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JP2004102734A - デザイン制作支援システム、デザイン制作支援方法及びデザイン制作支援プログラム - Google Patents

デザイン制作支援システム、デザイン制作支援方法及びデザイン制作支援プログラム Download PDF

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JP2004102734A
JP2004102734A JP2002264823A JP2002264823A JP2004102734A JP 2004102734 A JP2004102734 A JP 2004102734A JP 2002264823 A JP2002264823 A JP 2002264823A JP 2002264823 A JP2002264823 A JP 2002264823A JP 2004102734 A JP2004102734 A JP 2004102734A
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Abstract

【課題】デザイン制作において、デザイン制作の目標となるイメージと実際のデザインのイメージとを容易に把握・修正できなかった。
【解決手段】デザイン制作の際に目標となるイメージに関する文字情報を目標イメージとして決定する目標イメージ決定工程S10と、実際に制作されたデザインを取り込んで、そのデザインのイメージに関する文字情報をデザインイメージとして求めるデザインイメージ評価工程S20と、イメージに関する文字情報を表示画面の領域に割り当てたイメージマップ画面と、イメージマップ画面の領域のうち目標イメージ情報に対応する領域に目標イメージ情報と、デザインイメージ情報に対応する領域にデザインイメージと、を重ね合わせて表示するイメージ提示工程S40とを含むデザイン制作支援方法によって上記課題を解決できる。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、目標とするデザインのイメージ、実際に制作されたデザインのイメージ及びデザインからユーザが受けるイメージに基づいてデザイン制作の支援を行うデザイン制作支援システム、デザイン制作支援方法及びデザイン制作支援プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
企業のコーポレートマーク、商品、プレゼンテーション資料やウェブサイトのページ等に施されたデザインは顧客や使用者等が受けるイメージ(印象)に対して大きな影響を与える。従って、そのデザイン制作においては、企業戦略、商品販売戦略、情報提供等をする者が受け手(ユーザ)に対して与えようとするイメージを的確に表現することが重要である。
【0003】
例えば、商品のデザイン制作をデザイン制作者に依頼して行う場合には、図26に示すように、依頼主であるクライアントが商品やプレゼンテーション資料に必要とされる目標イメージを決定し(S100)、デザイン制作者がそのイメージに合致するデザインの制作を行い(S102)、制作されたデザインのイメージの評価を行い(S104)、必要とするイメージと現実のデザインのイメージとの相違に基づいて依頼主はデザイン修正が必要な場合は修正を指示し、修正が必要でない場合には最終的なデザインが決定される(S106)。
【0004】
このようなデザイン制作の中で、商品、プレゼンテーション資料及びウェブページ等の画像の描画・着色を支援するアプリケーションソフトウェアが多数開発されている。これらの多くは、実際の着色をアプリケーションの使用者に委ねており、デザイン制作に不慣れな使用者はイメージを的確に表すことが困難である。
【0005】
そこで、人間の感性に基づいて画像処理や画像のイメージ評価を行う方法についての研究がなされている。
【0006】
特開平8−249441号公報には、対話型配色支援装置が開示されている。この装置では、デザイン制作者が画像を編集する際に、背景、文字又はグラフ等の配色の適正度を数値表示、絵表示又は量表示等により使用者に示すことができる。また、デザイン制作者が目標とするイメージに対して適正度が高い配色を候補パレットとして提示することができる。
【0007】
【特許文献1】特開平8−249441号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術において、実際のデザインの適正度を求めるためには、デザイン制作の前に目標となるイメージを予め想定しておく必要があった。
【0009】
すなわち、デザイン制作者又は制作の依頼主は、企業戦略又は商品販売戦略から他社商品に対する独自性を打ち出すために必要なイメージはどのようなものであるのか、プレゼンテーションの内容に沿った資料が必要とするイメージはどのようなものであるのか、情報が氾濫するインターネットにおいて独自性を有するウェブページを提示するために必要なイメージとはどのようなものであるのか、等を的確に把握して、デザイン制作の目標となるイメージを予め決定しておかなければならない。デザイン制作の流れにおいて最も困難な作業は、この目標となるイメージ自体を決定することにあった。
【0010】
しかしながら、従来の配色支援装置では、デザイン制作の目標となるイメージを決定するために必要な指標を提示することはできなかった。そのため、デザイン制作者や制作の依頼主が、目標となるイメージを適切に決定・修正することが困難であった。
【0011】
また、デザインの制作は、デザイン制作者の主観的なイメージに頼るところが多く、実際に制作したデザインと目標とするイメージとの相違をデザイン制作者自身が客観的に判断することは困難であった。さらに、通常、デザイン制作を依頼する依頼主はデザインの制作に対する専門知識を持っておらず、制作されたデザインのイメージと目標とするイメージとの相違を認識することは極めて難しかった。
【0012】
すなわち、実際のデザインのイメージと目標とするイメージとの相違を視覚的に明確に示すことができず、デザイン作成者や依頼主は、実際のイメージがどの程度目標とするイメージに近いのか、又は相違するのか、又はその相違はどの程度なのか、等を容易に把握することができなかった。そのため、デザインを修正するための方向性を見出せない場合があった。
【0013】
本発明は、上記従来の技術の課題を鑑み、デザイン制作におけるイメージの決定、評価及び修正を容易とするデザイン制作支援システム、デザイン制作支援方法及びデザイン制作支援プログラムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明は、デザイン制作の際に目標とするイメージに関する情報を目標イメージ情報として決定する目標イメージ決定工程、実際のデザインが有する物理的特徴量からそのデザインのイメージに関する情報をデザインイメージ情報として求めるデザインイメージ評価工程、実際のデザインからユーザが受けるイメージに関する情報をユーザイメージ情報として取得するユーザイメージ取得工程、のうち少なくとも2つの工程と、表示画面を分割した各領域にイメージに関する情報を割り当てたイメージマップ画面と重ね合わせて、前記目標イメージ情報、前記デザインイメージ情報及び前記ユーザイメージ情報のうち少なくとも2つを、そのイメージマップ画面の領域のうちそれらの各情報が割り当てられた領域に表示するイメージ提示工程と、を含むことを特徴とする。
