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JP2004103087A - Optical pickup device - Google Patents

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JP2004103087A
JP2004103087A JP2002261453A JP2002261453A JP2004103087A JP 2004103087 A JP2004103087 A JP 2004103087A JP 2002261453 A JP2002261453 A JP 2002261453A JP 2002261453 A JP2002261453 A JP 2002261453A JP 2004103087 A JP2004103087 A JP 2004103087A
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collimator lens
pickup device
optical
optical pickup
spherical aberration
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Yasuyuki Kano
加納 康行
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a compact optical pickup device having a spherical aberration correction means for easily adjusting an optical axis. <P>SOLUTION: The optical pickup device 10 for recording and/reproducing on an optical disk 24 having a cover layer formed on a signal recording layer is provided with a collimator lens unit 18 which includes a collimator lens and a moving means constituted of a coil and a magnet between a light source 12 and an objective lens 22. When the thickness of the cover layer is deviated from a reference value and spherical aberration is caused, the collimator lens is moved back and forth along the optical axis by the moving means to cancel the caused spherical aberration. Since the collimator lens is moved in the direction of the optical axis by the moving means constituted of the coil and the magnet to cancel the spherical aberration, no new lens is necessary. Thus, the optical pickup device incorporating this moving means is made small-sized, and the adjustment of the optical axis is easy. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ピックアップ装置に関し、特に光ディスクの信号記録層上に形成されたカバー層の厚さが基準値からずれることにより生じる球面収差の補正が可能な、記録および/または再生を行なう光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、光ディスクは、映像データ、音声データおよびコンピュータデータなどのデータを記録する媒体として広く使用されており、光ディスクに対する高記録密度化および大容量化の要求は、ますます強くなっている。
【0003】
この光ディスクは、信号記録層上に光を透過するカバー層を有しており、このカバー層を透過して信号記録層に光を照射することにより記録および/または再生が行なわれる。また、対物レンズは、カバー層の厚さが基準値(光ディスクの規格値の標準値)のときに、信号記録層上で球面収差が最小となるように設計されている。このため、片面に複数の信号記録層がある場合、またはカバー層の厚さに製造上のばらつきがある場合など、カバー層の厚さが基準値からずれると球面収差が発生する。
【0004】
このようなカバー層の厚さの基準値からのずれによって発生する球面収差を補正する手段として、2枚の凸レンズ、または1枚の凸レンズと1枚の凹レンズからなるビームエキスパンダをコリメータレンズと対物レンズの間に配置し、これら2枚のレンズ間の距離を調整して、光の平行度を調整する光ピックアップ装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
このビームエキスパンダは、対物レンズに入射する光を収束光または拡散光とすることにより、対物レンズからの射出光にあらかじめ球面収差を発生させて、カバー層の厚さの基準値からのずれによって発生する球面収差を補正する。
【0006】
すなわち、カバー層の厚さが基準値からずれている場合には、ビームエキスパンダにより射出光を平行光から拡散光または収束光に変化させる。例えば、カバー層の厚さが薄い場合には、対物レンズに収束光を入射させ、これによって対物レンズで発生する球面収差を、カバー層が薄くなったことによって生じた球面収差で相殺し、信号記録層ではほぼ無収差とする。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−170276号公報(第3−4頁、第2−3図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、光ピックアップ装置にビームエキスパンダを配置すると、光ピックアップ装置全体が非常に大きくなるという問題がある。また、ビームエキスパンダを配置することによって、光ピックアップ装置はレンズを2枚多く使用することになるので、光軸の調整が複雑になるという問題もある。
【0009】
それゆえに、この発明の主たる目的は、小型で、光軸の調整が容易な球面収差の補正手段を有する、光ピックアップ装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、信号記録層の上にカバー層が形成されている光ディスクの記録および/または再生を行なう光ピックアップ装置であって、光源、光源からの光をカバー層を透過して信号記録層に集光させる対物レンズ、光源と対物レンズとの間に配置されたコリメータレンズ、およびコリメータレンズを光軸に沿って移動させる移動手段とを備える光ピックアップ装置である。
【0011】
【作用】
光ピックアップ装置は、光源と、カバー層が形成されている光ディスクの信号記録層に光源からの光を集光させる対物レンズと、光源と対物レンズとの間に配置されたコリメータレンズと、コリメータレンズの移動手段とを含む。カバー層の厚さが基準値からずれたときに生じる球面収差を抑制するため、移動手段によってコリメータレンズを光軸方向に前後に移動させて、対物レンズへの入射光を拡散光または収束光にする。そして、カバー層の厚さの基準値からのずれによって生じた球面収差とは逆方向に球面収差を発生させ、これらの球面収差が互いに打ち消しあって、球面収差を抑制する。
【0012】
また、移動手段は、コリメータレンズの周囲に光軸に直交する方向に巻かれた第1駆動コイルと、第1駆動コイルに磁界が作用するように配置されたマグネットとを含むものが好ましい。第1駆動コイルに電流を流すと、第1駆動コイルは磁界から光軸方向の力を受ける。このため、コリメータレンズを光軸に沿って前後に移動させて、対物レンズへの入射光を拡散光または収束光にすることにより、球面収差を抑制することができる。
【0013】
また、光ピックアップ装置は、光源の周囲温度を測定する温度センサをさらに備えて、移動手段はこの温度センサが測定した温度に応じてコリメータレンズを移動させることが好ましい。光源の周囲温度により、光源からの光の波長が変動し、カバー層の屈折率も波長に応じて変わるので、球面収差が発生する。このため、温度センサによって得られた光源の周囲温度に基づいて、コリメータレンズを光軸に沿って移動させることにより、球面収差を抑制する。
【0014】
また、光ピックアップ装置は、光源の出力を測定する出力センサを備えていることが好ましい。光源の出力により、光源からの光の波長が変動し、カバー層の屈折率も波長に応じて変わるので、球面収差が発生する。このため、出力センサによって得られた光源の出力に基づいて、コリメータレンズを光軸に沿って移動させることにより、球面収差を抑制する。
【0015】
また、光ピックアップ装置は、対物レンズの光軸方向の位置情報に応じて、移動手段によりコリメータレンズを移動させることが好ましい。光ディスクの信号記録層に焦点を合わせるために、対物レンズを移動させれば、対物レンズとコリメータレンズとの距離も変わり、球面収差が発生する。このため、光ピックアップ装置は、対物レンズのフォーカス方向である光軸方向の位置情報を、対物レンズ駆動用アクチュエータのフォーカス駆動電圧と電圧感度から計算する機能を備えていて、球面収差を抑制する。
【0016】
また、光ピックアップ装置は、コリメータレンズを光ディスクのラジアル方向に傾けるラジアル方向駆動手段をさらに備えていることが好ましい。コリメータレンズが光ディスクのラジアル方向に傾いている場合に、このラジアル方向駆動手段を用いてコリメータレンズの傾きを補正し、コマ収差の発生を防ぐ。
【0017】
また、ラジアル方向駆動手段は、互いに逆向きに巻かれた2つのコイルが、光ディスクの主面に対して平行方向に、光軸を挟んで対向して配置され、これらのコイルに磁界が作用するようにマグネットが配置された構成であることが好ましい。これら2つのコイルは互いに逆向きに巻かれているため、電流を流すと互いに逆向きに流れる。この電流にマグネットからの磁界が作用すると、2つのコイルには光軸方向に互いに逆向きの力が働くので、コリメータレンズも光ディスクのラジアル方向に互いに逆向きに引っ張られる。
