JP2004192537A - ドキュメント出力装置、ドキュメント出力プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】出力設定を伴う独立した複数のドキュメントについての出力を容易に実行することを可能にする。
【解決手段】出力設定部10は、出力設定をドキュメントと独立して出力設定記憶部20に記憶させる。出力対象選択部14は、出力対象とする複数のドキュメントをドキュメント記憶部22から選択する。出力設定選択部12は、出力対象選択部14によって選択された複数のドキュメントが出力部16によって出力される際に、ドキュメントの出力に用いる出力設定を、出力設定記憶部20に記憶された出力設定から選択する。出力部16は、出力設定選択部12によって選択された出力設定に従って、出力対象選択部14によって選択された複数のドキュメントを一括して出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】出力設定部10は、出力設定をドキュメントと独立して出力設定記憶部20に記憶させる。出力対象選択部14は、出力対象とする複数のドキュメントをドキュメント記憶部22から選択する。出力設定選択部12は、出力対象選択部14によって選択された複数のドキュメントが出力部16によって出力される際に、ドキュメントの出力に用いる出力設定を、出力設定記憶部20に記憶された出力設定から選択する。出力部16は、出力設定選択部12によって選択された出力設定に従って、出力対象選択部14によって選択された複数のドキュメントを一括して出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドキュメントを指定された出力設定に従って出力するドキュメント出力装置、ドキュメント出力プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、DTPアプリケーションなどによって作成されたドキュメント、例えばテキストや画像、イラストなどが混在しているドキュメントを印刷出力する場合には、DTPアプリケーションによってドキュメントのファイルを開き、このドキュメントに対する印刷設定を行った後に印刷処理を実行させる。
【0003】
ところで、複数ページからなる印刷物を作成する場合には、DTPアプリケーションによってページ毎にドキュメント(DTPデータ)を作成することがある。例えば、印刷物におけるページの並びが不定であるような場合には、柔軟にページ並びを決めることができるように、各ドキュメントを独立して作成することがある。
【0004】
特に、1つのドキュメントに、テキスト、画像、イラストなどが多数混在する場合には、1つのドキュメントのデータ量が大きくなるため、管理上、1つのドキュメントを1つのファイルとして保存する方が容易となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来では、複数のドキュメントを独立して管理する場合があるが、これら独立した複数のドキュメントを印刷出力する場合には、例えばDTPアプリケーションにおいて、印刷対象とするドキュメントを1つずつ開かなくてはならない。そして、開いたドキュメントに対して、出力設定をその都度行わなければならなかった。例え、複数のドキュメントに対して同一の出力設定を用いるとしても、ドキュメントを開いて印刷処理を実行するという手順を、それぞれのドキュメントに対して実行しなければならなかった。
【0006】
本発明は前記のような事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、出力設定を伴う独立した複数のドキュメントについての出力を容易に実行することが可能なドキュメント出力装置、ドキュメント出力プログラムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するものであり、請求項1の発明は、ドキュメントを指定された出力設定に従って出力するドキュメント出力装置において、出力設定をドキュメントと独立して記憶させる出力設定手段と、出力対象とする複数のドキュメントを選択する出力対象選択手段と、前記出力対象選択手段によって選択された複数のドキュメントに対する出力設定を、前記出力設定手段によって記憶された出力設定から選択する出力設定選択手段と、前記出力設定選択手段によって選択された出力設定に従って、前記出力対象選択手段によって選択された複数のドキュメントを出力する出力手段とを具備したことを特徴としたものである。
【0008】
本発明の請求項2の発明は、前記出力設定手段は、複数のドキュメントの種類に応じた出力設定を記憶させ、前記出力設定選択手段は、前記出力対象選択手段によって選択されたドキュメントの種類に応じた出力設定を選択することを特徴としたものである。
【0009】
本発明の請求項3の発明は、前記出力設定選択手段は、前記出力対象選択手段によって複数の種類のドキュメントが選択されている場合に、それぞれのドキュメントの種類に応じた複数の出力設定を選択し、前記出力手段は、前記複数の種類のドキュメントのそれぞれを、前記出力設定選択手段によって選択されたドキュメントのそれぞれの種類に応じた出力設定に従って出力することを特徴としたものである。
【0010】
本発明の請求項4の発明は、前記出力手段によって出力されるドキュメントの出力タイプとして、ドキュメントを特定のデータ形式のファイルに変換して出力するファイル出力とドキュメントを紙媒体に印刷して出力するプリント出力の何れかに設定する出力タイプ設定手段を具備し、前記出力手段は、前記出力タイプ設定手段によって設定された出力タイプに応じて、ドキュメントを出力することを特徴としたものである。
【0011】
本発明の請求項5の発明は、前記出力タイプ設定手段によって出力タイプがファイル出力に設定された場合に、出力されるファイルに対して付加するファイル名の形式を設定するファイル名形式設定手段と、前記ファイル名形式設定手段によって設定された形式に従って、前記出力手段によって出力されるファイルに対してファイル名を設定するファイル名設定手段とを具備したことを特徴としたものである。
【0012】
本発明の請求項6の発明は、ドキュメントを指定された出力設定に従って出力するドキュメント出力プログラムであって、コンピュータを、出力設定をドキュメントと独立して記憶させる出力設定手段と、出力対象とする複数のドキュメントを選択する出力対象選択手段と、前記出力対象選択手段によって選択された複数のドキュメントに対する出力設定を、前記出力設定手段によって記憶された出力設定から選択する出力設定選択手段と、前記出力設定選択手段によって選択された出力設定に従って、前記出力対象選択手段によって選択された複数のドキュメントを出力する出力手段とに機能させるとしたものである。
【0013】
請求項1及び6に記載の発明によれば、出力設定手段によってドキュメントと独立した形で出力設定が記憶され、出力対象選択手段によって複数のドキュメントが出力対象とするドキュメントとして選択される。出力対象選択手段により出力対象として選択された複数のドキュメントは、前記出力設定選択手段によって選択された出力設定に従って、出力手段により一括出力される。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、出力設定手段によって複数のドキュメントの種類に応じた出力設定が記憶され、出力対象選択手段によって選択されたドキュメントの種類に応じた出力設定が出力設定選択手段により選択される。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、出力設定選択手段により複数種類のドキュメントに応じた複数の出力設定が選択され、出力手段により、複数種類のドキュメントのそれぞれが、出力設定選択手段によって選択されたドキュメントの種類に応じた出力設定に従って一括出力される。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、出力タイプ設定手段により出力手段によって出力されるドキュメントの出力タイプとして、ドキュメントを特定のデータ形式のファイルに変換して出力するファイル出力とドキュメントを紙媒体に印刷して出力するプリント出力の何れかに設定され、出力タイプ設定手段によって設定された出力タイプに応じて、出力手段によりドキュメントが出力される。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、出力タイプ設定手段によって出力タイプがファイル出力に設定された場合に、出力されるファイルに対して付加するファイル名の形式がファイル名形式設定手段により設定され、ファイル名形式設定手段によって設定された形式に従って、出力手段によって出力されるファイルに対してファイル名設定手段によってファイル名が付加される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本実施形態に係わるドキュメント出力装置の機能構成を示すブロック図である。本実施形態におけるドキュメント出力装置は、出力設定部10(出力設定選択部12)、出力対象選択部14、出力部16、及び記憶部18の機能が設けられる。出力設定部10(出力設定選択部12)、出力対象選択部14、及び出力部16の各機能は、CD−ROM、DVD、磁気ディスク等の記録媒体に記録されたドキュメントを所定の形式で出力するプログラム(以下、ドキュメント出力プログラムという)を読み込み、このプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって実現される機能である。コンピュータには、入力装置としてキーボードやマウスなどのポインティングデバイス、表示装置としてCRTや液晶ディスプレイ、記憶装置としてハードディスク装置などが設けられている。また、コンピュータには、出力装置として印刷装置が接続され、各種のアプリケーションプログラムによる印刷機能による印刷出力に使用される。