【0015】
さらに、上記デザイン制作支援方法において、前記イメージマップ画面上の領域を指定することによって、前記目標イメージ情報をその指定された領域に割り当てられた情報に修正する目標イメージ修正工程をさらに含むことを特徴とする。
【0016】
さらに、上記デザイン制作支援方法において、前記イメージマップ画面上の領域を指定することによって、前記デザインイメージ情報をその指定された領域に割り当てられた情報に修正するために必要な情報を提示するデザインイメージ修正工程をさらに含むことを特徴とする。
【0017】
また、上記デザイン制作支援方法において、前記目標イメージ決定工程は、デザインのイメージを表す複数の情報から少なくとも1つの情報を選択させ、その選択された情報に基づいて前記目標イメージ情報を決定することが好適である。
【0018】
また、上記デザイン制作支援方法において、前記デザインイメージ評価工程は、デザイン各部の色彩に関する物理的特徴量を抽出し、それらの物理的特徴量の組み合わせに基づいてデザインイメージ情報を求めることが好適である。
【0019】
また、上記デザイン制作支援方法において、前記ユーザイメージ取得工程は、デザインのイメージを表す複数の情報から少なくとも1つの情報を選択させ、その選択された情報に基づいて前記ユーザイメージ情報を取得することが好適である。
【0020】
また、上記デザイン制作支援方法において、前記イメージマップ画面は、表示画面を分割した各領域にイメージに関する情報を所定の傾向をもって割り当て、その所定の傾向の変化を示す座標軸を含むことが好適である。
【0021】
上記課題を解決するための本発明は、デザイン制作の際に目標とするイメージに関する情報を目標イメージ情報として決定する目標イメージ決定手段、実際のデザインが有する物理的特徴量からそのデザインのイメージに関する情報をデザインイメージ情報として求めるデザインイメージ評価手段、実際のデザインからユーザが受けるイメージに関する情報をユーザイメージ情報として取得するユーザイメージ取得手段、のうち少なくとも2つの手段と、表示画面を分割した各領域にイメージに関する情報を割り当てたイメージマップ画面と重ね合わせて、前記目標イメージ決定手段で決定された前記目標イメージ情報、前記デザインイメージ評価手段で求められた前記デザインイメージ情報及び前記ユーザイメージ取得手段で取得された前記ユーザイメージ情報のうち少なくとも2つを、そのイメージマップ画面の領域のうちそれらの各情報が割り当てられた領域に表示するイメージ提示手段と、を含むことを特徴とする。
【0022】
さらに、上記デザイン制作支援システムにおいて、前記イメージマップ画面上の領域を指定することによって、前記目標イメージ決定手段で決定された前記目標イメージ情報をその指定された領域に割り当てられた情報に修正する目標イメージ修正手段をさらに含むことを特徴とする。
【0023】
さらに、上記デザイン制作支援システムにおいて、前記イメージマップ画面上の領域を指定することによって、前記デザインイメージ評価手段で求められた前記デザインイメージ情報をその指定された領域に割り当てられた情報に修正するために必要な情報を提示するデザインイメージ修正手段をさらに含むことを特徴とする。
【0024】
また、上記デザイン制作支援システムにおいて、前記目標イメージ決定手段は、デザインのイメージを表す複数の情報から少なくとも1つの情報を選択させ、その選択された情報に基づいて前記目標イメージ情報を決定することが好適である。
【0025】
また、上記デザイン制作支援システムにおいて、前記デザインイメージ評価手段は、デザイン各部の色彩に関する物理的特徴量を抽出し、それらの物理的特徴量の組み合わせに基づいてデザインイメージ情報を求めることが好適である。
【0026】
また、上記デザイン制作支援システムにおいて、前記ユーザイメージ取得手段は、デザインのイメージを表す複数の情報から少なくとも1つの情報を選択させ、その選択された情報に基づいて前記ユーザイメージ情報を取得することが好適である。
【0027】
また、上記デザイン制作支援システムにおいて、前記イメージマップ画面は、表示画面を分割した各領域にイメージに関する情報を所定の傾向をもって割り当て、その所定の傾向の変化を示す座標軸を含むことが好適である。
【0028】
上記課題を解決するための本発明は、コンピュータに、デザイン制作の際に目標とするイメージに関する情報を目標イメージ情報として決定する目標イメージ決定工程、実際のデザインが有する物理的特徴量からそのデザインのイメージに関する情報をデザインイメージ情報として求めるデザインイメージ評価工程、実際のデザインからユーザが受けるイメージに関する情報をユーザイメージ情報として取得するユーザイメージ取得工程、のうち少なくとも2つの工程と、表示画面を分割した各領域にイメージに関する情報を割り当てたイメージマップ画面と重ね合わせて、前記目標イメージ情報、前記デザインイメージ情報及び前記ユーザイメージ情報のうち少なくとも2つを、そのイメージマップ画面の領域のうちそれらの各情報が割り当てられた領域に表示するイメージ提示工程と、を含む処理を実行させることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
1.装置構成
本発明の実施の形態におけるデザイン制作支援システムは、図1のように、マネジメントサーバ100、クライアントコンピュータ102a,102b・・・及びネットワーク104から構成される。マネジメントサーバ100及びクライアントコンピュータ102a,102b・・・は、ネットワーク104を介して、情報伝達可能に接続される。
【0030】
マネジメントサーバ100は、図2のように、制御部10、記憶部12、入力部14、出力部16及びネットワークインターフェース部18から基本的に構成される。
【0031】
制御部10は、記憶部12に保存されたデザイン制作支援プログラムを読み出して実行する。また、処理に必要なデータを入力部14、ネットワーク104から取り込み、記憶部12に格納する。また、処理に必要な場合には、記憶部12に保持されたデータを読み出して処理に供する。さらに、処理結果を再び記憶部12に格納し、必要に応じて出力部16又はネットワーク104に出力する。
【0032】
