JP2004123622A - Preparation for external use for ameliorating blood circulation - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロアントシアニジン含有する血流改善外用剤に関する。さらに詳細には、皮膚または粘膜へ塗布することにより塗布部位の血行を促進する作用を有する皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚の血行不良は、肌色のくすみ、むらといった肌のトラブルを引き起こしたり、シモヤケ、冷え症などの原因とされている。これらの疾患の治療剤としては、肌への刺激の少ない植物由来の油剤、保湿剤などを配合した軟膏剤、クリームなどが広く検討されている。
【0003】
これらの治療剤に用いられる血行促進成分としては、例えば、シアの種子より得られる油脂成分、ニコチン酸誘導体、ビタミンE誘導体、センブリエキスなどの植物抽出物などが知られている(例えば、特許文献1および2)。
【0004】
しかしながら、従来の血流改善外用剤は、効果の持続性が悪いと言った問題点がある。また、植物由来の血流改善外用剤は、その有効成分が明らかでないため、同じ抽出物でも得られる効果に差が生じ易く、ビタミンEなどの化学物質は、各物質の性質から、外用剤としての用途が限られるといった問題点がある。
【0005】
【特許文献1】
特許第3113705号公報
【特許文献2】
特開平11−269054号公報
【特許文献3】
特願2002−219175号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、優れた血流改善効果を有する皮膚外用剤が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題を鑑み、血流改善外用剤を鋭意検討したところ、驚くべきことに、プロアントシアニジンを皮膚、粘膜などへ塗布することにより、優れた血流改善効果を有することを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
本発明は、プロアントシアニジンを含有する、血流改善外用剤を提供する。
【0009】
1つの実施態様において、上記プロアントシアニジンは、松樹皮、ブドウ、ブルーベリー、イチゴ、アボガド、ニセアカシア、コケモモの果実もしくは種子、大麦、小麦、大豆、黒大豆、カカオ、ピーナッツの薄皮、イチョウ葉に由来する。
【0010】
好ましい実施態様において、上記プロアントシアニジンの20重量%以上は、オリゴメリック・プロアントシアニジン(oligomeric proantocyanidin)で構成されている。
【0011】
より好ましい実施態様において、さらに、プロアントシアニジン以外の血流改善効果を有する成分および/または血流改善効果を有する植物抽出物を含有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の血流改善外用剤について説明する。なお、以下に説明する構成は、本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができることは当業者に明らかである。
【0013】
本発明において、プロアントシアニジンとは、フラバン−3−オールおよび/またはフラバン−3,4−ジオールを構成単位とする重合度が2以上の縮重合体からなる化合物群をいい、これらを含有する原料植物由来の抽出物も含む。
【0014】
本発明の血流改善外用剤に用いられるプロアントシアニジンは、重合度の低い縮重合体が多く含まれるものが好ましく用いられる。重合度の低い縮重合体としては、重合度が2〜30の縮重合体(2〜30量体)が好ましく、重合度が2〜10の縮重合体(2〜10量体)がより好ましく、重合度が2〜4の縮重合体(2〜4量体)がさらに好ましい。
【0015】
本明細書では、プロアントシアニジンのうち、フラバン−3−オールおよび/またはフラバン−3,4−ジオールを構成単位とする重合度が2〜4の縮重合体を、OPC(オリゴメリック・プロアントシアニジン;oligomeric proanthocyanidin)という。OPCは、ポリフェノール類の一種で、植物が作り出す強力な抗酸化物質であり、植物の葉、樹皮、果物の皮もしくは種の部分に集中的に含まれている。具体的には、松樹皮、ブドウ、ブルーベリー、イチゴ、アボガド、ニセアカシア、コケモモの果実もしくは種子、大麦、小麦、大豆、黒大豆、カカオ、ピーナッツの薄皮、イチョウ葉などに含まれている。また、西アフリカのコーラナッツ、ペルーのラタニアの根、日本の緑茶にも、OPCが含まれることが知られている。OPCは、ヒトの体内では、生成することのできない物質である。OPCを多く含むプロアントシアニジンが好適である。これらの中で、特に、松樹皮の抽出物を用いることが好ましい。松樹皮は、プロアントシアニジンの中でもOPCを豊富に含むため、本発明において松樹皮抽出物がプロアントシアニジンとして好ましく用いられる。
【0016】
OPC含有量が高いプロアントシアニジンを用いると、重合度の高いプロアントシアニジン(OPC含有量が少ないもの)を用いた場合と対比して、優れた血流改善効果が得られる。
【0017】
以下、OPCを豊富に含む松樹皮の抽出物を例に挙げて、プロアントシアニジンの調製方法を説明する。
【0018】
松樹皮抽出物としては、フランス海岸松(Pinus Martima)、カラマツ、クロマツ、アカマツ、ヒメコマツ、ゴヨウマツ、チョウセンマツ、ハイマツ、リュウキュウマツ、ウツクシマツ、ダイオウマツ、シロマツ、カナダのケベック地方のアネダなどのマツ目に属する植物の樹皮抽出物が好ましく用いられる。中でも、フランス海岸松(Pinus Martima)の樹皮抽出物が好ましい。
【0019】
フランス海岸松は、南仏の大西洋沿岸の一部に生育している海洋性松をいう。このフランス海岸松の樹皮は、プロアントシアニジン、有機酸、ならびにその他の生理活性成分などを含有し、その主要成分であるフラボノイド類のプロアントシアニジンに、活性酸素を除去する強い抗酸化作用があることが知られている。
