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JP2004101129A - 冷凍機制御方法および冷凍装置 - Google Patents

冷凍機制御方法および冷凍装置 Download PDF

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JP2004101129A JP2002266474A JP2002266474A JP2004101129A JP 2004101129 A JP2004101129 A JP 2004101129A JP 2002266474 A JP2002266474 A JP 2002266474A JP 2002266474 A JP2002266474 A JP 2002266474A JP 2004101129 A JP2004101129 A JP 2004101129A
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Yuji Nakada
中田 裕二
Kiminaga Naito
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Abstract

【課題】冷却水の流量および温度の制御を改良することで、上記諸問題を解決した、信頼性が高く省エネルギーな冷凍機制御方法および冷凍装置を提供すること。
【解決手段】流量計21から冷却水流量値を入力し、出口温度センサー22から冷凍機11の冷却水出口温度を入力して、出口温度一定制御を行うことにより、冷却水流量を最適に制御し、しかも最低流量設定値を下回ることはないので、省エネルギー効果に優れ、安定した冷凍機11の運転が可能となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調設備などに用いられ、冷却塔との間で冷却水を循環使用する冷凍機の制御方法およびその冷凍機を有する冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、空調設備などに用いられる冷凍機は、冷却塔を有し、冷却塔から供給される冷却水により、冷媒蒸気の吸収熱を冷却したり凝縮器を冷却しながら冷水を製造し、この冷水を負荷である空調機に供給している。このような、所謂、吸収式冷凍機を用いた冷凍装置の、冷却水の制御に関する発明として、特開2000−283527公報に記載されたものがある。
【0003】
この発明では、吸収式冷凍機によって製造された冷水は冷水ポンプにより負荷である空調機に送られ、空調機との熱交換を経て吸収式冷凍機に戻ってくる。一方、冷却塔で冷却された冷却水は、冷却水ポンプにより吸収式冷凍機に送られ、吸収式冷凍機内での熱交換を経て冷却塔に戻ってくる。この冷却水の配管には、冷凍機入口の冷却水温度を検出する入口温度センサーと、冷却塔に向う冷凍機出口の冷却水温度を検出する出口温度センサーとを設け、これらの検出値を冷凍機制御装置に入力し、冷凍機の負荷状態に応じて冷却水ポンプに対する制御モードを切換え、制御出力を決定している。
【0004】
このような、従来の冷凍装置では、例えば、空調負荷が大きく、冷凍機入口の冷却水温度が設定値を上回る場合は、冷凍機出口の冷却水温度との温度差が一定となるように、冷却水出入口温度差一定制御を行う。すなわち、入口温度センサーで検出された冷却水入口温度に出入口温度差設定値を加えた値を冷却水出口温度設定値とし、出口温度センサーの値をこの出口温度設定値に制御するため、例えば、PID制御によって冷却水ポンプの操作量を演算し、出力する。
【0005】
逆に、負荷が小さく、冷却水入口温度が設定値以下の場合は、冷却水出口温度一定制御を行う。すなわち、出口温度センサーで検出された冷却水出口温度が設定値となるように、例えば、PID制御によって冷却水ポンプの操作量を決定し、出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来技術では、冷却水流量の検出信号を冷凍機制御装置に入力していないため、冷却水流量は、冷却水の出入り口温度差や、冷却水ポンプの回転数等によって推定していた。このため、充分に冷却水流量を絞ることができず、本来、得られるべき省エネルギー量が充分に得られていない可能性があると共に、急激な冷却水流量の変動に対応できない可能性がある。
【0007】
また、負荷状態に応じて制御モードを、冷却水出口温度一定制御と冷却水出入口温度差一定制御とに切換えているが、例えば、急激な冷却水入口温度低下や負荷減少に対しては、冷却水出口温度応答の遅れにより、設定値との偏差が大きくなる。このため、その間の冷却水量が大きく減少し、冷凍機の運転が不安定になる可能性がある。
【0008】
また、このような現象を防ぐため、進み遅れなどの関数を追加した場合は、制御が複雑になり、制御設計が難しくなる。
【0009】
