JP2004197884A - Inner case structure of belt-type continuously variable transmission - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルト式無段変速機における各回転軸を支持するインナーケース構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平10−274319号公報
従来、開口と対向する面が底部となるトランスミッションケース内部に、プライマリプーリ、セカンダリプーリおよび前後進切換えクラッチ等を収容し、さらにトランスミッションケースの開口部を、コンバータハウジングを有するケースカバーで覆うようにして構成されたベルト式無段変速機がある。このようなベルト式無段変速機は、プライマリプーリの軸の一端をトランスミッションケースの開口部と対向するケース底部によって支持している。また前後進切換えクラッチが一端に底部を有するドラム形状のインナーケース内に配置され、プライマリプーリの軸の他端は、インナーケースの底部を一部開口して形成された軸受け部によって支持されている。これによりプライマリプーリの軸は、ケース底部とインナーケースとによって支持される。
【0003】
さらにセカンダリプーリの軸の一端をケース底部に、他端をケースカバーによって支持し、またセカンダリプーリからの回転力が伝達されるカウンタシャフトの軸の一端をトランスミッションケースに、他端をケースカバーによって支持している。
【0004】
またドラム形状のインナーケースの開口縁外周に設けられたフランジが、トランスミッションケースの開口部近傍に固定され、トルクコンバータ、前後進切換えクラッチおよびプライマリプーリの各軸心が同一軸上となるように配置されている。
このような上記従来のベルト式無段変速機として例えば特開平10−274319号公報記載のようなものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の開口と対向する面が底部となるトランスミッションケースを用いて形成されたベルト式無段変速機にあっては、プライマリプーリの軸の一端およびセカンダリプーリの軸の一端をトランスミッションケースによって支持している。またプライマリプーリの軸の他端をトランスミッションケースとは別部材のインナーケースによって支持し、セカンダリプーリの軸の他端をケースカバーによって支持している。このように各軸の支持部材が別部材で構成されていることにより、各軸間の支持剛性が低下するといった問題があった。
【0006】
そこで本発明はこのような従来の問題点に鑑み、各軸の支持剛性の低下を防止したベルト式無段変速機におけるインナーケース構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、開口と対向する面が底部となるトランスミッションケース内に、無端ベルトを狭持するプライマリプーリおよびセカンダリプーリと、プライマリプーリの軸とセカンダリプーリの軸と、該セカンダリプーリの軸の出力をディファレンシャル軸に伝達するカウンタ軸を有する多軸構造の変速部を収容し、トランスミッションケースの内側底部によりプライマリプーリの軸およびセカンダリプーリの軸の一端を回転自在に支持するように構成されたベルト式無段変速機において、プライマリプーリ軸の他端を回転自在に支持し、さらに多軸構造の他軸の一端を回転自在に支持するトランスミッションケース内側に取り付けたインナーケースを備えるものとした。
【0008】
【発明の効果】
本発明によれば、プライマリプーリの軸の一端を支持するインナーケースを用いて多軸構造の他軸の一端を支持することによって、複数の軸を共通部材によって支持することにより、各軸の支持剛性を向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1、図2を用いて本発明を車両に搭載されたベルト式無段変速機に適用したインナーケース構造について説明する。
図1にベルト式無段変速機内のインナーケースを軸方向から見た際の内部構造を示し、図2に、図1におけるA−A断面を示す。
開口と対向する面が底部となるトランスミッションケース20の内側底部に、可変プーリとしてのプライマリプーリ2とセカンダリプーリ3が収容され、このプーリ2、3に無端ベルトとしてのVベルト9が掛け渡されている。
【0010】
またトランスミッションケース20の内側底壁には、プライマリ軸ベアリング40およびセカンダリ軸ベアリング41が取り付けられ、プライマリ軸ベアリング40によってプライマリプーリ2の軸の一端が支持され、セカンダリ軸ベアリング41によってセカンダリプーリ3の軸の一端が支持されている。
プライマリプーリ2の他端は、前後進切換えクラッチ4およびロックアップクラッチを備えたトルクコンバータ5を介して図示しないエンジンに接続されている。
【0011】
エンジンの回転力を動力源とするオイルポンプ26によって生成された油圧は、図示しない油路を通り各プーリ2、3に備えられたプライマリプーリシリンダ室2A、セカンダリプーリシリンダ室3Aへ供給される。
各シリンダ室へ供給された油圧によってそれぞれのプーリの溝幅が制御され、各プーリ2、3とVベルト9との接触半径比を変化させることによって、プライマリプーリ2に入力されたエンジンの回転数を無段階に変換してセカンダリプーリ3に伝達する。このようにプライマリプーリ2、セカンダリプーリ3およびVベルト9が、無段階に車両の変速を行う変速機構部15を構成している。
【0012】
