JP2004184839A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示パネルと回路基板との電気的な接続状態を簡便に確認でき、かつ、不具合モードおよび表示パネルと回路基板の接続端子に位置ズレが発生したときの位置ズレの向きを検出することができる表示装置を提供する。
【解決手段】表示パネル10の接続端子部にダミー電極17a〜17cを設け、回路基板13の接続端子部にダミー電極19a〜19cを設ける。表示パネルの第1電極2と回路 基板13の電極16とが接続されているとき、これらのダミー電極17、19の互いに対応する電極同士が電気的に接続するように、ダミー電極17、19を配置する。さらに、表示パネル10側のダミー電極17は両端の電極17a、17c間は導通し、中央の電極17bは他の電極と非導通状態となるパターンとする。また、回路基板13側のダミー電極19a〜19cはそれぞれが電気的に独立したパターンとする。
【選択図】 図6
【解決手段】表示パネル10の接続端子部にダミー電極17a〜17cを設け、回路基板13の接続端子部にダミー電極19a〜19cを設ける。表示パネルの第1電極2と回路 基板13の電極16とが接続されているとき、これらのダミー電極17、19の互いに対応する電極同士が電気的に接続するように、ダミー電極17、19を配置する。さらに、表示パネル10側のダミー電極17は両端の電極17a、17c間は導通し、中央の電極17bは他の電極と非導通状態となるパターンとする。また、回路基板13側のダミー電極19a〜19cはそれぞれが電気的に独立したパターンとする。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、EL(Electro Luminescence)表示装置、液晶表示装置、プラズマ表示装置等の表示装置に関するものであり、特に表示パネルと回路基板の接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、EL表示装置、液晶表示装置、プラズマ表示装置等の表示装置は、表示パネルとこれを駆動するための集積回路が搭載された回路基板とが電気的に接続された構成となっている。
【0003】
この表示パネルと回路基板との電気的な接続は、例えば、表示パネルに設けられた外部接続用端子と、回路基板に設けられた電極端子とを対向させ、異方性導電接着剤やゴムコネクタ等の接続手段を用いて接続することで行われる。
【0004】
表示パネルと回路基板との接続工程では、上述のように表示基板と回路基板とを接続した後、外部接続用端子と電極端子とが良好に接続されているかどうか検査している。
【0005】
そして、この検査を容易に行う方法としては、表示パネルと回路基板とに検査用のダミー電極を設け、これらのダミー電極同士の導通、非導通を調べることで、表示パネルと回路基板との接続状態を判断する方法がある。(例えば、特許文献1、2参照)。
【0006】
この方法では、表示パネルの外部接続用端子と回路基板の電極端子とが良好に接続しているときでは、表示パネルおよび回路基板のダミー電極同士が接続するようにダミー電極を配置し、また、外部接続用端子と電極端子とが非導通状態、もしくは外部接続用端子と電極端子との接続が不十分となるときでは、各ダミー電極同士が非接続となるようにダミー電極を配置する。
【0007】
そして、表示パネルのダミー電極と回路基板のダミー電極との間の導通、非導通状態を検査することで、外部接続用端子と電極端子の位置ズレの有無およびその程度を容易に判断することができる。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−146482号公報
【0009】
【特許文献2】
特開平9−90398号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した方法は、表示パネルの外部接続用端子と回路基板の電極端子との位置ズレの発生の有無および位置ズレの程度を認識できるように、両基板に各ダミー電極を配置していたことから、これら両端子の位置ズレによる非導通状態もしくは接続が不十分な状態であるような不具合しか検出することができず、隣同士の端子間の短絡という不具合まで認識することができなかった。
【0011】
また、表示パネルの接続端子の位置と回路基板の電極端子の位置とにずれが発生した場合、どちらの方向に位置ズレが生じたかまで検出することができなかった。このため、位置ズレが発生しても、接続の不具合を無くすように、製造工程に迅速にフィードバックして、設備や治具の設定、調整をすることができなかった。
【0012】
本発明は上記点に鑑みて、表示パネルと回路基板との電気的な接続状態を簡便に確認でき、かつ、その電気的な接続における各種の不具合モードおよび表示パネルと回路基板の接続端子に位置ズレが発生したとき、その位置ズレの向きを検出することができる表示装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1接続端子と第2接続端子の接続状態を検査するために、表示パネルの接続端子部に3個以上の第1のダミー電極(17a、17b、17c)が設けられ、回路基板の接続端子部における第1のダミー電極に対向する位置に第2のダミー電極(19a、19b、19c)が設けられ、第1、第2のダミー電極のそれぞれ対応する電極同士が電気的に接続されている。
【0014】
そして、第1のダミー電極および第2のダミー電極のうち一方は、いずれかの端から奇数番目の電極同士が導通状態であって、偶数番目の電極が奇数番目の電極と非導通状態であるパターンを有するものであり、他方は、それぞれの電極が電気的に独立したパターンを有するものであることを特徴としている。
【0015】
このように第1、第2のダミー電極は、第1接続端子と第2接続端子とが接続されているとき、対応する電極同士も接続されるように配置されている。したがって、これら第1、第2のダミー電極間の接続状態を調べることで、第1接続端子と第2接続端子との接続状態を検査することができる。
【0016】
具体的には、第1接続端子と第2接続端子とを接続した後、第1、第2のダミー電極のうち、それぞれが電気的に独立したパターンを有する方のダミー電極間の抵抗値を測定する。
【0017】
表示パネルの第1接続端子と回路基板の第2接続端子とに位置ズレが発生することなく、良好に第1接続端子と第2接続端子とが接続されているときでは、奇数番目のダミー電極同士間は導通状態のパターン形状であるため、それらの電極同士間の抵抗値は、ダミー電極自体が有する抵抗の値となる。また、奇数番目と偶数番目のダミー電極間は非導通状態のパターン形状であるため、それらのダミー電極同士の抵抗値は例えば1MΩ以上の大きな値となる。
【0018】
一方、第1接続端子と第2接続端子との接続において、各モードの不具合が発生したとき、すなわち、各接続端子間が短絡したり、第1接続端子と第2接続端子とが非接続状態等の不具合が発生したときでは、各ダミー電極間の抵抗値の組み合わせは良好に接続されているときと異なる。
【0019】
さらに、第1接続端子と第2接続端子の位置ズレが発生したときでは、その位置ズレの方向によっても、各ダミー電極間の抵抗値の組み合わせも、良好に接続されているときと異なる。
【0020】
このことから、各ダミー電極間の抵抗値の組み合わせパターンにより、表示パネルの第1接続端子と回路基板の接続端子との接続において、不具合が発生したときではその不具合モード、また、位置ズレが発生したときではその方向とを簡便に検出することができる。
【0021】
なお、各ダミー電極の電極幅やピッチは、許容される電極ずれの程度に応じて、任意に決定することができる。例えば、各ダミー電極のピッチを第1、第2接続端子よりも狭くすることで、第1接続端子と第2接続端子との接続の適否をより敏感に検出することができる。
【0022】
このようにして、本発明によれば、表示パネルと回路基板との電気的な接続状態を簡便に確認でき、かつ、その電気的な接続における各種の不具合モードおよび表示パネルと回路基板の接続端子に位置ズレが発生したとき、その位置ズレの向きを検出することができる。
【0023】
また、請求項2に示すように、第1および第2のダミー電極をそれぞれ3個の電極より構成することができる。これにより、ダミー電極を設置するための領域を最小にすることができる。
【0024】
請求項3に記載の発明では、接続手段としてフレキシブルプリント配線板(20)を用い、フレキシブルプリント配線板と回路基板との間の接続状態を検査するために、フレキシブルプリント配線板の接続端子部に3以上の第3のダミー電極(22a、22b、22c)が設けられ、回路基板の接続端子部における第3のダミー電極に対応する位置に第4のダミー電極(23a、23b、23c)が設けられ、さらに、第3および第4のダミー電極は互いに対応する電極同士が電気的に接続されている。
【0025】
そして、第3のダミー電極および第4のダミー電極のうち一方は、いずれかの端から奇数番目の電極同士が導通状態であって、偶数番目の電極が奇数番目の電極と非導通状態であるパターンを有するものであり、他方は、それぞれの電極が電気的に独立したパターンを有するものであることを特徴としている。
【0026】
このように、接続手段として、フレキシブルプリント配線板を用いた場合では、表示パネルの第1接続端子とフレキシブルプリント配線板の接続端子とを接続し、また、回路基板の第2接続端子とフレキシブルプリント配線板の接続端子とを接続することで、第1接続端子と第2接続端子とを電気的に接続する。
【0027】
このため、接続の不具合が発生する箇所としては、表示パネルとフレキシブルプリント配線板の間の接続、フレキシブルプリント配線板と回路基板の間の接続の2つが考えられる。
【0028】
そこで、本発明では、表示パネルと回路基板との接続状態を検査するための第1、第2のダミー電極に加えて、フレキシブルプリント配線板と回路基板との間の接続状態を検査するために、回路基板とフレキシブルプリント配線板にそれぞれ、第1、第2のダミー電極と同様のパターンを有する第3、第4のダミー電極を設けた構造としている。