記憶部12は、デザイン制作支援プログラム及び入力部14やネットワークから取り込まれるキーワード等の各種データを格納及び保持する。また、処理に必要とされるイメージ表現データベース、イメージ評価データベース、デザイン評価データベース、デザインデータベース、イメージマップ表示用データベース等のデータベースを格納及び保持する。各々のデータベースの内容及び使用方法については後述する。記憶部12としては、主として半導体メモリが用いられるが、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどの記憶装置を用いることもできる。
【0033】
入力部14は、使用者が処理に必要なデータを入力する際に用いられる。入力部14としては、例えば、キーボード等の文字入力装置やマウス、ライトペン等のポインティングデバイスを用いることができる。また、紙などの記録媒体に作成された既存のプレゼンテーション資料等を電子データとして読み込む場合には、スキャナ等の画像読取装置、音声等を入力する場合にはデジタル信号への変換が可能な音声入力装置を用いることができる。
【0034】
出力部16は、処理に必要なデータの入力を促す入力画面、制御部10での処理結果を示す出力画面等を表示する。出力部16としては、例えば、ディスプレイ、プリンタ等の画像出力装置を用いることができる。
【0035】
ネットワークインターフェース部18は、マネジメントサーバ100をネットワーク104と情報伝達可能に接続するために用いられる。
【0036】
また、クライアントコンピュータ102a,102b・・・もマネジメントサーバ100と同様の構成を有するものとしても良い。クライアントコンピュータ102a,102b・・・においても、ネットワーク104を介することによって、マネジメントサーバ100の記憶部12に保存されているプログラムを実行し、データを適宜読み出して利用することができる。
【0037】
2.動作説明
本実施の形態におけるデザイン制作支援方法を、図3を参照して、以下に詳細に説明する。
【0038】
ここで、デザインの制作を行う者(以下、デザイン制作者という)、デザイン制作者に対してデザインの制作を依頼する者(以下、依頼主という)及び制作されたデザインの受け手となる者(以下、ユーザという)がシステムを利用するものとして説明を行う。また、デザイン制作者、依頼主及びユーザのいずれもが行うことができる作業については、一般的に操作者が操作を行うものとする。通常、デザイン制作者、依頼主及びユーザは異なる者であるが、デザイン制作者自身が制作したデザインを適切に修正するときなどは、デザイン制作者、依頼主及びユーザが同一者となる場合もある。
【0039】
クライアントコンピュータ102a,102b・・・は、ネットワーク104を介して、それぞれマネジメントサーバ100と接続されて通信を行い、いずれもデザイン制作者の端末としても、依頼主の端末としても機能することができる。以下の説明においては便宜上、操作者はマネジメントサーバ100を用いて処理を行うものとする。
【0040】
デザイン制作支援方法は、図3のように、ステップS10の目標イメージ決定工程、ステップS20のデザインイメージ評価工程、ステップS30のユーザイメージ取得工程及びステップS40のイメージ提示・修正工程を含んでなる。
【0041】
これらの各工程はコンピュータで処理可能なプログラムにコーディングされ、マネジメントサーバ100の記憶部12に格納及び保持されており、制御部10によって実行することができる。
【0042】
プログラムの処理が開始されると、ステップS0において、図4のように、制御部10はメインメニュー画面1000を出力部16に表示させ、操作者に対して所望の処理を選択するように促す。ここで、メインメニュー画面1000においては、マウスポインタ5が表示され、所望の処理を示す画面位置をクリックすることによって、各処理の実行が開始される。
【0043】
また、メインメニュー画面1000には、制作の対象となっているデザインの識別番号を入力するボックス15が設けられており、以下の処理において対象となるデータベース等はこのボックス15に入力された番号で識別されることとなる。
【0044】
例えば、ボックス15に識別番号として“9”を入力し、目標イメージ決定ボタン20が表示されている位置にマウスポインタ5を移動させ、マウスをクリックすることによって、デザインの識別番号は9となり、ステップS10の目標イメージ決定工程に処理が移行する。
【0045】
2−1.目標イメージ決定工程
ステップS10の目標イメージ決定工程では、制作対象となるデザインに必要とされるイメージに関する情報(以下、目標イメージ情報という)が定められる。目標イメージ決定工程は、図5に示すフローチャートによって処理される。
【0046】
まず、ステップS10aにおいて、制御部10は、目標イメージ入力画面1002を出力部16に表示させる。目標イメージ入力画面1002は、図6に示すように、デザインのイメージを表現する複数の情報を提示して、依頼主からデザイン制作の目標となるイメージにあった情報を選択させるものである。
【0047】
ここで、デザインのイメージを表現する情報は、デザインのイメージを端的に表現する形容詞群からなる文字情報、複数の色彩を組み合わせたカラーパレット群からなる色彩情報等を、デザイン制作の対象に応じて適宜選択して用いることが好適である。これらの情報は、イメージ表現データベースとして予め記憶部12に保存しておくことによって、適宜読み出して用いることができる。以下の説明では、イメージ表現データベースは、図7のように、形容詞群からなる文字情報を用いたものとする。
【0048】
次に、ステップS10bにおいて、依頼主は入力部14を用いて、デザインに要求されるイメージに沿った情報を選択する。
【0049】
例えば、図6のように、形容詞が列挙表示された目標イメージ入力画像1002において、マウスポインタ5を表示する。依頼主は、入力部14としてマウスを用い、デザインに要求されるイメージに合う形容詞に付設されたチェックボックス28にマウスポインタ5を移動させ、マウスをクリックすることによって選択する。選択されたチェックボックス28には、チェックマークを表示させる。選択が終了すると、マウスポインタ5を決定ボタン29の位置に移動させ、マウスをクリックすることによって、選択された形容詞の文字情報が記憶部12に保存される。図6の例では、「行動的な」及び「素直な」という文字情報が選択され、記憶部12に保存される。
【0050】
イメージを表現する情報の選択方法は、これに限られるものではなく、依頼主の入力が容易に行える方法であれば他の方法を用いても良い。
【0051】
次に、ステップS10cにおいて、選択された情報に基づいて、デザイン制作の目標イメージ情報が定められる。目標イメージ情報の決定には、イメージ評価データベースが用いられる。イメージ評価データベースには、図8のように、イメージ表現データベースに含まれる情報に対して目標イメージ情報が関連付けて保持されている。
【0052】
制御部10は、選択された情報を記憶部12から読み出し、イメージ評価データベースを参照することによって、その情報に関連付けられた目標イメージ情報を抽出する。抽出された目標イメージ情報は、デザインの識別番号に関連付けて記憶部12に保存される。