【0020】
松樹皮抽出物は、上記の松樹皮を水または有機溶媒で抽出して得られる。水を用いる場合には、温水または熱水を用いることが好ましい。これらの水には、抽出効率を向上させる点から、塩化ナトリウムなどの塩を添加することが好ましい。抽出に用いる有機溶媒としては、食品あるいは薬剤の製造に許容される有機溶媒が用いられ、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、ブタン、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、プロピレングリコール、含水エタノール、含水プロピレングリコール、エチルメチルケトン、グリセリン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、食用油脂、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、および1,1,2−トリクロロエテンが挙げられる。これらの水および有機溶媒は単独で用いてもよいし、組合わせて用いてもよい。特に、熱水、含水エタノール、および含水プロピレングリコールが好ましく用いられる。
【0021】
松樹皮からプロアントシアニジンを抽出する方法は、特に制限されないが、例えば、加温抽出法、超臨界流体抽出法などが用いられる。
【0022】
超臨界流体抽出法は、物質の気液の臨界点(臨界温度、臨界圧力)を超えた状態の流体である超臨界流体を用いて抽出を行う方法である。超臨界流体としては、二酸化炭素、エチレン、プロパン、亜酸化窒素(笑気ガス)などが用いられ、二酸化炭素が好ましく用いられる。
【0023】
超臨界流体抽出法は、目的成分を超臨界流体によって抽出する抽出工程および目的成分と超臨界流体とを分離する分離工程からなる。分離工程では、圧力変化による抽出分離、温度変化による抽出分離、または吸着剤・吸収剤を用いた抽出分離のいずれを行ってもよい。
【0024】
また、エントレーナー添加法による超臨界流体抽出を行ってもよい。この方法は、超臨界流体に、例えば、エタノール、プロパノール、n−ヘキサン、アセトン、トルエン、その他の脂肪族低級アルコール類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、またはケトン類を2〜20W/V%程度添加し、得られた抽出流体で超臨界流体抽出を行うことによって、OPC、カテキン類(後述)などの目的とする被抽出物の抽出流体に対する溶解度を飛躍的に上昇させる、あるいは分離の選択性を増強させる方法であり、効率的に松樹皮抽出物を得る方法である。
【0025】
超臨界流体抽出法は、比較的低い温度で操作できるため、高温で変質・分解する物質にも適用できるという利点;抽出流体が残留しないという利点;および溶媒の循環利用が可能であり、脱溶媒工程などが省略でき、工程がシンプルになるという利点がある。
【0026】
また、松樹皮からの抽出は、上記の方法以外に、液体二酸化炭素回分法、液体二酸化炭素還流法、超臨界二酸化炭素還流法などにより行ってもよい。
【0027】
松樹皮からの抽出は、複数の抽出方法を組み合わせてもよい。複数の抽出方法を組み合わせることにより、種々の組成の松樹皮抽出物を得ることが可能となる。
【0028】
本発明の血流改善外用剤に用いられる松樹皮抽出物は、具体的には、以下のような方法により調製されるが、これは例示であり、この方法に限定されない。
【0029】
フランス海岸松の樹皮1kgを、塩化ナトリウムの飽和溶液3Lに入れ、100℃にて30分間抽出し、抽出液を得る(抽出工程)。その後、抽出液を濾過し、得られる不溶物を塩化ナトリウムの飽和溶液500mlで洗浄し、洗浄液を得る(洗浄工程)。この抽出液と洗浄液を合わせて、松樹皮の粗抽出液を得る。
【0030】
次いで、この粗抽出液に酢酸エチル250mlを添加して分液し、酢酸エチル層を回収する工程を5回行う。回収した酢酸エチル溶液を合わせて、無水硫酸ナトリウム200gに直接添加して脱水する。その後、この酢酸エチル溶液を濾過し、濾液を元の5分の1量になるまで減圧濃縮する。濃縮された酢酸エチル溶液を2Lのクロロホルムに注ぎ、攪拌して得られる沈殿物を濾過により回収する。その後、この沈殿物を酢酸エチル100mlに溶解した後、再度1Lのクロロホルムに添加して沈殿させる操作を2回繰り返す洗浄工程を行う。この方法により、例えば、2〜4量体のOPCを20重量%以上含み、かつカテキン類を5重量%以上含有する、約5gの松樹皮抽出物が得られる。
【0031】
松樹皮抽出物のような原料植物由来の抽出物は、40重量%以上のプロアントシアニジンを含有することが好ましい。さらに、この原料植物由来の抽出物中にOPCを20重量%以上含有することが好ましく、40重量%以上含有することがより好ましい。
【0032】
原料植物由来の抽出物には、OPCとともにカテキン(catechin)類が含まれている。カテキン類とは、ポリヒドロキシフラバン−3−オールの総称である。カテキン類としては、(+)−カテキン、(−)−エピカテキン、(+)−ガロカテキン、(−)−エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、エピカテキンガレートなどが知られている。天然物からは、狭義のカテキンといわれている(+)−カテキンの他、ガロカテキン、アフゼレキン、ならびに(+)−カテキンまたはガロカテキンの3−ガロイル誘導体が単離されている。カテキン類には、発癌抑制、動脈硬化予防、脂肪代謝異常の抑制、血圧上昇の抑制、血栓予防、抗アレルギー、抗ウイルス、抗菌、虫歯予防、口臭防止、腸内細菌叢正常化効果、活性酸素やフリーラジカルの消去作用、抗酸化作用などがあることが知られている。また、カテキン類には、血糖の上昇を抑制する抗糖尿病効果があることが知られている。また、カテキン類は、OPCの存在下で水溶性が増すと同時に、活性化する性質がある。