【0018】
また、光ピックアップ装置は、コリメータレンズを光ディスクのタンジェンシャル方向に傾けるタンジェンシャル方向駆動手段をさらに備えていることが好ましい。コリメータレンズが光ディスクのタンジェンシャル方向に傾いている場合に、このタンジェンシャル方向駆動手段を用いてコリメータレンズの傾きを補正し、コマ収差の発生を防ぐ。
【0019】
また、タンジェンシャル方向駆動手段は、互いに逆向きに巻かれた2つのコイルが、光ディスクの主面に対して垂直方向に、光軸を挟んで対向して配置され、これらのコイルに磁界が作用するようにマグネットが配置された構成であることが好ましい。これら2つのコイルは互いに逆向きに巻かれているため、電流を流すと互いに逆向きに流れる。この電流にマグネットからの磁界が作用すると、2つのコイルには光軸方向に互いに逆向きの力が働くので、コリメータレンズも光ディスクのタンジェンシャル方向に互いに逆向きに引っ張られる。
【0020】
【発明の効果】
この発明によれば、カバー層の基準値からのずれによる球面収差を補正するために、新たにコリメータレンズを光軸に沿って移動させる移動手段を組み込むだけでよいので、光ピックアップ装置も小型化できる。また、球面収差を補正するための新たなレンズを必要としないので、光軸の調整を容易に行なうことができる。
【0021】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0022】
【実施例】
図1を参照して、光ディスクの記録、再生に使用する光ピックアップ装置10の実施例について説明する。図1には、この光ピックアップ装置の斜視図、平面図および側面図がそれぞれ示されている。光源である半導体レーザ12から射出された直線偏光のレーザ光は、偏光ビームスプリッタ14を透過した後、1/4波長板16により円偏光に変換される。
【0023】
この円偏光に変換されたレーザ光は、コリメータレンズユニット18に組み込まれたコリメータレンズによって平行光にされる。このコリメータレンズユニット18は、レーザ光の光軸に沿って前後に移動できるようになっている。その構造の詳細については後述する。
【0024】
平行光にされたレーザ光は、次に45度反射ミラー20により対物レンズ22が配置されている方向に反射され、対物レンズ22によって光ディスク24の信号記録層に集光される。
【0025】
そして、光ディスク24により反射された円偏光のレーザ光は、再び45度反射ミラー20で反射された後、コリメータレンズユニット18に組み込まれたコリメータレンズを透過し、さらに1/4波長板16により最初の偏光方向に対して90度回転した直線偏光のレーザ光に変換される。このレーザ光は、偏光ビームスプリッタ14によって、入射方向と90度の角度をなす方向に反射される。
【0026】
反射された光は、集光レンズ26、およびフォーカスサーボができるように非点収差を引き起こす円筒レンズ28を経て、光検出器30に入射する。この光検出器30はフォトダイオードからなり、入射した光の強度に応じた出力信号が出力される。
【0027】
図2〜4を参照して、光ディスク24のカバー層の厚さが基準値からずれることにより発生する球面収差と、この球面収差を補正するために、対物レンズ22に入射させる入射光との関係について説明する。
【0028】
まず、図2(a)を参照して、対物レンズ22に平行光を入射させると、この平行光はディスク表面24aからカバー層32aを透過して、ディスク表面24aに近い第1信号記録層24bに集光するように対物レンズ24を設計した場合、第1信号記録層24bに集光するスポット光の球面収差は最小となる。
【0029】
この対物レンズ22を使用して、図2(b)に示すように、第1信号記録層24bよりも深い位置にある第2信号記録層24cに平行光を集光させると、基準値よりも厚いカバー層32a、32bを透過するので、球面収差が発生する。そこで、対物レンズ22への入射光を拡散光とすると、この球面収差をほぼ相殺するような球面収差が生じ、第2信号記録層24cに集光するスポット光の球面収差を抑制することができる。
【0030】
次に、図3(a)を参照して、対物レンズ22に平行光を入射させると、この平行光はディスク表面24aからカバー層32a、32bを透過して第2信号記録層24cに集光するように対物レンズ22を設計した場合、第2信号記録層24cではスポット光の球面収差は最小となる。
【0031】
この対物レンズ22を使用して、図3(b)に示すように、第1信号記録層24bに集光させると、平行光が透過するカバー層32aの厚さが薄いため、球面収差が生じる。そこで、対物レンズ22への入射光を収束光とすると、この球面収差をほぼ相殺するような球面収差が生じ、第1信号記録層24bに集光するスポット光の球面収差を抑制することができる。
【0032】
さらに、図4(a)を参照して、対物レンズ22に平行光を入射させると、この平行光は第1信号記録層24bと第2信号記録層24cに挟まれたカバー層32bとのちょうど中間の位置24dに集光するように対物レンズ22を設計した場合、その中間の厚さの位置24dでスポット光の球面収差は最小となる。
【0033】
この対物レンズ22を使用して、図4(b)に示すように、第1信号記録層24bに集光する場合には、入射光は基準値よりも薄いカバー層32aを透過することになるので、第1信号記録層24bで球面収差が発生する。このとき、対物レンズ22に入射する光を収束光にすると、この球面収差をほぼ相殺するような球面収差が生じるので、第1信号記録層24bに集光するスポット光の球面収差を抑制することができる。
【0034】
また、図4(c)に示すように、第2信号記録層24cに集光する場合は、入射光は基準値よりも厚いカバー層32a、32bを透過することになるので、第2信号記録層24cで球面収差が発生する。このとき、対物レンズ22に入射する光を拡散光にすると、この球面収差をほぼ相殺するような球面収差が生じるので、第2信号記録層24cに集光するスポット光の球面収差を抑制することができる。
【0035】
このように対物レンズ22への入射光を収束光または拡散光として球面収差を抑制することにより、記録および/または再生特性の劣化を低減することができる。
【0036】
なお、光ディスク24のカバー層32a、32bの厚さは、光ディスク24製造時の膜厚のばらつきにより、基準値からずれることもあるが、この場合も同様にして球面収差を抑制することができる。
【0037】
また、光源である半導体レーザの温度、出力などが変動すると、それに伴い波長がわずかながら変動する。このとき、レーザ光の波長に対応する光ディスク24のカバー層の屈折率も変わるので球面収差が発生するが、この場合も同様に球面収差を抑制することができる。
【0038】
次に、図5を参照して、コリメータレンズ34の位置によって、対物レンズ22への入射光が平行光、拡散光、収束光となることを説明する。ここで、光源12の位置と対物レンズ22の位置は固定されており、コリメータレンズ34のみが光軸方向に前後に移動可能である。また、aは対物レンズ22の射出側の焦点距離(後側焦点距離)であり、bは対物レンズ22の入射側の焦点距離(前側焦点距離)である。
【0039】
図5の中央の図は、光ディスクのカバー層の厚さが、基準値である場合を示している。このときのコリメータレンズ34の位置は、対物レンズ22側に、光源12からコリメータレンズ34の焦点距離だけ離れた位置にあるので、コリメータレンズ34から射出される光は平行光となる。
【0040】
図5の上側の図は、光ディスクのカバー層の厚さが基準値よりも厚い場合を示している。このときのコリメータレンズ34の位置は、図5の中央の図の場合に比べて、光源12側に移動しているので、コリメータレンズ34から射出される光は拡散光となる。
【0041】
図5の下側の図は、光ディスクのカバー層の厚さが基準値よりも薄い場合を示している。このときのコリメータレンズ34の位置は、図5の中央の図の場合に比べて、対物レンズ22側に移動しているので、コリメータレンズから射出される光は収束光となる。
【0042】
次に、図6を参照して、光ディスクのカバー層の厚さが70μmから130μmの範囲で発生する球面収差と、この球面収差に対して上述の補正を行なった場合のシミュレーション結果について説明する。ここで、カバー層の厚さの基準値を100μm、対物レンズの開口数NAを0.85、対物レンズの焦点距離を2.35mm、レーザ光の波長を405nm、コリメータレンズの焦点距離を14.1mmとした。
【0043】
例えば、カバー層の厚さが基準値である100μmから±10μmはずれた場合、すなわちカバー層の厚さが110μmまたは90μmの場合には、図6からわかるように、球面収差の発生量は約0.1λ(「λ」は光の波長、以下同じ)にまで増加する。一般に、良好な記録再生特性を得るためには球面収差の発生量は、光ピックアップ装置全体で0.07λ以下に抑えなければ、良好な記録再生特性は得られないとされているので、球面収差の発生量が0.1λでは良好な記録再生特性は得られない。
【0044】
そこで、この場合に、コリメータレンズを光軸方向で前後に動かして、コリメータレンズから射出される光を拡散光または収束光とする補正を行なうと、図6から、球面収差の発生量を0.005λ以下と、補正を行なわない場合に比べて大幅に抑制できることがわかる。このように、球面収差の発生量が0.005λ以下であれば記録再生特性への影響はほとんどないと考えられる。
【0045】
例えば、光ディスクのカバー層の基準値が100μmの場合に、球面収差を補正するために必要なコリメータレンズの移動量を求める。ここで、移動量は、コリメータレンズが平行光を射出する位置、すなわち発光点から対物レンズ側にコリメータの焦点距離だけ離れた位置を基準に考える。
【0046】
図6に示すように、例えば、カバー層の厚さが10μm厚くなって110μmになった場合、コリメータレンズを、発光点側へ0.1835mm、すなわち−0.1835mmだけ移動させる必要がある。また、カバー層の厚さが10μm薄くなって90μmになった場合、対物レンズ側へ0.1707mm、すなわち+0.1707mmだけ移動させればよい。このように、カバー層の厚さが基準値からずれることによって生じる球面収差を、補正によって相殺するためには、図6のグラフに基づいてコリメータレンズユニットを駆動すればよいことがわかる。
【0047】
次に、図7を参照して、コリメータレンズユニット18の構造およびその動作原理について説明する。コリメータレンズユニット18は可動部44を含み、この可動部44は、コリメータレンズ34が嵌め込まれているコリメータレンズホルダ36と、このコリメータレンズホルダ36の周囲に配置された第1駆動コイル38、第2駆動コイル40および第3駆動コイル42から構成されている。