変速機構部15によって回転数変換されたエンジンからの駆動力は、セカンダリプーリ3、カウンタシャフト7およびディファレンシャル8に伝達される。ディファレンシャル8に伝達された駆動力は、トランスミッションケース20に設けられたディファレンシャル軸貫通穴25からディファレンシャル8に差し込まれた図示しないドライブシャフトを介して車両の車輪に伝達される。
【0013】
プライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3のトランスミッションケース20の開口部側には、プライマリプーリ2、セカンダリプーリ3およびカウンタシャフト7を覆うようにしてインナーケース10がトランスミッションケース20の内側側壁に嵌め込まれている。特にインナーケース10がプライマリプーリ2などから受ける荷重の作用線上において、インナーケース10の外周面とトランスミッションケース20の内側側壁とをインロウとし、密接接触させる。
【0014】
インナーケース10には、前後進切換えクラッチ4を設置するためにプライマリ貫通穴17が設けられ、さらにセカンダリプーリ3に備えられたセカンダリプーリシリンダ室3Aの外壁との接触を避けるために、セカンダリ貫通穴18が設けられている。
【0015】
またプライマリ貫通穴17の開口縁の一部と、セカンダリ貫通穴18の開口縁の一部とを含む、インナーケース10の一部が肉薄に形成されて肉薄部11を形成している。肉薄部11には、ベアリング押さえ凹部16とカウンタシャフト支持軸差込凹部19が形成されている。カウンタシャフト7を支持するためのカウンタ軸ベアリング43、44をカウンタシャフト支持軸6の両端部に取り付ける。カウンタシャフト支持軸6の一端をカウンタシャフト支持軸差込凹部19へ、またカウンタ軸ベアリング43をベアリング押さえ凹部16へ嵌め込むことにより、カウンタシャフト支持軸6の一端がインナーケース10によって支持される。
【0016】
ドラム形状に形成され、開口縁の一部に位置決めフランジ13を有するプライマリ軸支持部材12を、プライマリ貫通穴17にインロウする。このインロウの際に、プライマリ貫通穴17の開口縁の一部に形成された肉薄部11と位置決めフランジ13とを整合させてプライマリ軸支持部材12の位置決めを行う。プライマリ軸支持部材12の嵌め込み後、位置決めフランジ13に設けられた取り付けボルト穴24Aに図示しない取り付けボルトを差し込み、プライマリ軸支持部材12とインナーケース10とを固定する。
【0017】
またプライマリ軸支持部材12の内側側壁には、ドラムの円筒形状軸方向にスプライン溝が形成されている。前後進切換えクラッチ4は内部に複数の摩擦板からなる2組の締結構造を有している。この2組の締結構造のうち外周側に備えられた締結構造の摩擦板45の歯が、プライマリ軸支持部材12に形成されたスプラインと整合するようにプライマリ軸支持部材12に嵌め込まれている。
また摩擦板45は、クラッチピストン39によって押圧されて締結状態となる。
【0018】
プライマリ軸支持部材12の底部中央部にはプライマリ軸ベアリング28が取り付けられ、プライマリプーリ2の軸支持を行っている。これにより、プライマリプーリ2の軸はプライマリ軸支持部材12を介してインナーケース10によって支持されることになる。
【0019】
インナーケース10のプライマリ貫通穴17の周囲には取り付けボルト穴24Bが設けられ、さらにカウンタシャフト支持軸差込凹部19の周囲には取り付けボルト穴24Cが設けられている。取り付けボルト穴24Bに取り付けボルト29Bを差し込み、さらに取り付けボルト穴24Cに取り付けボルト29Cを差し込むことによって、インナーケース10とトランスミッションケース20とを固定する。
プライマリ貫通穴17の周囲、およびカウンタシャフト支持軸差込凹部19の周囲には、位置決めに用いるノックピン22が備えられている。さらにプライマリ貫通穴17の周囲には油圧を通すための回路穴23が備えられている。
【0020】
プライマリ軸支持部材12には、プライマリ軸支持部材12の開口部を覆うようにしてクラッチカバー30が配置され、前述の取り付けボルト29Bによってインナーケース10とともにトランスミッションケース20に共締めされて固定される。
インナーケース10とトランスミッションケース20とをインロウさせる際に、インナーケース10の外周壁とトランスミッションケース20の内側側壁の間の一部に間隙が設けられ、この間隙を形成するインナーケース10の外周壁には、特に図1に示すようにプライマリプーリシリンダ室2A、セカンダリプーリシリンダ室3A等に供給する油圧の制御を行うバルブアセンブリ14が備えられている。
【0021】
トルクコンバータ5を収容するコンバータハウジング21を備えたケースカバー27によってトランスミッションケース20の開口部を覆い、ケースカバー27とトランスミッションケース20とを取り付けボルト46で固定する。
またケースカバー27にはセカンダリ軸ベアリング42が取り付けられ、さらにカウンタシャフト支持軸差込凹部47が設けられている。セカンダリ軸ベアリング42によって、セカンダリプーリ3の軸のセカンダリ軸ベアリング41によって支持されていない側の端部を支持し、さらにカウンタシャフト支持軸差込凹部47によって、カウンタシャフト支持軸6のカウンタシャフト支持軸差込凹部19によって支持されていない側の端部を支持する。これによりカウンタシャフト支持軸6およびカウンタ軸ベアリング43、44によって、カウンタシャフト7が支持される。
なお本実施例において、変速機構部15、カウンタシャフト7、ディファレンシャル8および前後進切換えクラッチ4が本発明における変速部を構成する。