【0053】
例えば、選定された文字情報が「素直な」であった場合、図8のイメージ評価データベースの例では、目標イメージ情報として「ナチュラル」が0.9、「プリティ」が0.1の割合で選ばれる。
【0054】
目標イメージ情報が選定されると、目標イメージ決定工程を終了し、制御部10は、ステップS0に制御を戻す。
【0055】
なお、目標イメージ決定工程の処理は、これに限られるものではない。例えば、デザインの対象がプレゼンテーション資料、ウェブページ、新商品の外観又は企業のブランドロゴ等のように複数の色彩が施されたものである場合、複数の色彩の組み合わせであるカラーパレット群をイメージ表現データベースとして登録しておき、それらを目標イメージ入力画面に列挙表示して、依頼主に選択させることによって、選択されたカラーパレットに関連付けられた目標イメージ情報を選定することもできる。
【0056】
また、本実施の形態では、一人の依頼主のみの情報選択に基づいて目標イメージ情報を定めるものとしたが、上記工程を繰返すことによって複数の者から得られた情報に基づいて目標イメージ情報を定めることも好適である。
【0057】
例えば、企業内の複数の役員から企業のコーポレートカラーの目標イメージ情報を抽出したり、複数の商品開発担当者から商品デザインの目標イメージ情報を抽出する場合に非常に有効である。
【0058】
2−2.デザインイメージ評価工程
ステップS0において、デザインイメージ評価ボタン22がクリックされると、ステップS20のデザインイメージ評価工程に処理が移行される。
【0059】
ステップS20のデザインイメージ評価工程においては、実際のデザインのイメージに関する情報(以下、デザインイメージ情報という)が抽出される。デザインイメージ評価工程は、図9のフローチャートに沿って処理される。
【0060】
まず、ステップS20aにおいて、実際のデザインをデータとして取り込み、記憶部12に格納及び保持する。制御部10は、図10のように、デザイン取込画面1004を出力部16に表示して、デザイン制作者に対してデザインに関するデータの入力を促す。
【0061】
例えば、デザイン制作者はウェブページをデザインし、それを予めネットワーク104上にアップロードしておく。次に、デザイン取込画面1004のURL入力ボックス30にそのウェブページのURLを入力し、デザイン取込画像1004上に表示されたマウスポインタ5をウェブデザイン取込ボタン32に移動させて、マウスをクリックすることによって、デザインイメージ評価の対象となるウェブページの取得先を指定する。制御部10は指定を受けると、ネットワーク104を介して、指定されたURLからウェブページの画像データを取り込む。取り込まれた画像データは、図11のように、画像データの識別情報(例えばURL)と関連付けられてデザインデータベースとして記憶部12に順次蓄積される。
【0062】
なお、デザインの識別番号に対して、未だデザインデータベースが生成されていない場合には、デザインの識別番号に関連付けて新たなデザインデータベースを生成する。一方、既にデザインの識別番号に対するデザインデータベースが存在している場合には、既存のデザインデータベースに対して画像データの識別情報及び画像データが付加的に蓄積される。
【0063】
また、制作したウェブページのみならず、例えば、競合他社のウェブページのURLを指定することによって、それらのウェブページの画像データを取り込んで評価することも可能である。
【0064】
なお、デザイン制作の対象がプレゼンテーション資料、新商品又は企業のブランドロゴ等である場合には、スキャナ等の画像データの読取装置を用いて、画像データを取り込むことも好適である。この場合、デザイン取込画面1004の画像取込ボタン34をクリックすることによって、既存の画像読取ツールを起動するようにすることが好ましい。
【0065】
以下の説明では、例として図12のウェブページの画像が取り込まれたものとする。
【0066】
ステップS20bでは、取り込まれた画像データが人間に与えるイメージの評価を行う。デザインのイメージ評価には、特願2002−18752号等の既存の評価手段を用いることができる。
【0067】
すなわち、制御部10は取り込んだ画像データを記憶部12から読み出し、図12のように領域分割する。領域分割には、既存の画像領域分割ツールを用いることができる。次に、面積、位置、大きさ、色平均、他の領域との色差等の物理的特徴量を分割された領域毎に抽出する。
【0068】
一方、物理的特徴量の組み合わせに対してデザインイメージ情報を関連付けてデザイン評価データベースとして記憶部12に格納及び保持する。例えば、図13のように、背景領域、背景領域を除く最も大きな領域を持つメイン領域及びメイン領域に対してアクセントとなるアクセント領域の各領域の色彩(図中ではハッチングで示す)の組を生成し、それらの色彩の組から人間が受けるイメージを表すデザインイメージ情報を関連付けて保存しておく。
【0069】
このデザイン評価データベースに基づいて、実際の画像データの背景領域、メイン領域及びアクセント領域から平均色を抽出し、その平均色の組み合わせからデザインイメージ情報を抽出することができる。抽出されたデザインイメージ情報は、図11のように、画像データの識別番号及び評価対象となった画像データと関連付けられてデザインデータベースとして記憶部12に格納及び保持される。
【0070】
例えば、図12の画像データの背景領域、メイン領域及びアクセント領域の各領域から平均色を抽出すると、図13のデザイン評価データベースに基づいて、「ナチュラル」というデザインイメージ情報を求めることができる。
【0071】
また、画像データから得られた物理的特徴量そのものをデザインイメージ情報とすることも好適である。例えば、画像データの背景領域、メイン領域及びアクセント領域の平均色の組み合わせ自体をカラーパレットとしてデザインイメージ情報としても良い。
【0072】
デザインイメージが選定されると、デザインイメージ評価工程を終了し、制御部10は、ステップS0に制御を戻す。
【0073】
2−3.ユーザイメージ取得工程
ステップS0において、ユーザイメージ取得工程ボタン24がクリックされると、ステップS30のユーザイメージ取得工程に処理が移行される。
【0074】
ステップS30のユーザイメージ取得工程では、ステップS20で取り込まれた画像データについてユーザが持つイメージ(以下、ユーザイメージ情報という)の取得を行う。ユーザイメージ取得工程は、図14に示すフローチャートによって処理される。
【0075】
まず、ステップS30aにおいて、制御部10は、画像データ選択画面1006を出力部16に表示させ、ステップS20で取り込まれた画像データのうちイメージ取得の対象となる画像データの選択を促す。
【0076】