【0019】
ドキュメント出力プログラムは、例えば既存のアプリケーションプログラムに付加して実行させることで、アプリケーションから独立した複数のドキュメントを一括して出力する機能を提供することができる。本実施形態では、既存のアプリケーションとしてDTPアプリケーションを対象として説明する。また、本実施形態では、ドキュメントの出力タイプ(形態)としては、紙媒体に対してプリンタ装置によって出力設定に従って印刷するプリント出力の他、ドキュメントのデータを出力設定に従って特定のデータ形式によるファイルに変換するファイル出力があり、後述する出力条件設定によって指定されるものとする。
【0020】
出力設定部10は、ドキュメントを出力する際の出力設定をドキュメントと独立して記憶させるためのもので、出力設定保存処理の実行要求があった時、あるいは出力処理を実行する時に出力設定画面(印刷ダイアログ)を表示させ、この出力設定画面中で入力された出力設定の内容をドキュメントとは独立して出力設定記憶部20に記憶させる。出力設定記憶部20には複数の出力設定(出力設定1,2,3…)を記憶させることができ、出力部16によるドキュメントの出力時に出力設定選択部12によって任意に選択することができる。また、出力設定部10は、ドキュメントを出力する際の出力条件設定を行なう。
【0021】
出力設定選択部12は、出力対象選択部14によって選択された出力対象とする複数のドキュメントに対する出力設定を、出力設定部10によって出力設定記憶部20に記憶された出力設定から選択する。
【0022】
出力対象選択部14は、ドキュメント記憶部22に記憶された出力対象とする複数のドキュメントを選択する。ドキュメント記憶部22には、例えばDTPアプリケーションによる機能によって作成されたドキュメントに関するデータのファイルが記憶されるものとする。
【0023】
出力部16は、出力設定選択部12によって選択された出力設定に従って、出力対象選択部14によって選択された複数のドキュメントを一括出力する。出力部16は、出力設定部10によって設定された出力条件設定に従ってドキュメントを出力する。
【0024】
記憶部18は、各種の情報を記憶するためのもので、出力設定記憶部20、ドキュメント記憶部22、出力ファイル記憶部24が設けられる。出力設定記憶部20は、出力設定部10によってドキュメントを出力する際に参照される出力設定が記憶される。出力設定記憶部20は、ドキュメントが記憶されるドキュメント記憶部22とは独立して出力設定を記憶しており、出力対象とするドキュメントに依存せずに出力設定選択部12により任意に選択される。ドキュメント記憶部22は、ドキュメントに関するデータのファイルが記憶されるもので、例えばフォルダが階層的に設定されてそれぞれのフォルダにドキュメントのファイルあるいはフォルダが記憶される。出力ファイル記憶部24は、出力条件設定によって出力タイプがファイル出力と設定されている場合に、出力部16により出力設定に従って出力される所定のフォーマットのファイルが記憶される。
【0025】
次に、本実施形態におけるドキュメント出力装置の動作について、図2及び図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。ここでは、ドキュメント出力プログラムがDTPアプリケーションに付加されて、DTPアプリケーションと共に起動された状態にあるものとする。
【0026】
まず、図2に示すフローチャートを参照しながら出力設定保存処理について説明する。
【0027】
例えば、出力設定保存処理は、DTPアプリケーションの実行中に、メニュー選択によって起動することができる。DTPアプリケーションによりドキュメントのファイルを開いて、ドキュメントに対する処理を実行中に(ステップA1)、DTPアプリケーションに設けられたメニューから出力設定保存ボタンが選択されたとする(ステップA2)。
【0028】
出力設定部10は、出力設定保存ボタンが選択されると、出力設定画面を表示装置において表示させる(ステップA3)。
【0029】
図4には、本実施形態における出力設定画面の一例を示している。図4に示すように、出力設定画面には、出力設定の名称(出力設定の内容が保存されるファイルのファイル名)が入力される出力設定項目G1、出力設定の詳細内容を設定するための詳細指定欄G2などが設けられる。詳細指定欄G2には、複数のタグ(例えばドキュメント、設定、出力、オプション、プレビュー、プリンタフォント)が設けられており、任意のタグを選択することができ、それぞれのタグに対応して設けられた出力設定の詳細を指定することができる。
【0030】
また、出力設定画面には、プリント出力する際の用紙サイズの指定をするための用紙設定ボタンG3、プリント出力する際に用いるプリンタ装置についての設定をするためのプリンタ設定ボタンG4、出力設定保存処理を終了させるためのキャンセルボタンG5、現在の出力設定の内容を保存させるための保存実行ボタンG6が設けられている。
【0031】
出力設定項目G1に対しては例えばマウスを用いてクリックされると、出力設定選択部12は、出力設定記憶部20に記憶されている出力設定の名称(ファイル名)をプルダウンメニューによって表示させる。このプルダウンメニューから出力設定の名称(ファイル名)が選択されると、出力設定選択部12は、この選択された出力設定のファイルを出力設定記憶部20から読み出し、この出力設定の内容に基づいて詳細指定欄G2における各項目を設定する。ここで、詳細指定欄G2において出力設定の内容を変更するための指定をすることができる。
【0032】
ここで、保存ボタンG6が選択されると、出力設定部10は、出力設定に対する名称(ファイル名)を入力させ、この入力された名称(ファイル名)を付して、現在、開いているドキュメントとは独立して出力設定記憶部20に記憶させる(ステップA5)。なお、出力設定に対する名称(ファイル名)の変更がない場合には、既存の出力設定の内容を変更したことになり、名称(ファイル名)の変更があった場合には、新規の出力設定を記憶させたことになる。
【0033】
次に、出力設定記憶部20に記憶された出力設定を用いて複数のドキュメントを一括出力させるための一括出力処理について、図3(a)に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0034】
例えば、一括出力処理は、DTPアプリケーションの実行中に、メニュー選択によって起動することができる。ここで、DTPアプリケーションによりドキュメントに対する処理を実行中に、DTPアプリケーションに設けられたメニューから一括出力ボタン(バッチプリント)が選択されたとする(ステップB1)。
【0035】
一括出力処理の実行が指示されると、出力設定部10は、出力条件設定画面を表示装置において表示させ、この出力条件設定画面を通じて出力条件を入力させる。出力条件設定では、印刷対象とするドキュメントの選択も実行される(ステップB2)。
【0036】
図5には、本実施形態における出力条件設定画面の一例を示している。図5に示す出力条件設定画面には、出力対象とするドキュメントの一覧を表示するためのドキュメントリスト表示エリアが設けられており、印刷対象として選択されたドキュメントの数を示すドキュメント数D1、現在選択されているドキュメントの一覧リストが表示されるリスト一覧エリアD2、リスト一覧エリアD2中で指定した特定のドキュメントに対する出力順を1つ上げるボタンD3と下げるボタンD4、出力対象とするドキュメントを含むフォルダの選択実行を指示するための処理ドキュメント選択ボタンD5、現在選択されているドキュメントをリストから削除するための削除ボタンD6、現在選択されている全てのドキュメントを削除するための全削除ボタンD7が設けられている。
【0037】
処理ドキュメント選択ボタンD5が選択された場合、出力対象選択部14は、例えば図6に示すような、処理フォルダ選択ダイアログを表示させ、この処理フォルダ選択ダイアログを通じて、出力対象となるドキュメントを含むフォルダを選択させる。処理フォルダ選択ダイアログでは、記憶装置(ハードディスク装置)に設定されているフォルダを表示させて、出力対象とするドキュメントを含むフォルダを任意に選択することができる。
【0038】
処理フォルダ選択ダイアログには、フォルダを指定するためのフォルダ指定欄E1と、フォルダ指定欄E1において指定されたフォルダに含まれる下位のフォルダ(あるいはファイル名)が一覧表示される一覧表示エリアE2と、一覧表示エリアE2で表示されたフォルダ(あるいはファイル)を全て出力対象として選択決定するためのフォルダ選択ボタンE3が設けられている。フォルダ選択ボタンE3が指定された場合には、一覧表示エリアE2において表示されているフォルダに含まれているファイルが、出力条件設定画面中のリスト一覧エリアD2に出力対象とするドキュメントのファイルとして表示される。(図6ではフォルダ「BatchPrintTest」が指定された状態を示す)。また、処理フォルダ選択ダイアログには、記憶装置(ハードディスク装置)の最上位の記憶領域(デスクトップ)を指定するデスクトップボタンE4、出力ドキュメント選択の中止を指示するためのキャンセルボタンE5、一覧表示エリアE2中で選択されたフォルダに含まれるフォルダあるいはファイルを一覧表示エリアE2に表示させるための開くボタンE6が設けられている。