【0029】
本発明では、このように表示パネルと回路基板の間の接続状態に加え、フレキシブルプリント配線板と回路基板との間の接続状態も検査できることから、表示パネルとフレキシブルプリント配線板の間の接続、フレキシブルプリント配線板と回路基板の間の接続のどちらにおいて、不具合が生じたかどうかを認識することができる。
【0030】
なお、第3のダミー電極および第4のダミー電極の電極幅やピッチも、第1、第2のダミー電極と同様に、許容される電極ずれの程度に応じて、任意に決定することができる。
【0031】
また、請求項4に示すように、第3および第4のダミー電極もそれぞれ3個の電極により構成することができる。これにより、第3および第4のダミー電極を設ける領域を最小とすることができる。
【0032】
請求項5に示すように、電気的に独立したパターンを有するダミー電極に、検査パッド(A、B、C)を設けることもできる。これにより、この検査パッドに検査用プローブ等をあてることで、ダミー電極間の抵抗を容易に測定できる。
【0033】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0034】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態における表示装置の外観斜視図を図1に示し、表示装置を分解したときの様子を図2に示す。本実施形態では、EL表示装置を例として説明する。
【0035】
本実施形態におけるEL表示装置は、図2に示すように、図中の上側から下側に向かって順に、カバー9、ELパネル10、ゴムコネクタ11、スペーサ12、および回路基板13を有して構成されている。そして、これらが重ね合わされ、ELパネル10がカバー9、回路基板13により狭持され、カバー9に設けられている突起部9aを回路基板13に設けられている穴13aにはめ込むことで、これらが固定されている。
【0036】
図3に図2中のELパネル10におけるD−D線断面図を示す。なお、図3中の上方が回路基板13側となっている。ELパネル10は、図3に示すように、ガラス基板1の上に順次第1電極2、第1絶縁膜3、発光層(EL発光層)4、第2絶縁膜5、および第2電極6が真空蒸着、またはスパッタリング法により形成されている。さらに、耐圧保護のために、接着剤7を介して、ガラス基板1に対してカバーガラス8を張り合わされている。
【0037】
発光層4は例えば、ZnS、ZnSe等の半導体材料にて構成されており、発光中心としては、Mn、Tb、Sm等を用いることができる。なお、発光中心にMnを用いた場合では黄橙色、Tbを用いた場合では緑色、Smを用いた場合では、赤色の発光を生じる。また、第1絶縁膜3および第2絶縁膜5はTiO2、Al2O3、SiO2、Si3N4等の誘電体により構成されている。
【0038】
第1電極2と第2電極6は、ITOにより構成されたもので透明である。そして、図示しないが、第1電極2は横のストライプ状に、第2電極6は縦のストライプ状となっており、第1電極2と第2電極6とが互いに直交している。
【0039】
この第1電極2と第2電極6とが直交した部分が、電極2、6間に挟まれている第1絶縁膜3、第2絶縁膜5および発光層4とともに画素を構成しており、第1電極2、第2電極6間に電圧を印加することで、この画素が発光可能となっている。
【0040】
図2に示すように、ELパネル10の3個縁部には接続端子部10aが設けられている。図2中の左右側の接続端子部10aには、図3に示すように、第1電極2が延設されており、この延設された部分2aが外部接続用端子として機能する。
【0041】
また、図2中の手前側の接続端子部10aには、図示しないが、同様に、第2電極6が延設されている。なお、本実施形態では、接続端子部10aをELパネル10の3縁部に設けているが、接続端子部はいくつ設けても良く、また、どの位置に設けても良い。
【0042】
回路基板13は、図示しないが、駆動ドライバICと走査ドライバICとを備えている。そして、ELパネル10の接続端子部10aに対向する領域に、第1電極2および第2電極6と駆動ドライバICおよび走査ドライバICとを接続するための接続端子部13aを備えている。接続端子部13aには、ここでは図示しないが、駆動ドライバICおよび走査ドライバICと電気的に接続され、例えば銅に金メッキが施された電極16が設けられている(図5参照)。
【0043】
駆動ドライバICは第2電極6と電気的に接続され、走査ドライバICは第1電極2と電気的に接続される。なお、本実施形態では、走査ドライバICは、第1電極2の両端部に接続され、第1電極2に対して左右両側から走査信号を送信することができるようになっている。
【0044】
ゴムコネクタ11は、図2に示すように、ELパネル10と回路基板13との間に配置されており、スペーサ12に形成されている角穴形状のホルダー12aに挿入される。ゴムコネクタ11はELパネル10の接続端子部10aと対向する位置に配置されている。
【0045】
そして、ゴムコネクタ11はスペーサ12と一緒に、ELパネル10と回路基板13とに狭持される。これにより、ゴムコネクタ11がELパネル10と回路基板13との間にて圧縮され、ELパネル10および回路基板13のそれぞれに対応する電極が、ゴムコネクタ11を介して電気的に接続される。なお、このゴムコネクタ11が特許請求の範囲に記載の接続手段に相当する。
【0046】
ここで、図4にゴムコネクタ11の外観斜視図を示す。具体的には、ゴムコネクタ11は図4に示すように、例えば角柱状のシリコンゴム14に金属電極15が複数取り付けられた構成となっている。金属電極15は例えば真鍮からなり、線径は約30μmである。また、金属電極15のピッチ15aは50μmとなっている。
【0047】
図5に図1のE−E線断面図を示す。図5はELパネル10と回路基板13の接続状態を示している。図5に示すように、ゴムコネクタ11がELパネル10と回路基板13との間にて、圧縮されることで、ELパネル10の第1電極2と、回路基板13の電極16とが金属電極15を介して電気的に接続される。このとき、ゴムコネクタ11の圧縮率を10〜40%とすることで、良好に接続することができる。
【0048】
なお、ここでは、図1中の左側に位置する接続端子部10a、13aでの接続の状態について説明したが、他の接続端子部10a、13aにおいても同様に第1電極2の他の一端もしくは第2電極6と、回路基板13の電極16とがそれぞれゴムコネクタ11を介して電気的に接続されている。
【0049】
なお、本実施形態のように、金属電極15のピッチ15aが非常に狭いゴムコネクタ11を用いる場合では、図5に示すように、ELパネル10の第1電極2のピッチ2aおよび回路基板13の電極16のピッチ16aを金属電極15のピッチ15aよりも大きくする。これにより、対応するELパネル10の第1電極2と回路基板13の電極16とを電気的に接続することができる。
【0050】
このように、本実施形態では、ELパネル10をカバー9および回路基板13等により狭持し、ELパネル10と回路基板13との間にゴムコネクタ11を挟むことで、ELパネル10と回路基板13とを電気的に接続するようにしている。
【0051】
ELパネル10とゴムコネクタ11とを直接固定していないことから、ELパネル10とゴムコネクタ11との着脱が容易である。このため、本実施形態のEL表示装置は、ELパネル10に不具合が生じた場合、ELパネル10のみを交換することができ、リペア性が優れている。
【0052】
また、このように構成されたEL表示装置は、駆動ドライバICから第2電極6に駆動信号を送信する。また、走査ドライバIC第1電極2に走査信号を送信する。これにより、第1電極2と第2電極6との交差部分である発光画素を選択して発光させることで、ELパネル10に文字、図形等が表示される。
【0053】
本実施形態におけるEL表示装置には、さらに、ELパネル10および回路基板13における3個の接続端子部10a、13aにおいて、図5に示すように、接続端子部10a、13aの端部に、ELパネル10の第1電極2もしくは第2電極6と、これらの電極2、6に対応する回路基板13の電極16との電気的な接続が確保されているかを確認するためのダミー電極17、19が設けられている。
【0054】
図6に図5におけるF矢視図を示す。図6は、ELパネル10および回路基板13の接続端子部において、ダミー電極が形成されている領域をELパネル10側から見たときの様子を示している。また、図6では図中の手前側に位置するELパネル10を破線で示しており、説明のためにゴムコネクタ11を省略している。
【0055】
図6に示すように、ELパネル10側のダミー電極17は、第1電極2と平行な3ラインの電極17a、17b、17cより構成されている。ダミー電極17a〜17cは、左右両端のダミー電極17a、17c間が導通状態となり、中央のダミー電極17bはその左右両隣のダミー電極17a、17cと非導通状態となるパターンを有している。
【0056】
つまり、ELパネル10側のダミー電極17a〜17cは、その配列の端から奇数番目(1、3番目)の電極17a、17c同士が導通状態であって、偶数番目(2番目)の電極17bが奇数番目の電極17a、17cと非導通状態となっている。
【0057】
一方、回路基板13側のダミー電極19も、回路基板13の電極16と平行な3ラインの電極19a、19b、19cより構成されており、これらのダミー電極19a〜19cはそれぞれが電気的に独立したパターンを有している。そして、ダミー電極19a〜19cはそれぞれ対応するELパネル10側のダミー電極17a〜17cと対向するように配置されており、さらに、回路基板13に設けられたテストパッドA〜Cとそれぞれ電気的に接続されている。
【0058】