画像データ選択画面1006は、図15のように、記憶部12のデザインデータベースに保持されている画像データに関する情報を画面上に列挙して表示し、いずれの画像データに対するユーザイメージ情報を取得するか、を選択させるものが好適である。ただし、画像データ選択画面1006の態様はこれに限られるものではなく、デザインデータベースに保持されている画像データの選択が可能であれば良い。
【0077】
画像データに対するイメージの入力を行うユーザは、マウス等の入力部14を用いて、画像データ選択画面1006の画像データに関する各情報に設けられたチェックボックス40へマウスポインタ5を移動させ、マウスをクリックすることによって情報を選ぶ。次に、選択決定ボタン42にマウスポインタ5を移動させてマウスをクリックすることにより、画像データの選択を決定する。
【0078】
ステップS30bでは、制御部10は、ユーザイメージ入力画面1008を出力部16に表示させ、画像データを見たユーザが受けるイメージの入力を促す。
【0079】
ユーザイメージ入力画面1008は、図16のように、選択された画像データの内容を表示する領域43と、デザインのイメージを表現する情報を列挙表示する領域44とに分割される。
【0080】
制御部10は、記憶部12に保持されているデザインデータベースから、ステップS30aで選択された画像データを読み出し、その画像データを画像データ表示領域43に画像形成して表示する。例えば、ウェブページの画像データが選択された場合、図16のように、デザインデータベースからその画像データのURLを読み出し、そのURLからその画像データを取り込んでディスプレイ上に表示する。
【0081】
さらに、制御部10は、記憶部12に保持されているイメージ表現データベースからデザインのイメージを表現する情報を読み出し、イメージ表現表示領域44に表示させる。イメージ表現データベースに含まれるイメージを表現する情報は、ステップS10の目標イメージ決定工程と同様に、デザインのイメージを表現する複数の形容詞、色彩の組からなるカラーパレットを含む色彩情報等から画像データの種類に応じて適宜選択して用いることが好適である。ここでは、イメージ情報データベースは複数の形容詞群からなる文字情報を含むものとする。
【0082】
次に、ステップS30cにおいて、ユーザは、画像データ表示領域43に表示された画像のデザインを見たときに感ずるイメージに合った情報を入力部14を用いて選択する。
【0083】
例えば、図16のように、形容詞が列挙されたイメージ表現表示領域44にマウスポインタ5を表示しておき、ユーザはマウスを用いて、デザインから受けるイメージに合致する形容詞に設けられたチェックボックス46にマウスポインタ5を移動させ、マウスをクリックして選択する。選択されたチェックボックス46にはチェックマークを表示させる。スクロールボタン48上にマウスポインタ5を移動させ、マウスをクリックすることにより形容詞の表示を適宜変更することができる。形容詞の選択が終了すると、マウスポインタ5を決定ボタン47の位置まで移動させてマウスをクリックすることによって、選択された形容詞の文字情報が記憶部12に保存される。
【0084】
例えば、図16では、「行動的な」及び「しゃれた」という文字情報が選択され、記憶部12に保存される。
【0085】
ユーザのイメージを取得する方法はこれに限られるものではない。すなわち、ユーザが画像データのデザインに対するイメージを容易に入力できるものであれば良い。
【0086】
次に、ステップS30dにおいて、選択された情報に基づいて、ユーザイメージ情報が定められる。ユーザイメージ情報の決定には、ステップS10の目標イメージ決定工程で用いられたイメージ評価データベースが使用される。
【0087】
制御部10は、選択された情報を記憶部12から読み出し、イメージ評価データベースを参照することによって、選択された情報の組に関連付けられたユーザイメージ情報を抽出する。
【0088】
例えば、文字情報「しゃれた」が選択された場合、図8のイメージ評価データベースでは、ユーザイメージ情報として「エレガント」が1.0の割合で選ばれる。
【0089】
抽出されたユーザイメージ情報は、図17のように、画像データと関連付けられてユーザイメージ情報データベースとして記憶部12に保存される。
【0090】
なお、未だユーザイメージ情報データベースが生成されていない場合には、デザインの識別番号毎にユーザイメージ情報データベースを生成する。一方、デザインの識別番号に対してユーザイメージ情報データベースが存在している場合には、既存のユーザイメージ情報データベースに画像データ及びユーザイメージ情報が付加される。
【0091】
ユーザイメージ情報が選定されると、ユーザイメージ取得工程を終了し、制御部10は、ステップS0に制御を戻す。
【0092】
なお、ユーザイメージ情報を表す情報は本実施の形態のように形容詞の文字情報に限られない。例えば、ステップS10の目標イメージ決定工程と同様に、色彩の組からなるカラーパレット群の中からユーザイメージ情報を選択させる態様も好適である。
【0093】
さらに、上記工程を複数のユーザに行わせ、同一の画像データに対する複数のユーザからのユーザイメージ情報を取得することも好適である。これによって、画像データに対して幅広く客観的なイメージの評価を得ることができる。
【0094】
2−4.イメージ提示・修正工程
ステップS0において、イメージ提示・修正工程ボタン26がクリックされると、ステップS40のイメージ提示・修正工程に処理が移行される。
【0095】
ステップS40のイメージ提示・修正工程は、図18に示すフローチャートに沿って実行され、ステップS10で求めた目標イメージ情報、ステップS20で求めたデザインイメージ情報及びステップS30で求めたユーザイメージ情報の表示を行う。
【0096】
まず、ステップS40aにおいて、制御部10は、表示選択画面1010を出力部16に表示させ、いずれの情報の表示を行うかを操作者に選択させる。
【0097】
表示選択画面1010では、図19のように、表示の対象となるデザインの識別番号を入力ボックス54に入力する。また、チェックボックス50を選択して、決定ボタン52をクリックすることによって、目標イメージ情報、デザインイメージ情報及びユーザイメージ情報の中から表示する情報を選択する。
【0098】
次に、表示する情報の入力を受けた制御部10は、ステップS40bにおいて、イメージマップ画面1012上に目標イメージ情報、デザインイメージ情報又はユーザイメージ情報を表示する。
【0099】
イメージマップ画面1012は、図20のように、複数の領域に分割されており、各々の領域に領域識別番号が付与されている。一方、記憶部12には、イメージ表示用データベースとして、領域識別番号毎にイメージを表現する情報が対応付けられて保持されている。
【0100】
制御部10は、イメージ表示用データベースを参照することによって、目標イメージ情報、デザインイメージ情報又はユーザイメージ情報に対応付けられている領域識別番号を抽出する。そして、抽出された領域識別番号が付与されたイメージマップ画面1012上の領域に対応する各情報を表示する。
