JP2004134787A - Iii族窒化物系化合物半導体発光素子 - Google Patents
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Abstract
【構成】 AlとInを必須構成元素としたAlGaInNからなる井戸層と、Alを必須構成元素としたAlGaInNからなる障壁層とを有する量子井戸構造を備えるIII族窒化物系化合物半導体発光素子において、井戸層のAl組成に比べて障壁層のAl組成を同じか若しくは小さくする。
【選択図】 図2
Description
この非特許文献1の図8には、AlGaInNの活性層をAlGaNの層で挟み、前者のAl組成に比べて後者のAl組成が小さいものが開示されている。しかし、図8の発光素子は量子井戸構造ではないので、本発明とは異なるタイプである。
短波長の光を高い出力で発光するときにAlGaInNの4元混晶を用いることが好ましいことは既述の非特許文献1に記載の通りである。これは、AlGaInNの4元混晶としてAlとInとのバランスをとることにより、その格子定数の制御が可能となって量子井戸構造の下地層と井戸層との格子定数のマッチングをとることができるからである。通常はGaNから構成される下地層は厚膜に形成されるため、この下地層と井戸層との間の格子定数にミスマッチがあるとピエゾ電界の影響が生じてしまう。ところが、特許文献1ではかかる下地層と井戸層との格子定数のミスマッチについて何ら考慮されていない。
Alx1Gay1In1−x1−y1N(0<x1,0≦y1,x1+y1<1)からなる井戸層と、Alを必須構成元素としたAlx2Gay2In1−x2−y2N(0<x2,0≦y2,x2+y2<1)からなる障壁層とを有する量子井戸構造を備えるIII族窒化物系化合物半導体発光素子において、
前記井戸層のAl組成に比べて前記障壁層のAl組成が同じか若しくは小さい、ことを特徴とするIII族窒化物系化合物半導体発光素子。
(III族窒化物系化合物半導体発光素子)
III族窒化物系化合物半導体は、一般式としてAlXGaYIn1−X−YN(0≦X≦1、0≦Y≦1、0≦X+Y≦1)で表され、AlN、GaN及びInNのいわゆる2元系、AlxGa1−xN、AlxIn1−xN及びGaxIn1−xN(以上において0<x<1)のいわゆる3元系を包含する。III族元素の少なくとも一部をボロン(B)、タリウム(Tl)等で置換しても良く、また、窒素(N)の少なくとも一部もリン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)等で置換できる。
III族窒化物系化合物半導体は、有機金属気相成長法(MOCVD法)のほか、周知の分子線結晶成長法(MBE法)、ハライド系気相成長法(HVPE法)、スパッタ法、イオンプレーティング法などによっても形成することができる。
ここにおいて井戸層はAlとInを必須構成元素としたAlGaInNからなる。即ち、Alx1Gay1In1−x1−y1N(0<x1,0≦y1,x1+y1<1)の4元混晶又はAlInNの3元混晶から井戸層は形成される。x1、y1は下地層の格子定数及び発光素子に要求される波長に応じて適宜選択される。下地層がGaNからなるときはx1をy1のほぼ2.5倍にすることが好ましい。
量子井戸構造を形成するためには井戸層の膜厚を10nm以下とすることが好ましく、更に好ましくは1〜8nm、更に更に好ましくは2〜4nmである。
ここにおいて、障壁層のAl組成x2は井戸層のAl組成x1に比べて同じか若しくは小さい。より具体的には、x2≦x1≦1.5×x2の関係を満足することが好ましい。
量子井戸構造を構成する障壁層の膜厚は100nm以下とすることが好ましく、更に好ましくは3〜30nm、更に更に好ましくは5〜20nmである。
(実施例1)
図1には実施例の発光素子10の模式断面図が示される。発光素子10の各層のスペックは次の通りである。
層 : 組成
p型層15 : p−GaN:Mg
量子井戸構造14(2ペア) : Al0.15Ga0.79In0.06N(井戸層)
Al0.15Ga0.85N(障壁層)
n型層13 : n−GaN:Si
バッファ層12 : AlN
基板11 : サファイア
さらに基板とバッファ層は半導体素子形成後に、必要に応じて、除去することもできる。
また、n型層13はn型不純物としてSiをドープしたが、このほかにn型不純物として、Ge、Se、Te、C等を用いることもできる。
量子井戸構造14には多重量子井戸構造、若しくは単一量子井戸構造を採用することができる。多重量子井戸構造を採用した場合の繰り返し数は特に限定されるものではないが、2〜15とすることが好ましい。