【0022】
本実施例は以上のように構成され、プライマリプーリ2、およびカウンタシャフト7を支持するカウンタシャフト支持軸6の一端をインナーケース10によって支持する。このように複数の軸の支持を共通部材のインナーケース10によって行うことにより、各軸の支持剛性を上げることができる。これによりVベルト9によるプライマリプーリ2およびカウンタシャフト7への張力などによって、軸の支持部材に撓みが生じプライマリプーリ2およびカウンタシャフト7の軸がずれるという現象の発生が無い。
また各軸の支持を共通部材によって行うことにより、耐久強度などの容量設計が容易になる。
【0023】
さらに、インナーケース10が受ける荷重の作用線上において、インナーケース10とトランスミッションケース20とをインロウ、すなわち密着接触させることにより、インナーケース10に荷重が加わった際にもインナーケース10の撓みを防ぐことができ、インナーケース10の剛性を向上させることができる。
【0024】
またインナーケース10とトランスミッションケース20とを、所定箇所においてインロウさせることにより、インナーケース10をトランスミッションケース20にがたつき無く固定することができ、同時にインナーケース10をトランスミッションケース20に固定する際のセンタリング機能を持たせることができる。
【0025】
本発明は、上記実施例に示すベルト式無段変速機に限定されず、インナーケース10によって複数の軸を支持することができるものであれば、他の無段変速機に適用してもよい。
さらに上記実施例では、インナーケース10によってプライマリプーリ2の軸およびカウンタシャフト支持軸6を支持するものとしたが、ディファレンシャル8の軸やセカンダリプーリ3の軸など、他の複数の軸を支持するようにしてもよい。
【0026】
またインナーケース10に油路を設け、オイルポンプ26によって生成した油圧を、変速部としての変速機構部15、前後進切換えクラッチ4、カウンタシャフト7およびディファレンシャル8の油圧が必要な部位(例えば、プライマリプーリシリンダ室2A、セカンダリプーリシリンダ室3A、前後進切換えクラッチ4内の締結構造、各軸の軸受け部等のいずれか)へ受け渡すようにしてもよい。
これにより、油圧が必要な部位へ容易に油圧を受け渡すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例を示す内部構造図である。
【図2】図1におけるA−A断面を示す図である。
【符号の説明】
1 ベルト式無段変速機
2 プライマリプーリ
3 セカンダリプーリ
4 前後進切換えクラッチ
5 トルクコンバータ
6 カウンタシャフト支持軸
7 カウンタシャフト
8 ディファレンシャル
9 Vベルト
10 インナーケース
11 肉薄部
12 プライマリ軸支持部材
13 位置決めフランジ
15 変速機構部
17 プライマリ貫通穴
18 セカンダリ貫通穴
19、47 カウンタシャフト支持軸差込凹部
20 トランスミッションケース
24A、24B、24C 取り付けボルト穴
26 オイルポンプ
27 ケースカバー
29B、29C 取り付けボルト
30 クラッチカバー[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an inner case structure that supports each rotating shaft in a belt-type continuously variable transmission.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a primary pulley, a secondary pulley, a forward / reverse switching clutch, and the like are housed in a transmission case having a bottom surface facing the opening, and the opening of the transmission case is conventionally closed. There is a belt-type continuously variable transmission configured to be covered with a case cover having a converter housing. In such a belt-type continuously variable transmission, one end of a shaft of a primary pulley is supported by a case bottom facing an opening of a transmission case. The forward / reverse switching clutch is disposed in a drum-shaped inner case having a bottom at one end, and the other end of the shaft of the primary pulley is supported by a bearing formed by partially opening the bottom of the inner case. . Thereby, the shaft of the primary pulley is supported by the case bottom and the inner case.