【0101】
ここで、イメージマップ画面1012に座標軸を設けて、その座標軸に沿ってイメージが所定の傾向で変化していくように領域識別番号を割り付けることが好適である。
【0102】
例えば、図21に示すイメージマップ画面1012の例では、“暖かい”から“冷たい”までのデザインの暖かさを示すX座標と、“柔らかい”から“硬い”までのデザインの硬さを示すY座標と、の二つの直交座標を設け、それぞれのイメージの変化に沿ってイメージを表す情報が割り当てられている。
【0103】
なお、イメージマップ画面1012上への情報の割り当て方法はこれに限られるものではなく、対象とするデザインの種類に応じて座標軸の設定を変更することが好ましい。
【0104】
ステップS40aにおいて目標イメージ情報が選択された場合、図22のように、デザイン識別番号に関連付けられた目標イメージ情報がイメージマップ画面1012に重ね合わせて表示される。
【0105】
ステップS40aにおいてデザインイメージ情報が選択された場合、図23のように、デザイン識別番号に関連付けられたデザインデータベースに含まれるデザインイメージ情報がイメージマップ画面1012に重ね合わせて表示される。このとき、デザインデータベースに含まれる画像データ毎に情報の表示色を変更する等して、表示された情報の識別を容易にすることが好ましい。また、各々のデザインイメージ情報の代わりに、又は、各々のデザインイメージ情報と併せて、それらに対応する画像データ自体を表示することも好適である。
【0106】
ステップS40aにおいてユーザイメージ情報が選択された場合、図24のように、デザイン識別番号に関連付けられたユーザイメージ情報データベースに含まれるユーザイメージ情報がイメージマップ画面1012に重ね合わせて表示される。このとき、ユーザイメージ情報データベースに含まれる画像データ毎に情報の表示色を変更する等して、表示された情報の識別を容易にすることが好ましい。
【0107】
さらに、ステップS40aにおいて、目標イメージ情報とデザインイメージ情報の両方が選択された場合、図25のように、デザイン識別番号に関連付けられた目標イメージ情報及びデザインイメージ情報の両方がイメージマップ画面1012に重ね合わせて表示される。同様に、目標イメージ情報とユーザイメージ情報の両方が選択された場合、デザインイメージ情報とユーザイメージ情報の両方が選択された場合、又は目標イメージ情報、デザインイメージ情報及びユーザイメージ情報の全てが選択された場合にも各々の情報をイメージマップ画面1012に重ね合わせて表示する。
【0108】
このように、目標イメージ情報、デザインイメージ情報及びユーザイメージ情報を1つのイメージマップ画面1012に重ね合わせて表示することによって、デザイン制作者、依頼主及びユーザがデザイン制作の目標となるイメージ、実際のデザインが有するイメージ及び実際のデザインからユーザが受け取るイメージを視覚的に比較しながら確認することができる。このとき、イメージマップ画面1012上では、各々の情報がイメージ傾向を示す座標軸に沿って表示されるため、目標となるイメージ、実際のデザインのイメージ及びユーザの受け取るイメージがどの程度相違するのか、その相違はどのような傾向であるのか、等を明確に把握することができる。
【0109】
さらに、ステップS20において、他社のウェブページや他の商品のデザインに対してデザインイメージ情報を求めておくことにより、これらの情報と目標イメージ情報を比較して確認することもできる。これにより、他社のウェブページや他の商品のイメージと制作するデザインの目標イメージとの一致又は相違を把握することが容易となる。
【0110】
さらに、ステップS30において、同一のデザインに対して複数のユーザからのユーザイメージ情報を取得しておくことによって、イメージマップ画面1012上においてユーザイメージ情報の分布傾向を容易に確認することができる。また、目標イメージ情報やデザインイメージ情報と、ユーザイメージ情報の分布傾向の一致又は相違を一見して確認することができる。
【0111】
なお、目標イメージ情報、デザインイメージ情報及びユーザイメージ情報として形容詞ではなくカラーパレットを用いた場合には、イメージマップ画面1012上の各領域にカラーパレットを対応付けておき、目標イメージ情報、デザインイメージ情報及びユーザイメージ情報に対応する領域にカラーパレットを表示しても良い。
【0112】
さらに、本実施の形態では、目標イメージ情報の修正を行うことやデザインイメージの修正に役立つ情報の提示を行うこともできる。イメージマップ画面1012上の目標イメージ修正ボタン64又はデザインイメージ修正情報提示ボタン65にマウスポインタ5を移動させてマウスをクリックすることによって、ステップS40cに処理が移行される。
【0113】
目標イメージ情報の修正が指示されると、制御部10は目標イメージ情報の設定処理を開始する。
【0114】
操作者は、イメージマップ画面1012上に表示されたデザインイメージ情報やユーザイメージ情報を参照しながら、イメージマップ画面1012上の領域にマウスポインタ5を移動させてマウスをクリックする。制御部10は、マウスポインタ5の位置を取得し、イメージ表現用データベースを参照することによって、その領域に割り当てられたイメージを表現する情報を新たな目標イメージ情報として設定する。ここで、設定された新たな目標イメージ情報の確認を容易にするために、目標イメージ情報を表示する領域66を設けて目標イメージ情報を表示させることも好適である。
【0115】
上記目標イメージ情報の設定方法を用いれば、例えば、競合他社のウェブデザインをデザインイメージ情報としてイメージマップ画面1012上に重ね合わせて表示しておき、自社のウェブデザインの目標イメージを競合他社のウェブデザインのイメージと異なるものとしたいときには、競合他社のウェブデザインのデザインイメージ情報が表示された領域と重複しない領域を指定することによって適切な目標イメージ情報を容易に設定することができる。逆に、競合他社と似通ったイメージを有するウェブデザインとしたい場合には、競合他社のウェブデザインのデザインイメージ情報が表示された領域を指定することによって適切な目標イメージ情報を設定することができる。同様に、ユーザイメージ情報をイメージマップ画面1012上に重ね合わせて表示することによって、ユーザが受け取るイメージを参考にしながら新たな目標イメージ情報を設定することも可能である。
【0116】
また、イメージマップ画面1012に設けられたデザインイメージ修正情報提示ボタン65にマウスポインタ5を移動させ、マウスをクリックすることによって、操作者がデザインイメージ情報の修正に必要な情報を提示することもできる。例えば、イメージマップ画面1012の各領域に割り当てられたイメージに相応しいデザインの背景領域、メイン領域及びアクセント領域の色彩の組み合わせを予めデータベース化しておき、目標イメージ情報が表示された領域に対応する色彩の組をイメージマップ画面1012に重ね合わせて表示させることが好適である。デザインを表示された色彩の組み合わせに変更することで、目標イメージに近づけることができる。