これらのELパネル10側のダミー電極17a〜17cと回路基板13側のダミー電極19a〜19cは、ELパネル10と回路基板13とが重ね合わされ、ELパネル10の第1電極2と、これに対応する回路基板13の電極16とが良好に接続されているとき、お互いに対応する電極同士が接続されるように配置されている。
【0059】
本実施形態では、これらのダミー電極17a〜17c、19a〜19c同士の接続状態を検査することで、ELパネル10と回路基板13との電気的な接続状態を判断することができる。
【0060】
次に、このように接続されたELパネル10と回路基板13との接続状態を確認するための検査方法を説明する。
【0061】
ELパネル10の第1電極2もしくは第2電極6と、回路基板13の電極16とが電気的に接続された後、テストパッドA〜Cのうち、2つのテストパッドに検査プローブを当て各ダミー電極間の抵抗値を測定する。この各ダミー電極間の抵抗値の組み合わせパターンにより、以下に説明するように、接続に不具合が発生しているかどうか、さらに、不具合が発生しているならば、その不具合のモード、位置ズレの方向を判別することができる。
【0062】
図7に各ダミー電極間の抵抗値の組み合わせパターンと接続状態のOK、NG判定を示す。また、図8〜図11に位置ズレが発生したときの状態を示す。なお、図8〜11では、説明の便宜上、ダミー電極17の幅やピッチ等を図6のものと若干変更している。また、本実施形態では、導通状態のパターンであるダミー電極17a、17c間の配線抵抗は約30Ωである。
【0063】
図6に示すように、ELパネル10と回路基板13との間に位置ズレが発生することなく、良好に第1電極2もしくは第2電極6と、電極16とが接続されているときでは、図7のモード1に示すように、A−B間およびB−C間は非導通状態(>1MΩ)であり、A−C間では導通状態(約30Ω)である。したがって、各ダミー電極間の抵抗値の組み合わせがモード1であれば、接続が良好であると判断できる。
【0064】
図8、9は、図6に示す接続状態からELパネル10が右側にずれたときの状態を示している。図8は左端のダミー電極17a、19a同士、右端のダミー電極17c、19c同士が接続しており、さらにELパネル10の中央のダミー電極17bが回路基板13の中央および右側のダミー電極19b、19c間を接続している状態を示している。このときでは、図7のモード2に示すように、A−B間およびA−C間は導通状態(30Ω)、B−C間は導通状態(<10Ω)となる。
【0065】
また、図9は、図8の状態からELパネル10がさらに右側にずれ、ELパネル10の右側のダミー電極17cと回路基板13のダミー電極19cとが非接続となったときの状態を示している。このときでは、図7のモード6に示すように、A−B間およびA−C間は非導通状態(>1MΩ)となり、B−C間は導通状態(<10Ω)となる。
【0066】
したがって、各ダミー電極間の抵抗値の組み合わせパターンがモード2および6のときは、接続に不具合が生じており、その理由は、図6に示す接続状態から、ELパネル10が回路基板13に向かって、右方向にずれているからであると判断できる。また、モード2と6との違いから、ずれの程度も認識することができる。
【0067】
図10、11は図6に示す状態からELパネル10が左側にずれたときの状態を示している。図10は左端のダミー電極17a、19a同士、右端のダミー電極17c、19c同士が接続しており、ELパネル10の中央のダミー電極17bが回路基板13の中央と左側のダミー電極19a、19b間を接続している状態を示している。このときでは、図7のモード3に示すように、A−B間は導通状態(<10Ω)となり、B−C間およびA−C間は導通状態(30Ω)となる。
【0068】
また、図11は図10の状態からELパネル10がさらに左側にずれ、ELパネル10の左側のダミー電極17aと回路基板13のダミー電極19aとが非接続となったときの状態を示している。このときでは、図7のモード7に示すように、A−B間は導通状態(<10Ω)となり、B−C間およびA−C間は非導通状態(>1MΩ)となる。
【0069】
したがって、モード3および7のときにおいても接続に不具合が生じていると判断でき、その理由は、図6に示す接続状態から、ELパネル10が回路基板13に向かって、左方向にずれているからであると判断できる。また、モード3と7との違いから、ずれの程度も認識することができる。
【0070】
また、図示しないが、図7のモード4、5、8に示すパターン結果となったときも、以下の理由により、接続に不具合が生じていると判断できる。
【0071】
図7のモード4、5では、A−B間、B−C間およびA−C間が全て導通状態(<10Ω)または非導通状態(>1MΩ)となっている。これらのモードとなるのは、例えば、ELパネル10と回路基板13とを接続するとき、導電性もしくは絶縁性の異物を接続端子部において噛み込んでしまったためであると考えられる。
【0072】
したがって、モード4のときでは、上記した理由等により、ELパネル10の第1電極2や、回路基板13の電極16の隣同士の電極間で導通状態となってしまった可能性があると判断できる。また、モード5のときでは、上記した理由等により、ELパネル10の第1電極2と回路基板13の電極16とが非導通状態となってしまった可能性があると判断できる。
【0073】
同様に、図7のモード8では、A−B間およびB−C間は導通状態(<10Ω)であり、A−C間が非導通状態(>1MΩ)となっている。これは、例えば、A−C間が非導通状態となっていることから、ダミー電極が切断していることが考えられ、このことから、第1電極2および電極16においても、切断が生じている可能性があると判断できる。
【0074】
このようにして、各電極間の抵抗値を測定し、その抵抗値の組み合わせパターンより、ELパネル10と回路基板13との接続に不具合が発生していれば、その不具合のモード、また、位置ズレが発生していればその方向を簡便に判断することができる。
【0075】
検査結果において、複数の検査対象にて、モード2〜8のうち、同じモードが繰り返し生じる様であれば、ELパネル10の第1電極2、第2電極6や回路基板13の電極16の出来映えに偏りがあるか、組み付け工程の設備や治具に偏りがあると判断できる。したがって、製造工程に迅速にフィードバックし、この検査結果に基づいて、組み付け工程の設備や治具の修正または調整を行うことが可能となる。
【0076】
なお、ダミー電極17a〜17cとこれに対応するダミー電極19a〜19cのピッチや電極幅は、許容される電極ずれに応じて任意に決定することが可能である。例えば、ELパネル10側のダミー電極17a〜17cのピッチを第1電極2のピッチ以下とし、回路基板13側のダミー電極19a〜19cのピッチを回路基板13の電極16のピッチ以下とすることで、接続の不具合をより敏感に検出することが可能となる。
【0077】
さらに、本実施形態では、各ダミー電極間の抵抗値を測定していることから、第1電極2もしくは第2電極6と電極16との接続抵抗や、各電極間の絶縁抵抗を確認することもできる。したがって、単に接続の不具合を検出するのみでなく、第1電極2もしくは第2電極6と電極16とが接続されているとき、その接続が品質上要求される規格を満たしているかどうかの判定も可能である。
【0078】
具体的には、ELディスプレイの場合、接続されるELパネル10の第1電極2もしくは第2電極6と、回路基板13の電極との間の接続抵抗は50Ω以下であり、それぞれの電極において、隣り同士の電極間の絶縁抵抗は1MΩ以上であることが要求される。
【0079】
したがって、各ダミー電極間の抵抗値を測定し、その抵抗値のパターンが図7のモード1となっているとき、さらに、非導通状態であるべきA−B間およびB−C間が1MΩ以上で、かつ導通状態であるべきA−C間が50Ω以下であるならば、実際に接続されているELパネル10の第1電極2もしくは第2電極6と、これらに対応する回路基板13の電極16との間においても抵抗値は50Ω以下であり、隣り同士の電極間の抵抗値は1MΩ以上であると考えられる。このようにして、本実施形態によれば、品質上の要求を考慮に入れて接続が良好と判断できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態におけるEL表示装置を図12に示す。図12(a)はEL表示装置の外観図であり、図12(b)、(c)はそれぞれ、図12(a)中の領域30、31の拡大図である。本実施形態では第1実施形態の表示装置におけるゴムコネクタ11の代わりにFPC(フレキシブルプリント配線板)20を用いる場合を説明する。
【0080】
ELパネル10の構造は第1実施形態での図3に示す構造と同様であるが、第1実施形態と異なって下縁部にのみ接続端子部10aが設けられている。この接続端子部10aに第1電極2および第2電極6が延設されている。
【0081】
なお、本実施形態では、接続端子部10aはELパネル10の1つの縁部に1つのみ設けられていたが、1つの縁部に複数の接続端子部を設けることができる。また、ELパネル10の他の縁部にさらに接続端子部を設け、複数の縁部に接続端子部を設けることもできる。
【0082】
回路基板13は第1実施形態と同様に走査ドライバICと駆動ドライバICとを搭載しており、図12(a)では上側に接続端子部13aが設けられている。この接続端子部13aには、図12(c)に示すように、走査ドライバICおよび駆動ドライバICと接続されている電極16が設けられている。
【0083】
図12(b)、(c)に示すように、第1電極2(もしくは第2電極6)とそれに対応する回路基板13の電極16とがFPC20の電極配線21を介して電気的に接続されている。なお、図中では省略しているが、回路基板13の電極16とFPC20の電極配線は、ACF(異方性導電接着剤)を介して接続されている。
【0084】
また、図12(b)に示すようにELパネル10の接続端子部10aと、図12(c)に示すように回路基板13の接続端子部13aには、第1実施形態と同様に、それぞれELパネル10側のダミー電極17a〜17cと回路基板13側のダミー電極19a〜19cが設けられている。
