JP2004137952A - ロッカアームおよび動弁機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロッカアーム10は、カム60に対して下から摺接するローラ15と、このローラ15を一部露出させた状態で回転可能に保持するとともに潤滑油を貯留可能な凹部14が凹設されたアーム本体11と、このアーム本体11の一端側の下方に位置してバルブ40に対して上から当接するバルブ当接面12Cとを備える。アーム本体11の上面における凹部14の開口縁のうちローラ15の潜り込み側は、ローラ15の側面に付着した潤滑油をかきとるかきとり面Kとなり、このかきとり面Kと連続するアーム本体11の側壁面には、かきとり面Kにかきとられた潤滑油を滑らせてバルブ当接面12Cまで誘導するように、アーム本体11の一端側の下方に向かって下り勾配となる潤滑油導通路21が形成されている。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の内燃機関においてバルブの開閉を行なうためのロッカアームおよび動弁機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ロッカアームとしては、図8に示すように、アーム本体1と、アーム本体1の一端側においてバルブ2に対して上から当接するバルブ当接部3と、アーム本体1の他端側においてロッカシャフト4が遊嵌される回動中心部5と、アーム本体1の上面に凹設された凹部6と、その凹部6に回転可能に収容されて上方に配備されたカム7に下から摺接するローラ8とを備えるものがある。
【0003】
ここで、カム7の作用を受けてローラ8が回転すると、カム7とローラ8の双方の摺接面に摩擦が発生するとともにバルブ2とバルブ当接部3の双方の当接面にも摩擦が発生するため、これら摩擦を低減すべく摺接面と当接面には潤滑油が供給される。まず、摺接面に潤滑油を供給する機構について説明すると、この場合のカム7のカムシャフト7Bは、中空状に形成されており、その内部は潤滑油の油通路7Aとなっている。そして、この油通路7Aに通じる給油路7Cがカム7の外周面に開口しており、もって油通路7A内の潤滑油を給油路7Cから摺接面に送油している。一方、当接面に潤滑油を供給するには、別回路として油通管9をバルブ当接部3の上方に配設しておき、この油通管9内から潤滑油をバルブ当接部3の上に落とし、このバルブ当接部3を伝わせて当接面まで送油している。
なお、この種の技術は、以下に示す特許文献1に開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平7−49017号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のロッカーアームにおいては、油通管9を別回路として設ける必要があるため、その分だけコスト高となる懸念がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コスト高となるのを抑えたロッカアームを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、カムに対して下から摺接するローラと、このローラを一部露出させた状態で回転可能に保持するとともに潤滑油を貯留可能な凹部が凹設されたアーム本体と、このアーム本体の一端側の下方に位置してバルブに対して上から当接するバルブ当接面とを備え、前記ローラが回転することにより前記ローラが前記潤滑油を付着させた状態で前記凹部内から現れ出て、前記カムとの摺接後に前記凹部内に潜り込む動作を繰り返すロッカアームにおいて、前記アーム本体の上面における前記凹部の開口縁のうち前記ローラの潜り込み側は、前記ローラの側面または/および外周面に付着した前記潤滑油をかきとるかきとり面となり、このかきとり面と連続する外壁面には、前記かきとり面によりかきとられた潤滑油を滑らせて前記バルブ当接面まで誘導するように、前記アーム本体の一端側の下方に向かって下り勾配となる潤滑油導通路が形成されている構成としたところに特徴を有する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記潤滑油導通路は、前記外壁面のうち側壁面に形成されており、且つ、前記かきとり面の下方から前記ローラの現れ出る側へ寄った位置にその始点が設定されている構成としたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、カムと、このカムの下方に配されるバルブと、これらカムとバルブとの間に配されて、前記カムに対して下から摺接するローラと、このローラを一部露出させた状態で回転可能に保持するとともに潤滑油を貯留可能な凹部が凹設されたアーム本体と、このアーム本体の一端側の下方に位置して前記バルブに対して上から当接するバルブ当接面とを備え、前記ローラが回転することにより前記ローラが前記潤滑油を付着させた状態で前記凹部内から現れ出て、前記カムとの摺接後に前記凹部内に潜り込む動作を繰り返すロッカアームとを備える動弁機構であって、前記ロッカアームは、前記アーム本体の上面における前記凹部の開口縁のうち前記ローラの潜り込み側を、前記ローラの側面または/および外周面に付着した前記潤滑油をかきとるかきとり面となし、このかきとり面と連続する前記アーム本体における外壁面に、前記かきとり面によりかきとられた潤滑油を滑らせて前記バルブ当接面まで誘導するように、前記アーム本体の一端側の下方に向かって下り勾配となる潤滑油導通路を形成している構成としたところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