【0039】
出力対象選択部14は、フォルダ指定欄E1においてフォルダが指定されると、指定されたフォルダに含まれるフォルダ(あるいはファイル名)を一覧表示エリアE2において表示させる。そして、一覧表示エリアE2においてフォルダが指定され、開くボタンE6が指示されると、出力対象選択部14は、指定されたフォルダに含まれるドキュメントのファイル名を一覧表示エリアE2において一覧表示させる。従って、記憶装置(ハードディスク装置)に設定されているフォルダから出力対象とするフォルダ(あるいはファイル)を、任意に一覧表示エリアE2に表示させることができる。一覧表示エリアE2において表示されているフォルダ(あるいはファイル)が全てを対象として、フォルダ選択ボタンE3が選択されると、出力対象選択部14は、一覧表示エリアE2中で表示されているフォルダに含まれているファイルを出力条件設定画面中のリスト一覧エリアD2に表示する。
【0040】
リスト一覧エリアD2において一覧表示されたリストは、ドキュメントの出力順を表している。出力対象選択部14は、リスト中から変更しようとするファイル名が選択され、上げるボタンD3あるいは下げるボタンD4が選択されることで、選択されたファイル名のリストにおける表示位置を上下させて出力順を変更する。また、出力対象選択部14は、リスト中からファイル名が選択され、削除ボタンD6が押された場合には、該当するファイル名をリストから削除して出力対象外とする。また、出力対象選択部14は、全削除ボタンD7が押された場合には、リスト中の全てのファイル名を削除してリストを空にし、再度、リストを作成できるようにする。
【0041】
こうして、出力対象とするドキュメントがそれぞれ独立したファイルとしてドキュメント記憶部22に記憶されていても、共通の出力設定を用いて出力する対象として一括して選択することができる。
【0042】
なお、出力対象選択部14は、現在実行中のDTPアプリケーションに応じて、このDTPアプリケーションによって作成されるドキュメントのファイル、あるいはこのファイルを含むフォルダのみを一覧表示エリアE2において表示させるものとする。出力対象選択部14は、例えばドキュメント記憶部22に記憶されたドキュメントのファイルに付されたファイル名の拡張子、あるいはファイルに対する属性情報などを参照して、現在実行中のDTPアプリケーションに対応するリスト中に表示すべきドキュメントのファイルであるか否かを判別するものとする。これにより、DTPアプリケーションから出力するドキュメントが絞り込まれ、出力対象とするドキュメントの選択を容易にすることができる。
【0043】
また、出力条件設定画面には、出力設定保存処理によって保存した出力設定を選択するための出力設定選択項目D8、出力タイプを選択するための出力タイプ選択項目D9、出力単位を指定するための出力単位選択項目D10、出力タイプがファイル出力である場合の保存ファイル名形式を選択するための保存ファイル名形式選択項目D11、出力タイプがファイル出力である場合の出力先のフォルダを選択するための保存先フォルダ選択ボタンD12、出力先のフォルダ名が表示される保存先フォルダ表示欄D13、ドキュメントリストに表示されたドキュメントの出力を実行させるための実行ボタンD14、ドキュメントの出力を中止させるためのキャンセルボタンD15が設けられている。
【0044】
出力設定部10は、出力設定選択項目D8において、プリンタ出力またはファイル出力の際に、リスト一覧エリアD2に表示されたファイル名が示す複数のドキュメントに共通して用いる出力設定を選択させる。
【0045】
出力設定部10は、出力タイプ選択項目D9において、プリンタ装置からのプリント出力、特定のデータ形式によるファイル出力の何れかを選択させる。特定のデータ形式としては、ドキュメントをプリント出力した場合と同様のイメージをもつデータ形式(例えばEPS(Encapsulated PostScript)、PS(PostScript)など)、特定のアプリケーションで用いられるデータ形式などがある。
【0046】
また、出力設定部10は、出力タイプとしてファイル出力が指定された場合に、出力単位選択項目D10において、1ドキュメントを1ファイルとして出力するドキュメント単位、あるいはドキュメントに含まれる1ページ単位を1ファイルとして出力するページ単位の何れかを選択させる。
【0047】
また、出力設定部10は、保存ファイル名形式選択項目D11において、出力タイプがファイル出力である場合の保存ファイル名形式として、ドキュメントの1ページ目から順にシリアル番号(1,2,3,…)を付していく「ページ番号」、ページセクション番号を取得しファイル名とする「セクション番号」、出力されたページ順にシリアル番号(1,2,3,…)を付していく「出力順」の何れかを選択させる。
【0048】
なお、出力タイプ選択項目D9、出力単位選択項目D10、及び保存ファイル名形式選択項目D11において選択される内容は、前述した例に限るものではなく任意に設定することができる。
【0049】
また、出力設定部10は、保存先フォルダ選択ボタンD12が選択された場合、出力タイプがファイル出力である場合の出力先のフォルダを選択するための例えば図7に示すような保存先フォルダ選択ダイアログを表示させる。
【0050】
保存先フォルダ選択ダイアログでは、記憶装置(ハードディスク装置)に設定されているフォルダを表示させて、出力設定に従って変換されたファイルの保存先となるフォルダを任意に選択することができる。なお、ここでは出力ファイル記憶部24に該当するフォルダと、このフォルダに含まれる下位のフォルダが任意に選択できるものとする。
【0051】
保存先フォルダ選択ダイアログには、フォルダを指定するためのフォルダ指定欄F1と、フォルダ指定欄F1において指定されたフォルダに含まれる下位のフォルダが一覧表示される一覧表示エリアF2と、一覧表示エリアF2で指定されたフォルダを保存先フォルダとして選択決定するための保存先フォルダ選択ボタンF3が設けられている。また、保存先フォルダ選択ダイアログには、記憶装置(ハードディスク装置)の最上位の記憶領域(デスクトップ)を指定するデスクトップボタンF4、フォルダの新規作成を指示するための新規フォルダボタンF5、保存先フォルダの選択中止を指示するためのキャンセルボタンF6、一覧表示エリアF2中で選択されたフォルダに含まれるフォルダ(あるいはファイル)を一覧表示エリアF2に表示させるための開くボタンF7が設けられている。任意の保存先フォルダが選択され、選択ボタンF3が指示されると、出力設定部10は、一覧表示エリアF2中で指定された保存先フォルダのフォルダ名を、出力条件設定画面中の保存先フォルダ表示欄D13において表示させる。
【0052】
なお、出力設定画面において、キャンセルボタンD15が選択された場合には、それまで設定した出力条件を破棄して一括出力処理を終了する。
【0053】
こうして、出力条件設定画面において出力条件が設定された後、実行ボタンD14が選択されると、出力設定部12は、出力設定選択項目D8によって指定された出力設定を出力設定記憶部20から選択して出力部16に提供する(ステップB3)。
【0054】
出力部16は、出力設定選択部12によって選択された出力設定に応じて、出力対象選択部14によって選択された複数のドキュメントの全てに対して、1つの共通する出力設定に従って出力処理を実行する。すなわち、出力タイプとしてプリンタ出力が設定されている場合には、各ドキュメントを出力設定に従ってプリンタ装置より紙媒体に順次、印刷出力させ、また出力タイプとしてファイル出力が設定されている場合には、ドキュメントの内容を特定のデータ形式に変換したファイル(例えばEPSファイル、PSファイル)をそれぞれのドキュメントについて生成して、出力ファイル記憶部24の出力条件設定画面を通じて指定された保存先フォルダに保存する。なお、ファイルを保存する場合には、出力条件設定画面の保存ファイル名形式選択項目D11において選択された保存ファイル名形式に従うファイル名を、それぞれのファイルに付して出力ファイル記憶部24に記憶させる。
【0055】
以上のように、選択された出力設定を用いたドキュメントの出力を、選択されたドキュメント毎に繰り返し実行し、全ての出力対象とするドキュメントに対する処理を完了した時点で一括出力処理を終了する(ステップB4,B5,B6)。
【0056】
このようにして、従来では独立して記憶されたドキュメントに対しては、ドキュメント毎に出力設定をして出力していたものが、本実施形態のドキュメント出力装置では、出力対象とするドキュメントを一括して複数選択し、これら複数のドキュメントに対して共通する出力設定を用いて出力することができるので、作業負担を大幅に軽減することができる。この際、複数の全てのドキュメントに対して同じ出力設定が正確に用いられるので、出力設定の誤りも発生しない。
【0057】
なお、前述した説明では、DTPアプリケーションによって作成されるドキュメントを出力対象とするものと説明しているが、他のアプリケーションによって作成されるドキュメントを前述のようにして出力することも当然可能である。