【0048】
第1駆動コイル38は、第2駆動コイル40および第3駆動コイル42から離れた位置で、コリメータレンズホルダ36の外周部を、光軸と直交するように巻かれている。
【0049】
次に、第2駆動コイル40は、光ディスクの主面に対して平行な方向であるY方向に、2つのコイル40a、40bが光軸を挟んで対向して配置されており、互いに逆向きに巻かれて結線されている。
【0050】
また、第3駆動コイル42は、光ディスクの主面に対して垂直な方向であるZ方向に、2つのコイル42a、42bが光軸を挟んで対向して配置されており、互いに逆向きに巻かれて結線されている。そして、第2駆動コイル40の2つのコイル40a、40bおよび第3駆動コイル42の2つのコイル42a、42bによって、コリメータレンズホルダ36の外周部を囲んでいる。
【0051】
さらに、可動部44の外周部全体を囲むように、マグネット46が配置され、このマグネット46は第2駆動コイル40、第3駆動コイル42に対応して4分割されている。このマグネットの内周面が、例えばS極であるとき、外周面はN極であるため、このときマグネットによる磁界の方向は、光軸と直行し、内周側から外周側に向かって放射状に出ていく方向である。
【0052】
ヨーク48は円筒状の外壁とその内部に、外壁と同心円をなす円筒状の内壁からなり、この外壁と内壁に挟まれた空間に、マグネット46とマグネット46によってその外周を取り囲まれた可動部44が配置されている。このヨーク48は、マグネット46とともに磁気回路を構成し、マグネット46により発生する磁界の強度を強める働きをしている。
【0053】
さらに、第2駆動コイル40と第3駆動コイル42の端面が互いに向かい合う4箇所の位置に対応するヨーク48の外周部に、それぞれ接続基板50が取付けられおり、各接続基板50には可動部44を支えるサスペンションワイヤ52が2本ずつ固定されて、可動部44を支えている
次に、図8を用いて、第1駆動コイル38、第2駆動コイル40、第3駆動コイル42の役割を説明する。まず、第1駆動コイル38は、すでに説明したように、光軸の周りを光軸に直行する方向にコイルが巻かれている。この第1駆動コイル38に電流を流すと、その外周部を囲んでいるマグネット44によって発生する、光軸と直交する放射線状の磁界によって、フレミング左手の法則により第1駆動コイル38に電流の向きおよび磁界の方向のいずれにも垂直な方向である光軸方向に力が働く。
【0054】
例えば、図8(a)に示すように、第1駆動コイル38に流れる電流を矢印の向きである右回りに流し、磁界の方向をマグネット46の内周側から外周側に向かう方向とすると、第1駆動コイルには、光軸方向を対物レンズから遠ざかる方向(紙面に垂直に遠ざかる方向)に力が作用する。このため、コリメータレンズユニットは、光軸上を対物レンズから離れる方向に移動するので、コリメータレンズから射出される光は拡散光となる。このように、光ディスクの信号記録層上に生じる球面収差の補正は、第1駆動コイル38に電流を流して光軸上で可動部を前後に移動させることにより行なう。
【0055】
次に、第2駆動コイル40を構成する2つのコイル40a、40bも、光軸に直行する方向に巻かれているが、互いに逆向きに巻かれて結線されている。このため、一方のコイル40aに電流を流すと、他方のコイル40bには逆方向の電流が流れるので、フレミング左手の法則により、光軸と平行な方向に互いに逆方向に引っ張る力が生じる。したがって、コリメータレンズを光ディスクのラジアル方向に傾けることができるので、この方向の傾きを補正することができる。
【0056】
同様に、第3駆動コイル42を構成する2つのコイル42a、42bにも、光軸に直行する方向にコイルが巻かれているが、互いに逆向きに巻かれて結線されている。このため、一方のコイル42aに電流を流すと、フレミング左手の法則により、他方のコイル42bには互いに逆方向の電流が流れるので、光軸と平行な方向に、互いに逆方向に引っ張る力が生じる。したがって、コリメータレンズを光ディスクのタンジェンシャル方向に傾けることができるので、この方向の傾きを補正することができる。
【0057】
これら第2駆動コイル40または第3駆動コイル42によるコリメータレンズのラジアル方向またはタンジェンシャル方向の傾きの補正は、コマ収差が発生する場合に行なう。すなわち、上述の第1駆動コイル38によってコリメータレンズを移動させたときにコリメータレンズが傾いた場合、ディスクが傾いた場合または光ピックアップ装置の組立誤差が生じた場合などである。この補正を行なうと、コマ収差を低減することができるので、良好な記録および/または再生を行なうことができる。
【0058】
次に、図9を参照して、光ピックアップ装置10を用いた光ディスク記録および/または再生装置54について説明する。この光ディスク記録および/または再生装置54は、光ピックアップ装置10を含み、さらに信号生成回路56、半導体レーザ駆動回路58およびコンピュータ60を備える。
【0059】
光ピックアップ装置10は、さらに半導体レーザの周囲温度を測定する温度センサ62および半導体レーザ12の出力をモニタする出力センサとして機能するフロントモニタダイオード64を備えており、これらの測定結果は、コンピュータ60に送られる。
【0060】
また、光検出器30には信号生成回路56が接続され、この信号生成回路56で光検出器30からの出力信号に基づいてフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、RF信号などの信号が生成され、これらの信号もコンピュータ60に伝えられる。
【0061】
コンピュータ60は、フォーカスエラー信号によって、レーザ光が光ディスク24の信号記録層に焦点が合っていないことを知ると、対物レンズ22のアクチュエータ66を駆動して、対物レンズ22を光ディスク24の主面に対して垂直方向に移動させて焦点を合わせる。そして、焦点があったときの対物レンズ22のフォーカス方向である光軸方向の位置情報を、アクチュエータ66のフォーカス駆動電圧とフォーカス電圧感度に基づいて、コンピュータ60で計算する。ここで、対物レンズ22の位置を計算するのは、対物レンズ22の位置が変われば、対物レンズ22とコリメータレンズ34との距離が変わり、球面収差の発生に影響を与えるからである。
【0062】
同様に、トラッキングエラー信号によって、レーザ光が光ディスク24のトラック上からはずれていることを知ると、対物レンズ22のアクチュエータ66を駆動して、対物レンズ22を光ディスク24の主面に対して平行に移動させて、レーザ光が常に光ディスク24のトラック上に照射されるように制御する。
【0063】
さらに、コンピュータ60は、信号生成回路56によって生成されたRF信号、温度センサ62によって測定された半導体レーザ12の周囲温度、フロントモニタダイオード64によって測定された半導体レーザ12の出力および対物レンズ22の位置情報に基づいて、コリメータレンズユニット18を制御し、球面収差を補正する。ここで、半導体レーザ12の周囲温度および出力が必要な理由は、レーザ光の波長が、半導体レーザ12の周囲温度または出力の変動にともなって変化するので、その波長に対応する光ディスク24のカバー層の屈折率も変化して、球面収差が生じるからである。また、対物レンズ22の位置情報が必要な理由は、例えば光ディスク24が反っているとき、対物レンズ22を光ディスク24の主面に対して垂直方向に移動させて焦点を合わせると、対物レンズ22とコリメータレンズユニット18内のコリメータレンズとの距離が変わるからである。
【0064】
また、コンピュータ60はフロントモニタダイオード64からの半導体レーザ12の出力を半導体レーザ駆動回路58にフィードバックして、半導体レーザ12の出力を安定させたり、光ディスク24に記録させるために強いパルスレーザ光を発生させたりするため、半導体レーザ駆動回路58に信号を送って半導体レーザ12を駆動する。
【0065】
次に、図10を参照して、コリメータレンズユニットにおける処理のフローについて説明する。まず、ステップS1で、記録および/または再生を行なう信号記録層がディスクの第1信号記録層であるレイヤ0か否かを判断する。その結果、レイヤ0であれば、ステップS3で、レイヤ0としてコリメータレンズの位置の粗調整を行なう。レイヤ0でない場合は、第2信号記録層であるレイヤ1であるので、ステップS5で、レイヤ1としてコリメータレンズの位置を粗調整する。すなわち、球面収差を大略打ち消すことができるように、コリメータレンズを光軸に沿って仮の位置まで移動させる。
【0066】
次に、ステップS7で、温度センサからの半導体レーザの温度情報、半導体レーザの出力情報、対物レンズの位置情報に基づいて発生する球面収差を求める。
【0067】
すなわち、温度センサから得られた半導体レーザの温度情報に基づいて、以下の式(1)、(2)により球面収差ΔXを求める。
【0068】
【数1】
Δλ=A×ΔT・・・(1)
ここで、Δλ:波長変化量
ΔT:温度変化量
:カバー層の厚さ、レーザ光の波長などにより変わる係数
【0069】
【数2】
ΔX≒B×λ=A×ΔT・・・(2)
ここで、ΔX:球面収差の発生量
:カバー層の厚さ、レーザ光の波長などにより変わる係数
同様にして、フロントモニタダイオードから得られた半導体レーザの出力情報に基づいて、以下の式(3)、(4)により球面収差ΔXを求める。
【0070】
【数3】
Δλ=A×ΔP・・・(3)
ここで、Δλ:波長変化量
ΔP:出力変化量
:カバー層の厚さ、レーザ光の波長などにより変わる係数
【0071】
【数4】
ΔX≒B×λ=A×ΔP・・・(4)
ここで、Δ:球面収差の発生量
:カバー層の厚さ、レーザ光の波長などにより変わる係数
さらに、位置センサから得られた対物レンズの位置情報に基づいて、以下の式(5)〜(9)により球面収差ΔXを求める。
【0072】
【数5】
α=1/((1/fCL)+(1/(fCL+ΔCL)))・・・(5)
ここで、fCL:コリメータレンズの焦点距離
ΔCL:コリメータレンズの基準位置(コリメータレンズから射出されたレーザ光が平行光となる位置)からの移動量で、対物レンズ側を正の方向とする
【0073】
【数6】
a=L−α+ΔOL・・・(6)
ここで、L:対物レンズとコリメータレンズ間の距離
ΔOL:対物レンズの基準位置(カバー層が基準値のときに、信号記録層にレーザ光の焦点が合う対物レンズの位置)からの移動量で、光ディスク側を正の方向とする
【0074】
【数7】