【0085】
これらのダミー電極17a〜17cとダミー電極19a〜19cとはそれぞれ対応する電極同士がFPC20の電極配線21を介して電気的に接続されている。
【0086】
本実施形態においても、第1実施形態と同様にダミー電極17a〜17c、19a〜19cを設けていることから、第1実施形態と同様の方法により、ELパネル10と回路基板13との電気的な接続状態の検査を行うことができる。
【0087】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態におけるEL表示装置を図13に示す。図13(a)はEL表示装置の外観図であり、図13(b)、(c)、(d)はそれぞれ、図13(a)中の領域30、31、32の拡大図である。
【0088】
本実施形態は、図12に示す第2実施形態のEL表示装置において、図13(d)に示すように、FPC20にもELパネル10側のダミー電極17a〜17cと同様のパターンを有するダミー電極22を設けたものである。図13(a)〜(c)は図12(a)〜(c)と同じであるため、以下では、図13(d)に示す領域の構造についてのみ説明する。
【0089】
第2実施形態のように、接続手段として、FPC20を用いた場合、ELパネル10の第1電極2および第2電極6と、FPC20の電極配線21とを対向させて接続し、また、回路基板13の電極16とFPC20の電極配線21とを対向させて接続する場合では、接続の不具合が発生する箇所としては、ELパネル10〜FPC20間、FPC20〜回路基板13間の2カ所が考えられる。
【0090】
しかし、第2実施形態のダミー電極のパターンおよび配置では、接続状態を検査し、接続に不具合が発生していると判別しても、その不具合箇所がパネル〜FPC間であるか回路基板〜FPC間であるかまで判別することができない。
【0091】
そこで、本実施形態では、FPC20の回路基板13側の接続端子部20aにもELパネル10側のダミー電極17a〜17cと同様のパターン形状を有するダミー電極22a、22b、22cを設けている。また、回路基板13の接続端子部13aには、FPC20におけるダミー電極22a〜22cに対応するダミー電極23a、23b、23cと、ダミー電極23a〜23cのそれぞれに接続されているテストパッドA’、B’、C’とを設けている。
【0092】
そして、接続状態を検査するときでは、テストパッドA〜Cに検査プローブをあて、A−B間、B−C間、C−A間の導通状態、非導通状態を検出する。これにより、第1実施形態と同様に、ELパネル10〜回路基板13間における接続状態を確認する。
【0093】
さらに、テストパッドA’、B’、C’においても、同様に、検査プローブをあて、A’−B’間、B’−C’間、C’−A’間の抵抗値を測定することで、各電極間の導通状態、非導通状態を検出する。これにより、第1実施形態と同様の判断方法により、FPC20〜回路基板13間における接続状態を確認する。
【0094】
そして、接続状態の検査結果において、ELパネル10〜回路基板13間に接続の不具合が生じていると判断したとき、FPC20〜回路基板13間の接続状態が良好であれば、ELパネル10〜FPC20間にて接続の不具合が生じていると判断できる。一方、FPC20〜回路基板13間にも接続の不具合が生じていれば、少なくともFPC20〜回路基板13間での接続に不具合が生じていると判断できる。
【0095】
本実施形態によれば、このようにELパネル10と回路基板13の間の接続状態に加え、FPC20と回路基板13との間の接続状態も検査できることから、ELパネル10とFPC20の間の接続、FPC20と回路基板13の間の接続のどちらにおいて、不具合が生じたかどうかも判断することができる。
【0096】
(他の実施形態)
第1〜3実施形態では、ELパネル10側のダミー電極17および回路基板13側のダミー電極19をそれぞれ、電極17a〜17cおよび電極19a〜19cの3ラインより構成していた。また、第3実施形態においても、FPC20〜回路基板13間を検査するためのダミー電極22a〜22cおよび23a〜23cも3ラインより構成されていたが、3ラインに限らず、それよりも多い数のダミー電極を配置することもできる。
【0097】
例えば、ダミー電極を4ライン、5ラインにより構成とすることもでき、このとき、図14(a)、(b)に示すように、ELパネル10側のダミー電極17を、いずれかの端(図14では左端)から奇数番目におけるダミー電極17a、17c(図14(b)では、さらに17e)同士が導通状態となり、偶数番目におけるダミー電極17b、17dは奇数番目の電極17a、17c(図14(b)では、さらに17e)と非導通状態となるパターンを有する形状とする。
【0098】
また、回路基板13には、ELパネル10側のダミー電極17に対応し、それぞれが電気的に独立したパターンを有する回路基板13側のダミー電極およびこれらに接続されたテストパッドを設ける。
【0099】
このような構成とすることで、上記にて説明した方法により接続状態を確認することができる。なお、当然のことではあるが、ダミー電極の数が増えるにつれ、図7に示したモードの種類は増加するが、第1実施形態と同様に不具合のモード判別および位置ズレの方向を判断することができる。また、ダミー電極の数が増えるとダミー電極が占める領域が大きくなってしまう。したがって、ダミー電極を形成する領域を小さくしたいという観点では、ダミー電極は3ラインにより構成するのが好ましい。
【0100】
また、第1〜第3実施形態では、ELパネル10側のダミー電極17a〜17cにおいて、両端の電極17aと電極17cとが導通状態となるパターン形状とし、回路基板13側のダミー電極19a〜19cにそれぞれ、テストパッドA〜Cを設けていたが、これとは反対に、回路基板13側のダミー電極を両端の電極が導通状態となるパターン形状とし、ELパネル10側のダミー電極にテストパッドA〜Cを設けることもできる。
【0101】
同様に、第3実施形態におけるFPC20〜回路基板13間に設けられたダミー電極22a〜22c、23a〜23cにおいても、FPC20側のダミー電極にテストパッドを設け、回路基板13側のダミー電極を両端の電極が導通状態となるパターン形状とすることもできる。
【0102】
また、第1〜3実施形態では、ダミー電極17a〜17c、19a〜19c、22a〜22c、23a〜23cを接続端子部の端部に設ける場合を説明したが、接続状態の検出用のダミー電極を、接続仕様の要求に応じて接続端子部の任意の場所に設けることもでき、さらに1つの接続端子部にてダミー電極を複数箇所設けることもできる。例えば、接続端子部の中央にダミー電極を設けることもできる。
【0103】
また、上記した各実施形態では、EL表示装置を例として説明してきたが、液晶表示装置、プラズマ表示装置等の他の表示装置においても、本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるEL表示装置の外観を示す斜視図である。
【図2】図1のEL表示装置を分解したときの様子を示す図である。
【図3】図2におけるELパネルのD−D線断面図である。
【図4】図1のEL表示装置に用いられるゴムコネクタの外観を示す斜視図である。
【図5】図1のEL表示装置におけるELパネルと回路基板との接続状態を示す図であり、図1中のE−E線断面図である。
【図6】図1の表示装置におけるELパネルと回路基板との接続部の拡大図であり、図5中のF矢視図である。
【図7】接続状態を検査したときの判定パターンを示す図表である。
【図8】図1のEL表示装置において、図6に示す接続状態から、ELパネルが回路基板13に向かって右方向にずれたときの接続状態を示す図である。
【図9】図1のEL表示装置において、図6に示す接続状態から、ELパネルが回路基板13に向かって右方向にずれたときの接続状態を示す図である。
【図10】図1のEL表示装置において、図6に示す接続状態から、ELパネルが回路基板13に向かって左方向にずれたときの接続状態を示す図である。
【図11】図1のEL表示装置において、図6に示す接続状態から、ELパネルが回路基板13に向かって左方向にずれたときの接続状態を示す図である。
【図12】(a)は本発明の第2実施形態におけるEL表示装置の外観を示す図であり、(b)は(a)中の円で囲んだ領域30での接続状態を示す拡大図であり、(c)は(a)中の円で囲んだ領域31での接続状態を示す拡大図である。
【図13】(a)は本発明の第3実施形態におけるEL表示装置の外観を示す図であり、(b)は(a)中の円で囲んだ領域30、(c)は(a)中の円で囲んだ領域31、(d)は(a)中の円で囲んだ領域32での接続状態を示す拡大図である。
【図14】本発明の他の実施形態におけるELパネル側に設けられたダミー電極のパターンを示す図である。
【符号の説明】
1…ガラス基板、2…第1電極、3…第1絶縁膜、4…発光層、
5…第2絶縁膜、6…第2電極、7…接着剤、8…カバーガラス、
9…カバー、10…ELパネル、11…ゴムコネクタ、
12…スペーサ、13…回路基板、14…シリコンゴム、
15…金属電極、16…回路基板の電極、
17a〜17e…ELパネル側ダミー電極、
19a〜19c…回路基板側ダミー電極、20…FPC、
21…FPCの電極配線、22a〜22c…FPC側ダミー電極、
23a〜23c…回路基板側ダミー電極。
【発明の属する技術分野】
本発明は、EL(Electro Luminescence)表示装置、液晶表示装置、プラズマ表示装置等の表示装置に関するものであり、特に表示パネルと回路基板の接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、EL表示装置、液晶表示装置、プラズマ表示装置等の表示装置は、表示パネルとこれを駆動するための集積回路が搭載された回路基板とが電気的に接続された構成となっている。
【0003】