【0058】
また、前述した説明では、本実施形態におけるドキュメント出力プログラムによって提供される機能は、特定のアプリケーション(本実施形態ではDTPアプリケーション)に対して付加され、その特定のアプリケーションによって作成されたドキュメントの出力に用いられるものとして説明しているが、複数のアプリケーションによって作成されたドキュメントの出力に共用されるものであっても良い。
【0059】
例えば、図3(b)に示すフローチャートに従って、複数のアプリケーションによって作成されたドキュメントを出力する一括出力処理を実行することができる。なお、ドキュメント記憶部22には、複数のアプリケーションによって作成されたドキュメントが、例えば1つのフォルダに混在して記憶されているものとする。また、出力設定保存処理は、アプリケーションに応じた出力設定を出力設定記憶部20に記憶させることができるものとし、出力設定記憶部20に何れのアプリケーションに対応する出力設定であるかが識別可能に記憶されるものとする。
【0060】
一括出力処理は、前述と同様にしてアプリケーションの実行中に、メニューから一括出力ボタン(バッチプリント)が選択されることにより起動されるものとする(ステップC1)。
【0061】
一括出力処理の実行が指示されると、出力設定部10は、出力条件設定画面を表示装置において表示させ、この出力条件設定画面を通じて出力条件を入力させる。出力条件設定では、印刷対象とするドキュメントの選択も実行される(ステップC2)。なお、出力条件設定は、図3(a)をもとにして説明した一括出力処理と同様にして実行されるものとして説明を省略する。
【0062】
ただし、前述した説明では、ドキュメント記憶部22に記憶された出力対象とするフォルダを指定した場合、特定のアプリケーション(DTPアプリケーション)に対応するドキュメントのファイル名のみをドキュメントリストに表示させるものとしたが、指定されたフォルダに含まれる全てのドキュメントのファイル名を表示させるものとする。
【0063】
ここで、出力設定部10は、出力条件設定画面の出力設定選択項目D8において、リスト一覧エリアD2に表示された出力対象とするドキュメントの種類にそれぞれ対応する出力設定を選択させる。ここで、実行ボタンD14が選択されると、出力設定部12は、出力設定選択項目D8によって指定された、ドキュメントの種類に応じた出力設定を出力設定記憶部20から選択して出力部16に提供する(ステップC3)。
【0064】
以下、図3(a)で説明した処理と同様にして、選択された出力設定を用いたドキュメントの出力を、選択されたドキュメント毎に繰り返し実行し、全ての出力対象とするドキュメントに対する処理を完了した時点で一括出力処理を終了する(ステップC4,C5,C6,C7)。ただし、出力部16は、ドキュメントの出力時に、ドキュメントの種類を判別し(ステップC5)、そのドキュメントの種類に対応して選択されている出力設定を用いてドキュメントの出力を実行する(ステップC6)。
【0065】
このようにして、ドキュメントの種類に応じた複数の出力設定を出力設定記憶部20に記憶させておき、出力対象とする複数の種類のドキュメントが選択されている場合には、それぞれのドキュメントの種類に応じた出力設定を選択し、ドキュメントの出力時にドキュメントの種類に応じた出力設定を用いてドキュメントの出力が実行される。従って、出力対象とするドキュメントに複数の種類のドキュメントが混在していても、ドキュメントの種類のそれぞれにおいて、1つの出力設定に従うドキュメントの出力を一括して実行することが可能となる。
【0066】
なお、ドキュメント出力プログラムは、前述したように特定のアプリケーションに付加されて実行されても良いし、特定のアプリケーションに依存せずに独立して実行されるものであっても良い。この場合、複数のアプリケーションに共用されていも良いし、実行中(アクティブ)となっているアプリケーションを通じて起動された場合に、そのアプリケーションによって作成されたドキュメントを印刷対象とするようにしても良い。
【0067】
また、上述した実施形態において記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるドキュメント出力プログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたドキュメント出力プログラムを読み込み、または通信媒体を介してドキュメント出力プログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0068】
また、本願発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0069】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の請求項1,6によれば、出力対象とするドキュメントを一括して複数選択し、これら複数のドキュメントに対して共通する出力設定を用いて出力することができるので、作業負担を大幅に軽減し、出力設定を伴う独立した複数のドキュメントについての出力を容易に実行することが可能となるものである。
【0070】
また本発明の請求項2によれば、複数のドキュメントの種類に応じた出力設定を記憶させ、出力対象として選択されたドキュメントの種類に応じた出力設定を選択することができるので、複数の種類のドキュメントについて一括して出力することができる。
【0071】
また本発明の請求項3によれば、出力対象として複数種類のドキュメントが選択されている場合に、それぞれのドキュメントの種類に応じた複数の出力設定を選択し、複数種類のドキュメントをそれぞれの種類に応じた出力設定に従って出力するので、複数種類の複数のドキュメントを一括して出力することができる。
【0072】
また本発明の請求項4によれば、ドキュメントの出力タイプとして、ドキュメントを特定のデータ形式のファイルに変換して出力するファイル出力とドキュメントを紙媒体に印刷して出力するプリント出力の何れかに設定し、この設定された出力タイプに応じてドキュメントを出力することができる。
【0073】
また本発明の請求項5によれば、出力タイプがファイル出力に設定された場合に、出力されるファイルに対して付加するファイル名の形式を設定し、この設定された形式に従って、出力されるファイルに対してファイル名を設定することができるので、複数のドキュメントを一括して出力する場合であっても、各ファイルに対してファイル名を逐次設定する必要がないので、作業負担の増加を招かない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係わるドキュメント出力装置の機能構成を示すブロック図。
【図2】本実施形態における出力設定保存処理について説明するためのフローチャート。
【図3】本実施形態における一括出力処理について説明するためのフローチャート。
【図4】本実施形態における出力設定画面(印刷ダイアログ)の一例を示す図。
【図5】本実施形態における出力条件設定画面の一例を示す図。
【図6】本実施形態における処理フォルダ選択ダイアログの一例を示す図。
【図7】本実施形態における保存先フォルダ選択ダイアログの一例を示す図。
【符号の説明】
10…出力設定部
12…出力設定選択部
14…出力対象選択部
16…出力部
18…記憶部
20…出力設定記憶部
22…ドキュメント記憶部
24…出力ファイル記憶部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドキュメントを指定された出力設定に従って出力するドキュメント出力装置、ドキュメント出力プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、DTPアプリケーションなどによって作成されたドキュメント、例えばテキストや画像、イラストなどが混在しているドキュメントを印刷出力する場合には、DTPアプリケーションによってドキュメントのファイルを開き、このドキュメントに対する印刷設定を行った後に印刷処理を実行させる。
【0003】
ところで、複数ページからなる印刷物を作成する場合には、DTPアプリケーションによってページ毎にドキュメント(DTPデータ)を作成することがある。例えば、印刷物におけるページの並びが不定であるような場合には、柔軟にページ並びを決めることができるように、各ドキュメントを独立して作成することがある。
【0004】
特に、1つのドキュメントに、テキスト、画像、イラストなどが多数混在する場合には、1つのドキュメントのデータ量が大きくなるため、管理上、1つのドキュメントを1つのファイルとして保存する方が容易となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来では、複数のドキュメントを独立して管理する場合があるが、これら独立した複数のドキュメントを印刷出力する場合には、例えばDTPアプリケーションにおいて、印刷対象とするドキュメントを1つずつ開かなくてはならない。そして、開いたドキュメントに対して、出力設定をその都度行わなければならなかった。例え、複数のドキュメントに対して同一の出力設定を用いるとしても、ドキュメントを開いて印刷処理を実行するという手順を、それぞれのドキュメントに対して実行しなければならなかった。
【0006】