本発明の目的は、冷却水の流量および温度の制御を改良することで、上記諸問題を解決した、信頼性が高く省エネルギーな冷凍機制御方法および冷凍装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による冷凍機制御方法は、冷却塔との間で冷却水ポンプにより冷却水を循環させる冷却水配管を有する冷凍機の制御方法であって、前記冷凍機から冷却塔に返送される冷却水の冷凍機出口温度と、予め設定された出口温度設定値との偏差を求め、この偏差に基づき、出口温度を、前記出口温度設定値に維持するための冷却水流量指令値を求め、上記冷却水量指令値と予め設定された下限流量設定値のいずれか大きい方を設定値とし、前記冷却水の流量を前記設定値に制御するための制御量を求めることを特徴とする。
【0011】
また、本発明による冷凍機制御方法は、冷却塔との間で冷却水ポンプにより冷却水を循環させる冷却水配管を有する冷凍機の制御方法であって、前記冷却塔に設けられた風冷用の冷却塔ファンおよび前記冷却水ポンプの消費動力変化率をそれぞれ求めておき、前記冷凍機から冷却塔に返送される冷却水の出口温度と、予め設定された出口温度設定値との偏差を求め、この偏差に基づき、出口温度を、前記出口温度設定値に維持するための冷却水ポンプ制御系および冷却塔ファン制御系に対し、前記出口温度上昇時は、前記消費動力変化率の少ない制御系を優先動作させ、出口温度下降時は、前記消費動力変化率の大きい制御系を優先動作させることを特徴とする。
【0012】
本発明による冷凍装置は、冷却塔との間で冷却水ポンプにより冷却水を循環させる冷却水配管を有する冷凍機を備えており、前記冷却水配管に設けられ、前記冷却水の流量を検出する冷却水流量センサーと、前記冷凍機から冷却塔に返送される冷却水の冷凍機出口温度を検出する出口温度センサーと、この出口温度センサーで検出された出口温度と、予め設定された出口温度設定値との偏差を求め、この偏差から、出口温度を、前記出口温度設定値に維持するための冷却水流量指令値を出力する冷却水量指令値演算手段と、上記冷却水流量指令値と予め設定された下限流量設定値のいずれか大きい方を設定値とし、前記冷却水流量を設定値に制御するための制御量を求める制御量演算手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
本発明の冷凍装置では、冷却水配管に流量調整弁を設け、制御量に応じて流量調整弁の弁開度を変化させるようにしてもよい。
【0014】
また、本発明による冷凍装置は、冷却塔との間で冷却水ポンプにより冷却水を循環させる冷却水配管を有する冷凍機を備えており、前記冷却水配管に設けられ、前記冷却水の流量を検出する冷却水流量センサーと、前記冷凍機から冷却塔に返送される冷却水の冷凍機出口温度を検出する出口温度センサーと、この出口温度センサーで検出された出口温度と、予め設定された出口温度設定値との偏差を求め、この偏差から、出口温度を、前記出口温度設定値に維持するための冷却水流量指令値を出力する冷却水量指令値演算手段と、前記冷却水配管に設けられ、前記冷却水量指令値に基づき、弁開度が制御される流量調整弁と、この流量調整弁に並列に連結され、予め設定された冷却水の下限流量を確保するバイパス管とを備えたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明による冷凍装置は、冷却塔との間で冷却水ポンプにより冷却水を循環させる冷却水配管を有する冷凍機を備えており、前記冷却塔に設けられ、前記冷却水を風冷する冷却塔ファンと、前記冷却水配管に設けられ、前記冷却水の流量を検出する冷却水流量センサーと、前記冷凍機から冷却塔に返送される冷却水の冷凍機出口温度を検出する出口温度センサーと、この出口温度センサーで検出された出口温度と、予め設定された出口温度設定値との偏差を求め、この偏差に基づき、出口温度を、前記出口温度設定値に維持するための冷却水ポンプ制御系および冷却塔ファン制御系と、予め求められた冷却塔ファンおよび前記冷却水ポンプの消費動力変化率に基づき、前記出口温度上昇時は、前記消費動力変化率の少ない機器に対する制御系を優先動作させ、出口温度下降時は、前記消費動力変化率の大きい機器に対する制御系を優先動作させる優先指令手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
この場合、優先指令手段として、消費動力変化率の小さい制御系の出口温度設定値を、予め設定した値減算するものを用いるとよい。
【0017】
また、本発明による冷凍装置では、冷却水の冷凍機入口温度を検出する入口温度センサーと、冷却水配管に、前記冷却塔をバイパスするように設けられ、前記入口温度センサーで検出された入口温度が予め設定された入口下限温度設定値より低くなると開動作する冷却塔バイパス弁とを加えた構成としてもよい。
【0018】
本発明による冷凍装置では、冷却水ポンプに、可変速ポンプを用い、制御量に応じて可変速ポンプの回転速度を変化させるようにする。
【0019】
また、本発明による冷凍装置では、冷却水ポンプとして、互いに並列に連結された複数台のポンプを用い、制御量に応じて運転台数を変化させるようにしてもよい。
【0020】
さらに、本発明による冷凍装置では、冷凍機は、冷却水によって冷却される凝縮器を有し、出口温度センサーは、凝縮器の冷却水温度を検出するものを用いるとよい。
【0021】