b=1/((1/fOL)+(1/a))・・・(7)
ここで、fOL:対物レンズの焦点距離
したがって、対物レンズに拡散光が入射する場合の球面収差ΔXS1は、
【0075】
【数8】
ΔXS1=C×(b/a)+E・・・(8)
ここで、C:カバー層の厚さ、レーザ光の波長などにより変わる負の係数
E:カバー層の厚さ、レーザ光の波長などにより変わる係数
また、対物レンズに収束光が入射する場合の球面収差ΔXS2は、
【0076】
【数9】
ΔXS2=D×(b/a)+E・・・(9)
ここで、D:カバー層の厚さ、レーザ光の波長などにより変わる正の係数
次に、ステップS7で求めた球面収差を補正するために、コリメータレンズをステップS3またはステップS5の仮の位置から、ステップS9でさらに微調整によって移動させる。このようにして、コリメータレンズの位置を決めた後、ステップS11で、光ディスクの記録および/または再生の試行を行なう。すなわち、半導体レーザの温度センサ、出力センサ、対物レンズの位置センサによってそれぞれ得られる、半導体レーザの温度情報、出力情報または対物レンズの位置情報に基づいて球面収差を求める。そして、求めた球面収差の発生量に応じて、コリメータレンズの位置を微調整することにより、発生した球面収差を打ち消す。
【0077】
そして、ステップS13で、ステップS11で行なった試行の結果が、最適条件かどうかの判断を行う。この判断は、例えば、ステップS11で記録したデータの再生結果が、あらかじめ決めておいたエラーレートよりも低いかどうかをみることにより行う。
【0078】
その結果、最適条件ではないと判断された場合は、ステップS15でコリメータレンズの位置を少しずらした後、再びステップS11で、光ディスクへの記録および/または再生の試行を行なう。
【0079】
また、ステップS13で、最適条件と判断された場合は、ステップS17で光ディスクへの記録および/または再生を行なう。
【0080】
なお、この処理フローでは、ステップS1で、信号記録層が2層のうちのどちらの層であるかを判断しているが、この処理フローは信号記録層が2層の場合に限定されず、3層以上の場合にも、また光ディスクのカバー層の膜厚にばらつきがある場合にも同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ピックアップ装置の一実施例を示す図解図である。
【図2】球面収差と対物レンズの入射光の関係を示す図解図である。
【図3】球面収差と対物レンズの入射光の関係を示す図解図である。
【図4】球面収差と対物レンズの入射光の関係を示す図解図である。
【図5】コリメータレンズの位置と対物レンズの入射光との関係を示す図解図である。
【図6】コリメータレンズユニットの構成を示す図解図である。
【図7】第1駆動コイル、第2駆動コイルおよび第3駆動コイルの動作原理を示す図解図である。
【図8】図1実施例による効果を示すグラフである。
【図9】図1実施例の光ピックアップ装置を含む光ディスク記録および/または再生装置の全体構成を示すブロック図である。
【図10】図1実施例の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
10…光ピックアップ装置
12…半導体レーザ
18…コリメータレンズユニット
22…対物レンズ
24…光ディスク
24a…第1信号記録層
24b…第2信号記録層
30…光検出器
32a、32b…カバー層
34…コリメータレンズ
38…第1駆動レンズ
40…第2駆動レンズ
42…第3駆動レンズ
46…マグネット
60…コンピュータ
62…温度センサ
64…フロントモニタダイオード
66…アクチュエータ
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical pickup device, and more particularly to an optical pickup for performing recording and / or reproduction capable of correcting spherical aberration caused by a thickness of a cover layer formed on a signal recording layer of an optical disc deviating from a reference value. Equipment related.
[0002]
[Prior art]
In recent years, optical disks have been widely used as media for recording data such as video data, audio data, and computer data, and demands for higher recording densities and higher capacities for optical disks have been increasing.
[0003]
This optical disk has a cover layer that transmits light on the signal recording layer, and recording and / or reproduction is performed by irradiating the signal recording layer with light through the cover layer. The objective lens is designed so that spherical aberration on the signal recording layer is minimized when the thickness of the cover layer is a reference value (standard value of the standard value of the optical disc). Therefore, when the thickness of the cover layer deviates from the reference value, for example, when there are a plurality of signal recording layers on one side, or when there is a manufacturing variation in the thickness of the cover layer, spherical aberration occurs.
[0004]
As a means for correcting the spherical aberration caused by the deviation of the thickness of the cover layer from the reference value, a beam expander comprising two convex lenses or one convex lens and one concave lens is provided with a collimator lens and an objective lens. There is an optical pickup device that is disposed between lenses and adjusts the distance between these two lenses to adjust the degree of parallelism of light (for example, see Patent Document 1).
[0005]
This beam expander generates spherical aberration in advance in the light emitted from the objective lens by converting the light incident on the objective lens into convergent light or diffused light, and changes the thickness of the cover layer from a reference value by a deviation. Correct the generated spherical aberration.
[0006]
That is, when the thickness of the cover layer deviates from the reference value, the emitted light is changed from parallel light to diffused light or convergent light by the beam expander. For example, when the thickness of the cover layer is small, convergent light is incident on the objective lens, thereby canceling the spherical aberration generated by the objective lens by the spherical aberration caused by the thin cover layer, and The recording layer has almost no aberration.
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-170276 (page 3-4, FIG. 2-3)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the beam expander is arranged in the optical pickup device, there is a problem that the entire optical pickup device becomes very large. Also, by disposing the beam expander, the optical pickup device uses two more lenses, so that there is a problem that the adjustment of the optical axis becomes complicated.