本発明は前記のような事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、出力設定を伴う独立した複数のドキュメントについての出力を容易に実行することが可能なドキュメント出力装置、ドキュメント出力プログラムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するものであり、請求項1の発明は、ドキュメントを指定された出力設定に従って出力するドキュメント出力装置において、出力設定をドキュメントと独立して記憶させる出力設定手段と、出力対象とする複数のドキュメントを選択する出力対象選択手段と、前記出力対象選択手段によって選択された複数のドキュメントに対する出力設定を、前記出力設定手段によって記憶された出力設定から選択する出力設定選択手段と、前記出力設定選択手段によって選択された出力設定に従って、前記出力対象選択手段によって選択された複数のドキュメントを出力する出力手段とを具備したことを特徴としたものである。
【0008】
本発明の請求項2の発明は、前記出力設定手段は、複数のドキュメントの種類に応じた出力設定を記憶させ、前記出力設定選択手段は、前記出力対象選択手段によって選択されたドキュメントの種類に応じた出力設定を選択することを特徴としたものである。
【0009】
本発明の請求項3の発明は、前記出力設定選択手段は、前記出力対象選択手段によって複数の種類のドキュメントが選択されている場合に、それぞれのドキュメントの種類に応じた複数の出力設定を選択し、前記出力手段は、前記複数の種類のドキュメントのそれぞれを、前記出力設定選択手段によって選択されたドキュメントのそれぞれの種類に応じた出力設定に従って出力することを特徴としたものである。
【0010】
本発明の請求項4の発明は、前記出力手段によって出力されるドキュメントの出力タイプとして、ドキュメントを特定のデータ形式のファイルに変換して出力するファイル出力とドキュメントを紙媒体に印刷して出力するプリント出力の何れかに設定する出力タイプ設定手段を具備し、前記出力手段は、前記出力タイプ設定手段によって設定された出力タイプに応じて、ドキュメントを出力することを特徴としたものである。
【0011】
本発明の請求項5の発明は、前記出力タイプ設定手段によって出力タイプがファイル出力に設定された場合に、出力されるファイルに対して付加するファイル名の形式を設定するファイル名形式設定手段と、前記ファイル名形式設定手段によって設定された形式に従って、前記出力手段によって出力されるファイルに対してファイル名を設定するファイル名設定手段とを具備したことを特徴としたものである。
【0012】
本発明の請求項6の発明は、ドキュメントを指定された出力設定に従って出力するドキュメント出力プログラムであって、コンピュータを、出力設定をドキュメントと独立して記憶させる出力設定手段と、出力対象とする複数のドキュメントを選択する出力対象選択手段と、前記出力対象選択手段によって選択された複数のドキュメントに対する出力設定を、前記出力設定手段によって記憶された出力設定から選択する出力設定選択手段と、前記出力設定選択手段によって選択された出力設定に従って、前記出力対象選択手段によって選択された複数のドキュメントを出力する出力手段とに機能させるとしたものである。
【0013】
請求項1及び6に記載の発明によれば、出力設定手段によってドキュメントと独立した形で出力設定が記憶され、出力対象選択手段によって複数のドキュメントが出力対象とするドキュメントとして選択される。出力対象選択手段により出力対象として選択された複数のドキュメントは、前記出力設定選択手段によって選択された出力設定に従って、出力手段により一括出力される。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、出力設定手段によって複数のドキュメントの種類に応じた出力設定が記憶され、出力対象選択手段によって選択されたドキュメントの種類に応じた出力設定が出力設定選択手段により選択される。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、出力設定選択手段により複数種類のドキュメントに応じた複数の出力設定が選択され、出力手段により、複数種類のドキュメントのそれぞれが、出力設定選択手段によって選択されたドキュメントの種類に応じた出力設定に従って一括出力される。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、出力タイプ設定手段により出力手段によって出力されるドキュメントの出力タイプとして、ドキュメントを特定のデータ形式のファイルに変換して出力するファイル出力とドキュメントを紙媒体に印刷して出力するプリント出力の何れかに設定され、出力タイプ設定手段によって設定された出力タイプに応じて、出力手段によりドキュメントが出力される。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、出力タイプ設定手段によって出力タイプがファイル出力に設定された場合に、出力されるファイルに対して付加するファイル名の形式がファイル名形式設定手段により設定され、ファイル名形式設定手段によって設定された形式に従って、出力手段によって出力されるファイルに対してファイル名設定手段によってファイル名が付加される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本実施形態に係わるドキュメント出力装置の機能構成を示すブロック図である。本実施形態におけるドキュメント出力装置は、出力設定部10(出力設定選択部12)、出力対象選択部14、出力部16、及び記憶部18の機能が設けられる。出力設定部10(出力設定選択部12)、出力対象選択部14、及び出力部16の各機能は、CD−ROM、DVD、磁気ディスク等の記録媒体に記録されたドキュメントを所定の形式で出力するプログラム(以下、ドキュメント出力プログラムという)を読み込み、このプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって実現される機能である。コンピュータには、入力装置としてキーボードやマウスなどのポインティングデバイス、表示装置としてCRTや液晶ディスプレイ、記憶装置としてハードディスク装置などが設けられている。また、コンピュータには、出力装置として印刷装置が接続され、各種のアプリケーションプログラムによる印刷機能による印刷出力に使用される。
【0019】
ドキュメント出力プログラムは、例えば既存のアプリケーションプログラムに付加して実行させることで、アプリケーションから独立した複数のドキュメントを一括して出力する機能を提供することができる。本実施形態では、既存のアプリケーションとしてDTPアプリケーションを対象として説明する。また、本実施形態では、ドキュメントの出力タイプ(形態)としては、紙媒体に対してプリンタ装置によって出力設定に従って印刷するプリント出力の他、ドキュメントのデータを出力設定に従って特定のデータ形式によるファイルに変換するファイル出力があり、後述する出力条件設定によって指定されるものとする。
【0020】
出力設定部10は、ドキュメントを出力する際の出力設定をドキュメントと独立して記憶させるためのもので、出力設定保存処理の実行要求があった時、あるいは出力処理を実行する時に出力設定画面(印刷ダイアログ)を表示させ、この出力設定画面中で入力された出力設定の内容をドキュメントとは独立して出力設定記憶部20に記憶させる。出力設定記憶部20には複数の出力設定(出力設定1,2,3…)を記憶させることができ、出力部16によるドキュメントの出力時に出力設定選択部12によって任意に選択することができる。また、出力設定部10は、ドキュメントを出力する際の出力条件設定を行なう。
【0021】
出力設定選択部12は、出力対象選択部14によって選択された出力対象とする複数のドキュメントに対する出力設定を、出力設定部10によって出力設定記憶部20に記憶された出力設定から選択する。
【0022】
出力対象選択部14は、ドキュメント記憶部22に記憶された出力対象とする複数のドキュメントを選択する。ドキュメント記憶部22には、例えばDTPアプリケーションによる機能によって作成されたドキュメントに関するデータのファイルが記憶されるものとする。
【0023】
出力部16は、出力設定選択部12によって選択された出力設定に従って、出力対象選択部14によって選択された複数のドキュメントを一括出力する。出力部16は、出力設定部10によって設定された出力条件設定に従ってドキュメントを出力する。
【0024】
記憶部18は、各種の情報を記憶するためのもので、出力設定記憶部20、ドキュメント記憶部22、出力ファイル記憶部24が設けられる。出力設定記憶部20は、出力設定部10によってドキュメントを出力する際に参照される出力設定が記憶される。出力設定記憶部20は、ドキュメントが記憶されるドキュメント記憶部22とは独立して出力設定を記憶しており、出力対象とするドキュメントに依存せずに出力設定選択部12により任意に選択される。ドキュメント記憶部22は、ドキュメントに関するデータのファイルが記憶されるもので、例えばフォルダが階層的に設定されてそれぞれのフォルダにドキュメントのファイルあるいはフォルダが記憶される。出力ファイル記憶部24は、出力条件設定によって出力タイプがファイル出力と設定されている場合に、出力部16により出力設定に従って出力される所定のフォーマットのファイルが記憶される。