これらの発明では、冷却水流量値を入力し、出口温度一定制御により、冷却水流量を最適に制御し、しかも最低流量設定値を下回ることはないので、省エネルギー効果に優れ、安定した冷凍機の運転が可能となる。
【0022】
また、冷却塔ファンおよび冷却水ポンプの消費動力変化率に基づき、出口温度上昇時は消費動力変化率の少ないほうを優先して制御し、出口温度下降時は消費動力変化率の大きい方を優先して制御するようにしたので、省エネルギー効果が一層向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による冷凍機制御方法及び冷凍装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、冷凍装置の全体構成を示している。図1において、11は吸収式の冷凍機で、負荷である空調機12との間には、冷水ポンプ13を有する冷水配管14が設けられ、空調機12との間に冷水の循環経路を形成している。すなわち、冷凍機11で製造された冷水は、冷水配管14により空調機12に供給され、空調機12で熱交換後、冷水配管14により冷凍機11に返送され、冷凍機11で再び冷却され、空調機12に供給される。
【0025】
16は冷却塔で、冷凍機11との間には、冷却水ポンプ17を有する冷却水配管18が設けられ、冷凍機11との間に冷却水の循環経路を形成している。この冷却塔16は、冷却水を風冷するための冷却塔ファン19を有し、冷却水を冷却水配管18により冷凍機11に供給すると共に、冷凍機11で熱交換され、冷却水配管18により返送されてくる冷却水を冷却する。
【0026】
冷却水配管18には、冷却水の流量を検出する流量センサー21が設けられている。また、冷却水配管18の、冷凍機11の出口部分には、冷却水の冷凍機出口温度を検出する出口温度センサー22が設けられている。また、冷却水ポンプ17は可変速タイプのもので、インバータなどによる速度制御装置23を有する。
【0027】
25は冷凍機制御装置で、出口温度センサー22によって検出された冷却水の冷凍機出口温度、および流量センサー21によって検出された冷却水流量が、それぞれ入力される。そして、これら入力値および予め設定された設定値などを用いて所定の演算を行ない、冷凍機11に対する冷却水流量を制御すべく、冷却水ポンプ17の速度調整装置23に制御信号を出力する。この演算機能については後述する。
【0028】
図2は、吸収式冷凍機11の内部構成を示している。図2において、27は蒸発器、28は吸収器で、同一槽内に区分して形成されている。蒸発器27内には冷水配管14が設けられ、また、この蒸発器27の底部には冷媒ポンプ29を有する配管30の一端が連結している。この配管30の他端は、蒸発器27の上部に連結している。
【0029】
吸収器28の上部には、冷媒吸収用の吸収液を供給する配管31が連結され、また、この吸収器28の底部には、溶液ポンプ32を有する配管33が連結している。この配管33は、吸収器28内で冷媒を吸収して濃度が低下した稀溶液を流通させるもので、溶液熱交換器34を通ったのち、一方は高温再生器35に連結し、他方は低温再生器36に連結している。前記吸収液供給用の配管31の他端は、溶液熱交換器34に連結している。
【0030】
高温再生器35は、図示しない熱源装置から供給された熱、例えば蒸気などを流通させる配管37を有し、この配管37によって供給される熱により、配管33により送られてきた稀溶液を加熱し、高温の冷媒蒸気と濃溶液とに分離する。
【0031】
分離された冷媒蒸気は、低温再生器36との間に設けられた配管38により排出され、濃溶液は溶液熱交換器34との間に設けられた配管39により排出される。
【0032】
低温再生器36は、凝縮器40と同一槽内に形成されており、高温再生器35からの配管38は、低温再生器36内をとおり、凝縮器40内に達するよう配設されている。この低温再生器36では、配管33により送られてきた稀溶液を、配管38を通る高温冷媒蒸気により加熱し、冷媒蒸気と濃溶液とに分離する。分離された濃溶液は、溶液熱交換器34への配管39aにより排出される。また、分離された冷媒蒸気は、凝縮器40内に流れ込む。
【0033】
図1で示した、冷却塔16からの冷却水配管18は、冷凍機11内の蒸発器27および吸収器28内を通った後、凝縮器40を通り、冷凍機11外に配管されている。また、凝縮器40は、蒸発器27への配管41を有し、凝縮された液冷媒を蒸発器27に送るように構成されている。
【0034】
上記構成において、吸収式の冷凍機により製造された冷水は冷水ポンプ13により空調機12に送られ、空調機12との熱交換を経て冷凍機11に戻ってくる。
【0035】
一方、冷却塔16では、冷却塔ファン19により供給される空気との熱交換により冷却水が冷却される。冷却された冷却水は、冷却水ポンプ17により、冷凍機11に送られ、冷凍機11内での熱交換を経て冷却塔16に戻ってくる。
【0036】
冷凍機11では、冷媒として水が用いられ、吸収液として臭化リチウム水溶液が用いられている。蒸発器27内には、冷水管14が配設されており、空調機12で熱交換された比較的高温の冷水が流通している。この蒸発器27内には、冷媒ポンプ29により冷媒(水)が散布されており、その蒸発潜熱により冷水から熱を奪い、これを冷却する。
【0037】