【0033】
カテキン類は、上記原料植物由来の抽出物に対して、5重量%以上含有されていることが好ましい。より好ましくは、OPCを20重量%以上含有する原料植物由来の抽出物に、カテキン類が5重量%以上含有されるように調製される。例えば、松樹皮抽出物のカテキン類含量が5重量%未満の場合、カテキン類含量が5重量%以上となるように添加してもよい。カテキン類を5重量%以上含有し、かつOPCを20重量%以上含有する松樹皮抽出物を用いることが最も好ましい。
【0034】
本発明の血流改善外用剤中のプロアントシアニジンの含有量は、特に限定されないが、0.0001重量%〜5重量%が好ましく、0.001重量%〜2重量%がより好ましく、0.01重量%〜1重量%がさらに好ましい。
【0035】
プロアントシアニジンとして原料植物由来の抽出物を用いる場合は、抽出物中のプロアントシアニジン含有量を基に、適宜調整すればよい。このような原料植物由来の抽出物としては、松樹皮抽出物が好ましい。
【0036】
このようにして得られる本発明の血流改善外用剤は、皮膚または粘膜へ塗布することによって、塗布部位の血行を促進する作用を有する。本発明の血流改善外用剤に含有されるプロアントシアニジンは、従来のセンブリエキスなどの植物抽出成分に比べて血流改善効果に優れ、その効果も長時間持続する。さらに、OPCを20重量%以上含有するプロアントシアニジンを用いることによって、さらに優れた血流改善効果を発揮する。
【0037】
本発明者らは、プロアントシアニジンを経口投与することで、体内の血流改善効果があることを報告している(特許文献3)。このプロアントシアニジンは、タンパク質を収斂させる性質があるため、皮膚、粘膜などへ塗布することにより、局所的に体内へ吸収され、血流を改善するとは考えにくいため、本発明の効果は予測外である。
【0038】
さらに、本発明の血流改善外用剤は、プロアントシアニジン以外の血流改善効果を有する成分および/または血流改善効果を有する植物抽出物を含有させることによって、プロアントシアニジンとともに相乗的な血流改善効果を発揮し得る。
【0039】
血流改善効果を有する成分としては、カプサイシンおよびその誘導体;塩化カルプロニウム;ジアルキルモノアミン誘導体;サポニン;シニグリン;ニコチン酸およびその誘導体ならびにそれらの塩;γ−オリザノールなどが挙げられる。好ましくは、カプサイシンおよびその誘導体、サポニン、ならびにニコチン酸およびその誘導体である。
【0040】
血流改善効果を有する植物抽出物としては、トウガラシ抽出物、オタネ人参抽出物、オランダカラシ抽出物、アルニカ抽出物、紅花抽出物、クジン抽出物、サンショウ抽出物などが挙げられる。好ましくは、トウガラシ抽出物、オタネ人参抽出物、およびクジン抽出物である。
【0041】
これらの血流改善効果を有する成分および/または血流改善効果を有する植物抽出物が、プロアントシアニジンと相乗的な血流改善効果を得るためには、本発明の血流改善外用剤中に0.0001重量%〜5重量%含有することが好ましく、0.001重量%〜2重量%含有することがより好ましい。
【0042】
本発明の血流改善外用剤は、医薬品、医薬部外品、化粧品、トイレタリー用品などに広く適用し得る。例えば、化粧水、化粧クリーム、乳液、クリーム、パック、ヘアトニック、ヘアクリーム、シャンプー、ヘアリンス、トリートメント、ボディシャンプー、洗顔剤、石鹸、ファンデーション、白粉、口紅、リップグロス、頬紅、アイシャドー、整髪料、育毛剤、水性軟膏、油性軟膏、目薬、アイウォッシュ、歯磨剤、マウスウォッシュ、シップ、およびゲルが挙げられる。
【0043】
また、本発明の血流改善外用剤を飴、ガム、グミなどの食品に含有させ、口腔内へ塗布する、あるいはシップおよびゲルのような担体や架橋剤へ吸収させ、局部へ貼付するなどの方法により、血流改善外用剤の除放量を調節し、長時間投与し得る。
【0044】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明がこの実施例により制限されないことはいうまでもない。
【0045】
(実施例1)
プロアントシアニジンを40重量%(OPCを20重量%)およびカテキンを5重量%含有する松樹皮のエタノール抽出物(商品名:フラバンジェノール、株式会社東洋新薬)、グリセリン、クエン酸、およびクエン酸Naを用いて、以下の表1に記載の組成にて化粧水Aを調製した。
【0046】
(実施例2および3)
実施例2は、実施例1にさらにトウガラシ抽出物を配合して、表1に記載の組成にて化粧品Bを調製した。実施例3は、実施例1の松樹皮のエタノール抽出物の代わりに、予め調製したプロアントシアニジンを40重量%(OPCを5重量%)およびカテキンを5重量%含有する松樹皮のエタノール抽出物を用いた以外は、実施例1と同様に、表1に記載の組成にて化粧品Cを調製した。
【0047】
(比較例1〜3)
実施例1の松樹皮のエタノール抽出物の代わりに、比較例1はセンブリエキス(丸善製薬株式会社)を用いた以外は、実施例1と同様に、表1に記載の組成にて化粧品Dを調製した。比較例2は、比較例1にさらにトウガラシ抽出物を配合して、表1に記載の組成にて化粧品Eを調製した。比較例3は、実施例1の松樹皮のエタノール抽出物の代わりに水を用いた以外は、実施例1と同様に、表1に記載の組成にて化粧品Fを調製した。
【0048】
【表1】
【0049】
得られた化粧水A〜Fを用いて、血流改善効果の評価を以下のようにして行った。予め各10人の被験者(20〜50歳の健常人)の前腕部に2.0cm四方のマーキングを計6箇所行い、その部分の皮下の血流量を化粧水塗布前の血流量として血流計(レーザー血流画像化装置PIM II;Sweden Permied社)を用いて測定した。得られた化粧水塗布前の血流量の平均値をaとした。
【0050】
次に、化粧水A〜Fを上記マーキング部位にそれぞれ0.1ml塗布した。塗布後、0、0.5、1、1.5、および2時間後の皮下の血流量を測定した。得られた化粧水塗布後の所定時間経過後の血流量の平均値をbとした。
【0051】