【0025】
次に、本実施形態におけるドキュメント出力装置の動作について、図2及び図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。ここでは、ドキュメント出力プログラムがDTPアプリケーションに付加されて、DTPアプリケーションと共に起動された状態にあるものとする。
【0026】
まず、図2に示すフローチャートを参照しながら出力設定保存処理について説明する。
【0027】
例えば、出力設定保存処理は、DTPアプリケーションの実行中に、メニュー選択によって起動することができる。DTPアプリケーションによりドキュメントのファイルを開いて、ドキュメントに対する処理を実行中に(ステップA1)、DTPアプリケーションに設けられたメニューから出力設定保存ボタンが選択されたとする(ステップA2)。
【0028】
出力設定部10は、出力設定保存ボタンが選択されると、出力設定画面を表示装置において表示させる(ステップA3)。
【0029】
図4には、本実施形態における出力設定画面の一例を示している。図4に示すように、出力設定画面には、出力設定の名称(出力設定の内容が保存されるファイルのファイル名)が入力される出力設定項目G1、出力設定の詳細内容を設定するための詳細指定欄G2などが設けられる。詳細指定欄G2には、複数のタグ(例えばドキュメント、設定、出力、オプション、プレビュー、プリンタフォント)が設けられており、任意のタグを選択することができ、それぞれのタグに対応して設けられた出力設定の詳細を指定することができる。
【0030】
また、出力設定画面には、プリント出力する際の用紙サイズの指定をするための用紙設定ボタンG3、プリント出力する際に用いるプリンタ装置についての設定をするためのプリンタ設定ボタンG4、出力設定保存処理を終了させるためのキャンセルボタンG5、現在の出力設定の内容を保存させるための保存実行ボタンG6が設けられている。
【0031】
出力設定項目G1に対しては例えばマウスを用いてクリックされると、出力設定選択部12は、出力設定記憶部20に記憶されている出力設定の名称(ファイル名)をプルダウンメニューによって表示させる。このプルダウンメニューから出力設定の名称(ファイル名)が選択されると、出力設定選択部12は、この選択された出力設定のファイルを出力設定記憶部20から読み出し、この出力設定の内容に基づいて詳細指定欄G2における各項目を設定する。ここで、詳細指定欄G2において出力設定の内容を変更するための指定をすることができる。
【0032】
ここで、保存ボタンG6が選択されると、出力設定部10は、出力設定に対する名称(ファイル名)を入力させ、この入力された名称(ファイル名)を付して、現在、開いているドキュメントとは独立して出力設定記憶部20に記憶させる(ステップA5)。なお、出力設定に対する名称(ファイル名)の変更がない場合には、既存の出力設定の内容を変更したことになり、名称(ファイル名)の変更があった場合には、新規の出力設定を記憶させたことになる。
【0033】
次に、出力設定記憶部20に記憶された出力設定を用いて複数のドキュメントを一括出力させるための一括出力処理について、図3(a)に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0034】
例えば、一括出力処理は、DTPアプリケーションの実行中に、メニュー選択によって起動することができる。ここで、DTPアプリケーションによりドキュメントに対する処理を実行中に、DTPアプリケーションに設けられたメニューから一括出力ボタン(バッチプリント)が選択されたとする(ステップB1)。
【0035】
一括出力処理の実行が指示されると、出力設定部10は、出力条件設定画面を表示装置において表示させ、この出力条件設定画面を通じて出力条件を入力させる。出力条件設定では、印刷対象とするドキュメントの選択も実行される(ステップB2)。
【0036】
図5には、本実施形態における出力条件設定画面の一例を示している。図5に示す出力条件設定画面には、出力対象とするドキュメントの一覧を表示するためのドキュメントリスト表示エリアが設けられており、印刷対象として選択されたドキュメントの数を示すドキュメント数D1、現在選択されているドキュメントの一覧リストが表示されるリスト一覧エリアD2、リスト一覧エリアD2中で指定した特定のドキュメントに対する出力順を1つ上げるボタンD3と下げるボタンD4、出力対象とするドキュメントを含むフォルダの選択実行を指示するための処理ドキュメント選択ボタンD5、現在選択されているドキュメントをリストから削除するための削除ボタンD6、現在選択されている全てのドキュメントを削除するための全削除ボタンD7が設けられている。
【0037】
処理ドキュメント選択ボタンD5が選択された場合、出力対象選択部14は、例えば図6に示すような、処理フォルダ選択ダイアログを表示させ、この処理フォルダ選択ダイアログを通じて、出力対象となるドキュメントを含むフォルダを選択させる。処理フォルダ選択ダイアログでは、記憶装置(ハードディスク装置)に設定されているフォルダを表示させて、出力対象とするドキュメントを含むフォルダを任意に選択することができる。
【0038】
処理フォルダ選択ダイアログには、フォルダを指定するためのフォルダ指定欄E1と、フォルダ指定欄E1において指定されたフォルダに含まれる下位のフォルダ(あるいはファイル名)が一覧表示される一覧表示エリアE2と、一覧表示エリアE2で表示されたフォルダ(あるいはファイル)を全て出力対象として選択決定するためのフォルダ選択ボタンE3が設けられている。フォルダ選択ボタンE3が指定された場合には、一覧表示エリアE2において表示されているフォルダに含まれているファイルが、出力条件設定画面中のリスト一覧エリアD2に出力対象とするドキュメントのファイルとして表示される。(図6ではフォルダ「BatchPrintTest」が指定された状態を示す)。また、処理フォルダ選択ダイアログには、記憶装置(ハードディスク装置)の最上位の記憶領域(デスクトップ)を指定するデスクトップボタンE4、出力ドキュメント選択の中止を指示するためのキャンセルボタンE5、一覧表示エリアE2中で選択されたフォルダに含まれるフォルダあるいはファイルを一覧表示エリアE2に表示させるための開くボタンE6が設けられている。
【0039】
出力対象選択部14は、フォルダ指定欄E1においてフォルダが指定されると、指定されたフォルダに含まれるフォルダ(あるいはファイル名)を一覧表示エリアE2において表示させる。そして、一覧表示エリアE2においてフォルダが指定され、開くボタンE6が指示されると、出力対象選択部14は、指定されたフォルダに含まれるドキュメントのファイル名を一覧表示エリアE2において一覧表示させる。従って、記憶装置(ハードディスク装置)に設定されているフォルダから出力対象とするフォルダ(あるいはファイル)を、任意に一覧表示エリアE2に表示させることができる。一覧表示エリアE2において表示されているフォルダ(あるいはファイル)が全てを対象として、フォルダ選択ボタンE3が選択されると、出力対象選択部14は、一覧表示エリアE2中で表示されているフォルダに含まれているファイルを出力条件設定画面中のリスト一覧エリアD2に表示する。
【0040】
リスト一覧エリアD2において一覧表示されたリストは、ドキュメントの出力順を表している。出力対象選択部14は、リスト中から変更しようとするファイル名が選択され、上げるボタンD3あるいは下げるボタンD4が選択されることで、選択されたファイル名のリストにおける表示位置を上下させて出力順を変更する。また、出力対象選択部14は、リスト中からファイル名が選択され、削除ボタンD6が押された場合には、該当するファイル名をリストから削除して出力対象外とする。また、出力対象選択部14は、全削除ボタンD7が押された場合には、リスト中の全てのファイル名を削除してリストを空にし、再度、リストを作成できるようにする。
【0041】
こうして、出力対象とするドキュメントがそれぞれ独立したファイルとしてドキュメント記憶部22に記憶されていても、共通の出力設定を用いて出力する対象として一括して選択することができる。
【0042】
なお、出力対象選択部14は、現在実行中のDTPアプリケーションに応じて、このDTPアプリケーションによって作成されるドキュメントのファイル、あるいはこのファイルを含むフォルダのみを一覧表示エリアE2において表示させるものとする。出力対象選択部14は、例えばドキュメント記憶部22に記憶されたドキュメントのファイルに付されたファイル名の拡張子、あるいはファイルに対する属性情報などを参照して、現在実行中のDTPアプリケーションに対応するリスト中に表示すべきドキュメントのファイルであるか否かを判別するものとする。これにより、DTPアプリケーションから出力するドキュメントが絞り込まれ、出力対象とするドキュメントの選択を容易にすることができる。
【0043】
また、出力条件設定画面には、出力設定保存処理によって保存した出力設定を選択するための出力設定選択項目D8、出力タイプを選択するための出力タイプ選択項目D9、出力単位を指定するための出力単位選択項目D10、出力タイプがファイル出力である場合の保存ファイル名形式を選択するための保存ファイル名形式選択項目D11、出力タイプがファイル出力である場合の出力先のフォルダを選択するための保存先フォルダ選択ボタンD12、出力先のフォルダ名が表示される保存先フォルダ表示欄D13、ドキュメントリストに表示されたドキュメントの出力を実行させるための実行ボタンD14、ドキュメントの出力を中止させるためのキャンセルボタンD15が設けられている。