蒸発器27内で蒸発した冷媒は、矢印イで示すように吸収器28内に入り、配管31から供給される吸収液(臭化リチウム水溶液)に吸収される。このとき発生する吸収熱は、冷却水配管18を通る冷却水により冷却される。
【0038】
吸収器28内で冷媒を吸収して濃度が低下した稀溶液は、溶液ポンプ32によって配管33を通り、溶液熱交換器34で熱交換され、比較的高温になった後、高温再生器35および低温再生器36に送られる。高温再生器35に送られた稀溶液は、配管37により供給される熱源により加熱され、高温の冷媒蒸気と濃溶液とに分離される。分離された高温の濃溶液は、配管39により溶液熱交換器34に送られ、前記稀溶液と熱交換される。また、高温の冷媒蒸気は、矢印ロで示すように、配管38により低温再生器36に熱源として送られる。
【0039】
低温再生器36に送られた稀溶液は、配管38を通る高温の冷媒蒸気により加熱され、同様に高温の冷媒蒸気と濃溶液に分離される。分離された高温の濃溶液は、配管39aにより、高温再生器35からの濃溶液と合流し、溶液熱交換器34に送られ、前記稀溶液と熱交換される。熱交換後、比較的低温になった濃溶液は、配管31により吸収液として吸収器28に供給される。
【0040】
一方、分離された高温の冷媒蒸気は、矢印ハで示すように、凝縮器40内に流れ込み、配管38によって送られてきた冷媒蒸気と共に、配管18を通る冷却水により冷却され、凝縮して液冷媒になる。この液冷媒は、配管41により蒸発器27内に戻される。
【0041】
ここで、空調機12の負荷が増大し、冷水の流量が増加すると、蒸発器27内で蒸発する冷媒蒸気の流量が増大し、吸収液によって吸収され、濃溶液と分離された後に、最終的に凝縮器40内で凝縮される冷媒の量が増加する。このため、吸収器28および凝縮器40を冷却した、冷凍機11の出口における冷却水の温度(以下、出口温度)が上昇する。
【0042】
逆に、空調機12の負荷が減少し、冷水の流量が減少すると、蒸発器27内で蒸発する冷媒蒸気の流量が減少し、最終的に凝縮器40内で凝縮される冷媒も減少し、冷却水の出口温度は低下する。
【0043】
このように、冷却水は吸収器28および凝縮器40の温度を維持・管理するものであり、負荷の変動により冷却水の出口温度が変化しても、その変化に応じて冷却水量を変化させ、出口温度を一定に維持する必要がある。
【0044】
そこで、出口温度を一定に維持するため、冷凍機制御装置25を設け、冷却水配管18の、冷凍機11の出口部分に設けた出口温度センサー22から出口温度を入力する。そして、出口温度が上昇を開始すると冷却水量を増加させ、出口温度が低下し始めると冷却水量を減少させるように、冷却水ポンプ17を制御する。
【0045】
この制御により、冷凍機11の出口における冷却水の出口温度を、負荷によらず一定に制御することができる。
【0046】
なお、負荷の減少が大きく、冷却水流量が予め設定した下限値に達した場合は、下限値以下とならないように、出口温度を一定にする制御から、冷却水流量を下限流量に保持する制御に切換える。
【0047】
図3は、このような制御を行なう冷凍機制御装置25の制御ロジックを示している。図3において、50は冷却水流量指令値演算手段で、出口温度センサー22で検出された出口温度と、予め設定された出口温度設定値との偏差を求め、この偏差から、PID(比例、微分、積分)演算などにより、冷却水流量指令値を求め、出力する。この冷却水指令値は、出口温度上昇時は冷却水流量を増加させ、出口温度下降時は冷却水量を低下させるためのものである。
【0048】
51は比較手段で、冷却水量指令値と予め設定された下限流量設定値とを入力し、これらのいずれか大きい方を出力する。52は制御量演算手段で、比較手段51から出力された冷却水量指令値又は下限流量設定値のいずれかが設定値として入力され、冷却水流量センサー21で検出された冷却水の流量値がプロセス値として入力される。そして、前述したPID演算などにより、この冷却水流量を設定値に維持するための制御量を求め、図1で示した速度制御装置23に出力する。
【0049】
上記構成において、出口温度センサー22からの信号は、冷却水量指令値演算手段50により出口温度設定値との偏差に応じてPID演算により、冷却水流量指令値に変換される。この冷却水流量指令値は、比較手段51で下限流量設定値と比較され、値の大きな方が後続の制御量演算手段52に、冷却水流量の設定値として入力される。
【0050】
この制御量演算装置52には、冷却水流量センサー21からの信号が入力され、冷却水流量の設定値との偏差に応じてPID演算により制御量に変換される。この制御量は、冷却水ポンプ17に対する回転数指令値として、インバータなどの速度制御装置23に出力され、冷却水ポンプ17の回転速度を制御し、冷却水流量を出口温度に見合った流量に制御する。
【0051】
この制御ロジックによれば、演算手段50で演算された冷却水流量指令値が下限流量設定値より小さいときは、比較手段51により下限流量設定値が、冷却水流量の設定値として選択されるため、冷却水流量は常に下限流量以上を維持することができる。すなわち、負荷の減少が大きく、冷却水流量が予め設定した下限値に達すると、比較手段51により、出口温度一定制御から、冷却水流量を下限流量に保持する制御に切換えるので、冷却水流量はどのような状態でも下限流量以上を維持し、安定な冷凍機運転が実現する。