凹部内には潤滑油が供給されるため、ローラが回転すると、ローラはその外周面に潤滑油を付着させた状態でカムと摺接するようになり、もってローラとカムの双方の摺接面における摩擦が低減される。また、ローラの外周面や側面に付着された潤滑油は、凹部の開口縁のうちローラの潜り込み側に形成されたかきとり面によりかきとられた後、外壁面に形成された潤滑油導通路に移行し、ここを滑ってバルブ当接面に至るため、このバルブ当接面に潤滑油が供給されることでバルブとの間の摩擦も低減される。このように凹部というただの1箇所に潤滑油を供給することにより、ローラとカムの双方の摺接面に加えてバルブ当接面とバルブの双方の当接面にも潤滑油が供給されるようになるため、従来と異なり、別回路として油通管等を設ける必要がなく、既存部品のみで済ますことができ、コスト高となるのを抑えることができる。
【0009】
<請求項2の発明>
潤滑油導通路は、かきとり面の下方からローラの現れ出る側に寄った位置にその始点が設定され、そこからかきとり位置の下方を通過するよう延設されているため、かきとり面によりかきとられた潤滑油は側壁面に沿ってしたたり落ちても、その落下途中で潤滑油導通路に確実に受けられてバルブ当接面まで誘導される。この結果、潤滑油がアーム本体から下方に落ちたりして無駄に消費されるのを回避することができる。
<請求項3の発明>
バルブ当接面に潤滑油を送油するに際して潤滑油導通路を利用しているため、油通管用のスペースを別途確保しなくて済み、動弁機構の装置全体をコンパクトにすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図6によって説明する。図中符号10は、ロッカアームの全体を示す。ロッカアーム10は、自動車の内燃機関の動弁機構を構成しており、その一端側から他端側にかけて長く形成されたアーム本体11を備えている。アーム本体11の一端側における斜め下方位置には、バルブステム42の上端部をバルブスプリングリテーナ41の上面から上方へ突出させた態様のバルブ40が配されている。
【0011】
図1に示すように、アーム本体11の一端側は、バルブステム42に対して上から当接するバルブ当接部12となる一方、アーム本体11の他端側には、ロッカシャフト50を遊嵌状態で挿通する軸孔13が厚み方向に貫通している。アーム本体11は、この軸孔13に挿通されるロッカシャフト50を回動中心として回動可能に支持されている。また、アーム本体11の中央部の上面には凹部14が凹設されており、この凹部14内には軸線を厚み方向に向けたローラ15が支持ピン15Aを軸に回転可能に支持されている。アーム本体11の上方にはローラ15と摺接可能なカム60が配備されており、ローラ15は凹部14内から一部露出した状態でその上端をカム60に対して下から摺接させている。
【0012】
ここで、上記構成をもう少し具体的に説明すると、まず、バルブ当接部12は、上端部を突出させつつアーム本体11内に起立状態で装着されるスクリュ12Aと、このスクリュ12Aの上端部に螺合してアーム本体11の上面に固定されるナット12Bとからなり、スクリュ12Aの下端面は、半球面状をなすバルブ当接面12Cとなっている。スクリュ12Aは、その上端面に形成されたスリット溝12Dにドライバーの先端を差し込み、ナット12Bに対するねじ込み量を調整することにより、ローラ15とカム60のクリアランスを最適に調整している。
また、凹部14は、ローラ15を支持する一対の支持壁16を有しており、この支持壁16のうちローラ15の側面に対向する部分の上端縁は、ローラ15と同心の円弧部16Aおよびその変曲点につながって緩くカーブする裾部16Bとされ、さらに裾部16Bから一端側へ水平となっている。図3に示すように、支持壁16とローラ15との間は僅かに隙間が空いているが、支持壁16の内側面が型抜き用の抜き勾配面として微少に上向きに傾いているため、この隙間は上方に向かうにつれ徐々に広くなっている。後述するように、凹部14内には潤滑油が供給され、凹部14内の隙間に存する潤滑油がローラ15の側面に付着されるため、この状態でローラ15が回転を開始すると、ローラ15の側面に付着された潤滑油のなかには凹部14内への進入が阻止されるものが発生する。このような潤滑油は、支持壁16における裾部16Bでかきとられ、この裾部16Bがかきとり面Kとして機能するものである。
【0013】