【0044】
出力設定部10は、出力設定選択項目D8において、プリンタ出力またはファイル出力の際に、リスト一覧エリアD2に表示されたファイル名が示す複数のドキュメントに共通して用いる出力設定を選択させる。
【0045】
出力設定部10は、出力タイプ選択項目D9において、プリンタ装置からのプリント出力、特定のデータ形式によるファイル出力の何れかを選択させる。特定のデータ形式としては、ドキュメントをプリント出力した場合と同様のイメージをもつデータ形式(例えばEPS(Encapsulated PostScript)、PS(PostScript)など)、特定のアプリケーションで用いられるデータ形式などがある。
【0046】
また、出力設定部10は、出力タイプとしてファイル出力が指定された場合に、出力単位選択項目D10において、1ドキュメントを1ファイルとして出力するドキュメント単位、あるいはドキュメントに含まれる1ページ単位を1ファイルとして出力するページ単位の何れかを選択させる。
【0047】
また、出力設定部10は、保存ファイル名形式選択項目D11において、出力タイプがファイル出力である場合の保存ファイル名形式として、ドキュメントの1ページ目から順にシリアル番号(1,2,3,…)を付していく「ページ番号」、ページセクション番号を取得しファイル名とする「セクション番号」、出力されたページ順にシリアル番号(1,2,3,…)を付していく「出力順」の何れかを選択させる。
【0048】
なお、出力タイプ選択項目D9、出力単位選択項目D10、及び保存ファイル名形式選択項目D11において選択される内容は、前述した例に限るものではなく任意に設定することができる。
【0049】
また、出力設定部10は、保存先フォルダ選択ボタンD12が選択された場合、出力タイプがファイル出力である場合の出力先のフォルダを選択するための例えば図7に示すような保存先フォルダ選択ダイアログを表示させる。
【0050】
保存先フォルダ選択ダイアログでは、記憶装置(ハードディスク装置)に設定されているフォルダを表示させて、出力設定に従って変換されたファイルの保存先となるフォルダを任意に選択することができる。なお、ここでは出力ファイル記憶部24に該当するフォルダと、このフォルダに含まれる下位のフォルダが任意に選択できるものとする。
【0051】
保存先フォルダ選択ダイアログには、フォルダを指定するためのフォルダ指定欄F1と、フォルダ指定欄F1において指定されたフォルダに含まれる下位のフォルダが一覧表示される一覧表示エリアF2と、一覧表示エリアF2で指定されたフォルダを保存先フォルダとして選択決定するための保存先フォルダ選択ボタンF3が設けられている。また、保存先フォルダ選択ダイアログには、記憶装置(ハードディスク装置)の最上位の記憶領域(デスクトップ)を指定するデスクトップボタンF4、フォルダの新規作成を指示するための新規フォルダボタンF5、保存先フォルダの選択中止を指示するためのキャンセルボタンF6、一覧表示エリアF2中で選択されたフォルダに含まれるフォルダ(あるいはファイル)を一覧表示エリアF2に表示させるための開くボタンF7が設けられている。任意の保存先フォルダが選択され、選択ボタンF3が指示されると、出力設定部10は、一覧表示エリアF2中で指定された保存先フォルダのフォルダ名を、出力条件設定画面中の保存先フォルダ表示欄D13において表示させる。
【0052】
なお、出力設定画面において、キャンセルボタンD15が選択された場合には、それまで設定した出力条件を破棄して一括出力処理を終了する。
【0053】
こうして、出力条件設定画面において出力条件が設定された後、実行ボタンD14が選択されると、出力設定部12は、出力設定選択項目D8によって指定された出力設定を出力設定記憶部20から選択して出力部16に提供する(ステップB3)。
【0054】
出力部16は、出力設定選択部12によって選択された出力設定に応じて、出力対象選択部14によって選択された複数のドキュメントの全てに対して、1つの共通する出力設定に従って出力処理を実行する。すなわち、出力タイプとしてプリンタ出力が設定されている場合には、各ドキュメントを出力設定に従ってプリンタ装置より紙媒体に順次、印刷出力させ、また出力タイプとしてファイル出力が設定されている場合には、ドキュメントの内容を特定のデータ形式に変換したファイル(例えばEPSファイル、PSファイル)をそれぞれのドキュメントについて生成して、出力ファイル記憶部24の出力条件設定画面を通じて指定された保存先フォルダに保存する。なお、ファイルを保存する場合には、出力条件設定画面の保存ファイル名形式選択項目D11において選択された保存ファイル名形式に従うファイル名を、それぞれのファイルに付して出力ファイル記憶部24に記憶させる。
【0055】
以上のように、選択された出力設定を用いたドキュメントの出力を、選択されたドキュメント毎に繰り返し実行し、全ての出力対象とするドキュメントに対する処理を完了した時点で一括出力処理を終了する(ステップB4,B5,B6)。
【0056】
このようにして、従来では独立して記憶されたドキュメントに対しては、ドキュメント毎に出力設定をして出力していたものが、本実施形態のドキュメント出力装置では、出力対象とするドキュメントを一括して複数選択し、これら複数のドキュメントに対して共通する出力設定を用いて出力することができるので、作業負担を大幅に軽減することができる。この際、複数の全てのドキュメントに対して同じ出力設定が正確に用いられるので、出力設定の誤りも発生しない。
【0057】
なお、前述した説明では、DTPアプリケーションによって作成されるドキュメントを出力対象とするものと説明しているが、他のアプリケーションによって作成されるドキュメントを前述のようにして出力することも当然可能である。
【0058】
また、前述した説明では、本実施形態におけるドキュメント出力プログラムによって提供される機能は、特定のアプリケーション(本実施形態ではDTPアプリケーション)に対して付加され、その特定のアプリケーションによって作成されたドキュメントの出力に用いられるものとして説明しているが、複数のアプリケーションによって作成されたドキュメントの出力に共用されるものであっても良い。
【0059】
例えば、図3(b)に示すフローチャートに従って、複数のアプリケーションによって作成されたドキュメントを出力する一括出力処理を実行することができる。なお、ドキュメント記憶部22には、複数のアプリケーションによって作成されたドキュメントが、例えば1つのフォルダに混在して記憶されているものとする。また、出力設定保存処理は、アプリケーションに応じた出力設定を出力設定記憶部20に記憶させることができるものとし、出力設定記憶部20に何れのアプリケーションに対応する出力設定であるかが識別可能に記憶されるものとする。
【0060】
一括出力処理は、前述と同様にしてアプリケーションの実行中に、メニューから一括出力ボタン(バッチプリント)が選択されることにより起動されるものとする(ステップC1)。
【0061】
一括出力処理の実行が指示されると、出力設定部10は、出力条件設定画面を表示装置において表示させ、この出力条件設定画面を通じて出力条件を入力させる。出力条件設定では、印刷対象とするドキュメントの選択も実行される(ステップC2)。なお、出力条件設定は、図3(a)をもとにして説明した一括出力処理と同様にして実行されるものとして説明を省略する。
【0062】
ただし、前述した説明では、ドキュメント記憶部22に記憶された出力対象とするフォルダを指定した場合、特定のアプリケーション(DTPアプリケーション)に対応するドキュメントのファイル名のみをドキュメントリストに表示させるものとしたが、指定されたフォルダに含まれる全てのドキュメントのファイル名を表示させるものとする。
【0063】
ここで、出力設定部10は、出力条件設定画面の出力設定選択項目D8において、リスト一覧エリアD2に表示された出力対象とするドキュメントの種類にそれぞれ対応する出力設定を選択させる。ここで、実行ボタンD14が選択されると、出力設定部12は、出力設定選択項目D8によって指定された、ドキュメントの種類に応じた出力設定を出力設定記憶部20から選択して出力部16に提供する(ステップC3)。
【0064】
以下、図3(a)で説明した処理と同様にして、選択された出力設定を用いたドキュメントの出力を、選択されたドキュメント毎に繰り返し実行し、全ての出力対象とするドキュメントに対する処理を完了した時点で一括出力処理を終了する(ステップC4,C5,C6,C7)。ただし、出力部16は、ドキュメントの出力時に、ドキュメントの種類を判別し(ステップC5)、そのドキュメントの種類に対応して選択されている出力設定を用いてドキュメントの出力を実行する(ステップC6)。
【0065】
このようにして、ドキュメントの種類に応じた複数の出力設定を出力設定記憶部20に記憶させておき、出力対象とする複数の種類のドキュメントが選択されている場合には、それぞれのドキュメントの種類に応じた出力設定を選択し、ドキュメントの出力時にドキュメントの種類に応じた出力設定を用いてドキュメントの出力が実行される。従って、出力対象とするドキュメントに複数の種類のドキュメントが混在していても、ドキュメントの種類のそれぞれにおいて、1つの出力設定に従うドキュメントの出力を一括して実行することが可能となる。