[0003]
Furthermore, one end of the shaft of the secondary pulley is supported by the case bottom, the other end is supported by the case cover, and one end of the shaft of the counter shaft to which the rotational force from the secondary pulley is transmitted is supported by the transmission case, and the other end is supported by the case cover. are doing.
[0004]
A flange provided on the outer periphery of the opening edge of the drum-shaped inner case is fixed near the opening of the transmission case, and is arranged so that the axes of the torque converter, the forward / reverse switching clutch and the primary pulley are on the same axis. Have been.
Such a conventional belt-type continuously variable transmission is disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. H10-274319.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in a conventional belt-type continuously variable transmission formed by using a transmission case in which the surface facing the opening is the bottom, one end of the shaft of the primary pulley and one end of the shaft of the secondary pulley are connected to the transmission. Supported by case. The other end of the shaft of the primary pulley is supported by an inner case, which is a member separate from the transmission case, and the other end of the shaft of the secondary pulley is supported by a case cover. As described above, since the support members of the respective shafts are formed of different members, there is a problem that the support rigidity between the respective shafts is reduced.
[0006]
Accordingly, an object of the present invention is to provide an inner case structure for a belt-type continuously variable transmission in which a reduction in support rigidity of each shaft is prevented in view of such conventional problems.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, the output of the primary pulley and the secondary pulley, the primary pulley shaft and the secondary pulley shaft, and the output of the secondary pulley shaft are held in a transmission case in which the surface facing the opening is a bottom portion, which holds the endless belt. A belt-type motor that accommodates a multi-shaft transmission having a counter shaft that transmits to a differential shaft, and rotatably supports one end of a shaft of a primary pulley and a shaft of a secondary pulley by an inner bottom of a transmission case. The step transmission includes an inner case mounted inside a transmission case that rotatably supports the other end of the primary pulley shaft and rotatably supports one end of another shaft of the multi-shaft structure.
[0008]
【The invention's effect】
According to the present invention, by supporting one end of the other shaft of the multi-shaft structure by using the inner case that supports one end of the shaft of the primary pulley, a plurality of shafts are supported by a common member, thereby supporting each shaft. The rigidity can be improved.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to examples.
An inner case structure in which the present invention is applied to a belt-type continuously variable transmission mounted on a vehicle will be described with reference to FIGS.
FIG. 1 shows the internal structure of the inner case in the belt-type continuously variable transmission when viewed from the axial direction, and FIG. 2 shows a cross section taken along line AA in FIG.
A
[0010]
A primary shaft bearing 40 and a secondary shaft bearing 41 are attached to the inner bottom wall of the
The other end of the
[0011]
The hydraulic pressure generated by the
The groove width of each pulley is controlled by the hydraulic pressure supplied to each cylinder chamber, and by changing the contact radius ratio between each
[0012]
The driving force from the engine whose rotation speed has been converted by the
[0013]
An
[0014]
The
[0015]
Further, a part of the
[0016]
The primary
[0017]
A spline groove is formed on the inner side wall of the primary
Further, the friction plate 45 is pressed by the clutch piston 39 to be in a fastened state.