【0052】
図4で示す実施の形態は、冷却水ポンプ17として、複数台の冷却水ポンプ17a、17b(2台以上でも、勿論構わない)を並列に連結し、運転台数切換えにより冷却水流量制御を行っている。この場合、冷凍機制御装置25aの制御ロジックは、図5で示すように、制御量演算手段62として、予め運転台数決定関数が設定され、比較手段51から入力される冷却水流量の設定値(冷却水流量指令値又は下限流量設定値のいずれか)に対応して冷却水ポンプ17a、17bの運転台数を決定し、出力するものを用いる。
【0053】
すなわち、この制御量演算手段62から出力される制御量は、冷却水ポンプ17a、17bの運転台数であり、具体的には、これらを起動・停止させるオン・オフ信号である。
【0054】
このように構成すると、冷凍機11の出口温度に対応して、冷却水ポンプ17a、17bの運転台数が制御され、冷却水流量を出口温度に見合った流量に制御することができる。
【0055】
図6で示す実施の形態は、冷却水ポンプ17と直列に流量調整弁43を連結し、一定回転数で運転される冷却ポンプ17による冷却水の流量を、任意に調整できるように構成している。この場合の、冷凍機制御装置25bの制御ロジックは、図3で示したものと基本的に同じであるが、演算手段52で演算される制御量は流量調整弁43の弁開度信号となり、その出力は流量調整弁43に送られる。
【0056】
このように構成すると、冷凍機11の出口温度に対応して、流量調整弁43の弁開度が制御され、冷却水流量を出口温度に見合った流量に制御することができる。
【0057】
また、図6の流量調整弁43に対し、下限流量を流通させるバイパス管44を並列に連結すると、冷却水の下限流量を確保することができる。また、バイパス管44で冷却水の下限流量が確保できるので、冷凍機制御装置25bの制御ロジックとして、図3で示した比較器51を省略し、演算手段50で演算された冷却水流量指令値を、冷却水の設定値として直接、制御量演算手段52に与えてもよい。
【0058】
図7で示す実施の形態では、冷却塔16に設けられた風冷用の冷却塔ファン19の回転速度を制御するファン速度制御装置45を新たに設けている。また、冷却水配管18の冷凍機入口部分には、冷却水の冷凍機入口温度を検出する入口温度センサー46を設けている。さらに、この冷却水配管18の冷却塔16近くには、バイパス弁47を有するバイパス配管48が、冷却塔16をバイパスするように設けられている。
【0059】
前記入口温度センサー46の検出値は、出口温度センサー22の検出値および流量センサー21の検出値と共に、冷凍機制御装置25cに入力される。また、冷却塔ファン19の速度制御装置45は、バイパス弁47と共に、冷凍機制御装置25cの出力によって制御される。
【0060】
この実施の形態でも、吸収式の冷凍機により製造された冷水は冷水ポンプ13により空調機12に送られ、空調機12との熱交換を経て冷凍機11に戻ってくる。一方、冷却塔16では、冷却塔ファン19により供給される空気との熱交換により冷却水が冷却される。冷却された冷却水は、冷却水ポンプ17により、冷凍機11に送られ、冷凍機11内での熱交換を経て冷却塔16に戻ってくる。
【0061】
冷凍機制御装置27Cは、後述する図8の制御ロジックにより、冷凍機11の出口温度制御を行う。この場合も、空調機12の負荷が増大し、冷水の流量が増加すると、図2で示した蒸発器27内で蒸発する冷媒蒸気の流量が増大し、最終的に凝縮器40内で凝縮される冷媒液の量が増加する。このため、吸収器28および凝縮器40を冷却した、冷却水の出口温度が上昇する。逆に、空調機12の負荷が減少し、冷水の流量が減少すると、蒸発器27内で蒸発する冷媒蒸気の流量が減少し、最終的に凝縮器40内で凝縮される冷媒液は減少し、冷却水の出口温度が低下する。
【0062】
そこで、出口温度を一定に制御するため、出口温度センサー22からの出口温度および流量センサー21からの冷却水流量値を、冷凍機制御装置25cに入力する。冷凍機制御装置25cは、出口温度の変化に対し、これを一定に保つべく、冷却水ポンプ17を制御して冷却水流量を変化させると共に、冷却塔ファン19の回転速度を制御して冷却水の温度を制御する。
【0063】
この制御に当って、冷凍機制御装置25cは、冷却水ポンプ17の消費動力変化率と冷却塔ファン19の消費動力変化率とを予め求めておき、出口温度の上昇時には消費動力変化率の小さい方を優先して制御し、出口温度の下降時には、償動力変化率の大きい方を優先して制御する。
【0064】
例えば、冷却水ポンプ17の方が消費動力変化率が小さい場合、出口温度が上昇し始めると、冷却水ポンプ17を優先して制御し、冷却水を増加させる。そして冷却水水量が最大冷却水流量に到達したところで、冷却塔ファン19の回転速度を高め、冷却用空気量を増大させるように制御する。逆に、出口温度が低下し始めた場合は、冷却塔ファン19による冷却空気流量を優先して減少させる。そして、最低空気流量に到達したところで冷却水流量が減少するように制御する。
【0065】
