる重畳手段と、前記キャラクタの1つを変更する変更手段とを具備した画像処理装置において、前記重畳手段は、前記変更手段が前記キャラクタの1つを変更するときに、当該キャラクタの1つのみを含む領域を前記表示された画像に重畳させることを特徴とする画像処理装置。
【0125】
この実施態様によって、表示画像の視認性を向上させることができる。
【0126】
〔実施態様2〕 前記キャラクタは、文字及び数字を含む文字列と、アイコンとから選択された少なくとも1つから成ることを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0127】
〔実施態様3〕 前記キャラクタは、前記画像表示手段による画像の表示に関する設定項目から成ることを特徴とする実施態様1又は2記載の画像処理装置。
【0128】
〔実施態様4〕 前記キャラクタ表示手段は、前記変更手段が前記キャラクタの1つを変更する場合において、前記画像表示手段が画像を表示しないときは、前記複数のキャラクタを表示することを特徴とする実施態様1乃至3のいずれか1態様に記載の画像処理装置。
【0129】
この実施態様によって、省電力化を図ることができる。
【0130】
〔実施態様5〕 前記画像及び前記キャラクタを表示するためのモニタを備え、前記画像表示手段は、前記画像を前記モニタに1つ再生表示するためのシングル再生表示モード、及び前記画像を前記モニタに複数再生表示するためのマルチ再生表示モードの再生表示モードを有し、前記変更手段が前記キャラクタの1つを変更するときに、前記キャラクタ表示手段は、前記再生表示モードに応じて、該キャラクタの1つを前記再生表示された記録画像に重畳させることを特徴とする実施態様1乃至4のいずれか1態様に記載の画像処理装置。
【0131】
〔実施態様6〕 前記画像及び前記キャラクタを表示するためのモニタを備え、前記画像表示手段は、前記画像を前記モニタに1つ再生表示するためのシングル再生表示モード、及び前記画像を前記モニタに複数再生表示するためのマルチ再生表示モードの再生表示モードを有し、前記変更手段が前記キャラクタの1つを変更するときに、前記キャラクタ表示手段は前記再生表示モードに応じることなく、前記画像表示手段は前記記録画像を前記モニタに1つ再生表示することを特徴とする実施態様1乃至4のいずれか1態様に記載の画像処理装置。
【0132】
〔実施態様7〕 前記画像表示手段により表示すべき画像を格納する記録装置を備え、当該記録装置は着脱可能であることを特徴とする実施態様1乃至6のいずれか1態様に記載の画像処理装置。
【0133】
〔実施態様8〕 前記変更手段が前記キャラクタの1つを変更する場合において、前記記録装置が前記画像表示手段が表示すべき画像を格納していないときは、前記キャラクタ表示手段は前記複数のキャラクタを表示することを特徴とする実施態様7記載の画像処理装置。
【0134】
この実施態様によって、複数のキャラクタの視認性を向上させることができる。
【0135】
〔実施態様9〕 前記記録装置が前記画像表示手段が再生表示すべき記録画像を格納していないときは、前記記録装置が装着されていないときであることを特徴とする実施態様8記載の画像処理装置。
【0136】
〔実施態様10〕 前記複数のキャラクタには、モニタの明るさを設定するためのモニタ明るさ設定項目が含まれることを特徴とする実施態様1乃至9のいずれか1態様に記載の画像処理装置。
【0137】
〔実施態様11〕 実施態様1乃至10のいずれか1態様に記載の画像処理装置が適用されたことを特徴とする、撮像した画像を表示する撮像装置。
【0138】
〔実施態様12〕 実施態様1乃至10のいずれか1態様に記載の画像処理装置が適用されたことを特徴とする、記録画像を読み出し再生表示する画像再生装置。
【0139】
〔実施態様13〕 画像を表示する画像表示ステップと、複数のキャラクタを表示するキャラクタ表示ステップと、前記表示された複数のキャラクタを前記表示された画像に重畳させる重畳ステップと、前記キャラクタの1つを変更する変更ステップとを有する画像処理方法において、前記重畳ステップでは、前記変更ステップにおいて前記キャラクタの1つを変更するときに、当該キャラクタの1つのみを含む領域を前記表示された画像に重畳させることを特徴とする画像処理方法。
【0140】
〔実施態様14〕 画像処理方法をコンピュータに実行させる画像処理プログラムであって、画像を表示する画像表示モジュールと、複数のキャラクタを表示するキャラクタ表示モジュールと、前記表示された複数のキャラクタを前記表示された画像に重畳させる重畳モジュールと、前記キャラクタの1つを変更する変更モジュールとを備え、前記重畳モジュールは、前記変更モジュールが前記キャラクタの1つを変更するときに、当該キャラクタの1つのみを含む領域を前記表示された画像に重畳させることを特徴とする画像処理プログラム。
【0141】
〔実施態様15〕 実施態様14記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0142】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1記載の画像処理装置によれば、キャラクタの1つを変更するときに、当該キャラクタの1つのみを含む領域を表示された画像に重畳させるので、キャラクタの全てを表示することがなく、表示画像の視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1における画像表示メモリ24に格納されている表示用画像データのメモリフォーマットの一例であるパレットテーブルを示す図である。
【図3】図1の画像処理装置100によって実行される初期化処理を示すフローチャートである。
【図4】図1の画像処理装置100によって実行されるメニュー表示処理を示すフローチャートである。
【図5】画像表示部28に表示されるメニュー表示画面を示す図であり、(a)は、全てのメニューアイテムがメニュー表示された場合、(b)カレントアイテム211のみがメニュー表示された場合、(c)は、背景再描画処理後に(b)以外のメニューアイテムもメニュー表示された場合を示す。
【図6】図1の画像処理装置100によって実行されるカレントアイテム設定値変更処理を示すフローチャートである。
【図7】図6のステップS304における背景消去処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20 画像処理回路
22 メモリ制御回路
24 画像表示メモリ
28 画像表示部
29 バックライト
50 システム制御回路
54 出力部
62 モードダイアルスイッチ
100 画像処理装置
Claims (1)
- 画像を表示する画像表示手段と、複数のキャラクタを表示するキャラクタ表示手段と、前記表示された複数のキャラクタを前記表示された画像に重畳させる重畳手段と、前記キャラクタの1つを変更する変更手段とを具備した画像処理装置において、前記重畳手段は、前記変更手段が前記キャラクタの1つを変更するときに、当該キャラクタの1つのみを含む領域を前記表示された画像に重畳させることを特徴とする画像処理装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
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Country | Link |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8041155B2 (en) | 2007-09-25 | 2011-10-18 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image display apparatus and computer program product |
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-
2003
- 2003-02-26 JP JP2003049749A patent/JP2004258390A/ja active Pending
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