この表示パネルと回路基板との電気的な接続は、例えば、表示パネルに設けられた外部接続用端子と、回路基板に設けられた電極端子とを対向させ、異方性導電接着剤やゴムコネクタ等の接続手段を用いて接続することで行われる。
【0004】
表示パネルと回路基板との接続工程では、上述のように表示基板と回路基板とを接続した後、外部接続用端子と電極端子とが良好に接続されているかどうか検査している。
【0005】
そして、この検査を容易に行う方法としては、表示パネルと回路基板とに検査用のダミー電極を設け、これらのダミー電極同士の導通、非導通を調べることで、表示パネルと回路基板との接続状態を判断する方法がある。(例えば、特許文献1、2参照)。
【0006】
この方法では、表示パネルの外部接続用端子と回路基板の電極端子とが良好に接続しているときでは、表示パネルおよび回路基板のダミー電極同士が接続するようにダミー電極を配置し、また、外部接続用端子と電極端子とが非導通状態、もしくは外部接続用端子と電極端子との接続が不十分となるときでは、各ダミー電極同士が非接続となるようにダミー電極を配置する。
【0007】
そして、表示パネルのダミー電極と回路基板のダミー電極との間の導通、非導通状態を検査することで、外部接続用端子と電極端子の位置ズレの有無およびその程度を容易に判断することができる。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−146482号公報
【0009】
【特許文献2】
特開平9−90398号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した方法は、表示パネルの外部接続用端子と回路基板の電極端子との位置ズレの発生の有無および位置ズレの程度を認識できるように、両基板に各ダミー電極を配置していたことから、これら両端子の位置ズレによる非導通状態もしくは接続が不十分な状態であるような不具合しか検出することができず、隣同士の端子間の短絡という不具合まで認識することができなかった。
【0011】
また、表示パネルの接続端子の位置と回路基板の電極端子の位置とにずれが発生した場合、どちらの方向に位置ズレが生じたかまで検出することができなかった。このため、位置ズレが発生しても、接続の不具合を無くすように、製造工程に迅速にフィードバックして、設備や治具の設定、調整をすることができなかった。
【0012】
本発明は上記点に鑑みて、表示パネルと回路基板との電気的な接続状態を簡便に確認でき、かつ、その電気的な接続における各種の不具合モードおよび表示パネルと回路基板の接続端子に位置ズレが発生したとき、その位置ズレの向きを検出することができる表示装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1接続端子と第2接続端子の接続状態を検査するために、表示パネルの接続端子部に3個以上の第1のダミー電極(17a、17b、17c)が設けられ、回路基板の接続端子部における第1のダミー電極に対向する位置に第2のダミー電極(19a、19b、19c)が設けられ、第1、第2のダミー電極のそれぞれ対応する電極同士が電気的に接続されている。
【0014】
そして、第1のダミー電極および第2のダミー電極のうち一方は、いずれかの端から奇数番目の電極同士が導通状態であって、偶数番目の電極が奇数番目の電極と非導通状態であるパターンを有するものであり、他方は、それぞれの電極が電気的に独立したパターンを有するものであることを特徴としている。
【0015】
このように第1、第2のダミー電極は、第1接続端子と第2接続端子とが接続されているとき、対応する電極同士も接続されるように配置されている。したがって、これら第1、第2のダミー電極間の接続状態を調べることで、第1接続端子と第2接続端子との接続状態を検査することができる。
【0016】
具体的には、第1接続端子と第2接続端子とを接続した後、第1、第2のダミー電極のうち、それぞれが電気的に独立したパターンを有する方のダミー電極間の抵抗値を測定する。
【0017】
表示パネルの第1接続端子と回路基板の第2接続端子とに位置ズレが発生することなく、良好に第1接続端子と第2接続端子とが接続されているときでは、奇数番目のダミー電極同士間は導通状態のパターン形状であるため、それらの電極同士間の抵抗値は、ダミー電極自体が有する抵抗の値となる。また、奇数番目と偶数番目のダミー電極間は非導通状態のパターン形状であるため、それらのダミー電極同士の抵抗値は例えば1MΩ以上の大きな値となる。
【0018】
一方、第1接続端子と第2接続端子との接続において、各モードの不具合が発生したとき、すなわち、各接続端子間が短絡したり、第1接続端子と第2接続端子とが非接続状態等の不具合が発生したときでは、各ダミー電極間の抵抗値の組み合わせは良好に接続されているときと異なる。
【0019】
さらに、第1接続端子と第2接続端子の位置ズレが発生したときでは、その位置ズレの方向によっても、各ダミー電極間の抵抗値の組み合わせも、良好に接続されているときと異なる。
【0020】
このことから、各ダミー電極間の抵抗値の組み合わせパターンにより、表示パネルの第1接続端子と回路基板の接続端子との接続において、不具合が発生したときではその不具合モード、また、位置ズレが発生したときではその方向とを簡便に検出することができる。
【0021】
なお、各ダミー電極の電極幅やピッチは、許容される電極ずれの程度に応じて、任意に決定することができる。例えば、各ダミー電極のピッチを第1、第2接続端子よりも狭くすることで、第1接続端子と第2接続端子との接続の適否をより敏感に検出することができる。
【0022】
このようにして、本発明によれば、表示パネルと回路基板との電気的な接続状態を簡便に確認でき、かつ、その電気的な接続における各種の不具合モードおよび表示パネルと回路基板の接続端子に位置ズレが発生したとき、その位置ズレの向きを検出することができる。
【0023】
また、請求項2に示すように、第1および第2のダミー電極をそれぞれ3個の電極より構成することができる。これにより、ダミー電極を設置するための領域を最小にすることができる。
【0024】
請求項3に記載の発明では、接続手段としてフレキシブルプリント配線板(20)を用い、フレキシブルプリント配線板と回路基板との間の接続状態を検査するために、フレキシブルプリント配線板の接続端子部に3以上の第3のダミー電極(22a、22b、22c)が設けられ、回路基板の接続端子部における第3のダミー電極に対応する位置に第4のダミー電極(23a、23b、23c)が設けられ、さらに、第3および第4のダミー電極は互いに対応する電極同士が電気的に接続されている。
【0025】
そして、第3のダミー電極および第4のダミー電極のうち一方は、いずれかの端から奇数番目の電極同士が導通状態であって、偶数番目の電極が奇数番目の電極と非導通状態であるパターンを有するものであり、他方は、それぞれの電極が電気的に独立したパターンを有するものであることを特徴としている。
【0026】
このように、接続手段として、フレキシブルプリント配線板を用いた場合では、表示パネルの第1接続端子とフレキシブルプリント配線板の接続端子とを接続し、また、回路基板の第2接続端子とフレキシブルプリント配線板の接続端子とを接続することで、第1接続端子と第2接続端子とを電気的に接続する。
【0027】
このため、接続の不具合が発生する箇所としては、表示パネルとフレキシブルプリント配線板の間の接続、フレキシブルプリント配線板と回路基板の間の接続の2つが考えられる。
【0028】
そこで、本発明では、表示パネルと回路基板との接続状態を検査するための第1、第2のダミー電極に加えて、フレキシブルプリント配線板と回路基板との間の接続状態を検査するために、回路基板とフレキシブルプリント配線板にそれぞれ、第1、第2のダミー電極と同様のパターンを有する第3、第4のダミー電極を設けた構造としている。
【0029】
本発明では、このように表示パネルと回路基板の間の接続状態に加え、フレキシブルプリント配線板と回路基板との間の接続状態も検査できることから、表示パネルとフレキシブルプリント配線板の間の接続、フレキシブルプリント配線板と回路基板の間の接続のどちらにおいて、不具合が生じたかどうかを認識することができる。
【0030】
なお、第3のダミー電極および第4のダミー電極の電極幅やピッチも、第1、第2のダミー電極と同様に、許容される電極ずれの程度に応じて、任意に決定することができる。
【0031】
また、請求項4に示すように、第3および第4のダミー電極もそれぞれ3個の電極により構成することができる。これにより、第3および第4のダミー電極を設ける領域を最小とすることができる。
【0032】
請求項5に示すように、電気的に独立したパターンを有するダミー電極に、検査パッド(A、B、C)を設けることもできる。これにより、この検査パッドに検査用プローブ等をあてることで、ダミー電極間の抵抗を容易に測定できる。
【0033】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0034】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態における表示装置の外観斜視図を図1に示し、表示装置を分解したときの様子を図2に示す。本実施形態では、EL表示装置を例として説明する。
【0035】
本実施形態におけるEL表示装置は、図2に示すように、図中の上側から下側に向かって順に、カバー9、ELパネル10、ゴムコネクタ11、スペーサ12、および回路基板13を有して構成されている。そして、これらが重ね合わされ、ELパネル10がカバー9、回路基板13により狭持され、カバー9に設けられている突起部9aを回路基板13に設けられている穴13aにはめ込むことで、これらが固定されている。
【0036】