[0009]
SUMMARY OF THE INVENTION Therefore, a main object of the present invention is to provide an optical pickup device which is small and has a spherical aberration correcting means whose optical axis can be easily adjusted.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to an optical pickup device for performing recording and / or reproduction of an optical disk having a cover layer formed on a signal recording layer, wherein the light source transmits light from the light source through the cover layer to the signal recording layer. An optical pickup device comprising: an objective lens for condensing light; a collimator lens disposed between the light source and the objective lens; and moving means for moving the collimator lens along the optical axis.
[0011]
[Action]
The optical pickup device includes a light source, an objective lens for condensing light from the light source on a signal recording layer of the optical disc having a cover layer, a collimator lens disposed between the light source and the objective lens, and a collimator lens. Transportation means. In order to suppress the spherical aberration that occurs when the thickness of the cover layer deviates from the reference value, the moving means moves the collimator lens back and forth in the optical axis direction so that the light incident on the objective lens becomes diffused light or convergent light. I do. Then, spherical aberration is generated in the direction opposite to the spherical aberration caused by the deviation of the thickness of the cover layer from the reference value, and these spherical aberrations cancel each other, thereby suppressing the spherical aberration.
[0012]
Preferably, the moving means includes a first drive coil wound around the collimator lens in a direction orthogonal to the optical axis, and a magnet arranged so that a magnetic field acts on the first drive coil. When a current flows through the first drive coil, the first drive coil receives a force in the optical axis direction from the magnetic field. For this reason, the spherical aberration can be suppressed by moving the collimator lens back and forth along the optical axis to make the light incident on the objective lens diffused light or convergent light.
[0013]
In addition, it is preferable that the optical pickup device further includes a temperature sensor that measures an ambient temperature of the light source, and that the moving unit moves the collimator lens according to the temperature measured by the temperature sensor. The wavelength of the light from the light source fluctuates depending on the ambient temperature of the light source, and the refractive index of the cover layer also changes according to the wavelength, so that spherical aberration occurs. Therefore, the spherical aberration is suppressed by moving the collimator lens along the optical axis based on the ambient temperature of the light source obtained by the temperature sensor.
[0014]
Further, it is preferable that the optical pickup device includes an output sensor that measures the output of the light source. The output of the light source changes the wavelength of the light from the light source, and the refractive index of the cover layer also changes according to the wavelength, so that spherical aberration occurs. Therefore, the spherical aberration is suppressed by moving the collimator lens along the optical axis based on the output of the light source obtained by the output sensor.
[0015]
Further, in the optical pickup device, it is preferable that the collimator lens is moved by the moving means in accordance with the position information of the objective lens in the optical axis direction. If the objective lens is moved in order to focus on the signal recording layer of the optical disc, the distance between the objective lens and the collimator lens changes, and spherical aberration occurs. Therefore, the optical pickup device has a function of calculating position information in the optical axis direction, which is the focus direction of the objective lens, from the focus drive voltage and the voltage sensitivity of the actuator for driving the objective lens, and suppresses spherical aberration.
[0016]
Further, it is preferable that the optical pickup device further includes a radial direction driving unit that tilts the collimator lens in a radial direction of the optical disk. When the collimator lens is tilted in the radial direction of the optical disk, the tilt of the collimator lens is corrected by using the radial direction driving means to prevent coma from occurring.
[0017]
In the radial driving means, two coils wound in opposite directions are arranged to face each other across the optical axis in a direction parallel to the main surface of the optical disc, and a magnetic field acts on these coils. It is preferable that the magnet is arranged as described above. Since these two coils are wound in opposite directions, they flow in opposite directions when current flows. When a magnetic field from a magnet acts on this current, forces opposite to each other act on the two coils in the direction of the optical axis, so that the collimator lenses are also pulled in opposite directions in the radial direction of the optical disk.
[0018]
It is preferable that the optical pickup device further includes a tangential direction drive unit that tilts the collimator lens in the tangential direction of the optical disk. When the collimator lens is inclined in the tangential direction of the optical disk, the inclination of the collimator lens is corrected by using the tangential direction driving means to prevent coma aberration.
[0019]
In the tangential direction driving means, two coils wound in opposite directions are arranged opposite to each other across the optical axis in a direction perpendicular to the main surface of the optical disk, and a magnetic field acts on these coils. It is preferable that the configuration is such that the magnet is arranged so as to perform the operation. Since these two coils are wound in opposite directions, they flow in opposite directions when current flows. When a magnetic field from a magnet acts on this current, forces opposite to each other act on the two coils in the optical axis direction, so that the collimator lenses are also pulled in opposite directions in the tangential direction of the optical disk.
[0020]
【The invention's effect】
According to the present invention, in order to correct the spherical aberration due to the deviation of the cover layer from the reference value, it is only necessary to newly incorporate a moving means for moving the collimator lens along the optical axis. it can. Further, since a new lens for correcting spherical aberration is not required, adjustment of the optical axis can be easily performed.
[0021]
The above and other objects, features and advantages of the present invention will become more apparent from the following detailed description of embodiments with reference to the drawings.
[0022]
【Example】
With reference to FIG. 1, an embodiment of an optical pickup device 10 used for recording and reproduction of an optical disk will be described. FIG. 1 shows a perspective view, a plan view, and a side view of the optical pickup device. Linearly polarized laser light emitted from a semiconductor laser 12 as a light source passes through a polarization beam splitter 14 and is converted into circularly polarized light by a quarter-wave plate 16.
[0023]
The laser light converted into the circularly polarized light is converted into parallel light by a collimator lens incorporated in the collimator lens unit 18. The collimator lens unit 18 can move back and forth along the optical axis of the laser light. Details of the structure will be described later.
[0024]
The collimated laser light is then reflected by the 45-degree reflecting mirror 20 in the direction in which the objective lens 22 is disposed, and is focused on the signal recording layer of the optical disc 24 by the objective lens 22.
[0025]
Then, the circularly polarized laser light reflected by the optical disk 24 is reflected again by the 45-degree reflecting mirror 20, passes through the collimator lens incorporated in the collimator lens unit 18, and is further initially transmitted by the 波長 wavelength plate 16. Is converted into linearly polarized laser light rotated by 90 degrees with respect to the polarization direction. This laser light is reflected by the polarizing beam splitter 14 in a direction making an angle of 90 degrees with the incident direction.
[0026]
The reflected light is incident on a photodetector 30 via a condenser lens 26 and a cylindrical lens 28 that causes astigmatism so that focus servo can be performed. The photodetector 30 includes a photodiode, and outputs an output signal corresponding to the intensity of the incident light.
[0027]
With reference to FIGS. 2 to 4, a relationship between spherical aberration generated when the thickness of the cover layer of the optical disc 24 deviates from the reference value and incident light incident on the objective lens 22 in order to correct the spherical aberration. Will be described.
[0028]
First, referring to FIG. 2A, when parallel light is incident on the objective lens 22, the parallel light passes through the cover layer 32a from the disk surface 24a, and the first signal recording layer 24b close to the disk surface 24a. When the objective lens 24 is designed to focus light on the first signal recording layer 24b, the spherical aberration of the spot light focused on the first signal recording layer 24b is minimized.
[0029]
As shown in FIG. 2B, when the parallel light is condensed on the second signal recording layer 24c located at a position deeper than the first signal recording layer 24b by using the objective lens 22, the value becomes smaller than the reference value. Since the light passes through the thick cover layers 32a and 32b, spherical aberration occurs. Therefore, if the incident light to the objective lens 22 is diffused light, spherical aberration that almost cancels out this spherical aberration occurs, and the spherical aberration of the spot light focused on the second signal recording layer 24c can be suppressed. .
[0030]
Next, referring to FIG. 3A, when parallel light enters the objective lens 22, the parallel light passes through the cover layers 32a and 32b from the disk surface 24a and condenses on the second signal recording layer 24c. In the case where the objective lens 22 is designed to perform the operation, the spherical aberration of the spot light is minimized in the second signal recording layer 24c.
[0031]
When the objective lens 22 is used to focus light on the first signal recording layer 24b as shown in FIG. 3B, spherical aberration occurs because the cover layer 32a through which the parallel light passes is thin. . Therefore, if the incident light on the objective lens 22 is converged light, spherical aberration occurs that almost cancels out the spherical aberration, and the spherical aberration of the spot light focused on the first signal recording layer 24b can be suppressed. .