また、軸孔13に挿通されるロッカシャフト50は、中空状に形成されており、この内部は図示しない油供給装置とつながる潤滑油の供給路51となっている。そして、ロッカシャフト50には、この供給路51に通じる第1油通路52が径方向に沿って延設され、且つ外周面に開口している。一方、アーム本体11には、軸孔13の孔壁から凹部14の内壁面にかけて貫通する第2油通孔17が設けられている。この第1油通路52と第2油通路17とは、アーム本体11が一定の傾きに回動されると連通するように設定されており、供給路51内の潤滑油を間欠的に凹部14内に送り込むようにしている。
こうして凹部14内に送り込まれた潤滑油はカム60とローラ15の双方の摺接面に供給され、これら摺接面の摩擦を低減させる役割を有する。この機構を説明すると、まずカム60の回転にともないローラ15は回転を開始するが、この際、ローラ15はその外周面に凹部14内の潤滑油を付着させる。ローラ15が凹部14内から現れ出てカム60との摺接位置に至ると外周面に付着された潤滑油はカム60とローラ15の双方の摺接面に供給される。カム60との摺接後さらなる回転の進行によりローラ15は凹部14内に潜り込み、また新たに凹部14内に貯留された潤滑油を外周面に付着させ、同じサイクルを繰り返す。この間に、アーム本体11の一端側におけるバルブ当接部12がバルブステム42を上下に往復駆動させ、もってバルブ40を開閉させている。
【0014】
さて、一般に自動車の動弁機構においては、カム60とローラ15の双方の摺接面に潤滑油を供給するのに加え、バルブ40とバルブ当接面12Cの双方の当接面にも潤滑油を供給してこの当接面における摩擦を低減させる必要がある。本発明のロッカアーム10は、凹部14内に貯留された潤滑油をバルブ当接面12Cまで至らしめる手段を備えており、以下、この点について詳述する。
図1に示すように、アーム本体11の側壁面(支持壁16の側壁面とそれに連続するバルブ当接部12寄りの側壁面)には、支持壁16の上端縁における円弧部16Aから下方へ弓なり状に延びる第1案内縁20と、この第1案内縁20の終端位置を始点としてアーム本体11の一端側の下方に向かって直線状に下り勾配となる第2案内縁21とが形成されている。第2案内縁21の終端位置は、図6に示すように、バルブ当接部12の一端面に達しており、さらにこの一端面を巻き込むようにしてバルブ当接面12Cの近傍を臨んでいる。後述するが、潤滑油は、第2案内縁21に沿ってここを滑りながらバルブ当接面12Cまで誘導されるようになっている。なお、本発明において第2案内縁21は潤滑油導通路として構成される。
【0015】
各案内縁20,21の構造について具体的に説明すると、第1案内縁20は、支持壁16の厚み幅方向に関する外側部分を切り欠くことで一定の奥行き幅を有する滑り面S1を形成しており、これと同一幅で連続するように第2案内縁21も滑り面S2を形成している。また、図5に示すように、第2案内縁21の始点Fは、支持壁16における円弧部16Aの変曲点Wを通る垂線Qに対して、ローラ15の現れ出る側へ少しだけ寄った位置に設定されている。
【0016】
次に、凹部14内に貯留された潤滑油をバルブ当接面12Cまで送油する機構について説明するが、この場合の潤滑油の流れは図6の矢印で示してある。
まず、カム60の作用を受けてローラ15が回転する。このとき、ローラ15の側面には凹部14内においてローラ15と支持壁16との隙間に存する潤滑油が付着される。回転の進行によりローラ15がカム60に摺接しても、ローラ15の側面に付着された潤滑油は、カム60と干渉せずに支持壁16における円弧部16Aに沿うようローラ15とともに変位する。そして、ローラ15の側面に付着された潤滑油のうち遠心力によって外側に膨れたり回転の過程で大粒に成長したりする潤滑油は、凹部14の開口縁においてローラ15の潜り込み側におけるかきとり面Kによりかきとられる。
【0017】
回転の継続により、かきとり面Kに集積される潤滑油はアーム本体11の側壁面に送り出される。すると、潤滑油は、アーム本体11の側壁面に沿って下方へしたたり落ちるが、その落下途中で第2案内縁21に受けられる。そして、潤滑油は、第2案内縁21の滑り面S2を滑るようにしてバルブ当接部12の一端面に至り、さらにバルブ当接部12の下面とスクリュ12Aとを伝ってバルブ当接面12Cに到達する。
【0018】
以上のように、本実施形態によれば、凹部14内に貯留された潤滑油は、カム60とローラ15の双方の摺接面に供給されるばかりでなく、かきとり面Kによりかきとられた後、第2案内縁21に沿って滑ることにより、バルブ40とバルブ当接面12Cの双方の当接面にも供給されるようになる。したがって、凹部14というただの1箇所に潤滑油を供給するだけで、摺接面と当接面の両方の摩擦を低減させることができ、従来と異なり、別回路として油通管を設ける必要がなく、既存部品のみで足りるため、コスト高となるのを抑えることができる。もちろん、油通管用のスペースを別途確保しなくて済むことから、内燃機関の動弁機構の装置全体がコンパクトになる。
【0019】