得られた平均値aおよびbから
血流量改善率(%)=100×(b−a)/a
を用いて血流改善率を算出し、血流改善効果を評価した。結果を図1に示す。
【0052】
図1の結果から、プロアントシアニジンを含有する化粧水が最も高い効果が得られ、さらに、血流改善効果が他の化粧水よりも持続性がよいことがわかる。さらに、化粧水AとCとの比較から、OPC含量の高いプロアントシアニジンを用いた方が、優れた血流改善効果を有することがわかる。また、化粧水BとEとの比較から、化粧水中にプロアントシアニジン以外の血流改善効果を有する成分を含有させることによって、プロアントシアニジンと相俟って相乗的な血流改善効果が得られることがわかる。
【0053】
さらに、化粧水A、B、D、およびEを用いて血流改善効果の持続性の評価を行った。予め各10人の被験者(20〜50歳の健常人)の前腕部に2.0cm四方のマーキングを計4箇所行い、上記と同様、化粧水塗布前の血流量を測定し、平均値aを算出した。次に化粧水A、B、D、およびEを上記より少ない0.03mlを塗布し、上記と同様に化粧水塗布後の所定時間経過後の血流量を測定し、平均値bを算出し、血流改善率を算出した。結果を図2に示す。
【0054】
図2の結果から、プロアントシアニジンを含有する化粧料の血流改善効果は、低濃度においても長時間持続することがわかる。さらに、トウガラシ抽出物を含有することによって、さらに効果を持続させることができる。
【0055】
(実施例4)
松樹皮抽出物(商品名:フラバンジェノール、株式会社東洋新薬)を用いて、以下の配合組成でファンデーション(クリームタイプ)を調製した:
<ファンデーションの組成>(数字は重量%である)
松樹皮抽出物 0.05
トリエタノールアミン 1.2
ソルビット 2.0
パラオキシ安息香酸メチル 少量
顔料(酸化チタン、タルク、カオリン)および香料 15.5
ステアリン酸 5.0
親油性モノステアリン酸グリセリン 2.5
セトステアリルアルコール 1.0
モノラウリン酸プロピレングリコール 3.0
流動パラフィン 7.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.0
パラオキシ安息香酸ブチル 少量
水 54.5
【0056】
(実施例5)
実施例4と同じ松樹皮抽出物を用いて常法により以下の配合組成でリップクリームを製造した:
<リップクリームの組成>(数字は重量%である)
松樹皮抽出物 1.0
セレシン 4.0
キャンデリラロウ 8.0
カルナウバロウ 2.0
イソステアリン酸ジグリセライド 40.0
ヒマシ油 30.0
グリセリン 2.0
水 13.0
【0057】
このリップクリームを使用した被験者からは唇の色やツヤが良くなったという評価を得た。
【0058】
(実施例6)
実施例4と同じ松樹皮抽出物を用いて、以下の配合組成でヘアートニックを製造した:
<ヘアートニックの組成>(数字は重量%である)
松樹皮抽出物 0.1
クジン抽出物 0.1
グリセリン 3.0
l−メントール 0.2
ポリオキシレン硬化ヒマシ油 0.2
エタノール 60.0
水 36.4
【0059】
(実施例7)
実施例4と同じ松樹皮抽出物を用いて、常法により以下の配合組成でマウスウォッシュを製造した:
<マウスウォッシュの組成>(数字は重量%である)
松樹皮抽出物 0.01
オタネ人参抽出物 0.1
エチルアルコール 15.0
サッカリンナトリウム 0.5
ポリオキシレン硬化ヒマシ油 2.5
グリセリン 6.0
香料 少量
水 75.5
【0060】
(実施例8)
実施例4と同じ松樹皮抽出物を用いて常法により以下の配合組成で歯磨剤を調製した:
<歯磨剤の組成>(数字は重量%である)
松樹皮抽出物 0.01
炭酸カルシウム 39.0
ソルビット 15.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.6
ラウリル酸ナトリウム 1.3
サッカリン 0.09
香料(ミント)、保存料 少量
水 43.0
【0061】
(実施例9)
実施例4と同じ松樹皮抽出物を用いて、常法により以下の配合組成で点眼用組成物を調製した:
<点眼液の組成>(数字は重量%である)
松樹皮抽出物 0.01
涙成分
塩化ナトリウム 0.7
塩化カリウム 0.2
消炎剤
アズレンスルホン酸ナトリウム 0.02
塩酸テトラヒドロゾン 0.02
抗ヒスタミン剤
マレイン酸クロルフェニラミン 0.03
水 99.02
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、プロアントシアニジンを含有する血流改善外用剤が提供される。本発明の血流改善外用剤は、皮膚などの血行を促進する効果を有する。本発明の血流改善外用剤に含有されるプロアントシアニジンは、従来のセンブリエキスなどの植物抽出成分に比べて血流改善効果に優れ、その効果も長時間持続する。さらに、OPCを20重量%以上含有するプロアントシアニジンを用いることによって、さらに優れた血流改善効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の血流改善外用剤0.1mL塗布後の血液改善率の経時変化を示すグラフである。
【図2】本発明の血流改善外用剤0.03mL塗布後の血液改善率の経時変化を示すグラフである。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a blood flow improving external preparation containing proanthocyanidin. More specifically, the present invention relates to an external preparation for skin having an action of promoting blood circulation at an application site when applied to skin or mucous membranes.