[0032]
Further, referring to FIG. 4A, when parallel light is made incident on the objective lens 22, the parallel light is applied to the cover layer 32b between the first signal recording layer 24b and the second signal recording layer 24c. When the objective lens 22 is designed to converge light to the intermediate position 24d, the spherical aberration of the spot light becomes minimum at the intermediate thickness position 24d.
[0033]
When the objective lens 22 is used to collect light on the first signal recording layer 24b as shown in FIG. 4B, the incident light passes through the cover layer 32a thinner than the reference value. Therefore, spherical aberration occurs in the first signal recording layer 24b. At this time, if the light incident on the objective lens 22 is converted into convergent light, a spherical aberration that almost cancels out the spherical aberration occurs. Therefore, the spherical aberration of the spot light focused on the first signal recording layer 24b is suppressed. Can be.
[0034]
Further, as shown in FIG. 4C, when the light is focused on the second signal recording layer 24c, the incident light passes through the cover layers 32a and 32b which are thicker than the reference value. Spherical aberration occurs in the layer 24c. At this time, if the light incident on the objective lens 22 is made into diffused light, a spherical aberration that almost cancels out the spherical aberration occurs. Therefore, the spherical aberration of the spot light focused on the second signal recording layer 24c is suppressed. Can be.
[0035]
Thus, by suppressing the spherical aberration by using the incident light to the objective lens 22 as convergent light or diffused light, it is possible to reduce the deterioration of the recording and / or reproducing characteristics.
[0036]
Note that the thickness of the cover layers 32a and 32b of the optical disc 24 may deviate from the reference value due to variations in the film thickness at the time of manufacturing the optical disc 24. In this case as well, the spherical aberration can be suppressed.
[0037]
Further, when the temperature, output, and the like of the semiconductor laser as the light source fluctuate, the wavelength slightly fluctuates accordingly. At this time, since the refractive index of the cover layer of the optical disk 24 corresponding to the wavelength of the laser beam also changes, a spherical aberration occurs. In this case, the spherical aberration can be similarly suppressed.
[0038]
Next, with reference to FIG. 5, it will be described that incident light to the objective lens 22 becomes parallel light, diffused light, and convergent light depending on the position of the collimator lens 34. Here, the position of the light source 12 and the position of the objective lens 22 are fixed, and only the collimator lens 34 can move back and forth in the optical axis direction. Further, a is the focal length on the emission side (rear focal length) of the objective lens 22, and b is the focal length on the incident side (front focal length) of the objective lens 22.
[0039]
The middle part of FIG. 5 shows a case where the thickness of the cover layer of the optical disc is a reference value. At this time, the position of the collimator lens 34 is located on the side of the objective lens 22 away from the light source 12 by the focal length of the collimator lens 34, so that the light emitted from the collimator lens 34 is parallel light.
[0040]
The upper part of FIG. 5 shows a case where the thickness of the cover layer of the optical disk is larger than a reference value. At this time, since the position of the collimator lens 34 has moved toward the light source 12 as compared with the case of the center diagram in FIG. 5, the light emitted from the collimator lens 34 is diffused light.
[0041]
The lower part of FIG. 5 shows a case where the thickness of the cover layer of the optical disc is smaller than a reference value. At this time, since the position of the collimator lens 34 has moved toward the objective lens 22 as compared with the case of the center diagram in FIG. 5, the light emitted from the collimator lens becomes convergent light.
[0042]
Next, with reference to FIG. 6, a description will be given of spherical aberration that occurs when the thickness of the cover layer of the optical disk is in the range of 70 μm to 130 μm, and a simulation result when the above-described correction is performed on the spherical aberration. Here, the reference value of the thickness of the cover layer is 100 μm, the numerical aperture NA of the objective lens is 0.85, the focal length of the objective lens is 2.35 mm, the wavelength of the laser beam is 405 nm, and the focal length of the collimator lens is 14. 1 mm.
[0043]
For example, when the thickness of the cover layer deviates from the reference value of 100 μm by ± 10 μm, that is, when the thickness of the cover layer is 110 μm or 90 μm, as shown in FIG. .1λ (“λ” is the wavelength of light, the same applies hereinafter). Generally, in order to obtain good recording / reproducing characteristics, it is said that good recording / reproducing characteristics cannot be obtained unless the amount of generated spherical aberration is suppressed to 0.07λ or less in the entire optical pickup device. When the amount of occurrence of is 0.1λ, good recording / reproducing characteristics cannot be obtained.
[0044]
Therefore, in this case, when the collimator lens is moved back and forth in the optical axis direction and the light emitted from the collimator lens is corrected to be diffuse light or convergent light, FIG. 005λ or less, it can be seen that it can be greatly suppressed as compared with the case where no correction is performed. As described above, it is considered that the recording / reproducing characteristics are hardly affected if the spherical aberration is 0.005λ or less.
[0045]
For example, when the reference value of the cover layer of the optical disk is 100 μm, the amount of movement of the collimator lens required to correct spherical aberration is obtained. Here, the moving amount is considered based on a position where the collimator lens emits parallel light, that is, a position which is away from the light emitting point toward the objective lens by a focal length of the collimator.
[0046]
As shown in FIG. 6, for example, when the thickness of the cover layer is increased by 10 μm to 110 μm, it is necessary to move the collimator lens by 0.1835 mm, that is, −0.1835 mm to the light emitting point side. When the thickness of the cover layer is reduced by 10 μm to 90 μm, the cover layer may be moved toward the objective lens by 0.1707 mm, that is, +0.1707 mm. As described above, it can be seen that the collimator lens unit should be driven based on the graph of FIG. 6 to cancel out the spherical aberration caused by the deviation of the thickness of the cover layer from the reference value by the correction.
[0047]
Next, the structure of the collimator lens unit 18 and the operation principle thereof will be described with reference to FIG. The collimator lens unit 18 includes a movable portion 44. The movable portion 44 includes a collimator lens holder 36 in which the collimator lens 34 is fitted, a first drive coil 38 disposed around the collimator lens holder 36, and a second It comprises a drive coil 40 and a third drive coil 42.
[0048]
The first drive coil 38 is wound around the outer periphery of the collimator lens holder 36 at a position separated from the second drive coil 40 and the third drive coil 42 so as to be orthogonal to the optical axis.
[0049]
Next, in the second drive coil 40, two coils 40a and 40b are arranged to face each other with the optical axis therebetween in the Y direction which is a direction parallel to the main surface of the optical disc, and are opposite to each other. It is wound and connected.
[0050]
In the third drive coil 42, two coils 42a and 42b are arranged to face each other with the optical axis therebetween in the Z direction which is a direction perpendicular to the main surface of the optical disk, and are wound in opposite directions. Connected. The outer periphery of the collimator lens holder 36 is surrounded by the two coils 40a and 40b of the second drive coil 40 and the two coils 42a and 42b of the third drive coil 42.
[0051]
Further, a magnet 46 is arranged so as to surround the entire outer peripheral portion of the movable portion 44, and the magnet 46 is divided into four parts corresponding to the second drive coil 40 and the third drive coil 42. When the inner peripheral surface of the magnet is, for example, the south pole, the outer peripheral surface is the north pole. At this time, the direction of the magnetic field generated by the magnet is perpendicular to the optical axis and radially from the inner peripheral side toward the outer peripheral side. It is the direction to go out.
[0052]
The yoke 48 includes a cylindrical outer wall and a cylindrical inner wall formed concentrically with the outer wall, and a magnet 46 and a movable portion 44 surrounded by the magnet 46 in the space sandwiched between the outer wall and the inner wall. Is arranged. The yoke 48 forms a magnetic circuit together with the magnet 46, and functions to increase the strength of the magnetic field generated by the magnet 46.
[0053]
Further, connection boards 50 are attached to the outer peripheral portions of the yokes 48 corresponding to the four positions where the end faces of the second drive coil 40 and the third drive coil 42 face each other. Suspension wires 52 supporting the movable part 44 are fixed to each other.