図3に図2中のELパネル10におけるD−D線断面図を示す。なお、図3中の上方が回路基板13側となっている。ELパネル10は、図3に示すように、ガラス基板1の上に順次第1電極2、第1絶縁膜3、発光層(EL発光層)4、第2絶縁膜5、および第2電極6が真空蒸着、またはスパッタリング法により形成されている。さらに、耐圧保護のために、接着剤7を介して、ガラス基板1に対してカバーガラス8を張り合わされている。
【0037】
発光層4は例えば、ZnS、ZnSe等の半導体材料にて構成されており、発光中心としては、Mn、Tb、Sm等を用いることができる。なお、発光中心にMnを用いた場合では黄橙色、Tbを用いた場合では緑色、Smを用いた場合では、赤色の発光を生じる。また、第1絶縁膜3および第2絶縁膜5はTiO2、Al2O3、SiO2、Si3N4等の誘電体により構成されている。
【0038】
第1電極2と第2電極6は、ITOにより構成されたもので透明である。そして、図示しないが、第1電極2は横のストライプ状に、第2電極6は縦のストライプ状となっており、第1電極2と第2電極6とが互いに直交している。
【0039】
この第1電極2と第2電極6とが直交した部分が、電極2、6間に挟まれている第1絶縁膜3、第2絶縁膜5および発光層4とともに画素を構成しており、第1電極2、第2電極6間に電圧を印加することで、この画素が発光可能となっている。
【0040】
図2に示すように、ELパネル10の3個縁部には接続端子部10aが設けられている。図2中の左右側の接続端子部10aには、図3に示すように、第1電極2が延設されており、この延設された部分2aが外部接続用端子として機能する。
【0041】
また、図2中の手前側の接続端子部10aには、図示しないが、同様に、第2電極6が延設されている。なお、本実施形態では、接続端子部10aをELパネル10の3縁部に設けているが、接続端子部はいくつ設けても良く、また、どの位置に設けても良い。
【0042】
回路基板13は、図示しないが、駆動ドライバICと走査ドライバICとを備えている。そして、ELパネル10の接続端子部10aに対向する領域に、第1電極2および第2電極6と駆動ドライバICおよび走査ドライバICとを接続するための接続端子部13aを備えている。接続端子部13aには、ここでは図示しないが、駆動ドライバICおよび走査ドライバICと電気的に接続され、例えば銅に金メッキが施された電極16が設けられている(図5参照)。
【0043】
駆動ドライバICは第2電極6と電気的に接続され、走査ドライバICは第1電極2と電気的に接続される。なお、本実施形態では、走査ドライバICは、第1電極2の両端部に接続され、第1電極2に対して左右両側から走査信号を送信することができるようになっている。
【0044】
ゴムコネクタ11は、図2に示すように、ELパネル10と回路基板13との間に配置されており、スペーサ12に形成されている角穴形状のホルダー12aに挿入される。ゴムコネクタ11はELパネル10の接続端子部10aと対向する位置に配置されている。
【0045】
そして、ゴムコネクタ11はスペーサ12と一緒に、ELパネル10と回路基板13とに狭持される。これにより、ゴムコネクタ11がELパネル10と回路基板13との間にて圧縮され、ELパネル10および回路基板13のそれぞれに対応する電極が、ゴムコネクタ11を介して電気的に接続される。なお、このゴムコネクタ11が特許請求の範囲に記載の接続手段に相当する。
【0046】
ここで、図4にゴムコネクタ11の外観斜視図を示す。具体的には、ゴムコネクタ11は図4に示すように、例えば角柱状のシリコンゴム14に金属電極15が複数取り付けられた構成となっている。金属電極15は例えば真鍮からなり、線径は約30μmである。また、金属電極15のピッチ15aは50μmとなっている。
【0047】
図5に図1のE−E線断面図を示す。図5はELパネル10と回路基板13の接続状態を示している。図5に示すように、ゴムコネクタ11がELパネル10と回路基板13との間にて、圧縮されることで、ELパネル10の第1電極2と、回路基板13の電極16とが金属電極15を介して電気的に接続される。このとき、ゴムコネクタ11の圧縮率を10〜40%とすることで、良好に接続することができる。
【0048】
なお、ここでは、図1中の左側に位置する接続端子部10a、13aでの接続の状態について説明したが、他の接続端子部10a、13aにおいても同様に第1電極2の他の一端もしくは第2電極6と、回路基板13の電極16とがそれぞれゴムコネクタ11を介して電気的に接続されている。
【0049】
なお、本実施形態のように、金属電極15のピッチ15aが非常に狭いゴムコネクタ11を用いる場合では、図5に示すように、ELパネル10の第1電極2のピッチ2aおよび回路基板13の電極16のピッチ16aを金属電極15のピッチ15aよりも大きくする。これにより、対応するELパネル10の第1電極2と回路基板13の電極16とを電気的に接続することができる。
【0050】
このように、本実施形態では、ELパネル10をカバー9および回路基板13等により狭持し、ELパネル10と回路基板13との間にゴムコネクタ11を挟むことで、ELパネル10と回路基板13とを電気的に接続するようにしている。
【0051】
ELパネル10とゴムコネクタ11とを直接固定していないことから、ELパネル10とゴムコネクタ11との着脱が容易である。このため、本実施形態のEL表示装置は、ELパネル10に不具合が生じた場合、ELパネル10のみを交換することができ、リペア性が優れている。
【0052】
また、このように構成されたEL表示装置は、駆動ドライバICから第2電極6に駆動信号を送信する。また、走査ドライバIC第1電極2に走査信号を送信する。これにより、第1電極2と第2電極6との交差部分である発光画素を選択して発光させることで、ELパネル10に文字、図形等が表示される。
【0053】
本実施形態におけるEL表示装置には、さらに、ELパネル10および回路基板13における3個の接続端子部10a、13aにおいて、図5に示すように、接続端子部10a、13aの端部に、ELパネル10の第1電極2もしくは第2電極6と、これらの電極2、6に対応する回路基板13の電極16との電気的な接続が確保されているかを確認するためのダミー電極17、19が設けられている。
【0054】
図6に図5におけるF矢視図を示す。図6は、ELパネル10および回路基板13の接続端子部において、ダミー電極が形成されている領域をELパネル10側から見たときの様子を示している。また、図6では図中の手前側に位置するELパネル10を破線で示しており、説明のためにゴムコネクタ11を省略している。
【0055】
図6に示すように、ELパネル10側のダミー電極17は、第1電極2と平行な3ラインの電極17a、17b、17cより構成されている。ダミー電極17a〜17cは、左右両端のダミー電極17a、17c間が導通状態となり、中央のダミー電極17bはその左右両隣のダミー電極17a、17cと非導通状態となるパターンを有している。
【0056】
つまり、ELパネル10側のダミー電極17a〜17cは、その配列の端から奇数番目(1、3番目)の電極17a、17c同士が導通状態であって、偶数番目(2番目)の電極17bが奇数番目の電極17a、17cと非導通状態となっている。
【0057】
一方、回路基板13側のダミー電極19も、回路基板13の電極16と平行な3ラインの電極19a、19b、19cより構成されており、これらのダミー電極19a〜19cはそれぞれが電気的に独立したパターンを有している。そして、ダミー電極19a〜19cはそれぞれ対応するELパネル10側のダミー電極17a〜17cと対向するように配置されており、さらに、回路基板13に設けられたテストパッドA〜Cとそれぞれ電気的に接続されている。
【0058】
これらのELパネル10側のダミー電極17a〜17cと回路基板13側のダミー電極19a〜19cは、ELパネル10と回路基板13とが重ね合わされ、ELパネル10の第1電極2と、これに対応する回路基板13の電極16とが良好に接続されているとき、お互いに対応する電極同士が接続されるように配置されている。
【0059】
本実施形態では、これらのダミー電極17a〜17c、19a〜19c同士の接続状態を検査することで、ELパネル10と回路基板13との電気的な接続状態を判断することができる。
【0060】
次に、このように接続されたELパネル10と回路基板13との接続状態を確認するための検査方法を説明する。
【0061】
ELパネル10の第1電極2もしくは第2電極6と、回路基板13の電極16とが電気的に接続された後、テストパッドA〜Cのうち、2つのテストパッドに検査プローブを当て各ダミー電極間の抵抗値を測定する。この各ダミー電極間の抵抗値の組み合わせパターンにより、以下に説明するように、接続に不具合が発生しているかどうか、さらに、不具合が発生しているならば、その不具合のモード、位置ズレの方向を判別することができる。
【0062】
図7に各ダミー電極間の抵抗値の組み合わせパターンと接続状態のOK、NG判定を示す。また、図8〜図11に位置ズレが発生したときの状態を示す。なお、図8〜11では、説明の便宜上、ダミー電極17の幅やピッチ等を図6のものと若干変更している。また、本実施形態では、導通状態のパターンであるダミー電極17a、17c間の配線抵抗は約30Ωである。
【0063】
図6に示すように、ELパネル10と回路基板13との間に位置ズレが発生することなく、良好に第1電極2もしくは第2電極6と、電極16とが接続されているときでは、図7のモード1に示すように、A−B間およびB−C間は非導通状態(>1MΩ)であり、A−C間では導通状態(約30Ω)である。したがって、各ダミー電極間の抵抗値の組み合わせがモード1であれば、接続が良好であると判断できる。
【0064】
図8、9は、図6に示す接続状態からELパネル10が右側にずれたときの状態を示している。図8は左端のダミー電極17a、19a同士、右端のダミー電極17c、19c同士が接続しており、さらにELパネル10の中央のダミー電極17bが回路基板13の中央および右側のダミー電極19b、19c間を接続している状態を示している。このときでは、図7のモード2に示すように、A−B間およびA−C間は導通状態(30Ω)、B−C間は導通状態(<10Ω)となる。