[0002]
[Prior art]
Poor blood circulation of the skin is considered to cause skin troubles such as dullness and uneven skin color, and causes shimoyake and coldness. As therapeutic agents for these diseases, ointments and creams containing a plant-derived oil, a humectant, etc. that cause little irritation to the skin have been widely studied.
[0003]
As blood circulation promoting components used in these therapeutic agents, for example, oil and fat components obtained from shea seeds, nicotinic acid derivatives, vitamin E derivatives, plant extracts such as assembly extracts, and the like are known (for example, Patent Documents). 1 and 2).
[0004]
However, the conventional external preparation for improving blood flow has a problem that its effect is not persistent. In addition, since the active ingredient of a plant-derived blood flow improving external preparation is not clear, the effect obtained with the same extract tends to be different, and chemical substances such as vitamin E are used as external preparations due to the properties of each substance. There is a problem that the use of the is limited.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3113705 [Patent Document 2]
JP-A-11-269054 [Patent Document 3]
Japanese Patent Application No. 2002-219175 [0006]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, a skin external preparation having an excellent blood flow improving effect is desired.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In view of the above problems, the present inventors have intensively studied a topical agent for improving blood flow, and surprisingly found that by applying proanthocyanidin to the skin, mucous membranes, etc., it has an excellent blood flow improving effect. Heading, the present invention has been completed.
[0008]
The present invention provides an external preparation for improving blood flow, comprising proanthocyanidin.
[0009]
In one embodiment, the proanthocyanidins are derived from pine bark, grape, blueberry, strawberry, avocado, false acacia, lingonberry fruit or seed, barley, wheat, soy, black soy, cocoa, peanut skin, ginkgo biloba. .
[0010]
In a preferred embodiment, at least 20% by weight of the proanthocyanidin is composed of oligomeric proanthocyanidin.
[0011]
In a more preferred embodiment, the composition further contains a component having a blood flow improving effect other than proanthocyanidin and / or a plant extract having a blood flow improving effect.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the blood flow improving external preparation of the present invention will be described. It is apparent to those skilled in the art that the configuration described below does not limit the present invention and can be variously modified within the scope of the present invention.
[0013]
In the present invention, the term proanthocyanidin refers to a group of compounds comprising a flavan-3-ol and / or flavan-3,4-diol as a structural unit and having a degree of polymerization of 2 or more, and a raw material containing these. Also includes plant-derived extracts.
[0014]
As the proanthocyanidin used in the external preparation for improving blood flow of the present invention, those containing a large amount of polycondensates having a low degree of polymerization are preferably used. As the condensation polymer having a low degree of polymerization, a condensation polymer having a degree of polymerization of 2 to 30 (2 to 30 mer) is preferable, and a condensation polymer having a degree of polymerization of 2 to 10 (2 to 10 mer) is more preferable. Further, a condensation polymer having a degree of polymerization of 2 to 4 (2 to tetramer) is more preferable.
[0015]
In the present specification, among proanthocyanidins, a condensation polymer having a degree of polymerization of 2 to 4 containing flavan-3-ol and / or flavan-3,4-diol as a constituent unit is referred to as OPC (oligomeric proanthocyanidin; oligomeric proanthocyanidin). OPC is a kind of polyphenols, a powerful antioxidant produced by plants, and is concentrated in plant leaves, bark, fruit bark or seed parts. Specifically, it is contained in pine bark, grape, blueberry, strawberry, avocado, false acacia, lingonberry fruit or seed, barley, wheat, soybean, black soybean, cacao, peanut skin, ginkgo leaf and the like. It is also known that cola nuts in West Africa, roots of Ratania in Peru, and green tea in Japan also contain OPC. OPC is a substance that cannot be produced in the human body. Proanthocyanidins rich in OPC are preferred. Among these, it is particularly preferable to use an extract of pine bark. Since pine bark contains abundantly OPC among proanthocyanidins, the pine bark extract is preferably used as proanthocyanidins in the present invention.
[0016]
When a proanthocyanidin having a high OPC content is used, an excellent blood flow improving effect can be obtained as compared with a case where a proanthocyanidin having a high degree of polymerization (a low OPC content) is used.
[0017]
Hereinafter, a method for preparing proanthocyanidins will be described with reference to an example of a pine bark extract rich in OPC.
[0018]
Pine bark extracts include Pinus Martina, Larch, Japanese black pine, Japanese red pine, Himekomatsu, Japanese pine, Korean pine, Himatsu, Ryukyu pine, Utsukushimatsu, Daiomatsu, Shiromatsu, and Aneda in Quebec, Canada. Is preferably used. Above all, bark extracts of French pine (Pinus Martina) are preferred.
[0019]
French pine is a marine pine that grows on part of the Atlantic coast of southern France. The bark of this French shore pine contains proanthocyanidins, organic acids, and other physiologically active ingredients, and its main component, flavonoids, proanthocyanidins, has a strong antioxidant action that removes active oxygen. Are known.