Next, the roles of the first drive coil 38, the second drive coil 40, and the third drive coil 42 will be described with reference to FIG. First, as described above, the first drive coil 38 is wound around the optical axis in a direction perpendicular to the optical axis. When a current is applied to the first drive coil 38, the direction of the current is applied to the first drive coil 38 by the Fleming left-hand rule by a radial magnetic field generated by a magnet 44 surrounding the outer periphery and orthogonal to the optical axis. The force acts in the direction of the optical axis which is a direction perpendicular to both the direction of the magnetic field and the direction of the magnetic field.
[0054]
For example, as shown in FIG. 8A, when the current flowing through the first drive coil 38 is caused to flow clockwise in the direction of the arrow, and the direction of the magnetic field is from the inner circumference to the outer circumference of the magnet 46, A force acts on the first drive coil in a direction that moves the optical axis away from the objective lens (a direction that moves away perpendicularly to the plane of the paper). Therefore, the collimator lens unit moves on the optical axis in a direction away from the objective lens, so that light emitted from the collimator lens becomes diffused light. As described above, the correction of the spherical aberration occurring on the signal recording layer of the optical disc is performed by moving the movable part back and forth on the optical axis by passing a current through the first drive coil 38.
[0055]
Next, the two coils 40a and 40b constituting the second drive coil 40 are also wound in the direction perpendicular to the optical axis, but are wound in opposite directions and connected. Therefore, when a current flows through one coil 40a, a current flows in the other coil 40b in the opposite direction. Therefore, according to Fleming's left-hand rule, pulling forces are generated in directions opposite to each other in a direction parallel to the optical axis. Therefore, since the collimator lens can be tilted in the radial direction of the optical disc, the tilt in this direction can be corrected.
[0056]
Similarly, the two coils 42a and 42b constituting the third drive coil 42 are wound in the direction perpendicular to the optical axis, but are wound in the opposite directions and connected. Therefore, when a current flows through one coil 42a, currents flow in opposite directions in the other coil 42b according to Fleming's left-hand rule, so that pulling forces are generated in directions parallel to the optical axis and in opposite directions. . Therefore, the collimator lens can be tilted in the tangential direction of the optical disc, so that the tilt in this direction can be corrected.
[0057]
The correction of the inclination of the collimator lens in the radial or tangential direction by the second drive coil 40 or the third drive coil 42 is performed when coma aberration occurs. That is, the case where the collimator lens is tilted when the collimator lens is moved by the above-described first drive coil 38, the case where the disc is tilted, or the case where an assembly error of the optical pickup device occurs. By performing this correction, coma can be reduced, so that good recording and / or reproduction can be performed.
[0058]
Next, an optical disk recording and / or reproducing apparatus 54 using the optical pickup device 10 will be described with reference to FIG. The optical disk recording and / or reproducing device 54 includes the optical pickup device 10 and further includes a signal generating circuit 56, a semiconductor laser driving circuit 58, and a computer 60.
[0059]
The optical pickup device 10 further includes a temperature sensor 62 that measures the ambient temperature of the semiconductor laser and a front monitor diode 64 that functions as an output sensor that monitors the output of the semiconductor laser 12. Sent.
[0060]
Further, a signal generation circuit 56 is connected to the photodetector 30, and the signal generation circuit 56 generates signals such as a focus error signal, a tracking error signal, and an RF signal based on an output signal from the photodetector 30, These signals are also transmitted to the computer 60.
[0061]
When the computer 60 knows from the focus error signal that the laser beam is not focused on the signal recording layer of the optical disc 24, it drives the actuator 66 of the objective lens 22 to move the objective lens 22 to the main surface of the optical disc 24. Move vertically to focus. Then, the computer 60 calculates position information of the objective lens 22 in the optical axis direction, which is the focus direction of the objective lens 22 when there is a focus, based on the focus drive voltage of the actuator 66 and the focus voltage sensitivity. Here, the position of the objective lens 22 is calculated because if the position of the objective lens 22 changes, the distance between the objective lens 22 and the collimator lens 34 changes, which affects the occurrence of spherical aberration.
[0062]
Similarly, when the tracking error signal indicates that the laser beam is off the track of the optical disk 24, the actuator 66 of the objective lens 22 is driven to move the objective lens 22 parallel to the main surface of the optical disk 24. It is moved so that the laser beam is always irradiated on the track of the optical disk 24.
[0063]
In addition, the computer 60 calculates the RF signal generated by the signal generation circuit 56, the ambient temperature of the semiconductor laser 12 measured by the temperature sensor 62, the output of the semiconductor laser 12 measured by the front monitor diode 64, and the position of the objective lens 22. The collimator lens unit 18 is controlled based on the information to correct the spherical aberration. Here, the reason why the ambient temperature and the output of the semiconductor laser 12 are necessary is that the wavelength of the laser light changes with the fluctuation of the ambient temperature or the output of the semiconductor laser 12, so that the cover layer of the optical disk 24 corresponding to the wavelength is changed. Is also changed, causing spherical aberration. The reason why the position information of the objective lens 22 is necessary is that, for example, when the optical disk 24 is warped and the objective lens 22 is moved in a direction perpendicular to the main surface of the optical disk 24 and focused, the objective lens 22 and the This is because the distance from the collimator lens in the collimator lens unit 18 changes.
[0064]
Further, the computer 60 feeds back the output of the semiconductor laser 12 from the front monitor diode 64 to the semiconductor laser drive circuit 58, and generates a strong pulsed laser beam for stabilizing the output of the semiconductor laser 12 and for recording on the optical disc 24. For example, a signal is sent to the semiconductor laser drive circuit 58 to drive the semiconductor laser 12.
[0065]
Next, a flow of processing in the collimator lens unit will be described with reference to FIG. First, in step S1, it is determined whether or not the signal recording layer on which recording and / or reproduction is performed is layer 0, which is the first signal recording layer of the disc. As a result, if it is Layer 0, coarse adjustment of the position of the collimator lens is performed as Layer 0 in Step S3. If the layer is not the layer 0, it is the layer 1 which is the second signal recording layer. Therefore, in step S5, the position of the collimator lens as the layer 1 is roughly adjusted. That is, the collimator lens is moved to a temporary position along the optical axis so that spherical aberration can be substantially canceled.
[0066]
Next, in step S7, spherical aberration generated based on temperature information of the semiconductor laser from the temperature sensor, output information of the semiconductor laser, and position information of the objective lens is obtained.
[0067]
That is, based on the temperature information of the semiconductor laser obtained from the temperature sensor, the spherical aberration ΔX is calculated by the following equations (1) and (2). T Ask for.
[0068]
(Equation 1)
Δλ T = A T × ΔT (1)
Where Δλ T : Wavelength change
ΔT: temperature change
A T : Coefficient that changes depending on the thickness of the cover layer, the wavelength of laser light
[0069]
(Equation 2)
ΔX T ≒ B T × λ T = A T B T × ΔT (2)
Where ΔX T : Amount of spherical aberration generated
B T : Coefficient that changes depending on the thickness of the cover layer, the wavelength of the laser beam, etc.
Similarly, based on the output information of the semiconductor laser obtained from the front monitor diode, the spherical aberration ΔX is calculated by the following equations (3) and (4). p Ask for.
[0070]
[Equation 3]
Δλ p = A P × ΔP (3)
Where Δλ P : Wavelength change
ΔP: output change
A p : Coefficient that changes depending on the thickness of the cover layer, the wavelength of the laser beam, etc.
[0071]
(Equation 4)
ΔX p ≒ B p × λ p = A p B p × ΔP (4)
Where Δ P : Amount of spherical aberration generated
B P : Coefficient that changes depending on the thickness of the cover layer, the wavelength of the laser beam, etc.
Further, based on the position information of the objective lens obtained from the position sensor, the spherical aberration ΔX is calculated by the following equations (5) to (9). s Ask for.
[0072]
(Equation 5)
α = 1 / ((1 / f CL ) + (1 / (f CL + ΔCL))) (5)
Where f CL : Focal length of collimator lens
ΔCL: the amount of movement from the reference position of the collimator lens (the position where the laser light emitted from the collimator lens becomes parallel light), with the objective lens side in the positive direction
[0073]
(Equation 6)
a = L−α + ΔOL (6)
Here, L: distance between the objective lens and the collimator lens
ΔOL: The amount of movement from the reference position of the objective lens (the position of the objective lens at which the laser beam focuses on the signal recording layer when the cover layer is at the reference value), with the optical disk side in the positive direction.