【0066】
なお、ドキュメント出力プログラムは、前述したように特定のアプリケーションに付加されて実行されても良いし、特定のアプリケーションに依存せずに独立して実行されるものであっても良い。この場合、複数のアプリケーションに共用されていも良いし、実行中(アクティブ)となっているアプリケーションを通じて起動された場合に、そのアプリケーションによって作成されたドキュメントを印刷対象とするようにしても良い。
【0067】
また、上述した実施形態において記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるドキュメント出力プログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたドキュメント出力プログラムを読み込み、または通信媒体を介してドキュメント出力プログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0068】
また、本願発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0069】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の請求項1,6によれば、出力対象とするドキュメントを一括して複数選択し、これら複数のドキュメントに対して共通する出力設定を用いて出力することができるので、作業負担を大幅に軽減し、出力設定を伴う独立した複数のドキュメントについての出力を容易に実行することが可能となるものである。
【0070】
また本発明の請求項2によれば、複数のドキュメントの種類に応じた出力設定を記憶させ、出力対象として選択されたドキュメントの種類に応じた出力設定を選択することができるので、複数の種類のドキュメントについて一括して出力することができる。
【0071】
また本発明の請求項3によれば、出力対象として複数種類のドキュメントが選択されている場合に、それぞれのドキュメントの種類に応じた複数の出力設定を選択し、複数種類のドキュメントをそれぞれの種類に応じた出力設定に従って出力するので、複数種類の複数のドキュメントを一括して出力することができる。
【0072】
また本発明の請求項4によれば、ドキュメントの出力タイプとして、ドキュメントを特定のデータ形式のファイルに変換して出力するファイル出力とドキュメントを紙媒体に印刷して出力するプリント出力の何れかに設定し、この設定された出力タイプに応じてドキュメントを出力することができる。
【0073】
また本発明の請求項5によれば、出力タイプがファイル出力に設定された場合に、出力されるファイルに対して付加するファイル名の形式を設定し、この設定された形式に従って、出力されるファイルに対してファイル名を設定することができるので、複数のドキュメントを一括して出力する場合であっても、各ファイルに対してファイル名を逐次設定する必要がないので、作業負担の増加を招かない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係わるドキュメント出力装置の機能構成を示すブロック図。
【図2】本実施形態における出力設定保存処理について説明するためのフローチャート。
【図3】本実施形態における一括出力処理について説明するためのフローチャート。
【図4】本実施形態における出力設定画面(印刷ダイアログ)の一例を示す図。
【図5】本実施形態における出力条件設定画面の一例を示す図。
【図6】本実施形態における処理フォルダ選択ダイアログの一例を示す図。
【図7】本実施形態における保存先フォルダ選択ダイアログの一例を示す図。
【符号の説明】
10…出力設定部
12…出力設定選択部
14…出力対象選択部
16…出力部
18…記憶部
20…出力設定記憶部
22…ドキュメント記憶部
24…出力ファイル記憶部
Claims (6)
- ドキュメントを指定された出力設定に従って出力するドキュメント出力装置において、
出力設定をドキュメントと独立して記憶させる出力設定手段と、
出力対象とする複数のドキュメントを選択する出力対象選択手段と、
前記出力対象選択手段によって選択された複数のドキュメントに対する出力設定を、前記出力設定手段によって記憶された出力設定から選択する出力設定選択手段と、
前記出力設定選択手段によって選択された出力設定に従って、前記出力対象選択手段によって選択された複数のドキュメントを出力する出力手段と
を具備したことを特徴とするドキュメント出力装置。 - 前記出力設定手段は、複数のドキュメントの種類に応じた出力設定を記憶させ、
前記出力設定選択手段は、前記出力対象選択手段によって選択されたドキュメントの種類に応じた出力設定を選択することを特徴とする請求項1記載のドキュメント出力装置。 - 前記出力設定選択手段は、前記出力対象選択手段によって複数の種類のドキュメントが選択されている場合に、それぞれのドキュメントの種類に応じた複数の出力設定を選択し、
前記出力手段は、前記複数の種類のドキュメントのそれぞれを、前記出力設定選択手段によって選択されたドキュメントのそれぞれの種類に応じた出力設定に従って出力することを特徴とする請求項2記載のドキュメント出力装置。 - 前記出力手段によって出力されるドキュメントの出力タイプとして、ドキュメントを特定のデータ形式のファイルに変換して出力するファイル出力とドキュメントを紙媒体に印刷して出力するプリント出力の何れかに設定する出力タイプ設定手段を具備し、
前記出力手段は、前記出力タイプ設定手段によって設定された出力タイプに応じて、ドキュメントを出力することを特徴とする請求項1記載のドキュメント出力装置。 - 前記出力タイプ設定手段によって出力タイプがファイル出力に設定された場合に、出力されるファイルに対して付加するファイル名の形式を設定するファイル名形式設定手段と、
前記ファイル名形式設定手段によって設定された形式に従って、前記出力手段によって出力されるファイルに対してファイル名を設定するファイル名設定手段と
を具備したことを特徴とする請求項4記載のドキュメント出力装置。 - ドキュメントを指定された出力設定に従って出力するドキュメント出力プログラムであって、
コンピュータを、
出力設定をドキュメントと独立して記憶させる出力設定手段と、
出力対象とする複数のドキュメントを選択する出力対象選択手段と、
前記出力対象選択手段によって選択された複数のドキュメントに対する出力設定を、前記出力設定手段によって記憶された出力設定から選択する出力設定選択手段と、
前記出力設定選択手段によって選択された出力設定に従って、前記出力対象選択手段によって選択された複数のドキュメントを出力する出力手段とに機能させるためのドキュメント出力プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002362448A JP2004192537A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | ドキュメント出力装置、ドキュメント出力プログラム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002362448A JP2004192537A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | ドキュメント出力装置、ドキュメント出力プログラム |
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---|---|
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2004192537A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008186458A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-14 | Toshiba Corp | 異なるフォーマットで符号化された電子ドキュメントの出力を開始するシステムおよび方法 |
JP2010198423A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Casio Computer Co Ltd | 文書作成装置及び該文書作成装置におけるファイル管理方法と、該ファイル管理方法を実行させるためのプログラムが記憶された記憶媒体 |
JP2020190890A (ja) * | 2019-05-21 | 2020-11-26 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 印刷指示装置および印刷システム |
-
2002
- 2002-12-13 JP JP2002362448A patent/JP2004192537A/ja active Pending
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JP7310292B2 (ja) | 2019-05-21 | 2023-07-19 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 印刷指示装置および印刷システム |
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