[0020]
The pine bark extract is obtained by extracting the pine bark with water or an organic solvent. When using water, it is preferable to use warm water or hot water. It is preferable to add a salt such as sodium chloride to these waters from the viewpoint of improving the extraction efficiency. As the organic solvent used for the extraction, an organic solvent acceptable for the production of foods or drugs is used. For example, methanol, ethanol, 1-propanol, 2-propanol, 1-butanol, 2-butanol, butane, acetone, hexane , Cyclohexane, propylene glycol, aqueous ethanol, aqueous propylene glycol, ethyl methyl ketone, glycerin, methyl acetate, ethyl acetate, diethyl ether, dichloromethane, edible fat, 1,1,1,2-tetrafluoroethane, and 1,1, 2-trichloroethene is mentioned. These water and organic solvent may be used alone or in combination. In particular, hot water, aqueous ethanol, and aqueous propylene glycol are preferably used.
[0021]
The method for extracting proanthocyanidins from pine bark is not particularly limited, and for example, a warm extraction method, a supercritical fluid extraction method, or the like is used.
[0022]
The supercritical fluid extraction method is a method of performing extraction using a supercritical fluid which is a fluid in a state exceeding a critical point (critical temperature, critical pressure) of a gas-liquid of a substance. As the supercritical fluid, carbon dioxide, ethylene, propane, nitrous oxide (laughing gas) and the like are used, and carbon dioxide is preferably used.
[0023]
The supercritical fluid extraction method includes an extraction step of extracting a target component with a supercritical fluid and a separation step of separating a target component from a supercritical fluid. In the separation step, any of extraction separation by pressure change, extraction separation by temperature change, and extraction separation using an adsorbent / absorbent may be performed.
[0024]
Further, supercritical fluid extraction by an entrainer addition method may be performed. This method uses, for example, ethanol, propanol, n-hexane, acetone, toluene, other aliphatic lower alcohols, aliphatic hydrocarbons, aromatic hydrocarbons, or ketones in a supercritical fluid at 2 to 20 W. / V%, and performing supercritical fluid extraction with the obtained extraction fluid, thereby dramatically increasing the solubility of the target extract such as OPC and catechins (described below) in the extraction fluid, or This is a method for enhancing the selectivity of separation and a method for efficiently obtaining a pine bark extract.
[0025]
The supercritical fluid extraction method can be operated at a relatively low temperature, so that it can be applied to a substance that is degraded or decomposed at a high temperature; an advantage that no extracted fluid remains; and a solvent can be recycled and a solvent can be removed. There is an advantage that the steps can be omitted and the steps are simplified.
[0026]
Extraction from pine bark may be performed by a liquid carbon dioxide batch method, a liquid carbon dioxide reflux method, a supercritical carbon dioxide reflux method, or the like, in addition to the above method.
[0027]
Extraction from pine bark may be a combination of multiple extraction methods. By combining a plurality of extraction methods, pine bark extracts having various compositions can be obtained.
[0028]
The pine bark extract used in the external preparation for improving blood flow of the present invention is specifically prepared by the following method, but this is only an example and the present invention is not limited to this method.
[0029]
1 kg of the bark of French pine is placed in 3 L of a saturated solution of sodium chloride and extracted at 100 ° C. for 30 minutes to obtain an extract (extraction step). Thereafter, the extract is filtered and the resulting insolubles are washed with 500 ml of a saturated solution of sodium chloride to obtain a washing solution (washing step). The extract and the washing solution are combined to obtain a crude extract of pine bark.
[0030]
Next, 250 ml of ethyl acetate is added to the crude extract, liquid separation is performed, and the step of collecting the ethyl acetate layer is performed five times. The collected ethyl acetate solutions are combined, directly added to 200 g of anhydrous sodium sulfate, and dehydrated. Thereafter, the ethyl acetate solution is filtered, and the filtrate is concentrated under reduced pressure to 1/5 of the original amount. The concentrated ethyl acetate solution is poured into 2 L of chloroform, and the precipitate obtained by stirring is collected by filtration. Thereafter, a washing step of repeating twice the operation of dissolving the precipitate in 100 ml of ethyl acetate and adding the precipitate to 1 L of chloroform again for precipitation is performed. According to this method, for example, about 5 g of a pine bark extract containing 20% by weight or more of OPC of 2 to 4 mer and 5% by weight or more of catechins is obtained.
[0031]
An extract derived from a raw material plant such as a pine bark extract preferably contains at least 40% by weight of proanthocyanidins. Further, the extract derived from the raw material plant preferably contains OPC by 20% by weight or more, more preferably 40% by weight or more.
[0032]
The extract derived from the starting plant contains catechins together with OPC. Catechins are a general term for polyhydroxyflavan-3-ols. As catechins, (+)-catechin, (−)-epicatechin, (+)-gallocatechin, (−)-epigallocatechin, epigallocatechin gallate, epicatechin gallate, and the like are known. From natural products, gallocatechin, afzelekin, and 3-galloyl derivatives of (+)-catechin or gallocatechin have been isolated in addition to (+)-catechin, which is said to be catechin in a narrow sense. Catechins include carcinogenesis suppression, prevention of arteriosclerosis, suppression of abnormal fat metabolism, suppression of blood pressure increase, prevention of thrombosis, anti-allergy, anti-virus, antibacterial, caries prevention, prevention of bad breath, normalization of intestinal flora, active oxygen It is known that it has a scavenging action of free radicals and an antioxidant action. In addition, catechins are known to have an antidiabetic effect of suppressing an increase in blood sugar. In addition, catechins have a property of being activated simultaneously with increasing water solubility in the presence of OPC.