井戸層(複数存在する場合は最もn型層13に近い井戸層)とn型層13との間にAlGaN障壁層が存在するかどうかは限定されない。同様に、井戸層(複数存在する場合は最もp型層15に近い井戸層)とp型層15との間にAlGaN障壁層が存在するかどうかも限定されない。
量子井戸構造14はp型層15の側にMg等をドープしたバンドギャップの広いIII族窒化物系化合物半導体層を含むこともできる。これは量子井戸構造14中に注入された電子がp型層15に拡散するのを効果的に防止するためである。
量子井戸構造14の上にp型不純物としてMgをドープしたGaNからなるp型層15を形成する。このp型層はAlGaN、GaInN又はAlGaInNとすることもできる、また、p型不純物としてはZn、Be、Ca、Sr、Baを用いることもできる。p型不純物の導入後に、電子線照射、炉による加熱、プラズマ照射等の周知の方法により低抵抗化することも可能であるが必須ではない。
上記構成の発光ダイオードにおいて、各III族窒化物系化合物半導体層は一般的な条件でMOCVDを実行して形成するか、分子線結晶成長法(MBE法)、ハライド系気相成長法(HVPE法)、スパッタ法、イオンプレーティング法等の方法で形成することもできる。
透光性電極17は金を含む薄膜であり、p型層15の上に積層される。p電極18も金を含む材料で構成されており、蒸着により透光性電極17の上に形成される。
比較のために、特許文献1に記載の発光ダイオードのAlとInの組成分布を図3に示した。
次のこの発明の第2の実施例の発光ダイオードについて説明をする。この発光ダイオードは図1に示した層構造を有し、各層のスペックは次の通りである。なお、実施例1と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
層 : 組成
p型層15 : p−GaN:Mg
量子井戸構造24(3ペア) : Al0.15Ga0.79In0.06N(井戸層)
Al0.14Ga0.85In0.01N(障壁層)
n型層13 : n−GaN:Si
バッファ層12 : AlN
基板11 : サファイア
上記実施例の発光ダイオードは20mAの順方向電流を印加したときに350nm付近に発光ピークを有し、その発光出力は0.5mWであった。これは図3に示す従来技術における同じ波長帯の発光ピーク有する発光素子の約2倍の発光出力であった。
11 基板
12 バッファ層
13 n型層
14 量子井戸構造
15 p型層
Claims (4)
- Alx1Gay1In1−x1−y1N(0<x1,0≦y1,x1+y1<1)からなる井戸層と、Alを必須構成元素としたAlx2Gay2In1−x2−y2N(0<x2,0≦y2,x2+y2<1)からなる障壁層とを有する量子井戸構造を備えるIII族窒化物系化合物半導体発光素子において、
前記井戸層のAl組成に比べて前記障壁層のAl組成が同じか若しくは小さい、ことを特徴とするIII族窒化物系化合物半導体発光素子。 - 前記障壁層はAlとInを必須構成元素としたAlx2Gay2In1−x2−y2N(0<x2,0<y2,x2+y2<1)からなる、ことを特徴とする請求項1に記載のIII族窒化物系化合物半導体発光素子。
- 前記井戸層と前記障壁層において、x2≦x1≦1.5×x2の関係を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載のIII族窒化物系化合物半導体発光素子。
- 前記井戸層は前記量子井戸構造の下地となるGaN層と実質的に等しい格子定数を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のIII族窒化物系化合物半導体発光素子。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007073630A (ja) * | 2005-09-05 | 2007-03-22 | Matsushita Electric Works Ltd | 半導体発光素子およびそれを用いた照明装置 |
JP2007088269A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Matsushita Electric Works Ltd | 半導体発光素子およびそれを用いる照明装置ならびに半導体発光素子の製造方法 |
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- 2003-09-18 JP JP2003326534A patent/JP2004134787A/ja active Pending
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