また、入口温度センサー46は冷却水の入口温度を検出していて、上記冷却塔ファン19の空気流量および冷却水流量共に下限流量に到達した後も冷却水温度が下がり、冷却水の入口温度が下限値に到達した場合は、冷却塔バイパス弁47を開き、冷却水の冷凍機入口温度を下限温度に維持する。
【0066】
このような制御を実現する冷凍機制御装置25cの制御ロジックを、図8によって説明する。この制御ロジックは、出口温度の変化に応動する制御系として、冷却水ポンプ制御系71と冷却塔ファン制御系72との2つを有する。
【0067】
冷却水ポンプ制御系71は、図3で示したものとほぼ同じであり、出口温度センサー22で検出された出口温度と、減算手段57を介して入力される出口温度設定値との偏差を求め、この偏差に基づき、冷却水流量指令値をPID演算などで求める演算手段50を有する。この冷却水指令値は、出口温度上昇時は冷却水流量を増加させ、出口温度下降時は冷却水量を低下させるためのものである。
【0068】
この冷却水流量指令値は、予め設定された下限流量設定値と共に比較手段51に入力され、いずれか大きい方が選択され、出力される。比較手段51から出力された冷却水流量指令値又は下限流量設定値のいずれかは、制御量演算手段52に冷却水流量の設定値として入力され、冷却水流量センサー21で検出された冷却水の流量値がプロセス値として入力される。そして、PID演算などにより、冷却水流量を設定値に維持するための制御量を求め、図7で示した速度制御装置23に出力する。
【0069】
また、冷却塔ファン制御系72は、出口温度センサー22で検出された出口温度と、減算手段58を介して入力される出口温度設定値との偏差を求め、この偏差に基づき、冷却塔ファン19に対する風量指令値をPID演算などで求める演算手段59を有する。この風量指令値は、比較手段60に入力され、冷却塔ファン19に対する下限回転数設定値と比較される。比較の結果、どちらか大きい方が選択され冷却塔ファン19に対する回転数指令値として、図7で示したファン回転速度制御手段45に出力される。
【0070】
この結果、冷却塔ファン制御系72は、冷却塔ファン19による風量を、出口温度上昇時は増加させ、出口温度低下時は減少させる。
【0071】
73は優先指令手段で、予め求められた冷却塔ファン19および冷却水ポンプ17の消費動力変化率に基づき、前記出口温度上昇時は、消費動力変化率の少ない制御系を優先動作させ、出口温度下降時は、消費動力変化率の大きい制御系を優先動作させる。
【0072】
この優先指令手段73の具体的構成を説明する。53は減算手段で、その+側端子には冷却水ポンプ17の消費動力変化率が設定され、−側端子には冷却塔ファン19の消費動力変化率が設定されている。したがって、冷却水ポンプ17の消費動力変化率が冷却塔ファン19の消費動力変化率より大きい場合は+信号が出力され、反対に冷却水ポンプ17の消費動力変化率が冷却塔ファン19の消費動力変化率より小さい場合は−信号が出力される。
【0073】
54はフラグ発生手段で、減算手段53からの出力信号を入力し、それが+信号の場合はフラグ1を発生し、−信号の場合はフラグ0を発生する。55,56は共に信号切換え手段で、信号0および信号1が入力され、上記フラグを入力し、そのフラグに応じて0,1いずれかの信号を出力する。すなわち、信号切換え手段55は、フラグ0の場合は信号1を出力し、フラグ1の場合は信号0を出力する。また、信号切換え手段56は、フラグ0の場合は信号0を出力し、フラグ1の場合は信号1を選択して出力する。
【0074】
上記信号切換え手段55の出力信号は出口温度設定値に対する減算手段57に入力される。減算手段57は、入力された信号値(0または1)により出口温度設定値を減算する。同様に、信号切換え手段56の出力信号は出口温度設定値に対する減算手段58に入力される。減算手段58は、入力された信号値(0または1)により出口温度設置値を減算する。
【0075】
これらの機能から、優先指令手段73は、消費動力変化率の小さい制御系の出口温度設定値を、減算手段57又は58により、予め設定した値(上記例では信号値1)減算する。減算する値は、もちろん1に限らず、他の数値でもよい。
【0076】
61は冷却水の冷凍機入口温度に対する演算手段で、図7で示した入口温度センサー46から入力される冷却水の入口温度と、予め設定された入口下限温度設定値との偏差を求め、PID演算などにより、冷却塔バイパス弁47の開度指令値を求め、冷却塔バイパス弁47に出力する。すなわち、冷却水の冷凍機入口温度が設定値以下に下がった場合は、この設定値との偏差に応じて冷却塔バイパス弁47を開き、冷却水の一部をバイパスさせて入口温度を下限設定値に維持する。
【0077】
上記構成において、例えば、冷却塔ファン19より冷却水ポンプ17の消費動力変化率が小さい場合は、減算手段53の出力は−となりフラグ発生手段54からフラグ0が発生する。このため、信号切換え手段55は信号1を出力し、信号切換え手段56は信号0を出力する。これらの出力信号は、対応する減算手段57,58に入力され、それぞれ出口温度設定値を減算する。この場合、減算手段57に入力された信号が1のため、冷却水ポンプ制御系71における出口温度設定値は1℃減算され、冷却塔ファン制御系72における出口温度設定値より1℃低くなる。