【0117】
このように、目標イメージ情報の修正やデザイン修正の支援情報の提示を同一のイメージマップ画面1012上において行うことによって、目標とするイメージ、実際のデザインのイメージ、ユーザが受け取るイメージを視覚的に確認しながら作業を行うことができる。
【0118】
すなわち、本実施の形態によれば、デザイン制作の目標となるイメージ、実際のデザインが有するイメージ及び実際のデザインからユーザが受けるイメージの一致や相違を同一のイメージマップ画面上で確認することができる。
【0119】
それにより、依頼主やデザイン制作者はデザイン制作の目標イメージ設定の適否を視覚的に把握することができ、目標イメージやデザインイメージの修正を容易に行うことが可能となる。また、デザイン制作の作業において依頼主とデザイン制作者との情報の擦り合わせが容易となって作業を円滑に行うことができる。
【0120】
さらに、依頼主が目標とするイメージや制作したデザインからユーザが受けるイメージに基づいて、デザインの修正の方向性を見出すことが容易となる。
【0121】
なお、上記実施の形態においては、ウェブページ、プレゼンテーション資料、商品のデザイン等の視覚的なデザインを対象としたが、コマーシャル音声等の音声データに対しても目標イメージ情報、デザインイメージ情報及びユーザイメージ情報を取得して、同一のイメージマップ画面上に表示することで同様の効果を得ることができる。
【0122】
【発明の効果】
本発明によれば、デザイン制作の目標となるイメージ、実際のデザインが持つイメージ及びデザインからユーザが受け取るイメージの一致及び相違を明確に把握することができる。それにより、目標とするイメージや実際のデザインの修正を容易に行うことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるデザイン制作支援システムの全体構成のブロック図を示す。
【図2】本発明の実施の形態におけるマネジメントサーバの構成のブロック図を示す。
【図3】本発明の実施の形態におけるデザイン制作支援方法のメインのフローチャートを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるメインメニュー画面を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における目標イメージ決定工程のフローチャートを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における目標イメージ入力画面を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるイメージ表現データベースを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるイメージ評価データベースを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態におけるデザインイメージ評価工程のフローチャートを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態におけるデザインイメージ評価画面を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態におけるデザインデータベースを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態におけるウェブページの例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態におけるデザイン評価データベースを示す図である。
【図14】本発明の実施の形態におけるユーザイメージ取得工程のフローチャートを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態における画像データ選択画面を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態におけるユーザイメージ入力画面を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態におけるユーザイメージ情報データベースを示す図である。
【図18】本発明の実施の形態におけるイメージ提示・修正工程のフローチャートを示す図である。
【図19】本発明の実施の形態における表示選択画面を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態におけるイメージマップ画面を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態におけるイメージ表示用データベースを示す図である。
【図22】目標イメージ情報を重ね合わせて表示したイメージマップ画面を示す図である。
【図23】デザインイメージ情報及び画像データを重ね合わせて表示したイメージマップ画面を示す図である。
【図24】ユーザイメージ情報を重ね合わせて表示したイメージマップ画面を示す図である。
【図25】目標イメージ情報、デザインイメージ情報及び画像データを重ね合わせて表示したイメージマップ画面を示す図である。
【図26】デザイン制作のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
5 マウスポインタ、10 制御部、12 記憶部、14 入力部、15 入力ボックス、16 出力部、18 ネットワークインターフェース部、20 目標イメージ決定ボタン、22 デザインイメージ評価ボタン、24 ユーザイメージ取得ボタン、26 イメージ提示・修正ボタン、28 チェックボックス、29 決定ボタン、30 入力ボックス、32 ウェブデザイン取込ボタン、34 画像取込ボタン、36 背景領域、37 メイン領域、38 アクセント領域、40 チェックボックス、42 選択決定ボタン、43 画像データ表示領域、44 イメージ表現表示領域、46 チェックボックス、47 決定ボタン、48 スクロールボタン、50 チェックボックス、52 決定ボタン、54入力ボックス、60 イメージ情報表示領域、62a X座標軸、62b Y座標軸、64 目標イメージ修正ボタン、65 デザインイメージ修正情報提示ボタン、66 目標イメージ表示領域、68 画像データの表示、100 マネジメントサーバ、102a,102b,102c クライアントコンピュータ、104 ネットワーク、1000 メインメニュー画面、1002 目標イメージ入力画面、1004 デザインイメージ評価画面、1006 画像データ選択画面、1008 ユーザイメージ入力画面、1010 表示選択画面、1012イメージマップ画面。

Claims (15)

  1. デザイン制作の際に目標とするイメージに関する情報を目標イメージ情報として決定する目標イメージ決定工程、