[0074]
(Equation 7)
b = 1 / ((1 / f OL ) + (1 / a)) (7)
Where f OL : Focal length of objective lens
Therefore, spherical aberration ΔX when diffused light enters the objective lens S1 Is
[0075]
(Equation 8)
ΔX S1 = C × (b / a) + E (8)
Here, C: a negative coefficient that varies depending on the thickness of the cover layer, the wavelength of the laser beam, and the like.
E: Coefficient that changes depending on the thickness of the cover layer, the wavelength of the laser beam, etc.
Further, spherical aberration ΔX when convergent light is incident on the objective lens S2 Is
[0076]
(Equation 9)
ΔX S2 = D × (b / a) + E (9)
Here, D: a positive coefficient that changes depending on the thickness of the cover layer, the wavelength of the laser beam, and the like.
Next, in order to correct the spherical aberration obtained in step S7, the collimator lens is further moved from the temporary position in step S3 or step S5 by fine adjustment in step S9. After the position of the collimator lens is determined in this way, recording and / or reproduction of the optical disk is tried in step S11. That is, the spherical aberration is obtained based on the temperature information, output information or the position information of the objective lens of the semiconductor laser obtained by the temperature sensor, the output sensor of the semiconductor laser and the position sensor of the objective lens, respectively. Then, by finely adjusting the position of the collimator lens in accordance with the obtained amount of the generated spherical aberration, the generated spherical aberration is canceled.
[0077]
Then, in step S13, it is determined whether or not the result of the trial performed in step S11 is an optimal condition. This determination is made, for example, by checking whether the reproduction result of the data recorded in step S11 is lower than a predetermined error rate.
[0078]
As a result, when it is determined that the conditions are not the optimum conditions, the position of the collimator lens is slightly shifted in step S15, and then, in step S11, recording and / or reproduction on the optical disk is tried again.
[0079]
If it is determined in step S13 that the optimum condition is satisfied, recording and / or reproduction on the optical disc are performed in step S17.
[0080]
In this processing flow, in step S1, it is determined which of the two signal recording layers is the signal recording layer. However, this processing flow is not limited to the case where the signal recording layer is the two layers. The same applies to the case of three or more layers, and also to the case where the thickness of the cover layer of the optical disc varies.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an illustrative view showing one embodiment of an optical pickup device of the present invention;
FIG. 2 is an illustrative view showing a relationship between spherical aberration and incident light of an objective lens;
FIG. 3 is an illustrative view showing a relationship between spherical aberration and incident light of an objective lens;
FIG. 4 is an illustrative view showing a relationship between spherical aberration and incident light of an objective lens;
FIG. 5 is an illustrative view showing a relationship between a position of a collimator lens and incident light of an objective lens;
FIG. 6 is an illustrative view showing a configuration of a collimator lens unit;
FIG. 7 is an illustrative view showing a principle of operation of a first drive coil, a second drive coil, and a third drive coil;
FIG. 8 is a graph showing the effect of the embodiment of FIG. 1;
FIG. 9 is a block diagram showing the overall configuration of an optical disk recording and / or reproducing apparatus including the optical pickup device of FIG. 1;
FIG. 10 is a flowchart showing the operation of the embodiment in FIG. 1;
[Explanation of symbols]
10 Optical pickup device
12 ... Semiconductor laser
18 Collimator lens unit
22 ... Objective lens
24 ... Optical disk
24a: first signal recording layer
24b... Second signal recording layer
30 ... Photodetector
32a, 32b ... cover layer
34 ... Collimator lens
38 first drive lens
40: second driving lens
42: Third drive lens
46… Magnet
60 ... Computer
62 temperature sensor
64 Front diode
66 ... actuator

Claims (9)

信号記録層の上にカバー層が形成されている光ディスクの記録および/または再生を行なう光ピックアップ装置であって、
光源、
前記光源からの光を、前記カバー層を透過して前記信号記録層に集光させる対物レンズ、
前記光源と前記対物レンズとの間に配置されたコリメータレンズ、および
前記コリメータレンズを光軸に沿って移動させる移動手段とを備える、光ピックアップ装置。
An optical pickup device for performing recording and / or reproduction on an optical disc having a cover layer formed on a signal recording layer,
light source,
An objective lens that transmits light from the light source through the cover layer and condenses the light on the signal recording layer;
An optical pickup device comprising: a collimator lens disposed between the light source and the objective lens; and a moving unit that moves the collimator lens along an optical axis.
前記移動手段は、前記コリメータレンズの周囲に前記光軸に直交する方向に巻かれた第1駆動コイルと、前記第1駆動コイルに磁界が作用するように配置されたマグネットとを含み、前記第1駆動コイルに電流を流すことによってコリメータレンズを光軸に沿って移動させる、請求項1記載の光ピックアップ装置。The moving means includes a first drive coil wound around the collimator lens in a direction orthogonal to the optical axis, and a magnet arranged so that a magnetic field acts on the first drive coil. The optical pickup device according to claim 1, wherein the collimator lens is moved along the optical axis by passing a current through one drive coil. 前記光源の周囲温度を測定する温度センサをさらに備え、前記移動手段は前記温度センサが測定した温度に応じて前記コリメータレンズを移動させる、請求項1また2記載の光ピックアップ装置。The optical pickup device according to claim 1, further comprising a temperature sensor that measures an ambient temperature of the light source, wherein the moving unit moves the collimator lens according to the temperature measured by the temperature sensor. 前記光源の出力を測定する出力センサをさらに備え、前記移動手段は前記出力センサが測定した出力に応じて前記コリメータレンズを移動させる、請求項1ないし3のいずれかに記載の光ピックアップ装置。4. The optical pickup device according to claim 1, further comprising an output sensor that measures an output of the light source, wherein the moving unit moves the collimator lens according to an output measured by the output sensor. 前記対物レンズの光軸方向の位置情報に応じて、前記移動手段により前記コリメータレンズを移動させる、請求項1ないし4のいずれかに記載の光ピックアップ装置。5. The optical pickup device according to claim 1, wherein said collimator lens is moved by said moving means in accordance with positional information of said objective lens in the optical axis direction. 前記コリメータレンズを、前記光ディスクのラジアル方向に傾けるラジアル方向駆動手段をさらに備える、請求項1ないし5のいずれかに記載の光ピックアップ装置。6. The optical pickup device according to claim 1, further comprising a radial direction driving unit that tilts the collimator lens in a radial direction of the optical disc. 前記ラジアル方向駆動手段は、互いに逆向きに巻かれた2つのコイルが、前記光ディスクの主面に平行方向に、光軸を挟んで対向した第2駆動コイルと、前記第2駆動コイルに磁界が作用するように配置された前記マグネットとを含み、前記第2駆動コイルに電流を流すことによって、前記第2駆動コイルを構成する2つのコイルに前記光ディスクのラジアル方向に互いに逆向きの力を発生させる、請求項6記載の光ピックアップ装置。The radial drive means includes two coils wound in opposite directions, a second drive coil opposed to the main surface of the optical disc across the optical axis, and a magnetic field applied to the second drive coil. And the magnets arranged so as to act on each other, and by causing a current to flow through the second drive coil, two coils constituting the second drive coil generate forces opposite to each other in the radial direction of the optical disc. The optical pickup device according to claim 6, wherein: 前記コリメータレンズを、前記光ディスクのタンジェンシャル方向に傾けるタンジェンシャル方向駆動手段をさらに備える、請求項1ないし6のいずれかに記載の光ピックアップ装置。The optical pickup device according to claim 1, further comprising a tangential direction driving unit that tilts the collimator lens in a tangential direction of the optical disc. 前記タンジェンシャル方向駆動手段は、互いに逆向きに巻かれた2つのコイルが、前記光ディスクの主面に垂直方向に、光軸を挟んで対向した第3駆動コイルと、前記第3駆動コイルに磁界が作用するように配置された前記マグネットとを含み、前記第3駆動コイルに電流を流すことによって、前記第3駆動コイルを構成する2つのコイルに前記光ディスクのタンジェンシャル方向に互いに逆向きの力を発生させる、請求項8記載の光ピックアップ装置。The tangential direction driving means includes two coils wound in opposite directions, a third driving coil opposed to the main surface of the optical disc across the optical axis, and a magnetic field applied to the third driving coil. And the magnets arranged so as to act on each other, and by applying a current to the third drive coil, forces opposite to each other in the tangential direction of the optical disk are applied to two coils constituting the third drive coil. The optical pickup device according to claim 8, wherein the optical pickup device generates the following.
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