【0078】
ここで、冷却水ポンプ制御系71および冷却塔ファン制御系72には、それぞれ出口温度が入力されているが、消費動力変化率が小さい冷却水ポンプ制御系71の出口温度設定値が、冷却塔ファン制御系より1℃低いため、出口温度上昇時には、出口温度設定値の低い冷却ポンプ制御系が先に偏差を生じ、出口温度を、その設定値に維持するべく冷却水ポンプ17を制御する。
【0079】
この動作により、冷却水の出口温度は1℃低い設定値に維持されるので、冷却塔ファン制御系72は動作しない。しかし、出口温度が上昇を続け、冷却水流量が最大流量に達すると、これ以降、出口温度は、1℃低い設定値以上に上昇する。このため、冷却塔ファン制御系72が動作し、冷却ポンプ制御系71より1℃高い設定値を維持するように、冷却塔ファン19の風量を増大させる回転数指令値をファン速度制御手段45に出力する。
【0080】
すなわち、優先指令手段73は、出口温度上昇時、消費動力変化率の小さい冷却水ポンプ制御系71の制御が優先するように指令する。
【0081】
一方、出口温度下降時は、出口温度設定値が、冷却水ポンプ制御系71より1℃高い冷却塔ファン制御系72が先に偏差を生じる。冷却塔ファン制御系72は、出口温度を、その設定値に維持するために、ファン回転速度制御手段45に減速指令を出力し、冷却塔ファン19の風量を減少させる。
【0082】
この動作により、冷却水の出口温度は、冷却水ポンプ制御系71より1℃高い設定値に維持されるので、冷却水ポンプ制御系71は動作しない。しかし、出口温度が下降を続け、冷却塔ファン19の回転速度が下限回転数設定値に到達すると、これ以降は出口温度を設定値に維持できなくなる。その後は、冷却水ポンプ制御系71が動作し、冷却水流量を減少させるべく、ポンプ速度制御手段23に減速指令を与え、冷却水ポンプ19の運転量を減少させる。
【0083】
すなわち、優先指令手段73は、出口温度下降時は、消費動力変化率の大きい冷却塔ファン制御系72の制御が優先するように指令する。
【0084】
この実施の形態では、制御対象機器の消費動力変動率を予め求めておき、出口温度上昇時は消費動力変動率の小さい制御系を優先し、出口温度下降時は消費動力が大きい制御系を優先しているので、省エネルギー効果が一層向上する。
【0085】
また、冷却水の冷凍機入口温度が、その下限温度設定値より低くなるときは、冷却塔バイパス弁47が開くので、冷却水入口温度を、その下限温度設定値以上に維持することができる。
【0086】
なお、図7において、冷却水ポンプ17として可変速ポンプを用い、これをインバータなどによる速度制御装置23によって制御していたが、これに代って図4で示したように、複数台の冷却水ポンプ17a、17bを並列に連結し、その運転台数により、冷却水流量を変化させるようにしてもよい。この場合、冷却水ポンプ制御系には、図5で示したような運転台数決定関数を有する演算手段を用いればよい。
【0087】
また、上記いずれの実施形態においても出口温度センサー22を用いているが、冷却水の冷凍機出口温度とは、図2で説明した凝縮器40を冷却した冷却水温度を指しており、この出口温度センサー22を、この凝縮器40内の冷却水配管18に設置すれば、より正確に冷却水の冷凍機出口温度を検出することができる。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば、負荷の変動に対して、冷却水の出口温度一定制御を確実に行うと共に、冷却水が予め設定した下限値に達すると、出口温度一定制御から、冷却水流量を下限流量に保持する制御に自動的に切換えるので、冷却水流量はどのような状態でも下限流量以上を維持し、安定な冷凍機運転が実現する。
【0089】
また、出口温度一定制御を行う上で、制御対象の消費動力変動率に応じて優先制御を行えば、省エネルギー効果を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷凍装置の一実施の形態を示す構成図である。
【図2】同上実施の形態に用いる吸収式冷凍機の内部構成を示す構成図である。
【図3】同上一実施の形態に用いる冷凍機制御装置の制御ロジックを示すブロック図である
【図4】本発明の他の実施の形態を示す構成図である。
【図5】図4で示した実施の形態に用いる制御ロジックを示すブロック図である。
【図6】本発明の流量調整弁を用いた実施の形態を示す構成図である。
【図7】本発明によるさらに他の実施の形態を示す構成図である。
【図8】図7で示した実施の形態で用いる制御ロジックを示すブロック図である。
【符号の説明】
11  冷凍機
16  冷却塔
17  冷却水ポンプ
18  冷却水配管
19  冷却塔ファン
21  流量計
22  出口温度センサー
25  冷凍機制御装置
27  蒸発器
28  吸収器
40  凝縮器
43  流量調整弁
44  バイパス管
46  入口温度センサー
47  冷却塔バイパス弁
50  冷却水流量指令値演算手段
52  制御量演算手段
71  冷却水ポンプ制御系
72  冷却塔ファン制御系
73  優先指令手段

Claims (11)