【0065】
また、図9は、図8の状態からELパネル10がさらに右側にずれ、ELパネル10の右側のダミー電極17cと回路基板13のダミー電極19cとが非接続となったときの状態を示している。このときでは、図7のモード6に示すように、A−B間およびA−C間は非導通状態(>1MΩ)となり、B−C間は導通状態(<10Ω)となる。
【0066】
したがって、各ダミー電極間の抵抗値の組み合わせパターンがモード2および6のときは、接続に不具合が生じており、その理由は、図6に示す接続状態から、ELパネル10が回路基板13に向かって、右方向にずれているからであると判断できる。また、モード2と6との違いから、ずれの程度も認識することができる。
【0067】
図10、11は図6に示す状態からELパネル10が左側にずれたときの状態を示している。図10は左端のダミー電極17a、19a同士、右端のダミー電極17c、19c同士が接続しており、ELパネル10の中央のダミー電極17bが回路基板13の中央と左側のダミー電極19a、19b間を接続している状態を示している。このときでは、図7のモード3に示すように、A−B間は導通状態(<10Ω)となり、B−C間およびA−C間は導通状態(30Ω)となる。
【0068】
また、図11は図10の状態からELパネル10がさらに左側にずれ、ELパネル10の左側のダミー電極17aと回路基板13のダミー電極19aとが非接続となったときの状態を示している。このときでは、図7のモード7に示すように、A−B間は導通状態(<10Ω)となり、B−C間およびA−C間は非導通状態(>1MΩ)となる。
【0069】
したがって、モード3および7のときにおいても接続に不具合が生じていると判断でき、その理由は、図6に示す接続状態から、ELパネル10が回路基板13に向かって、左方向にずれているからであると判断できる。また、モード3と7との違いから、ずれの程度も認識することができる。
【0070】
また、図示しないが、図7のモード4、5、8に示すパターン結果となったときも、以下の理由により、接続に不具合が生じていると判断できる。
【0071】
図7のモード4、5では、A−B間、B−C間およびA−C間が全て導通状態(<10Ω)または非導通状態(>1MΩ)となっている。これらのモードとなるのは、例えば、ELパネル10と回路基板13とを接続するとき、導電性もしくは絶縁性の異物を接続端子部において噛み込んでしまったためであると考えられる。
【0072】
したがって、モード4のときでは、上記した理由等により、ELパネル10の第1電極2や、回路基板13の電極16の隣同士の電極間で導通状態となってしまった可能性があると判断できる。また、モード5のときでは、上記した理由等により、ELパネル10の第1電極2と回路基板13の電極16とが非導通状態となってしまった可能性があると判断できる。
【0073】
同様に、図7のモード8では、A−B間およびB−C間は導通状態(<10Ω)であり、A−C間が非導通状態(>1MΩ)となっている。これは、例えば、A−C間が非導通状態となっていることから、ダミー電極が切断していることが考えられ、このことから、第1電極2および電極16においても、切断が生じている可能性があると判断できる。
【0074】
このようにして、各電極間の抵抗値を測定し、その抵抗値の組み合わせパターンより、ELパネル10と回路基板13との接続に不具合が発生していれば、その不具合のモード、また、位置ズレが発生していればその方向を簡便に判断することができる。
【0075】
検査結果において、複数の検査対象にて、モード2〜8のうち、同じモードが繰り返し生じる様であれば、ELパネル10の第1電極2、第2電極6や回路基板13の電極16の出来映えに偏りがあるか、組み付け工程の設備や治具に偏りがあると判断できる。したがって、製造工程に迅速にフィードバックし、この検査結果に基づいて、組み付け工程の設備や治具の修正または調整を行うことが可能となる。
【0076】
なお、ダミー電極17a〜17cとこれに対応するダミー電極19a〜19cのピッチや電極幅は、許容される電極ずれに応じて任意に決定することが可能である。例えば、ELパネル10側のダミー電極17a〜17cのピッチを第1電極2のピッチ以下とし、回路基板13側のダミー電極19a〜19cのピッチを回路基板13の電極16のピッチ以下とすることで、接続の不具合をより敏感に検出することが可能となる。
【0077】
さらに、本実施形態では、各ダミー電極間の抵抗値を測定していることから、第1電極2もしくは第2電極6と電極16との接続抵抗や、各電極間の絶縁抵抗を確認することもできる。したがって、単に接続の不具合を検出するのみでなく、第1電極2もしくは第2電極6と電極16とが接続されているとき、その接続が品質上要求される規格を満たしているかどうかの判定も可能である。
【0078】
具体的には、ELディスプレイの場合、接続されるELパネル10の第1電極2もしくは第2電極6と、回路基板13の電極との間の接続抵抗は50Ω以下であり、それぞれの電極において、隣り同士の電極間の絶縁抵抗は1MΩ以上であることが要求される。
【0079】
したがって、各ダミー電極間の抵抗値を測定し、その抵抗値のパターンが図7のモード1となっているとき、さらに、非導通状態であるべきA−B間およびB−C間が1MΩ以上で、かつ導通状態であるべきA−C間が50Ω以下であるならば、実際に接続されているELパネル10の第1電極2もしくは第2電極6と、これらに対応する回路基板13の電極16との間においても抵抗値は50Ω以下であり、隣り同士の電極間の抵抗値は1MΩ以上であると考えられる。このようにして、本実施形態によれば、品質上の要求を考慮に入れて接続が良好と判断できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態におけるEL表示装置を図12に示す。図12(a)はEL表示装置の外観図であり、図12(b)、(c)はそれぞれ、図12(a)中の領域30、31の拡大図である。本実施形態では第1実施形態の表示装置におけるゴムコネクタ11の代わりにFPC(フレキシブルプリント配線板)20を用いる場合を説明する。
【0080】
ELパネル10の構造は第1実施形態での図3に示す構造と同様であるが、第1実施形態と異なって下縁部にのみ接続端子部10aが設けられている。この接続端子部10aに第1電極2および第2電極6が延設されている。
【0081】
なお、本実施形態では、接続端子部10aはELパネル10の1つの縁部に1つのみ設けられていたが、1つの縁部に複数の接続端子部を設けることができる。また、ELパネル10の他の縁部にさらに接続端子部を設け、複数の縁部に接続端子部を設けることもできる。
【0082】
回路基板13は第1実施形態と同様に走査ドライバICと駆動ドライバICとを搭載しており、図12(a)では上側に接続端子部13aが設けられている。この接続端子部13aには、図12(c)に示すように、走査ドライバICおよび駆動ドライバICと接続されている電極16が設けられている。
【0083】
図12(b)、(c)に示すように、第1電極2(もしくは第2電極6)とそれに対応する回路基板13の電極16とがFPC20の電極配線21を介して電気的に接続されている。なお、図中では省略しているが、回路基板13の電極16とFPC20の電極配線は、ACF(異方性導電接着剤)を介して接続されている。
【0084】
また、図12(b)に示すようにELパネル10の接続端子部10aと、図12(c)に示すように回路基板13の接続端子部13aには、第1実施形態と同様に、それぞれELパネル10側のダミー電極17a〜17cと回路基板13側のダミー電極19a〜19cが設けられている。
【0085】
これらのダミー電極17a〜17cとダミー電極19a〜19cとはそれぞれ対応する電極同士がFPC20の電極配線21を介して電気的に接続されている。
【0086】
本実施形態においても、第1実施形態と同様にダミー電極17a〜17c、19a〜19cを設けていることから、第1実施形態と同様の方法により、ELパネル10と回路基板13との電気的な接続状態の検査を行うことができる。
【0087】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態におけるEL表示装置を図13に示す。図13(a)はEL表示装置の外観図であり、図13(b)、(c)、(d)はそれぞれ、図13(a)中の領域30、31、32の拡大図である。
【0088】
本実施形態は、図12に示す第2実施形態のEL表示装置において、図13(d)に示すように、FPC20にもELパネル10側のダミー電極17a〜17cと同様のパターンを有するダミー電極22を設けたものである。図13(a)〜(c)は図12(a)〜(c)と同じであるため、以下では、図13(d)に示す領域の構造についてのみ説明する。
【0089】
第2実施形態のように、接続手段として、FPC20を用いた場合、ELパネル10の第1電極2および第2電極6と、FPC20の電極配線21とを対向させて接続し、また、回路基板13の電極16とFPC20の電極配線21とを対向させて接続する場合では、接続の不具合が発生する箇所としては、ELパネル10〜FPC20間、FPC20〜回路基板13間の2カ所が考えられる。
【0090】
しかし、第2実施形態のダミー電極のパターンおよび配置では、接続状態を検査し、接続に不具合が発生していると判別しても、その不具合箇所がパネル〜FPC間であるか回路基板〜FPC間であるかまで判別することができない。
【0091】
そこで、本実施形態では、FPC20の回路基板13側の接続端子部20aにもELパネル10側のダミー電極17a〜17cと同様のパターン形状を有するダミー電極22a、22b、22cを設けている。また、回路基板13の接続端子部13aには、FPC20におけるダミー電極22a〜22cに対応するダミー電極23a、23b、23cと、ダミー電極23a〜23cのそれぞれに接続されているテストパッドA’、B’、C’とを設けている。