    実際のデザインが有する物理的特徴量からそのデザインのイメージに関する情報をデザインイメージ情報として求めるデザインイメージ評価工程、
    実際のデザインからユーザが受けるイメージに関する情報をユーザイメージ情報として取得するユーザイメージ取得工程、
    のうち少なくとも2つの工程と、
    表示画面を分割した各領域にイメージに関する情報を割り当てたイメージマップ画面と重ね合わせて、前記目標イメージ情報、前記デザインイメージ情報及び前記ユーザイメージ情報のうち少なくとも2つを、そのイメージマップ画面の領域のうちそれらの各情報が割り当てられた領域に表示するイメージ提示工程と、を含むことを特徴とするデザイン制作支援方法。
  2. 請求項1に記載のデザイン制作支援方法において、
    前記イメージマップ画面上の領域を指定することによって、前記目標イメージ情報をその指定された領域に割り当てられた情報に修正する目標イメージ修正工程をさらに含むことを特徴とするデザイン制作支援方法。
  3. 請求項1に記載のデザイン制作支援方法において、
    前記イメージマップ画面上の領域を指定することによって、前記デザインイメージ情報をその指定された領域に割り当てられた情報に修正するために必要な情報を提示するデザインイメージ修正工程をさらに含むことを特徴とするデザイン制作支援方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載のデザイン制作支援方法において、
    前記目標イメージ決定工程は、デザインのイメージを表す複数の情報から少なくとも1つの情報を選択させ、その選択された情報に基づいて前記目標イメージ情報を決定することを特徴とするデザイン制作支援方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載のデザイン制作支援方法において、
    前記デザインイメージ評価工程は、デザイン各部の色彩に関する物理的特徴量を抽出し、それらの物理的特徴量の組み合わせに基づいてデザインイメージ情報を求めることを特徴とするデザイン制作支援方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1に記載のデザイン制作支援方法において、
    前記ユーザイメージ取得工程は、デザインのイメージを表す複数の情報から少なくとも1つの情報を選択させ、その選択された情報に基づいて前記ユーザイメージ情報を取得することを特徴とするデザイン制作支援方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1に記載のデザイン制作支援方法において、
    前記イメージマップ画面は、表示画面を分割した各領域にイメージに関する情報を所定の傾向をもって割り当て、その所定の傾向の変化を示す座標軸を含むことを特徴とするデザイン制作支援方法。
  8. デザイン制作の際に目標とするイメージに関する情報を目標イメージ情報として決定する目標イメージ決定手段、
    実際のデザインが有する物理的特徴量からそのデザインのイメージに関する情報をデザインイメージ情報として求めるデザインイメージ評価手段、
    実際のデザインからユーザが受けるイメージに関する情報をユーザイメージ情報として取得するユーザイメージ取得手段、
    のうち少なくとも2つの手段と、
    表示画面を分割した各領域にイメージに関する情報を割り当てたイメージマップ画面と重ね合わせて、前記目標イメージ決定手段で決定された前記目標イメージ情報、前記デザインイメージ評価手段で求められた前記デザインイメージ情報及び前記ユーザイメージ取得手段で取得された前記ユーザイメージ情報のうち少なくとも2つを、そのイメージマップ画面の領域のうちそれらの各情報が割り当てられた領域に表示するイメージ提示手段と、
    を含むことを特徴とするデザイン制作支援システム。
  9. 請求項8に記載のデザイン制作支援システムにおいて、
    前記イメージマップ画面上の領域を指定することによって、前記目標イメージ決定手段で決定された前記目標イメージ情報をその指定された領域に割り当てられた情報に修正する目標イメージ修正手段をさらに含むことを特徴とするデザイン制作支援システム。
  10. 請求項8に記載のデザイン制作支援システムにおいて、
    前記イメージマップ画面上の領域を指定することによって、前記デザインイメージ評価手段で求められた前記デザインイメージ情報をその指定された領域に割り当てられた情報に修正するために必要な情報を提示するデザインイメージ修正手段をさらに含むことを特徴とするデザイン制作支援システム。
  11. 請求項8〜10のいずれか1に記載のデザイン制作支援システムにおいて、
    前記目標イメージ決定手段は、デザインのイメージを表す複数の情報から少なくとも1つの情報を選択させ、その選択された情報に基づいて前記目標イメージ情報を決定することを特徴とするデザイン制作支援システム。
  12. 請求項8〜11のいずれか1に記載のデザイン制作支援システムにおいて、
    前記デザインイメージ評価手段は、デザイン各部の色彩に関する物理的特徴量を抽出し、それらの物理的特徴量の組み合わせに基づいてデザインイメージ情報を求めることを特徴とするデザイン制作支援システム。
  13. 請求項8〜12のいずれか1に記載のデザイン制作支援システムにおいて、
    前記ユーザイメージ取得手段は、デザインのイメージを表す複数の情報から少なくとも1つの情報を選択させ、その選択された情報に基づいて前記ユーザイメージ情報を取得することを特徴とするデザイン制作支援システム。
  14. 請求項8〜13のいずれか1に記載のデザイン制作支援システムにおいて、
    前記イメージマップ画面は、表示画面を分割した各領域にイメージに関する情報を所定の傾向をもって割り当て、その所定の傾向の変化を示す座標軸を含むことを特徴とするデザイン制作支援システム。
  15. コンピュータに、
    デザイン制作の際に目標とするイメージに関する情報を目標イメージ情報として決定する目標イメージ決定工程、
    実際のデザインが有する物理的特徴量からそのデザインのイメージに関する情報をデザインイメージ情報として求めるデザインイメージ評価工程、
    実際のデザインからユーザが受けるイメージに関する情報をユーザイメージ情報として取得するユーザイメージ取得工程、
    のうち少なくとも2つの工程と、
    表示画面を分割した各領域にイメージに関する情報を割り当てたイメージマップ画面と重ね合わせて、前記目標イメージ情報、前記デザインイメージ情報及び前記ユーザイメージ情報のうち少なくとも2つを、そのイメージマップ画面の領域のうちそれらの各情報が割り当てられた領域に表示するイメージ提示工程と、を含む処理を実行させることを特徴とするデザイン制作支援プログラム。
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