また、第2案内縁21は、支持壁16における円弧部16Aの変曲点Wを通る垂線Qに対してローラ15の現れ出る側に寄った位置に、すなわち、かきとり面Kの下方からローラ15の現れ出る側に寄った位置に、その始点Fが設定されている。そして、第2案内縁21は、この始点からかきとり位置の下方を通過して、バルブ当接面12Cの近傍を臨む終端位置まで延設されているため、かきとり面Kによりかきとられた潤滑油は、側壁面に沿って滑り落ちる過程で確実に第2案内縁21に受けられ、そこからバルブ当接面12Cまで誘導される。この結果、潤滑油は、アーム本体11から下方に落ちたりして無駄に消費されるのを回避することができる。
【0020】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図7によって説明する。第2実施形態では、第1実施形態と異なり、円弧部16Aから第1案内縁20を介さずして第2案内縁としての潤滑油導通路21が形成されているが、他の構成は第1実施形態と同様である。
【0021】
第2実施形態では、潤滑油導通路21が、円弧部16Aの変曲点W付近を始点としてそこから裾部16Bの接線方向に直線状に延設されてバルブ当接部12の一端面に至っている。ローラ15が凹部14内に潜り込むと、ローラ15の側面に付着した潤滑油は、かきとり面Kによってかきとられた後、直接、潤滑油導通路21に移行し、ここを滑るようにしてバルブ当接面12Cにまで誘導される。この第2実施形態によれば、潤滑油は、かきとり面Kによってかきとられた後、スムーズに潤滑油導通路21へ移行される。
【0022】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0023】
(1)ローラの側面ではなく、ローラの外周面に付着する潤滑油をかきとり面がかきとる態様であっても構わない。この場合のかきとり面は、凹部の開口縁のうちローラの潜り込み側であって、このローラの外周面と対向する領域に構成される。
(2)上記(1)のような場合において、第2案内縁(潤滑油導通路)は、側壁部に形成される必要はなく、かきとり面と連続する外壁面であって、かきとり面とバルブ当接面とを連繋可能な態様で形成されていればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の側面図
【図2】ロッカアームの平面図
【図3】図2におけるX−X断面図
【図4】図2におけるY−Y断面図
【図5】第1および第2案内縁の配置態様を説明するための側面図
【図6】ロッカアームの要部拡大斜視図
【図7】第2実施形態のロッカアームの側面図
【図8】従来例の側面図
【符号の説明】
K…かきとり面
F…始点
10…ロッカーアーム
11…アーム本体
12…バルブ当接部
12C…バルブ当接面
14…凹部
15…ローラ
16…支持壁
21…第2案内縁(潤滑油導通路)
40…バルブ
60…カム
Claims (3)
- カムに対して下から摺接するローラと、このローラを一部露出させた状態で回転可能に保持するとともに潤滑油を貯留可能な凹部が凹設されたアーム本体と、このアーム本体の一端側の下方に位置してバルブに対して上から当接するバルブ当接面とを備え、前記ローラが回転することにより前記ローラが前記潤滑油を付着させた状態で前記凹部内から現れ出て、前記カムとの摺接後に前記凹部内に潜り込む動作を繰り返すロッカアームにおいて、
前記アーム本体の上面における前記凹部の開口縁のうち前記ローラの潜り込み側は、前記ローラの側面または/および外周面に付着した前記潤滑油をかきとるかきとり面となり、
このかきとり面と連続する前記アーム本体における外壁面には、前記かきとり面によりかきとられた潤滑油を滑らせて前記バルブ当接面まで誘導するように、前記アーム本体の一端側の下方に向かって下り勾配となる潤滑油導通路が形成されていることを特徴とするロッカアーム。 - 前記潤滑油導通路は、前記外壁面のうち側壁面に形成されており、且つ、前記かきとり面の下方から前記ローラの現れ出る側へ寄った位置にその始点が設定されていることを特徴とする請求項1に記載のロッカアーム。
- カムと、
このカムの下方に配されるバルブと、
これらカムとバルブとの間に配されて、前記カムに対して下から摺接するローラと、このローラを一部露出させた状態で回転可能に保持するとともに潤滑油を貯留可能な凹部が凹設されたアーム本体と、このアーム本体の一端側の下方に位置して前記バルブに対して上から当接するバルブ当接面とを備え、前記ローラが回転することにより前記ローラが前記潤滑油を付着させた状態で前記凹部内から現れ出て、前記カムとの摺接後に前記凹部内に潜り込む動作を繰り返すロッカアームとを備える動弁機構であって、
前記ロッカアームは、前記アーム本体の上面における前記凹部の開口縁のうち前記ローラの潜り込み側を、前記ローラの側面または/および外周面に付着した前記潤滑油をかきとるかきとり面となし、このかきとり面と連続する前記アーム本体における外壁面に、前記かきとり面によりかきとられた潤滑油を滑らせて前記バルブ当接面まで誘導するように、前記アーム本体の一端側の下方に向かって下り勾配となる潤滑油導通路を形成していることを特徴とする動弁機構。
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