[0033]
It is preferable that catechins are contained in an amount of 5% by weight or more based on the extract derived from the raw material plant. More preferably, the extract is prepared so that catechins are contained in an extract derived from a raw material plant containing 20% by weight or more of OPC and 5% by weight or more. For example, when the catechin content of the pine bark extract is less than 5% by weight, it may be added so that the catechin content is 5% by weight or more. It is most preferable to use a pine bark extract containing 5% by weight or more of catechins and 20% by weight or more of OPC.
[0034]
The content of proanthocyanidin in the external preparation for improving blood flow of the present invention is not particularly limited, but is preferably 0.0001% by weight to 5% by weight, more preferably 0.001% by weight to 2% by weight, and 0.01% by weight. % By weight is more preferred.
[0035]
When an extract derived from a raw material plant is used as proanthocyanidin, it may be appropriately adjusted based on the proanthocyanidin content in the extract. Pine bark extract is preferred as such an extract derived from a raw material plant.
[0036]
The thus obtained external preparation for improving blood flow of the present invention, when applied to skin or mucous membranes, has an effect of promoting blood circulation at the application site. The proanthocyanidins contained in the external preparation for improving blood flow according to the present invention are superior in the effect of improving blood flow as compared with conventional plant extract components such as assembly extract, and the effects last for a long time. Further, by using a proanthocyanidin containing 20% by weight or more of OPC, a more excellent blood flow improving effect is exhibited.
[0037]
The present inventors have reported that oral administration of proanthocyanidin has an effect of improving blood flow in the body (Patent Document 3). Since this proanthocyanidin has the property of converging proteins, it is unlikely that it will be absorbed locally into the body by applying it to the skin or mucous membranes and improve blood flow, so the effects of the present invention are unexpected. is there.
[0038]
Further, the external preparation for improving blood flow of the present invention contains a component having a blood flow improving effect other than proanthocyanidin and / or a plant extract having a blood flow improving effect, thereby synergistically improving blood flow with proanthocyanidin. It can be effective.
[0039]
Components having a blood flow improving effect include capsaicin and its derivatives; carpronium chloride; dialkylmonoamine derivatives; saponins; sinigrin; nicotinic acid and its derivatives and salts thereof; and γ-oryzanol. Preferably, capsaicin and its derivatives, saponins, and nicotinic acid and its derivatives.
[0040]
Examples of the plant extract having a blood flow improving effect include a pepper extract, a rapeseed ginseng extract, a Dutch mustard extract, an arnica extract, a safflower extract, a kujin extract, a salamander extract, and the like. Preferably, it is a pepper extract, a rapeseed ginseng extract, and a jinjin extract.
[0041]
In order for these components having a blood flow improving effect and / or a plant extract having a blood flow improving effect to obtain a blood flow improving effect synergistic with proanthocyanidin, 0% of the blood flow improving external preparation of the present invention is used. The content is preferably 0.0001 to 5% by weight, more preferably 0.001 to 2% by weight.
[0042]
The external preparation for improving blood flow of the present invention can be widely applied to pharmaceuticals, quasi-drugs, cosmetics, toiletries and the like. For example, lotion, makeup cream, milky lotion, cream, pack, hair tonic, hair cream, shampoo, hair rinse, treatment, body shampoo, face wash, soap, foundation, white powder, lipstick, lip gloss, blusher, eye shadow, hairdressing , A hair restorer, an aqueous ointment, an oily ointment, an eye drop, an eye wash, a dentifrice, a mouthwash, a ship, and a gel.
[0043]
In addition, the blood flow improving external preparation of the present invention can be contained in foods such as candy, gum, gummies, and applied to the oral cavity, or absorbed into a carrier or a cross-linking agent such as ship and gel, and applied to a topical part. Depending on the method, the release rate of the external agent for improving blood flow can be adjusted and administered for a long time.
[0044]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described with reference to examples. However, it is needless to say that the present invention is not limited by the examples.
[0045]
(Example 1)
Pine bark ethanol extract containing 40% by weight of proanthocyanidin (20% by weight of OPC) and 5% by weight of catechin (trade name: Flavangenol, Toyo Shinyaku Co., Ltd.), glycerin, citric acid, and sodium citrate Was used to prepare lotion A with the composition shown in Table 1 below.
[0046]
(Examples 2 and 3)
In Example 2, a cosmetic B was prepared with the composition shown in Table 1 by further mixing a pepper extract with Example 1. In Example 3, an ethanol extract of pine bark containing 40% by weight of proanthocyanidin prepared in advance (5% by weight of OPC) and 5% by weight of catechin was used instead of the ethanol extract of pine bark of Example 1. Except for using, cosmetic C was prepared in the same manner as in Example 1 with the composition shown in Table 1.
[0047]
(Comparative Examples 1 to 3)
Comparative Example 1 used cosmetic extract D with the composition shown in Table 1 in the same manner as in Example 1 except that the ethanol extract of the pine bark in Example 1 was replaced with assembly extract (Maruzen Pharmaceutical Co., Ltd.). Prepared. In Comparative Example 2, a pepper extract was further added to Comparative Example 1 to prepare a cosmetic E having the composition shown in Table 1. In Comparative Example 3, cosmetic F was prepared in the same manner as in Example 1 except that water was used instead of the pine bark ethanol extract of Example 1.
[0048]
[Table 1]
[0049]
Using the obtained lotions A to F, the evaluation of the blood flow improving effect was performed as follows. A total of six 2.0 cm square markings were made on the forearm of each of 10 subjects (healthy persons aged 20 to 50) in advance, and the subcutaneous blood flow at that portion was determined as the blood flow before applying the lotion. (Laser blood flow imaging apparatus PIM II; Sweden Permied). The average value of the obtained blood flow before applying the lotion was defined as a.