[0018]
A primary shaft bearing 28 is attached to the bottom center of the primary
[0019]
A mounting
Around the primary through
[0020]
The
When the
[0021]
The opening of the
A secondary shaft bearing 42 is attached to the
In this embodiment, the
[0022]
This embodiment is configured as described above. One end of the
In addition, by supporting each shaft with a common member, capacity design such as durability can be facilitated.
[0023]
Furthermore, by bending the
[0024]
Further, by lowering the
[0025]
The present invention is not limited to the belt-type continuously variable transmission described in the above embodiment, but may be applied to other continuously variable transmissions as long as a plurality of shafts can be supported by the
Further, in the above-described embodiment, the shaft of the
[0026]
Further, an oil passage is provided in the
As a result, the hydraulic pressure can be easily delivered to a part that requires the hydraulic pressure.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an internal structural diagram showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing an AA cross section in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Belt-type continuously
Claims (4)
前記プライマリプーリの軸と、前記セカンダリプーリの軸と、該セカンダリプーリの軸の出力が伝達されるカウンタ軸と、該カウンタ軸の出力が伝達されるディファレンシャル軸とを有する多軸構造の変速部を収容し、
前記トランスミッションケースの内側底部により前記プライマリプーリの軸の一端、および前記セカンダリプーリの軸の一端を回転自在に支持するように構成されたベルト式無段変速機において、
前記プライマリプーリ軸の他端と、さらに前記多軸構造を形成する各軸のうち、プライマリプーリ軸を除く少なくとも一軸の一端とをそれぞれ回転自在に支持するインナーケースを前記トランスミッションケース内側に取り付けたことを特徴とするベルト式無段変速機におけるインナーケース構造。A primary pulley and a secondary pulley for holding an endless belt in a transmission case having a bottom facing the opening;
A multi-shaft transmission having a shaft of the primary pulley, a shaft of the secondary pulley, a counter shaft to which the output of the shaft of the secondary pulley is transmitted, and a differential shaft to which the output of the counter shaft is transmitted. Contain,
In a belt-type continuously variable transmission configured to rotatably support one end of a shaft of the primary pulley and one end of a shaft of the secondary pulley by an inner bottom portion of the transmission case,
An inner case for rotatably supporting the other end of the primary pulley shaft and at least one end of at least one of the shafts forming the multi-shaft structure except the primary pulley shaft is mounted inside the transmission case. An inner case structure in a belt-type continuously variable transmission characterized by the following.
前記インナーケース内部に前後進切換えクラッチを収容することを特徴とする請求項1記載のベルト式無段変速機におけるインナーケース構造。The transmission unit has a forward / reverse switching clutch,
2. An inner case structure in a belt-type continuously variable transmission according to claim 1, wherein a forward / reverse switching clutch is housed inside the inner case.
少なくとも前記インナーケースが前記回転自在に支持する軸から荷重を受ける際の荷重の作用線上において、前記トランスミッションケース底部から立ち上がる内側側壁と前記インナーケース外周壁とをインロウさせることを特徴とする請求項1または2記載のベルト式無段変速機におけるインナーケース構造。When attaching the transmission case and the inner case,
2. An inner wall which rises from a bottom of the transmission case and an outer peripheral wall of the inner case are spouted at least on a line of action of a load when the inner case receives a load from the shaft rotatably supported by the inner case. Or an inner case structure in the belt-type continuously variable transmission according to 2.
前記インナーケースに設けられた油路を通じて、前記オイルポンプによって生成された油圧を前記変速部に供給することを特徴とする請求項1、2または3記載のベルト式無段変速機におけるインナーケース構造。The belt-type continuously variable transmission has an oil pump that generates hydraulic pressure,
4. The inner case structure of the belt-type continuously variable transmission according to claim 1, wherein the hydraulic pressure generated by the oil pump is supplied to the transmission unit through an oil passage provided in the inner case. 5. .
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DE102005026616A1 (en) * | 2005-06-09 | 2006-12-14 | Zf Friedrichshafen Ag | Continuously variable automatic transmission unit, comprising lid integrated in converter housing and secured from outside |
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- 2002-12-20 JP JP2002369464A patent/JP2004197884A/en active Pending
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DE102005026616A1 (en) * | 2005-06-09 | 2006-12-14 | Zf Friedrichshafen Ag | Continuously variable automatic transmission unit, comprising lid integrated in converter housing and secured from outside |
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