  1. 冷却塔との間で冷却水ポンプにより冷却水を循環させる冷却水配管を有する冷凍機の制御方法であって、
    前記冷凍機から冷却塔に返送される冷却水の冷凍機出口温度と、予め設定された出口温度設定値との偏差を求め、この偏差に基づき、出口温度を、前記出口温度設定値に維持するための冷却水流量指令値を求め、
    上記冷却水量指令値と予め設定された下限流量設定値のいずれか大きい方を設定値とし、前記冷却水の流量を前記設定値に制御するための制御量を求める
    ことを特徴とする冷凍機制御方法。
  2. 冷却塔との間で冷却水ポンプにより冷却水を循環させる冷却水配管を有する冷凍機の制御方法であって、
    前記冷却塔に設けられた風冷用の冷却塔ファンおよび前記冷却水ポンプの消費動力変化率をそれぞれ求めておき、
    前記冷凍機から冷却塔に返送される冷却水の出口温度と、予め設定された出口温度設定値との偏差を求め、この偏差に基づき、出口温度を、前記出口温度設定値に維持するための冷却水ポンプ制御系および冷却塔ファン制御系に対し、
    前記出口温度上昇時は、前記消費動力変化率の少ない制御系を優先動作させ、出口温度下降時は、前記消費動力変化率の大きい制御系を優先動作させる
    ことを特徴とする冷凍機制御方法。
  3. 冷却塔との間で冷却水ポンプにより冷却水を循環させる冷却水配管を有する冷凍機を備えた冷凍装置であって、
    前記冷却水配管に設けられ、前記冷却水の流量を検出する冷却水流量センサーと、
    前記冷凍機から冷却塔に返送される冷却水の冷凍機出口温度を検出する出口温度センサーと、
    この出口温度センサーで検出された出口温度と、予め設定された出口温度設定値との偏差を求め、この偏差から、出口温度を、前記出口温度設定値に維持するための冷却水流量指令値を出力する冷却水量指令値演算手段と、
    上記冷却水流量指令値と予め設定された下限流量設定値のいずれか大きい方を設定値とし、前記冷却水流量を設定値に制御するための制御量を求める制御量演算手段と、
    を備えたことを特徴とする冷凍装置。
  4. 冷却水配管に流量調整弁を設け、制御量に応じて流量調整弁の弁開度を変化させることを特徴とする請求項3に記載の冷凍装置。
  5. 冷却塔との間で冷却水ポンプにより冷却水を循環させる冷却水配管を有する冷凍機を備えた冷凍装置であって、
    前記冷却水配管に設けられ、前記冷却水の流量を検出する冷却水流量センサーと、
    前記冷凍機から冷却塔に返送される冷却水の冷凍機出口温度を検出する出口温度センサーと、
    この出口温度センサーで検出された出口温度と、予め設定された出口温度設定値との偏差を求め、この偏差から、出口温度を、前記出口温度設定値に維持するための冷却水流量指令値を出力する冷却水量指令値演算手段と、
    前記冷却水配管に設けられ、前記冷却水量指令値に基づき、弁開度が制御される流量調整弁と
    この流量調整弁に並列に連結され、予め設定された冷却水の下限流量を確保するバイパス管と、
    を備えたことを特徴とする冷凍装置。
  6. 冷却塔との間で冷却水ポンプにより冷却水を循環させる冷却水配管を有する冷凍機を備えた冷凍装置であって、
    前記冷却塔に設けられ、前記冷却水を風冷する冷却塔ファンと、
    前記冷却水配管に設けられ、前記冷却水の流量を検出する冷却水流量センサーと、
    前記冷凍機から冷却塔に返送される冷却水の冷凍機出口温度を検出する出口温度センサーと、
    この出口温度センサーで検出された出口温度と、予め設定された出口温度設定値との偏差を求め、この偏差に基づき、出口温度を、前記出口温度設定値に維持するための冷却水ポンプ制御系および冷却塔ファン制御系と、
    予め求められた冷却塔ファンおよび前記冷却水ポンプの消費動力変化率に基づき、前記出口温度上昇時は、前記消費動力変化率の少ない機器に対する制御系を優先動作させ、出口温度下降時は、前記消費動力変化率の大きい機器に対する制御系を優先動作させる優先指令手段と、
    を備えたことを特徴とする冷凍装置。
  7. 優先指令手段は、消費動力変化率の小さい制御系の出口温度設定値を、予め設定した値減算することを特徴とする請求項6に記載の冷凍装置。
  8. 冷却水の冷凍機入口温度を検出する入口温度センサーと、
    冷却水配管に、前記冷却塔をバイパスするように設けられ、前記入口温度センサーで検出された入口温度が予め設定された入口下限温度設定値より低くなると開動作する冷却塔バイパス弁と
    を加えたことを特徴とする請求項3又は請求項6に記載の冷凍装置。
  9. 冷却水ポンプは、可変速ポンプであり、制御量に応じて可変速ポンプの回転速度を変化させることを特徴とする請求項3又は請求項6に記載の冷凍装置。
  10. 冷却水ポンプは互いに並列に連結された複数台のポンプからなり、制御量に応じて運転台数を変化させることを特徴とする請求項3又は請求項6に記載の冷凍装置。
  11. 冷凍機は、冷却水によって冷却される凝縮器を有し、出口温度センサーは、凝縮器の冷却水温度を検出することを特徴とする請求項3又は請求項6に記載の冷凍装置。
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