【0092】
そして、接続状態を検査するときでは、テストパッドA〜Cに検査プローブをあて、A−B間、B−C間、C−A間の導通状態、非導通状態を検出する。これにより、第1実施形態と同様に、ELパネル10〜回路基板13間における接続状態を確認する。
【0093】
さらに、テストパッドA’、B’、C’においても、同様に、検査プローブをあて、A’−B’間、B’−C’間、C’−A’間の抵抗値を測定することで、各電極間の導通状態、非導通状態を検出する。これにより、第1実施形態と同様の判断方法により、FPC20〜回路基板13間における接続状態を確認する。
【0094】
そして、接続状態の検査結果において、ELパネル10〜回路基板13間に接続の不具合が生じていると判断したとき、FPC20〜回路基板13間の接続状態が良好であれば、ELパネル10〜FPC20間にて接続の不具合が生じていると判断できる。一方、FPC20〜回路基板13間にも接続の不具合が生じていれば、少なくともFPC20〜回路基板13間での接続に不具合が生じていると判断できる。
【0095】
本実施形態によれば、このようにELパネル10と回路基板13の間の接続状態に加え、FPC20と回路基板13との間の接続状態も検査できることから、ELパネル10とFPC20の間の接続、FPC20と回路基板13の間の接続のどちらにおいて、不具合が生じたかどうかも判断することができる。
【0096】
(他の実施形態)
第1〜3実施形態では、ELパネル10側のダミー電極17および回路基板13側のダミー電極19をそれぞれ、電極17a〜17cおよび電極19a〜19cの3ラインより構成していた。また、第3実施形態においても、FPC20〜回路基板13間を検査するためのダミー電極22a〜22cおよび23a〜23cも3ラインより構成されていたが、3ラインに限らず、それよりも多い数のダミー電極を配置することもできる。
【0097】
例えば、ダミー電極を4ライン、5ラインにより構成とすることもでき、このとき、図14(a)、(b)に示すように、ELパネル10側のダミー電極17を、いずれかの端(図14では左端)から奇数番目におけるダミー電極17a、17c(図14(b)では、さらに17e)同士が導通状態となり、偶数番目におけるダミー電極17b、17dは奇数番目の電極17a、17c(図14(b)では、さらに17e)と非導通状態となるパターンを有する形状とする。
【0098】
また、回路基板13には、ELパネル10側のダミー電極17に対応し、それぞれが電気的に独立したパターンを有する回路基板13側のダミー電極およびこれらに接続されたテストパッドを設ける。
【0099】
このような構成とすることで、上記にて説明した方法により接続状態を確認することができる。なお、当然のことではあるが、ダミー電極の数が増えるにつれ、図7に示したモードの種類は増加するが、第1実施形態と同様に不具合のモード判別および位置ズレの方向を判断することができる。また、ダミー電極の数が増えるとダミー電極が占める領域が大きくなってしまう。したがって、ダミー電極を形成する領域を小さくしたいという観点では、ダミー電極は3ラインにより構成するのが好ましい。
【0100】
また、第1〜第3実施形態では、ELパネル10側のダミー電極17a〜17cにおいて、両端の電極17aと電極17cとが導通状態となるパターン形状とし、回路基板13側のダミー電極19a〜19cにそれぞれ、テストパッドA〜Cを設けていたが、これとは反対に、回路基板13側のダミー電極を両端の電極が導通状態となるパターン形状とし、ELパネル10側のダミー電極にテストパッドA〜Cを設けることもできる。
【0101】
同様に、第3実施形態におけるFPC20〜回路基板13間に設けられたダミー電極22a〜22c、23a〜23cにおいても、FPC20側のダミー電極にテストパッドを設け、回路基板13側のダミー電極を両端の電極が導通状態となるパターン形状とすることもできる。
【0102】
また、第1〜3実施形態では、ダミー電極17a〜17c、19a〜19c、22a〜22c、23a〜23cを接続端子部の端部に設ける場合を説明したが、接続状態の検出用のダミー電極を、接続仕様の要求に応じて接続端子部の任意の場所に設けることもでき、さらに1つの接続端子部にてダミー電極を複数箇所設けることもできる。例えば、接続端子部の中央にダミー電極を設けることもできる。
【0103】
また、上記した各実施形態では、EL表示装置を例として説明してきたが、液晶表示装置、プラズマ表示装置等の他の表示装置においても、本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるEL表示装置の外観を示す斜視図である。
【図2】図1のEL表示装置を分解したときの様子を示す図である。
【図3】図2におけるELパネルのD−D線断面図である。
【図4】図1のEL表示装置に用いられるゴムコネクタの外観を示す斜視図である。
【図5】図1のEL表示装置におけるELパネルと回路基板との接続状態を示す図であり、図1中のE−E線断面図である。
【図6】図1の表示装置におけるELパネルと回路基板との接続部の拡大図であり、図5中のF矢視図である。
【図7】接続状態を検査したときの判定パターンを示す図表である。
【図8】図1のEL表示装置において、図6に示す接続状態から、ELパネルが回路基板13に向かって右方向にずれたときの接続状態を示す図である。
【図9】図1のEL表示装置において、図6に示す接続状態から、ELパネルが回路基板13に向かって右方向にずれたときの接続状態を示す図である。
【図10】図1のEL表示装置において、図6に示す接続状態から、ELパネルが回路基板13に向かって左方向にずれたときの接続状態を示す図である。
【図11】図1のEL表示装置において、図6に示す接続状態から、ELパネルが回路基板13に向かって左方向にずれたときの接続状態を示す図である。
【図12】(a)は本発明の第2実施形態におけるEL表示装置の外観を示す図であり、(b)は(a)中の円で囲んだ領域30での接続状態を示す拡大図であり、(c)は(a)中の円で囲んだ領域31での接続状態を示す拡大図である。
【図13】(a)は本発明の第3実施形態におけるEL表示装置の外観を示す図であり、(b)は(a)中の円で囲んだ領域30、(c)は(a)中の円で囲んだ領域31、(d)は(a)中の円で囲んだ領域32での接続状態を示す拡大図である。
【図14】本発明の他の実施形態におけるELパネル側に設けられたダミー電極のパターンを示す図である。
【符号の説明】
1…ガラス基板、2…第1電極、3…第1絶縁膜、4…発光層、
5…第2絶縁膜、6…第2電極、7…接着剤、8…カバーガラス、
9…カバー、10…ELパネル、11…ゴムコネクタ、
12…スペーサ、13…回路基板、14…シリコンゴム、
15…金属電極、16…回路基板の電極、
17a〜17e…ELパネル側ダミー電極、
19a〜19c…回路基板側ダミー電極、20…FPC、
21…FPCの電極配線、22a〜22c…FPC側ダミー電極、
23a〜23c…回路基板側ダミー電極。
Claims (5)
- 表示パネル(10)と該表示パネルを駆動するための集積回路が搭載された回路基板(13)とを有し、前記表示パネルの接続端子部(10a)に設けられた複数の第1接続端子(2)と前記回路基板の接続端子部(13a)に設けられた複数の第2接続端子(16)の互いに対応する端子同士が接続手段(11、20)を介して電気的に接続されてなる表示装置において、
第1接続端子と第2接続端子の接続状態を検査するために、前記表示パネルの接続端子部に3個以上の第1のダミー電極(17a、17b、17c)が設けられ、前記回路基板の接続端子部における前記第1のダミー電極に対応する位置に第2のダミー電極(19a、19b、19c)が設けられ、互いに対応する前記第1のダミー電極と前記第2のダミー電極同士が電気的に接続されており、
前記第1のダミー電極および前記第2のダミー電極のうち一方は、いずれかの端から奇数番目の電極同士が導通状態であって、偶数番目の電極が前記奇数番目の電極と非導通状態であるパターンを有するものであり、他方は、それぞれの電極が電気的に独立したパターンを有するものであることを特徴とする表示装置。 - 前記第1および第2のダミー電極はそれぞれ3個の電極より構成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記接続手段としてフレキシブルプリント配線板(20)を用い、
前記フレキシブルプリント配線板と前記回路基板との間の接続状態を検査するために、前記フレキシブルプリント配線板の接続端子部に3個以上の第3のダミー電極(22a、22b、22c)が設けられ、前記回路基板の接続端子部における前記第3のダミー電極に対応する位置に第4のダミー電極(23a、23b、23c)が設けられ、互いに対応する前記第3のダミー電極と前記第4のダミー電極同士が電気的に接続されており、
前記第3のダミー電極および第4のダミー電極のうち一方は、いずれかの端から奇数番目の電極同士が導通状態であって、偶数番目の電極が前記奇数番目の電極と非導通状態であるパターンを有するものであり、他方は、それぞれの電極が電気的に独立したパターンを有するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。 - 前記第3および第4のダミー電極はそれぞれ3個の電極より構成されていることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
- 前記電気的に独立したパターンを有するダミー電極には、検査パッド(A、B、C)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の表示装置。
Priority Applications (1)
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