[0050]
Next, 0.1 ml of each of the lotions A to F was applied to the above-mentioned marking sites. Subcutaneous blood flow was measured at 0, 0.5, 1, 1.5, and 2 hours after application. The average value of the blood flow after a lapse of a predetermined time after application of the obtained lotion was defined as b.
[0051]
From the obtained average values a and b, the blood flow improvement rate (%) = 100 × (ba) / a
Was used to calculate the blood flow improvement rate, and the blood flow improvement effect was evaluated. The results are shown in FIG.
[0052]
From the results of FIG. 1, it can be seen that the lotion containing proanthocyanidin has the highest effect, and that the effect of improving blood flow is more persistent than other lotions. Furthermore, a comparison between the lotions A and C shows that the use of proanthocyanidins having a high OPC content has an excellent blood flow improving effect. In addition, from the comparison between the lotions B and E, it was found that a synergistic blood flow improving effect can be obtained in combination with proanthocyanidin by including a component having a blood flow improving effect other than proanthocyanidin in the lotion. I understand.
[0053]
Furthermore, the persistence of the blood flow improving effect was evaluated using lotions A, B, D, and E. A total of four 2.0 cm-square markings were made on the forearm of each of 10 subjects (healthy persons aged 20 to 50) in advance, and the blood flow before applying the lotion was measured in the same manner as described above. Calculated. Next, 0.03 ml of the lotions A, B, D, and E are applied less than the above, and the blood flow after a lapse of a predetermined time after the application of the lotion is measured in the same manner as described above, and an average value b is calculated. The blood flow improvement rate was calculated. FIG. 2 shows the results.
[0054]
The results in FIG. 2 show that the blood flow improving effect of the cosmetic containing proanthocyanidin lasts for a long time even at a low concentration. Furthermore, the effect can be further sustained by containing a pepper extract.
[0055]
(Example 4)
Using a pine bark extract (trade name: Flavangenol, Toyo Shinyaku Co., Ltd.), a foundation (cream type) was prepared with the following composition:
<Foundation composition> (The numbers are% by weight)
Pine bark extract 0.05
Triethanolamine 1.2
Sorbit 2.0
Methyl paraoxybenzoate Small pigments (titanium oxide, talc, kaolin) and fragrance 15.5
Stearic acid 5.0
Lipophilic glyceryl monostearate 2.5
Cetostearyl alcohol 1.0
Propylene glycol monolaurate 3.0
Liquid paraffin 7.0
Isopropyl myristate 8.0
Butyl paraoxybenzoate Small amount of water 54.5
[0056]
(Example 5)
Using the same pine bark extract as in Example 4, a lip balm was produced in the usual manner with the following composition:
<Composition of lip balm> (The figures are% by weight)
Pine bark extract 1.0
Ceresin 4.0
Candelilla Row 8.0
Carnauba Row 2.0
Isostearic acid diglyceride 40.0
Castor oil 30.0
Glycerin 2.0
Water 13.0
[0057]
The subject who used this lip balm obtained an evaluation that the color and gloss of the lips were improved.
[0058]
(Example 6)
Using the same pine bark extract as in Example 4, a hair tonic was produced with the following formulation:
<Composition of hair tonic> (numbers are% by weight)
Pine bark extract 0.1
Kuddin extract 0.1
Glycerin 3.0
l-menthol 0.2
Polyoxylen hydrogenated castor oil 0.2
Ethanol 60.0
Water 36.4
[0059]
(Example 7)
Using the same pine bark extract as in Example 4, a mouthwash was produced in the usual manner with the following composition:
<Mouthwash composition> (The figures are% by weight)
Pine bark extract 0.01
Panax ginseng extract 0.1
Ethyl alcohol 15.0
Saccharin sodium 0.5
Polyoxylen hydrogenated castor oil 2.5
Glycerin 6.0
Fragrance small amount of water 75.5
[0060]
(Example 8)
A dentifrice was prepared in the usual manner using the same pine bark extract as in Example 4, with the following composition:
<Composition of dentifrice> (Numbers are% by weight)
Pine bark extract 0.01
Calcium carbonate 39.0
Sorbit 15.0
Carboxymethylcellulose sodium 0.6
Sodium laurate 1.3
Saccharin 0.09
Fragrance (mint), preservative small amount of water 43.0
[0061]
(Example 9)
Using the same pine bark extract as in Example 4, an ophthalmic composition was prepared in a conventional manner with the following formulation:
<Composition of ophthalmic solution> (numbers are% by weight)
Pine bark extract 0.01
Tear component sodium chloride 0.7
Potassium chloride 0.2
Anti-inflammatory agent sodium azulene sulfonate 0.02
Tetrahydrozone hydrochloride 0.02
Antihistamine Chlorpheniramine maleate 0.03
Water 99.02
[0062]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the blood flow improvement external preparation containing proanthocyanidin is provided. The external preparation for improving blood flow of the present invention has an effect of promoting blood circulation of the skin and the like. The proanthocyanidins contained in the external preparation for improving blood flow according to the present invention are superior in the effect of improving blood flow as compared with conventional plant extract components such as assembly extract, and the effect lasts for a long time. Further, by using a proanthocyanidin containing 20% by weight or more of OPC, a more excellent blood flow improving effect is exhibited.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing a time-dependent change in a blood improvement rate after application of 0.1 mL of a blood flow improving external preparation of the present invention.
FIG. 2 is a graph showing a time-dependent change in a blood improvement rate after application of 0.03 mL of a blood flow improving external preparation of the present invention.
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Legal Events
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